JPH0853223A - 転換装置 - Google Patents

転換装置

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JPH0853223A
JPH0853223A JP18763194A JP18763194A JPH0853223A JP H0853223 A JPH0853223 A JP H0853223A JP 18763194 A JP18763194 A JP 18763194A JP 18763194 A JP18763194 A JP 18763194A JP H0853223 A JPH0853223 A JP H0853223A
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JP
Japan
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guide
movable body
guided
guide rail
movable
Prior art date
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Pending
Application number
JP18763194A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Nakamura
潔 中村
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Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 主搬送経路16に対して直交方向に移動自在な
複数の可動体20を設け、可動体20にガイドローラ22を設
け、ガイドローラ22に係合して可動体20を主搬送経路16
に対して一側方から他側方に案内するガイドレール30B
を設け、ガイドレール30Bと横連結部材5との間に、ガ
イドレール30Bを正規のガイド位置イに保持する板ばね
37を設けた。 【効果】 物品が可動体20の左右間で挟まれた場合、可
動体20が一側方から他側方へ移動する力に抗して板ばね
37が下方にたわみ、ガイドレール30Bが正規のガイド位
置イから退避位置ロへ退避する。これにより、ガイドレ
ール30Bはガイドローラ22から離間するため、可動体20
はフリーな状態になり、可動体20に無理な力が作用して
損傷するといった不具合を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば主搬送経路上
で搬送されている物品を、この主搬送経路の側部外方に
設けた分岐搬送経路に移したりするのに使用される転換
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては、たとえば
特開平3−284516号公報に見られる転換装置が提
供されている。この従来形式では、可動体の裏面側にガ
イドローラ(被ガイド部)が設けられ、本体フレームの
横連結部材に、上記ガイドローラに係合して可動体を主
搬送経路に対して一側方から他側方および他側方から一
側方に案内するレール状の内移動ガイド部と外移動ガイ
ド部とがそれぞれ左右一対設けられ、両内移動ガイド部
の始端側に、可動体を直進側とガイド部側とに振り分け
る振分け装置が設けられている。
【0003】図10,図11に示すように、上記外移動ガイ
ド部81A,81Bはそれぞれ連結板82を介して横連結部材
83に連結固定されている。そして、ガイドローラ84が一
方の内移動ガイド部85Aと他方の外移動ガイド部81Bと
に案内されることにより、可動体86は主搬送経路87に対
して一側方から他側方に移動し、ガイドローラ84が他方
の内移動ガイド部85Bと一方の外移動ガイド部81Aとに
案内されることにより、可動体86は主搬送経路87に対し
て他側方から一側方に移動する。このように可動体86を
主搬送経路87に対して直交方向に移動させることによ
り、物品88を主搬送経路87から分岐搬送経路89に移すこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来形式では、図10に示すように、主搬送経路87で搬送
中の物品88に人が接触するなどして物品88の位置が主搬
