JPH0852865A - 見当制御方法及び装置 - Google Patents

見当制御方法及び装置

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JPH0852865A
JPH0852865A JP6209411A JP20941194A JPH0852865A JP H0852865 A JPH0852865 A JP H0852865A JP 6209411 A JP6209411 A JP 6209411A JP 20941194 A JP20941194 A JP 20941194A JP H0852865 A JPH0852865 A JP H0852865A
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JP
Japan
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printing
mark
register mark
detecting
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Withdrawn
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JP6209411A
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English (en)
Inventor
Makoto Sanpei
誠 三瓶
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】下流側のユニットにおいてウェブに見当マーク
が付されないような場合においても、印刷速度の変化の
影響を受けない見当制御方法及び装置を提供する。 【構成】ウェブの上流側で印刷された第1の見当マーク
を下流側の加工ユニットの直前で検出し、下流側の加工
ユニットと同位相で回転する部分に付された第2の見当
マークを検出し、前記印刷ユニットの印刷速度を検出
し、それら検出データから見当ズレ量を演算し、見当ズ
レ量を小さくするように制御する見当制御方法及び装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷機、加工機におい
て、印刷と印刷、印刷と加工、加工と加工等のウェブの
上流側下流側の2つのユニット間における見当制御方法
及び装置に関する。特に下流側のユニットにおいてウェ
ブに見当マークが付されないような場合の見当制御方法
及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は下流側のユニットにおいてウェブ
に見当マークが付されないような場合の従来の見当制御
装置の構成を示す図である。図において、見当制御装置
本体101には、上流の印刷ユニットに印刷された見当
マークを検出するスキャンニングヘッド102の検出信
号とラインシャフトの回転を検出するロータリエンコー
ダ103の検出信号が入力される。ラインシャフトの回
転は印刷版胴と位相が対応している。また見当制御装置
本体101からは、コンペンセータローラを移動停止す
るコンペンモータ104と印刷版胴を移動停止するサイ
ドレモータ105へ見当ズレの修正信号が出力される。
【0003】図5はスキャンニングヘッド102の検出
信号とロータリエンコーダ103の検出信号の関係を示
す図である。図5において、106は第1印刷ユニット
で印刷された三角形の見当マーク、107はスキャンニ
ングヘッド102の検出位置の軌跡、矢印→はウェブの
流れ方向、108はロータリエンコーダ103の出力パ
ルス(時間軸上)をウェブの流れに対応させてウェブ上
(空間軸上)に示したもの、はスキャンニングヘッド
102が検出する見当マークの三角形の底辺の位置、
はロータリエンコーダ103が検出するラインシャフト
回転の所定位相を示すパルスの位置、はスキャンニン
グヘッド102が検出する見当マークの三角形の斜辺
(三角形の底辺と成す角はθ)の位置である。
【0004】図4、図5において見当制御装置本体10
1は、に示すロータリエンコーダ103が検出するラ
インシャフト回転の所定位相を示すパルスの位置に対し
て、に示すスキャンニングヘッド102が検出する見
当マークの三角形の底辺の位置との距離x+Δxを求め
る。次に見当制御装置本体101は、見当が合っている
