JPH0851339A - ダブルコンバージョン方式のラジオ受信機のトラッキング調整方法 - Google Patents
ダブルコンバージョン方式のラジオ受信機のトラッキング調整方法Info
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- JPH0851339A JPH0851339A JP20423694A JP20423694A JPH0851339A JP H0851339 A JPH0851339 A JP H0851339A JP 20423694 A JP20423694 A JP 20423694A JP 20423694 A JP20423694 A JP 20423694A JP H0851339 A JPH0851339 A JP H0851339A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アンテナと第１周波数変換部の間に高周波同
調回路を接続し、高周波同調回路と第１局部発振器を同
一のバイアス電圧で制御し、受信周波数と、受信周波数
と第１中間周波数の和の周波数とのトラッキングをと
り、選択度を良好にするダブルコンバージョン方式のラ
ジオ受信機のトラッキング調整方法を提供する。 【構成】 第１局部発振器の第２の可変容量ダイオード
に加えられるバイアス電圧の幅は、高周波同調回路が受
信周波数帯域に同調するのに必要な第１の可変容量ダイ
オードの静電容量の変化量に基づいて設定する。そし
て、受信周波数帯域の下側の周波数でトラッキングが調
整される。
調回路を接続し、高周波同調回路と第１局部発振器を同
一のバイアス電圧で制御し、受信周波数と、受信周波数
と第１中間周波数の和の周波数とのトラッキングをと
り、選択度を良好にするダブルコンバージョン方式のラ
ジオ受信機のトラッキング調整方法を提供する。 【構成】 第１局部発振器の第２の可変容量ダイオード
に加えられるバイアス電圧の幅は、高周波同調回路が受
信周波数帯域に同調するのに必要な第１の可変容量ダイ
オードの静電容量の変化量に基づいて設定する。そし
て、受信周波数帯域の下側の周波数でトラッキングが調
整される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、２つの周波数変換部で
順次中間周波数を形成し、最初の中間周波信号を受信周
波数より高く変換して選択度を向上させるダブルコンバ
ージョン方式の受信機のトラッキング調整方法に関し、
特に振幅変調波を受信するダブルコンバージョン方式の
受信機のトラッキング調整方法に関する。
順次中間周波数を形成し、最初の中間周波信号を受信周
波数より高く変換して選択度を向上させるダブルコンバ
ージョン方式の受信機のトラッキング調整方法に関し、
特に振幅変調波を受信するダブルコンバージョン方式の
受信機のトラッキング調整方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のダブルコンバージョン方
式の受信機は、図５に示すものがあった。この図５は、
従来のＡＭ受信機の要部回路構成図を示す。従来のダブ
ルコンバージョン方式のラジオ受信機は、アンテナ１か
ら取り入れた振幅変調波信号が、非同調で高周波増幅回
路の電界効果トランジスタ２で増幅される。この増幅さ
れた振幅変調波信号は、ローパスフィルタ３に入力さ
れ、受信する周波数帯域より高い振幅変調波信号が除か
れる。ローパスフィルタ３の出力は、第１周波数変換部
の第１周波数混合器４に、第１局部発振器５の発振信号
とともに加えられる。そして、受信周波数よりも高い周
波数例えば、１０．７ＭＨｚの第１中間周波数の信号に
変換される。この第１周波数混合器４の第１中間周波信
号は、第１中間周波数増幅器６に入力されて増幅され
る。第１中間周波数増幅器６で増幅された第１中間周波
信号は、第２周波数変換部の第２周波数混合器７に、第
２局部発振器８の発振信号とともに加えられる。そし
て、受信周波数よりも低い周波数例えば、４５０ＫＨｚ
の第２中間周波数の信号に変換される。第２周波数混合