送経路87方向にずれた場合、これが原因で、一側方から
他側方に横移動する可動体86と、他側方を直進移動する
可動体86との間で物品88が挟まれ、この状態で可動体86
は他方の外移動ガイド部81Bに案内されてさらに一側方
から他側方に強制的に移動しようとするため、可動体86
やガイドローラ84に無理な力が作用して可動体86やガイ
ドローラ84が損傷する恐れがあった。
【0005】本発明は上記問題を解決するもので、可動
体が物品を挟んだ場合、可動体の損傷を防止することが
できる転換装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本第1発明における転換装置は、フレーム体に、主搬
送経路に沿った無端回動体を配設し、この無端回動体
に、上記主搬送経路に対して直交方向のガイドバーを多
数取付け、これらガイドバー間に、上記主搬送経路に対
して直交方向に往復移動自在な複数の可動体を設け、こ
れら可動体の裏面側に被ガイド部材を設け、上記フレー
ム体に、上記被ガイド部材に係合して可動体を主搬送経
路に対して一側方から他側方に案内するガイド体を正規
のガイド位置と退避位置との間で変位可能に設け、上記
ガイド体を正規のガイド位置に保持する弾性体を設け、
上記ガイド体の上手側に、可動体を直進側とガイド体側
とに振り分ける振分け装置を設けたものである。
【0007】本第2発明における転換装置は、ガイド体
としてガイドレールを用い、被ガイド部材として、上記
ガイドレールの側面に当接しかつ上下軸心周りに回転自
在なガイドローラを用いたものである。
【0008】本第3発明における転換装置は、ガイド体
を上下方向に変位可能とし、弾性体として上下方向に屈
曲自在な板ばねを用い、この板ばねの基端部をフレーム
体に連結し、板ばねの遊端部にガイド体を設けたもので
ある。
【0009】本第4発明における転換装置は、ガイド体
を主搬送経路に対して直交方向かつ上下方向に変位可能
とし、弾性体として主搬送経路に対して直交方向に伸縮
自在なコイルばねを用いたものである。
【0010】
【作用】上記第1発明の構成によると、ガイド体が弾性
体により正規のガイド位置に保持されることにより、ガ
イド体が被ガイド部材に係合し、以て、被ガイド部材が
ガイド体で案内される。ここで、物品を分岐コンベヤに
渡す際、主搬送経路を搬送中の物品に人などが接触する
などして物品の位置が主搬送経路方向にずれ、これが原
因で、主搬送経路を一側方から他側方へ横移動する可動
体と他側方を直進移動する可動体との間で物品が挟まれ
た場合、可動体が一側方から他側方へ横移動する力に抗
して弾性体がたわみ、ガイド体が正規のガイド位置から
退避位置へ変位する。これにより、ガイド体は被ガイド
部材から離間するため、可動体はガイド体に案内されず
フリーな状態になる。したがって、可動体や被ガイド部
材に無理な力が作用して可動体や被ガイド部材が損傷す
るといった不具合を防止することができる。
【0011】上記第2発明の構成によると、ガイドレー
ルが弾性体により正規のガイド位置に保持されることに
よって、ガイドレールがガイドローラに係合し、以て、
ガイドローラがガイドレールで案内される。この際、主
搬送経路を一側方から他側方へ横移動する可動体と他側
方を直進移動する可動体との間で物品が挟まれた場合、
可動体が一側方から他側方へ横移動する力に抗して弾性
体がたわみ、ガイドレールが正規のガイド位置から退避
位置へ変位する。これにより、ガイドレールはガイドロ
ーラから離間するため、可動体はガイドレールに案内さ
れずフリーな状態になる。したがって、可動体やガイド
ローラに無理な力が作用して可動体やガイドローラが損
傷するといった不具合を防止することができる。
【0012】上記第3発明の構成によると、主搬送経路
を一側方から他側方へ横移動する可動体と他側方を直進
移動する可動体との間で物品が挟まれた場合、可動体が
一側方から他側方へ横移動する力に抗して板ばねが下方
にたわみ、ガイド体が下動して正規のガイド位置から退
避位置へ変位する。これにより、ガイド体は被ガイド部
材から離間するため、可動体はガイド体に案内されずフ
リーな状態になる。したがって、可動体や被ガイド部材
に無理な力が作用して可動体や被ガイド部材が損傷する
といった不具合を防止することができる。
【0013】上記第4発明の構成によると、主搬送経路
を一側方から他側方へ横移動する可動体と他側方を直進
