JPH08509014A - 自由流動性粒状洗剤組成物を被覆するための第二級(2,3)アルキルサルフェート界面活性剤 - Google Patents

自由流動性粒状洗剤組成物を被覆するための第二級(2,3)アルキルサルフェート界面活性剤

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JPH08509014A JP6523270A JP52327094A JPH08509014A JP H08509014 A JPH08509014 A JP H08509014A JP 6523270 A JP6523270 A JP 6523270A JP 52327094 A JP52327094 A JP 52327094A JP H08509014 A JPH08509014 A JP H08509014A
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    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/0039Coated compositions or coated components in the compositions, (micro)capsules

Abstract

(57)【要約】 塊化または固結する傾向を有する粒状洗剤組成物は、微粉砕第二級(2,3)アルキルサルフェート界面活性剤で被覆して自由流動性を改善する。このように、1種以上の通常の洗剤界面活性剤、ゼオライト、層状シリケートなどのビルダー、酵素、漂白剤、防汚剤などの各種の洗剤補助剤を含む典型的な粒状洗濯洗剤は、乾燥第二級(2,3)アルキルサルフェートの微細ダストで被覆されている。得られる被覆粒状物は、布帛洗濯組成物として特に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 自由流動性粒状洗剤組成物を被覆するための第二級(2,3) アルキルサルフェート界面活性剤 技術分野 本発明は、ケーキングを減少させ且つ自由流動性を高めるために粒状第二級( 2,3)アルキルサルフェート界面活性剤で被覆された洗剤粒状物に関する。 背景技術 大抵の通常の洗剤組成物は、各種の汚れおよびしみを表面から除去するために 各種の洗剤界面活性剤の混合物を含有している。例えば、各種の陰イオン界面活 性剤、特にアルキルベンゼンスルホネートは、粒子汚れを除去するのに有用であ り且つアルキルエトキシレート、アルキルフェノールエトキシレートなどの各種 の非イオン界面活性剤は、グリース汚れを除去するのに有用である。乳化が望ま れる各種の組成物で限定された用途が見出されている1つの種類の界面活性剤は 、第二級アルキルサルフェートからなる。通常の第二級アルキルサルフェートは 、一般に、硫酸化線状および/または部分的分枝アルカンのペースト状ランダム 混合物として入手できる。このような物質は、洗濯洗剤において汎用されてはい ない。その理由は、それらがアルキルベンゼンスルホネート以上の特定の利点を 提供しないからである。 現代の粒状洗濯洗剤は、消費者とともに製造業者に実質的な利点を提供する「 濃縮」形で処方している。消費者にとっては、濃縮製品に付随するより小さいパ ッケージサイズは、取扱やすさおよび貯蔵しやすさを与える。製造業者にとって は、単位貯蔵コスト、輸送コストおよび包装コストが減少する。 許容可能な濃縮粒状洗剤の調製は、困難なくなされるものではない。典型的な 濃縮処方物においては、いわゆる「不活性」成分、例えば、硫酸ナトリウムは、 排除される。しかしながら、このような成分は、洗剤粒子の溶解度を高める際に 役割を果たす。従って、濃縮形は、しばしば、溶解度問題をもたらすであろう。 更に、通常の低密度洗剤粒状物は、通常、水性洗濯液に可溶化しやすい多孔性洗 剤粒子を生ずる噴霧乾燥法によって製造している。対照的に、濃縮処方物は、典 型的には、可溶化を余り受けない実質上余り多孔性ではない高密度洗剤粒子から なるであろう。全体として、濃縮形の粒状洗剤が典型的には可溶化剤の余地がほ とんどない多量の洗剤成分を含有する粒子からなり且つこのような粒子が高嵩密 度になるように製造されるので、正味の結果は、使用中の溶解度に関して実質的 な問題となる。 更に、「固結」または「塊化」と関連づけられる問題は、通常の噴霧乾燥洗剤 粒状物の場合と、より新しい濃縮粒状物の場合との両方で面倒である。各種のい わゆる自由流動剤が、開発されているものの、ぱりぱりの自由流動性粒状洗剤の 提供は、処方業者に課題を残す。 特定のサブセットの種類の第二級アルキルサルフェート〔ここで第二級(2, 3)アルキルサルフェート(「SAS」)と称する〕は、かなりの利点を洗剤組 成物の処方業者および使用者に提供することが今や発見された。第二級アルキル (2,3)サルフェートは、水性媒体に、対応第一級アルキルサルフェートより 可溶性である乾燥粒状固体として入手できる。従って、それらは、粒状形で使用 して粒状洗濯洗剤を被覆し、それによってその流動性を高めることができる。前 記のことに加えて、第二級(2,3)アルキルサルフェートは、好気的に分解性 であるとともに嫌気的に分解性であり、このことが環境での処分を助長すること が今や確認された。 高密度粒状物を製造するのに好適な各種の手段および装置は、文献に開示され ており且つ若干は、洗浄技術で使用されてきた。例えば、米国特許第5,133 , 924号明細書、EP−A第367,339号明細書、EP−A第390,25 1号明細書、EP−A第340,013号明細書、EP−A第327,963号 明細書、EP−A第337,330号明細書、EP−B第229,671号明細 書、EP−B第2−191,396号明細書、JP−A第6,106,990号 明細書、EP−A第342,043号明細書、英国特許第2,221,695号 明細書、EP−B第240,356号明細書、EP−B第242,138号明細 書、EP−A第242,141号明細書、米国特許第4,846,409号明細 書、EP−A第420,317号明細書、米国特許第2,306,698号明細 書、EP−A第264,049号明細書、米国特許第4,238,199号明細 書、DE第4,021,476号明細書参照。 各種の「第二級」および分枝アルキルサルフェートを有する洗剤組成物は、各 種の特許に開示されている:1959年8月18日のフォークス等の米国特許第 2,900,346号明細書、1969年9月23日のグリフォ等の米国特許第 3,468,805号明細書、1969年11月25日のデウィット等の米国特 許第3,480,556号明細書、1972年8月1日のブロチ等の米国特許第 3,681,424号明細書、1977年10月4日のフェルンリー等の米国特 許第4,052,342号明細書、1978年3月14日のミルズ等の米国特許 第4,079,020号明細書、1980年11月25日のロッサール等の米国 特許第4,235,752号明細書、1985年7月16日のウィルムズ等の米 国特許第4,529,541号明細書、1986年9月30日のレイリー等の米 国特許第4,614,612号明細書、1989年11月14日のレング等の米 国特許第4,880,569号明細書、1991年12月24日のルッツの米国 特許第5,075,041号明細書、1959年8月12日のバタアフシェ・ペ トロレウムの英国特許第818,367号明細書、1981年2月18日のシェ ルの英国特許第1,585,030号明細書、1987年2月25日のレング等 の英国特許第2,179,054A号明細書(英国特許第2,155,031号 明細書参照)参照。1966年2月8日のモリスの米国特許第3,234,25 8号明細書は、H2SO4、オレフィン反応体および低沸点非イオン有機結晶化媒 体を使用してのα−オレフィンの硫酸化に関する。 発明の開示 本発明は、第二級(2,3)アルキルサルフェート界面活性剤の微粒子(典型 的には約0.01〜約20μm)を洗剤粒状物用被覆剤として使用して前記粒状 物の固結(ケーキング)を減少させ、それによって改善された自由流動性が保証 されることに関する。 本発明は、1種以上の洗剤界面活性剤および任意の粒状補助成分からなる粒子 を含む粒状洗剤組成物〔前記粒子は乾燥微粉末状(典型的には前記のように約0 .01〜約20μm)第二級(2,3)アルキルサルフェート界面活性剤によっ て実質上被覆されている〕を提供する。好ましい形態においては、本組成物は、 洗浄性ビルダー、洗剤酵素、漂白剤、布帛柔軟剤などの前記補助成分の1種以上 も含む。 また、本発明は、 (a)1種以上の洗剤界面活性剤と任意の補助成分との混合物を調製して、メ ジアン粒径約400〜約1,200μmを有する粒状洗剤組成物(即ち、「ベー ス粒子」)を与え; (b)工程(a)の組成物の粒子を微粉末状乾燥第二級(2,3)アルキルサ ルフェート界面活性剤(即ち、「被覆粒子」)で実質的に被覆する ことを特徴とする自由流動性粒状洗剤の製法を包含する。 ここですべての%、比率および割合は、特に断らない限り、重量基準である。 引用のすべての文書は、ここに参考文献として編入する。 発明を実施するための最良の形態 第二級(2,3)アルキルサルフェート界面活性剤 処方業者の便宜上、下記のものは、ここで使用する硫酸化界面活性剤とその他 の点で通常のアルキルサルフェート界面活性剤との間の差を同定し且つ例示する 。 通常の第一級アルキルサルフェート界面活性剤は、一般式 ROSO3 -+ (式中、Rは典型的には線状C10〜C20ヒドロカルビル基であり、Mは水溶化陽 イオンである) を有する。炭素数10〜20の分枝鎖第一級アルキルサルフェート界面活性剤( 即ち、分枝鎖「PAS」)も、既知である。例えば、1991年1月21日出願 のスミス等の欧州特許出願第439,316号明細書参照。 通常の第二級アルキルサルフェート界面活性剤は、分子のヒドロカルビル「主 鎖」に沿ってランダムに分布されたサルフェート部分を有する物質である。この ような物質は、構造 CH3(CH2n(CHOSO3 -+)(CH2mCH3 (式中、mおよびnは2以上の整数であり、m+nの和は典型的には約9〜17 であり、Mは水溶化陽イオンである) によって示してもよい。 前記のものと対照的に、ここで使用する所定の第二級(2,3)アルキルサル フェート界面活性剤は、それぞれ2−サルフェートおよび3−サルフェートの場 合には式AおよびB (A)CH3(CH2x(CHOSO3 -+)CH3 および (B)CH3(CH2y(CHOSO3 -+)CH2CH3 の構造からなる。2−サルフェートと3−サルフェートとの混合物は、ここで使 用できる。式AおよびB中、xおよび(y+1)は、それぞれ少なくとも約6の 整数であり、約7〜約20、好ましくは約10〜約16であることができる。M は、アルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウム、アルカリ土類金 属などの陽イオンである。ナトリウムが、水溶性第二級(2,3)アルキルサル フェートを製造するのにMとして使用するのに典型的であるが、エタノールアン モニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、カリウム 、アンモニウムなども、使用できる。C10〜C20第二級(2,3)アルキルサル フェートは、ここで好都合に使用できる。C14〜C18化合物は、洗濯クリーニン グ操作に好ましい。 本発明によって、前記種類のアルキルサルフェート界面活性剤の物性/化学的 性質は粒状洗剤組成物の処方業者に重要である数種の局面において互いに予想外 に異なることが確認された。例えば、第一級アルキルサルフェートは、不利に、 カルシウム、マグネシウムなどの金属陽イオンと相互作用し且つカルシウム、マ グネシウムなどの金属陽イオンによって沈殿しさえすることがある。このように 、水硬度は、本発明の第二級(2,3)アルキルサルフェートより大きい程度第 一級アルキルサルフェートに悪影響を及ぼすことがある。従って、第二級(2, 3)アルキルサルフェートは、カルシウムイオンの存在下および高い水硬度の条 件下または非ホスフェートビルダーを使用する時に生ずることがあるいわゆる「 ビルダー不足(under-built)」状況下で使用するのに好ましいことが今や見出 された。 更に、第一級アルキルサルフェートの溶解度は、第二級(2,3)アルキルサ ルフェート程高くない。従って、高活性界面活性剤粒子の処方および被覆は、第 一級アルキルサルフェートを使用する場合より第二級(2,3)アルキルサルフ ェートを使用する場合に単純であり且つ有効であることが今や見出された。 ランダム第二級アルキルサルフェート(即ち、4、5、6、7などの第二級炭 素原子などの位置にサルフェート基を有する第二級アルキルサルフェート)に関 しては、このような物質は、粘着性固体またはより一般的にペーストである傾向 がある。このように、ランダムアルキルサルフェートは、本発明の方法で洗剤粒 状物を処方し且つ被覆する時に、固体第二級(2,3)アルキルサルフェートと 関連づけられる加工上の利点を与えない。更に、本発明の第二級(2,3)アル キルサルフェートは、対応ランダム混合物より良い起泡を与える。