JPH08511780A - N−置換アザ複素環式カルボン酸類とそのエステル類 - Google Patents

N−置換アザ複素環式カルボン酸類とそのエステル類

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JPH08511780A JP7502350A JP50235094A JPH08511780A JP H08511780 A JPH08511780 A JP H08511780A JP 7502350 A JP7502350 A JP 7502350A JP 50235094 A JP50235094 A JP 50235094A JP H08511780 A JPH08511780 A JP H08511780A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、治療的に活性なアザ複素環式化合物(I)、該化合物の製造方法および該化合物を含んでなる医薬組成物に関する。新規化合物は、GABA取り込みに関連した中枢神経系疾患の治療において有用である。式(I)中、Aは(a)又は(b)である。

Description

【発明の詳細な説明】 N−置換アザ複素環式カルボン酸類とそのエステル類 発明の技術分野 この発明は、置換されたアルキル連鎖がN−置換基の一部を形成する新規なN −置換アザ複素環式カルボン酸類、およびそのエステル類、およびその塩類;そ れらの製造方法;それらの化合物を含有する組成物;ならびにγ−アミノ酪酸の 神経伝達系の異常機能の臨床治療に用いるそれらの化合物の用途に関する。 発明の背景 近年、γ−アミノ酪酸(以後GABAと呼称する)(哺乳類の中枢神経系における 抑制性神経伝達物質)に関する多くの薬理学的研究が行われている。 GABAの取り込みが阻害されると、シナプス間隙におけるこの抑制性神経伝達物 質の利用効率が高まり、その結果GABA作動性活性(GABA’ergic activity)が増 大する。増大したGABA作動性活性は例えば不安、痛みおよびてんかんならびに筋 肉と運動の障害の治療に有用である(例えば、P.Krogsgaard-Larsen等、Progres s in Medical Chemistry、22巻、68〜112頁、1985年参照)。 シナプス間隙からシナプス前神経末端とグリア細胞へのGABAの取り込みの周知 の強力な阻害剤としては例えば3−ピペリジンカルボン酸(ニペコチン酸)があ る。しかし3−ピペリジンカルボン酸自体は、比較的極性の化合物であるから、 血液脳関門を横切ることができないので医薬としての実用性は見出されていない 。 米国特許第4,383,999号および同第4,514,414号ならびにヨーロ ッパ特許第236342号および同第231996号には、N−(4,4−ジ置換−3−ブテ ニル)アザ複素環式カルボン酸類のいくつかの誘導体が、GABA取り込みの阻害剤 として特許請求がなされている。ヨーロッパ特許第342635号および同第374801号 には、オキシムエーテル基とビニルエーテル基がそれぞれN−置換基の一部を形 成しているN−置換アザ複素環式カルボン酸類が、GABA取り込みの阻害剤として 特許請求がなされている。さらに国際特許願公開第WO 9107389号および同第WO 9 220658号には、N−置換アザ環式カルボン酸類がGABA取り込みの阻害剤として特 許が請求されている。ヨーロッパ特許第221572号では、1−アリール−オキシア ルキルピリジン−3−カルボン酸類がGABA取り込みの阻害剤として特許請求がな されている。 Yunger,L.M.ら、J.Pharm.Exp.Ther.,228巻、109頁、1984年によれば、N− (4,4−ジフェニル−3−ブテン−1−イル)ニペコチン酸(SK & F 89976A と命名);N−(4,4−ジフェニル−3−ブテン−1−イル)グバシン〔N-(4 ,4-diphenyl-3-buten-1-yl)guvacine〕(SK & F 100330Aと命名);N−(4, 4−ジフェニル−3−ブテン−1−イル)−ホモ−β−プロリン(SK & F 10056 1と命名)およびN−(4−フェニル−4−(2−チエニル)−3−ブテン−1 −イル)ニペコチン酸(SK & F 100604Jと命名)はGABA取り込みの経口で有効な 阻害剤とされている。これらのデータは、Krogsgaard-Larsen,P.ら、Epilepsy Res.,1巻、77〜93頁、1987年に要約されている。 発明の説明 この発明は、下記式I: で表される新規なN−置換アザ複素環式カルボン酸類およびそのエステルまたは その医薬として許容される塩に関し、式中、Aは 1とR2は独立して、水素;C1-4−アルコキシ−C1-8−アルキル;1〜3個 のハロゲンまたはフェニル(このフェニル基は、ハロゲン、C1-4アルキル、C1 -4 アルコキシもしくはトリフルオロメチルで任意に置換されている)で任意に置 換された直鎖状もしくは分枝鎖状C1-8アルキルであり;または R1とR2は独立して、C3-7シクロアルキルまたはC3-7シクロアルケニルであ りこれらの基の各々は、ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシもしくはト リフルオロメチルで任意に置換されたフェニルで任意に置換され;または R1とR2は独立して、ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシもしくはト リフルオロメチルで任意に置換されたフェニルであり; R3とR4は各々水素を表すかまたはともに一緒になって一つの結合を表し; XはヒドロキシまたはC1-4アルコキシであり; nは2,3,4または5であり; 1-4アルキル、C1-4アルコキシまたはトリフルオロメチルで任意に置換された フェニルではない。 式Iの化合物は幾何異性体および光学異性体として存在する場合があるが、こ れらのすべての異性体およびその混合物はこの発明に含まれる。これらの異性体 は、クロマトグラフィー法または適切な塩の分別結晶法のような標準の方法で分 離することができる。 この発明の化合物は、医薬として許容される酸付加塩として任意に存在し、ま たはそのカルボン酸基がエステル化されていないときに医薬として許容される金 属塩もしくは任意にアルキル化されたアンモニウム塩として存在する。 このような塩の例としては、無機および有機の酸付加塩、例えば塩酸塩、臭酸 塩、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、フタル酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエ ン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩または類似の医薬として許容される無機 もしくは有機の酸付加塩があり、そしてJournal of Pharmaceutical Science、6 6巻、2頁、1977年に列挙されている医薬として許容される塩類がありこれは本 明細書に援用するものである。 この発明の好ましい実施態様では、R1とR2は独立してメチル、エチル、n− プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、シクロプロピル、シクロペンチ ル、シクロヘキシル、シクロペンテニルまたはシクロヘキセニルであり、そして Xはメトキシ、エトキシ、イソプロポキシまたはn−プロポキシであり、そして nは2または3である。 式Iの化合物は親油性が高いので、脳に対する利用効率が高く、 かつN−置換基がない親化合物(例えばニコペチン酸およびグバシン)より、GA BA取り込み部位に対する親和性がはるかに高い。 シナプス間隙からのGABAの取り込みを阻害する式Iで表される新規な化合物は 、GABA作動性活性の選択的強化を行う点で、中枢神経系で有用な薬理特性をもっ ているということが証明されたのである。式Iの化合物は例えば痛み、不安、錐 体外路性ジスキネジー、てんかんおよび特定の筋肉障害と運動障害を治療するの に用いることができる。またこれらの化合物は鎮静薬、催眠薬および抗うつ薬と しても有用である。 式Iの化合物は下記の方法で製造される。A法 Aが前記定義と同じである式IIの化合物は、R3,R4,nおよびXが前記定義 と同じであり、Zがハロゲン、p−トルエンスルホナートまたはメシラートのよ うな適切な脱離基である式IIIの化合物と反応することができる。このアルキル 化反応は、例えばアセトン、ジブチルエーテル、2−ブタノン、テトラヒドロフ ラン、メチルイソブチルケトンまたはトルエンのような適切な溶媒中、例えば炭 酸カリウムのような塩基の存在下、使用される溶媒の還流温度までの温度で例え ば1〜200時間行われる。B法 Aとnが前記定義と同じでYがハロゲン、p−トルエンスルホネートまたはメ シラートのような適切な脱離基である式IVの化合物は、R3,R4およびXが前記 定義と同じである式Vのアザ複素環式化合物と反応させることができる。