JPH08504640A - 随意のサイドフラップを持つ吸収体物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 主本体部分（２２）及びこの主本体部分に接合された一対のフラップ（２４）を持つ吸収体物品。フラップは、フラップ接着剤（５４）及び中央パッド接着剤（５６）を単一の剥離ライナで覆うことができるように、主本体部分の衣料側に折畳まれている。吸収体物品の使用時にフラップを使用してもしなくてもよい。即ち、吸収体物品は、フラップを股領域の縁部に巻き付け、フラップ接着剤を使用者のパンティの下側に固定することによって使用することもできるし、フラップを主本体部分の衣料側に折畳まれた形体のままにし、フラップ接着剤を中央パッド接着剤とともにパンティの内側股領域に固定してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】 随意のサイドフラップを持つ吸収体物品 発明の分野 本発明は、女性用衛生ナプキン、成人失禁者用装置、等の使い捨て吸収体物品 に関する。更に詳細には、本発明は、サイドフラップ及びこれらのフラップを着 用者のパンティの下側に接合するためのフラップ接着剤を持つ使い捨て吸収体物 品に関する。 発明の背景 全ての方法、及び月経、尿のような体液及び糞便を吸収するように形成された 種々の吸収体物品は、勿論、周知である。 吸収体物品、特に翼部即ちフラップを持つ衛生ナプキンが当該技術分野の文献 に開示されており、市販されている。 一般的には、フラップを持つ吸収体物品は中央吸収体手段を有し、この中央吸 収体手段には、これを着用者の下着の股に取り付けるための接着剤取り付け手段 即ち中央パッド接着剤が設けられている。中央パッド接着剤には、一般的には、 接着剤を塵埃から保護し、接着剤が乾かないようにし、接着剤が使用前に関係な い表面にくっつかないようにする剥離ライナが設けられている。剥離 ライナを中央パッド接着剤から引き剥がして接着剤の表面を露呈し、次いでこれ をパンティの中央股領域に付けて中央吸収体手段を所定位置に固定する。剥離ラ イナは、中央パッド接着剤から引き剥がされた後、廃棄される。 一般的には、このような吸収体物品のフラップは中央吸収体手段から横方向に 延び、着用者のパンティの股領域の縁部の周りに折畳まれるようになっている。 かくして、フラップは、着用者のパンティの股領域の縁部と着用者の大腿との間 に配置される。 フラップは、少なくとも二つの目的で役立つ。第１の目的は、フラップが設け られていない場合には着用者のパンティの縁部を汚してしまうような滲出物で着 用者のパンティの縁部が汚れることがないようにするということである。第２の 目的は、特にフラップをパンティの下側に固定した場合にナプキンがずれないよ うに安定させることである。 種々のフラップを持つ衛生ナプキンが、１９８７年８月１８日にバン・チルバ ーグに賦与された「フラップを持つ衛生ナプキン」という標題の米国特許第４， ６８７，４７８号、１９８６年８月２６日にマッティングリーに賦与された「衛 生ナプキン取り付け手段」という標題の米国特許第４，６０８，０４７号、１９ ８６年５月２０日にバン・チルバーグに賦与された「衛生ナプキン」という標題 の米国特許第４，５８９，８７６号、１９８１ 年８月２５日にマックネイルに賦与された「衛生ナプキン」という標題の米国特 許第４，２８５，３４３号、１９６８年８月２０日にリッカードに賦与された「 下着用使い捨て衛生シールド」という標題の米国特許第３，３９７，６９７号、 及び１９５７年４月２日にクラークに賦与された「衛生ナプキン」という標題の 米国特許第２，７８７，２７１号に開示されている。これらの特許について触れ たことにより、これらの全ての特許に開示されている内容は本明細書中に組み入 れたものとする。 一般的には、フラップには、フラップを着用者のパンティの下側に取り付ける ための接着剤取り付け手段即ちフラップ接着剤が設けられている。フラップ接着 剤には、一般的には、接着剤が塵埃等で汚れないように保護し、接着剤が乾かな いようにし、接着剤が着用者の皮膚や関係ない表面に使用前にくっつかないよう にする剥離ライナが設けられている。剥離ライナをフラップ接着剤から引き剥が して接着面を露呈し、次いでこれをパンティの下側に付けてフラップを所定位置 に固定する。剥離ライナは、フラップ接着剤の各々から引き剥がされた後、廃棄 される。しかしながら、この構成では、剥離ライナを各フラップから引き剥がす のに両手を使うことを必要とする。即ち、使用者は、フラップを一方の手で掴み 、剥離ライナを他方の手で引き剥がさなければならない。更に、使用者は、衛生 ナプキンの中央吸収体手段及びフラ ップの各々から引き剥がした三つの別々の剥離ライナを処分しなければならない 。従って、フラップ接着剤及び中央パッド接着剤を保護剥離材料の単一のストリ ップで覆うことができるようにフラップが中央吸収体手段に対して配置された衛 生ナプキンが必要とされている。 中央パッド接着剤及びフラップ接着剤の両方を保護する単一の剥離ライナを持 つ吸収体物品を提供するための幾つかの考えが提案されてきた。１９８７年１０ 月２０日にグローグ等に賦与された「フラップを持つ吸収体物品」という標題の 米国特許第４，７０１，１７８号には、両面剥離ライナが教示されている。剥離 ライナの第１の側は中央パッド接着剤を覆い、フラップ接着剤が剥離ライナの第 ２の側と接触した状態で剥離ライナ上に折畳んである。変形例では、１９９２年 ７月２８日にホウィーラーに賦与された「衛生ナプキン用の間欠的な蝙蝠翼形接 着剤システム」という標題の米国特許第５，１３３，７０４号には、蝙蝠翼形フ ラップ（即ち、これらのフラップは、着用者のパンティの縁部に巻き付けられ、 互いに固定される）を持つ衛生ナプキンが教示されている。これらのフラップの うちの少なくとも一方の身体に面する側にはフラップ接着剤が接合されており、 衛生ナプキンの吸収体要素の衣料側にはフラップ接着剤と同一直線上で長手方向 に整合した接着剤が接合されている。単一の剥離ライナストリップの一方の側が 吸収体要素の接着 剤及びフラップの身体側の接着剤の両方を覆っている。 従来技術の吸収体物品は本発明の特徴を欠いており、本発明によれば、フラッ プを有し、フラップ接着剤が各フラップの衣料側に接合されており、中央パッド 接着剤及びフラップ接着剤を単一の剥離ライナの一方の側で覆うことができるよ うに各フラップが折畳まれている使い捨て吸収体物品が提供される。変形例では 、本発明の吸収体物品は、蝙蝠翼形フラップ又は従来のフラップ、即ち、他方の フラップに固定されるのでなく着用者の下着に固定されるフラップのいずれかを 有する。 フラップは衛生ナプキンの有効性を大きく改善するが、衛生ナプキンのフラッ プは衛生ナプキンの着用者のパンティの股への適用の邪魔となる。現在では、衛 生ナプキンのフラップの各々の端部、即ち先端部は、衛生ナプキンに対して自由 に動くことができる。着用者が中央パッド接着剤の剥離紙をひとたび外すと、フ ラップの先端が着用者のパンティの股部分と衛生ナプキンとの間に落ち、中央パ ッド接着剤にくっついてしまう。従って、フラップが衛生ナプキンのパンティへ の適用の邪魔とならないように位置決めされた衛生ナプキンが必要とされている 。 フラップを持つ衛生ナプキンは、一般的に、フラップを持たない衛生ナプキン と比べて汚し難いと考えられているけれども、フラップのない衛生ナプキンの方 を好む女性や、また、大体においてはフラップ付きの衛生ナプ キンを好むけれども場合によっては（量の多くない日には）フラップのない衛生 ナプキンを好む女性がいる。しかしながら、現在利用できるフラップ付き衛生ナ プキンは、フラップを使用し（即ち、着用者の下着の股の縁部に沿って下方に折 畳み、下着の下側に取り付け）ないと適正に機能しない。例えば、衛生ナプキン のフラップは、使用前には衛生ナプキンの衣料側に折畳まれており、又は衛生ナ プキンの身体に面する側に折畳まれている。従って、衛生ナプキンを使用すると きにフラップを使用しない場合には、フラップは衛生ナプキンの身体に面する側 の身体の滲出物を受け入れるようになった表面の邪魔となったり、衛生ナプキン の衣料側に位置決めされた接着剤又は他のファスニング手段の邪魔となる。従っ て、衛生ナプキンの使用時に使用しても使用しなくてもよいフラップを持つ衛生 ナプキンが必要とされている。 個々にユニットをなして包装できる衛生ナプキンのような吸収体物品が非常に 有用であるとわかっている。個々に包装した吸収体物品は、１９８５年１２月３ 日にスワンソン等に賦与された「個々に包装された使い捨て吸収体物品」という 標題の米国特許第４，５５５，１４６号に示されており、この特許には、吸収体 物品の一方の主面と重なる包装部材が開示されており、この包装部材は、物品を 折畳み、包装部材をシールすることによって個々に包装された使い捨て吸収体物 品を形成する。