JPH08504572A - マンヌロナンc−5エピメラーゼをコードする配列を含むdna化合物 - Google Patents

マンヌロナンc−5エピメラーゼをコードする配列を含むdna化合物

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Abstract

(57)【要約】 マンヌロナンC−5エピメラーゼ活性を有する酵素をコードする配列を組み込んだDNA化合物およびそのような酵素の生産方法が開示されている。前記遺伝的配列および調製される酵素は、規定のG/M比率およびブロック構造を有するアルギン酸塩の生産に使用されることができる。規定のG/M比率を有するアルギン酸塩もまた、前記遺伝的配列の選択的不活性化により生産されることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 マンヌロナンC-5エピメラーゼをコードする配列を含むDNA化合物 本発明は、マンヌロナンC-5エピメラーゼ活性を有する酵素をコードする配 列を組み込んだDNA化合物、そのような酵素の調製方法、規定のG/M比率お よびブロック構造を有するアルギン酸塩の生産における前記遺伝的配列の使用、 ならびに前記遺伝的配列の不活性化による規定のG/M比率を有するアルギン酸 塩の生産に関する。 本出願全体にわたって、科学文献および特許文献の出版物を言及している。本 明細書において言及した出版物の教示の全てが、参考として本出願に取り入れら れる。 本出願において、遺伝子という術語を用いてタンパク質をコードする遺伝的配 列を示すが、その遺伝的配列によりコードされるタンパク質が自然状態において 本来の宿主生物内で発現されるか否かには拘わらない。 アルギン酸塩は多糖体類の一種であり、Azotobacter vinelandiiおよびAzotob acter chroococcum等の細菌類ならびに褐藻類において合成される。また、アル ギン酸塩はPseudomonas sp.の幾つかの菌株によっても合成される。 化学的には、アルギン酸塩は1-4結合したβ-D-マンヌロン酸(以下Mと称 することがある)とそのC-5エピマーであるα-L-グルロン酸(以下Gと称す ることがある)との枝なしの2成分コポリマーである。 海藻およびAzotobacter属細菌から誘導されるアルギン酸塩は一般的に真のブ ロックコポリマーであり、そのモノマーはMのホモポリマーの連なり(以下M ブロックと称する)およびGのホモポリマーの連なり(以下Gブロックと称する )の中に配置され、双方のモノマーを含有する領域が両ブロックの中間に介在し ているが、この領域は一般的に交互ブロックまたはMGブロックと称される。ア ルギン酸塩の組成および配列構造は供給源により大きく変化する。しかし、Pseu domonas 属細菌により産生されるアルギン酸塩はGブロックをまったく有しない 。 ゲル形成能力および水との結合の如き種々の機能特性は、M/G比率および様 々なブロックの長さに依存する。比較的高いGブロック含有率は、例えば良好な ゲル化特性を与えるが、それはアルギン酸塩溶液にCa2+イオンが添加されたと きに鎖のイオン架橋が生じるからである。組成およびブロック構造はアルギン酸 塩の免疫学的特性にも影響する。オッテルレイらの文献[Otterlei et al.,J. of Immunotherapy 10,286-291,(1991)]は、マンヌロン酸ブロックの高い含 有率を有するアルギン酸塩は非常に有効な無毒性免疫促進剤であることを示して いる。 現在、アルギン酸塩の工業的製造は供給源藻類に頼り切っている。しかし、そ の組成範囲は限られており、知られているグルロン酸の最大含有率は75%、そ して最小含有率は25%である。さらに、G含有率が42〜54%の範囲内であ るアルギン酸塩の適切な供給源はない。生物工学または生物医学の分野において Smidsrφd O.,Biotechnol.Bioeng.33,79-86,(1989)]および免疫促進剤 としての高いM(90〜100%)[Otterlei et al.,J.of Immunotherapy 1 0,286-291,(1991)]の如き極端な組成を有するポリマーが主な興味の対象で ある。 Gブロックの生成に関して鍵となる酵素はマンヌロナンC-5エピメラーゼと 呼ばれている。今までは特定のアミノ酸配列を有するただ一つの酵素だけがこの 活性を示すと考えられていた。しかし驚くべきことに、この活性を有する酵素を コードする遺伝子が少なくとも5つは存在することがこのほど判明した。これら の酵素の幾つかは分子量およびアミノ酸配列が異なっている。これらの遺伝子はAzotobacter vinelandii細菌中で互いに隣接して発見された。酵素のアミノ酸配 列が酵素の活性に影響することも判明したが、ここで言う活性とは酵素としての 能力だけではなく、形成されるアルギン酸塩のタイプをも意味しており、例えば 、グルロン酸含有率およびアルギン酸塩の単独/ブロックG含有率を変化させる ものである。 ラーセンとホウグの文献[Larsen,B.and Haug,A.,Carbohydr.Res.17, (1971),287-296 and 297-308]において、Azotobacter vinelandiiの液体培 養物からのマンヌロナンC-5エピメラーゼの単離が報告されている。以下、こ のエピメラーゼをマンヌロナンC-5エピメラーゼ(2)と称し、これに応じて 、このエピメラーゼをコードするDNA配列をE2と称する。 Carbohydr.Res.103:133-136,(1982)]において、アルギン酸塩セファロー スを用いたアフィニティクロマトグラフィーによるマンヌロナンC-5エピメラ ー Carbohydrate Research,139,(1985)273-283]において、この酵素の特徴が 開示されている。さらにこの酵素の活性が、広範囲のモノマー組成およびブロッ ク単位の配列を有する、細菌および海藻の双方のアルギン酸塩を異性体化する能 力として記載されている。 国際出願WO 86/03781号明細書および日本特許出願第63-233797号明細書から、 前記酵素(E2)のアルギン酸またはアルギン酸塩に対する作用によりG含有率 を増加させて、グルロン酸の高い含有率を有するアルギン酸および/またはアル ギン酸塩を生産することが知られている。 チトニスとオマンの文献[Chitnis,C.E.and Ohman,D.E.,J.Bacteriol., 172,p2894-2900,(1990)]において、Pseudomonas aeruqinosaの細胞外多糖 体 (exopolysaccharides)内へのグルロン酸の導入に係る遺伝子配列が報告されて いる。しかし、この導入過程に関与する酵素の性質は同定されていない。この属 ので、アルギン酸を産生するPseudomonas属細菌における異性体化システムは藻 類およびAzotobacter vinelandiiの有するエピメラーゼとは本質的に異なるもの と考えられる。Pseudomonas属細菌の酵素は、糖ヌクレオチドレベルで作用する モノマーエピメラーゼであり、そしてそれ単独では既に重合されたアルギン酸塩 内にGブロックを導入することはできないように思われる。 Azotobacter vinelandii培養物からのマンヌロナンC-5エピメラーゼの生産 は収率が非常に低いので困難である。また、この酵素は大量の非常に粘稠なアル ギン酸塩と共に分泌されるために、これが酵素精製を妨害するという大きな障壁 となっている。アルギン酸塩は何種類かの細菌により分泌されるが、これらの微 生物に基づく工業的生産は成功していない。その主な理由は、細胞外多糖体の組 成および分子サイズの管理の困難さにある。Azotobacter vinelandii由来のアル ギン酸塩におけるグルロン酸ブロック含有率は、良好なゲル化特性を有するポリ マーを作るには低すぎる傾向がある。 上述した如き免疫原特性を有する高M含有率のアルギン酸塩はPseudomonas ae ruqinosa により産生されるが、ポリマーの産生が安定しないので、この生物体は 生産という観点からは魅力的でない。さらに、この生物体は膵嚢胞性繊維症に罹 患している患者の二次病原体であることが知られている。 従って、規定のモノマー組成および配列構造を有するアルギン酸塩を医薬用の 品質で製造するためには、鍵となる酵素であるマンヌロナンC-5エピメラーゼ のコントロールを介してアルギン酸塩の生合成をコントロールするための改善さ れた方法が必要である。 本発明は、マンヌロナンC-5エピメラーゼをコードするDNA断片クローン に関する。本発明は、マンヌロナンC-5エピメラーゼをコードするDNA断片 とDNA要素との結合体を含むベクターを包含するが、前記DNA要素とは、タ ンパク質をコードするDNAクローン由来のマンヌロナンC-5エピメラーゼの 発現に関するものである。