JPH08511870A - 隔離された物体を取り扱うための収縮可能なグローブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 収縮可能なクリーンルーム又はグローブボックス用グローブが開示され、収縮可能な特性は、グローブのスリーブ内に配置された一連の縦方向に弾性ストリップによって付与される。

Description

【発明の詳細な説明】 隔離された物体を取り扱うための収縮可能なグローブ 発明の分野 本発明は、グローブボックス、隔離チャンバー又は小規模環境のような密閉チ ャンバー中で物体を取り扱うためのグローブに関する。 発明の背景 グローブボックス隔離チャンバー作業又は小規模環境において、サンプルは内 部に保持され、操作される必要がある。チャンバーを「クリーン」に保つために 、即ち汚染物粒子、人間又は作業者から隔離するために、サンプルの取扱いと操 作はチャンバーから隔てられ、その操作はチャンバーの壁の開口部に固定された グローブを用いて行われる。 作業において、作業者は手と腕をグローブに挿入し、それらをチャンバーの中 で伸ばし、所望の操作を行う。 そのような装置の１つがＳｃｈｎｉｅｄｅｒの米国特許第３５１１５４７号に 開示されている。このグローブは、グローブに取り付けられたコイル状バネによ って、チャンバーの中に過度に遠く伸びることが防止される。バネはチャンバー の外側に位置する。作業において、作業者の腕がグローブの中に及びクリーン領 域の中に移動すると、バネが力によって圧縮され、グローブが挿入されることが できる範囲を制限する。また、力を除去するとグローブを引っ込ませる。 一般に、このタイプのグローブは扱いにくく、作業者の腕が引き 抜かれると、グローブは落下し、壁からだらりとぶら下かる。このことは、だら りとしたグローブがチャンバー内の生成物、装置、又は化学物質に対して落ちる ことがあるため、危険を生じさせる。 発明の要旨 本発明において、上記の問題は収縮可能なグローブを提供することによって解 決され、収縮は、グローブのスリーブにそって縦に配置された弾性のあるストリ ップによって与えられる。より詳しくは、本発明の１つの面は、次のようにして 構成される収縮可能なクリーンルーム用グローブであり、即ち 手部分、及び手部分に接続されたスリーブ部分からなり、 手部分は、手にぴったりフィットするように伸縮性があり、 スリーブ部分は、腕を受け入れるように形づくられており、スリーブの内側に 間隔を設けて円周状に配置され、腕の挿入が容易であるように手首部から肩部の 方向に直径が次第に大きくなる堅い同軸の一連のリングを有しており、 このリングは、手首に最も近いリングから肘に近いリングまで走る、間隔を設 けて配置された一連の弾性ストリップによって連結され、 上記ストリップは休止時にスリーブを収縮位置に保持するように構成され配置 される。 図面の簡単な説明 図１は本発明のグローブの三次元的な図である。 図２は、グローブの内側を示す図１のグローブの破断図である。 図３は、グローブが取り付けられたグローブボックスの破断図である。 発明の説明 図面を参照し、このグローブは手部分11とスリーブ部分12を含む。手部分は、 作業者の手にぴったりフィットするように伸縮性がある。任意の伸縮性布帛が適 用できるが、ライクラ（商標）スパンデックスが好ましい。スリーブ部分も同じ 材料から作製され得る。 糸くずのない容易にきれいにされる表面を提供するため、好ましくはライクラ スパンデックスはポリテトラフルオロエチレンでラミネート又はコーティングさ れる。その伸長特性のため、好ましいコーティング又はラミネート用材料は延伸 多孔質ポリテトラフルオロエチレンである。 フープ又はリング部材13が、適当に隔てられた間隔でスリーブの内側に挿入さ れる。これらのフーブは、スリーブを離して支持する作用をし、スリーブ構造が 大きくなるにつれ次第に大きくなるように配置される。骨枠（boning）リングと も称されるフープは堅いポリエステル材料（Ｒｉｇｉｌｅｎｅ通し縫いポリエス テル結合）で作製される。従って、手と腕がより容易に挿入される。固定具14は 、フープからフープへ放射状にフープ上に配置される。好ましい態様は、固定具 がスナップである。弾性材料（Ｔｒｉｍ Ｔｒｅａｄｓ社）のストリップ15が同 様に合わせスナップと共に装備され、ストリップをフープ上で適所にパチンと止 めることができる。従って、作業者の腕がグローブの中に挿入されたときは弾性 ストリップ15は伸長し、そして腕が抜かれたときは弾性ストリップは収縮し、従 ってグローブを縮ませる。 収縮可能なグローブを作製する具体的な方法は、その上に水蒸気透過性ポリウ レタンをコーティングした延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレンのシートに伸 長されたライクラスパンデックス編物のシートをラミネートし、手の表の片、手 の裏の片、及び親指の片を 切り出す。スリーブ部分もまた切り出される。 編物を外側にし、手の表、手の裏が３／８インチの縫い代で縫い合わされる。 全ての縫い目が、ヘミングウェイアンドバートレット社から入手のポリエステル Ｖ−３０Ａ糸を用いて縫合された。縫い目は返し縫いで始まって終わった。編物 を外側にし、親指が手の表と裏に縫い合わされる。次いで手首から始まり、縫い 目テープが、膜面上の外側の手と指の縫い目の上に配置される。編物を外側にし 、スリーブの裁断がかがり縫いで縫い合わされる。手首部分から始まり、縫い目 テープが、膜面上の外側のスリーブ縫い目の上に配置される。グローブの表と裏 が返され、編物側にポリエステル骨枠リングの配置のための目印が付けられる。 この配置はリングの数に依存する。ポリエステル骨枠ストリップは幅１２ｍｍで あった。腕を収容するためには、５インチ間隔の６個のリングが好ましい。目印 をガイドとして用い、骨枠ストリップが編物側に配置され、リングを形成するヒ ートシールによってスリーブに取り付けらた。骨枠の端部は１インチ重ねられる 。縫い目テープが骨枠の上を覆って配置された。次いでサイズＰ−６の白いデル リンプラスチックスナップ（Ｋａｎｅ−Ｍ）の４個のソケットが各々の骨枠リン グに取り付けられた（骨枠の中央に）。リングとリングのスナップの配置は、上 側のスリーブ開口部から手首まで整列されるべきである。次に幅が１．５インチ で長さが少なくとも３０インチのポリエステル編物のストリップが裁断され、曲 げ重ねられてチューブを形成した。次いで側面が固定された。縫い目が内側にあ るようにしてこのチューブが返され、約１００％の伸びを有する幅１／４インチ の伸縮性ストリップがポリエステル編物チューブの中に挿入された。この弾性的 な完全伸びを与えるため、この弾性体がチューブの中に挿入され、１端で縫われ る。弾性体の固定されていない端はその最大長まで引 張られ、ポリエステルチューブに固定される。４本の弾性チューブが作成された 。サイズＰ−６の白いデルリンプラスチックスナップが、包まれた弾性チューブ の１つの端に取り付けられ、スリーブ開口部に最も近い骨枠リング上の合わせソ ケットにスタッドが取り付けられた。弾性チューブが手首の方に最大長まで伸ば され、他のスタッドが取り付けられるべき箇所に目印が付けられる。残りのスタ ッドは目印を付けた箇所に取り付けられた。この手順が残りの３個の弾性チュー ブについて繰り返された。スリーブをグローブボックスに取り付けるため、弾性 ガスケットが使用された。１／８インチの伸縮性コーディングが使用され、グロ ーブボックスの開口部サイズに依存した長さに裁断された。きつい圧締めを確保 するため、このコーディングは開口部よりも約３／８インチ小さくあるべきであ る。この端を突き合わせ、反復して前後に縫うことによってこの端が固定される 。伸縮性ガスケットが、ガスケットの上に約３／８インチ曲げられたスリーブ開 口部に配置され、弾性ガスケットに密接して縫われる。 このグローブは、生成物や装置を作業者と外部環境から隔離するグローブボッ クス構造に使用されることができる。このグローブは閉鎖容器の壁の口に取り付 けられることができ、隔離を保ちながら生成物及び／又は装置の人的操作を可能 にすることができる。このグローブの長所は、使用しないときに図３に示される ように、グローブが、チューブ壁に近くて生成物や装置から離れた収縮した位置 にあることである。収縮可能な位置は、先に説明したように、グローブの内側の 可撓性リングに取り付けられた弾性体によって形成される。収縮するメカニズム の長所は、グローブが装置や生成物から損傷を受けたりそれらに損傷を与えるこ とを防ぐことである。骨枠リングはグローブの内側に縫い目シールされるため、 グローブは洗 浄機で洗浄されることができる。また、弾性体はスナップによって取り付けられ 、容易な交換や修理を可能にする。また、リングはグローブのスリーブを開けた ままにするため、人がグローブを着脱することを容易にする。弾性体によって生 じた張力は、着用時に小さな手がグローブから滑り出ないようにしている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，Ｂ Ｒ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ， ＬＵ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，Ｐ Ｔ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＶＮ (72)発明者 イングラム，セリア ロズリン アメリカ合衆国，デラウェア 19713，ニ ューアーク，イースト コブルフィールド コート 201 (72)発明者 マケナ，ダグラス ブラッドフォード アメリカ合衆国，デラウェア 19808，ウ ィルミントン，ミルクリーク ロード 2520 (72)発明者 ユールコビック，イブリン クリスティン アメリカ合衆国，メリーランド 21921, エルクトン，ロッククリーク ドライブ 22