場合の所定の距離xとの見当ズレ量Δxを求める。更に
見当制御装置本体101は、コンペンモータ104を駆
動する信号を出力しコンペンセータローラを移動して流
れ方向のウェブパスを変化させ見当ズレ量Δxを少なく
するよう修正動作を行う。見当ズレ量Δxが許容範囲内
の場合は見当制御装置本体101はコンペンモータ10
4を停止する。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来
の見当制御方法・見当制御装置においては、見当を合わ
せる調整を行った後に印刷速度が変化しない場合は正確
に見当ズレの修正が行われるが、印刷速度が変化した場
合には無視できない見当ズレの修正誤差が生じるもので
あった。図6は低速印刷時と高速印刷時とを対比させて
スキャンニングヘッド102が見当マークを検出した時
の検出信号の波形を示した図である。図6において10
9は低速印刷時の検出波形、110は高速印刷時の検出
波形である。
【0006】図6に示すように、スキャンニングヘッド
102の検出信号の波形において、低速印刷時の検出波
形109は波形の高さが高く、高速印刷時の検出波形1
10は波形の高さが低い。これはスキャンニングヘッド
102の検出波形が印刷速度の影響を受ける、即ちスキ
ャンニングヘッド102の応答性は印刷速度に対して十
分速くはないためである。スキャンニングヘッド102
の応答が相対的に遅いのは、コントラストの低い反射光
検出、電気的なノイズ等の外乱要因、印刷速度が極めて
高速である等に起因しており大幅な改善は技術的に困難
である。一方、ロータリエンコーダ103の検出波形は
印刷速度の影響を受けない。これは、ロータリエンコー
ダ103においては、ディスク上の極めてコントラスト
の高いパターンを透過光で検出する等、検出の条件が異
なるためである。
【0007】所定の閾値によってスキャンニングヘッド
102の検出波形をパルス波形に変換し、そのパルス波
形のエッジを見当マークのエッジ検出としてデータ処理
が行われる。しかし、スキャンニングヘッド102の検
出波形が印刷速度の影響を受けると、図6に示すよう
に、見当マーク106とロータリエンコーダパルス10
8の位置には変化がないにも係わらず、低速印刷時にお
いては波形の高さが高くなるためx+Δxとy+Δyが
検出され、高速印刷時においては波形の高さが低くなる
ためx+Δx’とy+Δy’が検出される。当然Δxと
Δx’は同じでなく同様にΔyとΔy’は同じでないた
め、印刷速度が変化した場合には無視できない見当ズレ
の修正誤差が生じ、見当ズレが発生することとなる。
【0008】また、前述のように、従来の見当制御方法
・見当制御装置においては、ウェブ流れ方向の見当制御
を行うことができる。しかしウェブ巾方向の見当制御は
行えないものであった。その理由を次に説明する。図
4、図5において見当制御装置本体101は、に示す
ロータリエンコーダ103が検出するラインシャフト回
転の所定位相を示すパルスの位置に対して、に示すス
キャンニングヘッド102が検出する見当マークの三角
形の斜辺の位置との距離y+Δyを求める。次に見当制
御装置本体101は、見当が合っている場合の所定の距
離yとのズレ量Δyを求め、ウェブ流れ方向と直角な巾
方向の見当ズレ量(Δx+Δy)tanθを求める。
【0009】ここで、仮に見当制御装置本体101が、
サイドレモータ105を駆動する信号を出力し印刷版胴
を移動して巾方向の印刷版胴の位置を変化させ、見当ズ
レ量(Δx+Δy)tanθを少なくするよう修正動作
を行ったとする。しかしながら、見当ズレ量(Δx+Δ
y)tanθは上流側のユニットにおいて印刷された見
当マークによって検出されたものであるから、サイドレ
モータ105を駆動しても変化しない。また、上流側の
ユニットのサイドレモータを駆動し修正することは、更
に上流側のユニットとの見当ズレを生じさせるため行え
ない。従って、ウェブ巾方向の見当制御は行えないもの
であった。
【0010】本発明は上記の課題を解決すべくなされた
もので、本発明の目的は、下流側のユニットにおいてウ
ェブに見当マークが付されないような場合においても、
印刷速度の変化の影響を受けない見当制御方法及び装置
を提供することにある。また、ウェブ巾方向の見当制御
が行える見当制御方法及び装置を提供することにある。
【0011】上記目的は下記の本発明によって達成され
る。即ち、本発明は、ウェブの上流側の印刷ユニットで
