JPH08509292A - 制御軸が取り付けられた座標測定機械用のコンピュータインターフェース - Google Patents
制御軸が取り付けられた座標測定機械用のコンピュータインターフェースInfo
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Abstract
(57)【要約】
座標測定機械(20)用のコンピュータインターフェース装置(56)は、トラックボール(78)を備えており、該トラックボールは、該トラックボール(78)の対応す直交する運動(80、82)に応答して、直交する運動信号をコンピュータ(60)に伝送する。コンピュータ(60)は、座標測定機械(20)と相互接続されており、通常は、コンピュータ(60)上のプローブ(52)の位置に対応する測定データを受信する。トラックボール(78)は、プローブ(52)に隣接して位置しており、従って、プローブ(52)を把持しているユーザが、トラックボール(78)を操作して、データ操作信号をコンピュータに伝送することができる。一般に、トラックボール(78)は、カーソルをコンピュータのスクリーン(129)の上で動かす。複数のデータ入力ボタン(84、86)が、インターフェース装置(56)に含まれており、ユーザが、カーソルによって選択されたコンピュータの手順を実行することを可能とする。
Description
【発明の詳細な説明】
制御軸が取り付けられた座標測定機械用のコンピュータインターフェース発明の分野
:
本発明は一般に、制御軸が取り付けられた、座標測定機械用のコンピュータイ
ンターフェースに関し、より詳細には、上記制御軸上の測定プローブに隣接して
設けられる、トラックボール型のインターフェース装置に関する。発明の背景
:
マイクロコンピュータと協働して、3つの運動軸線において作動する座標測定
機械は、通常、部品に関する測定値及び寸法データを処理するために利用される
。一般には、そのような測定機械は、例えば花崗岩から成る剛性テーブルを備え
ており、該剛性テーブルの上には、被加工物が置かれる。上記テーブルの上方の
レールに取り付けられた移動ブリッジが、レールを有するキャリッジを支持し、
該キャリッジは、上記被加工物に向かって、あるいは、該被加工物から離れる方
向に移動する。上記ブリッジは、ある直線的な軸線(「X軸」)に沿う通路の上
で、上記テーブルを横断して移動し、一方、上記キャリッジは、上記ブリッジに
沿うX軸に対して直交する方向(「Y軸」)に移動する。その結果、上記キャリ
ッジの制御軸(Z軸)は、上記X軸及びY軸に直交して、「Z軸」に沿って移動
する。「制御軸」は、オペレータが、座標測定システムの運動を手動で制御する
ときに使用する軸線として定義される。ここに開示する実施例においては、制御
軸は、Z軸である。
作用においては、座標測定機械の移動要素は、摩擦を十分に小さくするそれぞ
れの軸受面の上に支持され、従って、ユーザは、Z軸すなわち制御軸の下方端を
掴んで、該下方端を所望の方向に穏やかに動かすことにより、上記下方端を三次
元的に動かすことができる。このようにすると、プローブホルダのレールの下方
端に位置するプローブは、測定ピースに沿う種々の位置に位置決めすることがで
きる。上記プローブは、電子的な又は手動式のトリガを含むことができ、該トリ
ガは、上記プローブが被加工物の表面に接触する度毎に、信号を発生する。
座標測定機械は、一般に、マイクロコンピュータ、又は、同様な情報記憶処理
装置に対して、インターフェース接続される。ユーザが、被加工物を横断してプ
ローブを動かし、ポイント信号をトリガすると、上記コンピュータは、プローブ
の相対的な空間位置を記録する。一般に、この情報は、機械のX、Y及びZの各
々の軸受面に対する、上記ブリッジ、キャリッジ及びZ軸の位置を決定すること
により得られる。
上述の測定プロセスは、上記プローブとコンピュータとの間のユーザの対話に
よって、遅くなることが多い。例えば、大部分の測定ルーチンは、ユーザが、キ
ーボード、ライトペンあるいは他のコンピュータインターフェースによって、実
行すべき特定の測定作業と、該作業によって測定すべき特定の幾何学的形状とを
選択することを要求する。そのような作業を選択するためには、ユーザは、通常
、自分の手をプローブホルダから離した状態で、コンピュータ端末と直接対話し
なければならない。上記選択の後に、ユーザは、プローブホルダに戻って、被加
工物に対する測定作業を実行する。特定のポイント群すなわち「測定ブロック」
を得た後に、ユーザは、一般に、コンピュータ端末に戻って上記測定ブロックを
処理する。そのような処理作業は、上記ポイントの入力、これらポイントの取り
消し、幾つかのポイントの再入力、上記ポイントの既知の値との比較、及び/又
は、上記ポイントに対する許容範囲の適用を含むことができる。上記測定ブロッ
クを処理した後に、ユーザは、同じ被加工物に関する別の測定値の如き、他の測
定作業を選択し、これに応じてプローブを動かすことにより、測定プロセスを繰
り返す。
ユーザは、測定機械からコンピュータ端末へ、また、コンピュータ端末から測
定機械へ、頻繁に移動するので、被加工物を測定するために費やされる全時間が
、大幅に増大する。測定装置とコンピュータ端末との間で移動することにより生
ずるユーザの対話時間を減少させるための1つの試みが、フランス国モントワー
ル(Montoire)のローマー(Romer)によって、システム6(登録
商標)として具体化されている。システム6(登録商標)は、関節型アームを有
す
る測定装置であって、この測定装置は、該装置のベースに設けられる2つの細長
いヒンジ部材と、短いヒンジ部材とを備えており、該短いヒンジ部材は、装置の
プローブ端に設けられる手首関節を有している。この装置は、基本的には、大き
な対象物を測定するために使用され、6つの自由度(6つの軸線)で運動する。
システム6(登録商標)は、ユーザが、測定モードとコンピュータのデータ入力
モードとを変えること可能とする、スイッチを備えている。従って、データ入力
モードが活動化すなわち起動されている時には、上記手首及び端部ヒンジは、実
質的にジョイスティック・コントローラになり、該ジョイスティック・コントロ
ーラは、コンピュータのスクリーン上でカーソルを操作することを可能とするデ
ータ信号を発生する。通常、ユーザは、上記アームをその「ジョイスティック」
機能で操作するに十分な余裕が得られるように、プローブを被加工物から離れる
方向に戻す。データ入力が完了すると、ユーザは、測定モードに切り換えて、プ
ローブを被加工物に戻し、引き続き測定を行う。関節型のアームを被加工物に接
触させることなく動かすことのできる容易性、及び、装置の全体寸法が、そのよ
