JPH08504567A - ジャガイモなどの生産物の皮剥き用又は整形用のローラ及び機械 - Google Patents
ジャガイモなどの生産物の皮剥き用又は整形用のローラ及び機械Info
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- JPH08504567A JPH08504567A JP6507822A JP50782294A JPH08504567A JP H08504567 A JPH08504567 A JP H08504567A JP 6507822 A JP6507822 A JP 6507822A JP 50782294 A JP50782294 A JP 50782294A JP H08504567 A JPH08504567 A JP H08504567A
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-
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- A23N15/00—Machines or apparatus for other treatment of fruits or vegetables for human purposes; Machines or apparatus for topping or skinning flower bulbs
- A23N15/06—Devices for other treatment of fruit, e.g. marking, maturing, polishing
Abstract
(57)【要約】
ジャガイモや同様な生産物の皮剥き用又は整形用のローラ及びそのローラを備えた機械であって、そのローラ(8)が、被処理生産物(17)と接触するための研削面(13)を有する円筒形本体(14)を含む。ローラの製造を簡易にし、軟弱な生産物の処理を可能にするために、ローラ本体の研削而(13)は、研削面の周縁方向に相互に離間したいくつかの処理歯(16)を形成して軸方向に延びる溝(15)を有する。
Description
【発明の詳細な説明】
ジャガイモなどの生産物の皮剥き用又は整形用のローラ及び機械
本発明は、ジャガイモや同様な生産物の皮剥き機又は整形機用のローラであっ
て、皮剥き(peeling)又は整形(shaping)の間に、被処理生産
物と接触するための研削(grinding)面を有する実質的に円筒形の本体
からなるローラに関する。
本発明を、主にジャガイモの皮剥きに関して以下に説明するが、本発明は、他
の根菜類(例えばニンジン)、及び果物(例えばリンゴ)の皮剥きにも同様に応
用することができる。本発明はまた、例えばパリポテトボール及び整形すること
のできる他の生産物を整形するのに応用することもできる。
ジャガイモを回転する研削ローラに接触させ、このローラが皮を徐々に削り取
ることによってジャガイモの皮を機械的に剥くことは公知である。
例えば、本出願人のフインランド国特許出願第875,704号明細書(欧州
特許出願第88312298.8号明細書)は、ドラム型に配設された円筒形の
研削ローラからなる皮剥き機を開示している。皮剥きの間には研削ローラだけで
なくドラムもまた回転し、それにより、ジャガイモが効果的に転動して、皮で覆
われた面すべてが遅かれ早かれ研削ローラと接触する。
本出願人のフィンランド国特許第67,657号明細書(オランダ国特許出願
第8,402,277号明細書)は、それぞれが周縁溝を備え、共同作動可能な
輪郭形状をもつ2個の平行な研削ローラからなる皮剥き/整形機を開示している
。この一対の溝は、皮剥き処理後のジャガイモボール状物の出口開口部を形成し
ている。両方の研削ローラが同じ方向に異なる速度で回転して、それにより、ジ
ャガイモが繰り返し跳ね上げられ、皮で覆われた新たな表面がローラと接触する
。
従来技術の皮剥き機においては、研削ローラの研削面は、場合により周縁溝を
備えた滑らかな円筒形の本体に付与されたカーボランダム層によって形成され、
それにより、研削面が粗く、ふしこぶのある(knobby)ものになっている
。カーボランダム層は、通常、金属製の本体に接着される。
しかし、このような研削ローラの配設は或る種の欠点を伴う。その理由は、前
記のフィンランド国特許第67,657号明細書で示唆されているように、カー
ボランダム層の固着がかなり大規模な作業段階であり、接着剤の結合部が遅かれ
早かれ破損を起こしやすく、そのため、とりわけ皮剥きを比較的高速で実施する
と、カーボランダム層が部分的にローラ本体から剥離し、処理生産物の中に紛れ
るおそれがあるからである。もう一つの欠点は、カーボランダム製の研削層が引
裂き効果によってジャガイモの皮を剥き、この引裂き効果が、この皮剥き方法を
、より柔らかい果物、例えばリンゴやキュウリなどの皮剥き及び整形にとってい
くぶん不適当なものにしてしまうということである。
本発明の目的は、前記の欠点を回避し、より簡単な製造だけでなく、柔らかな
果物の皮剥きをも可能にする研削ローラを提供することにある。この目的は、研
削面の周縁方向に相互に離間したいくつかの皮剥き又は整形歯を形成し、軸方向
に延びる溝を、本体の研削面が有することを特徴とする、本発明による研削ロー
ラによって達成される。
本発明は、研削面に設けられた平行な溝によって、研削ローラの「ふしこぶの
ある」研削面を形成し、それにより、研削面が、生産物の皮剥きを、引裂き動作
