JPH08507200A - 昆虫類の唾液からのトロンビン阻害剤 - Google Patents

昆虫類の唾液からのトロンビン阻害剤

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JPH08507200A JP6513657A JP51365794A JPH08507200A JP H08507200 A JPH08507200 A JP H08507200A JP 6513657 A JP6513657 A JP 6513657A JP 51365794 A JP51365794 A JP 51365794A JP H08507200 A JPH08507200 A JP H08507200A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、トロンビン阻害剤でありかつ哺乳動物の血液を吸う昆虫類の唾液から単離可能である、天然からかまたは合成により得ることができる蛋白質に関する。好ましくは、昆虫のサシガメTriatoma pallidipennisである。この蛋白質は、血栓症または不安定なアンギナまたは動脈硬化症の治療に使用されるか、またはPTCA/PTAによる血管の再閉塞の予防、または血液透析の際の血液凝固の阻止に使用される。

Description

【発明の詳細な説明】 昆虫類の唾液からのトロンビン阻害剤 本発明は、昆虫類の唾液からのトロンビン阻害剤である蛋白質に関する。従来の技術: トロンビンは、血管中での血栓形成の際に1つの重要な機能を有する。このト ロンビンは、フィブリノーゲンからのフィブリンの分解を触媒する。更に、この トロンビンは、血小板の凝固を誘発する。酵素は、例えば動脈および静脈の血栓 症または動脈硬化のような種々の疾患の病因に包含されている。 そのために、血栓症の治療のためのトロンビン阻害剤の使用は、有望である。 これまでに知られた最も重要なトロンビン阻害剤は、抗トロンビンIII−ヘパ リンおよびヒルジンである。抗トロンビンIIIは、血漿中に存在する58kD aの分子量を有する蛋白質である。抗トロンビンIIIは、まず多糖類であるヘ パリンに結合する。次に、抗トロンビンIII−ヘパリン複合体は、トロンビン に結合し、かつこのトロンビンを阻害する。1つの極めて安定な複合体は、トロ ンビンおよび抗トロンビンIIIから生成され、抗トロンビンIIIはトロンビ ンと分離される。抗トロンビンIIIは、トロンビンとともに例えば因子Xaの ような別のセリンプロテアーゼをも阻害する(Pratt,C.w.およびChurch,F. C.(1991)“Antithrombin:Structure and Function”,Seminaris in He matology 28:3〜9)。 血液ゲルのヒルド メディシナリス(Hirudo medicinalis)から、蛋白質のヒ ルジンは単離される。このヒルジンは、約7kDaの分子量を有し、かつイオン 交換作用によりトロンビンに結合する。このヒルジンは、トロンビンに対して特 異性を有している(Johnson,P.H.他(1989)“Biochemistry and Genet ic engineering of hirudin”,Seminars in Thrombosis and Hemostasis 15 :302〜315)。 発明の詳細: 従来の技術に挙げられている前記のトロンビン阻害剤とともに、別の作用機構 または増大された活性を有する他の阻害剤が必要とされる。 本発明は、天然からかまたは合成により得ることができる蛋白質を供給し、こ の場合この蛋白質は、トロンビン阻害剤でありかつ哺乳動物の血液を吸う昆虫類 の唾液から単離可能である。 好ましいのは、本発明によれば、サシガメTriatoma pallidipennisから単離可 能である蛋白質である。 本発明による蛋白質は、天然に由来することができる。同様に、蛋白質を唾液 腺から単離するかまたは蛋白質を合成する細胞を唾液腺から取りかつ培養に維持 することは、可能である。この細胞培養によって生産される上澄み液は、収穫さ れかつ後処理される。細胞の上澄み液は精製され、本発明による蛋白質は、単離 されかつ含量が増大される。単離および精製の全ての含量増大工程は、本発明の 一部である。好ましいのは、単離および精製の含量増大工程であり、この場合本 発明による蛋白質は、製薬学的目的に使用することができる。即ち、全蛋白質に 対するトロンビン阻害剤の50%の精製は達成され、好ましいのは、全蛋白質に 対するトロンビン阻害剤の85%であり、よりいっそう好ましいのは、95%で あり、最も好ましいのは、99%である。 本発明は、サシガメTriatoma pallidipennisから単離可能である蛋白質を包含 するだけでなく、別の昆虫種によって合成させることができる蛋白質をも包含す る。即ち、最も好ましい群に数えられるサシガメTriatoma pallidipennisから単 離可能である蛋白質とともにトリアトマ・インフェスタンスTriatoma infestans 、トリアトマ・ジミジアタTriatoma dimidiata、トリアトマ・マクラタTriatoma maculata、ロドニウス・プロリクサスRhodnius prolixus、パンストロンギラス ・メギストゥスPanstrongylus megistusおよびパンストロンギラス・インフェス タンスPanstrongylus infestansに由来する他の蛋白質も有利である。 同様に、本発明による蛋白質を合成により得ることもできる。そのために、セ ワート(J.M.SEWART)およびヤング(J.D.YOUNG)、サンフランシスコ、1 969およびマイエンホッファー(J.MEIENHOFER)、ホーモナル・プロテイン ズ・アンド・ペプタイズ(Hormonal Proteins and Peptides)、第2巻、第46 頁、アカデミック・プレス社(Academic Press,ニューヨーク在)、1973年 およびショーダー(E.SCHODER)およびラブケ(K.LUBKE)、ザ・ペプタイズ( The Peptides)、第1巻、アカデミック・プレス社(Academic Press,ニューヨ ーク在)、1965年による合成法が挙げられる。また、合成により得られる蛋 白質には、公知方法により得られる組換え蛋白質も挙げられる。宿主微生物に応 じて、本発明による蛋白質は、グリコシル化されていてもよいか、または原核生 物中で合成される場合には、グリコシル化されていなくともよい。 阻害剤の機能は、種々の試験系で測定することができる。例2〜4および例9 には、通常の試験方法が記載されている。 本発明による蛋白質は、哺乳動物の血液を吸う昆虫類の吻中に確認することが できる。この蛋白質は、通常、唾液腺の細胞によって合成される。従って、蛋白 質は、吻から単離され得る。本発明による蛋白質は、この製造方法および単離に 限定されるものではない。 むしろ、合成により得られた本発明による全てのトロンビン阻害剤が一緒に包含 されており、この場合このトロンビン阻害剤は、吻中で検出することができかつ これから単離することができる。成熟蛋白質のN−末端配列 更に、本発明は、トロンビン阻害剤でありかつ哺乳動物の血液を吸う昆虫類の 吻、有利にサシガメTriatoma pallidipennisから単離可能である天然でかまたは 合成的に得ることができる蛋白質を包含し、 a)この場合蛋白質は、活性蛋白質として次のようなN末端配列: を有するかまたは b)この場合蛋白質は、活性蛋白質として先にa)で記載されたN−末端アミノ 酸配列の対立遺伝子の修飾を有し、この場合N−末端アミノ酸配列の1つまたは 2つのアミノ酸は、置換されているか、欠失されているか、または挿入されてお り、この場合には、活性蛋白質の活性は、本質的に影響を及ぼされない かまたは c)この場合蛋白質は、活性蛋白質としてa)およびb)でのN末端配列の翻訳 後修飾を有し、この場合には、本質的に活性蛋白質は影響を及ぼされない。成熟蛋白質の配列 更に、本発明は、トロンビン阻害剤でありかつ d)活性成熟蛋白質として次の配列: i) 配列アイデンティファイアーNo.1 (配列プロトコールNo.1) ii) 配列アイデンティファイアーNo.2 (配列プロトコールNo.2) iii) 配列アイデンテイファイアーNo.3 (配列プロトコールNo.3)および iv) 配列アイデンティファイアーNo.4 (配列プロトコールNo.4) の1つを有するかまたは e)活性の成熟蛋白質として先にd)で記載されたアミノ酸配列の1つを有し、 この場合アミノ酸配列の少なくとも1つのアミノ酸は、置換されているか、欠失 されているか、または挿入されており、この場台活性蛋白質の活性は、本質的に 影響を及ぼされないかまたは f)活性の成熟蛋白質としてd)およびe)での配列の1つの翻訳後修飾を有し 、この場合本質的に活性蛋白質の活性は影響を及ぼされないような蛋白質を包含 する。 