JPH08506306A - 試験管を包装する方法及び試験管の為の包装ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 分析測定、特に固定された反応体を用いる免疫学的検定法の為の試薬処理された試験管を包装する方法であって、全ての試験管（１）の開口の縁（２）が本質的に平面にあるように多数のそのような試験管（１）を並べ、試験管のその一群によって占められる全基部面積におよそ対応する中心区域（４）と、縁領域（５）とを有し、接着剤被膜が設けられているラベル（３）を設け、ラベル（３）がその群の全ての試験管（１）に接着し、その試験管を密封するように、開口の縁（２）に対し、ラベル（３）の接着剤被膜を有している側を適用し、ラベルに付着している試験管（１）の群を有しているラベル（３）を開放上部区域を有している容器（６）に移し、そしてラベル（３）の縁領域（５）を容器（６）の開放上部区域の縁に接着することを特徴とする方法。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 試験管を包装する方法及び試験管の為の包装ユニット 本発明は、包装された容器、特に分析測定の為の試薬処理された試験管、特に 免疫検定法での固定された反応体を使用する免疫検定法用試験管を包装する為の 方法、及びその種の多数の試験管を含有している包装ユニットに関する。 免疫検定法に於ては、うまく検定方法を実施する為に重要な、固定された形の ある種の物質（反応体）、例えば固定された抗体、固定された抗原、及び特異的 な免疫グロブリン類、又は他の蛋白質物質を試験管壁上に有する試験管がしばし ば用いられ、これらの物質は、通常試験管壁上でフィルムを形成している補助的 物質である保護マトリックス中に存在する（コートされた試験管）。それらのコ ートされた試験管が造られた後に、その様な試験管は、しばしば反応しやすい固 定された反応体が、それらの活性を出来るだけ長い期間保持し、そして試験管を 使用した時に信頼出来る結果が得られるような方法で包装されなければならない 。このことは通常水分、ホコリ、及び他の汚染物からの信頼できる保護を保証す る包装を必要としている。現在そのような試験管は、試験管がトレーから包装容 器、例えばカートン（ボール箱）又はバッグに移され、反応しやすい物質の場合 又は特別 の品質要求がある場合にはそのバッグに対し包装中の水分含量を調節する為に乾 燥剤（シリカゲルバッグ）を加えねばならない方法で通常包装されている。その ような包装は、なかでも、多数のそのような試験管を含有している包装が開かれ たときに試験管が周りの大気の影響にさらされるという欠点を有しており、この 欠点によって、包装が開かれた後にすぐに使用されない試験管は比較的速く使い 物にならなくなり得る。そのような包装ではこれを避ける為に全ての試験管が追 加的に個々に密封されなければならないであろうから、追加の包装コストを伴っ てしまう。 本発明の目的は、反応しやすい又は反応しやすいことに加えて揮発性である物 質でコートされた容器、例えば分析方法、特に免疫検定方法に於ける試験管を包 装する為の、新規な包装ユニットを導く方法を提供することである。この方法は そのような容器又は試験管の迅速かつ安全な自動化包装を可能とし、そして全包 装が開かれた後でさえも、水分、ホコリ、及び使用しない個々の試験管の汚染に 対する信頼性のある保護を試験管に与えることを保証する。 この目的は特許請求の範囲に従う方法と包装ユニットとによって達成される。 本発明に従う方法に於て、所望の反応体がそれ自体は知られている慣用の方法 でコートされている試験管がト レー中に準備されるが、それらは、試験管のあるグループ全体の開口を同時に密 封する共通のラベルを有している。試験管は通常はそれらの開口が平面をなすよ うに位置させられて慣用のトレー中に並べられるから、このラベルは試験管のグ ループ全体に対し機械的に簡単に適用することが出来る。また、全ての試験管の 開口の縁に対してしっかりと付着するから、ラベルは個々の試験管をしっかりと 密封する。試験管壁上のコーティング以外は空であるために軽量である試験管は 、そのラベルの接着側に付着した状態で容器に容易に移されることが出来る。こ の移動は機械的に実施することが出来、例えばそのラベルの外側に吸いつく装置 の助けによって実施し得る。 