また本発明は、精製タンパク質の供給源および組成の 変えられたアルギン酸塩の供給源として、DNAクローン由来のマンヌロナンC -5エピメラーゼタンパク質を発現する微生物をも提供する。マンヌロナンC-5 エピメラーゼ遺伝子の発現レベルが変更されているか、あるいはマンヌロナンC -5エピメラーゼ遺伝子の幾つかまたは全部が不活性化されている菌株もまた、 本発明の主題に包含される。さらに、本発明はマンヌロナンC-5エピメラーゼ 遺伝子の発現レベルが変更された微生物を培養することにより、非常に効率化さ れているかまたは変更された組成を有するか、あるいはその両方であるアルギン 酸塩の生産方法を包含する。 本発明は、さらに、グルロン酸の所望のレベルを達成し、そして酵素の単独/ ブロックG特性を変更するためのエピメラーゼの選択により特徴付けられる。別 の態様において、本発明は合成タンパク質の生産およびマンヌロナンC-5エピ メラーゼ活性を有するそのようなタンパク質をコードするDNAにより特徴付け られる。 図面の簡単な説明 図1は、122kdタンパク質のN末端のアミノ酸配列、および対応するオリゴヌ クレオチドのヌクレオチド配列を示している。DNAプローブは、122kdタンパ ク質の配列中の最初の7つのアミノ酸から推測された64の可能な組合せの(そ れぞれの割合の等しい)混合物として合成した。Nはその位置に4つの塩基全て が使用されたことを示している。 図2は、プラスミドpHE14、pHE16、pBD1、pHE18およびpML1内の組み込み挿入 断片の制限エンドヌクレアーゼ地図である。底線の数字は分子サイズを塩基対単 位(bp.)で表している。矢印はライブラリーのスクリーニングに用いた合成 オリゴヌクレオチドと均質な配列の位置および方向を表している。配列決定によ り見いだされた5つの遺伝子(オープンリーディングフレーム)をボックスによ り示し、かつE4、E1、E2、E3およびE5と表した。E1はエピメラーゼ Iに対応している。 図3は、E1によりコードされるタンパク質の一部分のマンヌロナンC-5エ ピメラーゼ(1)活性を、細胞増殖の関数として示している。*は細胞培養物の 光学濃度OD600であり、0は細胞培養物の壊変毎分毎ミリリットルdpm/mlとし て表したエピメラーゼ活性である。本実験に用いた菌株はDH5α(pHE5)であり 、その抽出物を基質と23時間インキュベートした。 図4は、3H放出の速度論を示している。酵素活性はpHE5を含有する、IPT G誘導されたJM105細胞から調製した抽出物を用いて検定した(表3の説明文参 照)。 図5は、異なる遺伝子の間および異なる遺伝子内の相同性を示している。同一 の文字を有するボックスは互いに相同である。ボックス長辺のギャップは配置を 最適化するために設けられたものである。E1〜E4は図2および6から明らか な如く定義付けられる。 図6は、ヌクレオチド配列、ならびにE4、E1、E2およびE3(部分)に 対応するアミノ酸配列を示している。 図7は、E4、E1、E2およびE3からのAブロックのDNA配列の配置を 示している。 図8は、E4、E1、E2およびE3からのAブロックの推測されたアミノ酸 配列の配置を示している。 図9は、E4、E1、E2およびE3からのRブロックのDNA配列の配置を 示している。 図10は、E4、E1、E2およびE3からのRブロックの推測されたアミノ 酸配列の配置を示している。 図11は、A:DH5α(pHE8)(切頭されたエピメラーゼ1)の抽出物または B:JM109(pBD9)の抽出物により異性体化された、あるいはC:無抽出物によ り処理されたアルギン酸塩それぞれの1H-NMRスペクトラムを示している。左 のピークはG-1からの信号を与え、中央のピークはM-5とM-1とからの複 合信号を与え、そして右のピークはG-5からの信号を与えている。 図12は、E2のヌクレオチド配列および対応するアミノ酸配列を示している 。 今回、本発明により、マンヌロナンC-5エピメラーゼ活性を有する酵素をコ ードする遺伝的配列が見いだされた。従って、本発明の第1の主題はマンヌロナ ンC-5エピメラーゼ活性をコードするヌクレオチド配列を包含する、精製単離 されたDNAである。 精製マンヌロナンC-5エピメラーゼタンパク質のアミノ末端に隣接するアミ 136(1982)]。このデータを用いて、Azotobacter vinelandii DNAの遺伝子 ライブラリーのスクリーニングに使用したオリゴヌクレオチドプローブの配列を 誘導した。このスクリーニング実験の結果の1つは、第2の遺伝子の意外な発見 であった。そしてその後、少なくとも1つの遺伝的ブロックAを含む遺伝子がさ らに3つ発見された。これより、マンヌロナンC-5エピメラーゼ活性を有する タンパク質をコードする遺伝子が、全部で少なくとも5つは存在するものと思わ れる。従って、本発明の第2の目的はマンヌロナンC-5エピメラーゼをコード する幾つかのDNA配列を提供することである。 A、RおよびSと定められた遺伝的配列の3つの異なるブロックが遺伝子内に 見いだされた。これらの遺伝的ブロックは組合せた状態で最もしばしば見いださ れるが、その組合せにおいて、Aは1〜2回、Rブロックは0から少なくとも5 回、そしてSブロックは0または1回出現する。 前記異なる遺伝子(1〜5)のそれぞれのブロックのヌクレオチド配列におけ るコンセンサスの程度は高い。従って、本発明の第3の目的はマンヌロナンC- 5エピメラーゼをコードし、かつDNAブロックAおよび/またはSおよび/ま たはRを含むDNA配列を提供することであるが、その際に、Aは1回以上、そ してRが存在する場合にはRは1回または反復するときには少なくとも5回また は6回まで出現していてもよい。 3種類のブロックが全て存在する場合には、その3種類のブロックの連続順序 は、A、RそしてSであることが好ましい。しかし、逆の連続順序、例えばRが Aの前に出現してもマンヌロナンC-5エピメラーゼをコードする遺伝子を与え る。したがって、本発明はさらに、任意の順序および任意の数のブロックA、R およびSを有する遺伝的配列をも包含する。 本発明の別の主題は、組換え宿主細胞内でのマンヌロナンC-5エピメラーゼ の調製のための前記遺伝的配列の使用に関する。例えば、Escherichia coliまた はBacillus subtilis等の細菌、あるいは酵母の如き宿主内にこの遺伝子を挿入 することが特に好ましい。E.coliにおける上記遺伝的配列のクローニングおよび 発現は、後記実施例において述べられる。 また、本発明は組換え発現プラスミドをも包含するが、そのプラスミドは宿主 微生物内でマンヌロナンC-5エピメラーゼを生産することに使用され得る。そ のような発現プラスミドは、マンヌロナンC-5エピメラーゼをコードするDN A断片を適当な発現要素、例えば(これらに制限されるものではないが)プロモ ーター、リボソーム結合部位、翻訳開始点および転写末端等を含むベクター内に 挿入することにより作成される。発現プラスミドは、通常使用される種々の宿主 微生物内への形質導入のために調節されることができ、その際にマンヌロナンC -5エピメラーゼを産生することが望ましいと思われる。 通常使用される宿主内へ外来遺伝子を挿入する技術は、当該分野において公知 であり、例えば酵素学手法第185巻[METHODS IN ENZYMOLOGY,Vol.185,Gene E xpression Technology,Ed.D.V.Goeddel,Academic Press,Inc.(1990)] に記載されている。さらに、当該分野において公知であり、例えばラモスらの文 献[J.L.Ramos et al.,FEBS Letters,Vol.226,2,241-246]に記載されて いる、宿主範囲の広いベクターおよび適切なプロモーターを選択することにより 、種々の異なった宿主内でマンヌロナンC-5エピメラーゼの遺伝的配列を挿入 および発現することが可能である。 このことは、この活性を有する精製酵素の1つまたは全ての大量生産を可能に すると同時にアルギン酸塩から酵素を分離する際の問題を回避する。 エピメラーゼをコードする遺伝的配列を含む多コピー数ベクターを、生来アル ギン酸塩を産生する細菌、例えばAzotobacter vinelandiiに挿入することにより 、酵素の増産が可能になるであろう。 生来アルギン酸塩を産生する宿主におけるエピメラーゼの過剰な発現も、酵素 の高いレベルの発現を誘導するプロモーターを使用することにより達成される。 アルギン酸塩産生をコードする他の遺伝的配列を阻害することで、精製酵素の生 産が達成され得る。 本発明の更に別の主題は、生来アルギン酸塩を産生する宿主内でマンヌロナン C-5エピメラーゼ遺伝子を選択的に不活性化して、Gブロック含有率の低いア ルギン酸塩あるいは純粋なポリMアルギン酸塩の細菌による生産を提供すること である。