うなアームの関節のマルチタスク作業を実行可能とする。しかしながら、そのよ
うな装置は、三軸測定機械には適さない。
従来技術の欠点に鑑み、本発明の目的は、ユーザが、コンピュータを作動させ
ながら、測定機械のプローブを継続して制御することのできる、コンピュータイ
ンターフェース装置を提供することである。このインターフェースは、測定機械
の通常の作業を阻害してはならず、既存の測定機械、コンピュータ及び全体的な
システムに対して、容易に適用可能でなければならない。発明の摘要
本発明は、制御軸が取り付けられたコンピュータインターフェース装置を提供
し、この装置は、ユーザが、測定機械の制御軸を保持しながら、同時に、上記機
械からプローブ位置データを受信し且つこれを処理するコンピュータのスクリー
ン上の情報を処理することを可能とする。本発明の好ましい実施例によれば、Z
軸の最下方の端部に設けられるプローブホルダは、直角に配列されたセンサを有
するトラックボール装置を備えており、該トラックボール装置は、トラックボー
ルが、対応する2つの直交する接線方向の各々の運動方向に回転することにより
生ずる、信号を伝送する。インターフェース装置は更に、上記トラックボールに
隣接するデータ入力ボタンを備える。この実施例によれば、インターフェース装
置は、通常、ライトペン、マウス、タッチスクリーン、又は、他のデータ入力装
置のために確保される、コンピュータのポートに接続される。
作動の際には、ユーザは、機械の制御軸を操作して機械のプローブを作動させ
、ある測定作業を行わせる。この測定作業の間に、ユーザは、インターフェース
装置を操作して、コンピュータのスクリーンの上でカーソルを動かし、コンピュ
ータのスクリーン上に表示された種々のメニューから所定の測定手順を選択する
。ユーザは、データ入力ボタンを利用して、自分が選択した手順を実行する。
インターフェース装置を制御軸に設けることにより、ユーザは、通常、測定手
順を実行する間に、自分の手を機械のプローブから取り除く必要はない。コンピ
ュータのスクリーンが、ユーザの視野内に留まっている限り、ユーザは、必要に
応じてインターフェース装置でデータを処理しながら、被加工物に対する作業を
引き続き実行することができる。図面の簡単な説明
本発明の目的、利点及び特徴は、図面を参照して以下の詳細な説明を読むこと
により、より明瞭に理解されようが、図面において、
図1は、本発明のコンピュータインターフェース装置を備える座標測定機械シ
ステムの幾分概略的な図であり、
図2は、本発明のコンピュータインターフェース装置を備える図1の座標測定
機械の制御軸キャリッジ及びプローブホルダをより詳細に示す、部分的な斜視図
であり、
図3は、図1及び図2の制御軸キャリッジ、プローブホルダ、及び、コンピュ
ータインターフェース装置の側方立面図であり、
図4は、図1及び図2の制御軸キャリッジ、プローブホルダ、及び、コンピュ
ータインターフェース装置の分解斜視図であり、
図5A乃至図5Dは、本発明の測定ルーチンと共に使用されるメニューを含む
、
コンピュータのスクリーンディスプレイの例を示しており、
図6は、本発明のコンピュータインターフェースを利用した測定手順の疑似コ
ードのリストである。詳細な説明
コンピュータと相互接続された座標測定機械が、図1に示されている。座標測
定機械20は、通常の設計のものであって、衝撃吸収サポート24を有するベー
ス22と、剛性テーブル26とを備えている。テーブル26は、花崗岩、又は、
硬く剛性を有する他の適宜な表面を含んでいる。花崗岩のテーブルは、概略的に
示された被加工物28を支持している。機械20は、直立サポート32、34を
有するブリッジ30を備えている。直立サポートは、それぞれのガイド36、3
8の上に乗り、ブリッジ30の水平方向のクロスビーム40が、図1の紙面に接
合しまた該紙面から離れる方向に、ベース26を横断することを可能としている
。クロスビーム40自身は、ガイド42を備えており、このガイドに沿って、Z
軸キャリッジ44が、矢印46の方向に移動する。一般に、方向46に沿う運動
は、Y軸方向の運動を含み、一方、ブリッジのガイド38、40に沿う運動は、
X軸方向の運動を含む。
キャリッジ44は、運動可能なビームすなわち制御軸(Z軸)48を支持して
おり、該制御軸は、矢印50の方向に沿って、キャリッジ44に対して相対的に
直線運動する。Z軸48の最下方の端部は、プローブ52と、プローブホルダ5
4とを備えている。これらの要素は、後に詳細に説明する。本発明によれば、プ
ローブホルダ54は、コンピュータインターフェース装置56を備えており、該
コンピュータインターフェース装置は、本発明のトラックボール型の制御ローラ
及びデータ入力スイッチを備えている。トラックボール型のインターフェース装
置56は、データライン(図示せず)によって、相互接続され、上記データライ
ンは、ブリッジ30及び機械20の内部を通過し、コンピュータ60と相互接続
されたケーブル58を介して、機械20から出ている。コンピュータ60は、こ
の実施例においては、マイクロコンピュータを含んでいるが、本明細書で定義す
るように、他の工作機械と相互接続された装置を含むどのようなデータ処理記憶
装置も、「コンピュータ」と呼ぶことができる。インターフェース56の構造及
び作用は、コンピュータ60に関連して、後に詳細に説明する。
ブリッジ30は、この実施例においては、空気軸受を介してガイド36、38
の上に支持されている。これら空気軸受は、実質的に通常の設計のものであり、
図示はしない。同様の空気軸受が、キャリッジ44とガイド42との間、及び、
Z軸48とキャリッジ44との間に設けられている。この実施例によれば、各々
の軸の空気軸受は、ブリッジ30の直立サポート32に設けられたそれぞれのス
イッチ62によって、制御される。軸受用の空気は、それぞれの軸受面(例えば
、ガイド)の上に連続的に流れ、コンプレッサ(図示せず)によって供給される
。空気軸受は、X軸、Y軸及びZ軸の各々において、実質的に摩擦のない運動を
可能とする。
上述のように、作動の際には、ユーザは一般に、プローブホルダ54付近でZ
軸48を掴み、プローブ52を被加工物28の周囲で通過させる。プローブ52
は、ユーザによって、被加工物の周囲の種々の点すなわちポイントに接触される
。プローブが被加工物28に沿って移動する際に、データポイントが、ケーブル
58を介して、コンピュータにダウンロードされる。ダウンロードされたデータ
ポイントを用いて、コンピュータ60に測定値を発生させる。一般に、ブリッジ
30の各々の軸受面は、ブリッジ30の種々の要素が、ユーザによって、対応す
る別個の位置へ移動される際に、別個の値を発生する、トランスジューサ又は他
