【発明の詳細な説明】
6位修飾デカペプチドLHRH拮抗薬
発明の分野
本発明は、薬理活性を有するペプチド、該ペプチドを含有する医薬組成物、及
び医学的治療方法に係わる。
本発明は特に、6位において修飾されたデカペプチドで黄体形成ホルモン放出
ホルモン(LHRH)の拮抗薬であるもの、このようなペプチドを含有する医薬
組成物、及びLHRH活性を抑制する治療を要する哺乳類においてLHRH活性
を抑制する方法に係わる。
発明の背景
ゴナドトロピン、即ち卵胞剌激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH
)及びコリオゴナドトロピン(CG)は、排卵、精子形成、及び性ステロイドの
生合成に必要である。単一の視床下部ホルモンであるゴナドトロピン放出ホルモ
ン(GnRH;黄体形成ホルモン放出ホルモンLHRHとしても知られる)は哺
乳類においてFSHとLHとの両方の分泌を調節するべく機能する。
LHRHは構造
pyro−Glu1−His2−Trp3−Ser4−
Tyr5−Gly6−Leu7−Arg8−Pro9−
Gly10−NH2
〔式中上付き数字は各アミノアシル残基のデカペプチド鎖中での位置を示す〕を
有する。
LHRHは視床下部から放出され、下垂体上のレセプターに結合してLH及び
FSHの放出を惹起し、放出されたLH及びFSHは性腺に作用してステロイド
性ホルモンの合成を剌激する。LHRHの律動的な放出と、それによるLH及び
FSHの放出とは動物及び人間の生殖周期を制御する。LHRH作用薬を短期間
投与すると、動物でも人間でもLH及びステロイド性ホルモンのレベルが上昇す
る。逆説的であるが、LHRH作用薬の長期投与はLH及びステロイド性ホルモ
ンのレベルを抑える。従って、LHRH作用薬を繰り返し投与することには、雌
性におけるエストロゲン生産及び雄性におけるテストステロン生産を抑制する効
果が有る。LHRH拮抗薬の短期または長期投与後にも同じ効果が、動物とヒト
との両方で観察される。
近年、LHRHの合成類似体の発見に著しい研究努力が払われている。その結
果、幾つかのLHRH作用薬及び拮抗薬が製造され、ヒスチジン放出を刺激する
などの望ましくない副作用を最小限に留めつつLHRHの排卵抑制能を
模倣するペプチドを発見する研究がさかんに行なわれている。
発明の概要
本発明は、LHRH活性の強力な拮抗薬であるデカペプチド化合物群を提供し
、この一群の化合物は6位のD−アミノアシル残基上にΩ−アミノ官能化側鎖を
有することを特徴とする。上記側鎖のΩ−アミノ基は伸長基の結合によって更に
誘導体化され、その伸長基自体も、アシル基によってキャップされた末端アミノ
基を有する。本発明は特に、式
A1−D2−E3−G4−J5−L6−M7−Q8−R9−T10のペプチドまたはその
薬剤学的に許容可能な塩を提供し、前記式中AはN−アセチル−D−3−(ナフ
ト−2−イル)アラニル;N−アセチル−D−フェニルアラニル;N−アセチル
−D−3−(4−クロロフェニル)アラニル;N−アセチル−D−3−(キノリ
ン−3−イル)アラニル;N−アセチル−アザグリシル;及びN−アセチルサル
コシルの中から選択されたアミノアシル残基である。
上記デカペプチド鎖の第二のアミノアシル残基Dは、D−フェニルアラニル;
D−3−(4−クロロフェニル)ア
ラニル;D−3−(4−フルオロフェニル)アラニル;及びD−3−(ナフト−
2−イル)アラニルの中から選択される。
残基Eは、D−3−(ピリド−3−イル)アラニル;D−3−(ナフト−1−
イル)アラニル;N−アセチル−D−3−(キノリン−3−イル)アラニル;D
−3−(チアゾル−2−イル)アラニル;及びD−3−(ベンゾ[b]チエン−
2−イル)アラニルの中から選択される。
Gは、L−セリル;L−セリル(O−ベンジル);及びN(R1)−L−セリ
ルの中から選択されたアミノアシル残基であり、その際R1は水素か、または炭
素原子1〜4個のアルキルである。
上記デカペプチド鎖の第五のアミノアシル残基Jは、N(R1)−L−[3−
(4−(3−アミノ−1,2,4−トリアゾル−5−イル)アミノフェニル)]
アラニル;N(R1)−L−[3−(4−(3−アミノ−1,2,4−トリアゾ
ル−5−イル)アミノシクロヘキシル)]アラニル;N(R1)−L−[3−(
4−ニコチニル)アミノシクロヘキシル]アラニル;N(R1)−[N−ε−ニ
コチニル]−L−リシル;N(R1)−[N−ε−(3−アミ
ノ−1,2,4−トリアゾル−5−イル)]−L−リシル;N(R1)−L−[
3−(4−ニトロフェニル)]アラニル;L−[3−(4−アミノフェニル)]
アラニル;L−[3−(4−アミノシクロヘキシル)]アラニル;N(R1)−
L−チロシル;N(R1)−L−チロシル(O−メチル);N(R1)−L−フェ
ニルアラニル;N(R1)−L−シクロヘキシルアラニル;N(R1)−L−アル
ギニル;及びN(R1)−L−ホモアルギニルの中から選択され、その際R1は先
に規定したとおりのものである。
Lは、構造
を有するD−アミノアシル残基であり、その際Xはnが1〜6の整数である−(
CH2)n−、及び
の中から選択される。
Yは、D−アラニル;L−アラニル;4−アミノブチリル;5−アミノペンタ
ノイル;6−アミノヘキサノイル;7−アミノヘプタノイル;8−アミノオクタ
ノイル;11−アミノウンデカノイル;アザグリシル;D−3−(ベンゾ[b]
チエン−2−イル)アラニル;D−3−(4−クロロフェニル)アラニル;D−
シクロヘキシルアラニル;グリシル;D−ヒスチジル;D−ヒスチジル(ベンジ
ル);D−ロイシル;D−3−(ナフト−2−イル)アラニル;D−3−(ナフ
ト−2−イル)アラニル;D−フェニルアラニル;D−3−(ピリド−3−イル
)アラニル;サルコシル;L−セリル;D−セリル;D−トレオニル;D−3−
(チアゾル−4−イル)アラニル;D−トリプチル;D−チロシル;D−チロシ
ル(O−メチル);D−バリル;及びL−3−(ベンゾ[b]チエン−2−イル
)アラニルの中から選択されたアミノアシル残基である。
Zは存在しないか、またはD−アラニル;L−アラニル;アザグリシル;D−
シクロヘキシルアラニル;グリシル;D−ヒスチジル;D−フェニルアラニル;
D−3−[4−(3−アミノ−1,2,4−トリアゾル−5−イル)フェ
ニル]アラニル;サルコシル;D−セリル;L−セリル;及びmが1〜12の整
数である
の中から選択されたアミノアシル残基である。
基R2は3−アミノ−1,2,4−トリアゾル−5−イルであるか、またはア
セチル;ビオチニル(即ちヘキサヒドロ−2−オキソ−1H−チエノ[3,4−
d]イミダゾール−4−ペンタノイル);(4−アセチルピペラジン−1−イル
)カルボニル;(アダマント−1−イル)カルボニル;場合によっては炭素原子
1〜4個のアルキル、炭素原子1〜4個のアルコキシル、及びハロゲンの中から
選択された基で置換されたベンゾイル;ブチリル;シクロヘキシルカルボニル;
ジヒドロシキミル;ホルミル;2−フロイル;2−及び6−ヒドロキシニコチニ
ル;(インドリル)カルボニル;イソニコチニル;(4−メチルピペラジン−1
−イル)カルボニル;(モルフィリン−1−イル)カルボニル;2−及び6−メ
チルニコチニル;場合によっては炭素原子1〜4個のアルキル、炭素原子1〜4
個のアルコ
キシル、及びハロゲンの中から選択された基で置換された1−及び2−ナフトイ
ル;ピコリル;(ピペラジン−1−イル)カルボニル;プロピオニル;ピラジノ
イル;ピリジルアセチル;(ピロリル)カルボニル;(キノリニル)カルボニル
;サリシリル;シキミル;2−(テトラヒドロフロイル);並びに(チエン−2
−イル)カルボニルの中から選択されたアシル基である。
本発明のデカペプチドの第七のアミノアシル残基Mは、L−ロイシル;N(R1
)−L−ロイシル;L−バリル;L−シクロヘキシルアラニル;及びN(R1)
−L−シクロヘキシルアラニルの中から選択され、その際R1は先に規定したと
おりのものである。
Qは、L−シトルリル;L−ホモシトルリル;L−(ε−N−イソプロピル)
リシル;L−アルギニル;N(R1)−L−アルギニル;L−ホモアルギニル;
L−2−アミノ−6−NG−エチルグアニジノヘキサノイル;及びL−2−アミ
ノ−6−NG,NG′−ジエチルグアニジノヘキサノイルの中から選択されたアミ
ノアシル残基である。
RはL−プロリル及びN(R1)−L−アラニルの中から選択されたアミノア
シル残基であり、その際R1は先に
規定したとおりのものである。
Tは−NH(CH2CH3)であるか、またはD−アラニルアミド;N(R1)
−L−アラニルアミド;N(R1)−D−アラニルアミド;サルコスアミド;D
−セリルアミド;及びアザグリシルアミドの中から選択されたアミノアシル残基
であり、その際R1は先に規定したとおりのものである。ただし、Tが−NH(
CH2CH3)である場合RはL−プロリルである。
発明の詳細な説明
本発明のデカペプチドのアミノアシル残基Aとして好ましいのは、記号“NA
c−D2Nal”によって示すN−アセチル−3−(ナフト−2−イル)−D−
アラニルである。Dとして好ましいのは3−(4−クロロフェニル)−D−アラ
ニル即ち“D4ClPhe”である。
Eとして好ましいのは3−(ピリド−3−イル)−D−アラニル即ち“D3P
al”である。Jとして好ましいのは、L−3−(4−(3−アミノ−1,2,
4−トリアゾル−5−イル)アミノフェニル)アラニル;L−3−(4−(3−
アミノ−1,2,4−トリアゾル−5−イル)アミノシクロヘキシル)アラニル
;L−3−(4−ニコチニ
ル)アミノシクロヘキシル)アラニル;L−3−(4−アミノフェニル)アラニ
ル;L−3−(4−アミノシクロヘキシル)アラニル;及びR1が炭素原子1〜
4個のアルキルであるN(R1)−L−チロシルである。5位のアミノアシル残
基として特に好ましいのはN−メチル−L−チロシル即ち“NMeTyr”であ
る。
本発明のデカペプチドの6位においては、伸長基Zを有しない化合物が好まし
い。側鎖基Xとしてはリシル側鎖が最も好ましい。
基Yとして好ましい基は、グリシル及びアザグリシル、L−セリル、D−セリ
ル、γ−アミノブチリル、アミノバレリル(即ち5−アミノペンタノイル)、ア
ミノカプロイル(即ち6−アミノヘキサノイル)並びに7−アミノヘプタノイル
であり、グリシル及びアザグリシルが特に好ましい。
R2として好ましいアシル末端キャップ基には、ニコチニル、フロイル、テト
ラヒドロフロイル及びシキミルが含まれ、ニコチニル及びフロイルが特に好まし
い。
アミノアシル残基Mとして好ましいのはL−ロイシルであり、Qとして好まし
いのはN−ε−イソプロピル−L−
リシルである。Rとして好ましいのはL−プロリルであり、Tとして好ましいの
はD−アラニンアミドである。
本発明の個々の化合物で特に好ましいのは、(N−アセチル−D−3−(ナフ
ト−2−イル)アラニル)1−(D−3−(4−クロロフェニル)アラニル)2−
(D−3−(ピリジン−3−イル)アラニル)3−(L−セリル)4−(N−メチ
ル−チロシル)5−(N−ε−(ニコチニルグリシル)−D−リシル)6−(L−
ロイシル)7−(N−ε−イソプロピル(L−リシル))8−(L−プロリル)9
−(D−アラニンアミド)10;(N−アセチル−D−3−(ナフト−2−イル)
アラニル)1−(D−3−(4−クロロフェニル)アラニル)2−(D−3−(ピ
リジン−3−イル)アラニル)3−(L−セリル)4−(N−メチル−チロシル)5
−(N−ε−(ニコチニルアザグリシル)−D−リシル)6−(L−ロイシル)7
−(N−ε−イソプロピル(L−リシル))8−(L−プロリル)9−(D−ア
ラニンアミド)10;(N−アセチル−D−3−(ナフト−2−イル)アラニル)1
−(D−3−(4−クロロフェニル)アラニル)2−(D−3−(ピリジン−3
−イル)アラニル)3−(L−セリル)4−(N−メチル−チロシル)5−
(N−ε−(2−フロイルグリシル)−D−リシル)6−(L−ロイシル)7−(
N−ε−イソプロピル(L−リシル))8−(L−プロリル)9−(D−アラニン
アミド)10;及び(N−アセチル−D−3−(ナフト−2−イル)アラニル)1
−(D−3−(4−クロロフェニル)アラニル)2−(D−3−(ピリジン−3
−イル)アラニル)3−(L−セリル)4−(N−メチル−チロシル)5−(N−
ε−(2−フロイルアザグリシル)−D−リシル)6−(L−ロイシル)7−(N
−ε−イソプロピル(L−リシル))8−(L−プロリル)9−(D−アラニンア
ミド)10である。
本明細書及び添付した請求の範囲中に用いた次の語及び略号は、以下に定義す
るような意味を有する。
本発明に用いる天然産及び非天然産アミノアシル残基の名称のほとんどは、本
明細書に参考として含まれる“Nomenclature of α−Amin
o Acids(Recommendations,1974),”Bioch emistry
,14(2),1975に提示されたIUPAC有機化学命名法
委員会及びIUPAC−IUB生化学命名法委員会の示
唆する命名慣習を踏襲している。本明細書及び添付した請求の範囲中に用いた名
称及び略号で上記示唆と異なるものを、次表によって読者に明示する。
“アミノアシル残基”もしくは“アミノ酸”という語は、天然産のL−アミノ
酸と非天然産であるそのD−鏡像異性体との両方を意味するものとして用いてあ
る。本明細書中ではこれらの語を、アミノ官能基とカルボキシル官能基との両方
を有し、適正に“アミノ酸”と呼称されるが天然産アミノ酸の一員ではない化合
物にも適用する。そのような化合物には、例えばD−及びL−3−(4−アミノ
シクロヘキシル)アラニン、7−アミノヘプタン酸並びに類似のアミノ酸が含ま
れる。
本発明の化合物中の側鎖基“X”に関して“Ω−アミノ官能側鎖”という語を
用いる時、その意味するところは2−アミノエチル、3−アミノプロピル、4−
アミノブチル等や4−アミノシクロヘキシルメチル基のような、末端においてア
ミノ官能化されたアルキル基である。
LHRH拮抗薬活性
本発明の化合物の代表的なものを、レセプター結合(pK1)及びLHRH拮
抗薬としての効力(pA2)に関
するin vitro試験において評価した。試験では、F.Havivら,J .Med.Chem.32
,pp.2340−2344(1989)に詳述され
た方法を用いた。レセプター結合親和性(pK1)は平衡解離定数の負の対数で
あり、(pA2)は拮抗薬濃度の負の対数で、作用薬ロイプロリドが描く応答曲
線を2倍高い濃度へと変移させる(ロイプロリドは構造5−オキソ−Pro1−
His2−Trp3−Ser4−Tyr5−D−Leu6−Leu7−Arg8−Pr
o9−NHEtを有するLHRH作用薬で、米国特許第4,005,063号に
おいて開示及び特許請求されている)。典型的には9.5以上のpA2値が、L
HRH拮抗薬としての効力が優れていることを示す。
本発明による各化合物の試験結果を表IIに示す。
LHRH作用薬及び拮抗薬の作用及び有用性
本発明のLHRH作用薬及び拮抗薬化合物は、早発思春期、前立腺癌、前立腺
肥大症(BPH)、子宮内膜症、子宮類線維腫、乳癌、アクネ、月経前症候群、
多嚢胞性卵巣症候群、並びにヒト及び動物のいずれかの性における性腺ホルモン
生産の過剰または欠乏に起因する疾患の治療に有用である。本発明のLHRH拮
抗薬は、雌性及び雄性の両方において生殖を制御するのにも有用である。本発明
の化合物はジヒドロテストステロン(DHT)のレベルを抑えるのに有用である
。
本発明の方法の実施では、上記のような治療が必要であるか、または望ましい
ヒトまたは動物に有効量の本発明化合物、または該化合物を含有する医薬組成物
