JPH0851873A - 耐水性ポリビニルアルコール系繊維よりなる農業用シート - Google Patents
耐水性ポリビニルアルコール系繊維よりなる農業用シートInfo
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- JPH0851873A JPH0851873A JP6215392A JP21539294A JPH0851873A JP H0851873 A JPH0851873 A JP H0851873A JP 6215392 A JP6215392 A JP 6215392A JP 21539294 A JP21539294 A JP 21539294A JP H0851873 A JPH0851873 A JP H0851873A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Protection Of Plants (AREA)
- Greenhouses (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐水性PVA系繊維からなる農業用不織布シ
ートであって高強力かつ作物育成性良好で加えて防霧
性、防露性に優れしかも低価格のものを提供する。 【構成】 耐水性PVA系繊維から構成された不織布か
らなり、該不織布の目付が25〜70g/m2、該不織
布表面の5〜50%を占める部分が不織布全体に渉って
連続相を形成する熱圧着部により熱接着されかつ、タテ
方向とヨコ方向の平均裂断長が3km以上であり、かつ
タテ方向とヨコ方向の平均引裂強力が0.8kg以上で
ある防霧性、防露性に優れた農業用シート。
ートであって高強力かつ作物育成性良好で加えて防霧
性、防露性に優れしかも低価格のものを提供する。 【構成】 耐水性PVA系繊維から構成された不織布か
らなり、該不織布の目付が25〜70g/m2、該不織
布表面の5〜50%を占める部分が不織布全体に渉って
連続相を形成する熱圧着部により熱接着されかつ、タテ
方向とヨコ方向の平均裂断長が3km以上であり、かつ
タテ方向とヨコ方向の平均引裂強力が0.8kg以上で
ある防霧性、防露性に優れた農業用シート。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐水性ポリビニルアルコ
ール(以下PVAと略記)系繊維からなる農業用シート
に関するもので、従来困難とされていた耐水性PVA系
繊維からなる不織布シートであって、熱圧着によって不
織布を構成するPVA系繊維が接着されており、高引張
強力、かつ高引裂強力であってしかも通常の農業用不織
布が有すべき保温性、通気性といった性能、加えて防霧
性、防露性に優れ、しかも低価格を目的としたものに関
するものである。
ール(以下PVAと略記)系繊維からなる農業用シート
に関するもので、従来困難とされていた耐水性PVA系
繊維からなる不織布シートであって、熱圧着によって不
織布を構成するPVA系繊維が接着されており、高引張
強力、かつ高引裂強力であってしかも通常の農業用不織
布が有すべき保温性、通気性といった性能、加えて防霧
性、防露性に優れ、しかも低価格を目的としたものに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高強力、保温、防霜、通気、透
湿、透光、低価格を目的とした農業用シート、例えば
“べたかけ用”、“ハウス内張りカーテン用”、“トン
ネル用”、としてポリエステルやポリオレフィンの長繊
維不織布、すなわちスパンボンド不織布がポリオレフィ
ンや塩ビ、酢ビのフィルム素材と競って広く利用される
様になってきた。これはスパンボンド不織布が、上記フ
ィルム素材に比らべ、引裂強力の様な機械的物性で優れ
ると同時に、通気性に優れており、保温性、透光性にお
いても実用上大きな支障とならない事すなわち作物生育
性が実用を満たす事が判明してきたからである。しか
し、これらスパンボンド不織布は素材ポリマーがポリエ
チレンテレフタレート(以下PETと略記)やポリプロ
ピレン(以下PPと略記)の様に疎水性のものに限られ
ているため、前記フィルム素材に比べると少しはよいも
のの、ハウス内張カーテン用として使用した場合、昼間
高温多湿となった後夜間から朝方にハウス内が低温にな
ると凝縮水が不織布全体に水滴となって付着滴下した
り、又再び朝日を受けてハウス内温度が上がると蒸発水
が内張りカーテン内で霧状になって各種作業を低下させ
るという欠点を有しており、いわゆる防霧、防露、防滴
の性能が良いとはいえない。そのためか、PETスパン
ボンドの片面にPVAの様な親水性樹脂を付着させたも
のが、防露、防滴、性能を改良した農業用シートとして
提案されている。この様なシートでは、狙いとする性能
は改良されるものの、その一方では通気性が大幅に低下
し透光性も確実に低下してしまう。さらに、PVA樹脂
付着加工をするためにシート価格が大幅にアップしてし
まうという問題がある。
湿、透光、低価格を目的とした農業用シート、例えば
“べたかけ用”、“ハウス内張りカーテン用”、“トン
ネル用”、としてポリエステルやポリオレフィンの長繊
維不織布、すなわちスパンボンド不織布がポリオレフィ
ンや塩ビ、酢ビのフィルム素材と競って広く利用される
様になってきた。これはスパンボンド不織布が、上記フ
ィルム素材に比らべ、引裂強力の様な機械的物性で優れ
ると同時に、通気性に優れており、保温性、透光性にお
いても実用上大きな支障とならない事すなわち作物生育
性が実用を満たす事が判明してきたからである。しか
し、これらスパンボンド不織布は素材ポリマーがポリエ
チレンテレフタレート(以下PETと略記)やポリプロ
ピレン(以下PPと略記)の様に疎水性のものに限られ
ているため、前記フィルム素材に比べると少しはよいも
のの、ハウス内張カーテン用として使用した場合、昼間
高温多湿となった後夜間から朝方にハウス内が低温にな
ると凝縮水が不織布全体に水滴となって付着滴下した
り、又再び朝日を受けてハウス内温度が上がると蒸発水
が内張りカーテン内で霧状になって各種作業を低下させ
るという欠点を有しており、いわゆる防霧、防露、防滴
の性能が良いとはいえない。そのためか、PETスパン
ボンドの片面にPVAの様な親水性樹脂を付着させたも
のが、防露、防滴、性能を改良した農業用シートとして
提案されている。この様なシートでは、狙いとする性能
は改良されるものの、その一方では通気性が大幅に低下
し透光性も確実に低下してしまう。さらに、PVA樹脂
付着加工をするためにシート価格が大幅にアップしてし
まうという問題がある。
【0003】それに対して、PVA繊維を素材とした、
短繊維不織布も長繊維不織布も既に公知であるが、いづ
れの場合も不織布を構成するPVA繊維の接着にはアク
リル系、メラミン系、PVA系等のポリマーがケミカル
バインダーとして単独又は複合して使用されている。こ
の場合の工程はウェットプロセスとなるため、又再度乾
燥する工程が必須となり、そのため処理速度を高速化で
きず、生産性を上げる事ができず得られるものはコスト
アップが避け難い。それに対して特公平5−40055
号公報で、難溶性PVA系繊維ウェブを該ウェブに対し
て水を付与した後、圧着面積がウェブの5〜40%とな