の位置/データ変換装置を含む。これらの値は、コンピュータが受信する位置ポ
イントを形成する。
図2及び図3は、本発明の種々のプローブを担持するプローブホルダ54を含
む、Z軸48の最下方の端部を更に示している。プローブホルダ54は、薄鋼板
又は同様の材料から構成され、十分な剛性を有する箱型ハウジング64を備えて
いる。ハウジング64は、それ自体がZ軸48に固定されている、取り付けプレ
ート66に取り付けられている。この実施例によれば、ポリウレタンのOリング
材料を含むエラストマ性のガスケット68が、プレート66とZ軸48との間に
設けられている。ガスケット68は、基本的には、プレート66とZ軸48との
間で、防塵シールの役割を果たす。ハウジング64は更に、側部に取り付けられ
たレバー70を備えており、該レバーは、ハウジング64の中に入っている軸7
2を有している。軸72は、プローブをハウジング64の中で取り外し可能に固
定する、ロックの作用をする。図1に示す如き、実質的に通常のものである電子
式のタッチトリガプローブ52が、図3により詳細に示されている。後に詳細に
説明するように、タッチトリガプローブ52は、運動可能なプローブの端部73
が、被加工物に係合した時に、電気信号を送信する。プローブの信号は、導線7
5を介して、ベース22に伝送され、次に、ケーブル58(図1)を介して、コ
ンピュータ60に伝送される。
トリガスイッチを持たない標準的な「硬い(ハード)」プローブ74が、図2
に示されている。この実施例のプローブホルダ54は、ユーザの必要性に基づき
、種々のプローブを受け入れるようになされている。種々のプローブは各々、ハ
ウジング64のベースのオリフィスすなわち開口によって受け入れられる円筒形
のステムを備えている(例えば、図4のステム94を参照)。軸72は、レバー
70によって回転され、上記ステムをハウジング64の中で固定する。
通常のプローブホルダ・ハウジングとは異なり、ハウジング64は、本発明の
トラックボール型のコンピュータインターフェース装置56を備えている。この
インターフェース装置56は、湾曲した斜面すなわちベゼル(bezel)76
を有しており、該ベゼルは、ハウジング64の表面から突出している。ベゼル7
6は、中央に位置するトラックボール78を有しており、該トラックボールは、
ベゼル76に対して相対的に、自由に回転する。トラックボール78は、インタ
ーフェース装置56の中で直交して配列された一対のセンサ(図示せず)を作動
させるように構成されており、上記一対のセンサは、X軸方向の運動の信号及び
Y軸方向の運動の信号をコンピュータ60に伝送する。トラックボール78を、
対向する方向の一方において、両方向に矢を有する矢印80の方向にほぼ沿って
、接線方向垂直に回転させることにより、対応するY軸入力が、コンピュータ6
0に伝送される。反対に、トラックボール78を、対向する方向の一方において
、両方向に矢を有する矢印82の方向にほぼ沿って、実質的に接線方向水平に回
転
させることにより、X軸入力が、コンピュータ60に伝送される。トラックボー
ル78のX軸入力及びY軸入力は、座標測定機械20のX軸、Y軸及びZ軸に直
接対応しないことに注意する必要がある。そうではなく、本発明のトラックボー
ル78は、該トラックボール78によって操作されるスクリーンカーソルを用い
て、コンピュータ60に対するデータ入力を制御する。
コンピュータインターフェース装置56は更に、その作用を後に更に説明する
、一対のデータ入力ボタン84、86を備えており、これらデータ入力ボタンは
、この実施例においては、エスケープ機能、及び、ポインティング機能すなわち
「ダーン(done)」機能にそれぞれ対応する。ボタン84、86は、この実
施例によれば、単極単投形の瞬間接触スイッチを備えている。ベゼル76はまた
、補助スイッチ88と、表示ランプ90とを備えている。スイッチ88は、この
実施例によれば、連続的なポインティング機能又はデータ入力機能用のラッチを
備えることができる。ランプ90は、上記ラッチが活動化されたことを表示する
ようになされている。スイッチ88も、内部データラッチ回路(図示せず)を有
する単極単投形の瞬間接触スイッチを備えることができる。
図4を更に参照すると、コンピュータインターフェース装置56を含むプロー
ブホルダ54の分解図が示されている。この図面から分かるように、取り付けプ
レート66は、プローブのステム94を収容するように構成された、拡大された
ベース構造92を備えている。構造92は、鋳造された又は機械加工された要素
の部品として、プレート66と一体に形成することができる。軸穴96が、レバ
ー70の軸72を収容するために、構造92を通って水平方向に設けられている
。スロット93が、ベース構造92の脚部95、97によって形成されている。
ステム94は、スロット93の中に滑り込むような寸法を有している。軸72は
、回転されると、脚部95、97を一緒に引っ張り、ステム94をベース構造9
2の中で確実に固定する。スプリング/プランジャ・アセンブリ99が設けられ
ており、該スプリング/プランジャ・アセンブリは、ステム94を脚部95に関
して中心決めし、上記ステムをベース構造92の中へスナップ嵌めさせる。プラ
ンジャアセンブリ99は、穴105の中に入り、ステム94に設けることのでき
る
選択的な回り止め101に圧接する。
構造92は更に、後方プレート98を備え、該後方プレートは、プローブホル
ダ54の後方面を形成する。プローブホルダ54の側部及び前方部は、ハウジン
グ64によって覆われている。ベース66は、適宜な固定具によって、ハウジン
グ64に固定されており、この実施例においては、そのような適宜な固定具は、
六角ネジ100を含んでいる。ベース66はまた、六角ネジ102を用いて、Z
軸48に固定されている。ネジ穴104(破線で示す)が、Z軸48の4つのコ
ーナー部の各々に設けられている。ネジをもたない対応する穴106が、ベース
66の4つのコーナー部の各々に設けられている。ネジ102は、穴106を貫
通して、軸穴104に入る。肩部108が、ベース66の上面に沿って設けられ
ている。肩部108は、ガスケット68を収容し、このガスケットの直径は、肩
部108の高さ(矢印110で示されている)よりも若干大きい。従って、ネジ
102が、Z軸48に対してベース66を固定すると、ガスケット68は、若干
圧縮されて、気密シールを形成する。ハウジング64の底部の穴103は、ステ
ム94が該穴を通過することを許容することに注意する必要がある。
この実施例のインターフェース装置56のハウジングは、実質的に矩形状の箱
型ハウジング112であり、このハウジングは、丸いコーナー部114を有して
