JPH0852463A - 浄水装置 - Google Patents

浄水装置

Info

Publication number
JPH0852463A
JPH0852463A JP20917994A JP20917994A JPH0852463A JP H0852463 A JPH0852463 A JP H0852463A JP 20917994 A JP20917994 A JP 20917994A JP 20917994 A JP20917994 A JP 20917994A JP H0852463 A JPH0852463 A JP H0852463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
water
bactericidal
activated carbon
metal ions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP20917994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3537503B2 (ja
Inventor
Akiteru Matsumoto
晁暎 松本
Masafumi Moriya
雅文 守屋
Giichi Shimada
義一 島田
Kazuo Hosoda
和夫 細田
Masatoshi Yoshida
雅俊 吉田
Takashi Ogawa
隆 小川
Kazumi Kitani
和美 木谷
Sachiko Furukawa
幸子 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miyoshi Yushi KK
Miyoshi Oil and Fat Co Ltd
Original Assignee
Miyoshi Yushi KK
Miyoshi Oil and Fat Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miyoshi Yushi KK, Miyoshi Oil and Fat Co Ltd filed Critical Miyoshi Yushi KK
Priority to JP20917994A priority Critical patent/JP3537503B2/ja
Publication of JPH0852463A publication Critical patent/JPH0852463A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3537503B2 publication Critical patent/JP3537503B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水道水中の塩素分を除去するとともに、殺菌
性金属イオンによる殺菌作用を有し、浄水器内で滞留し
ている水中で細菌が繁殖するのを防止できるとともに、
水道水中に多量の金属イオンが溶出することがない浄水
装置を提供する。 【構成】 図1に示す本発明の浄水装置の一実施態様と
しての浄水器用交換カートリッジ1は、金属を担持した
殺菌性を有する樹脂よりなる殺菌性樹脂の層4、活性炭
の層5、多孔質フィルター7を順次配置して構成されて
いる。殺菌性の樹脂としては、官能基に殺菌性を有する
金属イオンを飽和吸着量の80%未満吸着してなるキレ
ート樹脂又は金属粉を含有する樹脂を発泡剤の存在下に
発泡して得た多孔質樹脂が好ましく、多孔質フィルター
として平均孔径が1μ以下のものを用いることが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は浄水装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
産業活動の高度化、生活様式の多様化に伴い、環境水中
に各種の化学物質が検出されている。これらの各種化学
物質は、浄水場で滅菌の目的で注入される塩素と反応し
て発癌性物質であるトリハロメタンを生成し、このこと
は近年大きな社会問題となっている。
【0003】また衛生上の観点から水道水中には、供給
端末において0.1ppm 以上の残留塩素分が存在するこ
とが定められており、このため水道水中の残留塩素分に
よる所謂カルキ臭がし、特に夏場には強いカルキ臭によ
る不快感を与える等の問題がある。従って、安全な水、
おいしい水に対する社会的要求が高まり、水道水中のト
リハロメタン、カルキ臭等の除去のために活性炭の家庭
用浄水器への利用が広く行われている。
【0004】水道水中に添加された塩素系殺菌剤によっ
て水道水中の細菌類は完全に死滅することはなく、水道
水中にはある程度の量の細菌類は存在しており、残留塩
素分が水道水中の細菌類の繁殖を抑えている。しかしな
がら、活性炭を用いた浄水器を使用して水道水中の残留
塩素分を活性炭に吸着除去した場合、浄水器への通水を
一旦止めた際に、浄水器中に残留する塩素分を除去され
た後の水道水中で細菌類が繁殖するという大きな問題が
ある。
【0005】このような問題を解決するため、抗菌性活