これは、生来アルギン酸塩を産生する宿主生物体であるAzotobacter属 細菌内のマンヌロナンC-5エピメラーゼの1つ、幾つかまたは全てにヌクレオ チドを挿入することにより成し遂げられる。選択可能なマーカー遺伝子、好まし くは抗生物質耐性を付与する遺伝子をコードするDNA断片を挿入することが特 に好ましい。選択可能なマーカー遺伝子の挿入は、挿入が成功した細菌の選抜を 可能にする。別種の選択可能なマーカー、例えば異なる抗生物質に対する耐性を 付与するマーカーを複数選ぶことにより、幾つかまたは全てのマンヌロナンC- 5エピメラーゼ遺伝子内に挿入配列が組み込まれた形質転換体を選抜することが できる。従って、マンヌロナンC-5エピメラーゼの1つ、幾つかまたは全てが 不活性化された細菌株を選択して生産することが可能である。 全てのエピメラーゼ遺伝子を不活性化する第2の方法は、生来アルギン酸を産 生する宿主株であるAzotobacterの細胞を、これらのエピメラーゼ遺伝子から転 写されたmRNAと特異的に結合するアンチセンスRNAを発現するベクターを 用いて形質転換させることである。細胞の形質転換に使用されるベクターの創製 にアンチセンスRNAの発現を誘発するために種々の強さのプロモーターを使用 することは、産生されるアルギン酸塩内のGブロックのMブロックに対する割合 が様々に変化した菌株の生産を可能にする。アンチセンスRNAを誘発するため に誘導可能なプロモーターを使用することは、培地条件に応じて変化し得る組成 のアルギン酸塩を産生する菌株の創製を可能にする。明らかに、組換え宿主微生 物が生来アルギン酸塩を産生する宿主であるAzotobacter属細菌であれば、1つ のエピメラーゼ遺伝子の産生を増幅しながら、他のエピメラーゼ遺伝子の発現を その通常のレベルに留めることが可能であるので、GブロックのMブロックに対 する割合が変更されたアルギン酸塩を生産する菌株を作成することができる。0 〜25%のMブロックを有するアルギン酸塩を作る菌株が好ましい。 また、上述の如く、エピメラーゼ遺伝子は1つだけを除いて全て不活性化され ることができ、そして残ったエピメラーゼ遺伝子は調節されたプロモーターによ り制御されることができる。エピメラーゼ遺伝子のそのような相補物(com-plim ent)を有する菌株は、それによりGブロックの高含有率、特には75〜98% を有するアルギン酸塩を生産することができる。高いGブロック含有率を有する アルギン酸塩を生産するための菌株を作成する別の方法は、アンチセンスRNA 遺伝子の転写を調節する誘導プロモーターを用いて、挿入によりマンヌロナンC -5エピメラーゼ遺伝子をその1つだけを除いて全て不活性化し、そしてアンチ センスRNAにより残った遺伝子を制御することである。高いGブロック含有率 を有するアルギン酸塩を生産する菌株を作成するさらに別の方法は、生来有する エピメラーゼ遺伝子を全て不活性化し、そしてベクターを介して調節されたエピ メラーゼ遺伝子を導入することにより行われる。 したがって、本発明は、 (a)宿主細胞内で機能するプロモーターおよび翻訳活性化配列、および (b)少なくともDNAブロックAおよび/またはDNAブロックSおよび/ま たはDNAブロックRを含み、該プロモーターおよび翻訳活性化配列により発現 される位置にある、マンヌロナンC-5エピメラーゼをコードするDNA配列、 を包含するベクターにより前記宿主細胞を形質転換させることによる、マンヌロ ナンC-5エピメラーゼ活性を発現し得る組換え宿主細胞の構築方法をも包含す る。 本発明はまた、マンヌロナンC-5エピメラーゼをコードする遺伝的配列の1 つ、幾つかまたは全ての中に外来の遺伝的配列を挿入することにより生来アルギ ン酸塩を産生する宿主内で酵素をコードするDNA配列を阻害して、純粋なポリ Mアルギン酸塩、あるいは低いGブロック含有率、好ましくは0〜25%のG含 有率を有する特別なアルギン酸塩を細菌により生産する方法をも包含する。 同様の結果を達成する別の方法は、当業者には容易に気付かれるであろうが、 それらも本発明の主題に包含されている。 本発明のさらなる主題は、マンヌロナンC-5エピメラーゼ活性を有する新規 な酵素類である。アミノ酸配列および均質性の程度は図6〜11から明らかであ ろう。 また、当業者に知られている如く、野生型マンヌロナンC-5エピメラーゼと 同程度の活性を有するタンパク質をコードする限り、ヌクレオチド配列における 変異は本発明に包含される。 また、アミノ酸配列における変異も、生物学的活性を実質的に変えない、欠失 、置換および付加を包含することができる。 さらに、マンヌロナンC-5エピメラーゼをコードする合成DNA配列を、当 業者に周知の技術により作成することもできる。例えば、イタクラらの文献[It akura et al.,Science 198:1056(1977)]およびクレアらの文献[Crea et al .,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 75:5765(1978)]並びに米国特許第4,800,159 号明細書、同第4.683,202号明細書および欧州特許出願公開EP-A-0258017号を参 照されたい。合成酵素はエピメラーゼ活性を維持しながら、A、RおよびS要素 を異なる組合せで組み込むことにより作成されることができる。得られるアルギ ン酸塩組成は、酵素の選択により変化させ得る。 材料および一般的方法 細菌株、プラスミドおよびファージ。細菌株、プラスミドおよびファージを表 1に列挙して示す。 これらの実験において使用したA. vinelandiiの細菌株は、ノルウエイのトロ ンハイムにある生物工学研究所海生化学研究室のビヨルン・ラーセン[Bjφrn Larsen,Inst.of Biotechnology,Lab.for Marine Biochemistry,7034 Trond heim-NTH,Norway]またはノルウエイのトロンハイム大学分子生物学研究所のス ベイン.バラ[Svein Vall,unigen,Center for Molecular Biology,Universi ty of Trondheim,7005 Trondheim,Norway]から自由に入手可能であり、かつ ジェント大学にある微生物学研究所内のBCCM[the Belgian Coordinated Co llections of Microorganisms at the Laboratorium voor Microbiologie(LMG )at Universiteit Gent(RUG),K.L.Ledeganckstraat 35,B-9000 Gent]に 寄託されている。実施例9に記載されているA. vinelandiiの他の株は、次に示 すATCC番号、即ちATCC 478、ATCC 12837およびATCC12518を有している。プ ラスミド/細菌株DH5α(pHE14)、JM109(pHIE16)、JM109(pBD1)、JM109(pH E18)およびSURETM(pML1)は、(前出のLMGと同所の)分子生物学研究所内のB CCMに寄託されており、それらの寄託番号は次の通りである。 細菌およびファージの生育。A. vinelandiiを窒素を含有しない培地[9.8mMK2 HPO4/KH2PO4,0.8mM MgSO47H2O,3.4mM NaCl,0.34mM CaCl2,8.7μM Na2MoO42H2 O,54μM FeSO47H2O,1%ソルビトール,pH7.4]中にて、30℃で振盪培養した 。E. coliはLB培地[Sambrook J,Fritsch,E.F.and Maniatis T,Molecular cloning,A laboratory manual,2nd ed.,Cold Spring Harbour Laboratory P ress,New York,(1989)]中にて37℃で振盪培養した。細胞がファージの生 育に使用されているときには、LB培地に2.5mM CaCl2、10mM MgCl2および0.4% マルトースを補足した。ファージは、L寒天(2%寒天を補足したLB培地)上 のQ359菌株上に蒔いた。0.8%寒天を補足したファージLB培地(力価測定および 遺伝子ライブラリーの増幅)または0.8%アガロースを補足したファージLB培地 (遺伝子ライブラリーのスクリーニングおよびファージ溶解物の調製)のいずれ か一方を覆い寒天(overlaying ager)として使用した。 標準組換えDNA技術。制限エンドヌクレアーゼ分解、T4DNAポリメラー ゼの3末端エンドヌクレアーゼ活性を用いた付着DNA端の除去、連結、アガロ ースゲル電気泳動、および32Pによる末端標識は、標準プロトコル[Sambrook J ,Fritsch,E.F.and Maniatis T,Molecular cloning,A laboratory manual, 2nd ed.,Cold Spring Harbour Laboratory Press,New York,(1989)]に従 い実施した。