いる。データケーブル116が、装置ハウジング112から伸長している。ハウ
ジング112の形状に合致するオリフィスすなわち開口118が、プローブホル
ダ・ハウジング64の前方部に切り込まれている。従って、装置56は、ベゼル
76だけを露出させた状態で、オリフィス118の中に入る。
インターフェース装置56は、種々の方法で、ハウジング64の中に固定する
ことができる。例えば、インターフェース装置は、接着剤によって、適所に接合
することができ、あるいは、インターフェース装置がオリフィス118の中に着
座した後に、クランプ構造をハウジング112に固定することができる。そうで
はなく、プローブホルダ・ハウジング64は、ハウジング112とベゼル76と
の間で、サンドイッチ状に挟むことができる。一般に、複数のネジが、ハウジン
グ112の後方部(図示せず)に沿って設けられる。上記ネジを取り除くと、ベ
ゼル76をハウジング112から分離することができる。この分離の後に、ベゼ
ル76をオリフィス118の上に置き、プローブホルダ・ハウジング64の後方
を通して、ハウジング112をベゼル76に再度嵌合させる。オリフィス118
が、ハウジング112及びベゼル76に比較して、若干小さい寸法に切られてい
る場合には、ハウジングとベゼルとの間の溝120は、ハウジング64の厚み(
矢印122)に対する間隙を与える。従って、装置56は、ベゼル76及びハウ
ジング112が、プローブホルダ・ハウジング64をサンドイッチ状に挟んだ状
態で、固定することができる。
上述の取り付け方法を可能とする、この実施例による好ましいトラックボール
型のインターフェース装置は、アポイント(Appoint)によるサンベリー
ナ(Thumbelina:登録商標)であり、このサンベリーナ(登録商標)
は、約43.2mm(約1.7インチ)の長さ及び幅を有し、約15.9mm(
約5/8インチ)の高さ(深さ)を有している。トラックボール78はコンパク
トであり、この装置においては、約6.4mm(約1/4インチ)の直径を有し
ている。この実施例においては、インターフェース装置のデータケーブル116
は、ベース66を通って、Z軸48の中に入り、そこから、測定機械の外方に案
内されて、コンピュータ60に至る。
プローブは、ベース66を介して、コンピュータ60に電気的に接続すること
ができる。ソケット117が、六角ネジ121a及びナット121bによって、
ブラケット119に取り付けられている。ブラケット119は、ベース66の穴
123の中央に位置決めされ、ネジ125によって、ベース66に固定されてい
る。プローブのケーブル75からのプラグ117a(図3参照)が、ソケット1
17と相互接続され、プローブとプローブホルダ54との間に、取り外し可能な
電気的な相互接続をもたらしている。インターフェースのケーブル116と同様
のケーブル127が、ソケット117から、Z軸48を通って、機械20の外側
へ案内され、コンピュータ60に至っている。
上述のように、プローブホルダ54は、ユーザがプローブを被加工物の上方で
操作するための、グリップとして作用する。グリップ性すなわち把持性を向上さ
せるために、滑らないエラストマ性のパッド124が、ベース構造98の後方面
に設けられている。代表的なグリップの付与、すなわち、代表的な把持方法にお
いては、ユーザは、掌をハウジング64の側部の周囲に被せた状態で、人差し指
を含む1又はそれ以上の指をパッド124の上に置く。ユーザの親指は、トラッ
クボール78、並びに、ボタン84、86、88の付近に位置される。従って、
インターフェース装置がユーザの親指で操作されている間に、プローブホルダ5
4には、確実なグリップが連続的に与えられる。しかしながら、パッド124の
代わりに設けられて、隆起したグリップ面133を提供する、滑り止め付きの蝶
ネジ131の如き、別の種々のグリップを使用することができる。
作用においては、ユーザは、被加工物の周囲でプローブを操縦し、所定のポイ
ントにおける測定値を得る。図3に示すプローブ52の如きタッチトリガプロー
ブを使用した場合には、プローブ端73が、被加工物に接触した時に、該プロー
ブ端のスイッチング作用により、各ポイントが、自動的にコンピュータ60に入
力される。そうではなく、図2に示す如き非トリガ型のハードプローブ74を用
いた場合には、各ポイントは、ユーザの手動操作によって、表示されなければな
らない。ハードプローブ74は、被加工物の所定の位置に接触し、次に、コンピ
ュータ60がトリガされて、その点におけるプローブ位置をサンプリングすなわ
ち採取する。従来は、ユーザは、コンピュータのキーボード135の別個の「エ
ンター」キー、あるいは、別個のマウスの「エンター」ボタンを操作する必要が
あった。しかしながら、本発明のコンピュータインターフェース装置56は、ユ
ーザが、プローブホルダ54をしっかりと把持している間は常に、ボタン86の
如きデータ入力ボタンを作動させることを可能とする。
図5A乃至図5Dは、測定手順で通常使用されるコンピュータスクリーンのメ
ニューを示している。作用においては、ユーザは一般に、コンピュータのスクリ
ーンに表示された種々のメニューから選択し、メニューに示された選択肢に基づ
く測定機能を実行する。1つの例によれば、ユーザは、コンピュータによって実
行されるべき基本機能を選択する。図5Aは、使用可能な基本機能を示している
。この例においては、矢印130にて示されたカーソルが、「測定」機能の付近
に
移動される。コンピュータ側のキーボード、ライトペン、タッチスクリーン、又
は、マウスを使用して、ユーザがカーソル130を動かしていた従来技術とは異
なり、本発明によれば、カーソルの動きは、Z軸48に設けられるインターフェ
ース装置56のトラックボール78の動きによって、実行される。カーソル13
0は、トラックボール78のX軸方向及びY軸方向の動きに追従する。カーソル
が、スクリーン129上の適切な選択に動かされると、インターフェース装置の
ポインタすなわち「ダーン(実行)」ボタン86を押して、所望の選択肢を入力
し、その選択された機能を実行することを、コンピュータ60に命令する。
測定値の選択に応じて、スクリーン129は、図5Bに示す「選択」機能を用
いて共通して測定された、形状のグループを表示する。この例においては、カー
ソル130は、「円測定」機能に移動される。ポインタすなわちダーン(実行)
ボタン86を作動させると、コンピュータ60は、スクリーンの表示を図5Cに
示す表示に変え、システムが円を決定することを可能とするポイントの入力を待
つ。
図5Cは、この例による「円測定」機能に関するスクリーンを示している。こ
の時点においては、ユーザは、プローブホルダ54を把持しながら、該プローブ