移動する可動体との間で物品が挟まれた場合、可動体が
一側方から他側方へ横移動する力に抗してコイルばねが
主搬送経路に対して直交方向に圧縮され、ガイド体が主
搬送経路に対して直交方向かつ下方に移動して正規のガ
イド位置から退避位置へ変位する。これにより、ガイド
体は被ガイド部材から離間するため、可動体はガイド体
に案内されずフリーな状態になる。したがって、可動体
や被ガイド部材に無理な力が作用して可動体や被ガイド
部材が損傷するといった不具合を防止することができ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図6に基づ
いて説明する。図6に示すように、1はフレーム体で、
両側にそれぞれ上下一対に配設した上位フレーム材2お
よび下位フレーム材3と、これらフレーム材2,3の上
下間を連結する縦連結部材4と、両上位フレーム材2の
左右間を連結する上位の横連結部材5と、両下位フレー
ム材3の左右間を連結する下位の横連結部材6と、両下
位フレーム材3から下方に連設した脚体7とから構成さ
れる。
【0015】上記のようにして構成されたフレーム体1
の始端部には、図4,図5に示すように、左右方向の従
動軸9が回転自在に配設され、また終端部には同方向の
駆動軸10が回転自在に配設される。前記駆動軸10には、
駆動用の電動機11が連動連結されている。
【0016】前記従動軸9と駆動軸10との両端で相対向
部間には、スプロケット12,13を介してチェーン14(無
端回動体の一例)が配設されている。そして図4,図6
に示すように、左右のチェーン14間に、ガイドバー15が
多数取り付けられている。ここでガイドバー15は、両チ
ェーン14の移動方向となる主搬送経路16に対して直交し
た方向を長さ方向として配設される。
【0017】図1,図6に示すように、各ガイドバー15
には、このガイドバー15に案内されて主搬送経路16に対
して直交方向に往復移動自在な可動体20が外嵌されて設
けられる。これら可動体20の底部にはローラ軸21が垂設
され、このローラ軸21に、上下軸心周りに回動自在なガ
イドローラ22(被ガイド部材の一例)が設けられてい
る。
【0018】図2,図3に示すように、上記上位の横連
結部材5には、前記ガイドローラ22に係合してガイドロ
ーラ22の案内を行う往路ガイドレール群24が配設され
る。この往路側には、切換え装置25が配設されるととも
に、その上手に左右一対の振分け装置26A,26Bが配設
される。
【0019】前記往路ガイドレール群24は、上手側にそ
れぞれ左右一対設けた上手側ガイドレール28A,28B
と、これら上手側ガイドレール28A,28Bの終端に前記
振分け装置26A,26Bを介して対向し、かつ下手側ほど
内側へと傾斜した左右一対の内移動ガイドレール29A,
29Bと、これら内移動ガイドレール29A,29Bの終端に
前記切換え装置25を介して対向し、かつ下手側ほど外側
へと傾斜した左右一対の外移動ガイドレール30A,30B
と、これら外移動ガイドレール30A,30Bの終端に合流
ガイド部31A,31Bを介して対向し、かつそれぞれ左右
一対設けた下手側ガイドレール32A,32Bと、前記振分
け装置26A,26Bと合流ガイド部31A,31Bとの間に、
それぞれ左右一対設けた直状ガイドレール33A,33Bと
から構成されている。
【0020】このうち、上記各直状ガイドレール33A,
33Bはそれぞれ、可動体20を主搬送経路16に沿って直進
させるように案内するものである。また、一方の内移動
ガイドレール29Aと他方の外移動ガイドレール30Bと
は、可動体20を主搬送経路16に対して一側方から他側方
に案内するガイド体の一例である。さらに、他方の内移
動ガイドレール29Bと一方の外移動ガイドレール30Aと
は、可動体20を主搬送経路16に対して他側方から一側方
に案内するガイド体の一例である。尚、これら可動体20
は、ガイドローラ22が上記各ガイドレール28A〜33A,
28B〜33Bの側面に当接することにより、案内される。
また、上記振分け装置26A,26Bはそれぞれ、ガイドロ
ーラ22を直状ガイドレール33A,33B側および内移動ガ
イドレール29A,29B側に振り分けるものである。
【0021】図1,図2に示すように、上記各外移動ガ
イドレール30A,30Bの始端部はそれぞれ、上位の横連
結部材5に取付けられた連結板36に連結され、外移動ガ
