JPH08508835A - ガス圧力制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明のガス圧力制御装置は、入口側で閉鎖皿（９）が軸方向に運動可能に弁スピンドル（７）に結合されているという特徴を有している。閉鎖皿（９）は、出口圧力が最小圧力よりも大きい場合には、弾性的な構造部材により開口方向に押圧されて弁貫通路（３）を解放するようになっている。また閉鎖皿（９）は、出口圧力が最小圧力以下に低下した場合には、最小貫流口（１２）を残して弁貫通路（３）を閉鎖する。本発明の装置は、中圧領域において使用するためのガス圧力制御装置である。ガス欠乏後の再スタートは自動的に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】 ガス圧力制御装置 技術分野 本発明は１つの入口と１つの出口とを有するケーシングを備えたガス圧力制御 装置であって、入口と出口との間に配置された弁貫通路と、弁皿と作業ダイヤフ ラムとを結合している弁スピンドルとを備え、前記弁貫通路は、出口側に弁座を 有して弁皿によって支配されている形式のものに関する。 背景技術 この種のガス圧力制御装置は、低圧領域及び中圧領域において使用されている 。 中圧領域（１００ミリバールから４バールまで）において使用する場合には、 圧力制御装置に安全遮断弁を直列接続する必要がある。安全遮断弁は、圧力制御 装置の出口内の圧力がガス欠乏のために最小圧力（下方の遮断点）を下廻った場 合又は出口圧力が最大圧力（上方の遮断点）を超過した場合に、圧力制御装置へ のガス供給を自動的に遮断する。 この場合の欠点は、再スタートするために安全遮断弁を手動で解錠しなければ ならないという点である。このことはガス欠乏の場合に特に不利である。それは 、ガス欠乏が、出口における圧力が高過ぎる場合より も頻繁に発生するからである。 発明の開示 従って本発明の課題は、ガス圧力制御装置を改良して、出口圧力がガス欠乏の ために最小圧力を下廻った場合にはガス供給を自動的に遮断し、最小圧力を再び 超過した場合にはガス供給を自動的に開始することができるようにすることにあ る。 上記課題を解決するため本発明に基くガス圧力制御装置は、入口側で閉鎖皿が 軸方向に移動可能に弁スピンドルに結合されており、閉鎖皿が弾性的な構造部材 によって開口方向に押圧されていて、出口の圧力が最小圧力よりも大きい場合に は、弁貫通路を解放し、出口の圧力が最小圧力以下に低下した場合には、閉鎖皿 が弁貫通路を充分に閉鎖して最小の量だけしか貫流できないようになっている、 という特徴を有している。 安全規則によれば、圧力制御装置の運転再開は、後続の消費機が遮断されてい る場合にだけ行い得るように規定されている。 この規定は本発明のガス圧力制御装置によって守られている。 ガス欠乏に対する安全装置は次のように機能している。 入口圧力が低下した場合には、出口圧力も所定の圧力に低下し、かつ閉鎖皿が 最終的に弁貫通路を閉じるようになるまで、弁皿が弁貫通路を益々開放する。 最小の貫流量は最小貫流口によって実現される。入口圧力が上昇すると、この 最小貫流量が後続の導管系に流れる。圧力制御装置の後方に続く総ての消費機が 接続された場合には出口圧力が増圧して、閉鎖皿が入口圧力によって閉鎖位置に 保持されている間に弁皿及び弁スピンドルが持ち上げられる。弁皿が閉鎖位置に 移動した場合に初めて、圧力が閉鎖皿の上下で平衡して、弾性的な構造部材が閉 鎖皿を上方に向って押圧するようになる。 特に有利な点は、入口圧力の出口圧力への衝撃的な移行が不可能であるという 点である。これによって、出口圧力が一時的に最大圧力を超過し、このため安全 遮断弁が上方の遮断点に接続されてガス供給が遮断されるという危険性を阻止す ることができる。 ガス圧力制御装置の貫流能力は、閉鎖皿によって著しく損われるようなことは ない。 有利には弁スピンドルが閉鎖皿のためのストッパを有している。この手段は構 造的に特に簡単である。 特に有利な実施例にあっては、最小貫流口がノズルとして閉鎖皿内に形成され ているという特徴を有している。このような形式で、最小の貫流量を簡単かつ正 確計測することができる。貫流量は時間当り３０リッタを超えてはならない。 有利には閉鎖皿と弁スピンドルとの間には案内スリーブが配置されている。 構造的に特に簡単なのは、弾性的な構造部材が弁皿上に載置されている場合で ある。 有利には弾性的な構造部材がバイアスのかけられた圧縮ばねとして構成されて いる。 