しか しながら、吸収体物品にフラップが設けられている場合には、これらのフラップ が包装部材の位置決めの邪魔となり、これらのフラップを物品の身体に面する側 の上といった包装部材の邪魔にならない場所に位置決めしなければならない。従 って、個々に包装された使い捨て吸収体物品に容易に形成できる、フラップを持 つ改良使い捨て吸収体物品が必要とされている。 従って、本発明の目的は、フラップ接着剤及び中央パッド接着剤を単一の剥離 ライナ部片で保護できるように折畳まれたフラップを持つ衛生ナプキンのような 吸収体物品を提供することである。 本発明の別の目的は、着用者のパンティへの衛生ナプキンの装着の邪魔となら ないように折畳まれ且つ構成されたフラップを持つ衛生ナプキンのような吸収体 物品を提供することである。 本発明の更に別の目的は、随意のサイドフラップ、即ち、吸収体物品の使用時 にフラップを使用してもしなくてもよいように折畳まれ且つ構成されたフラップ を持つ衛生ナプキンのような吸収体物品を提供することである。 本発明の他の目的は、個々に包装された使い捨て吸収体物品を形成するため、 折畳まれたフラップと、物品の一方の主面及び折畳まれたフラップと重なる包装 部材とを有する使い捨て吸収体物品を提供することである。 本発明のこれらの目的及び他の目的は、添付図面を参 照して以下の説明を読むことによって更に容易に明らかになるであろう。 発明の概要 本発明によれば、フラップを持つ衛生ナプキンのような吸収体物品が提供され る。この吸収体物品は、折畳まれた形体をしており、接着剤側及び非接着剤側を 有する。吸収体物品は、吸収体アッセンブリを構成する主本体部分及びこの主本 体部分に接合線に沿って接合された一対のフラップを有する。各フラップの衣料 側にはフラップ接着剤が接合されている。各フラップは、各フラップのフラップ 接着剤の面が吸収体物品の接着剤側の少なくとも一部を形成するように折畳まれ ている。 図面の簡単な説明 第１図は、吸収体コアを示すため一部が切り欠いてある、本発明の衛生ナプキ ンの実施例の、折畳まれていない形体での平面図である。 第１Ａ図は、第１図の衛生ナプキンの１Ａ−１Ａ線に沿った横断面図である。 第２図は、第１図の衛生ナプキンの実施例の、本発明の折畳まれた形体での平 面図である。 第２Ａ図は、第２図の衛生ナプキンの２Ａ−２Ａ線に沿った横断面図である。 第３図は、本発明の変形例の衛生ナプキンの実施例の横断面図である。 第４図は、女性のパンティの股部分の斜視図である。 第５図は、パンティの下側に延び且つここに取り付けられたフラップとともに 使用するため、本発明の衛生ナプキンの実施例が配置されている、第４図に示さ れているのと同じ女性用パンティの斜視図である。 第６図は、折畳まれた形体のフラップを持つ本発明の衛生ナプキンの実施例が 使用のために配置されている、第４図に示されているのと同じ女性用パンティの 斜視図である。 第７図は、本発明の衛生ナプキンの実施例及びこれと関連した包装部材の、折 畳まれてシールされる前の斜視図である。 第７Ａ図は、第７図の衛生ナプキンの７Ａ−７Ａ線に沿った断面図である。 第７Ｂ図は、第７図の衛生ナプキン及びこれと関連した包装部材の、単一の折 り目線に沿って折畳まれ且つシールされた後の斜視図である。 第７Ｃ図は、第７図の衛生ナプキン及びこれと関連した包装部材の、二つの折 り目線に沿って折畳まれ且つシールされた後の斜視図である。 第８図は、接着剤が衛生ナプキンの接着剤側に付けられる前の本発明の衛生ナ プキンの実施例の斜視図である。 第８Ａ図は、接着剤パッチが取り外し自在に固定された剥離ライナの斜視図で ある。 第８Ｂ図は、剥離ライナ及び接着剤パッチを付けた後の第８図の衛生ナプキン の斜視図であり、フラップ接着剤及び中央パッド接着剤を示すため剥離ライナが 部分的に切り欠いてある。 第８Ｃ図は、剥離ライナを取り外した後の第８Ｂ図の衛生ナプキンの斜視図で ある。 第８Ｄ図は、一方のフラップが延ばしてある、第８Ｃ図の衛生ナプキンの斜視 図である。 第９図は、主本体部分の中央で衝合する矩形形状のフラップを持つ本発明の衛 生ナプキンの実施例の斜視図である。 第９Ａ図は、一方のフラップが延ばしてある、第９図の衛生ナプキンの斜視図 である。 第１０図は、接着剤を衛生ナプキンの接着剤側に付ける前の本発明の衛生ナプ キンの実施例の斜視図である。 第１０Ａ図は、賦形された接着剤パッチが取り外し自在に固定された剥離ライ ナの斜視図である。 第１０Ｂ図は、フラップ接着剤及び中央パッド接着剤を示すため剥離ライナが 部分的に切り欠いてある、剥離ライナ及び接着剤パッチを付けた後の第１０図の 衛生ナプキンの斜視図である。 第１０Ｃ図は、剥離ライナを取り外した後の第１０Ｂ図の衛生ナプキンの斜視 図である。 第１０Ｄ図は、一方のフラップが延ばしてある、第１ ０Ｃ図の衛生ナプキンの斜視図である。 好ましい実施例の詳細な説明 １．序説 Ａ．吸収体物品概論 本発明は、女性用衛生ナプキンのような使い捨て吸収体物品に関する。更に詳 細には、本発明は、フラップを使用者のパンティの下側に固定するフラップ接着 剤を備えたフラップを持つ使い捨て吸収体物品に関する。 「吸収体物品」という用語は、本明細書中で使用されているように、身体の滲 出物を吸収して包含する物品に関する。更に特定的には、この用語は、身体から 排出される種々の滲出物を吸収して包含するため、着用者の身体に当てて又は着 用者の身体の近くに配置される物品に関する。「吸収体物品」という用語は、衛 生ナプキン、パンティライナ、及び失禁者用パッド（及び衣料の股領域で着用さ れる他の物品）を含もうとするものである。「使い捨て」という用語は、一回使 用した後に廃棄されるようになっており、好ましくは、リサイクル、堆肥化、又 は他の環境に適合した方法で処分されるようになっている物品に関する。（即ち 、これらの物品は、洗濯又は他の方法で再生されたり吸収体物品として再使用さ れるようになっていない。） 「衛生ナプキン」という用語は、本明細書中で使用されているように、女性が 外陰部と隣接して着用する物品 に関し、これは、身体から排出された種々の滲出物（例えば、血液、月経、及び 尿）を吸収して包含するようになっている。しかしながら、本発明は、添付図面 に示す吸収体物品の特定の種類及び形態に限定されない。 本明細書中で使用されているように、「随意のフラップ」という用語は、衛生 ナプキンの使用時に使用してもよいし使用しなくてもよい一つ又はそれ以上のフ ラップに関する（即ち、これらのフラップは、着用者のパンティの股領域の縁部 に巻き付けてパンティの下側に固定してもよいし、衛生ナプキンの機能に悪影響 を及ぼさずに主本体部分の衣料側に折り畳まれた状態に保持されていてもよい） 。 本明細書中で使用されているように、「剥離ライナ」、「剥離材料」、又は「 剥離部材」という用語は、フラップ接着剤等の接着剤を、塵埃、乾燥から保護し 、及び／又は使用前に無関係の表面にくっつかないように保護するのに使用でき る任意の材料に関する。 本明細書中で使用されているように、「接合」という用語は、一つの要素を他 の要素に直接取り付けることによって、一つの要素を他の要素に直接的に固定し た形体、及び要素を中間部材に取り付け、この中間部材を他の要素に取り付ける ことによって、要素を他の要素に間接的に固定した形体、及び一つの要素が他の 要素と一体の形態、即ち一つの要素が、本質的に、他の要素の部分であ る形態を含む。 本発明の吸収体物品が「折畳まれた形体にある」というとき、これは、吸収体 物品のフラップが主本体部分２２の衣料側に折畳んであるということを意味する 。吸収体物品が折畳まれた形体にあるとき、吸収体物品は、接着剤側及び非接着 剤側を有する。非接着剤側は、主本体部分の身体に面する側からなる。接着剤側 は、各フラップのフラップ固定部材の少なくとも一部を有する。更に、接着剤側 は、主本体部分の衣料側の部分及びパッド固定部材の部材を有する。 本発明の吸収体物品の好ましい実施例である衛生ナプキン２０が第１図に示し てある。第１図の衛生ナプキンは、衛生ナプキンの種々の要素を明瞭に示し、説 明するため、拡げた状態にある。第１図に示すように、衛生ナプキン２０は、基 本的には、主本体部分２２及びこの主本体部分２２に接合された二つのフラップ ２４（延ばした状態で示してある）からなる。各フラップ２４には固定部材が接 合されている。主本体部分２２は、吸収体手段（吸収体アッセンブリ４６で表す ）、中央パッド固定部材（又は単に「パッド固定部材」）を有する。（以下の記 載において、特別に説明してない限り、本明細書中に説明した衛生ナプキンはフ ラップを二つ有する。ナプキンは、フラップを必ずしも二つ備えている必要はな いが、フラップは、一つよりも二つの方が好ましい。更に、 フラップは必ずしも互いに鏡像対称になっていなくてもよいが、好ましくは、鏡 像対称に配置されている。かくして、一方のフラップを説明すれば他方のフラッ プを説明しなくても足り、更に、明瞭化を図るため、第２フラップについての説 明は省略する。） 