るように部分圧着する事によって不織布接着を行ない難
溶性PVA系繊維不織布を得る方法が提案されている。
この方法では、難溶性PVA繊維の熱圧着不織布が得ら
れるものの、この場合水分を付与したウェブをエンボス
処理する事は、エンボスロール温度を一定に保つ事が非
常に難しく、またウェブ全体を瞬間的に均一に所定温度
にする事が難しく結果として接着が不均一つまり部分的
に不織布強力にムラが出やすいという問題がある。
短繊維不織布も長繊維不織布も既に公知であるが、いづ
れの場合も不織布を構成するPVA繊維の接着にはアク
リル系、メラミン系、PVA系等のポリマーがケミカル
バインダーとして単独又は複合して使用されている。こ
の場合の工程はウェットプロセスとなるため、又再度乾
燥する工程が必須となり、そのため処理速度を高速化で
きず、生産性を上げる事ができず得られるものはコスト
アップが避け難い。それに対して特公平5−40055
号公報で、難溶性PVA系繊維ウェブを該ウェブに対し
て水を付与した後、圧着面積がウェブの5〜40%とな
るように部分圧着する事によって不織布接着を行ない難
溶性PVA系繊維不織布を得る方法が提案されている。
この方法では、難溶性PVA繊維の熱圧着不織布が得ら
れるものの、この場合水分を付与したウェブをエンボス
処理する事は、エンボスロール温度を一定に保つ事が非
常に難しく、またウェブ全体を瞬間的に均一に所定温度
にする事が難しく結果として接着が不均一つまり部分的
に不織布強力にムラが出やすいという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来技術
では、耐水性PVA系繊維から構成された不織布シート
でありながら、熱圧着によって不織布を構成するPVA
系繊維が接着されていて、高引張強力かつ高引裂強力で
あって保温性や通気性が良好であるため作物生育性が良
好であり、その上防霧性、防露性の性能にも優れしかも
価格的にも安い理想的な農業用不織布、すなわち農業用
シートを得る事はできなかった。本発明は不織布製造面
および繊維素材物性面の両方から鋭意研究した結果耐水
性PVA系繊維から構成された不織布からなり、熱圧着
によって接着されていて、高引張強力かつ高引裂強力で
あって作物生育性が良好であり、その上防霧性、防露性
に優れ、しかも低価格の農業用シートを見出したもので
ある。
では、耐水性PVA系繊維から構成された不織布シート
でありながら、熱圧着によって不織布を構成するPVA
系繊維が接着されていて、高引張強力かつ高引裂強力で
あって保温性や通気性が良好であるため作物生育性が良
好であり、その上防霧性、防露性の性能にも優れしかも
価格的にも安い理想的な農業用不織布、すなわち農業用
シートを得る事はできなかった。本発明は不織布製造面
および繊維素材物性面の両方から鋭意研究した結果耐水
性PVA系繊維から構成された不織布からなり、熱圧着
によって接着されていて、高引張強力かつ高引裂強力で
あって作物生育性が良好であり、その上防霧性、防露性
に優れ、しかも低価格の農業用シートを見出したもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は耐水性
PVA系繊維から構成された不織布からなり、該不織布
の目付が25〜70g/m2、該不織布表面の5〜50
%を占める部分が不織布全体に渉って連続相を形成する
熱圧着部より熱接着されかつ、タテ方向とヨコ方向の平
均裂断長が3km以上であり、タテ方向とヨコ方向の平
均引裂強力が0.8kg以上である防霧性、防露性に優
れた農業用シートである。更には温度230℃以下、線
圧10kg/cmまたは面圧10kg/cm2以下で熱
圧着することにより圧着可能であることを特徴とする上
記記載の農業用シートである。
PVA系繊維から構成された不織布からなり、該不織布
の目付が25〜70g/m2、該不織布表面の5〜50
%を占める部分が不織布全体に渉って連続相を形成する
熱圧着部より熱接着されかつ、タテ方向とヨコ方向の平
均裂断長が3km以上であり、タテ方向とヨコ方向の平
均引裂強力が0.8kg以上である防霧性、防露性に優
れた農業用シートである。更には温度230℃以下、線
圧10kg/cmまたは面圧10kg/cm2以下で熱
圧着することにより圧着可能であることを特徴とする上
記記載の農業用シートである。
【0006】本発明でいう耐水性PVA系繊維とは、海
島構造を有する多成分繊維であって、融点220℃以上
であるPVA系ポリマーが海成分であり、融点又は融着
温度が210℃未満の耐水性ポリマーが島成分をなすも
のである。海成分のPVA系ポリマーの融点が220℃
未満の場合には、PVA系繊維は耐水性が不十分となっ
て実用に供することが可能な繊維とならない。PVA系
繊維の親水性の性質により吸湿性に優れて空気中から凝
縮する水分を素早く吸収して霧の発生や結露の発生を抑
えるが、水に溶けたり、濡れた場合に大きく収縮する事
なく耐水性にも優れたものとなるためには海成分PVA
系ポリマーの融点が225℃以上あると更に好ましい。
本発明の耐水性PVA系繊維からなる農業用シートはハ
ウス内張カーテン用に使った場合、昼間高温多湿となっ
た後、夜間から朝方にかけて外気及びハウス内が低温に
なると空中の過飽和の水分が凝縮してシート全体に水滴
となって付着する“結露”やそれから“滴下”したり、
再び朝日を受けてハウス内温度が上昇すると蒸発水が内
張カーテン内で霧状になって各種作業性を低下させると
いった問題がない。すなわち“防霧性”“防露性”に優
れたものとなる。この原因は本発明シートを構成してい
るPVA系繊維が親水性に富むものであることにある。
島構造を有する多成分繊維であって、融点220℃以上
であるPVA系ポリマーが海成分であり、融点又は融着
温度が210℃未満の耐水性ポリマーが島成分をなすも
のである。海成分のPVA系ポリマーの融点が220℃
未満の場合には、PVA系繊維は耐水性が不十分となっ
て実用に供することが可能な繊維とならない。PVA系
繊維の親水性の性質により吸湿性に優れて空気中から凝
縮する水分を素早く吸収して霧の発生や結露の発生を抑
えるが、水に溶けたり、濡れた場合に大きく収縮する事
なく耐水性にも優れたものとなるためには海成分PVA
系ポリマーの融点が225℃以上あると更に好ましい。
本発明の耐水性PVA系繊維からなる農業用シートはハ
ウス内張カーテン用に使った場合、昼間高温多湿となっ
た後、夜間から朝方にかけて外気及びハウス内が低温に
なると空中の過飽和の水分が凝縮してシート全体に水滴
となって付着する“結露”やそれから“滴下”したり、
再び朝日を受けてハウス内温度が上昇すると蒸発水が内
張カーテン内で霧状になって各種作業性を低下させると
いった問題がない。すなわち“防霧性”“防露性”に優
れたものとなる。この原因は本発明シートを構成してい
るPVA系繊維が親水性に富むものであることにある。
【0007】海成分PVA系ポリマーの具体例をあげる
と、重合度500〜24,000で、ケン化度が99〜
100モル%の高ケン化度PVAである。重合度が15
00〜4000、ケン化度が99.5〜100モル%で
あると耐水性及び熱圧着性の点でさらに好ましい。また
エチレン、アリルアルコール、イタコン酸、アクリル