イドレール30A,30Bは始端部を中心に正規のガイド位
置イと退避位置ロとの間で、上下揺動自在に形成されて
いる。各外移動ガイドレール30A,30Bの終端部と上位
の横連結部材5との間にはそれぞれ、外移動ガイドレー
ル30A,30Bを正規のガイド位置イに保持してガイドロ
ーラ22に係合させる上下屈曲自在な板ばね37(弾性体の
一例)が左右一対設けられている。上記板ばね37の基端
部には上下一対の押え板38,39が設けられ、板ばね37の
基端部はこれら押え板38,39とともにボルト,ナット40
により上位の横連結部材5に連結固定されている。この
うち、上部の押え板38の先端部は上向きに反って形成さ
れ、下部の押え板39は上部の押え板38よりも遊端部方向
に長くかつその先端部は下向きに反って形成されてい
る。上記板ばね37の遊端部には、ブラケット41を介して
上記外移動ガイドレール30A,30Bが取付けられてい
る。すなわち、ブラケット41の上面は各外移動ガイドレ
ール30A,30Bの下面に当て付けられてボルト,ナット
42で連結され、ブラケット41の下面は、板ばね37の遊端
部上面に当て付けられ、板ばね37の遊端部下面に当て付
けられた押え板43とともにボルト,ナット44を介して連
結されている。
【0022】また、上記外移動ガイドレール30A,30B
以外のガイドレール28A,28B,29A,29B,32A,32
B,33A,33Bはそれぞれ、ブラケット46(図6参照)
を介して上位の横連結部材5に固定されている。
【0023】尚、上記往路ガイドレール群24と同様に、
下位の横連結部材6にも、前記ガイドローラ22に係合し
てガイドローラ22の案内を行う復路ガイドレール群45
(図6参照)が配設される。
【0024】図3,図4に示すように、上記フレーム体
1の両側外方には、主搬送経路16に対して外方かつ下手
側へと傾斜した分岐経路47A,47Bを形成する分岐コン
ベヤ48A,48Bが連結されている。これら分岐コンベヤ
48A,48Bは、駆動装置により回転駆動される多数のロ
ーラ49を有している。50は搬送される物品を示す。
【0025】以下、上記構成における作用を説明する。
電動機11が駆動して駆動軸10が回転駆動することによ
り、スプロケット12,13を介して両チェーン14が移動
し、これに伴ってガイドバー15群が循環移動して、始端
部のガイドバー15上に供給された物品50は主搬送経路16
上で搬送される。
【0026】この際、たとえば一方の上手側ガイドレー
ル28Aに案内されているガイドローラ22は、一方の振分
け装置26Aが直線状振り分け姿勢のときに直進案内さ
れ、そして一方の直状ガイドレール33Aから一方の合流
ガイド部31Aを介して一方の下手側ガイドレール32Aへ
と直進案内される。これにより可動体20は一側方を直進
するため物品50に作用せず、この物品50は主搬送経路16
上を直進状に搬送される。なお反対側も同様であって、
他方の上手側ガイドレール28Bのガイドローラ22は、直
進して他方の下手側ガイドレール32Bへと移動すること
になる。
【0027】また、一方の上手側ガイドレール28Aに案
内されているガイドローラ22は、一方の振分け装置26A
が傾斜状振り分け姿勢のときに内側へ傾斜案内され、そ
して一方の内移動ガイドレール29Aに案内されて内側へ
移動されたのち、切換え装置25を介して他方の外移動ガ
イドレール30Bに移り、板ばね37により正規のガイド位
置イに保持されている外移動ガイドレール30Bに案内さ
れて他方外側へ移動されたのち、他方の合流ガイド部31
Bを介して他方の下手側ガイドレール32Bへと案内され
る。これにより可動体20群は、図4に示すように搬送方
向に移動しながら主搬送経路16を一側方から他側方へ横
切ることになり、以て物品50に横押し作用して、この物
品50を他方の分岐コンベヤ48Bに渡すことになる。
【0028】なお反対側も同様であって、他方の上手側
ガイドレール28Bのガイドローラ22は、他方の振分け装
置26B、他方の内移動ガイドレール29B、切換え装置2
5、板ばね37により正規のガイド位置イに保持されてい
る一方の外移動ガイドレール30A、一方の合流ガイド部
31A、一方の下手側ガイドレール32Aへと案内される。
これにより可動体20群は、搬送方向に移動しながら主搬
送経路16を他側方から一側方へ横切ることになり、以て
