JPH08511782A - N−置換アザ複素環式カルボン酸類とそのエステル類 - Google Patents

N−置換アザ複素環式カルボン酸類とそのエステル類

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JPH08511782A JP7502352A JP50235295A JPH08511782A JP H08511782 A JPH08511782 A JP H08511782A JP 7502352 A JP7502352 A JP 7502352A JP 50235295 A JP50235295 A JP 50235295A JP H08511782 A JPH08511782 A JP H08511782A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)の治療的に活性なアザ複素環式化合物、該化合物の製造方法および該化合物を含んでなる医薬組成物に関する。新規化合物は、GABAの取込みに関連する中枢神経系疾患の治療に有用である。該式中、Aはフェニル、ベンジリデン、フェニルで置換されたC1-4アルキルまたはフェニルで置換されたC2-4アルケニル(該フェニル又はベンジリデンは、ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシまたはトリフルオロメチルで所望により置換される)で所望により置換された飽和または不飽和5員もしくは6員炭素環式環でありそして該飽和または不飽和5員もしくは6員炭素環式環は所望によりベンゾ環と縮合していてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】 N−置換アザ複素環式カルボン酸類とそのエステル類 発明の技術分野 この発明は、置換されたアルキル連鎖がN−置換基の一部を形成する新規なN −置換アザ複素環式カルボン酸類、およびそのエステル類、およびその塩類;そ れらの製造方法;それらの化合物を含有する組成物;ならびにγ−アミノ酪酸の 神経伝達系の異常機能の臨床治療に用いるそれらの化合物の用途に関する。 発明の背景 近年、γ−アミノ酪酸(以後GABAと呼称する)(哺乳類の中枢神経系における 抑制性神経伝達物質)に関する多くの薬理学的研究が行われている。 GABAの取り込みが阻害されると、シナプス間隙におけるこの抑制性神経伝達物 質の利用効率が高まり、その結果GABA作動性活性(GABA'ergic activity)が増 大する。増大したGABA作動性活性は例えば不安、痛みおよびてんかんならびに筋 肉と運動の障害の治療に有用である(例えば、P.Krogs-gaard-Larsen等、Progre ss in Medical Chemistry,22巻、68〜112頁、1985年参照)。 シナプス間隙からシナプス前神経末端とグリア細胞へのGABAの取り込みの周知 の強力な阻害剤としては、例えば3−ピペリジンカルボン酸(ニペコチン酸)が ある。しかし3−ピペリジンカルボン酸自体は、比較的極性の化合物であるから 、血液脳関門を横切ることができないので医薬としての実用性は見出されていな い。 米国特許第4,383,999号および同第4,514,414号ならびにヨーロ ッパ特許第236342号および同第231996号には、N−(4,4−ジ置換−3−ブテ ニル)アザ複素環式カルボン酸類のいくつかの誘導体が、GABA取り込みの阻害剤 として特許請求がなされている。ヨーロッパ特許第342635号および同第374801号 には、オキシムエーテル基とビニルエーテル基がそれぞれN−置換基の一部を形 成しているN−置換アザ複素環式カルボン酸類が、GABA取り込みの阻害剤として 特許請求がなされている。さらに国際特許願公開第WO9107389号および同第WO922 0658号には、N−置換アザ環式カルボン酸類がGABA取り込みの阻害剤として特許 が請求されている。ヨーロッパ特許第221572号では、1−アリール−オキシアル キルピリジン−3−カルボン酸類がGABA取り込みの阻害剤として特許請求がなさ れている。 Yunger,L.M.等、J.Pharm.Exp.Ther.,228巻、109頁、1984年によれば、N− (4,4−ジフェニル−3−ブテニ−1−イル)ニペコチン酸(SK&F 89976Aと 命名);N−4,4−ジフェニル−3−ブテン−1−イル)グバシン〔N−4, 4−diphenyl−3−buten−1−yl)guvacine〕(SK&F 100330Aと命名);N− (4,4−ジフェニル−3−ブテン−1−イル)−ホモ−β−プロリン(SK&F 1 00561と命名)およびN−(4−フェニル−4−(2−チエニル)−3−ブテン −1−イル)ニペコチン酸(SK & F 100604Jと命名)はGABA取り込みの経口で有 効な阻害剤とされている。