JP3097872U - 水浄化還元ろ過器 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理対象水中に含まれる濁度成分、金属イオン、鉛イオン、遊離残留塩素、有機塩素化合物、トリハロメタン、CAT,2−MIB,硝酸性窒素、クリプトスポリジウム等の菌類など有害物を除去すると同時に還元機能を有する機能水を作り出す水浄化還元ろ過器の提供を目的とする。
【解決手段】イオン交換を主目的とした第1のカートリッジ10と、有害物質吸着・金属イオン交換・主たるイオン溶出を主目的とした第2のカートリッジ20とを流体の磁化浄化装置30を介在させて接合し、第1のカートリッジ10から第2のカートリッジ20に処理対象水を通過させて処理対象水を浄化還元し、さらに第2のカートリッジ20の処理対象水流出側の吐出配管ライン8にクリプトスポリジウム等を除去するメンブレムフィルター内蔵のチューブラウルトラフィルターカートリッジ9を配置した。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、水道水や井戸水等の処理対象水が通過可能であり、ミネラルセラミックスとイオン交換樹脂を充填した第1のカートリッジ(下部カートリッジ)と、流体の磁化浄化装置と、活性炭・マイナスイオンセラミックス、弱酸性イオン交換繊維フィルター、マイナスミネラルイオン溶出セラミックスを充填した第2のカートリッジ(上部カートリッジ)及びメンブレンフィルター使用のカートリッジを備えた主として家庭用の水浄化還元ろ過器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、水(原水)中に含有される赤錆、残留塩素または有機塩素化合物等を除去する手段として、浄水器等のろ過器が広く使用されている。この種のろ過器としては、サンドフィルター及び活性炭、セラミックス粒子あるいは中空糸膜を用いてSS(懸濁物質)を除去するもの、水中の金属イオンを吸着除去するためにカチオンイオン交換樹脂をカートリッジに充填したもの、水の硝酸性窒素を除去する目的でイオン交換樹脂を充填したものあるいは限界ろ過膜(RO)を使用したもの、又は塩素イオン・臭気・過マンガン酸カルシウム消費量成分を吸着除去するために活性炭を用いたもの等が知られている。
さらに、還元機能水を得るための電気分解型浄水器等が知られている。また、磁気水処理器においては、浄水器とは別途に装着する方法が一般的に使用されているが、RO型浄水器以外は鉛金属イオンを除去することは不可能であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前述した従来のろ過器では、硝酸性窒素、濁度成分、金属イオン、有機塩素化合物、菌類等の何れかの除去を主眼とするものであり、これら全てを同時に除去することはできず、仮に全ての上記有害物質を除去しようとすると、ろ過器が非常に大型化するという問題があり、ろ過方式の浄水器では鉛金属イオンを高除去率で大容量の処理水量を確保することは不可能であった。
【0004】
また、硝酸性窒素、鉛金属イオン、CAT、2−MIBを同時に除去できるRO型浄水器においては、処理水量が0.1L/min以下であるとともに、形態が汲置き型の浄水器となり使い勝手や雑菌が増殖するという問題がある。
【0005】
本考案の課題は、処理対象水中に含まれる濁度成分、金属イオン、鉛イオン、遊離残留塩素、有機塩素化合物、トリハロメタン、CAT,2−MIB,硝酸性窒素、クリプトスポリジウム等の菌類など有害物を除去すると同時に還元機能を有する機能水を作り出す水浄化還元ろ過器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、以下のような手段を採用した。
請求項1に記載の水浄化還元ろ過器は、イオン交換を主目的とした第1のカートリッジと、有害物質吸着・金属イオン交換・主たるイオン溶出を主目的とした第2のカートリッジとを流体の磁化浄化装置を介在させて接合し、第1のカートリッジから第2のカートリッジに処理対象水を通過させることにより処理対象水を浄化還元するようにしたことを特徴としている。
【0007】
