JPH08504332A - 組重ね式複製連鎖反応を用いる核酸の標的セグメントの増幅の改良方法 - Google Patents

組重ね式複製連鎖反応を用いる核酸の標的セグメントの増幅の改良方法

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JPH08504332A
JPH08504332A JP6514246A JP51424694A JPH08504332A JP H08504332 A JPH08504332 A JP H08504332A JP 6514246 A JP6514246 A JP 6514246A JP 51424694 A JP51424694 A JP 51424694A JP H08504332 A JPH08504332 A JP H08504332A
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ジエンセン,マーク・アントン
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イー・アイ・デユポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 開示された方法に従って外部及び内部の両方のプライマー・セットのアニーリング時間及び濃度を制御することにより、反応混合物容器から外部プライマーを減少させることなく又は除去することなく1つの反応混合物容器中でDNAの標的部分の高度に特異的でかつ効率的な増幅が達成できる、DNAの標的部分の組重ね式複製連鎖反応(PCR)増幅を行う改良方法。

Description

【発明の詳細な説明】 組重ね式複製連鎖反応を用いる核酸の 標的セグメントの増幅の改良方法発明の分野 本発明は核酸の標的セグメントの複製連鎖反応増幅を行う改良方法に関し、開 示された方法に従って外部及び内部(組重ね式)のプライマーの濃度並びに第1 及び第2段階のアニーリング時間を操作することにより、核酸の標的セグメント の高度に特異的でかつ効率的な増幅を1つの反応器中で達成できる。該方法はプ ライマーを減少させることなく又は除去することなく外部プライマーの全量が増 幅の第2段階中維持されることを特徴とする。本出願人は食物中の微生物汚染物 質の迅速な同定のための高感度アッセイの方法を具体化した。発明の背 景 米国特許第4,683,202号及び同第4,683,195号明細書には、 複製連鎖反応又はPCRとして知られている方法で核酸配列を増幅しそして検出 する方法が記載されている。PCR法は3つの基本的工程からなる:1)高温下 における鋳型鎖の変性;2)注目の配列の3’末端で鋳型DNAに対してオリゴ ヌクレオチド・プライマーをハイブリッド形成させる温度におけるアニーリング ;及び3)ヌクレオチド三リン酸の存在下での耐熱性ポリメラーゼによる、所望 の鋳型配列を複製するためのプライマーの3’末端からの伸長。いずれのサイク ルのプライマー伸長産物もその後のサイクルで複製のための鋳型となりそして 標的配列が指数関数的に増幅されるようなサイクル方式で工程1〜3が繰り返さ れる。 また米国特許第4,683,202号明細書は第1のプライマー・セットで増 幅されたDNA配列内に含まれるより小さなDNA配列を増幅するために第2の プライマー・セットを用いるPCRの段階的方法を特許請求している。 数多くの刊行物でPCRの最適化が考えられている(PCR Protoco ls,A Guide to Methods and Applicatio ns,Innis M.A.,Gelfand D.H.,Sninsky,J .J.,and White,T.J.eds.,Academic,NY,1 990;Linz,U,Delling,U.and Rubsamen−Wa igmann,H.,J.Clin.Chem.Clin.Biochem., 28,5,1990;Rychlik,W.,Spencer,W.J.,an d Rhoads,R.E.,Nucl.Acids Res.,18,640 9,1990;Wu,D.Y.,Uggozoli,L.,Pal,B.K., Qian,J.,and Wallace,R.B.,DNA Cell Bi ol.,10,.233,1991)。緩衝液、マグネシウム、ヌクレオチド三 リン酸、プライマー及びDNAポリメラーゼ濃度並びにサイクル中に用いられる 時間及び温度の選択について指針が示されている。プライマー間の高二次構造又 は相補性を回避するためのプライマー配列の最適な選択について特に強調がなさ れている。また増幅の収率及び選択性を最大にするためのプライマーアニーリン グ温度の最適な選択についても強調がなされている。しかし、増幅の選択性及び 収 率に対するプライマー濃度及びアニーリング温度の影響については記載されてい ない。 組重ね式PCRは、非標識DNA増幅からのバックグランドを減少させる一方 、標識DNAの検出感度を少なくとも二桁の大きさだけ増大させることが示され てきている(Garson,J.A.,Tedder,R.S.,Briggs ,M.,Tuke,P.,Glazebrook,J.A.,Trute,A. ,Parker,D.,Barbara,J.A.,Contreras,M. ,and Aloysius,S.,Lancet,335,1419,199 0;Porter−Jordan,K.,Rosenberg,E.I.,Ke iser,J.F.,Gross,J.D.,Ross,A.M.,Nasim ,S., and Garrett,C.T.,J.Med.Virol.,3 0,85,1990)。組重ね式PCRを有効に行うためには、内部プライマー のみが第2段階でDNAを増幅するように外部プライマー・セットの増幅を第1 段階後に終了させることが必要である。第2段階への外部プライマーのキャリオ ーバーを低減させるために、従来は第1段階産物を希釈するか(Rimstad ,E.,Hornes,E.,Olsvik,O.,and Hyllseth ,B.,J.Clin.Microbiol.,28,2275,1990)、 或いはそれの少量の画分(2〜10%)だけを第2段階反応混合物に添加してい る(Welch,D.,Lee,C.H.,and Larsen,S.H., Appl.Env.Microbiol,56,2494,1990)。 Gyllensten,U.B.及びErlich,H.A.,Proc.N atl.Acad.Sci.,85,7652,1988,に はプライマー対の一方が通常濃度の五十分の一又は百分の一で存在する非対称増 幅が記載されている。十分なサイクルを行うことにより低濃度で存在するプライ マーが減少するため、残りのプライマーから作出されるDNAがその後のサイク ルで選択的に富むことになる。該プライマー減少方法は第1段階プライマーを減 少させるのに必要なサイクル数が最初に存在する鋳型DNA濃度に依存するとい う欠点を有する。最初に低濃度のサンプルDNAが存在する状況下では、必要な サイクル数はかなり大きくなるので(30〜40)、該方法は1段階当たり低サ イクル数(20〜25)に依存する組重ね法に最適ではない。 五十嵐ら,欧州特許出願公開第049610号公報は、組重ね式PCRの第1 段階での低減されたプライマー濃度によりバックグランド増幅に対する優れた標 的が生じるアッセイを特許請求している。低減された第1段階プライマー濃度は この発明中で記載されている動力学的に制御された方法における不可欠部分であ る。しかし、五十嵐らの組重ねプロトコルは少なくとも3つの点で本発明の方法 と異なっている。1)低減されたプライマー濃度と協調した増大アニーリング時 間が第1段階において増幅の高効率を得るために必須であることを、本発明の方 法は例証している。五十嵐らでは両段階において一定のアニーリング時間で操作 している。2)各々のプライマー/鋳型組み合わせのアニーリング動力学に基づ いてプライマー濃度及びアニーリング時間を選択しなければならないことを、本 発明の方法は例証している。五十嵐らには本願の特許請求された改良を最大にす るための最適増幅条件に到達する方法が開示されていない。3)五十嵐らは増幅 の第1段階の産物のわずかに10%だけを第2段階に用いているのに対して、本 発明の方法では第1段階の 全産物を第2段階に用いている。 Yourno,PCR Methods and Applications ,2,60,1992,には単一段階増幅よりも約100倍高感度である、単一 の閉じた増幅チューブ内での組重ね式PCR法が記載されている。この方法では 、第2段階のプライマー及び反応混合物を温度循環液体上に位置するチューブの 冷却部分の高融点アガロースに閉じ込めてこれらを第1段階増幅から隔離してお く。第2段階の前にチューブを遠心させてアガロースを温度循環部分に下降させ 、そこでアガロースを熔融させてそして第2段階試薬を放出させている。またY ournoでは数倍低減した第1段階プライマー濃度で操作している。さらに、 この明細書には第1及び第2段階における一定のアニーリング時間が教示されて いるが;各段階における各プライマーの増幅効率については考慮がなされてなく ;そして増幅条件を操作するためのいかなる動力学的モデルも開示されてなく結 果として組重ね法の最適な実施も開示されていない。 Erlich,H.A.,Gelfand D.及びSninski,J.J .,Science,252,1643,1991,には両方のプライマー対を 最初に存在させ、そして増幅過程中に反応混合物の操作が不要であり、それによ りサンプル交差汚染の危険を低減する「ドロップ−イン(drop−in)、ド ロップ−アウト(drop−out)」組重ねが記載されている。外部プライマ ー・セットは内部セットよりも長いか或いはより高いGC含量を有する。さらに 、それは外部プライマー・セットの伸長産物が内部プライマー伸長産物よりも相 当長いか或いはより高いGC含量を有することを意味する。第1段階で十分に高 いア ニーリング及び変性温度を用いる場合には、内部プライマーのアニーリングが防 止される一方、外部プライマーのアニーリング、伸長及び変性が進行する。内部 プライマーのアニーリングを可能とし、外部プライマー伸長産物の変性を防止す るために、第2段階でアニーリング及び変性温度を低下させる。従って、内部プ ライマーは第2段階で低下アニーリング温度で進行して「ドロップ−イン」し、 そして外部プライマー増幅は低下変性温度で「ドロップ−アウト」する。