これらのデータは、Krogs-gaard-Larsen,P.等、Epil epsy Res.,1巻、77〜93頁、1987年に要約されている。 発明の記載 本発明は次式I: (式中、Aはフェニル、ベンジリデン、フェニルで置換されたC1-4アルキルま たはフェニルで置換されたC2-4アルケニル(該フェニル又はベンジリデンは、 ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシまたはトリフルオロメチルで所望に より置換される)で所望により置換された飽和または不飽和5員もしくは6員炭 素環式環でありそして該飽和または不飽和5員もしくは6員炭素環式環は所望に よりベンゾ環と縮合していてもよい; R1およびR2は水素を表わすかまたは一緒になって結合を表わしてもよい; XはヒドロキシまたはC1-4アルコキシである; nは1,2,3,4または5である) で表わされる新規N−置換アザ複素環式カルボン酸およびそのエステル又はそ れらの塩に関する。 式Iの化合物は幾何異性体および光学異性体として存在する場合があるが、こ れらのすべての異性体およびその混合物はこの発明に含まれる。これらの異性体 は、クロマトグラフィー法または適切な塩の分別結晶法のような標準の方法で分 離することができる。 この発明の化合物は、医薬として許容される酸付加塩として任意に存在し、ま たはそのカルボン酸基がエステル化されていないときに医薬として許容される金 属塩もしくは任意にアルキル化されたアンモニウム塩として存在する。 このような塩の例としては、無機および有機の酸付加塩、例えば塩酸塩、臭酸 塩、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、フタル酸塩、フマル 酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩または類似の 医薬として許容される無機もしくは有機の酸付加塩があり、そしてJournal of P harmaceutical Science,66巻、2頁、1977年に列挙されている医薬として許容 される塩類がありこれは本明細書に援用するものである。 この発明の好ましい実施態様では、C1-4アルキルはメチル又はエチルであり 、C1-4アルケニルはエチリデンであり、C1-4アルコキシはメトキシ又はエトキ シであり、そしてXはメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ又はn−プロポキシ でありそしてnは2,3又は4を含む。 式1の化合物は親油性が高いので、N−置換基がない親化合物(すなわちニコ ペチン酸およびグバシン)より、脳に対する利用効率が高い。 シナプス間隙からのGABAの取り込みを阻害する式Iで表される新規な化合物は 、GABA作動性活性の選択的強化を行う点で、中枢神経系で有用な薬理特性をもっ ているということが証明されたのである。式Iの化合物は例えば痛み、不安、錐 体外路性ジスキネジー、てんかんおよび特定の筋肉障害と運動障害を治療するの に用いることができる。またこれらの化合物は鎮静薬、催眠薬および抗うつ薬と しても有用である。 式Iの化合物は、次の方法により製造される: 方法A: 式II(式中、Aおよびnは先に定義した意味でありそしてYは適当な脱離基例 えばハロゲン、p−トルエンスルホネート又はメシラートである)の化合物を、 式III(式中、R1,R2およびXは先に定義された意味である)のアザ複素環式 化合物と反応させることができる。このアルキル化反応は、溶剤例えばアセトン 、ジブチルエーテル、2−ブタノン、テトラヒドロフラン、メチルイソブチルケ トン又はトルエン中塩基例えば炭酸カリウム並びに触媒、例えばアルカリ金属ヨ ウ化物の存在下、用いられる溶剤に対する還流温度で例えば1〜120時間行うこ とができる。Xがアルコキシであるエステルを製造した場合、式I(式中、Xは OHである)の化合物は、好ましくは室温で水性アルカリ金属水酸化物溶液および アルコール例えばメタノール又はエタノールの混合物中、例えば約0.5ないし6 時間、エステル基の加水分解により製造できる。 方法B: 式IV(式中、Aは先に定義した意味である)の化合物を、式V(式中、R1, R2,nおよびXは先に定義した意味でありそしてZは適当な脱離基例えばハロ ゲン、p−トルエンスルホネート又はメシラートである)の化合物と反応させる ことができる。このアルキル化反応は、適当な溶剤例えばジブチルエーテル、2 −ブタノン、テトラヒドロフラン、メチルイソブチルケトン又はトルエン中、塩 基例えば炭酸カリウム又は水素化ナトリウムの存在下、用いられる 溶剤に対する還流温度までの温度で例えば1ないし120時間行うことができる。 