このア ルキル化反応は、アセトン、ジブチルエーテル、2−ブタノン、テトラヒドロフ ラン、メチルイソブチルケトンまたはトルエンのような溶媒中、炭酸カリウムの ような塩基およびアルカリ金属ヨウ化物のような触媒の存在下、使用される溶媒 の還流温度までの温度で例えば1〜120時間行われる。C法 Aが前記定義と同じ式VIの化合物は、R3,R4,nおよびXが前記定義と同じ 式VIIのアザ複素環式化合物と反応させることができる。この縮合反応は、エタ ノールのようなアルコール溶媒中、トリエチルアミンのような塩基の存在下、使 用される溶媒の還流温度ま での温度で例えば1−120時間行われる。 Xがアルコキシであるエステル類がA−C法で製造されたならば、XがOHであ る式Iの化合物は、好ましくは室温で、アルカリ金属水酸化物の水溶液とメタノ ールもしくはエタノールのようなアルコールとの混合物中、例えば約30分間〜6 時間、エステル基を加水分解することによって製造することができる。 式II,IV,V,VIおよびVIIの化合物は当該技術分野の当業者に知られている 方法で容易に製造することができる。式IIIの化合物はヨーロッパ特許第374801 号に記載の方法によって製造することができる。 特定の環境下で、上記方法で使用される中間体を保護する必要があるときがあ る。例えば式IIIの化合物を適切な保護基で保護することがある。カルボン酸基 は例えばエステル化される。このような基の導入と除去については、T.W.Greene とP.G.M.Wuts著“Protective Groups in Organic Synthesis”第2版(John.Wil ey社、1991年)に記載されている。薬理学的方法 この発明の化合物の、〔3H〕−GABA取り込みの生体外阻害性の値は、特にFjal landの方法(Acta Pharmacol.Toxicol.,42巻、73〜76頁、1978年)によって検 定した。 雄のウイスターラットの皮質組織を、10倍容積の0.32Mスクロース中、ガラス /PTFEホモジナイザーを用いて手動でゆるやかにホモジナイズした。120nMのNaC l、9.2nMのKCl、4mMのMgSO4、2.3nMのCaCl2および10mMのグルコースを含有する4 0mMトリスHCl緩衝液(30℃でpH 7.5)中、300Cで60分間インキュベートした。 いくつかの代表的化合物のGABA取り込み阻害性の値を表1に記録してある。 前記の適応性の場合、投与量は使用される式Iの化合物、投与方法および所望 の治療法によって変わる。しかし、便宜上1日当り1〜5回で任意に徐放形で、 約0.5mg〜約1000mg、好ましくは約1mg〜約500mgの式Iの化合物を投与すること によって一般に満足すべき結果が得られる。経口投与に適した剤形は通常、医薬 の担体または希釈剤と混合して式Iの化合物を約0.5mg〜約1000mg、好ましく は約1mg〜約500mg含有している。 式Iの化合物は、医薬として許容される酸付加塩の形態で、または可能な場合 には金属塩もしくは低級アルキルアンモニウ塩として投与することができる。 またこの発明は、式Iの化合物またはその医薬として許容される塩を含有する 医薬組成物に関し、そして通常このような組成物は医薬の担体または希釈剤も含 有している。この発明の化合物を含有する組成物は通常の方法で製造することが でき、在来の形態例えばカプセル剤、錠剤、液剤または懸濁剤の形態で登場させ ることができる。 使用される医薬担体は従来の固体または液体の担体でもよい。固体担体の例は 、ラクトース、白土、スクロース、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アラビ アゴム、ステアリン酸マグネシウムおよびステアリン酸である。液体の担体の例 は、シロップ、落花生油、オリーブ油および水である。 同様に、担体または希釈剤は、当該技術分野で公知の時間遅延剤、例えばグリ セリンモノステアレートまたはグリセリンジステアレートを単独またはワックス と混合して含有させてもよい。 経口投与用の固体担体が用いられる場合、その製剤は錠剤にしてもよく、粉末 もしくはペレットの形態で硬質ゼラチンのカプセル中に入れてもよく、またはト ローチもしくは口中錠の形態でもよい。固体担体の量は広範囲にわたって変化す るが通常約25mg〜約1gである。液体の担体が用いられる場合、その製剤は、シ ロップ剤、乳剤、軟質ゼラチンカプセル剤、または水性もしくは非水性の液体の 懸濁剤もしくは液剤のような注射用滅菌液体の形態である。 一般に、この発明の化合物は、1回服用量として50〜200mgの有効成分を医薬 として許容される担体中またはこの担体とともに含有 する1回服用剤形で投与される。 この発明の化合物の投与量は、患者、例えばヒトに医薬として投与する場合、 1日あたり1〜500mgであり、例えば1回投与当り約100mgである。 従来の錠剤化法で製造される一般的な錠剤は以下の成分を含有している。コア: 有効化合物(遊離化合物またはその塩として) 100mg コロイド二酸化ケイ素〔Aerosil(商標)〕 1.5mg 微結晶性セルロース〔Avicel(商標)〕 70mg 改質セルロースガム〔Ac-Di-Sol(商標)〕 7.5mg ステアリン酸マグネシウムコーティング: HPMC 約 9mg* Mywacett(商標)9-40T 約 0.9mg *フィルムコーティング用に可塑剤として用いられるアシル化モノグリセリド 。 投与経路は、有効化合物を適正なまたは望ましい作用部位に有効に輸送する任 意の経路であり、例えば、経口もしくは非経口の例えば直腸、経皮、皮下、静脈 内、筋肉内もしくは鼻腔内の経路があるが、経口経路が好ましい。 実施例 式Iの化合物の製造方法を以下の実施例でさらに説明するが、この発明を限定 するものではない。 以後、TLCは薄層クロマトグラフィーを意味し、THFはテトラヒドロフランを、 CDCl3はジュウテリオクロロホルムを、そしてDMS O-d6はヘキサジュウテリオジメチルスルホキシドを意味する。実施例化合物の構 造は元素分析またはNMRで確認する。NMRのピークは適切な場合、標題の化合物の 特性プロトンに帰属させる。NMRのシフト(δ)はpart per million(ppm)で示 してある。m.p.は融点であり℃で示す。カラムクロマトグラフィーは、Merkシリ カゲル60(製品番号9385)を用い、W.C.Stillら、J.Org.Chem.,43巻、2923〜29 25頁、1978年に記載されている方法にしたがって実施した。出発物質として用い られる化合物は、公知の化合物であるか、またはそれ自体公知の方法で容易に製 造できる化合物である。 実施例1 E−(R)−1−(2−((((2−メチルフェニル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 2−メチルベンズアルデヒド(10.8g、90mmol)、塩化ヒドロキシルアンモニ ウム(9.4g、135mmol)、水酸化ナトリウム(18.0g、0.45mol)、エタノール (80ml)および水(20ml)の混合物を1時間加熱還流した。クエン酸(20g)の 水(700ml)溶液を添加し、その混合物を静置して結晶化させた。生成した沈澱 物を集め、水から再結晶して8.6gの2−メチルベンズアルデヒドオキシム(m.p .49.0〜49.4℃)を得た。 上記オキシム(2.0g、15mmol)、(R)−1−(2−ブロモエチル)−3− ピペリジンカルボン酸(5.2g、15mmol)、炭酸カリウム(6.2g、45mmol)およ びアセテン(100ml)の混合物を2日間、加熱還流した。その混合物を濾過し、 濾液から溶媒を減圧で蒸発させた。残留物を、シリカゲル(75g、n−ヘプタン /酢酸エチル 10/1)のカラムクロマトグラフィーで精製した。その粗製エス テルをトルエン(50ml)に溶解し、次にメタノール(0.35ml)とクロロトリメチ ルシラン(1.10ml)を添加し、混合物を静置して結晶化させ た。沈澱物を集めて、2.40gのE−(R)−1(2−((((2−メチルフェニ ル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエ ステル塩酸塩(m.p.83.5〜86℃)を得た。 上記エステル(2.22g、6.3mmol)をエタノール(65ml)と12N水酸化ナトリ ウム溶液(4.9ml)の混合物に溶解し、周囲温度下で1時間撹拌した。水(20ml )を添加し、その混合物をジエチルエーテル(3×30ml)で抽出した。相分離を 行い、水性相のpHを2N塩酸で5に調節した。その水性相をジクロロメタン(2 ×40ml)で抽出し、合した有機相から溶媒を減圧で蒸発させた。残留物をトルエ ン(25ml)に溶解し、次にメタノール(0.17ml)とクロロトリメチルシラン(0. 52ml)を添加しその混合物を静置して結晶させた。その結果0.51gの標題化合物 を固体(m.p.108.5〜109.9℃)として得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ4.73(m,2H) 実施例2 (R)−1−(2−((((4−メチル−2−フェニル−2−ペンテン −1−イリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸 無水エタノール(15ml)と水(5ml)の混合物に4−メチル−2−フェニル− 2−ペンテナール(5.0g、29mmol)と塩化ヒドロキシルアンモニウム(2.5g、 36mmol)を溶解して得た溶液に、炭酸ナトリウム(7.3g、69mmol)の水(20ml )溶液を注意深く添加した。