JPH08504830A - スピロスタニルグリコシド結晶質一水塩 - Google Patents

スピロスタニルグリコシド結晶質一水塩

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JPH08504830A JP6524222A JP52422294A JPH08504830A JP H08504830 A JPH08504830 A JP H08504830A JP 6524222 A JP6524222 A JP 6524222A JP 52422294 A JP52422294 A JP 52422294A JP H08504830 A JPH08504830 A JP H08504830A
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アリン,ダグラス・ジエイ・エム
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フアイザー・インコーポレイテツド
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    • A61P9/10Drugs for disorders of the cardiovascular system for treating ischaemic or atherosclerotic diseases, e.g. antianginal drugs, coronary vasodilators, drugs for myocardial infarction, retinopathy, cerebrovascula insufficiency, renal arteriosclerosis

Abstract

(57)【要約】 血中コレステロール降下剤もしくはアテローム性動脈硬化症防止剤として有用である(3β,5α,25R)−3−[(β−D−セロビオシル)オキシ]スピロスタン−11−オンの結晶質一水塩につき開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 スピロスタニルグリコシド結晶質一水塩 本発明は、ステロイドグリコシドおよびその使用方法、特に哺乳動物における 血中コレステロール降下剤およびアテローム性動脈硬化症防止剤としての使用方 法に関するものである。 血中コレステロール降下活性を有する多くの既知製品は、たとえばポリスチレ ンの架橋合成ポリマー誘導体である。たとえば架橋した水不溶性の胆汁酸結合性 ポリスチレン系樹脂(たとえばコレスチラミン(登録商標)剤)は砂のような「 口内感触」を有し、したがって口当りが悪い。さらに、これら樹脂ビーズは典型 的にはインビボでの効果が低い。すなわち、これら物質の有効血中コレステロー ル降下投与量は過剰であって、典型的には毎日18〜24gの処方製品である。 血中コレステロール降下活性を有する他の既知のポリマーは天然物質キトサンお よびヨーロッパ特許出願公開第0212145号明細書に記載されたキトサン誘 導体を包含する。しかしながら、これら物質の有効コレステロール降下投与量も 多量である。 他の公知の高コレステロール血症抑制剤はたとえば「アルファルファサポニン 」のような植物抽出物を包含する。しかしな がら、これら植物抽出物は種々の組成を有し、有意量の無用な化学物質を含有す る。組成の変動に基づき、標準投与量を設定したり或いは存在する不純物を予測 するのが困難である。すなわち、この種の抽出物は人間が使用するのに適してい ない。さらに、これら抽出物の精製は高価につく。代案として或る種の合成製造 された純粋な「サポゲニン誘導」化合物、たとえばスピロスタン、スピロステン もしくはステロール誘導化合物から配合された物質は重量基準でアルファルファ 抽出物よりも効果的にコレステロール吸収を抑制し、したがって合理的投与量で 投与することができる。これら物質の化学組成は公知であると共に高純度で合成 しうるので、これらは人間を含む温血動物が使用するのに適している。 しかしながら多量に投与しなければ、純サポゲニンは有意にはコレステロール 吸収を抑制しない。他の成分と配合した時にのみ、サポゲニンは所望の作用を示 す。この種のサポゲニン化合物の例はチゴゲニンおよびジオスゲニンの化合物、 特にそのグリコシドである。P.K.キンチア、ルー・K・バシレンコ、G.M .ゴリアヌ、V.A.ボベイコ、I.V.スエチナ、N.E.マシュチエンコ、 Kim.Pharm.Zh.(1981)、第15 (9)巻、第55頁は3−O−(β−D−ガラクトピラノシル)ヘコゲニンおよ び血中コレステロール降下剤としてのその使用につき開示している。米国特許第 4,602,003号および第4,602,005号明細書は或る種のステロイ ドグリコシド、特に3−O−(β−D−グルコピラノシル)チゴゲニンおよび3 −O−(β−D−セロビオシル)チゴゲニン、並びに高コレステロール血症を抑 制するためのその使用につき開示している。