JP2000253335A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2000253335A
JP2000253335A JP11056775A JP5677599A JP2000253335A JP 2000253335 A JP2000253335 A JP 2000253335A JP 11056775 A JP11056775 A JP 11056775A JP 5677599 A JP5677599 A JP 5677599A JP 2000253335 A JP2000253335 A JP 2000253335A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像信号のブランキング期間を画像表示部に
適した長さに調整するための技術を提供する。 【解決手段】 画像表示装置は、入力される調整前画像
信号を調整して、調整済み画像信号を出力するための第
1の画像信号調整部と、調整済み画像信号に基づいて画
像を表示するための画像表示部とを備える。第1の画像
信号調整部は、調整前画像信号の水平ブランキング期間
が所定の期間より小さい場合に、調整前画像信号をサン
プリングするドットクロック信号の周波数を大きくする
ことにより、調整前画像信号の水平同期期間と水平有効
画素数とを維持したまま調整前画像信号の水平ブランキ
ング期間を所定の期間以上となるように調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像表示装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】画像表示装置は、画像を表示するための
画像表示部を備える。パーソナルコンピュータやビデオ
レコーダから画像表示装置に入力される原画像信号は、
通常、画像表示部の仕様に適した信号となっていない。
このため、画像表示装置には、通常、入力された原画像
信号を画像表示部に適した画像信号に調整するための調
整部が備えられている。この調整部では、入力される原
画像信号によって表される画像の解像度(有効画素数)
や、入力される原画像信号の同期期間などの調整が行わ
れる。
【0003】図1は、画像表示部に入力される画像信号
と、その画像信号に同期する水平同期信号を示す説明図
である。図1(A)には、水平同期信号HSYNCの1
水平同期期間1Hが示されている。図1(B)には、図
1(A)に示す水平同期信号HSYNCの1水平同期期
間1Hに対応する期間の画像信号VSが示されている。
図1(B)に示すように、画像信号VSの1水平同期期
間1Hは、有効画素データが存在する表示期間DPと、
有効画素データが存在しない水平ブランキング期間BP
とによって構成されている。
【0004】ところで、水平ブランキング期間BPにお
いては、画像表示部において所定の処理が実行される場
合がある。例えば、液晶パネル(アクティブマトリクス
駆動方式)では、通常、入力される画像信号の水平ブラ
ンキング期間BP内に、画像のコントラストを良好に保
つための「プリチャージ」と呼ばれる処理が行われる。
このプリチャージに要する時間は、液晶パネルによって
異なるが、5μsec 程度必要なものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の画像の
高解像度化に伴い、画像信号に含まれる有効画素数が増
加し、表示期間DPが大きくなる傾向がある。換言すれ
ば、画像の高解像度化により、1水平同期期間内の水平
ブランキング期間BPが小さくなる傾向がある。このた
め、既存のスキャンコンバータなどの調整部を用いる場
合、調整部と液晶パネルとの組み合わせによっては、プ
リチャージ処理のための水平ブランキング期間BPを確
保することが困難となる場合がある。
【0006】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、画像信号のブラ
ンキング期間を画像表示部に適した長さに調整するため
の技術を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の装
置は、画像表示装置であって、入力される調整前画像信
号を調整して、調整済み画像信号を出力するための第1
の画像信号調整部と、前記調整済み画像信号に基づいて
画像を表示するための画像表示部と、を備え、前記第1
の画像信号調整部は、前記調整前画像信号の水平ブラン
キング期間が、所定の期間より小さい場合に、前記調整
前画像信号をサンプリングするドットクロック信号の周
波数を大きくすることにより、前記調整前画像信号の水
平同期期間と水平有効画素数とを維持したまま、前記調
整前画像信号の前記水平ブランキング期間を前記所定の
期間以上となるように調整することを特徴とする。
【0008】本発明の装置を用いれば、調整前画像信号
の水平ブランキング期間が画像表示部に適していない場
合にも、調整前画像表示信号を調整することにより、画
像表示部に適した水平ブランキング期間を確保すること
ができる。
【0009】上記の装置において、前記第1の画像信号
調整部は、前記調整前画像信号の前記水平ブランキング
期間が、前記所定の期間以上である場合には、前記水平
ブランキング期間の調整を行わなずに、前記調整前画像
信号を前記調整済み画像信号として出力することが好ま
しい。
【0010】このようにすれば、第1の画像信号調整部
に入力される調整前画像信号が、画像表示部に適した水
平ブランキング期間を有している場合には、調整前画像
信号の調整を行わずに済むという利点がある。
【0011】上記の装置において、さらに、入力される
原画像信号を調整して、前記第1の画像信号調整部に入
力するための前記調整前画像信号を出力する第2の画像
信号調整部を備え、前記第2の画像信号調整部は、前記
