JP2522628B2 - GnRH類似体 - Google Patents

GnRH類似体

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JP2522628B2
JP2522628B2 JP4508317A JP50831792A JP2522628B2 JP 2522628 B2 JP2522628 B2 JP 2522628B2 JP 4508317 A JP4508317 A JP 4508317A JP 50831792 A JP50831792 A JP 50831792A JP 2522628 B2 JP2522628 B2 JP 2522628B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、概して、人工的アミノ酸を有するペプチド
および、アミノ置換芳香族側鎖、例えば、p−アミノPh
eを有するアミノ酸から誘導することができる新規の人
工的アミノ酸の製法に関する。更に詳しくは、このよう
な完全に組立てられたペプチドにおいてかまたは通常の
鎖伸長合成法の一部分としてこのようなペプチド中に組
込むために製造することができるこのような人工的アミ
ノ酸を有するGnRH類似体に関する。
一つの更に具体的な態様において、本発明は、性腺の
機能並びにステロイドホルモン、プロゲステロンおよび
テストステロンの放出を阻害するペプチド、更には、排
卵を防止する方法に関する。
発明の背景 ゴナドトロピンまたは性腺刺激ホルモンと称すること
がある卵胞刺激ホルモン(FSH)および黄体化ホルモン
(LH)は下垂体によって放出される。これらのホルモン
は組合わせによって、精巣においてテストステロン並び
に卵巣においてプロゲステロンおよびエストロゲンを生
じる性腺の機能を調節し、そして更に、それらは生殖体
の生成および成熟を調節する。
下垂体の前葉によるホルモンの放出には、通常、視床
下部によって生じた別の種類のホルモンの先行放出を必
要とする。視床下部ホルモンGnRHは性腺刺激ホルモン、
特に、LHの放出を引き起こし;このホルモンをLH−RHと
もLRFとも称する。哺乳動物GnRHは、米国特許第4,072,6
68号明細書に記載の周知のデカペプチドである。
ペプチドは、2個またはそれ以上のアミノ酸を含む化
合物であり、そこにおいて、一つの酸のカルボキシル基
は他の酸のアミノ基に結合している。ペプチドの慣用的
な表記において、アミノ末端は左側に且つカルボキシル
末端は右側に示される。アミノ酸残基の位置は、左から
右へとアミノ酸残基に番号をつけることによって定義さ
れる。GnRHにおいて、C末端にあるグリシンのカルボキ
シル基のヒドロキシル部分はアミノ基(NH2)で置換さ
れており、すなわち、C末端はアミド化されている。上
記の個々のアミノ酸残基の略号は慣用的であり且つアミ
ノ酸の種名に基づいており、例えば、pGluはピログルタ
ミン酸、Gluはグルタミン酸、Hisはヒスチジン、Trpは
トリプトファン、Serはセリン、Tyrはトロシン、Glyは
グリシン、Leuはロイシン、Nleはノルロイシン、Ornは
オルニチン、Argはアルギニン、Harはホモアルギニン、
Proはプロリン、Sarはサルコシン、Pheはフェニルアラ
ニン、Alaはアラニン、Valはバリン、Nvaはノルバリ
ン、Ileはイソロイシン、Thrはトレオニン、Lysはリシ
ン、Aspはアスパラギン酸、Asnはアスパラギン、Glnは
グルタミン、そしてMetはメチオニンである。グリシン
を除いて、本発明のペプチドのアミノ酸は特に断らない
限りL配置を有する。
雌の哺乳動物の排卵を防止する要求には理由があり、
GnRHの正常な機能に対して拮抗するGnRH類似体の投与
は、排卵を抑制しまたは遅らせるのに用いられてきた。
この理由のために、GnRHに対して拮抗するGnRH類似体
は、避妊薬としてのそれらの可能な使用に関してまたは
受胎期間の調節に関して研究される。GnRHアンタゴニス
トは、更に、性的早熟および子宮内膜症の治療に用いる
ことができる。このようなアンタゴニストは、更に、雄
の哺乳動物においてゴナドトロピンの分泌を調節するの
に有用であることが発見されており、例えば、雄性犯罪
者の治療用の雄用避妊薬としておよび前立腺肥大の治療
