JPH08508996A - アルキルポリグリコシドの製造方法 - Google Patents

アルキルポリグリコシドの製造方法

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JPH08508996A
JPH08508996A JP6523204A JP52320494A JPH08508996A JP H08508996 A JPH08508996 A JP H08508996A JP 6523204 A JP6523204 A JP 6523204A JP 52320494 A JP52320494 A JP 52320494A JP H08508996 A JPH08508996 A JP H08508996A
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エー. ミックル,ブライアー
イー. ピッケンズ,カール
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ヘンケル コーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 糖類とアルコールとを酸触媒の存在下で反応させた後、過剰の未反応アルコールを除去することにより、約8〜約20個の炭素原子を含有するアルキル基を持つアルキルポリグリコシドを調製する方法において、前記反応生成物にMgOなどの酸化物を添加する工程と、不活性ガスを用い、分散または非分散条件下、約240℃以下の温度かつ減圧下で薄膜蒸留を行うことにより、前記過剰の未反応アルコールを除去する工程と、を含むことを特徴とする改良された方法。

Description

【発明の詳細な説明】 アルキルポリグリコシドの製造方法 発明の背景 発明の分野 本発明は、酸触媒の存在下で糖類と高級アルコールとを反応させることにより アルキルポリグリコシドを調製する改良された方法に関し、詳しくは、上記反応 生成物からの過剰のアルコールの除去に関する。関連技術の記載 アルキルグリコシドは、その「アルキル基」部分を形成するのに望ましいタイ プおよび鎖長のアルコールを糖類反応物と反応させることにより、都合良く調製 される。このような反応は、典型的には、加熱温度下かつ酸触媒存在下で行われ る。様々なアルキルグリコシド生成物およびその製造方法が、多くの代表的特許 に開示されている。米国特許第4,987,225号明細書には、アルキルグリコシド組 成物の調製方法が多数記載されている。同明細書に引用されているマオ(Mao) 他への米国特許第4,393,203号明細書(1983年7月12日発行)には、薄膜蒸留器 中で過剰のアルコールを除去する工程が開示されている。さらに、米国特許第5, 079,350号明細書には、約140〜200℃の範囲内の温度に保持された薄膜蒸留器中 で減圧下でアルキルグリコシドとアルコールとの混合物を不活性ガス分散(spar ging)流と接触させることにより、グリコシド界面活性剤生成物から未反応アル コールを除去する方法が開示されている。この方法は、前記グリコシド生成物か ら未反応アルコールと臭気をすべて充分に除去する方法として記載されていて、 200℃より高い温度である210℃ではアルキルグリコシドの色(合い)が著しく劣 化することが記載されている。発明の簡単な概要 酸化マグネシウムなどの酸化物の存在下、薄膜蒸留器中で過剰の未反応アルコ ールを除去すると、グリコシドとアルコールとの反応生成物が高温中に置かれ る時間が短くてすむことにより重大な色の劣化を伴わずに、200℃より高い温度 でアルコールを極少量まで除去することが可能になることが見出された。このよ うにMgOが酸化の影響を抑えるので、最終のポリグリコシド生成物の劣化と同生 成物中の遊離アルコール量とが少なくなる。したがって、本発明の方法は、 (a)酸触媒の存在下で糖類とアルコールとを反応させる工程と、 (b)アルキルポリグリコシドの酸化と劣化を抑えるのに有効な量の酸化物( 好ましくは酸化マグネシウム)の存在下で薄膜蒸留により過剰の未反応アルコー ルを除去する工程と、 を含む。 この方法は、総体的には、酸触媒の存在下で糖類とアルコールとを反応させた 後、前記酸触媒を中和して、過剰の未反応アルコールを含むアルキルボリグリコ シド反応生成物を得る工程と、この反応生成物に、酸化物(好ましくは酸化マグ ネシウム)を、単独でまたは先に化学量論的に不十分な量のNaOHを加えた後で添 加する工程と、約140〜約240℃(好ましくは約210℃)の温度に保持された薄膜 蒸留帯に、前記酸化マグネシウムを含む前記反応生成物を導入する工程とを含む 。 