JPH0851638A - 空間光変調器を用いた投射表示装置のためのカラー位相制御 - Google Patents

空間光変調器を用いた投射表示装置のためのカラー位相制御

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JPH0851638A
JPH0851638A JP6198067A JP19806794A JPH0851638A JP H0851638 A JPH0851638 A JP H0851638A JP 6198067 A JP6198067 A JP 6198067A JP 19806794 A JP19806794 A JP 19806794A JP H0851638 A JPH0851638 A JP H0851638A
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slm
color
signal
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ビー.サンプセル ジェフリー
Robert J Gove
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空間光変調器を用いた投射表示装置におい
て、データとカラー・ホイールとの間の同期が廉価に得
られる、カラー位相制御装置を提供する。 【構成】 空間光変調器(SLM)と、白色光源と、画
像をカラーにするためのカラー・ホイールとを有する。
フレーム・メモリはSLMにデータを供給し、そして、
もし入ってくるビデオ信号の位相が変わるならば、カラ
ー・ホイール位置と、SLMが利用できるデータと、の
間の必要な位相関係を保持することができるように、フ
レーム・メモリが管理を行う。また、電動機制御装置
は、カラー・ホイール電動機に対する駆動信号を発生す
るために、水平同期信号を利用する。電動機制御装置
は、位相変化が起こる間の過渡的時間を限定し、およ
び、駆動信号の位相を調整する手段を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像表示装置に関す
る。さらに詳細にいえば、本発明は、空間光変調器と、
白色光源と、カラー・ホイールとを用いた投射表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】投射表示装置の応用の
分野において、空間光変調器(SLM)がますます用い
られてきている。DMDは、マイクロ機械的ミラー素子
のアレイを有するSLMの1つの形式であり、これらの
マイクロ機械的ミラー素子のおのおのは、電子データに
より、個別にアドレスで呼び出すことができる。そのア
ドレス指定信号の状態に応じて、これらのミラー素子の
おのおのはその向きを変え、画像面に、光を反射する、
または、反射しない、のいずれかであるように動作す
る。
【0003】SLMに基づく表示装置への応用の場合、
入ってくるビデオ信号は、SLMにより利用可能である
ように、2進データに変換されなければならない。アナ
ログ形式からディジタル形式に変換される結果、データ
はまず、画素毎に、そして、行毎に、そして、フレーム
毎に、配列される。もしデータがインタレースされてい
るならば、データはまた、フィールドからフレームへ走
査変換することが必要である。例えば、DMDは、ミラ
ー素子当たり一度に1ビットを表示する。換言すれば、
1つの任意の時刻にDMDにより反射された画像は、同
じ2進加重を有する1組のビットを表す。したがって、
SLMに送られる前に、データは「ビット面」にリフォ
マットされなければならない。nビット分解能を有する
画素の場合、画像フレーム当たりn個のビット面が存在
する。
【0004】名称「DMD Architecture
and Timing forUse in a P
ulse−Width Modulated Disp
lay System」の米国特許シリアル番号第07
/678,761号は、DMDに基づく1つの形式の投
射表示装置を開示している。この米国特許はまた、ビデ
オ・データをこのような装置に用いるためのフォマット
の方法と、変動する強度を得るためにビット面を変調す
る方法と、を開示している。
【0005】カラー画像は、異なるカラーを表すビット
面から作成される。1つの例として、ビデオ・データ
は、画素当たり、24ビットのデータを有することがで
きる。カラーは赤と、緑と、青であると仮定して、これ
らの24ビットの中、8ビットは赤に対するデータであ
り、そして、8ビットは緑に対するデータであり、そし
て、8ビットは青に対するデータである。1つの完全な
フレームは、24ビット面画像で構成されるであろう。
【0006】カラー画像を得るための1つの技術は、白
色光源と、SLMの正面にカラー・フィルタとを用いる
技術である。このような方式で設計された1つの場合と
して、白色光がSLMを照射し、そして、SLMと画像
面との間にカラー・フィルタが配置される。したがっ
て、SLMから反射された画像は、そのカラーでフィル
タ作用を受ける。このような方式の設計のまた別の場合
は、カラー・フィルタは、白色光源とSLMとの間に配
置される。
【0007】カラー・フィルタ方式の1つの通常の方法
は、赤部分と青部分と緑部分とを有する、電動機で駆動
される「カラー・ホイール」を用いて、光に対し一時的
フィルタ作用を行う方法である。最終の画像のカラー
は、それぞれのカラーに対するビット面データに応じて
変わる。名称「White Light Enhanc
ed Color Field Sequential
Projection」の米国特許シリアル番号第0
7/809,816号は、DMDに基づく投射表示装置
に対しカラー・ホイールを利用することを開示してい
る。
【0008】カラー・ホイールを使用する場合には、カ
ラー・ホイールの回転速度および位相と、および、SL
Mから反射される画像データのタイミングとは、同期さ
れなければならない。換言すれば、データが、正しい時
刻に正しいカラー・フィルタを通って送られるように、
カラー・ホイールが回転しなければならない。
【0009】カラー・ホイールを正しく同期させる際に
生ずる困難の1つは、1つのビデオ信号から他のビデオ
信号に変更される時、通常、カラーの位相が変化するこ
とである。この時、たとえ新しいデータが古いデータと
周波数が同じであっても、位相は変わるであろう。例え
ば、テレビジョン装置の場合、テレビジョンを見ている
人がチヤンネルを切り替える時、古いチヤンネルの処理
された赤データが利用可能である時刻に、新しいチヤン
ネルの処理された青データがSLMに対して利用可能に
なるということが起こることがある。その結果、もしデ
ータとカラー・ホイールとが同期していないならば、カ
ラー・ホイールの赤部分がSLMの正面にある時に、青
データがSLMに供給されるであろう。
【0010】データとカラー・ホイールとを再同期させ
るための従来の1つの技術は、高トルク電動機でカラー
・ホイールを駆動することである。この高トルク電動機
は、カラー・ホイールを急速に加速または減速すること
ができ、それにより、その位相を調整する。けれども、
これらの高トルク電動機は高価である。
【0011】
【問題点を解決するための手段】本発明の第1の特徴
は、処理されたビデオ・データから画像を表示するため
に、異なるカラーのフィルタを有しかつ電動機で駆動さ
れるカラー・ホイールと、SLMと、を使用した、表示
装置のためのメモリである。このメモリは、SLMにす
ぐに供給できる方式で、処理されたデータを記憶する。
このメモリは、選定された部分からのデータを与えられ
た時刻にメモリから読み出すことができるように、DM
Dにより表示されるべきそれぞれのカラーを表すデータ
を記憶し、かつ、別々にアドレスで呼び出すことが可能
な、部分を有する。ポインタ制御装置は、読み出しポイ
ンタを発生する。この読み出しポインタは、データが読
み出されるべきメモリ内のアドレスを表す。ポインタ制
御装置は、最も新しく読み出されるべきメモリ部分と、
読み出しのタイミングとを決定する。この読み出しのタ
イミングは、SLMの中のビデオ・データに対する前記
カラー・ホイールの位相を指示するカラー・ホイール電
動機からのフィードバック信号に応じて、決定される。
【0012】このメモリの1つの技術上の利点は、カラ
ー・ホイールと表示装置が同期していることである。カ
ラー・ホイールと、SLMが利用できるデータと、の間
の位相差は、読み出しポインタを制御することにより、
解決することができる。カラー・ホイール電動機は、カ
ラー・ホイールを、単位時間当たり一定の速さの回転数
で駆動することだけが要求される。位相差を解消するた
めに、電動機の回転数を速める、または、遅くする、必
要はない。したがって、非常に廉価な電動機を使用する
ことができる。また、同期を達成するための過渡的時間
は、最小限で済む。テレビジョンへの応用の場合、チヤ
ンネル変更の後、SLMが利用できるデータは、カラー
・ホイールの位置に対し高速で再び同期される。テレビ
ジョンの場合、他への応用の場合にもそうであるが、高
速再同期により、画像の中の好ましくない擬像が少なく
なる。
【0013】本発明のまた別の特徴は、ビデオ信号から
サンプリングされ処理されたデータからカラー画像のフ
レームを表示するために、電動機で駆動されるカラー・
ホイールを使用した、表示装置のためのカラー・ホイー
ル電動機制御装置である。位相がロックされた発振器
が、ビデオ信号の水平同期信号を受取り、そして、前記
水平同期信号の予め定められた乗数倍に等しい周波数を
有するパルス信号を発生する。第1のn分割カウンタ
が、位相がロックされた発振器から、このパルス信号を
受取り、そして、交代する信号の周波数を各フレームの
中のラインの数で除算し、それにより、フレーム・パル
ス信号を発生する。このフレーム・パルス信号は、フレ
ームの長さの予め定められた乗数倍に等しい。第2のn
分割カウンタが、このフレーム・パルス信号を受取り、
そして、この信号を予め定められた除数で除算し、それ
により、フレームの長さに等しい周期を有する方形波を
発生する。この信号を用いて、同期交流カラー・ホイー
ル電動機を駆動することができる。
【0014】同期カラー・ホイール電動機を駆動するの
に水平同期信号を用いることにより、例えば、テレビジ
ョンに応用された場合のチヤンネルを変える時のような
位相変化が起きた時、その駆動信号が中断する時間間隔
が限定される。これは、水平同期パルスの間での中断が
垂直同期パルスの間での中断よりも非常に小さいからで
あり、そして、位相がロックされた発振器/分割器は、
水平再同期の間、電動機駆動波形を保持するからであ
る。また、カラー・ホイールの位相を増分的に調整する
ことが可能であり、それにより、メモリ・スペースを最