印刷された第1の見当マークを下流側の加工ユニットの
直前で検出し第1の検出信号を得る第1の検出過程と、
下流側の加工ユニットと同位相で回転する部分に付され
た第2の見当マークを検出し第2の検出信号を得る第2
の検出過程と、前記印刷ユニットの印刷速度を検出して
印刷速度データを得る印刷速度検出過程と、前記第1の
検出信号と前記第2の検出信号と前記印刷速度データか
ら前記第1の見当マークと前記第2の見当マークの距離
データを演算する距離演算過程と、前記距離データと設
定距離データを比較して見当ズレ量を演算する見当ズレ
演算過程と、前記見当ズレ量を小さくするように制御す
る制御過程と、から成る見当制御方法である。
【0012】また本発明は、前記第1の見当マークと前
記第2の見当マークとは各々ウェブ流れ方向に直角な方
向の底辺とその底辺に対し所定の角度をなす斜辺を有す
る三角形であり、前記第2の見当マークは下流側の加工
ユニットのウェブ巾方向移動に対応する移動部分に付さ
れ、前記第1の検出過程は前記第1の見当マークの前記
底辺と前記斜辺を検出する過程であり、前記第2の検出
過程は前記第2の見当マークの前記底辺と前記斜辺を検
出する過程であり、前記距離演算過程は前記第1の見当
マークの底辺と前記第2の見当マークの底辺の距離及び
前記第1の見当マークの斜辺と前記第2の見当マークの
斜辺の距離を演算する過程であり、前記見当ズレ演算過
程はウェブ流れ方向見当ズレ量とウェブ巾方向見当ズレ
量を演算する過程であり、前記制御過程は前記ウェブ流
れ方向見当ズレ量と前記ウェブ巾方向見当ズレ量を小さ
くするようにする過程である見当制御方法である。
【0013】また本発明は、ウェブの上流側の印刷ユニ
ットで印刷された第1の見当マークを下流側の加工ユニ
ットの直前で検出し第1の検出信号を得る第1の検出手
段と、下流側の加工ユニットと同位相で回転する部分に
付された第2の見当マークを検出し第2の検出信号を得
る第2の検出手段と、前記印刷ユニットの印刷速度を検
出して印刷速度データを得る印刷速度検出手段と、前記
第1の検出信号と前記第2の検出信号と前記印刷速度デ
ータから前記第1の見当マークと前記第2の見当マーク
の距離データを演算する距離演算手段と、前記距離デー
タと設定距離データを比較して見当ズレ量を演算する見
当ズレ演算手段と、前記見当ズレ量を小さくするように
制御する制御手段と、から構成される見当制御装置であ
る。
【0014】
【作用】本発明の見当制御方法によれば、第1の検出過
程によりウェブの上流側の印刷ユニットで印刷された第
1の見当マークが下流側の加工ユニットの直前で検出さ
れ第1の検出信号が得られ、第2の検出過程により下流
側の加工ユニットと同位相で回転する部分に付された第
2の見当マークが検出され第2の検出信号が得られ、印
刷速度検出過程により印刷ユニットの印刷速度が検出さ
れ印刷速度データが得られ、距離演算過程により第1の
検出信号と第2の検出信号と印刷速度データから第1の
見当マークと第2の見当マークの距離データが演算さ
れ、見当ズレ演算過程により距離データと設定距離デー
タが比較され見当ズレ量が演算され、制御過程により見
当ズレ量が小さくなるように制御される。
【0015】また本発明の見当制御方法によれば、第1
の見当マークと第2の見当マークとは各々ウェブ流れ方
向に直角な方向の底辺とその底辺に対し所定の角度をな
す斜辺を有する三角形であり、前記第2の見当マークは
下流側の加工ユニットのウェブ巾方向移動に対応する移
動部分に付され、第1の検出過程により第1の見当マー
クの底辺と斜辺が検出され、第2の検出過程により第2
の見当マークの底辺と斜辺が検出され、距離演算過程に
より第1の見当マークの底辺と第2の見当マークの底辺
の距離及び第1の見当マークの斜辺と第2の見当マーク
の斜辺の距離が演算され、見当ズレ演算過程によりウェ
ブ流れ方向見当ズレ量とウェブ巾方向見当ズレ量が演算
され、制御過程によりウェブ流れ方向見当ズレ量とウェ
ブ巾方向見当ズレ量が小さくされる。
【0016】また本発明の見当制御装置によれば、第1
の検出手段によりウェブの上流側の印刷ユニットで印刷
された第1の見当マークが下流側の加工ユニットの直前
で検出され第1の検出信号が得られ、第2の検出手段に
より下流側の加工ユニットと同位相で回転する部分に付
された第2の見当マークが検出され第2の検出信号が得
られ、印刷速度検出手段により印刷ユニットの印刷速度
