JPH0852680A - 円筒管状工作物の加工用チャック - Google Patents

円筒管状工作物の加工用チャック

Info

Publication number
JPH0852680A
JPH0852680A JP18696594A JP18696594A JPH0852680A JP H0852680 A JPH0852680 A JP H0852680A JP 18696594 A JP18696594 A JP 18696594A JP 18696594 A JP18696594 A JP 18696594A JP H0852680 A JPH0852680 A JP H0852680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chuck
workpiece
elastic tube
holder
cylindrical tubular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18696594A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohiro Shimizu
泉宏 清水
Akira Otani
明 大谷
Mitsuharu Miyamae
三春 宮前
Heiji Nakajima
兵次 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP18696594A priority Critical patent/JPH0852680A/ja
Publication of JPH0852680A publication Critical patent/JPH0852680A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】電子写真感光体に用いるアルミ素管などを対象
に、旋盤などの工作機械で加工を施す際に空気圧利用に
より工作物を安定よく加圧保持して高い加工精度が確保
できるようにした円筒管状工作物の加工用チャックを提
供する。 【構成】工作機械の主軸とテール側の心押し軸との間に
回転中心を合わせて架け渡した円柱状の工作物保持体1
と、該保持体の周面に形成した螺旋溝1aに沿って巻装
した弾性チューブ5と、該弾性チューブの外周を覆って
工作物保持体の周面に被着した伸縮性材質のチャックリ
ング9と、逆止弁8付きカプラ7に接続したエアホース
13を通じ外部より加圧エアを導入してチューブを膨ら
ませる加圧エア供給手段とで空圧式のチャックを構成
し、前記保持体に工作物を差し込み装荷した状態で、加
圧エアの導入により弾性チューブを膨らませて工作物を
その内径側から押圧してチャックに密着保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体の基体
に用いるアルミ素管などを対象に、旋盤などの工作機械
で精密加工を施す際にその円筒管状工作物を保持する加
工用のチャックに関する。
【0002】
【従来の技術】頭記した電子写真感光体は、冷間引抜き
に法で製造したアルミ素管を旋盤などの工作機械により
加工を施して所定の外形寸法,表面粗さに仕上げ、この
アルミ管を基体としてさらにその周面に感光層を成膜し
て製作される。また、前記の加工工程では、アルミ素管
に対して所定の仕様寸法に合わせた両端加工,両端部の
インロー加工,および外周(外径)加工が行われる。
【0003】この場合に、従来より実施している一般的
な加工方法では、まずアルミ素管の外周を基準に両端,
インロー加工を行い、次に旋盤に取付けたテーパ状チャ
ックを使用してアルミ素管を両端から挟み込み、この保
持状態で外周加工を行うようにしている。また、別な加
工方法として、NC旋盤などの主軸に取付けた内径チャ
ックをアルミ素管の管内に挿入し、その長手方向の数箇
所でアルミ素管の内周面に内径チャックを圧接させ、こ
の保持状態で両端,インロー,外周加工を同じ工程で連
続的に行う加工方法も行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の電子
写真用感光体では、大径,長尺の感光体基体として用い
るアルミ素管の軽量化のためにますます薄肉化が進むと
同時に、高品質,高精度確保のために寸法精度の面でよ
り一層高い真円度,真直度が要求されるようになってい
る。
【0005】かかる点、前記した従来の加工方法では、
特にチャックによる工作物の保持性に問題があり、その
ために真円度,真直度などに対する寸法精度にバラツキ
が生じ易くなる。すなわち、 (1)円筒管状工作物であるアルミ素管を両端からテー
パ状チャックで挟み込む保持方法では、チャックの加圧
