JPH08508902A - ２重放射ターゲティングシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 Ｘ線透過性であるが、光学的には非透過性の対象物（６０）の表面下の領域（５９）が、２つの放射源（Ｘ線源（４６）と好ましくはレーザである光ビーム）を用いることによって得られる可視の照準線（４２）に沿ってターゲティングされる。上記Ｘ線源からの中心放射線と上記光ビームが、相互に整列せしめられ、かつ可視の照準線を提供すべく映し出される上記対象物の内部構造に対して整列せしめられる。このシステム，方法および装置は、切開を案内することによって患者の解剖の体内部位に到達すべく選択的な照明と照準のための外科的応用に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】 ２重放射ターゲティングシステム本発明の技術分野 本出願は、1992年1月29日に米国商標特許庁に出願された出願番号第827,672号 の出願の一部継続出願である。 本発明は、（特にＸ線源である）第１の放射源を（特にレーザである）第２の 放射源からのビームに整列させるためのシステム（方法および装置）であって、 上記第１の放射によって映し出される対象の内部の構造体が、上記第２の放射の ビームを用いて捜し出されうるようなシステムに直接関係する。 このシステムは、体表下の解剖の特定領域を捜し出し、切開に照準を合わせる ための光線を、上記特定領域が到達せられ，かつその部分への外科手術のために 露出されることができるように供給するような外科医術への使用に特に適してい る。本発明は、箱に入れられた電子回路板やコンピュータチップの集積回路の領 域のような他の内部の構造体を正確に捜し出すのにも役立つことが分かった。 本発明の他の用途は、放射性核種によって患者の体内に作られる放射性箇所か ら発せられる内部からの放射に対応する表面解剖における正確な位置の捜し出し と位置決めを可能にすることである。例として、病理学的状態を示す体の特定の 部位に優先的に局在する放射性物質を注射することによって腫瘍をマーキングす ることが含まれる。このような箇所は、外科的な干渉を必要とするであろうが、 かかる場合、病理学的部位へ接近するための表面位置および真の入口を知ること の利点は、腫瘍や他の病理学的部位に接近する際の外科的外傷を少なくする可能 性にある。従来例の記述 映像システムと共にレーザを使用することは、現在まで極限られた程度に、ト レッチャによる1991年7月9日に発行の米国特許第5,031,203号およびシュターツ による1978年9月26日発行の米国特許第4,117,337号で意図されている。シュター ツの特許では、分析されるべき患者の解剖部位をＸ線装置の走査ヘッドに対して 固定した関係に位置づけるための装置が記載されている。このように位置づけら れると、患者を載せた台は、走査ヘッドの方向へ現在距離だけ移動し、このとき 、分析されるべき患者の部位は、この部位が先にレーザシステムに対してもって いた幾何学的関係と同じ幾何学的関係を走査ヘッドに対して有する。この映像シ ステムは、患者の解剖における体内の構造の正確な視覚化を可能にし、上記体内 の構造は後に外科的処置の対象になる。しかし、患者に手術を施すときが来ると 、体内の構造にいかにして近づくかに関して外科医がもっている唯一の指標は、 体内の構造の放射線画像であるが、この放射線画像は、接近のための正確な手段 を提供するものではない。従って、外科医は、体内の構造に近づく際に患者の母 集団の一般的な解剖上の特徴に関する知識にでまかせに頼らなければならず、上 記特徴には変動要素が付随するのである。このことは、体内の構造への最も直接 的接近を提供する患者の体表における正確な位置が、不可能であることを意味す る。 ポリツッイらによる1982年10月26日に発行された米国特許第4,356,400号には 、カセットホルダに載せられた床または壁をＸ線源に対して据え付ける方法と装 置が開示されている。開示された方法では、円筒状の中心光線の検出装置は、中 心光線以外の僅に角度の付いた総てのＸ線を遮るようにＸ線源のハウジングに搭 載されている。中心光線と円筒状の装置の穴との整列は、装置の端部の燐化され たインジケータの挙動を観察することによって行なわれる。この中心光線の検出 装置は、据え付けの第１段階の間じゅう技術者がＸ線に暴露されることを要求し 、また、この検出装置は、映し出しに必要な広幅のＸ線を遮るため、映像を診断 する手順の間じゅう使用することができない。据え付けの第２段階は、上述の円 筒状の中心光線の検出装置を取り外す作業を含んでおり、レーザを含む円筒の交 換は、取り付け位置の変化、従ってレーザによる中心光線の表示における誤差の 可能性を伴う。外科的見地から、上述のレーザは、そのＸ線ビームの経路におけ る配置が映像を形成する光線を遮るため、体内の構造の撮影中には使用すること ができない。 1986年12月3日に発行された英国特許第2175778A号には、固定されたＸ線源か ら適切な距離に患者を整列させて、写真乾板に適切に焦点が合わせられた映像を 形成することを可能にした装置が開示されている。Ｘ線源から予め定められた距 離で互いに交差する第１と第２の収束するレーザビームを作るために、ビームス プリッタと鏡が用いられる。この装置は、患者を適切なフィルム−焦点間距離に 整列させる。中心のＸ線ビームには、Ｘ線源の陽極の通常の消耗と付随するＸ線 経路の線源からの偏りによって、偏りが存在する。レーザによって照らされる患 者の部位と患者の体内の解剖上の構造の映像点とを互いに正確に関連させるため にこの装置を用いることは不可能である。レーザの経路が、Ｘ線源から発せられ てターゲットの方向に向かう光線の与えられた経路と一直線上にあることを実証 するための方法は、何らない。加えて、上述の特許は、Ｘ線装置によって発生さ れた映像とレーザによって表わされた可視像とを互いに関連させるためのいかな る方法も開示していない。 次の特許も、種々の目的のためにＸ線と光線とを用いる装置を含んでいる。即 ち、1971年12月14日発行のマクドナルドによる米国特許第3,628,021号、1971年1 2月21日発行のサンドベルクによる米国特許第3,629,524号、1981年10月20日発行 のミラベラによる米国特許第4,296,329号、1983年9月20日発行のコガによる米国 特許第4,406,015号、1979年9月11日発行のシュトットベルクによる米国特許第4, 167,675号、1984年1月17日発行のチェータムによる米国特許第4,426,726号、198 5年1月4日発行のホソカワによる米国特許4,521,905号、1986年3月25日発行のグ ラスによる米国特許第4,578,806号、1989年8月24日発行の独国特許第3,803,566 号である。 上述の総ての手法は、共通の欠点を有し、それ故、イオン化させる放射（Ｘ線 ）に患者および外科医を不必要に暴露させることなく、患者の体内の解剖部位を 正確に捜し出し、同時に手術箇所への切開を正確に案内するという長年に亘って 感じられてきた必要に応えることができない。概要 そこで、本発明の主たる目的は、外部の放射源によって映し出された体内また は体の深い所の構造への接近の真の経路に対応し，かつこの経路を提供する患者 の体表での解剖位置を正確に捜し出すための改善されたシステムを提供すること である。体の深い所の構造とは、例えば、放射線透過性の差異によって周囲の構 造から区別でき、外科的に関心のある腫瘍あるいは大腿骨の棒または金属板に設 けられた固定ねじのための穴のような部分である。 