器７の第２中間周波信号は、第２中間周波数増幅器９で
増幅され、後段の検波回路に入力される。なお、１０は
ＦＭなど高周波を阻止するためのコイルであり、１１は
ハムなど低い周波数の妨害をなくすためのコイルであ
り、１２はインピーダンスマッチングをとるための抵抗
であり、１３は電界効果トランジスタ２の増幅度を均一
化するためのコイルである。
式の受信機は、図５に示すものがあった。この図５は、
従来のＡＭ受信機の要部回路構成図を示す。従来のダブ
ルコンバージョン方式のラジオ受信機は、アンテナ１か
ら取り入れた振幅変調波信号が、非同調で高周波増幅回
路の電界効果トランジスタ２で増幅される。この増幅さ
れた振幅変調波信号は、ローパスフィルタ３に入力さ
れ、受信する周波数帯域より高い振幅変調波信号が除か
れる。ローパスフィルタ３の出力は、第１周波数変換部
の第１周波数混合器４に、第１局部発振器５の発振信号
とともに加えられる。そして、受信周波数よりも高い周
波数例えば、１０．７ＭＨｚの第１中間周波数の信号に
変換される。この第１周波数混合器４の第１中間周波信
号は、第１中間周波数増幅器６に入力されて増幅され
る。第１中間周波数増幅器６で増幅された第１中間周波
信号は、第２周波数変換部の第２周波数混合器７に、第
２局部発振器８の発振信号とともに加えられる。そし
て、受信周波数よりも低い周波数例えば、４５０ＫＨｚ
の第２中間周波数の信号に変換される。第２周波数混合
器７の第２中間周波信号は、第２中間周波数増幅器９で
増幅され、後段の検波回路に入力される。なお、１０は
ＦＭなど高周波を阻止するためのコイルであり、１１は
ハムなど低い周波数の妨害をなくすためのコイルであ
り、１２はインピーダンスマッチングをとるための抵抗
であり、１３は電界効果トランジスタ２の増幅度を均一
化するためのコイルである。
【０００３】そして、希望のラジオ局を受信する場合、
第１局部発振器５の接地側に接続された１２ＰＦ〜３３
ＰＦ程度の静電容量をもつ可変容量ダイオードＤ２、い
わゆるＦＭ用の可変容量ダイオードの容量を、バイアス
電圧Ｖに基づいて制御し、受信周波数と第１中間周波数
（１０．７ＭＨｚ）の和の周波数の発振信号を第１周波
数混合器４に出力する。そして、ローパスフィルタ３の
出力と加えられ１０．７ＭＨｚの第１中間周波数の信号
に変換される。この第１中間周波信号は、第１中間周波
数増幅器６を介して第２周波数混合器７に出力される。
第２周波数混合器７は、第２局部発振器８から出力され
る１０．２ＭＨｚの発振信号が入力され、この第２局部
発振器８の発振信号と第１中間周波信号を加えて４５０
ＫＨｚの第２中間周波数信号を第２中間周波数増幅器９
に出力し、この第２中間周波数増幅器９で増幅して受信
周波数を、検波回路に出力する。
第１局部発振器５の接地側に接続された１２ＰＦ〜３３
ＰＦ程度の静電容量をもつ可変容量ダイオードＤ２、い
わゆるＦＭ用の可変容量ダイオードの容量を、バイアス
電圧Ｖに基づいて制御し、受信周波数と第１中間周波数
（１０．７ＭＨｚ）の和の周波数の発振信号を第１周波
数混合器４に出力する。そして、ローパスフィルタ３の
出力と加えられ１０．７ＭＨｚの第１中間周波数の信号
に変換される。この第１中間周波信号は、第１中間周波
数増幅器６を介して第２周波数混合器７に出力される。
第２周波数混合器７は、第２局部発振器８から出力され
る１０．２ＭＨｚの発振信号が入力され、この第２局部
発振器８の発振信号と第１中間周波信号を加えて４５０
ＫＨｚの第２中間周波数信号を第２中間周波数増幅器９
に出力し、この第２中間周波数増幅器９で増幅して受信
周波数を、検波回路に出力する。
【０００４】この様なダブルコンバージョン方式のラジ
オ受信機は、希望のラジオ局の周波数に合わせて第１局
部発振器５の発振信号を、受信周波数と第１中間周波数
の和の周波数にするだけでよい。しかし、希望のラジオ
局の振幅変調波信号と、同一帯域内の他のラジオ局の振
幅変調波信号の入力があり、ローパスフィルタ３で十分
に取り除けない場合は、第２周波数混合器７にて混合さ