衛生ナプキン２０は、主長手方向中心線Ｌ及び主横方向中心線Ｔの二つの中心 線を有する。「長手方向」という用語は、本明細書中で使用されているように、 衛生ナプキン２０を着用したとき、直立している着用者を左側身体半部及び右側 身体半部に二分する垂直平面とほぼ整合した（例えばほぼ平行な）衛生ナプキン ２０の平面内の線、軸線、又は方向に関する。本明細書中で使用されている「横 方向」という用語は、長手方向に対してほぼ垂直な衛生ナプキン２０の平面内の 線、軸線、又は方向に関する。 衛生ナプキン２０は、トップシート４０、バックシート４２、吸収体コア４４ 、及び一対のフラップ２４からなる。トップシート４０、バックシート４２、及 び吸収体コア４４の少なくとも一部が主本体部分２２の吸収体アッセンブリ４６ を構成する。第１図及び第１Ａ図に示すフラップ２４は、主本体部分２２に取り 付けられた別体の材料部品からなる。（オズボーンに賦与された米国特許第４， ９１７，６９７号に示されているような変形例では、フラップ２４は主本体部分 ２２と一体である。 このような場合には、トップシート４０がフラップ２４及び主本体部分２２の両 方の一方の表面を形成し、バックシート４２がこれらの他方の表面を形成する。 更に、米国特許第４，９１７，６９７号に詳細に説明されているように、衛生ナ プキン２０の吸収体材料をフラップ２４内に延長してフラップ吸収体コアを形成 してもよい。しかしながら、明瞭化を図るため、衛生ナプキンのフラップを主本 体部分２２に取り付けられた別体の材料部品からなるものとして説明する。）特 に好ましい実施例では、フラップ２４は、以下に詳細に説明してあるように、伸 長性の異なるゾーンを更に有する。 ２．吸収体物品の個々の構成要素 衛生ナプキン２０の個々の構成要素を詳細に検討する。 Ａ．トップシート トップシート４０は液体透過性であり、衛生ナプキン２０の使用時に使用者の 皮膚と近接して配置される。トップシート４０は柔軟であり、軟らかな触感を持 ち、使用者の皮膚に対して刺激がない。これは、このような用途で従来使用され てきた任意の材料から製造できる。トップシート４０として使用できる適当な材 料の非限定的例は、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、及びレーヨンの 織布及び不織布、及び熱可塑性成形プラスチックフィルムであり、成形フィルム が好ましい。 適当な成形フィルムは、１９７５年１２月３０日にト ンプソンに賦与された「テーパした毛管を持つ吸収体構造」という標題の米国特 許第３，９２９，１３５号、１９８２年４月１３日にミュラン及びスミスに賦与 された「耐汚性トップシートを持つ使い捨て吸収体物品」という標題の米国特許 第４，３２４，４２６号、１９８２年４月３日にラデル及びトンプソンに賦与さ れた「繊維のような性質を持つ弾性プラスチックウェブ」という標題の米国特許 第４，３４２，３１４号、及び１９８４年７月３１日にアー、ルイス、ミュラン 、及びオウエレットに賦与された「ぴかぴか光らない表面を持ち且つ組織が布の ような感じの巨視的に拡張させた立体プラスチックウェブ」という標題の米国特 許第４，４６３，０４５号に記載されている。成形フィルムは、液体に対して透 過性であるが非吸収性であるため、トップシート４０について好ましい。かくし て、身体と接触した成形フィルムの表面はドライな状態を維持し、着用者にとっ て更に快適である。 衛生ナプキン２０は、更に、衛生ナプキンの着用時に伸長性の（即ち、特に長 手方向に伸長可能である）構成要素を有する。衛生ナプキンは、その伸長されて いない長さの約１５％乃至約４０％延ばすことができる。この伸長性により、使 用時の装着性及び快適性が向上し、汚すことが少なくなる。別の実施例では、衛 生ナプキン２０の構成要素の限られた部分だけが伸長可能である。こ のような実施例（本発明の随意のフラップは設けられていない）は、１９９１年 １０月１日にブルース・ラバッシュ等の名で出願された「フラップ及び伸長性の 異なるゾーンを持つ吸収体物品」という標題の現在継続中の一般に譲渡された米 国特許出願第０７／７６９，８９１号に詳細に説明されている。 このような実施例で使用するのに特に好ましいトップシート４０は、米国特許 第４，４６３，０４５号に従って製造されたトップシートであり、リングロール によって或る程度の長手方向伸長性が賦与されている。リングロール即ち「波形 を予め付ける」ための適当なプロセスは、１９７８年８月１５日にシソンに賦与 された米国特許第，４，１０７，３６２号、１９８９年５月３０日にサビーに賦 与された米国特許第４，８３４，７４１号、１９９１年２月２８日にジェラルド Ｍ．ウェーバー等が出願した「歪ゼロの延伸積層ウェブを漸次延伸してこれに弾 性を与えるための方法及び装置」という標題の現在継続中の一般に譲渡された米 国特許出願第０７／６６２，５３６号、１９９１年２月２８日にケネスＢ．ブエ ル等が出願した「歪ゼロの延伸積層ウェブを非均等に漸次延伸してこれに可変程 度の弾性を与えるための方法及び装置」という標題の現在継続中の一般に譲渡さ れた米国特許出願第０７／６６２，５３７号、及び１９９１年２月２８日にジェ ラルドＭ．ウェーバー等が出願した「歪ゼ ロの延伸積層ウェブを順次延伸し、ウェブを破ることなくこれに弾性を与えるた めの方法及び装置」という標題の現在継続中の一般に譲渡された米国特許出願第 ０７／６６２，５４３号に記載されている。トップシートが長手方向に伸長性を 持つ場合には、トップシートの波形の折り目線は、横方向に延びていなければな らない。 このようなトップシートは、１９９１年６月２３日に出願された以下の特許出 願に詳細に記載されている。トンプソン等の名で出願された「流体方向性、快適 性、及び装着性が改善された吸収体物品、特に生理用品」という標題の現在継続 中の一般に譲渡された米国特許出願第０７／７３４，４０４号、トンプソン等の 名で出願された「吸収体物品で使用するための流体取扱い構造」という標題の現 在継続中の一般に譲渡された米国特許出願第０７／７３４，３９２号、及びブエ ンガー等の名で出願された「生理用品で使用するための吸収体コア」という標題 の現在継続中の一般に譲渡された米国特許出願第０７／７３４，４０４号。これ らの特許出願をまとめて「毛管チャンネル繊維」特許出願と呼ぶ。 更に、本発明の好ましい実施例では、トップシート４０の外面４０ａの少なく とも一部に界面活性剤処理が加えてある。界面活性剤は、少なくともトップシー ト４０の外面４０ａの主本体部分２２と重なる部分に亘って実質的に均等に且つ 完全に分配されているのが好ましい。 これは、当業者に周知の一般的な技術のうちの任意の技術によって行うことがで きる。例えば、界面活性剤は、スプレー吹付け、パッディング、又は転写ロール を使用することによってトップシート４０に付けることができる。 トップシート４０の外面４０ａを界面活性剤で処理することによって、トップ シート４０の表面の親水性を高める。これによって、液体は、表面に処理が加え てない場合よりも速くトップシート４０を通過する。これは、月経流体が吸収体 コア４４によって吸収されずにトップシート４０から流れ出る可能性を小さくす る。好ましくは、トップシート４０のフラップ２４と重なる任意の部分には界面 活性剤処理を施さない。これにより、流体がフラップに亘って横方向に広がり、 着用者の大腿及び着用者の身体の他の部分と接触する傾向が小さくなる。 好ましい実施例では、トップシート４０の内面４０ｂは、吸収体コア４４と接 触した関係で固定されている。このように接触した関係にあるため、液体は、ト ップシートが吸収体コア４４と接触していない場合よりも速くトップシート４０ を通過する。トップシート４０は、接着剤をトップシート４０の内面４０ｂに付 けることによって、吸収体コア４４と接触した状態に維持することができる。こ の目的で有用な適当な接着剤は、米国特許第４，９１７，６９７号に記載されて いる。接着剤は、界 面活性剤をトップシート４０の外面４０ａに付けたのと同じ方法で付けることが できる。 Ｂ．吸収体コア 吸収体コア４４は、トップシート４０とバックシート４２との間に位置決めさ れる。吸収体コア４４は、月経流体を吸収するための手段を構成する。吸収体コ ア４４の吸収力は、吸収されることが予想される月経流体の総量よりも かに大 きい必要はない。吸収体コア４４は、一般的には、圧縮性があり、快適であり且 つ使用者の皮膚に対して刺激がない。これは、こうした目的で当該技術分野で周 知の任意の材料でつくることができる。このような材料の例には、一般にエアー フェルトと呼ばれる微粉砕した木材パルプ、紙綿、吸収体フォーム、吸収体スポ ンジ、合成ステープル繊維、ポリマー繊維、ヒドロゲル形成ポリマーゲル化剤、 草炭、又は任意の等価の材料、又はこれらの材料の組み合わせが含まれる。 