JPH0851736A - 電源バックアップ回路 - Google Patents

電源バックアップ回路

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JPH0851736A
JPH0851736A JP6187205A JP18720594A JPH0851736A JP H0851736 A JPH0851736 A JP H0851736A JP 6187205 A JP6187205 A JP 6187205A JP 18720594 A JP18720594 A JP 18720594A JP H0851736 A JPH0851736 A JP H0851736A
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隆司 田畑
Keiji Maeda
啓二 前田
Hiroyuki Konishi
博之 小西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 DC/DCコンバータを使用しない場合にも
バッテリとの接続が外れたときに制御部の正常動作を維
持することの可能な電源バックアップ回路を提供する。 【構成】 バッテリ101の電力は、並列接続された第
1および第2のバックアップコンデンサ113および1
15を介してマイクロコンピュータ118に供給され
る。第1および第2のコンデンサはスイッチング用トラ
ンジスタ119を介して接続されており、マイクロコン
ピュータはバッテリ電圧が低下したことを検出するとス
イッチング用トランジスタに対してオン指令を出力す
る。すると第1および第2のコンデンサは直列接続状態
となり、マイクロコンピュータは第1および第2のコン
デンサに充電されたバックアップ電力によって動作を維
持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電源バックアップ回路に
係わり、特にマイクロコンピュータシステムに供給する
電源の電源バックアップ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年車両衝突時の乗員保護のためエアバ
ッグが搭載される場合が多い。このエアバッグは、衝突
検出用センサが衝突を検知するとスクイブに電流が流れ
て起爆剤が点火される。そしてこの爆発熱によって窒素
ガスを発生させてステアリングホイール等に内蔵されて
いるエアバッグを瞬時に膨張させる。
【0003】車両の衝突を検出する衝突検出用センサと
しては、機械的に衝突を検出するセーフィングセンサお
よびフロントセンサのほかに急激な加速度の変化を検出
するいわゆるGセンサが設置されることが一般的であ
る。そしてセーフィングセンサでスクイブ点火回路を直
接オンとするとともに、フロントセンサのオンおよびG
センサによる急減速を制御部で検出してスクイブ点火用
スイッチング素子をオンとすることによりスクイブにエ
ネルギを供給することとしている。
【0004】従って衝突時にスクイブおよび制御部とバ
ッテリとの接続が外れた場合にもスクイブおよび制御部
に十分な電力を供給可能な構成とすることが必要であ
る。上記課題を解決するために、バッテリ電圧をDC/
DCコンバータにより昇圧した後バックアップコンデン
サに充電する回路が提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらDC/D
Cコンバータを使用した場合にはスイッチング素子のチ
ョッパリングによる高周波数ノイズを遮断するためにD
C/DCコンバータの上流および下流にフィルタを挿入
することが必要であり、物理的に大規模となるだけでな
く経済的な課題も生じる。さらにDC/DCコンバータ
の発熱に対する対策も必要となる。
【0006】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、DC/DCコンバータを使用しない場合にもバッ
テリとの接続が外れたときに制御部の正常動作を維持す
ることの可能な電源バックアップ回路を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明にかかる電源
バックアップ回路は、バッテリと、バッテリの一方の電
極に一方の端子が接続される第1のバックアップコンデ
ンサと、第1のバックアップコンデンサの他の一方の端
子に一方の端子が接続され他の一方の端子がバッテリの
他の一方の端子に接続される第1の充電抵抗と、バッテ
リの一方の電極に一方の端子が接続される第2の充電抵
抗と、第2の充電抵抗の他の一方の端子に一方の端子が
接続され他の一方の端子がバッテリの他の一方の端子に
接続される第2のバックアップコンデンサと、バッテリ
に並列に接続されバッテリから電力供給を受ける制御部
と、第1のバックアップコンデンサの他の一方の端子と