30個までのアミノ酸の置換、欠失および/または挿入を包含する全ての対立 遺伝子の修飾は、本発明による蛋白質の群に属する。好ましいのは、20個まで のアミノ酸の欠失、置換および/または挿入にあり、よりいっそう好ましいのは 、10個までのアミノ酸の欠失、置換および/または挿入にあり、最も好ましい のは、1、2、3、4、5、6、7、8または9個のアミノ酸の欠失、置換およ び/または挿入にある。信号配列を有する成熟蛋白質の配列 本発明による蛋白質のもう1つの実施態様は、1つの信号配列および1つの本 発明による成熟蛋白質からなる1つの蛋白質にあり、 g)この場合この蛋白質は、次の配列: i) 配列アイデンティファイアーNo.5 (配列プロトコールNo.5) ii) 配列アイデンティファイアーNo.6 (配列プロトコールNo.6) iii) 配列アイデンティファイアーNo.7 (配列プロトコールNo.7)および iv) 配列アイデンティファイアーNo.8 (配列プロトコールNo.8) の1つを有するかまたは h)この場合この蛋白質は、先にg)で記載されたアミノ酸配列の対立遺伝子の 修飾を有し、この場合アミ ノ酸配列の少なくとも1つのアミノ酸は、置換されているか、欠失されているか 、または挿入されており、この場合成熟の活性蛋白質の活性は、本質的に影響を 及ぼされない、 かまたは i)この場合この蛋白質は、g)およびh)での配列の1つの翻訳後修飾を有し 、この場合には、活性の成熟蛋白質の活性は、本質的に影響を及ぼされないよう な1つの蛋白質にある。 32個までのアミノ酸の置換、欠失および/または挿入を包含する全ての対立 遺伝子の修飾は、本発明による蛋白質の群に属する。好ましいのは、21個まで のアミノ酸の欠失、置換および/または挿入にあり、よりいっそう好ましいのは 、11個までのアミノ酸の欠失、置換および/または挿入にあり、最も好ましい のは、1、2、3、4、5、6、7、8または9個のアミノ酸の欠失、置換およ び/または挿入にある。 最も好ましいのは、組換え蛋白質である本発明による蛋白質である。この場合 、この蛋白質は、グリコシル化されていてもよい。 本発明による蛋白質は、“信号配列”および成熟蛋白質の配列から構成されて いる成熟蛋白質および相応する前駆体蛋白質を包含する。この場合、“信号配列 ”は、成熟蛋白質の配列から出発する。成熟蛋白質は、前記a)で先に記載され たN−末端配列を用いて開始 される。“信号配列”は、小胞体への浸透に必要とされる。本発明による蛋白質をコーディングするcDNAまたはDNA 更に、本発明は、成熟トロンビン阻害剤をコーディングするcDNAまたはD NAをも包含し、 aa)この場合、cDNAまたはDNAは、次のアミノ酸配列をコーディングす る: i) 配列アイデンティファイアーNo.1 (配列プロトコールNo.1) ii) 配列アイデンティファイアーNo.2 (配列プロトコールNo.2) iii) 配列アイデンティファイアーNo.3 (配列プロトコールNo.3)および iv) 配列アイデンティファイアーNo.4 (配列プロトコールNo.4) かまたは bb)この、場合cDNAまたはDNAは、aa)でのアミノ酸配列の1つの対 立遺伝子の修飾をコーディングし、 この場合アミノ酸配列の少なくとも1つのアミノ酸は、置換されているか 、欠失されているか、または挿入されており、この場合には、この活性蛋白質の 活性は、本質的に影響を及ぼされない。 対立遺伝子の修飾は、先の“成熟蛋白質の配列”の 項目に定義されている。 更に、本発明は、トロンビン阻害剤をコーディングするcDAまたはDNAを 包含し、 cc)この場合cDNAまたはDNAは、次のヌクレオチド配列の1つを有する : i) 配列アイデンティファイアーNo.9 (配列プロトコールNo.9) ii) 配列アイデンティファイアーNo.10 (配列プロトコールNo.10) iii) 配列アイデンティファイアーNo.11 (配列プロトコールNo.11)および iv) 配列アイデンティファイアーNo.12 (配列プロトコールNo.12) かまたは dd)この場合cDNAまたはDNAは、cc)でのヌクレオチド配列の1つの 対立遺伝子の修飾を有し、この場合少なくとも1つのヌクレオチドは、置換され ているか、欠失されているか、または挿入されており、この場合には、cc)で のヌクレオチド配列の対立遺伝子の修飾によってコーディングされる蛋白質の活 性は、本質的に影響を及ぼされない。 全てのDNA構成は、同じアミノ酸の縮重されたコードのためにコーディング するようなヌクレオチドを交換する場合にも枚挙された本発明による配列に数え られる。この種のヌクレオチドの交換は、明らかなこ とであり、相応するアミノ酸は、全ての生化学の教科書に開示されている。(R .KNIPPERS,1982,第3版、Molekulare Genetik,Georg Thieme Verlag) アミノ酸配列の変化を生じる全ての対立遺伝子の修飾は、この修飾が30個ま でのアミノ酸の置換、欠失および/または挿入を包含する限り、本発明に属する 。好ましいのは、20個までのアミノ酸の欠失、置換および/または挿入であり 、よりいっそう好ましいのは、10個までのアミノ酸の欠失、置換および/また は挿入であり、最も好ましいのは、1、2、3、4、5、6、7、8または9個 のアミノ酸の欠失、置換および/または挿入である。 更に、本発明は、成熟蛋白質をコーディングする配列とともに同様に信号配列 をも含有する遺伝物質をも包含する。この信号配列は、cDNAバンク中に見い 出されたものであり、また、蛋白質の発現および分泌を可能にする別の信号配列 も考えられる。 従って、本発明は、信号配列を有するトロンビン阻害剤をコーディングするc DNAまたはDNAを包含し、 ee)この場合cDNAまたはDNAは、次のヌクレオチド配列: i) 配列アイデンティファイアーNo.13 (配列プロトコールNo.13) ii) 配列アイデンティファイアーNo.14 (配列プロトコールNo.14) iii) 配列アイデンティファイアーNo.15 (配列プロトコールNo.15)および iv) 配列アイデンティファイアーNo.16 (配列プロトコールNo.16) を有するかまたは ff)この場合cDNAまたはDNAは、ee)でのヌクレオチド配列の1つの 対立遺伝子の修飾を有し、この場合少なくとも1つのヌクレオチドは、置換され ているか、欠失されているか、または挿入されており、この場合には、成熟蛋白 質の信号配列を含めてee)でのヌクレオチド配列の対立遺伝子の修飾によって コーディングされる成熟蛋白質の活性は、本質的に影響を及ぼされない。 対立遺伝子の修飾は、先にdd)に定義されている。 対立遺伝子の修飾が本発明による蛋白質の群に数えられるか否かを確認するた めに、蛋白質の活性を記載する場合には、信号配列が同様に記載される場合であ っても常に成熟蛋白質を測定することができる。信号配列が記載される場合には 、信号配列の除去後に得られる蛋白質についての機能を常に測定することができ る。 更に、本発明は、本発明の成熟蛋白質上のドメインが認められる結合分子(例 えば、ペプチドまたはその誘導体)、一本鎖蛋白質、抗体または抗体の断片を包 含する。精製された本発明による蛋白質が存在する場合には、当業者にとってモ ノクロナール抗体を得ることは、容易に可能である。この場合には、ケーラー( Koehler)およびミルシュタイン(Milstein)の公知方法およびその後の継続法 が使用される。この場合、詳細には、常法で1匹のマウスは、精製された蛋白質 で数回免疫化され、脾臓細胞が取り出され、かつ適当な腫瘍細胞と融合される。 引続き、ハイブリッドは選択される。 本発明の蛋白質は、サシガメTriatoma pallidipennisの唾液から単離すること ができる。精製は、ゲル濾過およびトロンビン−セファロースを用いての引き続 くアフィニティークロマトグラフィー処理によって行なわれる(例1参照)。こ の蛋白質は、先に記載されたアミノ酸配列を有する。この蛋白質は、約1800 0±3000Daの分子量を有する(例6参照)。等電点は、例8に記載の方法 を使用する場合には、pH4.5〜5.2の範囲内にある。 本発明の蛋白質は、血液凝固の場合および血小板の活性化の場合ならびにアミ ド分解においてトロンビンの効果を抑制する。これらの試験系は、例2、3、4 および9に記載されている。蛋白質は、1.27ナノモル/1のトロンビン濃度 の際に8ナノモル/1の濃度で凝固を抑制する。この蛋白質は、15ng/ml の濃度でトロンビン誘発された血小板凝集を100% 抑制する。この濃度は、0.06IU/ml=0.812ピコモル/ml(IU =国際単位)の使用されるトロンビン濃度の際にトロンビン対本発明による蛋白 質のモル比薬1:1に相当する。これとは異なり、本発明の蛋白質は、アミド分 解試験においてトロンビン対本発明による蛋白質の比1:87の際にトロンビン の活性を約50%だけ抑制する。