が検出され印刷速度データが得られ、距離演算手段によ
り第1の検出信号と第2の検出信号と印刷速度データか
ら第1の見当マークと第2の見当マークの距離データが
演算され、見当ズレ演算手段により距離データと設定距
離データが比較され見当ズレ量が演算され、制御手段に
より見当ズレ量が小さくなるように制御される。
【0017】
【実施例】図1は本発明の見当制御装置の構成を示す図
である。図1において、1はウェブ上流にある第1の印
刷ユニット、2はウェブ下流にある第2の印刷ユニッ
ト、3は印刷ユニットを通過するウェブ、4は第1印刷
ユニットの印刷版胴、5は第1印刷ユニットの圧胴、6
は第2印刷ユニットの印刷版胴、7は第2印刷ユニット
の圧胴、8,9はコンペンセータの固定ロール、10は
コンペンセータの可動ロール、11は原動モータ、12
は原動モータの駆動力を伝えるラインシャフト、13,
14はラインシャフト12から第1,第2の印刷ユニッ
トに駆動力を伝える伝達機構、15はラインシャフトの
回転を検出するロータリエンコーダである。
【0018】また、16は見当制御装置本体、17は第
2の印刷ユニットの直前においてウェブの第1の印刷ユ
ニットで印刷された第1の見当マークを検出する第1の
スキャンニングヘッド、18は第2の印刷ユニットの印
刷版胴6と同位相で回転する部分(例えば印刷版胴の
軸)に設けられた第2の見当マークを検出する第2のス
キャンニングヘッド、19はウェブ流れ方向のテンショ
ンを変化させてウェブパスを変化させ結果として第2の
印刷ユニットにおけるウェブ流れ方向の位相を変化させ
るコンペンセータを駆動するコンペンモータ、20は印
刷版胴6をウェブ流れ方向と直角方向に移動するサイド
レモータである。
【0019】以上の構成において動作を説明する。原動
モータ11はラインシャフト12を回転駆動し、ライン
シャフト12は印刷機の各印刷ユニットの各印刷版胴に
伝達機構によって接続されている。即ち、ラインシャフ
ト12の回転に同期して全ての印刷版胴は回転を行って
いる。このラインシャフト12の回転はロータリエンコ
ーダ15によって検出され検出信号は見当制御装置本体
16に出力される。このロータリエンコーダ15の検出
信号は見当制御装置本体16において印刷速度を演算す
るために使用され、その印刷速度と第1、第2のスキャ
ニングヘッドの検出信号の時間間隔から位置ずれ量が演
算される(詳細は後述する)。
【0020】ウェブ上流側の第1の印刷ユニット1にお
いてウェブ3は印刷版胴4と圧胴5にニップされて移送
され、その際ウェブ3には文字絵柄とともに第1の見当
マークが印刷される。ウェブ3はコンペンセータの各ロ
ール8,10,9を通過してウェブ下流側の第2の印刷
ユニット2を通過し、その際ウェブ3には印刷が行われ
るが、見当マークは印刷されず、次の印刷(又は加工、
巻取り等)ユニットに至る。見当マークが印刷されない
理由は、印刷することができない加工機の場合やインキ
が透明インキであって見当マークを印刷したとしてもス
キャンニングヘッドで検出することができない場合であ
る。
【0021】第2の印刷ユニット2の直前において第1
のスキャンニングヘッド17によってウェブに印刷され
た第1の見当マークが検出され検出信号は見当制御装置
本体16に出力される。また第2の印刷ユニットの印刷
版胴6と同位相で回転する部分(例えば印刷版胴の軸
上)の見当マークが第2のスキャンニングヘッド18に
よって検出され検出信号は見当制御装置本体116に出
力される。図2は第1の見当マークと第2の見当マーク
の検出信号(時間軸上)における両者の関係を空間軸上
に置き換えて示した図である。図2において、21はウ
ェブ、22はウェブ流れ方向を示す矢印、23はウェブ
上に印刷された三角形の第1の見当マーク、24は第1
のスキャンニングヘッドの検出位置の軌跡を示すスキャ
ニングライン、25は印刷版胴、26は印刷版胴回転方
向を示す矢印、27は印刷版胴の軸に設けられた三角形
の第2の見当マーク、28は第2のスキャンニングヘッ
ドの検出位置の軌跡を示すスキャニングライン、は第
1の見当マーク23の底辺の検出位置、は第1の見当
マーク23の斜辺(三角形の底辺となす角はθ)の検出
位置、は第2の見当マーク27の底辺の検出位置、
は第2の見当マーク27の斜辺の検出位置である。
【0022】図1の装置構成、図2の位置関係において
見当制御装置本体16は、ロータリエンコーダ15の所
