JPH08507638A - 浸漬ヒータ - Google Patents

浸漬ヒータ

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JPH08507638A JP6517845A JP51784594A JPH08507638A JP H08507638 A JPH08507638 A JP H08507638A JP 6517845 A JP6517845 A JP 6517845A JP 51784594 A JP51784594 A JP 51784594A JP H08507638 A JPH08507638 A JP H08507638A
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Abstract

(57)【要約】 プリント回路導電性トラックの形態の電気発熱体(2)が上に設けられた支持プレート(1)を有する浸漬ヒータ(1’)。発熱体には、制御装置に対して電気的、熱的及び機械的に直接接続するために、制御装置に直接挟持される部分が設けられる。これによりこの制御装置は従来の浸漬ヒータに接続されるものと同じ方法で作動することができる。更に、容器の基部の穴を通して制御装置に取付けられる上述の型の浸漬ヒータを使用した湯沸し容器も開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 浸漬ヒータ 本発明は電気浸漬ヒータに関する。 電気浸漬ヒータはやかん、湯沸しジャグ、洗濯機、食器洗浄機、コーヒー沸か し等の湯沸し電気器具において広く使用されている。浸漬ヒータの標準的形態は 細長い金属被覆発熱体から成り、この発熱体は湯沸し容器の制限された寸法内で 必要な長さを確保できるように曲がりくねった形態をなしている。発熱体がいわ ゆるコールドリードにおいて終端し、そのコールドリードによりヒータと電気接 触させるというのが伝統的である。また一般的に、使用中、容器の中に発熱体を 覆うだけの充分な水が無く過熱した場合にヒータの作動を止めるためのスイッチ を組み込んだ制御装置の熱感応性アクチュエーターと熱接触する中間「ホットリ ターン」部が設けられる。 かかる浸漬ヒータは殆どの電気やかんや湯沸しジャグにおいて一般的に使用さ れている。これらのヒータは最低量の水でも、即ち、水位が低くても沸騰させる ことができるように上記のような容器の下部に配置されている。浸潰ヒータは実 質的に水に囲まれているので、発熱体の全ての側面から発する熱が放散される。 これにより、かかる浸漬ヒータは水を収容する容器の外部に取り付けられて容器 の壁部を介して水を加熱する形式のヒータに比べ、より効率的なものとなる。こ の後者の形態のヒータでは、発熱体の容器壁部から離れた側から放散される熱が 実質的に無駄となるため非効率的である。このようなヒータは一般的に浸漬ヒー タより高い温度で使用されるため故障しやすい。 公知の浸漬ヒータにはある欠点がある。特に、それらはある程度、審美的に優 れてはいない。これは、湯垢で覆われた場合特にそうで、使用が長期に及ぶとこ の事態は避けられない。公知の発熱体の形状は洗浄しにくく、また容器の底部は ヒータを通して見えていてもきれいにするのが難しい。英国や他の国々では、電 気やかんや湯沸しジャグの使用者は、容器内部の下部領域の好ましくない外観を ある程度容認してきたが、こうした理由のために浸漬ヒータの使用を強く嫌い上 述の効率の悪い外部装着型ヒータの方がより一般的である国もある。 本発明の1つ側面によれば、少なくとも一側部にプリント回路導電性トラック の形態の発熱体を備えた支持プレートより、該電気浸漬ヒータが過熱した際にヒ ータの作動を止めるためのスイッチと協働する熱感応性アクチュエーターを有す る型の制御装置と協働して容器を挟持するための挟持部を備え、挟持部は制御装 置の熱感応性アクチュエーターを加熱するのに有効であることを特徴とする電気 浸漬ヒータが提供される。 