本発明の蛋白質は、35ナノモル/1の濃度で トロンビン時間(1IU/ml)を5倍だけ延長する。 本発明の蛋白質は、 トロンビンに対して特異性を有する。別のセリンプロテ アーゼ(例えば、因子Xaまたはトリプシン)は、40倍の過剰量の場合であっ ても検出により抑制されない(例7参照)。本発明によるDNAを有するベクター 本発明の他の部分は、本発明によるcDNAまたはDNA、さらに適当なプロ モーターおよび場合によっては適当なエンハンサーを含有するベクターである。 同様に、なお“信号配列”を包含することもできる。ベクターは、欧州特許第0 480651号明細書、欧州特許第0462632号明細書および欧州特許第0 173177号明細書に詳細に記載されている。 本発明のもう1つの実施態様は、本発明によるベクターで形質転換されている 真核または原核宿主細胞にある。対立遺伝子の修飾 多くの場合の欠失、挿入および置換は、本発明の蛋白質の特性において徹底し た変化を結果として生じないように思われる。置換、欠失または挿入の正確な効 果を予め記載することは困難であるので、変化された蛋白質の機能は、本発明に よる蛋白質の機能と比較されなければならない。このために使用すべき方法は、 例示的に例2〜4および9に記載されている。標準として、Seq.Id.No.1〜4に 記載された蛋白質が使用され、同様に例1により精製される蛋白質も使用され、 ならびに比較蛋白質のために例1の精製法が使用される。 遺伝コードは、縮重されており、このことは、多くの場合のアミノ酸が3個の ヌクレオチドからなる1つ以上のコドンによってコーディングされていることを 意味する。従って、ヌクレオチドの平面上での若干の対立遺伝子の修飾は、アミ ノ酸配列の変化を生じない。従って、対立遺伝子の修飾は、主にDNAの平面上 で生じ、かつアミノ酸配列に二次的に影響を及ぼしうる。 本発明による蛋白質をコーディングするcDNA−またはDNA配列は、本発 明の記載されかつ特性を有する蛋白質と同じ活性を本質的に有する本発明による 蛋白質の変形を得るために、常用の技術により修飾させることができる。この場 合、活性は、例2〜4および9の記載と同様に測定される。 アミノ酸は、第1表に表わされたように置換されていてもよく、しかし、この 場合には、蛋白質の機能は、 本質的に影響を及ぼされることがない。全ての個々の場合には、蛋白質の機能に 対する変化に、如何なる影響が及ぼされるのかについては、活性度試験によって 決定することができる。 置換の際に第1表に示したアミノ酸よりもあまり保守的でない置換基を選択す る場合には、機能または免疫学的同一性は、本質的に変化される。この種の本質 的な変化は、多くの場合に構造および官能基の点で区別されるアミノ酸で置換す ることによって達成することができる。本質的な変化により、三次元的構造を変 化させることおよび/または例えば折り畳まれた本のような構造または螺旋構造 に影響を及ぼすことが生じる。また、負荷の相互作用および疎水性鎖は、変化の 際に注目することができる。 突然変異は、比較のために問題となっている2つの蛋白質の相同性によって定 義することができる。相同性の発現は、アミノ酸の配列において類縁のアミノ酸 (例えば、第1表)および脱落個所を包含する。本発明による蛋白質は、本発明 による構造少なくとも80%、有利に90%、よりいっそう有利に95%、最も 有利に98%の相同性を有するアミノ酸配列を有しており、例えばこの構造は、 d)またはg)の配列(Seq.1d No.1〜8)によって定義されており、かつさら に精製後に例1の記載により得ることができる。 前記の述べたように、本発明は、DNAまたはcDNAの改質をも包含する。 この改質された配列は、本発明による蛋白質をコーディングするDNA配列を用 いて苛酷な条件下でハイブリッド化される(aa);cc)およびee)に記載 の配列参照)。cDNA−またはDNA配列は、ヌクレオチド配列を有し、この ヌクレオチド配列は、少なくとも70%、有利に82%、よりいっそう有利に9 0%、最も有利に95%の短い(15個までのヌクレオチド)欠失および挿入を 含めて本発明によるcDNA−またはDNA配列との同一性を有している(aa )、cc)およびee)参照)。短い(15個までのヌクレオチド)欠失および 挿入を含む同一性は、例えばクニッパーズ(R.KNIPPERS)、モレクラーレ・ゲ ネティーク(Molekulare Genetik)、1982、第3版、Georg Thieme Verlag 社(Stuttgart,New York)刊に記載されているようにハイブリッド化によって 測定することができる。翻訳後修飾 先に述べた翻訳後修飾とは、翻訳中または翻訳後に生じる変化のことである。 これには、グリコシル化、ジスルフィド橋の形成、アミノ酸の化学的変性、例え ばヒルジンと関連して記載されている硫酸化が挙げられる。(J.W.FENTON(19 89)”Thrombin Interaction with Hirudin”,Seminars in Thrombosis and He mos tasis 15:265-268) グリコシル化は、内質細網および/またはゴルジ体の1つの本質的な機能であ る。オリゴ糖の配列および分枝は、内質細網中に形成され、かつゴルジ体中で変 化される。オリゴ糖は、N−結合したオリゴ糖(アスパラギン結合した)または O−結合したオリゴ糖(セリン−、トレオニン−またはヒドロキシリシン結合し た)であることができる。グリコシル化の形は、生産する細胞型および種類に依 存し、この場合相応する細胞型は、この種類に由来する。グリコシル化の程度お よび種類は、欧州特許第0222313号明細書に記載されているような物質に よって影響を及ぼされることができる。グリコシル化の変動により、蛋白質の機 能を変化させることができる。 蛋白質は、しばしば共有結合を鎖内に形成する。このジスルフィド橋は、2つ のシステイン間に得られる。この場合、蛋白質は特異的に倍加される。ジスルフ ィド橋は、蛋白質の三次元構造を安定する。 更に、アミノ酸は、国際公開番号WO91/10684に記載されているよう に変化させることができる。同様に、蛋白質は硫酸化されていてもよい。この変 化は、ヒルジンと関連して記載されている。本発明による蛋白質の単離および製造 更に、本発明は、次の工程を有する本発明による蛋白質の製造法を包含する: 本発明によるcDNAまたはDNAを含有する、ベクトルで形質転換されている 宿主細胞の培養、ならびに蛋白質の単離および精製。 蛋白質は、有利に例1の記載により精製される。しかし、別の単離方法および 精製方法も可能である: メソッズ・オブ・エンザイモロジー(Methods of Enzymology)、第182巻: ガイド・トウ・プロテイン・ピューリフィケーション(Guide to Protein Purif ication)、ドイチャー(Murray P.DEUTSCHER)編、アカデミック・プレス(Ac ademic Press)社刊、1990; プロテイン・ピューリフィケーション・アプリケーション(Protein Purificati on Application)、ア・プラクティカル・アプローチ(A Practical Approach) 、ハリス(E.L.V.HARRIS)およびエンジェル(S.ANGEL)、アイアールエル −プレス(IRL-Press)社刊1990; プロテイン・ピューリフィケーション、プリンスプルス・アンド・プラクティス (Protein Purification,Principles and Practice)、スコープス(Ropert SC OPES)、スプリンガー (Springer-Verlag)社刊1982;および プロテイン・ピューリフィケーション、プリンスプルス、ハイ・レゾルーション ・メソッズ・アンド・アプリケーションズ(Protein Purification,Principles , High Resolution Methods and Applications)、ジャンソン(H.-C.JANSON) およびライデン(L.RYDEN)編、ブイ・シー・エイッチ(VCH)社刊1989。 本発明は、同様に本発明による蛋白質を精製するための方法を包含し、この場 合蛋白質は、単離され、少なくとも1つのカラムを介して精製され、かつ引続き 濃縮される。好ましいのは、クロマトグラフィーカラムまたは吸着クロマトグラ フィーカラムである。 更に、本発明は、本発明による蛋白質を精製する方法を包含し、この場合この 方法は、次の工程からなる: “スペロース(SUPEROSE)12HR−カラム”上への唾液の塗布および溶離なら びに 先にトロンビンがカップリングされたCH活性化されたセファロース(Sepharos e)−カラム上への再度の塗布および溶離。 この精製については、例1に詳細に記載されている。医薬品としての使用 本発明による蛋白質は、薬理効果を有し、かつしたがって製薬学的作用物質と して使用可能である。