形質転換はチャンらの文献[Chung,C.T.,Niemela S.L.and Mill er R.H.,Proc.Natl.Acad.Sci USA,86,2172-2175,(1989)]に記載の如 く実施し、そしてDNA配列の決定は、サンガーらの文献[Sanger F.,Nicklen S.,and Coulsom A.R.,Proc.Natl.Acad.Sci USA,74,4563(1977)]に従 って実施した。 粘度計による測定。本実験に用いたアルギン酸塩は、Ascophyllum nodosumか ら得たものであり、0.1M NaCl中25℃で17.6dl/gの固有粘度を有していた。こ の粘度はウベローデ粘度計により測定した。 NMR分光法。これらの分析に用いた基質は褐藻類であるAscophyllum nodosu m から得た低グルロン酸含量アルギン酸塩であり、既に記載されている方法[Lar sen,B.,Proceedings of the Tenth International Seaweed Symposium,Ed:L evring,T.Gothenburg,p7-33,(1980)]により調製した。NMR分析のため に、pHE5を含有する、IPTG誘導されたE. coli JM105細胞からエピメラーゼ を得た。遠心により250mlの細胞培養物を収穫し、これを20mlの溶液[10mM Tris ,0.34mM CaCl2,pH7.0]に再懸濁した。超音波処理後、この溶液を31,000×g で1時間遠心分離した。上澄みを約−70℃で凍結保存した。解凍後、上澄みを 0.22μmの孔サイズの膜を通して濾過し、そして酵素をモノQHR515イオン交換カ ラム(pharmacia製)にてさらに精製した。酵素を0〜1MのNaCl塩勾配(適用 溶液と同じ緩衝液中)で溶離して約0.6M NaClの画分2ml中の酵素を収集した。2 つの試験管それぞれに0.28mlのこの酵素溶液(0.9mg/ml総タンパク質)、1mlア ルギン酸塩(水中7.5mg/ml)、および4.62mlの2,3,6-トリメチルピリジン緩 衝液(上記参照)を添加した。次いでCaCl2を6mlの総反応量に添加して、1つの 試験管は0.85mM、別の試験管 は3.4mMのCaCl2を含むようにした。30℃で20時間インキュベーションした後 、Na2EDTA(10mM)を添加してCa2+イオンをキレートさせ、そして次に溶液を 蒸留水に対して大規模に透析した。透析したアルギン酸塩溶液を凍結乾燥させた 後、D2Oに溶解させた。これらの溶液のNMR分光法は最終的にグラスダレン らの文献[Grasdalen H.,Larsen B.,and Smidsrφd O.,Carbohydr.Res.,68 ,23-31(1979)]に従い実施した(表4参照)。さらなる分析を、同様の方法 にて、DH5α(pHE8)、JM109(pHE16)およびJM109(pBD9)について実施した。 表4中の結果は、測定された酵素的活性がマンヌロナンC-5エピメラーゼ活性 であることを決定的に示している。この活性は多くのプラスミドにより発現され ており、エピメラーゼ活性を維持するためには全てのエピメラーゼ遺伝子/タン パク質が必要であるというわけではないことを示している。エピメラーゼ活性は Ca2+に依存している。実施例 1 マンヌロナンC-5エピメラーゼ(1)の精製、部分アミノ酸配列の決定およ び混合DNAプローブの合成。酵素は、A. vinelandiiの液体培養物から、本質 Carbohydrate Research,103,(1982)137-140]の記載の通りに単離した。細 胞を遠心分離により除去し、そして酵素を30%硫酸アンモニウムで沈殿させて単 離した後、10000rpmで20分間の遠心分離に供した。次いで、上澄みを50%硫酸 アンモニウム(最終濃度)を用いて沈殿させて遠心分離にかけた後、得られた沈 殿を、0.34mM CaCl2および0.5mMジチオトレイトールを含有する0.05M イミダゾ ール/HCl(pH6.8)に溶解させた。次に、この粗抽出液を、同じ緩衝液で平衡さ せたセファデックスG-25(pharmacia製)の予めパッキングされたカラム(PD-10 )上で脱塩させた。そして、この抽出液をアルギン酸塩-セファロースカラムに 供した。非特異的相互作用により結合したタンパク質は、0.1M NaClにて溶離さ せた。エピメラーゼは、0.5M NaCl画分の鋭いピークとして溶 離した。タンパク質の配列決定に充分な程度に酵素を精製するために、TE緩衝 液に対して一晩透析し、凍結乾燥させ、そしてSDS-PAGEゲル電気泳動(2 5 mMTris中7.5%ポリアクリルアミド、192mMグリシン、0.1%ドデシル硫酸ナトリ ウム、pH8.3)に引き続いて0.45μmの孔サイズのポリビニリデンジフルオリド膜 (Millipore製)上の電気ブロッティング(ドデシル硫酸ナトリウムを含まない 電気泳動緩衝液中)に供してさらに精製した。使用した膜をクーマシブリリアン トブルーで染色して風乾し、そして分子量(Mw)122kdのタンパク質を切り出し て、アプライドバイオシステムズ社製477A型タンパク質配列決定装置による N末端配列決定に供した。得られたアミノ酸配列情報に基づいてDNAオリゴヌ クレオチドを合成し、このオリゴヌクレオチドを、ポリヌクレオチドキナーゼに より32Pで末端標識した後で、遺伝子ライブラリーのスクリーニングのためのプ ローブとして使用した。実施例 2 A. vinelandiiからのDNAの単離および遺伝子ライブラリーの構築。A. vine landii 細胞を収穫し、0.9% NaCl中で1回洗浄した。次いで、ハンセンとオルセ ンの文献[Hansen,J.B.and Olsen,R.H.,J.Bacteriol.,135,227-238,(19 78)]に従い細胞を溶かして壊し、得られた溶菌物をフェノールにて2回、そし てクロロフォルムにて2回抽出した。核酸をエタノールにて沈殿させ、得られた DNAをガラス棒上に収集した後、TE緩衝液(10mM Tris,1mM Na2EDTA,pH7. 9)に溶解させた。CsCl/エチジウムブロマイド密度勾配遠心によりさらに精製し た。イソプロパノールで抽出してエチジウムブロマイドを除去した後、得られた DNA溶液をTE緩衝液に対して透析した。 得られたDNA(分子サイズ60kb超)を、15〜20kb断片の生成量を最大とする 条件下にSau3AIで部分分解した。エタノール沈殿させた後、DNAを40μlのT E緩衝液に溶解させて0.5μg/μlの濃度とした。次に、DNAを子 ウシ腸管フォスファターゼにて脱リンし、引き続いて10mMニトリロトリ酢酸の存 在下に75℃で10分間インキュベートして酵素を不活性化した。脱リンしたD NAをエタノールで沈殿させ、そして40μlの0.1×TE緩衝液中に溶解させた 。 EMBL3ベクターDNAをBamHI+EcoRIにて分解し、引き続き溶液中のBamHI/Eco RIオリゴヌクレオチドの短い断片を取り除いた条件下におけるイソプロパノール 沈殿工程[Frischauf A.,Lehrach H.,Poustka A.and Murray N.,J.Mol.Bi ol.,170,827-842,(1983)]に供した。次にSau3AIにて分解し、脱リンさせ たA. vinelandii DNA(1.75μg)とBamHI/EcoRIで分解したベクターDNA( 4.75μg)とを、T4DNAリガーゼを用いて20μlの総反応量で結合させた。1 0℃で一晩かけて結合させた後、結合混合物の内の10μlをプロメガバイオテッ クパッケージングシステム(Promega Biotech packaging system)中で試験管内 パッケージングに供した。試験管内で構築したファージ粒子をE. coliのQ359株 に感染させ、固体培地上に蒔いてQ359株上でライブラリーを1サイクル増幅させ た。ライブラリーのスクリーニングは標準プロトコル[Sambrook J,Fritsch,E .F.and Maniatis T,Molecular cloning,A laboratory manual,2nd ed.,Col d Spring Harbour Laboratory Press,New York,(1989)]に従い実施したが 、最も厳密な洗浄は3.2Mテトラメチルアンモニウムクロライドを用いて50℃で 実施した。総量で1.4×105個の一次組換えファージが構築され、ライブラリーはA. vinelandii遺伝子の標本を得るのに必要なものよりも遥かに複雑であった。実施例 3 マンヌロナンC-5エピメラーゼ(1)のエピメラーゼ活性の測定。(5-3H ) Larsen,B.Carbohydrate Res.,103,133-136,(1982)]に記載の通り調製し た。 (5-3H)アルギン酸塩は、培地[D-グルコース(20g)、K2HPO4(1g)、MgS O4・7H2O(200mg)、FeSO4・7H2O(50mg)、NaMoO4・2H2O(5mg)、NH4OAc(2.3g) およびCaCl2・2H2O(59mg)を水で希釈して11とした。]内で増殖中のAzotobac ter vinelandiiにより産生された。細胞は30℃で強く振盪しながら増殖させた 。30時間後に0.6mg/mlの濃度(比活性0.7μCi/mg)でD-[5-3H]グルコー スを添加し、細胞をさらに72時間増殖させた。培養物を氷浴中で冷却し、細胞 を遠心分離により除去した。上澄み溶液を0.05M EDTAナトリウム(3×5リ ットル)に対して24時間透析し、引き続き蒸留水に対して大規模に透析させた 。次いで、アルギン酸ナトリウムを0.2%の塩化ナトリウムの存在下にエタノール で沈殿させた。標識の比活性は29000dpm/mgアルギン酸塩であった。また、この アルギン酸塩の組成をNMR分光法により分析したところ、59%マンヌロン酸を 含有することが判明した。プレート当たり105のファージを蒔いてファージ溶 菌物を調製した。2ml 2,3,6-トリメチルピリジン緩衝液(50 mM、pH6.9)を それぞれのプレートに添加し、そしてソフトアガロース/緩衝液混合物をそぎ取 って掻き回した後、10000 rpmで10分間の遠心分離に供した。得られた上澄み を(5-3H)アルギン酸塩とインキュベートしたが、その際に、0.25ml(5-3H )アルギン酸塩(2.5mg/ml)、6.3μl 0.1M CaCl2および1.45mlファージ溶菌物 とを混合した。この混合物を30℃で一晩インキュベートした後、15μl 5M NaC lおよび2mlエタノールを添加してアルギン酸塩を沈殿させた。−20℃で30分 間のインキュベーションを行い、得られた溶液を10,000 rpmで30分間の遠心分 離に供した。そして得られた上澄みの1ml Res.,103,133-136,(1982)]が、測定は液体シンチレーションカウンターを 用いて行った。 組換えプラスミドを含有する細胞における放出3Hとしてのエピメラーゼ活性 の測定のために、細胞培養物を遠心分離により収穫し、2,3,6-トリメチルピ リジン緩衝液中に再懸濁した。1acプロモーターの誘導にIPTG(3mM)を用い た場合には、細胞を指数関数的に増殖させるために誘導物質を添加し、そし てインキュベーションを3時間継続した。細胞を超音波処理して分断し、種々の 量の溶菌物を、100μl(5-3H)アルギン酸塩(2.5mg/ml)および400μl 2,3 ,6,-トリメチルピリジン緩衝液と共に(総量0.6ml)、3.3mM CaCl2の存在下に 振盪培養した。使用した酵素含有細胞抽出物の量を調節して、酵素が制限因子と なる条件下に測定が実施されるようにした。それぞれの場合において明示される 時間に亙って30℃でインキュベーションした後、ファージ溶菌物の調製のため に述べた条件下に混合物をエタノールで沈殿させ、上澄みの内の0.1 mlをシンチ レーションの計測に用いた。対照(pUC18ベクターを有する適当な宿主を用いた )は低いバックグラウンド値を与えた。それらの数字を減算した値を表3に示し てある。実施例 4 マンヌロナンC-5エピメラーゼ活性を発現するDNA断片のE. coli内におけ る分子クローニング。A. vinelandii DNAのSau3AI部分分解物をバクテリオフ ァージλベクターEMBL3内へクローニングすることにより、A. vinelandii遺伝子 ライブラリーを構築した。このライブラリー内のエピメラーゼ遺伝子を同定する ために、本発明者らは、予め精製された122kdタンパク質はエピメラー 137-149(1982)]に基づきDNAプローブを構築した。最初に、本発明者らは 対応するタンパク質溶液をこの122kdタンパク質のN末端アミノ酸配列の測定に 使用しようと試みたが、その結果は、本調製物はこの目的のためには充分でない ことを明らかにした。そこで、本発明者らはこのタンパク質をSDS-ポリアク リルアミドゲル電気泳動に供した後引き続き膜への電気ブロッティングに供して さらに精製した。122kdタンパク質を含有するバンドをこの膜から切り出してN 末端アミノ酸配列分析に供した。この配列の部分配列に基づき、本発明者らは図 1に示す混合DNAプローブを合成した。 実施例1と同様にして合成されたDNAプローブを32Pで標識した後、A. vin elandii 遺伝子ライブラリーのスクリーニングに用いた。標識プローブに対して 反復してハイブリダイズしたクローンを、ほぼ10-3の頻度で同定し、6種類の そのようなクローンを後続の研究のために選抜した。ファージ溶菌物をそれぞれ の6種類のクローンから調製し、そしてそれぞれの溶菌物のエピメラーゼ活性を 検定した(表2)。そこに見られるとおり、6種類のクローンすべてから調製さ れた溶菌物はエピメラーゼであることを表し得る弱い酵素活性を含むように思わ れた。この結論は、ライブラリーから無作為に選ばれた組換えファージから調製 された対照溶菌物がバックグラウンド活性であることを表す、これよりも低い活 性を反復して与えたという観察により、さらに支持された。実施例 5 エピメラーゼをコードするDNA断片のサブクローニング。ファージEP2由来 のDNAをSau3AIで部分分解し、4〜9kbのサイズ範囲である断片を、プラスミド pUC18のBamHI部位にサブクローニングした。組換えプラスミドを含むDH5α形質 転換体から得た細胞抽出物のエピメラーゼ活性を検定し、そして同種のプラスミ ドを遺伝子ライブラリーのスクリーニングに用いた合成オリゴヌクレオチドに対 してハイブリダイズさせることも行った。細胞抽出物の分析はそれらの内の1つ が酵素活性を含むことを示したが、このことは、エピメラーゼ活性を有するポリ ペプチドはこのクローン内のプラスミド(pHE1)により発現されたという推定と 合致している(表3参照)。また、本発明者らがこの抽出物を30000gで3.5時 間の遠心分離に供してみたところ、得られた上澄みにおけるエピメラーゼ活性の 有意な減少は観察されなかった。本発明者らは培養培地における有意なエピメラ ーゼ活性を全く検出できなかったので、本発明者らは、エピメラーゼはE. coli 菌体内に配置されているものと推断する。pHE1中の挿入断片もスクリーニングに 用いた合成オリゴヌクレオチドに対してハイブリダイズするので、さらなる分析 のためにpHE1を選択した。実施例 5 エピメラーゼをコードするDNA断片のサブクローニング。ファージEP2由来 のDNAをSau3AIで部分分解し、4〜9kbのサイズ範囲である断片を、プラスミド pUC18のBamHI部位にサブクローニングした。組換えプラスミドを含むDH5α形質 転換体から得た細胞抽出物のエピメラーゼ活性を検定し、そして同種のプラスミ ドを遺伝子ライブラリーのスクリーニングに用いた合成オリゴヌクレオチドに対 してハイブリダイズさせることも行った。細胞抽出物の分析はそれらの内の1つ が酵素活性を含むことを示したが、このことは、エピメラーゼ活性を有するポリ ペプチドはこのクローン内のプラスミド(pHE1)により発現されたという推定と 合致している(表3参照)。また、本発明者らがこの抽出物を30000gで3.5時 間の遠心分離に供してみたところ、得られた上澄みにおけるエピメラーゼ活性の 有意な減少は観察されなかった。本発明者らは培養培地における有意なエピメラ ーゼ活性を全く検出できなかったので、本発明者らは、エピメラーゼはE. coli 菌体内に配置されているものと推断する。pHE1中の挿入断片もスクリーニングに 用いた合成オリゴヌクレオチドに対してハイブリダイズするので、さらなる分析 のためにpHE1を選択した。実施例 6 エピメラーゼの発現に必要なクローンDNAの特徴ならびに生体内および試験 管内における酵素の安定性。pHE1内の挿入断片はほぼ4kbのサイズであり、図2 はこの挿入断片の制限地図を示している。オリジナルの合成オリゴヌクレオチド によるpHE1のハイブリダイゼーション分析は、このオリゴヌクレオチドにハイブ リダイズする配列がSphI部位の下流に配置されていることを示した。DNA配列 決定によりこのハイブリダイズする配列をさらに特性付けしたところ、この分析 は、この配列のリーディングフレームらしき配列の1つが前記122kdタンパク質 のオリジナルのN末端アミノ酸配列と100%一致することを示した。 しかし驚くべきことに、この配列の方向性はクローン断片を転写しないであろう と思われるものであった。従って、この結果は、観察されたエピメラーゼ活性が 122kdタンパク質をコードする配列とは無関係であることを示しており、このこ とは、対応する細胞抽出物からのエピメラーゼ活性を損なう事なく、末端部の0. 5 kb SphI断片を取り除き得る(プラスミドpHE7の作成)という観察によりさら に確認された。このSphI断片の欠失に加えて、本発明者らは挿入断片の反対側の 末端部の0.7kb KpnI断片を(pHE7から)取り除いた。