酸、無水マレイン酸とその開環物、アリールスルホン
酸、ピバリン酸ビニルの如く炭素数が4以上の脂肪酸ビ
ニルエステル、ビニルピロリドン及び上記イオン性基の
一部また全量中和物などの変性ユニットにより変性した
PVAも包含される。変性ユニットの量は1モル%未
満、好ましくは0.5モル%以下である。変性ユニット
の導入法は、共重合でも後反応でも特別な限定はない。
変性ユニットの分布はランダムでも、ブロックでも限定
はない。ブロック的に分布させると結晶化阻害効果が小
さく、ランダムより多く変性しても高融点を保ちうる。
高ケン化度の高融点PVA系ポリマーを連続相とするこ
とにより高融点ポリマー単独繊維に近い性能を得ること
ができ、また繊維の最表層を高融点ポリマーとすること
により、繊維製造工程における硬着を防止することが可
能となる。
と、重合度500〜24,000で、ケン化度が99〜
100モル%の高ケン化度PVAである。重合度が15
00〜4000、ケン化度が99.5〜100モル%で
あると耐水性及び熱圧着性の点でさらに好ましい。また
エチレン、アリルアルコール、イタコン酸、アクリル
酸、無水マレイン酸とその開環物、アリールスルホン
酸、ピバリン酸ビニルの如く炭素数が4以上の脂肪酸ビ
ニルエステル、ビニルピロリドン及び上記イオン性基の
一部また全量中和物などの変性ユニットにより変性した
PVAも包含される。変性ユニットの量は1モル%未
満、好ましくは0.5モル%以下である。変性ユニット
の導入法は、共重合でも後反応でも特別な限定はない。
変性ユニットの分布はランダムでも、ブロックでも限定
はない。ブロック的に分布させると結晶化阻害効果が小
さく、ランダムより多く変性しても高融点を保ちうる。
高ケン化度の高融点PVA系ポリマーを連続相とするこ
とにより高融点ポリマー単独繊維に近い性能を得ること
ができ、また繊維の最表層を高融点ポリマーとすること
により、繊維製造工程における硬着を防止することが可
能となる。
【0008】島成分ポリマーは融点又は融着温度(これ
らを含めて融点と称す)が210℃未満であらねばなら
ず、島成分のポリマーの融点が210℃以上であると熱
圧着温度が高くなり過ぎ、熱接着時海成分のPVA系ポ
リマーの配向性・結晶性を破壊して熱圧着後不織布強力
の著しい低下を生じるので好ましくない。従って島成分
ポリマーの融点は200℃以下にあるとより好ましく、
190℃以下であると更に好ましい。融点を持たない耐
水性の非晶ポリマーであっても、その非晶性ポリマーチ
ップを所定温度に加熱し、0.1kg/cm2の圧力を
10分間印加した際チップ同志が融着する最低温度を融
着温度とした時、融着温度が210℃未満の耐水性非晶
ポリマーは本発明の耐水性ポリマーに包含され、島成分
耐水性ポリマーとして有効に用いることができる。島成
分耐水性ポリマーの融点、あるいは融着温度(以下この
温度も融点という語に含めて使用する)が200℃以下
であるとより好ましく、190℃以下であるとさらに好
ましい。さらに海成分と島成分の融点差が15℃以上で
あると、熱圧着時の繊維寸法変化が小さくなるので好ま
しい。融点差が30℃以上であるとより好ましく、50
℃以上であるとさらに好ましい。融点が210℃未満の
耐水性ポリマーは低配向、低結晶性であるため、繊維の
マトリックスである海成分に用いると、低強度、低耐熱
性となるので不都合である。また低融点ポリマーが繊維
最表面に存在すると繊維製造工程において硬着し易く、
この点からも低融点ポリマーは島成分とすることが必要
である。
らを含めて融点と称す)が210℃未満であらねばなら
ず、島成分のポリマーの融点が210℃以上であると熱
圧着温度が高くなり過ぎ、熱接着時海成分のPVA系ポ
リマーの配向性・結晶性を破壊して熱圧着後不織布強力
の著しい低下を生じるので好ましくない。従って島成分
ポリマーの融点は200℃以下にあるとより好ましく、
190℃以下であると更に好ましい。融点を持たない耐
水性の非晶ポリマーであっても、その非晶性ポリマーチ
ップを所定温度に加熱し、0.1kg/cm2の圧力を
10分間印加した際チップ同志が融着する最低温度を融
着温度とした時、融着温度が210℃未満の耐水性非晶
ポリマーは本発明の耐水性ポリマーに包含され、島成分
耐水性ポリマーとして有効に用いることができる。島成
分耐水性ポリマーの融点、あるいは融着温度(以下この
温度も融点という語に含めて使用する)が200℃以下
であるとより好ましく、190℃以下であるとさらに好
ましい。さらに海成分と島成分の融点差が15℃以上で
あると、熱圧着時の繊維寸法変化が小さくなるので好ま
しい。融点差が30℃以上であるとより好ましく、50
℃以上であるとさらに好ましい。融点が210℃未満の
耐水性ポリマーは低配向、低結晶性であるため、繊維の
マトリックスである海成分に用いると、低強度、低耐熱
性となるので不都合である。また低融点ポリマーが繊維
最表面に存在すると繊維製造工程において硬着し易く、
この点からも低融点ポリマーは島成分とすることが必要
である。
【0009】本発明にいう融点210℃未満の耐水性ポ
リマーの具体例としては、エチレン/ビニルアルコール
コポリマー(モル組成比=50/50〜20/80)、
エチレン/酢ビコポリマー(モル組成比=92/8〜2
0/80)、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマ
ール、炭素数3〜20の脂肪酸のビニルエステルで変性
されたPVA、変性アクリル樹脂、ポリイソプレンなど
の炭化水素系エラストマー、ポリウレタン系エラストマ
ーなどがあげられる。とりわけ、PVA系繊維への優れ
た熱接着性、性能再現性(安定性)、コストの点で、エ
チレン/ビニルアルコールコポリマー(モル組成比=5
0/50〜20/80)、エチレン/酢ビコポリマー
(モル組成比=92/8〜20/80)のPVA系ポリ
マーが有用である。
リマーの具体例としては、エチレン/ビニルアルコール
コポリマー(モル組成比=50/50〜20/80)、
エチレン/酢ビコポリマー(モル組成比=92/8〜2
0/80)、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマ
ール、炭素数3〜20の脂肪酸のビニルエステルで変性
されたPVA、変性アクリル樹脂、ポリイソプレンなど
の炭化水素系エラストマー、ポリウレタン系エラストマ
ーなどがあげられる。とりわけ、PVA系繊維への優れ
た熱接着性、性能再現性(安定性)、コストの点で、エ
チレン/ビニルアルコールコポリマー(モル組成比=5
0/50〜20/80)、エチレン/酢ビコポリマー
(モル組成比=92/8〜20/80)のPVA系ポリ
マーが有用である。
【0010】海成分/島成分の重量比は98/2〜55
/45の範囲が好ましい。海成分の高融点PVA系ポリ
マーが55%より少ないと高強度繊維が得られない。ま
たこの高融点PVA系ポリマーが55%より少なくな
り、低融点耐水性ポリマーが45%より多くなると、低
融点耐水性ポリマーが海成分となる傾向になり、硬着の
点で好ましくない。一方、低融点耐水性ポリマーが2%
より少ないと、実用に耐える熱圧着性能を得ることがで
きない。強度と熱圧着性のバランスより、海/島ブレン