れる。従って、希望のラジオ局の振幅変調波信号が、他
のラジオ局の振幅変調波信号によって妨害されて、明瞭
に受信できないという問題を有していた。
オ受信機は、希望のラジオ局の周波数に合わせて第１局
部発振器５の発振信号を、受信周波数と第１中間周波数
の和の周波数にするだけでよい。しかし、希望のラジオ
局の振幅変調波信号と、同一帯域内の他のラジオ局の振
幅変調波信号の入力があり、ローパスフィルタ３で十分
に取り除けない場合は、第２周波数混合器７にて混合さ
れる。従って、希望のラジオ局の振幅変調波信号が、他
のラジオ局の振幅変調波信号によって妨害されて、明瞭
に受信できないという問題を有していた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、希望のラジ
オ局の振幅変調波信号が、同一帯域内の他のラジオ局の
振幅変調波信号によって妨害されることが少なく、明瞭
に受信できるダブルコンバージョン方式のラジオ受信機
のトラッキング調整方法を提供することを目的とする。
また、他の目的は、アンテナと第１周波数変換部の間に
高周波同調回路を接続し、この高周波同調回路と第１局
部発振器を同一のバイアス電圧で制御し、受信周波数
と、受信周波数と第１中間周波数の和の周波数とのトラ
ッキングをとれる様にすることである。
オ局の振幅変調波信号が、同一帯域内の他のラジオ局の
振幅変調波信号によって妨害されることが少なく、明瞭
に受信できるダブルコンバージョン方式のラジオ受信機
のトラッキング調整方法を提供することを目的とする。
また、他の目的は、アンテナと第１周波数変換部の間に
高周波同調回路を接続し、この高周波同調回路と第１局
部発振器を同一のバイアス電圧で制御し、受信周波数
と、受信周波数と第１中間周波数の和の周波数とのトラ
ッキングをとれる様にすることである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明のダブルコンバー
ジョン方式のラジオ受信機のトラッキング調整方法は、
アンテナからの振幅変調波を非同調で増幅する高周波増
幅回路と、最初の中間周波信号を受信周波数よりも高く
変換する第１周波数変換部の間に高周波同調回路が接続
され、該高周波同調回路は、高周波増幅回路に結合した
同調コイルと第１の可変容量ダイオードを有し、該第１
周波数変換部の第１局部発振器は、該第１周波数変換部
の第１周波数混合器に結合する発振コイル、該発振コイ
ルの一端とアース間に接続された第１のコンデンサ、該
発振コイルの他端とアース間に接続された第２のコンデ
ンサと第２の可変容量ダイオードからなる直列回路を有
し、該高周波同調回路の第１の可変容量ダイオードと該
第１局部発振器の第２の可変容量ダイオードは、特性曲
線がほぼおなじにしてあり、該第１の可変容量ダイオー
ドと該第２の可変容量ダイオードに同じバイアス電圧が
加えられ、第１に第１局部発振器の第２の可変容量ダイ
オードに加えられるバイアス電圧の幅を、高周波同調回
路が受信周波数帯域に同調するのに必要な第１の可変容
量ダイオードの静電容量の変化量に基づいて設定し、第
２に受信周波数帯域の下側の１つの周波数におけるトラ
ッキングエラーが略零となる様に高周波同調回路の同調
コイルのインダクタンスを設定し、第３に高周波同調回
路の同調コイルのＱ値を設定することを特徴とする。
ジョン方式のラジオ受信機のトラッキング調整方法は、
アンテナからの振幅変調波を非同調で増幅する高周波増
幅回路と、最初の中間周波信号を受信周波数よりも高く
変換する第１周波数変換部の間に高周波同調回路が接続
され、該高周波同調回路は、高周波増幅回路に結合した
同調コイルと第１の可変容量ダイオードを有し、該第１
周波数変換部の第１局部発振器は、該第１周波数変換部
の第１周波数混合器に結合する発振コイル、該発振コイ
ルの一端とアース間に接続された第１のコンデンサ、該
発振コイルの他端とアース間に接続された第２のコンデ
ンサと第２の可変容量ダイオードからなる直列回路を有
し、該高周波同調回路の第１の可変容量ダイオードと該
第１局部発振器の第２の可変容量ダイオードは、特性曲