本発明の従属的な目的は、深所構造のターゲティングによって手で持つレーザ を用いた外科医術における本来的な誤差を減じる改善されたレーザ外科システム を提供することである。本発明は、手術用の高出力レーザの使用を可能にして、 現行の手持ちの外科レーザの使用の結果である外科的外傷を伴うことなく、焼き ，蒸発させ，切除し，または凝固させる必要がある体内の構造への精度を増大し 、この体内構造への直接の接近を提供する。 本発明のさらなる目的は、このような手術の自動化を可能にする外科手術のた めの改善されたシステムを提供することであり、上記自動化は、外科のレーザメ スおよびコンピュータで制御される外科レーザの位置決めの使用を含むとともに 、内耳または光に感応する腫瘍などの深所構造に対する微細外科医術の使用に特 に適合する。 手短にいえば、本発明によるシステムは、医療または他の映像システムで視角 化された所望の深所構造に接近する正確な経路を提供する。例えば蛍光透視機の Ｘ線源などの第１の放射源の経路に固定具が設けられる。この固定具には、取り 外し可能に較正管が取り付けられる。例えば光線を供給するレーザなどの第２の 放射源も、上記固定具に取り付けられる。上記光線は、第１の放射に対して透過 性の鏡、例えばＸ線透過鏡によって較正管の軸に沿う方向に向けられる。この光 線は、概ね第２の放射で反射される部分のどこにも存在する。較正管の反対側の 端部にある放射線非透過性の十字線は、第１放射源（Ｘ線）からの放射に感応し 、この放射によって照射される映像を提供する蛍光透視機のテレビモニタ上に視 覚化される。上記固定具は、上記光線のＸ，Ｙ座標を、第１の放射（Ｘ線）の中 心放射線に対して、上記光線と中心放射線とが較正管の十字線の交点を通る直線 に沿って整列するように調整するための手段を有する。こうして、十字線は、テ レビモニタ上で見た場合、互いに重なり合い、このことは、十字線の交点から出 る直線が上記中心放射線と同一直線上にあることを意味する。上記放射線は、中 心放射線であるのが好ましいが、他の放射線であってもよく、以後，同定可能な 放射線 と呼ぶことにする。第２の放射の反射部分を較正管の十字線に正確に整列させる ことによって、第２の放射の反射部分は、較正管およびＸ線源からの同定可能な 放射線と同一直線上に存することになる。第１の放射の映像形成検出器上の第２ の放射が反射した部分で示される点に、放射線非透過性の標的記号が取り付けら れる。この標的記号は、今や同定可能な放射線および第２の放射の反射部分と同 一直線上に存在し、つまり上記中心Ｘ線と光線とがターゲットに整列させれられ るのである。Ｘ線源の通電が停止されると、上記光線が、Ｘ線源とターゲットと の間に位置する深所構造への可視の照準線を提供する。上記固定具は、第１の放 射を遮らないので、第２の放射は、第１の放射と同時に作用して深所構造を捜し 出し、この深所構造への可視の照準線を提供する。 上記同定可能な放射線の経路に置かれたいかなる物体も、内側からも外側から も第１および第２の放射によって、映像の重ね合わせができるように映像化され る。 レーザで助けられた深所構造の検出および深所構造へのレーザで自動的に助け られた外科医術を含むＸ線の使用した外科および他の侵入的な処置が、本発明に よって実行される。 択一的な実施例においては、上記標的記号は、鏡の背後の固定具に取り付けら れる。上記固定具に設けられた標的記号によって、システムは、精度を全く損な うことなく、より容易かつより便利に使用できる。図面の簡単な説明 上述の本発明の目的，利点および特徴は、次の図面を伴った詳細な説明から明 らかになる。即ち、 図１は、本発明による典型的な例の光線およびＸ線の放射源と較正管とターゲ ットを一般的に示す分解斜視図である。 図２は、上記例のシステムのＸ-Ｙ-Ｚポジショナと較正管の分解斜視図である 。 図３は、較正管なしのＸ-Ｙ-Ｚポジショナの斜視図である。 図４は、較正管を所定位置に付けたＸ-Ｙ-Ｚポジショナの斜視図であり、図３ の位置から反時計方向に９０゜回転した状態を示す。 図５は、図４のＡ-Ａ線に沿う断面図である。 図６は、図４のＢ-Ｂ線に沿う断面図である。 図７は、Ｘ線蛍光透視機を含むシステムの斜視図である。 図８は、深所構造を捜し出す操作中のシステムの斜視図である。 図９は、外科レーザとこれを自動的に位置決めする手段を示す図４と類似の斜 視図である。 図１０は、本発明の択一的な実施例による典型的なシステムの光線およびＸ線 の放射源と較正管とターゲットを示す分解斜視図である。 図１１は、図１０の択一的な実施例における較正管を所定位置に付けたＸ-Ｙ- Ｚポジショナの斜視図である。 図１２は、図１１のＡ-Ａ線に沿う断面図である。 図１３は、図１１のＢ-Ｂ請求項に沿う断面図である。 図１４は、図１０の択一的な実施例におけるＸ-Ｙ-Ｚポジショナと較正管の分 解斜視図である。 図１５は、上記択一的な実施例によるＸ線蛍光透視機を含むシステムの斜視図 である。 図１６は、深所構造を捜し出す操作中の図１５に示すシステムの斜視図である 。詳細な説明 図４に示される２重放射ターゲティング装置は、ベース３０と、図７に示すよ うにＸ線源４６を備えた蛍光透視機５１のＸ線源４６に取り付けられるクランプ 機構１８，１９，２０，２５とからなるフレームで構成され、上記Ｘ線源は、概 ねＣ字状のヨークまたはアーム４８によってハウジング５０内のイメージ増強器 ４９に対して固定された関係で保持される。取り付けは、図５に示す逆ねじを切 った部分４４をもつクランプねじ１８，１９を、クランプアーム２０，２５が互 いに近づいて上述のアセンブリがＸ線源４６に取り付けられるように回すことに よって行なわれる。調整ねじ２１，２２，２３，２４は、ベース３０をＸ線源４ ６とイメージ増強器４９との間の軸に直交させるように回され、上記イメージ増 強器は、線源４６からのＸ線の照明によって形成される映像を検出する検出器を 提供する。 図７に示すように、蛍光透視機５１が通電され、映像が台５４上のモニタ５３ の表示面５５に表示される。上記映像は、図１に示される放射線非透過性（放射 線源などからの放射つまりＸ線に対して非透過性）の十字線１２，１３を表わす 十字線５６，５７からなる。これらの十字線１２，１３は、較正管１５の穴に取 り付けられた放射線透過性の盤１１，１４に入れられており、上記較正管は、図 １および図４に示すような固定ねじ８，９，４３，４５によって放射線透過性の Ｘステージ３８に取外し可能に取り付けられる較正管のベース１０に恒久的に固 定される。 図２に示すように、放射線透過性の上記Ｘステージとこれに付随する調整機構 ３１，３２，３３，３５，３６，４１、Ｙステージ３４、レーザ６および放射線 透過性の鏡７は、全部で固定具を構成する。好ましい実施例では、レーザ源は、 図７に示す可視光線４２を発するレーザダイオードである。放射線透過性のＸス テージ３８は、Ｙステージ３４内に滑動可能に取り付けられるとともに、このＹ ステージ内にＸ軸ねじ４１とねじ受３１と戻しばね３２，３５と夫々のばね受３ ３，３６との協働関係によって位置づけられる。ベース３０に対するＹステージ ３４の滑動可能な関係は、図３に示す長穴６３によって促進される。ねじ受３１ とばね受３３，３６は、Ｙステージ３４に恒久的に取り付けられる。上記Ｙステ ージ３４は、今度はベース３０内に滑動可能に取り付けられるとともに、このベ ース内にＹ軸ねじ２６とねじ受２７と戻しばね２８とばね受２９との協働関係に よって位置づけられる。 こうして、較正処置が行なわれ、この較正処置の目的は、較正管１５と十字線 １２，１３を図７の表示面５５上の十字線５６，５７に重なり合って揃うように 移動させるべくＸ，Ｙステージ３８，３４の位置を調整することである。