第2の充電抵抗の他の一方の端子との間に接続され制御
部が所定のしきい値電圧以上のバッテリ電圧を検出した
ときには制御部により開状態に制御され制御部が所定の
しきい値電圧以下のバッテリ電圧を検出したときには制
御部により閉状態に制御されるスイッチング素子と、を
具備する。
【0008】第2の発明にかかる電源バックアップ回路
は、制御部が、バッテリの電圧の検出周期を前記バッテ
リの電圧に応じて2段階に切替るものである。第3の発
明にかかる電源バックアップ回路は、制御部が、バッテ
リの電圧の検出周期を前記バッテリの電圧に応じて変更
するものである。
【0009】
【作用】第1の発明にかかる電源バックアップ回路にあ
っては、例えばバッテリと制御部との接続が外れて制御
部がバッテリ電圧が低下したことを検出したときにはス
イッチング素子をオンとしてバックアップコンデンサを
直列接続する。第2および第3の発明にかかる電源バッ
クアップ回路にあっては、バッテリ電圧に応じて電圧監
視周期が2段階あるいは多段階に変更される。
【0010】
【実施例】図1は本発明にかかる電源バックアップ回路
を車載用マイクロコンピュータシステムに適用した場合
の実施例の回路図であって、バッテリ101の負極は車
体に接地されている。バッテリ101の正極はアクセサ
リスイッチ102と逆流防止用ダイオード103あるい
はイグニッションスイッチ104と逆流防止用ダイオー
ド105とを介して電源バス106に接続される。
【0011】なおバッテリ電圧VB を検出するために逆
流防止用ダイオード107および108を介してバッテ
リ電圧検出用上流側抵抗109および下流側抵抗110
が接続される。電源バス106には電源バス電圧VS
出するために電源バス電圧検出用上流側抵抗111およ
び下流側抵抗112が接続される。
【0012】第1のバックアップコンデンサ113の正
極は電源バス106に接続され、負極は第1の充電抵抗
114を介して接地される。第2のバックアップコンデ
ンサ115の正極は第2の充電抵抗116を介して電源
バス106に接続され、負極は直接接地される。電源バ
ス106にはさらにレギュレータ117を介してマイク
ロコンピュータ118の正極に接続され、負極は接地さ
れる。
【0013】第1のバックアップコンデンサ113の負
極はスイッチング用トランジスタ119のコレクタに、
第2のバックアップコンデンサ115の正極はスイッチ
ング用トランジスタ素子119のエミッタに接続され
る。スイッチング用トランジスタ119のベースは制御
用トランジスタ120のコレクタに接続され、制御用ト
ランジスタ120のエミッタは接地される。
【0014】バッテリ電圧検出用上流側抵抗109と下
流側抵抗110との接続点、および電源バス電圧検出用
上流側抵抗111と下流側抵抗112との接続点はマイ
クロコンピュータ118のバッテリ電圧検出用および電
源バス電圧検出用入力端子に接続される。マイクロコン
ピュータ118から出力されるバックアップ指令出力端
子は、制御用トランジスタ120のベースに接続されて
いる。
【0015】図2はマイクロコンピュータ118で実行
されるメインルーチンのフローチャートであって、比較
的長周期(例えば5ミリ秒)毎に実行される。ステップ
21でフラグ設定ルーチンが、ステップ22で制御電圧
監視ルーチンが、さらにステップ23でバックアップリ
セットルーチンが実行される。図3はメインルーチンの
ステップ21で実行されるフラグ設定ルーチンの詳細フ
ローチャートであって、ステップ211でバッテリ電圧
B および電源バス電圧VS を読み込む。
【0016】ステップ212でバッテリ電圧VB が第1
の基準電圧VB1(例えば8V)以下であるか否かを判定
する。ステップ212で否定判定されたときは、ステッ
プ213に進み下限バッテリ電圧以下であることを表す
フラグF8をリセットしてこのルーチンを終了する。ス
テップ212で肯定判定されたときは、ステップ214
に進み、フラグF8が“1”であるか否かを判定する。
【0017】ステップ214で否定判定されればステッ
プ215に進み、ステップ215でフラグF8をリセッ
トしてこのルーチンを終了する。ステップ214で肯定
判定されればステップ216に進み、フラグF8が連続
して2回続けて“1”であることを示すフラグFDGD
ISを“1”に設定してこのルーチンを終了する。
【0018】図4はマイクロコンピュータ118で実行
される精密監視ルーチンのフローチャートであって、第
1の実施例においては図2に示すメインルーチンの実行
周期に比較して短い周期(例えば500マイクロ秒)毎
の割り込みルーチンとして実行される。即ち、この割り
込み処理ルーチンはバッテリ電圧VB が第1の基準電圧
B1以下に低下した場合に、短い時間周期で電圧を監視
するために短い実行周期で実行される。
【0019】ステップ41においてフラグFDGDIS
が“1”であるか否かが判定され、否定判定されれば直