Xがアルコキシであるエステルが製造された場合、式I(式中、XはOHである) の化合物は、好ましくは室温で水性アルカリ金属水酸化物溶液およびアルコール 例えばメタノール又はエタノールの混合物中、例えば0.5ないし6時間エステル 基の加水分解により製造できる。 式II,III、およびIVの化合物は、当業者に周知の方法により製造できる。式 Vの化合物は、EP374801に記載された手順に従って製造できる。 一定の環境下で、前記方法で用いられる中間体、例えば式III又はVの化合物 を適当な保護基で保護するが必要であるかもしれない。カルボン酸は、例えばエ ステル化できそしてそのような基の除去は、「Protective Groups in 0rganic S ynthesis」T.W.グリーンおよびP.G.M.ワッツ、第2版(John Wiley,1991)に記 載されている。 薬理学的方法 この発明の化合物の、〔3H〕−GABA取り込みの生体外阻害性の値は、特にFja llandの方法(Acta Pharmacol.Toxicol.,42巻、73〜76頁、1978年)によって 検定した。 雄のウイスターラットの皮質組織を、10倍容積の0.32Mスクロース中、ガラス /PTFEホモジナイザーを用いて手動でゆるやかにホモジナイズした。120nMのNaC l、9.2nMのKCl、4mMのMgSO4、2.3nMのCaCl2および10mMのグルコースを含有する 40mMトリスHCl緩衝液(30℃でpH7.5)中、30℃で60分間インキュベートした。 いくつかの代表的化合物のGABA取り込み阻害性の値を表1に記録してある。 前記の適応症の場合、投与量は使用される式Iの化合物、投与方法および所望 の治療法によって変化する。しかし、便宜上1日当り1〜5回で任意に徐放形で 、約0.5mg〜約1000mg、好ましくは約1mg〜約500mgの式Iの化合物を投与するこ とによって一般に満足すべき結果が得られる。経口投与に適した剤形は通常、医 薬の担体または希釈剤と混合して式Iの化合物を約0.5mg〜約1000mg、好ましく は約1mg〜約500mg含有している。 式Iの化合物は、医薬として許容される酸付加塩の形態で、または可能な場合 には金属塩もしくは低級アルキルアンモニウム塩として投与することができる。 またこの発明は、式Iの化合物またはその医薬として許容される塩を含有する 医薬組成物に関し、そして通常このような組成物は医薬の担体または希釈剤も含 有している。この発明の化合物を含有する組成物は通常の方法で製造することが でき、在来の形態例えばカプセル剤、錠剤、液剤または懸濁剤の形態で登場させ ることができる。 使用される医薬担体は従来の固体または液体の担体でもよい。固体担体の例は 、ラクトース、白上、スクロース、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アラビ アゴム、ステアリン酸マグネシウムおよ びステアリン酸である。液体の担体の例は、シロップ、落花生油、オリーブ油お よび水である。 同様に、担体または希釈剤は、当該技術分野で公知の時間遅延剤、例えばグリ セリンモノステアレートまたはグリセリンジステアレートを単独またはワックス と混合して含有させてもよい。 経口投与用の固体担体が用いられる場合、その製剤は錠剤にしてもよく、粉末 もしくはペレットの形態で硬質ゼラチンのカプセル中に入れてもよく、またはト ローチもしくは口中錠の形態でもよい。固体担体の量は広範囲にわたって変化す るが通常約25mg〜約1gである。液体の担体が用いられる場合、その製剤は、シ ロップ剤、乳剤、軟質ゼラチンカプセル剤、または水性もしくは非水性の液体の 懸濁剤もしくは液剤のような注射用滅菌液体の形態である。 一般に、この発明の化合物は、1回服用量として50〜200mgの有効成分を医薬 として許容される担体中またはこの担体とともに含有する1回服用剤形で投与さ れる。 この発明の化合物の投与量は、患者、例えばヒトに医薬として投与する場合、 1日あたり1〜500mgであり、例えば1回投与当り約100mgである。 従来の錠剤化法で製造される一般的な錠剤は以下の成分を含有している。 コア: 有効化合物(遊離化合物またはその塩として) 100mg コロイド二酸化ケイ素〔Aerosil(商標)〕 1.5mg 微結晶性セルロース〔Avicel(商標)〕 70mg 改質セルロースガム〔Ac-Di-Sol(商標)〕 7.5mg ステアリン酸マグネシウム コーティング: HPMC 約9mg *Mywacett(商標)9-40T 約0.9mg *フィルムコーティング用に可塑剤として用いられるアシル化モノグリセリド 。 