大限に利用する、種々のメモリ管理技術が可能になる。
【0015】
【実施例】名称「DMD Architecture
snd Timing forUse in a Pu
lse−Width Modulated Displ
ay System」の米国特許シリアル番号第07/
678,761号は、DMDに基づく1つの形式の投射
表示装置を開示している。しかし、この投射表示装置に
は本発明の特徴は取り入れられていない。この特許の内
容は、本発明の中に取り込まれている。この特許はま
た、ビデオ・データをこのような装置と共に用いるため
のフォーマットの方法と、グレイ・スケールの画像を得
るためにビット面を変調する方法と、を開示している。
逐次のカラー画像を得るために、DMDに基づく投影表
示装置をカラー・ホイールと共に用いる通常の方法は、
名称「White Light Enhanced C
olor Field Sequential Pro
jection」の米国特許シリアル番号第07/80
9,816号に開示されている。この特許の内容は、本
発明の中に取り込まれている。
【0016】図1は、SLMに基づく投射表示装置10
のブロック線図である。投射表示装置10は、ビデオ信
号からサンプリングされた画素データにより、カラー画
像を得ることができる。このビデオ信号は、それから画
素データをサンプリングすることができる、任意の信号
であることができる。例えば、このビデオ信号はテレビ
ジョン放送信号であることができる。このビデオ信号は
サンプリングすることができ、そして、それをRGBデ
ータに変換することができる。ビデオ信号はまた、コン
ピュータのような信号源からのRGB信号であることが
できる、または、ディジタル信号であることができる。
少なくとも、種々の種類のビデオ信号の共通の特徴は、
垂直同期信号および水平同期信号と、それからディジタ
ル・カラー・データをサンプリングすることができる成
分と、を有することである。以下での説明のために、ア
ナログ信号を仮定することにする。
【0017】装置10の1つの全体像として、信号イン
タフェース装置11は、ビデオ信号を受取り、そして、
アナログ信号を発生し、そして、同期信号を信号処理装
置12に送る。インタフェース装置11からのビデオ信
号は、インタレース信号または非インタレース信号のい
ずれかであることができ、および、RGBデータまたは
ルミネナンス/クロミナンス・データのいずれかを表す
ことができる。
【0018】信号処理装置12は、アナログ・ビデオ信
号をディジタル・ビデオ信号に変換する。また、ピクチ
ャ・イン・ピクチャ、および、オン・スクリーン表示、
のような特性を付加することができる。通常、信号処理
装置12は、表示のためにデータの条件を整え、そし
て、装置10に対し中心タイミングを供給する。もしデ
ータがインタレースされるならば、信号処理装置12に
よりまた、フィールドからフレームへの走査変換が得ら
れる。
【0019】表示用電子装置13は、データ・フォーマ
ッタ13aの中のディジタル・ビデオ・データをリフォ
ーマットする。データ・フォーマッタ13aは、逐次の
カラー画像の実行のために、データのビット面をフォー
マットする。適切であるデータ・フォーマッタ13aの
細部は、名称「Data Formatter Wit
h Orthogonal Input/Output
and Spatial Reordering」の
米国特許シリアル番号第07/755,981号に開示
されている。この特許の内容は、本発明の中に取り込ま
れている。フレーム・メモリ13bは、画像データのフ
レームを記憶し、そして、それをSLM13cに送る。
フレーム・メモリ13bは、本発明に従って管理を行
う。SLM13cは、任意の形式のSLMであることが
できる。本明細書ではDMDの形式のSLMで説明され
ているが、装置の中を他の任意の形式のSLMで置き換
えることができ、そして、このような装置を本発明の方
法で利用することができる。適切であるDMD13cの
細部は、ホーンベック名の名称「Spatial Li
ght Modulator」の米国特許第4,95
6,619号に開示されている。この特許の内容は、本
発明の中に取り込まれている。
【0020】表示用光学装置14は、SLM13cから
画像を受取り、そして、表示スクリーン17のような画
像面に表示画像を送る。カラー・ホイール14aは、ビ
ット面のおのおのが対応するカラー・フィルタを通して
送られるように、回転する。本明細書の説明に合わせ
て、カラー・ホイール14aは、赤データと、緑データ
と、青データとに対応するが、しかし、他のカラーを用
いることもできる。
【0021】制御装置15は、種々の装置の制御機能を
行う。制御装置15は、図2〜図4に関連して下記で説
明されるように、SLM13cが利用し得るデータのタ
イミングをカラー・ホイール14aの位置と同期させる
ための、ポインタ制御装置15aを有する。制御装置1
5はまた、図6〜図7に関連して下記で説明されるよう
に、電動機16aに駆動信号DSを供給するための電動
機制御装置15bを有する。ポインタ制御装置15aと
電動機制御装置15bの設計および動作は、独立である
ことができる。投射表示装置10は、これらのいずれか
で、または、両方で、実施することができる。
【0022】機械装置16により、種々の機械装置機能
が得られる。機械装置16は、カラー・ホイール14a
を駆動するための電動機16aを有する。
【0023】図2は、ポインタ制御装置15aの図面で
ある。図2はまた、フレーム・メモリ13bと、SLM
13cと、カラー・ホイール14aと、カラー・ホイー
ル電動機16aと、ポインタ制御装置15aとの関係を
示す。
【0024】図2の設計の基本的な考えは、カラー位相
の変化は、カラー・ホイール14aの位相を変えること
による代わりに、データがメモリ13bからどのように
読み出されるかを制御することにより、再び同期される
ことである。前記の従来の技術の項で説明したように、
これらの位相変化は、テレビジョン・チヤンネルを変え
る結果起こるような、種々の理由で起こる。
【0025】フレーム・メモリ13bは、それぞれのカ
ラーに対して1個ずつの3個の部分を有する。24ビッ
ト画素データの例を取り上げた本明細書の説明の都合
上、「表示レデイ」フォーマットにおいて、フレーム・
メモリ13bは、画像フレームのおのおのに対し、24
個のビット面を供給する。ここで、カラーのおのおのに
対し、8個のビット面を有する。換言すれば、フレーム
・メモリ13bから読み出されたデータは、すべてのカ
ラー変換と、走査変換と、他の処理が行われるように、
フォーマットされる。出力では、SLM13cによる表
示に対し、ビット面のおのおのがレデイである。この実
施例では、すべて1/60秒である1つのフレームの期
間中、これらの24個のビット面がSLM13cにより
表示され、そして、1個の「画像フレーム」が構成され
る。フレーム・メモリ13bの構成に応じて、DMD表
示レデイ・ビット面へのフォーマッテングは、入力の前
に、または、入力で、または、出力で、のいずれかで生
ずることができる。データのビット面へのフォーマッテ
ング、および、SLM表示のためのデータのフレーム・
メモリへの書き込みおよび読み出しは、前記米国特許お
よび出願中米国特許に開示されている。
【0026】同じ2進加重を有する各ビットのビット面
データに割り当てられたフレーム・メモリ13bの部分
は、メモリ13bの「面」と呼ばれる。メモリ13b
は、通常、先入れ先出しバッファとして動作する。すな
わち、ビット面が書き込まれたのと同じ順序で、それら
のメモリ面からSLM13cに読み出される。図3に関
連して下記で説明されるように、メモリ面のおのおの
は、実際には、書き込みバッファおよび読み出しバッフ
ァである。これらは、他方が書き込まれている間、一方
を読み出すことができるように、「トグル」状態にあ
る。この技術はまた、バッファを「ピンポン」状態にす
ると言われる。
【0027】書き込みポインタWPは、ソース・ビデオ
信号と同じ速度で、データをフレーム・メモリ13bの
中に書き込むのに用いられる。メモリ13bの3個の部
分のすべてが、典型的には、この書き込みポインタによ
り制御される。その際、カラーのおのおのに対し1個ず
つの3個のメモリ面が、ビット面のデータを同時に受け
取る。入ってくるビデオ・データが投射装置により受け
取られるのと同じ平均の速さで、フレームがメモリに書
き込まれるように、書き込みポインタを制御するのに垂
直同期信号を用いることができる。
【0028】読み出しポインタRPを用いて、データが
書き込まれるのと同じ平均の速さで、フレーム・メモリ
13bからSLM13cにデータを読み出すことができ
る。下記で説明されるように、読み出しがカラー・ホイ
ール14aの位相と同期するように、この読み出しポイ
ンタが制御される。
【0029】SLM13cは、一度に1ビット面ずつ、
データをフレーム・メモリ13bから受け取る。SLM
13cから画像面17に向けて反射された光に対しカラ
ー・ホイール14aがフィルタ作用を行うような固定さ
れた位置に、SLM13cが配置される。SLM13c
は光源(図示されていない)からの白色光を反射し、そ
のミラー素子の位置に応じて像が形成される。反射され
た光はカラー・ホイール14aでフィルタ作用を受け、
そして、カラー・フィルタ作用を受けた像が画像面17
に投射される。カラー・ホイール14bが回転する時、
画像面17はSLM13cの正面に現在存在する色で照
射される。背景に示されているように、カラー・ホイー
ル14aはまた、白色光源とSLM13cとの間に配置
することができ、そして、前記で説明した本発明をまた
応用することができる。
【0030】図2〜図4を実施するために、カラー・ホ
イール電動機16aは、カラー・ホイール14bを一定
の速さで駆動する任意の種類の電動機であることができ
る。説明の都合上、この回転速度は毎秒60フレームと
いう画像フレーム速度と一致していると仮定される、す
なわち、毎秒60回転であると仮定される。
【0031】再び図1において、カラー・ホイール14
aは、異なるカラーの間のそれぞれの境界のところに、
カラー境界Bを有する。図2に示されているように、カ
ラー・ホイール14aの近くに検出器21が配置され、
それにより、カラー・ホイール14aが回転する時、こ
れらの境界の中の1つの境界の上のマーカ23を、検出
器21が検出する。検出器21は、カラー・ホイール1
4aの1回転毎に信号を発生し、そして、この信号はタ
イミング発生器15aに送られる。このことにより、境
界のおのおのが固定された基準点をいつ通過したかを、
タイミング発生器15aが決定することができる。
【0032】SLM13cに送られたデータとカラー・
ホイール14aの位置の間の関係は、「カラー位相」関
係と呼ばれる。カラー・ホイール14aの1つのカラー