性炭を用いた浄水器が使用されるようになってきた。抗
菌性活性炭は、活性炭を殺菌作用を有する銀等の可溶性
塩で処理したり、活性炭表面に殺菌作用を有する金属を
蒸着したりしたものであり、抗菌性活性炭から殺菌作用
を有する金属イオンが水中に溶出することにより殺菌作
用が発現されるものである。
【0006】また従来から、微量の銀イオンが抗菌性を
有していることは良く知られている。しかし、水溶解性
或いは水難溶性の銀塩を直接飲料水に使用することは健
康上好ましくなく、またアメリカ公衆衛生局では飲料水
中の銀イオン濃度を50ppb以下に規制している。
【0007】このため特公昭52−38665号公報に
は、硝酸銀溶液を添加して銀を担持させた活性炭を使用
する技術が、特開平2−160707号公報には銀をス
パッタリング処理により担持させた活性炭を使用する技
術が、また特開平4−12012号公報には芯物質の表
面に銀等の殺菌性金属及び活性炭を物理的に固着させた
ものを使用する技術が記載されているが、これらは水道
水中の塩素が活性炭表面で活性化され、活性化された塩
素が金属銀と反応して塩化銀を生成して溶出銀量が増加
するという問題があり、またこれら抗菌性活性炭は金属
イオンの放出速度が速いため、抗菌作用が比較的短時間
で失われるという問題もあった。
【0008】一方、水道水中への多量の金属イオンの溶
出による人体への悪影響を防止するために、抗菌性活性
炭の層の次にキレート樹脂の層を設け、抗菌性活性炭か
ら溶出した金属イオンをキレート樹脂によって吸着して
水道水中から除去するようにした浄水器も提案されてい
る(実開昭60−132897号)。しかしながら、水
道水中に存在する細菌類は、抗菌性活性炭から金属イオ
ンが溶出した直後に完全に死滅するというものではな
く、抗菌性活性炭の層に続いてキレート樹脂の層を設け
ると、抗菌性活性炭から溶出した金属イオンはきわめて
短時間のうちにキレート樹脂に吸着除去されてしまうた
めに充分な殺菌が行われず、浄水器への通水を一旦止め
た際に浄水器内に残留している水中の細菌類の繁殖を防
止できるとは言いがたいものであった。
【0009】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
浄水器内に滞留している水中での細菌の繁殖を効果的に
防止できるとともに、多量の殺菌性金属イオンが水道水
中に溶出することにより生じる種々の問題も解決するこ
とのできる浄水装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち本発明の浄水装置
は、金属を担持した殺菌性を有する樹脂よりなる殺菌性
樹脂層、活性炭層、多孔質フィルターを順次配置してな
ることを特徴とする。本発明において殺菌性を有する樹
脂として、殺菌性を有する樹脂が、飽和吸着量の80%
未満の金属イオンを吸着してなるキレート樹脂や金属粉
を含有する樹脂を発泡剤の存在下に発泡して得た多孔質
樹脂を用い、且つ多孔質フィルターとして平均孔径が1
μ以下のものを用いることが好ましい。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基き説明す
る。
【0012】図1において、1は本発明の浄水装置の一
実施態様としての浄水器用カートリッジを示し、2は図
示しない浄水器の入水側に連結される入水口、3は浄水
器の出水側に連結される出水口であり、この交換用カー
トリッジは従来の浄水器用交換カートリッジと同様の公
知手段により、浄水器に着脱できるように構成されてい
る。
【0013】カートリッジ1内の入水口2側に設けられ
た充填空間12内には、金属を担持した殺菌性を有する
樹脂よりなる殺菌性樹脂の層4、活性炭の層5が設けら
れている。また出水口3側には、入水側から出水側に向
かってプレフィルター6、多孔質フィルター7が設けら
れている。尚、図中8は殺菌性樹脂の層4と活性炭の層
5とを区画する仕切り体、9は殺菌性樹脂の層4の上面
側の押さえ板、10は支持体である。これら仕切り体
8、押さえ板9、支持体10は、水は透過させるが殺菌
性樹脂や活性炭は通過させない材質により構成されてお
り、例えば不織布や金網、プラスチック網等を単独又は
適宜組み合わせたものを用いる。
【0014】上記殺菌性を有する樹脂としては、キレー
ト樹脂の官能基に、殺菌性の金属イオンを吸着させた樹
脂や、金属粉を含有する多孔質樹脂等が使用される。キ
レート樹脂の樹脂母体としては、スチレン−ジビニルベ
ンゼン共重合体、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、塩化
ビニル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、尿素
樹脂等が挙げられ、樹脂母体が異なるキレート樹脂を混
合して用いることもできる。
【0015】またキレート樹脂の官能基としては、アミ
ノ酸基、イミノ酢酸基、イミノジ酢酸基、イミノプロピ
オン酸基、イミノジプロピオン酸基等が好ましく、これ
らの官能基を2種以上含有しているキレート樹脂であっ