投与経路は、有効化合物を適正なまたは望ましい作用部位に有効に輸送する任 意の経路であり、例えば、経口もしくは非経口の例えば直腸、経皮、皮下、静脈 内、筋肉内もしくは鼻腔内の経路があるが、経口経路が好ましい。 実施例 式Iの化合物の製造方法を以下の実施例でさらに説明するが、この発明を限定 するものではない。 以後、TLCは薄層クロマトグラフィーを意味し、THFはテトラヒドロフランを、 CDCl3はジュウテリオクロロホルムを、そしてDMSO−d6はヘキサジュウテリオジ メチルスルホキシドを意味する。実施例化合物の構造は元素分析またはNMRで確 認する。NMRのピークは適切な場合、標題の化合物の特性プロトンに帰属させる 、NMRのシフト(δ)はpart per million(ppm)で示してある。m.p.は融点であ り℃で示す。カラムクロマトグラフィーは、Merkシリカゲル60(製品番号9385) を用い、W.C.Still等、J.0rg.Chem.,43巻、2923〜2925頁、1978年に記載されて いる方法にしたがって実施した。出発物質として用いられる化合物は、公知の化 合物であるか、またはそれ自体公知の方法で容易に製造できる化合物である。 例1 (R)−1−(2−フェノキシエチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩酸塩 2−フェノキシエチルブロミド(20g,100mmol)、(R)−3−ピペリジン カルボン酸エチルエステル(34g,112mmol)、炭酸カリウム(41g、298mmol) およびメチルイソブチルケトン(200ml)の混合物を、一夜加熱還流した。反応 混合物を放冷し次いで濾過した。溶剤を真空下で濾液から蒸発させ次いで残留物 をシリカゲルによるカラムクロマトグラフィー(800g、ヘプタン/酢酸エチル =4/1)により精製し、オイルとして17.1gの(R)−1−(2−フェノキシ エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステルを得た。 前記エステル(3.5g,13mmol)をエタノール(35ml)に溶解し次いで4N水 酸化ナトリウム(3.2mI)を添加した。混合物を水で希釈し次いで4Mの塩酸(6 .3ml)を添加した。混合物を真空下で濃縮し次いでジクロロメタン(50ml)およ びアセトンを残留物に添加した。混合物を真空下で濃縮し固体残留物を得、これ をアセトン(500ml)と共に加熱還流した。未だ熱い間に混合物を濾過し次いで 濾液を結晶化のため一夜放置した。形成した固体を濾過により単離し次いで乾燥 し1.0gの表題化合物を固体として得た。 M.p.169-170℃.C14H19NO3.HClに対する理論値: C,58.8%;H,7.1%;N,4.9%;実測値: C,58.8%;H,7.2%;N,4.9%. 例2 (R)−1−(4−フェノキシ−1−ブチル)−3−ピペリジンカルボン酸塩 酸塩 4−フェノキシ−1−ブチルブロミド(10g,44mmol)、(R)−3−ピペリ ジンカルボン酸エチルエステル(15g,44mmol)、炭酸カリウム(18g、131mmo l)およびメチルイソブチルケトン(100ml)を一夜加熱還流した。反応混合物を 放冷し次いで濾過した。溶 剤を真空下で濾液から蒸発させ次いで残留物をシリカゲルによるカラムクロマト グラフィー(300g、ヘプタン/酢酸エチル=4/1)により精製し、12.1gの (R)−1−(4−フェノキシ−1−ブチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチ ルエステルをオイルとして得た。 前記エステル(3.5g,11.5mmol)をエタノール(35ml)に溶解し次いで4N 水酸化ナトリウム(5.7ml)を添加した。混合物を室温で一夜撹拌した。反応混 合物を水で希釈し次いで4Mの塩酸(11.5ml)を加えた。混合物を真空下で濃縮 し次いでジクロロメタン(50ml)およびアセトンを残留物に加えた。混合物を真 空下で濃縮し残留物を得、これをアセトン(700ml)と共に加熱還流した。混合 物を未だ熱い間に濾過し、次いで濾液を結晶化に対し放置した。形成した固体を 濾過により乾燥し1.9gの表題化合物を固体として得た。 M.p.176-177℃.C16H23NO3HClに対する理論値: C,61.2%;H,7.7%;N,4.5%;実測値: C,61.4%;H,7.9%;N,4.5%. 例3 (R)−1−(2−(2−ベンジルフェノキシ)エチル)−3−ピペリジンカ ルボン酸塩酸塩 水素化ナトリウム(0.8g,20mmol,60%オイル分散)を、窒素雰囲気下にお かれたトルエン(30ml)に溶解した2−ベンジルフェノール(1.8g,10mmol) の撹拌溶液に少しずつ添加した。