ポリマーゲル化剤は、水又は体液のような流体（即ち液体）との接触時にこの ような流体で膨潤し、これによってヒドロゲルを形成する材料である。このよう にして、吸収体コア４４内に排出された流体を捕捉し、ポリマーゲル化剤で保持 することができ、これによって、本発明の物品の吸収力を高め、及び／又は流体 保持性能を改善する。 吸収体コア４４で使用されるポリマーゲル化剤は、一 般的には、実質的に水不溶性の僅かに架橋させ且つ部分的に中和させたヒドロゲ ル形成ポリマー材料の粒子からなる。「粒子」という用語は、本明細書中で使用 されているように、ペレット形態、フレーク形態、又は繊維形態といった任意の 形態の粒子に関する。吸収体コア４４（本発明で使用されたポリマー材料の好ま しい種類及びこれらのポリマー粒子の形成に使用できる方法の種類を含むがこれ らに限定されない）の性質は、オズボーンに賦与された米国特許第５，００９， ６５３号及びこの特許に組み入れられた特許に詳細に説明されている。これらの 特許について触れたことにより、これらの特許に開示されている内容は本明細書 中に組み入れたものとする。 一つの好ましい実施例では、吸収体コア４４は、粒子等の形態の超吸収体ポリ マー材料層が二つの空気堆積薄葉紙層、即ち第１及び第２の薄葉紙層（即ち「上 」薄葉紙層及び「下」薄葉紙層）間に配置された積層体である。第１及び第２の 薄葉紙層は、超吸収体ポリマー材料を包含し、吸収した滲出物の毛管作用による 吸収体コア４４全体に亘る横方向移動を改善し、或る程度の吸収力を提供する。 適当な積層体は、アイオワ州ムスカタインのグレイン・プロセッシング社から 入手できる超吸収体積層体ウォーターロックＬ−５３５である（ウォーターロッ ク（WATER-LOCK）は、グレイン・プロセッシング社の登録商標 である）。このような超吸収体積層体は、１９８４年８月２１日にペダーソン等 に賦与された「吸収体フィルム用組成物及びその製造方法」という標題の米国特 許第４，４６７，０１２号、及び１９８１年４月７日にリンゼー等に賦与された 「積層吸収体プロセス」という標題の米国特許第４，２６０，４４３号に開示さ れている。吸収体コア４４は、長手方向伸長性のためスリットが設けられた又は 部分的にスリットが設けられた上文中に説明したような積層体であるのがよい。 スリットが設けられた又は部分的にスリットが設けられたコアは、毛管チャンネ ル繊維特許出願に詳細に説明されている。 Ｃ．バックシート バックシート４２は、液体に対して不透過性であり、及びかくして使用者の衣 服が月経流体で汚れないようにする。このような目的で当該技術分野で使用され た任意の材料を使用できる。適当な材料は、エンボス加工を施した又は施されて いないポリエチレンフィルム及びこれに積層した薄葉紙を含む。適当なポリエチ レンフィルムは、モンサント化学社が製造した第８０２０号フィルムとして販売 されているポリエチレンフィルムである。 衛生ナプキン２０の一つの変形例（代表的には、トップシート４０が主本体部 分２２だけと重なっており、外方に延びておらず、フラップの上面を形成しない ）では、バックシート４２は二つの層から形成されている。この ような場合には、バックシート４２は、バックシートのコアと面する側４２ａに 配置されたロフト材料からなる第１層を有する。第１層の目的は、着用者の身体 に当たる快適で刺激のない表面を提供することである。ロフト層は、不織布材料 のような任意の適当な材料でできている。好ましくは、ロフト層は、疎水性不織 布材料からなる。第２層がバックシート４２の衣料側４２ｂに配置されているの がよく、この層は、流体不透過性フィルムからなるのがよい。厚さが約０．０１ mm乃至約０．０５mm、好ましくは約０．０２mmの低密度ポリエチレン材料がこの 第２層として優れていることがわかっている。エチル社のビスクイーン部がＸＰ −３９３８５型として販売しているポリエチレンフィルムがこの第２層に特に適 していることがわかっている。更に、バックシート４２は、トップシート４０に 対して疎水性の、軟らかな、布のような材料でできているのがよい。ポリエステ ル又はポリオレフィン製の繊維でできたバックシート４２が優れていることがわ かっている。特に好ましい、軟らかな、布のような、バックシート４２の材料は 、１９８４年１０月９日にナックに賦与された米国特許第４，４７６，１８０号 に記載されているような、ポリエステル不織布材料とフィルムの積層体である。 特に好ましい伸長性のバックシート４２は、ウィスコンシン州ワウワトサのフ ィンドレー接着剤社が製造して いる延伸した接着剤フィルム配合物第１９８−３３８号であり、毛管チャンネル 繊維の特許出願に詳細に説明されている。 ３．衛生ナプキンへの構成要素の組み立て及び随意のフラップの形成 Ａ．構成要素の組み立て 第１図及び第１Ａ図に示すように、トップシート４０はシーム３６のような第 １シームに沿ってバックシート４２に固定されている。シーム３６は、当該技術 分野でこの目的について一般的に使用されている糊付け、クリンプ加工、又はヒ ートシールのような任意の手段によって形成できる。シーム３６は、主本体部分 ２２の吸収体アッセンブリの全周２３に亘って延びるものとして第１図に示して ある。これは、構造が簡単な好ましい実施例である。（種々の要素を合一させる 他の手段を使用できる。） 吸収体アッセンブリ４６は、吸収体コア４４のような吸収体手段を収容する、 主本体部分２２の部分である。主本体部分２２の吸収体アッセンブリ４６は、身 体と接触する液体透過性の表面（第１Ａ図でトップシート４０によって表される ）、及びこの面とは反対側の液体不透過性の表面を有する。図示の実施例は、好 ましい実施例ではあるが、可能な実施例の一つに過ぎない。他の可能な実施例に は、吸収体コア４４をバックシートに配置す る前に、吸収体コア４４にトップシートが本質的に完全に巻き付けてある実施例 が含まれる。更に、主本体部分２２の吸収体アッセンブリ４６は、一方の表面が 液体透過性であり、他方の表面にこれを液体不透過性にする処理が施してある、 それだけで機能するのに十分な一体性を持つ吸収体コアを含む。 主本体部分２２の吸収体アッセンブリ４６は、比較的厚型であるか或いは、比 較的狭幅であり且つ薄型である。狭幅の吸収体アッセンブリ４６は、衛生ナプキ ン２０の全体形体及び使用により、主本体部分２２の吸収体アッセンブリ４６が 身体の直ぐ近くに維持されるため、効果的である。吸収体アッセンブリ４６がこ のように身体の直ぐ近くに維持されているため、吸収体アッセンブリは、これが 置かれなければならない場所、膣開口部のところで身体の非常に近くに正確に置 かれる。このとき、主本体部分２２の吸収体アッセンブリ４６は、大量の月経流 体を、主本体部分２２の側部に沿って流れる前に吸収できる。更に、薄型の吸収 体アッセンブリが望ましい。これは、このような薄型の装置が、代表的には、使 用者にとって快適であるためである。 第１図及び第１Ａ図には、更に、衛生ナプキン２０を下着の股領域に固定する ようになったパッド固定部材、中央パッド接着剤５４、及びフラップ固定部材、 及びフラップ接着剤５６が示してある。 本明細書では、パッド固定部材を中央パッド接着剤５４として説明し、フラッ プ固定部材をフラップ接着剤５６として説明するが、接着剤以外のファスニング 手段をパッド固定部材及びフラップ固定部材として使用することができる。当該 技術分野で使用されている任意の種類のファスニングシステム又はファスニング システムの組み合わせをこのような目的について使用できる。例えば、衛生ナプ キン２０は、１９９０年８月７日にバットレルに賦与された「感圧接着剤ファス ナ及びその製造方法」という標題の米国特許第４，９４６，５２７号に説明され ているファスナによって着用者の下着に固定できる。ファスナ手段の他の例には 、当該技術分野で周知のファスナのような機械式ファスナが含まれる。特に好ま しい機械式ファスナは、１９９１年６月２１日にデニスＡ．トーマス及びデヴィ ッドＪ．Ｋ．ゴーレイトの名で出願された「再ファスニング可能な機械式ファス ニングシステムを製造するためのスクリーン印刷方法及びこの方法によって製造 されたファスニングシステム」という標題の現在継続中の一般に譲渡された米国 特許出願第０７／７１８，７２７号、１９９１年６月２１日にデニスＡ．トーマ ス及びデヴィッドＪ．Ｋ．ゴーレイトの名で出願された「所定の方位角を持つプ ロングを備えた再ファスニング可能な機械式ファスニングシステムの製造方法及 びこの方法によって製造されたファスニングシステム」 という標題の現在継続中の一般に譲渡された米国特許出願第０７／７１９，２１ １号に開示されている。これらの特許出願について触れたことにより、これらの 特許出願に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。衛生ナプ キンのような使い捨て吸収体物品で使用するための特に好ましい機械式ファスナ は、１９９２年１２月１０日にデヴィッドＪ．Ｋ．