ド比が95/5〜60/40であるとより好ましく、9
2/8〜70/30であるとさらに好ましい。
/45の範囲が好ましい。海成分の高融点PVA系ポリ
マーが55%より少ないと高強度繊維が得られない。ま
たこの高融点PVA系ポリマーが55%より少なくな
り、低融点耐水性ポリマーが45%より多くなると、低
融点耐水性ポリマーが海成分となる傾向になり、硬着の
点で好ましくない。一方、低融点耐水性ポリマーが2%
より少ないと、実用に耐える熱圧着性能を得ることがで
きない。強度と熱圧着性のバランスより、海/島ブレン
ド比が95/5〜60/40であるとより好ましく、9
2/8〜70/30であるとさらに好ましい。
【0011】また島成分の低融点ポリマーは繊維の最表
層に存在することは好ましくないが、最表層近くに存在
することが好ましい。最表層近辺での海成分の最小厚み
(島成分の低融点ポリマーの繊維最表面までの最近接距
離)は、熱圧着時最表層の高融点PVA系ポリマーが破
れ、島成分の低融点耐水性ポリマーが表面に押し出され
接着力を得るために関係する。最表層より0.01〜2
μの内側に島成分の少なくとも一部を存在させることが
好ましい。島成分は繊維断面方向に均一に分布させても
よいが、表面側により集中して分布させることが好まし
い。また島成分は繊維軸方向に連続であってもよいが、
必ずしも連続である必要はなく、球状或いは断続した細
長い棒状あるいはラグビーボール状であってもよい。
層に存在することは好ましくないが、最表層近くに存在
することが好ましい。最表層近辺での海成分の最小厚み
(島成分の低融点ポリマーの繊維最表面までの最近接距
離)は、熱圧着時最表層の高融点PVA系ポリマーが破
れ、島成分の低融点耐水性ポリマーが表面に押し出され
接着力を得るために関係する。最表層より0.01〜2
μの内側に島成分の少なくとも一部を存在させることが
好ましい。島成分は繊維断面方向に均一に分布させても
よいが、表面側により集中して分布させることが好まし
い。また島成分は繊維軸方向に連続であってもよいが、
必ずしも連続である必要はなく、球状或いは断続した細
長い棒状あるいはラグビーボール状であってもよい。
【0012】このような海島構造繊維は、例えば海成分
ポリマーと島成分ポリマーをジメチルスルホキシド等の
有機溶媒に溶解し、これを紡糸原液として、メタノール
やエタノールやアセトン、あるいはこれらと該有機溶媒
の混合液からなる凝固浴中に湿式紡糸あるいは乾湿式紡
糸し、得られた紡糸原糸を湿延伸、乾燥、乾熱延伸し、
さらに必要により熱処理することにより得られる。この
様な耐水性PVA系繊維の製造は例えば本発明者等が既
に提案している特願平6−68543号に記載の方法に
より製造される。
ポリマーと島成分ポリマーをジメチルスルホキシド等の
有機溶媒に溶解し、これを紡糸原液として、メタノール
やエタノールやアセトン、あるいはこれらと該有機溶媒
の混合液からなる凝固浴中に湿式紡糸あるいは乾湿式紡
糸し、得られた紡糸原糸を湿延伸、乾燥、乾熱延伸し、
さらに必要により熱処理することにより得られる。この
様な耐水性PVA系繊維の製造は例えば本発明者等が既
に提案している特願平6−68543号に記載の方法に
より製造される。
【0013】次に本発明の農業用シートを構成する不織
布において重要な点として目付が25g/m2〜70g
/m2である事がある。すなわち目付が25g/m2より
小さくなると不織布引張及び引裂強力が小さくて、例え
ばハウス内張カーテンとして使用する場合、自動開閉機
で開閉を繰り返す時などその張力によって破れてしまう
とか、又保温効果や吸湿吸水性による防露、防滴効果が
十分発揮されないという問題がある。一方、目付が70
g/m2より大となると不織布の光透過性が不足となっ
てしまうためか作物の生育性が劣り本発明の目的とする
“ハウス内張カーテン用”“トンネル用”農業シートと
しては不適となる。又経済性、すなわち不織布コストも
高くなって不適当である。
布において重要な点として目付が25g/m2〜70g
/m2である事がある。すなわち目付が25g/m2より
小さくなると不織布引張及び引裂強力が小さくて、例え
ばハウス内張カーテンとして使用する場合、自動開閉機
で開閉を繰り返す時などその張力によって破れてしまう
とか、又保温効果や吸湿吸水性による防露、防滴効果が
十分発揮されないという問題がある。一方、目付が70
g/m2より大となると不織布の光透過性が不足となっ
てしまうためか作物の生育性が劣り本発明の目的とする
“ハウス内張カーテン用”“トンネル用”農業シートと
しては不適となる。又経済性、すなわち不織布コストも
高くなって不適当である。
【0014】又、次に本発明の農業用シートにおいて重
要な点として、該不織布の表面の5〜50%を占める部
分が不織布全体に渉って連続相を形成する熱圧着部によ
り熱圧着されたものである事がある。熱圧着部が不連
続、例えば「点状」、「四角状」、「円形状」のエンボ
ス形状の場合(図1(c)参照)には本発明の効果は得
られない。すなわち不織布へ引張や引裂の外力が加わっ
た場合、熱圧着部へ応力が集中するため十分な強力を有
する不織布とはならない。本発明においては、不織布を
構成する繊維は長繊維、短繊維のいづれのタイプも含む
ものであるが、短繊維の場合、この様な傾向が大であ
る。本発明のように熱圧着部が不織布全体に連続相を形
成している場合には、各種外力が不織布全体に分散する
ため不織布を構成する繊維が長繊維でも短繊維のいづれ
であっても十分な強力が得られる。かかる熱圧着部は連
続相を形成していればどの様な形態を有していてもよい
が、好ましい連続相の形態としては、図1(a)、
(b)のようなものが挙げられる。なお、これは連続相
の形態を模式的に示したものであり、便宜上本発明で規
定する熱圧着部の面積割合を有していない場合もある。
また本発明の効果を損なわない程度であれば、部分的に
不連続な熱圧着部を有していてもよい。さらに、熱圧着
部の占める面積割合が5%未満の場合は、不織布強力発
現の主体となる熱圧着部が少なすぎて十分な不織布強力
が得られない。逆に熱圧着部が50%を越えて大きくな
ると不織布の通気性が低下して農業用シートとしてはフ
ィルム素材と違って通気性に富む事から特別な換気操作
がフィルム素材に比べてはるかに少なくて良いという特
徴が失なわれてしまう。従って、本発明の農業用シート
においては、不織布の表面の5〜50%を占める部分が
不織布全体に渉って連続相を形成する熱圧着部によって
熱圧着されていなければならない。
要な点として、該不織布の表面の5〜50%を占める部
分が不織布全体に渉って連続相を形成する熱圧着部によ
り熱圧着されたものである事がある。熱圧着部が不連
続、例えば「点状」、「四角状」、「円形状」のエンボ
ス形状の場合(図1(c)参照)には本発明の効果は得
られない。すなわち不織布へ引張や引裂の外力が加わっ
た場合、熱圧着部へ応力が集中するため十分な強力を有
する不織布とはならない。本発明においては、不織布を
構成する繊維は長繊維、短繊維のいづれのタイプも含む
ものであるが、短繊維の場合、この様な傾向が大であ
る。本発明のように熱圧着部が不織布全体に連続相を形
成している場合には、各種外力が不織布全体に分散する
ため不織布を構成する繊維が長繊維でも短繊維のいづれ