混合物を30分間撹拌し次いで(R)−1−(2 −ブロモエチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステルヒドロブロミド( 3.5g,10mmol,EP374801)を少しずつ添加した。反応混合物を室温で2時間撹 拌し次いで水(50ml)を加えた。相を分離し次いで有機相を、10%クエン酸溶液 (200ml)で抽出した。この酸性溶液を少部分のトルエンで抽 出し次いで有機抽出物をすてた。酸性水性相に、4Nの水酸化ナトリウムをpHが 7−8になるまで加え次いで混合物を酢酸エチル(150ml)で抽出した。有機相 を乾燥し(Na2SO4)次いで溶剤を真空下で蒸発させ1.7gの(R)−1−(2− (2−ベンジルフェノキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステ ルをオイルとして得た。 上記エステル(1.7g,4.6mmol)をエタノール(l0ml)に溶解し次いで4N水 酸化ナトリウム(3.5ml)を加えた。混合物を室温で5時間撹拌した。過剰の濃 塩酸を加え、次いでジクロロメタン(300ml)を加えた。相を分離し次いで有機 相を乾燥した(Na2SO4)。溶剤を真空下で蒸発させフォーム状残留物を得、これ をアセトン(15ml)に溶解した。形成した固体を濾過により単離し次いで乾燥し 1.3gの表題化合物を固体として得た。 M.p.165-167℃.C21H25NO3.HClに対する理論値: C,67.1%;H,7.0%;N,3.7%;実測値: C,66.9%;H,7.0%;N,3.4%. 例4 (R)−1−(2−(3−フェニルフェノキシ)エチル)−3−ピペリジンカ ルボン酸塩酸塩 水素化ナトリウム(0.46g,11.6mmol,60%オイル分散)を、窒素雰囲気下に おかれたトルエン(30ml)に溶解した3−ヒドロキシビフェニル(0.99g,5.8m mol)の撹拌溶液に少しずつ添加した。混合物を30分間撹拌し次いで(R)−1 −(2−ブロモエチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステルヒドロブロ ミド(2.0g,5.8mmol,EP374801)を少しずつ添加した。反応混合物を室温で一 夜撹拌し次いで水(50ml)を加えた。相を分離し次いで有機相を、トルエン(20 ml)で抽出した。溶剤を真空下一緒にした有機相から蒸 発させ残留物を得、この残留物を酢酸エチル(100ml)中に溶解した。水(50ml )を加え次いでpHを34%酒石酸溶液で4に調節した。相を分離し、次いで有機相 を34%酒石酸(2×5ml)で抽出した。一緒にした水性相に、酢酸エチル(30ml )を加え次いでpHを2N水酸化ナトリウムで7.5に調節した。有機相をブライン (10ml)で洗浄し次いで乾燥した(Na2SO4)。溶剤を真空下で蒸発させ、1.5g の(R)−1−(2−(3−フェニルフェノキシ)エチル)−3−ピペリジンカ ルボン酸エチルエステルをオイルとして得た。 上記エステル(1.4g,4mmol)をエタノール(30ml)に溶解し次いで4N水 酸化ナトリウム(4.5ml)を加えた。混合物を室温で一夜撹拌した。反応混合物 を真空下で濃縮し残留物を得、これにジクロロメタン(175ml)を加えた。混合 物を氷浴上に置き次いで有機相を乾燥した(Na2SO4)。溶剤を真空下で濃縮し残 留物を得、これをジクロロメタン(175ml)および少量の部分の水の混合物に溶 解した。相を分離し次いで有機相を乾燥した(Na2SO4)。溶剤を真空下で蒸発さ せ0.4gの表題化合物をオイルとして得た。 1H NMR(DMSO-d6)δ4.55(brs,2H). 例5 (R)−1−(2−(2−フェニルフェノキシ)エチル)−3−ピペリジンカ ルボン酸塩酸塩 2−ヒドロキシビフェニル(3.0g,17.6mmol)、(R)−1−(2−ブロモ エチル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステルヒドロブロミド(6.1g,1 7.6mmol,EP374801)、炭酸カリウム(9.7g,71mmol)およびメチルイソブチル ケトン(50ml)を、22時間加熱還流した。反応混合物を放冷し、メチルイソブチ ルケトンで希釈し次いで濾過した。溶剤を真空下で蒸発させ次いで残留物をカラ ムクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル=2/3)により精製し 、2.7gの(R)−1−(2−(2−フェニルフェノキシ)エチル)−3−ピペ リジンカルボン酸エチルエステルをオイルとして得た。 前記エステル(2.0g,5.7mmol)をエタノール(25ml)に溶解し次いで4Nの 水酸化ナトリウム(6.4ml)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。