JPH08508210A - 割回転ナイフ構造を有する自動トリマ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明の自動トリマは、種々の寸法のハガキ、栞、ちらしおよびクーポン帳を完全オンラインで印刷するのに従来の巻取り紙印刷機を利用する。本発明の自動トリマは、紙に穴をあけて折曲線（１４）を定めるための装置（１２）、および紙を折曲線に沿って折り曲げるための紙折り曲げ装置（１６）を備える。予備トリミングユニットは、最初に、折り曲げられた紙の左側と右側とをトリミングし、これは折り曲げられた紙の背部を除去することを含む。切り離された背部は、予備トリミングユニットから除去される。次いで、紙の上下縁部は、仕上げトリミングユニット内で紙が個々の製品に切断される前に、トリミングされる。仕上げトリミングユニットは、複数の調節可能な切断ブレードを含み、種々の寸法の製品に切断することを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】 割回転ナイフ構造を有する自動トリマ 発明の背景 １．発明の分野 本発明は、巻取り紙印刷機用の自動トリマ、およびそのためのナイフブレード 構造に関し、より詳しくは、割回転ナイフブレード構造を備えうる自動トリマを 用いて、様々な大きさのハガキ、栞、ちらし、クーポン帳等を製造することに関 する。 ２．従来技術 小さいハガキ等を印刷して切断するための現存する方法は、カードを印刷した 後に切断するための別個の工程を伴う。従来技術の工程は、巻取り紙印刷機上の 紙を細長く切断してシートにすることを伴う。次いで、細長く切断されたシート は巻取り紙印刷機から除去され、さらに別個の工程で切断される。この二段階の 工程では労働強化となり、かつ時間がかかる。 更に、従来技術の装置におけるナイフ構造の交換および修理では労働強化とな っていた。ナイフ構造の一体型ブレードの交換および修理には、一体型ブレード を支持軸またはハブから取り外すのに解体が必要であるため、４時間を要するこ とがある。種々の分野で使用するための割ブレード構造が開発されており、これ らの問題の幾つかを軽減することができる。公知の割ブレード構造の例は、米国 特許第3,850,069号、3,899,955号、4,570,517号および4,584,920号に記載されて いる。 本発明の目的は、従来技術の前記欠点を克服することである。本発明のもう一 つの目的は、巻取り紙印刷機とともに用い、この印刷機が単一のオンライン工程 で、様々な大きさのハガキ、栞、ちらし、クーポン帳等を切断できるようにする 自動トリマを提供することである。本発明のもう一つの目的は、迅速なナイフの 交換を提供する、自動トリマ用の割環状ナイフブレード構造を提供することであ る。 発明の概要 本発明は、巻取り紙印刷機とともに用い、単一のオンライン工程で、印刷機が 様々な大きさのハガキ、栞、ちらし、クーポン帳等を切断できるようにするのに 適用される自動トリマを提供する。本発明の自動トリマは、巻取り紙印刷機のト ロリ上に設置された紙穴あけホイールを備える。紙穴あけホイールは、折曲線に 沿って巻取り紙に穴をあける。巻取り紙印刷機は、巻取り紙を従来の様式で切断 して個々の紙シートにする。紙折曲装置は、折り曲げられた紙の第一側部に沿っ た背部を形成する折曲線に沿って紙シートを折り曲げる。 折り曲げられた紙は、次いで予備トリミングユニットに送られ、このユニット は折り曲げられた紙をトリミングする。予備トリミングユニットは、第一、第二 、第三および第四のナイフを含む。第一ナイフは、折り曲げられた紙を特定寸法 に切断するために、折り曲げられた紙の第二側部に位置している。第二ナイフは 、折り曲げられた紙から背部を切断するために、折り曲げられた紙の第一側部に 位置している。第三および第四ナイフは、折り曲げられた紙から、それぞれ上縁 部および下縁部をトリミングするように位置している。真空除去装置は、切り離 された背部を除去するために、第二ナイフの上方に位置している。