表3に示した通り、(DH5 α内の)pHE5は、pHE1から得られる発現レベルの約27倍高いレベルでエピメラ ーゼ活性を発現した。 上記発現研究の間に、本発明者らは、細胞の収穫時期を可能な限り一定に維持 しない限り、測定を定量的に再現することは困難であることに気が付いた。本発 明者らは、E. coli細胞の異なる増殖段階において酵素活性を測定することによ りこの問題をさらに注意深く分析した。その分析結果を図3に示すが、この結果 は、細胞抽出物における酵素活性は細胞が静止期に入った直後に劇的に減少する ことを示している。従って、最適な酵素収率を得るためには、指数関数的増殖期 の終期または静止期の開始期に細胞を収穫することが重要である。エピメラーゼ 活性減少の理由は、もしかすると静止期細胞におけるエピメラーゼのタンパク質 加水分解によるものであるのかもしれない。試験管内における酵素の安定性を研 究するために、本発明者らはDH5α(pHE5)抽出物における3H放出の速度論も分 析した。図4から見て取れるように、酵素活性は少なくとも30時間に亙って直 線的であるが、これは酵素が試験管内において非常に安定であることを明示して いる。従って、再現性のある結果を得るために決定的な因子は細胞の収穫時期で ある。実施例 7 lacプロモーターの誘導によるエピメラーゼ活性の促進。上記の結果は、pHE5 由来のエピメラーゼの発現レベルはpHE1における発現レベルよりも充分に高いこ とを示している。lacプロモーターがエピメラーゼ発現にとって重要であること がその理由である可能性があるので、本発明者らはこの問題をより詳細に分析し た。この分析はE. coliのJM105株を用いて行ったが、このJM105株は1ac抑制因子 を高レベルで発現することにより非誘導条件下でlacプロモーターをより抑制さ れた状態にする。JM105(pHE1)の非誘導細胞および(IPTGによる)誘導細胞か ら細胞抽出物を調製したときに、酵素活性の充分な促進は誘導細胞において観察 された(表3)。JM105(pHE5)を用いた同様の実験は、この実験におけるIPTG の添加によるエピメラーゼ発現のより大幅な促進を示した。これらの実験により 、1acプロモーターがpHE5由来のエピメラーゼの発現のための、これが唯一では ないであろうが、鍵となる要素であるだろうことが示された。また、これらの実 験は転写の方向が挿入断片内のKpnI部位からSphI部位に向かうものであることを 示した。従ってエピメラーゼ遺伝子は、クローンDNAの単離のためにそのN末 端アミノ酸配列が用いられた122kdタンパク質をコードする遺伝子と同じ向きに 転写される。 挿入断片のSphI側からさらにDNAを取り除く予備実験は、エピメラーゼ活性 を損なわずに取り除き得る部分が殆どないことを示した。これに反し、本発明者 らは、KpnI側においては充分にDNAを取り除き得ることを見いだした。表3は 、pHE5から0.8kb KpnI/SacII断片を取り除いて構築されたプラスミド(pHE8)に よるエピメラーゼ発現の分析結果を示している。そこに見られるとおり、この取 り除きは、非誘導細胞および誘導細胞の両方においてエピメラーゼ活性を非常に 強く促進する結果を責した。pHE8による発現はベクター内のシャイン-ダルガノ 配列(1acプロモーターとポリリンカーの間に配置されている)からの翻訳の開 始に多分基づいている。同様にして、やはりシャイン-ダルガノ配列を有するフ レーム内に存在するコード配列に起因する高レベルの発現がpHE22から得られて いる。現時点では、本発明者らは、SacII部位を越える範囲まで取り除いた構築 物においてはエピメラーゼの発現を得ていない。実施例 8 1acプロモーターと異なるプロモーターの使用。pHE5内の(EcoRI-HindIII)挿 入断片をプラスミドpT7-3(タバーとリチャードソンの文献[Tabor,S.,andC.C .Richardson (1985).Proc.Nat1.Acad.Sci.82,1074-1078]に記載され たpT7-1の誘導物)にサブクローニングし、得られた新規プラスミドをpLB1と命 名した。pLB1内の挿入断片をベクター内のφ10プロモーターの下流に配置した。 このプロモーターはバクテリオファージT7のRNAポリメラーゼによってのみ 認識されるので、このプロモーターの下流に位置する遺伝子の発現は細胞内にお けるこのポリメラーゼ活性の発現に依存することとなる。442bp(図2参照)のS ac I-SpoI断片をpLB1内の挿入断片より最終的に取り除くことにより、プラスミド pLB2を作成した。pLB2をE. coli K38(pGP1-2)内へ形質転換させた。プラスミ ドpGP1-2はT7 RNAポリメラーゼ遺伝子をコードしており、この遺伝子の発 現は温度誘導性抑制因子により制御されている。K 38(pLB1,pGP1-2)を30℃で 4.5時間指数関数的に増殖させた。次に、平行して行った2つの細胞培養の1 つを42℃に30分間移してT7−ポリメラーゼを誘導した。平行して行った細 胞培養のもう一方は、30℃で5時間増殖させた。細胞におけるエピメラーゼ活 性を実施例3に記載の方法にて測定した。その測定結果を表3に示す。実施例 9 マンヌロナンC-5エピメラーゼ(2)のクローニング。組換えバクテリオフ ァージラムダの誘導物であるEP2からの6.2kb XhoI断片をpUC128内へ挿入してプ ラスミドpHE12を構築した。図2に見られるとおり、pHE12内の挿入断片はpHE1内 の挿入断片と部分的にオーバーラップしている。pHE12を含む細胞から調製され た抽出物の分析(pHE1に関して記載したと同様の分析)は、細胞がマンヌロナン C-5エピメラーゼ活性を発現したことを示した(表3)。さらなる 分析は、マンヌロナンC-5エピメラーゼの発現に影響を与えることなく、pHE12 内の挿入断片から2.5kb SpoI-XhoI断片を取り除き得ることを示した。さらにプ ラスミドを構築し(図2参照)、そしてその活性を分析した(表3参照)。この 実験は、実験した遺伝子および遺伝子断片の双方がエピメラーゼ活性を発現し得 たことを示している。この挿入断片のヌクレオチド配列をサンガー法[Sanger, F.,S.Nicklen,and A.R.Coulson.1977.Proc.Natl.Acad.Sci.74,5436 ]により決定した。そのヌクレオチド配列を図6に示す。実施例 10 配列の比較。図2に示す如く、5つの遺伝子を同定した。E5を含む挿入断片 は他の遺伝子から約5〜10キロ塩基離れて位置している。図6は、E4、E1 、E2の完全な遺伝子ならびにE3の大部分を含むヌクレオチド配列を示してい る。ヌクレオチドおよびアミノ酸の配列の詳細な分析はそれぞれの遺伝子内およ び種々の遺伝子間において高度に均質な領域を明らかにした。図5は、均質なブ ロックを参照することにより、遺伝子それぞれを特徴付けている。遺伝子はそれ ぞれ少なくとも1つのA要素および少なくとも1つのR要素を有している。 E1、E2およびE4は全て、S要素(図5に図示していない)と呼ばれるか なり均質な配列をその端部に付けている。E1とE2のS要素の最後の14アミ ノ酸は1つの例外を除き同一である。図7〜10は、コンセンサス配列(con.) を参照することにより、それぞれの遺伝子内のA要素およびR要素の詳細な分析 を示している。それぞれのA要素はほぼ1,150塩基対の長さであり、それぞれの R要素はほぼ450塩基対の長さである。短いオリゴヌクレオチドが、E1、E2 およびE3中、第2R要素と第3R要素の間に存在する。ギャップを、配置を最 適化する必要のあるところに導入した(特にE2の第3R要素を参照されたい) 。 A要素の最上流部分から作成されたプローブによる、制限エンドヌクレアーゼBg1 IIにより分解されたA. vinelandii DNAのサザーンブロット産物へのハイ ブリダイゼーションは、5つの明瞭なバンドを与えた。これらのバンドの1つは 2つのAブロックを含み、そしてこれらのバンドの別の1つは同一サイズを有す る、A要素とは異なる断片を2つ含んでいた。同種に属する他の株(ATCC 478、 ATCC 12837およびATCC 12518)を用いたときのバンドの数は同じであった。この ことは、これらの細菌が少なくとも5コピー数のΛ要素を含むこと、およびこれ は幾つかの独立に単離されたA. vinelandii菌株に共通していることを意味して いる。 それぞれのR要素の最上流部分は、コンセンサス配列LXGGAGXDXを有する9ペ プチドの完全な反復を6反復と1つの不完全な反復を含有しているが、例外的に 、E2の第3R要素はこれらの反復を2反復欠いている。図12は、E2の完全 なヌクレオチド配列とそれに対応するアミノ酸配列を示している。前記9ペプチ ドの内でコンセンサス配列と良く合致するものを2重線でマークし、そして良く 合致する程度の低いものを1本線でマークしてある。