部分がSLM13cの正面を通過する時、そのカラーに
対するすべてのビット面がSLM13cにより表示され
るならば、データとカラー・ホイール14aは「同位
相」にある。
【0033】「フレーム周期」が垂直同期パルスの間の
時間間隔を表すとすると、カラー・ホイール14aは1
フレーム周期に1回転する。24ビット画素データの場
合、24ビット面のすべてがSLM13cにより表示さ
れる間に、カラー・ホイール14aが1回転する。
【0034】タイミング発生器15aは電動機駆動信号
DSを発生し、そして、この信号が駆動電動機16aに
送られ、それにより、カラー・ホイール14bが毎秒当
たりの回転数で表される一定の速度で駆動される。タイ
ミング発生器15aはまた、フレーム・メモリ13bに
流入および流出するデータを制御するために、書き込み
ポインタWPおよび読み出しポインタRPを発生する。
【0035】図3は、位相変化が起こる前および後で
の、垂直同期信号Vと、カラー・ホイール14aの位置
と、SLM13cにより遅延されたデータとの間の、位
相関係を示す。例示の目的で、テレビジョン信号のチヤ
ンネルを変えることにより引き起こされる垂直同期信号
の不連続により、位相の変化が生じたとして示されてい
る。
【0036】チヤンネル変更の前、垂直同期信号と、カ
ラー・ホイール14aと、データとはすべて、カラー・
ホイール14aの青・赤境界に対応する垂直同期信号と
共に、および、赤データの始まりと共に、同位相にあ
る。
【0037】チヤンネルが変更された後、垂直同期信号
とカラー・ホイール回転の開始とが必ずしも整合してい
ないという意味において、垂直同期信号とカラー・ホイ
ール14aとはもはや同位相にはない。もし新しいチヤ
ンネルの第1フレームに対するデータが、垂直同期信号
の開始時に、SLM13cに読み出されたならば、デー
タとカラー・ホイール14aは整合しないであろう。換
言すれば、データとカラー・ホイール14aは位相がず
れているであろう。けれども、図示されているように、
DMDにより表示されたデータとカラー・ホイールとの
間の同位相関係は、保持される。
【0038】図4は、SLM13cにより表示されたデ
ータとカラー・ホイール14aとの間の同位相関係を保
持するために、フレーム・メモリ13bがどのように管
理されるかを示す。メモリ13bのR部分、または、G
部分、または、B部分のおのおのに対する1個のメモリ
面41が示されているが、R部分、または、G部分、ま
たは、B部分のおのおのは、そのカラーに対するビット
数と同数の面を有していることを断っておく。前記で説
明した24ビット画素の例では、R部分、または、G部
分、または、B部分のおのおのは、8個のメモリ面41
を有する。
【0039】フレーム・メモリ13bの1つの特徴は、
そのR部分、または、G部分、または、B部分のいずれ
もを、SLM13cにビット面を読み出すことを開始す
るために、独立に呼び出すことができることである。例
えば、カラー・ホイール14aの赤境界が適切な点に到
達した時、ポインタ制御装置15aは、メモリ13bの
赤部分から赤ビット面を読み出すために、読み出しポイ
ンタRPを進めることができる。次に、緑部分および青
部分に対して読み出しが繰り返される。青部分から青ビ
ット面が読み出された後、読み出しポインタが赤部分に
戻る。
【0040】メモリ面41のおのおのは、読み出しバッ
ファおよび書き込みバッファに対して割り当てられたス
ペースを有する。書き込みバッファはビット面データで
書き込まれ、一方、前のビット面は読み出しバッファか
ら読み出される。読み出しバッファが読み出された後、
書き込みポインタと読み出しポインタが「トグル」さ
れ、それにより、書き込みバッファが読み出しバッファ
になり、および逆に、読み出しバッファが書き込みバッ
ファになる。また、メモリ面41のおのおのは、書き込
みオーバフロー・スペース45を有する。
【0041】図4で、メモリ面41のおのおのに対し、
陰の付された面積領域は現在の読み出しバッファであ
り、そして、陰の付されていない面積領域は現在の書き
込みバッファである。読み出しバッファは、全ビット面
nを含む。読み出しポインタにより示されているよう
に、青ビット面が読み出されようとしている。書き込み
バッファは、ビット面n+1で書き込まれる。現在の書
き込みバッファに対し、オーバフロー領域45が利用可
能である。バッファがトグルされた後、新しい現在の書
き込みバッファに対し、書き込みオーバフロー領域45
が利用可能である。
【0042】センサ21が、基準境界とSLM13cか
らの画像の位置との間に既知の時間関係が存在するよう
に、SLM13cに対して配置される。単純な実施例で
は、センサ21は、境界がSLM13cの正面を通過す
る時、基準境界を検出するように配置することができ
る。
【0043】動作の際、センサ21は基準境界を検出
し、そして、ポインタ制御装置15aにフィードバック
信号を送る。この情報から、制御装置15aは、次の境
界がいつ到着するかを決定する。または、カラー・ホイ
ール14aの境界のおのおのが検出され、それらがセン
サ21を通過する時、独自の信号を供給する。とにか
く、ポインタ制御装置15aは、適切な時刻に、メモリ
13aの適切な部分に対し、読み出しポインタを発生す
る。
【0044】図4では、図3の位相変化が起こった後、
その次の境界、すなわち、緑・青境界、がセンサ21に
より検出されてこの境界がSLM13cの正面にある位
置にまで、カラー・ホイール14aが移動する。それに
応じて、センサ21は制御装置15aに信号を送る。そ
れにより、制御装置15aは、読み出しポインタを、メ
モリ13bの青部分の面41に移動し、したがって、青
データがSLM13cにより利用可能になり、一方、カ
ラー・ホイール14aの青部分がSLM13cの正面に
あるであろう。同時に、データの読み出しが、新しいチ
ヤンネル・データの1フレームを書き込むのに要する時
間と、カラー・ホイール14aが緑・青境界に進むのに
要する時間とを加えた時間だけ、遅延される。
【0045】メモリ面41のおのおのに対し、書き込み
オーバフロー部分45の容量は、少なくとも、1/3ビ
ット面である。したがって、データを書き込むのに割り
当てられたメモリ面41のおのおのの部分は、少なくと
も、1/3ビット面の容量を有する。このことは、境界
が画像表示装置をちょうど通過した時の、「最悪の場
合」の状況であり、そして、新しい境界が到達する前に
1/3フレーム周期が終了する。この状況では、読み出
しが再開する前に、書き込みが1/3フレーム周期の間
持続するであろう。
【0046】図5は、処理装置12をさらに詳細に示し
た図面である。処理作業は2個の機能装置12aおよび
12cに分割される。フィールド・バッファ12bは、
それらの間のデータ路である。フィールド・バッファ1
2bを用いて、カラー・ホイールが同期していない時間
間隔の間、画像を得ることができる。フィールド・バッ
ファ12bはまた、「フィールド拡がり」機能を実行す
る。カラー・ホイールの同期を得るために、前記で説明
したフレーム・メモリ13bを管理する別の方法とし
て、フィールド・バッファ12bを同様の方式で管理す
ることができる。ビデオ信号がインタレースされている
時、この別の方法が特に有用である。それは、フィール
ド・バッファ12bは、典型的には、フレーム・バッフ
ァ13bよりも小型であり、かつ、廉価であるからであ
り、および、小さなコストでその寸法を大きくすること
ができるからである。
【0047】再び図3において、垂直同期信号が中断す
る時間間隔に整合して、カラー・ホイール14aの位置
の小さな不連続が仮定される。実際には、カラー・ホイ
ール14aに対する電動機15aを駆動するための1つ
の手段が、垂直同期信号を利用することである。したが
って、位相変化が起こるのは、電動機15aがその駆動
信号を損失する過渡的時間間隔中であり、この時間間隔
の後、電動機15aは垂直同期信号に再び同期しなけれ
ばならない。この時間の間、表示された画像は歪むこと
があり、または、他の手段を用いて表示装置をブランク
にすることができる。
【0048】図6は、電動機制御装置15bの図面であ
る。電動機制御装置15bは、水平同期信号から、駆動
信号を引き出す。下記で説明されるように、このこと
は、カラー・ホイールの位相を増分的に調整することを
可能にすると共に、位相変化の起こっている期間中、カ
ラー・ホイール14aの位置に及ぼす過渡的効果を小さ
くする。
【0049】電動機制御装置15bは、SLMに基づく
投射装置10に用いるとして説明されたが、電動機制御
装置15bは、水平同期信号を受取りおよびカラー・ホ
イールを利用する他の任意の形式のビデオ表示装置と共
に用いることもできる。例えば、電動機制御装置15b
はラスタ走査表示装置に用いることができる。
【0050】電動機制御装置15bは発振器51を有す
る。発振器51は、水平同期信号を受取る。ここで説明
される実施例では、水平同期信号は、フレーム当たり5
25ラインを表す。下記で説明されるように、発振器5
1は、予め定められた周波数乗数により、信号を乗算
し、したがって、n分割カウンタ55は方形波を発生す
るであろう。この実施例では、発振器51は水平同期信
号の周波数の4倍で動作し、第1パルス信号を発生す
る。発振器51は、典型的には、パルス出力を供給する
ための電圧制御発振器である。
【0051】n分割カウンタ55は、発振器51からパ
ルス信号を受け取り、そして、この信号をフレーム当た
りのライン数で除算する。したがって、この説明の実施
例では、n=525である。その結果は、発振器51の
周波数乗数と垂直同期信号との積に等しい周波数を有す
る、「フレーム・パルス」信号である。
【0052】第2のn分割カウンタ65は、発振器51
の乗数の半分である一定の予め定められた周波数除算器
により、この信号を除算する。この実施例では、乗数は
4であり、そして、カウンタ65のn値は2である。そ
の結果得られる方形波は対称形であり、そして、毎秒6
0サイクルの周波数を有する。この周波数は、垂直同期
信号の毎秒60フレームの周波数と整合する。この方形
波が増幅され、または、そうでない場合には調整が行わ
れて、単相交流電動機16aを駆動することができる。
【0053】図6には示されていないけれども、制御装
置50をまた用いて、直角位相電動機のための1対の駆
動信号が得られる。この場合には、発振51は水平同期
信号の周波数の8倍の周波数を有する。カウンタ65
は、2個の出力信号に対する4分割ジョンソン・カウン
タであることができる。これらの2個の出力信号は、毎
秒60サイクルの周波数を有するが、相互には半サイク
ルの位相差を有する。
【0054】図7は、図3と同じチヤンネル変更を示し
た図面であるが、過渡的時間間隔を避けるカラー・ホイ
ール位置を有する。図6はまた駆動信号DSを示してい