3−O−(β−D−セロビオシル) チゴゲニンは、たとえばコレスチラミンと対比して優秀な血中コレステロール降 下活性を有する。 さらに、下記する或る種の他のステロイドグリコシドも公開されているが、こ れら刊行物は血中コレステロール降下活性を示していない。「ステロイドグリコ シドの酸化防止剤および防黴活性の構造的特徴」、A.S.ジモグロ;I.N. チョバン;I.B.ベルスカー;P.K.キンチア;N.N.バラショア;Bioo rg.Khim、第11(3)巻、第408〜413頁(1985)はロコゲニンβ− D−ガラクトピラノシドおよびチゴゲニンβ−D−ラクトシドにつき開示してい る。「或る種の新規なステロイドβ−D−グルコピラノシド、β−D−グル コピラノシドウロン酸および誘導体の製造および性質」、J.J.シュナイダー ;カーボハイドレート(Carb.)・リサーチ、第17巻、第199〜207頁( 1971)はチゴゲニンβ−D−グルコピラヌロノシドにつき開示している。「 プロスタグランジン シンセターゼ抑制剤としての活性を有するステロールグリ コシド」、K.H.ペゲル、H.ウオーカー;米国特許第4,260,603号 明細書(1981年4月7日)はヘコゲニンβ−D−グルコピラノシドを開示し ている。「合成グリコシドの溶血性」、R.セガル;F.シュド;I.ミロ−ゴ ールドツワイク;ジャーナル・ファーマスーチカル(J.Pham.)・サイエンス、 第67(11)巻、第1589〜1592頁(1978)はチゴゲニンβ−D− マルトシド、チゴゲニンβ−L−フコピラノシド、スミラゲニンβ−マルトシド およびチゴゲニンα−L−ラムノシドにつき開示している。「Capsicum Annuum IIの根からのステロイドグリコシド:カプシコシドの構造」、E.V.グツ;P .K.キンチア;G.V.ラズレウスキー;Khim.Prir.Soedin.、第(2)巻 、第242〜246頁(1987)はチゴゲニンα−D−アラバノピラノシドお よびチゴゲニンβ−D−ガラクトピラノシドを開示してい る。「Cornus Florida L.からの殺軟体動物性サポニン」、K.ホステットマン ;M.ホステットマン−カルダス;K.ナカニシ;エルベチカ・ヒミカ・アクタ (Helv.Chim.Acta)、第61巻、第1990〜1995頁(1978)はスミ ラゲニンβ−D−ガラクトピラノシドを開示している。「数種類のユリ目植物か らのステロイドサポニン」、C.ヤング;K.リー;Y.ディング;ユナン・チ ウ・ヤンジウ・ゼングカン(Yunnan Zhiwu Yanjiu Zengkan)、別冊第3巻、第 13〜23頁(1990)は(25S)−ヘコゲニンセロビオシドを開示してい る。「炭素−13NMR分光分析におけるグリコシド化シフトを用いるキラル性 第二級アルコールにおける第二ヒドロキシ基の絶対配置の決定」、S.セオ;Y .トミタ;K.トリ;Y.ヨシムラ;ジャーナル・アメリカン・ケミカル・ソサ エティ、第100(11)巻、第3331〜3339頁(1978)はスミラゲ ニンβ−グルコシドおよびスミラゲニンα−グルコシドを開示している。「Aspa ragus Officinalisからのステロイドグリコシド」、G.V.ラズレウスキー; G.M.ゴリアヌ;P.K.キンチア;Dokl.Akad.Nauk.SSSR、第231(6) 巻、第1479〜81頁(1976)はサルササポゲニンβ− グルコシドを開示している。 優秀な血中コレステロール降下活性を有する他のステロイドグリコシドが19 92年6月26日付け出願の米国特許出願第07/904,914号明細書に開 示されている。この米国特許出願は(3β,5α,25R)−3−[(β−D− セロビオシル)オキシ]スピロスタン−11−オンの二水塩、並びに血中コレス テロール降下剤およびアテローム性動脈硬化症防止剤としてのその使用につき開 示している。 発明の要点 本発明の1面は、血中コレステロール降下剤またはアテローム性動脈硬化症防 止剤として有用であるスピロスタニルグリコシドの結晶質一水塩に向けられる。 結晶は式 を有する。 他の1面において本発明は、次のX線回折d−間隔: を有する結晶質スピロスタニルグリコシドである。好ましくは上記d−間隔を有 する結晶質スピロスタニルグリコシドは一水塩である。 他の1面において本発明は、第1図のX線回折パターンを有する結晶質スピロ スタニルグリコシドである。 さらに他の1面において本発明は哺乳動物における高コレステロール血症もし くはアテローム性動脈硬化症を抑制するための医薬組成物に向けられ、この組成 物は式Iの結晶質化合物と医薬上許容しうるキャリヤとからなっている。この種 の医薬組成物は、上記X線回折d−間隔または第1図のX線回折パターンを有す る式Iの結晶質化合物で構成することができる。 さらに他の1面において本発明は、高コレステロール血症もしくはアテローム 性動脈硬化症に罹患した哺乳動物に対し、高コレステロール血症もしくはアテロ ーム性動脈硬化症を抑制する量の式Iの結晶質化合物を投与することによる、哺 乳動物における高コレステロール血症もしくはアテローム性動脈硬化症の抑制方 法に向けられる。 