第二級(2, 3)アルキルサルフェートは、このようなランダム第二級アルキルサルフェート を実質上含まないことが好ましい(即ち、約20%以下、より好ましくは約10 %以下、最も好ましくは約5%以下を含有)。 他の位置または「ランダム」アルキルサルフェート異性体以上の本発明の第二 級(2,3)アルキルサルフェート界面活性剤の1つの追加の利点は、布帛洗濯 操作の文脈で汚れ再付着に関して前記第二級(2,3)アルキルサルフェートに よって与えられる改善された利益に関してのものである。使用者に周知のように 、洗濯洗剤は、被洗浄布帛から汚れをゆるめ且つ汚れを水性洗濯液に懸濁する。 しかしながら、洗剤処方業者に周知のように、懸濁された汚れの若干の部分は、 布帛上に再付着することがある。このように、被洗浄ロード中のすべての布帛上 への汚れの若干の再分布および再付着が生ずることがある。このことは、勿論、 望ましくなく且つ布帛「灰色化」として既知の現象をもたらすことがある(所定 の洗濯洗剤処方物の再付着特性の単純な試験として、汚れていない白色「トレー サー」布は、洗濯すべき汚れた布帛と包含できる。洗濯操作の終りに、白色トレ ーサーが初期白色度から偏向する程度は、測光的に測定でき、または熟練観察者 によって目視的に算定できる。トレーサーの白色度が保持されればされる程、汚 れ再付着は少ししか生じない)。 第二級(2,3)アルキルサルフェートは、前記布トレーサー法によって測定 する時に、洗濯洗剤中で第二級アルキルサルフェートの他の位置異性体以上に汚 れ再付着特性において実質的な利点を与えることが今や確認された。このように 、本発明の実施に係る第二級(2,3)アルキルサルフェート界面活性剤の選択 (好ましくは他の位置第二級異性体を実質上含まない)は、予想外に、従来認識 されていない方法で汚れ再付着の問題を解決するのを助長する。 ここで使用する第二級(2,3)アルキルサルフェートは、数種の重要な性質 が第二級オレフィンスルホネート(例えば、1977年12月20日のクリッシ ュ等の米国特許第4,064,076号明細書)とは全く異なることに留意すベ きである。従って、第二級スルホネートは、本発明の焦点ではない。 ここで有用な種類の第二級(2,3)アルキルサルフェートの製造は、H2S O4のオレフィンへの付加によって行うことができる。α−オレフィンおよび硫 酸を使用する典型的な合成法は、モリスの米国特許第3,234,258号明細 書または1991年12月24日付与のルッツの米国特許第5,075,041 号明細書に開示されている。冷却時に第二級(2,3)アルキルサルフェートを 与える溶媒中で行われる合成は、生成物を生成し、この生成物は精製して未反応 物質、ランダムに硫酸化された物質、非硫酸化副生物、例えば、C10以上のアル コール、第二級オレフィンスルホネートなどを除去する時に、典型的には、2− および3−硫酸化物質の純度90+%の混合物(典型的には硫酸ナトリウム約1 0%が存在するであろう)であり且つ白色の非粘着性の見掛け上結晶性の固体で ある。若干の2,3−ジサルフェートも、存在してもよいが、一般に、混合物の 5%以下の第二級(2,3)アルキルモノサルフェートを含む。このような物質 は、シェル・オイル・カンパニーから「ダン(DAN)」なる名前、例えば、「ダ ン200」で入手できる。 「結晶性」第二級(2,3)アルキルサルフェート界面活性剤の増大された溶 解度が望まれるならば、処方業者は、アルキル鎖長の混合物を有するこのような 界面活性剤の混合物を使用したいことがある。このように、C12〜C18アルキル 鎖の混合物は、アルキル鎖が例えば全部C16である第二級(2,3)アルキルサ ルフェート以上に溶解度の増大を与えるであろう。第二級(2,3)アルキルサ ルフェートの溶解度は、他の界面活性剤、例えば、アルキルエトキシレートまた は他の非イオン界面活性剤の添加により、または第二級(2,3)アルキルサル フェートの結晶化度を減少する他の物質により高めることもできる。このような 結晶化度妨害物質は、典型的には、第二級(2,3)アルキルサルフェートの2 0%以下の量で有効である。 所望ならば、第二級(2,3)アルキルサルフェートは、場合によって、望ま しくない硫酸ナトリウムを除去するために更に精製できる。各種の手段は、第二 級(2,3)アルキルサルフェートの硫酸ナトリウム含量を低下するのに使用で きる。例えば、オレフィンへのH2SO4付加が完了した時に、酸形の第二級(2 ,3)アルキルサルフェートを中和する前に未反応H2SO4を除去するように注 意を払うことができる。別の方法においては、硫酸ナトリウムを含有するナトリ ウム塩形の第二級(2,3)アルキルサルフェートは、第二級(2,3)アルキ ル硫酸ナトリウムのクラフト温度付近またはそれ以下の温度の水ですすぐことが できる。このことは、所望の精製第二級(2,3)アルキル硫酸ナトリウムの最 小の損失のみでNa2SO4を除去するであろう。勿論、両方の方法とも使用でき 、第一のものは予備中和工程として使用でき、第二のものは中和後の工程として 使用できる。 ここで使用する「クラフト温度」なる用語は、界面活性剤科学の分野の研究者 に周知である技術用語である。クラフト温度は、K.シノダによりテキスト「溶 液および溶解度の原理」ポール・ベッチャーと共同して翻訳、マルセル・デッカ ー・インコーポレーテッド発行、1978年第160頁〜第161頁に記載され ている。簡潔に述べると、水中の界面活性剤の溶解度は、溶解度が極めて迅速な 上昇を示す点、即ち、クラフト温度まで温度につれてむしろゆっくりと増大する 。クラフト温度より約4℃高い温度においては、ほとんどの組成物の溶液は、均 一相となる。一般に、陰イオン親水性サルフェート基および疎水性ヒドロカルビ ル 基を含む本発明の第二級(2,3)アルキルサルフェートなどの所定の種類の界 面活性剤のクラフト温度は、ヒドロカルビル基の鎖長に応じて変化するであろう 。これは、界面活性剤分子の疎水性部分の変動につれての水中溶解度の変化のた めである。 本発明の実施においては、処方業者は、場合によって、硫酸ナトリウムで汚染 された第二級(2,3)アルキルサルフェート界面活性剤を、洗浄すべき特定の 第二級(2,3)アルキルサルフェートの場合には、クラフト温度以下であり且 つ好ましくはクラフト温度より低い温度の水で洗浄してもよい。このことは、洗 浄水への第二級(2,3)アルキルサルフェートの損失を最小限に保ちながら、 硫酸ナトリウムを溶解し且つ洗浄水で除去することを可能にする。 本発明の第二級(2,3)アルキルサルフェート界面活性剤がアルキル鎖長の 混合物を含む状況下では、クラフト温度は、単一の点ではないが、むしろ「クラ フト境界」と示すであろうことが認識されるであろう。このような事項は、界面 活性剤/溶液測定の科学の熟練者に周知である。とにかく、第二級(2,3)ア ルキルサルフェートのこのような混合物の場合には、任意の硫酸ナトリウム除去 操作を、クラフト境界以下であり、好ましくはこのような混合物に存在する最短 鎖長界面活性剤のクラフト温度以下である温度で行うことが好ましい。その理由 は、このことが洗浄液への第二級(2,3)アルキルサルフェートの過度の損失 を回避するからである。例えば、C16第二級アルキル(2,3)硫酸ナトリウム 界面活性剤の場合には、洗浄操作を約30℃以下、好ましくは約20℃以下の温 度で行うことが好ましい。勿論、クラフト温度、このように好ましい洗浄温度は 、第二級(2,3)アルキルサルフェートと関連づけられる陽イオンの性状に応 じて変化することがある。 洗浄法は、湿潤または乾燥第二級(2,3)アルキルサルフェートを固形分1 0〜50%を与えるのに十分な水に、典型的には約22℃で少なくとも10分 の混合時間(C16第二級(2,3)アルキルサルフェートの場合)懸濁した後、 加圧濾過することによって、バッチ式に行うことができる。好ましい形態におい ては、スラリーは、多少固形分35%未満を含むであろう。その理由は、このよ うなスラリーが自由流動性であり且つ洗浄プロセス時に攪拌を受けることができ るからである。 追加の利益として、洗浄法は、前記ランダム第二級アルキルサルフェートから なる有機汚染物の量も減少する。 第二級(2,3)アルキルサルフェートは、本法で後述のような粒子または混 合粒子の形で使用される。 混合粒子 純粋な第二級(2,3)アルキルサルフェートのみからなる粒子に加えて、前 記の未反応アルコールなどの物質を実質上含まない第二級(2,3)アルキルサ ルフェートによって与えられる優秀な自由流動性は、処方業者が第二級(2,3 )アルキルサルフェートと1種以上の共界面活性剤との混合物を含む高活性含量 洗剤粒子を調製することを可能にする。このような「高活性含量」粒子は、粒子 の35重量%以上、好ましくは50重量%以上、最も好ましくは90重量%以上 の第二級(2,3)アルキルサルフェート界面活性剤と共界面活性剤との混合物 を含むことができる。前記粒子で使用するこのような混合物は、典型的には、第 二級(2,3)アルキルサルフェート少なくとも約40重量%、より好ましくは 少なくとも約50重量%を含むであろう(残部は共界面活性剤または共界面活性 剤の混合物からなる)。 更に、混合SAS/PFAS/AE/AS粒子を与えるための本発明の第二級 (2,3)アルキルサルフェート(SAS)とポリヒドロキシ脂肪酸アミド共界 面活性剤(PFAS)とアルキルエトキシレート共界面活性剤(AE)と第一級 アルキルサルフェート共界面活性剤(AS)との混合物のブレンドおよび凝集の 結果として冷水溶解度の実質的な顕著な改良があることが今や見出された。理論 によって限定しようするものではないが、溶解度のこの増大は、SASの結晶化 度の破壊のためであると考えられる。理由はどのようなものでも、改善された溶 解度は、水性洗浄液中の洗剤粒状物の溶解速度が問題であることがある冷水条件 下で(例えば、5℃〜約30℃の範囲内の温度で)実質的な利益を有する。勿論 、ここで達成される改善された溶解度は、溶解度が問題となることがある現代の コンパクト洗剤粒状物または密な洗剤粒状物を調製する時にも実質的な利益を有 する。 処方業者は、或る共界面活性剤の場合に、混合高活性粒子の全溶解度が特に冷 水中で若干損傷されることがあることを認識するであろう。このような状況下で は、各種の可溶化剤は、典型的には粒子の5〜20重量%の範囲内の量で粒子に 配合できる。例えば、高度に可溶性の物質は、この目的で使用でき且つ硫酸ナト リウム、重炭酸ナトリウムなどの無害の無機塩が典型的である。 本発明の混合粒子は、本発明のベース粒子または被覆粒子または両方として使 用できる。このような混合粒子は、例えば、第二級(2,3)アルキルサルフェ ートプラス第一級C10−C18アルキルサルフェート;第二級(2,3)アルキル サルフェートプラス以下により十分に記載のポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活 性剤;第二級(2,3)アルキルサルフェートプラスアルキルエトキシサルフェ ート;第二級(2,3)アルキルサルフェートプラスアルキルエトキシカルボキ シレート;第二級(2,3)アルキルサルフェートプラス第一級アルキルサルフ ェートプラスポリヒドロキシ脂肪酸アミド;第二級(2,3)アルキルサルフェ ートプラスアルキルエトキシサルフェートプラスポリヒドロキシ脂肪酸アミド; 第二級(2,3)アルキルサルフェートプラス第一級アルキルサルフェートプラ スアルキルエトキシサルフェートプラスポリヒドロキシ脂肪酸アミド;第二級( 2,3)アルキルサルフェートプラスα−スルホン化脂肪酸メチルエステル; 第二級(2,3)アルキルサルフェートプラスC10〜C18アルキルポリグリコシ ド;および第二級(2,3)アルキルサルフェートプラスα−スルホン化脂肪酸 メチルエステルプラスポリヒドロキシ脂肪酸アミドからなることができる。第二 級(2,3)アルキルサルフェートプラス通常のC10〜C18石鹸を含む粒子も、 製造できる。前記のものは、このような混合粒子の非限定例であることが意図さ れ、他のものは当業者が容易に想像することができるであろう。本発明の被覆目 的で、第二級(2,3)アルキルサルフェートを単独、即ち、共界面活性剤なし で使用することが好ましい。C10〜C18アルキルベンゼンスルホネート(LAS )は、本発明のベース粒子で使用できるが、組成物は、LASを実質上含まない ことが好ましい。事実、本発明の1つの利点は、LASを含まない洗濯洗剤を与 えることである。 粒子形成 一般問題として、第二級(2,3)アルキルサルフェート界面活性剤を含むこ こで使用する粒子は、各種の周知の方法を使用して調製できる。例えば、粒子は 、凝集〔固体(第二級(2,3)アルキルサルフェートを含めて)は物理的混合 によって一緒に強制し/投げつけ、バインダーによって一緒に保持する)によっ て形成できる。凝集に好適な装置としては、レジゲ、エリック、ベペックス、エ ーロマティックなどの製造業者から入手できる乾燥粉末ミキサー、流動床および タービライザーが挙げられる。 別の形態においては、粒子は、押出によって形成できる。