請求項2記載の水浄化還元ろ過器は、イオン交換を主目的とした第1のカートリッジと、有害物質吸着・金属イオン交換・主たるイオン溶出を主目的とした第2のカートリッジとを一体化構造にするとともに、第1のカートリッジの処理対象水流入側にの磁化浄化装置を配置したことを特徴としている。
【0008】
請求項3記載の水浄化還元ろ過器は、請求項1又は2の浄化還元ろ過器において、第1,第2のカートリッジが、各々その内部を異なる充填ろ材で複数層に分けられているとともに、各層充填ろ材の混合防止のため、充填ろ材間を通過する処理対象水の水道ショートカット防止のため、処理対象水と充填ろ材間に発生する摩擦エネルギーによる充填ろ材微粉末流出防止及び処理対象水含有濁度成分をカットするために不織布フィルターと非腐食性網とをサンドイッチ構造とした整流仕切板を層空間を仕切るように配置されていることを特徴としている。
【0009】
請求項4記載の水浄化還元ろ過器は、請求項1〜3何れか記載の水浄化還元ろ過器において、第1のカートリッジの処理対象水流入側、流出側にそれぞれ不織布フィルターカセット板を固定するとともに、カートリッジ内部を2層にに分け、第1層には麦飯石を主成分とするセラミック粒子とCaCO3 を主成分とするCRRセラミックス粒子を充填してセラミック溶出層とし、第2層には特殊イオン交換樹脂を充填したことを特徴としている。
【0010】
請求項5記載の水浄化還元ろ過器は、請求項4記載の水浄化還元ろ過器において、特殊イオン交換樹脂は、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体の4級アミノ化合物を充填したものであることを特徴としている。
【0011】
請求項6記載の水浄化還元ろ過器は、請求項1又は2記載の水浄化還元ろ過器において、第2のカートリッジの処理対象水流入側、流出側にそれぞれ不織布フィルターカセット板を固定するとともに、カートリッジ内部を4層に分け、第1層にはマイナスイオンを照射するためのマイナスイオンセラミックスを、第2層には鉛金属イオンを吸着イオン交換するためのイオン交換繊維フィルターを、第3層には有機塩素化合物・トリハロメタン・CAT・2−MIB類を吸着するための銀イオンコーティング活性炭を、第4層には活性酸素を還元するためのミネラル成分を溶出する亜硫酸カルシウムセラミックスを充填したことを特徴としている。
【0012】
請求項7記載の水浄化還元ろ過器は、請求項6記載の水浄化還元ろ過器において、マイナスイオンセラミックスは8(Al・2SiO2 )1.5(KO・Al・6SiO)1(ThO・5SiO)で構成され、前記イオン交換繊維フィルターはアクリロニトリル/アクリレート複合繊維カルシウム置換体を化学成分とする弱酸性型で構成され、前記銀イオンコーティング活性炭は90%以上炭素成分で構成され、前記亜硫酸カルシウムセラミックスは2(KO・3AlO・6SiO2 )3(KO・Al・2SiO)TiO・1/4AgOで構成されていることを特徴としている。
【0013】
請求項8記載の水浄化還元ろ過器は、請求項4又は6記載の水浄化還元ろ過器において、第2のカートリッジの処理対象水流出側に接続された吐出配管ラインには、クリプトスポリジウム等を除去するメンブレムフィルター内蔵のチューブラウルトラフィルターカートリッジが配置されていることを特徴としている。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照して、本考案に係る水浄化還元ろ過器の一実施の形態について説明する。
図1は、本考案の一実施形態である水浄化還元ろ過器の内部構造を示すものである。
図に示すように、水浄化還元ろ過器50はイオン交換を主目的とした第1のカートリッジ10と、有害物質吸着・金属イオン交換・主たるイオン溶出を主目的とした第2のカートリッジ20とを流体活性化用の磁化浄化装置30を介在させて接合した構造となっている。なお、第1のカートリッジ10(下部カートリッジ)は下側に配置されており、第2のカートリッジ20(上部カートリッジ)は上側に配置されている。
【0015】
第1のカートリッジ10の処理対象水(原水)を流入させる入口部分と流出させる出口部分にはそれぞれ、カセット形式の不織布フィルター3が取り付けられている。その入口部分には処理対象水を流入させる流入用ホース1が取り付けられているとともに、出口部分にはパイプが接続されていて、該パイプにより第2のカセット20と連通接合されている。