ゴーレイト及びデニスＡ．ト ーマスの名で出願された「ざらざらしていない機械式ファスニングシステム及び その製造方法」という標題の米国特許出願第０７／ ， 号（プロクタ ーアンドギャンブル社の事件番号第４７８５号）、及び１９９２年１２月１０日 にデヴィッドＪ．Ｋ．ゴーレイト、デニスＡ．トーマス、及びモーリーンＥ．ス タンレーの名で出願された「機械式の改良ファスニングシステムを持つ吸収体物 品」という標題の米国特許出願第０７／ ， 号（プロクターアンド ギャンブル社の事件番号第４７８６号）に開示されている。これらの特許出願に ついて触れたことにより、これらの特許出願に開示されている内容は本明細書中 に組み入れたものとする。しかしながら、簡単のため、パッド固定部材及びフラ ップ固定部材を接着剤取り付け手段、即ち中央パッド接着剤及びフラップ接着剤 ５６に関して説明する。 中央パッド接着剤５４は、主本体部分２２をパンティの股部分に固定するため の接着剤取り付け手段を構成す る。フラップの先端縁部３４と隣接したフラップ２４の外面は、好ましくは、フ ラップ接着剤５６でコーティングされている。フラップ接着剤５６は、フラップ ２４を以下に説明するようにパンティの股部分の縁部に巻き付けた後、フラップ ２４を所定位置に維持するのを助けるのに使用する。フラップ２４は、フラップ ２４を下着又は反対側のフラップに取り付けることによって、所定位置に維持で きる。適当な接着剤ファスニングシステムは、米国特許第４，９１７，６９７号 に更に詳細に記載してある。 接着剤取り付け手段は、好ましくは、接着剤を塵埃から保護するため、接着剤 が乾かないようにするため、及び接着剤が、使用前に、関係のない面にくっつか ないようにするため、取り外し自在の剥離ライナで覆われている。各接着剤取り 付け手段には別々の剥離ライナが設けられているのがよい。しかしながら、中央 パッド固定部材及び各フラップ固定部材は、好ましくは、以下の詳細に説明する ように、単一の剥離ライナで覆われている。適当な剥離ライナは、米国特許第４ ，９１７，６９７号に記載されている。 本発明の好ましい衛生ナプキンの実施例を説明しているけれども、フラップを 持つ多くの他の衛生ナプキンの実施例を利用でき、これらの実施例は、文献に開 示されている。これらには、本発明の折畳まれた随意のフラッ プ２４を設けることができる。特に、フラップを持つ衛生ナプキンは、１９９１ 年５月２１日にオズボーン等の名で出願された「着用者の下着に取り付けるため の横方向に伸長可能な手段を持つ衛生ナプキン」という標題の米国特許出願第０ ７／７０７，２３３号、１９９１年４月２３日及び１９９０年８月２１日に夫々 オズボーンに賦与された「薄型の可撓性衛生ナプキン」という標題の米国特許第 ５，００９，６５３号及び米国特許第４，９５０，２６４号、１９９０年７月１ ０日にサレルノに賦与された「膨張可能なフラップを持つ衛生ナプキン」という 標題の米国特許第４，９４０，４６２号、１９９０年４月１７日にオズボーン三 世等に賦与された「フラップ及び応力解放手段を持つ衛生ナプキン」という標題 の米国特許第４，９１７，６９７号、１９９０年３月２７日にマヴィンカーブに 賦与された「弾性賦形手段を持つ衛生ナプキン」という標題の米国特許第４，９ １１，７０１号、１９９０年２月１３日にマッコイに賦与された「パンティ皺付 けフラップを持つ衛生ナプキン」という標題の米国特許第４，９００，３２０号 、１９８７年８月１８日にバン・チルバーグに賦与された「フラップを持つ賦形 衛生ナプキン」という標題の米国特許第４，６８７，４７８号、１９８６年８月 ２６日にマッティングリーに賦与された「衛生ナプキン取り付け手段」という標 題の米国特許第４，６０８，０４７号、１９８６年５ 月２０日にバン・チルバーグに賦与された「衛生ナプキン」という標題の米国特 許第４，５８９，８７６号、１９８１年８月２５日にマックネイルに賦与された 「衛生ナプキン」という標題の米国特許第４，２８５，３４３号、１９６８年８ 月２０日にリッカードに賦与された「下着用使い捨て衛生シールド」という標題 の米国特許第３，３９７，６９７号、及び１９５７年４月２日にクラークに賦与 された「衛生ナプキン」という標題の米国特許第２，７８７，２４１号に開示さ れている。 パンティライナの形体の適当な吸収体物品が、１９８８年４月１９日にオズボ ーンに賦与された「パンティライナ」という標題の米国特許第４，７３６，６７ ６号に開示されている。適当な吸収体物品、そのうちの幾つかが成人失禁者用品 の形態である吸収体物品は、１９９１年１月３日にバリーＲ．フェイスト等が出 願した「迅速に捕捉する巻き付けた多層吸収体本体を持つ吸収体物品」という標 題の米国特許出願第０７／６３７，５７１号に記載されている。 本記載に亘って言及されている全ての特許、特許出願（及びこの特許出願に対 して賦与された特許並びに任意の対応する公開された外国特許出願）、及び公開 物は、これらについて言及することにより、これらに開示されている内容は本明 細書中に組み入れたものとする。しかしながら、本明細書中に組み入れたいずれ の文献も本発 明を教示も開示もしていないということは明らかである。 Ｂ．フラップの構造 次に、フラップ２４の性質を詳細に検討する。本発明で使用するのに適したフ ラップ２４の全体的な構造は、オズボーンに賦与された米国特許第４，９１７， ６９７号、１９９１年１０月１日にブルース・ラバッシュ等の名で出願された「 フラップ及び伸長性の異なるゾーンを持つ吸収体物品」という標題の米国特許出 願第０７／７６９，８９１号、及び１９９２年２月７日にカオル・ニイハラ及び トーマスＷ．オズボーン三世の名で出願された「内方に折畳んだプリーツの付い たフラップを持つ吸収体物品」という標題の米国特許出願第０７／８３２，２４ ６号のような、本明細書中に組み入れた特許に詳細に説明されている。 当業者は、フラップ２４の全体として大きさを容易に選択できる。好ましくは 、フラップ２４は、これらのフラップの先端縁部３４が最も大きく離してある状 態でのこれらの先端縁部間での衛生ナプキン２０の幅が約４cm乃至約２３cmであ るような寸法にされている。好ましくは、各フラップ２４の長さは、衛生ナプキ ンの主長手方向中心線Ｌと平行な方向で約５cm乃至少なくとも約１９cmである。 しかしながら、フラップ２４は、主長手方向中心線Ｌと平行な方向で０．５cm程 度の小さいものであってもよい。 当業者は、フラップ２４の形状を選択できる。好ましくは、フラップ２４は、 互いに鏡像対称であるばかりでなく、各フラップ２６及び２８の二つの半部もま たフラップの横方向中心線Ｔ１を中心として対称である（本明細書中に説明した フラップの形状及び配向は、好ましい実施例の形状及び配向であるということは 理解されるべきである。これらの形状及び配向は、設計上の必須の特徴ではない ）。 好ましくは、第１図に示す衛生ナプキン２０におけるように、フラップ２４は 、衛生ナプキンの主横方向中心線Ｔの僅かに前方に位置決めされている。（この ような場合にはフラップの横方向中心線Ｔ１は、衛生ナプキン２０の主横方向中 心線Ｔと一致しない。）しかしながら、フラップ２４は、好ましくは、衛生ナプ キンの主長手方向中心線Ｌから等間隔に間隔を隔てられている。 好ましい実施例では、フラップ２４は、接合線３０に沿って主本体部分２２に 接合されている。接合線は、主長手方向中心線Ｌに対して凹状であってもよいし 、直線状であってもよいし、凸状であってもよい。接合線３０は、別体のフラッ プ要素が主本体部分２２に接合された場所にこれらの線又は領域を形成する。変 形例では、フラップ２４が主本体部分２２と一体である場合には、接合線３０は 、主本体部分２２とフラップ２４との間の境界線を表す（必ずしも正確な境界線 がある訳ではない）。 フラップ２４は、多くの異なる方法で主本体部分２２に接合できる。構成要素 （フラップ２４のような構成要素）を、「関連した」等の別の構成要素に「接合 」できる多くの種々の方法が、１９９１年４月１６日にオズボーン等に賦与され た「分離された衛生ナプキン」という標題の米国特許第５，００７，９０６号に 含まれるこうした用語の定義に記載されている。フラップが別体の要素からなる 場合には、これらのフラップは主本体部分２２に当該技術分野で周知の任意の技 術で接合できる。こうした技術には、接着剤接合、熱接合及び／又は圧力接合、 超音波接合、等が含まれるが、これらに限定されない。 フラップ２４は、必ずしも主本体部分２２の長手方向縁部２２ａから延びてい なくてもよい（又はこの長手方向縁部に沿って接合されていなくてもよい）。フ ラップ２４は、１９９０年２月１３日にマッコイに賦与された米国特許第４，９ ００，３２０号に示されているように、長手方向縁部２ａから長手方向中心線に 向かって内方（即ち「内側」）に接合できる。かくして、フラップ２４の各々は 、主長手方向中心線Ｌに沿って主本体部分２２に、又は主本体部分２２の長手方 向縁部２２ａに沿って、又は主長手方向中心線Ｌと主本体部分２２の長手方向縁 部２２ａとの間の任意の場所に接合できる。