あるい は、非対称増幅と類似の方法により第1段階で外部プライマーを減少させて外部 プライマーを「ドロップ−アウト」させることができる。低下変性温度で「ドロ ップ−アウト」させたプライマーの一般的な利用性及び効果は記載されていない 。 DNAに対するオリドヌクレオチド・プローブのアニーリング及びゲノムDN Aの変性鎖の再アニーリングが研究されてきており(Britten,R.J. ,and Kohne,D.E.,Science,161,529,1968 ,Wetmur,J.G.,J Molec.Biol.,31,329,19 68,Young,B.D.and Paul J.,Biochem J., 135,573,1973)、そして二次であると記載されている。そのような 速度モデルは、検出目的のためのアフィニティー捕捉に関与する研究におけるD NA濃度及び接触時間の関数としてのハイブリッド形成効率を企画している(W ood,T.G.及び Lingel J.B.,J.Biol.Chem., 252,457,1977;and Mc Mahon,M.E.,欧州特許出 願公開第90104413.1号公報)。しかし、プライマー・アニーリング動 力学はPCRによる遺伝子増幅の設計及び制御にお いて認識されている変数ではない。 本発明は外部プライマーを希釈するか、減少させるか或いはさもなければ除去 する必要がなく、組重ねの第1段階の全産物を第2段階に用いる組重ね式PCR を行う方法である。各段階での鋳型に対するプライマー・アニーリングの速度を 単に制御するだけで、第1段階における外部プライマーの効率的で選択的な増幅 並びに第2段階におけるそれらのドロップ−アウト(脱落)を本出願人らは達成 した。各々のプライマー及び鋳型に関して独立にパラメーターを求める本出願人 らの二次動力学的モデルの予測に従って第1及び第2段階におけるプライマー濃 度及びアニーリング時間を注意深く選択しそして制御することにより、アニーリ ング動力学が操作される。 外部プライマーをドロップ−アウトする、動力学的に制御された本出願人の方 法は以下の点で既存の技術から識別できそして有利である。1)組重ね段階を通 じてプライマー・アニーリング温度を変える必要がない;2)いずれかの所望の サイクル数の後に第2段階を活性化できる。3)該方法は出発核酸濃度と無関係 であり、そしてプライマー伸長産物の相対サイズとも無関係である。1つの反応 容器内で該方法を行うことができる。 上述した本出願人の組重ね増幅方法は、分析、診断又は遺伝子クローニングの 目的で核酸の特定セグメントを複製するいずれの方法にも使用できることが企画 されているが、本発明は本願により食物中の微生物汚染物質の同定のための高感 度法において具体化されてきた。特に本出願人の食物診断方法学では第1段階で 注目されている各々の個々の微生物に関して、その微生物に関して診断的な、D NAのランダムで特異的な セグメントを同定する必要がある。この診断的な核酸セグメントを同定しそして 得るために、Nucleic Acid Research,Vol.18,N o.22,pp.6531−35,Williamsら及び米国特許第5,12 6,239号明細書(1992),イーアイ デュポン ドウ ヌムール アン ド カンパニーに記載されているように、1本鎖プライマーRAPD(ランダム に増幅された多型性DNA)分析を用いて注目されている各微生物から1群の多 型性マーカーを作出する。各微生物からのRAPD群を他の微生物から同様に作 出したRAPD群と比較し、そして注目されている各微生物に特異的なRAPD マーカーを選択する。次に特異的なマーカーを単離し、増幅しそして配列決定す る。次に各マーカーに対する外部プライマー及び内部プライマーを作ることがで きる。これらプライマーはRAPDマーカー内の配列セグメントを含むであろう し、そしてプライマーの内部セットは核酸の標的部分の3’末端に相補的であろ う。次に本出願人の改良組重ね式PCR増幅法で、これら外部及び内部組重ね式 プライマーを食物サンプルに使用すると、例えば微生物汚染物質の高感度で、迅 速でかつ正確な同定が可能になる。 微生物食物汚染物質を同定するために組重ね式PCR技術を用いる他の方法が 公知である。しかし、これら方法のいずれも、増幅の各段階におけるプライマー 濃度及びアニーリング時間を操作して診断的な核酸標的の高効率増幅を達成する 本出願人の改良組重ね式PCRを使用していない(Olive,M.D.,J. Clin.Microbiol.,27,261,1989;Wilson,I .G.,Cooper,J.E.and Gilmour,A.,Appl.E nv.Microb iol.,57,1793,1991;Furrer,B.,Candrian ,U.,Hoefelein,C.,and Luethy,J.,J.App l.Bact.,70,372,1991)。発明の概要 本出願人はサンプル核酸反応混合物から核酸の標的セグメントを選択的に増幅 する組重ね式複製連鎖反応を行う改良方法を提供する。該方法では、第1段階で 外部プライマー対に隣接した核酸セグメントを増幅しそして第2段階で内部又は 組重ね式プライマー対に隣接した核酸標的セグメントを増幅する。改良には第1 及び第2段階で外部及び内部プライマーの濃度及びアニーリング時間を制御する ことにより、第2段階中に核酸の標的セグメントを選択的に増幅する方法が含ま れる。該方法は該反応混合物から外部プライマーを減少させることなく又は除去 することなく第1段階反応混合物の全容量が第2段階に用いられることを特徴と する。改良方法は以下の工程を含んでなる: 外部プライマー対を核酸反応混合物に添加してP011で表される該外部プライ マーの濃度を達成し; 各サイクルにおいてt1で表されるアニーリング時間で複製連鎖反応を繰り返 し行い; 内部(組重ね)プライマー対を核酸反応混合物に添加してP022で表される該 内部プライマーの濃度を達成し;そして 各サイクルにおいてt2で表されるアニーリング時間で複製連鎖反応を繰り返 し行う; ここでP011、t1、P022及びt2は次式に従って選択される、 εmax 1(1−exp-(k1P011t1))>0.4 εmax 2(1−exp-(k2P022t2))>0.4 εmax 1(1−exp(-k1P012t2))<1/5εmax 2(1−exp(-k2P022t2)) 式中、 P011は第1段階における各外部プライマーの濃度であり; P022は第2段階における各内部プライマーの濃度であり; P012は第2段階における各外部プライマーの濃度であり; t1は第1段階におけるアニーリング時間であり; t2は第2段階におけるアニーリング時間であり; k1は外部プライマーから伸長産物を形成する二次速度定数であり; k2は内部プライマーから伸長産物を形成する二次速度定数であり; εmax 1は1サイクル当たりの外部プライマーの最大伸長であり;そして εmax 2は1サイクル当たりの内部プライマーの最大伸長である。図面の簡単な説明 図1はプライマー33−17−6及び33−17−3(表2)を用いたネズミ チフス菌(Salmonella typhimurium)DNAの10及び 28サイクルPCR増幅を比較する。サンプル1〜6はDNAの連続的な10倍 希釈液であり、最も高濃度のサンプルは生存細胞数に基づいて1ミリリットル当 たりゲノムDNAの5 x 108のコピーである。サンプル7はサルモネラ( Salmonella)DNAを用いない対照である。 図2はプライマー15−A2及び15−L(表2)を用いた大腸菌(E .Coli)DNAの8及び27サイクルPCR増幅を比較する。サンプル1〜 6はDNAの連続的な10倍希釈液であり、最も高濃度のサンプルは生存細胞数 に基づいて1ミリリットル当たりゲノムDNAの2 x 109のコピーである 。サンプル7は大腸菌(E.Coli)DNAを用いない対照である。 図3は種々のプライマー濃度及びアニーリング時間におけるプライマー33− 17−3及び33−17−6(表2)を用いたネズミチフス菌(Salmone lla typhimurium)DNAの増幅を比較する。図1と同一のサン プルを用いた。 図4は図3及び表3のデータから得られたプライマー濃度とアニーリング時間 の積に対する1段階当たりの増幅効率のプロットである。またデータに対する動 力学的モデルの最適適合(fit)が認められる。 図5は種々のプライマー濃度及びアニーリング時間におけるプライマー33− 17−1.5及び33−17−5.8(表2)を用いたネズミチフス菌(Sal monella typhimurium)DNAの増幅を比較する。図1と同 一のサンプルを用いた。 図6は図5及び表4のデータから得られたプライマー濃度とアニーリング時間 の積に対する1段階当たりの増幅効率のプロットである。またデータに対する動 力学的モデルの最適適合が認められる。 図7は種々のプライマー濃度及びアニーリング時間におけるプライマー15− A2及び15−L(表2)を用いた大腸菌(E.Coli)DNAの増幅を比較 する。サンプル1〜6はDNAの連続的な10倍希釈液であり、最も高濃度のサ ンプルは生存細胞数に基づいて1ミリリットル当たりゲノムDNAの2 x 1 09のコピーである。サンプル7は 大腸菌(E.Coli)DNAを用いない対照である。 図8は図7及び表5のデータから得られたプライマー濃度とアニーリング時間 の積に対する1段階当たりの増幅効率のプロットである。またデータに対する動 力学的モデルの最適適合が認められる。 図9は図1に記載されているサルモネラ(Salmonella)DNAサン プルを使用して外部プライマー33−17−3及び33−17−6並びに内部プ ライマー33−17−9及び33−17−12aを用いた動力学的に制御された 組重ねを例証する。各段階を分離した場合、2つの段階を併合した場合並びに第 1段階を連続して2回行った場合の結果を示す。 図10は図1に記載されているサルモネラ(Salmonella)DNAサ ンプルを使用して外部プライマー33−17−1.5及び33−17−5.8並 びに内部プライマー33−17−3及び33−17−6を用いた動力学的に制御 された組重ねを例証する。各段階を分離した場合、2つの段階を併合した場合並 びに第1段階を連続して2回行った場合の結果を示す。 図11は図2に記載されている大腸菌(E.Coli)DNAサンプルを使用 して外部プライマー15−A2及び15−L並びに内部プライマー15−G及び 15−Yを用いた動力学的に制御された組重ねを例証する。