このように、本発明は、アルコールを用いてアルキルポリグリコシドを調製し た後、過剰の未反応アルコールを除去する方法における改良であり、この改良は 、得られるアルキルポリグリコシドの色の劣化を大して伴わずに未反応アルコー ルを約3%未満の量(好ましくは1%未満の量、最も好ましくは0.5〜約0.2%未 満の量)まで除去するのに充分な時間、約140〜約240℃の温度かつ約0.1〜約20m mHgの減圧状態に保持された薄膜蒸留器中に、糖類とアルコールとの反応生成物 の薄膜を通過させる工程を含む。発明の詳細な説明 上記概要からわかるように、本発明の目的は、加熱温度下かつ酸触媒の存在下 で糖類とアルコールとを反応させた後、前記酸触媒を中和するとともに過剰の未 反応アルコールを除去することにより、ほとんど劣化しておらず、色が良好で、 実質的にアルコールを含まないアルキルポリグリコシドが得られるように改良さ れた、色の薄いアルキルポリグリコシドの調製方法を提供することにある。実質 的にアルコールを含まない前記アルキルポリグリコシド生成物は、(好ましくは 酸化物の形のマグネシウムすなわちMgOの存在下で)薄膜蒸留することでアルコ ールを除去することによって得られる。 先に関連技術の記載において述べたように、酸触媒の存在下でアルコールと糖 類とを反応させたときの最初の生成物はグリコシドである。このグリコシドは、 前記アルコールのモノグリコシドと、モル%量が順次減少する様々な高重合度( DP)のポリグリコシド、すなわち、ジグリコシド(DP2)、トリグリコシド(DP3 )およびさらに高重合度のポリグリコシド(DP4,…)との混合物である。様々 なオリゴマーの典型的な統計学上の分布はフローリー分布と呼ばれる。様々な成 分の比分布は種々の反応生成物の間で少しずつ異なるが、総体的な分布曲線は同 じである。もっとも、反応混合物の平均DPは、様々な成分、すなわち、DP1、DP2 、DP3およびもっと高いDPの成分の分布が異なるため、一定ではないかもしれな い。過剰のアルコールが除去された後の反応生成物のフローリー分布は、典型的 には、1.2より高い約1.4の平均重合度と、グリコシド生成物全体に対して約50〜 70重量%のモノグリコシド含有率とを持つ。市販品は、典型的には、約1.3〜1.7 の平均フローリーDPを持つ。 アルコールと糖類との反応のグリコシド生成物は下記式Iで表すことができる 。 ROGx (I) ここで、Rはアルコール残基を表し、Oは酸素原子を表し、Gはグリコシド残基 を表す。xは、生成物中に存在するモノグリコシド、ジグリコシド、トリグリコ シドおよびさらに高重合度のグリコシド成分の重量に基づく平均重合度(DP)を 表し、約1〜約3の数である。したがって、平均重合度は、アルキルグリコシド におけるR基に対する糖類環の比率として定義される。モノグリコシド成分は糖 類環を1つ持ち、ジグリコシド成分は糖類環を2つ持ち、トリグリコシド成分は 糖類環を3つ持ち、もっと高重合度のグリコシド成分はさらに多くの糖類環を対 応する数だけ持つ。そのため、現在市販されている製品の平均重合度は、典型的 には約1より大きく、一般的には約1.2〜約1.7の範囲内であり、約1.3〜約1.7の 範 囲内の混合物が好ましい。 上記式で表されるアルキルポリグリコシド生成物は、親油性基であるR基と、 親水性基であるOGx基とを持つ。この生成物は、洗剤用途または界面活性剤用途 のためには、約10〜約16(好ましくは約11〜約14)の親水性−親油性バランス( HLB)を持つべきである。生成物のHLB値は下記式により計算することができる。 HLB=([MWAGU]×DP+MWO)/(([MWAGU]×DP+MWO)+MWR)×100/5 ここで、AGUは、典型的には、分子量162を持つG中の無水グルコース単位を表し 、MWOは酸素の分子量を表し、MWRはR基の分子量を表し、DPはフローリーの統計 学的処理により予測される平均重合度を表す。 アルキルポリグリコシド中の親油性R基は、洗剤用途または界面活性剤用途に ついてはアルコール(好ましくは一価アルコール)に由来する。このR基は、洗 剤用途または界面活性剤用途に充分な鎖長を得るためには約8〜約20個(好まし くは約9〜約18個、最も好ましくは平均約10〜約13個)の炭素原子を持つべきで ある。R基としては、飽和脂肪族基またはアルキル基が好ましいが、不飽和脂肪 族炭化水素基であってもよい。このように、好適なR基は、天然油脂に由来する 脂肪アルコール(たとえば、オクチルアルコール、デシルアルコール、ドデシル アルコール、テトラデシルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクタデシル アルコール、オレイルアルコールおよびリノーレイルアルコールなど)に由来す るものであるが、R基は、9、10、11、12、13、14または15の炭素原子数を持つ 合成チーグラーアルコールまたはオキソアルコールに由来するものであってもよ い。