この方法においては 、第二級(2,3)アルキルサルフェートなどの固体は、湿っぽい粉末を比較的 高圧および高エネルギー入力でダイプレート中の小さい穴を通してポンプ供給す ることによって一緒に強制する。この方法によって、所望の粒径に分けることが できるロッド状粒子が生ずる。装置としては、軸方向または径方向押出機、例え ば、フジ、ベペックスおよびテレダイン/リードコから入手できるものが挙げら れる。 なお別の形態においては、粒子は、プリル化によって形成できる。この方法に おいては、所望の成分(即ち、これらのものの1つは第二級(2,3)アルキル サルフェート粒子である)を含有する液体混合物を、高圧でポンプ供給し、冷風 に噴霧する。液滴が冷却すると、より固体になり且つこのように粒子が形成する 。凝固は、溶融バインダーの固体への相変化のため、または元の液体混合物中の 若干の水和性物質による遊離水分の結晶性結合水分への水和を通して生ずること がある。 なお別の形態においては、粒子は、圧密によって形成できる。この方法は、タ ブレット形成法と同様であり、ここでは固体(即ち、第二級(2,3)アルキル サルフェート粒子)は粉末供給原料をローラー上のダイ/型またはフラットシー トに圧縮することによって一緒に強制する。 別の形態においては、粒子は、溶融/凝固によって形成できる。この方法にお いては、粒子は、第二級(2,3)アルキルサルフェートを所望の追加の成分と ともに溶融し、溶融物を例えば型中または液滴として冷却させることによって形 成する。 バインダーは、場合によって、粒子一体性および強度を高めるために前記方法 で使用できる。水単独は、第二級(2,3)アルキルサルフェートの若干を溶解 して結合機能を与えるので、第二級(2,3)アルキルサルフェートの場合の操 作バインダーである。他のバインダーとしては、例えば、デンプン、ポリアクリ レート、カルボキシメチルセルロースなどが挙げられる。バインダーは、粒子製 造文献で周知である。使用するならば、バインダーは、典型的には、完成粒子の 0.1〜5重量%の量で使用される。 所望ならば、充填剤、例えば、水和性および非水和性塩、結晶性およびガラス 状固体、各種の洗浄成分、例えば、ゼオライトなどは、粒子に配合できる。使用 するならば、このような充填剤は、典型的には、粒子の約20重量%までを占め る。 前記方法で調製された粒子は、その後に、乾燥または冷却して処方業者の要望 に応じて強度、物性および最終含水量を調整できる。 第二級(2,3)アルキルサルフェート単独または場合によってであるが余り 好ましくはなく第二級(2,3)アルキルサルフェート界面活性剤と共界面活性 剤との混合物のいずれかを含む粒子を製造するための1つの形態は、第二級(2 ,3)アルキルサルフェートを場合によって1種以上の溶融共界面活性剤ととも に溶融し、得られた凝固溶融物を所望の大きさの粒子またはプリルに成形するこ とからなる。所望の粒径は、例えば、ブレンダー、例えば、商標オスター(0STE R)で市販されているもの、または大規模ミル、例えば、商標ウィリー(WILEY) ・ミルで入手できるものの中で達成できる。 別の形態においては、混合界面活性剤を含む溶融物は、ノズルを通して噴霧し て液滴を形成でき、この液滴は冷却時に所望の大きさの粒子を与える。 別の形態においては、回転ディスクは、第二級(2,3)アルキルサルフェー トおよび所望の共界面活性剤を含む溶融物の液滴を形成するために使用できる。 次いで、液滴を、冷却によって凝固し、適当な篩を通過して所望の大きさの粒子 にしてもよい。なお別の形態においては、塔プリル化は、所定の平均サイズ範囲 付近の大きさの分布を有する粒子を与えるために使用できる。 なお別の形態においては、第二級(2,3)アルキルサルフェートプラス共界 面活性剤の均一な溶融物は、凝固し、微粉砕して粒子を与える。ハンマー、ロッ ド、ボールミルなどの高エネルギー微粉砕法が使用できる。異なる形態において は、所望の孔径の篩を通しての格子処理などの低エネルギー微粉砕法が使用でき る。 本発明の完成洗剤粒状物の400〜1,200μmの大きさの粒状物を被覆す るために使用する時には、第二級アルキルサルフェートは、実質上微細な大きさ 範囲内、典型的には約0.01〜約5μmであろう。いずれにしても、本発明に おける大きさ範囲は、標準篩を使用して確立することができる。 緻密化装置 本発明に係る粒状洗剤組成物を調製するための各種の手段および装置は、入手 可能である。分野での現在の商業的プラクティスは、嵩密度約550g/リット ル未満を有する粒状洗濯洗剤を調製するために噴霧乾燥塔を使用する。従って、 通常の噴霧乾燥は、本発明の全プロセスとして使用できる。別法においては、処 方業者は、市販されている混合/緻密化/造粒装置を使用することによって噴霧 乾燥を排除できる。下記のものは、ここで使用するのに好適なこのような装置の 非限定説明である。 高速ミキサー/緻密機は、本法で使用できる。例えば、商標「レジゲCB30 」リサイクラーで市販されている装置は、混合/切断ブレードが装着された中心 回転軸を有する静的円筒形混合ドラムを具備する。使用中、洗剤組成物用成分は 、ドラムに導入し、軸/ブレード組立体は、100〜2500rpmの速度で回 転して十分な混合/緻密化を与える。他のこのような装置としては、商標「シュ ギ(Shugi)造粒機」および商標「ドライス(Drais)K−TTP80」で市販さ れている装置が挙げられる。 望まれる緻密度および/または凝集度に応じて、更なる緻密化を包含する加工 工程は、行うことができる。装置、例えば、商標「レジゲKM300ミキサー」 で市販されているもの(「レジゲすき先」としても既知)は、使用できる。この ような装置は、典型的には、40〜160rpmで回転する。他の有用な装置と しては、商標「ドライスK−T160」で入手できる装置が挙げられる。 なお別の形態においては、造粒法は、流動床ミキサーを使用して行うことがで きる。この方法においては、完成組成物の各種の成分は、水性スラリー中で合わ せ、第二級(2,3)アルキルサルフェートを含む粒子の流動床内に噴霧して、 完成洗剤粒状物を与える。別の形態においては、スラリーは、ゼオライトまたは 層状シリケート粒子の流動床または第二級(2,3)アルキルサルフェート粒子 とゼオライトおよび/または層状シリケート粒子との混合物に噴霧できる。この ような方法においては、第一工程は、場合によって、シューギから入手できる「 レジゲCB30」または「フレキソミックス(Flexomix)160」を使用してス ラリーの混合を包含してもよい。商標「エッシャー・ウィス(Escher Wyss)」 で入手できる種類の流動床または可動床は、このようなプロセスで使用できる。 ここで有用な他の種類の粒状物製造装置としては、1942年12月29日の G.L.ヘラーの米国特許第2,306,898号明細書に開示の装置が挙げら れる。 緻密化操作条件 本発明によって与えられる特定の利点は、第二級(2,3)アルキルサルフェ ートの粒状性状が処方業者が望ましい高密度高溶解度自由流動性洗剤粒状物を製 造するために各種の製造装置および操作条件から選ぶことを可能にすることであ ることを理解すべきである。 1つの形態においては、本組成物は、噴霧乾燥工程と後の混合/緻密化工程と 後の被覆工程(洗剤粒状物を第二級(2,3)アルキルサルフェートの微粒子で 被覆する)との組み合わせによって調製できる。この方法においては、最終洗剤 組成物中の各種の熱安定性成分の水性スラリーは、約175℃〜約225℃の温 度において通常の技術を使用して噴霧乾燥塔通過によって均一な粒状物に成形す る。次いで、得られた粒状物は、操作速度500〜1500rpmで滞留時間典 型的には1〜5分を使用して回転またはスクリュー型ミキサー/緻密機中で第二 級(2,3)アルキルサルフェートの粒状物と混合して、緻密化粒状物を与える 。この方法の修正においては、洗剤酵素、漂白活性剤などの熱不安定性成分は、 ミキサー/緻密機装置中で組成物に加える。 別の形態においては、粒状物は、順次操作する2個のミキサーおよび緻密機通 過によって製造し、緻密化する。このように、例えば、所望の組成物成分は、滞 留時間0.1〜1.0分を使用してレジゲミキサーを混合通過し、次いで、滞留 時間1分〜5分を使用して第二レジゲミキサーを通過できる。 なお別の形態においては、所望の処方物成分からなる水性スラリー(典型的に は固形分80%)は、粒状第二級(2,3)アルキルサルフェート(典型的には 大きさ50〜200μm)の流動床に噴霧する。得られた粒状物は、前記レジゲ 装置通過によって更に緻密化できる。 最終被覆工程 どのプロセスを使用してベース洗剤粒子または混合ベース粒子を製造しても、 全プロセスの最終工程は、前記ベース粒子を第二級(2,3)アルキルサルフェ ートの微粉末または余り好ましくない形態においては前記のような混合第二級( 2,3)アルキルサルフェート界面活性剤プラス共界面活性剤で被覆することか らなる。これは、第二級(2,3)アルキルサルフェートの微粒子を前記混合工 程のいずれかの終り付近で大きい洗剤粒状物に導入することによって容易に達成 される。一般に、微粉:粒状物の比率は、約1:25から約1:5の範囲内であ る。このことは、第二級(2,3)アルキルサルフェートの微粒子での大きい粒 状物のすべての適切な被覆を保証する。 補助成分 第二級(2,3)アルキルサルフェート被覆物に加えて、本発明の粒状洗剤組 成物は、場合によってであるが典型的には、各種の他の洗剤および美観補助成分 を含むであろう。このような成分の非限定例は、次の通りである。 界面活性剤−前記のように、本組成物は、各種の陰イオン界面活性剤、非イオ ン界面活性剤、双性界面活性剤などを含有できる。このような補助界面活性剤は 、典型的には、組成物の約5%〜約35%の量で存在する。組成物は、ベース粒 子 中並びに被覆粒子中で主要洗剤界面活性剤として第二級(2,3)アルキルサル フェートを含むことができる。他の任意の界面活性剤も、洗剤粒子の主要界面活 性剤として使用でき、それらは第二級(2,3)アルキルサルフェートで被覆さ れている。 ここで有用な任意の界面活性剤の非限定例としては、通常のC11〜C18アルキ ルベンゼンスルホネート、C10〜C18第一級およびランダムアルキルサルフェー ト、C10〜C18アルキルアルコキシサルフェート(特にEO1〜5エトキシサル フェート)、C10〜C18アルキルアルコキシカルボキシレート(特にEO1〜5 エトキシカルボキシレート)、C10〜C18アルキルポリグリコシドおよびそれら の対応硫酸化ポリグリコシド、C12〜C18α−スルホン化脂肪酸エステル、C12 〜C18アルキルおよびアルキルフェノールアルコキシレート(特にエトキシレー トおよび混合エトキシ/プロポキシ)、C12〜C18ベタインおよびスルホベタイ ン(「スルタイン」)、C10〜C18アミンオキシドなどが挙げられる。他の通常 の有用な界面活性剤は、標準のテキストに記載されている。 ここで特に有用な1つの特定の種類の補助非イオン界面活性剤は、式 〔式中、R1はH、C1〜C8ヒドロカルビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒド ロキシプロピル、またはそれらの混合物、好ましくはC1〜C4アルキル、より好 ましくはC1またはC2アルキル、最も好ましくはC1アルキル(即ち、メチル) であり;R2はC5〜C32ヒドロカルビル部分、好ましくは直鎖C7〜C19アルキ ルまたはアルケニル、より好ましくは直鎖C9〜C17アルキルまたはアルケニル 、最も好ましくは直鎖C11〜C19アルキルまたはアルケニル、またはそれらの混 合物であり;Zは鎖に直結された少なくとも2個(グリセルアルデヒドの場合) または少なくとも3個のヒドロキシル(他の還元糖の場合)を有する 線状ヒドロカルビル鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル部分またはそのア ルコキシ化誘導体(好ましくはエトキシ化またはプロポキシ化)である〕 のポリヒドロキシ脂肪酸アミドからなる。Zは、好ましくは還元アミノ化反応に おいて還元糖から誘導されるであろうし;より好ましくはZはグリシチル部分で ある。好適な還元糖としては、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクト ース、ガラクトース、マンノース、およびキシロース、並びにグリセルアルデヒ ドが挙げられる。原料として、高デキストロースコーンシロップ、高フルクトー スコーンシロップ、および高マルトースコーンシロップが前記の個々の糖類と同 様に利用できる。これらのコーンシロップは、Z用糖成分のミックスを調製する ことがある。他の好適な原料を決して排除しようとはしないことを理解すべきで ある。Zは、好ましくは−CH2−(CHOH)n−CH2OH、−CH(CH2O H)−(CHOH)n-1CH2OH、−CH2−(CHOH)2(CHOR′)(C HOH)−CH2OH(式中、nは1〜5の整数であり、R′はHまたは環式単 糖または多糖である)、およびそれらのアルコキシ化誘導体からなる群から選ば れるであろう。nが4であるグリシチル、特に−CH2−(CHOH)4−CH2 OHが、最も好ましい。 