【0016】
第1のカートリッジ10内部は充填物でA,B2層に区分されており、A層は麦飯石セラミックス粒子と炭酸カルシウムを主成分とするCRRセラミックス粒子とで構成されており、処理対象水中に多元素ミネラル成分を溶出する。一方、B層はジビニルベンゼン・スチレン共重合体の4級アミノ化合物(塩化イオン型)の特殊イオン交換樹脂で構成されており、硝酸性窒素や亜硝酸性窒素をイオン交換除去する。また、B層の中程には、この特殊イオン交換樹脂の乾燥を防ぐ目的で不織布フィルターと非腐食性網とをサンドイッチ構造にした整流板4を配置している。なお、この整流板4は、各層の充填ろ材に均等に処理対象水が接触通過させるように作用する。すなわち、水道ショートカットを防止する役割も果たしている。
【0017】
次に、第2のカートリッジ20について説明する。
第2のカートリッジ20の処理対象水を流入させる入口部分と流出させる出口部分にもそれぞれ、カセット形式の不織布フィルター3が取り付けられている。その入口部分は第1のカートリッジ10の出口部分とパイプ接合されている。また、出口部分には吐出配管8が接続されていて、該吐出配管8ラインには、クリプトスポリジウム等の細菌類を除去するメンブレムフィルターが内蔵されたチューブラウルトラフィルターカートリッジ9が配置されている。処理対象水は、このチューブラウルトラフィルターカートリッジ9を通った後に流出用ホース2から処理水として供給される。
【0018】
この第2のカートリッジ20内部は充填物でC,D,E,F4層に区分されており、C層はマイナスイオンを照射するためのマイナスイオンセラミックスを、第D層には鉛金属イオンを吸着イオン交換するためのイオン交換繊維フィルターを、第E層には有機塩素化合物・トリハロメタン・CAT・2−MIB類を吸着するための銀イオンコーティング活性炭を、第F層には活性酸素を還元するためのミネラル成分を溶出する亜硫酸カルシウムセラミックスを充填している。
【0019】
前記C層のマイナスイオンセラミックスは8(Al・2SiO2 )1.5(KO・Al・6SiO)1(ThO・5SiO)で構成され、前記D層のイオン交換繊維フィルターはアクリロニトリル/アクリレート複合繊維カルシウム置換体を化学成分とする弱酸性型で構成され、前記E層の銀イオンコーティング活性炭は90%以上炭素成分で構成され、そして前記F層の亜硫酸カルシウムセラミックスは2(KO・3AlO・6SiO2 )3(KO・Al・2SiO)TiO・1/4AgOで構成されている。
【0020】
上記第1,2のカートリッジ10,20、磁気浄化装置30及び吐出配管8は図に示すように、ケース40に収納されており、該ケース40の側面下方には処理対象水の流入用ホース1と処理が終了した処理水の流出用ホース2が露出している。
【0021】
この水浄化還元ろ過器50は、上記のように構成されており、処理対処水は流入用ホース1から流入すると、第1のカートリッジ10の入口部分の不織布フィルター3によってSS成分、錆成分等が除去され、A層を通過することにより多元素ミネラル分が供給される。続いて、B層を通過する際に硝酸性窒素等が除去され、第1のカートリッジ10の出口部分に設けられた不織布フィルター3を経由して流体の磁化浄化装置30によって活性化される。
【0022】
次に、処理対象水は第2のカートリッジ20の入口部分の不織布フィルター3を通過して、C層にてマイナスイオンが照射され、D層にて鉛成分を除去される。続いて、E層において、遊離残留塩素化合物、トリハロメタン、臭気成分、CAT、2−MIBを除去された後、F層において還元機能が与えられチューブラフィルターカートリッジ9によってクリプトスポリジウム等の細菌類が除去されて処理が終了した処理水として流出用ホース2から供給される。
【0023】
上記実施の形態では、第1のカートリッジ10と第2のカートリッジ20の間に磁気浄化装置30を介在させたが、第1のカートリッジ10の下側に配置させても良い。この場合、第1のカートリッジ10と第2のカートリッジ20とは一体化構成とすることもできる。
【0024】
【実施例】
以下の性能試験は、上記実施の形態に係る水浄化還元ろ過器について、財団法人日本食品分析センター(甲と記す。)または株式会社新日本環境コンサルタント(乙と記す。)にて行われたもので、そのときの試験データである。