であっても十分な強力が得られる。かかる熱圧着部は連
続相を形成していればどの様な形態を有していてもよい
が、好ましい連続相の形態としては、図1(a)、
(b)のようなものが挙げられる。なお、これは連続相
の形態を模式的に示したものであり、便宜上本発明で規
定する熱圧着部の面積割合を有していない場合もある。
また本発明の効果を損なわない程度であれば、部分的に
不連続な熱圧着部を有していてもよい。さらに、熱圧着
部の占める面積割合が5%未満の場合は、不織布強力発
現の主体となる熱圧着部が少なすぎて十分な不織布強力
が得られない。逆に熱圧着部が50%を越えて大きくな
ると不織布の通気性が低下して農業用シートとしてはフ
ィルム素材と違って通気性に富む事から特別な換気操作
がフィルム素材に比べてはるかに少なくて良いという特
徴が失なわれてしまう。従って、本発明の農業用シート
においては、不織布の表面の5〜50%を占める部分が
不織布全体に渉って連続相を形成する熱圧着部によって
熱圧着されていなければならない。
【0015】更に本発明の農業用不織布において肝要な
点としてタテ方向とヨコ方向の平均裂断長は3km以上
ありかつタテ方向とヨコ方向の平均引裂強力が0.8k
g以上である事である。タテ方向とヨコ方向の平均裂断
長が3km未満であるとかタテ方向とヨコ方向の平均引
裂強力が0.8kgに満たない時には、実使用において
不織布を展張したり、取外しする作業、とりわけハウス
内で自動開閉器で繰返し開け閉めする作業中にかかる張
力やカーテンを支える針金にひっかけた場合、不織布が
簡単に破れを頻発する。この様なトラブルを防止するた
め不織布のタテ方向とヨコ方向の平均裂断長が3km以
上でありかつタテ方向とヨコ方向の平均引裂強力は0.
8kg以上でなければならない。このような平均裂断長
および平均引裂強力を満足するためには、不織布を構成
する繊維として高強力のものを用いる、不織布の目付を
高める、繊維間の接着力を高める等の方法を用いればよ
い。
点としてタテ方向とヨコ方向の平均裂断長は3km以上
ありかつタテ方向とヨコ方向の平均引裂強力が0.8k
g以上である事である。タテ方向とヨコ方向の平均裂断
長が3km未満であるとかタテ方向とヨコ方向の平均引
裂強力が0.8kgに満たない時には、実使用において
不織布を展張したり、取外しする作業、とりわけハウス
内で自動開閉器で繰返し開け閉めする作業中にかかる張
力やカーテンを支える針金にひっかけた場合、不織布が
簡単に破れを頻発する。この様なトラブルを防止するた
め不織布のタテ方向とヨコ方向の平均裂断長が3km以
上でありかつタテ方向とヨコ方向の平均引裂強力は0.
8kg以上でなければならない。このような平均裂断長
および平均引裂強力を満足するためには、不織布を構成
する繊維として高強力のものを用いる、不織布の目付を
高める、繊維間の接着力を高める等の方法を用いればよ
い。
【0016】次に本発明の農業用シートにおいて大事な
事として、該シートを構成する不織布は温度230℃以
下、線圧10kg/cmまたは面圧10kg/cm2以
下で熱圧着する事により圧着可能である事がある。本発
明の農業用不織布が実用に供される場合、その多くは、
“ハウス”や“トンネル”の大きさに合わせるために裁
断、継ぎ合わせ等が行なわれる。この継ぎ合わせにおい
て不織布が熱圧着性を有していない場合、ミシン縫製や
化学接着を用いて加工しなければならない。これでは、
加工速度、安全性、衛生性の点で熱圧着加工すなわちヒ
ートシール加工に比らべて劣ったものとなってしまう。
それに対して該農業用不織布が熱圧着する事ができれ
ば、高速、安全、衛生的な工程で継ぎ加工が可能とな
る。就中、温度230℃以下、線圧10kg/cm、ま
たは面圧10kg/cm2以下で熱圧着できれば、該継
ぎ加工が汎用のヒートシーラーで容易に実施できる。従
って、本発明の農業用シートは温度230℃以下、線圧
10kg/cmまたは面圧10kg/cm2以下で熱圧
着可能である事が好ましく、より好ましくは温度200
℃以下、線圧5kg/cmまたは面圧5kg/cm2以
下、更に好ましく温度160℃以下、線圧3kg/cm
または面圧3kg/cm2以下である。
事として、該シートを構成する不織布は温度230℃以
下、線圧10kg/cmまたは面圧10kg/cm2以
下で熱圧着する事により圧着可能である事がある。本発
明の農業用不織布が実用に供される場合、その多くは、
“ハウス”や“トンネル”の大きさに合わせるために裁
断、継ぎ合わせ等が行なわれる。この継ぎ合わせにおい
て不織布が熱圧着性を有していない場合、ミシン縫製や
化学接着を用いて加工しなければならない。これでは、
加工速度、安全性、衛生性の点で熱圧着加工すなわちヒ
ートシール加工に比らべて劣ったものとなってしまう。
それに対して該農業用不織布が熱圧着する事ができれ
ば、高速、安全、衛生的な工程で継ぎ加工が可能とな
る。就中、温度230℃以下、線圧10kg/cm、ま
たは面圧10kg/cm2以下で熱圧着できれば、該継
ぎ加工が汎用のヒートシーラーで容易に実施できる。従
って、本発明の農業用シートは温度230℃以下、線圧
10kg/cmまたは面圧10kg/cm2以下で熱圧
着可能である事が好ましく、より好ましくは温度200
℃以下、線圧5kg/cmまたは面圧5kg/cm2以
下、更に好ましく温度160℃以下、線圧3kg/cm
または面圧3kg/cm2以下である。
【0017】次に本発明の耐水性PVA系繊維から構成
された不織布からなる農業用シートの製造方法について
記載する。すなわち、本発明の農業用シートを構成する
耐水性PVA系繊維は、本発明者等が既に提案している
特願平5−265022号に記載の方法によって短繊維
不織布用の短繊維タイプすなわち“ステープル”が、
又、同様に本発明者等が既に提案している特願平6−6
8543号に記載の方法によって長繊維不織布用の長繊
維タイプすなわち“フィラメント束”が製造できる。
された不織布からなる農業用シートの製造方法について
記載する。すなわち、本発明の農業用シートを構成する
耐水性PVA系繊維は、本発明者等が既に提案している
特願平5−265022号に記載の方法によって短繊維
不織布用の短繊維タイプすなわち“ステープル”が、
又、同様に本発明者等が既に提案している特願平6−6
8543号に記載の方法によって長繊維不織布用の長繊
維タイプすなわち“フィラメント束”が製造できる。
【0018】本発明のシートを構成する農業用不織布の
うち短繊維不織布は上記“ステープル”を汎用のカード
タイプのウエバーにより短繊維ウエブとした後下記する
方法で熱エンボス接着する事により製造できる。又、本
発明の農業用シートを構成する不織布のうち長繊維不織
布は、上記“フィラメント束”を本発明者等が特開平5
−125648号で提案した方法により開繊、交絡、捕
集して、巾方向に目付変動率の小さい連続フィラメント
ウエブすなわち長繊維ウエブ化した後、やはり下記する
方法で熱エンボス接着する事により製造できる。すなわ
ち上記の様に得られた、短繊維タイプウエブも長繊維タ
イプウエブも、ロールの圧着部が連続相をなしかつ圧着
部の占める面積割合が5〜50%のエンボスロールでロ
ール温度150℃以上230℃以下線圧1kg/cmま