各段階を分離した場 合、2つの段階を併合した場合並びに第1段階を連続して2回行った場合の結果 を示す。 図12は表6に列挙されている食物サンプルに適用した動力学的に制御された 組重ねの結果を示す。外部プライマー対は33−23−1.5及び33−23− 5.8であり、そして内部プライマー対は33−23 −3及び33−23−6であった。 図13は任意の12マー(mer)プライマーCN03を用いたサルモネラ( Salmonella)ゲノムDNAのパネルの増幅で得られたRAPDパター ンを示す。 図14は任意の12マー(mer)プライマーCN03を用いた非サルモネラ (non−Salmonella)ゲノムDNAのパネルの増幅で得られたRA PDパターンを示す。詳細な説明 以下の述語は本願の目的においては後述の意味を有するものと意図される。 「組重ね式複製連鎖反応(nested polymerase chain reaction)」は、核酸の特定の第1セグメントに隣接した「外部(o uter)」プライマーの対を第1段階で第1セグメントを複製するのに使用し ;次いで第2段階で「内部(inner)」又は「組重ね式(nested)」 プライマーの第2の対を第1セグメント内に含まれている核酸のより小さな「標 的(target)」セグメントを複製するのに使用する段階的な複製連鎖反応 プロセスをいう。内部又は組重ね式プライマーはその標的核酸に隣接するであろ う。「隣接したプライマー(フランキングプライマー)(flanking p rimer)」はPCRプロセス中に重合されそして増幅される2本鎖核酸セグ メントの3’末端部分のセグメントに相補的なプライマーを記述するのに用いら れる。複製連鎖反応(PCR)及び組重ね式(nested)PCR法は米国特 許第4,683,202号明細書に開示されているが、これは引用されて本明細 書に組み込まれる。本出願人は2つ のプライマー及び組重ねの2つの段階を用いる本発明の改良組重ね式PCR法を 具体化したが、本発明の方法は組重ねの3つ又はもっと多い段階を用いる方法に も等しく適用可能である。バックグランドを超える標的の増幅のさらなる選択性 が要求される場合には組重ねの2段階以上が重要になり得るであろう。また、組 重ねの第1段階の終了後に内部組重ね式プライマー・セットを反応混合物に添加 する本発明の組重ね式PCR法も具体化された。しかしまた、反応の第1段階の 前にプライマーの両方のセットを反応混合物に添加しそして温度サイクル(te mperature cycler)の開始後に試薬を添加しないか或いは混合 物から除去しない、選択的でかつ高効率の動力学的に制御された組重ね式増幅を 達成する本出願人の方法も実施できる。この「動力学的に制御された非中断(k inetically controlled uninterrupted) 」組重ね法は従来技術に記載されている「ドロップ−イン ドロップ−アウト」 組重ね法と同様の方法で実施でき、増幅中に増幅反応チューブを開ける必要がな いため、サンプル交差汚染の機会が減少する。本出願人の「動力学的に制御され た非中断」組重ねは、本発明の動力学的モデルに従いプライマー濃度及びアニー リング時間を操作することにより、そしてプライマーの減少或いは変性温度の変 動によるのではなく、プライマー対の活性又は失活が達成される点で「ドロップ −イン ドロップ−アウト 組重ね」と異なる。 非中断の動力学的に制御された組重ねの例として、誰でも以下の改変を加えて 本明細書中に具体化された方法を実施できるであろう。 1)外部プライマーは内部セットよりもより長いか或いはより高いGC含量を有 しなければならない。2)第1段階のアニーリング温度は外部 プライマーが効率的にアニーリングするが内部プライマーがアニーリングしない ような十分に高い温度でなければならない。3)第2段階のアニーリング温度は 内部プライマーが効率的にアニーリングできるような十分に低い温度でなければ ならない。4)動力学的パラメータεmax 1,k1,εmax 2及びk2は2つのアニ ーリング温度で求めなければならない。そして5)全ての動力学的な観点から第 2段階における第1段階アニーリング温度と第2段階アニーリング温度との間で 温度サイクルが費やす時間を外部プライマーに適用されるアニーリング時間に加 えなければならない。「動力学的に制御された非中断組重ね」の制御式は以下の ようになる。 εmax 1(T1)(1−exp-(k1(T1)P01t1))>0.4 εmax 2(T2)(1−exp-(k2(T2)P02t2))>0.4 εmax 1(T2)(1−exp-(k1(T2)P01(t2+△t)))< 1/5 εmax 2(T2)(1−exp-(k2(T2)p02t2)) 式中、 P01は外部プライマーの濃度であり; P02は内部(組重ね式)プライマーの濃度であり; T1は第1段階アニーリング温度であり; T2は第2段階アニーリング温度であり; k1(T1)、k1(T2)、εmax1(T1)、εmax1(T2)、εmax2(T2)、 k2(T2)は所定のアニーリング温度で求めたアニーリング動力学的パラメータ であり;△tは第2段階における2つのアニーリング温度の間で温度サイクルが 費やす時間である。 この改変方法では、内部プライマーを物理的に添加するよりもむしろ アニーリング温度を下降させて内部プライマーを第2段階の前に導入する。 「増幅(amplify)」又は「選択的な増幅(selectively amplify)」により本出願人は核酸の標的配列の少なくとも100のファ クターだけの増加並びにバックグランドDNA濃度に対して標的DNA濃度の少 なくとも100のファクターだけの豊富化を意味する。 「サンプル核酸混合物(sample nucleic acid mixt ure)」により本出願人はいずれかの植物、動物、酵母、微生物又はウイルス 生物を包含するいずれかの生息給源に由来する核酸或いは核酸を含むいずれかの その部分を包含する;生物のいずれかの個体群、菌株、菌種又は属からの核酸及 びその混合物を含むサンプルを意味する。例えばネズミチフス菌(Salmon ella typhimurium)及びウシからのDNAからなるサンプル中 に含まれているサルモネラ(Salmonella)属中のゲノムDNAのセグ メントの増幅に該方法は適用できる。他の例としては、飲料、食物を含むサンプ ル中のリステリア・モノシトゲネス菌(Listeria monocytog enes)種もしくはリステリア(Listeria)属又はブドウ球菌(St aphylococcus aureus)種又は大腸菌(E.Coli)種も しくは腸管毒性大腸菌(E.Coli)亜種、及び他の微生物内の配列の検出が 挙げられる。また本発明は特に環境サンプル、例えば水、土壌又は植物サンプル 、からの核酸を増幅してそれらの中に存在するかもしれない微生物の存在を検出 するのにも好適である。さらに本発明は診断又は法医学の目的のために原核生物 、真核生物 又は細菌細胞の核酸の増幅にも適用できる。これら種類の生物給源の典型例には 血液、尿、組織、精液、細菌及び毛髪を含むヒト又は動物サンプルが含まれる。動力学的モデル PCRにおけるアニーリング動力学の記述に近似する数学モデルが開発された (式1)。鋳型DNA鎖に対するプライマーのハイブリッド形成は二次動力学的 プロセスとしてモデル化された。二次動力学は一本鎖DNAに対するRNA又は DNAプローブのアニーリング並びに変性二本鎖DNAの再アニーリングを正確 に記述する(Young,B.D and Paul J.,Biochem J.,135,573,1973 and Britten,R.J.,and Kohne,D.E.,Science,161,529,1968)。従っ て、アニーリング速度は次式で示される。 式中、Hは鋳型DNAにハイブリッド形成したプライマーの濃度であり、Dはハ イブリッド形成しない鋳型の濃度であり、Pはハイブリッド形成しないプライマ ーの濃度であり、tは時間であり、そしてkは二次速度定数である。PCR反応 では、反対側の鎖にアニーリングする2つのプライマーが存在するためこの表示 は近似となる。従って、PCRに関して、式1に表されるアニーリング速度は2 つのプライマーのアニーリング速度の合計か或いは2つのアニーリング速度のう ちの遅い方のいずれかとみなすことができる。 PCRにおいては、変性工程後、アニーリング温度に到達するとハイ ブリッド形成プロセスが開始される。従って、初期状態は次式のように表される 。 t=0,H=0で (2) 組重ね式PCRの特定方法では外部プライマー対の減少が要求される(Erl ich,H.A.,Gelfand,D.,and Sninsky,J.J. ,Science,252,1643,1991)。対照的に、外部プライマー を減少することなく本発明の方法は最良に働き、そして組重ね式増幅の第2段階 への推移に伴い、外部プライマーのコピー数は伸長産物のコピー数より相当多く なる。従って、本発明の動力学的制御方法の間中プライマーは過剰である。その 結果、式1のプライマー濃度は増幅反応の開始時に添加された当初のプライマー 濃度と等しい定数であるとみなすことができる。従って、P=P0となる。最後 に、ハイブリッド形成したそしてハイブリッド形成しない鋳型の濃度の合計はサ イクルのアニーリング・セグメントの開始時の全鋳型DNA濃度に等しい。 H+D=D0 (3) 式及び初期条件1〜3を解くと次式が与えられる。 H/D0=α=(1−exp−(k P0t)) (4) 式4には、サイクルのアニーリング・セグメントにおいては鋳型にハイブリッ ド形成したプライマーの濃度はゼロで開始し、そして時間tが経過(増大)する につれて全鋳型DNA濃度に漸近的に近づくことが記述されている。ハイブリッ ド形成の終了に近づく速度は、異なるプライマー配列、プライマーの長さ、アニ ーリング温度、塩濃度及び鋳型DNAの起源により異なる1つの固有パラメータ kで支配される。唯一の制 御変数はP0t、プライマー濃度とアニーリング時間の積である。変数の組み合 わせの積が等しい限り、プライマー濃度とアニーリング時間の異なる組み合わせ が同一の結果を達成できることは明白である。 本発明で推薦されている動力学的制御中、PCRプロセスの律速段階は鋳型に 対するプライマーのアニーリングの速度であると仮定されている。