ホルダを被加工物を横断して動かし、円を測定するのに適したポイントを収集す
る。ウィンドウ132に示されるように、最低3つのポイントが必要とされる。
一般に、円形の被加工物の縁部に沿う、その円周上の種々の位置におけるポイン
トに接触する。タッチトリガプローブを使用する場合には、プローブが被加工物
に接触することにより、その時点におけるプローブ位置のポイントが、コンピュ
ータのメモリに直接入力される。そうでなければ、例えば、ポインタボタン86
を操作して入力することが必要になる。各ポイントが入力されると、これらのポ
イントは、ウィンドウ134の中に示されるように、絶対的なX軸、Y軸及びZ
軸の位置に表示される。
測定が完了すると、ユーザは、ダーンボタン(すなわち実行ボタン)86を押
し、コンピュータ60は、図5Dのスクリーン表示を発生し、このスクリーン表
示は、ユーザに測定結果を呈示する。コンピュータ60は、円の中心、並びに、
その直径(D)の、X、Y及びZ座標を計算する。スクリーン129上の「ダー
ン」機能142を作動させることにより、図5Aのメインメニューが現れ、次に
、測定サイクルが再び開始される。ユーザは、トラックボール78を用いて、ス
クリーン129上のデータを処理し、測定されたポイントを受諾、棄却又は変更
することができる。許容値136を入力することができ、ユーザが、プローブホ
ルダ54から手を離すことなく、最終的な結果を引き出してこれを記憶させるこ
とができる。図示はしていないが、キーボードディスプレイを設けて、ディスプ
レイ上の英数字の操作を容易にすることができることに注意する必要がある。そ
のようなキーボードディスプレイは、カーソル130を適宜なメニューコマンド
138に位置決めすることにより、呼び出すことができる。同様に、「エスケー
プ」機能140は、ユーザが、操作している間は何時でも、そのメニューすなわ
ちプログラムから出ることを可能とする。そのような「エスケープ」機能は、例
えば、エスケープボタン84を介して、インターフェース装置56に組み込むこ
とができる。
図5A乃至図5Dに概略的に示した一連の測定を実行した後に、ユーザは、プ
ローブホルダ54を把持し続けながら、同じ被加工物又は別の被加工物に対して
、別の一連の測定を続行することができる。カーソル130を「ダーン」142
に置くことにより、ユーザは、メインメニュー(図5A)に戻り、別の測定を行
うことができる。プローブホルダ54を把持しながら連続的な測定を行うために
は、コンピュータ60のスクリーン129が、測定機械20を操作しているユー
ザの視野の範囲内に留まることだけが必要である。
図6は、本発明のインターフェース装置56を用いて測定機能を制御するため
の、コンピュータの基本的な手順を示している。この制御手順は、ユーザが終了
させるまで連続的に繰り返される、メインループを含んでいる。システムは、ス
テップ200、202に示すように、総ての変数を初期化し、メインメニュー(
図5A)を表示させることにより、最初に開始される。初期化の次に、システム
は、メインループ204に入り、「キーボード入力チェック」206を呼び出す
。このキーボード入力チェック・サブルーチン208は、キーボードからのど
のような入力に対しても、DOSキーボードバッファを検査する。この実施例に
よれば、マイクロソフト(登録商標)のDOSオペレーティングシステムを用い
ることができるが、種々のコンピュータオペレーティングシステムを用いること
ができることに注意する必要がある。同様に、この実施例によれば、コンピュー
タ60は、マイクロコンピュータを備えているが、種々のデータ処理装置を有す
るインターフェース装置56を用いることができる。
キーボード入力チェック・サブルーチン208は、総てのキーボード入力に対
して、DOSバッファの読み取りを実行し、読み取りが実行されたならば、その
ようなキーボード入力を表示する。表示された入力は、メインループに戻される
。入力が存在すれば、そのような入力は、キーボード入力処理・サブルーチン2
12の呼び出し命令210をトリガし、上記キーボード入力処理・サブルーチン
は、入力されたキーボードコードに基づき、特定のルーチン機能を実行する。例
えば、キーボード上の「エスケープ」キーを押すと、「エスケープキー処理」機
能が呼び出される。
次に、メインループは、測定機械20からのX、Y及びZ軸方向の値の入力を
チェックする。従って、メインループステップ214は、マイクロバール(Mi
croVal)XYZ入力チェック・サブルーチン216を呼び出し、このマイ
クロバールXYZ入力チェック・サブルーチンは、総ての測定値を適宜なバッフ
ァに入力する。X軸、Y軸及びZ軸のプローブ位置に関する入力値が存在してい
る(例えば、タッチトリガプローブ信号を入力することにより)と仮定すると、
メインループは、マイクロバールXYZ入力処理・サブルーチン220の呼び出
しステップ218を開始する。マイクロバールXYZ入力処理・サブルーチンは
、ユーザの選択した手順(すなわち、円、直線等)に基づき、測定値の所定の組
を与える、一連の計算を実行する。コンピュータは、例えば、メインメニュー上
のダーンボタン86を用いて、与えられた手順を実行するようになっていなけれ
ばならない。従って、ループが開始すると、通常コンピュータは、どのようなト
ラックボールの入力をもピックアップするための処理手順に入る前に、少なくと
も1回ループする。
次に、メインループは、ステップ224において、トラックボール入力チェッ
ク222を呼び出す。トラックボール入力チェック22は、インターフェース装
置から伝送された総てのデータに対して、コンピュータ60のRS232シリア
ル通信ポート(図示せず)を走査する。一般に、本発明のインターフェース装置
56は、通常、マウス、ライトペン又は他のユーザインターフェース装置に対し
て取って置かれる、シリアルポートに接続される。トラックボール入力チェック
・サブルーチン222は、マウスが受信したデータを総てマウスバッファに入れ
、次に、そのようなデータが受信されていることを表示する。そのようなデータ
が受信されている場合には、メインループは、ステップ228において、トラッ
クボール入力処理・サブルーチン226を呼び出す。トラックボール入力処理・
サブルーチン226は、マウスバッファに記憶されたデータに基づき、トラック
ボールのX及びY位置を復号(デコード)する。X及びY位置に何等かの変化が
あれば、スクリーンカーソル130は、その時点の位置から、スクリーン129
上の新しい位置へ移動する。移動は、グラフィックドローイング・ステップ(図
示せず)を含む。
本発明の一実施例による測定制御手順は、通常、ライトペン・ルーチンを含む
