JPH08510300A - 頸部保護システム - Google Patents

頸部保護システム

Info

Publication number
JPH08510300A
JPH08510300A JP6525654A JP52565494A JPH08510300A JP H08510300 A JPH08510300 A JP H08510300A JP 6525654 A JP6525654 A JP 6525654A JP 52565494 A JP52565494 A JP 52565494A JP H08510300 A JPH08510300 A JP H08510300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
wearer
neck
helmet
collar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6525654A
Other languages
English (en)
Inventor
アーチャー,シュリーヴ,マクラーレン,ザ・サード
Original Assignee
エントロピー・レーシング,インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エントロピー・レーシング,インコーポレイテッド filed Critical エントロピー・レーシング,インコーポレイテッド
Publication of JPH08510300A publication Critical patent/JPH08510300A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A42HEADWEAR
    • A42BHATS; HEAD COVERINGS
    • A42B3/00Helmets; Helmet covers ; Other protective head coverings
    • A42B3/04Parts, details or accessories of helmets
    • A42B3/0406Accessories for helmets
    • A42B3/0473Neck restraints
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
    • A41D13/00Professional, industrial or sporting protective garments, e.g. surgeons' gowns or garments protecting against blows or punches
    • A41D13/015Professional, industrial or sporting protective garments, e.g. surgeons' gowns or garments protecting against blows or punches with shock-absorbing means
    • A41D13/018Professional, industrial or sporting protective garments, e.g. surgeons' gowns or garments protecting against blows or punches with shock-absorbing means inflatable automatically
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
    • A41D13/00Professional, industrial or sporting protective garments, e.g. surgeons' gowns or garments protecting against blows or punches
    • A41D13/05Professional, industrial or sporting protective garments, e.g. surgeons' gowns or garments protecting against blows or punches protecting only a particular body part
    • A41D13/0512Neck or shoulders area

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Helmets And Other Head Coverings (AREA)
  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 ヘルメット(101)の基部の周りに配設されたカラー(105)から急速に展開可能なガス充填バッグ(110)を有する頸部保護システムにより、オートバイ、スノーモービル、ジェットスキー、パワーボート等の運転者の衝撃の大きな事故又は急な加減速の際における頭及び首の効果的な支持が提供される。展開時には、バッグ(110)は、前方は中間の胸骨領域まで延び、後方は少なくとも第4あるいは第5胸椎までほぼ延び、側方は肩上で胸乳突筋群と肩甲骨の側端との間のほぼ中間点まで延び、これにより着用者の頭が僅かに伸長した状態で保持されて、肉体的損傷が緩和される。また、展開可能な頸部カラーは、ヘルメットに対して取り外し可能に取り付けることができる。このカラーは、衝撃を受けた後に展開させることも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 頸部保護システム 技術分野 本発明は、衝撃に起因する頭部及び上部脊椎の傷害に対する保護及び緩和に関 する。特に、本発明は、高速での衝突時にオートバイ並びにパワーボート、ジェ ットスキー、スノーモービル等の運転者の頭部及び頸椎を保護するためのシステ ムに関する。本発明のシステムはまた、使用不能となった航空機からの(脱出の ための)射出時に受ける衝撃及び圧迫負荷から個人用及び軍用(特に軍用)の航 空機のパイロットの頭部及び上部脊椎を保護するのに効果的なものである。 発明の背景 頭及び首の傷害は、人類が被る最も破壊的なものとなる。安全装置が大きく進 歩したにも関わらず、頭及び首の傷害は、死や社会復帰を不能する主な原因とな ったままである。それらの傷害の全てでなくともそれらの多くは青年または若い 成人に生じるので、かかる出来事は、生産力の損失や医療の損害を被る点で社会 に大きな損失を与えるものであると考えられる。実際に、「The Jounal of the American Medical Association」に記載の最近の論説では、オートバイに関する 傷害についてのみの社会に対する大きな損害を引用している。 頭蓋骨及びその内容物を損傷から保護するための保護用ヘッ ドギアの能力の改良は、停滞状態に達していると思われる。現在、ヘルメットの 設計上の変更は、快適性及び軽量化を目的としたものとなっている。かかる設計 変更は適当なものに見えるが、一般には、現代のヘルメットによる防御を圧倒す る激しい打撃が加えられた場合には、恐らくは首、即ち頸椎に破壊的な損傷が生 じることになる。頸椎を保護するための実際的なシステムが達成されて初めて、 頭部の保護に関する改良が価値のあるものとなる。 脊椎の頸部部分は、その他の脊柱の部分にある伸長性の支持筋系がない点で幾 分独特なものである。頭蓋骨は、その中央に近接して支持され、従って重力に抗 して支持され、首の筋肉は、主に動きを容易にするために形成されている。主な 首の筋肉は、頭を曲げたり回したりする胸乳突、及び頭を伸長させるぞう帽筋( trapezius)である。 図1は、ヒトの頸椎の分解図を示すものである。この頸椎は、後結節10と、脊 椎用の溝11と、歯突起用の前弓小関節12と、内部小結節13と、下関節突起14と、 横突起15と、上関節面16と、歯突起(歯状突起)17と、横突起後結節18と、肋横 突りょう(bar)19と、前結節20と、椎骨動脈(血液供給)経路21と、横突孔22 と、脊椎23と、唇縁24と、関節突起下部25及び上部26と、頸動脈結節27と、痕跡 前結節28と、椎体29と、横靭帯用の外側塊結節30と、上関節突起31と、環椎36と 、第4頸椎37と、第5頸椎38と、第6頸椎39と、第7頸椎40とからなる。 図2は、関節がつながった状態のヒトの頸椎を示す正面図で ある。同図は図1に示す多数の要素から構成されており、更に横突起前結節41及 び神経用の溝42を含んでいる。図3は、関節がつながった状態のヒトの頸椎を示 す側面図である。同図は、図1及び図2に示す多数の要素を備えており、更に、 脊椎動脈43と、きょく突起即ちきょく44と、関節突起柱45と、板46とを含んでい る。 図4は、ヒトの椎間板及び靭帯を断面で示す側面図である。同図は、図1ない し図3の幾つかの要素を含んでおり、更に、椎体の縦方向の前靭帯47と、椎体の 縦方向の前靭帯48と、黄色靭帯49と、きょく間靭帯50と、きょく上靭帯51と、包 52と、髄核53と、椎間板54と、髄核用の腔55と、環帯線維56と、硝子板57と、椎 体中に突出する髄核58と、椎体静脈用の管59と、腹側及び背側の神経根60と、硬 膜61とを含んでいる。 