5時間撹拌した後、沈澱を濾別し風乾した。粗生成 物をシリカゲル(50g、シクロヘキサン/酢酸エチル 3/1)のカラムクロマ トグラフィーで精製して、3.2gの4−メチル−2−フェニル−2−ペンテナー ルオキシムを固体(m.p.107〜110℃)として得た。 上記オキシム(1.9g、10mmol)、(R)−1−(2−ブロモエチ ル)−3−ピペリジンカルボン酸臭酸塩(3.5g、10mmol)、炭酸カリウム(4.2 g、30mmol)およびアセトン(25ml)の混合物を、周囲温度下で16時間撹拌した 。その混合物を濾過し、濾液から溶媒を減圧で蒸発させた。残留物をシリカゲル (75g、シクロヘキサン/酢酸エチル 3/2)のカラムクロマトグラフィーで 精製して、1.6gの(R)−1−(2−((((4−メチル−2−フェニル−2 −ペンテン−1−イリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボ ン酸エチルエステルを得た。 上記エステル(0.8g、2.1mmol)を、96%エタノール(5ml)と10N水酸化ナ トリウム溶液(0.4ml)の混合物に溶解し周囲温度下で3時間撹拌した。その水 性相のpHを濃塩酸で2に調節し、その混合物をジクロロメタン(3×100ml)で抽 出した。有機相を乾燥し(MgSO4)次に溶媒を減圧で蒸発させた。その結果0.65 gの標題化合物を泡状物として得た。 実施例3 Z−(R)−1−(2−(((1−フェニル−1−オクタニリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 オクタノフェノン(19.0g、93mmol)、塩化ヒドロキシルアンモニウム(12.9 g、186mmol)および無水ピリジン(100ml)の混合物を16時間加熱還流した。そ の反応混合物を周囲温度まで冷却させ、溶媒を減圧で蒸発させた。残留物に5% の酒石酸水溶液(100ml)を添加しその混合物を酢酸エチル(3×100ml)で抽出 した。合した有機相をブライン(30ml)で洗浄し次いで乾燥した(Na2SO4)。溶 媒を 減圧で蒸発させ、次に残留物をシリカゲル(375g、n−ヘプタン/酢酸エチル 9/1)のカラムクロマトグラフィーで精製して14.6gのZ−オクタノフェノ ンオキシム(m.p.51〜52℃)を得た。 上記オキシム(13.0g、59mmol)、1,2−ジブロモエタン(102ml)、炭酸 カリウム(8.19g、178mmol)および4−メチル−2−ペンタノンの混合物を60 時間加熱還流した。その混合物を濾過し、濾液から溶媒を減圧で蒸発させた。残 留物に、トルエン(200ml)、1,2−ジブロモエタン(50ml)、N,N,N, N−テトラブチルアンモニウムブロミド(1.91g、5.9mmol)および12N水酸化 ナトリウム溶液(250ml)を添加した。その混合物を周囲温度下で3日間撹拌し た。相分離を行い、水性相をトルエン(200ml)で抽出した。合したトルエン相 に水(100ml)を加え、その水性相のpHを2N塩酸で5.5に調節した。有機相を乾 燥し(Na2SO4)、次いで溶媒を減圧で蒸発させて16.6gのオクタノフェノンO− (2−ブロモエチル)オキシムを、少量のE異性体を含有するZ異性体として得 た。 上記ブロミド(16.0g、49mmol)、(R)−3−ピペリジンカルボン酸エチル エステル(+)酒石酸塩(30.1g、98mmol)、炭酸カリウム(40.7g、294mmol )および4−メチル−2−ペンタノン(200ml)の混合物を90℃で2日間加熱し た。混合物を濾過し、次に濾液から溶媒を減圧で蒸発させた。残留物を、シリカ ゲル(500g、n−ヘプタン/酢酸エチル 8/2)のカラムクロマトグラフィ ーで精製して12.3gのZ−(R)−1−(2−(((1−フェニル−1−オクタ ニリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステ ルと0.4gのE−(R)−1−(2−(((1−フェニル−1−オクタニリデン )アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステルを得た 。 上記エステルのZ−異性体(10.0g、25mmol)をエタノール(100 ml)に溶解し、12N水酸化ナトリウム溶液(9ml)を添加した。その混合物を室 温で2時間撹拌し、4N塩酸で中和し、次いで減圧で濃縮乾固した。残留物を酢 酸エチル(200ml)に溶解し次に水(40ml)で抽出した。その水性相を酢酸エチ ル(100ml)で抽出した。合した有機相をブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し た。溶媒を減圧で蒸発させ、残留物をトルエン(33ml)に溶解した。その混合物 を40℃で加熱し、そしてクロロトリメチルシラン(2.92g、27mmol)を加え次に メタノール(0.3g、9mmol)を添加した。その混合物を室温まで冷却させ、静置 して結晶させた。沈澱を集め、水から再結晶し減圧で乾燥した。その結果、3.63 gの標題化合物を固体(m.p.127〜128℃)として得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ4.58(m,2H) 実施例4 E−(R)−1−(2−(((1−フェニル−1−オクタニリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 E−(R)−1−(2−(((1−フェニル−1−オクタニリデン)アミノ) オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステル(0.3g、0.75mmo l、実施例3に記載されているようにして製造)、エタノール(5ml)および12 N水酸化ナトリウム溶液(0.27ml)の混合物を周囲温度下で2時間撹拌し、次い で4N塩酸で中和し減圧で濃縮乾固した。残留物を酢酸エチル(70ml)に溶解し 水(20ml)で洗浄した。水性相を酢酸エチル(50ml)で抽出し、次に合した有機 相をブラインで洗浄し乾燥した(Na2SO4)。溶媒を減圧で蒸発させ、残留物をト ルエン(3ml)に溶解した。その混合物を40℃で加熱し、次にクロロトリメチル シラン(40μl)とメタノール(4μl)をトルエン(0.14ml)に溶解して新た に調製した溶液に加えた。その混合物を室温まで冷却させ次に溶媒を減圧で蒸発 させ た。その結果、0.13gの標題の化合物を油状物として得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ4.32(m,2H) 実施例5 Z−(R)−1−(2−(((2−メトキシ−1−フェニル−1−エ チリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 塩化ヒドロキシルアンモニウム(10.0g、144mmol)と水酸化ナトリウム(6.0 g、150mmol)の無水エタノール(200ml)中の混合物を1時間撹拌した。沈澱し た塩化ナトリウムを濾別し、濾液に2−メトキシアセトフェノン(10.0g、67mm ol)を添加した。得られた混合物を30分間加熱還流した。沈澱した化合物を集め 、n−ヘプタン/エタノール 9/1から再結晶して7.1gのメトキシアセトフ ェノンオキシムを得た。 上記オキシム(5.5g、33mmol)、1,2−ジブロモエタン(50ml)、炭酸カ リウム(12.4g、90mmol)およびアセトン(100ml)の混合物を24時間加熱還流 した。その混合物を濾過し、濾液から溶媒を減圧で蒸発させた。残留物を、シリ カゲル(80g、n−ヘプタン/酢酸エチル 20/1)のカラムクロマトグラフィ ーで精製して6.6gの2−メトキシアセトフェノンO−(2−ブロモエチル)オ キシムを得た。 上記ブロミド(6.6g、24mmol)、(R)−3−ピペリジンカルボン酸エチル エステル(+)−酒石酸塩(4.5g、29mmol)、炭酸カリウム(5.0g、36mmol) およびアセトン(100ml)の混合物を2日間加熱還流した。その混合物を濾過し 、濾液から溶媒を減圧で蒸発させた。残留物を酢酸エチル(100ml)に溶解し、 得られた混合物を、水(50ml)および飽和塩化アンモニウム溶液(10ml)で洗浄 した。有機相を乾燥し(MgSO4)、溶媒を減圧で蒸発させて7.8gのZ−(R )−1−(2−(((2−メトキシ−1−フェニル−1−エチリデン)アミノ) オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステルを得た。 上記エステル(7.8g、22mmol)、エタノール(50ml)および2N水酸化ナト リウム溶液(50ml)の混合物を1時間加熱還流し、次に室温まで冷却させn−ヘ プタン(100ml)で抽出した。