原画像信号の水平同期期間と水平有効画素数とを調整し
て前記調整前画像信号を出力するようにしてもよい。
【0012】このような第2の画像信号調整部を備えれ
ば、第1の画像信号調整部において調整可能な調整前画
像信号を準備することができる。
【0013】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような態様も含
んでいる。第1の態様は、画像表示部に画像を表示する
方法であって、(a)入力される調整前画像信号を調整
して、調整済み画像信号を出力する工程と、(b)前記
調整済み画像信号に基づいて前記画像表示部に画像を表
示する工程と、を備え、前記工程(a)は、前記調整前
画像信号の水平ブランキング期間が、所定の期間より小
さい場合に、前記調整前画像信号をサンプリングするド
ットクロック信号の周波数を大きくすることにより、前
記調整前画像信号の水平同期期間と水平有効画素数とを
維持したまま、前記調整前画像信号の前記水平ブランキ
ング期間を前記所定の期間以上となるように調整するこ
とを特徴とする画像表示方法である。
【0014】この方法も用いる場合にも、上記の装置と
同様の作用・効果を有し、調整前画像信号を、画像表示
部に適した水平ブランキング期間を有するように調整す
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】A.画像表示装置の全体構成:次
に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図
2は、本発明の実施例としての画像表示装置の電気的構
成を示す説明図である。この装置は、CPU100と、
ビデオデコーダ110と、同期分離回路120と、AD
変換部122と、ビデオプロセッサ130と、フレーム
メモリ140と、ブランキング期間調整回路150と、
液晶パネル駆動回路200と、液晶パネル210とを備
えている。CPU100とビデオプロセッサ130とブ
ランキング期間調整回路150とは、バス100aを介
して接続されている。なお、ブランキング期間調整回路
150が本発明における第1の画像信号調整部に相当
し、ビデオプロセッサ130とフレームメモリ140と
が本発明における第2の画像信号調整部に相当する。ま
た、液晶パネル駆動回路200と液晶パネル210とが
本発明の画像表示部に相当する。
【0016】ビデオデコーダ110には、ビデオレコー
ダやテレビなどから出力されたアナログ画像信号AV1
が入力される。アナログ画像信号AV1は、輝度信号と
色信号と同期信号とが重畳された信号である。ビデオデ
コーダ110は、入力されたアナログ画像信号AV1か
ら、R,G,Bの3色のデジタル色信号で構成されるデ
ジタル画像信号DV1を生成して出力するとともに、垂
直および水平同期信号V/HSYNC1を分離して出力
する。出力されたデジタル画像信号DV1と同期信号V
/HSYNC1とは、ビデオプロセッサ130に入力さ
れる。
【0017】一方、同期分離回路120には、パーソナ
ルコンピュータから出力されたアナログ画像信号AV2
が入力される。アナログ画像信号AV2は、アナログ色
信号と同期信号とを含んでいる。同期分離回路120
は、アナログ画像信号AV2から垂直および水平同期信
号V/HSYNC2と、3色の色信号で構成されるアナ
ログ色信号AV2’とを分離して出力する。分離された
同期信号V/HSYNC2はビデオプロセッサ130に
入力され、アナログ色信号AV2’はAD変換部122
に入力される。
【0018】AD変換部122は、3つのAD変換器を
含んでいる。AD変換部122は、アナログ色信号AV
2’に含まれる3色の色信号のそれぞれを順次AD変換
して、3色のデジタル色信号で構成されるデジタル画像
信号DV2を出力する。デジタル画像信号DV2は、ビ
デオプロセッサ130に入力される。なお、AD変換部
122におけるアナログ色信号AV2’のAD変換は、
ビデオプロセッサ130から出力されるドットクロック
信号DCLK2(後述する)に従って実行される。
【0019】ビデオプロセッサ130は、画像データD
Tをフレームメモリ140に書き込んだり、フレームメ
モリ140から画像データDT’を読み出したりするた
めの回路である。ビデオプロセッサ130は、その内部
において、入力された2つのデジタル画像信号DV1,
DV2のうちのいずれか一方を選択し、また、入力され
た2つの同期信号V/HSYNC1,V/HSYNC2
のうちのいずれか一方を選択する。選択されたデジタル
画像信号の画像データDTは、フレームメモリ140に
書き込まれる。また、書き込まれた画像データDTは、
フレームメモリ140から画像データDT’として読み
出される際に調整され、デジタル画像信号DVbとして
ビデオプロセッサ130から出力される。この調整は、
デジタル画像信号DVbが液晶パネル210に適した同
期期間および有効画素数を有するようにするために行わ
れる。ただし、本実施例において、ビデオプロセッサ1
30から出力されるデジタル画像信号DVbは、液晶パ
ネル210に適した水平ブランキング期間を有していな
い。このため、デジタル画像信号DVbは、ブランキン
グ期間調整回路150において、さらに調整される。ま
た、ビデオプロセッサ130は、デジタル画像信号DV
bとともに、デジタル画像信号DVbの各画素データを
サンプリングするのに適したドットクロック信号DCL
Kbと、同期信号V/HSYNCbとを出力する。な
お、ビデオプロセッサ130の内部構成および動作につ
いては、後述する。
【0020】ブランキング期間調整回路150(図2)
は、ビデオプロセッサ130から入力されたデジタル画
像信号DVbの水平ブランキング期間を液晶パネル21
0に適するように調整して、調整済みのデジタル画像信
号DVcを出力する機能を有している。本実施例の液晶
パネル210に適した水平ブランキング期間は、約5.