を投与する。上記化合物または組成物は特定の最終用途に応じて、経口、非経口
(皮下、筋肉内及び静脈内を含む)、膣内(特に避妊目的)、直腸内、頬側(舌
下を含む)、皮膚経由、及び鼻腔内を含めた様々な経路のいずれかで投与し得る
。所与の事例における最適経路は用途、特定の活性成分、投与を受ける患者、及
び医療従事者の判断に依存する。上記化合物または組成物は、後段に詳述する徐
放性のデポー剤また
は埋没製剤によって投与することも可能である。
上述の用途に関して哺乳類の雄性または雌性の性ホルモンのレベルを変更する
ためには通常、活性成分を1日に体重1kg当たり約0.01〜10mg、好ま
しくは約0.1〜5.0mgの量で投与することが適当である。このような投与
は、毎日1回の投与によってか、数回に分けた適用によってか、または最も効果
的な結果を得るべく徐放によって行ない得る。
上記化合物及び組成物の厳密な投与量及び投与方式は必然的に、治療される個
々の患者、治療の種類、苦痛または必要性の程度、及び医療従事者の判断に依存
する。通常、非経口投与では、吸収により多く依存する他の投与方法より少ない
投与量しか必要でない。
本発明は、本発明の化合物を有効成分として含有する医薬組成物も提供し、こ
の組成物は本発明の化合物を、薬剤学的に許容可能な無毒キャリヤとの混合物の
状態で含有する。先に述べたように、このような組成物は、非経口(皮下、筋肉
内または静脈内)投与に用いるべく特に溶液剤または懸濁液剤の形態に調製する
か、膣内または直腸内投与に用いるべく特にクリーム剤及び坐剤などの半固体の
形態
に調製するか、経口または頬側投与に用いるべく特に錠剤またはカプセル剤の形
態に調製するか、あるいはまた鼻腔内投与に用いるべく特に散剤、点鼻剤または
エアロゾル剤の形態に調製することができる。
本発明の組成物は単位投与形態で好ましく投与し得、例えばRemingto
n’s Pharmaceuti−cal Sciences,Mack Pu
bli−shing Company,Easton,PA.,1970に記載
された方法など、調剤技術分野で良く知られた任意方法により調製し得る。非経
口投与用製剤には、滅菌した水または生理的食塩水、ポリエチレングリコールな
どのポリアルキレングリコール、植物由来の油、水素添加ナフタレン等を通常の
賦形剤として含有させ得る。吸入投与用製剤は、固体とし、賦形剤として例えば
ラクトースを含有させても、また点鼻剤形態で投与するべく水性または油性溶液
としてもよい。頬側投与の場合の典型的賦形剤には、糖、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、前ゼラチン化した澱粉等が含まれる。
本発明の化合物は長期間、例えばただ1回の投与後1週間から1年間にわたっ
て患者に対し放出されることが特に
望ましい。徐放性のデポー剤や埋没剤型の様々な投与形態を用い得る。例えば、
或る投与形態は本発明の化合物の、体液への溶解度が低い薬剤学的に許容可能な
無毒塩を含有し得、この塩は例えば(a)リン酸、硫酸、クエン酸、酒石酸、タ
ンニン酸、パモ酸、アルギン酸、ポリグルタミン酸、ナフタレンモノまたはジス
ルホン酸、ポリガラクツロン酸等のような多塩基酸を伴った酸付加塩、(b)亜
鉛、カルシウム、ビスマス、バリウム、マグネシウム、アルミニウム、銅、コバ
ルト、ニッケル、カドミウム等のような多価金属カチオンか、または例えばN,
N′−ジベンジルエチレンジアミンもしくはエチレンジアミンから成る有機カチ
オンを伴った塩、または(c)例えばタンニン酸亜鉛など、(a)と(b)との
組み合わせの塩である。加えて、本発明の化合物、または好ましくは上述のよう
な比較的難溶性の塩は胡麻油などを用いてゲル、例えばモノステアリン酸アルミ
ニウムゲルに配合し得、これは注射に適する。特に好ましい塩は、タンニン酸亜
鉛、パモ酸亜鉛等の亜鉛塩である。別の種類の注射用徐放性デポー剤は本発明の
化合物またはその塩を、例えば米国特許第3,773,919号に開示されたポ
リ乳酸/ポリグリコール酸ポリマーなど
の、徐々に崩壊する無毒性かつ非抗原性のポリマー中に分散したか、または封入
された状態で含有する。本発明の化合物、または好ましくは先に述べたような比
較的難溶性の塩は、特に動物用にコレステロールマトリックスの植え込み錠剤に
配合することもできる。その他の徐放性デポー剤または埋没製剤、例えばリポソ
ームも文献から公知である。例えば、Sustained and Contr
ol−led Release Drug Delivery Systems
,J.R.Robinson編,Marcel Dekker,Inc.,Ne
w York,1978を参照されたい。LHRH型化合物に関する特別の言及
は、例えば米国特許第4,010,125号中に見出され得る。
本発明のペプチドの合成
本発明のポリペプチドは当業者に公知の技術、例えばいわゆる“固相”ペプチ
ド合成や通常の液相化学法によって合成できる。有効な固相ペプチド合成技術の
概要が、J.M.Stewart及びJ.D.Young,Solid Pha
se Peptide Syn−thesis,W.H.Freeman Co
.,
San Francisco,1963及びJ.Meienhofer,Hor
monal Pro−teins and Peptides,Vol.2,p
.46,Academic Press(New York),1973中に見
出され得る。従来の液相合成については、G.Schroder及びK.Lup
−ke,The Peptides,Vol.1,Academic Pres
s(New York),1965を参照されたい。
これらの方法は通常、適当な樹脂に結合させた成長すべきペプチド鎖に1個以
上のアミノ酸または適宜保護したアミノ酸を逐次付加することを含む。出発アミ
ノ酸は市販されており、あるいは本発明の化合物中の新規なアミノ酸であれば、
容易に入手可能な出発物質から後段に詳述する方法で合成する。
通常、第一のアミノ酸のアミノ基またはカルボキシル基を適当な保護基によっ
て保護する。保護した、即ち誘導体化したアミノ酸は不活性な固体支持体(樹脂
)に結合させ得、あるいはまたアミド結合の形成を導く条件下に、適当に保護し
た相補的な(アミノまたはカルボキシル)基を有
する配列中の次のアミノ酸を付加することにより溶液中で用い得る。次に、新た
に付加した上記アミノ酸残基から保護基を除去し、(適当に保護した)次のアミ
ノ酸を付加し、このような操作を繰り返す。所望のアミノ酸を総て連結して適正
な配列としたら残存する保護基を逐次、または一度に除去し、ペプチド鎖を、固
相法で合成した場合は固体支持体から開裂させて最終的なポリペプチドを得る。
このような通常の操作を多少変更することにより、成長中の鎖に一度に2個以上
のアミノ酸を付加すること、例えば保護したトリペプチドを適正に保護したジペ
プチドと(キラル中心をラセミ化しない条件下に)連結して、保護基の除去後に
ペンタペプチドを得ることができる。
本発明の化合物を製造する特に好ましい方法は固相ペプチド合成を含む。本発
明化合物のこの製造方法では、アミノ酸のα−アミノ官能基を酸または塩基感受
性基で保護する。前記保護基は、ペプチド結合形成条件下に安定であり、しかも
成長中のペプチド鎖を破壊したり、該鎖が有するキラル中心のいずれかをラセミ
化したりせずに容易に除去可能であるという特性を有するべきである。適当な保
護基は、t−ブチルオキシカルボニル(BOC)、ベンジルオキシ
カルボニル(Cbz)、ビフェニルイソプロピルオキシカルボニル、t−アミル
オキシカルボニル、イソボルニルオキシカルボニル、(α,α)−ジメチル−3
,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、o−ニトロフェニルスルフェニル
、2−シアノ−t−ブチルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカ
ルボニル等である。t−ブチルオキシカルボニル(“BOC”または“t−BO
C”)保護基が好ましい。
特に好ましい側鎖保護基は、リシン及びアルギニンの側鎖アミノ基に関しては
ニトロ、p−トルエンスルホニル、4−メトキシベンゼンスルホニル、Cbz、
BOC及びアダマンチルオキシカルボニルであり、チロシンの場合はベンジル、
o−ブロモベンジルオキシカルボニル、2,6−ジクロロベンジル、イソプロピ
ル、シクロヘキシル、シクロペンチル及びアセチルであり、セリンの場合はベン
ジル及びテトラヒドロピラニルであり、ヒスチジンの場合はベンジル、Cbz、
p−トルエンスルホニル及び2,4−ジニトロフェニルであり、トリプトファン
の場合はホルミルである。
固相ペプチド合成法では、C末端アミノ酸を適当な固体
支持体に結合させる。上述の合成に有用である適当な固体支持体は、逐次縮合−
保護基除去反応の試薬及び反応条件に対して不活性であり、かつ用いる溶媒に不
溶性である物質である。適当な固体支持体は、クロロメチルポリスチレン−ジビ
ニルベンゼンポリマー、ヒドロキシメチル−ポリスチレン−ジビニルベンゼンポ
リマー等である。クロロメチル−ポリスチレン−1%ジビニルベンゼンポリマー
が特に好ましい。化合物のC末端がグリシンアミドである特定例では、P.Ri
vailleら,Helv.Chim.Acta.54,p.2772(197
1)に記載されたベンズヒドリルアミノ−ポリスチレン−ジビニルベンゼンポリ
マーが特に有用な支持体である。クロロメチルポリスチレン−ジビニルベンゼン
型の樹脂への結合は、α−N−保護アミノ酸、特にBOC−アミノ酸をそのセシ
ウム塩、テトラメチルアンモニウム塩、トリエチルアンモニウム塩、1,5−ジ
アザビシクロ−[5.4.0]ウンデク−5−エン塩、または類似の塩として反
応させることにより実現する。クロロメチル樹脂への結合反応は、エタノール、
アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)等のような溶媒中で
、
例えば約40〜60℃の高温下に約12〜48時間生起させる。好ましい試薬及
び反応条件は、α−N−BOCアミノ酸のセシウム塩をDMF中の樹脂と、約5
0℃で約24時間の反応で結合させるものである。α−N−BOCアミノ酸をベ
ンズヒドリルアミン樹脂に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)、
ベンゾトリアゾル−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム−
ヘキサフルオロホスフェート(BOP)またはビス(2−オキソ−3−オキサゾ
リジニル)ホスフィンクロリド(BOPCl)を伴ったかまたは伴わない、N,
N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)またはN,N′−ジイソプロ
ピルカルボジイミド(DIC)を用いて結合させ、この媒介結合はジクロロメタ
ンまたはDMFなどの溶媒、好ましくはジクロロメタン中で約10〜50℃、最
も好ましくは25℃の温度で約1〜約24時間、好ましくは約12時間生起させ
る。ペプチド樹脂に結合したN−メチル−Ser(OBzl)へのカルボキシル
基の結合には、カルボジイミド試薬に加えて4−ジメチルアミノピリジン(DM
AP)による触媒作用が必要である。
保護したアミノ酸の逐次結合は、当業者に良く知られて
いる自動ポリペプチドシンセサイザーで実現することも可能である。α−N−保
護基の除去は、例えばトリフルオロ酢酸の塩化メチレン溶液、塩化水素のジオキ
サン溶液、塩化水素の酢酸溶液、または他の強酸溶液、好ましくはトリフルオロ
酢酸の50%ジクロロメタン溶液の存在下にほぼ周囲温度で行ない得る。保護し
た各アミノ酸を、好ましくは0.4Mの濃度と約3.5モルの過剰量とで導入し
、結合はジクロロメタン、ジクロロメタン/DMF混合物、DMF等の中で、特
に塩化メチレン中でほぼ周囲温度で生起させる。結合剤は通常ジクロロメタン中
のDCCとするが、N,N′−ジ−イソプロピルカルボジイミド(DIC)また
は他のカルボジイミドを単独で、またはHOBt、N−ヒドロキシスクシンイミ
ド、他のN−ヒドロキシイミドまたはオキシムの存在下に用いることも可能であ
る。あるいは他の場合には、保護アミノ酸活性エステル(例えばp−ニトロフェ
ニル、ペンタフルオロフェニル等)または対称性無水物を用い得る。
所望のペプチド鎖の合成完了後、合成したペプチド鎖をピペリジンの30%ジ
メチルホルムアミド溶液で処理して、6位のΩ−アミノ−官能化残基上のFMO
C保護基を除去
する。得られた物質を、典型的には塩化メチレンで数回洗浄する。次に、6位の
遊離アミン官能基をアミノアシル残基と、先に述べた結合技術を用いて結合させ
る。誘導体化した6位の前記保護残基を先に述べた方法で脱保護した後、所望で
あればこの側鎖の遊離アミン官能基を結合及び脱保護により更に誘導体化するこ
とも可能である。
全反応シーケンスが完了したら、樹脂に結合したペプチドを固体支持体から開
裂させる。この開裂は、樹脂がベンズヒドリルアミン樹脂である場合は0℃にお
いてアニソールの存在下に乾燥HFで処理することによって実現し得、Merr
ifield樹脂の場合は、ペプチドのC末端がプロリンであればアルキルアミ
ンまたはフルオロアルキルアミンでのアミノリシス、グリシンであれば例えばア
ンモニア/メタノールまたはアンモニア/エタノールでのアミノリシスを約10
〜50℃、好ましくは約25℃の温度で約12〜48時間、好ましくは約18時
間行なうことによって実現し得る。あるいは他の場合には、ペプチドの樹脂から
の除去を例えばメタノールでのエステル交換反応と、それに続くアミノリシスま
たは直接アミド交換反応とによって行ない得る。最終生成物を凍結乾燥し、その
後当業者に
公知のHPLC法で精製する。
ここに述べた一般的な合成方法の例を、以下の実施例、特にNAc−D2Na
l1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5−DLys(N
−ε−Gly−ニコチニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−
Pro9−DAla10NH2を調製する結合ステップの順序、数及び所要時間を与
える実施例1によって示す。
実施例1
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTy
r5−DLys(N−ε−Gly−ニコチニル)6−Leu7−Lys(N−ε−
イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2の製造
Milligen−Biosearch9500ペプチド合成器の反応容器中
に1g(0.6mmol)のD−Ala−NH−樹脂(4−メチル−ベンズヒド
リルアミン樹脂)を置いた。アミノ酸を以下の合成サイクルに従って順次添加し
た:
1.ペプチドのα−アミノ官能基からt−BOC基を除去するために、45%の
トリフルオロ酢酸(TFA)、2.5%のアニソール、2.0%の亜燐酸ジメチ
ル及び50.5%の塩化メチレンの溶液を使用してブロック解除を実施した。前
記樹脂を1分間ブロック解除溶液で予備洗浄し、ついでブロック解除反応を20
分間実施する。
2.保護解除に使用したTFAの除去及び中和のために、塩化メチレン中の10
%のN,N′−ジイソプロピルエチルアミンの溶液を使用して、塩基洗浄を実施
した。
3.3倍モル過剰のt−BOC保護アミノ酸誘導体の0.