定時間の出力信号のパルスを計数して印刷速度を算出す
る。数1にその計算式を示す。
【数1】v = a*n/τ ここに v ; 印刷速度 a ; 定数 n ; 出力信号のパルス数 τ ; パルスを計数した時間
【0023】次に見当制御装置本体16は、第1のスキ
ャニングヘッド17が第1の見当マークの底辺を検出し
た時間t1,斜辺を検出した時間t2を記憶する。また
第2のスキャニングヘッド18が第2の見当マークの底
辺を検出した時間t3,斜辺を検出した時間t4を記憶
する。これらt1,t2,t3,t4から第1の見当マ
ークの底辺と第2の見当マークの底辺との間の距離x+
Δx(図2のとの間の距離)、及び斜辺との間の距
離y+Δy(図2のとの間の距離)を演算する。数
2にその計算式を示す。
【数2】x+Δx = v*(t1−t3) y+Δy = v*(t2−t4) ここに x ; 所定の距離、即ち見当が合っている
場合の底辺間の距離 Δx ; 流れ方向の見当ズレ量 y ; 所定の距離、即ち両方向の見当が合っている場
合の斜辺間の距離 Δy ; 位置ズレ量
【0024】次に見当制御装置本体16は、流れ方向の
見当ズレ量Δxと巾方向の見当ズレ量Δwを演算する。
数3にその計算式を示す。
【数3】Δx = v*(t1−t3)−x Δw = (Δx+Δy)tanθ ここに θ ; 各見当マークの三角形の底辺と斜辺
のなす角
【0025】以上のように流れ方向の見当ズレ量Δxと
巾方向の見当ズレ量Δwが算出されると見当制御装置本
体16は、コンペンモータ19を駆動する信号を出力し
コンペンセータローラを移動して流れ方向のウェブパス
を変化させ見当ズレ量Δxを少なくするよう修正動作を
行う。見当ズレ量Δxが許容範囲内の場合は見当制御装
置本体16はコンペンモータ19を停止する。また、見
当制御装置本体16は、サイドレモータ20を駆動する
信号を出力し印刷版胴を移動して巾方向の印刷版胴の位
置を変化させ見当ズレ量Δwを少なくするよう修正動作
を行う。見当ズレ量Δwが許容範囲内の場合は見当制御
装置本体16はサイドレモータ20を停止する。
【0026】図3は高速印刷時と低速印刷時のスキャニ
ングヘッドの検出信号波形を比較する図である。図3
(A)は第1の見当マーク23とスキャニングライン2
4の位置及び第2の見当マーク27とスキャニングライ
ン28の位置を示す図である。図3(B)は低速印刷時
の第1のスキャニングヘッド17の検出信号波形29及
び第2のスキャニングヘッド18の検出信号波形30を
示す図である。図3(C)は高速印刷時の第1のスキャ
ニングヘッド17の検出信号波形29及び第2のスキャ
ニングヘッド18の検出信号波形30を示す図である。
図3に示すように、第1,第2のスキャンニングヘッド
の検出信号波形において、低速印刷時の検出信号波形2
9,30は波形の高さが高く、高速印刷時の検出信号波
形31,32は波形の高さが低い。これは第1,第2の
スキャンニングヘッドの検出波形が印刷速度の影響を受
ける、即ち第1,第2のスキャンニングヘッドの応答性
は印刷速度に対して十分速くはないためである。
【0027】所定の閾値(図3のスライスレベル)によ
って第1,第2のスキャンニングヘッドの検出信号波形
をパルス波形に変換し、そのパルス波形のエッジを見当
マークのエッジ検出としてデータ処理が行われる。しか
し、第1,第2のスキャンニングヘッドの検出信号波形
が印刷速度の影響を受けると、図3(B)と図3(C)
を比較して明らかなように、低速印刷時の第1の見当マ
ークの底辺を検出する位置に対して高速印刷時の第1の
見当マークの低辺を検出する位置は進んだ位置となる。
しかし、低速印刷時の第2の見当マークの底辺を検出す
る位置に対して高速印刷時の第2の見当マークの低辺を
検出する位置も同様に進んだ位置となる。従って、検出
信号29の立ち上がりと検出信号30の立ち上がりとの
差x+Δxの値と、検出信号31の立ち上がりと検出信
号32の立ち上がりとの差x+Δx’の値と、の差Δx
−Δx’の値は小さい。
【0028】同様に図3(B)と図3(C)を比較して
明らかなように、低速印刷時の第1の見当マークの斜辺
を検出する位置に対して高速印刷時の第1の見当マーク
の斜辺を検出する位置は遅れた位置となる。しかし、低
速印刷時の第2の見当マークの斜辺を検出する位置に対
して高速印刷時の第2の見当マークの斜辺を検出する位
置も同様に遅れた位置となる。従って、検出信号29の