ここで図1ないし図4を参照する。椎骨は、2つの短い隣接する円筒として描 くことができ、その大きい方の円筒が椎体である。これが脊柱の負荷支持構造で ある。頸椎は、中実のものであり、椎間板と呼ばれる弾性を有する線維軟骨構造 によって隣接部分から分離されている。 脊髄は、板(弓)により形成された隣接する中空の円筒内における椎孔として 知られる空間内に支持されている。脊髄即ち椎骨動脈への血液の供給は、椎体に 対して横方向に突出する骨突出部を通る孔内で行われる。更に、きょく突起と呼 ばれる弓の後側には骨突出部が存在する。靭帯は、上述その他の構造を結合させ て、この系の強度に貢献するものとなる。 傷害による影響を最も多く受ける脊柱領域は、第4及び第5頸椎と第11及び第 12胸椎である。後者では、その領域における筋肉群の本質的な強度はかなりの支 持を提供するものとなる。 頸椎は、既述のように、筋肉による支持が弱いものである。従って、かなりの質 量を有する頭部は、身体に衝撃を受けた際または身体が急激に移動した際に、振 り子又は重い荷物として作用する。 脊髄が損傷を受ける例としては、頸椎の急激で且つ過度の動き及び/又は圧縮 が発生して、椎骨間の靭帯が断裂し、椎間板及び椎体が圧縮され断裂するといっ たものがある。椎孔に捕捉された脊髄は、骨の断片又は押し出された椎間板によ って圧縮され、又は伸長されて、その血液の供給が妨げられたり、その神経が断 裂される可能性がある。Bohlman及びBoadaにより研究された一連の頸椎の傷害が 論文「Fractures and Dislocations of the Lower Cervical Spine」に記載され ており、かかる傷害の1/3は自動車事故に起因するものであり、その発生率は 青年又は若い成人の場合が最も高くなっている。 椎間板の傷害が一般的であることが分かった。脳の障害は、その61%が脊髄の 傷害に関連し、脊髄の傷害は、その63%が脳の障害を伴っており、これは、脊髄 の傷害が頭部の損傷と近接した関係にあることを示している。極めてまれな場合 として、全脊髄の断列が示されている。その代わり、重大な神経の損傷は、主に 虚血(血液の供給の中断)に起因するものであることが発見され、早期の安定化 及び環納によりほぼ改善されている。 頸椎の傷害が認められた後には、できる限り早く固定を行うべきである。これ は、引き続き動くと、その傷害の結果として脊髄内で既に進行中の病理的プロセ スを強めることになるからである。従って、損傷後できる限り早く脊髄の牽引を 伴う柔軟な襟体をすることが推奨される。 脊髄の障害を発生させる最も一般的な力を以下に示す。 1)屈曲 2)屈曲回転 3)僅かな屈曲を伴う垂直(軸方向)負荷 4)伸長 1)屈曲 直線的な屈曲による傷害は、最も一般的な脊椎の傷害であり、下椎骨の上部腹 側部分の大部分の崩壊を伴うことが極めて多く、また図5及び図6に示すように 脊椎突起間の靭帯の断裂や脊髄の伸長もまた伴うものとなる。この場合には、組 織への血液の供給の中断、微視的な出血、及び膨化が生じる。限られた空間で膨 化が起こるので、圧力の増大により血液の供給が更に害され、その結果、組織が 更に損傷を受けることになる。 2)屈曲回転 頭部がその屈曲時に回転した結果、靭帯が一方のみとなり、屈曲だけの場合と 同様の骨の傷害及び組織の傷害を受けることになる。 3)僅かな屈曲を伴う垂直又は軸方向の負荷 この場合には、図7ないし図11に示すように、椎体が砕け て椎孔にめり込む可能性がある。これは、直接的な圧力により、及び、血液の供 給を害することにより間接的に、脊髄に損傷を与えるものとなる。また椎間板が 椎孔内に突出する可能性があり、この場合にも同様の結果となる。 図11は、内部のくさび状の骨折を示している。図8は、椎体全体の破砕を示 している。図9は、脊髄に対して押し出されている椎骨の後側断片を示している 。最後に、図10は、屈曲状態で破砕された椎体の最終的な変位を示しており、 この場合には椎体の断片が後側に変位している。 4)伸長 頸部脊髄の過伸展による傷害62では、図12に示すように、椎間靭帯及び椎間 板が断裂される。きょく突起が互いに押圧し合って基部で破砕し、これにより屈 曲傷害に対する頸椎の抵抗が低下し、反動で頭部が前方に回転する際に脊髄63が 伸張することになる。屈曲-伸展傷害は、自動車事故で最も一般的に発生するタ イプの傷害である。 明らかに、これらの傷害の激しさを防止し又は低減させるために、ヘルメット と共に用いる何らかの支持システムが必要とされている。現時点で入手可能な唯 一の装置は、固定式のものであり、通常は、ヘルメットと肩との間に装着する織 物で覆われた弾性フォームからなるものである。この設計は、自動車レースで広 く受け入れられたが、本明細書中で論じるように幾つかの顕著な欠点を有するも のである。 かかる装置は、実際には、オートバイのライダー又は航空機 のパイロットには使用されていない。「カラー」によって生じる頭部の可動性の 制限は、一般に、彼らには許容できないものとなる。しかし、残念ながら、かか る人々は脊髄の損傷に関して重大な危険にさらされている。多数の安全装置及び 保護装置が軍用及び個人用の航空機のパイロットのために提供された場合であっ ても、衝突による衝撃又は使用不能となった航空機からの(脱出のための)射出 時の衝撃を受けた際に頭部の可動性を制限するためのシステムは存在しない。 固定式装置における他の欠点は、彼らの限られた許容範囲を超えるものとなる 。回転及び屈曲−伸展による傷害は、自動車事故で元雄も一般的なものである。 現行の設計では、過屈曲に対して意味のある保護を提供することができず、ヘル メットとの限られた接触領域は、実際には支点を提供するものとなり、回転の中 心を隆起させ、脊髄に対する牽引力を増大させ、傷害を悪化させるものとなる。 従来技術として米国特許第3900896号があり、これは、フットボールプレイヤ ー等の競技者用の首支柱に関するものであり、考え得る首の骨折又は脊髄の傷害 から競技者を保護するためのものである。同特許明細書に記載の首支柱は一般に 、競技者の首の直ぐ後部に垂直にその首と平行に配置される剛性部材からなり、 その上端は、保護用ヘルメットに固定され、その下端は、競技者のスーツの一部 を構成するブラケット又は肩パッド上に支持される。その剛性部材と下方のブラ ケットとの結合は、首とほぼ平行な垂直軸のまわりに剛性部材が自由に回転でき るよ うに記載されているが、その実際の自由回転量は定かでない。更に、この発明は 頭部の前方及び後方への傾きを制限するものであるとはっきり教示されている。 最後に、その着用者が不快であることが明らかなため、その首支柱は、下側の支 持部材と共に使用しなければならない。頭部の可動性の制限は、オートバイのラ イダーや、パワーボート、ジェットスキー、スノーモービル等の他の同様の乗り 物の運転者を含めた殆どのスポーツ関係者にとって簡単に受け入れることはでき ないものである。 米国特許第3930667号明細書には、オートバイのライダーにより着用される衝 突保護用の膨張可能な衣料が記載されている。この衣料は、加圧ガス源に着脱可 能に取り付けられ、この加圧ガス源は、オートバイの所定の減速に応じて、又は 、衝突あるいは転落が回避不能であると思われる際の手動操作に応じて、スーツ を膨張させるよう動作するものである。この加圧ガス源はオートバイに配設され る。従って、その衣料が完全に膨張する前にライダーがオートバイから飛び降り 又は投げ出されると、その後の最初の又は多数の衝撃からのライダーの保護は、 信頼性の低いものとなる。更に、上記の衣料またはスーツは、背骨及び脊椎の保 護には有効であるが、脊椎の頸部又はライダーの頭部の保護には役に立たないも のと思われる。 最後に、米国特許第4825469号もまたオートバイ用の安全衣服を教示しており 、この衣服は、事故が起こりそうな場合又は実際に事故が起こった場合に膨張し て、決定的な又は致命的な障害を最も受け易い身体の部分のための保護用エンク ロージャを 提供するものである。しかし、この場合も加圧ガスまたは液化ガスがオートバイ に配設されているので、上記米国特許第3930667号に関して説明した場合と同様 に、その衣料の総合的な有用性は信頼性の低いものとなる。安全衣服の幾つかの 異なる具体例が開示されており、これは典型的には、頭の上部及び側部のまわり を上方へ次いで前方へと拡がる膨張可能フードを備えている。しかし、衝撃を受 けた際に屈曲及び屈曲回転による傷害が防止されるか定かではなく、また、軸方 向の負荷による損傷あるいは伸展による傷害さえも低減されるか定かでない。 本発明の開発の早期の段階で、本発明に関する論文が発行された。Thompson, Steven L.による「Dr.Archer's Air Bag」(Cycle World,February 1989)を 参照されたい。 発明の開示 理想的には、頭部の過度の移動とその結果として生じる頸椎の損傷とを防止す るシステムは、必要なときにだけ現れ、それ以前は現れないものであるべきであ る。更に、かかるシステムは、頭部の可動性を制限することなく、現行設計より も優れた保護を提供するように設計されるべきである。従って、上述の頸椎に対 する傷害のメカニズムに従って、本発明の頸部保護システムは、以下の教示を行 うものとなる。 