すなわち、T aqポリメラーゼ酵素(又は他の重合酵素)が反応混合物内で、鋳型にアニーリ ングしたすべてのプライマーを完全に伸長させるのに十分な活性を有すると仮定 されている。産物が高濃度に達する増幅の非常に後期の段階ではこの仮定は破れ る。しかし、実際上の観点からこの後期は本発明の動力学的に制御された組重ね 式プロセスの設計においては無視できる。従って、この仮定によればPCRのN サイクルにわたる増幅度は次式で与えられる。 A=(1+α)N (5) 式中、AはPCRの終了時の伸長産物のモル濃度を最初に存在する鋳型DNAの モル濃度で割ったものとして定義された増幅度である。コピー数(copies )/mlで表されるDNA濃度もAと同一の値となる。式5は、すべてのアニー リングしたプライマーが増幅の各サイクルで伸長され、そして最終増幅は各サイ クルで作られた伸長産物の合計であることを明白に示している。サイクルNの伸 長産物はサイクルN+1の鋳型となる。 式5への1つの最終的な追加はモデルの現実のデータに対する適合性を改良す る。 A=(1+E)N (6) E=εmaxα 式中、εmaxは1サイクル当たりの最大効率を表し、その値は0及び1の間であ る。 1サイクル中で伸長産物を作る鋳型分子の部分は部分εmaxを超えることがで きない。このモデルを有効利用するにはこの制限の物理的解釈は必要ではない。 示唆されたモデルに従い、所定のプライマー/鋳型系に関してパラメータ値εmax 及びKを一旦知れば、1サイクル当たり及びいずれかのサイクル数にわたる 増幅効率はプライマー濃度及びアニーリング時間から予測できる。この予測可能 性により、誰でも本発明の組重ね法に用いる各段階での外部及び内部組重ね濃度 及びアニーリング時間を最適に選択できる。 Wuら(Wu,D.Y.,Ugozzoli,L.,Pal,B.K.,Qu ian,J.,and Wallace,R.B.,DNA Cell Bio l.,10,233,1991)はPCRに関する最適アニーリング温度がプラ イマー及びその相補的オリゴヌクレオチドの融点より高いことを認めた。PCR の間中、プライマーが鋳型に完全にはアニーリングしないで、むしろ酵素がその 3’末端を伸長させるのに十分な配向性でプライマーが鋳型に近づくことを彼ら は示唆している。プライマー伸長産物はアニーリング温度より高い融点を有し、 そしてハイブリッド形成はその温度で終了する。式4及び6のモデルはWuらが 提唱したメカニズムを説明する。Taqポリメラーゼによる鋳型の伸長を可能に する配向性で鋳型に近づくプライマー分子の部分としてHを再定義する必要があ るだけである。動力学的パラメータの求め方 動力学的パラメータk及びεmaxは異なるプライマー、鋳型及びアニーリング 条件によって異なった値をとることは公知である。以下の議論により、いずれか の特定系中の実験データからモデルパラメータを求める好ましい態様が説明され る。さらに、本発明の実施に際して組重ねパラメータを修正するために、他のモ デル並びにパラメータの求め方が試行錯誤的であってさえ使用できる。 第1に、全増幅因子Aは実験的に測定しなければならない。DNA濃度は種々 の公知の方法、例えば放射標識により測定でき;鋳型DNAは放射能を帯びさせ ることができ、放射標識されたプライマー又はヌクレオチド三リン酸を増幅緩衝 液中に導入できる。さらに、DNAをゲル電気泳動で分離し、染色しそして精製 したDNAをデンシトメトリーにかけ又はUV吸収を測定して濃度を測定できる 。最後に、鋳型DNAが生存生物のゲノムに由来する場合には、DNA濃度は寒 天塗布プレート上のコロニー数により推定できる。 増幅因子Aはプライマー濃度とアニーリング時間の増加する積の関数として求 められる。式4及び6のモデルはパラメータk及びεmaxの推定値を得るために データに最適に適合する。本発明の方法における動力学的モデルの適用 本発明は、組重ね法の3つのパラメータが拘束される組重ね式複製連鎖反応を 行う改良方法である:1)組重ねの第1段階のプライマー伸長産物は外部プライ マー・セットから効率的に形成される;2)組重ねの第2段階のプライマー伸長 産物は内部プライマー・セットから優勢に形成される;そして3)組重ねの第2 段階のプライマー伸長産物は内部プ ライマー・セットから効率的に形成される。各増幅サイクルで表示されたプライ マーから、サイクルの開始時に存在する少なくとも40%の鋳型DNAから伸長 産物が作られるように、効率が定義される。第2段階の各サイクルで、内部プラ イマー・セットから外部セットよりも少なくとも5倍の伸長産物が作られるよう に、優勢さが定義される。記載される態様のさらなる特徴は次の通りである:4 )有効な希釈なしに並びに外部プライマーを除去することなく又は減少させるこ となしに組重ねの第1段階の全産物が第2段階に用いられる;5)組重ねの両段 階中、同一のアニーリング温度が維持できる;そして6)組重ねの第1段階では 内部又は組重ねプライマーはなく、そしてこれは第1段階の産物に添加される。 本発明の最初の3つのパラメータを満たすには次の動力学的制御能力が要求さ れる:1)各サイクルで40%より多いDNA鋳型が伸長されるような第1段階 における外部プライマーの伸長度;2)各サイクルで40%より多いDNA鋳型 が伸長されるような、第2段階における内部プライマーの伸長度;及び3)各サ イクルで、外部プライマー産物よりも少なくとも5倍多い内部プライマー伸長産 物が作られるような、第2段階における内部及び外部プライマーの伸長度。 拘束(constraint)を数学的に記述するために、我々はEij(式6 )を1サイクル当たりの組重ね段階jにおけるプライマー・セットiで伸長され る鋳型DNAの部分であると定義した。プライマー・セット1は外部セットであ り、そしてプライマー・セット2は内部セットである。次に、拘束は次の通りで ある:1) E11>.4;2) E22>0.4;そして3) E12<1/5E22 . これを達成するには、プライマー伸長を例えばプライマー濃度、アニーリング 時間、アニーリング温度、Taqポリメラーゼ活性、NTP(ヌクレオチド三リ ン酸)濃度、Mg濃度、pH,緩衝液組成、伸長時間、伸長温度などの他の反応 変数と相互に関連づけるために、ある程度のレベルのプライマー伸長の律速動力 学についての理解が必要である。本出願人の二次動力学的モデルに従えば、所定 のアニーリング温度では、プライマーの伸長度Eは単にP0tと表示されるプラ イマー濃度とアニーリング時間の数学的な積だけで決定されるであろう。さらに 、連続的な減少勾配でP0tの増加に伴いEは増加し、そしてプライマーの最大 伸長度に近づく。EがP0tの増加に伴いその最大値εmaxに漸近的に近づく速度 は二次速度定数kで支配される。モデル式4及び6中のE、P0及びtの関係は 次式で示される。 E=εmax(1−exp−(kP0t)) k値は所定のアニーリング温度及びポリメラーゼ緩衝液においては各プライマ ー/鋳型系に特徴的であり、温度及び緩衝液組成が変わると変動する。 モデルでは、例えばプライマー濃度及びアニーリング時間のような物理的制御 変数の点から拘束が賦課される。いくつかの新たなパラメータを定義する必要が ある:kiはプライマー・セットiのアニーリングに関する二次速度定数kであ り;εmaxiは1サイクル当たりのプライマー・セットiの最大伸長効率であり; P0ijは段階jにおけるプライマー・セットiの濃度であり;そしてtiは段階i のアニーリング時間である。 組重ね式増幅の拘束不等式は次式の通りになる: εmax 1(1−exp-(k1P011t1))>0.4 (9) εmax 2(1-exp-(k2P022t2))>0.4 (10) εmax 1(1-exp(-k1P012t2))<1/5εmax 2(1-exp(-k2P022t2)) (11) 第2段階の前に内部プライマー・セットが(追加的緩衝液、NTP、マグネシ ウム等と一緒に)増幅の第1段階の産物に添加されるという理由のみで、P011、 第1段階における外部プライマー濃度はP012、第2段階における外部プライマー 濃度と異なる。数学的に記述すれば、P011/P012=V1/V2(式中V1及びV2は 第1段階及び第2段階における全反応容量である)である。典型的にはV1/V2 は1及び4の間、より典型的には2及び4の間で選択される。 本発明の実施に際して、これら拘束を満たすように、両方のプライマー・セッ トに関するパラメータεmax及びkを求め、そしてプライマー濃度、アニーリン グ時間及び第2段階の試薬混合物の容量を選択する必要がある。 通常εmax 1及びεmax 2は0.8及び0.9の間におおよそ等しく、そして典 型的には(1-exp-(k1P011t1))は0.7及び0.9の間で選択され、そして(1-exp -(k2P022t2))は0.7より大きく選択される。 (k1P011t1は1.2及び2.3の間であり、k2P022t2は1.2より大きい)。従 って、式9及び10の左半分はしばしばそれぞれ0.55及び0.8の間であり 、そして0.55より大きい。これら拘束を用いれば、式11を満たすにはk1P0 12 はk2P022よりも少なくとも8のファクターだけ小さくなければならない。最も しばしば、k2P022はk1P012よりも少なくとも15〜20のファクターだけ大きく なるように選択される。二次速度定数kは組重ね式プライマー・セットの間で4 のファクター未満、そして典型的には2のファクター未満で変動することが観察 されている。 これにより第2段階では内部プライマーが外部プライマーより8〜40倍高い濃 度で存在することが示唆される。 15<k2P022/k1P012は15<V2k2P022/V1k1P011を示唆する。さらに、(k1P011t1) (1.2及び2.3の間)は通常(k2P022t2)(1.2より大きい)よりも小さいか或いは 等しいので、15<V2t1/V1t2である場合には後者の不等式は満たされるであろう 。最後の不等式には、典型的な場合には、第1段階アニーリング時間は第2段階 アニーリング時間よりも第1及び第2段階の容量比に依存するファクター分だけ 長いことが記述されている。例えば、V2/V1=2に関しては、第1段階のアニ ーリング時間は第2段階よりも少なくとも7倍長くなければならない。 要約すると、本発明の一般的な拘束式9〜11はより典型的な場合に関して以 下の式に示されるように簡素化され、一般化される。 