支持プレートは熱伝導性のものであり、ステンレス鋼等の金属で形成されるの が好ましい。本発明を応用したものの全てにおいて必須な訳ではないが、発熱体 がヒータの通常の使用に際して支持プレートの下面に設けられることが特に好都 合である。 本発明によれば、浸漬ヒータには公知のものと比べて多くの利点がある。例え ば、この本発明のヒータを電気やかん或いは湯沸しジャグの底部に隣接して水平 に設置すれば、ユーザーは支持プレートの平らな上面を見ることに なり、それは審美的により好ましく、また公知の形状の発熱体より洗浄しやすい 。プリント回路発熱体を支持プレートの下側だけに設けると、これはユーザーに は見えず、損傷からも保護される。本発明による浸漬ヒータは同等の電力を要す る従来の浸漬ヒータよりコンパクトである。公知の浸漬ヒータの場合のように、 発熱体の両側から発散される熱が液体を加熱するのに利用される。 プリント回路ヒータは他の状況においても公知であり、発熱体を形成するプリ ント回路導電性トラックの形状は変えても良い。1つの実施例では、ヒータはス テンレス鋼の支持プレートの表面上に1つ或いは複数の薄いガラス層を付着させ 、次いで例えばパラジウム銀で形成されるプリント回路導電性トラックを付着さ せることにより形成される。最後に、水から絶縁すべく別のガラス層をプリント 回路トラックの上に付着させる。液密なシール性を確保するためにトラックの上 下に3層のガラス層を設けるのが好ましい。かかる構成は公知のプリント回路技 術から形成できる。ステンレス鋼が好ましいのは、付着加工が行われる、例えば 950℃の高温でも差程酸化しないからである。更に、ステンレス鋼は高温膨張 係数を有し、従って冷却時にその上に付着されたガラス層より大きく収縮する。 従って、ガラスは伸張よりむしろ圧縮して配置され、それにより割れる傾向が低 くなる。 発熱体は曲がりくねった形状とするのが好ましい。また発熱体は、使用時ヒー タ用の電気制御装置と電気接触するようにそれそれの接点部で終端するのが好ま しい。電気接触させるために接点部の領域ではガラスは被覆されな い。好ましい形態では、接点部には例えば銀等の低抵抗被覆が行われ、これによ り電気接触する領域では実質的に加熱されない。この点は従来の浸漬ヒータのコ ールドリードに類似している。 発熱体の挟持部は公知の浸漬ヒータ組立体のいわゆる「ヘッド」部もしくは取 付けプレートに類似している。かかる構成では、容器内に取付けられたヒータは 、容器の壁部の開口部を介し、容器の外側に取付けられる制御装置と協働して容 器を挟持するので好都合である。 発熱体と制御装置とのこのような組合には、進歩的な要旨があると考察し、従 って、本発明の第2の側面によれば、プリント回路導電性トラックの形態の発熱 体を有する電気浸漬ヒータと、該電気浸漬ヒータが過熱した際にヒータの作動を 止めるスイッチと協働する熱感応性アクチュエーターを有する制御装置と、から 成り、制御装置は、熱感応性アクチュエーターが電気浸漬ヒータの発熱体の部分 と熱接触するように電気浸漬ヒータに対して配置されることを特徴とする、電気 浸漬ヒータ及び制御装置構成が提供される。 更に、本発明はかかる組合せを組み込んだ湯沸し装置にまでおよび、従って、 本発明の第3の側面によれば、容器と前述したような構成から成る電気湯沸し装 置が提供され、浸漬ヒータは容器の中に設けられ、制御装置は容器の外部に装着 され、発熱体の一部は容器の壁部の開口部を介して制御装置と熱伝導可能である 。 ヒータの挟持部には、容器の壁開口部を貫通して制御装置と協働する取付けス タッド或いはボルトを設けても良い。これは従来の浸漬ヒータの取付け 構造と同様である。リング状のシールが容器の壁部の開口部を囲み、上述のプリ ント回路発熱体の接点部がシールにより画成された「乾燥」領域に配置されるよ うに、ヒータはかかるシールに対して押圧される。 公知の浸漬ヒータでは、コールドリードはヒータのヘッド部を通り、湿った側 から乾燥した側へと延出している必要がある。これにより組立が複雑によりまた 組立費用も高くなる。