線がほぼおなじにしてあり、該第１の可変容量ダイオー
ドと該第２の可変容量ダイオードに同じバイアス電圧が
加えられ、第１に第１局部発振器の第２の可変容量ダイ
オードに加えられるバイアス電圧の幅を、高周波同調回
路が受信周波数帯域に同調するのに必要な第１の可変容
量ダイオードの静電容量の変化量に基づいて設定し、第
２に受信周波数帯域の下側の１つの周波数におけるトラ
ッキングエラーが略零となる様に高周波同調回路の同調
コイルのインダクタンスを設定し、第３に高周波同調回
路の同調コイルのＱ値を設定することを特徴とする。
【０００７】
【実施例】以下、本発明のダブルコンバージョン方式の
ラジオ受信機のトラッキング調整方法の実施例を図１な
いし図４を参照しながら説明する。図１は本発明のダブ
ルコンバージョン方式のラジオ受信機のブロック図であ
り、図５と同一部分は同じ符号を付与してある。複数の
放送局からの振幅変調波は、アンテナ１から取り入れら
れ、非同調で高周波増幅回路の電界効果トランジスタ２
で増幅される。増幅された振幅変調波信号は、高周波同
調回路１４に入力され、受信周波数の振幅変調波信号が
選択される。受信周波数の振幅変調波信号は、第１周波
数混合器４に入力され、第１局部発振器１５からの発振
信号に加えられ、１０．７ＭＨｚの第１中間周波信号に
変換される。
ラジオ受信機のトラッキング調整方法の実施例を図１な
いし図４を参照しながら説明する。図１は本発明のダブ
ルコンバージョン方式のラジオ受信機のブロック図であ
り、図５と同一部分は同じ符号を付与してある。複数の
放送局からの振幅変調波は、アンテナ１から取り入れら
れ、非同調で高周波増幅回路の電界効果トランジスタ２
で増幅される。増幅された振幅変調波信号は、高周波同
調回路１４に入力され、受信周波数の振幅変調波信号が
選択される。受信周波数の振幅変調波信号は、第１周波
数混合器４に入力され、第１局部発振器１５からの発振
信号に加えられ、１０．７ＭＨｚの第１中間周波信号に
変換される。
【０００８】図２は本発明のダブルコンバージョン方式
のラジオ受信機のトラッキング調整方法を説明するため
の実施例であり、高周波同調回路と第１局部発振器の回
路図である。高周波同調回路１４は、同調コイルＬ２
が、高周波増幅回路の電界効果トランジスタ２のドレイ
ンに接続されたコイルＬ１に、電磁気的に結合してい
る。同調コイルＬ２の一端はアースされる。また、同調
コイルＬ２の他端と端子２１間には、コンデンサＣ１と
コンデンサＣ２が直列に接続される。コンデンサＣ１と
コンデンサＣ２の接続点とアース間には、第１の可変容
量ダイオードＤ１が接続される。そして、端子２１が、
第１周波数混合器に接続される。なお、コンデンサＣ３
は、ストレー容量である。第１局部発振器１５は、第１
周波数混合器のコイルに、発振コイルＬ３が電磁気的に
結合している。発振コイルＬ３の一端とアース間には、
第１のコンデンサＣ４が接続される。また、発振コイル
Ｌ３の他端とアース間には、第２のコンデンサＣ５と第
２の可変容量ダイオードＤ２からなる直列回路が接続さ
れている。第２のコンデンサＣ５と第２の可変容量ダイ
オードＤ２の接続点は、第１の抵抗Ｒ１を介して端子２
２に接続される。第１の抵抗Ｒ１の第２の可変容量ダイ
オードＤ２との接続点側とアース間には、コンデンサＣ
６が接続される。また、第１の抵抗Ｒ１の端子２２側
は、第２の抵抗Ｒ２を介して高周波同調回路１４に接続
される。そして、端子２２から、第１の可変容量ダイオ
ードＤ１と第２の可変容量ダイオードＤ２へ、同じバイ
アス電圧が加えられる。なお、２３は、直流電圧供給端
子であり、電源に接続されている。
のラジオ受信機のトラッキング調整方法を説明するため
の実施例であり、高周波同調回路と第１局部発振器の回
路図である。高周波同調回路１４は、同調コイルＬ２
が、高周波増幅回路の電界効果トランジスタ２のドレイ
ンに接続されたコイルＬ１に、電磁気的に結合してい
る。同調コイルＬ２の一端はアースされる。また、同調
コイルＬ２の他端と端子２１間には、コンデンサＣ１と
コンデンサＣ２が直列に接続される。コンデンサＣ１と