一つの態様に おいて、予備トリミングユニットのナイフ構造は、自動的に個々に調節可能であ ってよい。 次いで紙は、仕上げトリミングユニット中で別個の最終製品に切断される。一 つの態様において、仕上げトリミングユニットは、従来の三ナイフトリマまたは 類似の装置の端部に取り付け可能な別個の装置である。仕上げトリミングユニッ トは、フレームを含み、仕上げトリミングユニットを通して切断される材料を輸 送するための供給機構が、フレーム上に据え付けられている。下ナイフ軸は、仕 上げトリミングユニットを通過する材料の通路の下で、フレームに据え付けられ ており、複数の下ナイフブレードが、隔てられた位置で下ナイフ軸上に取り付け られている。上ナイフ軸は、材料の通路の上で、フレームに据え付けられており 、少なくとも一個の上ナイフブレードが、上ナイフ軸上に調節可能に配置されて い る。上ナイフ軸および下ナイフ軸の両方を駆動するための駆動機構が備えられて いる。更に、仕上げトリミングユニットは、上ナイフブレードを上ナイフ軸に沿 って位置決めし、複数の下ナイフブレードから選択された下ナイフブレードと協 同して、材料を切断するのに適した少なくとも一つのナイフ対を形成するための ナイフ位置決め装置を備えている。 ナイフ構造は、分離可能なかみ合わせ部分を有するナイフブレードを含んでい てもよい。仕上げトリミングユニットのナイフ位置決め装置は、上ナイフ軸に取 り付けられ、かつ上ナイフ軸をナイフ調節位置に持ち上げるのに適した少なくと も一つの空気シリンダを備えることができ、これとともに、各々の上ナイフブレ ードに取り付けられ、上ナイフ軸がナイフ調節位置にあるとき、上ナイフ軸上の 上ナイフブレードの位置を調節する少なくとも１個の空気シリンダを備えること ができる。本発明の好ましい実施態様において、ナイフ位置決め装置は、各々の 上ナイフブレードに取り付けられた１対の空気シリンダを備え、この１対の空気 シリンダは、上ナイフ軸の相対する側で、各々の上ナイフブレードに取り付けら れる。上ナイフブレードに取り付けられた空気シリンダはまた、材料の切断中に かかる各々の上ナイフブレードの嵌合圧力を維持して、上ナイフブレードと、協 同する下ナイフブレードとの間の嵌合を維持するのに適用される。全ての空気シ リンダは、中央コントローラにより制御して、この方法を自動化することができ る。 本発明のこれらの利点および他の利点は、添付の図面に関連する好ましい実 施態様の記載から明らかにされるであろう。図面において、同じ参照番号は、全 体通して同じ部材を示す。 図面の簡単な説明 図１は、本発明に係る自動トリマシステムの穴あけホイールおよび保持装置を 説明する概要図であり； 図２は、本発明の第一態様に係る自動トリマシステムの予備トリミングユニッ トおよび仕上げトリミングユニットを説明する概要平面図であり； 図３は、図２の仕上げトリミングユニットの正面図であり； 図４は、図２および３の仕上げトリミングユニットの側面図であり； 図５は、図２〜４に示す仕上げトリミングユニットの上ブレード配置の拡大側 面図であり； 図６Ａは、本発明に係る割環状ナイフ構造の部分断面図であり； 図６Ｂは、図６Ａの割環状ナイフ構造の６Ｂ−６Ｂ線に沿った断面図であり； 図６Ｃは、図６Ａの割環状ナイフ構造の６Ｃ−６Ｃ線に沿った断面図であり； 図６Ｄは、図６Ａの割環状ナイフ構造の６Ｄ−６Ｄ線に沿った断面図であり； 図６Ｅは、本発明に係る第二の割環状ナイフ構造の側面図であり； 図７は、本発明の第二の態様に係る自動トリミングユニットの予備トリミング ユニットおよび仕上げトリミングユニットを説明する概要平面図である。 好ましい態様の記載 本発明の自動トリマは、従来の巻取り紙印刷機が、単一のオンライン工程で種 々の大きさのハガキ、栞、ちらし、クーポン帳等を切断できるようにする。本発 明の重要な要素は、穴あけ工程であって、この工程は、巻取り紙を正確に折り曲 げかつトリミングするのを可能にするために必要な穴あき折曲線１４を与える。 