本発明は、同様に本発明による蛋白質の1つまたはその混 合物を含有する医薬品を包含する。更に、本発明には、製薬学的に認容性で受容 可能な化合物および担持剤の存在下で、本発明による蛋白質の1つまたは本発明 による蛋白質の混合物を含有する製薬学的組成物が属す る。同様に、本発明は、製薬学的に活性の本発明による蛋白質の1つまたはその 混合物および製薬学的に認容性の塩または製薬学的に認容性の担持剤を含有する 製薬学的組成物を包含する。 殊に、本発明による蛋白質は、配列実験記録No.1〜4によれば、トロンビ ン活性の阻害を示す。 トロンビン活性の阻害は、凝固試験(例2参照)、血小板凝集試験(例3参照 )、アミド分解試験(amidolytischer Test)(例4参照)およびトロンビン時 間の測定(例9参照)によって検出することができる。トロンビン時間の測定は 、好ましい試験系である。 本発明による蛋白質は、 トロンビン時間の延長を10〜60ナノモル/lの 濃度で示す(トロンビン濃度1IU/ml)。58ナノモル/lの濃度で、9倍 の延長が生じる。よりいっそう高い濃度は、試験系を損なうことなしに使用する ことができる。従って、本発明による蛋白質は、10〜200ナノモル/lの濃 度で使用可能である。 この試験管内試験の試験結果は、本発明による蛋白質が医薬品として使用され ることができるかまたは医学的処置に使用されることができることを示す。この 試験結果は、試験管内試験系から生体内系へ転用することができる。それという のも、凝固試験の場合には、確立された試験装置が重要であるからである(M.T ALBOT(1989)”Biology of Recombinant Hirudin,A New Prospect in the Treatment of Thrombosis”seminars in Thrombosis and Hemo stasis 15:293-301)。従って、本発明の蛋白質は、血栓症、不安定なアンギナ または動脈硬化症の治療および予防、またはPTCA/PTA(バルーンカテー テルを用いての血管形成術)による血管の再閉塞の予防または血液透析の際の血 液凝固の阻止に使用することができる。本発明の蛋白質は、哺乳動物、殊にヒト の場合に血栓症および/または動脈硬化症の後遺症の治療のために抗血栓症薬お よび/または抗動脈硬化症薬として使用することができる。このことは、動脈硬 化症の凝集による激痛(斑)、内皮細胞組織の破壊、例えば敗血症、移植または 不安定なアンギナの際に起こりうる。本発明による蛋白質は、心筋梗塞の治療後 および/または繊維素溶解または血管形成術の際の再度の閉塞を阻止するために 、同様に使用することができる。この場合、本発明による蛋白質は、カテーテル の導入前、導入時および/または導入後に投与することができる。 更に、本発明は、 (i)血栓症、不安定なアンギナまたは動脈硬化症を治療するか、PTCA/P TA後の血管の再閉塞を予防するか、または血液透析の際に血管凝固を阻止する ための薬剤の製造への本発明による蛋白質またはその混合物の使用; (ii)本発明による蛋白質量の投与を包含し、この場合 この量は、疾患を緩和させ、かつこの蛋白質量は、かかる薬物を必要とする患者 に与えられる、血栓症、不安定なアンギナまたは動脈硬化症を治療するか、PT CA/PTA後もしくは血栓崩壊後の血管の再閉塞を予防するか、または血液透 析の際に血管凝固を阻止する方法; (iii)本発明による蛋白質の1つまたはその混合物および少なくとも1つの製 薬学的に認容性の担持剤および添加剤を治療の際に包含する、血栓症、不安定な アンギナまたは動脈硬化症を治療するか、PTCA/PTA後もしくは血栓崩壊 後の血管の再閉塞を予防するか、または血液透析の際に血液凝固を阻止するため の製薬学的組成物 を供給する。 この治療の効果のためには、種々の投与量が適当である。投与量は、例えば使 用される蛋白質、宿主、投与の種類ならびに治療すべき状態の種類および重さに 依存する。 しかし、一般に日用量が体重1kg当たり2μg〜2000μgの範囲を包含 する場合には、動物において満足な結果を予想することができる。大型の哺乳動 物、例えばヒトにおいて、例1により精製された蛋白質を使用する場合には、望 ましい日用量は、体重1kg当たり2〜2000μgの範囲内にある。例えば、 この投与量は、有利に4回までの部分的投与量で毎日 投与される。急性の血栓症を短時間で治療する場合の日用量は、体重1kg当た り20〜2000μgであり、体重1kg当たり2〜200μgでの慢性的治療 の際の投与量の場合よりも高い結果となる。同様に、本発明の蛋白質を皮下投与 する場合には、満足な結果を予想することができる。好ましくは、血栓が形成さ れた身体の部分に意図的に注射される。 本発明による蛋白質は、全ての常法で、殊に注射溶液または懸濁液の形で投与 することができる。 本発明は、本発明による蛋白質の1つまたはその混合物および少なくとも1つ の製薬学的に認容性の担持剤または添加剤を包含する製薬学的組成物を提供する 。このような組成物は、公知方法により得ることができる。この場合には、レミ ントンズ・ファーマシューティカル・サイエンス(Remington's Pharmaceutical Science)15th マック・パブリッシング・カンパニー(Mack Publishing Co mpany)、イーストペンシルバニア(East Pennsylvania)(1980)が指摘さ れる。 試験結果は、図面に明示されており、詳細には、次のことを示す: 図1:サシガメTriatoma pallidipennisからの本発明による蛋白質を添加した際 のトロンビン時間の延長。 図2:アミド分解試験におけるトロンビン活性の阻害(トリアトマ(Triatoma) =サシガメTriatoma pall idipennisからのトロンビン阻害剤) 図3:凝固試験におけるトロンビン活性の阻害実施例 例1 サシガメTriatoma pallidipennisからの唾液の取得および本発明による蛋白質の 精製 唾液を分泌させるためにサシガメの吻に機械的刺激を与える。この唾液をガラ ス板上に捕捉し、かつシリコーン処理された引き出されたパスツールピペットを 用いて捕集する。 この唾液を凍結乾燥し、かつ2.5mg/mlの濃度で蒸留水中に溶解する。 この溶液2mlを“Superose 12 HR 16/50”カラム(Pharmacial)上でトリス/ HCl 10ミリモル/l、pH7.4、“Pluronic F68”中で濾過する。凝 固試験(例2参照)で活性の画分を合わせ、かつ製造業者の記載によれば先にト ロンビンをカップリングさせたCH活性されたセファロース(Pharmacia)上に 塗布する。本発明の蛋白質は、トロンビンを備えた前記カラムに結合する。まず 、このカラムをタイロード緩衝液(血漿アルブミンなし)で洗浄し、次に初めて Na酢酸塩10ミリモル/l、pH4.5と一緒に溶離し、次いでグリセリン1 0ミリモル/l、pH2.5と一緒に溶離する。溶離液のpHを7に調節する。 グリシン溶離液10ミリモル/lは、本発明の精製された蛋白質を含有する。こ の溶 離液は、凝固試験(例2参照)、血小板凝集試験(例3参照)、アミド分解試験 (例4参照)において活性であり、かつトロンビン時間(例9参照)を延長する 。調製液は、SDSゲル電気泳動で検出可能な不純物を含有していない。例2 凝固試験におけるトロンビン活性の阻害 ウシ血清アルブミンで被覆されている(NaHCO3 0.1モル/l中0. 1%、pH9.5)微量滴定板中にHEPES 80μl 20ミリモル/l、 pH7.4;NaCl 0.15ミリモル/l;CaCl2 20μl 20ミ リモル;本発明の蛋白質の希釈した溶液100μl(5〜50ng)およびトロ ンビン20μl(0.03 IU=0.03国際単位)をピペットで注入する。 37℃で2分間の恒温保持後、フィブリノーゲン100μl(5mg/ml)を 添加し、かつ37℃で40分間恒温保持する。引続き、吸収を405nmで測定 する。本発明の精製された蛋白質45ng(=8ナノモル/l)は、フィブリノ ーゲン分解を完全に阻害する。同じ試験条件下で、ヒルジンは、同じ作用を示す (8ナノモル/lでの完全な阻害)。(図3参照)例3 血小板凝集試験におけるトロンビン活性の阻害 濾過された血小板500μl(300000/ml) を本発明の蛋白質(5〜100ng/ml)と一緒に37℃で1分間恒温保持す る。次に、凝集をトロンビン(0.06IU/ml)で誘発させ、凝集を凝集測 定器(Aggregometer)中で記録する。本発明の精製された蛋白質を用いての測定 は、15ng/mlの濃度で凝集を100%阻害することを示す。例4 アミド分解試験におけるトロンビン活性の阻害 微量滴定板中でトリス/HCl 80μl 100ミリモル/l、pH7.4 ;NaCl 150ミリモル/lおよびトロンビン0.03IU(1.35ナノ モル/l)ならびに本発明の蛋白質の希釈した溶液100μl(32〜630n g)を37℃で10分間恒温保持し、次いで基質S2238(Kabi Vitrum)1 00μl(50ナノモル)を添加する。