用に、精子形成を阻止するのに用いることができる。更
に詳しくは、GnRHアンタゴニストは、ステロイド依存腫
瘍、例えば、前立腺および乳房の腫瘍を治療するのに、
そして体外受精のための排卵のタイミングを調節するの
に用いることができる。雌では、更に、それらを用いて
多毛症を治療することができる。
一つの態様において、内因性GnRHに対して強く拮抗し
且つLHおよびFSHの分泌並びに哺乳動物の性腺によるス
テロイドの放出を防止し、そして生理的に許容しうるp
H、例えば、約5〜約6.5のpHで十分な溶解性を有する改
良されたペプチドを提供することが望まれる。特に興味
深いのは、経口によって投与した場合にインビボで一層
有効である化合物である。
発明の概要 本発明は、新規に、または修飾されるアミノ基を有す
る1個またはそれ以上のアミノ酸残基を含む望ましい全
体の配列を有する予め製造されたペプチド若しくは保護
されたペプチド樹脂を修飾することによって製造するこ
とができる人工的アミノ酸を提供する。本発明の好まし
いアミノ酸は、被修飾グアニジノ基かまたは、以下に示
したように被修飾グアニジノ基を更に説明することによ
って得られるグアニジノ同等物若しくは誘導体を含む側
鎖を有する。
もう一つの具体的な態様において、本発明は、ヒトを
含む哺乳動物においてゴナドトロピンの放出を阻害する
ペプチドを提供し、そして更に、雄および雌の哺乳動物
の性腺によるステロイドの放出を阻害する方法を提供す
る。前述したように、これらのGnRHアンタゴニストは、
性的早熱、ホルモン依存新形成、月経困難症、子宮内膜
症およびステロイド依存腫瘍を含む様々な状況下におい
てゴナドトロピンおよび性ホルモンの生産を阻害するの
に用いることができる。
本発明は、下記の式U (式中、jは1、2または3であり;YはN−CN、N−CO
NHR9、O、SまたはCH−NO2であり、但し、R9はH、A
c、アルキル(好ましくは、C1〜C4)、ナフチル、ピリ
ジル、ピリミジル、ピラジニル、インドリル、キノリニ
ルまたはイミダゾリルであり、アルキルおよび環状基は
非置換かまたは置換されており(好ましくは、クロロ、
フルオロ、ブロモ、アミノ、ニトロ、アルル(C1〜C4
およびアルコキシ(C1〜C4)で);XはNH、O、N3、M1
(CHq−M2またはM1(CH2p′−M2(CH2p″−M
3であり、但し、M1はNR10、N、OまたはCHR3であり、
式中、R3はメチル、エチル、プロピル、フェニル、ピリ
ジニル、ピリミジニルまたはプリニルであり;qは1また
は2であり;p、p′およびp″は0〜6の整数であり;R
10はH、メチル、エチル、プロピル、フェニルまたは置
換フェニル(好ましくは、Cl、F、NO2またはNH2で)で
あり;そしてM2およびM3はM1、COOH、CONH2、COOR3また
はCNであり(好ましくは、XはNHまたはOである);R1
はH、アルキル(好ましくは、C1〜C6、最も好ましく
は、C1〜C4)、修飾アルキル(好ましくは、C1〜C5、そ
の末端の炭素はNH2、OH、Cl、Br若しくはFで置換され
ているかまたはCF3若しくはCF2CF3と置き換えられてい
る)、アルケニル(好ましくは、C2〜C4)、例えば、CH
2CH=CHR3、アルキニル(好ましくは、C2〜C4)、例え
ば、CH2C≡CR3、アリール、例えば、ベンジル、トリ
ル、p−アミノベンジル(アニリニル)およびpCl−ベ
ンジルまたは、Xに対する直接結合であり;R2はR1、O
H、NH2、NHR1、複素環(好ましくは、以下に例示した通
りである)またはdesR2であり、XがN3である場合、R2
はdesR2である) を有する人工的アミノ酸を提供する。
場合により、R2およびXは相互に結合することがで
き、またはR1およびR2は、−(CH2−若しくは(C
H2−M−(CH2m′−型の分岐状若しくは非分岐
状メチル橋によって互いに結合することができる。この
ような残基R1−R2において、mおよびm′は1〜6、好
ましくは、1〜3の整数であり;そしてMはNH、O,Sま
たはCHR4(式中、R4は低級アルキルまたはアリールであ
り、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、フェニル
またはpCl−フェニルである)であり、好ましくは、M
はOまたはSである。最も好ましくは、R1およびR2が相