しかし、本発明によれば、発熱体は実質的に平らであり、 従ってシールを侵害することなくシールの下を通すことができる。このように、 本発明によれば、プリント回路発熱体はヒータの挟持部を通過して延ばす必要は なく、むしろ支持プレートとシールの間を通しているのである。 本発明による浸漬ヒータは、好ましくは公知の浸漬ヒータに使用される標準的 形態の制御装置と共に使用されるように形成される。この点に関して、上述の接 点部は、従来の浸漬ヒータのコールドリードと同様の位置に、ヒータの挟持部に 相対させて配置するのが好ましい。公知の制御装置には、制御装置を浸漬ヒータ のヘッド部に取付ける時に、コールドリードと電気接触するように形成されたば ね接点部材が設けられている。このような制御装置は、ヒータの平面の接点部と 、制御装置のばね接点部材との間で協働する電導ロッドを設けることにより、本 発明によるヒータに使用できるように修正可能である。 前述のように公知の浸漬ヒータでは一般的に、ヒータのヘッド部の湿った側に はんだ付けされ、乾燥側に配置される制御装置の熱感応性駆動手段と熱 接触する発熱体のホットリターン部が設けられ、駆動手段はスイッチを開き、発 熱体が過熱状態の場合にヒータの作動を止める。本発明によれば、このような発 熱体のホットリターン部が不要である。むしろ、発熱体自体がヒータの挟持部の 乾燥側に伸び、そこで上述のように接点部で終端しているので、接点部に隣接す る発熱体の領域は制御装置の熱応答性駆動手段を加熱するのに効果的である。 公知のプリント回路技術では、一定の厚さで導電性トラックを付着するのが最 も便利である。しかし、トラック幅はその抵抗を変化させるために容易に変える ことができる。こうして、トラックの長手方向に沿ったいかなる領域でも、トラ ック幅を広くすることにより加熱度を低下させることができ、またトラック幅を 狭めることで加熱度を上昇させることができる。本発明の好適な実施例では、ト ラック幅は、使用中シールの真下を通る領域において僅かに広くなっている。こ れはシールが過熱して損傷するのを避けるためである。 今や多くの形態の器具の安全基準として、主プロテクターとして制御装置に設 けられるスイッチが作動しなかった場合に作動可能なバックアップヒータ作動停 止機構を設けることが要求されている。公知の制御装置のバックアッププロテク ターは、一般的に熱ヒューズ等のワンショットデバイスである。本発明の好適な 実施例によれば、制御装置における主プロテクターが故障して大きな過熱状態と なった際に、優先的に破壊されたヒータの作動を止める1つ或いは複数の高抵抗 部がプリント回路発熱体に設けられる。上述のよう に、高抵抗領域はトラックのある領域の幅を狭めることにより形成することがで き、便利である。高抵抗部はヒータの乾燥領域、つまり、使用中に容器の壁部の 開口部と接するシール内の領域に設けられることが好ましい。その理由は、極端 な場合、発熱体が破壊し、それに設けられている絶縁層が割れても、電流の通じ た部分が水に曝される危険がないからである。 最も良く知られた浸漬ヒータの形状では、ヒータのヘッド部は、容器をその側 壁開口部を介して挟持するために、使用中垂直に置かれる。従って、本発明の1 形態では、ヒータは使用中はヒータの主加熱部に対して略直角に上方に延びた挟 持部を含む。発熱体の端部は上述のように支持プレートの真下から、挟持部の乾 燥側付近まで延び、そこで接点部の箇所で終端する。支持プレートは側面から見 て、平坦なL字型に曲げられた一体の部材であることが好ましい。 上述の実施例ではプリント回路トラックは支持プレートにおける鋭い湾曲部の 凸側の周辺に延びている必要がある。これによりプリント回路の形成過程が複雑 になる。 従って、更に別の実施例では、前記支持プレートは完全に平面であり、前記挟 持部はその下側の略中央に、曲がりくねった好ましくは湾曲した通路の中で前記 挟持部を実質的に包囲する前記発熱体が形成される。