物品50に横押し作用して、この物品50を一方の分岐コン
ベヤ48Aに渡すことになる。
【0029】例えば、上記のように物品50を他方の分岐
コンベヤ48Bに渡す際、主搬送経路16を搬送中の物品50
に人などが接触するなどして物品50の位置が主搬送経路
16方向にずれ、これが原因で図4の仮想線で示すよう
に、主搬送経路16を一側方から他側方へ横切る可動体20
と他側方を直進移動する可動体20との間で物品50が挟ま
れた場合、図1の仮想線で示すように、可動体20が一側
方から他側方へ横移動する力に抗して板ばね37が下方に
たわみ、ガイドローラ22と係合していた他方の外移動ガ
イドレール30Bが下方に移動して正規のガイド位置イか
ら退避位置ロまで変位する。これにより、他方の外移動
ガイドレール30Bはガイドローラ22から下方に離間する
ため、可動体20は、他方の外移動ガイドレール30Bに案
内されず、フリーな状態になる。したがって、可動体20
やガイドローラ22に無理な力が作用して可動体20やガイ
ドローラ22または外移動ガイドレール30Bが損傷すると
いった不具合を防止することができる。
【0030】また、主搬送経路16を他側方から一側方へ
横切る可動体20と一側方を直進移動する可動体20との間
で物品50が挟まれた場合も、同様に、板ばね37が下方に
たわんで、ガイドローラ22と係合していた一方の外移動
ガイドレール30Aが下方に移動して正規のガイド位置イ
から退避位置ロまで変位する。これにより、一方の外移
動ガイドレール30Aはガイドローラ22から下方に離間す
るため、可動体20は、一方の外移動ガイドレール30Aに
案内されず、フリーな状態になる。したがって、可動体
20やガイドローラ22に無理な力が作用して可動体20やガ
イドローラ22または外移動ガイドレール30Aが損傷する
といった不具合を防止することができる。
【0031】また、各外移動ガイドレール30A,30Bに
案内されて移動する可動体20が物品50に当接するときの
衝撃は板ばね37により緩衝され、このため、搬送中の騒
音が低減する。
【0032】次に、本発明の他の実施例を図7〜図9に
基づいて説明する。先の実施例では弾性体の一例として
板ばね37を用いたが、ここでは、弾性体の他の例として
圧縮コイルばね61を使用している。すなわち、各外移動
ガイドレール30A,30Bの始端部はそれぞれ、上位の横
連結部材5に取付けられた連結板36に連結され、外移動
ガイドレール30A,30Bは始端部を中心に上下かつ左右
(すなわち主搬送経路16に対して直交方向)に揺動自在
に形成されている。
【0033】上記各外移動ガイドレール30A,30Bの終
端部下方に位置する横連結部材5にはそれぞれ、アング
ル状の固定用ブラケット62がボルト,ナット63を介して
設けられている。これら固定用ブラケット62の上端部に
は直状ガイドレール33A,33Bと下手側ガイドレール32
A,32Bとがスタッドボルト,ナット64を介して支持さ
れている。また、各固定用ブラケット62の中間部には、
上下方向に長い長孔65が形成され、この長孔65には、取
付用ボルト66が左右方向(主搬送経路16に対して直交方
向)に挿通されている。これら取付用ボルト66の頭部に
は、長孔65側に膨らんだ椀形状の座67が形成されてお
り、図7の仮想線に示すように、各取付用ボルト66はこ
の座67を中心に上下揺動自在に固定用ブラケット62に取
付けられている。
【0034】これら取付用ボルト66には円筒状のカラー
68が外嵌され、その外側には平板状の取付用ブラケット
69が上記固定用ブラケット62に対向して外嵌されてい
る。これら取付用ブラケット69の上端部には、上記各外
移動ガイドレール30A,30Bの終端部がスタッドボル
ト,ナット70を介して連結されている。さらに、各取付
用ブラケット69の外側には、一対の円板状のばね座71が
外嵌されており、これら両ばね座71間には、上記圧縮コ
イルばね61が左右方向(主搬送経路16に対して直交方
向)に伸縮自在に装着されている。そして、上記取付用
ボルト66の先端部にはナット72が螺合され、これにより
コイルばね61は両ばね座71間で一定の長さで保持され
る。したがって、図8の仮想線に示すように、取付用ブ
ラケット69はコイルばね61の伸縮により取付用ボルト66
に沿って左右方向に変位可能に設けられており、上記取