1.2<k1P011t1<2.3 (12) 1.2<k2P022t2 (13) 15<V2t1/V1t2 (14) 2<V2/V1<4 (15) 本発明の組重ね法を設計する好都合な方法は第1段階のアニーリング時間を約 16V1/V2分に選択することである。次に第1段階における外部プライマー濃度 は式12を解いて得られる。次に第2段階のアニーリング時間は式14を用いて 計算される。最後に、第2段階における内部プライマー濃度は式13から得られ る。 より望ましくないがなお実行可能な本発明の実施方法では、動力学的パラメー タk及びεmaxを系統的に求めることなく、試行錯誤的にプライマー濃度及びア ニーリング時間が決定される。他のプライマー/鋳型 系の動力学的パラメータを参照して最初の推定をなし得る。kの典型値である1 0〜40μM分を式12〜14の大ざっぱなルールに適用すると、本発明の一般 化された実施に際して以下のパラメータが提供される。 1<V2/V1<2に関しては (16) t1=6.5〜13分 P011=0.0015〜0.03μM t2=0.5〜1.6分 P022=0.1〜1μM 2〈V2/V1〈3に関しては (17) t1=4〜9分 P011=0.0025〜0.05μM t2=0.5〜1.6分 P022=0.1〜1μM 3〈V2/V1〈4に関しては (18) tl=2.5〜6.5分 P011=0.0035〜0.07μM t2=0.5〜1.6分 P022=0.1〜1μM V2/V1の他の値に関してもパラメータは適宜に推定できる。微生物を検出する方法の態様 本出願人の発明の好適な態様においては、未知の食物汚染微生物からのDNA を含むサンプル反応混合物から特定DNAセグメントを検出するために改良組重 ね式PCR法が実施される。特定微生物に対して特異 的であることが知られているこの混合物からの増幅DNAセグメントの検出によ り、サンプル混合物中の微生物の存在が決定できる。 属、種、抗原型又は系統レベルで特定微生物に対して診断的であろうDNAの 特異的なセグメントを選択するために、任意のプライマーを用いたスクリーニン グに基づく方法が開発されてきている。任意のプライマーの選択 標的微生物のゲノムをサンプリングする目的で、DNA増幅反応により任意の 組成からなる4つの12−塩基プライマーを調製した。増幅反応に微生物ゲノム DNAからの産物の特徴的パターンを作出する一本鎖のプライマーを用いた。こ れらパターンで同定された多型性はランダムに増幅された多型性DNA(RAP D)マーカーと呼ばれ、そしてWillimasらによりNucleic Ac id Research,Vol.18,No.22,pp.6531−653 5に記載されている。プライマーは以下の基準を具備する任意の配列を有する: 1)配列は 〉4塩基のプライマー間に適合しない、 2)一本鎖又は二本鎖の、〉2の塩基配列の繰り返しはない、例えば: i)GGは許容されるが、GGGは許容されない、 ii)CTCTは許容されるが、CTCTCTは許容されない、 3)〉4塩基のプライマー内に逆相補性配列がない、そして 4)プライマーのG+C組成は50%である。 これら基準の目的は次の4つの部分からなる: 1)微生物ゲノムの広範なサンプリングを保証すること; 2)高繰り返し配列の縮重増幅を減少させること; 3)プライマー−二マー(mer)増幅を減少させること;そして 4)同一の増幅条件下ですべてのプライマーを使用できることを保証すること 。 プライマー配列は次の通りに選択された: 可能な増幅部位を増大させるために、4つの12−塩基プライマーの第2の群 を順次調製した。 CN05〜08の配列はそれぞれCN01〜04の配列に由来する。最後の3 〜4塩基をプライマーの3’末端から取り出しそしてそれらを5’末端に転移し て、それらを作出した。微生物試験パネルの選択 種々のサルモネラ(Salmonella)抗原型並びに標準的な同定技術を 用いてサルモネラから識別するのが困難な関連する属の細菌を含む微生物試験パ ネルに従った。試験パネルの組成を表1に示す。 増幅プロトコル CN01〜08群からの個々のプライマーの存在下で微生物のこの試験パネル から単離されたゲノムDNA上で増幅反応を行った。増幅プロトコルの例を以下 に示す。 1.0.6mlマイクロチューブに、1.25μlのゲノムDNAを 20ng/μlで添加する; 2.以下の混合物を調製する:(貯蔵プライマーから新鮮なプライマー溶液を 調製する)。 10X反応緩衝液 5μl プライマー(10μm) 2.5μl dNTP混合物(5mMにおけるdATP、dCTP、 2μl dGTP及びdTTP) 脱イオン水 35μl 3.44.5μlの混合物を各チューブに添加する。 4.反応混合物を5分間94℃に加熱し、そして短時間微量遠心(micro fuge)する。 5.1部のTaqポリメラーゼを3部のTaq希釈緩衝液(10mモルトリス .塩酸、Ph8.0、1.0%トウィーン(Tween)20)と混合し、そし て1.6μlの希釈されたTaqポリメラーゼを各チューブに添加し、渦巻状に 回転し、短時間微量遠心する。Taqポリメラーゼは例えばPerkin El mer Cetus,Norwalk,コネチカット州、から商業的に容易に入 手できる。 6.93℃で30秒間;46℃で5分間;3分間ランプ(ramp)そして7 2℃で2分間;の温度プロフィル(profile)で28サイクルを行う。自 動熱サイクル器は例えばPerkin Elmer Cetus,Norwal k,コネチカット州、から商業的に容易に入手できる。 7.5.0μlのアリコートを採り、アクリルアミドゲルにかける。 ローディングパターンは次の通りである:時間マーカー(TM)、サンプル、サ ンプル、TM、サンプル、サンプル等。最後のレーンにはまた時間マーカーが含 まれる。産物分析 増幅産物をポリアクリルアミドゲルで分離した。ゲルの配合は4%のアクリル アミド/ビスアクリルアミド(29/1の比)であった。電気泳動で流した緩衝 液は0.5X TBEであり、ゲルを14V/cmの電界強度で45分間行った 。得られたRAPDパターンを分析して、すべてのサルモネラ抗原型に共通して 存在するが関連する属には欠ける増幅産物をいずれのプライマーが作出するのか を決定した。次にそのような産物をサルモネラDNAの存在について診断的であ るとみなした。 数個のプライマーが上記基準を満たした。例えば、CN03プライマーを用い たサルモネラ及び非サルモネラ試験パネルの増幅を図13及び14に示す。該図 のレーンは表1のサンプル番号に対応する。時間マーカーは228、412、6 93、1331及び2306bpにある。800塩基対フラグメントはサルモネ ラ間で維持されているようであるが、しかし非サルモネラでは存在しない。特定 のサルモネラでは、800bpフラグメントは微弱であり図中で見るのが困難で ある。所望のバンドの微弱さはおそらく増幅フラグメントを作出する他のDNA 配列による12マー(mer)プライマーとの競合に起因するのであろう。さら に、RAPDパターンは同様であるように見えるが、サルモネラ・アリゾナ(S almonella arizonae)バンドはわずかにシフトしている。1 2マー(mer)を用いるこれら複雑さにもかかわらず、増幅CN03フラグメ ント内の配列から選択された17〜23マー(m er)は明瞭なバンドを生じ、そして試験した数百個のサルモネラ菌株の99% よりも多くて維持された。サルモネラ特異性CN03増幅産物の特性決定 特定フラグメントからのDNA配列に基づく組重ね式増幅を実施するために、 最初にフラグメントの正確な配列組成を決定する必要がある。配列決定は当該技 術において公知である数種の方法のいずれで行ってもよいが、本発明では、ネズ ミチフス菌(Salmonella typhimurium) Du Pon t菌株番号587のゲノムDNAからはじめに増幅されたフラグメントを低融点 のアガロースから単離し、次に豊富な量に再増幅した。次に再増幅産物を制限酵 素で消化させて同一の12−塩基末端を有しない配列決定可能なフラグメントを 作出した。制限産物を低融点のアガロースゲル上で分離しそして単離した。蛍光 標識ジデオキシヌクレオチド及びジェネシス(Genesis)(商標)200 0DNA分析システムを用いたサンガー(Sanger)配列法で、これらフラ グメントの初期(initial)配列を決定した。プライマーCN03を両方 のフラグメントに対しての初期配列プライマーとしても用いた。プライマーCN 03内部の配列を一旦決定した後、CN03サルモネラ・フラグメントの部分を これら内部配列を用いて再増幅した。次にこれら同一の内部プライマーは配列プ ライマーとしても働いた。 配列決定されたCN03フラグメントから塩基長17〜26の多数のプライマ ー対を組重ね式増幅用に選択した。その中のいくつかが表2に列挙されているこ れらプライマーは、例えばシトロバクテール(Citrobacter)、赤痢 菌(Shigella)及びエシェリヒア(E scherichia)のような関連する属からのゲノムDNAの増幅に比較し てサルモネラ(Salmonella)ゲノムDNA配列の増幅に対して100 0倍より大きい選択性を有する。 大腸菌標的セグメントの選択 特定生物に特徴的な核酸のセグメントが既知である場合には、本発明は特定生 物の存在を同定するためにそのセグメントを増幅する好都合な手段を提供する。 本発明の場合、例えば本出願人が大腸菌(E.coli)ゲノムの特定の特異的 なセグメントを知っていたため、これを大腸菌の存在を検出するための本出願人 の改良組重ね式PCR法に用いた。組重ねを例証するために、大腸菌のリボソー ムRNAオペロン内からの プライマー配列を選択した。オペロン配列はBroslus,J.らによりJ. Mol.Biol.,148,107,1981で公表されている。組重ね式PCR法 A.増幅プロトコル 以下の条件下でパーキンエルマー(Parkin Elmer)9600熱サ イクル器ですべての増幅を実施した。 熱変性: 94℃、15秒 アニーリング: 実施例に表示された時間及び温度 伸長: 72℃、60秒 サイクル数: 実施例に表示 増幅試薬: 緩衝液: 50mM KCl、10mM トリス−HCl、pH8.3、1.5mM、 MgCl2、0.001%ゼラチン dNTP: 200μM ツウィーン(Tween)20: 0.57% プライマー: 実施例に表示 酵素: パーキンエルマー(Parkin Elmer)からの天然のTaqポリメラー ゼ、0.05単位/μl 全DNAサンプル容量: 実施例に表示 B.