0μs以上であるため、約5.0μs以上の水平ブラン
キング期間を有するように調整される。本実施例におい
ては、ブランキング期間調整回路150は、デジタル画
像信号DVbの1水平同期期間を維持したまま、水平ブ
ランキング期間を調整する。また、ブランキング期間調
整回路150は、デジタル画像信号DVcとともに、デ
ジタル画像信号DVcの各画素データをサンプリングす
るのに適したドットクロック信号DCLKcと、同期信
号V/HSYNCcとを出力する。ブランキング期間調
整回路150の内部構成および動作については、さらに
後述する。
【0021】ブランキング期間調整回路150から出力
されたデジタル画像信号DVcとドットクロック信号D
CLKcと同期信号V/HSYNCcとは、液晶パネル
駆動回路200に入力される。液晶パネル駆動回路20
0は、液晶パネル210を駆動するための回路である。
液晶パネル駆動回路200は、液晶パネル210の各駆
動素子を駆動するための画素データに応じた電圧信号
や、液晶パネル210のプリチャージ処理に必要なプリ
チャージ信号などを含む駆動信号DSを出力する。
【0022】液晶パネル210は、駆動信号DSに基づ
いて、各駆動素子を駆動し、表示画面上に画像を表示さ
せる。このとき、液晶パネル210は、ブランキング期
間調整回路150において得られた約5.0μs以上の
水平ブランキング期間内にプリチャージ処理を行う。
【0023】B.画像表示装置における処理の概要:図
3は、3種類のデジタル画像信号DVa,DVb,DV
cとその水平同期信号HSYNCa,HSYNCb,H
SYNCcとの関係を示す説明図である。また、図4
は、図3に示す3種類のデジタル画像信号DVa,DV
b,DVcの水平同期期間や水平ブランキング期間など
の値を示す説明図である。
【0024】図3(A−1),(A−2)は、図2のビ
デオプロセッサ130に入力される水平同期信号HSY
NCaとデジタル画像信号DVaとを示している。図3
(B−1),(B−2)は、図2のビデオプロセッサ1
30から出力される水平同期信号HSYNCbとデジタ
ル画像信号DVbとを示している。図3(C−1),
(C−2)は、図2のブランキング期間調整回路150
から出力される水平同期信号HSYNCcとデジタル画
像信号DVcとを示している。なお、図3(A−2),
(B−2),(C−2)に示すデジタル画像信号DV
a,DVb,DVcは、それぞれ図3(A−1),(B
−1),(C−1)に示す水平同期信号HSYNCa,
HSYNCb,HSYNCcと同期する信号である。
【0025】図3,図4に示すように、本実施例の3種
類のデジタル画像信号DVa,DVb,DVcは、同じ
垂直同期期間(16.67ms)と水平同期期間(1
5.63μs)を有している。しかし、各デジタル画像
信号DVa,DVb,DVcの各画素データをサンプリ
ングするためのドットクロック信号DCLKa,DCL
Kb,DCLKcは、それぞれ「108.0MHz」,
「113.5MHz」,「129.8MHz」と異なっ
ている。したがって、各デジタル画像信号DVa,DV
b,DVcに含まれる水平ドット数(1水平期間内に含
まれるドット数)も、それぞれ異なる。
【0026】ここで、ビデオプロセッサ130に入力さ
れるデジタル画像信号DVa(図3(A−1),(A−
2),図4)は、その1水平同期期間1Ha内に168
8個(=15.63(μs)×108.0(MHz))
のドットを含んでいるものと仮定している。デジタル画
像信号DVaの1水平同期期間1Ha内の有効画素数は
1280ドットであるため、水平ブランキング期間BP
a内には408個(=1688−1280)のブランク
ドットが含まれる。したがって、水平ブランキング期間
BPaは、約3.78μs(=408/108.0(M
Hz))となっている。
【0027】なお、後述するように、ビデオプロセッサ
130は、入力されるデジタル画像信号DVaの解像度
(1水平同期期間内の有効画素数×1垂直同期期間内の
有効ライン数)を液晶パネル210に適した値に調整し
て、調整されたデジタル画像信号DVbを出力する機能
を有している。したがって、入力されるデジタル画像信
号の解像度としては、VGA,XGA,SVGAなどの
種々の規格の値を取り得る。
【0028】ビデオプロセッサ130において調整され
たデジタル画像信号DVb(図3(B−1),(B−
2),図4)は、その1水平同期期間1Hb内に177
4個(=15.63(μs)×113.5(MHz))
のドットを含んでいる。また、デジタル画像信号DVb
の1水平同期期間1Hb内の有効画素数は1366ドッ
トに調整されている。この有効画素数の調整は、液晶パ
ネル210(図2)に適するように行われる。すなわ
ち、本実施例において用いられる液晶パネル210で
は、表示可能な水平方向の画素数と垂直方向のライン数
との比が「4:3」であるため、この比となるように有
効画素数が調整されている。図4に示すように、デジタ
ル画像信号DVaの解像度が1280画素×1024ラ
インである場合には、1366画素×1024ラインと
なるように調整される。本実施例のビデオプロセッサ1
30(図2)は、有効画素数を調整する際に、ブランク
ドット数を維持するように調整を行う。従って、水平ブ
ランキング期間BPb内には入力されたデジタル画像信
号DVaのブランクドット数と同じ408個のブランク
ドットが含まれている。ただし、出力されるデジタル画
像信号DVbのドットクロック信号DCLKbの周波数
(113.5MHz)が入力されたデジタル画像信号D
Vaのドットクロック信号DCLKaの周波数(10
8.0MHz)より大きいため、デジタル画像信号DV
bの水平ブランキング期間BPbは、デジタル画像信号
DVaの水平ブランキング期間BPaより小さく、約
3.59μs(=408/113.5(MHz))とな
っている。
【0029】ブランキング期間調整回路150において
調整されたデジタル画像信号DVc(図3(C−1),
(C−2),図4)は、その1水平同期期間1Hc内に
2028個(=15.63(μs)×129.8(MH
z))のドットを含んでいる。このとき、デジタル画像
信号DVcの1水平同期期間1Hc内の有効画素数は1
366ドットのまま維持される。したがって、水平ブラ
ンキング期間BPc内には662ドット(=2028−
1366)含まれることになる。このとき、水平ブラン
キング期間BPcは、約5.10μs(=662/12
9.8(MHz))となり、液晶パネル210に適した
水平ブランキング期間(約5.0μs以上)に調整(拡
大)されている。この水平ブランキング期間の拡大は、
デジタル画像信号DVcに含まれる各画素データをサン
プリングするためのドットクロック信号DCLKcの周
波数(129.8MHz)を、デジタル画像信号DVb