コンデンサＣ２の接続点とアース間には、第１の可変容
量ダイオードＤ１が接続される。そして、端子２１が、
第１周波数混合器に接続される。なお、コンデンサＣ３
は、ストレー容量である。第１局部発振器１５は、第１
周波数混合器のコイルに、発振コイルＬ３が電磁気的に
結合している。発振コイルＬ３の一端とアース間には、
第１のコンデンサＣ４が接続される。また、発振コイル
Ｌ３の他端とアース間には、第２のコンデンサＣ５と第
２の可変容量ダイオードＤ２からなる直列回路が接続さ
れている。第２のコンデンサＣ５と第２の可変容量ダイ
オードＤ２の接続点は、第１の抵抗Ｒ１を介して端子２
２に接続される。第１の抵抗Ｒ１の第２の可変容量ダイ
オードＤ２との接続点側とアース間には、コンデンサＣ
６が接続される。また、第１の抵抗Ｒ１の端子２２側
は、第２の抵抗Ｒ２を介して高周波同調回路１４に接続
される。そして、端子２２から、第１の可変容量ダイオ
ードＤ１と第２の可変容量ダイオードＤ２へ、同じバイ
アス電圧が加えられる。なお、２３は、直流電圧供給端
子であり、電源に接続されている。
【０００９】高周波同調回路１４は、同調コイルＬ２の
インダクタンスと第１の可変容量ダイオードＤ１の静電
容量により受信周波数に同調し、第１の可変容量ダイオ
ードＤ１の静電容量を変えることにより、受信周波数を
変えている。また、第１局部発振器１５は、発振コイル
Ｌ３のインダクタンスと第２の可変容量ダイオードＤ２
の静電容量により受信周波数と第１中間周波数（１０．
７ＭＨｚ）の和の周波数の発振信号を発振する。そし
て、第２の可変容量ダイオードＤ２の静電容量を変える
ことにより、発振信号の周波数を変えている。第１の可
変容量ダイオードＤ１と第２の可変容量ダイオードＤ２
は、図３の特性図に示す様に静電容量は全く異なるが、
特性曲線がほぼ同じであり、加えられるバイアス電圧と
静電容量の関係は同じ様に変化する。なお、図３におい
て、縦軸は静電容量、横軸はバイアス電圧、３１は第１
の可変容量ダイオードＤ１の特性曲線、３２は第２の可
変容量ダイオードＤ２の特性曲線である。
インダクタンスと第１の可変容量ダイオードＤ１の静電
容量により受信周波数に同調し、第１の可変容量ダイオ
ードＤ１の静電容量を変えることにより、受信周波数を
変えている。また、第１局部発振器１５は、発振コイル
Ｌ３のインダクタンスと第２の可変容量ダイオードＤ２
の静電容量により受信周波数と第１中間周波数（１０．
７ＭＨｚ）の和の周波数の発振信号を発振する。そし
て、第２の可変容量ダイオードＤ２の静電容量を変える
ことにより、発振信号の周波数を変えている。第１の可
変容量ダイオードＤ１と第２の可変容量ダイオードＤ２
は、図３の特性図に示す様に静電容量は全く異なるが、
特性曲線がほぼ同じであり、加えられるバイアス電圧と
静電容量の関係は同じ様に変化する。なお、図３におい
て、縦軸は静電容量、横軸はバイアス電圧、３１は第１
の可変容量ダイオードＤ１の特性曲線、３２は第２の可
変容量ダイオードＤ２の特性曲線である。
【００１０】この様に構成されたダブルコンバージョン
方式のラジオ受信機に於けるトラッキング調整方法は、
第１局部発振器１５の第２の可変容量ダイオードＤ２に
加えられるバイアス電圧の幅を、高周波同調回路１４が
受信周波数帯域に同調するのに必要な第１の可変容量ダ
イオードＤ１の静電容量の変化量に基づいて設定する。
従って、第１局部発振器１５の第２の可変容量ダイオー
ドＤ２に加えられる最小のバイアス電圧Ｖ1 は、高周波
同調回路１４が最小の受信周波数に同調するのに必要な
第１の可変容量ダイオードＤ１の静電容量によって決定
される。また、第２の可変容量ダイオードＤ２に加えら
れる最大のバイアス電圧Ｖ2 は、高周波同調回路１４が
最大の受信周波数に同調するのに必要な第１の可変容量
ダイオードＤ１の静電容量によって決定される。このバ
イアス電圧Ｖ1 とバイアス電圧Ｖ2 間でバイアス電圧を
変えて高周波同調回路１４を、受信周波数帯域の低い側
の周波数例えば、６００ＫＨｚに同調させる。高周波同