ゲル電気泳動 増幅サンプルを4%ポリアクリルアミドゲル上で電気泳動し、エチジ ウムブロミド染色し、そしてトランス(trans)照明装置上で観察した。ゲ ルの写真を、コンピュータにインターフェイスで連結したPhotometri cs Limited Star 1 CCD カメラで捕らえ、そしてより後 のプロセシングのためにデジタル方式でイメージを記憶させた。明るいバックグ ランドに対してバンドが暗くなるようにイメージを逆にした。マーカーバンドの 大きさは228、412、693、1331及び2306bpである。 C.サルモネラDNAサンプルの調製 ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)Du P ont菌株番号1084をBHIブイヨン中で37℃で16時間成長させ、1ミ リリットル当たり約5 x 108 コロニー形成単位の最終的な培養物集団に した。培養物の連続的な10倍希釈液を0.1%ペプトン水で作り、最初の個体 数の十分の一、百分の一、千分の一、一万分の一及び十万分の一の懸濁液を得た 。以下のプロトコルに従いこれら懸濁液のすべてからDNA抽出物を作った:5 00μlの細菌懸濁液、50mM トリス pH8、に溶解した500μlの2 mg/mlプロテイナーゼK及び50μ1の1%ドデシル硫酸ナトリウムを混合 し、そして最初に55℃で30分間次いで94℃で10分間インキュベートした 。サンプルを一定量採取してそして−20℃で凍結した。サルモネラDNAの6 個の連続的な10倍減少濃度及びペプトン水ブランクをサルモネラ・サンプル1 〜7と表示した。 D.大腸菌DNAサンプルの調製 大腸菌(E.Coli)Du Pont菌株No.925をBHIブイヨン中 で37℃で16時間成長させ、1ミリリットル当たり約 2 x 109 コロニー形成単位の集団密度にした。この培養物を0.ペプト ン水で連続的に10倍希釈し、そしてDNAをサルモネラと同一の方法で抽出し た。大腸菌DNAの6つの連続的な10倍減少濃度及びペプトン水ブランクを大 腸菌サンプル1〜7と表示した。 E.増幅ファクターの予測 モデルの動力学的パラメータを求めるには増幅ファクターを予測する必要があ る。増幅ファクターを得るための近似方法をここで述べる。各々0.48μMの プライマー33−17−3及び33−17−6(表2)を用いて2分間のアニー リング時間で61℃のアニーリング温度でサルモネラDNAサンプル1〜7を増 幅した。50μlの全反応容量中、5μlのサンプルを用いた。図1は10及び 28サイクル実施した増幅の結果を示す。これらゲルより、サルモネラDNAの いずれの連続的な希釈液からも微弱に見えるバンドを作出するのに必要な増幅フ ァクターを予測することが可能である。増幅の10サイクルでは、レーン1に微 弱なバンドが見え(サルモネラ・サンプル1)、そしてより高い希釈液ではバン ドが見られない。増幅の28サイクルでは、サンプル6に微弱なバンドが見え、 そしてより高いDNA濃度では明瞭なバンドが見える。10サイクルゲルのレー ン1及び28サイクルゲルのレーン6の増幅DNA濃度はおおよそ等しいとみな される。動力学的モデルの式6を参照しそしてサンプルが連続的な10倍希釈液 であることを認識すれば、次式を書くことができる: (1+E)10x105=(1+E)28 (15) 式(15)を解くと、E=0.9であり、このことはサイクル平均で90%の DNAが複製されることを意味する。サンプル1から微弱なバ ンドを作出するのに必要な増幅ファクターは(1+E)10又は約600である。 サンプル1〜6のいずれかから微弱なバンドを作出するのに必要な増幅ファクタ ーは600x10(n-1)(式中、nはサンプル番号である)である。 各々0.53μMのプライマー15−A2及び15−L(表2)を用いて55 ℃で2分間アニーリングして大腸菌DNAサンプルを増幅した。25μlの全反 応容量中、1μlのDNAサンプルを用いた。図2は8及び27サイクルについ ての増幅の結果を示す。8サイクルでは、サンプル1が微弱なバンドを生じるの に対して、より希釈したサンプルレーンはブランクである。27サイクルでは、 サンプル6が微弱なバンドを生じるのに対して、より濃縮したサンプルは明瞭な バンドを生じる。サルモネラDNAの場合と同じ議論を用いて次式を得る: (1+E)8x105=(1+E)27 (16) 式(16)を解くと、E=0.83であり、そして大腸菌DNAサンプル1か ら微弱なバンドを作出するのに必要な増幅ファクターは約120である。他のサ ンプル希釈液からバンドを生じるための増幅ファクターは120x10(n-1)( 式中、nは大腸菌サンプル番号である)である。F.プライマー・アニーリング動力学的パラメータの予測 セクションEの方法により、数多くの異なるプライマー濃度及びアニーリング 時間で増幅ファクターを予測した。パラメータεmax及びkを求めるために式6 をこのデータに適合させた。 プライマー33−17−3及び33−17−6を用いて図3に示される濃度及 びアニーリング時間でサルモネラ・サンプル1〜7を増幅した。 50μlの全容量中、5μlのDNAサンプルを用いた。61℃のアニーリング 温度で32サイクル増幅を行った。プライマー濃度pとアニーリング時間tの各 組み合わせに対して、サンプルnが微弱なバンドを有するようにサンプル番号「 n」を選択し得た。nが1又は6でない場合には、より大きい番号のサンプルで はバンドが認められず、より小さい番号のサンプルは明瞭なバンドを有していた 。例えば、プライマー濃度が0.0167μMでありそしてアニーリング時間が 1.6分の場合には、サンプル4が上記基準を満たしていた。次に増幅ファクタ ーを600x10(n-l)である上記方法で求めることができた。いくつかの場合 においては、微弱なバンドがはじめのゲル中に見えたが、図3の再生では見えな かった。増幅ファクターを求めるのに用いた表示された微弱なバンドはDNAコ ピー数で変動し得ることが認められる。しかし、これら方法は本発明を有効に実 施するためには十分正確であることが例証されている。 P=プライマー濃度、μM t=アニーリング時間、分 n=微弱なバンドに増幅されるサルモネラの連続的なサンプル番号 (〈又は〉、いずれのサンプルも微弱なバンドを示さなかった) A=増幅ファクター=600x10(n-1) E=1サイクル当たりの増幅効率=A(1/32)− 1、32=サイクル数 表3は図3の結果を要約する。各プライマー濃度及びアニーリング時間に関し て、微弱なバンドとして表示されたサンプル番号、上記方法により算出された増 幅ファクターA、及び1サイクル当たりのプライマー増幅効率(E=A1/N、N =サイクル数)が示されている。〉6として表にされた「n」は最も希釈された サンプルが明瞭なバンドを生じたことを示している。〈1の「n」は最も濃縮さ れたサンプルでさえバンドが見られなかったことを示している。これらポイント は動力学的パラメータを求めるためには用いなかった。 図4では、1サイクル当たりの効率Eをプライマー濃度とアニーリング時間の 積(p*t)の関数としてプロットした。動力学的モデルの式6はデータに最適 に適合し、次式を与える: E=0.9(1−exp(−26.8pt))。サルモネラDNAに対するプラ イマー33−17−3及び33−17−6のアニーリングに関する動力学的パラ メータはεmax=0.9でありそしてk=26.8(μM−分)-1である。 プライマー33−17−1.5及び33−17−5.8を用いて図5に示され るプライマー濃度及びアニーリング時間でサルモネラ・サンプ ル1〜7を増幅した。すべての他の増幅条件はプライマー33−17−3及び3 3−17−6のそれらと同一であった。微弱なバンドを与えるサンプル番号、増 幅ファクター及び1サイクル当たりの効率を表4に示す。データをプロットした が、これは図6の動力学的モデルに最適に適合する。33−17−1.5及び3 3−17−5.8に関する動力学的パラメータはεmax=0.9でありそしてk =13.5(μM−分)-1である。 P=プライマー濃度、μM t=アニーリング時間、分 n=微弱なバンドに増幅されるサルモネラの連続的なサンプル番号 (〈又は〉、いずれのサンプルも微弱なバンドを示さなかった) A=増幅ファクター=600x10(n-1) E=1サイクル当たりの増幅効率=A(1/32)− 1、32=サイクル番号 プライマー15−A2及び15−Lを用いて図7に示されるプライマー濃度及 びアニーリング時間で大腸菌サンプル1〜7を増幅した。25μlの全反応容量 中、1μlのDNAサンプルを55℃のアニーリング温度で28サイクル増幅し た。データを表5に要約しそして図8にプロットする。これらプライマーに関す る動力学的パラメータはεmax=0.83でありそしてk=35.9(μM−分 )-1である。 P=プライマー濃度、μM t=アニーリング時間、分 n=微弱なバンドに増幅される大腸菌の連続的なサンプル番号 (〈又は〉、いずれのサンプルも微弱なバンドを示さなかった) A=増幅ファクター=120x10(n-1) E=1サイクル当たりの増幅効率=A(1/28)− 1、28=サイクル番号実施例 実施例1 プライマー33−17−9及び33−17−12a(表2)は、サルモネラ( Salmonella)ゲノム内でのプライマー33−17−3及び33−17 −6の増幅産物内で組重ねられた配列を増幅する。この実施例では、これら2つ のプライマー対は本発明の方法に従って組重ねられた。式9〜18の不等式拘束 (inequality constraint)を使用しそして各プライマー ・セットに関して実験的に求めたアニーリング動力学的パラメータを用いて、方 法を設計した。 サイクル条件は以下の通りであった: 第1段階外部プライマー濃度、P011=0.0076 μM 第2段階内部プライマー濃度、P022=0.48 μM 第1段階アニーリング時間、t1=8分 第2段階アニーリング時間、t2=0.8分 第1段階反応容量、V1=25μl 第2段階反応容量、V2=50μl 第1段階におけるサイクル数、N1=20 第2段階におけるサイクル数、N2=20 プライマー33−17−3及び33−17−6(セクションFのデータから) 並びにプライマー33−17−9及び33−17−12a(データは示されてい ない)に関する動力学的パラメータは以下の通りである: これら条件下、不等式拘束9〜15は以下のように満たされる: さらに、パラメータはV2/V1に関して、条件16及び17の境界内に首尾よ く入る。 