立ち下がりと検出信号30の立ち下がりとの差y+Δy
の値と、検出信号31の立ち下がりと検出信号32の立
ち下がりとの差y+Δy’の値と、の差Δy−Δy’の
値は小さい。以上のようにΔxとΔx’はほぼ同じ値と
なり、ΔyとΔy’の値もほぼ同じとなるから、低速印
刷時の見当ズレ修正量と高速印刷時の見当ずれ修正量に
は違いがなく、低速印刷時から高速印刷時の広い印刷範
囲において極めて精度の良い正確な見当制御を行うこと
ができる。
【0029】以上実施例を挙げて説明を行ったが、本発
明は実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の技
術思想において種々の変形応用を行うことができ、それ
らも本発明に含まれることはいうまでもないことであ
る。例えば、実施例においては印刷ユニットと印刷ユニ
ット間の見当合わせを例としたが、印刷ユニットと加工
ユニット間、加工ユニットと加工ユニット間に応用する
ことは極めて容易である。ウェブに印刷あるいは、付さ
れた見当マークを基準として、見当マークを付すことが
できない下流側のユニットにおいてはそのユニットと同
位相で回転する部分に見当マークを付せばよい。同一位
相であれば見当マークを付す部分は印刷版胴軸に限定さ
れることはなく、また加工の種類によって本発明の適用
方法が変わるものでもない。また、下流側のユニットに
おいて見当マークを付す部分は、同一位相であるだけで
なく、同一周速となるように構成することができ、その
ようにすると更に見当マークの検出条件が統一され見当
合わせ精度が良くなる。また、ウェブ流れ方向の見当制
御だけではなく、ウェブ巾方向の制御を行う場合におい
ては、下流側のユニットにおいて見当マークを付す部分
は、同一位相であるだけでなく、サイドレイモータの駆
動による下流側のユニットのウェブ巾方向の修正量に対
応して巾方向に修正されるように構成することが必要で
ある。勿論、実施例では印刷版胴軸に見当マークを付し
たのであるから、この条件は満たされている。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、上流側の
印刷ユニットで印刷された第1の見当マークと下流側の
加工ユニットと同位相で回転する部分に付された第2の
見当マークとを検出した検出信号に基づいて見当ズレ量
が演算されるため、印刷速度の影響を受けず精度の良い
制御を行うことのできる見当制御方法及び装置が提供さ
れる。また本発明によれば、三角形の見当マークの底辺
と斜辺が検出され、その検出信号によって見当ズレ演算
が行われるため、流れ方向見当ズレ量とウェブ巾方向見
当ズレ量の両方の見当ずれを修正でき、更に印刷速度の
影響を受けず精度の良い制御が行われる。また本発明に
よれば、印刷速度を変更した場合においても見当ズレに
よる印刷不良、加工不良が無くなり、用紙、インキ等の
無駄が削減され、良品率が高くなる。また本発明によれ
ば、印刷速度を変更した場合においても見当合わせの再
調整を必要としないため作業負荷が軽減され、作業者数
を減らすことができる。また本発明によれば、熟練を要
する高速印刷時の見当合わせ調整がなくなり熟練作業者
でなくとも作業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の見当制御装置の構成を示す図である。
【図2】第1の見当マークと第2の見当マークの検出信
号(時間軸上)における両者の関係を空間軸上に置き換
えて示した図である。
【図3】高速印刷時と低速印刷時のスキャニングヘッド
の検出信号波形を比較する図である。
【図4】下流側のユニットにおいてウェブに見当マーク
が付されないような場合の従来の見当制御装置の構成を
示す図である。
【図5】従来の見当制御装置におけるスキャンニングヘ
ッドの検出信号とロータリエンコーダの検出信号の関係
を示す図である。
【図6】従来の見当制御装置において、低速印刷時と高
速印刷時とを対比させてスキャンニングヘッドが見当マ
ークを検出した時の検出信号の波形を示した図である。
【符号の説明】