天然脂肪酸のアルコールは典型的には偶数の炭素原子数を持ち、C8とC10 、C12とC14等のアルコール混合物が市販されている。合成アルコール(たとえ ば、オキソ法により製造されたもの)は、C9とC10とC11との混合物などのよ うに奇数および偶数の両方の炭素原子数を持ち、これも市販されている。上記式 Iの生成物の誘導体(たとえば、糖類部分Gの常態遊離水酸基(すなわち未反応 水酸基)のうちの一つ以上がアルコキシル化(好ましくはエトキシル化またはプ ロポキシル化)されて一つ以上のペンダント型のアルコキシル基またはポリアル コキシル基となっているもの)も、本発明に従って処理するのに適したグリコシ ド生 成物に含まれる。アルコキシル化生成物および非エトキシル化生成物の両方とも 包含させるためには上記式Iを下記式IIに変更してもよい。 RO(R1O)yGx (II) ここで、R、O、Gおよびxは前に定義したものと同一であり、R1はアルコキ シル化剤の2価の炭化水素基(典型的には2〜約4の炭素原子数を持つ)を表し 、yは平均値0〜約12(より好ましくは0〜約5)の数である。yが0のとき、 式IIは前記式Iになり、生成物は非アルコキシル化生成物となる。 前記グリコシド界面活性剤の調製に使用できる糖類反応物としては、グルコー ス、ガラクトース、マンノース、キシロース、アラビノース、フルクトースなど の炭素原子数5または6の還元性単糖類の他に、低級アルキルグリコシド(たと えば、メチルグリコシド、エチルグリコシド、プロピルグリコシド、ブチルグリ コシドなど)、オリゴ糖(たとえば、スクロース、マルトース、マルトトリオー ス、ラクトース、ジロビオース、メリビオース、セロビオース、ラフィノース、 スタキオースなど)および他の多糖類などのように、加水分解により単糖類を生 成しうる物質も含まれる。このような糖類反応物は、乾燥物(たとえば、無水物 )の形で使用してもよいし、あるいは必要に応じ、水和固形物またはその水溶液 の形で使用してもよい。溶液の形で使用する場合、得られる反応混合物が少量の 水しか含まないこと(すなわち、水分が約1重量%未満、好ましくは約0.5重量 %未満すなわち0.25重量%未満または0.1重量%未満)が好ましい。 本発明で用いられる初期アルキルグリコシド反応混合物の調製条件は、本発明 のアルコール除去工程の一部を直接には構成しないが、その一般的調製法を以下 に手短に述べる。反応混合物中における単糖類に対するアルコールのモル比は、 広範囲で様々であるが、典型的には約1.5:1〜約10:1の範囲内、好ましくは 約2.0:1〜約6.0:1の範囲内である。特に選択されるモル比は、アルコールと 反応させる単糖類の所望の平均重合度(DP)に応じて異なる。好ましくは、単糖 類に対するアルコールのモル比は、約1.2〜約1.7(より好ましくは約1.3〜約1.6 )のDPを持つアルキルグリコシド生成物が得られるように選ばれる。 疎水性アルコール反応物と糖類反応物とを反応させてグリコシド界面活性剤を 生成させる工程は、典型的には、加熱温度下かつ酸触媒存在下で行われる。一般 的には、上記反応は、約80〜約140℃(より好ましくは約90〜約120℃)の温度で 、かつ、所望の反応温度を保持しながら水の除去が容易になる圧力下(絶対圧力 で約10〜約100mmHg)で行われることが好ましい。 好適に使用される酸触媒としては、硫酸などの強鉱酸;パラトルエンスルホン 酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、モノ(またはポリ)ア ルキル化アリールモノ(またはポリ)スルホン酸(たとえば、ドデシルベンゼン スルホン酸など)、スルホン化カルボン酸およびエステルなどの強有機酸;巨大 網状酸性イオン交換樹脂(たとえば、巨大網状スルホン酸イオン交換樹脂など) 、過フッ素化スルホン酸樹脂などが含まれる。上記酸触媒の典型的な使用量は、 使用される糖類1モル当たり、約0.0005〜約0.03モルの範囲内、好ましくは約0. 002〜約0.015モルの範囲内である。 上記反応工程は、典型的には、約1〜約20時間(好ましくは約2〜約10時間) の反応時間で行われる。反応が終了するとすぐに、酸触媒は典型的にはアルカリ 性物質で部分中和される。上記アルカリ性物質は、好ましくは水酸化ナトリウム などのアルキル金属水酸化物であり、その使用量は、0であるか、あるいは、好 ましくは酸触媒の中和に必要な化学量論量より少し下回る量以下である。