式(I)中、R1は、例えば、N−メチル、N−エチル、N−プロピル、N− イソプロピル、N−ブチル、N−イソブチル、N−2−ヒドロキシエチル、また はN−2−ヒドロキシプロピルであることができる。最高の起泡のためには、R1 は、好ましくはメチルまたはヒドロキシアルキルである。低起泡性が望まれる ならば、R1は、好ましくは、C2〜C8アルキル、特にn−プロピル、イソプロ ピル、n−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシルおよび2−エチルヘキシル である。 R2−CO−N<は、例えば、ココアミド、ステアロアミド、オレオアミド、 ラウリンアミド、ミリストアミド、カプリンアミド、パルミトアミド、タローア ミドなどであることができる。 ポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、シュワルツの米国特許第2,703,798 号明細書の方法によって製造できるが、環化副生物および他の着色物質での汚染 は、問題であることがある。総合的な提案として、WO第9,206,154号 明細書およびWO第9,206,984号明細書に記載の製法は、高品質ポリヒ ドロキシ脂肪酸アミドを与えるであろう。方法は、アルコキシド触媒を使用して N−アルキルアミノポリオールを約85℃の温度で好ましくは溶媒中で脂肪酸メ チルエステルと反応させて望ましい少量(典型的には約1.0%以下)の次善の 分解性環化副生物を有し且つ改善された色および改善された色安定性、例えば、 ガードナー色約4以下、好ましくは0〜2を有する高収率(90〜98%)のポ リヒドロキシ脂肪酸アミドを与える(ブチル、イソブチル、n−ヘキシルなどの 化合物の場合には、触媒により導入されるか反応時に発生されるメタノールは、 追加の反応溶媒の使用が任意であってもよいのに十分な流動化を与える)。所望 ならば、生成物に残る未反応N−アルキルアミノポリオールは、酸無水物、例え ば、無水酢酸、無水マレイン酸などでアシル化して、生成物中のこのような残留 アミンの全量を最小限にすることができる。泡を抑えることがある古典的な脂肪 酸の残留源は、例えば、トリエタノールアミンとの反応によって枯渇できる。 ここで「環化副生物」とは、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド中の多数のヒドロキ シル基が大部分は容易に生分解性ではない環構造を形成することがあるらしい一 次反応の望ましくない反応副生物を意味する。マルトースなどの二糖および高級 糖類を使用しての本発明のポリヒドロキシ脂肪酸アミドの製造は、線状置換基Z (多数のヒドロキシ置換基を含有)がポリヒドロキシ環構造によって自然に「封 鎖」されているポリヒドロキシ脂肪酸アミドを生成するであろうことが当業者に よって認識されるであろう。このような物質は、ここに定義するような環化副生 物ではない。 前記ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤は、例えば、SO3/ピリジンと の反応によって硫酸化することもでき且つ得られた硫酸化物質は、本発明の補助 陰イオン界面活性剤として使用できる。 酵素−洗剤酵素は、例えば、タンパク質をベースとするしみ、炭水化物をベー スとするしみ、またはトリグリセリドをベースとするしみの除去、逃避染料移動 の防止および布帛復元を含めて各種の布帛洗濯の目的で、本発明の洗剤処方物に 配合できる。配合すべき酵素としては、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、 セルラーゼ、およびペルオキシダーゼ、並びにそれらの混合物が挙げられる。他 の種類の酵素も、配合してもよい。それらは、いかなる好適な起源、例えば、植 物、動物、細菌、真菌および酵母起源を有していてもよい。しかしながら、それ らの選択は、数種の因子、例えば、pH活性および/または安定性最適条件、熱 安定性、活性洗剤、ビルダーなどに対する安定性によって支配される。この点で 、細菌または真菌酵素、例えば、細菌アミラーゼおよびプロテアーゼ、および真 菌セルラーゼが、好ましい。 酵素は、通常、組成物1g当たり活性酵素約5mgまで(重量)、より典型的に は約0.01mg〜約3mgを与えるのに十分な量で配合する。換言すれば、本組成 物は、典型的には、市販の酵素製剤約0.001〜約5重量%、好ましくは0. 01〜1重量%を含むであろう。プロテアーゼ酵素は、通常、このような市販の 製剤で組成物1g当たり0.005〜0.1アンソン(Anson)単位(AU)の 活性を与えるのに十分な量で存在する。 プロテアーゼの好適な例は、枯草菌およびバチルス・リケニホルムス(B.lich eniforms)の特定の菌株から得られるズブチリシンである。別の好適なプロテア ーゼは、ノボ・インダストリーズA/Sによって開発され且つ登録商品名エスペ ラーゼ(ESPERASE)で販売されている8〜12のpH範囲全体にわたって最大活 性を有するバチルスの菌株から得られる。この酵素および類似の酵素の調製 は、ノボの英国特許第1,243,784号明細書に記載されている。タンパク 質をベースとするしみを除去するのに好適な市販のタンパク分解酵素としては、 ノボ・インダストリーズA/S(デンマーク)によって商品名アルカラーゼ(AL CALASE)およびサビナーゼ(SAVINASE)で販売されているものおよびインターナ ショナル・バイオ−シンセティックス・インコーポレーテッド(オランダ)によ って商品名マキサターゼ(MAXATASE)で販売されているものが挙げられる。他の プロテアーゼとしては、プロテアーゼA(1985年1月9日公告の欧州特許出 願第130,756号明細書参照)およびプロテアーゼB(1987年4月28 日出願の欧州特許出願第87303761.8号明細書および1985年1月9 日公告のボット等の欧州特許出願第130,756号明細書参照)が挙げられる 。 アミラーゼとしては、例えば、英国特許第1,296,839号明細書(ノボ )に記載のα−アミラーゼ、インターナショナル・バイオ−シンセティックス・ インコーポレーテッド製のラピダーゼ(RAPIDASE)、およびノボ・インダストリ ーズ製のターマミル(TERMAMYL)が挙げられる。 本発明で使用できるセルラーゼとしては、細菌セルラーゼと真菌セルラーゼと の両方が挙げられる。好ましくは、それらは、5〜9.5のpH最適条件を有す るであろう。好適なセルラーゼは、ヒュミコラ・インソレンズ(Humico1a insol ens)およびヒュミコラ菌株DSM1800またはアエロモナス属に属するセル ラーゼ212産生真菌から産生される真菌セルラーゼ、および海水軟体動物〔ド ラベラ・アウリキュラ・ソランダー(Dolabella Auricula Solander)〕の肝膵 臓から抽出されるセルラーゼを開示している1984年3月6日発行のバーベス ゴード等の米国特許第4,435,307号明細書に開示されている。また、好 適なセルラーゼは、英国特許第2.075.028号明細書、英国特許第2.0 95.275号明細書およびDE−OS第2.247.832号明細書に開示 されている。 洗剤使用に好適なリパーゼ酵素としては、英国特許第1,372,034号明 細書に開示のようなシュードモナス・スツゼリ(Pseudomonas stutzeri)ATC C19.154などのシュードモナス群の微生物によって産生されるものが挙げ られる。1978年2月24日公開の特開昭53−20487号公報中のリパー ゼも参照。このリパーゼは、日本の名古屋のアマノ・ファルマセウティカル株式 会社から商品名リパーゼP「アマノ(Amano)」で入手できる(以下「アマノ− P」と称する)。他の市販のリパーゼとしては、アマノ−CES、Chromobacter viscosum、例えば、日本の田方のトーヨー・ジョーゾー・カンパニーから市販 されているChromobacter viscosum var.lipolyticum NRRLB3673から のリパーゼ;および米国のU.S.バイオケミカル・コーポレーションおよびオ ランダのディソイント・カンパニーからの更に他のChromobacter viscosumリバ ーゼ、およびPseudomonas gladioliからのリパーゼが挙げられる。Humicola lan uginosaに由来し且つノボから市販されているリポラーゼ(LIP0LASE)(EPO 第341,947号明細書も参照)は、ここで使用するのに好ましいリパーゼで ある。 ペルオキシダーゼ酵素は、酸素源、例えば、ペルカーボネート、ペルボレート 、ペルサルフェート、過酸化水素などと併用する。それらは、「溶液漂白」に使 用され、即ち、洗浄操作時に基体から除去された染料または顔料を洗浄液中で他 の基体に移動するのを防止するために使用される。ペルオキシダーゼ酵素は、技 術上既知であり、例えば、ホーセラディッシュ・ペルオキシダーゼ、リグニナー ゼ、およびハロペルオキシダーゼ、例えば、クロロペルオキシダーゼおよびブロ モペルオキシダーゼが挙げられる。ペルオキシダーゼ含有洗剤組成物は、例えば 、O.カークにより1989年10月19日公告のPCT国際出願WO第89/ 099813号明細書(ノボ・インダストリーズA/Sに譲渡)に開示されてい る。 広範囲の酵素物質および合成洗剤粒状物への配合手段も、マッカティー等に1 971年1月5日発行の米国特許第3,553,139号明細書に開示されてい る。酵素は、更に、1978年7月18日発行のプレース等の米国特許第4,1 01,457号明細書および1985年3月26日発行のヒューズの米国特許第 4,507,219号明細書に開示されている。液体洗剤処方物に有用な酵素物 質およびこのような処方物への配合法は、1981年4月14日発行のホラ等の 米国特許第4,261,868号明細書に開示されている。洗剤で使用するため の酵素は、各種の技術によって安定化できる。酵素安定化技術は、ホーン等に1 981年4月14日発行の米国特許第4,261,868号明細書、ジェッジ等 に1971年8月17日発行の米国特許第3,600,319号明細書、および 1986年10月29日公告のベネガスの欧州特許出願公告第0 199 40 5号明細書、出願第86200586.5号明細書に開示され且つ例証されてい る。また、酵素安定化系は、例えば、米国特許第4,261,868号明細書、 第3,600,319号明細書、および第3,519,570号明細書に記載さ れている。 酵素安定剤−ここで使用する酵素は、カルシウムイオンを酵素に与える完成組 成物中の水溶性カルシウムイオン源の存在によって安定化する。追加の安定性は 、各種の他の技術上開示の安定剤、特にボレート種の存在によって与えることが できる。前記のセバーソンの米国特許第4,537,706号明細書参照。典型 的な洗剤は、完成組成物1リットル当たり約1〜約30ミリモル、好ましくは約 2〜約20ミリモル、より好ましくは約5〜約15ミリモル、最も好ましくは約 8〜約12ミリモルのカルシウムイオンを含むであろう。これは、存在する酵素 の量およびカルシウムイオンへの応答に応じて若干変化できる。カルシウムイオ ンの量は、ビルダー、脂肪酸などとの複合化をさせた後に、組成物中に酵素に利 用できる若干の最小量が常時あるように選ぶべきである。いかなる水溶性カルシ ウ ム塩、例えば、限定せずに、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、リンゴ酸カルシ ウム、水酸化カルシウム、ギ酸カルシウム、および酢酸カルシウムも、カルシウ ムイオン源として使用できる。少量のカルシウムイオン(一般に1リットル当た り約0.05〜約0.4ミリモル)も、しばしば、酵素スラリーおよび処方水中 のカルシウムのため組成物に存在する。本発明に係る固体洗剤組成物は、洗濯液 中でこのような量を与えるのに十分な量の水溶性カルシウムイオン源を包含して もよい。或いは、天然水硬度で十分であることがある。 前記量のカルシウムイオンは、酵素安定性を与えるのに十分であることを理解 すべきである。より多いカルシウムイオンは、グリース除去性能の追加の尺度を 与えるために組成物に添加できる。従って、本組成物は、水溶性カルシウムイオ ン源約0.05〜約2重量%を含んでもよい。量は、勿論、組成物で使用する酵 素の量および種類に応じて変化できる。 本組成物は、場合によって(しかし好ましくは)、各種の追加の安定剤、特に ボレート形安定剤も含有してもよい。典型的には、このような安定剤は、ホウ酸 または組成物中でホウ酸を生成することができる他のボレート化合物(ホウ酸の 基準で計算)約0.25〜約10重量%、好ましくは約0.5〜約5重量%、よ り好ましくは約0.75〜約3重量%の量で組成物で使用されるであろう。ホウ 酸が好ましい〔他の化合物、例えば、酸化ホウ素、ホウ砂および他のアルカリ金 属ホウ酸塩(例えば、オルトホウ酸ナトリウム、メタホウ酸ナトリウム、ピロホ ウ酸ナトリウム、およびペンタホウ酸ナトリウム)が好適であるが〕。置換ホウ 酸(例えば、フェニルボロン酸、ブタンボロン酸、およびp−ブロモフェニルボ ロン酸)も、ホウ酸の代わりに使用できる。 