1 第1の印刷ユニット 2 第2の印刷ユニット 3 ウェブ 4,6 印刷版胴 5,7 圧胴 8,9 固定ローラ 10 可動ローラ 11 原動モータ 12 ラインシャフト 13,14 伝達機構 15 ロータリエンコーダ 16 見当制御装置本体 17 第1のスキャニングヘッド 18 第2のスキャニングヘッド 19 コンペンモータ 20 サイドレモータ 21 ウェブ 22 ウェブ流れ方向 23 第1の見当マーク 24,28 スキャニングライン 25 印刷版胴 26 印刷版胴回転方向 27 第2の見当マーク 29,30,31.32 検出信号波形 101 見当制御装置本体 102 スキャニングヘッド 103 ロータリエンコーダ 104 コンペンモータ 105 サイドレモータ 106 第1の見当マーク 107 スキャンライン 108 ロータリエンコーダパルス 109,110 検出波形
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 43/04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウェブの上流側の印刷ユニットで印刷され
    た第1の見当マークを下流側の加工ユニットの直前で検
    出し第1の検出信号を得る第1の検出過程と、下流側の
    加工ユニットと同位相で回転する部分に付された第2の
    見当マークを検出し第2の検出信号を得る第2の検出過
    程と、前記印刷ユニットの印刷速度を検出して印刷速度
    データを得る印刷速度検出過程と、前記第1の検出信号
    と前記第2の検出信号と前記印刷速度データから前記第
    1の見当マークと前記第2の見当マークの距離データを
    演算する距離演算過程と、前記距離データと設定距離デ
    ータを比較して見当ズレ量を演算する見当ズレ演算過程
    と、前記見当ズレ量を小さくするように制御する制御過
    程と、から成ることを特徴とする見当制御方法。
  2. 【請求項2】前記第1の見当マークと前記第2の見当マ
    ークとは各々ウェブ流れ方向に直角な方向の底辺とその
    底辺に対し所定の角度をなす斜辺を有する三角形であ
    り、前記第2の見当マークは下流側の加工ユニットのウ
    ェブ巾方向移動に対応する移動部分に付され、前記第1
    の検出過程は前記第1の見当マークの前記底辺と前記斜
    辺を検出する過程であり、前記第2の検出過程は前記第
    2の見当マークの前記底辺と前記斜辺を検出する過程で
    あり、前記距離演算過程は前記第1の見当マークの底辺
    と前記第2の見当マークの底辺の距離及び前記第1の見
    当マークの斜辺と前記第2の見当マークの斜辺の距離を
    演算する過程であり、前記見当ズレ演算過程はウェブ流
    れ方向見当ズレ量とウェブ巾方向見当ズレ量を演算する
    過程であり、前記制御過程は前記ウェブ流れ方向見当ズ
    レ量と前記ウェブ巾方向見当ズレ量を小さくするように
    する過程であることを特徴とする請求項1記載の見当制
    御方法。
  3. 【請求項3】ウェブの上流側の印刷ユニットで印刷され
    た第1の見当マークを下流側の加工ユニットの直前で検
    出し第1の検出信号を得る第1の検出手段と、下流側の
    加工ユニットと同位相で回転する部分に付された第2の
    見当マークを検出し第2の検出信号を得る第2の検出手
    段と、前記印刷ユニットの印刷速度を検出して印刷速度
    データを得る印刷速度検出手段と、前記第1の検出信号
    と前記第2の検出信号と前記印刷速度データから前記第
    1の見当マークと前記第1の見当マークの距離データを
    演算する距離演算手段と、前記距離データと設定距離デ
    ータを比較して見当ズレ量を演算する見当ズレ演算手段
    と、前記見当ズレ量を小さくするように制御する制御手
    段と、から構成されることを特徴とする見当制御装置。
JP6209411A 1994-08-11 1994-08-11 見当制御方法及び装置 Withdrawn JPH0852865A (ja)

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KR20170132079A (ko) 2016-05-23 2017-12-01 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 다색쇄 인쇄시스템 및 제어방법
CN114559738A (zh) * 2020-11-27 2022-05-31 住友重机械工业株式会社 印刷装置、印刷方法及存储介质

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