かかる構成は、ヒータが底 壁の開口部を介して容器の底部の真下に配置される制御装置と協働して容器を挟 持するという構造に使用するのに適している。 例示することだけを目的とした添付図面を参照し、本発明の実施例につい て説明する。 図1は本発明による浸漬ヒータの第1実施例の底面平面図であり; 図2は浸漬ヒータ側面図であり; 図3は浸漬ヒータの挟持部の乾燥側を示す端面図であり; 図4は浸漬ヒータの上部平面図であり; 図5は図4のV−V線に沿う断面図であり; 図6は本発明による浸漬ヒータの第2実施例の底面図であり; 図7は本発明の第2実施例による浸漬ヒータを組み込んだ、電気湯沸しジャグ の一部断面図であり; 図8は制御装置の断面図を示す、図7の一部拡大図であり; 図9は本発明の第3実施例による浸漬ヒータの平面図である。 先ず、図1乃至5において、浸漬ヒータはステンレス鋼の支持プレート1を有 し、これは図2に示すように、平坦なL字状に曲げられている。支持プレート1 は主加熱部2及び挟持部3よりなる。挟持部3は使用中は従来の浸漬ヒータと共 に使用される標準的形態の熱感応性制御装置と協働して容器を挟持する。かかる 制御装置の例としては、例えば、GB−B−2181598やWO 92/05 675が挙げられる。従って、挟持部3には、使用中、関連する加熱容器(図示 せず)の壁部の穴を貫通して制御装置と係合するスタッド4が設けられる。従来 の装置と同様に、制御装置と対向し、シールにより画成された図3に示す挟持部 3の中央領域が乾燥状態に保たれるように、リング状の弾性シール(図示せず) が開口部に押圧される。 図1に示すように、支持プレート1の下側にはプリント回路トラック5の形状 の発熱体が設けられる。トラック5は例えばガラス等の絶縁層の間に設けられる 。トラック5の両端部は、図3に示される接点部6で終端するように、支持プレ ート1の湾曲部の凸側の周辺に延びる。接点部6の上方にはガラスはない。これ らの接点部6には、銀等の低電気抵抗の被覆を設けるのが好ましい。これは接点 部自体は実質的に加熱しないことを意味する。 関連する制御装置との電気接触は、使用中、接点部6と制御装置内のばねコネ クターとの間で、接続ロッド7により行われる。これらのロッド7は互いに別個 の部材であり、これらは制御装置をヒータの挟持部3に取付ける時、各接点部6 と制御装置コネクターの間に挟まれて取付けられる。 支持プレート1の湾曲部から接点部6に延出した発熱体の間隔を開けた両端部 9aに隣接してヒータの挟持部3に、小さな凹部8が形成される。かかる凹部8 が標準的な制御装置のバイメタル駆動手段の装着場所であることは当業者であれ ば分かるであろう。従って、使用中に駆動手段は発熱体の端部9aと良好な熱接 触状態にあり、充分に水が入っていないためにヒータが過熱した場合、スイッチ を開いてヒータの作動を止める役割を果たす。 本発明によれば、従来のホットリターン部が不要であり、更に発熱体のヘッド 部を貫通するコールドリードも不要であることが理解されよう。これはプリント 回路発熱体のトラックが、シールの効果を損なうことなく、シールと取付けプレ ートの間を通ることができるためである。 図3に示すように、発熱体の端部9aの幅は狭い。上述のように、これら の領域は、バイメタル駆動手段或いは制御装置内のスイッチ手段が故障して大き な過熱状態になった場合に優先的に破壊するためのものである。端部9aはシー ル内にあるので乾燥している。これは絶縁層が破壊しても、電流の通じた部分が 水に曝される危険がないという点で更なる安全性を提供するものである。垂直の 挟持部3を備えた第1実施例では、端部9aは制御装置のバイメタル駆動手段と 同じ高さであるか、好ましくはそれより低い位置にある。このようにしなければ 、容器内の水位が駆動手段より高く端部9aより低い場合、操作可能なバイメタ ル駆動手段がヒータの作動を止める前に、端部9aが破壊してしまう危険がある であろう。 更に、導電性トラック5にはシールの真下を通る箇所で幅の広い領域9bがあ る。