たは面圧2kg/cm2以上、線圧100kg/cmま
たは面圧200kg/cm2以下処理する事によって、
それぞれ本発明の農業用長繊維不織布シート及び農業用
短繊維不織布シートとなすことができる。
うち短繊維不織布は上記“ステープル”を汎用のカード
タイプのウエバーにより短繊維ウエブとした後下記する
方法で熱エンボス接着する事により製造できる。又、本
発明の農業用シートを構成する不織布のうち長繊維不織
布は、上記“フィラメント束”を本発明者等が特開平5
−125648号で提案した方法により開繊、交絡、捕
集して、巾方向に目付変動率の小さい連続フィラメント
ウエブすなわち長繊維ウエブ化した後、やはり下記する
方法で熱エンボス接着する事により製造できる。すなわ
ち上記の様に得られた、短繊維タイプウエブも長繊維タ
イプウエブも、ロールの圧着部が連続相をなしかつ圧着
部の占める面積割合が5〜50%のエンボスロールでロ
ール温度150℃以上230℃以下線圧1kg/cmま
たは面圧2kg/cm2以上、線圧100kg/cmま
たは面圧200kg/cm2以下処理する事によって、
それぞれ本発明の農業用長繊維不織布シート及び農業用
短繊維不織布シートとなすことができる。
【0019】本発明によって得られる耐水性PVA系繊
維からなる不織布シートは、熱圧着によって不織布を構
成するPVA系繊維が接着されていて、高引張強力かつ
高引裂強力であってしかも、農業用不織布として先ず具
備すべき保温性、通気性といった性能の結果としての良
好な作物生育性に加えてPVA系繊維の親水性に起因す
る防霧性、防露性に優れていてしかも低価格であるた
め、各種の農業用途に好適に使用する事ができる。
維からなる不織布シートは、熱圧着によって不織布を構
成するPVA系繊維が接着されていて、高引張強力かつ
高引裂強力であってしかも、農業用不織布として先ず具
備すべき保温性、通気性といった性能の結果としての良
好な作物生育性に加えてPVA系繊維の親水性に起因す
る防霧性、防露性に優れていてしかも低価格であるた
め、各種の農業用途に好適に使用する事ができる。
【0020】
【実施例】次に本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれら実施例によって限定されるものではない。実
施例中%は特にことわらない限り重量にもとづく値であ
る。実施例、比較例中の不織布の強度および伸度はイン
ストロン引張試験機で試料つかみ幅を2.5cm、試料
つかみ間隔10cm、引張速度5cm/分で測定した。
引裂強力はシングルタング法で測定した。防霧性は、作
製した各農業用不織布をハウス内にカーテン状に張って
使う“ハウス内張りカーテン”として使用しその内でコ
マツナの栽培を行ない、その際のカーテン内の霧の発生
状況により評価した。又防露性は同様の実使用時に農業
用不織布シートへの水滴付着と落下状況を観察評価し
た。更に作製した各農業用不織布シートの作物生育性は
上記実用栽培において、種からの発芽率及び作物の収穫
量を調査し良否を判定した。実使用時の機械的物性は内
張カーテンを1日3回づつ巻き上げおよび巻き降しをし
て、不織布の破れやほつれ、ももけ等の発生状況を観察
して評価した。以上の防霧性、防露性、生育性、不織布
の実用機械物性は良いものから不良のものまで◎、○、
△、×の4段階評価した。◎、○は実用性ありで△、×
は実用性なし。通気性はフラジール法(JIS L−1
096 6.27A法)で測定した。透光率はJIS
K7105 5.5により全光線透過率として測定し
た。
明はこれら実施例によって限定されるものではない。実
施例中%は特にことわらない限り重量にもとづく値であ
る。実施例、比較例中の不織布の強度および伸度はイン
ストロン引張試験機で試料つかみ幅を2.5cm、試料
つかみ間隔10cm、引張速度5cm/分で測定した。
引裂強力はシングルタング法で測定した。防霧性は、作
製した各農業用不織布をハウス内にカーテン状に張って
使う“ハウス内張りカーテン”として使用しその内でコ
マツナの栽培を行ない、その際のカーテン内の霧の発生
状況により評価した。又防露性は同様の実使用時に農業
用不織布シートへの水滴付着と落下状況を観察評価し
た。更に作製した各農業用不織布シートの作物生育性は
上記実用栽培において、種からの発芽率及び作物の収穫
量を調査し良否を判定した。実使用時の機械的物性は内
張カーテンを1日3回づつ巻き上げおよび巻き降しをし
て、不織布の破れやほつれ、ももけ等の発生状況を観察
して評価した。以上の防霧性、防露性、生育性、不織布
の実用機械物性は良いものから不良のものまで◎、○、
△、×の4段階評価した。◎、○は実用性ありで△、×
は実用性なし。通気性はフラジール法(JIS L−1
096 6.27A法)で測定した。透光率はJIS
K7105 5.5により全光線透過率として測定し
た。
【0021】実施例1 重合度2400、ケン化度99.8モル%で融点が23
5℃のPVAと重合度940、融着温度50℃以下のエ
チレン/酢ビ=32/68(モル比)コポリマー(以下
EVACと略記)をPVA/EVAC=90/10の比
で混合、湿式紡糸、乾熱延伸により、耐水性PVA系繊
維1000d/500fのフィラメント束を得た。この
時フィラメント束には撚りが入らぬよう巻取を行なっ
た。得られた繊維の断面は、PVAが海成分、EVAC
が島成分となっており、島成分の多くが繊維表層部に分
れて存在しており、島成分は繊維表面には露出していな
かった。このフィラメント束を特開平5−125648
号で本発明者等提案の方法により、開繊、捕集して目付
45g/m2のPVA系長繊維ウエブを得、これを圧着
部が図1(a)に示される「織目柄」と称す連続相をな
す圧着部面積比20%のエンボスロールを用いてロール
温度210℃、ロール線圧30kg/cm、処理速度4
0m/分の条件で熱接着してPVA系長繊維不織布を得
た。不織布物性は表2に示す様に本発明を満足するもの
となった。この不織布は160℃、線圧2kg/cmで
熱圧着する事で、所定の巾、長さのハウス内張りカーテ
ン用に加工する事ができた。得られたハウス内張りカー
テンを無加温のハウス内で使用してコマツナの栽培を種
播段階から収穫まで行なってその実用性能評価を行なっ
た。結果は表3に示すが本発明を満足する農業用不織布
は作物の生育性良好で、不織布の実用機械物性良好で、
防霧性、防露性にも優れたものとなった。
5℃のPVAと重合度940、融着温度50℃以下のエ
チレン/酢ビ=32/68(モル比)コポリマー(以下
EVACと略記)をPVA/EVAC=90/10の比
で混合、湿式紡糸、乾熱延伸により、耐水性PVA系繊
維1000d/500fのフィラメント束を得た。この
時フィラメント束には撚りが入らぬよう巻取を行なっ
た。得られた繊維の断面は、PVAが海成分、EVAC
が島成分となっており、島成分の多くが繊維表層部に分
れて存在しており、島成分は繊維表面には露出していな
かった。このフィラメント束を特開平5−125648
号で本発明者等提案の方法により、開繊、捕集して目付
45g/m2のPVA系長繊維ウエブを得、これを圧着
部が図1(a)に示される「織目柄」と称す連続相をな
す圧着部面積比20%のエンボスロールを用いてロール
温度210℃、ロール線圧30kg/cm、処理速度4