図9Aでは、サルモネラ・サンプル1〜7は組重ねの第1段階のみの20サイ クルで遂行された。アニーリング温度は61℃であり、そして反応混合物は1μ lのゲノムDNAサンプルを含んでいた。このプロセスの最後で、バンドはサル モネラ希釈液2で見えるが、より希釈されたサンプルではバンドは見られない。 セクションEの方法を用いると、第1段階における外部プライマーの増幅ファク ターは15,000と、そして1段階当たりの効率は0.61と予測できる。こ れは本発明の定義で要求される1段階当たりの最小効率の0.4を超える。さら に、この測定された効率は動力学的モデルE11=εmax 1(1-exp-(k1P011t1))で 予測された効率0.72に近い。 図9Bでは、サンプルは第2段階のみで増幅された。Taqポリメラーゼを削 除した以外は図9Aと同じ方法で第1段階を行うことによりこのことが達成され た。第2段階の前に、0.96μMの組重ね式(33−17−9及び33−17 −12A)プライマー及びTaqポリメラーゼを含む25μlのさらなる緩衝液 混合物を増幅の第1段階産物に添加した。次に増幅を低減されたアニーリング時 間で20のさらなるサイクルで継続した。微弱な33−17−9及び33−17 −12Aプライマー・バンドはサルモネラ・サンプル3で見えた。これは第2段 階の内部プライマーによる150,000倍の増幅に相当し、1段階当たりの効 率0.81を与える。これは要求される最小効率0.4を超える。さらに、測定 された効率はモデルE22=εmax 1(1-exp-(k2P022t2))で予測された値0.72 に近い。 図9Cでは、増幅の両段階を活性にした。Taqポリメラーゼを第1段階で存 在させた以外は図9Bに関して述べたのと同じプロトコルに従った。内部プライ マーの産物は最も希釈されたサルモネラ・サンプル6ですら明瞭に見えた。両段 階の増幅ファクター全体は108より大きかった。従って、両段階を一緒に行っ た場合の増幅ファクターが個々に行った場合の各段階よりかなり大きいので、組 重ねが達成されたにちがいない。さらに、組重ねは、第1段階の全産物が第2段 階で用いられそして第2段階プライマーが第2段階の前に添加されるという要件 を満たす。 図9Dでは、第2段階の前に添加される混合物から組重ね式プライマー(33 −17−9及び33−17−12a)を削除した以外は9Cと同じプロトコルに 従った。この方法では、微弱な33−17−3及び33−17−6プライマー産 物がサンプル2で見え、このサンプル2は第 1段階のみの後でバンドを生じる最も高濃度のサンプル番号である。サンプルは 連続的な10倍希釈液であるので、第2段階の初期プライマーセットの増幅ファ クターは10未満でなければならず、1サイクル当たりの効率は0.12未満で なければならない。この効率は、第2段階の各サイクルで組重ね式のプライマー からは外部プライマーからに比べて少なくとも5倍多い伸長産物が作られるとい う本発明の基準を満たす。この場合、効率比は0.81/.12よりも大きく、 これは5より大きい。さらに、動力学的モデルは第2段階における外部プライマ ーの効率を、E12=εmax 1(1-exp-(k1P012t2))=0.07(これは0.12未 満である)として正確に予測した。 図9Eでは、第1段階の後に添加された混合物からプライマー33−17−9 及び33−17−12aが削除された。次に通常の48秒ではなく8分のアニー リング時間で第2段階を行った。微弱なバンドはサンプル5で見えた。これを第 1段階のみと比較すると、1000のファクターのさらなる33−17−3及び 33−17−6プライマー産物が第2段階で作られた。このことは第1段階プラ イマーが第1段階の後に減少しないこと、すなわち本発明の条件を例証している 。また、それは動力学的に制御された組重ねにおける低減されたアニーリング時 間の重要性も例証している。実施例2 この場合、外部プライマーは33−17−1.5及び33−17−5.8であ り、そして組重ね式セットは33−17−3及び33−17−6であった。サル モネラ・ゲノムDNAを鋳型とした。 組重ねパラメータは以下の通りであった: 第1段階外部プライマー濃度、P011=0.013μM 第2段階内部プライマー濃度、P022=0.11μM 第1段階アニーリング時間、t1=8分 第2段階アニーリング時間、t2=0.8分 第1段階反応容量、V1=25μl 第2段階反応容量、V2=50μl 第1段階におけるサイクル数、N1=20 第2段階におけるサイクル数、N2=20 セクションFからの動力学的パラメータデータを用いると、以下の不等式拘束 になる: 図10Aでは、サルモネラ・サンプル1〜7を第1段階のみで増幅した。サン プル3で見られる微弱なバンドは150,000の増幅ファクター及び1サイク ル当たりの効率0.81(要求される最小0.4を超える)を示す。モデルは効 率0.68を予測した。 図10Bでは、第2段階のみの産物が示されている。Taqポリメラーゼを削 除した以外は図10Aと同じ方法で第1段階を行った。第2段階の前に、0.2 2μMのプライマー33−17−3及び33−17− 6並びにTaqポリメラーゼの25μlを添加した。この場合もまた、微弱な3 ,6プライマー産物がサルモネラ・サンプル3で見られ、このことは150,0 00の増幅ファクター及びモデル予測と同一の効率0.81を示している。 図10Cは、サンプル6で明瞭な33−17−3及び33−17−6バンドを 伴う両段階の産物を示し、そして108よりも大きい増幅ファクター全体を示す 。 図10Dでは、第2段階混合物からプライマー33−17−3及び33−17 −6を削除した。サンプル希釈液2での微弱な1.5,5.8バンドにより、所 望されそしてモデルで予測されたようなさらなる産物は第2段階ではほとんど或 いは全く作られなかった。 最後に、図10Eでは、第2段階プライマーを第2段階混合物から削除しそし て第2段階アニーリング時間を48秒に代えて8分にした。第2段階におけるさ らなる増幅産物により、プライマーが第1段階の後に減少しないことが明白に例 証されている。実施例3 この実施例では、プライマー15−G及び15−Yをプライマー15−A2及 び15−L内で組重ねた。大腸菌(E.coli)ゲノムDNAを鋳型とした。 組重ねパラメータは以下の通りであった: 第1段階外部プライマー濃度、P011=0.0053μM 第2段階内部プライマー濃度、P022=0.27μM 第1段階アニーリング時間、t1=8分 第2段階アニーリング時間、t2=0.8分 第1段階反応容量、V1=25μl 第2段階反応容量、V2=50μl 第1段階におけるサイクル数、N1=18 第2段階におけるサイクル数、N2=18 セクションFからの動力学的パラメータデータを用いると、以下の不等式拘束 になる: プライマー15−G及び15−Yについては動力学的パラメータを測定しなか ったので、不等式の幾つかを削除する。その代わりに、一般的な推薦である0. 1及び1μMの間のP022を用いた。 図11Aでは、大腸菌(E.coli)サンプル1〜7を第1段階のみで増幅 した。サンプル4で微弱なバンドが見られたが、これは120,000の増幅フ ァクターを示している。モデルで予測された0.65に比較して、1サイクル当 たりの効率は0.91であった。 図11Bでは、第2段階のみが示されている。第1段階からTaqを削除した 以外は第1及び第2段階の両方のプロトコルに従った。図11Bはサンプル4で 微弱なバンドを示し、約120,000の増幅ファクター及び1サイクル当たり の効率0.91を示している。 図11Cでは、両段階に存在させたTaqを用いた増幅の第1及び第 2段階が示されている。サンプル6での15−G、15−Yバンドは1.2 x 107よりも大きい増幅ファクターを例証する。 図11Dでは、第2段階混合物からプライマー15−G及び15−Yを除いて 第1及び第2段階を行った。このアウトプットを第1段階のみと比較すれば、第 2段階でプライマー15−A2及び15−LによりさらなるDNAはほとんど或 いは全く増幅されなかった。最後に、図11Eでは、15−G及び15−Yを第 2段階混合物から削除しそして第2段階アニーリング時間を8分に増大した。顕 著な量の15−A2及び15−L産物が改変した第2段階で作出されたが、この ことは第1段階の後にプライマーが減少しなかったことを示している。実施例4 本実施例では、本発明の組重ね式方法を食物ホモジネート中のサルモネラ(S almonella)の検出に適用した。23マー(mer)外部プライマー3 3−23−0.5及び33−23−5.8(表2)に関して、アニーリング動力 学的パラメータεmax=0.85及びk=12.8(μM−分)-1を得た。内部 プライマー33−23−3及び33−23−6.1は動力学的パラメータεmax =0.82及びk=20.5(μM−分)-1を有していた。 生の牛粉、脱脂粉乳、チェダーチーズ、大豆粉及び黒コショー粉をスタマッチ ャ(stomacher)ブレンダーでラクトース・ブイヨン中で10%w/v にホモジネートした。ネズミチフス菌(Salmonella typhimu rium)、サルモネラ・インファンティス(Salmonella infa ntis)及び腸炎菌(Salmonella enteritidis)を1 ミリリットル当たり107、 106、105及び104の生存カウント数で食物ホモジネートに添加した。各系 列の第5サンプルはサルモネラ(Salmonella)を添加しない食物ホモ ジネートであった。 添加されたホモジネートからのDNAを上記のセクションCの方法に従って抽 出した。 1μlのDNA抽出物を24μlの第1段階反応混合物に添加した。 組重ねパラメータは以下の通りであった: 第1段階外部プライマー濃度、P011=0.031μM 第2段階内部プライマー濃度、P022=0.17μM 第1段階アニーリング時間、t1=4分 第2段階アニーリング時間、t2=0.67分 第1段階反応容量、V1=25μl 第2段階反応容量、V2=75μl 第1段階におけるサイクル数、N1=23 第2段階におけるサイクル数、N2=23 増幅の結果を図12に示す。図12中のレーンにおける増幅サンプルの同定を 表6に示す。サルモネラ(Salmonella)DNAはす べての添加されたサンプルで強力に増幅されたのに対して、対照は増幅産物を生 じなかった。 