ても良い。これらのキレート樹脂は多孔質状のものであ
っても良い。
【0016】上記キレート樹脂に結合して殺菌性のキレ
ート樹脂を形成する金属としては、亜鉛、銅、銀、金、
白金が挙げられる。殺菌性のキレート樹脂は、これらの
金属のうちの一種が吸着されたものでも二種以上が吸着
されたものでも良い。
【0017】本発明において、上記殺菌性のキレート樹
脂としては、飽和吸着量の80%未満の金属イオンを吸
着したものが好ましい。飽和吸着量の80%未満の金属
イオンが吸着されたキレート樹脂を用いると、殺菌性樹
脂から水道水中に溶出する金属イオンの濃度を容易に安
全基準値以下にすることができる。殺菌性樹脂から溶出
する金属イオンの量は、水道水の水質(水道水中に存在
するイオンの種類、濃度等)にも左右されるため、水道
水の水質が異なる場合でも水道水中に溶出する金属イオ
ンの濃度を確実に安全基準値以下にできるようにするた
めに、殺菌性のキレート樹脂は飽和吸着量の40%未満
の金属イオンを吸着しているものが好ましい。また金属
吸着量が極度に少なくなると、殺菌性効果が低下した
り、殺菌性効果の持続性が低下するため、飽和吸着量の
1%以上の金属が吸着されていることが好ましく、3〜
40%であることがより好ましい。
【0018】また金属粉を含有する多孔質樹脂として
は、原料樹脂中に金属粉末又は金属粉末と粉末カーボン
とを添加混合し、発泡剤の存在下に発泡して得られる多
孔質樹脂が用いられる。この多孔質樹脂を得る方法は、
発泡剤として分解型発泡剤を用いる場合と、溶剤型発泡
剤を用いる場合とで異なる。また分解型発泡剤を用いる
場合でも、発泡剤の分解温度が樹脂の成形温度以下であ
る時には、原料を混合しておいて成形と発泡を同時に行
い、発泡剤の分解温度が成形温度よりも上の時は、原料
の混合物を成形した後に発泡加工を行うことにより多孔
質樹脂が得られる。また溶剤型発泡剤を用いる場合に
は、発泡剤を除く原料の混合物を用いて成形する時に発
泡剤を圧入することにより多孔質樹脂が得られる。
【0019】金属粉を含有する多孔質樹脂の基材樹脂と
しては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ABS、ポリアミド、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂等が挙
げられ、これらの二種以上を混合して用いることもでき
る。
【0020】金属粉としては、銅、銀、亜鉛、金、白金
等の粉末が用いられ、金属粉は平均粒子径が0.05〜
30μの範囲のものが好ましい。また金属粉の添加量は
樹脂100重量部に対し、0.1〜500重量部程度で
あるが、2〜50重量部が好ましい。これら金属粉は二
種以上混合して用いることができる。
【0021】発泡に用いる分解型発泡剤としては、重炭
酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、アゾジカルボンアミ
ド、アゾビスイソブチロニトリル等が挙げられ、これら
は樹脂100重量部当たり、0.1〜10重量部使用す
ることが好ましい。
【0022】金属粉を含有する樹脂を成形する方法とし
ては、押出成形、カレンダー成形、コンベアベルトキャ
スティング法等が挙げられる。
【0023】本発明において、活性炭の層5に用いる活
性炭は特に限定されるものではないが、市販されている
液相用活性炭であれば粒状、粉末に係わらず使用するこ
とができる。本発明の浄水装置は、殺菌性樹脂の層4、
活性炭の層5の順に通水するように構成したことによ
り、活性炭が殺菌性樹脂の層4から溶出した金属イオン
の水中への溶出量が多くなり過ぎることがなく、しかも
殺菌作用を発現し得る量が常に水中に溶出されるように
コントロールする緩衝剤の役目を果たす。
【0024】上記殺菌性樹脂の層4、活性炭の層5を通
過した水は、プレフィルター6によって前濾過処理され
た後、多孔質フィルター7を通過し、これらのフィルタ
ーによって、殺菌性の金属イオンの作用で死滅した細菌
類の残骸や錆、微細浮遊物等が濾過処理され、出水口3
から出水される。プレフィルター6は多孔質体であれば
特に限定されないが、平均孔径10〜150μの多孔質
体を用いることが好ましい。
【0025】本発明において多孔質フィルター7は、平
均孔径が10μ以下の多孔質体から構成されるものが好
ましいが、水中の微細物質の濾過性能の上からは平均孔
径1μ以下のものが特に好ましい。殺菌性樹脂として飽
和吸着量の80%未満の金属イオンが吸着されたキレー
ト樹脂を用いた場合、或いは金属粉を含有する樹脂を発
泡剤の存在下に発泡して得た多孔質樹脂を用いた場合、
多孔質フィルターの平均孔径が1μ以下であると微細物
質の除去の効果が高く、細菌の除去にも効果がある。多
孔質フィルター7としては、メンブランフィルター(M
F)、ウルトラフィルター(UF)等が使用される。多
孔質フィルター7の素材としては、ナイロン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリサルフォン、ポリアクリロ
ニトリル、ポリエーテルスルフォン、ポリテトラエチレ