ようになされており、該ライトペン・ルーチンにおいては、ライトペンが、スク
リーン129の上を動き、データ入力を行う。従って、トラックボール入力処理
・サブルーチン226は、ライトペン行列設定ステップ230を含み、該ライト
ペン行列設定ステップは、トラックボールのX軸及びY軸方向の位置をライトペ
ンデータベース位置に変換する。ライトペンのX軸及びY軸方向の位置が、マウ
スデータによって設定されると、サブルーチン226は、「ライトペン」入力が
受信されたことを表示する。次に、トラックボール入力処理・サブルーチン22
6は、インターフェース56にそれぞれ設けられる「エスケープ」ボタン84及
び「ポイント(ダーン)」ボタン86の作業を走査する。ポイントボタン信号を
受信すると、システムは次に、ステップ232において、その信号をライトペン
スイッチ閉成信号に変換し、ライトペンスイッチ閉成信号を受信したことを表示
する。そうでなければ、システムは、ステップ234において、ライトペンに対
し
て、ノーエントリー(入力なし)又は「誤った」値をデフォルト値すなわち省略
値として取る。そうではなく、「エスケープ」ボタンが作動されると、DOSキ
ーボードバッファが、「エスケープ」命令に入り、ステップ236に示すように
、メインループの初期状態200、202に戻る。
ループは、メインメニュースクリーン上の「エグジット(脱出)」機能240
(図5A)が作動されるまで、継続される。そのような作動が行われると、ステ
ップ242(図6)に示すように、ループは終了する。メインループの各ステッ
プの順序は、厳密なものではなく、コンピュータ60は、測定機械20、キーボ
ード135、あるいは、本発明のインターフェース装置56のいずれかによって
、何等かの入力が入力されるまで、メインループを引き続き連続的にループする
。適正な入力が与えられていれば、ルーチンは次に、必要に応じて、適正なデー
タ入力、及び、図5B乃至図5Dに示す追加のメニューを含む適正な処理機能を
呼び出す。
上述の記載は、単に、好ましい実施例の詳細な説明であることを理解する必要
がある。当業者には、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、種々の変更
例及び均等例が明らかであろう。例えば、インターフェース装置として、トラッ
クボールではなく、ジョイスティックを用いることができる。従って、上述の記
載は、単なる例であって、好ましい実施例を説明したものであり、本発明の範囲
を限定しようとするものではない。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年6月21日
【補正内容】
請求の範囲
1.座標測定機械であって、
プローブと、
該プローブを支持するためのプローブ取り付け位置を有し、複数の軸線の各々
に沿って、被加工物の周囲を運動可能なように、構成され且つ配列されている、
制御軸であって、前記複数の軸線の各々に沿って当該制御軸を手動操作で動かす
ために把持する手を受け入れる把持位置を有する、制御軸と、
前記複数の軸線の各々に対する前記プローブの位置に対応する測定データを受
信すると共に、ユーザによって入力された所定の命令に応答して、前記データを
処理するための、コンピュータであって、データと前記測定データに基づくデー
タ処理機能とを表示するディスプレイスクリーンと、該ディスプレイスクリーン
の上で運動可能であり、表示されたデータ及びデータ処理機能にアクセスしてこ
れらを操作するプロンプトとを有する、コンピュータと、
前記把持位置に隣接して前記制御軸に設けられた、手動操作で作動可能なコン
ピュータインターフェース装置とを備え、該コンピュータインターフェース装置
は、前記コンピュータに制御信号を入力するための手による操作に応答し、前記
制御信号が、前記プロンプトを前記ディスプレイスクリーンの上で作動させ、こ
れにより、前記ディスプレイスクリーンに表示されたデータの処理を可能とし、
前記インターフェース装置は、前記プローブが、前記被加工物に対して所定の位
置にある時に、作動可能であることを特徴とする、座標測定機械。
2.請求項1の座標測定機械において、前記インターフェース装置が、トラッ
クボール型のインターフェースを備え、該トラックボール型のインターフェース
が、接線方向及び直交方向にあるX軸及びY軸の各々において選択的に回転し、
X及びY座標のデータ値を発生することを特徴とする、座標測定機械。
3.請求項2の座標測定機械において、前記インターフェースが、該インター
フェースが作動された時に、別個のデータ信号を前記コンピュータへ伝送するた
めの、データ入力ボタンを更に備えることを特徴とする、座標測定機械。
4.請求項1の座標測定機械において、前記プローブ取り付け位置が、ベース
と、該ベースの少なくとも一部を包囲するハウジングとを備え、前記コンピュー
タインターフェースが、前記ハウジングに設けられており、前記ベースが、前記
プローブをそこから取り外すための取付具を有することを特徴とする、座標測定
機械。
5.請求項4の座標測定機械において、前記ベースが、前記インターフェース
装置と実質的に対向するその側部に、補助的な把持面を更に有していることを特
徴とする、座標測定機械。
6.請求項5の座標測定機械において、前記補助的な把持面が、前記ベースの
ハウジングから外方へ伸長する隆起面を含むことを特徴とする、座標測定機械。
7.座標測定機械用のコンピュータインターフェース装置であって、前記座標
測定機械が、制御軸上に支持されると共に、手で把持して操作することが可能で
あり、被加工物の周囲で所定の運動範囲にわたって、複数の軸線において運動可
能である、測定プローブと、前記座標測定機械からのプローブ位置を表す測定デ
ータを受信するための、前記座標測定機械と相互接続されたコンピュータと、こ
れら測定データを表示するためのディスプレイスクリーンを有しており、該ディ
スプレイスクリーンが、前記ディスプレイスクリーンの上で運動可能なように表
示されたプロンプトを有している、コンピュータインターフェース装置において
、
前記制御軸上に設けられ、手動コンピュータ制御の手動操作に応答して、所定
の制御信号を発生する、手動のコンピュータ制御スイッチであって、前記所定の
制御信号が、手による前記手動のコンピュータ制御スイッチの選択的な操作に応
答して発生される、別個のデータ信号を含み、これら別個のデータ信号が、前記
プロンプトを前記ディスプレイスクリーンの上で動かし、前記測定データを処理
するために表示されたデータにアクセスするようになされたスクリーン表示プロ
ンプト移動信号を備えた、手動のコンピュータ制御スイッチと、
作動されることに応答して、データ処理信号を発生するための少なくとも1つ