水性相を濃塩酸で酸性にし、ジクロロメタンで抽 出し(2×50ml)次に有機相から溶媒を減圧で蒸発させた。その結果、1.6gの標題の化合物 を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ3.30(s,3H) 実施例6 Z−(R)−1−(2−(((1−フェニル−2,2,2−トリフル オロ−1−エチリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 塩化ヒドロキシルアンモニウム(13.9g、200mmol)と2,2,2−トリフル オロアセトフェノン(17.4g、92mmol)の無水エタノール(150ml)中の混合物 を1時間加熱還流し次いで16時間周囲温度下で撹拌した。溶媒を減圧で蒸発させ 、残留物を水(100ml)中に懸濁させ、濾過し、水(20ml)、n−ヘプタン(20m l)で洗浄し、次に乾燥して、14.0gの2,2,2−トリフルオロアセトフェノ ンオキシムを得た。 上記オキシム(13.5g、71mmol)、1,2−ジブロモエタン(65ml)、炭酸カ リウム(29.4g、213mmol)およびアセトン(100ml)の混合物を16時間加熱還流 し、次に室温で7日間撹拌した。その混合物を濾過し、濾液から溶媒を減圧で蒸 発させて、20.7gの2,2,2−トリフルオロアセトフェノンO−(2−ブロモ エチル)オキシムを得た。 上記ブロミド(20.0g、68mmol)、(R)−3−ピペリジンカルボン酸エチル エステル(+)−酒石酸塩(30.7g、100mmol)、炭酸カリウム(28.0g、203mm ol)、ヨウ化ナトリウム(1.0g、7mmol)およびアセトン(200ml)の混合物を 2時間加熱還流し、次に周囲温度下で16時間撹拌した。その混合物を濾過し、濾 液から溶媒を減圧で蒸発させた。水(200ml)を添加し、その混合物をジクロロ メタン(3×50ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し(MgSO4)、溶媒を減圧 で蒸発させて38.8gの粗製のZ−(R)−1−(2−(((1−フェニル−2, 2,2−トリフルオロ−1−エチリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペ リジンカルボン酸エチルエステルを得た。 上記の粗製エステル(38.0g)、エタノール(150ml)、9N水酸化ナトリウ ム溶液(25ml)および水(125ml)の混合物を周囲温度下で4時間撹拌し次に1 /3の容積まで濃縮した。濃塩酸(32ml)を添加し、その混合物をジクロロメタ ン(2×50ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し(MgSO4)濾過した。濾液を 静置して結晶させた。その結果24.3gの標題化合物を得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ4.65ppm(m,2H) 実施例7 Z−(R)−1−(2−(((1−(シクロペンテン−1−イルフェ ニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 シクロペンチルフェニルメタノン(15.0g、86mmol)、塩化ヒドロキシルアン モニウム(12.0g、172mmol)および無水ピリジン(90ml)の混合物を16時間加 熱還流した。その反応混合物を室温まで冷却させ、次に溶媒を減圧で蒸発させた 。残留物に10%クエン酸水溶液(100ml)を添加し、その混合物を酢酸エチル(1 00ml)で抽出した 。有機相を10%クエン酸水溶液(50ml)、ブライン(25ml)で洗浄し次いで乾燥 (Na2SO4)した。溶媒を減圧で蒸発させた。残留物をシクロヘキサン(100ml) に溶解し静置して結晶させた。沈澱を集めシクロヘキサンで洗浄して5.8gの粗 製シクロペンテン−1−イルフェニルメタノンオキシムを無定形固体として得た 。 上記オキシム(2.0g、11mmol)、1,2−ジブロモエタン(9.1ml)、N,N ,N,N−テトラブチルアンモニウムブロミド(0.34g、1mmol)および12N水 酸化ナトリウム溶液(10ml)の混合物を、周囲温度下で4時間激しく撹拌した。 水(50ml)、4N塩酸(50ml)およびジエチルエーテル(50ml)を添加し次に相 分離を行った。水性相をジエチルエーテル(30ml)で抽出した。合した有機相を 、過剰の5%炭酸水素ナトリウム水溶液、ブライン(25ml)で洗浄し、次いで乾 燥した(Na2SO4)。溶媒を減圧で蒸発させて2.8gの粗製シクロペンテン−1− イル−フェニルO−(2−ブロモエチル)オキシムを得た。 上記ブロミド(2.8g、9.5mmol)、(R)−3−ピペリジンカルボン酸エチル エステル(+)−酒石酸塩(5.8g、19mmol)、炭酸カリウム(10.4g、76mmol )および4−メチル−2−ペンタノン(100ml)の混合物を85時間加熱還流し、 次に周囲温度下で9日間撹拌した。混合物を濾過し、濾液から溶媒を減圧で蒸発 させた。残留物を酢酸エチル(50ml)に溶解し、水(40ml)を加え、次に水性層 のpHを、34%酒石酸水溶液で4に調節した。相分離を行い、その有機相を水(20 ml)で抽出し次に34%酒石酸水溶液で2回(8ml+5ml)抽出した。合した水性 相を3倍容積まで希釈し、2N水酸化ナトリウム溶液でpHを8に調節し、次いで 酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機相をブライン(10ml)で洗浄し乾燥した( Na2SO4)。溶媒を減圧で蒸発させて、2.2gの(R)−1−(2−(((シクロ ペンテン −1−イルフェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカル ボン酸エチルエステルを得た。 上記エステル(2.0g、5.4mmol)、エタノール(50ml)および4N水酸化ナト リウム溶液(6ml)の混合物を、周囲温度下で16時間撹拌し次いで減圧で濃縮し た。残留物をジクロロメタン(200ml)に溶解し次に氷浴上で冷却した。濃塩酸 (2.9ml)を注意深く添加し、沈澱した塩化ナトリウムを氷で溶解し、次に有機 層を乾燥した(Na2SO4)。溶媒を減圧で蒸発させた。その結果、1.71gの標題化 合物 を固体(m.p.193〜195℃)として得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ4.40(m,2H) 実施例8 (R)−1−(2−(((シクロプロピルフェニルメチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 (R)−1−(2−ブロモエチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステ ル臭酸塩(6.90g、20mmol)とトリエチルアミン(4.04g、40mmol)をDMF(30m l)中に懸濁させて得た懸濁液に、N−ヒドロキシフタルイミド(3.26g、20mmo l)を添加した。その混合物を5時間撹拌し、濾過し、濾液から溶媒を減圧で蒸 発させた。残留物をジクロロメタン(50ml)に溶解し、得られた混合物を10%炭 酸カリウム水溶液(3×20ml)および水(20ml)で洗浄した。溶媒を減圧で蒸発 させ次いで残留物を無水エタノール(25ml)から結晶させた。沈澱を集め、冷無 水エタノールで洗浄し、次に減圧で乾燥して、3.3gの(R)−1−(2−(( フタルイミド)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステルを 得た。 上記エステル(3.3g、10mmol)、酢酸(7ml)および濃塩酸(4.2ml)の混合 物を80℃で1.5時間加熱した。その反応混合物を5℃まで冷却し、濾過し、次い でフィルターパッドを冷酢酸で洗浄した( 2×2ml)。濾液から溶媒を減圧で蒸発させ、残留物を温かい無水エタノール( 10ml)に溶解し、静置して結晶させた。沈澱を集め、減圧乾燥して1.1gの(R )−1−(2−((アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸二塩 酸塩を得た。 上記の酸二塩酸塩(1.04g、4mmol)の無水エタノール(10ml)溶液にトリエ チルアミン(1.11g、11mmol)を加え、得られた混合物を氷浴上で冷却した。沈 澱を濾別し、フィルターパッドをエタノール(5ml)で洗浄した。合した濾液か ら溶媒を蒸発させ、残留物を無水エタノール(5ml)に溶解した。シクロプロピ ルフェニルケトン(0.58g、4mmol)を添加し、その混合物を70℃で3日間加熱 した。溶媒を減圧で蒸発させ、次いで残留物をシリカゲル(200g、クロロホル ム/メタノール 3/2)のカラムクロマトグラフィーで精製して0.23gの標題 化合物 を油状物として得た。1 H-NMR(CDCl3) δ4.35(dd,2H) 実施例9 (R)−1−(2−(((1,2−ジフェニルエチリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 1,2−ジフェニルエタノン(19.6g、100mmol)と塩化ヒドロキシルアンモ ニウム(13.9g、200mmol)の無水エタノール(200ml)中の混合物を4時間加熱 還流した。