酵素に加えて、本組成物は、クリーニング性能、クリーニングすべき基体の処 理を助長するか高め、または洗剤組成物の美観を修正するための1種以上の他の 洗剤補助剤物質または他の物質(例えば、香料、着色剤、染料など)を場合によ って包含できる。下記のものは、このような他の補助物質の例示例である。 ビルダー−洗浄性ビルダーは、場合によって、鉱物硬度を制御するのを助長す るために本組成物に配合できる。無機並びに有機ビルダーが使用できる。ビルダ ーは、典型的には、粒子汚れの除去を助長するために布帛洗濯組成物に使用され る。 ビルダーの量は、組成物の最終用途および所望の物理的形に応じて広く変化で きる。存在する時には、組成物は、典型的にはビルダー少なくとも約1%を含む であろう。粒状処方物は、典型的には洗浄性ビルダー約10〜約80重量%、よ り典型的には約15〜約50重量%を含む。しかしながら、より少ないか多い量 のビルダーは、排除することを意味しない。 無機洗浄性ビルダーとしては、限定せずに、ポリリン酸(トリポリホスフェー ト、ピロホスフェート、およびガラス状高分子メタホスフェートによって例証) 、ホスホン酸、フィチン酸、ケイ酸、炭酸(重炭酸およびセスキ炭酸を含めて) 、硫酸、およびアルミノケイ酸のアルカリ金属塩、アンモニウム塩およびアルカ ノールアンモニウム塩が挙げられる。しかしながら、非ホスフェートビルダーは 、若干のローカルで必要とされる。重要なことに、本組成物は、驚異的なことに 、サイトレートなどのいわゆる「弱い」ビルダー(ホスフェートと比較して)の 存在下またはゼオライトまたは層状シリケートビルダーの場合に生ずることがあ るいわゆる「ビルダー不足」状況下でさえよく機能する。更に、第二級(2,3 )アルキルサルフェートプラス酵素成分は、遊離カルシウムイオンを存在させる 弱い非ホスフェートビルダーの存在下で最善に果たす。 シリケートビルダーの例は、アルカリ金属ケイ酸塩、特にSiO2:Na2O比 1.6:1から3.2:1を有するものおよび層状シリケート、例えば、H.P .リックに1987年5月12日発行の米国特許第4,664,839号明細書 に記載の層状ケイ酸ナトリウムである。NaSK−6は、ヘキストによって市 販されている結晶性層状シリケートの商標である(通常ここで「SKS−6」と 略称)。ゼオライトビルダーと異なり、NaSKS−6シリケートビルダーは、 アルミニウムを含有しない。NaSKS−6は、層状シリケートのδ−Na2S iO5形態形を有する。それは、独国特許DE−A第3,417,649号明細 書およびDE−A第3,742,043号明細書に記載の方法などの方法によっ て製造できる。SKS−6は、ここで使用するのに高度に好ましい層状シリケー トであるが、他のこのような層状シリケート、例えば、一般式NaMSix2X+ 1 ・yH2O(式中、Mはナトリウムまたは水素であり、xは1.9〜4、好まし くは2の数であり、yは0〜20、好ましくは0の数である)を有するものは、 ここで使用できる。ヘキストからの各種の他の層状シリケートとしては、α、β およびγ形としてのNaSKS−5、NaSKS−7およびNaSKS−11が 挙げられる。前記のように、δ−Na2SiO5(NaSKS−6形)が、ここで 使用するのに最も好ましい。他のシリケート、例えば、ケイ酸マグネシウムも有 用であることもあり、それらは粒状処方物でぱりぱりさ付与剤として、酸素漂白 剤用安定剤として、そして制泡系の成分として役立つことができる。 カーボネートビルダーの例は、1973年11月15日公告の独国特許出願第 2,321,001号明細書に開示のようなアルカリ土類金属およびアルカリ金 属の炭酸塩である。 アルミノシリケートビルダーは、本発明で特に有用である。アルミノシリケー トビルダーは、最も現在市販されているヘビーデューティー粒状洗剤組成物で大 きい重要性を有する。アルミノシリケートビルダーとしては、実験式 Mz(zAlO2・ySiO2) (式中、Mはナトリウム、カリウム、アンモニウムまたは置換アンモニウムであ り、zは約0.5〜約2であり;yは1である) を有するものが挙げられ、この物質は無水アルミノシリケート1g当たりCaC o3硬度少なくとも約50mg当量のマグネシウムイオン交換容量を有する。好ま しいアルミノシリケートは、式 Naz〔(AlO2z(SiO2y〕・xH2O (式中、zおよびyは少なくとも6の整数であり、z対yのモル比は1.0〜約 0.5の範囲内であり、xは約15〜約264の整数である) を有するゼオライトビルダーである。 有用なアルミノシリケートイオン交換物質は、市販されている。これらのアル ミノシリケートは、構造が結晶性または無定形であることができ且つ天然産アル ミノシケートであることができ、または合成的に誘導できる。アルミノシリケー トイオン交換物質の製法は、1976年10月12日発行のクルメル等の米国特 許第3,985,669号明細書に開示されている。ここで有用な好ましい合成 結晶性アルミノシリケートイオン交換物質は、呼称ゼオライトA、ゼオライトP (B)、およびゼオライトXで入手できる。特に好ましい態様においては、結晶 性アルミノシリケートイオン交換物質は、式 Na12〔(AlO212(SiO212〕・xH2O (式中、xは約20〜約30、特に約27である) を有する。この物質は、ゼオライトAとして既知である。好ましくは、アルミノ シリケートは、直径が約0.1〜10μmの粒径を有する。 本発明の目的で好適な有機洗浄性ビルダーとしては、限定せずに、各種のポリ カルボキシレート化合物が挙げられる。ここで使用する「ポリカルボキシレート 」は、複数のカルボキシレート基、好ましくは少なくとも3個のカルボキシレー トを有する化合物を意味する。ポリカルボキシレートビルダーは、一般に、組成 物に酸形で添加できるが、中和塩の形でも添加できる。塩形で利用する時には、 ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などのアルカリ金属塩、またはアルカノ ー ルアンモニウム塩が、好ましい。 ポリカルボキシレートビルダーには各種のカテゴリーの有用物質が包含される 。1つの重要なカテゴリーのポリカルボキシレートビルダーは、1964年4月 7日発行のベルグの米国特許第3,128,287号明細書および1972年1 月18日発行のランベルチ等の米国特許第3,635,830号明細書に開示の ようなオキシジスクシネートを含めて、エーテルポリカルボキシレートを包含す る。ブッシュ等に1987年5月5日発行の米国特許第4,663,071号明 細書の「TMS/TDS」ビルダーも参照。また、好適なエーテルポリカルボキ シレートとしては、環式化合物、特に脂環式化合物、例えば、米国特許第3,9 23,679号明細書、第3,835,163号明細書、第4,158,635 号明細書、第4,120,874号明細書および第4,102,903号明細書 に記載のものが挙げられる。 他の有用な洗浄性ビルダーとしては、エーテルヒドロキシポリカルボキシレー ト、無水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテルとの共重合体、1, 3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、およびカルボ キシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸などのポ リ酢酸の各種のアルカリ金属塩、アンモニウム塩および置換アンモニウム塩、並 びにメリト酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン−1, 3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸などのポリカルボキ シレート、およびそれらの可溶性塩も挙げられる。 クエン酸系ビルダー、例えば、クエン酸およびその可溶性塩(特にナトリウム 塩)は、更新可能な資源からの入手性および生分解性のためヘビーデューティー 洗剤処方物に特定の重要性を有するポリカルボキシレートビルダーである。サイ トレートは、ゼオライトおよび/または層状シリケートビルダーとの組み合わせ でも使用できる。オキシジスクシネートも、このような組成物および組み合わせ で特に有用である。 また、1986年1月28日発行のブッシュの米国特許第4,566,984 号明細書に開示の3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1,6−ヘキサンジオエ ートおよび関連化合物は、本発明の洗剤組成物で好適である。有用なコハク酸ビ ルダーとしては、C5〜C20アルキルおよびアルケニルコハク酸およびそれらの 塩が挙げられる。この種の特に好ましい化合物は、ドデセニルコハク酸である。 スクシネートビルダーの特定例としては、コハク酸ラウリル、コハク酸ミリスチ ル、コハク酸パルミチル、コハク酸2−ドデセニル(好ましい)、コハク酸2− ペンタデセニルなどが挙げられる。コハク酸ラウリルは、この群の好ましいビル ダーであり、1986年11月5日公告の欧州特許出願第86200690.5 /0,200,263号明細書に記載されている。 他の好適なポリカルボキシレートは、1979年3月13日発行のクラッチフ ィールド等の米国特許第4,144,226号明細書および1967年3月7日 発行のディールの米国特許第3,308,067号明細書に開示されている。デ ィールの米国特許第3,723,322号明細書も参照。 脂肪酸、例えば、C12〜C18モノカルボン酸も、組成物に単独または前記ビル ダー、特にサイトレートおよび/またはスクシネートビルダーとの組み合わせで 配合して追加のビルダー活性を与えることができる。脂肪酸のこのような使用は 、一般に、処方業者によって考慮すべきである起泡の減少を生ずるであろう。 リンをベースとするビルダーが使用できる状況下では、周知のトリポリリン酸 ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、オルトリン酸ナトリウムなどの各種のアル カリ金属リン酸塩は、使用できる。ホスホネートビルダー、例えば、エタン−1 −ヒドロキシ−1,1−ジホスホネートおよび他の既知のホスホネート(例えば 、米国特許第3,159,581号明細書、第3,213,030号明細書、第 3,422,021号明細書、第3,400,148号明細書および第3,42 2, 137号明細書参照)も、使用できる。 漂白化合物−漂白剤および漂白活性剤−本発明の洗剤組成物は、場合によって 、漂白剤または漂白剤と1種以上の漂白活性剤とを含有する漂白組成物を含有し てもよい。存在する時には、漂白剤は、特に布帛洗濯のために、典型的には、洗 剤組成物の約1%〜約30%、より典型的には約5%〜約20%の量であろう。 存在するならば、漂白活性剤の量は、典型的には、漂白剤と漂白活性剤とを含む 漂白組成物の約0.1%〜約60%、より典型的には約0.5%〜約40%であ ろう。 ここで使用する漂白剤は、布類クリーニング、硬質表面クリーニング、または 今や既知であるか既知になる他のクリーニング目的で洗剤組成物に有用な漂白剤 のいずれであることもできる。これらとしては、酸素漂白剤並びに他の漂白剤が 挙げられる。ペルボレート漂白剤、例えば、過ホウ酸ナトリウム(例えば、1水 和物または4水和物)は、ここで使用できる。 制限なしに使用できる1つのカテゴリーの漂白剤は、ペルカルボン酸漂白剤お よびそれらの塩を包含する。この種の漂白剤の好適な例としては、モノペルオキ シフタル酸マグネシウム6水和物、m−クロロ過安息香酸のマグネシウム塩、4 −ノニルアミノ−4−オキソペルオキシ酪酸およびジペルオキシドデカンジオン 酸が挙げられる。このような漂白剤は、1984年11月20日発行のハートマ ンの米国特許第4,483,781号明細書、1985年6月3日出願のバーン ズ等の米国特許出願第740,446号明細書、1985年2月20日公告のバ ンクス等の欧州特許出願第0,133,354号明細書、1983年11月1日 発行のチャング等の米国特許第4,412,934号明細書に開示されている。 高度に好ましい漂白剤としては、バーンズ等に1987年1月6日発行の米国特 許第4,634,551号明細書に記載のような6−ノニルアミノ−6−オキソ ペルオキシカプロン酸も挙げられる。 過酸素漂白剤も、使用できる。好適な過酸素漂白化合物としては、炭酸ナトリ ウム過酸化水素化物および均等の「ペルカーボネート」漂白剤、ピロリン酸ナト リウム過酸化水素化物、尿素過酸化水素化物、および過酸化ナトリウムが挙げら れる。ペルサルフェート漂白剤〔例えば、デュポンによって商業上生産されてい るオキソン(OXONE)〕も、使用できる。 漂白剤の混合物も、使用できる。 過酸素漂白剤、ペルボレート、ペルカーボネートなどは、好ましくは、漂白活 性剤と組み合わせ、このことは漂白活性剤に対応するペルオキシ酸の水溶液中で のその場生成(即ち、洗浄プロセス時)をもたらす。活性剤の各種の非限定例は 、マオ等に1990年4月10日発行の米国特許第4,915,854号明細書 および米国特許第4,412,934号明細書に開示されている。ノナノイルオ キシベンゼンスルホネート(NOBS)およびテトラアセチルエチレンジアミン (TAED)活性剤が典型であり且つそれらの混合物も使用できる。