さらに他の1面において本発明は、式Iの結晶質化合物の製造方法に向けられ る。この方法は適する溶剤(好ましくはメタ ノール)からの結晶化からなっている。本方法の好適面においては、(3β,5 α,25R)−3−[(β−D−セロビオシル)オキシ]スピロスタン−11− オンを、充分な量のメタノール中で充分な時間にわたりスラリー化させ、冷却に 際して、(3β,5α,25R)−3−[(β−D−セロビオシル)オキシ]ス ピロスタン−11−オン一水塩を生成させる。 すなわち本発明は、熱力学上安定な結晶型の(3β,5α,25R)−3−[ (β−D−セロビオシル)オキシ]スピロスタン−11−オンを提供することに より当業界に有意な進歩を与える。安定結晶型を得ることは、この化合物の開発 および調節の検査を容易化させる。さらに結晶型は取扱いおよび処方(たとえば 錠剤化)上の優秀な特徴を有する。比較として、非晶質または実質的に非晶質の 化合物は粘着性の粘土の様な濃度を有しており濾過が極めて困難である。 式Iの化合物は、ここでは式Iで示した絶対的立体化学を有する単一のエナン チオマーとして規定される。 他の特徴および利点については、本明細書および請求項、並びに本発明の具体 例を示す添付図面から明かとなるであろう。 図面の簡単な説明 第1図は本発明による好適結晶のX線回折パターンを示す。 発明の詳細な説明 典型的には周囲条件(たとえば23℃;50%相対湿度)にて式Iの所望の結 晶質化合物は一水塩である。しかしながら、結晶質化合物は非化学量論的水和物 として記載することもできる。何故なら、結晶質物質をどのように乾燥したか、 及び結晶質物質を露呈させる相対湿度に応じて、種々の量の水を含有する結晶が 単離されているからである。すなわち一水塩が「通常」の一層安定な状態である が、一水塩は相対湿度に応じ水を獲得または喪失することがある。水の量の約0 .5モル当量から約2モル当量までの相対的変化によっては、粉末X線回折パタ ーンにより証明されるように、結晶構造は変化しないと思われる。たとえば62 %の相対湿度にて結晶は二水塩に一致する4.5%の水を含有することができ、 しかもX線回折パターンは所望の結晶型に一致する。無水化合物でさえX線回折 パターンにより証明される所望の結晶構造を示しうることもある。すなわち、所 望の結晶は吸湿性として記載することができる。本発明を一層明瞭に理解するた めに、所望結晶の粉末X線回折パターンを 示す第1図を参照することができる。第1図においては、強度(Y)(cps) を2θ(X)(度)に対してプロットする。 実質的に純粋(約5%未満の水以外の不純物)な非晶質(3β,5α,25R )−3−[(β−D−セロビオシル)オキシ]スピロスタン−11−オン(たと えば二水塩、一水塩)は、非晶質物質を適する溶剤、好ましくはメタノールまた はメタノール−水(下記するように水は化合物重量の10%までとすることがで きる)に溶解させ、次いで結晶化させて所望の結晶型に変換される(明瞭には所 望の結晶相への変換は非晶質物質の溶解および所望結晶型の沈澱を含む)。好ま しくは非晶質出発物質は約10重量%未満の水を有し、特に約1〜約4重量%の 水を含有することが好ましい。典型的には、水の或る程度は水和物として結晶に 組み込まれる。或いは、結晶化は無水条件下で行うこともでき、水和物は周囲湿 度に露出すると容易に形成する。好ましくは溶剤に対する化合物の濃度は約1: 100〜約1:10%重量/容積である。特に好ましくは濃度は約1:100〜 約4:100%である。好ましくは溶解温度は室温(たとえば17〜30℃)か ら還流温度の範囲で変化し、60℃〜還流温度が一層効率的である。典型的には 、高温度を 約8〜24時間にわたり維持する。高温度で溶解させた場合は、得られた懸濁物 を室温まで冷却すると共に結晶を約12〜60時間にわたり粒状化させ、次いで 慣用手段により、好ましくは濾過および減圧乾燥により回収する。 典型的には、脱アセチル化(後記製造例1に説明)により生成させた粗製の( 3β,5α,25R)−3−[(β−D−セロビオシル)オキシ]スピロスタン −11−オンを、所望結晶の上記製造の前に適する溶剤からの再沈澱により精製 する。好ましくは溶剤はアセトニトリル、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、 C1〜C5ケトン、C1〜C4有機酸もしくはC1〜C4アルコールの単独または0〜 60重量%の水との組合せである。特に好ましくは溶剤は約50/50〜約90 /10の重量比におけるn−プロパノール/水である。典型的には溶剤に対する 化合物の濃度は約1:100〜約5:100%重量/容量、好ましくは約1:1 00〜約1:10%である。一般に粗製の脱アセチル化生成物(実質的に非晶質 の特性を有する)を所望の溶剤と混合し、約10〜60分間にわたり好ましくは 還流温度まで加熱し(室温でも充分であるが)、不溶性物質(不純物)を慣用の 濾過方法(たとえば珪藻土を助剤とする)によ り濾別する。