本発明によれば、図１に示すトロリ１０上に位置する切開ホイール（図示しない ）は、正確に位置しかつ機械加工された穴あけホイール１２で置き換えられてお り、その他は従来の巻取り紙印刷機と同様である。穴あけホイール１２は、好ま しくは機械加工されたステンレススチール製の穴あけホイールである。穴あけホ イール１２は、巻取り紙に折曲線１４に沿って穿孔を配列させる。折曲線１４の 穿孔は、以下に説明するように、巻取り紙の正確な折り曲げおよび紙Ｐのシート の適切なトリミングを可能にする。穴があけられた巻取り紙は、従来の様式で巻 取り紙印刷機を通して供給される。巻取り紙印刷機において、半ドラムＨはロー ラＲと協同して、巻取り紙印刷機を通る穴のあいた巻取り紙を引っ張り、かつ、 例えばローラＲ上のカッタブレード（図示しない）によって、巻取り紙を紙Ｐの シートに分離する。紙Ｐは、その中心線の折曲線１４に沿って穿孔を有する。次 いで、紙Ｐの穴あきシートは、折曲ブレードＦを有する従来の折曲ユニット１６ に供給され、折曲ブレードＦは、折曲線１４に沿って紙Ｐを折り曲げ、折り曲げ られた紙Ｐの一方の側部上に背部、あるいは背、Ｂを形成する。背部Ｂは、本ま たは雑誌の背であり、ここで頁が結合される。穴あけホイール１２を除いて、巻 取り紙印刷機の前記の要素は、半ドラムＨ、ローラＲ、カッタブレード（図示し ない）、および折曲ブレードＦを有する折曲ユニット１６を含めて、この技術に おいてよく知られた従来の要素であり、従来の様式で作動する。 保持された紙Ｐは、図２に示す予備トリミングユニット２０に供給される。予 備トリミングユニットは、保持された紙Ｐの左側を特定寸法にトリミングするた めの第一ナイフ２２を備える。保持された紙Ｐの左側は、第２図に示すように、 折曲ユニット１６により形成される背部Ｂの反対側である。予備トリミングユニ ット２０は、折り曲げられた紙Ｐの背部Ｂを切り離すのに適用される第二ナイフ ２４を含む。第一ナイフ２２および第二ナイフ２４の両方は、切り離される紙の 上下に位置する１対のステンレススチール製割環状回転ナイフ構造として形成さ れていてもよい。好ましいナイフ構造は、以下に図６Ａ〜６Ｅに関連して論じら れる。第一ナイフ２２および第二ナイフ２４の上ブレードは、上ブレード軸２６ に据え付けられていてもよい。第一ナイフ２２および第二ナイフ２４の下ブレー ドは、切り離される紙の下に据え付けられた１本の下ブレード軸（図示しない） に配置することができる。上ブレード軸２６および下ブレード軸（図示しない） の何れか一方または両方は、従来の様式で駆動することができる。 第二ナイフ２４による紙Ｐの背部Ｂの切断には、切り離された背部Ｂを続いて 除去する必要があるため、幾つかの困難がある。切り離された背部Ｂが硬いので 、背部Ｂの切屑を、予備トリミングユニット２０の下に位置する従来の吸引廃棄 物除去システム（図示しない）によって除去されるのが妨げられる。切り離され た背部Ｂを除去するために、第二ナイフ２４の上に真空装置が位置している。真 空装置は、第二ナイフ２４の上から切り離された背部Ｂを除去するために真空源 （図示しない）に取り付けられたプラスチック製チューブ構造２８を備える。プ ラスチック製チューブ構造は、水平面に対して４５°より小さい角度の位置にあ る。更に、チューブ構造２８内での結合部および端部は、４５°より小さい。こ の配置は、プラスチック製管系内の閉塞を除き、かつ、切り離された背部Ｂの除 去を容易にする。更に穴あけホイール１２は、前記のように、折曲線１４に沿っ て穿孔を与える。これらの穿孔は、背部Ｂに充分な量の柔軟性を与え、切り離さ れた背部Ｂがプラスチック製チューブ構造２８を通って除去されるのを可能にす る。 予備トリミングユニット２０は更に、折り曲げられた紙Ｐのそれぞれ上下縁部 を切り離すのに適用される第三ナイフ３０および第四ナイフ３２を備える。予備 トリミングユニット２０によりトリミングされる紙Ｐの輸送方向での９０°の変 更は、矢印３４で示されており、第二ナイフ２４と第三ナイフ３０との間で行わ れる。