(1)遊離残留塩素除去性能試験(甲)
a.試験概要:JIS S 3201 1999「家庭用浄水器試験方法」の連続式浄水器によって、遊離残留塩素を2±0.2mg/Lの濃度に、水温を20±3℃でに設定した試料水を調整し、検体にろ過流量3.7L/minで10分間通水後、ろ過水及び試料水を採取して、遊離残留塩素を測定した。また、ろ過水及び試料水の測定値から除去率を算出した。なお、ろ過水中の濃度が検出限界以下の場合は検出限界から求めた。結果は表1のようになった。
【0025】
【表1】
Figure 0003097872
【0026】
(2)遊離残留塩素ろ過能力試験(甲)
a.試験概要:JIS S 3201 1999「家庭用浄水器試験方法」の連続式浄水器によって、遊離残留塩素を2±0.2mg/Lの濃度に、水温を20±3℃でに設定した試料水を調整し、検体にろ過流量3.7L/minで通算50,000L通水した。ろ過水及び試料水を採取して、遊離残留塩素を測定した。また、ろ過水及び試料水の測定値から除去率を算出した。なお、ろ過水中の濃度が検出限界以下の場合は検出限界から求めた。結果は表2のようになった。
【0027】
【表2】
Figure 0003097872
【0028】
(3)総トリハロメタン除去性能試験(甲)
a.試験概要:JIS S 3201 1999「家庭用浄水器試験方法」の連続式浄水器によって、総トリハロメタン構成物質を表3の濃度に、水温を20±3℃でに設定した試料水を調整し、検体にろ過流量3.7L/minで10分間通水後、ろ過水及び試料水を採取して、総トリハロメタンを測定した。また、ろ過水及び試料水の測定値から除去率を算出した。結果は表4のようになった。
【0029】
【表3】
Figure 0003097872
【0030】
【表4】
Figure 0003097872
【0031】
(4)総トリハロメタンろ過能力試験(甲)
a.試験概要:JIS S 3201 1999「家庭用浄水器試験方法」の連続式浄水器によって、総トリハロメタン構成物質を表5の濃度に、水温を20±3℃でに設定した試料水を調整し、検体にろ過流量3.7L/minで通算10,000L通水した。通水開始時(10分間通水後)並びに5,000及び10,000L通水時に、ろ過水及び試料水を採取して、総トリハロメタンを測定した。また、ろ過水及び試料水の測定値から除去率を算出した。結果は表6のようになった。
【0032】
【表5】
Figure 0003097872
【0033】
【表6】
Figure 0003097872
【0034】
(5)CAT除去性能試験(甲)
a.試験概要:JIS S 3201 1999「家庭用浄水器試験方法」の連続式浄水器によって、CAT(2−クロロ−4,6−ビスエチルアミノ−1,3,5−トリアジン)を0.0030±0.0006mg/Lの濃度に、水温を20±3℃でに設定した試料水を調整し、検体にろ過流量3.7L/minで10分間通水後、ろ過水及び試料水を採取して、CATを測定した。また、ろ過水及び試料水の測定値から除去率を算出した。結果は表4のようになった。なお、ろ過水中の濃度が検出限界以下の場合は検出限界から求めた。結果は表7のようになった。
【0035】
【表7】
Figure 0003097872
【0036】
(6)CATろ過能力試験(甲)
a.試験概要:JIS S 3201 1999「家庭用浄水器試験方法」の連続式浄水器によって、CAT(2−クロロ−4,6−ビスエチルアミノ−1,3,5−トリアジン)を0.0030±0.0006mg/Lの濃度に、水温を20±3℃でに設定した試料水を調整し、検体にろ過流量3.7L/minで通算10,000L通水した。通水開始時(10分間通水後)並びに5,000及び10,000L通水時に、ろ過水及び試料水を採取して、CATを測定した。また、ろ過水及び試料水の測定値から除去率を算出した。なお、ろ過水中の濃度が検出限界以下の場合は検出限界から求めた。結果は表8のようになった。
【0037】
【表8】
Figure 0003097872
【0038】
(7)溶解性鉛除去性能試験(甲)