配列リスト (1) 一般的なインフォメーション (i) 出願人: (A)名称: イー アイ デュポン ドウ ヌムール アンド カンパニー (B)ストリート: 1007 マーケット・ストリート (C)市: ウイルミントン (D)州: デラウエア (E)国: アメリカ合衆国 (F)郵便番号(ZIP): 19898 (G)テレホン: 302−892−8112 (H)テレファクス: 302−773−0164 (I)テレックス: 6717325 (ii) 発明の名称: 組重ね式複製連鎖反応を用いる核酸の標的 セグメントの増幅の改良方法 (iii) 配列の数: 22 (iv) コンピュータ読取りフォーム: (A)ミーディアム・タイプ: ディスケット、3.50 インチ、1.0MB (B)コンピュータ: マッキントッシュ (C)オペレーティング・システム: マッキントッシュ 6.0 (D)ソフトウエア: PATENTIN リリース #1.0、バージョン #1.25 (v) 本出願データ: (A)出願番号: MD−0103 (2) 配列番号:1に関する情報: (i) 配列の特徴: (A)長さ: 12塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii) 配列の種類: DNA(genomic) (iii) 配列: 配列番号:1 (2) 配列番号:2に関する情報: (i) 配列の特徴: (A)長さ: 12塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii) 配列の種類: DNA(genomic) (iii) 配列: 配列番号:2 (2) 配列番号:3に関する情報: (i) 配列の特徴: (A)長さ: 12塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii) 配列の種類: DNA(genomic) (iii) 配列: 配列番号:3 (2) 配列番号:4に関する情報: (i) 配列の特徴: (A)長さ: 12塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii) 配列の種類: DNA(genomic) (iii) 配列: 配列番号:4 (2) 配列番号:5に関する情報: (i) 配列の特徴: (A)長さ: 12塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii) 配列の種類: DNA(genomic) (iii) 配列: 配列番号:5 (2) 配列番号:6に関する情報: (i) 配列の特徴: (A)長さ: 12塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii) 配列の種類: DNA(genomic) (iii) 配列: 配列番号:6 (2) 配列番号:7に関する情報: (i) 配列の特徴: (A)長さ: 12塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii) 配列の種類: DNA(genomic) (iii) 配列: 配列番号:7 (2)配列番号:8に関する情報: (i) 配列の特徴: (A)長さ: 12塩基対 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───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CZ,FI,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,L V,MG,MN,MW,NO,NZ,PL,RO,RU ,SD,SK,UA,UZ,VN 【要約の続き】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.第1段階で外部プライマー対に隣接した核酸セグメントを増幅しそして第2 段階で内部組重ね式プライマー対に隣接した核酸標的セグメントを増幅して、サ ンプル核酸反応混合物からの核酸の標的セグメントを選択的に増幅する組重ね式 複製連鎖反応を行う改良方法において、 第1及び第2段階で外部及び内部プライマー対の濃度及びアニーリング時間を 制御することにより、第2段階中に内部プライマー対で標的セグメントの選択的 増幅が達成され、反応混合物からの外部プライマーを減少させることなく又は除 去することなく第1段階反応混合物の全容量が第2段階に用いられるものであっ て、 外部プライマー対をサンプル核酸反応混合物に添加してP011で表される該外 部プライマーの濃度を達成し; 各サイクルにおいてt1で表されるアニーリング時間で複製連鎖反応を繰り返 し行い; 内部プライマー対をサンプル核酸反応混合物に添加してP022で表される該内 部プライマーの濃度を達成し;そして 各サイクルにおいてt2で表されるアニーリング時間で複製連鎖反応を繰り返 し行う; ここでP011、t1、P022及びt2は以下の式に従って選択される、 εmax 1(1−exp-(k1P011t1))>0.4 εmax 2(1−exp-(k2P022t2))>0.4 εmax 1(1−exp(-k1P012t2))<1/5εmax 2(1−exp(-k2P022t2)) 式中、 P011は第1段階における各外部プライマーの濃度であり; P022は第2段階における各内部プライマーの濃度であり; P012は第2段階における各外部プライマーの濃度であり; t1は第1段階におけるアニーリング時間であり; t2は第2段階におけるアニーリング時間であり; k1は外部プライマーから伸長産物を形成する二次速度定数であり; k2は内部プライマーから伸長産物を形成する二次速度定数であり; εmax 1は1サイクル当たりの外部プライマーの最大伸長であり;そして εmax 2は1サイクル当たりの内部プライマーの最大伸長である、 工程を含んでなる該改良方法。 2.第1及び第2段階のプライマー濃度及びアニーリング時間が以下の通りであ る請求の範囲第1項記載の方法: 1.2<k1P011t1<2.3、 1.2<k2P022t2<2.3、 15<V2t1/V1t2<20、そして 2<V2/V1<4 式中、V1は増幅の第1段階における全反応体容量であり、V2は第2段階 における全反応体容量であり、そしてV2−V1は第1段階後であって第2段階前 に内部プライマーが添加される容量である。 3.一般化された方法の実施に関して、プライマー濃度及びアニーリング時間が 以下のように好都合に選択される請求の範囲第1項記載の方法 : 1<V2/V1<2に関して; t1は6.5〜13分であり、 P011は0.0015〜0.03μMであり、 t2は0.5〜1.6分であり、そして P022は0.1〜1μMであり、 式中、V1は増幅の第1段階における全反応体容量であり、V2は第2段 階における全反応体容量であり、そしてV2−V1は第1段階後であって第2段階 前に内部プライマーが添加される容量である。 4.一般化された方法の実施に関して、プライマー濃度及びアニーリング時間が 以下のように好都合に選択される請求の範囲第1項記載の方法: 2<V2/V1<3に関して; t1は4〜9分であり、 P011は0.0025〜0.05μMであり、 t2は0.5〜1.6分であり、そして P022は0.1〜1μMであり、 式中、V1は増幅の第1段階における全反応体容量であり、V2は第2段 階における全反応体容量であり、そしてV2−V1は第1段階後であって第2段階 前に内部プライマーが添加される容量である。 5.一般化された方法の実施に関して、プライマー濃度及びアニーリング時間が 以下のように好都合に選択される請求の範囲第1項記載の方法 : 3<V2/V1<4に関して; t1は2.5〜6.5分であり、 P011は0.0035〜0.07μMであり、 t2は0.5〜1.6分であり、そして P022は0.1〜1μMであり、 式中、V1は増幅の第1段階における全反応体容量であり、V2は第2段 階における全反応体容量であり、そしてV2−V1は第1段階後であって第2段階 前に内部プライマーが添加される容量である。 6.核酸の標的セグメントがDNAを含んでなる請求の範囲第1項記載の方法。 7.核酸の標的セグメントが微生物の特定の属、菌種又は亜菌種に対して診断的 であると知られているDNAを含んでなる請求の範囲第6項記載の方法。 8.サンプル核酸反応混合物が未知の微生物から抽出されたDNAを含んでなる 請求の範囲第7項記載の方法。 9.1本鎖RAPDプライマー分析を使用して1群のランダム多型性マーカーを 作出し次いで作出したものの中から特異的なマーカーを同定しそして選択して、 微生物の特定の属、菌種又は亜菌種のDNAの診断的な標的セグメントを決定す る請求の範囲第7項記載の方法。 10.DNAの選択的に増幅された標的セグメントの存在を検出する最終工程を さらに含み、これによりサンプル核酸反応混合物中の微生物の特定の属、菌種又 は亜菌種の存在を決定する請求の範囲第8項記載の方 法。 11.サンプル核酸反応混合物が食物サンプルに由来するか或いは含まれる微生 物から抽出されたDNAを含んでなる請求の範囲第10項記載の方法。 12.微生物の特定の属、菌種又は亜菌種が、サルモネラ(Salmonell a)属;サルモネラ(Salmonella)属の亜群;リステリア(List eria)属;リステリア・モノシトゲネス(Listeria monocy togenes)菌種;黄色ブドウ球菌(Staphylococcus au reus)種;大腸菌(Escherichia coli)種;大腸菌(E. coli)の腸管毒性亜菌種;及び大腸菌(E.coli)の病原亜菌種からな る群より選択される請求の範囲第11項記載の方法。 13.サンプル核酸反応混合物が環境サンプルに由来するか或いは含まれる微生 物から抽出されたDNAを含んでなる請求の範囲第1項記載の方法。 14.サンプル核酸反応混合物がヒト又は動物の生物学的サンプルに由来するか 或いは含まれる細胞から抽出された核酸を含んでなる請求の範囲第1項記載の方 法。 15.特定の微生物がサルモネラ(Salmonella)属である請求の範囲 第12項記載の方法。 16.サルモネラ(Salmonella)標的核酸の増幅を達成するために用 いられる外部又は内部プライマーが以下の核酸配列からなる群から選択される核 酸配列を有する請求の範囲第15項記載の方法:
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