溶媒を減圧で蒸発させ、残留物をジクロロメタン(2×100ml)で抽 出した。合した有機相を水(2×50ml)とブライン(10ml)で洗浄し、乾燥した (MgSO4)。溶媒を減圧で蒸発させ、残留物を静置して結晶させた。結晶させた 生成物をn−ヘプタン/ジエチルエーテル 20/1中に懸濁させ、沈澱を集めて 5.1gの1,2−ジフェニルエタノンオキシムを得た。 上記オキシム(5.0g、24mmol)、1,2−ジブロモメタン(25ml)および炭 酸カリウム(10.0g、72mmol)をアセトン(25ml)中に 懸濁させて得た懸濁液を1時間加熱還流し、次に周囲温度下で72時間撹拌し、そ して最後に4.5時間加熱還流した。ヨウ化カリウム(0.5g)を添加し還流をさら に16時間続けた。水(100ml)を添加し、得られた混合物をジクロロメタン(2 ×100ml)で抽出した。合した有機相を水(100ml)とブライン(10ml)で洗浄し 、乾燥(MgSO4)した。溶媒を減圧で蒸発させ、残留物をシリカゲル(60g、n −ヘプタン/酢酸エチル 10/1)のカラムクロマトグラフィーで精製して3.6 gの1,2−ジフェニルエタノンO−(2−ブロモエチル)オキシムを得た。 上記ブロミド(3.5g、11mmol)、(R)−3−ピペリジンカルボン酸エチル エステル(3.1g、20mmol)、炭酸カリウム(4.1g、30mmol)、ヨウ化ナトリウ ム(0.15g、1mmol)およびアセトン(100ml)の混合物を16時間加熱還流した 。水(100ml)を加え、得られた混合物をジクロロメタン(2×100ml)で抽出し た。合した有機相を水(100ml)とブライン(10ml)で洗浄し、乾燥した(MgSO4 )。溶媒を減圧で蒸発して5.0gの粗製(R)−1−(2−(((1,2−ジフ ェニルエチリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチ ルエステルを得た。 上記の粗製エステル(5.0g、15mmol)を、96%エタノール(25ml)、9N水 酸化ナトリウム溶液(2.5ml)および水(20ml)の混合物に溶解し、周囲温度下 で16時間撹拌した。混合物の容積を減圧によって20mlまで減らし、次いで水性相 のpHを3N塩酸で2に調節した。得られた混合物をジクロロメタンで抽出した( 2×25ml)。合した有機相を乾燥し(MgSO4)、溶媒を減圧で蒸発させた。その 結果3.3gの標題化合物を得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ4.20(s,2H) 実施例10 (R)−1−(2−(((2−フェニル−2−ペンテン−1−イリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 無水エタノール(100ml)中、塩化ヒドロキシルアンモニウム(10.84g、0.15 6mol)と炭酸カリウム(21.56g、156mmol)の混合物を2時間撹拌した。沈澱し た塩化ナトリウムを濾別し、濾液に2−フェニル−2ペンテナール(5.00g、31 mmol)を添加した。その混合物を周囲温度下で16時間撹拌した。溶媒を減圧で蒸 発させ、残留物を水性エタノールから結晶させて4.09gの2−フェニル−2−ペ ンテナールオキシムを得た。 上記オキシム(2.0g、11mmol)、(R)−1−(2−ブロモエチル)−3− ピペリジンカルボン酸エチルエステル臭酸塩(3.94g、11mmol)、炭酸カリウム (4.73g、34mmol)およびアセトン(25ml)の混合物を室温で4日間撹拌した。 その混合物を濾過し、次に濾液から溶媒を減圧で蒸発させた。残留物をシリカゲ ル(75g、シクロヘキサン/酢酸エチル 3/1)のカラムクロマトグラフィー で精製して2.08gの(R)−1−(2−(((2−フェニル−2−ペンテン−1 −イリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエス テルを得た。 上記エステル(1.0g、2.7mmol)を、96%エタノール(7.5ml)および4N水 酸化ナトリウム溶液(2.8ml)の混合物に溶解し、次いで周囲温度下で18時間撹 拌した。エタノールを減圧で除き、残留物を氷浴上で冷却した。濃塩酸(1.16ml )を添加し、その混合物をジクロロメタン(150ml)で抽出した。有機相を乾燥 し(MgSO4)、溶媒を減圧で蒸発させた。その結果、0.95gの標題化合物を泡状 物として得た。 実施例11 (R)−1−(2−((((5−メチル−2−フェニル−2−ヘキセン −1−イリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 5−メチル−2−フェニル−2−ヘキセナール(5.0g、27mmol)と塩化ヒド ロキシルアンモニウム(3.7g、53mmol)を96%エタノール(20ml)と水(5ml )の混合物に溶解して得た溶液に、炭酸ナトリウム(11.2g、106mmol)の水(3 0ml)溶液を注意深く添加した。得られた混合物を2時間攪拌し、沈澱した化合 物を濾別し、ジクロロメタン(500ml)中に懸濁させた。その懸濁液を濾過し、 濾液から溶媒を減圧で蒸発させて4.1gの5−メチル−2−フェニル−2−ヘキ セナールオキシムを得た。 上記オキシム(2.0g、10mmol)、(R)−1−(2−ブロモエチル)−3− ピペリジンカルボン酸エチルエステル臭酸塩(3.4g、10mmol)、炭酸カリウム (4.7g、34mmol)およびアセトン(25ml)の混合物を室温で4日間撹拌した。 その混合物を濾過し、濾液から溶媒を減圧で蒸発させた。残留物を、シリカゲル (75g、シクロヘキサン/酢酸エチル、3/1→2/1の勾配溶離液)のカラム クロマトグラフィーで精製して1.3gの(R)−1−(2−(((5−メチル− 2−フェニル−2−ヘキセン−1−イリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3− ピペリジンカルボン酸エチルエステルを得た。 上記エステル(0.54g、1.4mmol)を、96%エタノール(5ml)と4N水酸化 ナトリウム溶液(1.4ml)の混合物に溶解し、周囲温度下 で18時間撹拌した。エタノールを減圧で除去し、残留物を氷浴で冷却した。濃塩 酸(0.58ml)を加え、その混合物をジクロロメタン(3×100ml)で抽出した。 有機相を水(3ml)で洗い、乾燥し(MgSO4)、次いで溶媒を減圧で蒸発させた 。その結果、0.55gの標題化合物を泡状物として得た。1 H-NMR(CDCl3) δ6.05(t,1H) 実施例12 (R)−1−(2−(((5−メトキシ−1−フェニル−1−ペンチ リデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 1,4−ジブロモブタン(216g、1mol)、メタノール(45ml)およびトルエ ン(45ml)の混合物を不活性雰囲気下加熱還流した。ナトリウム(15.3g、0.7m ol)とメタノール(225ml)から製造したナトリウムメトキシドの溶液を3時間 かけて添加した。なおその間混合物の還流を続けた。上記添加を完了したとき反 応混合物の還流をさらに1時間続け、次に溶媒を留去した。水(200ml)を添加 し、得られた混合物をジエチルエーテル(2×300ml)で抽出し、合した有機相 を乾燥した(Na2SO4)。溶媒を減圧で蒸発し、次いで残留物の分別蒸留を行い、 33.7gの1−ブロモ−4−メトキシブタン(b.p.76〜78℃/35mmHg)を得た。 上記ブロミド(30.0g、180mmol)、シアン化カリウム(23.4g、360mmol)、 水(6ml)およびメタノール(40ml)の混合物を3.5時間加熱還流し、次に周囲 温度下で64時間撹拌した。濾過を行い、濾液に水(25ml)を添加し、得られた混 合物をジエチルエーテルで抽出した(3×50ml)。合した有機相をブライン(20 ml)で洗浄し次いで乾燥した(Na2SO4)。溶媒を減圧で蒸発させ、残留物を分別 蒸留に付して10.6gの4−メトキシペンタンカルボニトリル(b.p.1 03℃/mmHg)を得た。 臭化フェニルマグネシウム(16.0g、88mmol)を無水ジエチルエーテル(55ml )に溶解して得た溶液に、窒素雰囲気下で、前記ニトリル(10.0g、88mmol)を 無水ジエチルエーテルに溶解した溶液を滴下して加えた。なおその間、温度は還 流温度まで上げた。その反応混合物を5時間加熱還流し次いで室温で16時間撹拌 した。4N塩酸(50ml)を注意深く加え、その混合物を周囲温度下で4時間撹拌 した。相分離を行い、その水性相をジエチルエーテル(2×50ml)で抽出した。 合した有機相を5%炭酸水素ナトリウム溶液(25ml)で洗浄し乾燥した(Na2SO4 )。溶媒を減圧で蒸発させ、次に残留物を分別蒸留して9.1gの5−メトキシ− 1−フェニル−1−ペンタノン(b.p.127〜130℃/5mmHg)を得た。 