a.試験概要:JIS S 3201 1999「家庭用浄水器試験方法」の連続式浄水器によって、鉛を0.050±0.005mg/Lの濃度に、水温を20±3℃でに設定した試料水を調整し、検体にろ過流量3.7L/minで10分間通水後、ろ過水及び試料水を採取して、溶解性鉛を測定した。また、ろ過水及び試料水の測定値から除去率を算出した。なお、ろ過水中の濃度が検出限界以下の場合は検出限界から求めた。結果は表9のようになった。
【0039】
【表9】
Figure 0003097872
【0040】
(8)熔解性鉛ろ過能力試験(甲)
a.試験概要:JIS S 3201 1999「家庭用浄水器試験方法」の連続式浄水器によって、鉛を0.050±0.005mg/Lの濃度に、水温を20±3℃でに設定した試料水を調整し、検体にろ過流量3.7L/minで通算30,000L通水した。通水開始時(10分間通水後)並びに5,000、10,000、20,000、30,000L通水時に、ろ過水及び試料水を採取して、熔解性鉛を測定した。また、ろ過水及び試料水の測定値から除去率を算出した。なお、ろ過水中の濃度が検出限界以下の場合は検出限界から求めた。結果は表10のようになった。
【0041】
【表10】
Figure 0003097872
【0042】
(9)硝酸性窒素除去性能試験(甲)
a.硝酸性窒素の濃度を15mg/Lに、水温を20±3℃でに設定した水(以下「原水」という。)を調整し、検体に流量3.7L/minで10分間通水後、通過水及び原水を採水して硝酸性窒素を測定した。結果を表11に示す。
【0043】
【表11】
Figure 0003097872
(10)硝酸性窒素除去能力試験(乙)
a.硝酸性窒素の濃度を20mg/L以上に、水温を20±3℃でに設定した水(以下「原水」という。)を調整し、検体に流量3.5L/minで10分間通水後、500、1000L通水時の硝酸性窒素の除去能力を測定した。結果を表12,13,14,15に示す。
【0044】
【表12】
Figure 0003097872
【0045】
【表13】
Figure 0003097872
【0046】
【表14】
Figure 0003097872
【0047】
【表15】
Figure 0003097872
【0048】
(11)チューブラフィルターカートリッジの粒子除去試験
a.原水とろ過水をパーティクルカウンターにより計測し各粒子の除去効率を求めた。流量5L/min、流体は精製水、ダストはらラテックスビーズ、ろ過法はワンパスろ過である。フィルタは公称1μmタイプである。結果は表16に示す。塩素殺菌でも死滅しないクリプトスポリジウムも、その径が5μm以上であるのでほぼ100%除去できることがわかる。
【0049】
【表16】
Figure 0003097872
【0050】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案による水浄化還元ろ過器によれば、
(1)第1のカートリッジのA層の麦飯石セラミックス+CRRセラミックスによって、多元素ミネラル成分が溶出し、処理対象水中に含まれる有害ミネラル成分とイオン結合しフロック状態になるので、下流の充填ろ材の劣化防止をはかれる。
(2)特殊イオン交換樹脂層において、人工的に作った処理対象水に硝酸性窒素を20mg/L含有させて原水とし90%以上の除去で1000Lまで処理することができ、また飽和状態にイオン交換された樹脂は食塩水のNa+によって再生することが可能である。
(3)流体の磁化浄化装置によって、処理対象水をイオン活性化することにより、下流のマイナスイオン発生セラミックスの効果を高めることができる。
(4)マイナスイオン発生セラミックス層にて鉱物性マイナスイオン及び電気的マイナスイオンを800〜2000個発生させることができる。
(4)弱酸性型イオン交換繊維充填層にて鉛0.05mg/L含有原水を0.01mg/L以下に30,000L以上処理することができる。
(6)超高度亜硫酸カルシウムセラミックス層にて極微細量溶出する非炭酸カルシウムミネラル成分によりビタミンC、カテキン、ポリフェノールと同様に体内水分を還元する還元機能水に処理対象水を変えることができる。
(7)活性炭素吸着層にてトリハロメタン成分を10,000L以上、遊離残留塩素成分を50,000L以上(100%カット)、CAT(農薬成分)、2−MIB(カビ成分)を各カートリッジ充填ろ材相乗効果によって30,000L以上カットすることができる。