調回路１４において同調する周波数と、第１局部発振器
１５の発振周波数の差は、第１中間周波数にならなけれ
ばならない。しかし、図４の受信周波数とトラッキング
エラーの関係を見ると４１の様にトラッキングエラーが
生じる。そこで、高周波同調回路１４の同調コイルＬ２
のインダクタンスを、図４の４２の様にトラッキングエ
ラーが略零となる様に設定する。さらに、高周波同調回
路１４の同調コイルＬ２の損失抵抗とリアクタンスの比
であるＱ値を設定し、高周波同調回路１４の周波数の選
択性を調整する。
方式のラジオ受信機に於けるトラッキング調整方法は、
第１局部発振器１５の第２の可変容量ダイオードＤ２に
加えられるバイアス電圧の幅を、高周波同調回路１４が
受信周波数帯域に同調するのに必要な第１の可変容量ダ
イオードＤ１の静電容量の変化量に基づいて設定する。
従って、第１局部発振器１５の第２の可変容量ダイオー
ドＤ２に加えられる最小のバイアス電圧Ｖ1 は、高周波
同調回路１４が最小の受信周波数に同調するのに必要な
第１の可変容量ダイオードＤ１の静電容量によって決定
される。また、第２の可変容量ダイオードＤ２に加えら
れる最大のバイアス電圧Ｖ2 は、高周波同調回路１４が
最大の受信周波数に同調するのに必要な第１の可変容量
ダイオードＤ１の静電容量によって決定される。このバ
イアス電圧Ｖ1 とバイアス電圧Ｖ2 間でバイアス電圧を
変えて高周波同調回路１４を、受信周波数帯域の低い側
の周波数例えば、６００ＫＨｚに同調させる。高周波同
調回路１４において同調する周波数と、第１局部発振器
１５の発振周波数の差は、第１中間周波数にならなけれ
ばならない。しかし、図４の受信周波数とトラッキング
エラーの関係を見ると４１の様にトラッキングエラーが
生じる。そこで、高周波同調回路１４の同調コイルＬ２
のインダクタンスを、図４の４２の様にトラッキングエ
ラーが略零となる様に設定する。さらに、高周波同調回
路１４の同調コイルＬ２の損失抵抗とリアクタンスの比
であるＱ値を設定し、高周波同調回路１４の周波数の選
択性を調整する。
【００１１】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明のダブルコンバ
ージョン方式のラジオ受信機のトラッキング調整方法
は、アンテナと第１周波数混合器の間の高周波同調回路
と、第１局部発振器とを同一のバイアス電圧で制御して
受信周波数と、受信周波数と第１中間周波数の和の周波
数とのトラッキングをとることができるので、希望のラ
ジオ局が明瞭に受信できる。
ージョン方式のラジオ受信機のトラッキング調整方法
は、アンテナと第１周波数混合器の間の高周波同調回路
と、第１局部発振器とを同一のバイアス電圧で制御して
受信周波数と、受信周波数と第１中間周波数の和の周波
数とのトラッキングをとることができるので、希望のラ
ジオ局が明瞭に受信できる。
【図１】 本発明のダブルコンバージョン方式のラジオ
受信機のトラッキング調整方法の実施例のブロック図で
ある。
受信機のトラッキング調整方法の実施例のブロック図で
ある。
【図２】 本発明の実施例であり、トラッキング調整方
法を説明するための高周波同調回路と第１局部発振器の
回路図である。
法を説明するための高周波同調回路と第１局部発振器の
回路図である。
【図３】 本発明のダブルコンバージョン方式のラジオ
受信機の第１、第２の可変容量ダイオードの特性図であ
る。
受信機の第１、第２の可変容量ダイオードの特性図であ
る。
【図４】 本発明の実施例におけるトラッキングエラー
を示す図である。
を示す図である。
【図５】 従来のＡＭ受信機の要部回路構成図である。
１ アンテナ ２ 電界効果トランジスタ １４ 高周波同調回路 １５ 第１局部発振器 ３１ 第１の可変容量ダイオードの特性曲線 ３２ 第２の可変容量ダイオードの特性曲線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 弘一 埼玉県鶴ケ島市大字五味ケ谷18番地 東光 株式会社埼玉事業所内 (72)発明者 鈴木 幸男 埼玉県鶴ケ島市大字五味ケ谷18番地 東光 株式会社埼玉事業所内 (72)発明者 高田 昇 埼玉県鶴ケ島市大字五味ケ谷18番地 東光 株式会社埼玉事業所内