第三ナイフ３０および第四ナイフ３２は、第一ナイフ２２および第二ナイ フ２４と同様であってよく、各々はトリミングされる材料の上下に位置する１対 のステンレススチール製割環状回転ナイフ構造を有する。第三ナイフ３０および 第四ナイフ３２の上ナイフブレードは、従来の様式で駆動できる１本の上ナイフ 軸に据え付けることができる。第三ナイフ３０および第四ナイフ３２の下ナイフ ブレード（図示しない）は、同様の様式で据え付けおよび駆動されうる。 本発明の予備トリミングユニット２０は、現存する３ナイフトリミングユニッ トを変更したものである。現存する３ナイフトリミングユニットは、基本的には 、第一ナイフ２２と同様な紙の左側をトリミングするための第一ナイフ、第三ナ イフ３０と同様な紙の頂部をトリミングするための第二ナイフ、および第四ナイ フ３２と同様な紙の底部をトリミングするための第三ナイフを備える。現存する ３ナイフトリミングユニットにおいて、折り曲げられた紙の右側は、通常そのま まで新聞または雑誌のための背部結合が残される。従って、現存する３ナイフト リミングユニットは、背部除去ナイフ（第二ナイフ２４）または背部除去機構（ プラスチック製チューブ構造２８）を備えていない。 次いで、トリミングされた紙Ｐは、予備トリミングユニット２０から仕上げト リミングユニット４０に供給され、このユニットは、以下に説明するように、紙 Ｐを最終製品のために適切な特定寸法に切断する。 切り離される紙Ｐは、４対の離れた上下ナイロン駆動ベルト４２によって、仕 上げトリミングユニット４０を通して輸送される。図３に示すように、駆動ベル ト４２の各々は、軸４６に共軸的に据え付けられた複数の滑車４４の回りに通さ れている。軸４６は、駆動力源に適切に接続された第一駆動チェーン４８によっ て、適切に駆動することができる。図４に示すように、各駆動ベルト４２は、適 切な旋回可能な張りローラ５０を備えている。 図３に示すように、仕上げトリミングユニット４０のフレームは、駆動ベルト ４２の軸４６を支持する１対の相対する側部フレーム５２を備えている。側部フ レーム５２の一方には保護カバー５４が取り付けられており、収容された駆動構 造を保護する。側部フレーム５２は、回転可能なキャスタ５８上に乗った脚部材 ５６により支持されている。脚部材５６の各々は、高さ調節用溝付きボルト結合 部６０を備え、これは仕上げトリミングユニット４２の高さを適切に調節できる ようにする。 図３に示すように、仕上げトリミングユニット４０は、側部フレーム５２の間 に据え付けられた下ナイフ軸７０を備える。下ナイフ軸７０は、離れた位置で下 ナイフ軸７０に取り付けられた三つの下回転ナイフブレード７２を備える。下回 転ナイフブレード７２は、下ナイフ軸７０にキー締めされたステンレススチール 製回転ホイールであることが好ましい。これらのブレード７２は、外側の下ナイ フブレード７２が紙を有効に三分の一に切断する一方で、中央の下ナイフブレー ド７２は材料を実質的に二等分するように離れている。 上ナイフ軸７４は、側部フレーム５２の間にわたっている。上ナイフ軸７４は 、１対の上ナイフブレード７６を摺動可能に保持する。上回転ナイフブレード７ ６は、上ナイフ軸７４にキー締めされている。 下ナイフ軸７０は、第二駆動チェーン７８により駆動され、このチェーンは、 図２に示すように、第三ナイフ３０および第四ナイフ３２の軸３６に連結するこ とができる。あるいは、第二駆動チェーン７８は、任意の従来の様式で駆動する ことができる。 下ナイフ軸７０の駆動は、それにキー締めされた下ナイフブレード７２を駆動 する。下ナイフ軸７０および上ナイフ軸７４には、上ナイフ軸７４を駆動するた めにかみ合ったスチール歯車８０および８２がそれぞれ設けられている。上ナイ フ軸７４の駆動により、それにキー締めされた上ナイフブレード７６が強制的に 駆動される。 図３〜５の各々に示すように、上ナイフブレード７６は、上ナイフ軸７４の相 対する側部に位置する１対の空気シリンダ８４により、上ナイフ軸７４に摺動可 能に位置している。