過剰の 濃塩酸を加え、引き続き少部分の水を加えた。混合物を真空下で濃縮し次いでジ クロロメタン(100ml)および水(25ml)を加えた。相を分離し次いで有機相を 乾燥した(Na2SO4)。溶剤を真空下で蒸発させ固体残留物を得、これをアセトン から再結晶し1.2gの表題化合物を固体として得た。 M.p.171-172℃.C20H23NO3.HClに対する理論値: C,66.4%;H,6.7%;N,3.9%;実測値: C,66.4%;H,6.8%;N,3.7%.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV ,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SK,UA,UZ,VN (72)発明者 アンデルセン,クヌート エリック デンマーク国,デーコー―2765 スメル ム,ネーデルンデン 122 (72)発明者 ペテルセン,ハンス デンマーク国,デーコー―2720 バンレー ゼ,グルデイエルバイ 11 (72)発明者 ルント,ベーレント フリードリヒ デンマーク国,デーコー―2980 コッケダ ル,ローゼンハーベン 118

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次式I: (式中、Aはフェニル、ベンジリデン、フェニルで置換されたC1-4アルキルま たはフェニルで置換されたC2-4アルケニル(該フェニル又はベンジリデンは、 ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシまたはトリフルオロメチルで所望に より置換される)で所望により置換された飽和または不飽和5員もしくは6員炭 素環式環でありそして該飽和または不飽和5員もしくは6員炭素環式環は所望に よりベンゾ環と縮合していてもよい; R1およびR2は水素を表わすかまたは一緒になって結合を表わしてもよい; XはヒドロキシまたはC1-4アルコキシである; nは1,2,3,4または5である) で表わされる化合物又はその医薬として許容し得る塩。 2.(R)−1−(2−フェノキシエチル)−3−ピペリジンカルボン酸: (R)−1−(4−フェノキシ−1−ブチル)−3−ピペリジンカルボン酸; (R)−1−(2−(2−ベンジルフェノキシ)エチル)−3−ピペリジンカ ルボン酸; (R)−1−(2−(3−フェニルフェノキシ)エチル)−3−ピペリジンカ ルボン酸; (R)−1−(2−(2−フェニルフェノキシ)エチル)−3−ピペリジンカ ルボン酸: である、請求の範囲第1項記載の化合物又はその医薬として許容し得る塩。 3.請求の範囲第1項記載の化合物の製造方法であって、 a)次式II: A−O−(CH2n−Y (II) (式中、Aおよびnは先に定義した意味であり、そしてYは脱離基である) で表わされる化合物を、次式III: (式中、R1,R2およびXは先に定義した意味である) で表わされる化合物と反応させるか;または b)次式IV: A−0H (IV) (式中、Aは先に定義した意味である) で表わされる化合物を、次式V: (式中、R1,R2,Xおよびnは先に定義した意味でありそしてZは脱離基であ る) で表わされる化合物と反応させるか;または c)次式I: (式中、R1,R2,Aおよびnは先に定義した意味でありそしてXはC1-4アル コキシである) で表わされる化合物を加水分解し、式I(式中、R1,R2,Aおよびnは先に 定義した意味でありそしてXはヒドロキシである) で表わされる化合物を得る、前記製造方法。 4.活性成分として請求の範囲第1項記載の化合物並びに医薬として許容し得 る担体又は希釈剤を含んでなる医薬組成物。 5.GABAの取込みに関連した中枢神経系疾患の治療に適した医薬組成物であっ て、請求の範囲第1項記載の化合物の有効量並びに医薬として許容され得る担体 又は希釈剤を含んでなる、前記医薬組成物。 6.請求の範囲第1項記載の化合物の0.5mgないし1000mgを含んでなる、請求 の範囲第4又5項記載の医薬組成物。 7.中枢神経系疾患の治療を必要とする被験者においてGABAの取込みに関連し た中枢神経系疾患の治療方法であって、請求の範囲第1項記載の化合物の有効量 を該被験者に投与することを含んでなる、前記治療方法。 8.中枢神経系疾患の治療を必要とする被験者においてGABAの取込みに関連し た中枢神経系疾患の治療方法であって、請求の範囲第5項記載の医薬組成物を該 被験者に投与することを含んでなる、前記治療方法。 9.GABAの取込みに関連した中枢神経系疾患の治療のための医薬 の製造のための請求の範囲第1項記載の化合物の使用。
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