図面の簡単な説明 次に、本発明のガス圧力制御装置の有利な実施例に基いて本発明を、図面に関 連させて詳しく説明する。その際 図１は制御中のガス圧力制御装置の縦断面図を表し、 図２は運転再開始時におけるガス圧力制御装置の縦断面図を表わしている。 発明を実施するための最良の形態 図１及び図２に基く圧力制御装置は、１つの入口１及び１つの出口２を備えた 図示されていないケーシングを有している。入口１と出口２との間には、出口側 に弁座４を、入口側に閉鎖皿シート５を、夫々有している弁貫通路３が位置して いる。弁貫通路３は、弁スピンドル７を介して作業ダイヤフラム８に結合された 弁皿６によって支配されている。 入口側で弁スピンドル７上に閉鎖皿９が位置し、該閉鎖皿９は、案内スリーブ １０を介して弁スピンドル７に、軸方向に運動可能に結合されている。閉鎖皿９ と弁皿６との間にはバイアスの負荷された圧縮ばね１１が位置しており、該圧縮 ばね１１は弁皿６上に載置 されている。閉鎖皿９は最小貫流のためのノズル１２を有している。 図１には、圧縮ばね１１が閉鎖皿９を弁スピンドル７の上方ストッパ１３に押 圧している状態が図示されている。放圧された状態で圧縮ばね１１のバイアスは 、閉鎖皿９の自重よりも大きくなっていなければならない。通常の制御工程の間 は閉鎖皿９が上方ストッパ１３に保持されており、その場合圧力制御装置の貫流 能力は閉鎖皿９によって殆んど損われない。 ガス欠乏の場合には次のように作動する。つまり入口圧力が低下した場合には 出口圧力も一定の圧力に低下する。弁皿６が益々開放され、最終的には閉鎖皿９ がシート５上に載置されて弁貫通路３が遮断されるようになる。 図２には運転再開時の状態が図示されている。圧力制御装置の後方に接続され た、図示されていない消費機は閉じている。圧力側に圧力が負荷された場合には 、小さなノズル１２を介し時間当り最大３０リッタの最小貫流量が図示されてい ない消費機への導管内に流れる。消費機が遮断されているので、出口圧力が徐々 に増圧する。閉鎖皿９が入口圧力によって閉鎖位置に保持されて、圧縮ばね１１ に負荷が掛けられている間に弁スピンドル７が上昇する。弁皿６が閉鎖位置でそ の弁座４に当接した場合に初めて、圧力が閉鎖皿９の上下において平衡し、圧縮 ばね１１が閉鎖ばね９を上 方に向って押圧するようになる。このようにして圧力制御装置は再び運転状態に 入る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＣＡ，ＣＮ， ＣＺ，ＦＩ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＬＫ，ＭＧ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＩ ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．１つの入口（１）と１つの出口（２）とを有するケーシングを備えたガス圧 力制御装置であって、入口（１）と出口（２）との間に配置された弁貫通路（３ ）と、弁皿（６）と作業ダイヤフラム（８）とを結合している弁スピンドル（７ ）とを備え、前記弁貫通路（３）は、出口側に弁座（４）を有して弁皿（６）に よって支配されている形式のものにおいて、 （イ）入口側で閉鎖皿（９）が軸方向に移動可能に弁スピンドル（７）に結合 されており、 （ロ）閉鎖皿（９）が弾性的な構造部材（１１）によって開口方向に押圧され ていて、出口（２）の圧力が最小圧力よりも大きい場合には、弁貫通路（３）を 解放し、 （ハ）出口（２）の圧力が最小圧力以下に低下した場合には、閉鎖皿（９）が 弁皿シート（５）を有する弁貫通路（３）を、最小貫流口（１２）を残して閉鎖 する ことを特徴とする、ガス圧力制御装置。 ２．弁スピンドル（７）が閉鎖皿（９）のためのストッパ（１３）を有している ことを特徴とする、請求項１記載のガス圧力制御装置。 ３．最小貫流口（１２）がノズルとして閉鎖皿（９） 内に形成されていることを特徴とする、請求項１又は２記載のガス圧力制御装置 。 ４．閉鎖皿（９）と弁スピンドル（７）との間に案内スリーブ（１０）が配置さ れていることを特徴とする、請求項１から３までのいずれか１項記載の圧力制御 装置。 ５．弾性的な構造部材（１１）が弁皿（６）上に載置されていることを特徴とす る、請求項１から４までのいずれか１項記載のガス圧力制御装置。 ６．弾性的な構造部材（１１）が、バイアスの負荷された圧縮ばねとして構成さ れていることを特徴とする、請求項１から５までのいずれか１項記載のガス圧力 制御装置。