3MのDMF溶液、及び活性剤として3倍モル過剰のジイソプロピルカルボジイ
ミドの0.3Mの塩化メチレン溶液を使用して結合反応を実施した。次いで活性
化したアミノ酸をペプチド樹脂の遊離α−アミノ基に結合する。反応時間は合成
プロトコルに記載した通りである。
4.洗浄。各反応工程の後に各1分間の3回、それぞれ塩化メチレン、塩化メチ
レン/DMF(1:1)及びDMFによる洗浄を実施した。合成プロトコル
以下の順序、回数及び結合時間に従ってアミノ保護アミノ酸を樹脂に結合した
。
合成が完了したら、前記樹脂をDMF中の30%のピペリジン溶液で4〜24
時間処理してFMOC保護基を除去した。塩化メチレンで数回洗浄後、ペプチド
−樹脂をまずBOC−Glyと、次いで2回−2時間のプロトコルを使用してニ
コチン酸と結合する。ペプチド−樹脂を次いで真空下、P2O5上で一晩乾燥し、
アニソールの存在下で0℃で1時間乾燥HFによって処理して樹脂からペプチド
を開裂した。過剰な試薬を真空下で除去した。前記樹脂をまずエーテルで洗浄し
、次いで水/アセトニトリル/酢酸(1:1:0.1)の溶液(50ml)によ
って室温で15分間撹拌してろ過した。ろ液を凍結乾燥して粗なペプチドを毛羽
状の粉末として得た。これを、89%のH2O/11%のCH3CN/0.1%の
TFAの範囲の勾配で変化する溶剤混合物を有するDynamax C−18カ
ラム(8ミクロン)(25×2.5cm)を使用してHPLCによって20分か
けて精製した。UV検出器は260nMにセットした。生成物を14.7分に単
一のピークとして溶離し、
収集し凍結乾燥して純粋なNAc−D2Nal−D4ClPhe−D3Pal−
Ser−NMeTyr−DLys(N−ε−Gly−ニコチニル)−Leu−L
ys(N−ε−イソプロピル)−Pro−DAlaNH2をトリフルオロ酢酸塩
として得た。FAB 質量分析 m/e 1591(M+H)+。アミノ酸分析
:1.00 Ala;1.01 Pro;1.57 Lys;0.99 Leu
;1.01 NMeTyr;0.47 Ser。
実施例2
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5
−DLys(N−ε−Azagly−2−フロイル)6−Leu7−Lys(N
−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
実施例1に記載したのと同じ手順を使用してFMOC基を除去した。BOC−
Glyと結合する代わりにペプチドをDMF(18ml)中カルボニルジイミダ
ゾール(0.9g)の溶液で15分間処理し、塩化メチレンで洗浄し(×3)、
次いでDMF(18ml)中2−フロ酸ヒドラジド(0.53g)の溶液と一晩
反応させた。樹脂を塩化メチレンで洗浄し(×3)、P2O5上で一晩乾燥し、乾
燥
HF/アニソールによって0℃で1時間処理した。処理、凍結乾燥及びHPLC
精製後、NAc−D2Nal−D4ClPhe−D3Pal−Ser−NMeT
yr−DLys(N−ε−Azagly−2−フロイル)−Leu−Lys(N
−ε−イソプロピル)−Pro−DAlaNH2をトリフルオロ酢酸塩として得
た;Rt=25.7分;FAB 質量分析 m/e 1581(M+H)+。アミ
ノ酸分析:0.98 Ala;1.02 Pro;1.58 Lys;1.00
Leu;1.12 NMeTyr;0.52 Ser。
実施例3
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5
−DLys(N−ε−Azagly−2−ニコチニル)6−Leu7−Lys(
N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
実施例2に記載したのと同じ手順を使用したが、2−フロヒドラジドをニコチ
ンヒドラジド(0.575g)にかえた。処理、凍結乾燥及びHPLC精製後、
NAc−D2Nal−D4ClPhe−D3Pal−Ser−NMeTyr−D
Lys(N−ε−Azagly−3−ニコチニル)
−Leu−Lys(N−ε−イソプロピル)−Pro−DAlaNH2をトリフ
ルオロ酢酸塩として得た;Rt=16.0分;FAB 質量分析 m/e 15
92(M+H)+。アミノ酸分析:1.02 Ala;1.01 Pro;1.
61 Lys;0.99 Leu;1.12 NMeTyr;0.48 Ser
。
実施例4
実施例1に記載の手順を使用するが、BOC−Glyを適切な保護アミノ酸に
かえ、以下の化合物を得た:
(a)トリフルオロ酢酸塩としてNAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3
Pal3−Ser4−NMeTyr5−DLys(N−ε−β−アラニル)−ニコ
チニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2;Rt=16.50分;FAB 質量分析 m/e 1605(M+H)+
。アミノ酸分析:1.01 Ala;1.01 Pro;0.85 Lys(I
sp);1.02 Leu;0.96 Lys;1.07 NMeTyr;0.
41 Ser;0.71 3Pal;0.75 4ClPhe。
(b)トリフルオロ酢酸塩としてNAc−D2Nal1−
D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5−DLys[N−ε−
(γ−アミノブチリル)ニコチニル]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピ
ル)8−Pro9−DAla10NH2;Rt=31.50分;FAB 質量分析 m
/e 1619(M+H)+。アミノ酸分析:0.98 Ala;0.90 L
ys(Isp);1.05 Pro;1.04 Leu;0.92 Lys;0
.97 NMeTyr;0.49 Ser;1.05 3Pal;1.1 4C
lPhe。
(c)トリフルオロ酢酸塩としてNAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3
Pal3−Ser4−NMeTyr5−DLys[N−ε−DSer−ニコチニル
]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
;Rt=31.50分;FAB 質量分析 m/e 1621(M+H)+。ア
ミノ酸分析:0.99 Ala;1.02 Pro;0.92 Lys(Isp
);1.01 Leu;0.97 Lys;1.03 NMeTyr;1.06
Ser;1.13 3Pal;1.23 4ClPhe。
(d)トリフルオロ酢酸塩としてNAc−D2Nal1−
D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5−DLys(N−ε−
Sar−ニコチニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9
−DAla10NH2;Rt=20.84分;FAB 質量分析 m/e 1605
(M+H)+。アミノ酸分析:0.99 Ala;1.04 Pro;0.93
Lys(Isp);1.01 Leu;0.96 Lys;1.06 Sar
;0.94 NMeTyr;0.47 Ser;1.01 3Pal;1.05
4ClPhe。
(e)トリフルオロ酢酸塩としてNAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3
Pal3−Ser4−NMeTyr5−DLys[N−ε−(N−ε−アミノカプ
ロイル)−ニコチニル]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pr
o9−DAla10NH2;Rt=17.84分;FAB 質量分析 m/e 16
47(M+H)+。アミノ酸分析:1.02 Ala;1.00 Pro;0.
93 Lys(Isp);1.01 Leu;0.97 Lys;1.11 N
MeTyr;0.49 Ser;1.13 3Pal;1.10 4ClPhe
。
実施例5
実施例2に記載の手順を使用するが、フロヒドラジドを適切な酸のヒドラジド
にかえ、以下の化合物を得た:
(a)トリフルオロ酢酸塩としてNAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3
Pal3−Ser4−NMeTyr5−DLys(N−ε−Azagly−2−テ
トラヒドロフロイル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9
−DAla10NH2を得た;Rt=17.92分;FAB 質量分析 m/e 1
585(M+H)+。アミノ酸分析:1.00 Ala;1.05 Pro;0
.94 Lys;1.01 Leu;0.97 NMeTyr;0.48 Se
r;1.03 3Pal;1.07 4ClPhe。
(b)トリフルオロ酢酸塩としてNAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3
Pal3−Ser4−NMeTyr5−DLys(N−ε−Azagly−2−チ
エニルカルボニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−
DAla10NH2を得た;Rt=18.8分;FAB 質量分析 m/e 159
7(M+H)+。アミノ酸分析:1.02 Ala;1.01 Pro;0.9
3 Lys(Isp);1.01 Leu;0.97 Ly
s;1.02 NMeTyr;0.51 Ser;1.07 3Pal;1.1
4 4ClPhe。
(c)トリフルオロ酢酸塩としてNAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3
Pal3−Ser4−NMeTyr5−DLys(N−ε−Azagly−サリシ
ル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
を得た;Rt=21.72分;FAB 質量分析 m/e 1607(M+H)+
。アミノ酸分析:1.03 Ala;0.98 Pro;0.95 Lys(
Isp);1.01 Leu;1.02 NMeTyr;0.61 Ser;1
.08 3Pal;1.05 4ClPhe。
(d)トリフルオロ酢酸塩としてNAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3
Pal3−Ser4−NMeTyr5−DLys[N−ε−Azagly−(3−
OH−2−ナフトイル)]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−P
ro9−DAla10NH2を得た;Rt=24.16分;FAB 質量分析 m/
e 1657(M+H)+。アミノ酸分析:1.02 Ala;1.00 Pr
o;0.91 Lys(Isp);1.02 Leu;0.95
Lys;1.1 NMeTyr;0.51 Ser;1.05 3Pal;1.