この9ペプチドの繰り返し (nonapeptide motif)は溶血素に属する分泌タンパク質の特徴である[Suh,Y .and Benedik,M.J.,J.Bacteriol 174,(1992)2361-2366]。これらのタン パク質は全てカルシウム依存性であり、N末端シグナルペプチドの切断を含まな い経路により分泌される。E. coliから分泌される溶血素に関して、前記9量体 がカルシウムイオンの結合に関与するとの仮説が提案されている[Ludwig,A.et al.,Mol.Gen.Genet.214,(1988)553-561;Boehm,D.F.et al.,Infect. Immun.58(1990)1959-1964]。R要素はカルシウムイオン結合に関与し、カル シウムは酵素活性とゲル形成の双方に必要であるように思われる。実施例 11 改変エピメラーゼの作成。 表3に見られるとおり、エピメラーゼ活性を有するタンパク質の発現を維持し ながら種々の要素を遺伝子から取り除くことができる。明らかに、配列ARSを 有するE1の下流部分はエピメラーゼ活性を有している(プラスミドpHE8参照) が、E1のA2を取り除くことは許されない(実施例7参照)。さらに、配列A RRRRSを有するE2もエピメラーゼ活性を示す。また、カルボキシ末端を欠 き、かつ配列ARRRおよびARRRARRを有するE3の断片も、エピメラー ゼ活性を発現する。(プラスミドpH18およびpBD6参照)。従って、S要素はエピ メラーゼ活性にとって必要不可欠なものではないものの、この要素の存在は活性 に影響を与えるように思われる。そこで本発明者らは、エピメラーゼは少なくと も1つのA要素およびR要素を必要としている可能性があり、これらの要素を異 なる方法で組み合わせることにより改変エピメラーゼを作成し得るにちがいない との仮定を立てた。このことを示すために、本発明者らは配列RARSを有する エピメラーゼをコードするプラスミドを構築した。 pHE1内の挿入断片(EcoRI-HindIII)をプラスミドpTrc99A(pharmacia製)内 にサブクローニングしてプラスミドpHE21を作成した。このプラスミドはエピメ ラーゼI遺伝子の直前部分のtrcプロモーター、この遺伝子の下流部分の強力な 転写終了シグナル、そしてIPTGにより誘導されるlacIq遺伝子を含む。pHE21 をKpnIおよびSpoIにて分解し、S1ヌクレアーゼで鈍端を作って再結合した。得 られたプラスミドであるpHE22はエピメラーゼ1のカルボキシ末端配列である配 列RARSを有するタンパク質を発現する。そのエピメラーゼ活性を実施例3と 同様にして測定して表3に示す。 エピメラーゼ活性は多くの構築物により発現されるので、異なる数のA、Rお よびSブロックを含む、エピメラーゼ活性を有する多くの合成酵素が生産され得 るように思える。pHE22における活性の存在は、アミノ末端のAブロックは必要 不可欠なものではなく、従ってブロックの順序もまた変更し得るものであること を示唆している。実施例 12 プラスミドpHE8およびpBD9からの抽出物により異性体化さたアルギン酸塩の1 H-NMRスペクトラムは、これらのプラスミドによりコードされるタンパク質 が異なる酵素活性を有していること、即ちpHE8は単独G活性を有するエピメラー ゼを生産するのに対し、pBD9はGブロック活性を有するエピメラーゼを生産する ことを示している。pHE8はE1のカルボキシ末端配列ARSをコードし、そして pBD9はE2の配列ARRRRSをコードしている。従って、生来的にコードされ ているエピメラーゼは、特にGの分布パターンにおいて、異なる活性を有し得る 。5つの遺伝子によりコードされている種々のエピメラーゼの異なる活性を用い て、1つまたはそれ以上の所望の遺伝子を選択的に発現させることにより、所望 の構造を有するアルギン酸塩を創製することができる。また、それぞれのエピメ ラーゼのA、RおよびSブロック含有率を変化させた合成酵素を構築して、所望 のアルギン酸塩の生産をより高いレベルでコントロールすることを可能にする、 変更された活性を有する酵素を提供することが可能であろう。 表1の引用文献 Larsen,B.,and A.Haug.1971.Biosynthesis of alginate.Carbohydr.Res .17:287-296. Karn,J.,S.Brenner.,L.Barnett,and G.Cesareni.1980.Proc.Natl. Acad.Sci.U.S.A. 77:5172. Bethesda Research Laboratories.1986.Bethesda Res.Lab.Focus 8(2):9 .Yanisch-Perron,C.,J.Vieira,and J.Messing.1985.Gene 33:103-119. Frischauf,A.,H.Lehrach,A.Poustka,and N.Murray.1983.J.Mol.Bi ol.170:827-842. Norrander,J.,T.Kempe,J.Messing.1983.Gene 26:101-106. Keen N.T.,S.Tamaki,D.Kobayashi and D.Trollinger(1988).Gene79:191 -197. Tabor,S.and C.C.Richardson(1985).Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.82: 1074-1078. Greener,A.(1990).Strategies 3:5-6. EPxはA. vinelandii遺伝子ライブラリーから無作為に取得したプラークと して得られたものであり、他の6種類のファージは、それらのDNAとライブラ リーのスクリーニングに用いた標識オリゴヌクレオチドとのハイブリダイゼーシ ョンに基づき選抜したものである。 抽出物をアルギン酸塩と共に16時間インキュベートした。数字は、壊変毎分 (dpm)で表されている。ndは未測定を意味する。 *培養物はIPTG誘導されず、温度を30℃から42℃に上昇させることによ り誘導された。 *本スペクトラムは400MHz機器で測定して得たが、それは、下方変換を排除し てできるだけ正確な数値を得るためである。 配列表 配列リスト番号:1 配列番号:1 配列の型:ヌクレオチドおよび対応するタンパク質 配列の長さ:12411塩基対 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源生物:Azotobacter vinelandiiE株 配列の特徴: 290〜 1951 bp エピメラーゼ4 2227〜 6438 bp エピメラーゼ1 6702〜 9695 bp エピメラーゼ2 9973〜 12411 bp エピメラーゼ3の上流部分 他の情報:Azotobacter vinelandiiマンヌロナンC-5エピメラーゼ遺伝子群 配列リスト番号:2 配列リスト番号:3 配列リスト番号:4 配列リスト番号:5 配列リスト番号:6 配列リスト番号:7
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年1月19日 【補正内容】 補正書の翻訳文 材料および一般的方法 細菌株、プラスミドおよびファージ。細菌株、プラスミドおよびファージを表 1に列挙して示す。 これらの実験において使用したA. vinelandiiの細菌株は、ノルウエイのトロ ンハイムにある生物工学研究所海生化学研究室のビヨルン・ラーセン[Bjφrn L arsen,Inst.of Biotechnology,Lab.for Marine Biochemistry,7034 Trondh eim-NTH,Norway]またはノルウエイのトロンハイム大学分子生物学研究所のス ベイン・バラ[Svein Vall,unigen,Center for Molecular Biology,Universi ty of Trondheim,7005 Trondheim,Norway]から自由に入手可能であり、かつ ジェント大学にある微生物学研究所内のBCCM[the Belgian Coordinated Co llections of Microorganisms at the Laboratorium voor Microbiologie(LMG )at Universiteit Gent(RUG),K.L.Ledeganckstraat 35,B-9000 Gent]に 1993年10月4日付けで、受託番号 LMG P-14235として寄託されている。実 施例9に記載されているA. vinelandiiの他の株は、次に示すATCC番号、即 ちATCC 478、ATCC 12837およびATCC 12518を有している。