る。駆動信号DSは、電動機制御装置15bにより発生
される。電動機16aを駆動するために水平同期信号を
用いる結果として、位相変更が起こる時、駆動信号は大
きな不連続を伴わないで発生を持続する。過渡的時間
は、信号のフレーム時間間隔よりはむしろライン時間間
隔に限定される。換言すれば、最大の中断は2個の水平
同期パルスの間の時間間隔であり、これは525ライン
・フレームの場合、64ミリ秒の程度である。
【0055】電動機制御装置15bのまた別の利点は、
カラー・ホイール14aを垂直同期信号に再び同期させ
る性能である。再び図3において、位相変更が起こった
後、通常、カラー・ホイール14aは垂直同期信号とは
同じ位相にはない。書き込みポインタが垂直同期信号に
より駆動される装置では、このことは、読み出しポイン
タが現在表示されているフレームの終端部にあり、一
方、書き込みポインタが次のフレームの開始部にある、
という状況を生ずることができる。このことにより、メ
モリ・スペースを最大限に利用することができる。けれ
ども、もしカラー・ホイール14aの位相が垂直同期信
号の位相に増分的に整合できるならば、読み出しポイン
タと書き込みポインタを相互に近付けることができる。
このことは、必要な位相関係が到達されるまで、カウン
タ55のn値を増分的に増加するまたは減少するよう
な、駆動波形周期に対する小さな変更で達成される。メ
モリを最大限に利用するために、メモリ13bが任意の
与えられた時刻に半分満ちているように、読み出しポイ
ンタが配置される状況を保持することができる。
【0056】他の実施例 本発明が特定の実施例を参照して説明されたけれども、
前記説明は、本発明の範囲がこれらの実施例に限定され
ることを意味するものではない。説明された実施例を種
々に変更した実施例、および、また別の実施例の可能で
あることは、当業者にはすぐに理解されるであろう。し
たがって、本発明の範囲には、このような変更実施例は
すべて包含されるものと理解しなければならない。
【0057】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1) 選定された部分からのデータを与えられた瞬間
に読み出すことができるように、空間光変調器(SL
M)により表示されるべきカラーのおのおのを表すデー
タを記憶するために別々にアドレスで呼び出すことが可
能な部分を有するメモリと、データが読み出されるべき
フレーム・メモリの中のアドレスを表す読み出しポイン
タを発生するため、および、前記SLMに対しカラー・
ホイールの現在位置を指示するカラー・ホイール電動機
からのフィードバック信号に応答して前記アドレスおよ
び読み出しのタイミングを決定するための、ポインタ制
御装置と、を有する、前記SLMが利用できるデータと
前記SLMに対する前記カラー・ホイールの位置との間
にカラー位相関係が存在するように、前記SLMと電動
機で駆動される前記カラー・ホイールとを用いたビデオ
表示装置のためのメモリ。
【0058】(2) 第1項記載のメモリにおいて、前
記ビデオ信号の位相変化の期間中データを記憶するため
の書き込みオーバフロー・メモリをさらに有する、前記
メモリ。 (3) 第1項記載のメモリにおいて、前記メモリがデ
ータのビット面を記憶するための1組のメモリ面を有す
るフレーム・メモリである、前記メモリ。 (4) 第1項記載のメモリにおいて、前記メモリの各
部分が交代する書き込みバッファおよび読み出しバッフ
ァである、前記メモリ。 (5) 第1項記載のメモリにおいて、前記メモリにデ
ータが書き込まれるべきアドレスを表す書き込みポイン
タを発生するための装置を前記ポインタ制御装置が有す
る、前記メモリ。
【0059】(6) メモリの中にデータを記憶する段
階と、空間光変調器(SLM)に対するカラー・ホイー
ルのカラー境界の位置を検出する段階と、前記カラー・
ホイールの前記カラーが前記SLMの正面にある時刻
に、前記カラー・ホイールの前記境界に続くカラーを表
すデータが前記メモリから読み出されるように、読み出
しポインタを発生する段階と、を有する、前記SLMに
対し利用可能なデータと前記SLMに対する前記カラー
・ホイールの位置との間にカラー位相関係が存在するよ
うに、前記SLMと電動機で駆動された前記カラー・ホ
イールとを用いたビデオ表示装置のフレーム・メモリを
管理する方法。
【0060】(7) 第6項記載の方法において、前記
他の段階のおのおのの間前記カラー・ホイールを一定の
速度で回転する段階をさらに有する、前記方法。 (8) 第6項記載の方法において、前記カラー・ホイ
ールの既知の境界が既知の位置にあるまで前記メモリか
ら前記SLMへのデータの読み出しを遅延する段階をさ
らに有する、前記方法。 (9) 第8項記載の方法において、読み出しを遅延す
る前記段階の間データを前記メモリに書き込む段階をさ
らに有する、前記方法。 (10) 第6項記載の方法において、前記カラー・ホ
イールに対する駆動信号を発生するためにビデオ信号の
水平同期信号を利用する段階をさらに有する、前記方
法。
【0061】(11) 水平同期信号を受取り、かつ、
前記水平同期信号の周波数乗数倍の周波数を有する第1
パルス信号を発生するための、発振器と、前記発振器か
ら前記第1パルス信号を受取り、かつ、フレーム・パル
ス信号を発生するように交代する前記信号を各フレーム
の中のラインの数に等しい値で除算するための、n分割
カウンタと、前記フレーム・パルス信号を受取り、か
つ、垂直同期信号の周期に等しい周期を有する方形波信
号を発生するように前記フレーム・パルス信号を予め定
められた周波数除数で除算するための、第2のn分割カ
ウンタと、を有する、水平同期信号と垂直同期信号とを
有するビデオ信号からカラー画像のフレームを表示する
ために、電動機で駆動されたカラー・ホイールを利用す
る表示装置のためのカラー・ホイール電動機制御装置。
【0062】(12) 第11項記載の電動機制御装置
において、前記発振器が前記水平同期信号の周波数の4
倍の周波数で前記第1パルス信号を発生し、かつ、前記
第2のn分割カウンタが前記フレーム・パルス信号を2
で除算する、前記電動機制御装置。 (13) 第11項記載の電動機制御装置において、前
記発振器が電圧制御発振器である、前記電動機制御装
置。 (14) 第11項記載の電動機制御装置において、単
相電動機を駆動するために前記方形波信号を2個の位相
の異なる信号に変換するための装置をさらに有する、前
記電動機制御装置。 (15) 第11項記載の電動機制御装置において、前
記第2のn分割カウンタが2個の方形波信号を得るため
のジョンソン・カウンタである、前記電動機制御装置。
【0063】(16) 第11項記載の電動機制御装置
において、前記第1のn分割カウンタが1個以上の値の
nに変更することができる、前記電動機制御装置。 (17) 水平同期信号の周波数乗数倍の周波数を有す
る第1パルス信号に前水平同期信号を変換する段階と、
フレーム・パルス信号を発生するために各フレームの中
のラインの数に等しい値で前記第1パルス信号を除算す
る段階と、垂直同期信号の周期に等しい周期を有する方
形波信号を発生するために予め定められた周波数除数に
より前記フレーム・パルス信号を除算する段階と、前記
方形波から得られた駆動信号でカラー・ホイールを駆動
する段階と、を有する、水平同期信号と垂直同期信号と
を有するビデオ信号からカラー画像のフレームを表示す
るために、電動機で駆動されたカラー・ホイールを利用
する表示装置のためのカラー・ホイール電動機のための
駆動信号を得る方法。
【0064】(18) 第17項記載の方法において、
前記周波数乗数が4であり、かつ、前記周波数除数が2
である、前記方法。 (19) 第17項記載の方法において、前記方形波信
号を2個の位相の異なる方形波信号に分割する段階をさ
らに有する、前記方法。 (20) 第17項記載の方法において、前記方形波の
位相を変更するために前記第1のn分割カウンタの前記
除数値を変更する段階をさらに有する、前記方法。 (21) 第20項記載の方法において、前記方形波と
前記垂直同期信号との間の必要な位相関係を増分的に得
るために前記除数値を変更する前記段階を繰り返す段階
をさらに有する、前記方法。
【0065】(22) 空間光変調器(SLM)に基づ
く投射表示装置10は、SLM13cに供給されるビデ
オ・データをサンプリングし、および、処理する。SL
Mに基づく投射表示装置10は、SLMにより発生され
た画像をカラーにするために、カラー・ホイール14a
を利用する。フレーム・メモリ13bはSLM13cに
データを供給し、そして、もし入ってくるビデオ信号の
位相が変わるならば、カラー・ホイール位置と、SLM
13cが利用できるデータと、の間の必要な位相関係を
保持することができるように、管理を行う。また、電動
機制御装置15aは、水平同期信号を利用してカラー・
ホイール電動機16aに対する駆動信号を発生する。電
動機制御装置15aは、位相変化が起こる間の過渡的時
間を限定し、および、駆動信号の位相を調整する手段を
提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフレーム・メモリおよび電動機制
御装置の両方を有する、SLMに基づく投射表示装置の
基本ブロック線図。
【図2】図1のポインタ制御装置と、フレーム・メモリ
およびカラー・ホイールとの、その相互接続を示した
図。
【図3】位相変化が起こる前および後における、垂直同
期信号と、カラー・ホイールの位置と、SLMにより表
示されるデータと、の間の位相関係を示した図。
【図4】カラー・ホイールとSLMにより表示されたデ
ータとの間の同位相関係を保持するために、ポインタ制
御装置がどのように用いられるかを示した図。
【図5】本発明により管理することができるフィールド
・バッファの図。
【図6】図1の電動機制御装置と、水平同期信号および
カラー・ホイール電動機とのその相互接続を示した図。
【図7】図6の電動機制御装置により発生される駆動信
号と、カラー・ホイールの位置とほぼ一定の位相関係
と、を示した図。
【符号の説明】
10 投射表示装置 11 信号インタフェース装置 12 信号処理装置 13 表示電子装置 13a データ・フォーマッタ 13b フレーム・メモリ 14a、14b カラー・ホイール 15 制御装置 15a ポインタ制御装置 15b 電動機制御装置 16a 電動機 60 発振器 61 カウンタ 65 制御装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 空間光変調器を用いた投射表示装置の
ためのカラー位相制御
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像表示装置に関す
る。さらに詳細にいえば、本発明は、空間光変調器と、