0m/分の条件で熱接着してPVA系長繊維不織布を得
た。不織布物性は表2に示す様に本発明を満足するもの
となった。この不織布は160℃、線圧2kg/cmで
熱圧着する事で、所定の巾、長さのハウス内張りカーテ
ン用に加工する事ができた。得られたハウス内張りカー
テンを無加温のハウス内で使用してコマツナの栽培を種
播段階から収穫まで行なってその実用性能評価を行なっ
た。結果は表3に示すが本発明を満足する農業用不織布
は作物の生育性良好で、不織布の実用機械物性良好で、
防霧性、防露性にも優れたものとなった。
【0022】実施例2 実施例1においてPVAとEVACの比率を80/20
に変更して得られた1000d/500fの耐水性PV
A系繊維を100本集束して機械捲縮付与し51mm長
切断してPVA系短繊維を得た。この繊維においてもP
VAが海成分、EVACが島成分となっており、島成分
の多くが繊維表層部に分れて存在しており、島成分は繊
維表面に露出していなかった。これをランダムウエバー
で処理して目付46g/m2のウエブを得、実施例1と
同一条件でエンボス処理してPVA系短繊維不織布を得
た。この不織布も実施例1と同様条件の熱圧着処理ハウ
ス内張カーテンに加工し、同様の実用評価を行なった。
結果は表2および3に示すが、実施例1と同様、農業用
不織布として、作物の生育性良好、実用に耐える機械物
性と防霧性、防露性に優れたものとなった。
に変更して得られた1000d/500fの耐水性PV
A系繊維を100本集束して機械捲縮付与し51mm長
切断してPVA系短繊維を得た。この繊維においてもP
VAが海成分、EVACが島成分となっており、島成分
の多くが繊維表層部に分れて存在しており、島成分は繊
維表面に露出していなかった。これをランダムウエバー
で処理して目付46g/m2のウエブを得、実施例1と
同一条件でエンボス処理してPVA系短繊維不織布を得
た。この不織布も実施例1と同様条件の熱圧着処理ハウ
ス内張カーテンに加工し、同様の実用評価を行なった。
結果は表2および3に示すが、実施例1と同様、農業用
不織布として、作物の生育性良好、実用に耐える機械物
性と防霧性、防露性に優れたものとなった。
【0023】実施例3 実施例1において、不織布目付を65g/m2に又エン
ボス部圧着面積割合を30%に変更してPVA系長繊維
不織布を得た。又実施例1と同じ方法で農業用不織布し
て実用評価した。本発明を満たす本実施例では表2およ
び3に示す様に良好な実用結果がえられた。
ボス部圧着面積割合を30%に変更してPVA系長繊維
不織布を得た。又実施例1と同じ方法で農業用不織布し
て実用評価した。本発明を満たす本実施例では表2およ
び3に示す様に良好な実用結果がえられた。
【0024】実施例4 実施例2において不織布目付だけを64g/m2に又エ
ンボス部圧着面積割合を30%に変更してPVA系短繊
維不織布を得た。又実施例1と同じ方法で農業用不織布
として実用評価した。本発明を満たす本実施例では表2
および3に示す様に良好な実用結果がえられた。
ンボス部圧着面積割合を30%に変更してPVA系短繊
維不織布を得た。又実施例1と同じ方法で農業用不織布
として実用評価した。本発明を満たす本実施例では表2
および3に示す様に良好な実用結果がえられた。
【0025】比較例1 極限粘度=0.08のポリエチレンテレフタレート(以
下PETと略記する)を溶融紡糸後、ローラープレート
延伸して1000d/500fの無撚のPETフィラメ
ント束を得た。これを用いて実施例1とエンボス温度2
35℃とする以外全く同じ方法で目付44g/m2のP
ET長繊維不織布を得た。この不織布を用いて実施例1
と同様の農業用不織布としての実用評価を行なった。結
果は表2および3に示すが、本発明を満たさない本比較
例では防霧性、防露性不良となった。
下PETと略記する)を溶融紡糸後、ローラープレート
延伸して1000d/500fの無撚のPETフィラメ
ント束を得た。これを用いて実施例1とエンボス温度2
35℃とする以外全く同じ方法で目付44g/m2のP
ET長繊維不織布を得た。この不織布を用いて実施例1
と同様の農業用不織布としての実用評価を行なった。結
果は表2および3に示すが、本発明を満たさない本比較
例では防霧性、防露性不良となった。
【0026】実施例5 実施例1と全く同様の条件で不織布目付だけを31g/
m2へ変更したPVA系長繊維不織布を得た。又実施例
1と同じ方法で農業用不織布として実用評価した。結果
は表2および3に示す様に本発明を満たす本実施例では
良好な実用結果が得られた。
m2へ変更したPVA系長繊維不織布を得た。又実施例
1と同じ方法で農業用不織布として実用評価した。結果
は表2および3に示す様に本発明を満たす本実施例では
良好な実用結果が得られた。
【0027】比較例2 実施例1と全く同様の条件で不織布目付だけを22g/
m2へ変更したPVA系長繊維不織布を得た。又実施例
1と同じ方法で農業用不織布として実用評価を行った。
結果は、表2及び3に示す様に本発明を本発明を満たさ
ない本比較例では、生育性と実用機械物性不良となっ
た。 比較例3 実施例1と全く同様の条件で不織布目付だけを77g/
m2へ変更したPVA系長繊維不織布を得た。又実施例
1と同じ方法で農業用不織布として実用評価した。表2
および3に示す様に本発明を満たさない本比較例では光
の透過性と通気性が小さいためか生育性不良となった。
m2へ変更したPVA系長繊維不織布を得た。又実施例
1と同じ方法で農業用不織布として実用評価を行った。
結果は、表2及び3に示す様に本発明を本発明を満たさ
ない本比較例では、生育性と実用機械物性不良となっ
た。 比較例3 実施例1と全く同様の条件で不織布目付だけを77g/
m2へ変更したPVA系長繊維不織布を得た。又実施例
1と同じ方法で農業用不織布として実用評価した。表2
および3に示す様に本発明を満たさない本比較例では光
の透過性と通気性が小さいためか生育性不良となった。
【0028】実施例6 実施例2と全く同様の条件で不織布目付だけを33g/
m2へ変更したPVA系短繊維不織布を得た。又実施例
2と同じ方法で農業用不織布として実用評価した。表2
および3に示す様に本発明を満たす本実施例では良好な
実用結果が得られた。
m2へ変更したPVA系短繊維不織布を得た。又実施例
2と同じ方法で農業用不織布として実用評価した。表2
および3に示す様に本発明を満たす本実施例では良好な
実用結果が得られた。
【0029】比較例4 実施例2と全く同様の条件で不織布目付だけ21g/m
2へ変更したPVA系短繊維不織布を得た。実施例2と
同じ方法で農業用不織布として実用評価を行った。結果
は表2及び3に示す様に本発明を満たさない本比較例で
は生育性と実用機械物性不良となった。 比較例5 実施例2と全く同様の条件で不織布目付だけ80g/m
2へ変更したPVA系短繊維不織布を得た。又実施例2
と同じ方法で農業用不織布として実用評価した。表2お
よび3に示す様に本発明を満たさない本比較例では生育
性不良となった。
2へ変更したPVA系短繊維不織布を得た。実施例2と
同じ方法で農業用不織布として実用評価を行った。結果
は表2及び3に示す様に本発明を満たさない本比較例で