上記ケトン(8.8g、46mmol)、塩化ヒドロキシルアンモニウム(5.5g、78mm ol)および無水ピリジン(50ml)の混合物を16時間加熱還流した。その反応混合 物を室温まで冷却させ次に溶媒を減圧で蒸発させた。残留物に10%クエン酸水溶 液(100ml)を添加し、得られた混合物を酢酸エチル(100ml+50ml)で抽出した 。合した有機相を10%クエン酸水溶液(25ml)、ブライン(25ml)で洗浄し、乾 燥(Na2SO4)した。溶媒を減圧で蒸発させ、残留物をシリカゲル(250g、n− ヘプタン/酢酸エチル、1/4→1/2勾配溶離液)のカラムクロマトグラフィ ーで精製して7.25gのZ−5−メトキシ−1−フェニル−1−ペンタノンオキシ ムを無色の油状物として得た。 上記オキシム(6.5g、31mmol)、1,2−ジブロモエタン(27ml、31mmol) 、N,N,N,N−テトラブチルアンモニウムブロミド(0.96g、3mmol)およ び12N水酸化ナトリウム溶液(30ml)の混合物を、最初の発熱がおさまるまで激 しく撹拌しながら氷浴上で冷却した。その混合物を周囲温度下で16時間撹拌した 。水(50ml)、 4N塩酸(50ml)およびジクロロメタン(100ml)を添加し、相分離を行った。 有機相に水(50ml)を加え、そして水性相のpHを10%クエン酸水溶液で5に調節 した。有機相を水(50ml)、ブライン(25ml)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)した。 溶媒を減圧で蒸発させて、9.1gの5−メトキシ−1−フェニル−1−ペンタノ ンO−(2−ブロモエチル)オキシムを得た。 上記ブロミド(4.6g、15mmol)、(R)−3−ピペリジンカルボン酸エチル エステル(+)−酒石酸塩(8.9g、29mmol)、炭酸カリウム(12.0g、87mmol )および4−メチル−2−ペンタノン(100ml)の混合物を22時間加熱還流した 。その混合物を濾過し、濾液から溶媒を減圧で蒸発させた。残留物を酢酸エチル (75ml)に溶解し、34%酒石酸水溶液でpHを4に調節した酸性の水(2×75ml) で抽出し、次に相分離を行った。有機相を34%酒石酸(2×10ml)で抽出し、そ して合した水性抽出液を水で70mlまで希釈した。酢酸エチル(50ml)を加え、水 性相のpHを4N水酸化ナトリウム溶液で9に調節した。有機相をブライン(10ml )で洗浄し、乾燥(Na2SO4)した。溶媒を減圧で蒸発させて2.6gのZ−(R) −1−(2−(((5−メトキシ−1−フェニル−1−ペンチリデン)アミノ) オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステルを得た。 上記エステル(2.5g、6.4mmol)、エタノール(40ml)および4N水酸化ナト リウム溶液(7.2ml)の溶液を、周囲温度下で16時間撹拌した。溶媒を減圧で蒸 発させ、残留物をジクロロメタン(150ml)に溶解し次に氷浴上で冷却した。濃 塩酸(3.5ml)を添加し、沈澱した塩化ナトリウムを最少量の氷で溶解し、有機 相を乾燥(Na2SO4)し、次に溶媒を減圧で蒸発させた。その結果、2.3gの標題 化合物 を泡状物として得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ4.55(m,2H) 実施例13 (R)−1−(2−(((1,3−ジフェニルプロプ−2−イリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 1,3−ジフェニル−2−プロパノン(5.0g、24mmol)および塩化ヒドロキ シルアンモニウム(3.3g、48mmol)を、無水エタノール(30ml)と水(10ml) の混合物に溶解して得た溶液に、炭酸ナトリウム(13.2g、96mmol)の水(30ml )溶液を注意深く添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。沈澱した 化合物を集めて水で洗浄し(3×15ml)で洗浄し、乾燥して4.9gの1,3−ジ フェニル−2−プロパノンオキシムを得た。 上記オキシム(3.0g、13mmol)、(R)−1−(2−ブロモエチル)−3− ピペリジンカルボン酸エチルエステル臭酸塩(4.6g、13mmol)、炭酸カリウム (5.4g、39mmol)およびアセトン(40ml)の混合物を室温で3日間撹拌した。 混合物を濾過し、濾液から溶媒を減圧で蒸発させた。残留物を、シリカゲル(50 g、シクロヘキサン/酢酸エチル 3/1)のカラムクロマトグラフィーで精製 して1.8gの(R)−1−(2−(((1,3−ジフェニルプロパン−2−イリ デン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステルを 得た。 上記エステル(0.5g、1.2mmol)を、無水エタノール(2.7ml)と4N水酸化 ナトリウム溶液(1.0ml)の混合物に溶解し、周囲温度下で24時間撹拌した。エ タノールを減圧で除去し、残留物を氷浴上で冷却した。濃塩酸(0.4ml)と水(1 .5ml)を添加し、その混合物をジクロロメタン(50ml)で抽出した。有機相を乾 燥し(MgSO4)、溶媒を減圧で蒸発させた。その結果、0.37gの標題化合物を泡 状物として得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ4.30(brs,2H) 実施例14 (R)−1−(2−(((1−フェニル−3−メチル−1−ブチリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 3−メチルブタン酸(20.4g、0.2mol)、塩化チオニル(35.7g、0.3mol)お よびDMF(0.5ml)の混合物を2時間加熱還流した。その混合物を減圧で注意深く 濃縮して粗製の酸塩化物を得た。無水塩化アルミニウム(15.4g、115mmol)を ジクロロメタン(100ml)中に懸濁させて得た懸濁液を0℃まで冷却し、上記酸 塩化物のジクロロメタン(50ml)溶液を滴下して加えた。その混合物を15分間撹 拌し、次にベンゼン(17.9g、0.23mol)のジクロロメタン(50ml)溶液を滴下 して加え得られた混合物を室温で16時間撹拌した。その反応混合物を冷0.05N塩 酸(300ml)中に注入し、得られた混合物をジクロロメタン(3×100ml)で抽出 した。合した有機層を1 塩酸(300ml)、水(300ml)および炭酸水素ナトリウ ム飽和溶液(300ml)で洗浄し、乾燥した(MgSO4)。溶媒を減圧で蒸発して21.6 gの3−メチルブチロフェノンを得た。 上記ケトン(20.6g、127mmol)、塩化ヒドロキシルアンモニウム(17.7g、2 54mmol)および無水エタノール(200ml)の混合物を1時間加熱還流し、次いで 周囲温度下で16時間撹拌した。溶媒を減圧で蒸発させた。残留物を水(200ml) 中に懸濁させ、得られた混合物をジクロロメタン(2×100ml)で抽出した。合 した有機層を水(50ml)とブライン(10ml)で洗浄し、次いで乾燥した(MgSO4 )。溶媒を減圧で蒸発させて20.6gの3−メチルブチロフェノンオキシムを得た 。 上記オキシム(5.0g、28mmol)、1,2−ジブロモエタン(25ml)およびN ,N,N,N−テトラブチルアンモニウムブロミド(1.0g、3mmol)の混合物 を0℃まで冷却し、次いで9N水酸化ナトリ ウム溶液(35ml)を注意深く添加した。その混合物を室温で3日間激しく撹拌し た。水(50ml)を添加し、得られた混合物をジクロロメタン(2×100ml)で抽 出した。合した有機相に水(50ml)を加え、次にその水性相のpHを10%クエン酸 水溶液で5に調節した。有機相を水(50ml)とブライン(50ml)で洗浄し、乾燥 した(MgSO4)。溶媒を減圧で蒸発させて8.0gの3−メチルブチロフェノンO− (2−ブロモエチル)オキシムを得た。 上記ブロミド(5.0g、18mmol)、(R)−3−ピペリジンカルボン酸エチル エステル(5.7g、36mmol)、炭酸カリウム(7.5g、54mmol)、ヨウ化ナトリウ ム(0.3g、2mmol)およびアセトン(150ml)の混合物を16時間加熱還流した。 水(50ml)を加え次に減圧で容積を1/3まで減らした。その混合物をジクロロ メタン(2×100ml)で抽出し、合した有機相を乾燥し(MgSO4)次に溶媒を減圧 で蒸発させた。残留物を、シリカゲル(80g、n−ヘプタン/酢酸エチル5/1 )のカラムクロマトグラフィーで精製して3.6gの(R)−1−(2−(((1 −フェニル−3−メチル−1−ブチリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピ ペリジンカルボン酸エチルエステルを得た。 上記エステル(3.6g)をエタノール(25ml)に溶解し、2N水酸化ナトリウ ム溶液(25ml)を添加し、その混合物を30分間加熱還流した。エタノールを減圧 で蒸発させた。残留物のpHを4N塩酸を用いて2に調節し、その混合物をジクロ ロメタン(2×25ml)で抽出した。