37℃で30分間の恒温保持後、吸収を 405nmで測定する。630ng(117ナノモル/l)は、 トロンビン活 性をほぼ50%に阻害する。ヒルジンは、6ナノモル/lの濃度でトロンビンの 活性を85%に阻害する。 (例2参照)例5 N−末端アミノ酸配列の測定 本発明の精製された蛋白質を自動アミノ酸シークエネーター (Applied Biosy stems,Inc.)中で製造業者の使用説明書に従い配列決定した。アミノ酸1〜2 1 の配列(N末端から)は次の通りである:Ala-Glu-Gly-Asp-Asp-Cys-Ser-Leu-Gl u-Lys-Ala-Met-Gly-Asp-Phe-?-Pro-Glu-Glu-Phe-Phe。“?”は、完全な確実さ をもって同定することができないものを表わす。このアミノ酸は、恐らくリシン である。例6 SDS−電気泳動および分子量の測定 本発明の蛋白質を還元状態(ジチオトレイトを用いての還元)および非還元状 態で分子量標識(Pharmacia社の電気泳動較正キット)ホスポリラーゼb(94 kDa)、アルブミン(67kDa)、卵アルブミン(43kDa)、カルボニ ックアンヒドラーゼ(30kDa)、トリプシン阻害剤(20.1kDa)およ びラクトアルブミン(14.4kDa)と一緒に12.5%のSDSポリアクリ ルアミドゲル上に塗布し、かつラエッムリ(Laemmli)(1970、Nature 227,680 -685)による電気泳動後にクーマシーブリリアントブルーで着色した。還元状態 の場合には、本発明の蛋白質は、電気泳動の間に僅かにのみトリプシン阻害剤の 上方で移動する。これは、約21000Daの分子量に相当する。非還元状態の 場合には、本発明の蛋白質は、トリプシン阻害剤とラクトアルブミンとの間で移 動し、このことは、約18000Daの分子量に相当する。例7 本発明の蛋白質は、セリンプロテアーゼ因子Xaおよびトリプシンを阻害しない 。 因子Xaおよびトリプシンの活性を次の試験で測定する。トリス/HCl 8 0μl 50ミリモル/l、pH8.0、NaCl 227ミリモル/lに、因 子Xa測定のために因子Xa0.004IU(0.653ピコモル)(American Diagnostica)および本発明の蛋白質0.5μg(28ピコモル)を添加し、か つトリプシン測定のためにトリプシン(σ)0.004IU(0.019ピコモ ル)および本発明の蛋白質0.016μg(0.817ピコモル)を添加し、3 7℃で2分間恒温保持する。基質S2222(Kabi Vitrum)0.05マイクロ モルの添加後、37℃で20分間恒温保持し、引続き吸収を405nmで測定す る。この配合物の吸収は、本発明の蛋白質なしの配合物とまさに同様の高さであ り、即ち蛋白質は、因子Xaの活性を阻害しないし、トリプシンの活性も阻害し ない。例8 等電点電気泳動 本発明の蛋白質を等電点電気泳動のためのゲル上にpH3〜9の範囲内(Phar macia)で塗布し、かつ標準蛋白質(Pharmaciaの較正キットpH3〜10)と一 緒に焦点的に濃縮されて分離される。本発明の蛋白質の焦点位置は、ダイズトリ プシン阻害剤の焦点位置(I.P.=4.55)とβ−ラクトグロブリンAの焦点位置 (I.P.=5.2)との間にあった。例9 トロンビン時間の延長 トロンビン時間により、外因性トロンビンの活性を測定し、この外因性トロン ビンを試験血漿に添加する。血漿0.1mlに本発明の蛋白質の溶液50μlを 種々に希釈(6〜58ナノモル/l)して添加し、かつpH7.6を有するバル ビツール酸ジエチル−酢酸塩緩衝液50μlを添加し、かつ37℃で1分間恒温 保持する。トロンビン溶液0.1ml(3IU/ml)の添加後、凝固が発生す るまでの時間を測定する(SarstedtのBiomatic 2000 Coagulometer)。35ナノ モル/lの濃度で存在する本発明の蛋白質は、対照の配合物と比較して凝固時間 を5倍延長する(図1参照)。例10 Lys Cでの分解による内部アミノ酸配列の測定 本発明の精製された蛋白質(59μg)を2−メルカプトエタノール10%で 還元し(N2雰囲気下で室温で2時間)、かつ次いで4−ビニルピリジンと反応 させる(N2雰囲気下で室温で2時間)。トリス/HCl 25ミリモル/l、 pH8.5;EDTA 1ミリモル/lに対する透析後、試料にLys C 1 μg(Boehringer Mannheim)を添加し、かつ37℃で6時間恒温保持する。こ の分解配合物をスーパースペル(Supersper)RP−18,4μm(250×4mm、M Z -Analysen-technik,Hainz)カラム上に塗布し、かつH2O中のTFA 0.1 %〜アセトニトリル70%中のTFA0.08%の勾配で溶離する(WatersのHP LC装置)。280nmおよび214nmでの吸収を記録し、溶離液を分画する。 吸収ピークに相当する画分を乾燥し、かつH2O 30μl中に入れる。個々の 画分を自動アミノ酸シークエネーター(Applied Biosystems,Inc.)中で製造 業者の使用説明書に従い配列決定する。この場合には、次の配列が明らかになる (それぞれN末端からの出発、“?”は、明らかに同定されないものを表わす) : 1. Ala-Het-Gly-Asp-Phe-Lys-Pro-Glu-Glu-Phe-Phe-?-Gly-Thr-Arg(?)-Tyr -Leu-Ala(アミノ酸Argの測定は、不確実性を有している。) 2. Gly-Phe-Thr-Gln-Ile-Val-Glu-Ile-Gly-Tyr-Asn-Lys- 3. Asn-Gly-Glu-Gln-Tyr-Ser-Phe-Lys-例11 本発明によるcDNAsの分子クローン化 本発明による蛋白質のN末端の配列が公知である場合には、相応するヌクレオ チド配列を測定することができる。(国際公開番号WO90/07861参照) aa)PCRの場合の特異的試料の製造 本発明によるcDNAを測定するために、先にエドマン分解で測定されたアミ ノ酸配列によって導出されるプライマー(オリジナル、出発片)をまず合成させ る。PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)で本発明によるcDNAの断片を増幅させ るために、プライマーの合成されたオリゴヌクレオチド配列を利用する。(米国 特許第4800159号明細書参照) 2つのオリゴヌクレオチド−プライマーを、完全な本発明による蛋白質のN末 端範囲およびその断片の先に部分的に測定されたアミノ酸配列からヌクレオチド 配列を誘導することにより製造する。この場合には、次のアミノ酸配列を使用す る: 完全な蛋白質のN末端配列: および断片のN末端配列: マトリックス(鋳型)は、先にサシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺から 単離されているポリ−A+ −RNAに由来するcDNAからなる。(SAMBROCK他:Molekular Cloning(Ch apter 7,第18〜22頁),Cold Spring Harbor Laboratory Press,1989)マ トリックス−出発片(センスプライマー(Sense primer)): 5´-GCI GA(A/G)GGI GA(C/T)GA(C/T)TG(C/T)TCI CTI GA(A/G)AA(A/G )GCI ATG GGI GA(C/T)TT-3´ 非マトリックス−出発片(アンチセンスプライマー(Antisense primer)): 5´-TT(G/A)TT(G/A)TA ICC(G/A)AT(T/C)TC IAC(G/A)AT(T/C)TG IGT (G/A)AA-3 A=デスオキシアデノシン;C=デスオキシシチジン;G=デスオキシグアノシ ン;T=デスオキシチミジンおよびI=デスオキシイノシン PCRは、40の作業周期から構成されている。1つの作業周期は、次のもの からなる: a)94℃で2分間の変性 b)52℃で90秒間のハイブリッド化および c)72℃で2分間の延長。 先に記載された方法によって得られたPCR増殖生 産物は、アガロースゲル上で1つのバンドを有する。このバンドは、低い融点を 有するアガロースゲルによって分離され、直接にPCRプラスミド(Stratagene )中に移され、かつサブクローン化される。この方法は、製造業者の実験記録か らの記載に相当する(StratageneのpCR-ScriptTM SK(+)クローン化キット)。 挿入生産物のDNA配列は、PCR生産物の配列に相当し、かつサンジャー(SA NGER)他、Proc Natl Acad Sci USA(1977)74:5463-5467の記載と同様に測定 される。 