(8)塩素消毒殺菌剤では死滅させることができない、クリプトスポリジウム菌類をチューブラフィルターにより確実に除去することができる。除去性能は処理水メンブレムラインに装着することにより10,000L以上使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る水浄化還元ろ過器の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1   流入用ホース
2   流出用ホース
3   不織布フィルター
4   整流板
8   吐出配管
9   チューブラウルトラフィルターカートリッジ
10  第1のカートリッジ
20  第2のカートリッジ
30  磁気浄化装置
40  ケース
50  水浄化還元ろ過器

Claims (8)

  1. イオン交換を主目的とした第1のカートリッジと、有害物質吸着・金属イオン交換・主たるイオン溶出を主目的とした第2のカートリッジとを流体の磁化浄化装置を介在させて接合し、第1のカートリッジから第2のカートリッジに処理対象水を通過させることにより処理対象水を浄化還元するようにしたことを特徴とする水浄化還元ろ過器。
  2. イオン交換を主目的とした第1のカートリッジと、有害物質吸着・金属イオン交換・主たるイオン溶出を主目的とした第2のカートリッジとを一体化構造にするとともに、第1のカートリッジの処理対象水流入側に磁化浄化装置を配置したことを特徴とする水浄化還元ろ過器。
  3. 前記第1,第2のカートリッジは、各々その内部を異なる充填ろ材で複数層に分けるとともに、各層充填ろ材の混合防止のため、充填ろ材間を通過する処理対象水の水道ショートカット防止のため、処理対象水と充填ろ材間に発生する摩擦エネルギーによる充填ろ材微粉末流出防止及び処理対象水含有濁度成分をカットするために不織布フィルターと非腐食性網とをサンドイッチ構造とした整流仕切板を層空間を仕切るように配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の水浄化還元ろ過器。
  4. 前記第1のカートリッジの処理対象水流入側、流出側にそれぞれ不織布フィルターカセット板を固定するとともに、カートリッジ内部を2層に分け、第1層には麦飯石を主成分とするセラミック粒子とCaCO3 を主成分とするCRRセラミックス粒子を充填してセラミック溶出層とし、第2層には特殊イオン交換樹脂を充填したことを特徴とする請求項1〜3何れかに記載の水浄化還元ろ過器。
  5. 前記特殊イオン交換樹脂は、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体の4級アミノ化合物を充填したものであることを特徴とする請求項4記載の水浄化還元ろ過器。
  6. 前記第2のカートリッジの処理対象水流入側、流出側にそれぞれ不織布フィルターカセット板を固定するとともに、カートリッジ内部を4層に分け、第1層にはマイナスイオンを照射するためのマイナスイオンセラミックスを、第2層には鉛金属イオンを吸着イオン交換するためのイオン交換繊維フィルターを、第3層には有機塩素化合物・トリハロメタン・CAT・2−MIB類を吸着するための銀イオンコーティング活性炭を、第4層には活性酸素を還元するためのミネラル成分を溶出する亜硫酸カルシウムセラミックスを充填したことを特徴とする請求項1〜3何れかに記載の水浄化還元ろ過器。
  7. 前記マイナスイオンセラミックスは8(Al・2SiO2 )1.5(KO・Al・6SiO)1(ThO・5SiO)で構成され、前記イオン交換繊維フィルターはアクリロニトリル/アクリレート複合繊維カルシウム置換体を化学成分とする弱酸性型で構成され、前記銀イオンコーティング活性炭は90%以上炭素成分で構成され、前記亜硫酸カルシウムセラミックスは2(KO・3AlO・6SiO2 )3(KO・Al・2SiO)TiO・1/4AgOで構成されていることを特徴とする請求項6記載の水浄化還元ろ過器。
  8. 前記第2のカートリッジの処理対象水流出側に接続された吐出配管ラインには、クリプトスポリジウム等を除去するメンブレムフィルター内蔵のチューブラウルトラフィルターカートリッジを配置したことを特徴とする請求項4又は6記載の水浄化還元ろ過器。
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