ラベルは、試験管の群の全ての基部面積（底面）に対しほぼ対応している中心 区域を有し、そして突出た縁を追加的に有するものが選択される。ラベルに付着 する試験管群が容器に移されたときに、ラベルのその縁が、上が開いている標準 の容器の縁を越えて横に突出て、そしてこの突出た縁を容器の外側側壁の上縁に 押しつけることによって、容器は全体がラベルによって密封封止される。 従ってこの方法によって得られる包装ユニットは、一方でホコリと水分を封じ てシールされる外側容器を有し、なおかつ、試験管の開口の縁が覆っているラベ ルの下側 に接着されている為に、外側容器の中で個々の試験管は更に個々に高い信頼性を もって密封される。 試験管を取除く為には、ラベルは必要とされる数の試験管が露出されるだけは がされる。しかしながら、既知方法で容器の壁を破って開き容器の上部壁領域の 分離を可能とする、周囲全体にわたる糸又はラインが容器の壁に設けられること が好ましいから、ラベルに接着結合される側壁の上部縁領域の分離を可能にする 容器を使用するのが好ましい。糸又はラインの代りに、容器の壁を開く為又は容 器のバーツを分離する為に包装産業で知られている他の方法を使用することも可 能であり、例えば対応する線に沿って切るための貫通孔、刻み線、又は傷跡を使 用することも可能である。そのような場合、包装ユニットの開封及び個々の試験 管又は全ての試験管の除去は、包装をラベルが底になるように配置し、ラベルに 付いている容器の縁を容器の残りの部分から分離し、この容器の残りをもち揚げ るやり方で実施される。それらの開口を下にして立っており、そして開口を通じ てラベルに付いている試験管群が得られる。ここで、所望の数の試験管が、他の 試験管のシールを損うことなしにラベルから分雑されることが出来る。ラベルに 使用される感圧接着剤が適切に選択されるならば、接着性を保持しており従って 試験管を密封しているラベルの裏面上に、間違って除去されてしまった試験管を 再び置き直すことも可 能である。 もし、特定の試験管のみが除去され、そして残りの試験管をさらに使用するの に包装ユニットを回復することが望まれるときは、容器の除去された下部を単に 残っている試験管の上にさかさまにかぶせ、そして包装ユニットを上下逆にして 貯蔵することが出来る。この段階で破られて開封された側壁はもちろん接着テー プによって付けることが出来る。しかしながらこれは通常必要ではない。なぜな らば個々の試験管はラベルにくっついたままであり、従って密封されているから である。 更に本発明に従う包装ユニットは、個々の試験管がラベルに直接結合している 為に、試験管を何に割当てるかも不明瞭ではない。なぜならばラベルは通常その 外側に試験管を同定するのに必要な全ての情報を有しているからである。 好ましくは使用される容器は折り畳みカートン（ボール箱）であり一方で折り 畳みカートンは包装に先立ってコンパクトな方法で準備された状態に保つことが 出来、他方で折り畳みカートンは包装の内容物が使用された後に平坦に圧縮する ことができ、そして紙屑と共に処分することが出来る。 本発明は免疫検定方法に対する試験管に関して記載され、そして更に好ましい 具体例を参照して記載されるが、容器の形状及び容器の材料の両方について、本 発明の請 求の範囲から逸れることなしに多くの修正が可能であることが明らかである。例 えば環状の外側容器又はプラスチック容器に、記載された方法でラベルを設ける 事も可能である。更になんらかの他の方法、例えばフランジ様の縁で、又は突出 た縁の内側にそれが付着する方法で、容器の縁にラベルを接着結合することも可 能である。しかしそれらの具体例は現在むしろ不利に見える。 容器の縁とラベルの外側の縁の間の接着は出来るだけ透過性の無い永久的なも のであるべきてあるので、感圧接着剤又は接着剤が設けられるラベルに容器の縁 が接着結合されることも可能である。プラスチックの容器の場合には融着は原則 的にこの領域で可能である。 試験管のラベル内側への接着に関し、間違って取除かれた試験管がラベルに再 度接着結合されるよう接着性が永久的に保持される接着剤被膜が好ましいが、ま た１回だけ試験管の縁がラベルに接着結合される接着剤を使用することも可能で ある。この場合は、例えば試験管が最初に密封された試験管であるか、又は試験 管が既に取除がれたものであるので処理されて良いものであるのかどうかを決定 するチェックを行うことが可能になるように意図されるときは有利であり得る。 