反応混 合物は、好ましくは、酸化マグネシウムの添加前に、中和により、そのpHが約3 〜約4の範囲内に調節される。 アルコールを除去する前に、グリコシドとアルコールとの混合物に酸化物(好 ましくは酸化マグネシウム)が添加される。MgOが好ましいが、酸化アルミニウ ム、酸化カルシウムまたは酸化亜鉛などの他の酸化物を用いてもよい。 酸化物は、アルコール除去の前に、酸触媒を部分中和してpHを調整するのに使 用される水酸化物より先、もしくは、それと一緒に添加してもよいし、あるいは 、アルコール除去の直前に別個に添加してもよい。連続法においては、グリコシ ドーアルコール混合流が反応器または予備蒸留器を出て薄膜蒸留器内に運ばれる ときに、酸化物を前記グリコシドーアルコール混合流に添加するようにしてもよ い。 酸化マグネシウムの使用量は、アルコールを蒸留して除去した後、生成物中に 約150〜約1500ppm以下のマグネシウムが含まれるのに有効な量である。した がって、実質的にアルコールを含まないアルキルポリグリコシドの水溶液は、好 ましくは、水中にアルキルポリグリコシドを約50〜約70%含む溶液に関しては約 1000ppm未満(より好ましくは約500〜約700ppm)の量のマグネシウムを含むこと になるだろう。 酸化物を含ませたアルキルグリコシド−アルコール反応生成物の液流は、その まま薄膜蒸留器内へ導入されるか、あるいは、予備蒸留器(たとえば、流下薄膜 蒸留器または強制循環蒸留器)中で脂肪アルコールの一部を留去した後で薄膜蒸 留器内へ導入されて、液膜にされる。この液状薄膜は、分散(sparging)状態の 不活性ガス(窒素など)と接触させてよく、その際、不活性ガスは、前記液膜の 流れと対向接触する流れを作るように薄膜蒸留器内へ吹き込まれる。もっとも、 200℃超〜約240℃以下の温度が適用される非分散(non-sparging)状態の不活性 ガスを用いてもよいことがわかった。この条件下でMgOが存在すると、色の劣化 が効果的に抑えられ、その結果、200℃を超える高温でも、着色状態が良好かつ 最小限のままに保たれたり臭気が全く認められなかったりする。したがって、本 発明では、約140〜約240℃の温度で分散条件または非分散条件下で、グリコシド とアルコールとの反応生成物(MgO含有)の液流を不活性ガスと対向接触させる ことで薄膜蒸留することにより、未反応の過剰アルコールを除去することができ る。薄膜蒸留において適用される圧力は、20mmHg以下の大きさ、好ましくは1〜 約10mmHg以下の範囲内である。 使用される不活性ガスは、好ましくは、窒素、アルゴンまたは二酸化炭素であ るが、悪影響がなければ、前記マグネシウム量で、吹き込み蒸気、または、それ と不活性ガスとの混合物も使用することができる。 薄膜蒸留における膜厚は、使用される個々の薄膜蒸留器、温度・圧力条件、お よび、蒸留される反応生成物の粘度により大きく左右されるが、好ましくは約10 mm以下である。薄膜蒸留は、アルコール量が、約3重量%未満、好ましくは約1 重量%未満、最小0.5重量%以下のレベルまで減るのに充分な時間、行われる。 本発明では、酸化マグネシウムを存在させることにより、高温条件を使用するこ とが可能であり、アルコール量を、約0.5〜約0.2重量%以下のレベルまで減少さ せることができる。不活性ガスは、蒸留器の底部から導入することで液膜流 と対向するように流してもよい。供給速度が約5,000〜15,000ポンド/時の蒸留 器については、約12標準立方フィート/分(scfm)(約0.4〜1.0重量%、好まし くは0.56重量%)の有効な分散状態の窒素を導入すればよい。もっとも、MgOを 用い、0〜約0.35重量%、好ましくは約0.14重量%(約3scfm)の非分散条件を 適用してもよい。 実施例 グルコースとC12-16アルコール(Lorol 1214A;C12アルコールとC14アル コールとC16アルコールとの重量比68:26:6混合物)とから得られ、予め蒸留 されたC12-16アルキルポリグリコシド生成物(乾燥固形分60〜65%)を、外部 冷却器を備えた市販の拭い薄膜蒸留器の上部から拭い帯へ、2mmHgの圧力かつ22 0℃の温度の下、10,000ポンド/時の供給速度で導入する。前記蒸留器中の回転 子ベアリングの内部シールの劣化を防止するのに充分な3標準立方フィート/分 (scfm)の速度で、前記蒸留器の底部から窒素を導入する(ただし、非分散条件 下で)。分散が望まれる他の態様では、12scfmの窒素供給速度が適用される。膜 厚は、約5mm以下に保持される。 