白色光源と、カラー・ホイールとを用いた投射表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】投射表示装置の応用の
分野において、空間光変調器(SLM)がますます用い
られてきている。DMDは、マイクロ機械的ミラー素子
のアレイを有するSLMの1つの形式であり、これらの
マイクロ機械的ミラー素子のおのおのは、電子データに
より、個別にアドレスで呼び出すことができる。そのア
ドレス指定信号の状態に応じて、これらのミラー素子の
おのおのはその向きを変え、画像面に、光を反射する、
または、反射しない、のいずれかであるように動作す
る。
【0003】SLMに基づく表示装置への応用の場合、
入ってくるビデオ信号は、SLMにより利用可能である
ように、2進データに変換されなければならない。アナ
ログ形式からディジタル形式に変換される結果、データ
はまず、画素毎に、そして、行毎に、そして、フレーム
毎に、配列される。もしデータがインタレースされてい
るならば、データはまた、フィールドからフレームへ走
査変換することが必要である。例えば、DMDは、ミラ
ー素子当たり一度に1ビットを表示する。換言すれば、
1つの任意の時刻にDMDにより反射された画像は、同
じ2進加重を有する1組のビットを表す。したがって、
SLMに送られる前に、データは「ビット面」にリフォ
マットされなければならない。nビット分解能を有する
画素の場合、画像フレーム当たりn個のビット面が存在
する。
【0004】名称「DMD Architecture
and Timing forUse in a P
ulse−Width Modulated Disp
lay System」の米国特許シリアル番号第07
/678,761号は、DMDに基づく1つの形式の投
射表示装置を開示している。この米国特許はまた、ビデ
オ・データをこのような装置に用いるためのフォマット
の方法と、変動する強度を得るためにビット面を変調す
る方法と、を開示している。
【0005】カラー画像は、異なるカラーを表すビット
面から作成される。1つの例として、ビデオ・データ
は、画素当たり、24ビットのデータを有することがで
きる。カラーは赤と、緑と、青であると仮定して、これ
らの24ビットの中、8ビットは赤に対するデータであ
り、そして、8ビットは緑に対するデータであり、そし
て、8ビットは青に対するデータである。1つの完全な
フレームは、24ビット面画像で構成されるであろう。
【0006】カラー画像を得るための1つの技術は、白
色光源と、SLMの正面にカラー・フィルタとを用いる
技術である。このような方式で設計された1つの場合と
して、白色光がSLMを照射し、そして、SLMと画像
面との間にカラー・フィルタが配置される。したがっ
て、SLMから反射された画像は、そのカラーでフィル
タ作用を受ける。このような方式の設計のまた別の場合
は、カラー・フィルタは、白色光源とSLMとの間に配
置される。
【0007】カラー・フィルタ方式の1つの通常の方法
は、赤部分と青部分と緑部分とを有する、電動機で駆動
される「カラー・ホイール」を用いて、光に対し一時的
フィルタ作用を行う方法である。最終の画像のカラー
は、それぞれのカラーに対するビット面データに応じて
変わる。名称「White Light Enhanc
ed Color Field Sequential
Projection」の米国特許シリアル番号第0
7/809,816号は、DMDに基づく投射表示装置
に対しカラー・ホイールを利用することを開示してい
る。
【0008】カラー・ホイールを使用する場合には、カ
ラー・ホイールの回転速度および位相と、および、SL
Mから反射される画像データのタイミングとは、同期さ
れなければならない。換言すれば、データが、正しい時
刻に正しいカラー・フィルタを通って送られるように、
カラー・ホイールが回転しなければならない。
【0009】カラー・ホイールを正しく同期させる際に
生ずる困難の1つは、1つのビデオ信号から他のビデオ
信号に変更される時、通常、カラーの位相が変化するこ
とである。この時、たとえ新しいデータが古いデータと
周波数が同じであっても、位相は変わるであろう。例え
ば、テレビジョン装置の場合、テレビジョンを見ている
人がチヤンネルを切り替える時、古いチヤンネルの処理
された赤データが利用可能である時刻に、新しいチヤン
ネルの処理された青データがSLMに対して利用可能に
なるということが起こることがある。その結果、もしデ
ータとカラー・ホイールとが同期していないならば、カ
ラー・ホイールの赤部分がSLMの正面にある時に、青
データがSLMに供給されるであろう。
【0010】データとカラー・ホイールとを再同期させ
るための従来の1つの技術は、高トルク電動機でカラー
・ホイールを駆動することである。この高トルク電動機
は、カラー・ホイールを急速に加速または減速すること
ができ、それにより、その位相を調整する。けれども、
これらの高トルク電動機は高価である。
【0011】
【問題点を解決するための手段】本発明の第1の特徴
は、処理されたビデオ・データから画像を表示するため
に、異なるカラーのフィルタを有しかつ電動機で駆動さ
れるカラー・ホイールと、SLMと、を使用した、表示
装置のためのメモリである。このメモリは、SLMにす
ぐに供給できる方式で、処理されたデータを記憶する。
このメモリは、選定された部分からのデータを与えられ
た時刻にメモリから読み出すことができるように、DM
Dにより表示されるべきそれぞれのカラーを表すデータ
を記憶し、かつ、別々にアドレスで呼び出すことが可能
な、部分を有する。ポインタ制御装置は、読み出しポイ
ンタを発生する。この読み出しポインタは、データが読
み出されるべきメモリ内のアドレスを表す。ポインタ制
御装置は、最も新しく読み出されるべきメモリ部分と、
読み出しのタイミングとを決定する。この読み出しのタ
イミングは、SLMの中のビデオ・データに対する前記
カラー・ホイールの位相を指示するカラー・ホイール電
動機からのフィードバック信号に応じて、決定される。
【0012】このメモリの1つの技術上の利点は、カラ
ー・ホイールと表示装置が同期していることである。カ
ラー・ホイールと、SLMが利用できるデータと、の間
の位相差は、読み出しポインタを制御することにより、
解決することができる。カラー・ホイール電動機は、カ
ラー・ホイールを、単位時間当たり一定の速さの回転数
で駆動することだけが要求される。位相差を解消するた
めに、電動機の回転数を速める、または、遅くする、必
要はない。したがって、非常に廉価な電動機を使用する
ことができる。また、同期を達成するための過渡的時間
は、最小限で済む。テレビジョンへの応用の場合、チヤ
ンネル変更の後、SLMが利用できるデータは、カラー
・ホイールの位置に対し高速で再び同期される。テレビ
ジョンの場合、他への応用の場合にもそうであるが、高
速再同期により、画像の中の好ましくない擬像が少なく
なる。
【0013】本発明のまた別の特徴は、ビデオ信号から
サンプリングされ処理されたデータからカラー画像のフ
レームを表示するために、電動機で駆動されるカラー・
ホイールを使用した、表示装置のためのカラー・ホイー
ル電動機制御装置である。位相がロックされた発振器
が、ビデオ信号の水平同期信号を受取り、そして、前記
水平同期信号の予め定められた乗数倍に等しい周波数を
有するパルス信号を発生する。第1のn分割カウンタ
が、位相がロックされた発振器から、このパルス信号を
受取り、そして、交代する信号の周波数を各フレームの
中のラインの数で除算し、それにより、フレーム・パル
ス信号を発生する。このフレーム・パルス信号は、フレ
ームの長さの予め定められた乗数倍に等しい。第2のn
分割カウンタが、このフレーム・パルス信号を受取り、
そして、この信号を予め定められた除数で除算し、それ
により、フレームの長さに等しい周期を有する方形波を
発生する。この信号を用いて、同期交流カラー・ホイー
ル電動機を駆動することができる。
【0014】同期カラー・ホイール電動機を駆動するの
に水平同期信号を用いることにより、例えば、テレビジ
ョンに応用された場合のチヤンネルを変える時のような
位相変化が起きた時、その駆動信号が中断する時間間隔
が限定される。これは、水平同期パルスの間での中断が
垂直同期パルスの間での中断よりも非常に小さいからで
あり、そして、位相がロックされた発振器/分割器は、
水平再同期の間、電動機駆動波形を保持するからであ
る。また、カラー・ホイールの位相を増分的に調整する
ことが可能であり、それにより、メモリ・スペースを最
大限に利用する、種々のメモリ管理技術が可能になる。
【0015】
【実施例】名称「DMD Architecture
snd Timing forUse in a Pu
lse−Width Modulated Displ
ay System」の米国特許シリアル番号第07/
678,761号は、DMDに基づく1つの形式の投射
表示装置を開示している。しかし、この投射表示装置に
は本発明の特徴は取り入れられていない。この特許の内
容は、本発明の中に取り込まれている。この特許はま
た、ビデオ・データをこのような装置と共に用いるため
のフォーマットの方法と、グレイ・スケールの画像を得
るためにビット面を変調する方法と、を開示している。
逐次のカラー画像を得るために、DMDに基づく投影表
示装置をカラー・ホイールと共に用いる通常の方法は、
名称「White Light Enhanced C
olor Fie1d Sequential Pro
jection」の米国特許シリアル番号第07/80
9,816号に開示されている。この特許の内容は、本
発明の中に取り込まれている。
【0016】図1は、SLMに基づく投射表示装置10
のブロック線図である。投射表示装置10は、ビデオ信
号からサンプリングされた画素データにより、カラー画
像を得ることができる。このビデオ信号は、それから画
素データをサンプリングすることができる、任意の信号
であることができる。例えば、このビデオ信号はテレビ
ジョン放送信号であることができる。このビデオ信号は
サンプリングすることができ、そして、それをRGBデ
ータに変換することができる。ビデオ信号はまた、コン
ピュータのような信号源からのRGB信号であることが
できる、または、ディジタル信号であることができる。
少なくとも、種々の種類のビデオ信号の共通の特徴は、
垂直同期信号および水平同期信号と、それからディジタ
ル・カラー・データをサンプリングすることができる成
分と、を有することである。以下での説明のために、ア
ナログ信号を仮定することにする。
【0017】装置10の1つの全体像として、信号イン
タフェース装置11は、ビデオ信号を受取り、そして、
アナログ信号を発生し、そして、同期信号を信号処理装
置12に送る。インタフェース装置11からのビデオ信
号は、インタレース信号または非インタレース信号のい