勿論、フラップ２４は、全体として 、主長手方向中心線Ｌの両 側にある。 Ｃ．随意のフラップ 第２図及び第２Ａ図は、本発明の好ましい衛生ナプキン２０の実施例を示す。 第２図及び第２Ａ図の衛生ナプキン２０は、折畳まれた形体で示してある。第２ 図は、折畳まれた形体の衛生ナプキン２０の接着剤側９０の平面図である。明瞭 化を図るため、第２図には剥離ライナ５８が示してない。フラップ２４がこの折 畳まれた形体にある状態では、各フラップ２４のフラップ接着剤５６の面８７は 、衛生ナプキン２０の接着剤側９０の一部を形成する。従って、衛生ナプキン２ ０は、パッド固定部材を着用者のパンティの股に固定し、フラップ２４の先端縁 部３４を着用者のパンティの縁部に巻き付け、フラップ２４を下着の下側に固定 することによって、使用できる。変形例では、フラップ２４を折畳まれた形体の ままにし、フラップ固定部材及びパッド固定部材を着用者のパンティの股に固定 することによって衛生ナプキン２０を固定することができる。いずれの場合でも 、フラップ２４は衛生ナプキン２０の機能に悪影響を及ぼさず、即ち、吸収体ア ッセンブリ４６の体液吸収力に悪影響を及ぼさない。 第１図を参照すると、衛生ナプキン２０の各フラップ２４は、折り目線８６、 この折り目線８６の内側にある第１部分８４、及び折り目線８６の外側にある第 ２部分 ８５からなる。第１Ａ図に示すように、各フラップ２４は、第２部分８５の衣料 側８５′に接合されたフラップ接着剤５６を有する。フラップ接着剤５６は、第 ２部分８５の衣料側８５′から遠ざかる方向に配向された面８７を有する。この 面８７は、使用者の下着の一部にくっつくようになったフラップ接着剤５６の部 分である。 第１Ａ図を参照すると、衛生ナプキン２０は衣料側２０′及び身体に面する側 ２０′′を有するということがわかる。衛生ナプキン２０の衣料側２０′は、衛 生ナプキンを着用者の下着の股領域に位置決めしたとき、全体に下着に向かって 配向される側である。衛生ナプキン２０の身体に面する側は、体液を吸収するよ うになっており、衛生ナプキンを下着に位置決めしたとき、着用者の身体に向か って配向される側である。 第１Ａ図を参照すると、主本体部分２２は、衣料側２２′及び身体に面する側 ２２′′を有する。フラップ２４もまた、衣料側２４′及び身体に面する側２４ ′′を有する。衛生ナプキン２０の任意の要素の衣料側は、フラップ２４を下着 の股領域の縁部に巻き付け、下着の下側に固定したときに全体に着用者の下着に 向かって配向される側である。衛生ナプキン２０の任意の要素の身体に面する側 は、衣料側とは反対側の側部である。要素の衣料側は、特定の要素の参照番号の 後にプライム（′）を附すことによって示してある。要素の身体に面する側は、 特定の要素の参照番号の後にダブルプライム（′′）を附すことによって示して ある。本発明の衛生ナプキン２０は、フラップ２４を使用しなくても、即ち、フ ラップを股領域の縁部に巻き付け、フラップを下着の下側に固定しなくても使用 できるが、各フラップ２４の衣料側は、フラップを下着の股領域の縁部に巻き付 けた場合に着用者の下着に向かって配向されるフラップ２４の側である。 第２Ａ図を参照すると、衛生ナプキン２０は折畳んだ形体にあり、接着剤側９ ０及び非接着剤側９１を有する。非接着剤側９１は、主本体部分２２の身体に面 する側２２′′を含む。接着剤側９０は、フラップ接着剤５６の面８７、主本体 部分２２の衣料側２２′の部分、及びパッド固定部材、中央パッド接着剤５６を 含む。 第２図及び第２Ａ図を参照すると、各フラップ２４は、主本体部分２２の衣料 側２２′の一部と各フラップ２４の第１部分８４の衣料側８４′が重なるように 、主本体部分２２の衣料側２２′に折畳んである。更に、フラップの各々は、第 ２部分８５の身体に面する側８５′′が第１部分８４の身体に面する側８４′′ の一部と重なり、フラップ接着剤５６が付けてある第２部分８５の衣料側８５′ が主本体部分２２の衣料側２２′から遠ざかる方向に配向されるように、長手方 向に延びる折り目線８６に沿って折畳まれている。従って、衛生ナプキン２０が この折畳まれた形体にある場合には、フラップ接着剤５６ の面８７は、衛生ナプキン２０の接着剤側９０の一部を形成する。本発明の好ま しい実施例では、中央パッド接着剤５４及びフラップ接着剤５６の両方を第２Ａ 図に示すように覆い且つ保護するのに単一の剥離ライナ５８が使用される。 第１図及び第２図を参照すると、中央パッド接着剤５４は、主本体部分２２の 衣料側２２′に固定領域９２及び非固定領域９３を形成するような形状になって いる。第２Ａ図を参照すると、フラップ２４が主本体部分２２の衣料側２２′に 折畳まれている場合、フラップは主本体部分２２の非固定領域９３と重なるとい うことがわかる。このような実施例では、フラップは、一つ又はそれ以上の剥離 可能な又は壊し易いピンポイントヒートシール、接着剤結合部、等で所定位置に 保持することができる。更に、フラップは、フラップ２４自体の構造的一体性に よって所定位置に保持できる。即ち、フラップはそれ自体を折畳まれた形体に維 持できる。 第３図は、主本体部分２２の中央パッド接着剤５４が形成する固定領域９２の 少なくとも一部にフラップ２４が重なった、本発明の衛生ナプキンの実施例を示 す。このような実施例では、固定領域９２はフラップを衛生ナプキン２０の衣料 側の所定位置に保持する。これは、フラップ２４の各々の一部が固定領域９２の 一部と重なるように、フラップが主本体部分２２と重なる領域に、大 きな固定領域を形成する中央パッド接着剤５４を使用することによって行うこと ができる。これは、変形例では、主本体部分２２の衣料側２２′に折畳んだとき に主本体部分２２の固定領域９２の少なくとも一部と重なることのできるフラッ プ２２を衛生ナプキン２０に設けることによって行うこともできる。第３図の衛 生ナプキンの実施例を以下に詳細に説明する。 本発明の衛生ナプキンは、任意の適当な方法でつくることができる。例えば、 本発明の衛生ナプキンは、主本体部分２２とフラップ２４とを上文中に説明した ように組み立て、フラップ接着剤５６をフラップ２４に付け、中央パッド接着剤 ５４を主本体部分２２に付け、次いで、各フラップ２４のフラップ接着剤５６の 面８７が衛生ナプキン２０の接着剤側９０の一部を形成するようにフラップを主 本体部分２２の衣料側２２′に折畳むことによってつくることができる。 中央パッド接着剤５４及びフラップ接着剤５６は、任意の適当な方法で付ける ことができる。接着剤を使い捨て吸収体物品に付けるための方法は、当該技術分 野で周知である。接着剤を使い捨て吸収体物品に付けるための適当な方法の例に は、スプレー吹付け、印刷（グラビア印刷又はスクリーン印刷）、等が含まれる 。好ましくは、中央パッド接着剤５４及びフラップ接着剤５６は同時に付けられ る。中央パッド接着剤５４及びフラップ接着剤 ５６を同時に付ける適当な方法は、剥離ライナの一方の側に感圧接着剤のような 接着剤層を付け、次いで、感圧接着剤が主本体部分２２及びフラップ２４に同時 に転写されるように剥離ライナを衛生ナプキン２０の接着剤側９０に付ける方法 である。接着剤が付いた商業的に入手可能な剥離ライナは、オハイオ州コビント ンの３シグマ（サウスカロライナ州コロンビアのアンカー・コンチネンタルの一 部課である）が製造し販売しているテープであり、「シールドテープ」又は「３ シグマシールドテープ」として周知である。 衛生ナプキン２０は、好ましくは、主本体部分２２及びフラップ２４を上文中 に説明したように組み立て、フラップを主本体部分２２の衣料側２２′に折畳ん で接着剤受け入れ部分５４′を主本体部分２２の衣料側２２′に形成し、各フラ ップ２４の先端縁部３４と隣接した部分を各フラップ２４の衣料側２４′が外方 に面し第８図に示すような接着剤受け入れ部分５６′を形成するように折畳むこ とによってつくられる。次いで、適当な接着剤を剥離ライナ５８の一方の側に付 け、第８Ａ図に示すような接着剤パッチ５７を形成する。次いで、剥離ライナ５ ８の接着剤パッチ５７が各フラップ２４の接着剤受け入れ部分５６′及び主本体 部分２２の接着剤受け入れ部分５４′に転写されるように、剥離ライナ５８を衛 生ナプキン２０に付ける。これによって、第８Ｂ図の一部 切欠き斜視図に示すような、中央パッド接着剤５４及びフラップ接着剤５６の両 方を覆う単一の剥離ライナ５８を持つ衛生ナプキン２０が得られる。第８Ｃ図は 、接着剤パッチ５７を剥離ライナ５８から転写した後のフラップ接着剤５６及び 中央パッド接着剤５４を示すため剥離ライナ５８を取り外した状態で衛生ナプキ ン２０を示す。第８Ｄ図は、第８図の衛生ナプキン２０を一方のフラップ２４を 延ばした状態で示す。 第９図は、本発明の変形例の衛生ナプキンの実施例を、接着剤パッチ５７を剥 離ライナ５８から転写した後のフラップ接着剤５６及び中央パッド接着剤５４を 示すため、剥離ライナ５８を取り外した状態で示す。