bb)cDNA−バンクの選択方法および本発明によるcDNA−クローンの単 離 サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺−cDNA−バンクからの約400 000個の一次クローン(cDNAライブラリー)を、製造業者の使用説明書の 記載のようにナイロン膜(Pall Blosupport East Hills,NY,USA)上に移し、 かつスクリーニングする。この場合には、先に記載されたPCR増殖法により得 られた標識化された試料を使用する。選択方法を2回実施し、プラスミド−DN Aへのファージ−DNAの変換およびこのプラスミドの挿入断片(導入されたD NA)の配列分析を行なう。それによって、配列中でアイデンティファイアー1 3〜16を形成している4個のcDNA配列を測定し、この場合には、専らアミ ノ酸−17〜−9の三重項(Triplika)をTi28お よびTi45で欠き、かつアミノ酸−18の三重項をTi12で欠いている。 単離されたDNAのそれぞれ2本の鎖を配列決定する。コーディングするDN Aによって導出されたアミノ酸配列は、先にエドマン分解により本発明による精 製された蛋白質から見い出されたアミノ酸配列と完全に一致する。 最も長いcDNAクローン(Ti12)は、メチオニンのための不完全な出発 コドンに相当するヌクレオチドTGを用いて開始する。このことは、他の単離さ れたクローン(Ti5)を考慮する場合に明らかとなり、このクローンは、Ti 12、Ti28およびTi45の選択の際に使用されたのと同じcDNAバンク の600000個のファージを用いての選択方法の場合に見い出された。 本発明による蛋白質の4つのcDNA配列を先に記載した方法により選択し、 同定し、かつ配列決定する。専ら9個の位置が導出されたアミノ酸配列の区別を 有する。この区別は、第2表に記載されている。 4個の本発明による円熟蛋白質の同定および類似性は、如何なる比較成分が選 択されるかに応じて約95または98%である。例12 本発明による蛋白質をコーディングするプラスミドの製造ならびに大腸菌中で得 られる蛋白質の発現および精製 DNA配列が公知である場合には、適当なプロモーターおよび場合によっては 適当なエンハンサーは、それぞれのDNA配列と結合することができ、したがっ てさらに使用可能なベクターが存在する。(M.WIRTH,L.SCHUMACHERおよびH. HAUSER著、H.S.CONRADT編Protein Glycosylation,Cellular Biotechnical an d AAnalytical Aspects第15巻、49-52,VCH社(Weinheim在)刊、1991) ;同様にJ.KRAETZSCHMAR 他(1992)Gene 116:281-284。このようなベク ターの発現は、真核生物(例えば、幼児のハムスターの腎臓細胞)の場合に可能 である。更に、適当な原核ベクター中のDNA配列は、大腸菌の菌株において発 現するために導入することができる。 a)プラスミドの製造 (i)予備計画 原核生物において本発明による組換え蛋白質を発現させるための構成を、IP TG誘発可能なtrcプロモーターを含有する商業的に入手可能なプラスミドp KK233−2を使用することにより得る。発現に適当なベクターは、このプラ スミドpKK233−2を包含し、この場合には、本発明による蛋白質のコーデ ィング配列ならびに信号配列が挿入されている。信号配列は、分泌された大腸菌 の蛋白質シクロフィリンaに帰因する修飾された信号配列である。信号配列およ びコーディングDNAは、下流に向かってプロモーターによって使用され、それ によってpKK/cphが生じる(T.HAYAN0(1991)Biochemistry 30:3041-3 048)。 本発明による蛋白質のコーディング配列は、発現プラスミド中に挿入され、こ うして得られた構成体(pKK/cph蛋白質)は、能力細胞の大腸菌JM10 5細胞の形質転換に利用される。 (ii)プラスミドpKK/cphの構成 次の1対の部分的に重なりかつ相補的オリゴデスオキシヌクレオチドは、シク ロフィリンaの信号配列のためのコーディングDNAを後形成させるために使用 される。この場合、シクロフィリン配列の相応するC末端は、細菌性信号ペプチ ダーゼに最適な分解位置を形成するために修飾される。この修飾は、C末端の最 後の7個のトリプレット(Triplika)を次のアミノ酸配列をコーディングするト リプレット(Triplika)と交換することにある:Phe-Ser-Ala-Ser-Ala-Leu-Ala (R.E.DALBEYおよびG.von HEIJNE(1992)TIBS 17:474-478)。 センスを有するオリゴヌクレオチド配列:(センスオリゴ) 5´-GCGATAACAT GTTCAAAAGC ACCCTGGCGG CGATGGCTGCTGTTTTCGCT CTGTCTG-3´; センスを有しないオリゴヌクレオチド配列:(アンチセンスオリゴ) 5´-CGCTATAAGC TTCTGCAGGC TAGCGCGCTC GCGCTGAAAGCAGACACAGT CGAAACAG-3´ 出発配列の付着およびTaqポリメラーゼの使用下での姉妹部分の引き続く完 全化の後、DNA断片は、Af/IIIおよびHindIIIで切断される。切断位置は、下 線が引かれている。その後に、DNAは、プラスミドpKK233-2のNcol位置とHind III位置との間でサブクローニングされる。HindIII位置と一緒にcDNA部分の 他のサブクローニングを簡易化するNhel位置は、脂肪圧力(Fettdruck)によっ て認められる。 (ii)本発明による蛋白質を用いてのプラスミドの構成 本発明による成熟蛋白質(Ti28=Seq.Id.No.2)のためにコーディング配列を 増殖させるために、次の1対の出発配列(プライマー)を使用する。この場合に は、下線が引かれているNhelおよびHindIII切断位置は、プラスミドpKK/c ph中への挿入に必要とされる。 センスを有するオリゴヌクレオチド配列:(センスオリゴ) 5´-GCGATAGCTA GCAGCAGAAG GTGACGAC-3´; センスを有しないオリゴヌクレオチド配列:(アンチセンスオリゴ) 5´-GCGATAGGAT CCAAGCTTAC TAACAAATTT CATTAGCATC AGG-3´ 94℃で2分間、30℃で2分間および72℃で2.5分間からなる10回の 作業周期をPCR(ポリメラーゼ鎖反応)のために実施し、この場合には、マト リックス鎖2μg(鋳型)が使用される。増殖されたDNAを低融点アガロース ゲル上に単離し、NhelおよびHindIIIで切断され、かつ先に同じ制限エンドヌク レアーゼで切断されたプラスミドpKK/cph中に移す。こうして得られた構成体を コーディングDNAの全配列化およびコーディングDNAをフランキングするD NAを用いて試験する。 (iii)大腸菌の形質転換 大腸菌JM105細胞をCaCl2法を使用しながら形質転換する。この場合 には、本発明による蛋白質をコーディングするpKK/cph 1μgを使用す る。 b)大腸菌を用いて得られた本発明による蛋白質の精製および特性決定 形質転換された大腸菌細胞の培養基にIPTG(1ミリモル/l)を添加し、 かつ37℃で6時間恒温保持する。(IPTG=イソプロピル−β−D−チオガ ラクトシド)この細胞を遠心分離し、かつ浸透圧ショック(サッカロース処理お よび引き続くH2O処理)を受けさせる。こうして得られたペリプラズマ画分は 、凝固試験(比較例2)においてトロンビンの活性を阻害する。阻害活性をDE −52セルロースを用いてのイオン交換クロマトグラフィーおよびトロンビンア フィニティークロマトグラフィーによって精製する。(比較例1) 精製された画分は、唾液蛋白質と同じ阻害活性を有する。この画分は、SDS ポリアクリルアミド電気泳動法の場合と同一の挙動を示す(比較例6)。更に、 この画分は、N末端アミノ酸配列において成熟唾液蛋白質と一致する。 