ここで有用 な他の典型的な漂白剤および活性剤については米国特許第4,634,551号 明細書も参照。 酸素漂白剤以外の漂白剤も、技術上既知であり且つここで利用できる。特定の 興味がある1つの種類の非酸素漂白剤としては、光活性化漂白剤、例えば、スル ホン化亜鉛フタロシアニンおよび/またはアルミニウムフタロシアニンが挙げら れる。ホルコーム等に1977年7月5日発行の米国特許第4,033,718 号明細書参照。使用するならば、洗剤組成物は、典型的には、このような漂白剤 、特にスルホン化亜鉛フタロシアニン約0.025〜約1.25重量%を含有す るであろう。 高分子防汚剤−当業者に既知のいかなる高分子防汚剤も、場合によって、本発 明の組成物および方法で使用できる。高分子防汚剤は、ポリエステル、ナイロン などの疎水性繊維の表面を親水化するための親水性セグメントと、疎水性繊維上 に付着し且つ洗浄およびすすぎサイクルの完了を通して接着したままであり、こ のように親水性セグメント用錨として役立つための疎水性セグメントとの両方を 有することによって特徴づけられる。このことは、防汚剤での処理後に生ずるし みを後の洗浄法でより容易に浄化することを可能にすることができる。 ここで特に有用な高分子防汚剤としては、(a)本質上(i)重合度少なくと も2を有するポリオキシエチレンセグメントまたは(ii)オキシプロピレンまた は重合度2〜10を有するポリオキシプロピレンセグメント(エーテル結合によ って各末端で隣接部分に結合されるのでなければ、親水性セグメントはオキシプ ロピレン単位を包含しない)または(iii)オキシエチレンおよび1〜約30個 のオキシプロピレン単位からなるオキシアルキレン単位の混合物(該混合物は親 水性成分が通常のポリエステル合成繊維表面上への防汚剤の付着時に通常のポリ エステル合成繊維表面の親水性を増大するのに十分な程大きい親水性を有するの に十分な量のオキシエチレン単位を含有し、親水性セグメントは好ましくはオキ シエチレン単位少なくとも約25%、より好ましくは特に約20〜30個のオキ シプロピレン単位を有するこのような成分の場合にはオキシエチレン単位少なく とも約50%を含む)からなる1種以上の非イオン親水性成分;または(b)( i)C3オキシアルキレンテレフタレートセグメント(疎水性成分がオキシエチ レンテレフタレートも含むならば、オキシエチレンテレフタレート対C3オキシ アルキレンテレフタレート単位の比率は約2:1またはそれ以下である)、(ii )C4〜C6アルキレンまたはオキシC4〜C6アルキレンセグメントまたはそれら の混合物、(iii)重合度少なくとも2を有するポリ(ビニルエステル)セグメ ント、好ましくはポリ(酢酸ビニル)、または(iv)C1〜C4アルキルエーテル またはC4ヒドロキシアルキルエーテル置換基またはそれらの混合物(前記置換 基はC1〜C4アルキルエーテルまたはC4ヒドロキシアルキルエーテルセルロー ス誘導体またはそれらの混合物の形で存在し且つこのようなセルロース誘導 体は両親媒性であり、それによって十分な量のC1〜C4アルキルエーテルおよび /またはC4ヒドロキシアルキルエーテル単位を有していて通常のポリエステル 合成繊維表面上に付着し且つ十分な量のヒドロキシルを保持し、一旦このような 通常の合成繊維表面に接着すると、繊維表面親水性を増大する)からなる1種以 上の疎水性成分、または(a)と(b)との組み合わせを有する防汚剤が挙げら れる。 典型的には、200よりも高い水準が使用できるが、(a)(i)のポリオキ シエチレンセグメントは重合度2〜約200、好ましくは3〜約150、より好 ましくは6〜約100を有するであろう。好適なオキシC4〜C6アルキレン疎水 性セグメントとしては、限定せずに、ゴッセリンクに1988年1月26日発行 の米国特許第4,721,580号明細書開示のようなMO3S(CH2nOC H2CH2O−(式中、Mはナトリウムであり、nは4〜6の整数である)などの 高分子防汚剤の末端封鎖が挙げられる。 本発明で有用な高分子防汚剤としては、ヒドロキシエーテルセルロース系重合 体などのセルロース系誘導体、エチレンテレフタレートまたはプロピレンテレフ タレートとポリエチレンオキシドテレフタレートまたはポリプロピレンオキシド テレフタレートとの共重合体ブロックなども挙げられる。このような薬剤は、市 販されており、その例としてはメトセル(METHOCEL)(ダウ)などのセルロース のヒドロキシエーテルが挙げられる。ここで使用するためのセルロース系防汚剤 としては、C1〜C4アルキルおよびC4ヒドロキシアルキルセルロースからなる 群から選ばれるものも挙げられる。ニコル等に1976年12月28日に発行の 米国特許第4,000,093号明細書参照。 ポリ(ビニルエステル)疎水性セグメントによって特徴づけられる防汚剤とし ては、ポリ(ビニルエステル)、例えば、C1〜C6ビニルエステルのグラフト共 重合体、好ましくはポリエチレンオキシド主鎖などのポリアルキレンオキシド 主鎖上にグラフトしたポリ(酢酸ビニル)が挙げられる。クッド等による198 7年4月22日公告の欧州特許出願第0 219 048号明細書参照。この種 の市販の防汚剤としては、BASF(西独)から入手できるソカラン(SOKALAN )型の物質、例えば、ソカランHP−22が挙げられる。 1つの種類の好ましい防汚剤は、エチレンテレフタレートとポリエチレンオキ シド(PEO)テレフタレートとのランダムブロックを有する共重合体である。 この高分子防汚剤の分子量は、約25,000〜約55,000の範囲内である 。ヘイズに1976年5月25日発行の米国特許第3,959,230号明細書 およびバサダーに1975年7月8日発行の米国特許第3,893,929号明 細書参照。 別の好ましい高分子防汚剤は、平均分子量300〜5,000のポリオキシエ チレングリコールに由来するポリオキシエチレンテレフタレート単位90〜80 重量%と一緒にエチレンテレフタレート単位10〜15重量%を含有するエチレ ンテレフタレート単位の反復単位を有するポリエステルである。この重合体の例 としては、市販の物質ゼルコン(ZELCON)5126(デュポン製)およびミリー ズ(MILEASE)T(ICI製)が挙げられる。ゴッセリンクに1987年10月 27日発行の米国特許第4,702,857号明細書も参照。 別の好ましい高分子防汚剤は、テレフタロイルおよびオキシアルキレンオキシ 反復単位のオリゴマーエステル主鎖および主鎖に共有結合された末端部分からな る実質上線状のエステルオリゴマーのスルホン化生成物である。これらの防汚剤 は、J.J.シェイベルおよびE.P.ゴッセリンクに1990年11月6日発 行の米国特許第4,968,451号明細書に詳述されている。 他の好適な高分子防汚剤としては、ゴッセリンク等に1987年12月8日発 行の米国特許第4,711,730号明細書のテレフタレートポリエステル、ゴ ッセリンクに1988年1月26日発行の米国特許第4,721,580号明細 書の陰イオン末端封鎖オリゴマーエステル、およびゴッセリンクに1987年1 0月27日発行の米国特許第4,702,857号明細書のブロックポリエステ ルオリゴマー化合物が挙げられる。 好ましい高分子防汚剤としては、陰イオン、特にスルホアロイル末端封鎖テレ フタレートエステルを開示しているマルドナド等に1989年10月31日発行 の米国特許第4,877,896号明細書の防汚剤も挙げられる。 利用するならば、防汚剤は、一般に、本発明の洗剤組成物の約0.01〜約1 0.0重量%、典型的には約0.1〜約5重量%、好ましくは約0.2〜約3. 0重量%を占めるであろう。 キレート化剤−また、本発明の洗剤組成物は、1種以上の鉄および/またはマ ンガンキレート化剤を場合によって含有していてもよい。このようなキレート化 剤は、以下に定義のようなアミノカルボキシレート、アミノホスホネート、多官 能置換芳香族キレート化剤およびそれらの混合物からなる群から選ぶことができ る。理論によって制限しようとはせずに、これらの物質の利益は、一部分、可溶 性キレートの生成によって鉄およびマンガンイオンを洗浄液から除去する格別の 能力によると考えられる。 任意のキレート化剤として有用なアミノカルボキシレートとしては、エチレン ジアミンテトラアセテート、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテ ート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプロピオネート、トリ エチレンテトラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテー トおよびエタノールジグリシン、それらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、お よび置換アンモニウム塩およびそれらの混合物が挙げられる。 また、アミノホスホネートは、少なくとも少量の合計リンが洗剤組成物で許さ れる時には本発明の組成物でキレート化剤として使用するのに好適であり且つそ れらの例としてはデクエストとしてエチレンジアミンテトラキス(メチレンホス ホネート)、ニトリロトリス(メチレンホスホネート)およびジエチレントリア ミンペンタキス(メチレンホスホネート)が挙げられる。好ましくは、これらの アミノホスホネートは、約6個よりも多い炭素原子を有するアルキルまたはアル ケニル基を含有しない。 また、多官能置換芳香族キレート化剤は、本組成物で有用である。コナー等に 1974年5月21日発行の米国特許第3,812,044号明細書参照。酸形 のこの稲の好ましい化合物は、1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジスルホベンゼ ンなどのジヒドロキシジスルホベンゼンである。 ここで使用するのに好ましい生分解性キレート化剤は、ハートマンおよびパー キンスに1987年11月3日発行の米国特許第4,704,233号明細書に 記載のようなエチレンジアミンジスクシネート(「EDDS」)である。 利用するならば、これらのキレート化剤は、一般に、本発明の洗剤組成物の約 0.1〜約10重量%を占めるであろう。より好ましくは、利用するならば、キ レート化剤は、このような組成物の約0.1〜約3.0重量%を占めるであろう 。 粘土汚れ除去/再付着防止剤−本発明の組成物は、場合によって、粘土汚れ除 去性および再付着防止性を有する水溶性エトキシ化アミンも含有できる。これら の化合物を含有する粒状洗剤組成物は、典型的には、水溶性エトキシ化アミン約 0.01〜約10.0重量%を含有する。 最も好ましい防汚剤/再付着防止剤は、エトキシ化テトラエチレンペンタミン である。例示のエトキシ化アミンは、1986年7月1日発行のバンダーミール の米国特許第4,597,898号明細書に更に記載されている。別の群の好ま しい粘土汚れ除去/再付着防止剤は、1984年6月27日公告のオーおよびゴ ッセリンクの欧州特許出願第111,965号明細書に開示の陽イオン化合物で ある。使用できる他の粘土汚れ除去/再付着防止剤としては、1984年6月2 7日公告のゴッセリンクの欧州特許出願第111,984号明細書に開示のエ トキシ化アミン重合体;1984年7月4日公告のゴッセリンクの欧州特許出願 第112,592号明細書に開示の双性重合体;および1985年10月22日 発行のコナーの米国特許第4,548,744号明細書に開示のアミンオキシド が挙げられる。技術上既知の他の粘土汚れ除去剤および/または再付着防止剤も 、本発明の組成物で利用できる。別の種類の好ましい再付着防止剤としては、カ ルボキシメチルセルロース(CMC)物質が挙げられる。これらの物質は、技術 上周知である。 高分子分散剤−高分子分散剤は、有利には、特にゼオライトおよび/または層 状シリケートビルダーの存在下で、本組成物で約0.1〜約7重量%の量で利用 できる。技術上既知の他のものも使用できるが、好適な高分子分散剤としては、 高分子ポリカルボキシレートおよびポリエチレングリコールが挙げられる。理論 によって限定しようとはしないが、高分子分散剤は、他のビルダー(低分子量ポ リカルボキシレートを含めて)と併用する時に結晶成長抑制、粒子汚れ放出ペプ チゼーションおよび再付着防止により全洗浄性ビルダー性能を高めると考えられ る。 高分子ポリカルボキシレート物質は、好適な不飽和単量体(好ましくは酸形) を重合または共重合することによって製造できる。好適な高分子ポリカルボキシ レートを生成するために重合できる不飽和単量体酸としては、アクリル酸、マレ イン酸(または無水マレイン酸)、フマル酸、イタコン酸、アコニット酸、メサ コン酸、シトラコン酸およびメチレンマロン酸が挙げられる。ビニルメチルエー テル、スチレン、エチレンなどの、カルボキシレート基を含有しない単量体セグ メントが本発明の高分子ポリカルボキシレートに存在することは、このようなセ グメントが約40重量%以上を構成しないならば好適である。 特に好適な高分子ポリカルボキシレートは、アクリル酸から誘導できる。ここ で有用であるこのようなアクリル酸をベースとする重合体は、重合されたアクリ ル酸の水溶性塩である。