合した有機相を乾燥し(MgSO4)、溶媒を減 圧で蒸発させた。その結果、3.4gの標題化合物を得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ4.65ppm(m,2H) 実施例15 (R)−1−(2−(((1,2−ビス(4−フルオロフェニル)エ チリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 シアン化カリウム(2.0g、31mmol)、4−フルオロベンズアルデヒド、96% エタノール(30ml)および水(30ml)の混合物を30分間加熱還流し、次いで72時 間5℃に保持した。沈澱した化合物を集めてエタノール/水から再結晶して20g の2−ヒドロキシ−1,2−ビス(4−フルオロフェニル)エタノンを得た。 上記ヒドロキシケトン(20.0g、81mmol)、粉末スズ(18.0g、149mol)、濃 塩酸(25ml)および96%エタノール(30ml)の混合物を6時間加熱還流した。反 応混合物を熱時濾過し、濾液を0℃まで冷却した。沈澱した化合物を集め、96% エタノール(50ml)から再結晶して10gの1,2−ビス(4−フルオロフェニル )エタノンを得た。 上記ケトン(4.8g、21mmol)、塩化ヒドロキシルアンモニウム(2.8g、40mm ol)および無水エタノール(50ml)の混合物を4時間加熱還流し、続いて室温で 16時間撹拌した。水(200ml)を添加し、得られた混合物をジクロロメタン(2 ×100ml)で抽出した。合した有機相を水(2×100ml)とブライン(100ml)で 洗い、乾燥した(MgSO4)。溶媒を減圧で蒸発させて5.0gの1,2−ビス(4− フルオロフェニル)エタノンオキシムを得た。 上記オキシム(5.0g、20mmol)、1,2−ジブロモエタン(18ml)およびN ,N,N,N−テトラブチルアンモニウムブロミド(0.61g、3mmol)の混合物 に、12N水酸化ナトリウム溶液(19ml)を注意深く添加した。なおその間温度は 35℃より低く保持した。周囲温度下で17時間撹拌した後、水(50ml)を添加し、 得られた混合物をジクロロメタン(2×100ml)で抽出した。合した有機相に水 (100ml)を添加し、次にその水性相のpHを10%クエン酸溶液で5に調節 した。有機相を水(50ml)とブライン(10ml)で洗い、乾燥した(MgSO4)。溶 媒を減圧で蒸発させ、残留物をシリカゲル(100g、n−ヘプタン→n−ヘプタ ン/酢酸エチル 20/1勾配溶離液)のカラムクロマトグラフィーで精製して4. 7gの1,2−ビス(4−フルオロフェニル)エタノンO−(2−ブロモエチル )オキシムを得た。 上記ブロミド(4.5g、13mmol)、(R)−3−ピペリジンカルボン酸エチル エステル(4.1g、26mmol)、炭酸カリウム(5.4g、39mmol)、ヨウ化ナトリウ ム(0.2g、1mmol)およびアセトン(100ml)の混合物を16時間加熱還流した。 水(50ml)を加え、減圧によって容積を1/3に減らし、得られた混合物をジク ロロメタン(2×100ml)で抽出した。合した有機相を乾燥した(MgSO4)。溶媒 を減圧で蒸発させ、残留物をシリカゲル(60g、n−ヘプタン/酢酸エチル 5/1)のカラムクロマトグラフィーで精製して3.6gの(R)−1−(2−( ((1,2−ビス(4−フルオロフェニル)エチリデン)アミノ)オキシ)エチ ル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステルを得た。 上記のエステル(3.6g、84mmol)を、無水エタノール(40ml)、6N水酸化 ナトリウム溶液(7.0ml)および水(10ml)の混合物に溶解し、30分間加熱還流 した。減圧で容積を1/3に減らし、得られた混合物をn−ヘプタン(10ml)で 抽出し、水性相のpHを4N塩酸で2に調節した。その水性相をジクロロメタン( 2×25ml)で抽出し、合した有機相を乾燥し(MgSO4)次いで溶媒を減圧で蒸発 させた。その結果、3.5gの標題化合物を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ4.05(s,2H) 実施例16 (R)−1−(2−((((1−フェニルシクロペント(Phenylcyclope nt)−1−イル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 1−フェニル−1−シクロペンタンカルボニトリル(7.0g、41mmol)のn− ヘプタン(100ml)溶液を−30℃に冷却し、これに、n−ヘプタン(82ml、82mmo l)に水素化ジイソブチルアルミニウムを溶解して得た1M溶液を滴下して加え た。その混合物を−30℃で1時間撹拌し、次に0℃で1時間撹拌した。その混合 物をジエチルエーテル(100ml)で希釈し、次に温度を−30℃より低く保持しな がらシリカゲル(60g)を注意深く添加した。次にその混合物を室温まで昇温さ せ次いで20時間撹拌した。濾過し、濾液を水(2×100ml)で洗浄し、次に乾燥 した(MgSO4)。溶媒を減圧で蒸発させて3.45gの粗製1−フェニル−1−シク ロペンタンカルボキサルデヒドを得た。 無水エタノール(30ml)とピリジン(3.3g、42mmol)の混合物中の上記アル デヒド(3.4g、20mmol)と塩化ヒドロキシルアンモニウム(2.9g、42mmol)の 混合物を2時間加熱還流した。溶媒を減圧で蒸発させ、残留物を無水エタノール (50ml)で処理し得られた懸濁液を濾過した。濾液から溶媒を減圧で蒸発させ、 残留物をn−ヘプタンと酢酸エチルの4/1混合物から結晶させて2.5gの1− フェニル−1−シクロペンタンカルボキサルデヒドオキシムを得た。 上記オキシム(2.3g、12mmol)、(R)−1−(2−ブロモエチル)−3− ピペリジンカルボン酸エチルエステル臭酸塩(4.2g、12mmol)、炭酸カリウム (5.0g、36mmol)およびアセトン(50ml)の混合物を室温で7日間撹拌した。 その混合物を濾過し、濾液から溶媒を減圧で蒸発させた。残留物を、シリカゲル (250g、n−ヘプタン/酢酸エチル 4/6)のカラムクロマトグラフィーで 精製して0.69gの(R)−1−(2−((((2−フェニルシクロペント−1− イル)メチレン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチル エステルを得た。 上記のエステル(0.69g、1.85mmol)を、96%エタノール(5ml)と4N水酸 化ナトリウム溶液(1.4ml)の混合物に溶解し、周囲温度下で4時間撹拌した。 その反応混合物を減圧で蒸発し、ジクロロメタン(100ml)と濃塩酸(0.62ml) を添加した。その混合物を水(5ml)で洗い乾燥し(MgSO4)、溶媒を減圧で蒸 発させた。残留物をアセトンから結晶させた。その結果、0.29gの標題化合物を 固体(m.p.147〜149℃)として得た。 実施例17 (R)−1−(2−(((1,2−ビス(2−フルオロフェニル)エ チリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 シアン化カリウム(2.0g、31mmol)、2−フルオロベンズアルデヒド(26g 、21mmol)、エタノール(30ml)および水(30ml)の混合物を1.5時間加熱還流 し次いで−15℃に2時間保持した。沈澱した化合物を集めて20gの2−ヒドロキ シ−1,2−ビス(2−フルオロフェニル)エタノンを得た。 上記ヒドロキシケトン(20.0g、81mmol)、粉末スズ(18.0g、149mol)、濃 塩酸(25ml)およびエタノール(30ml)の混合物を3時間加熱還流した。その反 応混合物を熱時濾過し、濾液を0℃まで冷却した。沈澱した化合物を集め96%エ タノール(30ml)から再結晶して10gの1,2−ビス(2−フルオロフェニル) エタノンを得 た。 上記ケトン(7.0g、30mmol)、塩化ヒドロキシルアンモニウム(3.2g、46mm ol)および96%エタノール(100ml)の混合物を3時間加熱還流し、次に室温で1 6時間撹拌した。その反応混合物を濾過し、減圧で乾燥して7.0gの1,2−ビス (2−フルオロフェニル)エタノンオキシムを得た。 上記オキシム(7.0g、29mmol)、1,2−ジブロモエタン(50ml)およびN ,N,N,N−テトラブチルアンモニウムブロミド(1.0g、3mmol)の混合物 に、9N水酸化ナトリウム溶液(33ml)を注意深く添加した。なおその間温度は 20℃より低い温度に保持した。周囲温度下で3時間撹拌した後、相分離を行い、 有機相を水(2×100ml)と塩化アンモニウム飽和水溶液(30ml)で洗浄した。 溶媒を減圧で蒸発させ次に残留物を無水エタノール(100ml)とともに減圧で共 蒸発(co-evaporate)させて8.1gの1,2−ビス(2−フルオロフェニル)エ タノンO−(2−ブロモエチル)オキシムを得た。 上記ブロミド(8.0g、23mmol)、(R)−3−ピペリジンカルボン酸エチル エステル酒石酸塩(10.0g、33mmol)、炭酸カリウム(4.5g、33mmol)、ヨウ 化ナトリウム(4.0g、27mmol)およびアセトン(100ml)の混合物を24時間加熱 還流した。