溶液を冷却し、得られた懸濁物を濾過により回収する。 (3β,5α,25R)−3−[(β−D−セロビオシル)オキシ]スピロス タン−11−オンは、1992年6月26日付け出願の米国特許出願第07/9 04,914号(参考のためここに引用する)に開示された方法により作成され る。 特に、本発明の化合物は次のように製造することができる: (3β,5α,25R)−3−[(ヘプタアセチル−β−D−セロビオシル) オキシ]スピロスタン−11−オンを求核性塩基(たとえばナトリウムメトキシ ドもしくはシアン化カリウム)との組合せにより、たとえばメタノール、テトラ ヒドロフラン、n−プロパノールもしくはその混液のような溶剤中で約40〜1 00℃(典型的には還流温度)の高温度および0.5〜約50psi(典型的に は大気圧)の圧力下で約0.25〜約3時間にわたり脱アセチル化して(3β, 5α,25R)−3−[(β−D−セロビオシル)オキシ]スピロスタン−11 −オンを得る。 (3β,5α,25R)−3−[(ヘプタアセチル−β−D−セロビオシル) オキシ]スピロスタン−11−オンは、臭化 ヘプタアセチル−β−D−セロビオシルと(3β,5α,25R)−3−ヒドロ キシスピロスタン−11オンとを非プロトン性かつ反応不活性の無水溶剤(たと えばアセトニトリル)中で約20〜約100℃の温度にて約0.5〜約12時間 にわたり0.5〜約4当量の弗化亜鉛の存在下にカップリングさせて製造する。 上記反応の出発物質(たとえば過アセチル化糖ハロゲン化物)は容易に入手す ることができ、或いは有機化学の常法を用いて当業者により容易に合成すること ができる。特に、(3β,5α,25R)−3−ヒドロキシスピロスタン−11 −オンはアルドリッチ・ケミカル・カンパニー社、ミルウォーキー、WIから或 いはステラロイド・インコーポレーション社、ウィルトン、NHから入手するこ とができる。さらに、一般に(3β,5α,25R)−3−ヒドロキシスピロス タン−11−オンの製造法はL.F.フィーザーおよびM.フィーザー、ステロ イド、ラインホールド・パブリッシング・コーポレーション社、ニューヨーク( 1959)並びにそこに示された引例に見られるが、以下に示す刊行物は特定の 指針を与える。 (3β,5α,25R)−3−ヒドロキシスピロスタ ン−11−オンは、ジャーナル・ケミカル・ソサエティ(1956)、第433 0頁に記載された方法を用いて(3β,5α,25R)−3,12−ジヒドロキ シスピロスタン−11−オンを脱アセチル化すると共に生成物をカルシウムおよ びアンモニアによりジャーナル・ケミカル・ソサエティ(1956)、第433 4頁に記載された方法を用い還元して製造することができる。(3β,5α,2 5R)−3,12−ジヒドロキシスピロスタン−11−オンは、ヘコゲニンを米 国特許第3,178,418号(その開示を参考のためここに引用する)明細書 に記載された方法を用いてモノ臭素化し、次いでジャーナル・ケミカル・ソサエ ティ(1956)、第4330頁に記載された方法で加水分解して製造すること ができる。 これにより得られかつ不整炭素原子を有する式Iの化合物は、その物理化学的 な相違点に基づき自体公知の方法(たとえばクロマトグラフィーおよび/または 分別結晶化)によりジアステレオマーまで分離することができる。 本発明の化合物はコレステロール吸収の強力な抑制剤であり、したがって哺乳 動物(特に人間)における高コレステロール血症抑制剤としての治療的使用に適 する。高コレステロール血症 は一般的な心臓血管、脳血管もしくは末梢血管の各障害の発生に緊密に関係する ので、副次的にこの化合物はアテローム性動脈硬化症、特に動脈硬化症の発生を 防止する。 この化合物の高コレステロール血症抑制活性は標準法に基づく方法により示す ことができる。たとえばコレステロールの腸内吸収を抑制するこの化合物のイン ビボ活性は、メルコアおよびハーウェルの方法[ジャーナル・リピッド・リサー チ(1985)、第26巻、第306〜315頁]により決定することができる 。 活性は、雄ゴールデン・シリアン・ハムスターにおける対照と比較したコレス テロール吸収を減少させる血中コレステロール降下剤の量により決定することが できる。雄ゴールデン・シリアン・ハムスターに対し、コレステロールフリーの 食餌(対照動物)または1%コレステロールおよび0.5%コール酸を補充した 食餌を4日間にわたり投与する。翌日、ハムスターを18時間にわたり絶食させ 、次いで0.25%のメチルセルロースと0.6%のツイーン80と10%のエ タノールとを含有する1.5mLの水を経口投与し(対照動物)、或いはさらに 所望濃度の試験すべき化合物をも含有する経口投与量を投与す る。投与の直後にハムスターには第2回の1.5mLの1%[H3]コレステロ ール(2.0μCi/動物;210dpm/nモル)と0.5%コール酸とを含 有する液体ハムスター食餌を与え、さらに24時間にわたり絶食させる。