上ナイフ軸７４の相対する側部に、リフト空気シリンダ８６ が取り付けられており、ナイフ調節位置への上ナイフ軸７４の持ち上げに備える 。このナイフ調節位置では、空気シリンダ８６は、駆動ベルト４２と干渉するこ となく、上ナイフブレード７６を位置決めすることができる。更に、作動する際 に、各上ナイフブレード７６の空気シリンダ８６は、紙を切断する間の上ナイフ ブレード７６へのかみ合わせ圧力を保って、上ナイフブレード７６と関連下ナイ フブレード７２との間のかみ合わせを保つのに適用されている。 図５に、上ナイフブレード７６のより詳細な図を示す。ナイフブレード７６は 、空気シリンダ８４に取り付ける取付け構造８８を備える。取付け構造８８は、 軸受構造９０によって回転ナイフハウジング９２から隔てられている。回転ナイ フハウジング９２は、上ナイフ軸７４にキー締するためのノッチを有し、かつ回 転ナイフ９４を直接支持する。上回転ナイフ９４は、研磨して先鋭に仕上げられ たステンレススチール製回転ナイフであることが好ましい。回転ナイフ９４は、 図６Ａ〜６Ｅに関して以下に論じるように、二つのかみ合わせた半体で形成され ていてもよい。 作動する際に、上ナイフブレード７６の少なくとも一つは、関連する下ナイフ ブレード７２と協同して、仕上げトリミングユニット４０を通過する材料を切断 する少なくとも１つの回転ナイフ対を形成する。一般的に、仕上げトリミングユ ニットは、二つの適用法のうちの一つにある。両方の上ナイフブレード７６が、 外側の下ナイフブレード７２と関連して、紙Ｐを三等分に切り離すための二つの ナイフ対を形成するか、あるいは上ナイフブレード７６の一つだけが下ナイフブ レード７２と関連して、紙を半分に切断するための一つのナイフ対を形成するか のいずれかである。 本発明では、空気シリンダ８４および８６の作動により、上ナイフブレードを 容易に再位置決めすることができる。空気シリンダ８４および８６は、中央コン トローラに適切に連結し、システムが様々なセットアップ配置間で自動的に切り 換わるようにすることができる。 図６Ａは、本発明に係る割環状ナイフ構造１００を示す。ナイフ構造１００は 、 予備トリミングユニット２０のナイフユニット２２、２４、３０および３２に利 用することができる。しかしながら、ナイフ構造１００は、迅速なブレードの交 換が望まれるあらゆるナイフ構造に、より広く使用できる。 ナイフ構造１００は、軸１１２上に保持されるハブ１１０を備える。ハブ１１ ０は、軸１１２のキー１１６を収容するキー溝１１４によって、軸１１２に対し て回転するのを防止されている。キー溝１１４の頭上にあるハブ１１０上に、固 定セットねじ１１８が位置している。この固定セットねじ１１８は、キー１１６ に対して締め付けることができ、軸１１２の軸線に沿ったハブ１１０の移動を防 止する。セットねじ１１８がキー溝１１４の頭上に位置することは、軸１１２の 寿命を保存するのに役立つ。セットねじ１１８がキー１１６に損傷を与えた場合 は、軸１１２のキー１１６を最小限のコストで交換できる。このことは、ハブの セットねじが、関連する軸と係合する位置にある従来技術のシステムに対して明 確な利点を与える。 ハブ１１０は、外部のねじ付円筒形部分１２０を含み、この上に止め輪１２２ がねじ込まれている。止め輪１２２は、割ナイフブレード１２４を止め輪１２２ とハブ１１０のショルダ１２６との間で締め付ける。 図６Ｃに示すように、スプリットナイフブレード１２４は、第一円形部１３０ （その相対する端部に係合凸部１３２を有する）および第二はめ合い円形部１３ ４（その相対する端部に、係合凸部１３２と同じ輪郭の凹部１３２を有する）で 形成されている。 止め輪１２２は、図６Ｄに示すように、止め輪１２２の周囲において互いに１ ０°の角度で隔てられた複数のノッチ１４０を有する。ノッチ１４０は、スパナ レンチが止め輪とかみ合うのを可能にする。ノッチが止め輪１２２の周囲におい て１０°間隔で位置することは、制限された点検・修理条件下での止め輪上のス パナレンチの動きを最大限にする。