50811AWOM1XX00+P 1993年11月25日 SEQ ID NO:1 配列の種類:アミノ酸配列 配列の長さ:142個のアミノ酸 分子の種類:成熟蛋白質Ti12 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:成熟蛋白質として:トロンビン阻害剤 SEQ ID NO:2 配列の種類:アミノ酸配列 配列の長さ:142個のアミノ酸 分子の種類:成熟蛋白質Ti28 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:成熟蛋白質として:トロンビン阻害剤 SEQ ID NO:3 配列の種類:アミノ酸配列 配列の長さ:142個のアミノ酸 分子の種類:成熟蛋白質Ti45 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:成熟蛋白質として:トロンビン阻害剤 SEQ ID NO:4 配列の種類:アミノ酸配列 配列の長さ:142個のアミノ酸 分子の種類:成熟蛋白質Ti5 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:成熟蛋白質として:トロンビン阻害剤 SEQ ID NO:5 配列の種類:アミノ酸配列 配列の長さ:160個のアミノ酸 分子の種類:信号配列Ti12を有する成熟蛋白質 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:成熟蛋白質として:トロンビン阻害剤 SEQ ID NO:6 配列の種類:アミノ酸配列 配列の長さ:160個のアミノ酸 分子の種類:信号配列Ti28を有する成熟蛋白質 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:成熟蛋白質として:トロンビン阻害剤 SEQ ID NO:7 配列の種類:アミノ酸配列 配列の長さ:160個のアミノ酸 分子の種類:信号配列Ti45を有する成熟蛋白質 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:成熟蛋白質として:トロンビン阻害剤 SEQ ID NO:8 配列の種類:アミノ酸配列 配列の長さ:160個のアミノ酸 分子の種類:信号配列Ti5を有する成熟蛋白質 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:成熟蛋白質として:トロンビン阻害剤 SEQ ID NO:9 配列の種類:ヌクレオチド配列 配列の長さ:429個のヌクレオチド 分子の種類:成熟蛋白質をコーディングするcDNA Ti12 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:コーディングするcDNA SEQ ID NO:10 配列の種類:ヌクレオチド配列 配列の長さ:429個のヌクレオチド 分子の種類:成熟蛋白質をコーディングするcDNA Ti28 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:コーディングするcDNA SEQ ID NO:11 配列の種類:ヌクレオチド配列 配列の長さ:429個のヌクレオチド 分子の種類:成熟蛋白質をコーディングするcDNA Ti45 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:コーディングするcDNA SEQ ID NO:12 配列の種類:ヌクレオチド配列 配列の長さ:429個のヌクレオチド 分子の種類:成熟蛋白質をコーディングするcDNA Ti5 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:コーディングするcDNA SEQ ID NO:13 配列の種類:ヌクレオチド配列 配列の長さ:483個のヌクレオチド 分子の種類:信号配列をコーディングするcDNA Ti12を有する成熟蛋白 質 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:コーディングするcDNA SEQ ID NO:14 配列の種類:ヌクレオチド配列 配列の長さ:483個のヌクレオチド 分子の種類:信号配列をコーディングするcDNA Ti28を有する成熟蛋白 質 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:コーディングするcDNA SEQ ID NO:15 配列の種類:ヌクレオチド配列 配列の長さ:483個のヌクレオチド 分子の種類:信号配列をコーディングするcDNA Ti45を有する成熟蛋白 質 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:コーディング配列 SEQ ID NO:16 配列の種類:ヌクレオチド配列 配列の長さ:483個のヌクレオチド 分子の種類:信号配列をコーディングするcDNA Ti5を有する成熟蛋白質 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:コーディングcDNA SEQ ID NO:17 配列の種類:アミノ酸配列 配列の長さ:15個のアミノ酸 分子の種類:N末端蛋白質断片 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:成熟蛋白質として:トロンビン阻害剤 SEQ ID NO:18 配列の種類:アミノ酸配列 配列の長さ:21個のアミノ酸 分子の種類:N末端蛋白質断片 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:成熟蛋白質として:トロンビン阻害剤 SEQ ID NO:19 配列の種類:アミノ酸配列 配列の長さ:21個のアミノ酸 分子の種類:N末端蛋白質断片 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:成熟蛋白質として:トロンビン阻害剤 SEQ ID NO:20 配列の種類:アミノ酸配列 配列の長さ:18個のアミノ酸 分子の種類:Lys Cを有する切断後のN末端蛋白質断片 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:成熟蛋白質として:トロンビン阻害剤 ”?”不定;Arg(?)=不確実さを有する SEQ ID NO:21 配列の種類:アミノ酸配列 配列の長さ:12個のアミノ酸 分子の種類:Lys Cを有する切断後のN末端蛋白質断片 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:成熟蛋白質として:トロンビン阻害剤 SEQ ID NO:22 配列の種類:アミノ酸配列 配列の長さ:8個のアミノ酸 分子の種類:Lys Cを有する切断後のN末端蛋白質断片 出所:サシガメTriatoma pallidipennisの唾液腺 性質:成熟蛋白質として:トロンビン阻害剤 SEQ ID NO:23 配列の種類:ヌクレオチド配列 配列の長さ:44個のヌクレオチド 分子の種類:マトリックス−出発部分/センスプライマー 出所:アミノ酸配列から導出された 性質:プライマー SEQ ID NO:24 配列の種類:ヌクレオチド配列 配列の長さ:32個のヌクレオチド 分子の種類:非マトリックス−出発部分(アンチセンスプライマー) 出所:アミノ酸配列から導出された 性質:アンチセンスプライマー SEQ ID NO:25 配列の種類:アミノ酸配列 配列の長さ:7個のアミノ酸 分子の種類:ペプチド断片 性質:修飾されたシクロフィリンaのC末端 SEQ ID NO:26 配列の種類:ヌクレオチド配列 配列の長さ:57個のヌクレオチド 分子の種類:マトリックス−出発部分(センスプライマー) 出所:修飾されたシクロフィリンのアミノ酸配列から導出された 性質:センスプライマー SEQ ID NO:27 配列の種類:ヌクレオチド配列 配列の長さ:58個のヌクレオチド 分子の種類:非マトリックス−出発部分(アンチセンスプライマー) 出所:修飾されたシクロフィリンのアミノ酸配列から導出された 性質:アンチセンスプライマー SEQ ID NO:28 配列の種類:ヌクレオチド配列 配列の長さ:28個のヌクレオチド 分子の種類:マトリックス−出発部分(センスプライマー) 出所:本発明による蛋白質のアミノ酸配列から導出された 性質:センスプライマー SEQ ID NO:29 配列の種類:ヌクレオチド配列 配列の長さ:43個のヌクレオチド 分子の種類:非マトリックス−出発部分(アンチセンスプライマー) 出所:本発明による蛋白質のアミノ酸配列から導出された 性質:アンチセンスプライマー 51062ADEM1XX00-P 発現 1993年11月25日13:52
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 38/55 ABX ACB C07H 21/04 B 8615−4C C07K 14/435 8318−4H C12N 1/21 8828−4B 9/99 9152−4B 15/09 ZNA 9455−4C A61K 37/64 ABX (31)優先権主張番号 P4328336.5 (32)優先日 1993年8月17日 (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (31)優先権主張番号 P4340798.6 (32)優先日 1993年11月25日 (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,CA,FI,HU,J P,KR,NO,RU,US (72)発明者 アラゴン,アレハンドロ メキシコ国 モレロス 62271 クエルナ ヴァカ (番地なし)ウニバーシダッド ナショナル アウトノマ デ メキシコ 内 (72)発明者 ポッサニ,ロウリヴァル メキシコ国 モレロス 62271 クエルナ ヴァカ (番地なし)ウニバーシダッド ナショナル アウトノマ デ メキシコ 内 (72)発明者 クウェヴァス−アグイエレ,デリア メキシコ国 モレロス 62271 クエルナ ヴァカ (番地なし)ウニバーシダッド ナショナル アウトノマ デ メキシコ 内 (72)発明者 ドナー,ペーター ドイツ連邦共和国 D―12169 ベルリン シュテークリッツァー ダム 7アー (72)発明者 ヘンドラー,ベルナルト ドイツ連邦共和国 D―10627 ベルリン シラーシュトラーセ 11ベー (72)発明者 ヘヒラー,ウルリケ ドイツ連邦共和国 D―10627 ベルリン カントシュトラーセ 63