このこ とは、較正管の十字線の中心軸が放射の軸，従って同定可能な放射線と同一直線 上にあることを示している。 図１，２に示すように、レーザ６は、Ｘ線源１または図７の４６からの放射を 遮らないように、放射線透過性のＸステージ３８に取り付けられる。レーザ６は 、その光線が放射線透過性のＸステージ３８内の長穴３７に取り付けられた放射 線 透過性の鏡７に向くように放射線透過性のＸステージ３８内に取り付けられる。 レーザ６と鏡７の協働関係は、反射されたレーザ光線，即ち反射されて鏡７から 出る光線が、較正管の十字線１２，１３の中心を通る軸と同一直線上の経路を辿 るような関係である。レーザへの電力の供給は、制御スイッチ２と再充電コンセ ント３９とレーザ電力取り出しコンセント４０を有する再充電可能なパワーパッ ク３によって行なわれる。レーザ電力プラグ４は、導線束５を介してレーザに電 力を伝える。 図７に示すように、同定可能な放射線とレーザ光線４２との共線性が確立され れたなら、次の処置上の段階は、イメージ増強器のスクリーン４９上にターゲッ ト盤１６を、標的記号またはこの場合は放射線非透過性の十字線１７が、標的記 号の中心がレーザ光線４２と交差するように位置づけられるように接着で取り付 けることである。組み立てと較正処置が終わると、較正の十字線１２，１３と標 的記号の十字線１７とは、テレビ表示面５５上で見た場合、単一の十字線に見え る。このことは、レーザ光線と標的記号が、同定可能な放射線と同一直線上にあ ることを示し、Ｘ線源４６に取り付けられた２重放射ターゲティング装置とイメ ージ増強器４９の間の操作距離を増加したい場合、較正管を取り外すことができ ることを示している。この取り外しは、固定ねじ８，９，４３，４５を緩めるこ とによって達成される。しかし、Ｘ線源４６内の電極の消耗の結果として生じる 同定可能な光線の偏りが、反射されたレーザ光線４２と標的記号１７との共線性 を妨げないことを保証するために蛍光透視機を処置的に用いる以前に、蛍光透視 機を上述のように再較正することが好ましい。 上述の処置の利点は、図８を参照すれば直ちに明白であろう。図８では、星５ ９が、例えば折れた大腿骨を補強する骨髄内部の放射線非透過性のロッドであっ て、大腿骨内のロッドの位置を恒久的に固定するために周囲の大腿骨を貫いて上 記骨髄内部のロッドの穴にねじをねじ込む必要があるロッドのような深所構造を 表わしている。外科手術台４７上の半球６０は、種々異なった放射線透過率をも つ周囲の骨および組織を表わす。 上記星の中心６２で表わされる骨髄内部の放射線非透過性のロッドおよび固定 ねじの穴の映像と、標的記号６１とが、テレビ表示面５５に見られる。蛍光透過 機５１の位置調整は、標的記号６１の中心を骨髄内部のロッド６２内の穴の中心 に重ねるようにして行なわれる。患者と蛍光透視機の位置を上述の関係に固定し た後、レーザ光線が可視の照準線を提供し、かつこの場合は骨髄内部のロッドの 穴である関心ある深所構造の位置と深所構造への接近軸を示すので、蛍光透視機 は、所望の場合は通電を停止される。外科医は、今や大腿骨に外科的に接近し、 ドリルの尖端がレーザ光線４２によって提供される照準線に追従する限り、ドリ ルは上記穴に直接接近するという全幅の確信をもって大腿骨を穿孔するのである 。現行の骨髄内部へのロッドの装着に伴う次のような面倒な問題で示されるよう に、本発明の方法と装置の必要性が長年に亘って感じられてきたのである。現行 の技術は、位置の情報を得るために繰り返して蛍光透視による映像を必要とし、 これは、同時に患者と外科医の双方にイオン化を起こす放射線への暴露をもたら す。現行の技術による試行錯誤は、結果として麻酔状態下で過度の時間を生じ、 穴の明け間違いおよび手術後の２次的な骨折をもたらす大腿骨の弱化を生じる。 しかし、本願の主発明は、骨髄内部のロッドへのねじの正確で迅速なねじ込みを 可能にし、このことが今度は、ねじ込みと麻酔状態下での時間とイオン化を起こ す放射線への患者の暴露とによる面倒な問題を効果的に減じる。 図９に示す本発明の他の実施例によれば、較正の制御が自動的であり、例えば 炭酸ガスレーザなどの外科レーザが、映し出された構造を切断し，焼き，凝固さ せまたは蒸発させるためにレーザダイオードの代わりに用いられる。さらに、外 科レーザのための経路を、穴よりもむしろ境界や領域を切断し，焼き，凝固させ ，蒸発させまたは切除するのが望まれる例に上述の機能を拡大するようにプログ ラムするのが有利である。 図９を参照すると、サーボモータ６４，６９が、較正およびプログラム運転中 にＸステージとＹステージを位置づける。Ｘサーボモータ６４は、図２，３，４ ，５の軸４１の機能に対応する軸５８に取り付けられる。Ｘサーボモータ６４は 、スライド６５，６６によって枠６７に滑動可能に取り付けられて、較正とプロ グラム運転中にＸステージ３８の変位に対応するモータの変位を可能にする。加 え て、枠６７は、スライドレール８０に滑動可能に取り付けられ、このスライドレ ールは、Ｙステージ３４の変位に対応する枠６７およびモータ６４の変位を可能 にするようにベース３０に恒久的に取り付けられる。Ｙサーボモータ６９は、図 ２，３，４，５の軸２６に機能的に対応する軸６８に取り付けられる。Ｙサーボ モータ６９は、スライド７０，７１によって枠７２に滑動可能に取り付けられて 、較正およびプログラム運転中にＹステージ３４の変位に対応するモータの変位 を可能にする。 上述の第１の実施例で概説した較正の手順に従って、図４に示した較正管１５ と付属のベース１０は、図３に示すように取り外すことができる。炭酸ガスレー ザは、レーザダイオード６に代わって置き換えられ、炭酸ガスレーザを反射する に適した鏡が、炭酸ガスレーザをレーザダイオードから反射された光線と同じ経 路に沿う方向に向けるように取り付けられる。 図９に示すように、Ｚ軸の駆動機構をもつ自動焦点機構が、較正管のベースと 同じ態様で同じ位置に取り付けられる。Ｚ軸の駆動機構をもつ自動焦点機構は、 特に商標名アキュフォーカス（ACCUFOCUS）でミシガン州サウスフィールド48037 -2064に在るレーザメックカンパニーによって販売されているような装置にする ことできる。上記自動焦点機構は、ハウジング７３内のＺ軸のサーボモータ駆動 機構と、焦点合わせの尖端７９と、高圧ジェットマニホールド７８と、大口径レ ンズのマニホールド７７と、通路カバー８２を含む。自動焦点機構は、ベース板 ７４とそのうちの２つ７５，７６が示された付属の取付ねじによってＸステージ ３８に取り付けられる。図９に示すように、レーザ６および３つのサーボモータ ６４，６９，７３に通電するための制御導線が、制御箱８１に取り付けられる。 サーボモータ７３，６９，６４のプログラムと制御は、手動から自動まで種々の 手段によって達成することができる。手動モードでは、炭酸ガスレーザの動作の 各軸は、スイッチおよびこれに付属する従来技術で公知の制御回路によってマニ ュアルで制御される。自動モードでは、表示面５５に映された深所構造のＸ，Ｙ ，Ｚ座標は、外科医がもったライトペンと表示面５５に重ね合わされたデジタル 化格子との協働によってコンピュータに入力され、上記協働が、経路座標のコン ピュータへの 入力を可能にする。これらの座標は、外科レーザを載せた後、外科医が描いたラ イトペンの軌跡に倣って外科レーザによって切除される領域を制御するために用 いられる。 ２重放射ターゲティングシステムの択一的な実施例は、図１０〜１６に示され る。