1 4ClPhe。
(e)トリフルオロ酢酸塩としてNAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3
Pal3−Ser4−NMeTyr5−DLys(N−ε−Azagly−イソニ
コチニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2を得た;Rt=22.08分;FAB 質量分析 m/e 1590(M
+H)+。アミノ酸分析:1.01 Ala;1.02 Pro;0.96 L
ys;1.00 Leu;0.82 NMeTyr;0.50 Ser;1.0
4 3Pal;1.1 4ClPhe。
実施例6
実施例1に記載の手順を使用するが、ニコチン酸を適切な酸にかえ、以下の化
合物を得た:
(a)トリフルオロ酢酸塩としてNAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3
Pal3−Ser4−NMeTyr5−DLys(N−ε−Gly−2−フロイル
)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
を得た;Rt=17.78分;FAB 質量分析
m/e 1580(M+H)+。アミノ酸分析:1.00 Ala;1.01
Pro;0.90 Lys(Isp);0.99 Leu;0.93 Lys;
0.82 NMeTyr;0.48 Ser;0.95 3Pal;1.02
4ClPhe。
(b)トリフルオロ酢酸塩としてNAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3
Pal3−Ser4−NMeTyr5−DLys(N−ε−Gly−シキミル)6−
Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2を得た
;Rt=31.5分;FAB 質量分析 m/e 1642(M+H)+。アミノ
酸分析:1.04 Ala;1.06 Pro;0.91 Lys(Isp);
1.03 Leu;1.05 Lys;1.08 NMeTyr;0.47 S
er;1.05 3Pal;1.08 4ClPhe。
実施例7
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5
−DLys(N−ε−DSer−ニコチニル)6−Leu7−Arg8−Pro9
−DAla10NH2
実施例1に記載の手順を使用するが、BOC−Lys(N−ε−Cbz,イソ
プロピル)をBOC−Arg(Tos)に、t−BOC−GlyをBOC−D−
Ser(OBzl)にかえ、処理、凍結乾燥及びHPLC精製後にNAc−D2
Nal−D4ClPhe−D3Pal−Ser−NMeTyr−DLys(N−
ε−DSer−ニコチニル)−Leu−Arg−Pro−DAlaNH2をトリ
フルオロ酢酸塩として得た;Rt=33.5分;FAB 質量分析 m/e 1
607(M+H)+。アミノ酸分析:0.97 Ala;1.02 Pro;0
.98 Arg;1.02 Leu;1.00 Lys;1.13 NMeTy
r;0.96 Ser;1.17 3Pal;1.25 4ClPhe。
実施例8
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5
−DLys(N−ε−DSer−アセチル)6−Leu7−Arg8−Pro9−
DAla10NH2
実施例7に記載の手順を使用するが、ニコチン酸を酢酸にかえ、処理、凍結乾
燥及びHPLC精製後にNAc−D
2Nal−D4ClPhe−D3Pal−Ser−NMeTyr−DLys(N
−ε−DSer−アセチル)−Leu−Arg−Pro−DAlaNH2をトリ
フルオロ酢酸塩として得た;Rt=52.5分;FAB 質量分析 m/e 1
544(M+H)+。アミノ酸分析:1.00 Ala;1.01 Pro;0
.98 Arg;1.02 Leu;0.82 Lys;0.95 NMeTy
r;1.08 Ser。
実施例9
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5
−DLys(N−ε−Ser−アセチル)6−Leu7−Arg8−Pro9−D
Ala10NH2
実施例8に記載の手順を使用するが、BOC−DSer(OBzl)をBOC
−Ser(OBzl)にかえ、処理、凍結乾燥及びHPLC精製後にNAc−D
2Nal−D4ClPhe−D3Pal−Ser−NMeTyr−DLys(N
−ε−Ser−アセチル)−Leu−Arg−Pro−DAlaNH2をトリフ
ルオロ酢酸塩として得た;Rt=23.3分;FAB 質量分析 m/e 15
44(M
+H)+。アミノ酸分析:1.01 Ala;1.01 Pro;0.98 A
rg;1.01 Leu;0.70 Lys;1.08 NMeTyr;0.9
6 Ser。
実施例10
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5
−DLys(N−ε−Gly−ニコチニル)6−Leu7−Arg8−Pro9−
DAla10NH2
実施例1に記載の手順を使用するが、BOC−Lys(N−ε−Cbz,イソ
プロピル)をBOC−Arg(Tos)にかえ、処理、凍結乾燥及びHPLC精
製後にNAc−D2Nal−D4ClPhe−D3Pal−Ser−NMeTy
r−DLys(N−ε−Gly−Nic)−Leu−Arg−Pro−DAla
NH2をトリフルオロ酢酸塩として得た;Rt=33.7分;FAB 質量分析
m/e 1577(M+H)+。アミノ酸分析:0.99 Ala;1.06
Pro;1.00 Arg;1.04 Leu;0.98 Lys;0.93
Gly;0.96 NMeTyr;0.48 Ser;1.06 3Pal;1
.10 4ClPhe。
実施例11
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5
−DLys(N−ε−DSer−シキミル)6−Leu7−Arg8−Pro9−
DAla10NH2
実施例7に記載の手順を使用するが、ニコチン酸をシキミ酸にかえ、処理、凍
結乾燥及びHPLC精製後にNAc−D2Nal−D4ClPhe−D3Pal
−Ser−NMeTyr−DLys(N−ε−DSer−シキミル)−Leu−
Arg−Pro−DAlaNH2をトリフルオロ酢酸塩として得た;Rt=20.
6分;FAB 質量分析 m/e 1658(M+H)+。アミノ酸分析:1.
04 Ala;0.97 Pro;0.96 Arg;1.02 Leu;0.
97 Lys;0.98 NMeTyr;0.96 Ser;1.07 3Pa
l;1.1 4ClPhe。
実施例12
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5
−DLys(N−ε−DSer−アセチル)6−Leu7−Arg8−Pro(4
OH)9−D
Ala10NH2
実施例8に記載の手順を使用するが、BOC−ProをBOC−Pro(4O
H)にかえ、処理、凍結乾燥及びHPLC精製後にNAc−D2Nal−D4C
lPhe−D3Pal−Ser−NMeTyr−DLys(N−ε−DSer−
アセチル)−Leu−Arg−Pro(4OH)−DAlaNH2をトリフルオ
ロ酢酸塩として得た;Rt=36.7分;FAB 質量分析 m/e 1561
(M+H)+。アミノ酸分析:1.00 Ala;0.98 Arg;1.01
Leu;0.97 Lys;1.20 NMeTyr;1.00 Ser;1
.16 3Pal;1.22 4ClPhe。
実施例13
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5
−DLys(N−ε−DSer−アセチル)6−Leu7−Harg8−Pro9
−DAla10NH2
実施例8に記載の手順を使用するが、BOC−Arg(Tos)をBOC−H
arg(Tos)にかえ、処理、凍結乾燥及びHPLC精製後にNAc−D2N
al−D4
ClPhe−D3Pal−Ser−NMeTyr−DLys(N−ε−DSer
−アセチル]−Leu−Harg−Pro−DAlaNH2をトリフルオロ酢酸
塩として得た;Rt=22.5分;FAB 質量分析 m/e 1558(M+
H)+。アミノ酸分析:1.00 Ala;1.02 Pro;0.99 Le
u;1.00 Lys;0.92 NMeTyr;1.03 Ser;0.99
3Pal;1.00 4ClPhe。
実施例14
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5
−DLys[N−ε−(N′−カルボニル−ジアミノエタン−N″−ニコチニ
ル)]6−Leu7−Arg8−Pro9−DAla10NH2
実施例7に記載の手順をFMOC基の除去の工程まで使用した。BOC−Se
r(OBzl)と結合する代わりに、ペプチドをDMF(18ml)中カルボニ
ルジイミダゾール(0.6g)の溶液で20分間処理し、塩化メチレンで洗浄し
(×3)、次いでDMF/塩化メチレン(1:1)(20ml)中のエチレンジ
アミン(2ml)の溶液と4時間反応させた。樹脂を再び塩化メチレンで洗浄し
(×3)
、上記のプロトコルを使用してニコチン酸と結合させた。次いでペプチド樹脂を
P2O5上で一晩乾燥し、HF/アニソールによって0℃で1時間処理した。処理
、凍結乾燥及びHPLC精製後にNAc−D2Nal−D4ClPhe−D3P
al−Ser−NMeTyr−DLys[N−ε−(N′−カルボニル−ジアミ
ノエタン−N″−ニコチニル)]−Leu−Arg−Pro−DAlaNH2を
トリフルオロ酢酸塩として得た;Rt=20.6分;FAB 質量分析 m/e
1606(M+H)+。アミノ酸分析:1.04 Ala;1.00 Pro
;0.97 Arg;1.04 Leu;0.92 Lys;0.95 NMe
Tyr;0.46 Ser;1.04 3Pal;1.1 4ClPhe。
実施例15
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5
−DLys[N−ε−(N′−カルボニル−ジアミノエタン−N″−シキミル
)]6−Leu7−Arg8−Pro9−DAla10NH2
実施例14に記載したのと同じ手順を使用するが、ニコチン酸をシキミ酸にか
えた。処理、凍結乾燥及びHPLC
精製後にNAc−D2Nal−D4ClPhe−D3Pal−Ser−NMeT
yr−DLys[N−ε−(N′−カルボニル−ジアミノエタン−N″−シキミ
ル)]−Leu−Arg−Pro−DAlaNH2をトリフルオロ酢酸塩として
得た;Rt=20.8分;FAB 質量分析 m/e 1657(M+H)+。ア
ミノ酸分析:1.01 Ala;0.98 Pro;0.94 Arg;1.0
2 Leu;0.99 Lys;0.85 NMeTyr;0.48 Ser;
1.02 3Pal;1.08 4ClPhe。
実施例16
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5
−DLys(N−ε−DSer−2−フロイル)6−Leu7−Arg8−Pro9
−DAla10NH2
実施例11に記載の手順を使用するが、シキミ酸を2−フロ酸にかえ、処理、
凍結乾燥及びHPLC精製後にNAc−D2Nal−D4ClPhe−D3Pa
l−Ser−NMeTyr−DLys(N−ε−DSer−2−フロイル)−L
eu−Arg−Pro−DAlaNH2をトリフ
ルオロ酢酸塩として得た;Rt=23.2分;FAB 質量分析 m/e 15
95(M+H)+。アミノ酸分析:1.03 Ala;1.01 Pro;1.
03 Leu;0.96 Lys;1.03 NMeTyr;0.88 Ser
;1.02 3Pal;1.1 4ClPhe。
実施例17
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5
−DLys(N−ε−Gly−シキミル)6−Leu7−Arg8−Pro9−D
Ala10NH2
実施例10に記載の手順を使用するが、ニコチン酸をシキミ酸にかえ、処理、
凍結乾燥及びHPLC精製後にNAc−D2Nal−D4ClPhe−D3Pa
l−Ser−NMeTyr−DLys(N−ε−Gly−シキミル)−Leu−
Arg−Pro−DAlaNH2をトリフルオロ酢酸塩として得た;Rt=20.
6分;FAB 質量分析 m/e 1628(M+H)+。アミノ酸分析:1.
03 Ala;1.01 Pro;0.98 Arg;1.04 Leu;0.
97 Lys;1.1 NMeTyr;0.41 Ser;1.04 3Pal
;1.1 4C
lPhe。
実施例18
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5
−DLys(N−ε−Gly−2−フロイル)6−Leu7−Arg8−Pro9
−DAla10NH2
実施例17に記載の手順を使用するが、シキミ酸を2−フロ酸にかえ、処理、
凍結乾燥及びHPLC精製後にNAc−D2Nal−D4ClPhe−D3Pa
l−Ser−NMeTyr−DLys(N−ε−Gly−2−フロイル)−Le
u−Arg−Pro−DAlaNH2をトリフルオロ酢酸塩として得た;Rt=2
3.8分;FAB 質量分析 m/e 1566(M+H)+。
実施例19
実施例1に記載の手順を使用するが、BOC−Glyを適当な酸及び保護され
たアミノ酸にかえ、以下の化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(N′−ε−アミノカプロイル)(N″−β−ア
ラニル)−ニ
コチニル]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2。Rt=17.88分;FAB 質量分析 m/e 1718(M+H)+
。アミノ酸分析:1.01 Ala;1.00 Pro;0.98 Lys(
Isp);1.00 Leu;0.99 Lys;0.91 NMeTyr;0
.37 Ser;1.15 3Pal;1.03 4ClPhe。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−Gly−サリシル]6−Leu7−Lys(N−ε
−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。(c)NAc−D2Nal1−
D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5−DLys[N−ε−
Gly−Gly−ニコチニル]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8
−Pro9−DAla10NH2。Rt=16.74分;FAB 質量分析 m/e
1648(M+H)+。アミノ酸分析:1.02 Ala;1.06 Pro
;0.94 Lys(Isp);1.02 Leu;0.98 Lys;0.8
6 NMeTyr;0.40 Ser;1.06 3Pal;1.04 4Cl
Phe。
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(N′−ε−アミノカプロイル)−Gly−ニコ
チニル]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2。Rt=17.16分;FAB 質量分析 m/e 1704(M+H)+
。アミノ酸分析:1.00 Ala;1.03 Pro;0.94 Lys(I
sp);0.97 Leu;0.99 Lys;0.72 NMeTyr;0.
