JPH085096A - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一体型空気調和機においてベースへの仕切り
板取付の作業性を向上させる構造。 【構成】 ベース２上には複数のネジ孔２０とその近傍
に位置決め用のボス１７が立設している。仕切り板５の
下端に折曲して設けられたフランジ１２には前記ネジ孔
２０に対応するネジ挿通孔１４と前記ボス１９に対応す
る位置決め孔１５が設けられるとともに、同仕切り板５
の両側にはベース２への仮止め部１６が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は空気調和機に係わり、よ
り詳細には仕切り板の取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】空気調和機は内部を仕切り板により、室
内側と室外側に区画されており、室内側にはシロッコフ
ァンと熱交換器を配設し、室外側にはモータと同モータ
に駆動されるプロペラファン、圧縮機、熱交換器を配設
している。図５に示すように板金よりなる仕切り板２３
は下辺及び両側を折曲しフランジ１２、１３を形成する
とともに、フランジ１２にネジ挿通孔１４を穿設してい
る。同仕切板２３を取り付けるベース２は仕切り板２３
のネジ挿通孔１４に対応したネジ孔２０を穿設し、ネジ
２２を螺着して固定している。しかるに組立工程におい
て同仕切り板をベースに載置する際の位置決めがネジ位
置のみであるために、正確な位置決めを行うことには支
障があり、また同仕切り板２３を支えながらネジ止め作
業を行う必要があり、作業性の点でのネックであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みなされたもので、同空気調和機の組立工程において、
前記ベースに前記仕切り板を取付固定する際、仕切り板
のベース上への位置決めが正確に行えるようにするとと
もに、ベースへの仮止め機構を設け、ネジ締め作業の作
業性の改善を図ろうとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するため、前記仕切り板の下端フランジにネジ挿通孔
と位置決め用の丸孔を穿設し、該ベース上に同ネジ挿通
孔に対応するネジ孔と前記位置決め用の丸孔に対応する
ボスを立設するとともに、前記仕切り板の両側フランジ
に前記ベースのフランジを挟着する仮止め部を設けてな
ることを特徴とする。

【０００５】

【作用】以上のように構成したので、本発明による空気
調和機においては、組立工程において前記ベースに前記
仕切り板を螺着固定する際、同仕切り板の位置決めが容
易に行えるとともに、同仕切り板の仮止め機構により、
ネジ締め作業の際、同仕切り板を支えることが不要とな
り作業性が改善される。

【０００６】

【実施例】以下、図面に基いて本発明による実施例を詳
細に説明する。図１は本発明による空気調和機の概略を
示す平面図である。同空気調和機１は外郭をベース２、
外胴により構成されており、該ベース２上を仕切り板５
により室内側６と室外側７にに区画し、室外側にはモー
タ３と、同モータ３に駆動されるプロペラファン９、圧
縮機４、室外側熱交換器８および導風板２ａを配設し、
室内側には前記モータ３に同軸で駆動されるシロッコフ
ァン９ａと室内側熱交換器８ａが配設されている。該仕
切り板５は該ベース２上にネジ止めにて螺着固定され
る。

【０００７】図２に示すように該仕切り板５は板金より
なり、複数の楯状の折曲部を形成するとともに、その下
端と両側部を折曲し、フランジ１２とフランジ１３を設
けている。下端のフランジ１２には複数のネジ挿通孔１
４が穿設されるとともに、同ネジ挿通孔１４の近傍には
ベース２上への位置決めのための複数の円形状の位置決
め孔１５が穿設されている。両側のフランジ下端には、
該ベース２上への仮止め部１６が設けられている。同仮
止め部１６は図３に示すように、両側に切り込みを設
け、上端部を内方に折曲するとともに下方をＵ字状に二
段に折曲し、ベース２のフランジを挟みこむことによ
り、同仕切り板５をベース２上に仮固定できるようにな
っている。