Claims (1)
- 【請求項１】 アンテナからの振幅変調波を非同調で増
幅する高周波増幅回路と、最初の中間周波信号を受信周
波数よりも高く変換する第１周波数変換部の間に高周波
同調回路が接続され、該高周波同調回路は、高周波増幅
回路に結合した同調コイルと第１の可変容量ダイオード
を有し、該第１周波数変換部の第１局部発振器は、該第
１周波数変換部の第１周波数混合器に結合する発振コイ
ル、該発振コイルの一端とアース間に接続された第１の
コンデンサ、該発振コイルの他端とアース間に接続され
た第２のコンデンサと第２の可変容量ダイオードからな
る直列回路を有し、該高周波同調回路の第１の可変容量
ダイオードと該第１局部発振器の第２の可変容量ダイオ
ードは、特性曲線がほぼ同じであり、該第１の可変容量
ダイオードと該第２の可変容量ダイオードに同じバイア
ス電圧が加えられるダブルコンバージョン方式のラジオ
受信機のトラッキング調整方法において、該第１局部発
振器の第２の可変容量ダイオードに加えられるバイアス
電圧の幅を、該高周波同調回路が受信周波数帯域に同調
するのに必要な該第１の可変容量ダイオードの静電容量
の変化量に基づいて設定し、該受信周波数帯域の下側の
１つの周波数におけるトラッキングエラーが略零となる
様に該高周波同調回路の同調コイルのインダクタンスを
設定し、該高周波同調回路の同調コイルのＱ値を設定す
ることを特徴とするダブルコンバージョン方式のラジオ
受信機のトラッキング調整方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20423694A JPH0851339A (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | ダブルコンバージョン方式のラジオ受信機のトラッキング調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20423694A JPH0851339A (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | ダブルコンバージョン方式のラジオ受信機のトラッキング調整方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0851339A true JPH0851339A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16487108
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20423694A Pending JPH0851339A (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | ダブルコンバージョン方式のラジオ受信機のトラッキング調整方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0851339A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016048937A (ja) * | 2009-01-15 | 2016-04-07 | クゥアルコム・テクノロジーズ・インコーポレイテッド | 平面アンテナ用のインピーダンス整合回路 |
-
1994
- 1994-08-05 JP JP20423694A patent/JPH0851339A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016048937A (ja) * | 2009-01-15 | 2016-04-07 | クゥアルコム・テクノロジーズ・インコーポレイテッド | 平面アンテナ用のインピーダンス整合回路 |
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