酸形のこのような重合体の平均分子量は、好ましくは約 2,000〜10,000、より好ましくは約4,000〜7,000、最も好 ましくは約4,000〜5,000である。このようなアクリル酸重合体の水溶 性塩としては、例えば、アルカリ金属塩、アンモニウム塩および置換アンモニウ ム塩が挙げることができる。この種の可溶性重合体は、既知の物質である。この 種のポリアクリレートを洗剤組成物で使用することは、例えば、1967年3月 7日発行のディールの米国特許第3,308,067号明細書に開示されている 。 アクリル酸/マレイン酸をベースとする共重合体も、分散剤/再付着防止剤の 好ましい成分として使用してもよい。このような物質としては、アクリル酸とマ レイン酸との共重合体の水溶性塩が挙げられる。酸形のこのような共重合体の平 均分子量は、好ましくは約2,000〜100,000、より好ましくは約5, 000〜75,000)最も好ましくは約7,000〜65,000である。こ のような共重合体中のアクリレートセグメント対マレエートセグメントの比率は 、一般に、約30:1から約1:1、より好ましくは約10:1から2:1であ ろう。このようなアクリル酸/マレイン酸共重合体の水溶性塩としては、例えば 、アルカリ金属塩、アンモニウム塩および置換アンモニウム塩が挙げることがで きる。この種の可溶性アクリレート/マレエート共重合体は、1982年12月 15日公告の欧州特許出願第66915号明細書に記載の既知の物質である。 配合できる別の高分子物質は、ポリエチレングリコール(PEG)である。P EGは、分散剤性能を示し並びに粘土汚れ除去剤/再付着防止剤として作用でき る。これらの目的に典型的な分子量範囲は、約500〜約100,000、好ま しくは約1,000〜約50,000、より好ましくは約1,500〜約10, 000である。 ポリアスパルテートおよびポリグルタメート分散剤も、特にゼオライトビルダ ーと共に、使用してもよい。 増白剤−技術上既知のいかなる光学増白剤または他の増白剤または白化剤も、 本発明の洗剤組成物に典型的には約0.05〜約1.2重量%の量で配合できる 。本発明で有用であることがある市販の光学増白剤は、亜群に分類でき、亜群と しては、必ずしも限定しないが、スチルベン、ピラゾリン、クマリン、カルボン 酸、メチンシアニン、ジベンゾチオフェン−5,5−ジオキシド、アゾール、5 員環および6員環複素環式化合物の誘導体、および他の雑多な薬剤が挙げられる 。このような増白剤の例は、「蛍光増白剤の生産および応用」、M.ザーラドニ ック、ニューヨークのジョン・ウィリー・エンド・サンズ発行(1982)に開 示されている。 本組成物で有用である光学増白剤の特定例は、ウィクソンに1988年12月 13日に発行の米国特許第4,790,856号明細書に同定のものである。こ れらの増白剤としては、ベロナからのホルホワイト(PHORWHITE)系列の増白剤 が挙げられる。この文献に開示の他の増白剤としては、チバ・ガイギーから入手 できるチノパール(Tinopal)UNPA、チノパールCBSおよびチノパール5 BM;イタリアに置かれたヒルトン−デービスから入手できるアルクティック・ ホワイト(Arctic White)CCおよびアルティック・ホワイト(Artic White) CWD;2−(4−スチリルフェニル)−2H−ナフトール〔1,2−d〕トリ アゾール;4,4′−ビス−(1,2,3−トリアゾール−2−イル)−スチル ベン;4,4′−ビス(スチリル)ビスフェニル;およびアミノクマリンが挙げ られる。これらの増白剤の特定例としては、4−メチル-7−ジエチルアミノク マリン;1,2−ビス(ベンズイミダゾール−2−イル)エチレン;1,3−ジ フェニルフラゾリン;2,5−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)チオフェ ン;2−スチリル−ナフト−〔1,2−d〕オキサゾール;および2−(スチル ベン−4−イル)−2H−ナフト〔1,2−d〕トリアゾールが挙げられる。ハ ミルトンに1972年2月29日発行の米国特許第3,646,015号明細書 も参照。 抑泡剤−泡の形成を減少するか抑制するための化合物は、本発明の組成物に配 合できる。抑泡は、欧州スタイルフロント装入洗濯機中または米国特許第4,4 89,455号明細書および第4,489,574号明細書の濃縮洗浄法中で見 出される条件などの条件下、または本発明の洗剤組成物が比較的高起泡性補助界 面活性剤を場合によって包含する時に特定の重要性を有することがある。 各種の物質は、抑泡剤として使用してもよく、且つ抑泡剤は、当業者に周知で ある。例えば、Kirk Othmer Encyclopedia of Chemical Technology、第3版、 第7巻、第430頁〜第447頁(ジョン・ウィリー・エンド・サンズ・インコ ーポレーテッド、1979)参照。特定の興味がある1つのカテゴリーの抑泡剤 は、モノカルボン脂肪酸およびそれらの可溶性塩を包含する。ウェイン・セント ・ジョンに1960年9月27日発行の米国特許第2,954,347号明細書 参照。抑泡剤として使用するモノカルボン脂肪酸およびそれらの塩は、典型的に は、炭素数10〜約24、好ましくは炭素数12〜18のヒドロカルビル鎖を有 する。好適な塩としては、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩 、およびリチウム塩、およびアンモニウム塩およびアルカノールアンモニウム塩 が挙げられる。 また、本発明の洗剤組成物は、非界面活性剤抑泡剤を含有してもよい。これら としては、例えば、高分子量炭化水素、例えば、パラフィノ、脂肪酸エステル( 例えば、脂肪酸トリグリセリド)、一価アルコールの脂肪酸エステル、脂肪族C18 〜C40ケトン(例えば、ステアロン)などが挙げられる。他の抑泡剤としては 、N−アルキル化アミノトリアジン、例えば、炭素数1〜24の第一級または第 二級アミン2または3モルと塩化シアヌル酸との生成物として生成するトリアル キルメラミンからヘキサアルキルメラミンまで、またはジアルキルジアミンクロ ルトリアジンからテトラアルキルジアミンクロルトリアジンまで、プロピレンオ キシド、およびモノステアリルホスフェート、例えば、モノステアリルアルコ ールリン酸エステルおよびモノステアリルジアルカリ金属(例えば、K、Na、 およびLi)ホスフェートおよびリン酸エステルが挙げられる。パラフィン、ハ ロパラフィンなどの炭化水素は、液体形で利用できる。液体炭化水素は、室温お よび大気圧で液体であろうし且つ流動点約−40℃〜約5℃および最小沸点約1 10℃以上(大気圧)を有するであろう。また、ロウ状炭化水素、好ましくは融 点約100℃以下を有するものを利用することが既知である。炭化水素は、洗剤 組成物に好ましいカテゴリーの抑泡剤を構成する。炭化水素抑泡剤は、例えば、 ガンドルフォ等に1981年5月5日発行の米国特許第4,265,779号明 細書に記載されている。炭化水素としては、このように、炭素数約12〜約70 の脂肪族、脂環式、芳香族および複素環式飽和または不飽和炭化水素が挙げられ る。この抑泡剤議論で使用する「パラフィン」なる用語は、真のパラフィンと環 式炭化水素との混合物を包含しようとする。 別の好ましいカテゴリーの非界面活性剤抑泡剤は、シリコーン抑泡剤からなる 。このカテゴリーとしては、ポリジメチルシロキサンなどのポリ有機シロキサン 油、ポリ有機シロキサン油または樹脂の分散液または乳濁液、およびポリ有機シ ロキサンとシリカ粒子との組み合わせ(ポリ有機シロキサンはシリカ上に化学吸 着または融着する)の使用が挙げられる。シリコーン抑泡剤は、技術上周知であ り、例えば、ガンドルフォ等に1981年5月5日発行の米国特許第4,265 ,779号明細書およびM.S.スターチによる1990年2月7日公告の欧州 特許出願第89307851.9号明細書に開示されている。 他のシリコーン抑泡剤は、組成物および少量のポリジメチルシロキサン流体を 水溶液に配合することによって水溶液を脱泡するための方法に関する米国特許第 3,455,839号明細書に開示されている。 シリコーンとシラン化シリカとの混合物は、例えば、独国特許出願DOS第2 ,124,526号明細書に記載されている。粒状洗剤組成物におけるシリコー ン 脱泡剤および制泡剤は、バルトトッタ等の米国特許第3,933,672号明細 書および1987年3月24日発行のバギンスキー等の米国特許第4,652, 392号明細書に開示されている。 ここで使用するための例示のシリコーンをベースとする抑泡剤は、本質上 (i)25℃での粘度約20cs〜約1500csを有するポリジメチルシロ キサン流体; (ii)(i)100重量部当たり約5〜約50部の、(CH33SiO1/2単 位対SiO2単位の比率約0.6:1から約1.2:1の (CH33SiO1/2単位とSiO2単位とからなるシロキサン樹脂;および (iii)(i)100重量部当たり約1〜約20部の固体シリカゲル からなる抑泡量の制泡剤である。 ここで使用するのに好ましいシリコーン抑泡剤においては、連続相用溶媒は、 或るポリエチレングリコールまたはポリエチレン−ポリプロピレングリコール共 重合体またはそれらの混合物(好ましい)からなる(そしてポリプロピレングリ コールではない)。一次シリコーン抑泡剤は、分枝/架橋であり、線状ではない 。 この点を更に説明するために、制御された泡を有する典型的な洗濯洗剤組成物 は、場合によって、(1)(a)ポリ有機シロキサンと(b)樹脂状シロキサン またはシリコーン樹脂生成シリコーン化合物と(c)微粉砕充填剤物質と(d) シラノレートを生成するために混合物成分(a)、(b)および(c)の反応を 促進するための触媒との混合物である一次消泡剤の非水性乳濁液;(2)少なく とも1種の非イオンシリコーン界面活性剤;および(3)室温での水中溶解度約 2重量%以上を有するポリエチレングリコールまたはポリエチレン−ポリプロピ レングリコールの共重合体(ポリプロピレングリコールを有していない)からな る前記シリコーン抑泡剤約0.001〜約1重量%、好ましくは約0.01〜約 0.7重量%、最も好ましくは約0.05〜約0.5重量%を含むであろう。同 様の量は、粒状組成物、ゲルなどで使用できる。1990年12月18日発行の スターチの米国特許第4,978,471号明細書、1991年1月8日発行の スターチの米国特許第4,983,316号明細書、およびアイザワ等の米国特 許第4,639,489号明細書および第4,749,740号明細書第1欄第 46欄〜第4欄第35行も参照。 本発明のシリコーン抑泡剤は、好ましくは、ポリエチレングリコールおよびポ リエチレングリコール/ポリプロピレングリコールの共重合体(すべては平均分 子量約1,000以下、好ましくは約100〜800を有する)からなる。本発 明のポリエチレングリコールおよびポリエチレン/ポリプロピレン共重合体は、 室温での水中溶解度約2重量%以上、好ましくは約5重量%以上を有する。 本発明の好ましい溶媒は、平均分子量約1,000以下、より好ましくは約1 00〜800、最も好ましくは200〜400を有するポリエチレングリコール 、およびポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールの共重合体、好ま しくはPPG200/PEG300である。ポリエチレングリコール対ポリエチ レングリコール/ポリプロピレングリコールの共重合体の重量比約1:1から1 :10、最も好ましくは1:3から1:6が、好ましい。 ここで使用する好ましいシリコーン抑泡剤は、ポリプロピレングリコール、特 に分子量4,000のポリプロピレングリコールを含有しない。それらは、好ま しくは、プルロニック(PLURONIC)L101などのエチレンオキシドとプロピレ ンオキシドとのブロック共重合体も含有しない。 ここで有用な他の抑泡剤は、第二級アルコール(例えば、2−アルキルアルカ ノール)およびこのようなアルコールと米国特許第4,798,679号明細書 、第4,075,118号明細書およびEP第150,872号明細書に開示の シリコーンなどのシリコーン油との混合物からなる。第二級アルコールとしては 、C1〜C16鎖を有するC6〜C16アルキルアルコールが挙げられる。好ましいア ルコールは、コンデアから商標イソフォル(ISOFOL)12で入手できる2−ブチ ルオクタノールである。第二級アルコールの混合物は、エニケムから商標イサル ケム(ISALCHEM)123で入手できる。混合抑泡剤は、典型的には、1:5から 5:1の重量比のアルコールとシリコーンとの混合物からなる。 自動洗濯機で使用すべき洗剤組成物の場合には、泡は、洗濯機をオーバーフロ ーする程度には形成すべきではない。抑泡剤は、利用する時には、好ましくは、 「抑泡量」で存在する。「抑泡量」とは、組成物の処方業者が自動洗濯機で使用 するための低起泡性洗濯洗剤を生ずるように泡を十分に制御するであろうこの制 泡剤の量を選択できることを意味する。 本発明の組成物は、一般に、抑泡剤0%〜約5%を含むであろう。