に含まれる各画素データをサンプリングするためのドッ
トクロック信号DCLKbの周波数(113.5MH
z)より大きくすることによって実現されている。な
お、ドットクロック信号DCLKcの周波数f
DCLKc は、次の式(1)によって決定される。
【0030】 fDCLKc =(1Hc内の有効画素数)/(1Hc−BPc) ……(1)
【0031】ここで、1Hcはデジタル画像信号DVc
の1水平同期期間(μs)を示しており、BPcは水平
ブランキング期間(μs)を示している。上記のよう
に、水平ブランキング期間BPcとして約5.10μs
確保する場合には、ドットクロック信号DCLKの周波
数fDCLKc は、約129.8MHz(=1366/(1
5.63−5.10))と決定される。
【0032】なお、本実施例においては、図3(A−
2),(B−2),(C−2)に示すように、1水平期
間内における最後の有効画素データの発生時期が、ほぼ
同じとなるように、換言すれば、フロントポーチの期間
を一定に保つように調整されている。
【0033】以上の説明からも分かるように、本実施例
におけるデジタル画像信号DVa,DVb,DVcは、
それぞれ本発明における原画像信号、調整前画像信号、
調整済み画像信号に相当する。
【0034】C.ビデオプロセッサの内部構成:図5
は、ビデオプロセッサ130の内部構成を示す説明図で
ある。ビデオプロセッサ130は、サンプリングクロッ
ク生成部131と、データセレクタ132と、制御部1
34と、書込・読出制御部136とを備えている。制御
部134は、バス100aを介してCPU100と接続
されており、CPU100からの指示に基づいてビデオ
プロセッサ130内の各部を制御する。
【0035】データセレクタ132には、2つのデジタ
ル画像信号DV1,DV2が入力されている。データセ
レクタ132は、制御部134から供給される選択信号
SEL1に基づいて、2つのデジタル画像信号DV1,
DV2のうちのいずれか一方を選択し、デジタル画像信
号DVa(図3(A−2))として出力する。
【0036】サンプリングクロック生成部131には、
図2のビデオデコーダ110から出力された第1の同期
信号V/HSYNC1と、同期分離回路120から出力
された第2の同期信号V/HSYNC2とが入力されて
いる。サンプリングクロック生成部131は、制御部1
34から供給される制御信号CTRSに基づいて、第1
と第2の同期信号のうちのいずれか一方を同期信号V/
HSYNCa(図3(A−1))として選択する。な
お、サンプリングクロック生成部131は、第2の同期
信号V/HSYNC2を選択した場合には、前述のAD
変換部122(図2)に供給するためのドットクロック
信号DCLKaをドットクロック信号DCLK2として
出力する。また、サンプリングクロック生成部131
は、制御信号CTRCを出力する。制御信号CTRCに
は、選択された同期信号V/HSYNCaと、データセ
レクタ132において選択されたデジタル画像信号DV
aの各画素データをサンプリングするのに適したドット
クロック信号DCLKaとが含まれている。制御信号C
TRCは制御部134に入力され、制御部134によっ
て実行される書込・読出制御部136の処理に利用され
る。
【0037】書込・読出制御部136は、選択されたデ
ジタル画像信号DVaの画像データDTをフレームメモ
リ140へ書き込むとともに、フレームメモリ140か
ら画像データDT’を読み出し、デジタル画像信号DV
bとして出力する機能を有している。画像データDTの
書き込み処理および画像データDT’の読み出し処理
は、書込・読出制御部136において生成される書込制
御信号CTRW1および読出制御信号CTRR1に従っ
て行われる。
【0038】書込制御信号CTRW1は、制御部134
を介して入力される書込用のドットクロック信号DCL
Kaと同期信号V/HSYNCaとに基づいて生成され
る。一方、読出制御信号CTRR1は、制御部134か
ら入力される読出用のドットクロック信号DCLKbと
同期信号V/HSYNCbとに基づいて生成される。
【0039】読出用のドットクロック信号DCLKb
は、書込・読出制御部136から出力されるデジタル画
像信号DVbの各画素データをサンプリングするのに適
した信号である。本実施例の読出用のドットクロック信
号DCLKbは、制御部134に入力される制御信号C
TRCに含まれる同期信号V/HSYNCaに基づいて
生成されている。読出用のドットクロック信号DCLK
bは、例えば、制御部134に入力される水平同期信号
HSYNCaを制御部134内部の図示しないPLL回
路を用いて生成することができる。この場合には、読出
用のドットクロック信号DCLKbは、同期信号V/H
SYNCaと同期した信号となる。また、制御部134
は、入力された同期信号V/HSYNCaを読出用のド
ットクロック信号DCLKbを用いてサンプリングする
ことにより、ドットクロック信号DCLKbと同期する
同期信号V/HSYNCbを生成する。したがって、本
実施例の同期信号V/HSYNCbは、選択された同期
信号V/HSYNCaとほぼ同じ垂直および水平同期期
間を有している(図4)。なお、読出用のドットクロッ
ク信号DCLKbおよび同期信号V/HSYNCbは、
書込用のドットクロック信号DCLKaおよび同期信号
V/HSYNCaと非同期で生成されるようにしてもよ
い。
【0040】書込・読出制御部136は、フレームメモ
リ140に記憶された画像データDT’を読み出す際
に、画像データの調整を行う。具体的には、フレームメ
モリ140に記憶された有効画素数を、液晶パネル21
0に適した有効画素数となるように調整する。この有効
画素数の調整は、読出用のドットクロック信号DCLK
bの周波数を、書込用のドットクロック信号DCLKa
の周波数と異なる周波数とすることによって実現されて
いる。ドットクロック信号DCLKbの周波数は、デジ
タル画像信号DVbに含まれる有効画素数が、液晶パネ
ル210に適した垂直および水平方向の画素数の比とな
るように決定されている。具体的には、ドットクロック
信号DCLKbの周波数は、同期信号V/HSYNCa
から決定できるデジタル画像信号DVaに含まれる有効
画素数を用いて決定される。すなわち、通常、画像信号
の有効画素数は、その垂直および水平同期信号の周期と
1対1で対応付けられるので、この関係を記憶したテー
ブル等を用いることにより、同期信号から画像信号に含
まれる有効画素数を求めることができる。求められたデ
ジタル画像信号DVaに含まれる有効画素数と液晶パネ
ル210に適した有効画素数との関係から、読出用のド
ットクロック信号DCLKbを決定することができる。
すなわち、読出用のドットクロック信号DCLKbの周
波数fDCLKb は、例えば、次の式(2)によって決定さ
れる。