としてではなく、切断動作として実施するという考案に基づく。したがって、研
削ローラの研削面をローラ本体と一体に形成することができ、その結果、高い回
転速度でさえ、表面が剥離する危険性はない。したがって、ローラの材料はプラ
スチックや軽金属などでもよい。加えて、この構成は、生産物をより優しく皮剥
きすることを可能にし、そのため、比較的柔らかな生産物の皮をも剥くことがで
きる。更なる利点は、処理された生産物の表面が、引き裂かれた場合の表面より
もかなり滑らかになることである。本発明による構成はまた、キュウリ、メロン
、冷凍野菜、氷などの立方片を整形することにより、丸いボール状物を作り出す
ことを可能にする。これは従来は不可能であった。
本発明はまた、ジャガイモや同様な生産物の皮剥き用又は整形用の皮剥き機で
あって、
フレームと、
フレームによって回転自在に支持され、相互に本質的に平行に、かつ相互に隣
接して配設された、生産物の皮剥き又は整形用の少なくとも2個の研削ローラと
、
研削ローラを回転させるための駆動装置とを含み、
前記研削ローラが実質的に円筒形の研削面を有している、皮剥き機に関する。
本発明の皮剥き機は、研削面の周縁方向に相互に離間したいくつかの皮剥き歯
又は整形歯を形成して軸方向に延びる溝を、少なくとも1個の研削ローラの研削
面が有することを特徴とする。この種の皮剥き機は、研削ローラに関して前記し
た利点を提供する。
以下、添付の図面を参照しながら本発明をさらに詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明による研削ローラを備えた皮剥き機を二つの異なる方
向から見た垂直方向図である。
図3は、本発明によるローラ対を示す平面図であり、図4は、図3のIV−I
V線断面図である。
図5は、図4に示すローラの研削面の一部を示す拡大図である。
図1及び図2に示す皮剥き機は、フィンランド国特許第67,657号明細書
に記載された構造であり、従って、その構造及び動作の以下の説明は簡潔にとど
める。
この皮剥き機は、垂直コンベヤ1と、一対の上部予備研削ローラ2と、二対の
下部研削ローラ3,4と、縦方向コンベヤ5とを含む。
上部ローラ対3は、大きなジャガイモを予め削るためのものである。ジャガイ
モはまず十分に削られた後、下部ローラ対4まで滑り落ち、このローラ対が、ジ
ャガイモを最終的なジャガイモボール状物に研削し、このボール状物がコンベヤ
5に滑り落ち、さらに出口6に達する。小さめのジャガイモは、第二の下部ロー
ラ対まで直接滑り落ちる。ボール状物の所望の大きさよりも小さなジャガイモな
らびに研削が不十分なジャガイモ及び割れたジャガイモは、廃棄トラフ7の中に
落ちる。
研削ローラ対3,4のそれぞれは、2個の研削ローラ8及び9からなる。これ
らのローラは、ローラの軸が相互に平行になり、両ローラ間に小さな隙間しか残
らないような距離だけ相互に離れるように、機械のフレームに回転自在に取り付
けられている。ローラは、両ローラを同じ方向に異なる速度で回転させるための
モータ(図示せず)に、適当な伝達装置を介して結合されている。
ローラは、断面が半円形の周縁溝11を有し、軸方向に相互に隣接して配設さ
れている。製造されることになるジャガイモボール状物と同じ大きさの円形の通
路12がローラ間にいくつか形成されるように、ローラ溝を相互に線状に一対に
配設する。
本発明によると、相互に離間した軸方向の溝15を研削ローラ本体14の研削
面に設け、皮剥ぎ歯16のリムを研削面に形成する。これらの溝は周縁溝11よ
りも半径方向に深いので、その結果、周縁溝は、ローラの縦方向に延びる鋭い半
円形の研削エッジ16aを形成する。
好ましい実施態様によると、軸面に関して角度B(例えば6゜)を形成する平
面Aに溝15を設ける。傾斜角は、回転方向の歯の前方側の縦方向研削エッジ1
6aが切断エッジを形成するように選択される。
ローラ対は次のように作動する。
皮つきのジャガイモ17がローラの間に落ちると、ローラ8は、そのジャガイ
モを持ち上げようとする最初の研削作用をジャガイモに与え、ローラ9は、その
ジャガイモを下方へに押そうとする第二の研削作用をジャガイモに与える。この
ため、ジャガイモは、その重心を中心に回転させられ、その結果、より高速で回
転するローラ9が、回転するジャガイモをすべての側而において削る。ジャガイ
モが所望の大きさの丸いジャガイモボール状物17’に削られると、そのボール
状物は通路12を通って落下する。
図面及びそれに関する説明は、本発明の概念を説明するためのものに過ぎない
。研削ローラ及び皮剥き機は、それらの詳細な点に関して、請求の範囲内で変更
することもできる。したがって、必要ならば、他の形態に設けられた溝を使用し
てもよく、また、溝の傾斜角をより大きく又はより小さくしてもよく、おそらく
はゼロにしてもよい。特定の場合には、ローラ対の研削ローラの一方のみを本発
明の構成にし、他方の、回転速度の遅い方の研削ローラには従来の研削面を設け
ることが適切であるかもしれない。本発明による研削ローラは、ドラム型皮剥き
機においてさえ、有利に使用することができる。ある特定の機械では、一方のロ
ーラを2,800rpmで回転させ、他方のローラを230rpmで回転させた
。回転速度は、皮剥き及び/又は整形の対象となる生産物の種類に応じて変える
こ
とができる。「軸方向に延びる」とはまた、例えば、特定の場合に有利な結果を
もたらすことのできる、ローラの研削面に設けられたらせん形の溝をも含むもの