この第 2回の絶食時間の後、ハムスターを殺して肝臓を切除し、鹸化させ、次いで所定 量を過酸化水素の添加により脱色し、放射能を評価する。全肝臓放射能を、測定 された肝臓重量に基づいて計算する。コレステロール吸収の程度を、投与の24 時間後に肝臓中に存在する経口投与物として投与された全放射能の比率として現 す。 化合物のアテローム性動脈硬化症防止作用は、ウサギ大動脈における脂質沈着 を減少させる薬剤の量により決定することができる。雄ニュージーランド白ウサ ギに、0.4%コレステロールと5%落花生油とを含有する食餌を1週間にわた り給餌する(1日1回の給餌)。1週間後に何匹かのウサギ(対照群)に食餌を 与え続け、残余のウサギには所望濃度の試験すべき化合物が補充された食餌を与 える。8.5週間の後、薬物処理を中断し、ウサギにコレステロール含有食餌を さらに2週間にわたり与え、次いでコレステロールフリーの食餌に5週間にわた り切り換える。ウサギを殺して大動脈を胸弓(thoracic arch)から腸骨分岐に 到るまで切除する。大動脈から外膜を除去し、長手方向に切開し、次いでホルマ ン等により記載されたようにスダン(Sudan)IVで染色する[Lab.Invet.( 1958)、第7巻、第42〜47頁]。染色した表面積の比率をオプチマス・ イメージ・アナライジング・システム(イメージ・プロセシング・システムス社 )を用いる密度測定法により定量する。脂質沈着の減少を、対照ウサギ群と対比 した薬剤処理群における染色された表面積比率の減少によって示す。 本発明による化合物の投与は、化合物を腸管腔に供給する任意の方法により行 うことができる。これら方法は経口ルート、十二指腸ルートなどを包含する。 勿論、投与するステロイドグリコシドの量は処置する検体、病状の程度、投与 の方式および担当医の判断に依存する。しかしながら、有効投与量は0.71〜 200mg/kg/1日、好ましくは2〜50mg/kg/1日、特に好ましく は2〜7mg/kg/1日の範囲である。平均70kgの人間につき、この投与 量は0.05〜14g/1日、好ましくは0.14〜3.5g/1日、特に好ま しくは0.14〜0.5g/1日の 範囲である。 好適である経口投与につき医薬組成物は溶液、懸濁液、錠剤、丸薬、カプセル 、粉末、持続的放出組成物などの形態とすることができる。 所定の投与方式に応じ医薬組成物は固体、半固体または液体投与形態物、たと えば錠剤、丸薬、カプセル、粉末、液体、懸濁液などとすることができ、好まし くは正確な投与量の単一投与に適する単位投与形態物とすることができる。医薬 組成物は慣用の医薬用キャリヤもしくは賦形剤および活性成分としての本発明の 化合物を含む。さらに、これは他の医療剤もしくは医薬剤、キャリヤ、アジュバ ントなどをも含むことができる。 本発明による医薬組成物は0.1〜95%の化合物、好ましくは1〜70%の 化合物を含有することができる。いずれにせよ、投与すべき組成物もしくは処方 物は所定量の本発明による化合物を高コレステロール血症防止上もしくはアテロ ーム性動脈硬化症防止上有効量にて含有する。 固体医薬組成物につき慣用の無毒性固体キャリヤはたとえば医薬級のマニトー ル、乳糖、澱粉、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、タルク、 セルロース、グルコース、シ ョ糖、炭酸マグネシウムなどを包含する。 液体医薬投与組成物は、ステロイドグリコシドを溶解もしくは分散させ或いは 調合し、次いでこれを必要に応じたとえば水、薬用塩類、デキストロース水溶液 、グリセリン、エタノールなどのキャリヤ中にて医薬用アジュバントと混合し、 これにより溶液もしくは懸濁液を形成させて製造することができる。 所定量の活性成分を有する各種の医薬組成物の製造方法は当業者にとって公知 であるか、或いは明かである[たとえばレミントン・ファーマスーチカル・サイ エンシス、マック・パブリッシング・カンパニー社、イースター、pa、第15 版(1975)参照]。 実施例1 結晶質(3β,5α,25R)−3−[(β−D− セロビオシル)オキシ]スピロスタン−11−オン パドル撹拌の3つ首丸底フラスコにて、部分結晶化からの未乾燥ケーキ(下記 製造例A参照)(上記参照)を500mLのメタノールに懸濁させた。この懸濁 物はカール・フィッシャー分析により2.5%の水を含有した。撹拌懸濁物を1 6時間にわたり加熱還流させ、室温まで冷却し、次いで48時間にわた り粒状化させた。標記化合物を濾過により単離し、減圧乾燥して16.1g(8 1%回収率)得た。試料の粉末X線回折は、所望結晶型の標記化合物が単離され たことを示した。 同様に製造した物質を次のように分析した。熱重量分析(加熱速度30℃/m in)は100℃にて1.8%の重量損失および300℃にて3.0%の重量損 失を示した。カール・フィーッシャー滴定により測定された水含有量は1.4% であった。