【０００８】ベース２は板金により構成され、周囲に上
方に折曲したフランジ１７を形成するとともに、中央部
には前記仕切り板５の下端フランジのネジ挿通孔１４に
対応したネジ孔１９を穿設している。また同ネジ孔１９
の近傍には前記仕切り板５の位置決め孔１５に対応する
円筒状のボス１７が複数箇所立設されている。同ボスの
直径は該位置決め孔１５の径に僅かな差をもって形成さ
れている。また仕切り板５の前記仮止め部１６に対応す
る同ベース２のフランジ箇所は該外胴の外方への凸部を
防ぐため、内方へ台形状に折曲され凹部１８を形成し、
同凹部１８にはネジ挿通孔２１が穿設されている。

【０００９】以上の構成により、次に同空気調和機の組
立工程における前記仕切り板５のベース２への組付工程
について説明する。同仕切り板５のフランジ１２の前記
位置決め孔１５に前記ベースのボス１７を夫々対応する
ように嵌入させるとともに、前記仮止め部１６の挟み込
み部に前記ベースのフランジ凹部１８を挟み込むように
同仕切り板５をベース２上に載置する。この状態におい
て該挟み込み部の仮止め部により、同仕切り板５はネジ
止めを行なわなくともベース２上に仮固定される。この
状態において同仕切り板５を人手により支えなくとも、
前記ネジ挿通孔１４にネジ２２を挿通させ、前記ネジ孔
１９に螺着し、同仕切り板を同ベース上に固定する作業
を遂行することができる。

【００１０】他の実施例として図４に示すように前記位
置決め用の孔の一方を丸孔とし他方の孔を長孔として仕
切り板の位置合わせ作業の容易性を向上させる方法もあ
る。また、前記ボスの先端を円錐形にして、位置決め孔
挿入の作業性の向上を図る例を示す。

【００１１】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明による空
気調和機においては、同空気調和機の組立工程におい
て、仕切り板をベースに螺着固定する際に、位置決めボ
スを位置決め孔に嵌入することにより、同仕切り板の正
確な位置決めが行えるとともに、仮止め部より同仕切り
板をベース上に仮固定することができ、ネジを螺着作業
の際、効率的な作業を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本空気調和機の概略構造を示す図である。

【図２】本発明による空気調和機の仕切り板取付構造を
示す斜視図である。

【図３】本発明による空気調和機の仕切り板の係止部を
示す要部斜視図である。

【図４】本発明による空気調和機の他の実施例を示す図
である。

【図５】従来例による空気調和機の実施例を示す図であ
る。

【符号の説明】

１ 空気調和機 ２ ベース ３ 外胴 ５ 仕切り板 ６ 室内側 ７ 室外側 ８ 熱交換器 ９ 送風ファン １０ 圧縮機 １２ 仕切り板下端フランジ １３ 仕切り板側面フランジ １４ ネジ挿通孔 １５ 位置決め孔 １６ 仮止め部 １７ ベースフランジ １８ 凹部 １９ 位置決めボス ２０ ネジ孔 ２１ ネジ孔 ２２ ネジ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外郭を外胴、ベースにより構成し、該ベ
   ース上に仕切り板を取付け室外側と室内側に区画し、該
   室外側にモータと同モータに駆動されるプロペラファ
   ン、圧縮機、および熱交換器等を配設し、該室内側には
   前記モータに同軸により駆動されるシロッコファンと熱
   交換器等を配設してなる空気調和機において、前記仕切
   り板の下端フランジに複数のネジ挿通孔と位置決め用の
   孔を穿設する一方、両側フランジに前記ベースのフラン
   ジを挟着する仮止め部を設けるとともに、、前記ベース
   上に前記ネジ挿通孔に対応するネジ孔と前記位置決め用
   の孔に対応するボスを立設してなることを特徴とする空
   気調和機。
2. 【請求項２】 前記仮止め部を両側に切り込みを設け上
   方に折曲するＵ字部と同Ｕ字部に連続する下方に折曲す
   るＵ字部により構成したことを特徴とする請求項１記載
   の空気調和機。
3. 【請求項３】 前記位置決め用の孔の一方を丸孔とし、
   他方の孔を長孔としたことを特徴とする請求項１記載、
   請求項２記載の空気調和機。
4. 【請求項４】 前記ボスを先端が細い円錐形に形成して
   なることを特徴とする請求項１記載の空気調和機。
5. 【請求項５】 前記ベースの前記仮止め部が係止する係
   止部を内側への凹部に形成してなることを特徴とす請求
   項１記載の空気調和機。