【0041】 fDCLKb =(4/3×NLa+NBPa)/1Hb ……(2)
【0042】ここで、NLa、NBPaは、それぞれデ
ジタル画像信号DVaのライン数と、水平ブランキング
期間BPaに含まれるブランクドット数とを示してい
る。また、1Hbはデジタル画像信号DVbの1水平同
期期間(μs)を示している。したがって、デジタル画
像信号DVaのライン数が1024である場合には、ド
ットクロック信号DCLKbの周波数fDCLKb は、前述
のように、約113.5MHz(=(4/3×1024
+408)/15.63)と決定される。
【0043】なお、図4に示すように、有効画素数が増
加する場合には、増加する画素データは、隣接する画素
データを用いて補完しながら生成することが好ましい。
【0044】ビデオプロセッサ130(図2)から出力
されるデジタル画像信号DVbと、ドットクロック信号
DCLKbと、同期信号V/HSYNCbとは、ブラン
キング期間調整回路150での処理に用いられる。
【0045】D.ブランキング期間調整回路の内部構
成:図6は、ブランキング期間調整回路150の内部構
成の一例を示す説明図である。ブランキング期間調整回
路150は、FIFOメモリ152と、タイミング制御
部154と、クロック生成部156とを備えている。な
お、タイミング制御部154とクロック生成部156と
は、バス100aに接続されている。ビデオプロセッサ
130(図2)から出力されたデジタル画像信号DVb
は、FIFOメモリ152に入力される。また、同期信
号V/HSYNCbは、タイミング制御部154および
クロック生成部156に入力され、ドットクロック信号
DCLKbは、タイミング制御部154に入力される。
【0046】タイミング制御部154は、書込制御信号
CTRW2を生成し、生成した書込制御信号CTRW2
に基づいて、デジタル画像信号DVbの有効画素データ
をFIFOメモリ152に書き込む。また、タイミング
制御部154は、読出制御信号CTRR2を生成し、読
出制御信号CTRR2に基づいて、FIFOメモリ15
2からデジタル画像信号DVcの有効画素データを読み
出す。
【0047】書込制御信号CTRW2は、タイミング制
御部154に入力されるドットクロック信号DCLKb
および同期信号V/HSYNCbに基づいて生成され
る。書込制御信号CTRW2は、ドットクロック信号D
CLKbと、FIFOメモリ152へのデジタル画像信
号DVbの書き込みを可能とする書込イネーブル信号W
ENとを含んでいる。書込イネーブル信号WENは、後
述するように、デジタル画像信号DVbの有効画素が存
在する期間についてのみ出力される。
【0048】また、読出制御信号CTRR2は、クロッ
ク生成部156から供給されるドットクロック信号DC
LKcと、タイミング制御部154内で生成される同期
信号V/HSYNCcとに基づいて生成される。同期信
号V/HSYNCcは、タイミング制御部154に入力
される同期信号V/HSYNCbをドットクロック信号
DCLKcを用いてサンプリングすることによって生成
される。読出制御信号CTRR2は、ドットクロック信
号DCLKcと、FIFOメモリ152からのデジタル
画像信号の読み出しを可能とする読出イネーブル信号R
ENとを含んでいる。読出イネーブル信号RENは、後
述するように、デジタル画像信号DVcに有効画素が含
まれることとなる期間についてのみ出力される。
【0049】クロック生成部156には、同期信号V/
HSYNCbが入力されており、この同期信号に基づい
てドットクロック信号DCLKcを出力する。ドットク
ロック信号DCLKcは、クロック生成部156内部に
備えられた図示しないPLL回路において生成される。
なお、本実施例においては、PLL回路の逓倍数は、前
述した式(1)で決定され、バス100aを介してCP
U100により予め設定されている。これにより、出力
されるドットクロック信号DCLKcの周波数は、図4
に示すように129.8MHzとなる。
【0050】FIFOメモリ152は、入力されたデジ
タル画像信号DVbの水平ブランキング期間を調整する
ために用いられるメモリである。FIFOメモリ152
に書き込まれたデジタル画像信号DVbは、タイミング
制御部154から出力されたドットクロック信号DCL
Kcに従って読み出され、デジタル画像信号DVcとし
て出力される。このとき、図3(B−2),(C−
2),図4において説明したように、2つのデジタル画
像信号DVb,DVcの間の有効画素数および同期期間
は維持され、水平ブランキング期間BPcが液晶パネル
210に適するように調整される。なお、本実施例のF
IFOメモリ152の動作は、図6に示すように、ドッ
トクロック信号DCLKbと書込イネーブル信号WEN
とを含む書込制御信号CTRW2、および、ドットクロ
ック信号DCLKcと読出イネーブル信号RENとを含
む読出制御信号CTRR2によって制御されているが、
これに代えてアドレスを指定することによって制御され
るようにしてもよい。
【0051】図7は、FIFOメモリ152へのデジタ
ル画像信号DVbの書き込み動作、および、FIFOメ
モリ152からのデジタル画像信号DVcの読み出し動
作を示す説明図である。図7(A)は、図6のタイミン
グ制御部154から出力される水平同期信号HSYNC
cを示しており、図3(C−1)と同じである。図7
(B)は、FIFOメモリ152に入力されるデジタル
画像信号DVbを示しており、図3(B−2)と同じで
ある。図7(C)は、FIFOメモリ152から出力さ
れるデジタル画像信号DVcを示しており、図3(C−
2)と同じである。また、図7(D)は、FIFOメモ
リ152に書き込まれるデジタル画像信号DVbの有効
画素と、FIFOメモリ152から読み出されるデジタ
ル画像信号DVcの有効画素との関係を示している。図
7(D)において、縦軸は、FIFOメモリ152に書
き込まれる画素数、あるいは、FIFOメモリ152か
ら読み出される画素数を示している。横軸は、時間tを
示している。直線Lbは、FIFOメモリ152に書き
込まれるデジタル画像信号DVbの有効画素の累積数を
示しており、直線Lcは、FIFOメモリ152から読
み出されるデジタル画像信号DVcの有効画素の累積数
を示している。
【0052】図7(B),(D)から分かるように、デ
ジタル画像信号DVbの有効画素は、時刻t1において
FIFOメモリ152への書き込みが開始され、時刻t
3において1366ドットのすべての有効画素の書き込
みが終了する。また、図7(C),(D)から分かるよ
うに、FIFOメモリ152に書き込まれた有効画素
は、時刻t2において読み出しが開始され、時刻t3に
おいて1366ドットのすべての有効画素の読み出しが
終了する。なお、時刻t1と時刻t2の間には、約1.