ちにこのルーチンを終了する。ステップ41で肯定判定
されればステップ42に進み、電源バックアップ中であ
ることを示すフラグFBKが“1”であるか否かが判定
される。ステップ42で否定判定されれば、ステップ4
3に進みバックアップセットルーチンを実行して、この
ルーチンを終了する。
【0020】ステップ42で肯定安定されれば、ステッ
プ44に進みバックアップ処理ルーチンを実行して、こ
のルーチンを終了する。図5は図4の割り込み処理ルー
チンのステップ43で実行されるバックアップセットル
ーチンの詳細フローチャートであり、ステップ431で
バッテリ電圧V B を読み込む。
【0021】ステップ432でバッテリ電圧VB が第2
の基準電圧VB2(例えば6V)以下であるか否かを判定
し、肯定判定されれば即ちバッテリ電圧VB が第2の基
準電圧VB2以下に低下すればステップ433に進む。ス
テップ433でフラグFBKを“1”に設定し、ステッ
プ434でフラグFBKを出力して制御用トランジスタ
120を導通状態とする。
【0022】するとスイッチング用トランジスタ119
も導通状態となり、第1のバックアップコンデンサ11
3と第2のバックアップコンデンサ115とは直列接続
されて、マイクロコンピュータ118に電力を供給す
る。次にステップ435で、バックアップ開始後電源バ
ス電圧VS の監視を開始するまでの時間を定めるタイマ
Aをクリアして、ステップ436に進む。
【0023】なおステップ432において否定判定され
たときは直接ステップ436に進む。ステップ436に
おいては、バッテリ電圧VB が回復後スイッチング用ト
ランジスタ119をリセットするまでの時間を定めるタ
イマBをクリアしてこのルーチンを終了する。
【0024】図6は図4の割り込み処理ルーチンのステ
ップ44で実行されるバックアップ処理ルーチンの詳細
フローチャートであり、ステップ441においてバック
アップ状態に移行後タイマAが5ミリ秒経過したか否か
を判定する。ステップ441で否定判定されたときは直
接このルーチンを終了し、肯定判定されたときはステッ
プ442に進み電源バス電圧VS を読み込む。
【0025】ステップ443において、電源バス電圧V
S が第1の電源バス基準電圧VS1(例えば5V)以下で
あるか否かを判定する。ステップ443において肯定判
定されたときは、ステップ444に進み電源バス電圧V
S が第1の基準電圧VS1以下であることを表すフラグF
5が“1”であるか否かを判定する。
【0026】ステップ444で肯定判定されたときはス
テップ445に進み、第1の電源バス基準電圧VS1以下
であることが連続2回検出されたことを表すフラグFF
DISを“1”に設定し、ステップ446でバッテリ電
圧VB が回復後スクイブ点火を許可するまでの時間を定
めるタイマCをクリアしてこのルーチンを終了する。ス
テップ444で否定判定されたときは、ステップ447
に進みフラグF5を“1”に設定してこのルーチンを終
了する。
【0027】またステップ443で否定判定されたとき
はステップ448に進み、フラグF5をリセットしてこ
のルーチンを終了する。図7は図2のメインルーチンの
ステップ22で実行される制御電圧監視ルーチンのフロ
ーチャートであって、ステップ221でフラグFFDI
Sが“1”であるか否かが判定され、肯定判定されたと
きはステップ222に進む。
【0028】ステップ222で電源バス電圧VS が第1
の電源バス基準電圧VS1以上であるか否かを判定し、肯
定判定されれば電源バス電圧VS が回復したものとして
ステップ223に進む。ステップ223において、タイ
マCが3秒経過したか否か、即ち電源バス電圧回復後ス
クイブ点火を許可できる時間が経過したか否かを判定
し、肯定判定されたときはステップ224でフラグFF
DISをリセットしてこのルーチンを終了する。
【0029】ステップ221、ステップ222あるいは
ステップ223で否定判定されたときは直接このルーチ
ンを終了する。図8は図2のメインルーチンのステップ
23で実行されるバックアップリセットルーチンのフロ
ーチャートであって、ステップ231においてマイクロ
コンピュータ118が自己診断を実行中であるか否かを
判定し、肯定判定されればステップ232に進む。
【0030】ステップ232でフラグFBKが“1”で
あるか否か、即ちマイクロコンピュータ118がバック
アップ指令を出力中であるか否かを判定し、肯定判定さ
れればステップ233に進む。ステップ233でバッテ
リ電圧VB が第2の基準電圧VB2以上となったか否かを
判定し、肯定判定されればステップ234に進む。
【0031】ステップ234でタイマBが5ミリ秒経過
したか否か、即ちバッテリ電圧回復後バックアップを解
除できる時間が経過したか否かを判定し、肯定判定され
ればステップ235に進む。ステップ235でバックア