力が弱いと機械加工の際に工作物が空回りするおそれが
あり、またチャックの加圧力を高めると、肉厚の薄い長
尺もの(肉厚:1mm前後,長さ:300mm以上)では変
形,回転振れが生じて寸法精度よく精密加工することが
困難である。
【0006】(2)また、内径チャックを肉厚の薄いア
ルミ素管の管内に挿入し、その長手方向の数箇所で圧接
保持した保持方法では、内径チャックの圧接箇所に局部
的に歪,変形がが生じ、これが原因で加工後の製品対し
て高精度の真円度,真直度が得られない。 本発明は上記の点にかんがみなされたものであり、先記
の電子写真感光体に用いるアルミ素管などを対象に、旋
盤などの工作機械で加工を施す際に空気圧により工作物
を安定よく加圧保持して高い加工精度が確保できるよう
にした円筒管状工作物の加工用チャックを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のチャックは、工作機械の主軸とテール側の
心押し軸との間に回転中心を合わせて架け渡した円柱状
の工作物保持体と、該保持体の周面全長域に沿って均一
に巻装した弾性チューブと、該弾性チューブへ外部から
加圧エアを導入してチューブを膨らませる加圧エア供給
手段とを有してなり、前記保持体に工作物を差し込み装
荷した状態で、加圧エアにより弾性チューブを膨らませ
て工作物をその内径側から押圧保持させるよう構成す
る。
【0008】また、前記構成においては、工作物保持体
の周面に弾性チューブを装填する螺旋溝を形成するのが
よく、さらに弾性チューブの外周を覆って工作物保持体
の周面に滑り止め,保護カバーを兼ねた伸縮性材質のチ
ャックリングを被着させた構成もある。
【0009】
【作用】アルミ素管などの円筒管状工作物を工作機械に
取付けた前記構成のチャックに装荷,保持させるには、
まず弾性チューブから加圧エアを抜いた状態で工作物を
チャックの軸芯となる円柱状の保持体に側方から差し込
み、その周上に担持させる。次に外部より弾性チューブ
に加圧エアを導入すると、弾性チューブが膨らんで工作
物の内周面に密着し、この状態で工作物がチャックに保
持される。この場合に、弾性チューブはチューブガイド
を兼ねた工作物保持体の周面全長域に沿って均一分布に
巻装されていて、その全域で工作物を均等な力で内径側
から加圧保持するので、工作物に局部的な歪,変形の生
じるおそれはなく、これにより真円度、真直度のバラツ
キなしに高精度の加工が行える。
【0010】そして、この場合に工作物保持体の外周に
形成した螺旋溝に弾性チューブを装填することにより、
使用中に弾性チューブが定位置から不測にずれ動くこと
がない。また、弾性チューブを包囲して工作物保持体の
周面に被着した伸縮性材質のチャックリング(例えば、
摩擦係数を高めるように繊維を混入させたウレタンゴム
製のカバー)は、チャックに対して工作物が加工時にス
リップして空回りするのを防止するほか、切削加工に伴
って生じた切子で弾性チューブが損傷を受けるのを防ぐ
役目も果たす。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1はNC旋盤など工作機械に取付けて円筒管状
工作物(アルミ素管)を保持するチャックの構成を示す
ものである。図1において、1は円筒管状工作物2を保
持する円柱状の工作物保持体であり、その両端に連結し
た主軸側回転軸3,テール側回転軸4を介して工作機械
の主軸,テール側心押し軸(図示せず)の間に軸中心を
合わせて架設されている。また、保持体1の周面全長域
には螺旋溝1aが形成されており、この溝内に沿ってシ
リコーンゴムなどで作られた弾性チューブ5が嵌挿敷設
されている。この弾性チューブ5はその一端を封栓6で
封止するとともに、他端は回転軸4のフランジ部に取付
けたカプラ7に逆止弁8を介して接続されている。さら
に、弾性チューブ5の外周を覆って保持体1の周面に
は、例えばウレタンゴムに繊維を混入して摩擦係数を高
めた伸縮性のあるチャックリング9が被着されており、
保持体1の両端に嵌め込んだキャップ10で固定されて
いる。なお、前記のチャックリング9を含めたチャック
外径は円筒管状工作物2の内径寸法よりも1mm程度径小
とし、保持体1の軸長は工作物2の長さ寸法よりも多少
短めに定めて組立て構成されている。そして、空気圧源
11から圧力制御弁12を介して引出したエアホース1
3を前記カプラ7へ着脱可能に接続するようにしてい
る。
【0012】次に、前記構成のチャックを用いて円筒管
状工作物1を旋盤などの工作機械にセットして加工する
際の作業手順を、図2のフローチャートを基に説明す
る。 (1)旋盤のテール側心押し台を後退させてチャックの
回転軸4側から工作物2をチャックの周上に差し込みセ
ットし、再び心押し台を前進させてそのセンタで回転軸