乾燥した物質に対する示差走査熱量測定(加熱速度20℃/min) は2つの小さい吸熱(約211℃および295℃)を示し、次いで分解した。 C396214・1H2Oの分析: 計算値: C60.61;H8.35 実測値: C60.81;H8.32 製造例A (3β,5α,25R)−3−[(β−D− セロビオシル)オキシ]スピロスタン−11−オン 脱アセチル化 (3β,5α, 25R)−3−[(ヘプタアセチル−β−D−セロビオシル) オキシ]スピロスタン−11−オン(6.57g、6.26ミリモル)とナトリ ウムメトキシド(68mg、1.25ミリモル)とメタノール(35mL)とテ トラヒドロフラン(75mL)との混合物を1時間にわたり加熱還流させ、次い で室温にて12時間撹拌した。白色沈殿物が30分間以内に生成した。最終懸濁 物を減圧濃縮して6.0gの粗生成物を得た。この物質をフラッシュクロマトグ ラフィー(溶出剤:クロロホルムに続き8:2のクロロホルム:メタノール)に より精製して2.71g(57%収率)の標記化合物を得た。1 H NMR(DMSO−d6)δ:5.22(d,J=5Hz,1H),5.00(m,3H),4.64( s,1H),4.58(t,J=5Hz,1H),4.54(t,J=6Hz,1H),4.34(q,J=8Hz,1H),4.27 (d,J=8Hz,1H),4.23(d,J=8Hz,1H),3.68-2.94(m,15H),2.34(m,2H),2. 08-0.81(m,23H),0.92(s,3H),0.86(d,J=7Hz,3H),0.72(d,J=6Hz,3H), 0.59(s,3H)。 DEPT13C NMR(DMSO−d6)δ:210.4(s),108.8(s),103.6(d ),100.6(d),81.1(d),80.6(d),77.2(d),76.9(d),76.5(d),7 5.5(d),75.1(d),73.7(d), 73.6(d),70.5(d),66.4(t),63.5(d),61.5(t),60.9(t),50.5( d),57.1(t),54.7(d),44.3(s),44.1(d),41.7(d),36.8(d),3 5.6(t),35.2(s),34.0(t),32.6(t),31.3(s),30.2(d),29.2(t ),28.9(t),28.2(t),17.5(q),17.3(q),14.8(q),12.3(q)。I R(KBr):3407(s),1700(m)cm-1。高分解能FAB MS(m/e): C396214Naの計算値:777.4037,実測値777.4108。 分析:C396214・2H2Oの計算値:C59.22,H8.41; 実測値:C59.48,H8.48。MP:>300℃。 パドル撹拌の3つ首丸底フラスコに上記反応により製造した20gの脱アセチ ル化生成物と600mLのn−プロパノールと400mLの水とを充填した。こ の懸濁物を加熱還流させ、その時点で溶液が生成した。この溶液に2.0gの珪 藻土を添加した。還流温度を維持しながら不溶性物質を濾過(スペックフリー濾 過)により除去した。濾液を全容積が600mLとなるまで大気圧蒸留し、次い で室温まで冷却した。この懸濁物のカール・フィーッシャー分析は40.5%の 水を含有することを示した。得られた懸濁物を1時間にわたり粒状化させ、部分 結晶化した生成物(中間相)を濾過により回収した。部分結晶化したが、生成物 は所望のX線回折パターンを示さなかった。 製造例B (3β,5α,25R)−3−[(ヘプタアセチル −β−D−セロビオシル)オキシ] スピロスタン−11−オン 遊離スピロスタンの弗化亜鉛促進カップリング 乾燥アセトニトリル(175mL)における(3β,5α,25R)−3−ヒ ドロキシスピロスタン−11−オン(3.0g、6.97ミリモル)と無水弗化 亜鉛(2.88g、27.9ミリモル)との懸濁物を、蒸留による75mLのア セトニトリルの除去により乾燥させた。この懸濁物を冷却し、臭化ヘプタアセチ ル−β−D−セロビオシル(9.75g、13.9ミリモル)を添加し、得られ た懸濁物を65℃まで3時間加熱した。室温まで冷却した後、塩化メチレン(1 50mL)を添加し、懸濁物を10分間撹拌し、次いで濾過した。濾液を減圧濃 縮して10gの粗生成物を得た。この物質を8:2のクロロホルム:メタノール に溶解し、シリカゲルに予備吸着させ、次いでフラッシュクロマトグラフィー( 溶出剤:1:1の酢酸エチル:ヘキサンに続き純酢酸エチル)により精製して6 .81g(93%収率)の標記物質を得た。 1H NMR(CDCl3)δ:5.11(複合,2H),5.05(t,J=9Hz,1),4.90 (t,J=9Hz,1H),4.83(t,J=8Hz,1H),4.49(複合,4H),4.34(dd,J=4. 