止め輪１２２は、図６Ａに示す外側テーパ端 部を有し、これは、関連する円筒形部分１２０への止め輪の特定方向を示すしる しとして役立つ。ナイフアセンブリ１００の所定の回転方向に応じて、ハブ１１ ０のねじ付円筒形部分１２０上に備えられたねじ山は、逆にねじ切りされていて もよく、これによって、止め輪１２２および締め付けられた割ナイフブレード１ ２４が軸１１２の回転中に緩むのを防止する。ねじ付円筒形部分１２０のねじ山 が逆ねじ山または左ねじ山の場合、協同する止め輪１２２は、その回りに周囲溝 １４４を備えてもよい。溝１４４は、逆ねじ山または左ねじ山の存在を示すしる しとして役立つ。 ハブ１１０は更に、図６Ｂに示す９０°の間隔でその周囲に位置する固定溝１ ４６またはノッチを含む。固定溝１４６は、スパナレンチがハブ１１０上でかみ 合うための位置を与える。軸１１２およびハブ１１０は、固定溝１４６をかみ合 わせる第一スパナレンチによって所定位置に保持できる一方で、第二スパナレン チは、ノッチ１４０のかみ合わせにより止め輪１２２を締めるかまたは緩めるの に用いられる。固定溝１４６は、スパナレンチがハブ１１０のかみ合わせおよび 保持にのみ用いられるので、９０°の間隔で位置するだけでよい。 作動する際に、割ナイフブレード１２４を交換する必要があるならば、第一円 形部１３０が第二円形部からはずれ、これによって割ナイフブレードが取り外さ れ、かつ適切な新しいナイフブレード１２４が挿入され得るのに充分な位置に止 め輪１２２を緩める。新しいナイフブレード１２４の第一および第二部分は、軸 １２２の回りの位置にはめ合わせる。次いで止め輪１２２を締め付けて、新しい ナイフブレード１２４を止め輪１２２とショルダ１２６との間の位置に締結する 。ねじ付円筒形部分１２０は、ナイフブレード１２４の第一および第二部分を互 いにはずすことができ、その際止め輪１２２はねじ付円筒形部分１２０上になお ねじ込まれている点まで、止め輪１２２を緩めることができるように、充分遠く まで延出されていることが好ましい。この形状では、ねじ付円筒形部分１２０上 に止め輪１２２を再びねじ込む必要がないため、ナイフ交換時間を最小限となる 。前記のように、適切なスパナレンチを用いてハブ１１０および軸１１２を所定 位置に保持し、止め輪１２２を緩めるかまたは締め付けることができる。 図６Ｅは、本発明に係る第二の割環状ナイフ構造１００’を示す。ナイフ構造 １００’は、図６Ａ〜６Ｄに示した前記のナイフ構造１００と実質的に同じであ るが、例外は、二つのねじ付円筒形部分１２０がハブ１１０の両端部に備えられ ており、割ナイフブレード１２４がその両端部に、関連する止め輪１２２により 確保されることである。改良ナイフ構造１００’は、単一のハブ１００に、２枚 ナイフ構造を付与する。ナイフ構造１００’の一方の側部は、関連する止め輪１ ２２内の周囲溝１４４によって示されるように、逆ねじ切りされていることを要 することに留意すべきである。本発明に係るスプリット環状ナイフ構造１００お よび１００’は、迅速で容易なナイフブレード１２４の交換を与えることによっ て、従来技術に対して明確な利点を提供する。加えて、ナイフ構造１００および １００’は、限られた点検・修理状況におけるナイフブレード１２４の交換を可 能にするように設計されている。更に、本発明のナイフ構造１００および１００ ’は、それらが保持される関連する軸１１２の損傷を最小限にするように設計さ れている。本発明のナイフ構造のこれらの利点および他の利点は、本発明を多種 多様な用途に適用できるようにする。 図７は、本発明の第二の態様に係る自動トリミングユニットの予備トリミング ユニット２０’および仕上げトリミングユニット４０’を説明する概要平面図で ある。真空チューブアセンブリ２８は、明確化のために省略されている。予備ト リミングユニット２０’および仕上げトリミングユニット４０’は、一体の機械 に組み合わせられている。仕上げトリミングユニット４０’の側部フレーム５２ は、予備トリミングユニット２０’のフレームと一体に形成されている。