プラスミド/細菌株DH5 α(pHE14)、JM109(pHE16)、JM109(pBD1)、JM109(pHE18)およびSURETM( pML1)は、(前出のLMGと同所の)分子生物学研究所内のBCCMに1993年 10月4日付けで寄託されており、それらの寄託番号はLMBP 2932、2933、2934 、2935およびLMBP 2936である。 請求の範囲(補正) 1.マンヌロナンC-5エピメラーゼをコードする配列を含むDNA化合物であ って、該配列が天然供給源から単離されたかまたは合成的に誘導されたものであ る、DNA化合物。 2.マンヌロナンC-5エピメラーゼをコードする単離されたDNA化合物であ って、DNAブロックAおよび/またはDNAブロックSおよび/またはDNA ブロックRを含む、単離されたDNA化合物。 3.少なくとも1つのDNAブロックA、1つのDNAブロックS、および0か ら少なくとも5つのDNAブロックRを含む、請求項2に記載のマンヌロナンC -5エピメラーゼをコードする単離されたDNA化合物。 4.配列リスト番号1に記載のDNA配列の少なくとも1部分を含む、請求項1 に記載の単離DNA。 5.配列リスト番号1に記載のタンパク質アミノ酸配列の少なくとも1部分を含 む、請求項1に記載の単離されたDNA。 6.請求項1に記載のDNA配列を含む、組換えDNAベクター。 7.マンヌロナンC-5エピメラーゼ活性を有する酵素の生産および/またはア ルギン酸塩の微生物学的生産のための組換え宿主細胞の構築に用いる、請求項1 〜6のいずれか1つに記載のDNA配列の使用。 8.75〜98%の高Gブロック含有率を有するアルギン酸塩の微生物学的生産 のための、DNA配列の請求項7による使用。 9.アルギン酸塩の微生物学的生産のためにDNA配列が所望のM/Gブロック 含有率を有するアルギン酸塩を生産させるように選択されることからなる、該D NA配列の請求項7による使用。 10.エピメラーゼ活性を発現し得る組換え宿主細胞の構築による、マンヌロナ ンC-5エピメラーゼを有する酵素の生産方法であって、 (a)前記宿主細胞内で機能するプロモーターおよび翻訳活性化配列;および (b)DNAブロックAおよび/またはDNAブロックSおよび/またはDNA ブロックRを含み、前記プロモーターおよび翻訳活性化配列により発現される位 置にある、マンヌロナンC-5エピメラーゼをコードするDNA配列、 を含む組換えDNA発現ベクターにより前記宿主細胞を形質転換させることを特 徴とする、酵素の生産方法。 11.生来アルギン酸塩を産生する宿主細胞内のマンヌロナンC-5エピメラー ゼをコードするDNA配列の1つ、幾つかまたは全てを選択的に不活性化するこ とを特徴とする、アルギン酸塩の微生物学的生産方法。 12.純粋なポリMアルギン酸塩または0〜25%のGブロック含有率を有する アルギン酸塩を生産するための、請求項11に記載の方法。 13.アルギン酸塩を生産するための請求項11に記載の方法であって、前記D NA配列を選択的に不活性化して所望のM/Gブロック含有率およびGブロック 分布を有するアルギン酸塩を生産する、方法。 14.配列リスト番号1に開示された配列の少なくとも1部分を包含する、マン ヌロナンC-5エピメラーゼ活性を有する酵素のアミノ酸配列。 15.DNA化合物がアルギン酸塩産生宿主内で生来的に生じるものではなく、 かつ天然供給源から単離されたかまたは合成的に誘導された少なくとも1つのA ブロックおよび少なくとも1つのRブロックを含む、請求項1に記載のDNA化 合物。 16.DNA化合物が少なくとも1つのSブロックをさらに含む、請求項15に 記載のDNA化合物。 17.マンヌロナンC-5エピメラーゼ活性を有するポリペプチドであって、該 ポリペプチドがアルギン酸塩産生宿主内で生来的に生じるものではなく、かつ天 然供給源から単離されたかまたは合成的に誘導された少なくとも1つのAブロッ クおよび少なくとも1つのRブロックを含む、ポリペプチド。 18.前記ポリペプチドが少なくとも1つのSブロックをさらに含む、請求項1 7に記載のポリペプチド。 【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C12R 1:19) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AT,AU,BB,BG,B R,BY,CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI ,GB,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU, MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SK,UA,US,VN (72)発明者 ヴァラ、スヴェイン ノルウェー国、7560 ヴィクハマル、ナウ スタンヴェイエン 2 (72)発明者 ショク−ブレク、グドムンド ノルウェー国、7016 トロンドハイム、ネ ドレ・ベルグスヴィンゲン 6 (72)発明者 ラルセン、ビヨルン ノルウェー国、7081 トロンドハイム、エ ガンヴェイエン 16

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.マンヌロナンC-5エピメラーゼをコードする配列を含むDNA化合物であ って、該配列が天然供給源から単離されたかまたは合成的に誘導されたものであ る、DNA化合物。 2.マンヌロナンC-5エピメラーゼをコードする単離されたDNA化合物であ って、DNAブロックAおよび/またはDNAブロックSおよび/またはDNA ブロックRを含む、単離されたDNA化合物。 3.少なくとも1つのDNAブロックA、1つのDNAブロックS、および0か ら少なくとも5つのDNAブロックRを含む、請求項2に記載のマンヌロナンC -5エピメラーゼをコードする単離されたDNA化合物。 4.図6に記載のDNA配列の少なくとも1部分を含む、請求項1に記載の単離 されたDNA。 5.図6に記載のタンパク質アミノ酸配列の少なくとも1部分を含む、請求項1 に記載の単離されたDNA。 6.請求項1に記載のDNA配列を含む、組換えDNAベクター。 7.マンヌロナンC-5エピメラーゼ活性を有する酵素の生産および/またはア ルギン酸塩の微生物学的生産のための組換え宿主細胞の構築に用いる、請求項1 〜6のいずれか1つに記載のDNA配列の使用。 8.75〜98%の高Gブロック含有率を有するアルギン酸塩の微生物学的生産 のための、DNA配列の請求項7による使用。 9.アルギン酸塩の微生物学的生産のためにDNA配列が所望のM/Gブロック 含有率を有するアルギン酸塩を生産させるように選択されることからなる、該D NA配列の請求項7に記載の使用。 10.エピメラーゼ活性を発現し得る組換え宿主細胞の構築による、マンヌロナ ンC-5エピメラーゼを有する酵素の生産方法であって、 (a)記宿主細胞内で機能するプロモーターおよび翻訳活性化配列;および (b)DNAブロックAおよび/またはDNAブロックSおよび/またはDNA ブロックRを含み、前記プロモーターおよび翻訳活性化配列により発現される位 置にある、マンヌロナンC-5エピメラーゼをコードするDNA配列、 を含む組換えDNA発現ベクターにより前記宿主細胞を形質転換させることを特 徴とする、酵素の生産方法。 11.生来アルギン酸塩を産生する宿主細胞内のマンヌロナンC-5エピメラー ゼをコードするDNA配列の1つ、幾つかまたは全てを選択的に不活性化するこ とを特徴とする、アルギン酸塩の微生物学的生産方法。 12.純粋なポリMアルギン酸塩または0〜25%のGブロック含有率を有する アルギン酸塩を生産するための、請求項11に記載の方法。 13.アルギン酸塩を生産するための請求項11に記載の方法であって、前記D NA配列を選択的に不活性化して所望のM/Gブロック含有率およびGブロック 分布を有するアルギン酸塩を生産する、方法。 14.図6に開示された配列の少なくとも1部分を包含する、マンヌロナンC- 5エピメラーゼ活性を有する酵素のアミノ酸配列。 15.DNA化合物がアルギン酸塩産生宿主内で生来的に生じるものではなく、 かつ天然供給源から単離されたかまたは合成的に誘導された少なくとも1つのA ブロックおよび少なくとも1つのRブロックを含む、請求項1に記載のDNA化 合物。 16.DNA化合物が少なくとも1つのSブロックをさらに含む、請求項15に 記載のDNA化合物。 17.マンヌロナンC-5エピメラーゼ活性を有するポリペプチドであって、該 ポリペプチドがアルギン酸塩産生宿主内で生来的に生じるものではなく、かつ天 然供給源から単離されたかまたは合成的に誘導された少なくとも1つのAブロッ クおよび少なくとも1つのRブロックを含む、ポリペプチド。 18.前記ポリペプチドが少なくとも1つのSブロックをさらに含む、請求項1 7に記載のポリペプチド。
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