これは加熱度を低下させる領域であり、シールが損傷するのを避けるために 必要である。 図示例では、主トラックの幅は5mm、端部9aの幅は41/2mm、また端部 9bの幅は6mmである。 本発明の第2実施例を図6に示す。この実施例では、支持プレート1は完全に 平坦である。挟持部3は支持プレート1の中央の領域である。挟持部3の乾燥側 は使用中シール位置に対応する破線10内に包含される。発熱体5の主要部が挟 持部3を包囲している。この実施例は、浸漬ヒータ用の制御装置が容器の底壁の 真下に取付けられ、容器はその底壁の開口部を介してヒータと制御装置により挟 持される。この実施例はこのような容器の中で使用することを意図している。従 って、取付けスタッド或いはボルト4はヒータか ら底壁の開口部を貫通して下方に突出している。ヒータのその他の特徴は第1実 施例について上述したものと同じであり、第2実施例にでも同じ参照符号が使用 される。このヒータ5の環状の形状により支持プレート1の最小径内に発熱体ト ラッタの最長部を収めることが可能となる。図6に示される支持プレートは四角 形であるが、実際にはこれも円形である方が好ましいであろう。 図7及び8は、電気湯沸しジャグ11の底壁10の開口部を介して、制御装置 12に取付けられた第2実施例のヒータ1’を示す。ジャグ11はコードレスタ イプのものであり、その下面の凹部に電気接点13(制御装置12の一部を形成 する)が設けられる。これらは基本装置(図示せず)と電気接触するものである 。 ジャグ11の底部の切欠き部に操作レバーを設けても良く、また代わりにジャ グ基部にGB 2222025に記載されているような制御装置を設けても良い 。ジャグ11の上部の切欠き部は従来の設計のものであり、GB 222202 5に図示されるようなものであっても良い。ジャグ11には側壁15と底壁10 により画成された水受け部14が形成される。底壁10は壁部10a及び10b の2つの壁部に形成され、一方の壁部10aは容器の底部と同じ高さであるが、 他方の壁部10bは制御装置12が設けられる乾燥室を提供するために容器の底 部よりも高い。 図示された制御装置12はGB 3181598に詳述されたているStri x R32制御装置として市販されているものに類似している。壁部1 0bはその開口部を介して制御装置12と前述の発熱体1’と協働して壁部10 bを挟持している。図示した装置では、ボルト16が発熱体1’及び制御装置1 2の取付け穴を貫通して制御装置12から離れた側の凹所に設けられたナットま で延びている。代わりに、従来の発熱体に見られるようにスタッドを発熱体に設 けても良い。発熱体1’及び底壁10間を液密にシールするために、両者間にリ ング状の弾性シール17が設けられる。 制御装置12には、その中の水が沸騰した時にやかんのスイッチをOFFにす るための蒸気で作動するバイメタル18が設けられる。これを作動させるため、 蒸気チャネル19がジャグの壁のいずれか1つの壁部の外側に設けられる。蒸気 チャネル19の下端部は蒸気で作動するバイメタル18に隣接して配置され、ま たジャグの上部付近の上端部には、水受け部14と連通する穴が設けられる。こ れにより、容器内の水が沸騰することにより生じる蒸気が、従来の方法で制御装 置を作動することができる。 制御装置12の真下にカバー20が設けられる。カバー20はジャグの底部を 形成し、外部ジャグ本体15’の下部と共に制御装置12を包囲する。ジャグの 下部が切欠きされているので、カバーの実際の形状が完全には示されていない。 基部ユニットに取付けられるアクチュエーターを受け入れるために穴を設けても 良く、或いは穴はジャグの側部から延びる従来の制御レバー21を挿入しても良 い。後者の場合、制御レバー21は制御装置12の部分29と協働するように構 成されることになろう。 ジャグのスイッチをONにするためには、制御装置12内の一組の接点を 閉じるべく、部分29を右側に動かす必要がある。これにより制御レバー21の 端部がバイメタル18と係合することにもなる。