ン、ポリフッ化ビニリデン、酢酸セルロース、ポリ塩化
ビニリデン、塩素化ポリエチレン等が挙げられる。
【0026】本発明において前記プレフィルター6を設
ける必要は必ずしもないが、多孔質フィルター7を通す
前に、プレフィルター6で濾過できる程度の大きさの物
質をプレフィルター6により前濾過処理して除去してお
くと、多孔質フィルター7が容易に目詰まりし難くな
り、多孔質フィルター7の寿命が大幅に延長されるため
好ましい。
【0027】交換カートリッジ1は、図1に示すように
入水口2、出水口3及び該出水口3の基板11をネジ構
造13等により取り外し可能とし、殺菌性樹脂、活性
炭、プレフィルター6及び多孔質フィルター7がそれぞ
れ交換できるように構成することが好ましいが、使い捨
てタイプとしても良い。上記浄水器用交換カートリッジ
は、水道端末に取り付けた浄水器に装着して用い、通水
速度:SV=120〜10000という広い通水速度範
囲で優れた効果を示す。
【0028】上記した実施例は、浄水器に装着する交換
用カートリッジについて示したが、浄水器そのものを上
記の如き構造に構成することもできる。この場合、殺菌
性樹脂、活性炭、プレフィルター6及び多孔質フィルタ
ー7のそれぞれが交換可能な構造とすることが好ましい
が、簡易構造の使い捨て浄水器とすることもできる。本
発明は、家庭用浄水装置、業務用浄水装置、カップ式自
動販売機用浄水装置等として使用することができる。
【0029】以下、具体的実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。
【0030】実施例1〜7 図1に示す構造の浄水器用カートリッジの入水口側の充
填空間(直径25mm)に、表1に示す殺菌性樹脂50ミ
リリットル、活性炭(タケダ粒状白鷺Wc28〜80メ
ッシュ)10ミリリットルを充填し、入水側から順に厚
み100mmの殺菌性樹脂の層、厚み20mmの活性炭の層
を、不織布よりなる厚み...mmの仕切り体を挟んで設
けた。多孔質フィルターとしてはメンブレンフィルター
(アドバンテック製:MCS−045−E10S:孔径
0.45μ)を用いた。この浄水器用カートリッジを浄
水器に装着し、腸求菌を1×106 個含む水道水を、表
2に示す通水速度で20分間通水した。浄水器の出水口
から流出した水1ミリリットルをサンプリングし、標準
寒天培地にて36℃で24時間培養した後の生菌数を調
べた(細菌培養試験)。結果を表2に示す。また浄水
器からの流出水中の金属イオン濃度を原子吸光分析法に
より分析した結果を表2にあわせて示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】上記浄水器に20分間通水した後、通水を
一旦止めて室温で12時間保持した後、再び同一条件で
通水を行い、通水再開直後に浄水器から流出した水1ミ
リリットルをサンプリングして上記と同様にして細菌培
養試験を行った(細菌培養試験)。結果を表2にあわ
せて示す。
【0034】比較例1 活性炭を使用せずに、実施例1で用いたと同様の樹脂構
造を有し、銀イオンが飽和量吸着されたキレート樹脂を
用いた他は上記各実施例と同様に構成した浄水器を用
い、実施例1と同様の条件で水道水を通水した。浄水器
の出水口から流出した水1ミリリットルを、通水10分
後にサンプリングし、標準寒天培地により上記実施例と
同様にして細菌培養試験を行ったところ、一般細菌は検
出されなかった。しかしながらこの浄水器の場合、流出
水中の銀イオン濃度が60ppbとなり、アメリカの水
道水基準を超えていた。
【0035】比較例2 上記各実施例で用いた殺菌性樹脂のかわりに銀で表面処
理した抗菌性活性炭を用い、活性炭の代わりにキレート
樹脂(実施例1の殺菌性樹脂の金属イオンを吸着してい
ないもの)を用いた他は、上記各実施例と同様の浄水器
を用い、実施例と同様の条件で試験を行った。この浄水
器の細菌培養試験では良好であり、一般細菌は検出さ
れなかったが、細菌培養試験では2×102 個であっ
た。
【0036】実施例8〜11 上記実施例1〜7で用いた金属を担持したキレート樹脂
のかわりに、樹脂に金属粉及び必要に応じて粉末カーボ
ンを添加混合した後、発泡成形して得た表3に示す多孔
質樹脂を用いた他は実施例1〜7と同様にして試験を行
った。結果を表4に示した。
【0037】
【表3】 ※3:樹脂100重量部当たりに対する添加量(重量部)
【0038】
【表4】
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の浄水装置
は、殺菌性樹脂の層、活性炭の層、多孔質フィルターを
順次配した構成としたことにより、本発明の浄水装置に
よれば、水道水中の残留塩素分やトリハロメタン等や、
錆等の微細物質を除去できるとともに、浄水器中に塩素
分が除去された水道水が残留していても、殺菌性樹脂か
ら水道水中に溶出する殺菌性の金属イオンの作用により
細菌の繁殖が効果的に防止され、不快な臭いや発癌性等
の虞れのある物質、或いは細菌類等による汚染のない浄
水を得ることができる。また、殺菌性を有する樹脂とし
て、飽和吸着量の80%未満の金属を吸着したキレート