ずれかであることができ、および、RGBデータまたは
ルミネナンス/クロミナンス・データのいずれかを表す
ことができる。
【0018】信号処理装置12は、アナログ・ビデオ信
号をディジタル・ビデオ信号に変換する。また、ピクチ
ャ・イン・ピクチャ、および、オン・スクリーン表示、
のような特性を付加することができる。通常、信号処理
装置12は、表示のためにデータの条件を整え、そし
て、装置10に対し中心タイミングを供給する。もしデ
ータがインタレースされるならば、信号処理装置12に
よりまた、フィールドからフレームへの走査変換が得ら
れる。
【0019】表示用電子装置13は、データ・フォーマ
ッタ13aの中のディジタル・ビデオ・データをリフォ
ーマットする。データ・フォーマッタ13aは、逐次の
カラー画像の実行のために、データのビット面をフォー
マットする。適切であるデータ・フォーマッタ13aの
細部は、名称「Data Formatter wit
h Orthogonal Input/Output
and Spatial Reordering」の
米国特許シリアル番号第07/755,981号に開示
されている。この特許の内容は、本発明の中に取り込ま
れている。フレーム・メモリ13bは、画像データのフ
レームを記憶し、そして、それをSLM13cに送る。
フレーム・メモリ13bは、本発明に従って管理を行
う。SLM13cは、任意の形式のSLMであることが
できる。本明細書ではDMDの形式のSLMで説明され
ているが、装置の中を他の任意の形式のSLMで置き換
えることができ、そして、このような装置を本発明の方
法で利用することができる。適切であるDMD13cの
細部は、ホーンベック名の名称「Spatial Li
ght Modulator」の米国特許第4,95
6,619号に開示されている。この特許の内容は、本
発明の中に取り込まれている。
【0020】表示用光学装置14は、SLM13cから
画像を受取り、そして、表示スクリーン17のような画
像面に表示画像を送る。カラー・ホイール14aは、ビ
ット面のおのおのが対応するカラー・フィルタを通して
送られるように、回転する。本明細書の説明に合わせ
て、カラー・ホイール14aは、赤データと、緑データ
と、青データとに対応するが、しかし、他のカラーを用
いることもできる。
【0021】制御装置15は、種々の装置の制御機能を
行う。制御装置15は、図2〜図4に関連して下記で説
明されるように、SLM13cが利用し得るデータのタ
イミングをカラー・ホイール14aの位置と同期させる
ための、ポインタ制御装置15aを有する。制御装置1
5はまた、図6〜図7に関連して下記で説明されるよう
に、電動機16aに駆動信号DSを供給するための電動
機制御装置15bを有する。ポインタ制御装置15aと
電動機制御装置15bの設計および動作は、独立である
ことができる。投射表示装置10は、これらのいずれか
で、または、両方で、実施することができる。
【0022】機械装置16により、種々の機械装置機能
が得られる。機械装置16は、カラー・ホイール14a
を駆動するための電動機16aを有する。
【0023】図2は、ポインタ制御装置15aの図面で
ある。図2はまた、フレーム・メモリ13bと、SLM
13cと、カラー・ホイール14aと、カラー・ホイー
ル電動機16aと、ポインタ制御装置15aとの関係を
示す。
【0024】図2の設計の基本的な考えは、カラー位相
の変化は、カラー・ホイール14bの位相を変えること
による代わりに、データがメモリ13bからどのように
読み出されるかを制御することにより、再び同期される
ことである。前記の従来の技術の項で説明したように、
これらの位相変化は、テレビジョン・チヤンネルを変え
る結果起こるような、種々の理由で起こる。
【0025】フレーム・メモリ13bは、それぞれのカ
ラーに対して1個ずつの3個の部分を有する。24ビッ
ト画素データの例を取り上げた本明細書の説明の都合
上、「表示レデイ」フォーマットにおいて、フレーム・
メモリ13bは、画像フレームのおのおのに対し、24
個のビット面を供給する。ここで、カラーのおのおのに
対し、8個のビット面を有する。換言すれば、フレーム
・メモリ13bから読み出されたデータは、すべてのカ
ラー変換と、走査変換と、他の処理が行われるように、
フォーマットされる。出力では、SLM13cによる表
示に対し、ビット面のおのおのがレデイである。この実
施例では、すべて1/60秒である1つのフレームの期
間中、これらの24個のビット面がSLM13cにより
表示され、そして、1個の「画像フレーム」が構成され
る。フレーム・メモリ13bの構成に応じて、DMD表
示レデイ・ビット面へのフォーマッテングは、入力の前
に、または、入力で、または、出力で、のいずれかで生
ずることができる。データのビット面へのフォーマッテ
ング、および、SLM表示のためのデータのフレーム・
メモリへの書き込みおよび読み出しは、前記米国特許お
よび出願中米国特許に開示されている。
【0026】同じ2進加重を有する各ビットのビット面
データに割り当てられたフレーム・メモリ13bの部分
は、メモリ13bの「面」と呼ばれる。メモリ13b
は、通常、先入れ先出しバッファとして動作する。すな
わち、ビット面が書き込まれたのと同じ順序で、それら
のメモリ面からSLM13cに読み出される。図3に関
連して下記で説明されるように、メモリ面のおのおの
は、実際には、書き込みバッファおよび読み出しバッフ
ァである。これらは、他方が書き込まれている間、一方
を読み出すことができるように、「トグル」状態にあ
る。この技術はまた、バッファを「ピンポン」状態にす
ると言われる。
【0027】書き込みポインタWPは、ソース・ビデオ
信号と同じ速度で、データをフレーム・メモリ13bの
中に書き込むのに用いられる。メモリ13bの3個の部
分のすべてが、典型的には、この書き込みポインタによ
り制御される。その際、カラーのおのおのに対し1個ず
つの3個のメモリ面が、ビット面のデータを同時に受け
取る。入ってくるビデオ・データが投射装置により受け
取られるのと同じ平均の速さで、フレームがメモリに書
き込まれるように、書き込みポインタを制御するのに垂
直同期信号を用いることができる。
【0028】読み出しポインタRPを用いて、データが
書き込まれるのと同じ平均の速さで、フレーム・メモリ
13bからSLM13cにデータを読み出すことができ
る。下記で説明されるように、読み出しがカラー・ホイ
ール14aの位相と同期するように、この読み出しポイ
ンタが制御される。
【0029】SLM13cは、一度に1ビット面ずつ、
データをフレーム・メモリ13bから受け取る。SLM
13cから画像面17に向けて反射された光に対しカラ
ー・ホイール14aがフィルタ作用を行うような固定さ
れた位置に、SLM13cが配置される。SLM13c
は光源(図示されていない)からの白色光を反射し、そ
のミラー素子の位置に応じて像が形成される。反射され
た光はカラー・ホイール14aでフィルタ作用を受け、
そして、カラー・フィルタ作用を受けた像が画像面17
に投射される。カラー・ホイール14bが回転する時、
画像面17はSLM13cの正面に現在存在する色で照
射される。背景に示されているように、カラー・ホイー
ル14aはまた、白色光源とSLM13cとの間に配置
することができ、そして、前記で説明した本発明をまた
応用することができる。
【0030】図2〜図4を実施するために、カラー・ホ
イール電動機16aは、カラー・ホイール14bを一定
の速さで駆動する任意の種類の電動機であることができ
る。説明の都合上、この回転速度は毎秒60フレームと
いう画像フレーム速度と一致していると仮定される、す
なわち、毎秒60回転であると仮定される。
【0031】再び図1において、カラー・ホイール14
aは、異なるカラーの間のそれぞれの境界のところに、
カラー境界Bを有する。図2に示されているように、カ
ラー・ホイール14aの近くに検出器21が配置され、
それにより、カラー・ホイール14aが回転する時、こ
れらの境界の中の1つの境界の上のマーカ23を、検出
器21が検出する。検出器21は、カラー・ホイール1
4aの1回転毎に信号を発生し、そして、この信号はタ
イミング発生器15aに送られる。このことにより、境
界のおのおのが固定された基準点をいつ通過したかを、
タイミング発生器15aが決定することができる。
【0032】SLM13cに送られたデータとカラー・
ホイール14aの位置の間の関係は、「カラー位相」関
係と呼ばれる。カラー・ホイール14aの1つのカラー
部分がSLM13cの正面を通過する時、そのカラーに
対するすべてのビット面がSLM13cにより表示され
るならば、データとカラー・ホイール14aは「同位
相」にある。
【0033】「フレーム周期」が垂直同期パルスの間の
時間間隔を表すとすると、カラー・ホイール14aは1
フレーム周期に1回転する。24ビット画素データの場
合、24ビット面のすべてがSLM13cにより表示さ
れる間に、カラー・ホイール14aが1回転する。
【0034】タイミング発生器15aは電動機駆動信号
DSを発生し、そして、この信号が駆動電動機16aに
送られ、それにより、カラー・ホイール14bが毎秒当
たりの回転数で表される一定の速度で駆動される。タイ
ミング発生器15aはまた、フレーム・メモリ13bに
流入および流出するデータを制御するために、書き込み
ポインタWPおよび読み出しポインタRPを発生する。
【0035】図3は、位相変化が起こる前および後で
の、垂直同期信号Vと、カラー・ホイール14aの位置
と、SLM13cにより遅延されたデータとの間の、位
相関係を示す。例示の目的で、テレビジョン信号のチヤ
ンネルを変えることにより引き起こされる垂直同期信号
の不連続により、位相の変化が生じたとして示されてい
る。
【0036】チヤンネル変更の前、垂直同期信号と、カ
ラー・ホイール14aと、データとはすべて、カラー・
ホイール14aの青・赤境界に対応する垂直同期信号と
共に、および、赤データの始まりと共に、同位相にあ
る。
【0037】チヤンネルが変更された後、垂直同期信号
とカラー・ホイール回転の開始とが必ずしも整合してい
ないという意味において、垂直同期信号とカラー・ホイ
ール14aとはもはや同位相にはない。もし新しいチヤ
ンネルの第1フレームに対するデータが、垂直同期信号
の開始時に、SLM13cに読み出されたならば、デー
タとカラー・ホイール14aは整合しないであろう。換
言すれば、データとカラー・ホイール14aは位相がず
れているであろう。けれども、図示されているように、
DMDにより表示されたデータとカラー・ホイールとの
間の同位相関係は、保持される。
【0038】図4は、SLM13cにより表示されたデ
ータとカラー・ホイール14aとの間の同位相関係を保
持するために、フレーム・メモリ13bがどのように管