制御レバー21はオーバーセン ター機構により接点に接続され、蒸気で作動するバイメタル18が充分な温度に 達すると、制御レバー21がオーバーセンター機構まで下方に充分に移動し、制 御装置12内の接点を開くように構成されている。制御装置12のこの部分の操 作は当該分野では公知であるためこれ以上の説明は省略する。 図8は発熱体1’と制御装置12の熱的、電気的、及び機械的接触との間の相 互関係を図示する。電気接触は制御装置12の穴に導電性接続ロッド7を設ける ことにより達成される。この穴の中に従来の浸漬ヒータのコールドテールが通常 挿入される。これらは制御装置内のばね接点23により、発熱体1’の接点部6 に対して上方に付勢される。 機械的接触は、前述のように従来の発熱体に使用されるのと同じ方法で発熱体 1’からスタッド或いはボルト16を制御装置12の穴に貫通させることにより 達成される。発熱体が制御装置に対して締着されると発熱体は弾力性シール17 を圧縮し、それによりジャグ基部の穴を液密に閉じる。ボルト16が取付けられ る穴はボルトヘッドの下に弾性ワッシャーを設けることによりシールしても良い 。 制御装置12に対する熱的接触は、自身の中の過熱防止システムを作動させる ために必要である。制御装置12にはスナップで作動するバイメタル24が設け られ、それは従来のジャグでは、従来の発熱体のホットリターン部 と熱的に接触して保持される。本実施例では、それは発熱体1’の底に直接保持 される。良好な熱接触を確保するために、バイメタルをその通常の位置から上向 きに僅かに曲げ、発熱体上に凸部を設けたり、少量の冷却用放熱器を使用する必 要があるかも知れない。 スナップで作動するバイメタル24は制御装置内の一組の電気接点に接続され る。その目的は、例えばスイッチがONの状態で乾燥した等の理由により発熱体 が過熱した場合、発熱体1’への電流を遮断することである。保護性を更に高め るものとして、ワンショットカットアウト装置が制御装置12に設けられる。こ れは前述の過熱保護システムが操作しなかった場合に、制御装置12の作動を永 久的に止めるものである。これは制御装置12内のばねにより支持プレート11 の底部に対して付勢されるプラスチックピン25の形態のものである。発熱体を 制御装置12に対して挟持させる動作によりピンがばねに対して押圧され、これ により制御装置12内の一組の接点が閉じたままとなる。過熱がひどくなるとピ ン25は溶け、これにより接点が開く。このような場合には制御装置を交換しな ければならない。 本実施例の発熱体によれば、制御装置12を完全に従来の方法で操作できるこ とは当業者にとって自明であろう。このように、蒸気制御装置、過熱保護システ ム、及びワンショット過熱保護装置は、従来の浸漬ヒータのヘッドに接続されて いるかのように機能する。 図9は更に別の発熱体を図示する。これは第2実施例の発熱体と実質的に類似 しているが、2本の取付けボルト或いはスタッドしか必要としない制御 装置との組合せで作動するように設計されている点が異なる。取付け穴30は、 使用中に発熱体を制御装置に固定するボルト或いはスタッドの周囲に弾性シール が装着され、これによりボルト或いはスタッドの周囲の漏水を防止するように構 成されている。従って、弾性ワッシャー等の別のシール手段が不要となる。発熱 体の他の部分は第2実施例に対応しており、同実施例のものと同じ部材には同じ 参照符号を付した。 図示例では主要なトラックの幅は5mmであるが、これは導電性トラック材の 容積抵抗及び厚さに応じて変更できるのは勿論のことである。例えば、その主要 部の幅が21/2mmであり、前述の領域9a及び9bの幅がそれそれ2mm及び 3mmのトラックを製造できることが分かっている。これは支持プレートをより 小さくでき、その結果よりコンパクトな構成にすると共に、支持プレートの材料 費を節約できるという利点がある。 更に、発熱体の優先的に破壊可能な端部9aにより提供されるバックアップ保 護を考慮すれば、公知の制御装置に設けられるワンシヨットという保護装置(即 ち、図8の溶けるピン25)を省略できると考えられる。