41 Ser;0.86 3Pal;1.03 4ClPhe。
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−D3Pal−ニコチニル)6−Leu7−Lys(
N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(f)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(DHis−α−ニコチニル)6−Leu7−Lys(N−ε
−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(g)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−DT
yr)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10N
H2。
(h)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−DTyr(OMe)−ニコチニル]6−Leu7−
Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
実施例20
実施例2に記載の手順を使用するが、フロヒドラジドを適当な酸のヒドラジド
にかえ、以下の化合物をトリフルオロ酢酸塩として得る:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−ピコリニル)6−Leu7−Lys
(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−3−インドールアセチル)6−Le
u7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Az
agly−シキミル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9
−DAla10NH2
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−キノリン−3−カルボニル)6−L
eu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−ピロール−2−カルボニル)6−L
eu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(f)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−ベンゾイル)6−Leu7−Lys
(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(g)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−p−MeO−ベンゾイル)6−Le
u7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(h)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−6−OH−ニコチニル)6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(i)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−2−OH−ニコチニル)6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(j)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−3−フロイル)6−Leu7−Ly
s(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10−NH2
(k)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−2−ナフトイル)6−Leu7−L
ys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(l)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−ジヒドロシキミル)6−Leu7−
Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(m)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−アセチル)6−Leu7−Lys(
N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(n)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−ホルミル)6−Leu7−Lys(
N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(o)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−プロピオニル)6−Leu7−Ly
s(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(p)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−シクロヘキシル)6−Leu7−L
ys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(q)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−1−アダマンチルアセチル)6−L
eu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(r)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−6−Me−ニコチニル)6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(s)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−2−Me−ニコチニル)6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(t)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−ピラジン−2−カルボニル)6−L
eu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(u)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[(N−ε−Azagly−(2−ピリミジルチオアセチル
)]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(v)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pa
l3−Ser4−NMeTyr5−DLys[N−ε−Azagly−(3−ピリ
ジルアセチル)]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−D
Ala10NH2
(w)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−Azagly−(2,5−ジ−MeO)ニコチニ
ル]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(x)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−2−ピロールカルボニル)6−Le
u7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(y)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−2−インドールカルボニル)6−L
eu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(z)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Az
agly−6−クロロニコチニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル
)8−Pro9−DAla10NH2
(aa)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NM
eTyr5−DLys(N−ε−Azagly−5−Me−サリシル)6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(ab)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NM
eTyr5−DLys(N−ε−Azagly−5−MeO−インドール−2−
カルボニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAl
a10NH2
(ac)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NM
eTyr5−DLys(N−ε−Azagly−ベンゾフラン−2−カルボニル
)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(ad)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NM
eTyr5−DLys(N−ε−Azagly−7−MeO−ベンゾフラン−2
−カルボニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9
−DAla10NH2
実施例21
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5
−DLys(N−ε−Azagly−Azagly−2−フロイル)6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
実施例1に記載の手順を使用してFMOC基を除去する。BOC−Glyと結
合するかわりに、ペプチドをDMF(18ml)中カルボニルジイミダゾール(
0.9g)の溶液で15分間処理し、塩化メチレンで洗浄し(×3)、次いでD
MF(20ml)中無水ヒドラジン(5ml)の溶液と一晩反応させる。樹脂を
再び塩化メチレンで洗浄し(×3)、DMF(18ml)中カルボニルジイミダ
ゾール(0.9g)の溶液と15分間反応させ、塩化メチレンで洗浄し(×3)
、次いでDMF(18ml)中2−フロヒドラジド(0.53g)の溶液と一晩
反応させる。前記樹脂を塩化メチレンで洗浄し(×3)、一晩P2O5上で乾燥し
、乾燥HF/アニソールによって0℃で1時間処理する。処理、凍結乾燥及びH
PLC精製後にNAc−D2Nal−D4ClPhe−D3Pal−Ser−N
MeTy
r−DLys(N−ε−Azagly−Azagly−2−フロイル)−Leu
−Lys(N−ε−イソプロピル)−Pro−DAlaNH2をトリフルオロ酢
酸塩として得る。
実施例22
実施例21に記載の手順を使用するが、2−フロ酸ヒドラジドのかわりに適切
な酸のヒドラジドを使用し、処理、HPLC精製及び凍結乾燥後に以下の化合物
をトリフルオロ酢酸塩として得る:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Azagly−3−フロイル)−
Leu−Lys(N−ε−イソプロピル)−Pro−DAlaNH2
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Azagly−ニコチニル)6−L
eu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Az
agly−Azagly−シキミル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピ
ル)8−Pro9−DAla10NH2
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Azagly−サリシル)6−Le
u7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Azagly−キノリン−3−カ
ルボニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2
(f)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Azagly−ベンゾフラン−2
−カルボニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DA
la10NH2
(g)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Azagly−インドール−2−
カルボニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9
−DAla10NH2
(h)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Azagly−ピラジン−2−カ
ルボニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2
(i)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Azagly−アセチル)6−Le
u7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(j)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Azagly−プロピオニル)6−
Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(k)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Azagly−ホルミル)6−Le
u7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(l)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pa
l3−Ser4−NMeTyr5−DLys(N−ε−Azagly−Azagl
y−ジヒドロシキミル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pr
o9−DAla10NH2
(m)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Azagly−ベンゾイル)6−L
eu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(n)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Azagly−テトラヒドロ−2
−フロイル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAl
a10NH2
(o)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Azagly−ベンゾフラン−3
−カルボニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DA
la10NH2
実施例23
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5
−DLys(N−ε−Gly−Azagly−ニコチニル)6−Leu7−Ly
s(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
BOC−Glyと結合するまで実施例1に記載の手順を使用し、次いでブロッ
ク解除して塩基で洗浄する。次いで樹脂をDMF(20ml)中カルボニルジイ
ミダゾール(0.9g)で15分間処理し、塩化メチレンで洗浄して(×3)D
MF(20ml)中ニコチンヒドラジド(0.575g)と一晩反応させ、塩化
メチレンで洗浄し(×3)て一晩乾燥する。次いで上記のようにHF/アニソー
ルを使用して0℃で1時間で前記樹脂からペプチドを開裂する。処理、精製及び
凍結乾燥後にNAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−
NMeTyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−ニコチニル)6−L
eu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2をトリフ
ルオロ酢酸塩として得る;Rt=15.96分;FAB 質量分析 m/e 1
649(M+H)+。アミノ酸分析:1.00 Ala;1.01 Pro;0
.99 Lys(Isp);1.01 L
eu;0.99 Lys;0.74 NMeTyr;0.42 Ser;1.0
5 3Pal;1.07 4ClPhe。
実施例24
実施例23に記載の手順を使用するが、ニコチンヒドラジドのかわりに適切な
酸のヒドラジドを使用して以下の化合物をトリフルオロ酢酸塩として得る:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−2−フロイル)6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−ベンゾフラン−2−カル
ボニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−シキミル)6−Leu7−
Lys(N−
ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−ベンゾイル)6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−アセチル)6−Leu7−
Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(f)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−2−フロイル)6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(g)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−ホルミル)6−Leu7−
Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(h)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−ピコリニル)6−Leu7
−Lys(N
−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(i)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−サリシル)6−Leu7−
Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(j)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−ピラジノイル)6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(k)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−3−キノリンカルボニル)6−Leu7−
Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
実施例25
実施例23に記載の手順を使用するが、BOC−Glyのかわりに適切なBO
C−アミノ酸を使用して以下の化合物をトリフルオロ酢酸塩として得る:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(β−アラニル)−Azagly−ニコチニル]6
−Leu7−
Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(γ−アミノブチリル)−Azagly−ニコチ
ニル]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10N
H2。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(5−アミノバレリル)−Azagly−ニコチ
ニル]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10N
H2。
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(ε−アミノカプロイル)−Azagly−ニコ
チニル]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2;Rt=17.61分;FAB 質量分析 m/e 1705(M+H)+
。アミノ酸分析:1.01 Ala;1.01 Pro;0.92 Lys(I
sp);0.99 Leu;0.97 Lys:1.03
NMeTyr;0.33 Ser;1.00 3Pal;1.02 4ClPh
e。
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(7−アミノヘプタノイル)−Azagly−ニ
コチニル]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2。
(f)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(11−アミノウンデカノイル)−Azagly
−ニコチニル]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DA
la10NH2;Rt=26.59分;FAB 質量分析 m/e 1776(M+
H)+。アミノ酸分析:1.01 Ala;1.01 Pro;0.97 Ly
s(Isp);1.00 Leu;0.99 Lys;0.87 NMeTyr
;0.58 Ser;0.94 3Pal;0.94 4ClPhe。
実施例26
実施例25に記載の手順を使用するが、ニコチンヒドラジドのかわりに2−フ
ロヒドラジドを使用して以下の化合
物をトリフルオロ酢酸塩として得る:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(β−アラニル)−Azagly−2−フロイル
]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(γ−アミノブチリル)−Azagly−2−フ
ロイル]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(5−アミノバレリル)−Azagly−2−フ
ロイル]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2。
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(ε−アミノカプロイル)−Azagly−2−
フロイル]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9
−DAla10NH2;Rt=26.10分;FAB 質量分析 m/e 1694
(M+H)+。アミノ酸分析:1.04 Ala;0.99 Pro;0.94
Lys(Isp);0.99 Leu;0.97 Lys;1.18 NMe
Tyr;0.44 Ser;0.99 3Pal;0.99 4ClPhe。
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(7−アミノヘプタノイル)−Azagly−2
−フロイル]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAl
a10NH2。
(f)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(11−アミノウンデカノイル)−Azagly
−2−フロイル]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−D
Ala10NH2。
実施例27
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5
−DLys(N−ε−Azagly−D−チロシル−アセチル)6−Leu7−
Lys(N−
ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
実施例2に記載の手順を使用するが2−フロヒドラジドのかわりにN−α−ア
セチル−D−チロシルヒドラジドを使用し、処理、精製及び凍結乾燥後にNAc
−D2Nal−D4ClPhe−D3Pal−Ser−NMeTyr−DLys
(N−ε−Azagly−D−チロシル−アセチル)−Leu−Lys(N−ε
−イソプロピル)−Pro−DAlaNH2を得る。
実施例28
実施例27に記載の手順を使用するが、N−α−アセチル−D−チロシルヒド
ラジドのかわりにN−α−アセチル−D−又はL−アミノ酸ヒドラジドを使用し
て処理、精製及び凍結乾燥後に以下の化合物を得る:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr−DLys(N−ε−Azagly−Dフェニルアラニル−アセチル)6
−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Az
agly−Dヒスチジル−アセチル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピ
ル)8−Pro9−DAla10NH2
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−D−3−ピリジルアラニル−アセ
チル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10N
H2
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−チロシル−アセチル)6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Dセリル−アセチル)6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(f)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Dアラニル−アセチル)6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(g)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pa
l3−Ser4−NMeTyr5−DLys(N−ε−Azagly−フェニルア
ラニル−アセチル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−
DAla10NH2
(h)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Dロイシル−アセチル)6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(i)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Dシトルリル−アセチル)6−Le
u7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(j)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Dトリプチル−アセチル)6−Le
u7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(k)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Dトレオニル−アセチル)6−Le
u7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
実施例29
実施例23に記載の手順を使用するが、ニコチンヒドラジドのかわりにN−α
−アセチル−D−又はL−アミノ酸ヒドラジドを使用して処理、精製及び凍結乾
燥後に以下の化合物を得る:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−Dフェニルアラニル−ア
セチル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−Dヒスチジル−アセチル
)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−D−3−ピリジルアラニ
ル−アセチル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DA
la10NH2
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−チロシル−アセチル)6−
Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−Dセリル−N−アセチル
)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(f)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−Dアラニル−アセチル)6
−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(g)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−フェニルアラニル−アセ
チル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10N
H2
(h)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−Gly−Dロイシル−N−α−ア
セチル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2
(i)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−Dシトルリル−アセチル
)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(j)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−Dトリプチル−アセチル
)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
(k)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Azagly−Dトレオニル−N−α−
アセチル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2
実施例30
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTy
r5−DLys[N−ε−(N’−カルボニル−ジアミノエタン−N”−ニコチ
ニル)]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2
実施例14に記載の手順を使用する。但し、BOC−Arg(Tos)の代わ
りにBOC−Lys(N−ε−Cbz,イソプロピル)を用いる。処理、精製及
び凍結乾燥の後、NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Se
r4−NMeTyr5−DLys[N−ε−(N’−カルボニル−ジアミノエタン
−N”−ニコチニル)]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pr
o9−DAla10NH2がトリフルオロ酢酸塩として得られる。
実施例31
実施例30に記載の手順を使用する。但し、ニコチン酸の代わりに適切な酸を
用いる。処理、精製及び凍結乾燥の後、以下の化合物が得られる:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(N
’−カルボニル−ジアミノエタン−N”−ピラジノイル)]6−Leu7−Lys
(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(N’−カルボニル−ジアミノエタン−N”−2
−フロイル)]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DA
la10NH2。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(N’−カルボニル−ジアミノエタン−N”−ベ
ンゾフラン−2−カルボニル)]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8
−Pro9−DAla10NH2。
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(N’カルボニル−ジアミノエタン−N”−シキ
ミル)]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2。
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(N
’−カルボニル−ジアミノエタン−N”−ベンゾイル)]6−Leu7−Lys(
N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(f)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(N’−カルボニル−ジアミノエタン−N”−ア
セチル)]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2。
(g)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(N’−カルボニル−ジアミノエタン−N”−ホ
ルミル)]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2。
(h)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(N’−カルボニル−ジアミノエタン−N”−サ
リチル)]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10
NH2。
(i)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(N
’−カルボニル−ジアミノエタン−N”−ピコリニル)]6−Leu7−Lys(
N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(j)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(N’−カルボニル−ジアミノエタン−N”−3
−キノリンカルボニル)]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−P
ro9−DAla10NH2。
実施例32
実施例30に記載の手順を使用する。但し、1,2−ジアミノエタンの代わり
に適切なジアミノアルカンを用いる。処理、精製及び凍結乾燥の後、以下の化合
物が得られる。:(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3
−Ser4−NMeTyr5−DLys[N−ε−(N’−カルボニル−ジアミノ
プロパン−N”−ニコチニル)]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8
−Pro9−DAla10NH2。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(N’−カルボニル−ジアミノブタン−N”−ニ
コチニル)]6
−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(N’−カルボニル−ジアミノペンタン−N”−
ニコチニル)]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DA
la10NH2。
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(N’−カルボニル−ジアミノヘキサン−N”−
ニコチニル)]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DA
la10NH2。
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−(N’−カルボニル−ジアミノオクタン−N”−
ニコチニル)]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DA
la10NH2。
実施例33
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTy
r5−DLys(N−ε−Gly−
モルホリノカルボニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pr
o9−DAla10NH2
実施例23に記載の手順を使用する。但し、ニコチン酸ヒドラジドの代わりに
モルホリンを用いる。処理、精製及び凍結乾燥の後、NAc−D2Nal1−D
4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5−DLys(N−ε−G
ly−モルホリノカルボニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8
−Pro9−DAla10NH2が得られる。
実施例34
実施例33に記載の手順を使用する。但し、モルホリンの代わりに適切なアミ
ンを用いる。処理、精製及び凍結乾燥の後、以下の化合物が得られる:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−Gly−N’−Me−ピペラジンカルボニル]6−
Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−Gl
y−ピロリジンカルボニル]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−
Pro9−DAla10NH2。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−Gly−ピペリジンカルボニル]6−Leu7−L
ys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−Gly−ジエチルアミノカルボニル]6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−Gly−ジプロピルアミノカルボニル]6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(f)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−Gly−ジイソプロピルアミノカルボニル]6−L
eu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(g)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pa
l3−Ser4−NMeTyr5−DLys[N−ε−Gly−フェネチルアミノ
カルボニル]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAl
a10NH2。
(h)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−Gly−3−ピリジン−3−アミノカルボニル]6
−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(i)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys[N−ε−Gly−ピリジン−3−メチルアミノカルボニル
]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
。
実施例35
実施例1に記載の手順を使用する。但し、ニコチン酸の代わりに適切な酸を用
いる。処理、精製及び凍結乾燥の後、以下の化合物が得られる:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gl
y−ピコリニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−D
Ala10NH2。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−イソニコチニル)6−Leu7−Lys(
N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−3−インドールアセチル)6−Leu7−
Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−シキミル)6−Leu7−Lys(N−ε
−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−3−キノリニル)6−Leu7−Lys(
N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(f)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gl
y−2−ピロールカルボニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8
−Pro9−DAla10NH2。
(g)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−ベンゾイル)6−Leu7−Lys(N−
ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(h)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−p−MeO−ベンゾイル)6−Leu7−
Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(i)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−6−OH−ニコチニル)6−Leu7−L
ys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(j)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−2−OH−ニコチニル)6−Leu7−L
ys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(k)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gl
y−3−フロイル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−
DAla10NH2。
(l)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−2−ナフトイル)6−Leu7−Lys(
N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(m)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−ジヒドロシキミル)6−Leu7−Lys
(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(n)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−プロピオニル)6−Leu7−Lys(N
−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(o)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−6−メチルニコチニル)6−Leu7−L
ys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(p)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gl
y−2−メチルニコチニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−
Pro9−DAla10NH2。
(q)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−ピラジン−2−カルボニル)6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(r)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−6−クロロニコチニル)6−Leu7−L
ys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(s)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−サリチル)6−Leu7−Lys(N−ε
−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(t)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−ベンゾフラン−2−カルボニル)6−Le
u7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
実施例36
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3
−Ser4−NMeTyr5−DLys[N−ε−(N’−カルボニル−ジアミノ
エタン−N”−フロイル)]6−Leu7−Arg8−Pro9−DAla10NH2
実施例14に記載の手順を使用する。但し、ニコチン酸の代わりに2−フロ酸
を用いる。処理、凍結乾燥及びHPLC精製の後、NAc−D2Nal1−D4
ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5−DLys[N−ε−(N
’−カルボニル−ジアミノエタン−N”−フロイル)]6−Leu7−Arg8−
Pro9−DAla10NH2がトリフルオロ酢酸塩として得られる。
実施例37
実施例2に記載の手順を使用する。但し、BOC−Lys(N−ε−Cbz,
イソプロピル)の代わりにBOC−Arg(Tos)を、2−フロ酸ヒドラジド
の代わりに適切な酸ヒドラジドを用いる。処理、HPLC精製及び凍結乾燥の後
、以下の化合物が得られる:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−2−フロイル)6−Leu7−Ar
g8−Pro9−DAla10NH2;Rt=41.40min;FAB質量
スペクトルm/e 1568(M+H)+。アミノ酸分析:1.02 Ala;
1.04 Pro;0.99 Arg;1.01 Leu;0.93 Lys;
1.03 NMeTyr;0.53 Ser;1.01 3Pal;1.01
4ClPhe。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−ニコチニル)6−Leu7−Arg8
−Pro9−DAla10NH2;Rt=38.15min;FAB質量スペクトル
m/e 1580(M+H)+。アミノ酸分析:1.01 Ala;1.01
Pro;0.98 Arg;1.01 Leu;0.99 Lys;1.02
NMeTyr;0.54 Ser;1.01 3Pal;1.09 4ClPh
e。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−シキミル)6−Leu7−Arg8−
Pro9−DAla10NH2。
実施例38
実施例11に記載の手順を使用する。但し、BOC−D
Serの代わりに適切なBOC−アミノ酸を用いる。処理、HPLC精製及び凍
結乾燥の後、以下の化合物がトリフルオロ酢酸塩として得られる:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−DAla−シキミル)6−Leu7−Arg8−Pr
o9−DAla10NH2;Rt=17.05min;FAB質量スペクトルm/e
1642(M+H)+。アミノ酸分析:2.01 Ala;1.01 Pro
;0.9 Arg;1.02 Leu;0.99 Lys;1.14 NMeT
yr;0.56 Ser;0.94 3Pal;1.02 4ClPhe。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gaba−シキミル)6−Leu7−Arg8−Pr
o9−DAla10NH2。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Sar−シキミル)6−Leu7−Arg8−Pro9
−DAla10NH2。
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−DThr−シキミル)6−Leu7−Arg8−Pr
o9−DAla10NH2;Rt=21.90min;FAB質量スペクトルm/e
1672(M+H)+。アミノ酸分析:1.01 Ala;0.09 Pro
;0.96 Arg;1.02 Leu;1.02 Lys;1.12 NMe
Tyr;0.53 Ser;0.94 3Pal;1.02 4ClPhe;0
.77 Thr。
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−DHis−シキミル)6−Leu7−Arg8−Pr
o9−DAla10NH2;Rt=15.10min;FAB質量スペクトルm/e
1708(M+H)+。アミノ酸分析:1.02 Ala;1.01 Pro
;0.96 Arg;1.02 Leu;1.02 Lys;1.13 NMe
Tyr;0.52 Ser;0.95 3Pal;1.024ClPhe;0.