1)頭の移動速度及び移動範囲の効果的な制限 2)迅速で時宜を得た完全な展開 3)利用を最大限にするための非展開形態での快適性 4)後続の移動と更なる傷害とを最小限にするための初期の展開 後の持続的な支持 5)頭と首に作用する力を最小限にするための軽量及び低重心 本発明の原理に従って構成された頸部保護システムは、耐衝撃ヘルメットの基 部の周りに配設された中空カラーから展開可能なガスが充填されたバッグにより 頭及び首の効果的な支持を提供するものである。この展開を行う構成では、その バッグは、前方は、ほぼ胸骨領域まで延び、後方は、少なくとも第7頸椎又は更 に第4あるいは第5胸椎までほぼ延び、側方は、肩上で胸乳突筋群と肩甲骨の側 端との間のほぼ中間点まで延びる。これらの寸法により、水平軸のまわりの屈曲 -伸展及び回転が効果的に制限されるべきである。更に、展開したバッグの前部 及び後部の外形は、垂直軸の周りの回転の防止を助けるためにその基部の幅を可 能な限り広くしたものとする。 展開は、つぶされたバッグに加圧ガスを充填することにより行われる。そのガ ス源は、加圧カプセル、又は他の化学物質によって提供される。その充填容器は 、その容器を取り外すことによりバッグのガスを抜くことができるように容易に アクセス可能なものとすべきである。 交換可能なカプセルは、バッグ内の圧力がその展開後に維持されるように、シ ールされたシステム内に装填される。このカプセル及びその連結装置は、そのカ プセル内の充填物を可能な範囲で最も迅速に開放できるように、幅の広い開口部 を有するものとすることができる。カプセルの開口部はまた、バッグの展開が比 較的低速で増大するように狭くすることも可能である。 開口部の幅は、必要とされる用途によって決まるものである。 バッグの展開は、バネ駆動式の貫通機構によりカプセルのシールを破壊して充 填物の放出を可能にすることにより開始される。同様に、化学反応を急速に開始 させてバッグを充填するガスを生成するシステムを使用することも可能である。 その放出機構自体は、様々な方法で起動させることができる。純粋に機械的な 態様として、単に引抜きピンを用いてバネ付勢された貫通装置を解放するものも 実施可能である。オートバイのライダーの場合には、その引抜きピンは、ライダ ーがマシンから離間した場合にシステムが起動されるようにケーブルによって乗 り物に取り付けることができる。もっと高度で高価なシステムでは、加速度計を 用いて、頭及び/又は身体の加速度が所定の加速度を越えた際にバッグの展開が 開始されるようにすることができる。 理想的には、つぶされた形態のバッグは、ヘルメットのチン・バー及びネック ・ロール領域内に係合し、その下方に僅かに延びるものとなる。このようにして 、ヘルメットの着用時に通常の頭の動きが制限されることがなくなる。 現実的には、本発明を用いて垂直方向の衝撃及び軸方向の負荷に対する保護を 行うことは恐らくは不可能である。軸方向の負荷による脊髄への傷害は、椎間板 又は破砕された椎体の残りが椎孔内に突出することを主な原因として発生するよ うであるということが研究により分かっている。この種の損傷は、頸椎が屈曲し ている状態で衝撃を受けた場合にのみ発生するので、 展開したバッグにより頭が僅かに伸長した状態で保持されて軸方向の負荷によっ て生じる損傷が緩和されるように、本発明のシステムを設計することが望ましい 。その位置は、気道の開通性を維持するのにも最良のものとなる。理想的には、 展開したバッグは、頭を僅かに伸長した状態に維持するべきである。これは、展 開したバッグが前方で下あごの下方まで延びるようにし、又は、展開したバッグ が後方で後頭部領域の下方(即ち襟首)まで延びるようにし、又は、それら両者 を採用することにより、達成することができる。 上述のように、現実的には、幾つかの形態の衝撃及び負荷に対しては保護を行 うことができない可能性がある。従って、本発明の代替実施例では、携帯式で展 開可能な頸部カラーが提供される。この展開可能な頸部カラーは、衝撃発生前で も衝撃発生後でも使用することができる。この展開可能な頸部カラーは衝撃発生 後に展開させることができるので、上述のように頭と首を維持するという医療上 の利益を達成することができる。特に、このインスタント式の頸部カラーにより 、頭を僅かに伸長した状態で維持することが可能となる。 また、展開したバッグによって頭及び首が安定化されれば、更なる治療のため に、例えば口−口式蘇生法による手当をするために、ヘルメットを取り外すのが 望ましい。本発明がされる以前には、ヘルメットを取り外すのに少なくとも2人 が必要であった。即ち、1人が頭と首を安定させる一方、もう1人がヘルメット を取り外していた。また、携帯式の頸部カラーの場合 には、1人が最初にその携帯式の頸部カラーを使用し、次いでヘルメットを取り 外すことができる。しかし、殆どの人はかかる携帯式の頸部カラーを持ち歩いて いることはないので、本発明は、ヘルメットから取り外し可能な展開可能な頸部 カラーを提供する。バッグ及びその展開機構の重量は最小限でなければならず、 それらをヘルメットの基部に配置することにより、頭及び首の極モーメントを最 小限にする。特に、展開機構は、極移動を最小限にするために、好適実施例のよ うにヘルメットの後方に配置されるべきである。オートバイのライダーのために は、バッグは耐摩耗性材料で構成しなければならない。 本発明の他の特徴については、「本発明の最適実施態様」と題する章に記載さ れ明らかとなっている。 図面の簡単な説明 本発明を完全に理解するため、以下に示す本発明の好適実施例の詳細な説明で は添付図面を参照する。 図1は、ヒトの頸椎の分解図である。 図2及び図3は、それぞれ、関節がつながった状態におけるヒトの頸椎の正面 図及び側面図である。 図4は、ヒトの椎間板及び靭帯の断面側面図である。 図5は、ヒトの屈曲傷害のメカニズムを示している。 図6は、漸進的な後方の断裂と、後関節の亜脱臼と、後部縦靭帯の断裂と、最 終的な椎間板の断裂とを伴う屈曲傷害を示す断面側面図である。 図7は、破裂骨折(垂直軸方向負荷)のメカニズムを示してい る。 図8ないし図11は、垂直負荷及び僅かな屈曲による傷害の進行を示している 。 図12は、人の頸部脊髄の過伸展傷害を示している。 図13は、本発明の原理により構成された頸部保護システムの側面図である。 図14は、エアバッグが完全に展開した状態で図13の頸部保護システムを示 す斜視図である。 図15は、図13の頸部保護システムの底面図である。 図16は、図13の頸部保護システムにおける非展開状態のバッグのための封 じ込め手段を示すラインA−A’に沿った断面図である。 図17及び図18は、それぞれ、図13の頸部保護システムの背面図及び正面 図である。 図19及び図20は、図13の頸部保護システムの起動装置の断面図である。 図21は、展開可能な頸部カラーを提供する本発明の第1の代替実施例を示し ている。 図22は、図21の展開可能な頸部カラーの底面図である。 図23は、展開可能な頸部カラーを提供する本発明の第2の代替実施例を示し ている。 図24は、図23の展開可能な頸部カラーの底面図である。 図25は、図21の展開可能な頸部カラーの平面図である。 図26は、図23の展開可能な頸部カラーの平面図である。 図27は、展開可能な頸部カラーを完全に展開した状態で示す斜視図である。 図28は、図27の断面図である。 図29は、ヘルメットを取り外されていることを除き図28と同様の断面図で ある。 図30は、図29の正面図である。 図31は、図29の背面図である。 図32は、展開可能な頸部カラーを提供する本発明の第3の代替実施例を示し ている。 図33は、図32の展開可能な頸部カラーの底面図である。 図34は、展開可能な頸部カラーを展開した状態で部分的に示す斜視図である 。 参照番号は、本図面の複数の図を通して本発明の同一部分又は等価部分を指す ものである。 本発明の最適実施態様 図13を参照する。本発明の原理に従って構成された頸部保護システム100は 、バイザー102とエアバッグ110(図示せず)を収容するための中空カラー105と を有する耐衝撃ヘルメット101を備えている。ガスカプセル115は、ヘルメット10 1の後方に取り付けられ、ガス解放/流量制御結合器(図示せず)を介してエア バッグ110と連結される。 ここで図14を参照する。同図には、エアバッグ110がカラー105から完全に展 開した状態で示されている。エアバッグ110の前部は、着用者の胸骨の中間領域 へと延びている。エアバッグ 110の後部は、着用者の第4又は第5胸椎へとほぼ延びている。エアバッグ110は また、肩上で胸乳突筋群と肩甲骨の側端との間のほぼ中間点へと延びている。展 開したエアバッグ110の外表面に取り付けられた可撓性シール120は、本書に記載 のようにガスが抜けた際にカラー105内にエアバッグ110を再び詰め込んでシール するのに使用される。この可撓性シール120は、エアバッグ110の外表面に、縫い つけられ、又は接着され、又はそれ以外の適当な方法により取り付けられる。 図15は、頸部保護システム100の底面図であり、中空カラー105内への可撓性 シール120の組み込みを示している。中空カラー105は細長い開口部116を備えて おり、この開口部116は、中空カラー105の底部周辺とほぼ一致するものとなる。 可撓性シール120は実際には2つの半月型又は蹄鉄型のストリップからなり、そ れらの端部がポイントA,A’で当接し、中空カラー105の底部周辺に沿って互 いに直径方向に向かい合っている。 