理されるかを示す。メモリ13bのR部分、または、G
部分、または、B部分のおのおのに対する1個のメモリ
面41が示されているが、R部分、または、G部分、ま
たは、B部分のおのおのは、そのカラーに対するビット
数と同数の面を有していることを断っておく。前記で説
明した24ビット画素の例では、R部分、または、G部
分、または、B部分のおのおのは、8個のメモリ面41
を有する。
【0039】フレーム・メモリ13bの1つの特徴は、
そのR部分、または、G部分、または、B部分のいずれ
もを、SLM13cにビット面を読み出すことを開始す
るために、独立に呼び出すことができることである。例
えば、カラー・ホイール14aの赤境界が適切な点に到
達した時、ポインタ制御装置15aは、メモリ13bの
赤部分から赤ビット面を読み出すために、読み出しポイ
ンタRPを進めることができる。次に、緑部分および青
部分に対して読み出しが繰り返される。青部分から青ビ
ット面が読み出された後、読み出しポインタが赤部分に
戻る。
【0040】メモリ面41のおのおのは、読み出しバッ
ファおよび書き込みバッファに対して割り当てられたス
ペースを有する。書き込みバッファはビット面データで
書き込まれ、一方、前のビット面は読み出しバッファか
ら読み出される。読み出しバッファが読み出された後、
書き込みポインタと読み出しポインタが「トグル」さ
れ、それにより、書き込みバッファが読み出しバッファ
になり、および逆に、読み出しバッファが書き込みバッ
ファになる。また、メモリ面41のおのおのは、書き込
みオーバフロー・スペース45を有する。
【0041】図4で、メモリ面41のおのおのに対し、
陰の付された面積領域は現在の読み出しバッファであ
り、そして、陰の付されていない面積領域は現在の書き
込みバッファである。読み出しバッファは、全ビット面
nを含む。読み出しポインタにより示されているよう
に、青ビット面が読み出されようとしている。書き込み
バッファは、ビット面n+1で書き込まれる。現在の書
き込みバッファに対し、オーバフロー領域45が利用可
能である。バッファがトグルされた後、新しい現在の書
き込みバッファに対し、書き込みオーバフロー領域45
が利用可能である。
【0042】センサ21が、基準境界とSLM13cか
らの画像の位置との間に既知の時間関係が存在するよう
に、SLM13cに対して配置される。単純な実施例で
は、センサ21は、境界がSLM13cの正面を通過す
る時、基準境界を検出するように配置することができ
る。
【0043】動作の際、センサ21は基準境界を検出
し、そして、ポインタ制御装置15aにフィードバック
信号を送る。この情報から、制御装置15aは、次の境
界がいつ到着するかを決定する。または、カラー・ホイ
ール14aの境界のおのおのが検出され、それらがセン
サ21を通過する時、独自の信号を供給する。とにか
く、ポインタ制御装置15aは、適切な時刻に、メモリ
13aの適切な部分に対し、読み出しポインタを発生す
る。
【0044】図4では、図3の位相変化が起こった後、
その次の境界、すなわち、緑・青境界、がセンサ21に
より検出されてこの境界がSLM13cの正面にある位
置にまで、カラー・ホイール14aが移動する。それに
応じて、センサ21は制御装置15aに信号を送る。そ
れにより、制御装置15aは、読み出しポインタを、メ
モリ13bの青部分の面41に移動し、したがって、青
データがSLM13cにより利用可能になり、一方、カ
ラー・ホイール14aの青部分がSLM13cの正面に
あるであろう。同時に、データの読み出しが、新しいチ
ヤンネル・データの1フレームを書き込むのに要する時
間と、カラー・ホイール14aが緑・青境界に進むのに
要する時間とを加えた時間だけ、遅延される。
【0045】メモリ面41のおのおのに対し、書き込み
オーバフロー部分45の容量は、少なくとも、1/3ビ
ット面である。したかって、データを書き込むのに割り
当てられたメモリ面41のおのおのの部分は、少なくと
も、1/3ビット面の容量を有する。このことは、境界
が画像表示装置をちょうど通過した時の、「最悪の場
合」の状況であり、そして、新しい境界が到達する前に
1/3フレーム周期が終了する。この状況では、読み出
しが再開する前に、書き込みが1/3フレーム周期の間
持続するであろう。
【0046】図5は、処理装置12をさらに詳細に示し
た図面である。処理作業は2個の機能装置12aおよび
12cに分割される。フィールド・バッファ12bは、
それらの間のデータ路である。フィールド・バッファ1
2bを用いて、カラー・ホイールが同期していない時間
間隔の間、画像を得ることができる。フィールド・バッ
ファ12bはまた、「フィールド拡がり」機能を実行す
る。カラー・ホイールの同期を得るために、前記で説明
したフレーム・メモリ13bを管理する別の方法とし
て、フィールド・バッファ12bを同様の方式で管理す
ることができる。ビデオ信号がインタレースされている
時、この別の方法が特に有用である。それは、フィール
ド・バッファ12bは、典型的には、フレーム・バッフ
ァ13bよりも小型であり、かつ、廉価であるからであ
り、および、小さなコストでその寸法を大きくすること
ができるからである。
【0047】再び図3において、垂直同期信号が中断す
る時間間隔に整合して、カラー・ホイール14aの位置
の小さな不連続が仮定される。実際には、カラー・ホイ
ール14aに対する電動機15aを駆動するための1つ
の手段が、垂直同期信号を利用することである。したが
って、位相変化が起こるのは、電動機15aがその駆動
信号を損失する過渡的時間間隔中であり、この時間間隔
の後、電動機15aは垂直同期信号に再び同期しなけれ
ばならない。この時間の間、表示された画像は歪むこと
があり、または、他の手段を用いて表示装置をブランク
にすることができる。
【0048】図6は、電動機制御装置15bの図面であ
る。電動機制御装置15bは、水平同期信号から、駆動
信号を引き出す。下記で説明されるように、このこと
は、カラー・ホイールの位相を増分的に調整することを
可能にすると共に、位相変化の起こっている期間中、カ
ラー・ホイール14aの位置に及ぼす過渡的効果を小さ
くする。
【0049】電動機制御装置15bは、SLMに基づく
投射装置10に用いるとして説明されたが、電動機制御
装置15bは、水平同期信号を受取りおよびカラー・ホ
イールを利用する他の任意の形式のビデオ表示装置と共
に用いることもできる。例えば、電動機制御装置15b
はラスタ走査表示装置に用いることができる。
【0050】電動機制御装置15bは発振器51を有す
る。発振器51は、水平同期信号を受取る。ここで説明
される実施例では、水平同期信号は、フレーム当たり5
25ラインを表す。下記で説明されるように、発振器5
1は、予め定められた周波数乗数により、信号を乗算
し、したがって、n分割カウンタ55は方形波を発生す
るであろう。この実施例では、発振器51は水平同期信
号の周波数の4倍で動作し、第1パルス信号を発生す
る。発振器51は、典型的には、パルス出力を供給する
ための電圧制御発振器である。
【0051】n分割カウンタ55は、発振器51からパ
ルス信号を受け取り、そして、この信号をフレーム当た
りのライン数で除算する。したがって、この説明の実施
例では、n=525である。その結果は、発振器51の
周波数乗数と垂直同期信号との積に等しい周波数を有す
る、「フレーム・パルス」信号である。
【0052】第2のn分割カウンタ65は、発振器51
の乗数の半分である一定の予め定められた周波数除算器
により、この信号を除算する。この実施例では、乗数は
4であり、そして、カウンタ65のn値は2である。そ
の結果得られる方形波は対称形であり、そして、毎秒6
0サイクルの周波数を有する。この周波数は、垂直同期
信号の毎秒60フレームの周波数と整合する。この方形
波が増幅され、または、そうでない場合には調整が行わ
れて、単相交流電動機16aを駆動することができる。
【0053】図6には示されていないけれども、制御装
置50をまた用いて、直角位相電動機のための1対の駆
動信号が得られる。この場合には、発振器51は水平同
期信号の周波数の8倍の周波数を有する。カウンタ65
は、2個の出力信号に対する4分割ジョンソン・カウン
タであることができる。これらの2個の出力信号は、毎
秒60サイクルの周波数を有するが、相互には半サイク
ルの位相差を有する。
【0054】図7は、図3と同じチヤンネル変更を示し
た図面であるが、過渡的時間間隔を避けるカラー・ホイ
ール位置を有する。図6はまた駆動信号DSを示してい
る。駆動信号DSは、電動機制御装置15bにより発生
される。電動機16aを駆動するために水平同期信号を
用いる結果として、位相変更が起こる時、駆動信号は大
きな不連続を伴わないで発生を持続する。過渡的時間
は、信号のフレーム時間間隔よりはむしろライン時間間
隔に限定される。換言すれば、最大の中断は2個の水平
同期パルスの間の時間間隔であり、これは525ライン
・フレームの場合、64ミリ秒の程度である。
【0055】電動機制御装置15bのまた別の利点は、
カラー・ホイール14aを垂直同期信号に再び同期させ
る性能である。再び図3において、位相変更が起こった
後、通常、カラー・ホイール14aは垂直同期信号とは
同じ位相にはない。書き込みポインタが垂直同期信号に
より駆動される装置では、このことは、読み出しポイン
タが現在表示されているフレームの終端部にあり、一
方、書き込みポインタが次のフレームの開始部にある、
という状況を生ずることができる。このことにより、メ
モリ・スペースを最大限に利用することができる。けれ
ども、もしカラー・ホイール14aの位相が垂直同期信
号の位相に増分的に整合できるならば、読み出しポイン
タと書き込みポインタを相互に近付けることができる。
このことは、必要な位相関係が到達されるまで、カウン
タ55のn値を増分的に増加するまたは減少するよう
な、駆動波形周期に対する小さな変更で達成される。メ
モリを最大限に利用するために、メモリ13bが任意の
与えられた時刻に半分満ちているように、読み出しポイ
ンタが配置される状況を保持することができる。
【0056】他の実施例 本発明が特定の実施例を参照して説明されたけれども、
前記説明は、本発明の範囲がこれらの実施例に限定され
ることを意味するものではない。説明された実施例を種
々に変更した実施例、および、また別の実施例の可能で
あることは、当業者にはすぐに理解されるであろう。し
たがって、本発明の範囲には、このような変更実施例は
すべて包含されるものと理解しなければならない。
【0057】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1) 選定された部分からのデータを与えられた瞬間
に読み出すことができるように、空間光変調器(SL
M)により表示されるべきカラーのおのおのを表すデー