97 His。
(f)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−D3
Pal−シキミル)6−Leu7−Arg8−Pro9−DAla10NH2;Rt=1
3.65min;FAB質量スペクトルm/e 1719(M+H)+。アミノ
酸分析:1.00 Ala;1.02 Pro;0.95 Arg;1.02
Leu;1.00 Lys;1.14 NMeTyr;0.53 Ser;1.
86 3Pal;1.02 4ClPhe。
実施例39
実施例30に記載の手順を使用する。但し、BOC−DLys(FMOC)の
代わりにBOC−Orn(FMOC)を、また適切な酸を用いる。処理、HPL
C精製及び凍結乾燥の後、以下の化合物がトリフルオロ酢酸塩として得られる:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Gly−シキミル)6−Leu7−Arg8−Pro9
−DAla10NH2。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−DSer−シキミル)6−Leu7−Arg8−Pr
o9−DAl
al0NH2。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Gly−ニコチニル)6−Leu7−Arg8−Pr
o9−DAla10NH2。
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−DSer−ニコチニル)6−Leu7−Arg8−P
ro9−DAla10NH2。
実施例40
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTy
r5−DLys(N−ε−(β−アラニル)2−フロイル)6−Leu7−Lys
(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
実施例1に記載の手順を使用した。但し、BOC−Glyの代わりにBOC−
β−アラニンを用いた。処理、HPLC精製及び凍結乾燥の後、NAc−D2N
al−D4ClPhe−D3Pal−Ser−NMeTyr−DLys(N−ε
−(β−アラニル)2−フロイル)−Leu−Lys(N−ε−イソプロピル)
−Pro−DAlaNH2
がトリフルオロ酢酸塩として得られた;Rt=26.56min;FAB質量ス
ペクトルm/e 1594(M+H)+。アミノ酸分析:1.02 Ala;1
.00 Pro;0.9 Lys(Isp);1.00 Leu;0.98 L
ys;1.11 NMeTyr;0.60 Ser;1.04 3Pal;1.
03 4ClPhe。
実施例41
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTy
r5−DLys[N−ε−(N’−カルボニル−ピペラジン−N”−2−フロイ
ル)]6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10N
H2
実施例14に記載の手順を使用した。但し、エチレンジアミンの代わりにピペ
ラジンを、ニコチン酸の代わりに2−フロ酸を、BOC−Arg(Tos)の代
わりにBOC−Lys(N,N−ε−Isp,Cbz)を用いた。処理、HPL
C精製及び凍結乾燥の後、NAc−D2Nal−D4ClPhe−D3Pal−
Ser−NMeTyr−DLys[N−ε−(N’−カルボニル−ピペラジン−
N”−2−フロイル)]−Leu−Lys(N−ε−イソプロピ
ル)−Pro−DAlaNH2がトリフルオロ酢酸塩として得られた;Rt=26
.39min;FAB質量スペクトルm/e 1749(M+H)+。アミノ酸
分析:1.04 Ala;0.97 Pro;0.96 Lys(Isp);0
.99 Leu;0.99 Lys;1.11 NMeTyr;0.54 Se
r;1.10 3Pal;1.01 4ClPhe。
実施例42
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTy
r5−DLys[N−ε−(N’−カルボニル−ジアミノプロパン−N”−シキ
ミル)]6−Leu7−Arg8−Pro9−DAla10NH2
実施例15に記載の手順を使用した。但し、エチレンジアミンの代わりに1,
3−ジアミノプロパンを、ニコチン酸の代わりに2−フロ酸を、BOC−Arg
(Tos)の代わりにBOC−Lys(N,N−ε−Isp,Cbz)を用いた
。処理、HPLC精製及び凍結乾燥の後、NAc−D2Nal−D4ClPhe
−D3Pal−Ser−NMeTyr−DLys[N−ε−(N’−カルボニル
−ジアミノプロパン−N”−シキミル)]−Leu−Arg−
Pro−DAlaNH2がトリフルオロ酢酸塩として得られた;Rt=28.23
min;FAB質量スペクトルm/e 1671(M+H)+。アミノ酸分析:
1.04 Ala;1.00 Pro;0.96 Arg;1.01 Leu;
0.98 Lys;0.89 NMeTyr;0.51 Ser;1.10 3
Pal;1.018 4ClPhe。
実施例43
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTy
r5−DLys(N−ε−5−アミノバレリル−ニコチニル)6−Leu7−Ly
s(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
実施例1に記載の手順を使用した。但し、BOC−Glyの代わりにBOC−
5−アミノ吉草酸を用いた。処理、HPLC精製及び凍結乾燥の後、NAc−D
2Nal−D4ClPhe−D3Pal−Ser−NMeTyr−DLys(N
−ε−5−アミノバレリル−ニコチニル)−Leu−Lys(Isp)−Pro
−DAlaNH2がトリフルオロ酢酸塩として得られた;Rt=21.33mi
n;FAB質量スペクトルm/e 1633(M+H)+。ア
ミノ酸分析:1.00 Ala;1.01 Pro;0.91 Lys(Isp
);0.98 Leu;1.01 Lys;0.91 NMeTyr;0.54
Ser;1.06 3Pal;0.95 4ClPhe。
実施例44
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTy
r5−DLys(N−ε−7−アミノヘプタノイル−ニコチニル)6−Leu7−
Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
実施例1に記載の手順を使用した。但し、BOC−Glyの代わりにBOC−
7−ヘプタン酸を用いた。処理、HPLC精製及び凍結乾燥の後、NAc−D2
Nal−D4ClPhe−D3Pal−Ser−NMeTyr−DLys(N−
ε−7−アミノヘプタノイル−ニコチニル)−Leu−Lys(Isp)−Pr
o−DAlaNH2がトリフルオロ酢酸塩として得られた;Rt=18.64mi
n;FAB質量スペクトルm/e 1661(M+H)+。アミノ酸分析:1.
04 Ala;1.02 Pro;0.92 Lys(Isp);1.00 L
eu;0.94 Lys;1.01 NMeTyr;0.42 Ser;0.
95 3Pal;0.98 4ClPhe。
実施例45
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMePh
e(Atz)5−DLys(N−ε−Gly−ニコチニル)6−Leu7−Lys
(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
BOC−DLys(FMOC)の結合後に実施例1に記載の固相合成手順を停
止させて、BOC−DLys(FMOC)−Leu−Lys(Isp,CBZ)
−Pro−DAlaNH−樹脂を得た。この樹脂を30%ピペリジン/DMF(
20ml)で2時間処理して、FMOC保護基を除去した。実施例1に記載の標
準的な2時間2回のカップリングの手順及び試薬を用いてFMOC−Glyを結
合させた。しかしながら、脱保護段階は用いず、FMOC基は30%ピペリジン
/DMF(20ml)で2時間処理して除去し、DLysのα−アミン上にBO
C基をそのまま残した。ニコチン酸も標準的な手順(2時間を2回、脱保護なし
)で結合させ、次いで樹脂を標準的なBOC手順で処理した。BOC−NMeT
yr(O−2,6−ClBzl)の代わりにBOC−NMePhe(4−N−F
MOC)を
結合させた。合成手順の終了後、NAc−D2Nal−D4ClPhe−D3P
al−Ser−NMePhe(FMOC)−DLys(Gly−Nic)−Le
u−Lys(Isp,Cbz)−Pro−DAlaNH2−樹脂が得られた。こ
の樹脂を再度30%ピペリジン/DMF(20ml)で2時間処理して、FMO
C保護基を除去した。樹脂をそれぞれ(1:1)DCM/DMF及びDCMで3
回洗浄し、次いでジフェニルシアノカルボンイミデート(0.43g)のDMF
(15ml)溶液で処理し、混合物を16時間バブリングした。樹脂をそれぞれ
(1:1)DCM/DMF、MeOH及びDCMで3回洗浄し、次いでヒドラジ
ン(10ml)で8時間処理した。樹脂を再度、それぞれ(1:1)DCM/D
MF、MeOH及びDCMで3回洗浄し、P2O5で一晩真空乾燥した。ペプチド
をHFで開裂し、HPLC精製した後、NAc−D2Nal−D4ClPhe−
D3Pal−Ser−NMePhe(Atz)−DLys(Azagly−ニコ
チニル)−Leu−Lys(Isp)−Pro−DAlaNH2がトリフルオロ
酢酸塩として得られた;Rt=13.80min;FAB質量スペクトルm/e
1672(M+H)+。アミノ酸分
析:1.00 Ala;0.98 Pro;1.06 Lys(Isp);1.