抑泡剤とし て利用する時には、モノカルボン脂肪酸およびそれらの塩は、典型的には、洗剤 組成物の約5重量%までの量で存在するであろう。好ましくは、脂肪モノカルボ キシレート抑泡剤約0.5%〜約3%は、利用される。多量を使用してもよいが 、シリコーン抑泡剤は、典型的には、洗剤組成物の約2.0重量%までの量で利 用される。この上限は、主としてコストを最小限に保ち且つ有効に制泡するため の少量の有効性に関する関心事のため性状で実際的である。好ましくは、シリコ ーン抑泡剤約0.01%〜約1%、より好ましくは約0.25%〜約0.5%が 、使用される。ここで使用するこれらの重量%値は、ポリ有機シロキサンと併用 してもよいシリカ、並びに利用してもよい補助剤物質を包含する。モノステアリ ルホスフェート抑泡剤は、一般に、組成物の約0.1〜約2重量%の量で利用さ れる。多量を使用できるが、炭化水素抑泡剤は、典型的には、約0.01%〜約 5.0%の量で利用される。アルコール抑泡剤は、典型的には、完成組成物の0 .2〜3重量%で使用される。 前記成分に加えて、本発明の界面活性剤組成物は、本発明の範囲内の各種の組 成物でなお他の利益を与える各種の他の補助成分と併用することもできる。下記 のものは、各種のこのような補助成分を例示するが、限定しようとはしない。 布帛柔軟剤−各種のスルー・ザ・ウォッシュ(through-the-wash)布帛柔軟剤 、特に1977年12月13日発行のストームおよびニルシュルの米国特許第4 ,062,647号明細書の微細なスメクタイト粘土、並びに技術上既知の他の 柔軟剤粘土は、場合によって、典型的には、布帛クリーニングと同時に布帛柔軟 化上の利益を与えるために本組成物で約0.5〜約10重量%の量で使用できる 。粘土柔軟剤は、例えば、1983年3月1日発行のクリスプ等の米国特許第4 ,375,416号明細書および1981年9月22日発行のハリス等の米国特 許第4,291,071号明細書に開示のようなアミンおよび陽イオン柔軟剤と 併用できる。 他の成分−洗剤組成物で有用な各種の他の成分、例えば、他の活性成分、担体 、加工助剤、染料または顔料などが、本組成物に配合できる。高起泡が望まれる ならば、C10〜C16アルカノールアミドなどの増泡剤は、組成物に、典型的には 1%〜10%の量で配合できる。C10〜C14モノエタノールおよびジエタノール アミドは、典型的な種類のこのような増泡剤を例示する。このような増泡剤を前 記アミンオキシド、ベタイン、スルタインなどの高起泡性補助界面活性剤と併用 することも、有利である。所望ならば、MgCl2、MgSO4などの可溶性マグ ネシウム塩は、追加の泡を与えるために典型的には0.1%〜2%の量で添加で きる。 本組成物で使用する各種の洗浄成分は、場合によって、前記成分を多孔性疎水 性基体上に吸収し、次いで、前記基体を疎水性コーティングで被覆することによ って更に安定化できる。好ましくは、洗浄成分は、多孔性基体に吸収する前に界 面活性剤と混合する。使用中、洗浄成分は、水性洗浄液中で基体から放出され、 そこで所期の洗浄機能を遂行する。 この技術をより詳細に例示するために、多孔性疎水性シリカ〔デグッセイの商 標シパーナット(SIPERNAT)D10〕は、C1315エトキシ化アルコール(EO 7)非イオン界面活性剤3%〜5%を含有するタンパク分解酵素溶液と混合する 。典型的には、酵素/界面活性剤溶液は、シリカの重量の2.5倍である。得ら れた粉末は、攪拌下にシリコーン油(500〜12,500の範囲内の各種のシ リコーン油粘度が使用できる)に分散する。得られたシリコーン油分散液は、乳 化するか、他の方法で最終洗剤ミックスに加える。この手段によって、前記酵素 、漂白剤、漂白活性剤、漂白触媒、光活性剤、染料、蛍光剤、布帛コンディショ ナー、加水分解性界面活性剤などの成分は、洗剤で使用するために「保護」でき る。 本発明の洗剤組成物は、好ましくは、水性クリーニング操作での使用時に、洗 浄水がpH約6.5〜約11、好ましくは約7.5〜約10.5を有するように 処方するであろう。pHを推奨使用量で制御するための技術は、緩衝剤、アルカ リ、酸などの使用を包含し、当業者に周知である。 下記のものは、本発明に係る第二級(2,3)アルキルサルフェートの洗剤組 成物および被覆用途を例示する典型的な非限定例である。 本発明の粒状製品の好ましい全製法は、3つの別個の工程を包含する:(1) 成分を凝集してベース処方物を調製すること、その後に(2)各種の成分を工程 (1)で形成された凝集体と混合すること(例えば、ペルカーボネート漂白剤、 漂白活性剤など)、および場合によってであるが好ましくは、(3)香料などの 物質を最終ミックス上に噴霧すること。 ベース処方物は、噴霧乾燥と対立ものとして凝集して感熱界面活性剤の若干の 分解を防止する。得られた製品は、現在の噴霧乾燥洗濯洗剤の代わりに使用でき る高密度(600g/リットル〜800g/リットル)自由流動性洗剤ミックス である。 ベース凝集体(前記工程1)に関しては、この方法は、4工程からなる: (A)レドコ・スタンダード・シグマ・ミキサー、Tシリーズなどのミキサー を使用して界面活性剤ペーストを調製する工程; (B)アイリッヒ・ミキサー、Rシリーズなどのミキサーを使用して粉末成分 を界面活性剤ペーストで凝集する工程; (C)凝集体を例えばバッチ型エーロマティック流動床または連続型静的また は振動流動床(ニロ、ベペックスまたはキャリアー・カンパニー)中で乾燥する 工程;および (D)アイリッヒ・ミキサー、Rシリーズなどのミキサーを使用して凝集体を 被覆する工程。 下記のものは、凝集工程をより詳細に説明する。 工程A−界面活性剤ペーストの調製−目的は、界面活性剤および液体を組成物 中で合わせて普通のミックスとして界面活性剤可溶化および凝集を助長すること である。この工程においては、界面活性剤および組成物中の他の液体成分は、シ グマ・ミキサー中で140°F(60℃)において約40rpm〜約75rpm で15分〜約30分間一緒に混合して、20,000〜40,000センチポア ズの一般コンシステンシーを有するペーストを与える。一旦十分に混合したら、 凝集工程(B)を行う準備ができるまで、ペーストは、140°F(60℃)で 貯蔵する。この工程で使用する成分としては、界面活性剤、アクリレート/マレ イン酸重合体(分子量70,000)およびポリエチレングリコール「PEG」 4000〜8000が挙げられる。 工程B−界面活性剤ペーストでの粉末の凝集−この工程の目的は、ベース処方 物成分をメジアム粒径約300μm〜約600μmを有する流動性洗剤粒子に変 えることである。この工程においては、粉末〔ゼオライト、クエン酸塩、クエン 酸ビルダー、層状シリケートビルダー(SKS−6として)、炭酸ナトリウム、 エチレンジアミンジスクシネート、硫酸マグネシウム、光学増白剤などの物質を 含めて〕は、アイリッヒ・ミキサー(Rシリーズ)に装入し、約1500rpm 〜約3000rpmで短時間(約5秒〜10秒)混合して各種の乾燥粉末を十分 に混合する。次いで、工程Aからの界面活性剤ペーストは、ミキサーに装入し、 混合は約1500rpm〜約3000rpmで室温において約1分〜約10分、 好ましくは1〜3分間続ける。粗凝集体(平均粒径800〜1600μm)が形 成される時に、混合は、停止する。 工程C−この工程の目的は、水分を除去し/乾燥することによって凝集体の粘 着性を減少すること、および標的粒径(篩分析によって測定した時のメジアン粒 径範囲約300〜約600μm)への粒径減少を助長することである。この工程 においては、湿潤凝集体は、約41℃〜約60℃の気流温度で流動床に装入し、 約4%〜約10%の粒子の最終含水量に乾燥する。 工程D−凝集体の被覆および自由流動助剤の添加−この工程における目的は、 約300μm〜約600μmの最終標的粒径範囲を達成すること、および凝集体 を被覆し、粒子の固結/塊化傾向を減少し且つ許容可能な流動性を維持するのを 助長する物質を混合することである。この工程においては、工程Cからの乾燥凝 集体は、アイリッヒ・ミキサー(Rシリーズ)に装入し、混合時にゼオライトA (メジアン粒径2〜5μm)2〜6%を加えながら、約1500rpm〜約30 00rpmの速度で混合する。所望のメジアン粒径約1200〜約400μmが 達成されるまで(典型的には約5秒〜約45秒)、混合は、続ける。この時点で 、第二級(2,3)アルキルサルフェート(平均粒径1〜3μm)約0.1〜約 1.5重量%は、流動助剤として加え、混合は停止する。別の形態においては、 微細第二級(2,3)アルキルサルフェートは、他の自由流動剤、例えば、1〜 3μmのシリカと併用できる。 下記のものは、前記方法で調製された洗濯洗剤組成物を例示する。 エチレンジアミンジスクシネート、硫酸マグネシウム、光学増白剤などの物質を 含めて〕は、アイリッヒ・ミキサー(Rシリーズ)に装入し、約1500rpm 〜約3000rpmで短時間(約5秒〜10秒)混合して各種の乾燥粉末を十分 に混合する。次いで、工程Aからの界面活性剤ペーストは、ミキサーに装入し、 混合は約1500rpm〜約3000rpmで室温において約1分〜約10分、 好ましくは1〜3分間続ける。粗凝集体(平均粒径800〜1600μm)が形 成される時に、混合は、停止する。 工程C−この工程の目的は、水分を除去し/乾燥することによって凝集体の粘 着性を減少すること、および標的粒径(篩分析によって測定した時のメジアン粒 径範囲約300〜約600μm)への粒径減少を助長することである。この工程 においては、湿潤凝集体は、約41℃〜約60℃の気流温度で流動床に装入し、 約4%〜約10%の粒子の最終含水量に乾燥する。 工程D−凝集体の被覆および自由流動助剤の添加−この工程における目的は、 約300μm〜約600μmの最終標的粒径範囲を達成すること、および凝集体 を被覆し、粒子の固結/塊化傾向を減少し且つ許容可能な流動性を維持するのを 助長する物質を混合することである。この工程においては、工程Cからの乾燥凝 集体は、アイリッヒ・ミキサー(Rシリーズ)に装入し、混合時にゼオライトA (メジアン粒径2〜5μm)2〜6%を加えながら、約1500rpm〜約30 00rpmの速度で混合する。所望のメジアン粒径約1200〜約400μmが 達成されるまで(典型的には約5秒〜約45秒)、混合は、続ける。この時点で 、第二級(2,3)アルキルサルフェート(平均粒径1〜3μm)約0.1〜約 1.5重量%は、流動助剤として加え、混合は停止する。別の形態においては、 微細第二級(2,3)アルキルサルフェートは、他の自由流動剤、例えば、1〜 3μmのシリカと併用できる。 下記のものは、前記方法で調製された洗濯洗剤組成物を例示する。 例I 以下の例II〜IIIの粒状洗濯洗剤は、前記のような通常の噴霧乾燥および/ま たは混合/緻密化技術を使用して調製する。調製後、粒状物を第二級(2,3) アルキルサルフェートの約2μmの粒子と十分に混合して、その上に自由流動性 被覆物(全組成物の約1%)を与える。 例II 本発明の粒状洗剤は、下記のものからなる。 例III 前記例は、第二級(2,3)アルキルサルフェート界面活性剤および他のもの 、主として補助陰イオン界面活性剤を使用した本発明の実施を例示するが、この ような組成物は、場合によって、各種の補助陽イオン界面活性剤および補助陽イ オン界面活性剤と補助非イオン界面活性剤との混合物も含有できる。有用な陽イ オ ン界面活性剤としては、C10〜C18アルキルトリメチルアンモニウムハライド、 C10〜C18アルキルジメチル(C1〜C6)ヒドロキシアルキルアンモニウムハラ イド、C10〜C18コリンエステルなどが挙げられる。使用するならば、このよう な陽イオン界面活性剤は、典型的には、本組成物の1〜15重量%を占めること ができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 1種以上の洗剤界面活性剤および任意の粒状補助成分からなる粒子であ って、乾燥微粉末状第二級(2,3)アルキルサルフェート界面活性剤によって 実質的に被覆されてなる粒子を含むことを特徴とする、粒状洗剤組成物。 2. 洗剤組成物が補助成分として1種以上の洗浄性ビルダーを含む、請求項 1に記裁の組成物。 3. 補助成分として1種以上の洗剤酵素を追加的に含む、請求項1または2 のいずれかに記載の組成物。 4. 補助成分として1種以上の漂白剤を追加的に含む、請求項1ないし3の いずれか1項に記載の組成物。 5. 補助成分として1種以上の布帛柔軟剤を含む、請求項1ないし4のいず れか1項に記載の組成物。 6. (a)1種以上の洗剤界面活性剤と任意の補助成分との混合物を調製し て、平均粒径約400〜約1,200μmを有する粒状洗剤組成物を与え; (b)工程(a)の組成物の粒子を微粉末状乾燥第二級(2,3)アルキルサ ルフェート界面活性剤によって実質的に被覆する、 ことを特徴とする、自由流動性粒状洗剤の製法。
JP6523270A 1993-04-08 1994-04-05 自由流動性粒状洗剤組成物を被覆するための第二級(2,3)アルキルサルフェート界面活性剤 Pending JPH08509014A (ja)

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