図16に示すように、中空カラー105の底部周辺には、可撓性シール120の各々 を受容するために、その細長い開口部116の対向縁部にチャネル117が形成されて いる。ガスがエアバッグ110に充填される際に、中空カラー105のチャネル117か ら可撓性シール120が外れて、エアバッグ110の急速な展開が容易になる。展開後 にエアバッグ110に損傷がなければ、可撓性シール120は、再利用のためガスが抜 けた後にエアバッグ110を中空カラー105に再び詰め込むために再び取り付けるこ とができる。 ここで図17及び図18を参照する。ガスカプセル115は、ガ ス解放/流量制御結合器(図示せず)と共に、ヘルメット101の後方に取り付け られる。このガスカプセル115は、CO2その他の圧縮ガスを収容し、又は結合機 構による混合時にガスを生成するように化学物質を収容して、エアバッグ110の 展開を爆発的に開始させることが可能である。アジ化ナトリウム又はジルコニウ ム過塩素酸カリウム等の周知の化学物質により、本用途に必要とされる種類のガ スを生成することができる。現在自動車レースで使用されているオンボード式燃 焼遅延システムで一般的である他の同様の放出機構を使用することも可能である 。勿論、本発明ではそれよりも小さなものしか必要としない。 耐衝撃ヘルメット101は、標準的な構成のもの、または、単一又は複数の追突 事故の際に着用者に最大の構造的保全性と保護を提供する最高の工業規格に適合 するものとすることが可能である。かかるヘルメットは、Bell、Showei、及びAr aiによって製造されている。かかるヘルメットは一般に、バイザー102及びあご ひも(図示せず)を備えている。 カラー105、可撓性シール120、及びエアバッグ110は、デュポン社により製造 されているケブラー等の耐摩耗性の可撓性材料から形成される。中空カラー105 の上部をヘルメット101の成型された外殻の一部としてそれらの両者を1つの成 型形態で製造できるようにし、その底部周辺を、ガスが抜けたエアバッグ110及 び可撓性シール120を受容するように可撓性材料で構成することも可能である、 ということに留意されたい。 明らかに、本発明の頸部保護システムは、耐衝撃ヘルメット の一体部分として、又は、既存のヘルメットに取り付けるための改造キットとし て設計及び構成することが可能である。従って、オートバイのライダーや他の乗 物のドライバーにより既に使用されているヘルメット、又は、ヘルメットの着用 者の身体及び頭が高速で高衝撃の事故の危険にさらされているあらゆる用途で使 用されている既存のヘルメットに対する改造を容易にするように、ガスカプセル 115を備えた中空カラー105は、ヘルメット101に固定的に取り付けることが可能 である。 ここで図19を参照する。爆発開始器130は、ハウジング131と、アクチュエー タ132と、事前拘束器133と、バネ134と、チューブ135と、つなぎひも136とを備 えている。ハウジング131は、そこからエアバッグ110へのガスの流れを制御する ために、ガスカプセル115を受容するネジ部138を備えている。そのガスカプセル 115は、CO2カートリッジとは異なる自納型カプセルであり、その内容物(圧縮 ガス又は化学物質により生成されるガス)を爆発的に放出するための破壊可能な シール139を備えている。 ここで図20を参照する。アクチュエータ132は、本システムの着用者が自分 の乗っている乗物から引き離される際にピン133を引っ張るつなぎひも136によっ て起動された時にガスカプセル115のシール139を破壊する。また、アクチュエー タ132は、1つ又は2つ以上の加速度計センサを備えた装置によって、本システ ムの着用者の頭の加速度が所定値を越えた際に、又は、その着用者の頭の加速度 がその着用者の身体あるいはその着用者が乗っている乗物に対して所定値を越え た際に起動させること も可能である。単にガスカプセル115を取り外すことによりエアバッグ110のガス 抜きが開始されることにも留意されたい。 中空カラー105、ガスカプセル115、及び爆発開始器130の設計は、頭と首に作 用する力を最小限にするために、頸部保護システム全体の軽量さ及び低重心と両 立可能なものでなければならない。更に、衝撃時の保護のために急速な展開が必 要とされる。従って、エアバッグ110の膨張に先立ちガスカプセル115に形成され る開口部は可能な限り広くする。 図14には乗物210と共に着用者220が示されている。なお、乗物210は本発明 部分を構成するものではない。着用者220は、中空カラー105を有するヘルメット 101を着用している。中空カラー105は、図20に示すように、つなぎひも136及 びピン133を介して乗物210に結合されている。つなぎひも136の長さよりも長い 距離だけヘルメット101が乗物210から離れると、ピン133が中空カラー105から外 れてアクチュエータ132が起動される。従って、それに続いてエアバッグ110が膨 張して本書に記載のように展開し、これにより着用者220の頭の過度の動きが大 幅に制限される。 図21には本発明の第1の代替実施例が示されている。図示のように、この頸 部保護システム100は、バイザー102、中空カラー105、つなぎひも136、及び開始 器130を有するヘルメット101からなるものである。クリップ202は、当業界で周 知の如何なるものとすることもできる。かかるクリップは典型的にはスキー用の ビンディングに見られるものである。しかしながら、解 放可能な様々な周知のクリップであれば如何なるものであっても本発明に使用可 能である。クリップ202は、ヘルメット101内に奥まって(参照番号301)配設し て、そのクリップ202が実質的にヘルメット101の外表面302及びカラー105の外表 面303と同一面をなすようにすることができる。更に、それら外表面302,303は、 互いに実質的に同一面をなすようにすることができる。この外表面の面一性によ り、例えば舗装面に捕らえられる危険性が低減され、従って更なるねじり力を受 ける危険性が低減される。クリップ201により、中空カラー105をヘルメットに着 脱自在に取り付けることが可能になる、ということが理解されよう。中空カラー 105は、ヘルメット101のチン・バー領域76及びネック・ロール領域75の下側に着 脱自在に取り付けられる。 図22は、中空カラー105の底面図である。図示のように中空カラー105は、チ ャネル117、開口部116、及び可撓性シール120を備えている。チャネル117により 、可撓性シール120を開口部116に半固定態様で配設することが可能になる。更に 、2つ以上のチャネル117を使用することもできる。更に、チャネルを使用せず に、接着剤を用いて可撓性シール120を中空カラー105に準固定することが可能で ある。本書に記載のように、可撓性シール120は、エアバッグ110が展開する際に 中空カラー105から外れるものとなる。 図23には本発明の第2の代替実施例が示されている。この頸部保護システム 100は、第1の代替実施例とは異なり、開始器130が中空カラー105の外側に取り 付けられている。開始器130は ヘルメットの任意の場所に取り付け可能なものであることが理解されよう。しか し、この好適実施例では、開始器130は、図21に示すようなヘルメット101内部 にネック・ロール領域75内で取り付けられる。ネック・ロール領域75は好適な取 付位置であるが、開始器130は中空カラー105の上面204の周りであれば任意の位 置に取り付けることができるということに更に留意されたい。また、中空カラー 105の外表面303又は内表面306の周りの任意の位置に取り付けることも可能であ る。 図24は、図23に示した中空カラー105の底面図を示すものである。 ヘルメットの着用者によっては、つなぎひも136を介して乗物に結合されるこ とを望まないということに留意されたい。また、着用者によっては、衝撃時に頸 部保護システムが展開することを望まない。更に、傷害によっては、衝撃に先立 って展開する頸部保護システムでは防止できない。従って、本発明は、衝撃後に つなぎひも136を引いてエアバッグ110を展開させてインスタント式の頸部カラー を提供することができることを教示する。最初に助けた人は(又はもし可能であ れば着用者220であっても)、つなぎひも136を引くことによりインスタント 式の頸部カラーを起動させることができる。かかる場合には、首77の急激な動き を回避するためにエアバッグ110がゆっくりと膨張することが望ましい。従って 、エアバッグ110をゆっくりと膨張させるために狭い開口部をガスカプセル115に 形成することができる。衝撃時に膨張させる場合には、本明細書中に記載のよう にエアバッグ 110を急速に膨張させることが可能である。 図25及び図26は、それぞれ、図24及び図22に示した中空カラー105の 平面図である。クリップ202の代替策として、中空カラー105の上面204とヘルメ ット101の底部周辺とにフックと及びループファスナ材料を設けて中空カラー105 をヘルメット101へ着脱自在に取り付けることができる。更に、ヘルメット101は 中空カラー105と螺合するネジ部を備えることが可能である、ということが理解 されよう。そのネジ部は中空カラー105の上面204上に設けることが可能である。 従って、ヘルメット101は、そのネジ部の螺合を解除するためにヘルメットを僅 かにねじることにより、中空カラー105から取り外すことが可能となる。この種 の取付具は当業界で周知のものである。図26に示すように、中空カラー105が ヘルメット101に取り付けられた際につなぎひも136のための開口部を提供するよ うに溝203を設けることも可能である。ヘルメット101の底部は、図25に示すよ うな中空カラー105の上面204と実質的に同様のものである(但し、開始器130を 除く)。またカプセル115並びに開始器130は、図26には図示しないが、ヘルメ ット101内に垂直方向に取り付けることができる。 図27は、完全に展開したインスタント式頸部カラーを示す斜視図である。頸 部保護システム100は、つなぎひも136を介して乗物210に連結されている。本書 に記載のように、着用者220が乗物210から離れると、つなぎひも136が開始器130 にエアバッグ110の展開を行わせる。着用者220の首/胴の輪郭線205は、エ アバッグ110が着用者220の前側で下あごの下方に、着用者220の後側で後頭部領 域の下方に延びる態様を示すものである。エアバッグ110は、その展開時に着用 者220の頭を僅かに伸長した状態206に位置決めする。 図28は、実質的に図27の断面図を示すものである。エアバッグ110は、完 全に展開した際に、着用者220の頭221の下あご208の下方へと延びる。エアバッ グ110の前面内側の輪郭209は、着用者220の首77の前面222に向かって内側へ延び る。エアバッグ110の内側輪郭210は更に、着用者220の下あご208に向かって上方 へ延びる。この展開時のエアバッグ110の輪郭209の内方及び外方への伸長の組み 合わせにより、着用者220の頭221の僅かな伸長動作206及びその維持が提供され る。エアバッグ110は、ガスの分配用の調節手段(図示せず)を備えることがで きる。この調節手段により、展開時のエアバッグ110の形状を改善及び維持する ことが可能となる。この場合、エアバッグ110の様々な部分に複数のチューブ135 を使用することができる。 頸椎34〜40を参照して僅かな伸長206について更に説明する。頸椎34〜40は、 第1〜第7頸椎をそれぞれ示している。僅かな伸長206状態にある場合、医学的 には、頸椎34〜40は、曲線的で凹状の背側を有するものと述べることができる。 当業者であれば理解されるように、僅かな伸長は、過度に伸長された着用者220 の頭221と等価なものではない。僅かな伸長とは、頭221との間での血液の流れを 維持するのに十分な程度の伸長をいう。更に、僅かな伸長は、頭221との間での 気道の開通性を維持するた めのものである。僅かな伸長の維持による利点は、医療技術に関する当業者には 周知のものである。 エアバッグ110はまた、首77のうなじ223に向かって内側に延びる内側輪郭210 も提供する。このようにして、エアバッグ110は、頭221の後頭部領域215の下方 へと延びる。このようにして、エアバッグ110の内側輪郭210は頭221の伸長量の 制限を提供する。更に、エアバッグ110の内側輪郭210は、着用者220が上述のよ うに配向された際に頭221の僅かな伸長を提供する。例えば、着用者220が地面に 横になっている場合には、内側輪郭210によって、着用者220の頭221を僅かに伸 長した状態に保持するための回動領域が提供されることになる。 エアバッグ110は前方に輪郭211まで延びる。このため、エアバッグ110は、鎖 骨69、肋骨70、及び肋骨71を覆う。エアバッグ110は随意選択的に延ばすことが 可能である。例えば、エアバッグ110は、肋骨72も覆うように輪郭213まで延ばす ことができる。着用者220の背側のエアバッグ110は輪郭212まで延びる。この輪 郭212は、着用者220の最初の7つの頸椎34〜40を覆う。また、エアバッグ110は 随意選択的に輪郭214まで延ばすことが可能である。この輪郭214は、更に5つの 椎骨、即ち最初の5つの胸椎64〜68を覆う。更に体液(humorous)74及び肩甲骨 73が参考まで示されている。本書に記載のようにエアバッグ110はその展開時に 着用者220の肩上に延びる。更にエアバッグ110が着用者220の首77の周囲に延び ることが理解されよう。また、着用者220の首77の周囲に連続的に延びるように エアバッグ110を作成すること が望ましい。これは、エアバッグ110の望ましくない外れの防止に資するものと なる。これは、首の回りを包むストリップ状の形態を有するバッグ(例えばチュ ーブ)を除外するものであることが理解されよう。 ヘルメット101は、方向207で着用者220の頭221から取り外すことができる。こ の方向207は、ヘルメット101を取り外すための弓状の動作となる。 図29は、ヘルメット101が取り外された状態における図28の断面図である 。同図に示すように、着用者220の頭部221領域を治療するためにヘルメット101 を取り外す一方、展開したエアバッグ110によって僅かに伸長した状態を維持す ることができる。また、エアバッグ110が望ましくない動きから着用者220の首77 を維持するので、ヘルメット101を取り外すのに必要な人間は1人だけで済む、 ということが理解されよう。更に、容易に解放可能なあごひもが望ましいことが 理解されよう。従って、幾つかのヘルメットに設けられているようなあごひも解 放手段201が望ましい。あごひもは一般にヘルメット101を取り外す前に解放され なければならない。ヘルメット101が取り外されれば、必要に応じて、例えば口 −口式蘇生法等の手当を装着者220に対して行うことができる。 図30及び図31は、図29の正面図及び背面図をそれぞれ示すものである。 図示の着用者220の正面には、剣状突起216が示されている。エアバッグ110の底 部224は、着用者220の心臓に対して心肺蘇生術を施すための位置をほぼ示してい る。本発明 は、エアバッグ110が着用者220の前面に過剰に延びるべきでないことを教示する ものである。心肺蘇生術の実施の妨げとなることを回避するために、本発明は、 エアバッグ110の底部224は、剣状突起216の上方のほぼ手の幅1つ分のところま で延びるべきであると教示する。距離217は、エアバッグ110の底部224から剣状 突起216までのほぼ手の幅1つ分の距離を表している。また、図31に示すよう に、エアバッグ110は、胸椎64〜68を覆うように延びることができる。エアバッ グ110は、少なくとも胸骨領域の最初の辺りまで延びるべきである。従って、エ アバッグ110の前面は、少なくとも第7頸椎40を覆うように延びるものとなる。 更に、各着用者によって肉体的特徴が異なることが理解されよう。従って、エ アバッグ110は、各個人に合うようにカスタム化することが可能である。また、 エアバッグ110は、様々な形状及びサイズで提供することが可能である。 図32は、本発明の第3の代替実施例を示すものである。同図では、付加物30 4がヘルメット101に取り付けられている。この付加物304は、ヘルメット101に開 始器130を取り付けるための更なる空間を提供するものである。図示のように、 付加物304内にはカプセル115を垂直に取り付けることができる。この付加物304 は、周知の様々な方法、特に、接着、セメンティング、成型、クリップ留め、フ ック及びループによる固定、及び溶接により、ヘルメット101に取り付けること ができる。 更に、付加物304を使用する場合には、中空カラー105を領域305まで延びるよ うに作成することができる。 図33は、図32の中空カラー105及びヘルメット101の底部を示すものである 。図示のように、付加物304は、開始器130のカプセル115の取付場所を形成する ように延長されている。図33に示すように、付加領域305は含まれていない。 しかし、付加領域305が含まれていれば、チャネル117、シール120、及び開口部1 16が外方へ延びて付加物304の底部周辺を含むことができる、ということが理解 されよう。 図34は、展開したエアバッグ110及びヘルメット110を部分的に示すものであ る。同図では、中空カラー105が図示されていないが、これは、その中空カラー1 05がヘルメット101と一体的に形成されているからである。エアバッグ110を支持 するための領域308を設けることにより、中空カラー105をヘルメット101の設計 の一部に含ませることができることが理解されよう。更に、図示のように、付加 物304がヘルメット101と一体的に形成されており、付加領域305も又ヘルメット と一体的に形成されている。エアバッグ110を携帯型にし、ヘルメット101から取 り外すことができるようにするために、エアバッグ110がその展開後にヘルメッ ト101と接続されないことが示されている。図示のように、ヘルメット101とエア バッグ110との間に空間307が存在する。従って、本書で図示及び説明するように 、エアバッグ110は、着用者の首の周りを囲むバッグとして展開する。更に、エ アバッグ110は、破線309で示すように、ヘルメット101の下に延びることができ る。このように、ヘルメット101をその着用者から取り外すことはできるが、エ アバッグ110は依然として所定位置を維持 し続ける。このために、チューブ135は、急速切り離し手段306及び一方向バルブ 310を備えている。他の図面には図示してないが、一方向バルブ310及び急速切り 離し手段306は本発明の他の実施例に用いることも可能なものであることが理解 されよう。一方向バルブ310は、本発明の目的に適する種々の周知のあらゆる一 方向バルブを含むものである。更に、種々の周知のあらゆる急速切り離し手段30 6を本発明で使用することが可能である。 本発明は、エアバッグ110を展開状態に維持するために交換可能なカプセル115 を用いることを教示したことが理解されよう。しかしながら、開始器130に取り 付けられるカプセル115は1回の展開のためのものであることも理解されよう。 従って、必要に応じて、エアバッグ110の膨張を維持するための別のカプセルに 急速切り離し手段306を接続することも可能である。一方、開始器130のカプセル 115は、1回の使用を意図したものである。 本発明の幾つかの好適実施例に関して本発明を図示及び説明してきたが、当業 者には自明であるように、添付の請求の範囲に記載の本発明の思想及び範囲から 逸脱することなく、それら好適実施例の形態及び詳細について様々な変更及び修 正を加えることが可能である。本書で例示的に開示した本発明は、本書で詳細に 開示されていない構成要素を用いることなく実施することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK ,LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,S K,TJ,TT,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.衝撃に起因する着用者への傷害を緩和又は防止するための展開可能な頸部保 護システムであって、 底部周辺を有する耐衝撃ヘルメットと、 細長い開口部を有する中空カラーであって、前記底部周辺に取り外し可能に取 り付けられ、前記細長い開口部の対向縁部に2つのチャネルが形成されている、 前記中空カラーと、 耐摩耗材料からなる膨張可能なバッグであって、ガスで膨張するように適合さ れ、頭の動きが実質的に制限されないように前記中空カラーにより規定される中 空領域内につぶれた状態で配設される、前記バッグと、 2つの蹄鉄型のストリップを有する可撓性シールであって、前記バッグの外表 面に各々が取り付けられ、前記中空カラーにより規定される前記中空領域内に前 記バッグを詰め込んでシールするために前記2つのチャネルに当接するよう適合 された、可撓性シールと、 前記ヘルメットに取り付けられると共に前記バッグに結合されてそのバッグを 膨張により展開させるガス源とを備え、 前記バッグが前記中空カラーから展開可能であり、そのバッグの展開が加圧ガ スを前記バッグに充填することで生成され、 展開状態における前記バッグが前方輪郭及び後方輪郭を有しており、前記前方 輪郭及び前記後方輪郭が組み合わされて着用者の首の周囲に延び、前記前方輪郭 が着用者の前面で前記ヘル メットの前記底部周辺からほぼ胸骨領域へと延び、前記後方輪郭が着用者の背面 で前記ヘルメットの前記底部周辺からほぼ第5胸椎へと延び、前記前方輪郭及び 前記後方輪郭が組み合わされて着用者の胸乳突筋群と肩甲骨の側端との間のほぼ 中間点へと延びており、 展開状態における前記バッグにより水平軸の周りでの屈曲−伸展及び回転を制 限するための手段が提供され、 前記前方輪郭及び前記後方輪郭が基部を有しており、前記中空カラーに前記バ ッグが接続される領域の周辺に前記基部が配置され、前記バッグが前記基部で伸 長することを特徴とする、頸部保護システム。 2.前記ガス源が、バネ駆動式貫通機構と少なくとも1つの加圧ガスカプセルと を備えており、前記貫通機構が前記カプセルに隣接して配設され、前記カプセル のシールを破壊して前記バッグ中へのガスの放出を可能にすることにより前記バ ッグの展開を開始させるために前記貫通機構が前記ガスカプセルに近接して配設 されている、請求項1記載の頸部保護システム。 3.前記ガス源が前記貫通機構を起動させるための手段を更に備えている、請求 項2記載の頸部保護システム。 4.前記貫通機構を起動させるための前記手段が引抜きピンからなる、請求項3 記載の頸部保護システム。 5.着用者が急に乗物から離れた場合に前記の展開可能な頸部保護システムが起 動されるように前記引抜きピンがケーブルにより乗物に取り付けられる、請求項 4記載の頸部保護システム。 6.前記カプセル及び前記貫通機構が、着用者の下方の後頭部領域であって前記 ヘルメットの外部ではあるが前記ヘルメットと一体的に配設されている、請求項 3記載の頸部保護システム。 7.チン・バー及びネック・ロールを有するヘルメットに取付可能な着用者のた めの展開可能な頸部保護装置であって、 細長い開口部を規定する底部周辺を有するカラーであって、前記細長い開口部 により実質的に中空領域が内部に提供される、前記カラーと、 そのカラーを前記ヘルメットの前記チン・バー及び前記ネック・ロールの領域 に取り外し可能に取り付ける結合手段と、 ガスで膨張するように適合された膨張可能なバッグであって、前記カラーの前 記中空領域内につぶれた状態で配設される、前記バッグと、 そのバッグを膨張させるためにそのバッグ及び前記カラーに結合された膨張手 段であって、前記バッグを膨張させるガスを提供するための加圧ガスカプセルを 備えており、前記バッグがそのガスによる膨張時に前記カラーの前記中空領域か ら展開する、前記膨張手段と、 展開状態における前記バッグが着用者の首の周囲に延び、着用者の前面であご の下方へと延び、着用者の前面で胸骨領域へと下方に延び、着用者の背面で後頭 部領域の下方へと延び、着用者の背面で少なくとも第7頸椎へと下方に延び、着 用者の肩上を側方に延び、 展開状態における前記バッグにより、水平軸の周りでの着用 者の頸椎の屈曲−伸展を制限し、水平軸及び垂直軸の周りでの着用者頸椎の回転 を制限し、及び着用者の頭を僅かに伸長した状態に維持するための手段が提供さ れることを特徴とする、頸部保護装置。 8.前記膨張手段が、前記ガスカプセルに隣接して配設されたバネ駆動式貫通機 構を備えており、そのバネ駆動式貫通機構が、前記ガスカプセルのシールを破壊 することにより前記バッグの展開を開始させるために前記ガスカプセルに近接し て配置されている、請求項7記載頸部保護装置。 9.前記膨張手段が、前記貫通機構を起動させるための手段を更に備えている、 請求項8記載の頸部保護装置。 10.前記貫通機構を起動させるための前記手段が、つなぎひもに接続された引抜 きピンを備えている、請求項9記載の頸部保護装置。 11.着用者が急に乗物から離れた場合に前記の展開可能な頸部保護装置が起動さ れるように前記つなぎひもが乗物に取り付けられる、請求項10記載の頸部保護装 置。 12.前記バッグを前記カラーの前記中空領域内に固定するために前記細長い開口 部に配設された可撓性シール手段を更に備えている、請求項9記載の頸部保護装 置。 13.前記膨張手段が、前記ヘルメット内部の前記ネック・ロール領域中に配設さ れている、請求項9記載の頸部保護装置。 14.前記膨張手段が、前記カラーの外部にそのカラーと一体的に配設されている 、請求項9記載の頸部保護装置。 15.展開状態の前記バッグが、着用者の第5胸椎領域へと延びる、請求項7記載 の頸部保護装置。 16.展開状態の前記バッグが、着用者の胸乳突筋群と肩甲骨の側端との間のほぼ 中間点へと肩上を延びる、請求項7記載の頸部保護装置。 17.前記ガスカプセルが、前記バッグを展開させるために1回だけ使用するもの である、請求項1記載の頸部保護装置。 18.着用者のための頸部保護ヘルメットであって、 前記ヘルメットにより規定される中空カラー領域内に配設される膨張可能バッ グと、 前記ヘルメットの所定の輪郭内に配設された膨張手段であって、開始時に前記 バッグを膨張させるためにチューブ手段を介して前記バッグに結合され、前記バ ッグを膨張させるための物質を提供するカプセルを備えている、前記膨張手段と を備えており、 展開状態における前記バッグが着用者の首の周囲に連続的に延び、着用者の前 面であごの下方へと延び、着用者の背面で後頭部領域の下方へと延び、着用者の 前面で胸骨領域へと下方に延び、着用者の背面で少なくとも第7頸椎へと下方に 延び、着用者の肩上を側方に延び、 前記バッグがその展開後に前記ヘルメットから取り外すことが可能であること を特徴とする、ヘルメット。 19.前記ヘルメットから前記バッグを取り外すための取り外し手段と、前記ヘル メットからの取り外し後に前記バッグのガス が抜けるのを防止するための一方向バルブとを更に備えている、請求項18記載の ヘルメット。 20.前記カプセルが1回だけ使用するためのものである、請求項18記載のヘルメ ット。
JP6525654A 1993-05-14 1994-05-10 頸部保護システム Pending JPH08510300A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/062,083 US5313670A (en) 1991-09-06 1993-05-14 Cervical protection system
US08/062,083 1993-05-14
PCT/US1994/005198 WO1994026136A1 (en) 1993-05-14 1994-05-10 Cervical protection system

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08510300A true JPH08510300A (ja) 1996-10-29

Family

ID=22040111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6525654A Pending JPH08510300A (ja) 1993-05-14 1994-05-10 頸部保護システム

Country Status (9)

Country Link
US (1) US5313670A (ja)
EP (1) EP0701407B1 (ja)
JP (1) JPH08510300A (ja)
AT (1) ATE182754T1 (ja)
AU (1) AU687411B2 (ja)
CA (1) CA2162558A1 (ja)
DE (1) DE69419916D1 (ja)
NZ (1) NZ267778A (ja)
WO (1) WO1994026136A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007526795A (ja) * 2003-11-26 2007-09-20 クリストファー, ジェイムズ リート, 首固定装具
JP2010047854A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Systec:Kk エアバッグ装備ヘルメット
JP2010132016A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Hosoya Fireworks Co Ltd 頸部用エアバッグ及び頸部用エアバッグの携帯キット
JP2011520043A (ja) * 2008-05-02 2011-07-14 アルパインスターズ リサーチ ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ 首用保護装置
JP2017538052A (ja) * 2014-12-11 2017-12-21 イノヴィテック メディカル ソリューションズ リミテッド ヘルメットのための気道開放装置及びそれを備えたヘルメット

Families Citing this family (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5313670A (en) * 1991-09-06 1994-05-24 Entropy Racing Cervical protection system
US5517699A (en) * 1993-09-14 1996-05-21 Abraham, Ii; George E. Devices for preventing cervical spine injuries in contact sports
GB2291780B (en) * 1994-08-02 1998-07-22 Phanupong Roy Asvakiat Safety collars
GB9500699D0 (en) * 1995-01-13 1995-03-08 Riches David Safety apparatus for protecting a falling person
US5781936A (en) * 1995-03-22 1998-07-21 Alaloof; Jacob Projection system for the rider of a non-enclosed vehicle and vehicle incorporating same
GB9509768D0 (en) * 1995-05-15 1995-07-05 Pike Anthony B Carapace cowl
IES72949B2 (en) * 1996-11-06 1997-05-07 John Francis Shortall Safety crash helmet with automatic inflatable air bag
ITMI962750A1 (it) * 1996-12-27 1998-06-27 Gianfranco Mozzati Dispositivo di sicurezza per caschi applicabile o direttamente integrato caratterizzato da una struttura carenata con precipue
US5715541A (en) * 1997-01-21 1998-02-10 Landau; William M. Brain and spinal cord protector
US6052835A (en) * 1999-02-16 2000-04-25 O'shea; Eamon D. Protective head gear
US6434756B1 (en) 2001-01-31 2002-08-20 Vohn Hoop Neck and spine protection apparatus
AUPR474501A0 (en) * 2001-05-03 2001-05-31 Cleveland, Paul Protective collar
US6418564B1 (en) * 2001-05-11 2002-07-16 Patrick Sheridan Two piece helmet with optional airbag
US7155747B2 (en) * 2001-08-17 2007-01-02 Bhc Engineering, Lp Head stabilizing system
US6857136B1 (en) * 2002-09-27 2005-02-22 Simula, Inc. Inflatable head and neck support collar
ES1053226Y (es) * 2002-10-31 2003-07-01 Lopez Aleix Millet Casco protector con air-bag incorporado.
US7146665B1 (en) 2004-06-05 2006-12-12 Moorin Steve H Inflatable, disposable pillow with comfort features
ES2270669B1 (es) 2004-10-05 2008-02-16 Apc Systems Bcn, S.L. Modulo airbag de proteccion cervico-dorsal.
SE529288C2 (sv) * 2005-10-26 2007-06-19 Terese Alstin Cykelhjälm
US7941873B2 (en) * 2005-11-23 2011-05-17 Scott W. Nagely Protective helmet with cervical spine protection and additional brain protection
US7430767B2 (en) * 2005-11-23 2008-10-07 Nagely Scott W Protective helmet with motion restrictor
US7849525B2 (en) * 2006-04-12 2010-12-14 Jamshid Ghajar Apparatus for reducing brain and cervical spine injury due to rotational movement
DE102006020208B4 (de) * 2006-05-02 2008-07-17 Bredow, Christian-Alexander v., Dipl.-Ing. Druckspeicher-, Ventil- und Verteileinheit als tragbares oder fest einbaubares Gerät zur kurzfristigen und rückstoßfreien Freisetzung von Druckluft oder unter Druck gespeichertem Gas für technische Anwendungen
DE102006059882A1 (de) 2006-05-02 2008-06-26 Bredow, Christian-Alexander v., Dipl.-Ing. Druckspeicher-, Ventil- und Verteileinheit als tragbares oder fest einbaubares Gerät zur kurzfristigen und rückstoßfreien Freisetzung von Druckluft oder unter Druck gespeichertem Gas für weitere technische Anwendungen
ES2317745B1 (es) * 2006-07-06 2010-02-05 Apc Systems Bcn, S.L. Casco de seguridad.
ITRM20060548A1 (it) * 2006-10-12 2008-04-13 Dainese Spa Dispositivo gonfiabile per la protezione personale e indumento comprendente lo stesso
US20090064396A1 (en) * 2007-04-11 2009-03-12 Jamshid Ghajar Apparatus for reducing brain and cervical spine injury due to rotational movement
US10575979B2 (en) 2009-02-06 2020-03-03 Jamshid Ghajar Subject-mounted device to measure relative motion of human joints
US8834394B2 (en) * 2009-02-06 2014-09-16 Jamshid Ghajar Apparatus and methods for reducing brain and cervical spine injury
IT1402546B1 (it) * 2010-10-29 2013-09-13 Dainese Spa Apparecchi, sistema e procedimento per indumenti protettivi
IT1402544B1 (it) * 2010-10-29 2013-09-13 Dainese Spa Apparecchi, sistema e procedimento per la protezione personale
IT1402545B1 (it) 2010-10-29 2013-09-13 Cefriel Società Consortile A Responsabilità Limitata Apparecchi, sistema e procedimento per rilevare incidenti
US20130232654A1 (en) * 2012-03-09 2013-09-12 Joe Camillo Wearable sports guard
US8590064B1 (en) * 2012-05-17 2013-11-26 James D. Castillo Helmet suspension system
GB2504740A (en) * 2012-08-08 2014-02-12 Airbag Technologies Ltd Air release triggers and inflatable body protectors comprising air release triggers
US8850623B1 (en) * 2013-04-06 2014-10-07 Mazz Enterprises, Llc Helmet with energy management system
US9648914B2 (en) 2014-10-30 2017-05-16 Elwha Llc Systems for active coupling of airbags
US10001346B2 (en) 2014-12-15 2018-06-19 Augustine Biomedical And Design, Llc Inflatable blast-induced brain injury prevention device
US9788588B2 (en) 2015-03-19 2017-10-17 Elwha Llc Helmet airbag system
FR3041857A1 (fr) * 2015-09-30 2017-03-31 Orange Procede de commande locale d'un dispositif electronique
US10897938B2 (en) * 2016-01-27 2021-01-26 Davenport Saf-T Systems LLC Wearable device for fall injury mitigation
US10849383B2 (en) * 2016-03-18 2020-12-01 Stephen Sciortino Wearable impact protection and force channeling device
US20180184747A1 (en) * 2017-01-03 2018-07-05 Kimpex Inc. Air control pads and system for an helmet and helmet equipped with same.
US11425952B2 (en) * 2017-01-03 2022-08-30 Kimpex Inc. Helmet with cheek pads and method for the use thereof
IT201800005173A1 (it) 2018-05-08 2019-11-08 Assieme valvola per l’apertura di un generatore di gas per airbag
IT202100003803A1 (it) * 2021-02-18 2022-08-18 Dainese Spa Dispositivo di gonfiaggio e dispositivo di protezione personale includente detto dispositivo di gonfiaggio

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3123831A (en) * 1964-03-10 Deployable face mask
US3765412A (en) * 1971-12-23 1973-10-16 Department Of Health Education Inflatable cervical collar for prevention of head and neck injury
US3921944A (en) * 1972-03-13 1975-11-25 Mcnamara Jr John J Inflatable safety pack
US3879761A (en) * 1973-04-12 1975-04-29 Bothwell P W Head and chest protectors, for example for motor cyclists
US3855631A (en) * 1973-09-17 1974-12-24 Hit Away Protective neck collar
GB1503483A (en) * 1975-02-10 1978-03-08 Bothwell P Shock absorbing means
GB1519771A (en) * 1975-07-04 1978-08-02 Bothwell P W Head protectors for example for motor cyclists
US4059852A (en) * 1976-05-24 1977-11-29 Crane Stanley J Inflatable suit for cyclists
DE2654051C2 (de) * 1976-11-29 1984-02-02 Culiser Netherlands B.V., Amsterdam Unfallschutz-Halsmanschette an einem Sturzhelm, insbesondere für Motorradfahrer
DE2717234A1 (de) * 1977-04-19 1978-11-02 Kalman Gyoery Aufblasbare rundum-kopfstuetze fuer motorradfahrer
US4324005A (en) * 1980-01-18 1982-04-13 Charles S. Willis Protective headgear
CH637547A5 (fr) * 1980-07-15 1983-08-15 Michel Steiner Dispositif de protection d'un utilisateur, notamment un motocycliste.
FR2499373A1 (fr) * 1981-02-09 1982-08-13 Bardeche Fabrice Combinaison routiere pour motocycliste auto-gonflable a l'ejection
DE3142962A1 (de) * 1981-10-29 1983-05-11 Albert 7790 Meßkirch Reiter Schutzhelm
US4637044A (en) * 1984-04-16 1987-01-13 Rca Corporation Phase selectable circuit for use in a stereo demodulator
US4817828A (en) * 1986-10-03 1989-04-04 Trw Automotive Products Inc. Inflatable restraint system
US4806180A (en) * 1987-12-10 1989-02-21 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Gas generating material
KR900008943B1 (ko) * 1988-05-09 1990-12-15 주식회사 가스매틱에어백 오토바이용 압축가스 팽창식 완충 안전복
US4948439A (en) * 1988-12-02 1990-08-14 Automotive Systems Laboratory, Inc. Composition and process for inflating a safety crash bag
US4909549A (en) * 1988-12-02 1990-03-20 Automotive Systems Laboratory, Inc. Composition and process for inflating a safety crash bag
US4977623A (en) * 1989-05-01 1990-12-18 Demarco Vincent J User wearable inflatable garment
DE8911519U1 (de) * 1989-09-27 1990-01-04 Preuss, Norbert, 8400 Regensburg Motorradhelm
US5091992A (en) * 1989-12-15 1992-03-03 Pavo Pusic Motorcyclist's air strips
US5016914A (en) * 1990-02-14 1991-05-21 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Vehicle occupant restraint system
DE9015222U1 (de) * 1990-11-06 1991-02-21 Wiechert, Sascha, 76199 Karlsruhe Schutzkleidung für Fahrzeugführer und -insassen
WO1993007772A2 (en) * 1991-09-06 1993-04-29 Shreve Mclaren Archer, Iii Cervical protection system
US5313670A (en) * 1991-09-06 1994-05-24 Entropy Racing Cervical protection system
US5390367A (en) * 1992-01-10 1995-02-21 Rush, Iii; Gus A. Helmet and shoulder pads having inflatable protective means to protect cervical spine

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007526795A (ja) * 2003-11-26 2007-09-20 クリストファー, ジェイムズ リート, 首固定装具
US7993293B2 (en) 2003-11-26 2011-08-09 Xceed Holdings Cc Neck brace
US8002723B2 (en) 2003-11-26 2011-08-23 Xceed Holdings Cc Neck brace
JP2011520043A (ja) * 2008-05-02 2011-07-14 アルパインスターズ リサーチ ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ 首用保護装置
JP2010047854A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Systec:Kk エアバッグ装備ヘルメット
JP2010132016A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Hosoya Fireworks Co Ltd 頸部用エアバッグ及び頸部用エアバッグの携帯キット
JP2017538052A (ja) * 2014-12-11 2017-12-21 イノヴィテック メディカル ソリューションズ リミテッド ヘルメットのための気道開放装置及びそれを備えたヘルメット

Also Published As

Publication number Publication date
AU7017694A (en) 1994-12-12
US5313670A (en) 1994-05-24
EP0701407A1 (en) 1996-03-20
AU687411B2 (en) 1998-02-26
NZ267778A (en) 1997-09-22
ATE182754T1 (de) 1999-08-15
EP0701407A4 (en) 1996-07-24
WO1994026136A1 (en) 1994-11-24
DE69419916D1 (de) 1999-09-09
EP0701407B1 (en) 1999-08-04
CA2162558A1 (en) 1994-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08510300A (ja) 頸部保護システム
US5287562A (en) Helmet to protect cervical spine against axial impact forces
US5390367A (en) Helmet and shoulder pads having inflatable protective means to protect cervical spine
US5546609A (en) Helmet
CA2990314C (en) Helmet
US6729643B1 (en) Driver neck support and head restraint
AU2004270743C1 (en) Head restraint device with back member
US9173445B1 (en) Integrated helmet having blunt force trauma protection
EP1933656B1 (en) Helmet
KR101969195B1 (ko) 독립적인 착용식 보호장치 및 보호복 조립체
US20090158509A1 (en) Apparatus for Reducing Brain and Cervical Spine Injury Due to Rotational Movement
US20090064396A1 (en) Apparatus for reducing brain and cervical spine injury due to rotational movement
JPH0211464B2 (ja)
JPH0966789A (ja) 着用式エアバッグ
US10219572B1 (en) Baseball cap having impact protection
CA3022258A1 (en) Helmet with inflatable airbag
GB2296855A (en) Apparatus for restraining injurious movements of the body
WO1993007772A2 (en) Cervical protection system
CN116138532A (zh) 运动头盔
WO1990005464A1 (en) Crash helmet
US20100148564A1 (en) Save device
CN208452946U (zh) 一种人体安全保护气囊
Boyd Automobile supplemental restraint system-induced injuries
MXPA99008260A (en) Protective device for motorcyclists