付用ボルト66の上下揺動と取付用ブラケット69の左右の
変位とによって、各外移動ガイドレール30A,30Bは正
規のガイド位置イと退避位置ロとの間で上下方向かつ左
右方向に変位可能な状態で取付けられている。
【0035】以下、上記構成における作用を説明する。
通常、図7の実線に示すように、取付用ボルト66はコイ
ルばね61の付勢力により水平姿勢に保持されている。こ
れにより、両方の外移動ガイドレール30A,30Bはそれ
ぞれ、正規のガイド位置イに保持され、可動体20のガイ
ドローラ22と係合する。したがって、ガイドローラ22が
外移動ガイドレール30A,30Bに案内されるため、可動
体20群は、搬送方向に移動しながら主搬送経路16を横切
ることになり、以て物品50に横押し作用して、この物品
50を分岐コンベヤ48A(または48B)に渡すことにな
る。
【0036】また、最初の実施例と同様に図4に示すよ
うに、主搬送経路16を一側方から他側方へ横切る可動体
20と他側方を直進移動する可動体20との間で物品50が挟
まれた場合、図8の仮想線に示すように可動体20が一側
方から他側方へ横移動する力に抗してコイルばね61が左
右方向に圧縮されるとともに、図7の仮想線に示すよう
に取付用ボルト66が座67を中心にして下方に揺動し、可
動体20のガイドローラ22と係合していた他方の外移動ガ
イドレール30Bが左右内方かつ下方に移動して正規のガ
イド位置イから退避位置ロまで変位する。これにより、
他方の外移動ガイドレール30Bはガイドローラ22から離
間するため、可動体20は他方の外移動ガイドレール30B
に案内されずフリーな状態になる。したがって、可動体
20やガイドローラ22に無理な力が作用して可動体20やガ
イドローラ22または外移動ガイドレール30Bが損傷する
といった不具合を防止することができる。
【0037】また、主搬送経路16を他側方から一側方へ
横切る可動体20と一側方を直進移動する可動体20との間
で物品50が挟まれた場合も、同様に、コイルばね61が左
右方向に圧縮されるとともに取付用ボルト66が座67を中
心にして下方に揺動し、可動体20のガイドローラ22と係
合していた一方の外移動ガイドレール30Aが左右内方か
つ下方に移動して正規のガイド位置イから退避位置ロま
で変位する。これにより、一方の外移動ガイドレール30
Aはガイドローラ22から離間するため、可動体20は一方
の外移動ガイドレール30Aに案内されずフリーな状態に
なる。したがって、可動体20やガイドローラ22に無理な
力が作用して可動体20やガイドローラ22または外移動ガ
イドレール30Aが損傷するといった不具合を防止するこ
とができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本第1発明によれば、ガイ
ド体が弾性体により正規のガイド位置に保持されること
により、ガイド体が被ガイド部材に係合し、以て、被ガ
イド部材がガイド体で案内される。ここで、物品を分岐
コンベヤに渡す際、主搬送経路を搬送中の物品に人など
が接触するなどして物品の位置が主搬送経路方向にず
れ、これが原因で、主搬送経路を一側方から他側方へ横
移動する可動体と他側方を直進移動する可動体との間で
物品が挟まれた場合、可動体が一側方から他側方へ横移
動する力に抗して弾性体がたわみ、ガイド体が正規のガ
イド位置から退避位置へ変位する。これにより、ガイド
体は被ガイド部材から離間するため、可動体はガイド体
に案内されずフリーな状態になる。したがって、可動体
や被ガイド部材に無理な力が作用して可動体や被ガイド
部材が損傷するといった不具合を防止することができ
る。
【0039】本第2発明によれば、ガイドレールが弾性
体により正規のガイド位置に保持されることにより、ガ
イドレールがガイドローラに係合し、以て、ガイドロー
ラがガイドレールで案内される。この際、主搬送経路を
一側方から他側方へ横移動する可動体と他側方を直進移
動する可動体との間で物品が挟まれた場合、可動体が一
側方から他側方へ横移動する力に抗して弾性体がたわ
み、ガイドレールが正規のガイド位置から退避位置へ変
位する。これにより、ガイドレールはガイドローラから
離間するため、可動体はガイドレールに案内されずフリ
ーな状態になる。したがって、可動体やガイドローラに
無理な力が作用して可動体やガイドローラが損傷すると
いった不具合を防止することができる。