ップを行うことを表すフラグFBKをリセットし、ステ
ップ236で出力を行うことによりバックアップ状態を
解除してこのルーチンを終了する。
【0032】なおステップ231からステップ234に
いずれかで否定判定されたときは直接このルーチンを終
了する。上記の第1の実施例においては、バッテリ電圧
が第1の基準電圧以上であるか否かによって電圧監視周
期を2段階に切り換えたが、バッテリ電圧に応じて監視
周期を変更することも可能である。
【0033】図9は第2の実施例においてマイクロコン
ピュータ118で実行される第2のメインルーチンのフ
ローチャートであって、図2のメインルーチンに対して
ステップ91から93およびステップ4が追加される。
即ちステップ21のフラグ設定ルーチンを実行後ステッ
プ91に進み、バッテリ電圧VB の変動量ΔVB を次式
により演算する。
【0034】ΔVB =VBB−VB ここでVBBは前回のバッテリ電圧を示す。ステップ92
で、次回の実行に備えてバッテリ電圧VB をVBBに記憶
する。ステップ93でΔVB の関数として、第2のメイ
ンルーチンの実行周期tを演算する。
【0035】t=t(ΔVB ) 具体的にはバッテリ電圧VB の変動量ΔVB が大となる
に従って、即ちバッテリ電圧が低下するに従って実行周
期tが小となる関数が使用される。例えば実行周期tを
変動量ΔVB の1次減少関数とすることができる。次に
図4に示す精密監視ルーチンを実行し、その後ステップ
22で制御電圧監視ルーチンを、ステップ23でバック
アップリセットルーチンを実行してこのルーチンを終了
する。
【0036】
【発明の効果】第1の発明にかかる電源バックアップ回
路によれば、制御部がバッテリ電圧が低下したことを検
出したときにはスイッチング素子をオンとしてバックア
ップコンデンサを直列接続状態とすることにより、制御
部の駆動電力を確保することが可能となる。
【0037】第2および第3の発明にかかる電源バック
アップ回路によれば、バッテリ電圧に応じて電圧監視周
期が2段階あるいは多段階に変更することによって、バ
ッテリ電圧の低下を確実の検出し、バックアップ状態に
移行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例の回路図である。
【図2】図2は、メインルーチンのフローチャートであ
る。
【図3】図3は、フラグ設定ルーチンのフローチャート
である。
【図4】図4は、精密監視ルーチンのフローチャートで
ある。
【図5】図5は、バックアップセットルーチンのフロー
チャートである。
【図6】図6は、バックアップ処理ルーチンのフローチ
ャートである。
【図7】図7は、制御電圧監視ルーチンのフローチャー
トである。
【図8】図8は、バックアップリセットルーチンのフロ
ーチャートである。
【図9】図9は、第2のメインルーチンのフローチャー
トである。
【符号の説明】
101…バッテリ 113…第1のバックアップコンデンサ 115…第2のバックアップコンデンサ 118…マイクロコンピュータ 119…スイッチング用トランジスタ 120…制御用トランジスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリと、 前記バッテリの一方の電極に一方の端子が接続される第
    1のバックアップコンデンサと、 前記第1のバックアップコンデンサの他の一方の端子に
    一方の端子が接続され、他の一方の端子が前記バッテリ
    の他の一方の端子に接続される第1の充電抵抗と、 前記バッテリの一方の電極に一方の端子が接続される第
    2の充電抵抗と、 前記第2の充電抵抗の他の一方の端子に一方の端子が接
    続され、他の一方の端子が前記バッテリの他の一方の端
    子に接続される第2のバックアップコンデンサと、 前記バッテリに並列に接続され、前記バッテリから電力
    供給を受ける制御部と、 前記第1のバックアップコンデンサの他の一方の端子と
    前記第2の充電抵抗の他の一方の端子との間に接続さ
    れ、前記制御部が所定のしきい値電圧以上のバッテリ電
    圧を検出したときには前記制御部により開状態に制御さ
    れ、前記制御部が所定のしきい値電圧以下のバッテリ電
    圧を検出したときには前記制御部により閉状態に制御さ
    れるスイッチング素子と、を具備する電源バックアップ
    回路。
  2. 【請求項2】 前記制御部が、 前記バッテリの電圧の検出周期を前記バッテリの電圧に
    応じて2段階に切替るものである請求項1に記載の電源
    バックアップ回路。
  3. 【請求項3】 前記制御部が、 前記バッテリの電圧の検出周期を前記バッテリの電圧に
    応じて変更するものである請求項1に記載の電源バック
    アップ回路。
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