のデータ入力ボタンとを備え、前記手動のコンピュータ制御スイッチ、及び、前
記データ入力ボタンの各々が、前記コンピュータと相互接続されることを特徴と
する、コンピュータインターフェース装置。
8.請求項7のコンピュータインターフェース装置において、前記コンピュー
タが、少なくとも、マウス、ライトペン、タッチスクリーン、及び、ジョイステ
ィックの1つからのデータを通常受信するようになされた、シリアルポートを備
えており、当該コンピュータインターフェース装置が、前記シリアルポートに相
互接続されていることを特徴とする、コンピュータインターフェース装置。
9.請求項8のコンピュータインターフェース装置において、前記座標測定機
械が、前記プローブを支持するプローブホルダを更に備え、当該インターフェー
ス装置が、前記プローブホルダに設けられていることを特徴とする、コンピュー
タインターフェース装置。
10.請求項9のコンピュータインターフェース装置において、当該インターフ
ェース装置が、前記プローブホルダの1つの表面に沿って設けられ、前記プロー
ブホルダの反対側の表面に位置する把持面を更に備えることを特徴とする、コン
ピュータインターフェース装置。
11.請求項7のコンピュータインターフェース装置において、コンピュータの
エスケープ機能を表す別のデータ入力信号を発生するための、別のデータ入力ボ
タンを備えることを特徴とする、コンピュータインターフェース装置。
12.請求項7のコンピュータインターフェース装置において、当該コンピュー
タインターフェース装置と前記コンピュータとの間で相互接続されたデータケー
ブルを更に備え、該データケーブルが、前記座標測定機械の内側の少なくとも一
部の中に設けられ、所定の位置で、前記座標測定機械から出ていることを特徴と
する、コンピュータインターフェース装置。
13.請求項7のコンピュータインターフェース装置において、前記コンピュー
タは、前記座標測定機械から受信されたプローブ位置を表すデータを処理する、
制御手順を含み、該制御手順が、当該コンピュータインターフェース装置によっ
て作動されることを特徴とする、コンピュータインターフェース装置。
14.請求項13のコンピュータインターフェース装置において、前記コンピュ
ータが、データ導管によって、前記座標測定機械と相互接続された、独立したマ
イクロコンピュータを含み、該マイクロコンピュータは、前記制御軸から離れて
おり、前記ディスプレイスクリーンが、所定の機能をその上に有するメニューを
含み、前記プロンプトが、前記所定の機能を選択するために前記ディスプレイス
クリーンの上を運動可能なカーソルを含むことを特徴とする、コンピュータイン
ターフェース装置。
15.請求項14のコンピュータインターフェース装置において、前記データ入
力ボタンが、前記カーソルによって選択された所定の機能を実行するように作動
可能であることを特徴とする、コンピュータインターフェース装置。
16.座標測定機械で測定を実行するための方法であって、
前記座標測定機械の制御軸の所定の位置を把持する手で掴む工程と、
前記制御軸を前記把持する手で操作して、前記制御軸と相互接続されると共に
前記制御軸によって支持されるプローブを被加工物の周囲で動かして、前記プロ
ーブの位置を表す測定データをコンピュータに伝送し、前記測定データを記憶し
且つ処理する工程と、
離れて位置する前記コンピュータのディスプレイスクリーン上に、前記測定デ
ータに基づくデータを表示する工程と、
把持する手で前記制御軸を操作する間に、前記制御軸に位置するコンピュータ
インターフェース装置を手で操作する操作工程とを備え、該操作工程が、制御デ
ータを前記コンピュータに伝送して、前記ディスプレイスクリーンの上でプロン
プトを動かし、前記測定データを処理する段階を含むことを特徴とする、座標測
定機械で測定を実行するための方法。
17.請求項16の座標測定機械によって測定を実行するための方法において、
前記インターフェース装置の操作工程が、トラックボールを回転させて、X軸及
びY軸方向の信号を前記コンピュータに伝送し、前記ディスプレイスクリーン上
の所定のデータに対して前記プロンプトを動かす段階を含むことを特徴とする、
座標測定機械によって測定を実行するための方法。
18.請求項17の座標測定機械によって測定を実行するための方法において、
前記操作工程が、所定の時間に、前記コンピュータインターフェース装置に隣接
して位置するボタンを押圧し、データ入力命令を前記コンピュータに伝送する段
階を更に備えることを特徴とする、座標測定機械によって測定を実行するための
方法。
19.請求項16の座標測定機械によって測定を実行するための方法において、
前記操作工程が、データ伝送導管によって前記座標測定機械と相互接続された、
独立したマイクロコンピュータにデータを伝送する段階を含むことを特徴とする
、座標測定機械によって測定を実行するための方法。
20.請求項16の座標測定機械によって測定を実行するための方法において、
前記操作工程は、前記プローブが、前記被加工物に係合している間に、生ずるこ
とを特徴とする、座標測定機械によって測定を実行するための方法。
21.請求項20の座標測定機械によって測定を実行するための方法において、
前記制御軸を操作する工程が、前記被加工物に前記プローブを接触させて、位置
信号を発生させ、該位置信号を前記コンピュータに伝送する段階を含むことを特
徴とする、座標測定機械によって測定を実行するための方法。
22.請求項7のコンピュータインターフェース装置において、前記制御が、実
質的に横切る一対の回転軸線の各々の周囲で回転可能なトラックボールを含み、
該トラックボールが、前記ディスプレイスクリーン上の複数の位置の各々に対し
て、前記一対の横断方向の各々における前記プロンプトの運動に対応するデータ