第９図の衛生ナプキン２０ は、折り目線８６で当接するフラップ２４を有する。第９Ａ図は、第９図の衛生 ナプキン２０を一方のフラップ２４を延ばした状態で示す。 第８図及び第９図に示す衛生ナプキン２０のフラップ２４及び接着剤パッチ５ ７は、実質的に矩形形状であるが、これは、フラップ２４及び接着剤パッチ５７ についての一つの可能な形体に過ぎないということは理解されるべきである。変 形例の形体を第１０図に示す。第１０図の衛生ナプキン２０は、全体に正弦曲線 をなした形状を持つフラップ２４を有し、これらのフラップは、主本体部分２２ の衣料側２２′に接着剤受け入れ部分５４′を形成し、各フラップ２４の衣料側 ２４′に接着剤受け 入れ部分５６′を形成するように折畳まれている。第１０Ａ図は、接着剤パッチ ５７を備えた剥離ライナ５８を示す。接着剤パッチ５７もまた正弦曲線をなした 形状を有する。剥離ライナ５８を衛生ナプキン２０に付けると、接着剤パッチ５ ７の部分が剥離ライナ５８から各フラップ２４の接着剤受け入れ部分５６′及び 主本体部分２２の接着剤受け入れ部分５４′に転写されるということが第１０Ｂ 図からわかる。第１０Ｃ図は、剥離ライナ５８を取り外した衛生ナプキン２０を 示す。第１０Ｄ図は、一方のフラップ２４を延ばした状態で衛生ナプキン２０を 示す。 好ましくは、各フラップ２４の先端縁部３４は主本体部分２２の周囲２３を越 えて延びている。この形体により、フラップ２４の先端縁部３４は、把持可能な タブ部材１９０の形態をとることができる。 好ましくは、各フラップ２４には把持可能なタブ部材１９０が設けられている 。本明細書中で使用されているように、「把持可能なタブ部材」という用語は、 衛生ナプキン２０が折畳まれた形態にあるときに主本体部分２２の周囲を越えて 延びるフラップ２４の一部、要素、又は構成要素に関する。把持可能なタブ部材 １９０は、フラップ２４を主本体部分２２の衣料側２２′から取り外すのに使用 できる。把持可能なタブ部材１９０は、好ましくは、主本体部分２２の周囲２３ を越えて少なくとも 約２mm乃至約５mm延びている。更に好ましくは、タブ部材１９０は、主本体部分 ２２の周囲２３を越えて少なくとも約５mm乃至約１０mm延びている。フラップ２ ４の先端縁部３４が主本体部分２２の周囲２３を越えて延びるようにする種々の 折畳み形体がある。フラップ２４の先端縁部がタブ部材１９０を形成する特に好 ましい折畳み形体の一例が第１０図乃至第１０Ｃ図に示してある。他の適当な折 畳み形体は、当業者には容易に明らかになるであろう。 本発明の特に好ましい実施例では、衛生ナプキン２０は、衛生ナプキンの一方 の主面と重なる包装部材を有し、衛生ナプキンを折畳んで包装部材をシールする ことによって、個々に包装された使い捨て吸収体物品を提供できる。このような 実施例を第７図に示す。第７図を参照すると、包装部材９５が剥離ライナ５８に 接合されていることが分かる。包装部材９５は、主本体部分２２の吸収体アッセ ンブリ４６の周囲２３を越えて延びる縁部分９６を有する。包装部材９５が固定 された衛生ナプキン２２を、第７Ｂ図に示すように、包装部材９５の縁部分９６ が重なるように少なくとも一つの折畳み軸線を中心として折畳む。次いで、縁部 分９６を互いにシールし、個々に包装された使い捨て吸収体物品２０を形成する 。包装部材９５及び剥離ライナ５８は、互いに固定された別体の要素として示し てあるが、包装部材９５にシリコン 処理のような処理を施して剥離ライナ５８の機能を持たせてもよい。 変形例では、包装部材９５が固定された衛生ナプキンを二つ又はそれ以上の折 畳み軸線を中心として折畳み、次いで包装部材９５の縁部分９６を壊し易くシー ルし、個々に包装された使い捨て衛生ナプキン２０を形成することができる。第 ７Ｃ図は、二つの折畳み軸線Ｆ１及びＦ２に沿って折畳んだこのような衛生ナプ キンを示す。剥離ライナ５８は、第７Ａ図に示すように、包装部材９５を形成す る。変形例では、包装部材９５は、剥離ライナ５８に接合された別個の材料部品 であるのがよい。 縁部分９６は、周知のシール技術のうちの任意の技術を使用して壊し易くシー ルされている。例えば、縁部分９６は、ヒートシール、糊付け、又は超音波結合 されているのがよい。 個々に包装された衛生ナプキン（本発明の折畳まれた随意のフラップ２４を備 えていない）は、１９８５年１２月３日にスワンソン等に賦与された「個々に包 装された使い捨て吸収体物品」という標題の米国特許第４，５５５，１４６号に 開示されている。同特許について触れたことにより、その特許に開示されている 内容は本明細書中に組み入れたものとする。 本発明の変形例の衛生ナプキンの実施例の断面図を第３図に示す。衛生ナプキ ン２０のフラップ２４の一部が パッド接着剤５４の一部に取り外し自在に固定されており、衛生ナプキン２０は 、これによって、折畳まれた形体に保持される。中央パッド接着剤５４と重なる フラップ２４の部分は、これに取り外し自在に固定されていなければならない。 特に好ましい実施例では、各フラップ２４には、中央パッド接着剤５４の一部と 重なる一体の剥離材料８０が設けられており、これによって、フラップ２４を容 易に取り外すことができる。フラップ２４に一体の剥離材料８０を設ける多くの 種々の方法がある。一体の剥離材料を備えた（本発明の折畳まれた随意のフラッ プは設けられていない）使い捨て吸収体物品は、１９９２年６月３０日にブルー スＷ．ラバッシュ等の名で出願された「一体の剥離材料を備えた吸収体物品」と いう標題の現在継続中の一般に譲渡された米国特許出願第０７／９０６，５９３ 号に詳細に論じられている。同特許出願について触れたことにより、その特許出 願に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。この特許出願で 説明されている一体の剥離材料は、本発明のフラップ２４の一体の剥離材料８０ として使用できる。 変形例では、衛生ナプキンのフラップは、伸長性の異なるゾーン（「伸長性ゾ ーン」、又は簡単に「ゾーン」という）を少なくとも一つ有する。伸長性の異な るゾーンを構成するための方法は、１９９１年１０月１日にブ ルースＷ．ラバッシュ等の名で出願された「フラップ及び伸長性の異なるゾーン を持つ吸収体物品」という標題の現在継続中の一般に譲渡された米国特許出願第 ０７／７６９，８９１号、及び１９９２年２月７日にカオル・ニイハラ及びトー マスＷ．オズボーン三世の名で出願された「内方に折畳んだプリーツの付いたフ ラップを持つ吸収体物品」米国特許出願第０７／８３２，２４６号に詳細に論じ られている。 別の変形例では、衛生ナプキン２０に弾性ストランド、弾性リボン、弾性フィ ルム等のエラストマーを設けることができる。このような実施例では、主本体部 分２２は、好ましくは、各長手方向縁部２２ａの少なくとも一部に接合されたエ ラストマーを有する。エラストマーを備えた衛生ナプキンは、１９９１年１２月 ２０日にディアンヌ・スネルラー、ジューン・ブレノック、及びカール・バーグ マンの名で出願された「弾性を賦与した衛生ナプキン」という標題の米国特許出 願第０７／８１１，３４８号に開示されている。同特許出願について触れたこと により、その特許出願に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとす る。 Ｄ．衛生ナプキン及び随意のフラップの着用者の下着に関する機能 本発明の衛生ナプキンの機能を着用者の下着に関して以下に詳細に説明する。 第４図は、多くの女性が一般的に着用しているパンティとして周知の種類の下 着１１の股部分１４の図である。パンティ１１は、前区分１０、後区分１２、及 び前区分と後区分１２とを接合する股部分１４を有する。股部分１４は、二つの 側縁部１６及び中央股部分１８を含む。 本発明の衛生ナプキン２０は、剥離ライナ５８を固定部材から取り外し、衛生 ナプキン２０をパンティ１１に第６図に示すように置くことによって使用できる 。主本体部分２２の中央を主本体部分２２の一端がパンティの前区分１０に向か って延び且つ他端が後区分１２に向かって延びた状態でパンティの股部材１４に 置く。バックシート４２は、パンティの中央股部分１８の内面と接触した状態に 置かれている。フラップ２４は、折畳まれた形体のままであり、フラップ接着剤 ５６の面８７が下着に固定されている。中央パッド接着剤５４及びフラップ接着 剤５６が主本体部分２２を所定位置に維持する。パンティを着用者の下肢の所定 位置まで引上げる。フラップ２４が使用されておらず、折畳まれた形体のままで あるけれども、フラップ接着剤５６は、主本体部分２２を中央股部分１８の所定 位置に維持するのを助ける。 変形例では、剥離ライナ５８を固定部材から取り外し、第５図に示すように衛 生ナプキン２０をパンティ１１に置くことによって、本発明の衛生ナプキンを使 用できる。