4の軸端を支持させる。
【0013】(2)次に、カプラ7にエアホース13を
接続する。 (3)続いて空気圧源11から加圧エアを弾性チューブ
5に導入し、その内圧をゲージ圧で0.5〜2.0気圧程度
に高める。なお、逆止弁8により弾性チューブ5に導入
された加圧エアは抜けることがない。 (4)この加圧エアの導入により、弾性チューブ5が膨
らんでその周面が保持体1の螺旋溝1aから突出し、チ
ャックリング9を押し広げて工作物2の内周面に密着さ
せる。これにより、工作物2は内径側から均一に加圧さ
れた状態でチャックの周面上に心出し保持される。
【0014】(5)さらに、エアホース13をカプラ7
から引き外す。なお、エアホース13を外した後も逆止
弁8により弾性チューブ5に導入された加圧エアは抜け
ることがない。 (6)次に工作機械の主軸を回転させながら工作物2に
対して両端加工,インロー加工,および外周加工を行
う。なお、この加工中は工作物2とチャックリング9と
の間には大きな摩擦力が働いているので、工作物2がチ
ャックの周上でスリップして空回りするおそれはない。
【0015】(7)そして、所定の加工が終了すると、
次にカプラ7に外方からピンなどを差し込んで逆止弁8
を押し開き、いままで弾性チューブ内に封じ込められて
いた加圧エアを抜く。これにより、弾性チューブ5が収
縮するとともに、チャックリング9も当初の状態に復元
して工作物2との間の加圧拘束を解く。 (8)最後に、工作機械のテール側心押し台を後退させ
た上で工作物2をチャックから引き外し、これにより一
連の加工工程が終了する。
【0016】上記のチャックを採用して円筒管状工作物
(例えば、電子写真感光体の基体に用いる肉圧の薄いア
ルミ素管)を切削加工することにより、従来と比べて高
精度の加工が達成できることが製品検査の結果からも確
認されている。次表は実際にアルミ素管をNC旋盤によ
り切削加工した製品の加工精度を、本発明と従来のチャ
ックを対比して表したものである。なお、表中の各デー
タは、試料として外径80mm,内径74mm、長さ980
mmのアルミ素管を各10本ずつ切削加工し、加工後に実
測した製品の寸法を基にして得たデータである。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、例えば電子写真感光
体の基体に用いるアルミ素管を対象とした円筒管状工作
物を旋盤などの工作機械で切削加工する際に、本発明に
よる加工用チャックを用いて工作物を保持することによ
り、チャックに保持させた状態でも工作物に不当な撓
み,変形が生じるおそれがなく、これにより真円度,真
直度などで高精度な加工を行うことができて製品の品質
向上に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による加工用チャックの構成断
面図
【図2】図1のチャックを用いた円筒管状工作物の加工
作業の手順を表すフローチャート図
【符号の説明】
1 工作物保持体 1a 螺旋溝 2 円筒管状工作物(アルミ素管) 3 主軸側回転軸 4 テール側回転軸 5 弾性チューブ 7 カプラ 8 逆止弁 9 チャックリング 11 空気圧源 13 エアホース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 兵次 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄肉な円筒管状工作物を旋盤などの工作機
    械に装荷して切削加工を施す際に用いるチャックであっ
    て、工作機械の主軸とテール側の心押し軸との間に回転
    中心を合わせて架け渡した円柱状の工作物保持体と、該
    保持体の周面全長域に沿って均一に巻装した弾性チュー
    ブと、該弾性チューブへ外部から加圧エアを導入してチ
    ューブを膨らませる加圧エア供給手段とを有してなり、
    前記保持体に工作物を差し込み装荷した状態で、加圧エ
    アにより弾性チューブを膨らませて工作物をその内径側
    から押圧保持させることを特徴とする円筒管状工作物の
    加工用チャック。
  2. 【請求項2】請求項1記載のチャックにおいて、工作物
    保持体の周面に弾性チューブを装填する螺旋溝を形成し
    たことを特徴とする円筒管状工作物の加工用チャック。
  3. 【請求項3】請求項2記載のチャックにおいて、弾性チ
    ューブの外周を覆って工作物保持体の周面に滑り止め,
    保護カバーを兼ねた伸縮性材質のチャックリングを被着
    したことを特徴とする円筒管状工作物の加工用チャッ
    ク。
  4. 【請求項4】円筒管状工作物がアルミニウム合金製の素
    管である請求項1ないし3のいずれかに記載の円筒管状