5 & 12.5Hz,1H),4.04(t,J=13Hz,1H),4.03(t,J=11Hz,1H),3.72(t ,J=9.5Hz,1H),3.65(m,1H),3.56(m,1H),3.45(m,1H),2.47(m,1 H),2.22(s,2H),2.08(s,3H),2.06(s,3H),2.00(s,6H),1.99(s ,6H),1.96(s,3H),2.00-1.00(m,22H),0.98(s,3H),0.92(d,J=7H z,3H)),0.77(d,J=7Hz,3H),0.68(s,3H)。DEPT13C NMR(C DCl3)δ:209.9(s),170.5(s),170.3(s),170.2(s),169.9(s), 169.8(s),169.5(s),169.3(s),169.0(s),109.2(s),100.8(d), 99.4(d),90.0(s),80.6(d),79.4(d),76.6(d),75.3(s),72.9( d),72.6(d),72.5(d),71.9(d),71.8(d),71.6(d),67.8(s),6 6.9(t),64.4(d),62.1(t),61.5(t),60.8(s),60.7(d),57.6(t ),55.7(d),44.8(d),44.3(s),41.8(d),36.9(d),35.6(t),35 .2(s),34.1(t),32.7(t),31.3(t),31.2(t),30.2(d),29.0(t ),28.7(t),28.0(t),20.9(q),20.7(q),20.6(q),20.5(q),20 .5(q),17.1(q),17.0(q),14.2(q),12.0(q)。 IR(KBr):1756(s),1706(m)cm-1。MS(m/e): 1049(M+H)。分析:C537621・H2Oの計算値:C59.65,H7.37;実測値 C59.86,H7.25。MP:210-212℃。 製造例C (3β,5α,12β,25R)スピロスタン −3,12−ジオール−11−オン (3β,5α,11β,25R)−11−ブロモスピロスタン−3−オール−1 2−オン: ガラスライニングされた反応器に50ガロンのメタノールを充填し、次いで表 面下に塩酸ガスを7.7kg(5.0当量)が充填されるまで吹込んだ。この吹 込みが完了した後、反応器に18.8kg(42.2モル)の(3β,5α,2 5R)スピロスタン−3−オール−12−オン(ヘコゲニン)と50ガロンのメ タールと10ガロンの塩化メチレンとを充填した。この混合物を10℃まで冷却 し、10ガロンの塩化メチレンにおける8.4kgの臭素(52.7モル、1. 25当量)の溶液を2時間かけて添加しながら約10℃のポット温度を維持した 。添加が完了した後、反応物を室温まで加温し、2時間撹拌した。この時点にお けるTLCは反応の完結を示した。 反応物を50ガロンの水で希釈し、次いで10分間撹拌した。 層を分離させた後、水層を30ガロンの塩化メチレンで2回抽出した。3つの有 機抽出物を合して30ガロンの水で2回、30ガロンの飽和ブラインで1回洗浄 し、次いで7.0kgの硫酸マグネシウムにより脱水した。脱水剤を30インチ のラップ(Lapp)で濾過して除去し、次いで30ガロンの塩化メチレンで2回洗 浄した。濾液と洗液とを合して全容積が7ガロンとなるまで大気圧蒸留した。1 0ガロンづつのメタノール添加を2回行い、次いで連続蒸留した。最終容積が1 0ガロン未満に達した後、混合物を室温まで冷却した。得られた懸濁物を2時間 にわたり粒状化させ、30インチのラップで濾過し、濾過ケーキを3ガロンづつ のメタノールで2回洗浄した。45〜50℃にて濾過ケーキを減圧乾燥して12 .6kg(58.6%収率)の標記化合物を得た。(3β,5α,12β,25R)スピロスタン−3,12−ジオール−11−オ ン: ガラスライニングされた反応器に12.4kgの(3β,5α,11β,25 R)−11−ブロモスピロスタン−3−オール−12−オン(24.34モル) と33ガロンのt−ブタノールと33ガロンの水と7.5kg(189モル、7 .75当 量)の水酸化ナトリウムペレットとを充填した。反応物を1.5時間にわたり還 流温度に加熱、次いで4.5時間にわたり還流を維持し(ポット温度は83℃) 、次いで室温まで冷却した。この時点におけるTLCは反応の完結を示した。 反応物を蒸留してt−ブタノールを除去した。これを減圧蒸留と大気圧蒸留と の両者により行った。濃縮に際し、32.5ガロンの水を2回添加した。t−ブ タノールが除去された後、水性懸濁物を室温まで冷却し、2時間にわたり粒状化 させた。懸濁物を30インチのラップで濾過し、3ガロンづつの水で2回洗浄し 、濾過ケーキを60℃にて空気乾燥させた。これにより11.1kgの標記化合 物を得た。 製造例D (3β,5α,25R)スピロスタン−3−オール−11−オン (3β,5α,12β,25R)−3,12−ジアセトキシスピロスタン−11 −オン: ガラスライニングされた反応器に26ガロンのピリジンと26ガロンの無水酢 酸と11.0kgの(3β,5α,12β,25R)スピロスタン−3,12− ジオール−11−オン(製 造例C)とを充填した。この混合物を2時間にわたり還流させ(ポット温度12 8℃)、次いで室温まで冷却した。