仕上げ トリミングユニット４０’は、前記の仕上げトリミングユニット４０と実質的に 同じである。予備トリミングユニット２０’は、ナイフ対２２’、２４’、３０ ’および３２’が独立して調節可能に設けられている点で、図２に示す予備トリ ミングユニット２０と相違する。図２に関して論じたように、各ナイフ対は、切 り離される紙の上に位置する上ナイフ、および切り離される紙の下に据え付けら れた関連する下ナイフ（図示しない）を備えている。各々の関連するナイフ対２ ２’、２４’、３０’および３２’は、コントローラ１５０により、例えば空気 圧または水圧ピストン、供給スクリューまたは従来の直線往復コントローラを制 御することにより、適切な位置に自動的に調節される。各ナイフ対２２’、２４ ’、３０’および３２’のコントローラ１５０は、中央コントローラ１５４に連 結されている。加えて、仕上げトリミングユニット４０’にはコントローラ１５ ６が備えられており、各上ナイフブレード７６の空気シリンダ８４および８６を 制御する。コントローラ１５６もまた、中央コントローラ１５４に連結されて いる。中央コントローラ１５４は、予備トリミングユニット２０’の第一ナイフ ２２’、第二ナイフ２４’、第三ナイフ３０’および第四ナイフ３２’の自動的 調節、および仕上げトリミングユニット４０’の上ナイフブレード７６の位置の 自動的調節のために設けられている。中央コントローラ１５４は、全工程の完全 な自動化を可能にする。図７に示す自動トリミングユニットは、前記と同じ様式 で作動する。 本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明に種々の変更を行ない うることは、当業者に明らかであろう。従って、本発明の意図される範囲は、以 下の特許請求の範囲によって定められるべきである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．折曲線に沿って巻取り紙に穴をあけるための紙穴あけ手段； 上記巻取り紙を個々の紙シートに切断するための手段； 上記紙シートを折曲線に沿って折り曲げて、折り曲げられた紙の第１側部に 沿って背部を形成する折曲げ手段；および 折り曲げられた紙をトリミングするための予備トリミングユニット を備え；この予備トリミングユニットが、 折り曲げられた紙を特定寸法に切断するための、折り曲げられた紙の第二側 部に位置する第一ナイフ手段； 折り曲げられた紙から背部を切断するように位置する、折り曲げられた紙の 第一側部に位置する第二ナイフ手段； 切り離された背部を除去するように位置する真空手段； 折り曲げられた紙の上縁部を切断するように位置する第三ナイフ手段；およ び 折り曲げられた紙の下縁部を切断するように位置する第四ナイフ手段； を有するとともに、更に 前記予備トリミングユニットから予備トリミングされた紙を受け入れ、そし て予備トリミングされた紙を個々の製品に切断するのに適用される仕上げトリミ ングユニット を備えた、巻取り紙印刷機用トリミングシステム。 ２．前記紙穴あけ手段が、巻取り紙印刷機のトロリ上の穴あけホイールを含み、 前記真空手段が、真空源に結合されたプラスチック製管系を含み、前記プラスチ ック製管系が、水平面に対して４５°より小さい角度を形成し、前記予備トリミ ングユニットが、前記第二ナイフ手段と前記第三ナイフ手段との間において、保 持された紙の輸送方向に実質的に９０°の回転部を含む、請求の範囲第１項に記 載のトリミングシステム。 ３．前記仕上げトリミングユニットが、 フレーム； 前記フレーム上に据え付けられ、予備トリミングされた紙を、前記仕上げト リミングユニットを通して輸送するための供給手段； 前記フレームに、前記仕上げトリミングユニットを通る紙の通路の下で据え 付けられた下ナイフ軸； 前記下ナイフ軸に、隔てられた位置で取り付けられた複数の下ナイフブレー ド； 前記フレームに、紙の通路の下で据え付けられた上ナイフ軸； 前記上ナイフ軸に、調節可能に位置する少なくとも一つの上ナイフブレード ； 前記上ナイフ軸および前記下ナイフ軸を駆動するための駆動手段；および 前記のフレーム一つの上ナイフブレードを、前記上ナイフ軸に沿って位置決 めし、複数の前記下ナイフブレードから選択された下ナイフブレードと協同して 紙を切断するのに適合された少なくとも一つのナイフ対を形成させるための、ナ イフ位置決め手段 を含む、請求の範囲第１項に記載のトリミングシステム。 ４．前記ナイフ手段の少なくとも一つが、二つの分離可能なかみ合わせ円形部を 有するナイフブレードを含む、請求の範囲第１項に記載のトリミングシステム。 ５．フレーム； 前記フレームに据え付けられ、トリミングされる紙を、仕上げトリミングユ ニットを通して輸送するための供給手段； 前記フレームに、前記仕上げトリミングユニットを通るトリミングされる材 料の通路の下で据え付けられた下ナイフ軸； 前記下ナイフ軸に、隔てられた位置で取り付けられた複数の下ナイフブレー ド； 前記フレームに、紙の通路の下で据え付けられた上ナイフ軸； 前記上ナイフ軸に、調節可能に位置する少なくとも一つの上ナイフブレード ； 前記上ナイフ軸および前記下ナイフ軸を駆動するための駆動手段；および 少なくとも一つの前記上ナイフブレードを、前記上ナイフ軸に沿って位置決 めし、複数の前記下ナイフブレードから選択された下ナイフブレードと協同して 紙を切断するのに適合された少なくとも一つのナイフ対を形成するための、ナイ フ位置決め手段 を含む、仕上げトリミングユニット。 ６．前記ナイフ位置決め手段が、 前記上ナイフ軸に取り付けられ、前記上ナイフ軸をナイフ調節位置まで持ち 上げるのに適用される少なくとも一つの空気シリンダ；および 各々の前記上ナイフブレードに取り付けられ、前記上ナイフ軸が前記ナイフ 調節位置にあるときに、前記上ナイフ軸における前記上ナイフブレードの位置を 調節するのに適用される少なくとも一つの空気シリンダ を備える、請求の範囲第５項に記載のトリミングユニット。 ７．前記ナイフ位置決め手段が、前記上ナイフ軸の相対する側部に取り付けられ 、かつ前記の各上ナイフブレードに取り付けられた１対の空気シリンダを備え、 前記上ナイフブレード各々の前記少なくとも一つの空気シリンダが、トリミング される材料の切断中に、前記上ナイフブレードにおけるかみ合わせ圧力を保ち、 前記上ナイフブレードと、これと協同する下ナイフブレードとの間のかみ合いを 保つように適用される、請求の範囲第６項に記載のトリミングユニット。 ８．１対の前記上ナイフブレードおよび三つの前記下ナイフブレードが備えられ ており、前記供給手段が、複数の隔てられた上下駆動ベルトを含み、前記フレー ムが、調節可能な高さ手段を有する支持脚部材、およびこの脚部材を支持するキ ャスタを含む、請求の範囲第５項に記載のトリミングユニット。 ９．ａ）巻取り紙に折曲線に沿って穴あけし、前記巻取り紙を個々の紙シートに 切断し； ｂ）前記紙シートを前記折曲線に沿って折り曲げ、折り曲げられた紙の第一 側部に沿って背部を形成し； ｃ）前記折り曲げられた紙の第二側部を、第一ナイフ手段で切断し； ｄ）前記折り曲げられた紙から前記背部を、第二ナイフ手段で切断し； ｅ）前記切り離された背部を、前記第二ナイフ手段から除去し； ｆ）前記折り曲げられた紙の上縁部を、第三ナイフ手段で切断し； ｇ）前記折り曲げられた紙の下縁部を、第四ナイフ手段で切断し；そして ｈ）前記折り曲げられた紙を、仕上げトリミングユニット内で個々の製品に 切断する ことからなる、巻取り紙印刷機からの印刷された物品をトリミングする方法。 10．回転軸上に位置するように形成されており、少なくとも一つのねじ付円筒形 部、複数の固定ノッチおよび前記円筒形部に隣接するショルダを有するとともに 、キー溝を有するハブ； 前記円筒形部に位置し、二つのかみ合わせ円形部を有するナイフブレード； および 前記円筒形部にねじ込み収容され、その周囲に位置するノッチを有し、前記 ナイフブレードを、前記ショルダとの間の位置に締結するための止め輪を備えた 、ナイフブレード構造。