主本体部分２２の中央は、その一端がパンティの前区分 １０に向かって延び且つ他端が後区分１２に向かって延びた状態でパンティの股 部分１４に置かれる。バックシート４２は、パンティの中央股部分１８の内面と 接触した状態に置かれる。中央パッド接着剤５４は、主本体部分２２を所定位置 に維持する。フラップ２４の各々をパンティ１１と主本体部分２２との間から取 り出し、フラップ２４の先端縁部３４をパンティの側縁部１６の周りで折畳み、 フラップ接着剤５６をパンティの下側に固定する。 かくして、本発明は、単一の剥離ライナの一方の側で覆うことのできるフラッ プ接着剤及び中央パッド接着剤を持つ衛生ナプキンを提供する。 本発明の特定の実施例を図示し且つ説明したが、本発明の精神及び範囲から逸 脱することなく種々の他の変形及び変更を行うことができることは、当業者には 明らかである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年３月２１日 【補正内容】 ２．吸収体物品の個々の構成要素 衛生ナプキン２０の個々の構成要素を詳細に検討する。 Ａ．トップシート トップシート４０は液体透過性であり、衛生ナプキン２０の使用時に使用者の 皮膚と近接して配置される。トップシート４０は柔軟であり、軟らかな触感を持 ち、使用者の皮膚に対して刺激がない。これは、このような用途で従来使用され てきた任意の材料から製造できる。トップシート４０として使用できる適当な材 料の非限定的例は、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、及びレーヨンの 織布及び不織布、及び熱可塑性成形プラスチックフィルムであり、成形フィルム が好ましい。 適当な成形フィルムは、１９７５年１２月３０日にトンプソンに賦与された「 テーパした毛管を持つ吸収体構造」という標題の米国特許第３，９２９，１３５ 号、１９８２年４月１３日にミュラン及びスミスに賦与された「耐汚性トップシ ートを持つ使い捨て吸収体物品」という標題の米国特許第４，３２４，２４６号 、１９８２年４月３日にラデル及びトンプソンに賦与された「繊維のような性質 を持つ弾性プラスチックウェブ」という標題の米国特許第４，３４２，３１４号 、及び１９８４年７月３１日にアー、ルイス、ミュラン、及びオウエレットに賦 与された「ぴかぴか光らない表面を持ち且っ組織が布のような感じの巨視的に拡 張させた立体プラスチック ウェブ」という標題の米国特許第４，４６３，０４５号に記載されている。成形 フィルムは、液体に対して透過性であるが非吸収性であるため、トップシート４ ０について好ましい。かくして、身体と接触した成形フィルムの表面はドライな 状態を維持し、着用者にとって更に快適である。 １９８６年８月２６日にマッティングリーに賦与された「衛生ナプキン取り付 け手段」という標題の米国特許第４，６０８，０４７号、１９８６年５月２０日 にバン・チルバーグに賦与された「衛生ナプキン」という標題の米国特許第４， ５８９，８７６号、１９８１年８月２５日にマックネイルに賦与された「衛生ナ プキン」という標題の米国特許第４，２８５，３４３号、１９６８年８月２０日 にリッカードに賦与された「下着用使い捨て衛生シールド」という標題の米国特 許第３，３９７，６９７号、及び１９５７年４月２日にクラークに賦与された「 衛生ナプキン」という標題の米国特許第２，７８７，２７１号に開示されている 。 パンティライナの形体の適当な吸収体物品が、１９８８年４月１９日にオズボ ーンに賦与された「パンティライナ」という標題の米国特許第４，７３６，６７ ６号に開示されている。適当な吸収体物品、そのうちの幾つかが成人失禁者用品 の形態である吸収体物品は、１９９１年１月３日にバリーＲ．フェイスト等が出 願した「迅速に捕捉する巻き付けた多層吸収体本体を持つ吸収体物品」という標 題の米国特許出願第０７／６３７，５７１号に記載されている。 本記載に亘って言及されている全ての特許、特許出願（及びこの特許出願に対 して賦与された特許並びに任意の対応する公開された外国特許出願）、及び公開 物は、 これらについて言及することにより、これらに開示されている内容は本明細書中 に組み入れたものとする。しかしながら、本明細書中に組み入れたいずれの文献 も本発明を教示も開示もしていないということは明らかである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＺ，ＦＩ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，Ｌ Ｖ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．接着剤側及び非接着剤側を持つ折畳まれた形体の吸収体物品であって、吸 収体アッセンブリ、身体に面する側、衣料側、及び長手方向縁部及び横方向縁部 からなる周囲を持つ主本体部分と、一対のフラップとを有し、これらのフラップ の各々が、接合部に沿って前記主本体部分に接合され、前記接合部と隣接した基 端縁部、前記接合部から遠方に配置された先端縁部、身体に面する側、及び衣料 側を有する、吸収体物品において、 各フラップは、前記主本体部分の前記衣料側にあるように折畳まれて第１フラ ップ部分を形成し、各フラップは、再び折畳まれて身体に面する側及び衣料側を 有する第２フラップ部分を形成し、前記第２フラップ部分の前記衣料側は、吸収 体物品が折畳まれた形体にあるとき、前記主本体部分の前記衣料側及び前記第２ フラップ部分の各々の前記衣料側が全て、前記主本体部分の前記身体に面する側 と反対側に向いているように、前記主本体部分の前記衣料側から遠ざかる方向に 向いており、 フラップ固定部材が前記フラップの各々の前記第２フラップ部分の前記衣料側 に接合されており、これによって、前記フラップ固定部材の各々が前記吸収体物 品の前記接着剤側の少なくとも一部を形成するように、前記第２フラップ部分に 設けられた前記フラップ固定部材の少 なくとも一部が前記主本体部分と重なっていることを特徴とする、吸収体物品。 ２．前記フラップ固定部材は、感圧接着剤又は機械式ファスニング材料ででき ている、請求項１に記載の吸収体物品。 ３．前記主本体部分の前記衣料側に接合された少なくとも一つのパッド固定部 材を更に有する、請求項２に記載の吸収体物品。 ４．前記パッド固定部材は、感圧接着剤又は機械式ファスニング材料でできて いる、請求項３に記載の吸収体物品。 ５．前記フラップ固定部材の各々と重なる保護剥離ライナ、及び前記保護剥離 ライナに接合された外包装部材を更に有し、前記外包装部材は、前記主本体部分 の周囲を越えて延びる長手方向縁部分を有し、前記吸収体物品及び前記保護剥離 ライナが、少なくとも一つの折畳み軸線を中心として一体として折畳まれ、前記 長手方向縁部分が壊し易くシールされている、請求項２に記載の吸収体物品。 ６．前記吸収体物品及び前記保護剥離ライナが、二つの折畳み軸線を中心とし て一体として折畳まれており、前記長手方向縁部分が壊し易くシールされている 、請求項５に記載の吸収体物品。 ７．フラップの各々の前記先端縁部は、前記主本体 部分の長手方向縁部を越えて延び、把持することのできるタブ部材を形成する、 請求項１乃至６のうちのいずれか一項に記載の吸収体物品。 ８．前記パッド固定部材は、前記主本体部分の衣料側に固定領域及び非固定領 域を形成し、前記フラップの各々は、前記主本体部分の非固定領域と重なるか或 いは前記主本体部分の固定領域に剥離自在に固定されるかのいずれかであるよう に折畳まれている、請求項３に記載の吸収体物品。 ９．接着剤側、及び非接着剤側、前記接着剤側の少なくとも一部を形成するフ ラップ接着剤を備えたフラップを有する吸収体物品を折畳まれた形体にするため の方法において、 （a）衣料側、身体に面する側、主本体部分、及び接合部に沿って前記主本体 部分に接合された一対のフラップを有し、前記主本体部分が吸収体アッセンブリ からなり、前記フラップの各々が前記接合部と隣接した基端縁部、前記接合部か ら遠方に配置された先端縁部を有する、吸収体物品を構成する工程と、 （b）前記フラップの各々を前記吸収体物品の前記衣料側に折畳む工程と、 （c）前記フラップの各々の前記衣料側の一部が前記主本体部分の前記衣料側 と重なり且つここから遠ざかる方向を向くように各フラップを二度折畳み、接着 剤受け入れ 部分を前記フラップの各々に形成する工程と、 （d）少なくとも前記フラップの各々の前記接着剤受け入れ部分に接着剤を付 けてフラップ固定部材を形成する工程とを有することを特徴とする、方法。 １０．少なくとも前記フラップの各々の前記接着剤受け入れ部分に前記接着剤 を付ける前記工程（d）は、（１）接着剤を主本体部分の衣料側の一部に付けて パッド固定部材を形成するか或いは、（２）前記接着剤を前記フラップの各々の 前記接着剤受け入れ部分及び前記主本体部分の前記衣料側に印刷するかのいずれ かを行う、請求項９に記載の方法。