【0040】本第3発明によれば、主搬送経路を一側方
から他側方へ横移動する可動体と他側方を直進移動する
可動体との間で物品が挟まれた場合、可動体が一側方か
ら他側方へ横移動する力に抗して板ばねが下方にたわ
み、ガイド体が下動して正規のガイド位置から退避位置
へ変位する。これにより、ガイド体は被ガイド部材から
離間するため、可動体はガイド体に案内されずフリーな
状態になる。したがって、可動体や被ガイド部材に無理
な力が作用して可動体や被ガイド部材が損傷するといっ
た不具合を防止することができる。
【0041】本第4発明によれば、主搬送経路を一側方
から他側方へ横移動する可動体と他側方を直進移動する
可動体との間で物品が挟まれた場合、可動体が一側方か
ら他側方へ横移動する力に抗してコイルばねが主搬送経
路に対して直交方向に圧縮され、ガイド体が主搬送経路
に対して直交方向かつ下方に移動して正規のガイド位置
から退避位置へ変位する。これにより、ガイド体は被ガ
イド部材から離間するため、可動体はガイド体に案内さ
れずフリーな状態になる。したがって、可動体や被ガイ
ド部材に無理な力が作用して可動体や被ガイド部材が損
傷するといった不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における転換装置のガイド体
の保持構造を示す側面図である。
【図2】同転換装置のガイド体の保持構造を示す平面図
である。
【図3】同転換装置のガイドレール群の平面図である。
【図4】同転換装置の平面図である。
【図5】同転換装置の側面図である。
【図6】同転換装置のフレーム体の縦断面図である。
【図7】本発明の他の実施例における転換装置のガイド
体の保持構造を示す正面図である。
【図8】同転換装置のガイド体の保持構造の要部の平面
図である。
【図9】同転換装置のガイド体の保持構造を示す平面図
である。
【図10】従来の転換装置の一部拡大平面図である。
【図11】従来の転換装置のガイド体の保持構造を示す
側面図である。
【符号の説明】
1 フレーム体 14 チェーン(無端回動体) 15 ガイドバー 16 主搬送経路 20 可動体 22 ガイドローラ(被ガイド部材) 26A,26B 振分け装置 29A,29B 内移動ガイドレール(ガイド体) 30A,30B 外移動ガイドレール(ガイド体) 37 板ばね(弾性体) 61 コイルばね(弾性体)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム体に、主搬送経路に沿った無端
    回動体を配設し、この無端回動体に、上記主搬送経路に
    対して直交方向のガイドバーを多数取付け、これらガイ
    ドバー間に、上記主搬送経路に対して直交方向に往復移
    動自在な複数の可動体を設け、これら可動体の裏面側に
    被ガイド部材を設け、上記フレーム体に、上記被ガイド
    部材に係合して可動体を主搬送経路に対して一側方から
    他側方に案内するガイド体を正規のガイド位置と退避位
    置との間で変位可能に設け、上記ガイド体を正規のガイ
    ド位置に保持する弾性体を設け、上記ガイド体の上手側
    に、可動体を直進側とガイド体側とに振り分ける振分け
    装置を設けたことを特徴とする転換装置。
  2. 【請求項2】 ガイド体としてガイドレールを用い、被
    ガイド部材として、上記ガイドレールの側面に当接しか
    つ上下軸心周りに回転自在なガイドローラを用いたこと
    を特徴とする請求項1記載の転換装置。
  3. 【請求項3】 ガイド体を上下方向に変位可能とし、弾
    性体として上下方向に屈曲自在な板ばねを用い、この板
    ばねの基端部をフレーム体に連結し、板ばねの遊端部に
    ガイド体を設けたことを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の転換装置。
  4. 【請求項4】 ガイド体を主搬送経路に対して直交方向
    かつ上下方向に変位可能とし、弾性体として主搬送経路
    に対して直交方向に伸縮自在なコイルばねを用いたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の転換装置。
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