とする。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項
【提出日】1994年1月20日
【補正内容】
請求の範囲
1.ジャガイモや同様な生産物の皮剥き用又は整形用の機械用であり、皮剥き又
は整形の間に被処理生産物(17)と接触するための研削面(13)を有する実
質的に円筒形の本体(14)からなるローラ(8)であって、そのローラ(8)
の本体(14)が、軸方向に相互に隣接して配設された周縁溝(11)を含むロ
ーラにおいて、
研削面の周縁方向に相互に離間したいくつかの皮剥き又は整形歯(16)を形成
して、半径方向内側に延びる開口軸方向溝(15)を本体(14)の研削面(1
3)が有し、
前記の歯が研削而(13)において鋭い縦方向エッジ(16a)を形成し、そし
て
軸方向に延びる溝(15)がローラの半径方向において周縁溝(11)よりも深
い
ことを特徴とするローラ。
2.軸方向に延びる溝(15)を本体(14)に設けることを特徴とする請求項
1に記載のローラ。
3.軸方向に延びる溝(15)のそれぞれが、本体(14)の中心線から偏向し
た面Aに配設され、その結果、ローラ(8)の回転方向の歯(16)の前方側の
エッジ(16a)が切断エッジを形成している請求項1項又は2に記載のローラ
。
4.ジャガイモや同様な生産物の皮剥き又は整形用で、
フレーム(10)と、
フレームによって回転自在に支持され、相互に本質的に平行に、かつ相互に隣
接して配設された、生産物(17)の皮剥き又は整形用の少なくとも2個の研削
ローラ(8,9)と、
研削ローラを回転させるための駆動装置とを有し、
前記研削ローラが実質的に円筒形の研削面(13)を有し、そして前記ローラ
(8)の本体(14)が、軸方向に相互に隣接して配設された周縁溝(11)を
含む機械であって、
研削面の周縁方向に相互に離間したいくつかの皮剥き又は整形歯(16)を形成
して、半径方向内側に延びる開口軸方向溝(15)を、少なくとも1個の研削ロ
ーラ(8)の研削面(13)が有し、
前記の歯が研削面(13)において鋭い縦方向エッジ(16a)を形成し、そし
て
研削ローラ(8)の軸方向に延びる溝(15)がローラの半径方向において周縁
溝(11)よりも深い
ことを特徴とする機械。
5.軸方向に延びる溝(15)が本体(14)に設けられることを特徴とする請
求項4に記載の機械。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY,
CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H
U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,MG,MN
,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,
SD,SE,SK,UA,US,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.ジャガイモや同様な生産物の皮剥き用又は整形用の機械用であり、皮剥き又 は整形の間に被処理生産物(17)と接触するための研削面(13)を有する実 質的に円筒形の本体(14)からなるローラ(8)であって、 研削面の周縁方向に相互に離間したいくつかの皮剥き又は整形歯(16)を形成 して軸方向に延びる溝(15)を本体(14)の研削面(13)が有することを 特徴とするローラ。 2.軸方向に延びる溝(15)を本体(14)に設け、研削面(13)において 鋭い縦方向のエッジ(16a)を形成していることを特徴とする請求項1に記載 のローラ。 3.ローラ(8)の本体(14)が、軸方向に相互に隣接して配設された周縁溝 (11)を含み、軸方向に延びる溝(15)がローラの半径方向において周縁溝 (11)よりも深いことを特徴とする請求項1又は2に記載のローラ。 4.軸方向に延びる溝(15)のそれぞれが、本体(14)の中心線から偏向し た面Aに配設され、その結果、ローラ(8)の回転方向の歯(16)の前方側の エッジ(16a)が切断エッジを形成している請求項1〜3のいずれか一項に記 載のローラ。 5.ジャガイモや同様な生産物の皮剥き又は整形用で、 フレーム(10)と、 フレームによって回転自在に支持され、相互に本質的に平行に、かつ相互に隣 接して配設された、生産物(17)の皮剥き又は整形用の少なくとも2個の研削 ローラ(8,9)と、 研削ローラを回転させるための駆動装置とを有し、 前記研削ローラが実質的に円筒形の研削面(13)を有している機械であって 、 研削面の周縁方向に相互に離間したいくつかの皮剥き又は整形歯(16)を形 成して軸方向に延びる溝(15)を、少なくとも1個の研削ローラ(8)の研削 面(13)が含むことを特徴とする機械。 6.軸方向に延びる溝(15)が本体(14)に設けられ、研削面(13)との 間で鋭い縦方向のエッジ(16a)を形成していることを特徴とする請求項5に 記載の機械。 7.ローラ(8)の円筒形の本体(14)が、軸方向に相互に隣接して配設され た周縁溝(11)を含み、研削ローラ(8)の軸方向に延びる溝(15)が、ロ ーラの半径方向において周縁溝(11)よりも深いことを特徴とする請求項5に 記載の機械。
Applications Claiming Priority (3)
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