信号を発生することを特徴とする、コンピュータインターフェース装置。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.三軸座標測定機械であって、 3つの直交軸の各々において、所定の運動範囲にわたって運動可能なプローブ と、 前記プローブを前記3つの直交軸の各々において動かすように、手動操作によ って操作可能なように構成され且つ配列された、プローブホルダと、 前記3つの直交軸の各々に対する前記プローブの位置に対応する測定データを 受信し、ユーザによって入力された所定の命令に応答して、前記測定データを処 理するための、コンピュータと、 前記所定の命令を前記コンピュータに入力するために、前記プローブホルダに 設けられた、手動操作可能なコンピュータインターフェース装置とを備え、該コ ンピュータインターフェース装置が、前記所定の命令を手動操作で入力するため に、前記コンピュータと相互接続されていることを特徴とする、三軸座標測定機 械。 2.請求項1の三軸座標測定機械において、前記インターフェース装置が、ト ラックボール型のインターフェースを備え、該トラックボール型のインターフェ ースが、接線方向及び直交方向にあるX軸及びY軸の各々において選択的に回転 し、X及びY座標のデータ値を発生することを特徴とする、三軸座標測定機械。 3.請求項2の三軸座標測定機械において、前記インターフェースが、該イン ターフェースが作動された時に、別個のデータ信号を前記コンピュータへ伝送す るための、データ入力ボタンを更に備えることを特徴とする、三軸座標測定機械 。 4.請求項1の三軸座標測定機械において、前記プローブホルダが、ベースと 、該ベースの少なくとも一部を包囲するハウジングとを備え、前記インターフェ ースが、前記ハウジングに設けられていることを特徴とする、三軸座標測定機械 。 5.請求項4の三軸座標測定機械において、前記ベースが、前記インターフェ ース装置と実質的に対向するその側部に、補助的な把持面を更に有していること を特徴とする、三軸座標測定機械。 6.請求項5の三軸座標測定機械において、前記補助的な把持面が、前記プロ ーブホルダから外方へ伸長する隆起面を含むことを特徴とする、三軸座標測定機 械。 7.座標測定機械用のコンピュータインターフェース装置であって、前記座標 測定機械が、3つの直交軸において、被加工物の周囲の所定の運動範囲にわたっ て運動可能な、測定プローブと、該座標測定機械からのプローブ位置を表すデー タを受信するために、該座標測定機械と相互接続されたコンピュータとを有して おり、当該コンピュータインターフェース装置が、 ユーザの手が、前記プローブを前記被加工物の周囲で動かす際に、該手によっ て通常係合される前記プローブの位置に隣接して設けられ、対応する2つの直交 する接線方向の一方における選択的な回転運動に応答して、直交方向の運動信号 を発生する、トラックボールと、 その作動に応答して、データ入力信号を発生するための少なくとも1つのデー タ入力ボタンとを備え、前記トラックボール及び前記データ入力ボタンの各々が 、前記コンピュータと相互接続され、前記直交する運動信号、及び、前記データ 入力信号で、前記コンピュータの作業を制御することを特徴とする、コンピュー タインターフェース装置。 8.請求項7のコンピュータインターフェース装置において、前記コンピュー タが、少なくとも、マウス、ライトペン、タッチスクリーン、及び、ジョイステ ィックの1つからのデータを通常受信するようになされた、シリアルポートを備 えており、当該コンピュータインターフェース装置が、前記シリアルポートに相 互接続されていることを特徴とする、コンピュータインターフェース装置。 9.請求項8のコンピュータインターフェース装置において、前記座標測定機 械が、前記プローブを支持するプローブホルダを更に備え、当該インターフェー ス装置が、前記プローブホルダに設けられていることを特徴とする、コンピュー タインターフェース装置。 10.請求項9のコンピュータインターフェース装置において、当該インターフ ェース装置が、前記プローブホルダの1つの表面に沿って設けられ、前記プロー ブホルダの反対側の表面に置する把持面を更に備えることを特徴とする、コンピ ュータインターフェース装置。 11.請求項7のコンピュータインターフェース装置において、コンピュータの エスケープ機能を表す別のデータ入力信号を発生するための、別のデータ入力ボ タンを備えることを特徴とする、コンピュータインターフェース装置。 12.請求項7のコンピュータインターフェース装置において、当該コンピュー タインターフェース装置と前記コンピュータとの間で相互接続されたデータケー ブルを更に備え、該データケーブルが、前記座標測定機械の内側の少なくとも一 部の中に設けられ、所定の位置で、前記座標測定機械から出ていることを特徴と する、コンピュータインターフェース装置。 13.請求項7のコンピュータインターフェース装置において、前記コンピュー タは、前記座標測定機械から受信されたプローブ位置を表すデータを処理する、 制御手順を含み、該制御手順が、当該コンピュータインターフェース装置によっ て作動されることを特徴とする、コンピュータインターフェース装置。 14.請求項13のコンピュータインターフェース装置において、前記コンピュ ータが、スクリーンを更に備え、前記制御手順が、所定の機能を有するメニュー と、前記所定の機能を選択すために前記スクリーン上を運動可能なカーソルとを 発生させ、前記トラックボールが、前記カーソルを前記スクリーン上で動かすよ うに作動可能であることを特徴とする、コンピュータインターフェース装置。 15.請求項14のコンピュータインターフェース装置において、前記データ入 力ボタンが、前記カーソルによって選択された所定の機能を実行するように作動 可能であることを特徴とする、コンピュータインターフェース装置。 16.三軸座標測定機械によって測定を実行するための方法であって、 被加工物の周囲でプローブを操作して、測定データをコンピュータに伝送する 工程と、 前記プローブを操作しながら、前記プローブに隣接して位置するコンピュータ インターフェース装置を作動させる作動工程とを備え、該作動工程が、制御デー タを前記コンピュータに伝送して、前記測定データを処理することを特徴とする 、 三軸座標測定機械によって測定を実行するための方法。 17.請求項16の三軸座標測定機械によって測定を実行するための方法におい て、前記インターフェース装置の作動工程が、トラックボールを回転させて、X 軸及びY軸方向の信号を前記コンピュータに伝送する段階を含むことを特徴とす る、三軸座標測定機械によって測定を実行するための方法。 18.請求項17の三軸座標測定機械によって測定を実行するための方法におい て、前記作動工程が、所定の時間にボタンを押圧して、データ入力命令を前記コ ンピュータに伝送する段階を更に備えることを特徴とする、三軸座標測定機械に よって測定を実行するための方法。 19.請求項18の三軸座標測定機械によって測定を実行するための方法におい て、前記作動工程が、前記トラックボールの回転に応答して、前記コンピュータ のスクリーン上でカーソルを動かす段階を含むことを特徴とする、三軸座標測定 機械によって測定を実行するための方法。 20.請求項16の三軸座標測定機械によって測定を実行するための方法におい て、前記作動工程は、前記プローブが、前記被加工物に係合している間に、生ず ることを特徴とする、三軸座標測定機械によって測定を実行するための方法。
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