51μs(=5.10−3.59)の時間があるため、
この期間に約172ドット(=1.51(μs)×11
3.5(MHz))の有効画素データがFIFOメモリ
152に書き込まれる。このように、複数の有効画素デ
ータを予めFIFOメモリ152に記憶し、より大きな
周波数を有するドットクロック信号DCLKcを用いて
読み出すことにより、デジタル画像信号DVbに含まれ
る有効画素数を維持したまま、ブランキング期間を大き
くすることが可能となる(図7(B),(C))。ま
た、デジタル画像信号DVbの複数の有効画素データを
予めFIFOメモリ152に記憶しておくことにより、
図7(D)に示すような2つの直線Lb,Lcの関係を
実現することができる。すなわち、FIFOメモリ15
2から出力される有効画素の累積数(直線Lc)が、F
IFOメモリ152に書き込まれる有効画素の累積数
(直線Lb)を超えない関係を実現することができる。
【0053】なお、図7(D)においては、図示の便宜
上、デジタル画像信号DVbの有効画素の書込終了時刻
t3と、デジタル画像信号DVcの有効画素の読出終了
時刻t3’とが、ほぼ同じとなっている。しかし、実際
には、FIFOメモリ152に画素データを一旦書き込
んでから読み出すため、少なくともこの時間分だけ、デ
ジタル画像信号DVbの有効画素の書込終了時刻t3が
デジタル画像信号DVcの有効画素の読出終了時刻t
3’より早い。
【0054】ところで、デジタル画像信号DVbの有効
画素のFIFOメモリ152への書込開始時刻t1およ
び書込終了時刻t3は、図6のタイミング制御部154
において決定される。タイミング制御部154は、書込
開始時刻t1から書込終了時刻t3までの間に、前述の
書込イネーブル信号WENを出力する。書込開始時刻t
1は、例えば、図7(A)に示す水平同期信号HSYN
Ccとほぼ同じ水平同期信号HSYNCb(図3(B−
1))の立ち上がりエッジが発生する時刻t0から最初
の有効画素データが存在するまでの所定の期間(t1−
t0)を、ドットクロック信号DCLKbのパルス数を
用いてカウントすることにより決定すればよい。なお、
この期間(t1−t0)は、バス100aを介してタイ
ミング制御部154に入力されている。また、書込終了
時刻t3は、書込開始時刻t1からドットクロック信号
DCLKbのパルス数をカウントし、カウント数が「1
366」に達した時刻とすればよい。
【0055】一方、デジタル画像信号DVcを構成する
有効画素のFIFOメモリ152からの読出開始時刻t
2および読出終了時刻t3’も、図6のタイミング制御
部154において決定される。タイミング制御部154
は、読出開始時刻t2から読出終了時刻t3’までの間
に、前述の読出イネーブル信号RENを出力する。読出
開始時刻t2は、例えば、図7(A)の水平同期信号H
SYNCcの立ち上がりエッジが発生する時刻t0から
有効画素データが存在するまでの所定の期間(t2−t
0)を、クロック生成部156から出力されるドットク
ロック信号DCLKcのパルス数を用いてカウントする
ことにより決定すればよい。なお、この期間(t2−t
0)は、バス100aを介してタイミング制御部154
に入力されている。また、読出終了時刻t3は、読出開
始時刻t2からドットクロック信号DCLKcのパルス
数をカウントし、カウント数が「1366」に達した時
刻とすればよい。
【0056】図7(D)に示すような関係で、FIFO
メモリ152にデジタル画像信号DVbの有効画素を書
き込み、FIFOメモリ152からデジタル画像信号D
Vcを構成する有効画素を読み出す場合には、図7
(B)に示すように、FIFOメモリ152として約1
72ドット分のメモリ容量が必要である。なお、このメ
モリ容量は、図7(D)の関係からも分かるように、必
要最小限のメモリ容量である。すなわち、図7(D)に
おいては、書込終了時刻t3と読出終了時刻t3’とが
ほぼ同時刻となるようにしているが、読出終了時刻t
3’が書込終了時刻t3よりも比較的後になる場合に
は、FIFOメモリ152として必要となるメモリ容量
は大きくなる。一般に、FIFOメモリ152のメモリ
容量は、2つのデジタル画像信号DVb,DVcの関係
に基づいて決定すればよい。
【0057】以上、説明したように、ブランキング期間
調整回路150は、ビデオプロセッサ130から出力さ
れたデジタル画像信号DVbが液晶パネル210に適し
た水平ブランキング期間を有していない場合に、ドット
クロック信号の周波数を変更することにより、水平ブラ
ンキング期間を調整する。したがって、このようなブラ
ンキング期間調整回路150を備えた画像表示装置にお
いては、画像表示部に適した所定の水平ブランキング期
間を確保し、水平ブランキング期間に必要な処理をうま
く実行することが可能となる。
【0058】E.ブランキング期間調整回路の変形例:
図8は、ブランキング期間調整回路の変形例を示す説明
図である。図8のブランキング期間調整回路150a
は、図6に示したブランキング期間調整回路150に、
セレクタ351と、ブランキング期間判定部353とを
追加した構成を有している。なお、ブランキング期間判
定部353とタイミング制御部154とクロック生成部
156とは、バス100aに接続されている。
【0059】図8においては、ブランキング期間調整回
路150aに入力されたデジタル画像信号DVbは、セ
レクタ351とFIFOメモリ152とに入力される。
FIFOメモリ152に入力されたデジタル画像信号D
Vbは、FIFOメモリ152を介してデジタル画像信
号DVc’としてセレクタ351に入力される。セレク
タ351は、入力された2つのデジタル画像信号DV