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．密閉チャンバー内の物体を取り扱うための収縮可能なグローブであって、 手とそれに接続したスリーブを有し、その収縮が、スリーブにそって縦に配置さ れてスリーブに連結された弾性ストリップによってもたらされる収縮可能なグロ ーブ。 ２．手部分、及びグローブ部分に接続されたスリーブ部分を含み、 グローブの手部分は、手にぴったりフィットするように伸縮性があり、 腕を受け入れるように形づくられたスリーブ部分を含み、このスリーブ部分は 、スリーブの内側に間隔を設けて円周状に配置され、腕の容易な挿入を与えるよ うに手首部から肩部の方向に直径が次第に大きくなる堅い同軸の一連のリングを 有し、 前記リングは、手首に最も近いリングから肘に近いリングの方向に走る、間隔 を設けて配置された一連の弾性ストリップによって連結され、 前記ストリップは休止時にスリーブを収縮位置に保持するように構成され配置 された、 密閉チャンバー内の物体を取り扱うための収縮可能なグローブ。 ３．腕を受け入れるように形づくられたスリーブ部分を含み、このスリーブ部 分は、スリーブの内側に間隔を設けて円周状に配置され、腕の容易な挿入を与え るように手首部から肩部の方向に直径が次第に大きくなる堅い同軸の一連のリン グを有し、 前記リングは、手首に最も近いリングから肘に近いリングまで走る、間隔を設 けて配置された一連の弾性ストリップによって連結され、 前記ストリップは休止時にスリーブを収縮位置に保持するように構成され配置 された、 グローブに使用するためのスリーブ。 ４．グローブボックスの１つの壁に請求の範囲第１項で限定されたグローブが 取り付けられたグローブボックス。