反応物を全容積が15ガロンとなるまで減圧 蒸留した(蒸留の際のポット温度は約45℃)。この懸濁物を25ガロンの酢酸 で希釈し、さらに全容積が15ガロンとなるまで減圧蒸留した(終了時における ポット温度は約80℃)。混合物を87ガロンの水で希釈し、室温まで冷却した 。5時間の粒状化の後、標記化合物を30インチのラップでの濾過により単離し 、次いで3ガロンの水で2回洗浄した。濾過ケーキを減圧下に60℃で乾燥させ て12.2kg(93.3%)を得た。(3β,5α,25R)スピロスタン−3−オール−11−オン: ステンレス鋼反応器を、内部コイルに液体窒素通過させることにより−80℃ まで冷却した。アンモニア54.5kg(80L、3,200モル、170当量 )を反応器に添加充填した。 アンモニア充填を開始すると同時に、ガラスライニングされた反応器に10. 0kgの(3β,5α,12β,25R)−3,12−ジアセトキシスピロスタ ン−11−オン (18.84モル)と40ガロンのTHFとを充填した。この溶液を、全容積が 26ガロンに達するまで大気圧蒸留した。 アンモニア充填が完了した後、2.8kgのカルシウム屑(69.0グラム原 子、3.7当量)を30分間かけて添加しながら、−50℃のポット温度を維持 した。この添加が完了した際、(3β,5α,12β,25R)−3,12−ジ アセトキシスピロスタン−11−オンのTHF溶液を20分間かけて添加し(添 加の終了時におけるポット温度は−35℃)、次いで1.0ガロンのTHFでリ ンスした。反応混合物を−35〜−40℃にて30分間撹拌した。反応物が−3 5〜−40℃にある際、3.33Lのブロモベンゼン(4.98kg、31.7 モル、1.68当量)を添加し、次いで3.33Lの水を添加した。 この添加の後、反応器からのアンモニアの蒸留を開始した。この蒸留液を水洗 浄器(Water scrubber)に向けた。アンモニアが全て除去された後、反応物(こ の時点で24℃)をガラスライニングされた反応器に移し、次いで4ガロンのT HFでリンスした。溶液とリンス液とを合して濃厚油状物まで減圧蒸留した。こ れに35ガロンのメタノールと3.3kg(59モル) の水酸化カリウムペレットとを添加した。この混合物を1時間にわたり加熱還流 させ、冷却し、次いで10Lの酢酸と44ガロンの水とを充填した。この懸濁物 をさらに室温まで冷却し、1時間にわたり粒状化させた。30インチのラップで の濾過により標記化合物を単離し、次いで5ガロンの3:1の水/メタノールで 洗浄した。55℃で減圧乾燥して7.05kg(86.9%)を得た。 以上、本発明を実施例につき説明したが、本発明はこれら実施例のみに限定さ れず、本発明の思想および範囲を逸脱することなく種々の改変をなしうることが 了解されよう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BG,BR,BY,CA,CN, CZ,JP,KR,KZ,LV,NO,NZ,PL,R O,RU,SK,UA,US (72)発明者 ザング,ジヨナサン・ビー アメリカ合衆国、コネテイカツト・06333、 イースト・ライム、チヤーター・オーク・ ドライブ・8

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式 を有するスピロスタニルグリコシドの結晶質一水塩。 2. X線回折d−間隔: を有する結晶質スピロスタニルグリコシド。 3. スピロスタニルグリコシドが一水塩である請求の範囲第2項に記載の結晶 質スピロスタニルグリコシド。 4. 第1図のX線回折パターンを有する結晶質スピロスタニルグリコシド。 5. 請求の範囲第1項に記載のスピロスタニルグリコシドの結晶質一水塩と医 薬上許容しうるキャリヤとを含む哺乳動物における高コレステロール血症もしく はアテローム性動脈硬化症を抑制するための医薬組成物。 6. 結晶質一水塩がX線回折d−間隔: を有する請求の範囲第5項に記載の医薬組成物。 7. 結晶質一水塩が第1図のX線回折パターンを有する請求の範囲第5項に記 載の医薬組成物。 8. 高コレステロール血症もしくはアテローム性動脈硬化症に罹患した哺乳動 物に対し、高コレステロール血症もしくはアテローム性動脈硬化症を抑制する量 の請求の範囲第1項に記載のスピロスタニルグリコシドの結晶質一水塩を投与す ることを含む哺乳動物における高コレステロール血症もしくはアテローム性動脈 硬化症の抑制方法。 9. (3β,5α,25R)−3−[(β−D−セロビオシル)オキシ]スピ ロスタン−11−オンをメタノール中にスラリー化させ、次いで結晶質(3β, 5α,25R)−3−[(β−D−セロビオシル)オキシ]スピロスタン−11 −オン一水塩を形成させることを含む結晶質ステロイドグリコシドの製造方法。 10. メタノール溶液を加熱し、冷却して結晶を形成させる請求の範囲第9項 に記載の方法。
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