02 Leu;0.98 Lys;1.02 Gly;0.56 Ser;1.
00 3Pal;1.10 4ClPhe。
実施例46
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMePh
e(Atz)5−DLys(N−ε−Azagly−ニコチニル)6−Leu7−
Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
実施例45に記載の手順を使用した。但し、FMOC−Gly及びニコチン酸
を結合させるのではなく、1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.59g)
をDMF/DCM(20ml)に溶解した溶液で処理し、混合物を1時間バブリ
ングした。この樹脂をそれぞれ(1:1)DCM/DMF及びDCMで3回洗浄
し、次いでニコチン酸ヒドラジド(0.48g)を含む(1:1)DCM/DM
F(20ml)で処理し、混合物を18時間バブリングした。樹脂を再度、それ
ぞれ(1:1)DCM/DMF及びDCMで3回洗浄し、残りのペプチドは実施
例45の方法で合成した。HF処理及びHPLC精製の後、NAc−D2N
al−D4ClPhe−D3Pal−Ser−NMePhe(Atz)−DLy
s(N−ε−Azagly−ニコチニル)−Leu−Lys(Isp)−Pro
−DAlaNH2がトリフルオロ酢酸塩として得られた;Rt=14.43min
;FAB質量スペクトルm/e 1674(M+H)+。アミノ酸分析:1.0
2 Ala;0.99 Pro;1.01 Lys(Isp);1.00 Le
u;0.99 Lys;0.4 Ser;0.97 3Pal;1.05 4C
lPhe。
実施例47
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMePh
e(Atz)5−DLys(N−ε−Azagly−2−フロイル)6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
実施例46に記載の手順を使用した。但し、ニコチン酸ヒドラジドの代わりに
2−フロ酸ヒドラジドを用いた。HFで樹脂からペプチドを開裂し、HPLC精
製した後に、NAc−D2Nal−D4ClPhe−D3Pal−Ser−NM
ePhe(Atz)−DLys(N−ε−Azagly−2−フロイル)−Le
u−Lys(Isp)−P
ro−DAlaNH2がトリフルオロ酢酸塩として得られた;Rt=16.72m
in;FAB質量スペクトルm/e 1662(M+H)+。アミノ酸分析:1
.02 Ala;0.99 Pro;1.14 Lys(Isp);1.03
Leu;0.96 Lys;0.60 Ser;1.05 3Pal;1.17
4ClPhe。
実施例48
実施例17に記載の手順を使用した。但し、BOC−Gly及びシキミ酸の代
わりに適切な保護アミノ酸及び酸を用いた。HFで樹脂からペプチドを開裂し、
処理して、HPLC精製し、凍結乾燥した後に、以下のペプチドがトリフルオロ
酢酸塩として得られた:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−ピコリニル)6−Leu7−Arg8−Pr
o9−DAla10NH2;Rt=42.70min;FAB質量スペクトルm/e
1577(M+H)+。アミノ酸分析:1.01 Ala;0.98 Pro
;0.96 Arg;1.03 Leu;0.99 Lys;1.07 NMe
Tyr;0.52 Ser;0.94 3Pal;1.02
4ClPhe。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−D−Ser−ピコリニル)6−Leu7−Arg8−
Pro9−DAla10NH2;Rt=20.6min;FAB質量スペクトルm/
e 1607(M+H)+。アミノ酸分析:1.01 Ala;1.00 Pr
o;0.98 Arg;1.04 Leu;0.97 Lys;1.14 NM
eTyr;1.00 Ser;0.95 3Pal;1.044ClPhe。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−D−Thr−シキミル)6−Leu7−Arg8−P
ro9−DAla10NH2;Rt=38.00min;FAB質量スペクトルm/
e 1672(M+H)+。アミノ酸分析:1.01 Ala;0.99 Pr
o;0.96 Arg;1.02 Leu;1.02 Lys;1.12 NM
eTyr;0.53 Ser;0.94 3Pal;1.02 4ClPhe。
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pa
l3−Ser4−NMeTyr5−DLys(N−ε−D−Ala−シキミル)6−
Leu7−Arg8−Pro9−DAla10NH2;Rt=38.35min;FA
B質量スペクトルm/e 1642(M+H)+。アミノ酸分析:2.01 A
la;1.01 Pro;0.96 Arg;1.02 Leu;0.99 L
ys;1.15 NMeTyr;0.56 Ser;0.94 3Pal;1.
02 4ClPhe。
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Ala−シキミル)6−Leu7−Arg8−Pro9
−DAla10NH2;Rt=38.25min;FAB質量スペクトルm/e
1642(M+H)+。アミノ酸分析:2.00 Ala;1.01 Pro;
0.95 Arg;1.01 Leu;1.02 Lys;1.14 NMeT
yr;0.51 Ser;0.93 3Pal;1.03 4ClPhe。
(f)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Sar−シキミル)6−Leu7−Arg8−Pro9
−DAla10
NH2;Rt=38.20min;FAB質量スペクトルm/e 1642(M
+H)+。アミノ酸分析:1.01 Ala;0.99 Pro;0.96 A
rg;1.03 Leu;1.01 Lys;1.20 NMeTyr;0.5
8 Ser;0.95 3Pal;1.03 4ClPhe。
(g)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−β−アラニル−シキミル)6−Leu7−Arg8−
Pro9−DAla10NH2;Rt=37.80min;FAB質量スペクトルm
/e 1642(M+H)+。アミノ酸分析:1.03 Ala;1.02 P
ro;0.97 Arg;1.05 Leu;0.92 Lys;0.88 N
MeTyr;0.61 Ser;0.97 3Pal;1.02 4ClPhe
。
(h)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−D−His−シキミル)6−Leu7−Arg8−P
ro9−DAla10NH2;Rt=15.90min;FAB質量スペクトルm/
e 1708(M+H)+。アミノ酸分析:1.
02 Ala;1.01 Pro;0.96 Arg;1.02 Leu;1.
02 Lys;0.97 His;1.10 NMeTyr;0.52 Ser
;0.95 3Pal;1.02 4ClPhe。
(i)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−D−3Pal−シキミル)6−Leu7−Arg8−
Pro9−DAla10NH2;Rt=15.95min;FAB質量スペクトルm
/e 1719(M+H)+。アミノ酸分析:1.00 Ala;1.02 P
ro;0.95 Arg;1.02 Leu;1.00 Lys;1.14 N
MeTyr;0.53 Ser;1.86 3Pal;1.024ClPhe。
(j)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−D−Ser−Gly−シキミル)6−Leu7−A
rg8−Pro9−DAla10NH2;Rt=21.30min;FAB質量スペク
トルm/e 1715(M+H)+。アミノ酸分析:1.01 Ala;0.9
9 Pro;0.95 Arg;1.02 Leu;0.98 Lys;1.0
4
Gly;1.13 NMeTyr;1.04 Ser;0.95 3Pal;
1.03 4ClPhe。
(k)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−D−Ser−Gly−ニコチニル)6−Leu7−
Arg8−Pro9−DAla10NH2;Rt=16.08min;FAB質量スペ
クトルm/e 1664(M+H)+。アミノ酸分析:1.01 Ala;1.
00 Pro;0.96 Arg;1.03 Leu;0.98 Lys;1.
01 Gly;1.17 NMeTyr;1.05 Ser;0.96 3Pa
l;1.04 4ClPhe。
実施例49
実施例17に記載の手順を使用した。但し、BOC−DLys(FMOC)の
代わりにBOC−DOrn(FMOC)を、BOC−Gly及びシキミ酸の代わ
りに適切な保護アミノ酸及び酸を用いた。HFで樹脂からペプチドを開裂し、処
理して、HPLC精製し、凍結乾燥した後に、以下のペプチドがトリフルオロ酢
酸塩として得られた:(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pa
l3−Ser4−NMeTyr5−DOrn(N−ε−Gly−ニ
コチニル)6−Leu7−Arg8−Pro9−DAla10NH2;Rt=16.80
min;FAB質量スペクトルm/e 1563(M+H)+。アミノ酸分析:
1.01 Ala;0.99 Pro;0.97 Arg;1.03 Leu;
1.01 Orn;0.98 Gly;1.07 NMeTyr;0.46 S
er;0.96 3Pal;1.04 4ClPhe。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−DSer−ニコチニル)6−Leu7−Arg8−P
ro9−DAla10NH2;Rt=16.95min;FAB質量スペクトルm/
e 1563(M+H)+。アミノ酸分析:1.03 Ala;1.00 Pr
o;0.95 Arg;1.02 Leu;1.00 Orn;0.99 NM
eTyr;0.99 Ser;0.93 3Pal;1.02 4ClPhe。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Gly−シキミル)6−Leu7−Arg8−Pro9
−DAla10NH2;Rt=17.15min;FAB質量スペクトル
m/e 1614(M+H)+。アミノ酸分析:1.02 Ala;0.99
Pro;0.96 Arg;1.03 Leu;1.07 Orn;1.08
NMeTyr;1.02 Ser;0.94 3Pal;1.02 4ClPh
e。
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−DSer−シキミル)6−Leu7−Arg8−Pr
o9−DAla10NH2;Rt=16.75min;FAB質量スペクトルm/e
1644(M+H)+。アミノ酸分析:1.01 Ala;1.01 Pro
;0.96 Arg;1.02 Leu;1.01 Orn;0.96 Gly
;1.11 NMeTyr;0.47 Ser;0.95 3Pal;1.04
4ClPhe。
実施例50
実施例11に記載の手順を使用する。但し、シキミ酸の代わりに適切な酸及び
アミノ酸を用いる。処理、HPLC精製及び凍結乾燥の後、以下の化合物がトリ
フルオロ酢酸塩として得られる:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pa
l3−Ser4−NMeTyr5−DLys(N−ε−DSer−2−フロイル)6
−Leu7−Arg8−Pro9−DAla10NH2。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−DSer−イソニコチニル)6−Leu7−Arg8
−Pro9−DAla10NH2。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−DSer−3−ピリジンアセチル)6−Leu7−
Arg8−Pro9−DAla10NH2。
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−DSer−3−キノリニル)6−Leu7−Arg8
−Pro9−DAla10NH2;Rt=18.85min;FAB質量スペクトル
m/e 1658(M+H)+。アミノ酸分析:1.04 Ala;0.99
Pro;0.94 Arg;1.01 Leu;1.04 Lys;1.34
NMeTyr;0.99 Ser;1.01 3Pal;1.04 4ClPh
e。
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−DSer−4−キノリニル)6−Leu7−Arg8
−Pro9−DAla10NH2;Rt=17.87min;FAB質量スペクトル
m/e 1657(M+H)+。アミノ酸分析:1.03 Ala;0.98
Pro;0.97 Arg;0.99 Leu;1.05 Lys;1.37
NMeTyr;1.1 Ser;0.96 3Pal;0.99 4ClPhe
。
(f)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−DSer−3−テトラヒドロフリル)6−Leu7
−Arg8−Pro9−DAla10NH2。
(g)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−DSer−2−ピラジンカルボニル)6−Leu7
−Arg8−Pro9−DAla10NH2;Rt=19.40min;FAB質量ス
ペクトルm/e 1608(M+H)+。アミノ酸分析:1.05 Ala;1
.01 Pro;0.93 Arg;1.01 Leu;0.95 Lys;1
.
11 NMeTyr;0.94 Ser;0.95 3Pal;1.05 4C
lPhe。
(h)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−DSer−シキミル)6−Leu7−Ar
g8−Pro9−DAla10NH2。
(i)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−DSer−ニコチニル)6−Leu7−A
rg8−Pro9−DAla10NH2。
実施例51
実施例10に記載の手順を使用する。但し、ニコチン酸の代わりに適切な酸を
使用する。処理、凍結乾燥及びHPLC精製の後、以下の化合物がトリフルオロ
酢酸塩として得られる:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−3−フロイル)6−Leu7−Arg8−P
ro9−DAla10NH2;Rt=21.2min;FAB質量スペクトルm/e
1566(M+H)+。アミノ酸分析:1.0
4 Ala;1.00 Pro;0.95 Arg;1.01 Leu;0.9
2 Lys;1.02 Gly;1.2 NMeTyr;0.37 Ser;0
.95 3Pal;1.05 4ClPhe。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−イソニコチニル)6−Leu7−Arg8−
Pro9−DAla10NH2。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−3−キノリニル)6−Leu7−Arg8−
Pro9−DAla10NH2。
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr6−DLys(N−ε−Gly−4−キノリニル)6−Leu7−Arg8−
Pro9−DAla10NH2;Rt=18.21min;FAB質量スペクトルm
/e 1629(M+H)+。アミノ酸分析:1.01 Ala;0.97 P
ro;0.95 Arg;0.97 Leu;1.04 Lys;1.39 N
MeTyr;0.54 Ser;0.93 3Pal;0.98
4ClPhe。
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr6−DLys(N−ε−Gly−2−ピラジンカルボニル)6−Leu7−
Arg8−Pro9−DAla10NH2;Rt=20.0min;FAB質量スペク
トルm/e 1578(M+H)+。アミノ酸分析:1.02 Ala;0.9
9 Pro;0.88 Arg;0.99 Leu;0.94 Lys;0.9
9 Gly;0.97 NMeTyr;0.38 Ser;1.05 3Pal
;1.11 4ClPhe。
(f)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr6−DLys(N−ε−Gly−2−テトラヒドロフロイル)6−Leu7
−Arg8−Pro9−DAla10NH2;Rt=21.51min;FAB質量ス
ペクトルm/e 1570(M+H)+。アミノ酸分析:1.04 Ala;0
.95 Pro;0.95 Arg;0.97 Leu;1.02 Lys;1
.06 Gly;1.21 NMeTyr;0.50 Ser;0.93 3P
al;0.98 4ClPhe。
実施例52NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr 5−DOrn(N−ε−Azagly−2−フロイル)6−Leu7−Lys(N −ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
実施例2に記載の手順を使用した。但し、BOC−DLys(FMOC)の代
わりにBOC−DOrn(FMOC)を用いた。処理、HPLC精製及び凍結乾
燥の後、NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NM
eTyr5−DOrn(N−ε−Azagly−フル−2−オイル)6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2がトリフルオ
ロ酢酸塩として得られた;Rt=28.55min;FAB質量スペクトルm/
e 1567(M+H)+。アミノ酸分析:1.02 Ala;0.96 Pr
o;0.94 Lys(Isp);1.00 Leu;0.99 Orn;0.
89 NMeTyr;0.51 Ser;1.01 3Pal;0.99 4C
lPhe。
実施例53
実施例52に記載の手順を使用する。但し、2−フロ酸ヒドラジドの代わりに
適切な酸ヒドラジドを用いる。処理、
HPLC精製及び凍結乾燥の後、以下の化合物がトリフルオロ酢酸塩として得ら
れる:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Azagly−ニコチニル)6−Leu7−Lys
(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2;Rt=25.45mi
n;FAB質量スペクトルm/e 1579(M+H)+。アミノ酸分析:1.
02 Ala;0.99 Pro;1.05 Lys(Isp);0.99 L
eu;0.99 Orn;1.01 NMeTyr;0.54 Ser;0.9
6 3Pal;1.01 4ClPhe。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Azagly−シキミル)6−Leu7−Lys(
N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Azagly−キノリン−3−カルボニル)6−L
eu−Lys(N−ε−イソプロピル)−Pro−DAlaNH2。
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pa
l3−Ser4−NMeTyr5−DOrn(N−ε−Azagly−ピリジン−
3−アセチル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DA
la10NH2。
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Azagly−サリチル)6−Leu7−Lys(
N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(f)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Azagly−ベンゾイル)6−Leu7−Lys
(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(g)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Azagly−ホルミル)6−Leu7−Lys(
N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(h)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Azagly−アセチル)6−Leu7−Lys(
N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(i)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pa
l3−Ser4−NMeTyr5−DOrn(N−ε−Azagly−ピコリニル
)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
。
(j)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Azagly−イソニコチニル)6−Leu7−L
ys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
実施例54
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTy
r5−DOrn(N−ε−Gly−ニコチニル)6−Leu7−Lys(N−ε−
イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
実施例1の記載の手順を使用した。但し、BocDLys(Fmoc)の代わ
りにBoc−DOrn(Fmoc)を用いた。処理、HPLC精製及び凍結乾燥
の後、NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Gly−ニコチニル)6−Leu7−Lys(N−
ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2がトリフルオロ酢酸塩として
得られた;Rt=29.03min;FAB質量スペクトルm
/e 1578(M+H)+。アミノ酸分析:1.01Ala;0.98 Pr
o;1.05 Lys(Isp);0.99 Leu;0.99 Orn;1.