樹脂を用いことにより、水中に溶出する金属イオンの量
を十分な殺菌効果を発揮し、且つ余分の金属イオンが流
出しないように最適値にコントロールすることができ
る。更に殺菌性を有する樹脂として、金属粉を含有する
樹脂を発泡剤の存在下に発泡して得た多孔質樹脂を用い
ると、殺菌性を有する樹脂が抗菌性効果を発現する有効
期間が非常に長くなり、長期間に亘って優れた性能を維
持できる。また飽和吸着量の80%未満の金属を吸着し
たキレート樹脂や金属粉を含有する樹脂を発泡剤の存在
下に発泡して得た多孔質樹脂を用いる場合、多孔質フィ
ルターとして孔径1μ以下のものを用いることにより、
効果的に微細物質の除去ができるとともに、細菌の除去
もできる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浄水装置の一実施態様としての浄水器
用交換カートリッジの一例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 浄水器用交換カートリッジ 4 殺菌性樹脂の層 5 活性炭の層 7 多孔質フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/50 D E F T U 540 F 550 B 560 B E (72)発明者 細田 和夫 東京都葛飾区堀切4丁目66番1号 ミヨシ 油脂株式会社内 (72)発明者 吉田 雅俊 東京都葛飾区堀切4丁目66番1号 ミヨシ 油脂株式会社内 (72)発明者 小川 隆 東京都葛飾区堀切4丁目66番1号 ミヨシ 油脂株式会社内 (72)発明者 木谷 和美 東京都葛飾区堀切4丁目66番1号 ミヨシ 油脂株式会社内 (72)発明者 古川 幸子 東京都葛飾区堀切4丁目66番1号 ミヨシ 油脂株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属を担持した殺菌性を有する樹脂より
    なる殺菌性樹脂層、活性炭層、多孔質フィルターを順次
    配置してなることを特徴とする浄水装置。
  2. 【請求項2】 殺菌性を有する樹脂が、飽和吸着量の8
    0%未満の金属イオンを吸着してなるキレート樹脂であ
    り、且つ多孔質フィルターの平均孔径が1μ以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の浄水装置。
  3. 【請求項3】 殺菌性を有する樹脂が、金属粉を含有す
    る樹脂を発泡剤の存在下に発泡して得た多孔質樹脂であ
    り、且つ多孔質フィルターの平均孔径が1μ以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の浄水装置。
JP20917994A 1994-08-10 1994-08-10 浄水装置 Expired - Fee Related JP3537503B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20917994A JP3537503B2 (ja) 1994-08-10 1994-08-10 浄水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20917994A JP3537503B2 (ja) 1994-08-10 1994-08-10 浄水装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0852463A true JPH0852463A (ja) 1996-02-27
JP3537503B2 JP3537503B2 (ja) 2004-06-14

Family

ID=16568649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20917994A Expired - Fee Related JP3537503B2 (ja) 1994-08-10 1994-08-10 浄水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3537503B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007212125A (ja) * 2006-01-11 2007-08-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加湿装置
JP2007237065A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Miyoshi Oil & Fat Co Ltd 光触媒活性を有する抗菌剤及び抗菌処理方法
JP2009195824A (ja) * 2008-02-21 2009-09-03 Toshiba Corp 抗酸化濾過フィルタ、抗酸化濾過フィルタの製造方法、抗酸化濾過フィルタの製造装置、及び抗酸化濾過フィルタを有する濾過装置
JP2011500306A (ja) * 2007-10-10 2011-01-06 ポリマーズ シーアールシー リミテッド 抗菌性膜