原理的に、ラベルに刻み目を設けて、試験管の個々の列又は個々の試験管が、 破り取られることが出来るよう にすることも可能である。全てのこれらの具体例の場合に、試験管の一群を単一 のラベルに同時に接着結合する利点を利用する限り、そして試験管の全群を保持 している容器を密封する為にこのラベルを使用することがなされる限り、そのよ うな具体例も本発明に包含される。 最後に次の事も指摘されるべきである。即ち本発明は免疫検定の為の被覆され た試験管を包装する為に特に開発されたものであって、この分野において関連す る先行技術よりも特に利点を有しているが、本発明に従う方法を別の分野に使用 することも全く可能な事である。例えば試験管はまた他の試薬、例えば有機化学 又は無機化学分析又は環境試験目的の他の分野に於て使用される、又は特定の反 応を実施する為にも役立つ、指示薬又は触媒で被覆されることも出来る。 最後に、食品工学において、例えば本発明に従う種類のパック中の特定の反応 しやすい、又は揮発性のフレーバー類で被覆された容器を販売することによって 、本方法を使用する事も全く可能である。例えばその中で食品又は贅沢品、例え ば風味添加剤、スパイス溶液、飲料等が、追加成分、例えば液体を添加すること によって造られる容器に、本発明の方法を使用することも全く可能である。 本発明は、以下に三つの図面及び好ましい具体例を参照してより詳細に説明さ れる。 図１は部分的に取除かれている壁を有している本発明に従う包装ユニットを示 している。 図２ａ及び２ｂは異なる形状をした隅を有している接着ラベルの具体例を示し ており、そして 図３は好ましい外側容器として適しているボール紙の折り畳みカートンを示し ている。 図１に於て上部縁２を有している試験管を１は示しており、上部縁２は本発明 に従う方法では、ラベル３の接着側に接着され、本発明の包装ユニットを形成し ている。ラベル３は、試験管用容器６の外形に対しその形状を対応させている中 心区域４、及び容器６の外側への接着できる縁領域又は縁５を有しており、縁５ の容器６外側への接着は、ラベルの試験管縁への接着の後、そして試験管群全体 がラベルと共に容器６上へ移動させられた後、突出た縁６が下向きに折り曲げら れ、そして容器６の外側に接着される方法でなされる。 ラベルの縁５は、一方で、ラベルをちぎったり又は折目を付けたりすることな しにこの縁を折り曲げることが可能であって、他方で、容器の隅の領域でも包装 ユニット全体の確実な密封が保証される様に設計されるのが好ましい。これは隅 の領域に於て適当な切込みを縁に設けることによって達成出来る。図２ａ及び２ ｂは実施例によって適当なラペル形状を示す。切込みが容器の外側輪郭にまで及 ばないことが指摘されるべきである。ラベル に用いられる紙材料のある種の内部的弾力性／塑性の為に、全包装の確実な接着 が、記載された場合に於て容易に可能である。 図３に示される容器の好ましい具体例は、包装の上の縁の分離を可能とする切 取り用の糸を入れることによって本発明に適合化されている、所謂「アイディア ル フォルディングカートン（理想的折り畳みボール箱）」である。折り畳みカ ートンの材料は意図された内容物の必要な保護が確保されるように選択される。 例えば、追加的なコーティングの結果生じる環境との水分及び／又はガス交換が 抑制されるボール紙をこの目的に使用することが出来、又はこのボール紙に更に クッション用の内側層を設けることが出来る。 免疫学的検定法用試験管に対する本発明に従う包装ユニットの適性は、一方に 於て、乾燥剤を含有する香料袋（sachet）を添加したバッグに試験管を包み込む 慣用方法で、そして他方に於て、本発明の方法で、甲状腺バーオキシダーゼ（抗 -TPO）に対する固定された抗体で被覆された試験管を包装することによって試験 した。 結果は以下の表１に示されている。この表に於てB_o/Tは「合計結合量／合計活 性」を示しており、50%ICは「50%阻止」を表わしており、そしてCVは「分散係数 」を表わしている。当業者は述べられた値から試験管の保存寿命又は反応性を導 く事が出来る。本発明に従う方法は、 保存寿命がよりわるくなることにつながらないことに注意すべきである。