    工作物の加工用チャック。
  5. 【請求項5】円筒管状工作物が電子写真感光体用の基体
    である請求項1ないし4記載の円筒管状工作物の加工用
    チャック。
JP18696594A 1994-08-09 1994-08-09 円筒管状工作物の加工用チャック Pending JPH0852680A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18696594A JPH0852680A (ja) 1994-08-09 1994-08-09 円筒管状工作物の加工用チャック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18696594A JPH0852680A (ja) 1994-08-09 1994-08-09 円筒管状工作物の加工用チャック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0852680A true JPH0852680A (ja) 1996-02-27

Family

ID=16197831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18696594A Pending JPH0852680A (ja) 1994-08-09 1994-08-09 円筒管状工作物の加工用チャック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0852680A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019171554A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 株式会社リコー 中空円筒状被加工物及びその旋削加工方法、中空円筒状被加工物の旋削加工装置、並びに電子写真感光体用円筒状基体、電子写真感光体、画像形成装置、及び中子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019171554A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 株式会社リコー 中空円筒状被加工物及びその旋削加工方法、中空円筒状被加工物の旋削加工装置、並びに電子写真感光体用円筒状基体、電子写真感光体、画像形成装置、及び中子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2791924B2 (ja) スリーブ軸受加工方法
JPH0852680A (ja) 円筒管状工作物の加工用チャック
US4858393A (en) Method of dynamically balancing cylindrical rotors, and device for carrying out the method
US4924637A (en) Method of machining ceramic rotor for pressure wave type supercharger
GB2262060A (en) Machining pipe
JP2008044028A (ja) 電子写真用感光体基体の製造方法と製造装置
JP3662632B2 (ja) 無段変速機用可動シーブのテーパ面加工方法及び同テーパ面加工装置
JP4908782B2 (ja) 弾性体被覆ローラの製造方法
JPH04723B2 (ja)
JP2009169158A (ja) 電子写真感光体の製造方法及び電子写真感光体
JP4382512B2 (ja) 管体の形状測定方法および同装置
JPS6316826A (ja) 管材用テ−パねじ転造法
US2815217A (en) Collets
CN106180783A (zh) 细长薄壁金属管加工模具及模具、金属管加工方法
JPS60249518A (ja) 円筒状圧粉成形体のクランプ装置
JPS63191509A (ja) パイプ材の加工用チヤツク治具
JP2000107947A (ja) 円筒面加工装置、軸受内径加工装置及び円筒穴付構造体
JP2004308781A (ja) ゴムロール製造方法およびゴムロール製造装置
JP2637435B2 (ja) 芯取機のレンズ芯出し方法と装置
JPS624403Y2 (ja)
JP2000108005A (ja) フイルムラップ装置のシュー組立体
JPH0567408U (ja) 薄肉円筒体のチャッキング装置
JPH0796452A (ja) 弾性体ローラの研削方法とその装置
JP2536294Y2 (ja) 薄肉円筒材用ロ−ラ・バニシング装置
JPH0715128U (ja) 拡管器