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. トロンビン阻害剤でありかつ哺乳動物の血液を吸う昆虫類の唾液から単離 可能である天然からかまたは合成により得ることができる蛋白質。 2. サシガメTriatoma pallidipennisから単離可能である、請求項1記載の蛋 白質。 3. a)活性蛋白質として次のようなN末端配列: を有するかまたは b)活性蛋白質として先にa)で記載されたN−末端アミノ酸配列の対立遺 伝子の修飾を有し、この場合N−末端アミノ酸配列の1つまたは2つのアミノ酸 は、置換されているか、欠失されているか、または挿入されており、この場合に は、活性蛋白質の活性は、本質的に影響を及ぼされない かまたは c)活性蛋白質としてa)およびb)でのN末端配列の翻訳後修飾を有し、 この場合には、本質的に活 性蛋白質は影響を及ぼされない、請求項1または2に記載の蛋白質。 4. トロンビン阻害剤でありかつ d)活性成熟蛋白質として次の配列: i) 配列アイデンティファイアーNo.1 (配列プロトコールNo.1) ii) 配列アイデンティファイアーNo.2 (配列プロトコールNo.2) iii) 配列アイデンテイファイアーNo.3 (配列プロトコールNo.3)および iv) 配列アイデンティファイアーNo.4 (配列プロトコールNo.4) の1つを有するかまたは e)活性の成熟蛋白質として先にd)で記載されたアミノ酸配列の1つを有 し、この場合アミノ酸配列の少なくとも1つのアミノ酸は、置換されているか、 欠失されているか、または挿入されており、この場合活性蛋白質の活性は、本質 的に影響を及ぼされない かまたは f)活性の成熟蛋白質としてd)およびe)での配列の1つの翻訳後修飾を 有し、この場合本質的に活性蛋白質の活性は影響を及ぼされないような蛋白質。 5. 請求項1または2に記載の1つの信号配列および成熟蛋白質からなる1つ の蛋白質において、 g)この場合この蛋白質は、次の配列: i) 配列アイデンティファイアーNo.5 (配列プロトコールNo.5) ii) 配列アイデンティファイアーNo.6 (配列プロトコールNo.6) iii) 配列アイデンティファイアーNo.7 (配列プロトコールNo.7)および iv) 配列アイデンティファイアーNo.8 (配列プロトコールNo.8) の1つを有するかまたは h)この場合この蛋白質は、先にg)で記載されたアミノ酸配列の対立遺伝 子の修飾を有し、この場合アミノ酸配列の少なくとも1つのアミノ酸は、置換さ れているか、欠失されているか、または挿入されており、この場合成熟の活性蛋 白質の活性は、本質的に影響を及ぼされない、 かまたは i)この場合この蛋白質は、g)およびh)での配列の1つの翻訳後修飾を 有し、この場合には、活性の成熟蛋白質の活性は、本質的に影響を及ぼされない 、請求項1または2に記載の1つの信号配列および成熟蛋白質からなる1つの蛋 白質。 6. 蛋白質が組換え蛋白質である、請求項1から5までのいずれか1項に記載 の蛋白質。 7. 蛋白質がグリコシル化されている、請求項1から 6までのいずれか1項に記載の蛋白質。 8. 成熟トロンビン阻害剤をコーディングし、 aa)この場合、cDNAまたはDNAは、次のアミノ酸配列: i) 配列アイデンティファイアーNo.1 (配列プロトコールNo.1) ii) 配列アイデンティファイアーNo.2 (配列プロトコールNo.2) iii) 配列アイデンティファイアーNo.3 (配列プロトコールNo.3)および iv) 配列アイデンティファイアーNo.4 (配列プロトコールNo.4) をコーディングするかまたは bb)この場合cDNAまたはDNAは、aa)でのアミノ酸配列の1つの 対立遺伝子の修飾をコーディングし、 この場合アミノ酸配列の少なくとも1つのアミノ酸は、置換されている か、欠失されているか、または挿入されており、この場合には、この活性蛋白質 の活性は、本質的に影響を及ぼされないcDNAまたはDNA。 9. トロンビン阻害剤をコーディングし、 cc)この場合cDNAまたはDNAは、次のヌクレオチド配列: i) 配列アイデンティファイアーNo.9 (配列プロトコールNo.9) ii) 配列アイデンティファイアーNo.10 (配列プロトコールNo.10) iii) 配列アイデンティファイアーNo.11 (配列プロトコールNo.11)および iv) 配列アイデンティファイアーNo.12 (配列プロトコールNo.12) の1つを有するかまたは dd)この場合cDNAまたはDNAは、cc)でのヌクレオチド配列の1 つの対立遺伝子の修飾を有し、この場合少なくとも1つのヌクレオチドは、置換 されているか、欠失されているか、または挿入されており、この場合には、cc )でのヌクレオチド配列の対立遺伝子の修飾によってコーディングされる蛋白質 の活性は、本質的に影響を及ぼされないcDAまたはDNA。 10. 信号配列を有するトロンビン阻害剤をコーディングし、 ee)この場合cDNAまたはDNAは、次のヌクレオチド配列: i) 配列アイデンティファイアーNo.13 (配列プロトコールNo.13) ii) 配列アイデンティファイアーNo.14 (配列プロトコールNo.14) iii) 配列アイデンティファイアーNo.15 (配列プロトコールNo.15)および iv) 配列アイデンティファイアーNo.16 (配列プロトコールNo.16) を有するかまたは ff)この場合cDNAまたはDNAは、ee)でのヌクレオチド配列の1 つの対立遺伝子の修飾を有し、この場合少なくとも1つのヌクレオチドは、置換 されているか、欠失されているか、または挿入されており、この場合には、成熟 蛋白質の信号配列を含めてee)でのヌクレオチド配列の対立遺伝子の修飾によ ってコーディングされる成熟蛋白質の活性は、本質的に影響を及ぼされないcD NAまたはDNA。 11. 請求項8から10までのいずれか1項に記載のcDNAまたはDNA、 さらに適当なプロモーターおよび場合によっては適当なエンハンサーを含有する ベクター。 12. 請求項11記載のベクターで形質転換されている真核または原核宿主細 胞。 13. 請求項1から7までのいずれか1項に記載の蛋白質を製造する方法にお いて、次の工程: 請求項8から10までのいずれか1項に記載のcDNAまたはDNAを含有す る、ベクトルで形質転換されている宿主細胞の培養、 ならびに 蛋白質の単離および精製を有する請求項1から7までのいずれか1項に記載の蛋 白質の製造法。 14. 請求項1から7までのいずれか1項に記載の蛋白質を精製する方法にお いて、蛋白質を単離し、少なくとも1つのカラム上で精製し、かつ引続き濃縮す る、請求項1から7までのいずれか1項に記載の蛋白質の精製法。 15. 請求項1から7までのいずれか1項および請求項13または14に記載 の蛋白質を精製する方法において、この方法が次の工程: “スペロース(SUPEROSE)12HR−カラム”上への唾液の塗布および溶離な らびに 先にトロンビンがカップリングされたCH活性化されたセファロース(Sephar ose)−カラム上への再度の塗布および溶離からなる、請求項1から7までのい ずれか1項および請求項13または14に記載の蛋白質の精製方法。 16. 製薬学的作用物質としての請求項1から7までのいずれか1項および請 求項13から15までのいずれか1項に記載の蛋白質の1つまたはその混合物。 17. 請求項1から7までのいずれか1項および請求項13から15までのい ずれか1項に記載の蛋白質の1つまたはその湿合物を含有する医薬品。 18. 請求項1から7までのいずれか1項および請求項13から15までのい ずれか1項に記載の蛋白質 の1つまたはその混合物を、製薬学的に認容性で相容性の化合物および担持剤の 存在下で含有する医薬品。 19. 血栓症または不安定なアンギナまたは動脈硬化症を治療するか、または PTCA/PTAによる血管の再閉塞を予防するか、または血液透析の際の血液 凝固を阻止する医薬品を製造するための請求項1から7までのいずれか1項およ び請求項13から15までのいずれか1項に記載の蛋白質の1つまたはその混合 物の使用。
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