その反応混合物を濾過し、濾液から溶媒を減圧で蒸発させた。残留物 をジエチルエーテル(200ml)に溶解し、水(2×100ml)で洗浄した。溶媒を減 圧で蒸発させ、残留物をシリカゲル(80g、n−ヘプタン/酢酸エチル 5/1 )のカラムクロマトグラフィーで精製して2.5gの(R)−1−(2−(((1 ,2−ビス(2−フルオロフェニル)エチリデン)アミノ)オキシ)エチル)− 3−ピペリジンカルボン酸エチルエステルを得た。 上記エステル(2.5g、6mmol)を96%エタノール(25ml)と水(25ml)の混 合物に溶解し、9N水酸化ナトリウム溶液でpHを14に調節した。得られた混合物 を50℃で1時間加熱し、周囲温度まで冷却させ、25mlまで濃縮し、ジエチルエー テル(2×50ml)で洗浄し、次いで6N塩酸でpHを2.5に調節した。その混合物 をジクロロメタン(2×25ml)で抽出し、溶媒を減圧で蒸発させた。その結果、 1.2gの標題化合物を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ4.10(s,2H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV ,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SK,UA,UZ,VN (72)発明者 セレンセン,ペル オラフ デンマーク国,デーコー―2000 フレデリ クスベルウ,ホビツバイ 15 (72)発明者 ラウ,イエスペル デンマーク国,デーコー―2530 ファル ム,ローゼンバエンウェト 3 (72)発明者 ペテルセン,ヘニング ベルウェ デンマーク国,デーコー―2800 リングビ ー,クルスビエルバイ 93エー (72)発明者 ルント,ベーレント フリードリヒ デンマーク国,デーコー―2980 コッケダ ル,ローゼンハーベン 118

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次式I: 〔式中、Aは (両式中、R1とR2は独立して、水素;C1-4−アルコキシ−C1-8−アルキル ;1〜3個のハロゲンまたはフェニル(このフェニル基はハロゲン、C1-4−ア ルキル、C1-4アルコキシもしくはトリフルオロメチルで任意に置換されている )で任意に置換された直鎖状もしくは分枝鎖状のC1-8アルキルであり;または R1とR2は独立してC3-7シクロアルキルまたはC3-7シクロアルケニルであり 、そしてこれらの基の各々はハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシもしく はトリフルオロメチルで任意に置換されたフェニルで任意に置換され;または R1とR2は独立して、ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシもしくはト リフルオロメチルで任意に置換されたフェニルである) であり; R3とR4は各々水素を表すかまたは一緒になって一つの結合を表わし; XはヒドロキシまたはC1-4アルコキシであり; nは2,3,4または5であり; 1-4アルキル、C1-4アルコキシまたはトリフルオロメチルで任意に置換された フェニルではない〕 で表わされる化合物またはその医薬として許容される塩。 2.E−(R)−1−(2−((((2−メチルフェニル)メチレン)アミノ )オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸; (R)−1−(2−((((4−メチル−2−フェニル−2−ペンテン−1− イリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸; Z−(R)−1−(2−(((1−フェニル−1−オクタニリデン)アミノ) オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸; E−(R)−1−(2−(((1−フェニル−1−オクタニリデン)アミノ) オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸; Z−(R)−1−(2−(((2−メトキシ−1−フェニル−1−エチリデン )アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸; Z−(R)−1−(2−(((1−フェニル−2,2,2−トリフルオロ−1 −エチリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸; Z−(R)−1(2−(((1−(シクロペンテン−1−イルフェニルメチレ ン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸; (R)−1−(2−(((シクロプロピルフェニルメチレン)アミノ)オキシ )エチル)−3−ピペリジンカルボン酸; (R)−1−(2−(((1,2−ジフェニルエチリデン)アミノ)オキシ) エチル)−3−ピペリジンカルボン酸; (R)−1−(2−((((2−フェニル−2−ペンテン−1−イリデン)ア ミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸; (R)−1−(2−((((5−メチル−2−フェニル−2−ヘキセン−1− イリデン)アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸; (R)−1−(2−(((5−メトキシ−1−フェニル−1−ペンチリデン) アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸; (R)−1−(2−(((1,3−ジフェニルプロパン−2−イリデン)アミ ノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸; (R)−1−(2−(((1−フェニル−3−メチル−1−ブチリデン)アミ ノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸; (R)−1−(2−(((1,2−ビス(4−フルオロフェニル)エチリデン )アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸; (R)−1−(2−((((1−フェニルシクロペント−1−イル)メチレン )アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸 (R)−1−(2−(((1,2−ビス(2−フルオロフェニル)エチリデン )アミノ)オキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸;または その医薬として許容される塩; である請求の範囲1項記載の化合物。 3.a)次式II: A=N−OH (II) (式中、Aは前記定義に同じ) で表される化合物を、次式III: (式中、R3,R4,Xおよびnは前記定義に同じであり、そしてZは脱離基であ る) で表される化合物と反応させるか;または (b)次式IV: A=N−O−(CH2)n−Y (IV) (式中、Aとnは前記定義と同じであり、そしてYは脱離基である) で表される化合物を、次式V: (式中、R3,R4およびXは前記定義と同じである) で表される化合物と反応させるか;または (c)次式VI: A=O (VI) (式中、Aは前記定義と同じである) で表される化合物を、次式VII: (式中、R3,R4,Xおよびnは前記定義と同じである)で表される化合物と反 応させるか;または (d)次式I: (式中、A,R3,R4およびnは前記定義と同じでありそしてXがC1-4−アル コキシである) で表される化合物を加水分解して; 式I(式中、A,R3,R4およびnは前記定義と同じでありそしてXがヒドロ キシである)で表される化合物を製造することを特徴とする、請求の範囲1記載 の化合物の製造方法。 4.医薬として許容される担体または希釈剤とともに、有効成分として請求の 範囲1に記載の化合物を含んでなる医薬組成物。 5.医薬として許容される担体または希釈剤とともに請求の範囲1記載の化合 物の有効量を含んでなる、GABAの取り込みに関連する中枢神経系疾患を治療する のに適切な医薬組成物。 6.一回服用量として請求の範囲1記載の化合物を0.5mg〜1000mgを含んでな る請求の範囲4または5に記載の医薬組成物。 7.GABAの取り込みに関連する中枢神経系疾患の治療を要する患者に、請求の 範囲1記載の化合物の有効量を投与することを含んでなる、該患者の上記疾患を 治療する方法。 8.GABAの取り込みに関連する中枢神経系疾患の治療を要する患者に、請求の 範囲5記載の医薬組成物を投与することを含んでなる、該患者の上記疾患を治療 する方法。 9.GABAの取り込みに関連する中枢神経系疾患の治療用医薬を製造するのに用 いる請求の範囲1記載の化合物の用途。
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