タを記憶するために別々にアドレスで呼び出すことが可
能な部分を有するメモリと、データが読み出されるべき
フレーム・メモリの中のアドレスを表す読み出しポイン
タを発生するため、および、前記SLMに対しカラー・
ホイールの現在位置を指示するカラー・ホイール電動機
からのフィードバック信号に応答して前記アドレスおよ
び読み出しのタイミングを決定するための、ポインタ制
御装置と、を有する、前記SLMが利用できるデータと
前記SLMに対する前記カラー・ホイールの位置との間
にカラー位相関係が存在するように、前記SLMと電動
機で駆動される前記カラー・ホイールとを用いたビデオ
表示装置のためのメモリ。
【0058】(2) 第1項記載のメモリにおいて、前
記ビデオ信号の位相変化の期間中データを記憶するため
の書き込みオーバフロー・メモリをさらに有する、前記
メモリ。 (3) 第1項記載のメモリにおいて、前記メモリがデ
ータのビット面を記憶するための1組のメモリ面を有す
るフレーム・メモリである、前記メモリ。 (4) 第1項記載のメモリにおいて、前記メモリの各
部分が交代する書き込みバッファおよび読み出しバッフ
ァである、前記メモリ。 (5) 第1項記載のメモリにおいて、前記メモリにデ
ータが書き込まれるべきアドレスを表す書き込みポイン
タを発生するための装置を前記ポインタ制御装置が有す
る、前記メモリ。
【0059】(6) メモリの中にデータを記憶する段
階と、空間光変調器(SLM)に対するカラー・ホイー
ルのカラー境界の位置を検出する段階と、前記カラー・
ホイールの前記カラーが前記SLMの正面にある時刻
に、前記カラー・ホイールの前記境界に続くカラーを表
すデータが前記メモリから読み出されるように、読み出
しポインタを発生する段階と、を有する、前記SLMに
対し利用可能なデータと前記SLMに対する前記カラー
・ホイールの位置との間にカラー位相関係が存在するよ
うに、前記SLMと電動機で駆動された前記カラー・ホ
イールとを用いたビデオ表示装置のフレーム・メモリを
管理する方法。
【0060】(7) 第6項記載の方法において、前記
他の段階のおのおのの間前記カラー・ホイールを一定の
速度で回転する段階をさらに有する、前記方法。 (8) 第6項記載の方法において、前記カラー・ホイ
ールの既知の境界が既知の位置にあるまで前記メモリか
ら前記SLMへのデータの読み出しを遅延する段階をさ
らに有する、前記方法。 (9) 第8項記載の方法において、読み出しを遅延す
る前記段階の間データを前記メモリに書き込む段階をさ
らに有する、前記方法。 (10) 第6項記載の方法において、前記カラー・ホ
イールに対する駆動信号を発生するためにビデオ信号の
水平同期信号を利用する段階をさらに有する、前記方
法。
【0061】(11) 水平同期信号を受取り、かつ、
前記水平同期信号の周波数乗数倍の周波数を有する第1
パルス信号を発生するための、発振器と、前記発振器か
ら前記第1パルス信号を受取り、かつ、フレーム・パル
ス信号を発生するように交代する前記信号を各フレーム
の中のラインの数に等しい値で除算するための、n分割
カウンタと、前記フレーム・パルス信号を受取り、か
つ、垂直同期信号の周期に等しい周期を有する方形波信
号を発生するように前記フレーム・パルス信号を予め定
められた周波数除数で除算するための、第2のn分割カ
ウンタと、を有する、水平同期信号と垂直同期信号とを
有するビデオ信号からカラー画像のフレームを表示する
ために、電動機で駆動されたカラー・ホイールを利用す
る表示装置のためのカラー・ホイール電動機制御装置。
【0062】(12) 第11項記載の電動機制御装置
において、前記発振器が前記水平同期信号の周波数の4
倍の周波数で前記第1パルス信号を発生し、かつ、前記
第2のn分割カウンタが前記フレーム・パルス信号を2
で除算する、前記電動機制御装置。 (13) 第11項記載の電動機制御装置において、前
記発振器が電圧制御発振器である、前記電動機制御装
置。 (14) 第11項記載の電動機制御装置において、単
相電動機を駆動するために前記方形波信号を2個の位相
の異なる信号に変換するための装置をさらに有する、前
記電動機制御装置。 (15) 第11項記載の電動機制御装置において、前
記第2のn分割カウンタが2個の方形波信号を得るため
のジョンソン・カウンタである、前記電動機制御装置。
【0063】(16) 第11項記載の電動機制御装置
において、前記第1のn分割カウンタが1個以上の値の
nに変更することができる、前記電動機制御装置。 (17) 水平同期信号の周波数乗数倍の周波数を有す
る第1パルス信号に前水平同期信号を変換する段階と、
フレーム・パルス信号を発生するために各フレームの中
のラインの数に等しい値で前記第1パルス信号を除算す
る段階と、垂直同期信号の周期に等しい周期を有する方
形波信号を発生するために予め定められた周波数除数に
より前記フレーム・パルス信号を除算する段階と、前記
方形波から得られた駆動信号でカラー・ホイールを駆動
する段階と、を有する、水平同期信号と垂直同期信号と
を有するビデオ信号からカラー画像のフレームを表示す
るために、電動機で駆動されたカラー・ホイールを利用
する表示装置のためのカラー・ホイール電動機のための
駆動信号を得る方法。
【0064】(18) 第17項記載の方法において、
前記周波数乗数が4であり、かつ、前記周波数除数が2
である、前記方法。 (19) 第17項記載の方法において、前記方形波信
号を2個の位相の異なる方形波信号に分割する段階をさ
らに有する、前記方法。 (20) 第17項記載の方法において、前記方形波の
位相を変更するために前記第1のn分割カウンタの前記
除数値を変更する段階をさらに有する、前記方法。 (21) 第20項記載の方法において、前記方形波と
前記垂直同期信号との間の必要な位相関係を増分的に得
るために前記除数値を変更する前記段階を繰り返す段階
をさらに有する、前記方法。
【0065】(22) 空間光変調器(SLM)に基づ
く投射表示装置10は、SLM13cに供給されるビデ
オ・データをサンプリングし、および、処理する。SL
Mに基づく投射表示装置10は、SLMにより発生され
た画像をカラーにするために、カラー・ホイール14a
を利用する。フレーム・メモリ13bはSLM13cに
データを供給し、そして、もし入ってくるビデオ信号の
位相が変わるならば、カラー・ホイール位置と、SLM
13cが利用できるデータと、の間の必要な位相関係を
保持することができるように、管理を行う。また、電動
機制御装置15aは、水平同期信号を利用してカラー・
ホイール電動機16aに対する駆動信号を発生する。電
動機制御装置15aは、位相変化が起こる間の過渡的時
間を限定し、および、駆動信号の位相を調整する手段を
提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフレーム・メモリおよび電動機制
御装置の両方を有する、SLMに基づく投射表示装置の
基本ブロック線図。
【図2】図1のポインタ制御装置と、フレーム・メモリ
およびカラー・ホイールとの、その相互接続を示した
図。
【図3】位相変化が起こる前および後における、垂直同
期信号と、カラー・ホイールの位置と、SLMにより表
示されるデータと、の間の位相関係を示した図。
【図4】カラー・ホイールとSLMにより表示されたデ
ータとの間の同位相関係を保持するために、ポインタ制
御装置がどのように用いられるかを示した図。
【図5】本発明により管理することができるフィールド
・バッファの図。
【図6】図1の電動機制御装置と、水平同期信号および
カラー・ホイール電動機とのその相互接続を示した図。
【図7】図6の電動機制御装置により発生される駆動信
号と、カラー・ホイールの位置とほぼ一定の位相関係
と、を示した図。
【符号の説明】 10 投射表示装置 11 信号インタフェース装置 12 信号処理装置 13 表示電子装置 13a データ・フォーマッタ 13b フレーム・メモリ 14a、14b カラー・ホイール 15 制御装置 15a ポインタ制御装置 15b 電動機制御装置 16a 電動機 60 発振器 61 カウンタ 65 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スチーブン ダブリュ.マーシャル アメリカ合衆国テキサス州リチャードソ ン,ノース チェインヌ ドライブ 1408 (72)発明者 ジェフリー ビー.サンプセル アメリカ合衆国テキサス州プラノ,プエブ ロ コート2005 (72)発明者 ロバート ジェイ.ゴウブ アメリカ合衆国テキサス州プラノ,スカー ボロウ レーン 1405

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選定された部分からのデータを与えられ
    た瞬間に読み出すことができるように、空間光変調器
    (SLM)により表示されるべきカラーのおのおのを表
    すデータを記憶するために別々にアドレスで呼び出すこ
    とが可能な部分を有するメモリと、 データが読み出されるべきフレーム・メモリの中のアド
    レスを表す読み出しポインタを発生するため、および、
    前記SLMに対しカラー・ホイールの現在位置を指示す
    るカラー・ホイール電動機からのフィードバック信号に
    応答して前記アドレスおよび読み出しのタイミングを決
    定するための、ポインタ制御装置と、を有する、前記S
    LMが利用できるデータと前記SLMに対する前記カラ
    ー・ホイールの位置との間にカラー位相関係が存在する
    ように、前記SLMと電動機で駆動される前記カラー・
    ホイールとを用いたビデオ表示装置のためのメモリ。
  2. 【請求項2】 メモリの中にデータを記憶する段階と、 空間光変調器(SLM)に対するカラー・ホイールのカ
    ラー境界の位置を検出する段階と、 前記カラー・ホイールの前記カラーが前記SLMの正面
    にある時刻に、前記カラー・ホイールの前記境界に続く
    カラーを表すデータが前記メモリから読み出されるよう
    に、読み出しポインタを発生する段階と、を有する、前
    記SLMに対し利用可能なデータと前記SLMに対する
    前記カラー・ホイールの位置との間にカラー位相関係が
    存在するように、前記SLMと電動機で駆動された前記
    カラー・ホイールとを用いたビデオ表示装置のフレーム
    ・メモリを管理する方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100739434B1 (ko) * 2004-10-19 2007-07-16 삼성전자주식회사 디스플레이장치 및 그 제어방법

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