アルコールを約0.2〜0.3%の量まで除去した後すぐに、実質的にアルコールを 含まず着色度の小さいアルキルポリグリコシドを、ほとんど臭気のない蒸留器か ら取り出す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AT,AU,BB,BG,B R,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES ,FI,GB,HU,JP,KP,KR,KZ,LK, LU,LV,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SK,UA,UZ ,VN (72)発明者 ピッケンズ,カール イー. アメリカ合衆国,オハイオ州 45014,フ ェアフィールド,ストーンウォール レー ン 6281 (72)発明者 ヴァービル,ジャネット アール. アメリカ合衆国,オハイオ州 45069,ウ エストチェスター,イーグル リッジ ド ライブ 8460

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.アルキルポリグリコシドの調製方法であって、 (a)酸触媒の存在下で糖類とアルコールとを反応させることにより、未反応 アルコールを含有するアルキルポリグリコシド流を得る工程と、 (b)前記未反応アルコール含有アルキルポリグリコシド流に、酸化アルミニ ウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウムおよび酸化亜鉛からなる群の中から選 ばれた酸化物を添加する工程と、 (c)約140〜約240℃の温度かつ約20mmHg未満の圧力下で、前記酸化物を含有 するアルキルポリグリコシドの液膜を不活性ガスと接触させることにより、前記 未反応アルコールを除去する工程と、 (d)アルコール含有量が約5重量%未満で、臭気が少なく、着色度の小さい アルキルポリグリコシドを回収する工程と、 を含む方法。 2.前記アルキルポリグリコシド流中の前記酸触媒は、部分中和されることに より、そのpHが約3〜約4の範囲内に調整される、請求項1に記載の方法。 3.前記未反応アルコール含有アルキルポリグリコシド流に添加される前記酸 化物はMgOである、請求項1に記載の方法。 4.前記MgOは、未反応アルコール蒸留後のマグネシウム量が約150〜約1500pp m以下となるのに有効な量存在する、請求項3に記載の方法。 5.前記不活性ガスは、窒素であり、有効な分散状態で使用される、請求項1 に記載の方法。 6.前記不活性ガスは、窒素であり、非分散状態で使用される、請求項5に記 載の方法。 7.前記不活性ガスは窒素であり、前記温度は約200℃である、請求項5に記 載の方法。 8.前記工程(c)における前記温度は200℃より高い、請求項1に記載の方 法。 9.前記液膜は約10mm未満の厚さを持つ、請求項8に記載の方法。 10.前記液膜は4mm以下の厚さを持つ、請求項8に記載の方法。 11.糖類とアルコールとを酸触媒の存在下で反応させる工程と、前記酸触媒を 中和する工程と、未反応の過剰のアルコールを除去する工程と、を含み、約8〜 約22個の炭素原子を含有するアルキル基を持つアルキルポリグリコシドを調製す る方法であって、 (a)前記酸触媒を中和するのに必要な化学量論量より少し少ない量の水酸化 物を用いて前記酸触媒を部分中和する工程と、 (b)前記糖類と前記アルコールとの反応生成物に、酸化アルミニウム、酸化 マグネシウム、酸化亜鉛および酸化カルシウムからなる群の中から選ばれた酸化 物を添加する工程と、 (c)薄膜の厚さが約10mm未満である薄膜蒸留器中で、約140〜約240℃の温度 かつ約0.1〜約20mmHgの減圧下で、前記酸化物を含有する前記反応生成物を加熱 する工程と、 を含むことを特徴とする方法。 12.前記酸化物は、前記未反応過剰アルコールの蒸留後のマグネシウム量が約 150〜約1500ppmとなるのに有効な量の酸化マグネシウムである、請求項11に記載 の方法。 13.前記薄膜は、有効な分散状態の不活性ガスと接触させられる、請求項12に 記載の方法。 14.前記不活性ガスは窒素である、請求項13に記載の方法。 15.前記量の不活性ガスは、前記蒸留器への全供給速度に対して約0.56重量% の割合で、液膜に対する向流として前記蒸留器へ導入される、請求項14に記載の 方法。 16.前記薄膜は、非分散状態の不活性ガスと接触させられる、請求項12に記載 の方法。 17.前記不活性ガスは窒素である、請求項16に記載の方法。 18.前記不活性ガスは、前記蒸留器への全供給速度に対して約0.14重量%の割 合で、前記蒸留器へ導入される、請求項17に記載の方法。
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