01 Gly;0.99 NMeTyr;0.51 Ser;0.96 3Pa
l;0.96 4ClPhe。
実施例55
実施例54に記載の手順を使用する。但し、ニコチン酸の代わりに適切な酸を
用いる。処理、HPLC精製及び凍結乾燥の後、以下の化合物がトリフルオロ酢
酸塩として得られる:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Gly−2−フロイル)6−Leu7−Lys(N
−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Gly−3−フロイル)6−Leu7−Lys(N
−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Gl
y−シキミル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DA
la10NH2。
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Gly−キノリン−3−カルボニル)6−Leu7
−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Gly−ピリジン−3−アセチル)6−Leu7−
Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(f)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Gly−ピコリニル)6−Leu7−Lys(N−
ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(g)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Gly−イソニコチニル)6−Leu7−Lys(
N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(h)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Gl
y−ベンゾフラン−3−カルボニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピ
ル)8−Pro9−DAla10NH2。
(i)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Gly−ベンゾイル)6−Leu7−Lys(N−
ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(j)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Gly−アセチル)6−Leu7−Lys(N−ε
−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(k)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Gly−サリチル)6−Leu7−Lys(N−ε
−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(l)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−6−メチル−ニコチニル)6−Leu7−Lys(
N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2。
(m)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DOrn(N−ε−Gl
y−2メチルニコチニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−P
ro9−DAla10NH2。
実施例56
実施例37に記載の手順を使用する。但し、2−フロ酸ヒドラジドの代わりに
適切な酸ヒドラジドを用いる。処理、HPLC精製及び凍結乾燥の後、以下の化
合物がトリフルオロ酢酸塩として得られる:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−シキミル)6−Leu7−Arg8−
Pro9−DAla10NH2。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−キノリン−3−カルボニル)6−L
eu7−Arg8−Pro9−DAla10NH2。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−2−ピリジン−3−アセチル)6−
Leu7−Arg8−Pro9−DAla10NH2。
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pa
l3−Ser4−NMeTyr5−DLys(N−ε−Azagly−サリチル)6
−Leu7−Arg8−Pro9−DAla10NH2。
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−フロイル)6−Leu7−Arg8−
Pro9−DAla10NH2。
(f)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−イソニコチニル)6−Leu7−A
rg8−Pro9−DAla10NH2。
(g)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−チオフェン−2−カルボニル)6−
Leu7−Arg8−Pro9−DAla10NH2。
(h)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Azagly−ベンゾイル)6−Leu7−Arg8
−Pro9−DAla10NH2。
実施例57
実施例1に記載の手順を使用した。但し、ニコチン酸の代わりに適切な酸及び
アミノ酸を用いた。処理及びHPLC精製の後、以下の化合物が得られた:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−Gly)6−Leu7−Lys(Isp)8
−Pro9−DAla10NH2;Rt=26.64min;FAB質量スペクトル
m/e 1638(M+H)+。アミノ酸分析:1.04 Ala;1.00
Pro;0.83 Lys(Isp);0.98 Leu;1.00 Lys;
1.96 Gly;0.93 NMeTyr;0.55 Ser;0.95 3
Pal;1.04 4ClPhe。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−5−アミノカプロイル−フロイル)6−Leu7−
Lys(Isp)8−Pro9−DAla10NH2;Rt=28.20min;FA
B質量スペクトルm/e 1636(M+H)+。
アミノ酸分析:1.05 Ala;1.02 Pro;0.94 Lys(Is
p);0.99 Leu;0.95 Lys;0.84 NMeTyr;0.5
5 Ser;1.
07 3Pal;0.99 4ClPhe。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−β−アラニル−グリシル−フロイル)6−Leu7
−Lys(Isp)8−Pro9−DAla10NH2;Rt=26.83min;F
AB質量スペクトルm/e 1652(M+H)+。アミノ酸分析:1.08
Ala;1.02 Pro;0.94 Lys(Isp);1.00 Leu;
0.97 Lys;0.77 Gly;0.84 NMeTyr;0.64 S
er;1.09 3Pal;1.08 4ClPhe。
(d)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−5−アミノカプロイル−グリシル−フロイル)6−
Leu7−Lys(Isp)8−Pro9−DAla10NH2;Rt=27.68m
in;FAB質量スペクトルm/e 1693(M+H)+。アミノ酸分析:1
.04 Ala;1.03 Pro;0.92 Lys(Isp);1.01
Leu;0.92 Lys;0.77 Gly;0.92 NMeTyr;0.
33 Ser;1.07 3Pal;0.
96 4ClPhe。
(e)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−4−アミノブチリル−グリシル−フロイル)6−L
eu7−Lys(Isp)8−Pro9−DAla10NH2;Rt=18.02mi
n;FAB質量スペクトルm/e 1665(M+H)+。アミノ酸分析:0.
98 Ala;1.01 Pro;1.2 Lys(Isp);0.98 Le
u;1.03 Lys;0.74 Gly;1.06 NMeTyr;0.36
Ser;1.14 3Pal;1.16 4ClPhe。
実施例58
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTy
r5−DLys(N−ε−Azagly−プロピオニル)6−Leu7−Lys(
N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
実施例2に記載の手順を使用した。但し、2−フロ酸ヒドラジドの代わりにプ
ロピオニルヒドラジドを用いた。処理、HPLC精製及び凍結乾燥の後、NAc
−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTy
r5−DLys(N−ε−Azagly−プロピオニル)6−Leu7−Lys(
N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2がトリフルオロ酢酸塩と
して得られた;Rt=16.21min;FAB質量スペクトルm/e 154
3(M+H)+。アミノ酸分析:0.99 Ala;1.01 Pro;1.2
4 Lys(Isp);1.00 Leu;1.00 Lys;1.03 NM
eTyr;0.50 Ser;1.14 3Pal;0.90 4ClPhe。
実施例59
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTy
r5−DLys(N−ε−Azagly−フル−2−オイル)6−Leu7−Ly
s(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−Sar10NH2
実施例2に記載の手順を使用した。但し、Boc−DAlaNH−樹脂の代わ
りにBoc−Sar−NH−樹脂を用いた。処理、HPLC精製及び凍結乾燥の
後、NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeT
yr5−DLys(N−ε−Azagly−フル−2−オイル)6−Leu7−L
ys(N−ε−イソプロピ
ル)8−Pro9−Sar10NH2がトリフルオロ酢酸塩として得られた;Rt=1
9.13min;FAB質量スペクトルm/e 1581(M+H)+。アミノ
酸分析:1.01 Sar;0.98 Pro;1.19 Lys(Isp);
1.01 Leu;1.01 Lys;1.09 NMeTyr;0.54 S
er;1.14 3Pal;1.31 4ClPhe。
実施例60
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTy
r5−DLys(N−ε−Azagly−ニコチニル)6−Leu7−Lys(N
−ε−イソプロピル)8−Pro9−Sar10NH2
実施例3に記載の手順を使用した。但し、Boc−DAlaNH−樹脂の代わ
りにBoc−Sar−NH−樹脂を用いた。処理、HPLC精製及び凍結乾燥の
後、NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeT
yr5−DLys(N−ε−Azagly−フル−2−オイル)6−Leu7−L
ys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−Sar10NH2がトリフルオロ酢酸
塩として得られた;Rt=16.26min;FAB質量スペ
クトルm/e 1592(M+H)+。アミノ酸分析:1.01 Sar;0.
98 Pro;1.15 Lys(Isp);1.00 Leu;1.01 L
ys;1.04 NMeTyr;0.54 Ser;1.13 3Pal;1.
31 4ClPhe。
実施例61
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTy
r5−DLys(N−ε−N’−カルボニル−ジアミノ−N”−フル−2−オイ
ル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
実施例14に記載の手順を使用した。但し、Boc−Arg(Tos)の代わ
りにBoc−Lys(Isp,Cbz)を用いた。処理、HPLC精製及び凍結
乾燥の後、NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−N
MeTyr5−DLys(N−ε−N’−カルボニル−ジアミノ−N”−フル−
2−オイル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAl
a10NH2がトリフルオロ酢酸塩として得られた;Rt=27.55min;FA
B質量スペクトルm/e 1609(M
+H)+。アミノ酸分析:1.02 Ala;1.00 Pro;1.07 L
ys(Isp);0.99 Leu;0.98 Lys;0.76 NMeTy
r;0.48 Ser;0.96 3Pal;1.01 4ClPhe。
実施例62
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTy
r5−DLys(N−ε−N’−カルボニル−ジアミノ−N”−ニコチニル)6−
Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
実施例61に記載の手順を使用した。但し、2−フロ酸の代わりにニコチン酸
を用いた。処理、HPLC精製及び凍結乾燥の後、NAc−D2Nal1−D4
ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5−DLys(N−ε−N’
−カルボニル−ジアミノ−N”−ニコチニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イ
ソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2がトリフルオロ酢酸塩として得られ
た;Rt=22.08min;FAB質量スペクトルm/e 1620(M+H
)+。アミノ酸分析:1.01 Ala;0.99 Pro;1.05 Lys
(Isp);0.
99 Leu;1.01 Lys;0.87 NMeTyr;0.48 Ser
;0.96 3Pal;1.01 4ClPhe。
実施例63
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMePh
e(Atz)5−DLys(N−ε−N’−Gly−Atz)6−Leu7−Ly
s(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
実施例45に記載の手順を使用した。但し、ニコチン酸と結合するのではなく
、まず樹脂をDMF中にてジフェニルシアノカルボンイミデートで16時間、次
いでヒドラジドで8時間処理した。処理、HPLC精製及び凍結乾燥の後、NA
c−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMePhe(A
tz)5−DLys(N−ε−N’−Gly−Atz)6−Leu7−Lys(N
−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2がトリフルオロ酢酸塩とし
て得られた;Rt=13.22min;FAB質量スペクトルm/e 1649
(M+H)+。アミノ酸分析:1.00 Ala;1.00 Pro;0.9
Lys(Isp);1.0 Leu;0.3 Gly
;1.00 Lys;0.50 Ser;1.10 3Pal;1.3 4Cl
Phe。
実施例64
NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMeTy
r5−DLys(N−ε−Gly−ビオチニル)6−Leu7−Lys(N−ε−
イソプロピル)8−Pro9−DAla10NH2
実施例1に記載の手順を使用した。但し、ニコチン酸の代わりにビオチンを用
いた。処理、HPLC精製及び凍結乾燥の後、NAc−D2Nal1−D4Cl
Phe2−D3Pal3−Ser4−NMeTyr5−DLys(N−ε−Gly−
ビオチニル)6−Leu7−Lys(N−ε−イソプロピル)8−Pro9−DAl
a10NH2がトリフルオロ酢酸塩として得られた;Rt=21.5min;FAB
質量スペクトルm/e 1712(M+H)+。アミノ酸分析:1.00 Al
a;0.98 Pro;1.2 Lys(Isp);1.01 Leu;0.8
9 Gly;1.02 Lys;0.31 Ser;1.09 3Pal;1.
2 4ClPhe。
実施例65
実施例17に記載の手順を使用した。但し、適切なアミノ酸及び酸を用いた。
処理、HPLC精製及び凍結乾燥の後、以下の化合物が得られた:
(a)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−DTrp(ホルミル)−シキミル)6−Leu7−
Arg8−Pro9−DAla10NH2がトリフルオロ酢酸塩として得られた;Rt
=19.97min;FAB質量スペクトルm/e 1786(M+H)+。ア
ミノ酸分析:1.02 Ala;0.99 Pro;0.96 Arg;0.9
7 Leu;1.06 Lys;1.37 NMeTyr;0.51 Ser;
0.95 3Pal;0.97 4ClPhe。
(b)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−DSer−3フロイル)6−Leu7−Arg8−P
ro9−DAla10NH2がトリフルオロ酢酸塩として得られた;Rt=20.5
9min;FAB質量スペクトルm/e 1596(M+H)+。アミノ酸分析
:1.06 Ala;1.01 Pro;0.95 Arg;1.02 Leu
;0.
95 Lys;1.18 NMeTyr;0.88 Ser;0.95 3Pa
l;1.06 4ClPhe。
(c)NAc−D2Nal1−D4ClPhe2−D3Pal3−Ser4−NMe
Tyr5−DLys(N−ε−Gly−3ピリジルアセチル)6−Leu7-Arg8
−Pro9−DAla10NH2がトリフルオロ酢酸塩として得られた;Rt=16
.05min;FAB質量スペクトルm/e 1592(M+H)+。アミノ酸
分析:1.02 Ala;1.00 Pro;0.98 Arg;1.01 L
eu;0.95 Lys;0.97 Gly;1.18 NMeTyr;0.3
6 Ser;1.08 3Pal;1.14 4ClPhe。
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(72)発明者 ハビブ,フオートウナ
アメリカ合衆国、イリノイ・60015、デイ
アフイールド、オクスフオード・ドライ
ブ・1125
(72)発明者 フイツパトリツク,テイモシー・デイー
アメリカ合衆国、コロラド・80304、ボー
ルダー、カルミア・アベニユー・1260
(72)発明者 スウエンソン,ロルフ・イー
アメリカ合衆国、イリノイ・60030、グレ
イスレイク、ペニー・レーン・285
(72)発明者 ニコルズ,チヤールズ・ジエイ
アメリカ合衆国、ウイスコンシン・53129、
グリーンデイル、アーバタス・コート・
5611
(72)発明者 モート,ニコラス・エイ
アメリカ合衆国、イリノイ・60085、ウオ
ーキガン、リツジランド・アベニユー・
2426、アパートメント・2