b,DVc’のうち、いずれか一方を選択し、デジタル
画像信号DVcとして出力する。なお、セレクタ351
の選択動作は、ブランキング期間判定部353から出力
される選択信号SEL2によって制御される。
【0060】ブランキング期間判定部353は、ブラン
キング期間調整回路150aに入力されたデジタル画像
信号DVbが液晶パネル210(図2)に適した水平ブ
ランキング期間BPbを有するか否かを判断する。具体
的には、ブランキング期間判定部353に入力される水
平同期信号HSYNCbと、ドットクロック信号DCL
Kbと、バス100aを介して入力されるデジタル画像
信号DVbに含まれる有効画素数とに基づいて、水平ブ
ランキング期間BPbを判断する。すなわち、水平同期
信号HSYNCbの1周期内に発生するドットクロック
信号DCLKbのパルス数をカウントすることによっ
て、1水平同期期間に含まれる水平ドット数を得ること
ができる。また、水平ドット数と有効画素数とから、ブ
ランクドット数を得ることができる。このブランクドッ
ト数とドットクロック信号DCLKbとから、水平ブラ
ンキング期間BPbを得る。このように得られた水平ブ
ランキング期間BPbと、液晶パネル210(図2)が
要求する水平ブランキング期間とを比較することによ
り、デジタル画像信号DVbが液晶パネル210に適し
た水平ブランキング期間BPbを有するか否かを判断す
ることができる。なお、液晶パネル210が要求する水
平ブランキング期間は、バス100aを介してCPU1
00により予め設定されている。
【0061】ブランキング期間判定部353において、
デジタル画像信号DVbが液晶パネル210に適した水
平ブランキング期間BPbを有していると判断される場
合には、デジタル画像信号DVbの調整を行う必要がな
い。したがって、この場合には、ブランキング期間判定
部353は、セレクタ351においてデジタル画像信号
DVbを選択するための選択信号SEL2を出力する。
セレクタ351は、この選択信号SEL2に従って、デ
ジタル画像信号DVbを選択し、デジタル画像信号DV
cとして出力する。このとき、タイミング制御部154
は、入力された同期信号V/HSYNCbを同期信号V
/HSYNCcとしてそのまま出力し、入力されたドッ
トクロック信号DCLKbをドットクロック信号DCL
Kcとしてそのまま出力する。
【0062】一方、ブランキング期間判定部353にお
いて、デジタル画像信号DVbが液晶パネル210に適
した水平ブランキング期間BPbを有していないと判断
される場合には、デジタル画像信号DVbの調整を行う
必要がある。この場合には、ブランキング期間判定部3
53は、セレクタ351においてFIFOメモリ152
を介したデジタル画像信号DVc’を選択するための選
択信号SEL2を出力する。セレクタ351は、この選
択信号SEL2に従って、デジタル画像信号DVc’を
選択し、デジタル画像信号DVcとして出力する。
【0063】また、デジタル画像信号DVbが液晶パネ
ル210に適した水平ブランキング期間BPbを有して
いないと判断される場合には、ブランキング期間判定部
353は、クロック周波数制御信号CTRFを出力す
る。クロック周波数制御信号CTRFは、クロック生成
部156から出力されるドットクロック信号DCLK
c’の周波数を制御するための信号である。クロック生
成部156は、クロック周波数制御信号CTRFに従っ
て、デジタル画像信号DVcの水平ブランキング期間B
Pcが液晶パネル210に適した期間となるような周波
数を有するドットクロック信号DCLKc’を出力す
る。具体的には、クロック生成部156内の図示しない
PLL回路に入力される水平同期信号HSYNCbの逓
倍数の設定を変更することによってドットクロック信号
DCLKcの周波数が決定される。すなわち、上記のク
ロック周波数制御信号CTRFは、デジタル画像信号D
Vbに含まれる有効画素数を維持したまま、所望の水平
ブランキング期間を確保することができるような周波数
を決定するための逓倍数を与える信号である。この逓倍
数(ドットクロック信号DCLKcの周波数)は、前述
した式(1)に従って決定される。このようにして生成
されたドットクロック信号DCLKc’を用いれば、F
IFOメモリ152から適切な水平ブランキング期間B
Pcを有するデジタル画像信号DVcを出力することが
可能となる。なお、このとき、タイミング制御部154
は、クロック生成部156から入力されたドットクロッ
ク信号DCLKc’をドットクロック信号DCLKcと
して出力し、入力された同期信号V/HSYNCbをド
ットクロック信号DCLKc’でサンプリングすること
により得られる信号を同期信号V/HSYNCcとして
出力する。
【0064】以上、説明したように、本実施例のブラン
キング期間調整回路150aは、ブランキング期間判定
部353を備えている。したがって、ブランキング期間
調整回路150aに入力されたデジタル画像信号DVb
が液晶パネル210に適したブランキング期間を有して
いるか否かを判断することができる。これにより、デジ
タル画像信号DVbのブランキング期間が液晶パネル2
10に適していない場合にのみブランキング期間の調整
を行い、適している場合にはブランキング期間の調整を
省略することが可能となる。また、液晶パネルによって
は、ブランキング期間が不要なものもある。この場合に
は、ブランキング期間調整回路150aは、1水平同期
期間を維持したままで、水平同期信号HSYNCbとデ
ジタル画像信号DVbとの関係を調整し、ブランキング
期間BPcを小さくするようにしてもよい。このとき、
ドットクロック信号DCLKc’は、ほぼ1水平同期期