図１０〜１６の対応する部材は、図１，４，５，６の部材の対応する参照番 号をもち、再度説明されない。 この実施例の先に述べた実施例に対する第１の相違は、標的記号１６の位置で ある。図１０，１４を参照すると、十字線１７をもつ標的記号１６は、放射線透 過性の鏡７と放射源１の間に位置する。標的記号１６のために他の位置を用いる ことができるが、標的記号１６は、図１２，１３に示すように好ましくは放射線 透過性の鏡７の近くでＸステージ３８に取り付けられる。標的記号１６は、図１ ５，１６に示されるようにスクリーン４９にはもはや取り付けられない。標的記 号１６は、ねじや接着剤などの他種の固定手段によってＸステージ３８に取り付 けることもできるが、この特別な実施例では、標的記号１６は、Ｘステージ３８ と一体に形成されている。標的記号１６は、十字線の中心がレーザ光線の経路と 同軸になるようにシステムに連結されるのが好ましい。システムが較正されると 、上記軸も較正管１５内の十字線１２，１３の中心を通る。 システムが通電されると、図７を参照して既に述べたように、モニタ５３の表 示面５５に映像が現われる。図１０〜１３に述べた実施例では、表示面５５上の 映像は、放射線の経路に概ね位置する十字線１７，１２，１３からなる。表示面 ５５に１組以上の十字線が現われたなら、システムを較正する必要がある。先に 非常に詳しく説明したように、Ｘ軸ねじ４１とＹ軸ねじ２６は、十字線１７，１ ２，１３が互いに重なるように整列するよう調整するために用いられる。十字線 １７，１２と１３との重なり合いは、軸が十字線１２と１３および十字線１７の 中心を通り、軸が同定可能な放射線と同一直線上にあることを示す。 レーザ光線が較正管の軸と、したがって同定可能な放射線と同一直線上にある ことを確認するために、光線位置指示器（図示せず）をレーザ光線４２とイメー ジ増強器４９との交点に置くことができる。光線位置指示器の中心が重なり合っ た 十字線の中心にあれば、レーザ光線４２は、同定可能な放射線と同一直線上にあ る。システムが一旦較正されると、較正管１５は、Ｘ線源４６およびイメージ増 強器４９に取り付けられた２重放射ターゲット装置からの操作距離を増加させる ために取り外すことができる。 本発明の基本概念をこのように述べてきたので、上述の詳細な開示が、制限す るものとしてでなく、例としてのみ述べることを意図していることは、当業者に とって容易に明らかになろう。ここに特別に記載はしなかったが、当業者は、種 々の変更，改善および修正を行ない，かつこれらを意図できる。これらの修正， 変更および改善は、この明細書で示唆することが意図されており、本発明の真意 内および範囲内にある。従って、本発明は、次の請求項およびこれと均等なもの にのみ制限されるのである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年４月６日 【補正内容】 請求の範囲 １．２重放射の映像およびターゲティングシステムであって、 第１の放射源と、この第１の放射源と検出器の間に配置された対象物の放射に よる映像を供給するための上記検出器を含む手段であって、上記放射が、上記対 象物を照射してこの対象物を通るとともに上記放射源と検出器の間の経路に沿っ て延在するような上記検出器を含む手段と、上記第１の放射源に取り付けられて 上記経路に交差するとともに、互いに直交しかつ上記経路に直交する２軸に沿っ て増分的に移動可能で位置決め可能な手段を含み、上記経路によって交差される 少なくとも一部が上記第１の放射源からの放射に対して透過性である固定具と、 この固定具の放射線に対して透過性である部分に取り付けられ，かつ上記経路に よって交差される放射線透過性の鏡と、上記固定具に載せられて上記鏡に入射す る可視の放射ビームを供給し，かつ上記経路から分岐するとともに、上記可視の 放射ビームが上記鏡で上記経路に沿って反射されるような第２の放射源とを有す る蛍光透視の映像手段と、 上記固定具に取り外し可能に取り付けられて上記経路に沿って延在し、上記検 出器を含む手段に，上記可視の放射ビームと上記第１の放射源から放射される同 定可能な放射線との相互整列の視覚的表示を与える手段と、上記検出器上の上記 経路と可視の放射ビームとの交点に取り付けられる放射線非透過性の指標記号と を含む共線化手段とを備えたことを特徴とする２重放射ターゲティングシステム 。 ２．上記放射線非透過性の指標記号は、上記第１の放射源の放射線と上記可視の 放射ビームが同一直線上にのるとき、これら放射線と可視の放射ビームとの交点 に配置されることを特徴とする請求項１に記載の２重放射ターゲティングシステ ム。 ３．上記第１の放射源は、Ｘ線であり、上記第２の放射源は、レーザであること を特徴とする請求項２に記載の２重放射ターゲティングシステム。 ４．上記レーザは、上記対象物に切り込むに十分な出力で運転できることを特徴 とする請求項３に記載の２重放射ターゲティングシステム。 ５．上記増分的に移動可能で位置決め可能な手段を駆動するためのモータ運転手 段をさらに備えたことを特徴とする請求項１に記載の２重放射ターゲティングシ ステム。 ６．上記共線化手段は、上記経路に対する上記同定可能な放射線の位置を表示す るための手段をもつ管を備えたことを特徴とする請求項１に記載の２重放射ター ゲティングシステム。 ７．上記表示するための手段は、上記管の軸に沿って交差するように整列された 上記管の両端を横切る放射線非透過性の十字線であることを特徴とする請求項６ に記載の２重放射ターゲティングシステム。 ８．第１の放射源と検出器との間の線に沿って配置された対象物の内部の深所構 造を映し出すための上記第１の放射源から発せられた第１の放射によって運転で きる２重放射ターゲティング装置において、 可視の放射線の第２の放射源と、上記第１の放射に対して実質的に透過性で、 かつ上記第１の放射源と上記対象物の片側との間の上記線に沿って配置された固 定具と、この固定具に取り付けられて上記可視の放射線を反射し，かつ上記第１ の放射に対して実質的に透過性である鏡と、上記線に沿う方向に互いに隔たった １対の十字線を含む較正手段と、上記十字線の映像が映し出される映像手段と、 上記１対の十字線をその映像が上記映像手段上で重なり合うまで位置合わせする ための手段であって、これによって上記第１の放射の同定可能な放射線が上記線 に沿って伝わるように上記装置が較正され、上記第１の放射の同定可能な放射線 が上記鏡を通って伝わるように上記鏡が上記線に沿って配置されるような位置合 せのための手段と、上記可視の放射線の反射部分が上記鏡から上記線に沿って上 記対象物の方向へ上記同定可能な放射線と共線関係で延在するように上記鏡を移 動させる位置合わせ手段と、上記第１の放射に対して少なくとも部分的に透過性 で、上記対象物と検出器との間の上記線上に配置され、これによって上記対象物 の内部の深所構造が、上記対象物上に上記線に沿って入射する上記反射部分によ って限定される照準線に沿って位置できるような標的記号とを備えたことを特徴 とする２重放射ターゲティング装置。 ９．上記第１の放射源は、Ｘ線を発生し、上記第２の放射源は、レーザビームを 発生することを特徴とする請求項８に記載の２重放射ターゲティング装置。 １０．レーザと中心軸に沿って対象物を通ってＸ線検出器にＸ線ビームを発する Ｘ線映像システムとを用いた２重放射ターゲティング装置において、 上記レーザから発せられたビームをＸ線ビームの中心軸に沿って上記対象物の 方向へ向けるように配置されたＸ線に対して透過性の鏡と、上記中心軸に沿って 上記対象物と上記Ｘ線検出器との間に配置されたＸ線に対して非透過性の標的記 号と、上記軸に沿って互いに隔てて配置された十字線をもち、上記軸を横切って 移動するように搭載された較正管と、上記Ｘ線の同定可能な放射線が上記軸と同 一直線上にきたとき、上記十字線の映像が重なり合うように映し出されるＸ線映 像装置と、光学的なビームを上記対象物の内部の構造物にターゲティングさせる ために上記軸と同軸をなす照準線に沿って方向づける手段とを備えたことを特徴 とする２重放射ターゲティング装置。 １１．Ｘ線を透過するが、部材の標的領域の位置を通る照準線に沿って投射され る光ビームに対しては光学的に非透過性である対象物内に埋め込まれた上記部材 の標的領域を照明する方法において、 Ｘ線ビームの同定可能な放射線を線に沿って配置し、上記光ビームと上記同定 可能な放射線とを両者が上記線に沿って同軸の関係になるように配置することに よって較正を行なうステップであって、上記同定可能な放射線は較正ステップの 間じゅう上記線に沿って位置づけられるような較正ステップと、上記同軸の関係 の放射線と光ビームとによる光とＸ線との両方の照明下で可視の標的を上記線と 交差するように整列させ、上記同定可能な放射線を上記標的領域と上記標的とに 整列させるこの標的の整列は、上記標的領域が上記線によって交差され、上記線 に沿って上記光ビームによる照明が提供されるようなものである標的整列ステッ プとからなることを特徴とする標的領域を照明する方法。 １２．上記対象物は、動物解剖の部位であり、上記部材は、上記部位に含まれる 骨であり、上記領域は、上記骨に内移植されたロッドの穴の箇所であり、上記方 法は、上記照準線に沿って上記骨に向かって上記部位に切開を施すステップを含 むことを特徴とする請求項１１に記載の標的領域を照明する方法。 １３．上記骨を上記照準線に沿って穿孔して、この穿孔された穴と上記ロッドの 穴とに、上記ロッドと骨とを固定する要素を挿入するための穴を設ける穿孔ステ ップをさらに備えることを特徴とする請求項１２に記載の標的領域を照明する方 法。 １４．Ｘ線を透過するが、部材の標的領域の位置を通る照準線に沿って投射され る光ビームに対しては光学的に非透過性である対象物内に埋め込まれた上記部材 の標的領域を照明するためのシステムにおいて、 上記照準線に沿って互いに隔てて配置され、かつ上記照準線を横切る平面内で 直交する関係の方向に移動可能で、上記Ｘ線ビームの同定可能な放射線を上記照 準線に沿って位置づけて上記システムを較正するための非透過性の十字線を含む 手段と、上記光ビームを上記同定可能な放射線に整列させて、上記同定可能な放 射線と光ビームとが上記照準線に沿って同軸になるように整列させる手段と、上 記同軸の関係の放射線と光ビームとによる光とＸ線との両方の照明下で可視の標 的を整列させ、上記Ｘ線ビームを上記標的領域と上記標的とに整列させるこの標 的の整列は、上記標的領域が上記照準線によって交差されるような標的整列手段 と、上記照準線に沿って上記光ビームによる照明を提供するための手段とを備え たことを特徴とする標的領域を照明するためのシステム。 １５．上記対象物は、動物解剖の部位であり、上記部材は、上記部位に含まれる 骨であり、上記領域は、上記骨に内移植されたロッドの穴の箇所であり、上記シ ステムは、上記照準線に沿って上記骨に向かって上記部位に切開を施す手段を含 むことを特徴とする請求項１４に記載の標的領域を照明するためのシステム。 １６．上記光ビームは、上記骨を上記照準線に沿って穿孔して、この穿孔された 穴に、上記ロッドと骨とを固定する要素を挿入するための穴を設けるのを案内す るための手段を提供することを特徴とする請求項１５に記載の標的領域を照明す るためのシステム。 １７．上記システムは、上記ビームを供給するためのレーザを含み、このレーザ は、上記切開を行なうに十分な強度であることを特徴とする請求項１５に記載の 標的領域を照明するためのシステム。 １８．上記レーザビームは、上記穴を穿孔するに十分な強度でもあることを特徴 とする請求項１５に記載の標的領域を照明するためのシステム。 １９．２重放射の映像およびターゲティングシステムであって、 第１の放射源と、この第１の放射源と検出器の間に配置された対象物の放射に よる映像を供給するための上記検出器を含む手段であって、上記放射が、上記対 象物を照射してこの対象物を通るとともに上記放射源と検出器の間の経路に沿っ て延在するような上記検出器を含む手段と、上記第１の放射源に取り付けられて 上記経路に交差するとともに、互いに直交しかつ上記経路に直交する２軸に沿っ て増分的に移動可能で位置決め可能な手段を含み、上記経路によって交差される 少なくとも一部が上記第１の放射源からの放射に対して透過性である固定具と、 この固定具の放射線に対して透過性である部分に取り付けられ，かつ上記経路に よって交差される放射線透過性の鏡と、上記固定具に載せられて上記鏡に入射す る可視の放射ビームを供給し，かつ上記経路から分岐するとともに、上記可視の 放射ビームが上記鏡で上記経路に沿って反射されるような第２の放射源とを有す る蛍光透視の映像手段と、 上記固定具に取り外し可能に取り付けられて上記経路に沿って延在し、上記検 出器を含む手段に，上記可視の放射ビームと上記第１の放射源から放射される同 定可能な放射線との相互整列の視覚的表示を与える手段と、上記第１の放射源と 上記放射線透過性の鏡との間の上記固定具に取り付けられる放射線非透過性の指 標記号であって、上記可視のビームと上記第１の放射源からの放射線との相互整 列を示す視覚的表示を上記映像を供給するための手段に提供すべく上記経路に取 り付けられているような指標記号とを含む共線化手段とを備えたことを特徴とす る２重放射ターゲティングシステム。 ２０．上記第１の放射源は、Ｘ線であり、上記第２の放射源は、レーザであるこ とを特徴とする請求項１９に記載の２重放射ターゲティングシステム。 ２１．上記レーザは、上記対象物に切り込むに十分な出力で運転できることを特 徴とする請求項２０に記載の２重放射ターゲティングシステム。 ２２．上記増分的に移動可能で位置決め可能な手段を駆動するためのモータ運転 手段をさらに備えたことを特徴とする請求項１９に記載の２重放射ターゲティン グシステム。 ２３．上記共線化手段は、上記経路に対する上記同定可能な放射線の位置を表示 するための手段をもつ管を備えたことを特徴とする請求項１９に記載の２重放射 ターゲティングシステム。 ２４．上記表示するための手段は、上記管の軸に沿って交差するように整列され た上記管の両端を横切る放射線非透過性の十字線であることを特徴とする請求項 ２３に記載の２重放射ターゲティングシステム。 ２５．第１の放射源と検出器との間の線に沿って配置された対象物の内部の深所 構造を映し出すための上記第１の放射源から発せられた第１の放射によって運転 できる２重放射ターゲティング装置において、 可視の放射線の第２の放射源と、上記第１の放射に対して実質的に透過性で、 かつ上記第１の放射源と上記対象物の片側との間の上記線に沿って配置された固 定具と、この固定具に取り付けられて上記可視の放射線を反射し，かつ上記第１ の放射に対して実質的に透過性である鏡と、上記線に沿う方向に互いに隔たった １対の十字線を含む較正手段と、上記十字線の映像が映し出される映像手段と、 上記１対の十字線をその映像が上記映像手段上で重なり合うまで位置合わせする ための手段であって、これによって上記第１の放射の同定可能な放射線が上記線 に沿って伝わるように上記装置が較正され、上記第１の放射の同定可能な放射線 が上記鏡を通って伝わるように上記鏡が上記線に沿って配置されるような位置合 せのための手段と、上記可視の放射線の反射部分が上記鏡から上記線に沿って上 記対象物の方向へ上記同定可能な放射線と共線関係で延在するように上記鏡を移 動させる位置合わせ手段と、上記第１の放射に対して少なくとも部分的に透過性 で、上記第１の放射源と上記鏡との間の上記固定具に取り付けられる指標記号で あって、上記位置合わせ手段が十字線に重なり合うまで上記映像手段上に現われ る上記十字線を含むような指標記号とを備えたことを特徴とする２重放射ターゲ ティング装置。 ２６．上記第１の放射源は、Ｘ線を発生し、上記第２の放射源は、レーザビーム を発生することを特徴とする請求項２５に記載の２重放射ターゲティング装置。 ２７．レーザと中心軸に沿って対象物を通ってＸ線検出器にＸ線ビームを発する Ｘ線映像システムとを用いた２重放射ターゲティング装置において、 上記レーザから発せられたビームをＸ線ビームの中心軸に沿って上記対象物の 方向へ向けるように配置されたＸ線に対して透過性の鏡と、上記中心軸に沿って 上記鏡の後方に配置されたＸ線に対して非透過性の標的記号と、上記軸に沿って 互いに隔てて配置された１対の十字線をもち、上記軸を横切って移動するように 搭載された較正管と、上記Ｘ線の同定可能な放射線が上記軸と同一直線上にきた とき、上記較正管および標的記号からの上記１対の十字線の映像が重なり合うよ うに映し出されるＸ線映像装置と、光学的なビームを上記対象物の内部の構造物 にターゲティングさせるために上記軸と同軸をなす照準線に沿って方向づける手 段とを備えたことを特徴とする２重放射ターゲティング装置。 ２８．Ｘ線を透過するが、部材の標的領域の位置を通る照準線に沿って投射され る光ビームに対しては光学的に非透過性である対象物内に埋め込まれた上記部材 の標的領域を照明する方法において、 Ｘ線ビームの同定可能な放射線を線に沿って配置し、上記光ビームと上記同定 可能な放射線とを両者が上記線に沿って同軸の関係になるように配置することに よって較正を行なうステップであって、上記同定可能な放射線は較正ステップの 間じゅう上記線に沿って位置づけられるような較正ステップと、上記同軸の関係 の放射線と光ビームとによる可視光とＸ線との両方の照明下で可視の標的を上記 線と交差するように整列させ、上記同定可能な放射線を上記標的領域と上記標的 とに整列させるこの標的の整列は、上記標的領域が上記線によって交差され、上 記線に沿って上記光ビームによる照明が提供されるようなものである標的整列ス テップとからなることを特徴とする標的領域を照明する方法。 ２９．上記対象物は、動物解剖の部位であり、上記部材は、上記部位に含まれる 骨であり、上記領域は、上記骨に内移植されたロッドの穴の箇所であり、上記方 法は、上記照準線に沿って上記骨に向かって上記部位に切開を施すステップを含 むことを特徴とする請求項２８に記載の標的領域を照明する方法。 ３０．上記骨を上記照準線に沿って穿孔して、この穿孔された穴と上記ロッドの 穴とに、上記ロッドと骨とを固定する要素を挿入するための穴を設ける穿孔ステ ップをさらに備えることを特徴とする請求項２９に記載の標的領域を照明する方 法。 ３１．Ｘ線を透過するが、部材の標的領域の位置を通る照準線に沿って投射され る光ビームに対しては光学的に非透過性である対象物内に埋め込まれた上記部材 の標的領域を照明するためのシステムにおいて、 上記照準線に沿って互いに隔てて配置され、かつ上記照準線を横切る平面内で 直交する関係の方向に移動可能で、上記Ｘ線ビームの同定可能な放射線を上記照 準線に沿って位置づけて上記システムを較正するためのＸ線非透過性の１対の十 字線を含む手段と、上記光ビームを上記同定可能な放射線に整列させて、上記同 定可能な放射線と光ビームとが上記照準線に沿って同軸になるように整列させる 手段と、上記同軸の関係の放射線と光ビームとによる光とＸ線との両方の照明下 で可視の標的を整列させ、上記Ｘ線ビームを上記標的領域と上記標的とに整列さ せるこの標的の整列は、上記標的領域が上記照準線によって交差されるような標 的整列手段と、上記照準線に沿って上記光ビームによる照明を提供するための手 段とを備えたことを特徴とする標的領域を照明するためのシステム。 ３２．上記対象物は、動物解剖の部位であり、上記部材は、上記部位に含まれる 骨であり、上記領域は、上記骨に内移植されたロッドの穴の箇所であり、上記シ ステムは、上記照準線に沿って上記骨に向かって上記部位に切開を施す手段を含 むことを特徴とする請求項３１に記載の標的領域を照明するためのシステム。 ３３．上記光ビームは、上記骨を上記照準線に沿って穿孔して、この穿孔された 穴に、上記ロッドと骨とを固定する要素を挿入するための穴を設けるのを案内す るための手段を提供することを特徴とする請求項３２に記載の標的領域を照明す るためのシステム。 ３４．上記システムは、上記ビームを供給するためのレーザを含み、このレーザ は、上記切開を行なうに十分な強度であることを特徴とする請求項３３に記載の 標的領域を照明するためのシステム。 ３５．上記レーザビームは、上記穴を穿孔するに十分な強度でもあることを特徴 とする請求項３３に記載の標的領域を照明するためのシステム。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リフェソ、ロバート・エム アメリカ合衆国 14051 ニューヨーク、 イースト・アマースト、ハルストン・パー クウェイ 184番

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．２重放射の映像およびターゲティングシステムであって、 第１の放射源と、この第１の放射源と検出器の間に配置された対象物の放射に よる映像を供給するための上記検出器を含む手段であって、上記放射が、上記対 象物を照射してこの対象物を通るとともに上記放射源と検出器の間の経路に沿っ て延在するような上記検出器を含む手段と、上記第１の放射源に取り付けられて 上記経路に交差するとともに、互いに直交しかつ上記経路に直交する２軸に沿っ て増分的に移動可能で位置決め可能な手段を含み、上記経路によって交差される 少なくとも一部が上記第１の放射源からの放射に対して透過性である固定具と、 この固定具の放射線に対して透過性である部分に取り付けられ，かつ上記経路に よって交差される放射線透過性の鏡と、上記固定具に載せられて上記鏡に入射す る可視の放射ビームを供給し，かつ上記経路から分岐するとともに、上記可視の 放射ビームが上記鏡で上記経路に沿って反射されるような第２の放射源とを有す る蛍光透視の映像手段と、 上記固定具に取り外し可能に取り付けられて上記経路に沿って延在し、上記検 出器を含む手段に，上記可視の放射ビームと上記第１の放射源から放射される同 定可能な放射線との相互整列の視覚的表示を与える手段と、上記検出器上の上記 経路と可視の放射ビームとの交点に取り付けられる放射線非透過性の指標記号と を含む共線化手段とを備えたことを特徴とする２重放射ターゲティングシステム 。 ２．上記放射線非透過性の指標記号は、上記第１の放射源の放射線と上記可視の 放射ビームが同一直線上にのるとき、これら放射線と可視の放射ビームとの交点 に配置されることを特徴とする請求項１に記載の２重放射ターゲティングシステ ム。 ３．上記第１の放射源は、Ｘ線であり、上記第２の放射源は、レーザであること を特徴とする請求項２に記載の２重放射ターゲティングシステム。 ４．上記レーザは、上記対象物に切り込むに十分な出力で運転できることを特徴 とする請求項３に記載の２重放射ターゲティングシステム。 ５．上記増分的に移動可能で位置決め可能な手段を駆動するためのモータ運転手 段をさらに備えたことを特徴とする請求項１に記載の２重放射ターゲティングシ ステム。 ６．上記共線化手段は、上記経路に対する上記同定可能な放射線の位置を表示す るための手段をもつ管を備えたことを特徴とする請求項１に記載の２重放射ター ゲティングシステム。 ７．上記表示するための手段は、上記管の軸に沿って交差するように整列された 上記管の両端を横切る放射線非透過性の十字線であることを特徴とする請求項６ に記載の２重放射ターゲティングシステム。 ８．第１の放射源と検出器との間の線に沿って配置された対象物の内部の深所構 造を映し出すための上記第１の放射源から発せられた第１の放射によって運転で きる２重放射ターゲティング装置において、 可視の放射線の第２の放射源と、上記第１の放射に対して実質的に透過性で、 かつ上記第１の放射源と上記対象物の片側との間の上記線に沿って配置された固 定具と、この固定具に取り付けられて上記可視の放射線を反射し，かつ上記第１ の放射に対して実質的に透過性である鏡と、上記線に沿う方向に互いに隔たった １対の十字線を含む較正手段と、上記十字線の映像が映し出される映像手段と、 上記１対の十字線をその映像が上記映像手段上で重なり合うまで位置合わせする ための手段であって、これによって上記第１の放射の同定可能な放射線が上記線 に沿って伝わるように上記装置が較正され、上記第１の放射の同定可能な放射線 が上記鏡を通って伝わるように上記鏡が上記線に沿って配置されるような位置合 せのための手段と、上記可視の放射線の反射部分が上記鏡から上記線に沿って上 記対象物の方向へ上記同定可能な放射線と共線関係で延在するように上記鏡を移 動させる位置合わせ手段と、上記第１の放射に対して少なくとも部分的に透過性 で、上記対象物と検出器との間の上記線上に配置され、これによって上記対象物 の内部の深所構造が、上記対象物上に上記線に沿って入射する上記反射部分によ って限定される照準線に沿って位置できるような標的記号とを備えたことを特徴 とする２重放射ターゲティング装置。 ９．上記第１の放射源は、Ｘ線を発生し、上記第２の放射源は、レーザビームを 発生することを特徴とする請求項８に記載の２重放射ターゲティング装置。 １０．レーザと中心軸に沿って対象物を通ってＸ線検出器にＸ線ビームを発する Ｘ線映像システムとを用いた２重放射ターゲティング装置において、 上記レーザから発せられたビームをＸ線ビームの中心軸に沿って上記対象物の 方向へ向けるように配置されたＸ線に対して透過性の鏡と、上記中心軸に沿って 上記対象物と上記Ｘ線検出器との間に配置されたＸ線に対して非透過性の標的記 号と、上記軸に沿って互いに隔てて配置された十字線をもち、上記軸を横切って 移動するように搭載された較正管と、上記Ｘ線の同定可能な放射線が上記軸と同 一直線上にきたとき、上記十字線の映像が重なり合うように映し出されるＸ線映 像装置と、光学的なビームを上記対象物の内部の構造物にターゲティングさせる ために上記軸と同軸をなす照準線に沿って方向づける手段とを備えたことを特徴 とする２重放射ターゲティング装置。 １１．Ｘ線を透過するが、部材の標的領域の位置を通る照準線に沿って投射され る光ビームに対しては光学的に非透過性である対象物内に埋め込まれた上記部材 の標的領域を照明する方法において、 Ｘ線ビームの同定可能な放射線を線に沿って配置し、上記光ビームと上記同定 可能な放射線とを両者が上記線に沿って同軸の関係になるように配置することに よって較正を行なうステップであって、上記同定可能な放射線は較正ステップの 間じゅう上記線に沿って位置づけられるような較正ステップと、上記同軸の関係 の放射線と光ビームとによる光とＸ線との両方の照明下で可視の標的を上記線と 交差するように整列させ、上記同定可能な放射線を上記標的領域と上記標的とに 整列させるこの標的の整列は、上記標的領域が上記線によって交差され、上記線 に沿って上記光ビームによる照明が提供されるようなものである標的整列ステッ プとからなることを特徴とする標的領域を照明する方法。 １２．上記対象物は、動物解剖の部位であり、上記部材は、上記部位に含まれる 骨であり、上記領域は、上記骨に内移植されたロッドの穴の箇所であり、上記方 法は、上記照準線に沿って上記骨に向かって上記部位に切開を施すステップを含 むことを特徴とする請求項１１に記載の標的領域を照明する方法。 １３．上記骨を上記照準線に沿って穿孔して、この穿孔された穴と上記ロッドの 穴とに、上記ロッドと骨とを固定する要素を挿入するための穴を設ける穿孔ステ ップをさらに備えることを特徴とする請求項１２に記載の標的領域を照明する方 法。 １４．Ｘ線を透過するが、部材の標的領域の位置を通る照準線に沿って投射され る光ビームに対しては光学的に非透過性である対象物内に埋め込まれた上記部材 の標的領域を照明するためのシステムにおいて、 上記照準線に沿って互いに隔てて配置され、かつ上記照準線を横切る平面内で 直交する関係の方向に移動可能で、上記Ｘ線ビームの同定可能な放射線を上記照 準線に沿って位置づけて上記システムを較正するための非透過性の十字線を含む 手段と、上記光ビームを上記同定可能な放射線に整列させて、上記同定可能な放 射線と光ビームとが上記照準線に沿って同軸になるように整列させる手段と、上 記同軸の関係の放射線と光ビームとによる光とＸ線との両方の照明下で可視の標 的を整列させ、上記Ｘ線ビームを上記標的領域と上記標的とに整列させるこの標 的の整列は、上記標的領域が上記照準線によって交差されるような標的整列手段 と、上記照準線に沿って上記光ビームによる照明を提供するための手段とを備え たことを特徴とする標的領域を照明するためのシステム。 １５．上記対象物は、動物解剖の部位であり、上記部材は、上記部位に含まれる 骨であり、上記領域は、上記骨に内移植されたロッドの穴の箇所であり、上記シ ステムは、上記照準線に沿って上記骨に向かって上記部位に切開を施す手段を含 むことを特徴とする請求項１４に記載の標的領域を照明するためのシステム。 １６．上記光ビームは、上記骨を上記照準線に沿って穿孔して、この穿孔された 穴に、上記ロッドと骨とを固定する要素を挿入するための穴を設けるのを案内す るための手段を提供することを特徴とする請求項１５に記載の標的領域を照明す るためのシステム。 １７．上記システムは、上記ビームを供給するためのレーザを含み、このレーザ は、上記切開を行なうに十分な強度であることを特徴とする請求項１５に記載の 標的領域を照明するためのシステム。 １８．上記レーザビームは、上記穴を穿孔するに十分な強度でもあることを特徴 とする請求項１５に記載の標的領域を照明するためのシステム。 １９．２重放射の映像およびターゲティングシステムであって、 第１の放射源と、この第１の放射源と検出器の間に配置された対象物の放射に よる映像を供給するための上記検出器を含む手段であって、上記放射が、上記対 象物を照射してこの対象物を通るとともに上記放射源と検出器の間の経路に沿っ て延在するような上記検出器を含む手段と、上記第１の放射源に取り付けられて 上記経路に交差するとともに、互いに直交しかつ上記経路に直交する２軸に沿っ て増分的に移動可能で位置決め可能な手段を含み、上記経路によって交差される 少なくとも一部が上記第１の放射源からの放射に対して透過性である固定具と、 この固定具の放射線に対して透過性である部分に取り付けられ，かつ上記経路に よって交差される放射線透過性の鏡と、上記固定具に載せられて上記鏡に入射す る可視の放射ビームを供給し，かつ上記経路から分岐するとともに、上記可視の 放射ビームが上記鏡で上記経路に沿って反射されるような第２の放射源とを有す る蛍光透視の映像手段と、 上記固定具に取り外し可能に取り付けられて上記経路に沿って延在し、上記検 出器を含む手段に，上記可視の放射ビームと上記第１の放射源から放射される同 定可能な放射線との相互整列の視覚的表示を与える手段と、上記第１の放射源と 上記放射線透過性の鏡との間の上記固定具に取り付けられる放射線非透過性の指 標記号であって、上記可視のビームと上記第１の放射源からの放射線との相互整 列を示す視覚的表示を上記映像を供給するための手段に提供すべく上記経路に取 り付けられているような指標記号とを含む共線化手段とを備えたことを特徴とす る２重放射ターゲティングシステム。 ２０．上記第１の放射源は、Ｘ線であり、上記第２の放射源は、レーザであるこ とを特徴とする請求項１９に記載の２重放射ターゲティングシステム。 ２１．上記レーザは、上記対象物に切り込むに十分な出力で運転できることを特 徴とする請求項２０に記載の２重放射ターゲティングシステム。 ２２．上記増分的に移動可能で位置決め可能な手段を駆動するためのモータ運転 手段をさらに備えたことを特徴とする請求項１９に記載の２重放射ターゲティン グシステム。 ２３．上記共線化手段は、上記経路に対する上記同定可能な放射線の位置を表示 するための手段をもつ管を備えたことを特徴とする請求項１９に記載の２重放射 ターゲティングシステム。 ２４．上記表示するための手段は、上記管の軸に沿って交差するように整列され た上記管の両端を横切る放射線非透過性の十字線であることを特徴とする請求項 ２３に記載の２重放射ターゲティングシステム。 ２５．第１の放射源と検出器との間の線に沿って配置された対象物の内部の深所 構造を映し出すための上記第１の放射源から発せられた第１の放射によって運転 できる２重放射ターゲティング装置において、 可視の放射線の第２の放射源と、上記第１の放射に対して実質的に透過性で、 かつ上記第１の放射源と上記対象物の片側との間の上記線に沿って配置された固 定具と、この固定具に取り付けられて上記可視の放射線を反射し，かつ上記第１ の放射に対して実質的に透過性である鏡と、上記線に沿う方向に互いに隔たった １対の十字線を含む較正手段と、上記十字線の映像が映し出される映像手段と、 上記１対の十字線をその映像が上記映像手段上で重なり合うまで位置合わせする ための手段であって、これによって上記第１の放射の同定可能な放射線が上記線 に沿って伝わるように上記装置が較正され、上記第１の放射の同定可能な放射線 が上記鏡を通って伝わるように上記鏡が上記線に沿って配置されるような位置合 せのための手段と、上記可視の放射線の反射部分が上記鏡から上記線に沿って上 記対象物の方向へ上記同定可能な放射線と共線関係で延在するように上記鏡を移 動させる位置合わせ手段と、上記第１の放射に対して少なくとも部分的に透過性 で、上記第１の放射源と上記鏡との間の上記固定具に取り付けられる指標記号で あって、上記位置合わせ手段が十字線に重なり合うまで上記映像手段上に現われ る上記十字線を含むような指標記号とを備えたことを特徴とする２重放射ターゲ ティング装置。 ２６．上記第１の放射源は、Ｘ線を発生し、上記第２の放射源は、レーザビーム を発生することを特徴とする請求項２５に記載の２重放射ターゲティング装置。 ２７．レーザと中心軸に沿って対象物を通ってＸ線検出器にＸ線ビームを発する Ｘ線映像システムとを用いた２重放射ターゲティング装置において、 上記レーザから発せられたビームをＸ線ビームの中心軸に沿って上記対象物の 方向へ向けるように配置されたＸ線に対して透過性の鏡と、上記中心軸に沿って 上記鏡の後方に配置されたＸ線に対して非透過性の標的記号と、上記軸に沿って 互いに隔てて配置された十字線をもち、上記軸を横切って移動するように搭載さ れた較正管と、上記Ｘ線の同定可能な放射線が上記軸と同一直線上にきたとき、 上記較正管および標的記号からの上記十字線の映像が重なり合うように映し出さ れるＸ線映像装置と、光学的なビームを上記対象物の内部の構造物にターゲティ ングさせるために上記軸と同軸をなす照準線に沿って方向づける手段とを備えた ことを特徴とする２重放射ターゲティング装置。 ２８．Ｘ線を透過するが、部材の標的領域の位置を通る照準線に沿って投射され る光ビームに対しては光学的に非透過性である対象物内に埋め込まれた上記部材 の標的領域を照明する方法において、 Ｘ線ビームの同定可能な放射線を線に沿って配置し、上記光ビームと上記同定 可能な放射線とを両者が上記線に沿って同軸の関係になるように配置することに よって較正を行なうステップであって、上記同定可能な放射線は較正ステップの 間じゅう上記線に沿って位置づけられるような較正ステップと、上記同軸の関係 の放射線と光ビームとによる可視光とＸ線との両方の照明下で可視の標的を上記 線と交差するように整列させ、上記同定可能な放射線を上記標的領域と上記標的 とに整列させるこの標的の整列は、上記標的領域が上記線によって交差され、上 記線に沿って上記光ビームによる照明が提供されるようなものである標的整列ス テップとからなることを特徴とする標的領域を照明する方法。 ２９．上記対象物は、動物解剖の部位であり、上記部材は、上記部位に含まれる 骨であり、上記領域は、上記骨に内移植されたロッドの穴の箇所であり、上記方 法は、上記照準線に沿って上記骨に向かって上記部位に切開を施すステップを含 むことを特徴とする請求項２８に記載の標的領域を照明する方法。 ３０．上記骨を上記照準線に沿って穿孔して、この穿孔された穴と上記ロッドの 穴とに、上記ロッドと骨とを固定する要素を挿入するための穴を設ける穿孔ステ ップをさらに備えることを特徴とする請求項２９に記載の標的領域を照明する方 法。 ３１．Ｘ線を透過するが、部材の標的領域の位置を通る照準線に沿って投射され る光ビームに対しては光学的に非透過性である対象物内に埋め込まれた上記部材 の標的領域を照明するためのシステムにおいて、 上記照準線に沿って互いに隔てて配置され、かつ上記照準線を横切る平面内で 直交する関係の方向に移動可能で、上記Ｘ線ビームの同定可能な放射線を上記照 準線に沿って位置づけて上記システムを較正するためのＸ線非透過性の十字線を 含む手段と、上記光ビームを上記同定可能な放射線に整列させて、上記同定可能 な放射線と光ビームとが上記照準線に沿って同軸になるように整列させる手段と 、上記同軸の関係の放射線と光ビームとによる光とＸ線との両方の照明下で可視 の標的を整列させ、上記Ｘ線ビームを上記標的領域と上記標的とに整列させるこ の標的の整列は、上記標的領域が上記照準線によって交差されるような標的整列 手段と、上記照準線に沿って上記光ビームによる照明を提供するための手段とを 備えたことを特徴とする標的領域を照明するためのシステム。 ３２．上記対象物は、動物解剖の部位であり、上記部材は、上記部位に含まれる 骨であり、上記領域は、上記骨に内移植されたロッドの穴の箇所であり、上記シ ステムは、上記照準線に沿って上記骨に向かって上記部位に切開を施す手段を含 むことを特徴とする請求項３１に記載の標的領域を照明するためのシステム。 ３３．上記光ビームは、上記骨を上記照準線に沿って穿孔して、この穿孔された 穴に、上記ロッドと骨とを固定する要素を挿入するための穴を設けるのを案内す るための手段を提供することを特徴とする請求項３２に記載の標的領域を照明す るためのシステム。 ３４．上記システムは、上記ビームを供給するためのレーザを含み、このレーザ は、上記切開を行なうに十分な強度であることを特徴とする請求項３３に記載の 標的領域を照明するためのシステム。 ３５．上記レーザビームは、上記穴を穿孔するに十分な強度でもあることを特徴 とする請求項３３に記載の標的領域を照明するためのシステム。