は生育性と実用機械物性不良となった。 比較例5 実施例2と全く同様の条件で不織布目付だけ80g/m
2へ変更したPVA系短繊維不織布を得た。又実施例2
と同じ方法で農業用不織布として実用評価した。表2お
よび3に示す様に本発明を満たさない本比較例では生育
性不良となった。
【0030】比較例6 実施例1においてエンボス部圧着面積割合を3.5%に
変更したPVA系長繊維不織布を得た。実施例1と同じ
方法で農業用不織布として実用評価した。表2および3
に示す様に本発明を満たさない本比較例では実用機械物
性不良となった。
変更したPVA系長繊維不織布を得た。実施例1と同じ
方法で農業用不織布として実用評価した。表2および3
に示す様に本発明を満たさない本比較例では実用機械物
性不良となった。
【0031】比較例7 実施例1においてエンボス部圧着面積割合を55%に変
更したPVA系長繊維不織布を得た。実施例1と同じ方
法で農業用不織布として評価した。表2および3に示す
様に本発明を満たさない本比較例ではタテヨコ平均引裂
強力が小さく、通気度が小さいためか、生育性が不良で
実用機械物性不良となった。
更したPVA系長繊維不織布を得た。実施例1と同じ方
法で農業用不織布として評価した。表2および3に示す
様に本発明を満たさない本比較例ではタテヨコ平均引裂
強力が小さく、通気度が小さいためか、生育性が不良で
実用機械物性不良となった。
【0032】比較例8 実施例1において、エンボスにおけるエンボスロールを
「正四角柄」と称す不連続点状のエンボス点(1辺0.
8mmの正方形、図1(c)参照)有し圧着部の面積割
合が20%を用いる様条件変更してPVA系長繊維不織
布を得た。実施例1と同じ方法で農業用不織布として実
用評価した。表2および3に示す様に本発明を満たさな
い本比較例では、実用機械物性が不良となった。
「正四角柄」と称す不連続点状のエンボス点(1辺0.
8mmの正方形、図1(c)参照)有し圧着部の面積割
合が20%を用いる様条件変更してPVA系長繊維不織
布を得た。実施例1と同じ方法で農業用不織布として実
用評価した。表2および3に示す様に本発明を満たさな
い本比較例では、実用機械物性が不良となった。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【発明の効果】本発明により、従来困難とされていた耐
水性PVA系繊維からなる農業用不織布でありながら、
熱圧着によって不織布を構成するPVA系繊維が接着さ
れており、高引張強力、かつ高引裂強力であって、通常
の農業用不織布素材が具備すべき保温性、通気性、透光
性といった性能により発現する作物生育性が良好である
と同時に加えて防霧性、防露性に優れ、しかも低価格で
あるというものが実現される。
水性PVA系繊維からなる農業用不織布でありながら、
熱圧着によって不織布を構成するPVA系繊維が接着さ
れており、高引張強力、かつ高引裂強力であって、通常
の農業用不織布素材が具備すべき保温性、通気性、透光
性といった性能により発現する作物生育性が良好である
と同時に加えて防霧性、防露性に優れ、しかも低価格で
あるというものが実現される。
【図1】図1(a)及び(b)は熱圧着部が連続相を有
するエンボスローラーの具体例であり、図1(c)は熱
圧着部が不連続なものの一例である。なお、斜線部は熱
圧着部を示す。
するエンボスローラーの具体例であり、図1(c)は熱
圧着部が不連続なものの一例である。なお、斜線部は熱
圧着部を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大森 昭夫 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内
Claims (1)
- 【請求項1】 耐水性ポリビニルアルコール系繊維から
構成された不織布からなり、該不織布の目付が25〜7
0g/m2、該不織布表面の5〜50%を占める部分が
不織布全体に渉って連続相を形成する熱圧着部により熱
接着され、かつタテ方向とヨコ方向の平均裂断長が3k
m以上でありかつタテ方向とヨコ方向の平均引裂強力が
0.8kg以上である農業用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21539294A JP3434037B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-09-09 | 耐水性ポリビニルアルコール系繊維よりなる農業用シート |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-125326 | 1994-06-07 | ||
JP12532694 | 1994-06-07 | ||
JP21539294A JP3434037B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-09-09 | 耐水性ポリビニルアルコール系繊維よりなる農業用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0851873A true JPH0851873A (ja) | 1996-02-27 |
JP3434037B2 JP3434037B2 (ja) | 2003-08-04 |
Family
ID=26461790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21539294A Expired - Fee Related JP3434037B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-09-09 | 耐水性ポリビニルアルコール系繊維よりなる農業用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3434037B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015223152A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | ユニチカ株式会社 | 農業用被覆資材 |
JP2016113704A (ja) * | 2014-12-11 | 2016-06-23 | ユニチカ株式会社 | 農業用被覆資材 |
-
1994
- 1994-09-09 JP JP21539294A patent/JP3434037B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015223152A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | ユニチカ株式会社 | 農業用被覆資材 |
JP2016113704A (ja) * | 2014-12-11 | 2016-06-23 | ユニチカ株式会社 | 農業用被覆資材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3434037B2 (ja) | 2003-08-04 |
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