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも一側部にプリント回路導電性トラックの形態の発熱体を備えた支 持プレートより成る電気浸漬ヒータであって、該電気浸漬ヒータが過熱した際に その作動を止めるためのスイッチと協働する熱感応性アクチュエーターを有する 型の制御装置に対して締着される挟持部を備え、前記挟持部は前記制御装置の熱 感応性アクチュエーターを加熱するのに有効であることを特徴とする電気浸漬ヒ ータ。 2.前記支持プレートが金属で形成されてなる、請求項1に記載の電気浸漬ヒー タ。 3.前記発熱体は通常の使用時に前記支持プレートの下向きとなる面に設けられ る、請求項1或いは2に記載の電気浸漬ヒータ。 4.前記発熱体は前記電気浸漬ヒータ用の電気制御装置と共に使用される際に、 電気的に接触するそれそれの接点部で終端してなる、請求項1乃至3のいずれか に記載の電気浸漬ヒータ。 5.前記接点部には、電気接触している領域が実質的に加熱しないように、低抵 抗の被覆が設けられてなる、請求項4に記載の電気浸漬ヒータ。 6.前記電気浸漬ヒータの前記挟持部には、使用中、容器の壁部の開口部を貫通 して制御装置と協働する取付けスタッド或いはボルトが設けられてなる、請求項 1乃至5のいずれかに記載の電気浸漬ヒータ。 7.前記発熱体は実質的に平坦である、請求項1乃至6のいずれかに記載の電気 浸漬ヒータ。 8.前記プリント回路導電性トラックにおける、使用中にシールの真下を通る領 域の幅は僅かに広いことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載の電気 浸漬ヒータ。 9.前記発熱体には、大きな過熱状態になると、優先的に破壊して前記電気浸漬 ヒータを使用不能とする1つ或いは複数の高抵抗部が設けられることを特徴とす る、請求項1乃至8のいずれかに記載の電気浸漬ヒータ。 10.前記高抵抗部は、前記電気浸漬ヒータにおける、使用中に容器の壁部の開 口部と接するシール内に位置する領域に設けられてなる、請求項9に記載の電気 浸漬ヒータ。 11.前記挟持部は前記電気浸漬ヒータの主加熱部から略直角に延びてなる、請 求項1乃至10のいずれかに記載の電気浸漬ヒータ。 12.前記支持プレートは完全に平面であり、前記挟持部はその下側の略中央に 、前記発熱体が曲がりくねった好ましくは湾曲した通路の形状で前記挟持部を実 質的に包囲して形成されてなる、請求項1乃至10のいずれかに記載の電気浸漬 ヒータ。 13.プリント回路導電性トラックの形態の発熱体を有する電気浸漬ヒータと、 該電気浸漬ヒータが過熱した際にその作動を止めるスイッチと協働する熱感応性 アクチュエーターを有する制御装置と、から成り、前記制御装置は、前記熱感応 性アクチュエーターが電気浸漬ヒータの発熱体の一部と熱接触するように前記電 気浸漬ヒータに対して配置されることを特徴とする、電気浸漬ヒータ及び制御装 置の構成。 14.請求項1乃至12のいずれかに記載の電気浸漬ヒータである、請求項13 に記載の構成の浸漬ヒータ。 15.前記浸漬ヒータは電気接点部を有し、前記制御装置はばね接点部材を有し 、これら電気接点部とばね接点部材とを接続するための導電性ロッドが更に設け られてなる、請求項13或いは14に記載の構成。 16.水を入れる容器と請求項13乃至15のいずれかに記載の構成を有し、前 記浸漬ヒータは前記容器の中に設けられ、前記制御装置は前記容器の外部に装着 され、前記発熱体の一部は前記容器の壁部の開口部を介して前記制御装置と熱伝 導可能であることを特徴とする電気湯沸し装置。 17.前記制御装置は前記容器の底部の真下に配置され、前記電気浸漬ヒータは 前記容器の底壁の開口部を介して前記制御装置に締着されてなる、請求項16に 記載の電気湯沸し装置。
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