間ですべての有効画素データをサンプリングするような
周波数の小さなクロック信号とすればよい。
【0065】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば以下のような変形も可能である。
【0066】(1)上記実施例では、第2の画像信号調
整部であるビデオプロセッサ130およびフレームメモ
リ140が、第1の画像信号調整部であるブランキング
期間調整回路150,150aと、別個にパッケージさ
れている場合、例えば、第2の画像信号調整部として既
存の回路を利用した場合について説明した。しかし、本
発明は、第1と第2の画像信号調整部が一緒にパッケー
ジされるような場合にも適用できる。すなわち、第1の
画像信号調整部として、PLD(プログラマブル・ロジ
ック・デバイス)が用いられている場合には、第2の画
像信号調整部の構成を既存の構成に追加するという比較
的容易な設計変更で、1パッケージ化された第1と第2
の画像信号調整部を備えたPLDを得ることができる。
【0067】(2)上記実施例では、液晶パネル210
を備えた画像表示装置について説明したが、本発明は、
画像信号の水平ブランキング期間が画像表示部に適して
いない種々の画像表示装置に適用することができる。す
なわち、画像表示部としては、液晶パネルに限られず、
CRTやPDP(プラズマディスプレイパネル)なども
適用可能である。また、画像表示装置の一態様である投
写型表示装置にも適用可能である。この場合には、画像
表示部として、液晶パネル、マイクロミラー型光変調装
置などを利用することができる。なお、マイクロミラー
型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイ
クロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることが
できる。
【0068】(3)上記実施例において、ハードウェア
によって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置
き換えるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像表示部に入力される画像信号と、その画像
信号に同期する水平同期信号を示す説明図である。
【図2】本発明の実施例としての画像表示装置の電気的
構成を示す説明図である。
【図3】3種類のデジタル画像信号DVa,DVb,D
Vcとその水平同期信号HSYNCa,HSYNCb,
HSYNCcとの関係を示す説明図である。
【図4】図3に示す3種類のデジタル画像信号DVa,
DVb,DVcの水平同期期間やブランキング期間など
の値を示す説明図である。
【図5】ビデオプロセッサ130の内部構成を示す説明
図である。
【図6】ブランキング期間調整回路150の内部構成の
一例を示す説明図である。
【図7】FIFOメモリ152へのデジタル画像信号D
Vbの書き込み動作、および、FIFOメモリ152か
らのデジタル画像信号DVcの読み出し動作を示す説明
図である。
【図8】ブランキング期間調整回路の変形例を示す説明
図である。
【符号の説明】
100…CPU 100a…バス 110…ビデオデコーダ 120…同期分離回路 122…AD変換部 130…ビデオプロセッサ 131…サンプリングクロック生成部 132…データセレクタ 134…制御部 136…書込・読出制御部 140…フレームメモリ 150,150a…ブランキング期間調整回路 152…FIFOメモリ 154…タイミング制御部 156…クロック生成部 200…液晶パネル駆動回路 210…液晶パネル 351…セレクタ 353…ブランキング期間判定部 BP,BPa,BPb,BPc…水平ブランキング期間 DP…表示期間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示装置であって、 入力される調整前画像信号を調整して、調整済み画像信
    号を出力するための第1の画像信号調整部と、 前記調整済み画像信号に基づいて画像を表示するための
    画像表示部と、を備え、 前記第1の画像信号調整部は、 前記調整前画像信号の水平ブランキング期間が、所定の
    期間より小さい場合に、前記調整前画像信号をサンプリ
    ングするドットクロック信号の周波数を大きくすること
    により、前記調整前画像信号の水平同期期間と水平有効
    画素数とを維持したまま、前記調整前画像信号の前記水
    平ブランキング期間を前記所定の期間以上となるように
    調整することを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像表示装置であって、 前記第1の画像信号調整部は、 前記調整前画像信号の前記水平ブランキング期間が、前
    記所定の期間以上である場合には、前記水平ブランキン
    グ期間の調整を行わなずに、前記調整前画像信号を前記
    調整済み画像信号として出力する、画像表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の画像表示装置で
    あって、さらに、 入力される原画像信号を調整して、前記第1の画像信号
    調整部に入力するための前記調整前画像信号を出力する
    第2の画像信号調整部を備え、 前記第2の画像信号調整部は、 前記原画像信号の水平同期期間と水平有効画素数とを調
    整して前記調整前画像信号を出力する、画像表示装置。
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