WO2015080372A1 (ko) * 2013-11-28 2015-06-04 한국전력공사 전기흡착식 수처리 장치
WO2017082201A1 (ja) * 2015-11-09 2017-05-18 大阪ガスケミカル株式会社 微生物防除剤及び殺ダニ組成物

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007212125A (ja) * 2006-01-11 2007-08-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加湿装置
JP2007237065A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Miyoshi Oil & Fat Co Ltd 光触媒活性を有する抗菌剤及び抗菌処理方法
JP2011500306A (ja) * 2007-10-10 2011-01-06 ポリマーズ シーアールシー リミテッド 抗菌性膜
JP2009195824A (ja) * 2008-02-21 2009-09-03 Toshiba Corp 抗酸化濾過フィルタ、抗酸化濾過フィルタの製造方法、抗酸化濾過フィルタの製造装置、及び抗酸化濾過フィルタを有する濾過装置
WO2015080372A1 (ko) * 2013-11-28 2015-06-04 한국전력공사 전기흡착식 수처리 장치
WO2017082201A1 (ja) * 2015-11-09 2017-05-18 大阪ガスケミカル株式会社 微生物防除剤及び殺ダニ組成物
JPWO2017082201A1 (ja) * 2015-11-09 2018-01-11 大阪ガスケミカル株式会社 微生物防除剤及び殺ダニ組成物
JP2018087201A (ja) * 2015-11-09 2018-06-07 大阪ガスケミカル株式会社 微生物防除剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP3537503B2 (ja) 2004-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6200482B1 (en) Arsenic filtering media
JP4661583B2 (ja) 浄水器および浄水方法
US3268444A (en) Method of disinfecting potable waters
JPH0852463A (ja) 浄水装置
EP1432646B1 (en) Self contained water filter having zeolites, filtration membranes and water flow rate control means
JPS641197B2 (ja)
JPH10314754A (ja) 浄水用カートリッジならびに浄水器
JP2006281023A (ja) 浄水システムおよび浄水方法
JPH1085590A (ja) 浄水用フィルター構造物
EP0238639B1 (en) Method of treating fluids
JP2007029836A (ja) 水道水処理装置
WO1999047226A9 (en) Bacteria limiting water treatment and storage systems and methods
JP3293705B2 (ja) 浄水器
JPH06226262A (ja) 浄水器
JPH01123690A (ja) 水の浄化方法及び装置
JPS6314676B2 (ja)
KR20040039907A (ko) 역삼투막 정수 시스템
JP2933576B2 (ja) プール水の浄化方法
JPH0947761A (ja) 浄水器
JPS58131187A (ja) 滅菌型浄水器
JPH0691261A (ja) 浄水器
JP2847082B2 (ja) プール水の浄化方法
WO2003101895A1 (en) Method and apparatus for preventing microbial growth in drinking water
JP3097872U (ja) 水浄化還元ろ過器
JPH08132026A (ja) 浄水器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031211

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20031217

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20040216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040310

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20040317

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees