JPH08509918A - 湾曲ボアを穿孔する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 対象物に湾曲ボアを穿孔する方法並びに装置が開示されており、この装置は、ハンドル（２０）と、中にボアを形成するための切削バイト（２４０）が配置された着脱可能なカートリッジ（１７４）とを具備する。ハンドルは、使用者がハンドルのグリップ（２４）の方向に引いて、空気圧モータ（４２）を付勢すると共に異なる速度で湾曲軌跡に沿って互いに対向した切削バイトを進行させるトリガー（６６，６６′，６６″）を有する。トリガーが引かれると、切削バイト（２４０）の一方を支持した湾曲ガイドアーム（２３４）は、他方の湾曲ガイドアーム（２３４）よりも早く進行してボア中の中間点を通過し、そして、他方の湾曲ガイドアーム並びに切削バイトが中間点を越える前に、引かれる。かくして、２つの切削バイト間の干渉は避けられ、きれいなボアが形成される。さらに、着脱可能なカートリッジ（１７４）は可撓性駆動ケーブル（２３８）の破損を最小にする。

Description

【発明の詳細な説明】 湾曲ボアを穿孔する装置 発明の背景 本発明は、対象物に湾曲ボアを穿孔する、特に、対象物に湾曲ボアを形成する ように交差した湾曲線に沿って進行される２つの切削バイトを使用した湾曲ボア を穿孔する方法並びに装置に関する。 対象物に湾曲ボアを穿孔することが望まれる分野が多くある。例えば、整形外 科治療において、骨に形成された孔を貫通する糸を使用することにより、骨に組 織を取着することが外科医に要求されている。これら処置は、湾曲ボアを効果的 に骨に穿孔することができる装置が商業的に入手できるのであれば、非常に有利 である。代わりに、代表的に使用されている処置は、２つの角度を有するボアが 、湾曲した外科用ニードルがボア中を障害もしくはジャミングなしで貫通できる ように真っ直ぐなボアが交差した状態で、骨中に穿孔されることが代表的に要求 されている。この場合、ニードルの曲率に対応できるように、真っ直ぐなボアは 必要以上に径を大きくしなければならない。さらに、孔が穿孔されなければなら ない利用可能な仕事スペースは度々制限されており、２つの真っ直ぐな孔を対向 する角度から穿孔するようにドリルをうまく使用することが難しい。勿論、対象 物に湾曲ボアを容易に形成することができる低価格の装置が商業的に入手できれ ば、有益であろう多くの工業的処置がある。従って、このような装置の適用は、 医療の分野にのみ限定されるものではない。 湾曲ボアを形成する問題の解決は、本発明の発明者により以前に出願された２ つの米国特許Ｎｏ．４，９４１，４６６並びに５，００２，５４６に開示されて いる。これら特許のうち、前者において、湾曲ボア穿孔装置並びに方法は、２つ の従動シャフトに夫々切削チップを有する可撓性のシャフト・セクションが設け られていることが開示されている。枢着された揺動アームに装着された半円形の 湾曲ドリルガイドは各可撓性のシャフト並びに切削チップと緩く係合してこれら を支持している。２つのリンクロッドがドリルガイドをプッシュロッドに結合さ せて、切削チップを、これらが９０°の湾曲で交差して互いに同時に揺動するよ うにして前進させる。このプッシュロッドは、固定ハンドルに対して回動ハンド ルを動かすことにより前進される。第２の実施例では、２つのドリルガイドは、 操作者ににより駆動されるウォーム／ピニオンにより互いに接近するように同時 に回転される。 米国特許Ｎｏ．５，００２，５４６には、切削チップに加えて、種々の機械的 処理を用いて湾曲ボアを形成するための幾つかの異なる実施例の装置が開示され ている。切削チップ並びに駆動機構を支持するための開示された装置は、ハンド ガンのような形状をしており、湾曲ボアを形成するように切削手段を進行させる ための種々の異なるリンク機構にトリガーが機械的に結合されている。 これら２つの特許公報に開示された湾曲ボアを穿孔するための装置における重 要な問題は、湾曲ボアの中心の回りで一致するように切削チップ相互が互いに接 近するように揺動されたときに生じる２つの切削チップ間の干渉に関してである 。明らかに、ボアがその中心、即ち中間点で円滑に形成されることが望まれるだ けではなく、従来技術に記載されているように、両切削チップがボアの中心で一 致するように同時に進行することは、切削面が互いに回転し中心点で粗い周辺リ ップから離れるのに従って、切削チップはこの点を通過しないので、これら切削 チップが損傷されることになる。既知の特許公報には開示されていないこの問題 に対する１つの解決は、一方の切削チップがボアの中間点を越えて進行し、そし て他方の切削チップが中間点を越えて進行する前に、戻るように２つの切削チッ プを別々に進行させることである。この方法においては、２つの切削チップは決 して互いに接触しないが、これら切削チップは中間点を越えた湾曲ガイド・パス に沿って回転し対象物に円滑な湾曲ボアを形成する。この従来技術は、この技術 を開示もまた示唆もしていないので、作業を行うのに適した機構を明らかに開示 していない。 時間を異にして夫々の湾曲軌跡で対向する切削チップを独立に進行させるため に２つのレバーを使用することは、希望する結果を導くことができるであろうが 、これは非常に好ましくもまた問題の特別な実用上の解決でもない。実際、湾曲 ボアを穿孔するための装置は、各切削チップを進行させるために別々の制御レバ ーを使用者がうまく操作する必要がなく て、片手のみで操作できることが望ましい。別々の時間に２つの切削チップを進 行させる個々のレバーの操作は、複数の湾曲ボアを形成するときに、両手を必要 とするであろうし、また穿孔のための操作がかなり複雑で難しい。 従来技術に開示されていない他の論点は、可撓性の駆動ケーブルの疲労に対す る処置と、時間毎に個々に生じるであろう切削チップが切れなくなることに対す る処置との問題並びに解決である。関連した論点は、異なるサイズと異なる径の ボアを、各サイズと半径のボアを形成するために異なる一体的な駆動装置を設け る必要がなく、形成する必要性に関してであ。上記公知例に開示のボアを形成す るための装置のデザインは、可撓性の駆動ケーブルと切削チップの交換が容易で ないばかりか、同じ回転駆動並びに進行機構を使用しながら、異なるサイズもし くは異なる半径のボアを形成するのに適するように切削チップ並びに湾曲ガイド を交換する機構を開示していない。着脱可能なカートリッジ内に収容された異な る半径の湾曲ガイドもとくは異なる直径の切削バイトを既知の駆動機構にカップ リングするために設けることは、この問題でのコスト効率の改善になる。 装置により形成されたボアの路により規定された曲率半径は、比較的小さく、 例えば、０．５インチ（約１．２７ｃｍ）よりも小さいので、切削バイトを駆動 するための可撓性ケーブルは、対応した小さい曲率半径ボア中に強制的に挿入さ れる。この可撓性ケーブルへの切削チップもしくはバイトの装着点は、ケーブル の可撓性が実質的に減じられる領域であり、 また不都合にもストレスが最大となる点である。湾曲ボア穿孔装置の使用の間の 可撓性ケーブルの破損は、切削チップ近くで生じ、他の場所では生じ難いことが 観察されている。従って、従来の装置の変更が可撓性ケーブルの使用寿命を延ば すのに望まれていることは明らかである。 本発明の概要 本発明に係われば、対象物に湾曲ボアを穿孔する装置は、回転駆動力を付与す るための主移動体と、各々が基端部と先端部とを有する１対の可撓性ケーブルと を具備する。この基端部は、前記主移動体に機械的に結合されて回転駆動力に応 答して回転し、また、先端部は切削バイトに結合される。基端部と先端部とを有 し、先端部は湾曲ボアを穿孔するために対象物に近接して配置される、ハウジン グが設けられている。可撓性ケーブルの少なくとも一部がハウジングから延出し ている。１対の湾曲ガイドが同一平面にある１対の湾曲軌跡が交わるような軌跡 である交差共通湾曲軌跡で回動可能に装着されており、また、各湾曲ガイドは可 撓性ケーブルの一方の先端部を支持している。対をなす湾曲ガイドが、ハウジン グの先端部から延出し互いに接近するように回動されるのに従って、これら湾曲 ガイドは路を規定する。そしてこの路に沿って、切削バイトが対象物に湾曲ボア を切削するように回転しながら追従する。かくして、これら切削バイトは湾曲ガ イドに支持されて可撓性ケーブルにより回転される。１対のレバーが、枢支ピン によりハウジングに回動可能に装着されて いる。各レバーは、湾曲ガイドの異なる１つと結合され、このレバーが枢支ピン を中心として回動されたときに、共通平面湾曲軌跡を湾曲ガイドが通るように回 動する。これらレバーは、時間差を有して路の腸痛部分に沿って切削バイトを進 行させて、対象物に湾曲ボアを形成する。この結果、切削バイトが互いに接触す ることがない。 第１の好ましい形態において、一方のレバーはトリガーを有し、このトリガー により移動される手段が、トリガーが一方向のみに回動されるのに従って、他方 のレバーを第１の方向に、そして次にこの第１の方向とは反対である第２の方向 に回動するように枢支されている。この結果、両切削バイトは移動される。最初 に、一方の切削バイトが、他方のレバーに結合された湾曲ガイドによりボアの路 中の中間点を通過する。次に、この切削バイトが、ボアの路中の中間点から引き 戻される。そして、最後に、他方の切削バイトが、ボアの路中の中間点を通過し てボアが完成される。かくして、切削バイト相互が接触することが避けられる。 装置は、さらに、前記主移動体を駆動するためのコントローラをさらに具備し 、また前記トリガーは、このトリガーが休止位置から回動されたときに、コント ローラを駆動して、切削バイトにこれらが湾曲ボアを形成するように進行される のに従って駆動力を付与する。 代わって、本発明の他の形態のものは、別のトリガーと、このトリガーを両レ バーに機械的に結合させるリンク機構とをさらに具備する。一方向のみのトリガ ーの移動により、他 方のレバーが第１の方向にのみ動いている間、一方のレバーが、第１の方向に、 そして次にこの第１の方向とは反対である第２の方向に回動される。かくして、 前記一方のレバーが、湾曲ボアの路中の中間点を過ぎるように切削バイトの一方 を最初に進行させ、そして他方の切削バイトが路の他端部から中間点を過ぎるの に従って前記一方の切削バイトを戻して、湾曲ボアの形成を完成させる。この実 施例の一形態において、前記リンク機構は、前記トリガーの移動により回動駆動 される１対のカムを有する。これらカムは、異なる回転面を有する。前記各レバ ーは一方のカムの回転面に夫々従動し、カムの形状が、回転面に沿うレバーの移 動を決定し、かくしてこの移動が夫々のレバーで異なる。 上述の最後の実施例の他の形態のものは、トリガーにより動かされ、前記両レ バーが異なる点で接触した傾斜面を有するカム機構を具備する。各レバーは、傾 斜面の異なる部分に沿って接触して移動させることにより、トリガーが移動する と、夫々のレバーが異なって動かされる。 前記両レバーの回動が湾曲ガイド並びに切削バイトを動かす程度を調節する手 段が、異なる半径の湾曲ガイドを使用して、対応する異なる半径の湾曲ボアを形 成するように、好ましくは設けられている。各リンクは、１つの湾曲ガイドと１ つのレバーとの間を延出し、そしてレバーの枢支ピンから規定された距離の所で レバーと接触するように選定された角度で形成されたレバーに近接した角度付け 部分を有する。この距離は、特定の曲率半径を有する選定された湾曲ガイドの回 動範囲を決定している。 前記ハウジングは、ハンドル部分と着脱可能なカートリッジ部分とを具備し、 このカートリッジ部分を介して前記可撓性ケーブルが延出される。前記１対の湾 曲ガイドは着脱可能なカートリッジ部分内に回動可能に設けられている。着脱可 能なリンクが、前記主移動体を可撓性ケーブルに機械的に結合させるように設け られ、着脱可能なリンクが、前記レバーを湾曲ガイドに機械的に結合させる。こ の結果、着脱可能なカートリッジ部分と可撓性ケーブルとは容易に装着され、か つハンドル部分と着脱可能な駆動カップリングとから夫々容易に取り外され得る 。前記カートリッジ部分は、ハンドル部分と係合するサイズを有する。また、前 記着脱可能なリンクは、夫々互いに解除可能に結合した２つの部分を有する。さ らに、カートリッジ部分がハウジングのハンドル部分から取り外されたときに、 着脱可能なリンクの２つの前記部分の係合を解除する手段が設けられている。前 記着脱可能なリンクは、これの一方の部分に設けられたばね付勢ピンを有する。 好ましくは、係合を解除する手段は、前記ばね付勢ピンに作用して係合を解除し カートリッジ部分をハンドル部分から取り外すように、ハンドル部分に設けられ た解放ピンを有する。 本発明の他の態様は、対象物に湾曲ボアを穿孔する方法である。この方法は、 上記装置の各構成要素により達成される機能をほぼ有する工程を具備する。 図面の簡単な説明 本発明の上記態様並びに結果として得られる効果は、添付図面と関連して、以 下の詳細な説明を参照することにより容易に理解されるのに従ってより明確とな るであろう。 図１Ａ，１Ｂ，１Ｃは、本発明の第１の実施例に係わるハンドルを、これのハ ウジングの一側を除去して示す側面図であり、中に含まれている構成要素をより 明確に示すために後の２つの図ではハンドルの下部が除去されており、３つの図 は共にトリガーの回動に応答して２つのカッターガイドプッシュロッドの異なる 移動を説明するために３つの続いた位置にあるトリガーを夫々示す。 図２Ａ，２Ｂ，２Ｃは、図１Ａ，１Ｂ，１Ｃに対応し、２つのカッターガイド プッシュロッドの関係をより詳細に開示するようにチヤンバの上部並びにバーレ ルを除去して示すハンドルの上面図である。 図３Ａは、ハンドル内の構成要素をより明確に開示するようにハンドルのハウ ジングの一側を除去した、本発明の第２の実施例のハンドルの一部を示す側面図 である。 図３Ｂは、図３Ａのハンドルの一部の前断面図であり、内駆動ギアが、実質的 に異なる曲率半径のボアを形成するようにデザインされた着脱可能なカートリッ ジ内で切削バイトを駆動するためのハンドルの使用を容易にするために、駆動シ ヤフト間の異なる空間を許容している。 図４Ａは、ハンドル内のカム進行要素をより明確に開示するようにハンドルの ハウジングの一側を除去した、本発明の 第３の実施例のハンドルの一部を示す側面図である。 図４Ｂは、図４Ａに示すハンドルの一部の概略的な断面図であり、プッシュロ ッドの移動を介してカッターガイドを進行させるためのカム進行要素を示す。 図５は、バーレルの一部と、回転駆動を付与しかつ瀬はの進行を制御するよう に使用されたプッシュロッドと駆動シヤフトとにバーレルを結合する着脱可能な カートリッジとを概略的に示す図である。 図６Ａ並びに６Ｂは、バーレル内のプッシュロッドをカートリッジ内のプッシ ュバーに結合する解放可能なクリップ（１つのみが照明窓されている）のための 好ましい例をより明確に示すようにカートリッジの基端部を除去し、またバーレ ルの一側を部分的に切断たバーレルの端部の概略的な側面図である。 図６Ｃは、解放可能なクリップを駆動するようにバーレル（仮想図で示す）Ｉ 装着される解放機構の異なる例を示す平面図である。 図６Ｄは、図６Ｃに示す解放機構を、バーレル（一部が仮想図で示されている ）に装着される状態で示す側面図である。 図７は、一端に切削バイトが装着された可撓性ケーブルと、２つの対向した湾 曲カッターガイドの一方とを示す平面図である。 図８は、内に配設された本発明の可撓性駆動ケーブル並びに他の構成要素を示 す、着脱可能なカートリッジの分解斜視図である。 図９Ａ，９Ｂ，９Ｃは、２つの対向した切削バイトの異なる進行位置、即ち、 休止位置（図９Ａ）から、一方の切削バイトがボア中の中間点を過ぎた最終進行 位置（図９Ｃ）へ、そして他方の切削バイトが中間点を過ぎてボアを完成する最 終進行位置（図９Ｃ）を、表すように上ハウジングの先端部を除去して、着脱可 能なカートリッジ示す平面図である。 好ましい実施例の詳細な説明 本発明に係わる湾曲ボアを穿孔する装置は、手で保持される駆動機構と関連し て使用される着脱可能なカートリッジ１７４（図５，８，並びに９Ａないし９Ｃ に示す）を具備する。図１Ａ，１Ｂ並びに１Ｃに示す手で保持される駆動機構の 第１の実施例において、ハンドル２０が、切削バイト２４０（図８）を回転させ る回転力を付与し、また着脱可能な着脱可能なカートリッジ１７４と組合わされ たときに湾曲ボアを形成するように切削バイトの進行を制御する駆動機構の構成 要素を示すために、ハウジング２２の左側を除去して示されている。湾曲ボアを 形成するように、交差した湾曲路を通る切削バイトを回動するための機構並びに 着脱可能なカートリッジの詳細は、ハンドルの種々の実施例に従って以下に示す 。 ハンドルの３つの実施例 図１Ａに示すように、ハンドル２０は、左側のみが示されているハウジング２ ２を有する。このハウジング２２は、ピ ストル形状を有し、グリップ２４と、バーレル２６と、チヤンバ２８とを有する 。このチヤンバ２８内には、回転駆動並びに切削バイト進行機構が配置されてい る。ハウジング２２の左側が、この機構の構成要素をより明確に示すように、図 １Ａ，１Ｂ，１Ｃの各々では除去されていることは自明であろう。グリップ２４ の底には、流圧空気ライン装填体（図示せず）に結合されるようになっているイ ンレットポート３０が設けられている。このライン装填体は、エアーコンプレッ サー（図示せず）に接続された可撓性の空気ラインを介してハンドル２０に圧力 空気を供給する。前記インレットポート３０は、空気バルブ３４の入力側にライ ンを介して接続された装着体３２を有する。この空気バルブは、これの出力側へ の空気の流れを遮断するように通常は閉成されている。空気バルブ３４の上部に は、空気バルブ３４を開成するように押圧機能を高めるようにほぼドーム形状の バルブステム３６が配置されている。このバルブステム３６が空気バルブ３４の 本体中に押圧されると、圧力空気は、入力側から空気バルブを流れ、そして出力 側からライン３８を流れてモータのインレットポート４０中に流れる。ライン３ ８の配置をより詳細に示すために、前記装着体３２と空気バルブ３４の入力側と の間のラインは、これら図では除去されている。圧力空気は空気圧モータ４２に 送られて駆動シヤフト４８を回転させる。これに代わって、電気モータ、流圧モ ータ、もしくは他の形式の駆動モータが、駆動シヤフト４８を回転させるために 使用され得ることが理解されよう。この駆動シヤフト４８は、 空気圧モータ４２の上部から上方に延出し、ベベルギア４６を回転するように結 合されている。 装着ブラケット５０ａが、グリップ２４内に空気圧モータ４２と空気バルブ３ ４とを支持している。さらに、チヤンバ２８内で、装着ブラケット５０ａはアイ ドラーシヤフト５４の一端が挿入されたベアリング５２ａを支持している。この アイドラーシヤフト５の他端は、ハウジング２２に装着された装着ブラケット５ ０ｂ内でベアリング５２ｂにより支持されている。 前記ヘベルギア４６は、アイドラーシヤフト５４に結合されたベベルギア５６ と係合して、空気圧モータ４２が圧力空気で付勢されたときにアイドラーシヤフ トを回転させる。モータのインレットポート４０に供給されるよりも低圧で大容 量の空気が、グリップ２４のベースに配置されたマフラー・アウトレットポート ４４を介して空気圧モータ４２に存在する。図示していないが、既知の空気厚マ フラーが、空気圧モータ４２から排出される空気の流れを実質的に消音するよう にマフラー・アウトレットポート４４に予め接続されている。 前記アイドラーシヤフト５４が回転すると、ベアリング５２ａ，５２ｂ間でア イドラーシヤフトに結合された駆動ギア５８が回転する。この駆動ギア５８は、 左駆動ギア６０と右駆動ギア１１８とに歯合している（図２Ａ，２Ｂ，２Ｃによ り詳細に示す）。前記装着ブラケット５０ｂは、また、左駆動ギア６０が装着さ れた左駆動シャフト６２を支持している。この左駆動シヤフト６２はバーレル２ ６中を延びており、 また、左駆動カップリング６４が、バーレルの先端近くで左駆動シヤフト６２に 接続されている。同様に、右駆動シヤフト１２０が、装着ブラケット５０ｂに支 持され、右駆動ギア１１８により回転される。また、右駆動シヤフト１２０が、 バーレル２６の先端近くで右駆動カップリング１２２に接続されている。これら 左駆動シヤフト６２と右駆動シヤフト１２０の両者は、バーレルの長さに沿うほ ぼ中間位置でベアリングブロック１２４により支持されている。 トリガー６６は、使用者の指によりグリップ２４方向に引かれたときに、トリ ガーが枢支ピン６８を中心として回動し、上方に延出したレバー部７０を短い湾 曲状に回動させるように、枢支ピン６８によりハウジング２２に装着されている 。このレバー部７０は、右プッシュロッド１０２に装着されたリンク７２ｂと係 合している。さらに、トリガー６６がグリップ２４方向に引かれると、このトリ ガーの後方に配置されたレバー７４が、枢支ピン７６を中心として回動される。 カムブロック８０がトリガー６６の後側に装着されており、このブロックは、重 要性がすぐに明白となるであろう“進行”面８２と“停止”面８４とからなる、 ローラ７８が当接した２つの面を有する。レバー７４の上端は、左プッシュロッ ド１００（これの小部分のみが図１Ａ並びに１Ｃに示されている）に接続された リンク７２ａと係合している。この左プッシュロッド１００は、また、前記右プ ッシュロッド１０２とほぼ平行に、バーレル２６中をこれの先端に向かって延び ている。ベアリングブロック１２４が、上面の上に間隙を形成 するように設けられ、この上に左並びに右プッシュロッドをこれを延出するよう にして支持している。 前記トリガー６６がグリップ２４の方向に引かれたときに、レバー７４の回動 の抵抗となる付勢力を与えるために、ヘリカルコイルばね８６が、このばねの端 部を装着ブラケット５０ｂに取着するボルト９０とボルト８８との間に延びて、 レバー７４の前端に巻回されている。トリガー６６の引っ張り移動並びに回動の 抵抗となる付勢力は、バルブ駆動スライダー９２の後端から空気バルブ３４の前 面に延びたヘリカルコイルばね９４により与えられる。このバルブ駆動スライダ ー９２は、これの下部のチップ９６から、バルブステム３６に当接したチップ９ ８まで延びたジグザク形状ををしている。最初にトリガー６６がグリップ２４の 方向に引かれると、トリガーと接触するチップ９６は、即ち、バルブ駆動スライ ダー９２は、ヘリカルコイルばね９４を圧縮し、またチップ９８はバルブステム ３６を押圧して空気バルブ３４を介する空気の流れを可能にする。 空気圧モータ４２を駆動するために、トリガー６６が空気バルブ３４を開成す るように移動するのとほぼ同時に、カムブロック８０の進行面８２により規定さ れた立上がり傾斜面はローラ７８に作用して、レバー７４を枢支ピン７６を中心 として揺動させ、この結果リンク７２ｂとこれに接続された左プッシュロッド１ ００とを、通常の休止位置からより前方の位置に、即ち、左プッシュロッド１０ ０をバーレル２６の先端方向に、進行させる。最初にトリガー６６がグリップ ２４方向に引かれると、レバー７４は枢支ピン７６を中心として回動して左プッ シュロッド１００をすぐに移動させ、そして枢支ピン６８を中心として回動する レバー部７０よりも大きい範囲で右プッシュロッド１０２を移動させる。この結 果、左プッシュロッド１００は右プッシュロッド１０２よりもより早く進行する 。 図１Ｂ並びに、これに対応する図２Ｂに、レバー部７０並びにレバー７４の回 動による左プッシュロッド１００と右プッシュロッド１０２との間の関係が明白 に示されている。図１Ｂに示す、トリガー６６の回動の中間の地点で、レバー７ ４の下部に設けられたローラ７８は、カムブロック８０の進行面８２の一端側に 位置する。左プッシュロッド１００は、バーレル２６の先端の開口近くの左プッ シュロッド装着された左クリップ１０４を、初期休止位置（図２Ａに示す）に対 してほぼ最大の変位で進行させている。図９Ａないし９Ｃに示されるように、バ ーレル２６に結合された着脱可能なカートリッジの説明で明らかになるように、 図２Ｂに示す左クリップ１０４の変位は、対象物２５２に形成される湾曲ボア２ ５４の中間点を過ぎて着脱可能なカートリッジ内の右側に位置する切削バイト２ ４０の回動に対応する。湾曲ボアを完成させるために、中間点を通過して続いて 進行するように左側に、対向する切削バイトを設ける必要がある。かくして、両 方の切削バイトが同時に進行されてボア内の中間で合う結果として、媒体にいか なる周縁リップを設けないでクリーンな湾曲ボアを形成することができる。 これら切削バイト２４０が互いに接触したときに生じるであろうこれら切削バ イトに対するリンク結合と損傷との間の干渉を避けるために、左クリップ１０４ は、、右クリップ１１６が図２Ｃに示すような最大変位点に進行する前に、図２ Ｂに示す最大変位点から引っ込めなければならない。図２Ｃは、図１Ｃに示すト リガー６６の全回動位置に対応する。レバー７４の下部に位置するローラ７８が 進行面８２から移動し停止面８４へと下降して、トリガー６６が最初にグリップ ２４方向に引かれたときに生じた最初の移動に対して反対の方向にレバー７４を 動かさせることが、図１Ｃに示されている。このレバー７４の反対方向の動きの 結果、左クリップ１０４は、図２Ｃに明確に示すように、右クリップ１１６の最 大変位点から後方に移動している。前記左クリップ１０４と右クリップ１１６と は、異なる速度で進行され、最大前方変位とは同時にはならないので、着脱可能 なカートリッジ内で、これに結合された切削バイト相互の干渉は避けられる。 ハンドル２０′の第２の実施例が図３Ａに示されている。前記ハンドル２０に 関して上述した構成要素と同じ機能並びに形態のハンドル２０′と関連した本発 明の構成要素は同じ参照符号が付されている。しかし、ハンドル２０の構成要素 と同じ機能であるが異なる形態のハンドル２０′に関する構成要素は、参照符号 にダッシュが付されている。かくして、例えば、ハウジング２２とは形状が異な るハウジング２２′がハンドル２０′に関して使用され、また、ヘベル内ギア５ ６′を収容するためにチヤンバ２８′はチヤンバ２８より も僅かに容積が大きい。 前記ベベル内ギア５６′は、ベアリング５２′内に回転可能に装着並びに支持 されており、またこのベアリング５２′は装着ブラケット５０ａ′により支持さ れている。そして、このベベル内ギア５６′はヘベルギア４６と歯合して、これ により駆動される。 図３Ｂに示すように、左駆動ギア６０′が左駆動シヤフト６２′（図３Ｂでは 右側に示されているけれども）の一端に取着され、ベベル内ギア５６′により回 転される。同様に、一端に右従動ギア１１８が、また、ベベル内ギア５６′によ り回転される。第１の実施例のベベル内ギア５６よりも優れたベベル内ギア５６ ′の効果の１つは、変えられる程度互いに離れた左並びに右従動シヤフトに回転 力を与えることができ、そして、この結果、かなり異なる半径の湾曲ボアを形成 することができる構成の着脱可能なカートリッジを収容することができることで ある。例えば、仮想図で示すように、左並びに右ギア１４６，１４８が、左駆動 ギア６０′並びに右従動ギア１１８′よりも実質的に広い間隔でベベル内ギア５ ６′と係合するように装着されている。夫々異なるカートリッジ（例えば、±０ ．２インチ）で形成される湾曲ボアの半径での制限された変更が、左並びに右従 動シヤフト間の間隔を変えることがなく可能であるが、半径をより変えるために は左並びに右従動シヤフトをより広い間隔で結合するように設計された広い本体 の着脱可能なカートリッジを必要とする。左駆動シヤフト６２′と右駆動シヤフ ト１２０′間の間 隔が変えられたときに生じる、これらシヤフトの垂直位置の僅かの変化はハンド ル２０′のバーレル２６内の空間中で容易に許容される。 図３Ａを参照して、異なる進行機構が左プッシュロッド１００′並びに同様の 右プッシュロッド（図示せず）の進行を制御するために使用されていることが、 明らかであろう。特に、この実施例では、トリガー６６′が枢支ピン６８′を中 心として揺動可能に設けられている。しかし、ハンドル２０内で使用されたトリ ガー６６（図１Ａないし１Ｃに示す）とは異なり、トリガー６６′はプッシュッ ドの１つを直接的には進行させない。代わりに、左レバー１３４並びに対応する 右レバー１４２が、トリガー６６の回転動を左並びに右プッシュロッドの進行と 組合わすように設けられている。前記右レバー１４２は、これをほとんど覆う左 レバー１３４の後ろに隠れているので、下部のみが図３Ａには示されている。し かし、枢支ピン１３８の下側の右レバーの部分がより短いと、右レバー１４２は 左レバー１３４と実質的に等しくなる。右レバー１４２の下端部はローラ１４４ を備えている。同様に、左レバー１３４の下端部は、ローラ１４４の前でカムブ ロック８０に沿って当接するローラ１４０を備えている。コノ結果、左レバー１ ３４が左プッシュロッド１００′を最大変位位置に進行させた後に、右レバー１ ４２は同程度に他方のプッシュロッドを進行させる。この後、ローラ１４０は、 カムブロック８０の停止面８４上に下降し、左プッシュロッド１００を、これの 初期の進行に対して反対方向に移動させ る。しかし、ローラ１４４は、ローラ１４４と組合わされた他方のプッシュロッ ドが最大前方変位位置に達するまで、カムブロック８０の進行面に沿って回転接 触する。このように、異なるカムブロックか、ローラ１４０と右レバー１４２の ためにトリガー６６′の後方に交互に装着されて、左並びに右レバーの揺動速度 を独立して制御していることが分かるであろう。 ８６′が、左レバー１３４並びに右レバー１４２の上部の前方への回動の抵抗 となる付勢力を付与している。最初に左プッシュロッド１００′を進行させるた めのトリガー６６′の回動と同時に、バルブ駆動スライダー９２はバルブステム ３６を押圧して空気バルブ３４を開成する。かくして、引かれるトリガー６６′ は、圧力空気が空気圧モータ４２を駆動するように供給されている間、一方の切 削バイトの最初の進行と、他方の切削バイトが湾曲ボア内の中間点を過ぎる進行 とに関して、実質的に同じ作用を与える。 実質的に異なる半径のボアを形成するように設計された着脱可能なカートリッ ジをさらに収容するために、前記左並びに右プッシュロッドは別々の調節可能リ ンク１３０（図３Ａには一方のみが示されている）に結合されており、また、こ れら調節可能なリンクは左レバー１３４並びに右レバー１４２の長さ方向に沿う 異なる地点に位置され得る。これら調節可能なリンク１３０の端部と接触するこ れら２つのレバーの面は、左レバー１３４並びに右レバー１４２の同じ相対角度 移動が２つのプッシュロッドの異なる変位となるよ うに調節可能リンクを位置付けて受けるように一連のノッチ１３６を備えている 。例えば、調節可能なリンク１３０は、トリガー６６′の所定の回動に対して左 プッシュロッドの実質的により大きな変位を生じるであろう仮想図で位置１３２ に示されている。かくして、達成されるこれらレバーの所定の角度変位に対する 両プッシュロッドの比較的大きな進行は、図３Ａに示す（非仮想）位置に調節可 能なリンク１３０が位置されたハンドル２０′に結合される着脱可能なカートリ ッジにより形成される湾曲ボアに比較して実質的に大きな半径を有する湾曲ボア を形成するように設計された着脱可能なカートリッジにとって必要である。かく して、調節可能なリンク１３０を有することにより、実質的にことなる半径の湾 曲ボアを形成刷るように、異なる速度で着脱可能なカートリッジ無いの切削バイ トを進行させるための形状にハンドル２０′をすることができ、この結果、曲率 半径の異なるボアを形成するように設計された各着脱可能なカートリッジのため の夫々全く形状の異なるハンドルを設ける必要性がない。 ハンドルのための第３の実施例が図４Ａで参照符号２０″で示されている。図 ４Ｂは、トリガー６６″の真後から見たハンドル２０″の断面図を示す。ここで も、図１Ａないし１Ｃに示す第１の実施例と共通の参照符号が使用されており、 また、同じ機能であるが異なる形態の構成要素は、参照符号にダッシュが付され ている。例えば、トリガー６６″は枢支ピン６８′を中心として揺動するが、前 記２つの実施例でのトリガーのようなカムブロック８０は設けられていない。代 わりに、トリガー６６″の後面が、トリガーがグリップ２４方向に引かれたとき に、バルブ駆動スライダー９２′のチップ９６′と当接する。そして、バルブ駆 動スライダー９２′の移動により、チップ９８がバルブステム３６を押圧して空 気バルブ３４を開成し、圧力空気が空気圧モータ４２を付勢する。同時に、バル ブ駆動スライダー９２′は、バルブ駆動スライダー９２′の上面に形成されたラ ックギア１５０と歯合しているピニオンギア１５２を回転させる。 図４Ｂにより詳細に示すように、ピニオンギア１５２は、ハウジング２２の両 側間に延びて、このギアにより回転されるシャフト１５４に取着されている。左 カム１５６がバルブ駆動スライダー９２′の左側に、また右カム１５８が他の側 に、夫々配設されている。使用者がトリガー６６″を引くことによりピニオンギ ア１５２が回転し、図４Ａに示すように、左カム１５６並びに右カム１５８を反 時計方向に回転させる。 前記左カム１５６は、好ましくは、右プッシュロッド１０２の前に左プッシュ ロッド１００が最大変位位置に進行し、この後、反対方向に動くことを確実にす るために、右カム１５８とは異なる形状を有する。代わって、左と右カムとは、 シヤフト１５４の異なる回転位置に装着して、同じ形状とすることもできる。左 レバー１６０が、これの半径の相対変化により左レバー１６０の枢支ピン１３８ ′を中心とする対応した回転を生じさせるように、回転しているときに、左カム １５６の回転面に沿って摺動する。 同様に、右レバー１６２が、これの回転中に右カム１５８ の回転面に沿って摺動し、かくして、左プッシュロッド１００が最大変位位置か ら引くように反対の動きを始めた後に、リンク７２ｂとこれに接続された右プッ シュロッド１０２とを最大変位位置に進行させる。コイルばね１６４が、左レバ ー１６０，右レバー１６２の回転に抗する付勢力をリンク７２ａ，７２ｂを進行 するために夫々付与する。再度、左並びに右プッシュロッドの異なる移動が、湾 曲ボアを形成するために湾曲軌跡に沿ってバイトが回動するときに着脱可能なカ ートリッジ内の対向した切削バイト間の干渉を防止している。 着脱可能なカートリッジ、及びこれのハンドルへの係合の説明 図５は、バーレル２６の一部と、このバーレルと係合するように位置付けられ た着脱可能なカートリッジ１７４とを示す。この着脱可能なカートリッジは、上 部１７６ａと下部１７６ｂとを有するハウジング１７６を具備し、これらは下部 １７６ｂのねじ穴１５０に螺合する締め付けねじ２４８により一緒に保たれてい る。代わって、ハウジング１７６の上部並びに底部は、接着剤もしくは超音波ボ ンディングにより一緒にされ得る。このハウジング１７６は、基端部１７８と、 この基端部に連設され、広がった肩部１９８と、切削バイトが中に配置された先 端部１８０とを有する。この着脱可能なカートリッジの先端部１８０の開口面は 、湾曲ボアが形成される丸い対象物に対して位置付けるのに適するような凹湾曲 面となっている。また、前記基端部１７８は、バーレル２６の先端の１１４中に 適合できるようなサイズと形状とを有する。 バーレル２６の先端の開口１１４内で、前記左駆動動カップリング６４は、着 脱可能なカートリッジの先端から延出した左六角形装填体１８６と対応した形状 の正六角形の内面の解放開口１７０を有する。同様に、右六角形装填体１８８が 、右駆動シヤフト１２０の一端に配設された１２２と適合している。前記左並び に右駆動カップリングに形成された夫々の解放開口１７０と、左並びに右六角形 装填体１８６，１８８との丸められた先端面とは、六角形装填体が解放開口中に 容易に摺動して入り駆動カップリングと係合するのを確実にする。また、これら 左並びに右六角形装填体は、着脱可能なカートリッジの長さ方向にほぼ平行に延 びるように延出した左並びに右駆動シヤフト１９０，１９２に接続されている。 駆動シヤフトの基端部１７８に同軸的に巻回されたヘリカルコイルばね１９４は 、夫々後方に延びた位置に、即ち、着脱可能なカートリッジ１７４の基端部１７ ８から外方に延出するように、左並びに右六角形装填体を維持するような付勢力 を付与する。前記肩部１９８は、基端部１７８がバーレルの開口１１４中に係合 したときに、バーレル２６の先端と当接するようになっている。 着脱可能なカートリッジ内の左駆動シヤフト１９０並びに右駆動シヤフト１９ ２間には、左並びに右プッシュバー１８２，１８４が、夫々配設されている。こ れら左並びに右 プッシュバー１８２，１８４は、バーレル２６内で左プッシュロッド１００並び に右プッシュロッド１０２の先端部に設けられた左並びに右クリップ１０４，１ １６と結合するようになっている。即ち、これら左並びに右プッシュバー１８２ ，１８４は、左並びに右クリップ中に形成されたスロット１７２中に摺動して入 り、保持ピン１０６により係合される。また、バーレル２６の内側面に形成され た溝１１２が、着脱可能なカートリッジ１７４の基端部１７８の両側にこれに沿 って形成された凸条１９６と、摩擦係合する。これら溝と凸条の位置は、溝がカ ートリッジ１７４の基端部の側面に形成され、また凸条がバーレル２６の両内側 に形成されるように逆にすることができる。着脱可能なカートリッジ１７４の基 端部がバーレル２６の開口１１４中に挿入されると、両左並びに右駆動シヤフト を介して伝達された回転駆動力は、左並びに右駆動カップリングを通り、六角形 装填体を介して左並びに右駆動シヤフトに付与される。切削バイトを進行させる ために使用される力は、プッシュバーが左並びに右クリップ１０４，１１６と係 合しているときには、左プッシュロッド１００並びに右プッシュロッド１０２か ら左プッシュバー１８２並びに右プッシュバー１８４に付与される。左並びに右 プッシュバーが移動するのに従って、六角形装填体は駆動カップリング中を長手 方向に摺動する。 前記左クリップ１０４並びに右クリップ１１６のための好ましい例が図６Ａ並 びに６Ｂに示されている。さらに、バーレル２６′の変形例が示され、これは、 左プッシュバー １８２に形成された開口２１０から保持ピン１０６′を解放する解放ボタン２２ ２を有する。図６Ａ並びに６Ｂには図示されていないが、対応する開口２１０が 右プッシュバー１８４にも形成されている。前記解放ボタン２２２は、ほぼ逆Ｕ 字状をしており、バーレル２６′に装着され、１対のヘリカルコイルばね２２４ （一方のみしか図示せず）により外方に付勢されている。これらばねは、解放ボ タンの下方に延びたステムと同軸的に配設されている。この解放ボタン２２２の これらステムの下端は、バーレル２６′中での保持を確実にするために平坦にな っている。 図６Ａに、左クリップ１０４（一部が除去されている）が詳細に示されている 。この左クリップ１０４は、クリップの上面並びに底面にに可撓片１０８を取着 するようにクリップ中を垂直に延びたリベット１１０を有する。また、枢支ピン ２２０がクリップの互いに対向する側面間に延びており、保持ピン１０６′を回 動可能に支持している。前記可撓片１０８は、保持ピン１０６′を図６Ａに示す 位置に維持するような付勢力を付与し、この結果、着脱可能なカートリッジがバ ーレル２６′の端部中に係合しているときには、保持ピンの突出部２１２が開口 ２１０中に係合している。カートリッジの取り外しを容易にするために、前記解 放ボタン２２２は、図６Ｂの矢印で示すように、使用者により押下される。この ように押下されると、解放ボタン２２２のステムの一方の下端が、可撓片１０８ の変形により発生する付勢力に抗して、保持ピンのレバーアーム２１４を枢支ピ ン２２０を中心 として下方に回動付勢する。このような保持ピンの回動により、突出部２１２は 開口２１０から抜け、バーレル２６′からの着脱可能なカートリッジの取りだし を容易にする。代わって、バーレル２６に関して、保持ピン１０６′の突出部２ １２は丸められたドーム形状をし、また、左並びに右プッシュバーの端部と係合 する開口がスロットの用に形成され得る。この場合、可撓片１０８の付勢力に打 ち勝つのに充分な力でバーレル２６から着脱可能なカートリッジを引き抜くよう に、このカートリッジを単に引張るだけで、左クリップ１０４並びに右クリップ １１６からの左並びに右プッシュバー１８２，１８４の係合を解除することがで きる。 図６Ｃ並びに６Ｄは、一端に下方に突出した２つのタブ２１８を備え、金属シ ートから打ち抜きにより形成された可撓性の解放レバー２１６を有する解放ボタ ン２２２の変形例を示す。これらタブ２１８は、可撓性の解放レバーの上方に延 びた端部が使用者に押下されたときに保持ピン１０６′のレバーアーム２１４に 作用するようなサイズを有する。かくして、ボタンが押下されると、下方に突出 したタブ２１８により、突出部２１２が開口２１０から抜けるように保持ピン１ ０６′が回動される。この結果、着脱可能なカートリッジは、可撓性の解放レバ ーが締め付けねじ２１７により留められているバーレル２６″（仮想図で示す） ＴＯ容易に抜き取ることができる。可撓性の解放レバーのばね付勢力は、バーレ ル２６″の頂部の上方位置に保たれている。この解放レバー２１６は解放ボタン ２２２よりも低価格で簡単なデザイン であるが、バーレル内の左並びに右プッシュロッドから着脱可能なカートリッジ の左並びに右プッシュバーを解放する機能は等しく効果的である。 着脱可能なカートリッジ内の構成要素の説明 例示的な揺動アーム２３０と湾曲ガイドアーム２３４との詳細が図７に示され ている。同じような揺動アーム２３０と湾曲ガイドアーム２３４とが互いに対向 する切削バイト２４０の両者に対して夫々設けられているが、一方の切削バイト のためのガイドアームは着脱可能なカートリッジの先端部１８０に装着されると きに反転されている。各揺動アーム２３０は、着脱可能なカートリッジ１７４の 先端部に揺動アームを枢支するために使用された、２つの枢支ピン２００の一方 を有する。一定の曲率半径Ｒは、枢支ピン２００を中心としたガイドアームの内 周面の曲率に沿う、枢支ピン２００の中心と湾曲ガイドアームの外面との間の距 離を規定している。しかし、枢支ピン２００の中心と、可撓性駆動ケーブルが案 内される湾曲ガイドアームの内周面との間の距離は一定ではない。代わりに、湾 曲ガイドアームの内壁の厚さは、湾曲の長さ方向に変化しており、かくして、後 述するように、内面と枢支ピン２００の中心との間の半径は変化準定常電界いる 。切削バイトは、（Ｒ＋Ｄ／２）とは僅かに異なる曲率半径を有する湾曲ボア２ ５４を形成する。これは、２つの枢支ピン２００の中心間の分離、並びにこれら 枢支ピンが着脱可能なカートリッジの先端で内側湾曲から後方に必然的にセ ットされているためである。ここで、Ｄは湾曲ボアの直径である。 各切削バイト２４０は、可撓性駆動ケーブルの他端が接続された左駆動シヤフ ト１９０もしくは右駆動シヤフト１９２から切削バイトに回転駆動力を伝達する 可撓性駆動ケーブル２３８の一端に溶接もしくは他の方法で取着されている。各 湾曲ガイドアーム２３４は、他方の湾曲ガイドアームと同一平面の湾曲軌跡で先 端部１８０から外方に揺動されるのに従って、切削バイトは、可撓性駆動ケーブ ル２３８が中に挿入された湾曲ガイドアーム２３４の直径よりも大きい直径Ｄを 有する湾曲ボアを形成する。可撓性駆動ケーブルは、湾曲ガイドアーム２３４に より湾曲路の内面と、切削バイトが形成しているボアにより湾曲路の外面とに押 される。切削バイト２４０が比較的大きな直径を有するので、可撓性駆動ケーブ ル２３８並びに湾曲ガイドアーム２３４を制御バルブの後方のボア中を自由に進 行させるのに必要な隙間を形成する。この切削バイト２４０は、一方の枢支ピン ２００を中心として揺動しながら、湾曲ガイドアーム２３４に緩く支持並びに携 帯されているので、可撓性駆動ケーブルは、湾曲ガイドアームを、移動湾曲軌跡 に沿って巻く。この湾曲軌跡は、他方の切削バイトが形成する部分的な湾曲ボア 並びに他方の湾曲ガイドアームと交差し、これら湾曲軌跡が同一平面であるから 、湾曲ボアを完成する。しかし、各湾曲ガイドアームは、ハンドル２０，２０′ ，２０″内の機構により異なる時間にボア内の中間点を越えるように外方に揺動 されるので、対向する 切削バイトは、互いに接触するようなことがない。 本発明の背景で述べたように、２つの対向する切削バイトを使用して湾曲ボア を形成するための従来のデザインで認識されている問題の１つは、特に、切削バ イトが可撓性駆動ケーブルに取着される場所で、可撓性駆動ケーブルに生じる破 損の問題である。前記左駆動シヤフト６２と、右駆動シヤフト１２０と、左駆動 シヤフト１９０並びに右駆動シヤフト１９２とは、剛性を有するので、これらは 、複数のワイヤーより線により形成され、例えば、０．０５インチより小さいよ うな、非常に細い直径を一般的に有する可撓性駆動ケーブル２３８よりも破損に 対する抵抗が比較的高い。特に、可撓性駆動ケーブル２３８は、切削バイト２４ ０が可撓性駆動ケーブルに取着される付近で、即ち、切削バイトの真後ろで可撓 性が実質的に減じられることが認められており、この結果、この領域で可撓性駆 動ケーブル２３８の曲りを防ぐことが重要である。従って、湾曲ガイドアーム２ ３４は、比較的短く、真直ぐな部材２３６である切削バイト２４０近くの端部を 除く、ほぼ全長に渡って湾曲される。この真直ぐな部材２３６の先端はハンドル ２０のシヤンク部の回りに延びており、切削バイトのためのスラストベアリング として機能する。この真直ぐな部材を設けるために、内周面に沿う湾曲ガイドア ーム２３４の壁の厚さ方向に、これの湾曲した長手方向に沿って僅かに離間され るかテーパが形成されている。この壁の厚さ方向のテーパは、枢支ピン２００と 、湾曲ガイドアームの内面との間に半径方向の変化を生じさせる。例えば、この 半 径は、真直ぐな部材２３６の支持部分でｒ₁に等しく、支持部の前方ではｒ₂に変 化し、そして真直ぐな部材の始めではｒ₃に等しい。ここで、ｒ₁、ｒ₂、ｒ₃は全 て等しくない半径である。かくして、この真直ぐな部材２３６は、切削バイトに 取着された可撓性駆動ケーブル２３８の地点の曲りを避けることができる。これ は、可撓性駆動ケーブルがこの地点て最も曲りを処理することが少なく、また真 直ぐな部材の近くの可撓性駆動ケーブルの地点に曲りをシフトさせ、ここで可撓 性駆動ケーブルは曲りに対する抵抗がより良く、可撓性駆動ケーブルの破損の可 能性を減じることができるためである。もし、切削バイトの近くに実質的に真直 ぐな部材を設けるように形成されるのであれば、一定の厚さの壁を有する別の湾 曲ガイドアーム（図示せず）、例えば、金属の打ち抜き部分が使用され得る。 好ましくは、着脱可能なカートリッジ１７４のハウジング１７６は、低価格の インジエクション成型のプラスチックで形成去れる。外科処置される患者の骨に １もしくは複数の湾曲ボアを形成するために外科処置で使用した後に着脱可能な カートリッジ１７４を経済的に殺菌することは実用上不可能なので、着脱可能な カートリッジ１７４は低価格で、１人の患者に使用した後は破棄されるようにデ ザインすることが重要である。このために、着脱可能なカートリッジは、低価格 の材料で形成し、かつハンドル２０，２０′もしくは２０″と係合を容易にして 、着脱可能なカートリッジを容易に交換できるようにすることが重要である。こ れらの要求は、また、 産業上でも重要である。 図８並びに図９Ａないし９Ｃは、着脱可能なカートリッジ１７４の詳細を示す 。例えば、図８において、この分解図は、下ハウジング１７６を示し、これを通 して１８８並びに左駆動シヤフト１９０は、回転力を着脱可能なカートリッジの 基端部から先端部に伝達する。これら左並びに右延出シヤフトの端部は、切削バ イト２４０に回転力を伝達する可撓性駆動ケーブル２３８に結合されている。前 記左プッシュバー１８２はプッシュリンク２４４に結合され、揺動アーム２３０ の１つと、枢支ピン２００を中心とするアーク状に切削バイトを支持する湾曲ガ イドアームとを枢支することにより、切削バイト２４０を進行するように力を伝 達する。同様に、前記右プッシュバー１８４は、他方の切削バイト２４０と他方 の湾曲ガイドアームとを進行するように力を伝達する他方のプッシュリンク２４ ４に結合されている。この他方の湾曲ガイドアームは、切削バイト２４０をアー ク状に支持し、対象物中にボアの他方の部分を形成する。各プッシュリンク２４ ４は、揺動アーム２３０の所で枢支ピン２４２を中心として回動するプッシュリ ンクの部分と、左プッシュバー１８２もしくは右プッシュバー１８４の所で枢支 ピン２４６を中心として回動するプッシュリンクの部分との間でオフセットして 設けられている。このプッシュリンク２４４におけるオフセットは、２つの揺動 アームが切削バイトで湾曲ボアを形成するように枢支ピン２００を中心として外 方に回動されているときに、揺動アーム２３０に対して間隙を形成する。 図９Ａ、９Ｂ，９Ｃは対向した２つの切削バイト２４０の相対的位置を示し、 これらは対象物２５２中に湾曲ボア２５４を形成している間に連続した時間で示 されている。切削バイトは、使用者がハンドルのグリップに対してトリガーを引 き始める前に、図９Ａに休止位置で示す。図９Ｂにおいて、トリガーは、休止位 置から左プッシュバー１８２を進行させるように、全移動範囲の途中に移動して いる。この左プッシュバーの変位は、これと揺動アーム２３０との間に接続され たプッシュリンク２４４を介して伝達され、この結果、切削バイト２４０は湾曲 ガイドアームにより外方に回動されて部分的な湾曲ボアを切削する。この部分的 な湾曲ボアは、対象物２５２に形成される完全な湾曲ボアの中間点を通過して延 びている（この中間点は破線で示されている）。この対象物は着脱可能なカート リッジ１７４の先端部１８０に当接されている。トリガーのさらなる進行は、左 プッシュバー１８２の反転変位を生じて、左プッシュバーに結合された揺動アー ムに支持された右側の切削バイト２４０を、ボア中の中間点から戻るように引く 。これは、右プッシュバー１８４が、他方の揺動アーム２３０並びに左側の湾曲 ガイドアームが進行しながら行われる。そして、右プッシュバー１８４のさらな る進行により、他方の切削バイトは中間点を過ぎて、対象物２５２への湾曲ボア ２５４の形成を完成させる。トリガーが解放されると、両切削バイト２４０は、 図９Ａに示すように、通常の休止位置に戻る。従って、本発明は、切削バイト２ ４０が互いに接触する恐れがなく対象物２５２内に湾 曲ボア２５４を形成し、そして、この湾曲ボアは両切削バイトが中間点を通過し た場合よりも実質的に円滑である。 本発明は幾つかの好ましい実施例に付いて説明されたが、当該分野の者は、本 発明へのさらなる変更が請求の範囲の内容内でなされ得ることは自明であろう。 従って、本発明の範囲は、上記好ましい実施例の記載により制限されることはな く、請求の範囲を参照することにより完全に決定される。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年６月２３日 【補正内容】 図９Ａ，９Ｂ，９Ｃは、２つの対向した切削バイトの異なる進行位置、即ち、 休止位置（図９Ａ）から、一方の切削バイトがボア中の中間点を過ぎた最終進行 位置（図９Ｂ）へ、そして他方の切削バイトが中間点を過ぎてボアを完成する最 終進行位置（図９Ｃ）を、表すように上ハウジングの先端部を除去して、着脱可 能なカートリッジ示す平面図である。 好ましい実施例の詳細な説明 本発明に係わる湾曲ボアを穿孔する装置は、手で保持される穿孔エネルギーキ ヤリア、即ち、駆動機構と関連して使用される着脱可能なカートリッジ１７４（ 図５，８，並びに９Ａないし９Ｃに示す）を具備する。図１Ａ，１Ｂ並びに１Ｃ に示す手で保持される駆動機構の第１の実施例において、ハンドル２０が、切削 バイト２４０（図８）を回転させる回転力を付与し、また着脱可能な着脱可能な カートリッジ１７４と組合わされたときに湾曲ボアを形成するように切削バイト の進行を制御する駆動機構の構成要素を示すために、ハウジング２２の左側を除 去して示されている。湾曲ボアを形成するように、交差した湾曲路を通る切削バ イトを回動するための機構並びに着脱可能なカートリッジの詳細は、ハンドルの 種々の実施例に従って以下に示す。 ハンドルの３つの実施例 図１Ａに示すように、ハンドル２０は、左側のみが示されているハウジング２ ２を有する。このハウジング２２は、ピ ストル形状を有し、グリップ２４と、バーレル２６と、チヤンバ２８とを有する 。このチヤンバ２８内には、回転駆動並びに切削バイト進行及び駆動伝達機構が 配置されている。ハウジング２２の左側が、この機構の構成要素をより明確に示 すように、図１Ａ，１Ｂ，１Ｃの各々では除去されていることは自明であろう。 グリップ２４の底には、流圧空気ライン装填体（図示せず）に結合されるように なっているインレットポート３０が設けられている。このライン装填体は、エア ーコンプレッサー（図示せず）に接続された可撓性の空気ラインを介してハンド ル２０に圧力空気を供給する。前記インレットポート３０は、空気バルブ３４の 入力側にラインを介して接続された装着体３２を有する。この空気バルブは、こ れの出力側への空気の流れを遮断するように通常は閉成されている。空気バルブ ３４の上部には、空気バルブ３４を開成するように押圧機能を高めるようにほぼ ドーム形状のバルブステム３６が配置されている。このバルブステム３６が空気 バルブ３４の本体中に押圧されると、圧力空気は、入力側から空気バルブを流れ 、そして出力側からライン３８を流れてモータのインレットポート４０中に流れ る。ライン３８の配置をより詳細に示すために、前記装着体３２と空気バルブ３ ４の入力側との間のラインは、これら図では除去されている。圧力空気は空気圧 モータ４２に送られて駆動シヤフト４８を回転させる。これに代わって、電気モ ータ、流圧モータ、もしくは他の形式の駆動モータが、駆動シヤフト４８を回転 させるために使用され得ることが理解されよう。この駆 動シヤフト４８は、 請求の範囲 １．（ａ）回転駆動力を付与するための主移動体と、 （ｂ）各々が、前記主移動体に機械的に結合されて回転駆動力に応答して 回転する基端部と、切削バイトに結合される先端部とを有する、１対の可撓性ケ ーブルと、 （ｃ）先端部を有し、前記可撓性ケーブルが外部に延出するハウジングと 、 （ｄ）ハウジングに対して固定された位置で交差する共通平面の湾曲軌跡 に沿ってハウジングに対して揺動するように回動可能に装着され、夫々が前記可 撓性ケーブルの先端を支持し、ハウジングの先端から外方に互いの方向に揺動さ れるのに従って、湾曲ボアを穿孔するようにハウジングに対して揺動されて切削 バイトにより規定された連続した複合路を規定する１対の湾曲ガイドと、 （ｅ）枢支ピンによりハウジングに揺動可能に設けられ、湾曲ガイドに夫 々結合されて、前記枢支ピンを中心として回動されたときに、同一面の湾曲軌跡 に沿って湾曲ガイドを揺動させる１対のレバーと （ｆ）異なる時間で前記路の共通部分に沿ってハウジングに対して切削バ イトを進行させて、切削バイトが互いに接触しないで、湾曲ボアを形成する手段 とを具備する対象物に湾曲ボアを穿孔する装置。 ２．前記１対のレバーのうちの一方はトリガーを有し、また、他方のレバーを 第１の一方向に、そしてトリガーが一方 向に回動されたときにのみ他方向に回動させる手段をさらに具備し、 （ａ）前記切削バイトの一方が、他方のレバーに結合された湾曲ガイドに よりボアの路中の中間点を過ぎるように移動され、 （ｂ）そして、切削バイトの前記一方がボアの路中の中間点から戻るよう に引かれ、 （ｃ）そして、切削バイトの他方がボアの形成を完成するように中間点を 過ぎるように移動されて、対をなす切削バイト間の干渉をさける、請求項１の装 置。 ３．前記主移動体を駆動するためのコントローラをさらに具備し、また前記ト リガーは、このトリガーが休止位置から回動されたときに、コントローラを駆動 して、切削バイトにこれらが湾曲ボアを形成するように進行されるのに従って駆 動力を付与する、請求項２の装置。 ４．トリガーと、このトリガーを両レバーに機械的に結合させるリンク機構と をさらに具備し、このリンク機構は、一方向のみのトリガーの移動により一方の レバーが第１の方向に、そして次にこの第１の方向とは反対である第２の方向に 回動され、また他方のレバーが第１の方向にのみ動くように、トリガーを２つの レバーに結合させ、かくして、前記一方のレバーが湾曲ボアの路中の中間点を過 ぎるように切削バイトの一方を最初に進行させ、そして他方の切削バイトが路の 他端部から中間点を過ぎるのに従って前記一方の切削バイトを戻して、湾曲ボア の形成を完成させる、請求項１の装置。 ５．前記リンク機構は、前記トリガーの移動により回動駆動され、回転面を有 する１対のカムを有し、前記１対のレバーの夫々はカムの回転面に夫々従動し、 また、各カムは回転面に沿うレバーの移動を決定する形状を有し、かくしてこの 移動が他方のレバーの移動とは異なる請求項４の装置。 ６．前記リンク機構は、トリガーに対して傾斜面を有し、前記レバーの夫々は 傾斜面の異なる部分に沿って接触して移動し、この結果、トリガーの移動が夫々 のレバーを異ならせて動かす請求項４の装置。 ７．前記両レバーの回動が湾曲ガイド並びに切削バイトを動かす程度を調節し て、異なる半径の湾曲ガイドを使用して異なる半径の湾曲ボアを形成する調節手 段をさらに具備する請求項４の装置。 ８．前記調節手段は、１対のリンクを有し、各リンクは１つの湾曲ガイドと１ つのレバーとの間を延出し、そして枢支ピンから規定された距離の所で１つのレ バーと接触するように選定された角度で形成された１つのレバーに近接した角度 付け部分を有し、また、前記距離は、特定の曲率半径を有する選定された湾曲ガ イドの回動範囲を規定する請求項７の装置。 ９．前記ハウジングは、ハンドル部分と、前記可撓性ケーブルが延出される着 脱可能なカートリッジ部分とを有し、前記１対の湾曲ガイドは着脱可能なカート リッジ部分内に回動可能に設けられ、そして、さらに前記主移動体を可撓性ケー ブルに機械的に結合させる着脱可能な駆動カップリングと、 前記レバーを湾曲ガイドに機械的に結合させる着脱可能なリンクとを具備し、こ の結果、着脱可能なカートリッジ部分と可撓性ケーブルとは容易に装着され、か つハンドル部分と着脱可能な駆動カップリングとから取り外され得る請求項１の 装置。 １０．前記カートリッジ部分は、ハンドル部分と係合するサイズを有し、また 、前記着脱可能なリンクは、夫々互いに解除可能に結合した２つの部分を有し、 さらに、カートリッジ部分がハンドル部分から取り外されたときに、各着脱可能 なリンクの２つの前記部分の係合を解除する手段を具備する請求項９の装置。 １１．前記着脱可能なリンクは、夫々他方のリンクの他方の部分に形成された オリフイスと係合する、一方の前記部分の一方にばね付勢ピンを有し、前記係合 を解除する手段は、前記ばね付勢ピンに作用して係合を解除しカートリッジ部分 をハンドル部分から取り外すように、ハンドル部分に設けられた解放ピンを有す る請求項１０の装置。 １２．（ａ）穿孔エネルギーを付与するための主移動体と、 （ｂ）各々が、前記主移動体に動作的に結合される基端部と、切削部材に 動作的に結合される先端部とを有し、主移動体から切削部材に切削エネルギーを 伝達する１対の駆動伝達部材と、 （ｃ）先端部を有し、前記駆動伝達部材が外部に延出するハウジングと、 （ｄ）ハウジングに対して固定された位置で交差する 夫々の路に沿ってハウジングに対して移動するように装着され、夫々が前記駆動 伝達部材の先端を支持し、ハウジングの先端から離れるか先端に向かう方に互い に接離可能に動かされるのに従って、ハウジングに対して動かされて切削部材に より規定された連続した複合路を規定し、切削部材を支持する１対のガイドと、 （ｅ）異なる時間で前記路の共通部分に沿ってハウジングに対して切削部 材を進行させるように前記ガイドの動きを制御してて、切削部材が互いに接触し ないで、ボアを形成する手段とを具備するボアを穿孔する装置。 １３．前記制御手段は、トリガーと、このトリガーに結合され、トリガーが一 方向のみに動かされるのに従って、ハウジングに対して前記ガイドの一方を第１ の方向に、そして次に逆の方向に動かす手段とを有し、かくして、 （ａ）切削部材の一方が、路中の中間点を過ぎるようにハウジングに対 して動かされ、 （ｂ）次に、切削部材の前記一方が、路の中間点から戻るようにハウジ ングに対して動かされ、そして （ｃ）切削部材の他方が、ボアを完成するように中間点を過ぎるように ハウジングに対して動かされ、かくして１対の切削部材間の干渉が避けられる請 求項１２の装置。 １４．前記ガイドは湾曲しており、交差する共通平面湾曲軌跡でハウジングに 対して揺動するように設けられている請求項１２の装置。 １５．前記制御手段は、トリガーと、このトリガーに結合 され、トリガーが一方向のみに回動されるのに従って、ハウジングに対して前記 湾曲したガイドの一方を第１の方向に、そして次に逆の方向に揺動させる手段と を有し、かくして、 （ａ）切削部材の一方が、路中の中間点を過ぎるようにハウジングに対 して動かされ、 （ｂ）次に、切削部材の前記一方が、路の中間点から戻るようにハウジ ングに対して動かされ、そして （ｃ）切削部材の他方が、ボアを完成するように中間点を過ぎるように ハウジングに対して動かされ、かくして１対の切削部材間の干渉が避けられる請 求項１４の装置。 １６．前記ハウジングは、ハンドル部分と、前記駆動伝達部材が延出される着 脱可能なカートリッジ部分とを有し、前記１対のガイドは着脱可能なカートリッ ジ部分内に移動可能に設けられ、そして、さらに前記主移動体を駆動伝達部材に 機械的に結合させる着脱可能な駆動カップリングと、前記湾曲したガイドに機械 的に結合させる着脱可能なリンクとを具備し、この結果、着脱可能なカートリッ ジ部分と駆動伝達部材とは容易に装着され、かつハンドル部分と着脱可能な駆動 カップリングとから取り外され得る請求項１４の装置。 １７．（ａ）ハウジングと、 （ｂ）このハウジング内に設けられ、切削バイトの一方の移動を制御す るようにハウジングに対して移動可能な第１のプッシュロッドと、 （ｃ）前記ハウジング内に設けられ、切削バイトの他方の移動を制御す るようにハウジングに対して移動可能な 第２のプッシュロッドと、 （ｄ）第１のプュロッドが第２のプッシュロッドとは異なるようにして ハウジングに対して移動し、そして、両プッシュロッドがハウジングに対して、 常に同時に等しく移動しないように、第１並びに第２のプッシュロッドの移動を 制御する手段とを具備する複合バイト穿孔マシンのための穿孔エネルギーキャリ ヤー。 １８．前記制御手段は、第１並びに第２位置間で移動可能にハウジングに装着 された単一のトリガーと、このトリガーを前記第１並びに第２のプッシュロッド に相互接続し、トリガーの上記位置間の移動の間に、トリガーの移動によりハウ ジングに対して第２のプッシュロッドの移動とは異なる第１のプッシュロッドの 移動を果たさせる手段とを具備する請求項１７の穿孔マシン。 １９．（ａ）先端部と基端部とを有し、この先端部が穿孔される対象物に近接 して配置されるようになっており、また基端部は駆動ハウジングと結合されるよ うになっているハウジングと、 （ｂ）夫々が対向する第１並びに第２の可撓性ケーブルに接続され、ハ ウジングの先端部近くに配置され、第１並びに第２の可撓性ケーブルにより回転 され、前記第１並びに第２の可撓性ケーブルはハウジングを通ってのびて前記ハ ウジングの基端部近くの着脱可能な駆動カップリングの所で終端しており、外部 に付与される回転力による駆動カップリングの回転が第１並びに第２の可撓性ケ ーブルを介して伝達 される、互いに対向した第１並びに第２の切削バイトと、 （ｃ）対応する第１並びに第２の可撓性ケーブルと第１並びに第２の切 削バイトとを支持し、前記ハウジングの先端部近くに回動可能に装着され、対象 物のボアを規定する路に沿って交差共通平面湾曲軌跡を枢支ピンを中心としてハ ウジングに対して反対方向に回動される第１並びに第２の湾曲ガイドと、 （ｄ）基端部と先端部とを有し、先端部が対応する第１並びに第２の湾 曲ガイドに機械的に結合され、また基端部が着脱可能な装填体に装着された第１ 並びに第２のリンクを具備し、これら第１並びに第２のリンクに付与される外力 が、これらリンクを介して伝達されて前記第１並びに第２の湾曲ガイドと第１並 びに第２の切削バイトとをハウジングの先端部から外方に回動させて湾曲ボアを 形成する第１並びに第２のリンクを具備し、前記ハウジングは、第１並びに第２ の可撓性ケーブルを回転する外部回転力と第１並びに第２の湾曲ガイドを回動す る外部から付与される力とを付与する駆動ハンドルに結合されるカートリッジを 有し、このカートリッジは、このカートリッジを駆動ハンドルに対して容易に着 脱可能とするように駆動ハンドルに着脱可能に係合する手段を有する対象物に湾 曲ボアを穿孔する装置。 ２０．前記第１並びに第２の可撓性ケーブルは、第１並びに第２の切削バイト 近くにほぼ真直ぐな部材を、夫々有し、これら部材は、第１並びに第２の可撓性 ケーブルが第１並びに第２の切削バイトに装着された可撓性ケーブルの部分の可 撓性を最小にし、これら第１並びに第２の可撓性ケーブルの曲りとこれに続く破 損とを減じている請求項１９の装置。 ２１．前記第１並びに第２の湾曲ガイドの内壁の厚さは、前記真直ぐな部材を 生じるように厚さ方向に解放されている請求項２０の装置。 ２２．前記第１並びに第２のリンクは外部から付与される力を与えるラッチと 摺動可能に係合するようになっている請求項１９の装置。 ２３．前記第１並びに第２の可撓性ケーブルの着脱可能な駆動カップリングは 。外部から与えられる回転力を付与するように回転する対応して適合した装填体 と摺動可能に係合している請求項１９の装置。 ２４．（ａ）２つの互いに離間したほぼ平行な軸に沿って回転駆動力を付与す る工程と、 （ｂ）１対の可撓性ケーブルを回転駆動力にカップリングさせて、各可 撓性ケーブルを前記各軸を中心として回転させ、各可撓性ケーブルが回転駆動力 がカップリンされる基端部と切削バイトにカップルされる先端部とを有している 、工程と、 （ｃ）切削バイトを対象物に近接して位置させ、可撓性ケーブルの先端 部と切削バイトとを湾曲ガイド中に支持させる工程と、 （ｄ）湾曲ガイドを交差共通平面湾曲軌跡中で回動させて、前記対をな す湾曲ガイドが互いの方向に回動されるのに従って、これら湾曲ガイドが対象物 に湾曲ボアを形成す るときに切削バイトの各々が従う路を規定する、そして、前記切削バイトは可撓 性ケーブルにより回転され、また湾曲ガイドにより支持される、工程と、 （ｅ）異なる時間で共通平面湾曲軌跡で湾曲ガイドを進行させるように １対のレバーを回動させ、これら湾曲ガイドは共通平面湾曲軌跡が重なった路の 腸痛部分に沿って進行して、切削バイト相互が接触しないで対象物に湾曲ボアを 形成する工程とを具備する対象物に湾曲ボアを穿孔する方法。 ２５．前記１対のレバーのうちの一方は他方のレバーを回動するための力を付 与するトリガーを有し、また、対をなすレバーを回動するための工程は、他方の レバーを第１の一方向に、そしてトリガーが一方向にされたときにのみ他方向に 回動させる工程を有し、 （ａ）前記切削バイトの一方が、他方のレバーに結合された湾曲ガイドに よりボアの路中の中間点を過ぎるように移動され、 （ｂ）そして、切削バイトの前記一方がボアの路中の中間点から戻るよう に引かれ、 （ｃ）そして、切削バイトの他方がボアの形成を完成するように中間点を 過ぎるように移動されて、対をなす切削バイト間の干渉をさける、請求項２４の 方法。 ２６．前記トリガーを休止位置から回動させることにより可撓性ケーブルを回 転する駆動力を作用させて、切削バイトが湾曲ボアを形成するように進行される のとほぼ同時に駆動力を切削バイトに付与する工程をさらに具備する請求項２４ の方法。 ２７．（ａ）トリガーが一方向に回動されたときにのみ、一方のレバーを第１ の方向に回動させ、そして第２の反対の方向に回動させ、また他方のレバーを第 １の方向にのみ移動させるように、トリガーを両レバーにカップリングさせる工 程をさらに具備し、かくして、 （ｂ）切削バイトの一方を交差部分中の中間点を通過して回動するよう に進行させ、そして、他方の切削バイトが路の対向端部から中間点を過ぎて進行 するのに従って前記一方の切削バイトを引いて、湾曲ボアの形成を完成させる、 請求項２４の方法。 ２８．前記両レバーの回動が湾曲ガイド並びに切削バイトを動かす程度を調節 して、異なる半径の湾曲ガイドを使用して異なる半径の湾曲ボアを形成する工程 をさらに具備する請求項２４の方法。 ２９．前記調節する工程は、１対のリンクを設ける工程を有し、各リンクは１ つの湾曲ガイドと１つのレバーとの間を延出し、そして枢支ピンから規定された 距離の所で１つのレバーと接触するように選定された角度で形成された１つのレ バーに近接した角度付け部分を有し、また、前記距離は、特定の曲率半径を有す る選定された湾曲ガイドの回動範囲を規定する請求項２８の方法。 ３０．前記対をなす湾曲ガイドは着脱可能なカートリッジ内に回動可能に設け られ、さらに、可撓性ケーブルを回転駆動力にカップリングさせる工程と、前記 レバーを湾曲ガイド に着脱可能にリンク接続する工程とをさらに具備し、かくして着脱可能なカート リッジと可撓性ケーブルが容易に取換えられ得る、請求項２４の方法。 ３１．前記着脱可能なカートリッジは、ハンドルに接続するようなサイズを有 して適合され、また、駆動力を可撓性ケーブルにカップリンする前記着脱可能な リンクの複数の部分を、カートリッジがハンドルと係合されたときに、取り外し 可能に係合させる工程をさらに具備する請求項３０の方法。 ３２．カートリッジのハンドルに対する係合を解除する解放を指で与える工程 をさらに具備する請求項３１の方法。 ３３．（ａ）夫々が互いに向かう方と離れる方とに移動可能に共通のハウジン グ内に設けられた２つの別々の切削部材に回転駆動力を付与する工程と、 （ｂ）一方の切削部材が最初に動き複合路の交点から離れた後に他方の 切削部材がボアを完成するように交点に動き、両切削バイトが互いに干渉しない ように、調節された時間関係で路が交差した他いょうぶつの夫々の路に沿って両 切削部材を動かす工程とを具備する対象物にボアを穿孔する方法。 ３４．ハウジンに対して一方向にトリガーを動かすことにより切削部材の動き を制御し、このトリガーは切削部材と、前記トリガーの一方向の動きの間、一方 の切削部材は交差点まで動きかつここから離れ、続いて他方の切削部づいが交差 点に動いてボアを完成するように、切削部材と相互接続されている請求項３３の 方法。 ３５．前記切削部材の少なくとも一方は湾曲路に沿って移動される請求項３３ の方法。 ３６．両切削バイトが湾曲路に沿って移動される請求項３３の方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ， ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，Ｔ Ｊ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．（ａ）回転駆動力を付与するための主移動体と、 （ｂ）各々が、前記主移動体に機械的に結合されて回転駆動力に応答して 回転する基端部と、切削バイトに結合される先端部とを有する、１対の可撓性ケ ーブルと、 （ｃ）湾曲ボアを穿孔するために対象物に近接して配置される先端部を有 し、前記可撓性ケーブルが外部に延出するハウジングと、 （ｄ）交差する同一面の湾曲軌跡で回動するように回動可能に装着され、 夫々が前記可撓性ケーブルの先端を支持し、ハウジングの先端から外方に互いの 方向に回動されるのに従って、対象物に湾曲ボアを穿孔するように回動されて切 削バイトの端部が続く路を規定する１対の湾曲ガイドと、 （ｅ）枢支ピンによりハウジングに回動可能に設けられ、湾曲ガイドに夫 々結合されて、前記枢支ピンを中心として回動されたときに、同一面の湾曲軌跡 を回動し、異なる時間で前記路の共通部分に沿って切削バイトを進行させて、切 削バイトが互いに接触しないで、対象物に湾曲ボアを形成する１対のレバーとを 具備する対象物に湾曲ボアを穿孔する装置。 ２．前記１対のレバーのうちの一方はトリガーを有し、また、他方のレバーを 第１の一方向に、そしてトリガーが一方向に回動されたときにのみ他方向に回動 させる手段をさらに具備し、 （ａ）前記切削バイトの一方が、他方のレバーに結合された湾曲ガイドに よりボアの路中の中間点を過ぎるように移動され、 （ｂ）そして、切削バイトの前記一方がボアの路中の中間点から戻るよう に引かれ、 （ｃ）そして、切削バイトの他方がボアの形成を完成するように中間点を 過ぎるように移動されて、対をなす切削バイト間の干渉をさける、請求項１の装 置。 ３．前記主移動体を駆動するためのコントローラをさらに具備し、また前記ト リガーは、このトリガーが休止位置から回動されたときに、コントローラを駆動 して、切削バイトにこれらが湾曲ボアを形成するように進行されるのに従って駆 動力を付与する、請求項２の装置。 ４．トリガーと、このトリガーを両レバーに機械的に結合させるリンク機構と をさらに具備し、このリンク機構は、一方向のみのトリガーの移動により一方の レバーが第１の方向に、そして次にこの第１の方向とは反対である第２の方向に 回動され、また他方のレバーが第１の方向にのみ動くように、トリガーを２つの レバーに結合させ、かくして、前記一方のレバーが湾曲ボアの路中の中間点を過 ぎるように切削バイトの一方を最初に進行させ、そして他方の切削バイトが路の 他端部から中間点を過ぎるのに従って前記一方の切削バイトを戻して、湾曲ボア の形成を完成させる、請求項１の装置。 ５．前記リンク機構は、前記トリガーの移動により回動駆動され、回転面を有 する１対のカムを有し、前記１対のレバ ーの夫々はカムの回転面に夫々従動し、また、各カムは回転面に沿うレバーの移 動を決定する形状を有し、かくしてこの移動が他方のレバーの移動とは異なる請 求項４の装置。 ６．前記リンク機構は、トリガーに対して傾斜面を有し、前記レバーの夫々は 傾斜面の異なる部分に沿って接触して移動し、この結果、トリガーの移動が夫々 のレバーを異ならせて動かす請求項４の装置。 ７．前記両レバーの回動が湾曲ガイド並びに切削バイトを動かす程度を調節し て、異なる半径の湾曲ガイドを使用して異なる半径の湾曲ボアを形成する調節手 段をさらに具備する請求項４の装置。 ８．前記調節手段は、１対のリンクを有し、各リンクは１つの湾曲ガイドと１ つのレバーとの間を延出し、そして枢支ピンから規定された距離の所で１つのレ バーと接触するように選定された角度で形成された１つのレバーに近接した角度 付け部分を有し、また、前記距離は、特定の曲率半径を有する選定された湾曲ガ イドの回動範囲を規定する請求項７の装置。 ９．前記ハウジングは、ハンドル部分と、前記可撓性ケーブルが延出される着 脱可能なカートリッジ部分とを有し、前記１対の湾曲ガイドは着脱可能なカート リッジ部分内に回動可能に設けられ、そして、さらに前記主移動体を可撓性ケー ブルに機械的に結合させる着脱可能な駆動カップリングと、前記レバーを湾曲ガ イドに機械的に結合させる着脱可能なリンクとを具備し、この結果、着脱可能な カートリッジ部分と 可撓性ケーブルとは容易に装着され、かつハンドル部分と着脱可能な駆動カップ リングとから取り外され得る請求項１の装置。 １０．前記カートリッジ部分は、ハンドル部分と係合するサイズを有し、また 、前記着脱可能なリンクは、夫々互いに解除可能に結合した２つの部分を有し、 さらに、カートリッジ部分がハンドル部分から取り外されたときに、各着脱可能 なリンクの２つの前記部分の係合を解除する手段を具備する請求項９の装置。 １１．前記着脱可能なリンクは、夫々他方のリンクの他方の部分に形成された オリフイスと係合する、一方の前記部分の一方にばね付勢ピンを有し、前記係合 を解除する手段は、前記ばね付勢ピンに作用して係合を解除しカートリッジ部分 をハンドル部分から取り外すように、ハンドル部分に設けられた解放ピンを有す る請求項１０の装置。 １２．（ａ）２つの互いに離間したほぼ平行な軸に沿って回転駆動力を付与す る工程と、 （ｂ）１対の可撓性ケーブルを回転駆動力にカップリングさせて、各可 撓性ケーブルを前記各軸を中心として回転させ、各可撓性ケーブルが回転駆動力 がカップリンされる基端部と切削バイトにカップルされる先端部とを有している 、工程と、 （ｃ）切削バイトを対象物に近接して位置させ、可撓性ケーブルの先端 部と切削バイトとを湾曲ガイド中に支持させる工程と、 （ｄ）湾曲ガイドを交差共通平面湾曲軌跡中で回動させて、前記対をな す湾曲ガイドが互いの方向に回動されるのに従って、これら湾曲ガイドが対象物 に湾曲ボアを形成するときに切削バイトの各々が従う路を規定する、そして、前 記切削バイトは可撓性ケーブルにより回転され、また湾曲ガイドにより支持され る、工程と、 （ｅ）異なる時間で共通平面湾曲軌跡で湾曲ガイドを進行させるように １対のレバーを回動させ、これら湾曲ガイドは共通平面湾曲軌跡が重なった路の 腸痛部分に沿って進行して、切削バイト相互が接触しないで対象物に湾曲ボアを 形成する工程とを具備する対象物に湾曲ボアを穿孔する方法。 １３．前記１対のレバーのうちの一方は他方のレバーを回動するための力を付 与するトリガーを有し、また、対をなすレバーを回動するための工程は、他方の レバーを第１の一方向に、そしてトリガーが一方向にされたときにのみ他方向に 回動させる工程を有し、 （ａ）前記切削バイトの一方が、他方のレバーに結合された湾曲ガイドに よりボアの路中の中間点を過ぎるように移動され、 （ｂ）そして、切削バイトの前記一方がボアの路中の中間点から戻るよう に引かれ、 （ｃ）そして、切削バイトの他方がボアの形成を完成するように中間点を 過ぎるように移動されて、対をなす切削バイト間の干渉をさける、請求項１２の 方法。 １４．前記トリガーを休止位置から回動させることにより 可撓性ケーブルを回転する駆動力を作用させて、切削バイトが湾曲ボアを形成す るように進行されるのとほぼ同時に駆動力を切削バイトに付与する工程をさらに 具備する請求項１２の方法。 １５．（ａ）トリガーが一方向に回動されたときにのみ、一方のレバーを第１ の方向に回動させ、そして第２の反対の方向に回動させ、また他方のレバーを第 １の方向にのみ移動させるように、トリガーを両レバーにカップリングさせる工 程をさらに具備し、かくして、 （ｂ）切削バイトの一方を湾曲ボアの路中の中間点を通過して回動する ように進行させ、そして、他方の切削バイトが路の対向端部から中間点を過ぎて 進行するのに従って前記一方の切削バイトを引いて、湾曲ボアの形成を完成させ る、請求項１２の方法。 １６．前記両レバーの回動が湾曲ガイド並びに切削バイトを動かす程度を調節 して、異なる半径の湾曲ガイドを使用して異なる半径の湾曲ボアを形成する工程 をさらに具備する請求項１２の方法。 １７．前記調節する工程は、１対のリンクを設ける工程を有し、各リンクは１ つの湾曲ガイドと１つのレバーとの間を延出し、そして枢支ピンから規定された 距離の所で１つのレバーと接触するように選定された角度で形成された１つのレ バーに近接した角度付け部分を有し、また、前記距離は、特定の曲率半径を有す る選定された湾曲ガイドの回動範囲を規定する請求項１６の方法。 １８．前記対をなす湾曲ガイドは着脱可能なカートリッジ内に回動可能に設け られ、さらに、可撓性ケーブルを回転駆動力にカップリングさせる工程と、前記 レバーを湾曲ガイドに着脱可能にリンク接続する工程とをさらに具備し、かくし て着脱可能なカートリッジと可撓性ケーブルが容易に取換えられ得る、請求項１ ２の方法。 １９．前記着脱可能なカートリッジは、ハンドルと係合するサイズを有し、ま た、駆動力を可撓性ケーブルにカップリンする前記着脱可能なリンクの複数の部 分を、カートリッジがハンドルと係合されたときに、取り外し可能に係合させる 工程をさらに具備する請求項１８の方法。 ２０．カートリッジのハンドルに対する係合を解除する解放を指で与える工程 をさらに具備する請求項１９の方法。 ２１．（ａ）先端部と基端部とを有し、この先端部が穿孔される対象物に近接 して配置されるようになっており、また基端部は駆動ハウジングと結合されるよ うになっているハウジングと、 （ｂ）夫々が対向する第１並びに第２の可撓性ケーブルに接続され、ハ ウジングの先端部近くに配置され、第１並びに第２の可撓性ケーブルにより回転 され、前記第１並びに第２の可撓性ケーブルはハウジングを通ってのびて前記ハ ウジングの基端部近くの着脱可能な駆動カップリングの所で終端しており、外部 に付与される回転力による駆動カップリングの回転が第１並びに第２の可撓性ケ ーブルを介して伝達される、互いに対向した第１並びに第２の切削バイトと、 （ｃ）対応する第１並びに第２の可撓性ケーブルと第１並びに第２の切 削バイトとを支持し、前記ハウジングの先端部近くに回動可能に装着され、対象 物のボアを規定する路に沿って交差共通平面湾曲軌跡を枢支ピンを中心として反 対方向に回動される第１並びに第２の湾曲ガイドと、 （ｄ）基端部と先端部とを有し、先端部が対応する第１並びに第２の湾 曲ガイドに機械的に結合され、また基端部が着脱可能な装填体に装着された第１ 並びに第２のリンクを具備し、これら第１並びに第２のリンクに付与される外力 が、これらリンクを介して伝達されて前記第１並びに第２の湾曲ガイドと第１並 びに第２の切削バイトとをハウジングの先端部から外方に回動させて湾曲ボアを 形成する、対象物に湾曲ボアを穿孔する装置。 ２２．前記ハウジングは、第１並びに第２の可撓性ケーブルを回転する外部回 転力と第１並びに第２の湾曲ガイドを回動する外部から付与される力とを付与す る駆動ハンドルに結合されるようになっているカートリッジを有する請求項２１ の装置。 ２３．前記カートリッジは、このカートリッジを駆動ハンドルに対して容易に 着脱可能とするように駆動ハンドルに着脱可能に係合する手段を有する請求項２ ２の装置。 ２４．前記第１並びに第２の可撓性ケーブルは、第１並びに第２の切削バイト 近くにほぼ真直ぐな部材を、夫々有し、これら部材は、第１並びに第２の可撓性 ケーブルが第１並びに第２の切削バイトに装着された可撓性ケーブルの部分の可 撓性を最小にし、これら第１並びに第２の可撓性ケーブルの曲りとこれに続く破 損とを減じている請求項２１の装置。 ２５．前記第１並びに第２の湾曲ガイドの内壁の厚さは、前記真直ぐな部材を 生じるように厚さ方向に解放されている請求項２４の装置。 ２６．前記第１並びに第２のリンクは外部から付与される力を与えるラッチと 摺動可能に係合するようになっている請求項２１の装置。 ２７．前記第１並びに第２の可撓性ケーブルの着脱可能な駆動カップリングは 。外部から与えられる回転力を付与するように回転する対応して適合した装填体 と摺動可能に係合している請求項２１の装置。