しかし ながら、慣用の方法と比較して、製造業者にとって処理がより迅速である利点及 び自動化がより単純である利点を有し、なおかつ少なくとも水分、ホコリ及び汚 染からの試験管の同等の保護を確保し、そしてユーザーにとっては、折り畳みカ ートン（ボール箱）の切取り線のおかげで取り扱いが簡単な利点を有している。 個々の試験管は他の試験管の密封を損うことなしに都合良く除去されることが出 来、そして残りの試験管は容器の下部に都合良く置き直すことが出来、そしてラ ベルにしっかりと接着される為に常に信頼性をもって識別出来る。試験管を多く 取り除きすぎたときは、これらも困難無くラベルで再密封出来る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コスマーレ，アルフ ドイツ国 バッド オルデスローエ デー ―23843 ヒルデガルド―フォン―ビンゲ ン―ストラーセ 21 (72)発明者 ワイス，ユルゲン ドイツ国 ベルリン デー―12249 ソン ダーシャウザー シュトラーセ 56

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 分析測定、特に固定された反応体を用いる免疫学的検定法の為の試薬処理 された試験管を包装する方法であって、 全ての試験管（１）の開口の縁（２）が本質的に平面にあるように多数のその ような試験管（１）を並べ、 試験管のその一群によって占められる全基部面積におよそ対応する中心区域（ ４）と、縁領域（５）とを有し、接着剤被膜が設けられているラベル（３）を設 け、 ラベル（３）がその群の全ての試験管（１）に接着し、その試験管を密封する ように、開口の縁（２）に対し、ラベル（３）の接着剤被膜を有している側を適 用し、 ラベルに付着している試験管（１）の群を有しているラベべル（３）を開放上 部区域を有している容器（６）に移し、そて ラベル（３）の縁領域（５）を容器（６）の開放上部区域の縁に接着すること を特徴とする方法。 ２． 接着剤被膜が永久接着性を有しており、そして試験管（１）がラベル（３ ）に可逆的に接着される請求項１に記載の方法。 ３． 少なくとも試験管（１）の開口（２）へ接着剤が適用される時に、接着剤 被膜が接着性とされる請求項１に記載の方法。 ４． ラベル（３）の縁の領域（５）がその隅の領域に於て切 込み（７）を有しており、この切り込みが中心区域（４）に対し縁の領域（５） の折曲げを可能とする請求項１〜３の何れか１に記載の方法。 ５． ラベル（３）の縁の領域（５）が容器（６）の外側の縁の領域に接着され る請求項１〜４の何れか１に記載の方法。 ６． ラベル（３）の縁の領域（５）に接着されている容器（６）の縁の区域が 容器（６）の残りの部分から分離出来る請求項１〜５の何れか１に記載の方法。 ７． 容器（６）の縁が、周囲全体にわたる刻み目又は穴あけ線（８）によって 、又は容器（６）の側方表面に設けられた切取り糸によって分離できる請求項６ に記載の方法。 ８． 容器（６）がボール紙又はプラスチックからなる事を特徴とする請求項１ 〜７何れか１に記載の方法。 ９． カートンが水分密封／ガス密封被膜を有している事を特徴とする請求項８ に記載の方法。 １０． 分析測定、特に固定された反応体を用いる免疫検定法の為の試薬処理試 験管の多数を有している包装ユニットであって、 開放状の頂部区域を除いて全ての側が閉じている容器（６）、 該容器（６）の開放状の頂部区域の縁に接着され、該開放状の頂部区域を閉じ 、そして容器の内側に面している接着被膜を有しているラベル（３）、及び ラベル（３）の接着側に対しそれらの開口の縁を通じて 全てが接着されており、ラベル（３）によって密封されている多数の試験管（１ ） を有している包装ユニット。 １１． ラベル（３）の縁の領域（５）に接着されている容器（６）の縁が容器 （６）の残りの部分から切り雑されている事が出来る請求項１０に記載の包装ユ ニット。 １２． 容器（６）が本質的に長方形の折り畳みカートンであることを特徴とす る請求項１０又は１１に記載の包装ユニット。 １３． ラベル（３）の縁の領域（５）が開放状の頂部区域の領域に於て容器（ ６）の外側側方表面に接着されており、そして容器（６）の測方表面が周囲全体 にわたっている刻み目線（８）を有するか、または周囲全体にわたる切取り糸を 有しており、これらの各々は、ラベル（３）の縁の領域（５）に接着されている 容器（６）の縁が、容器（６）の残りの部分から分離されることを可能とするこ とを特徴とする請求項１１又は１２の何れかに記載の方法。