互に結合している場合、それらは式Uの「N−C−
X」部分と一緒に5員、6員または7員複素環式環を形
成する。環状ペプチドを生成することが望まれる場合、
XR2は同一ペプチド内のもう一つのジアミノ酸の一部分
を含むことができる。
ある与えられたアミノ酸またはペプチドの規定の第一
アミノ機能の修飾は、適当に保護されたペプチドかまた
はアミノ酸を適当な1種類または複数の試薬で処理する
ことによって実施される。YがN−CNであるペプチドま
たはアミノ酸(本明細書中においてシアノグアニジンと
称する)は、アミノ基とジフェニルシアノカルボンイミ
デート(I)との反応 (式中、「Q」は、式Uの一部分として第一アミノ基
を有するペプチドかまたはアミノ酸の主要部分(例え
ば、前記に記載されたアミノ酸)を広範囲に示すのに用
いられる) によって製造される。
次に、N−置換−N′−シアノ−O−フェニルイソ尿
素残基(II)を有するペプチドまたはアミノ酸を単離す
るかまたは第二の求核試薬HXR2との反応によって更に機
能付加して、式(III)を有するシアノグアニジン含有
ペプチドまたはアミノ酸を生成することができる。
例えば、 例えば、HXR2がH2N−CH2−ピリジンである場合、その
結果は である。この基は、N−g−シアノ−N−g′−3−メ
チルピリジルグアニジノと称することもできる(IUPAC
命名法)。
このような化合物は、酸性条件下で加水分解して、生
体に有効でもある化合物を生成することができる。例え
ば、 N−g′−アミド基を含むと本明細書中で論及された
加水分解変種は、更に、ホスゲン誘導体と、グニジノ機
能を有する残基とを反応させることによって直接的に合
成することができる。
HRX2が別のペプチドまたはタンパク質のアミノ基であ
る場合、シアノグアニジン残基によって結合したペプチ
ド−ペプチドダイマーまたはペプチド−タンパク質ダイ
マーが得られる。HRX2が同一ペプチド中の別のアミノ酸
のN末端第一アミノ基または側鎖アミノ基である場合、
シアノグアニジン残基によって結合した環状ペプチド
(IV) (式中、Q1およびQ2は同一ペプチド中の2個のアミノ酸
残基の残部を示す)が得られる。シアノグアニジン誘導
体による環化は、線状ペプチドを引続き環化するより
も、ペプチド樹脂の一部分である間に行なわれるのが好
ましい。
特別の場合は、−XR2が第二の求核部位を含み且つX
が一般的な形態、M1−(CHq−M2またはM1−(CH2
p′−M2(CH2p″−M3−M3(但し、M1、M2およびM3
は、別個にNH、N、OまたはCHR3であり、p、p′、
p″は0、1、2または3であり、そしてqは1または
2である)を有する場合に生じる。このような求核試薬
の例としては、H2NNH2、CH3HNNH2、CH3HNNHCH3、H2NOH
およびH2N−CH2−CH2OHがある。この場合、形成される
シアノグアニジン残基は、 のように、ωアミノ基とシアノ基との反応によって最初
の中間体から生成する対応する複素環(V)に変換する
ことができる。例えば、−XR2が−NHNNH2である場合、 更に、−XR2が−CH3NNHCH3である場合、 次に、前記に示したように加水分解を行なうことがで
きる。
XR2がカルボン酸基またはその同等物、特に、カルボ
キシルエステル若しくはカルボキシルアミドを含む場
合、複素環式残基、例えば、飽和ピリミジン様残基(V
I)が、カルボキシル基と第二アミノ基(R1)との反応
により、M1がNである場合に生成され、そしてM1がOま
たはSである場合は、同様の6員複素環式残基が生成さ
れる。例えば、R2はM1−(CHq−M2であることがで
き、M2はCOOH、COOCH3またはCONH2であり且つpは1〜
4の整数である。例えば、脂肪族カルボン酸基が存在し
且つp=2であるような場合、 R2がオルト置換芳香族カルボン酸、例えば、安息香酸
(q=1およびp=6)を含む場合、対応するキナゾリ
ン種類(VII)が生成される。
このような安息香酸は更に置換することができ、この
ような置換は、示したように、他の4か所の環位のいず
れにおいても、非置換と同等であると考えられる対応す
る置換キナゾリン様残基を生じることができる。X′は
H、Cl、Br、F、NHCH3またはSCH3であってよいし、そ
してR7およびR8はH、CH3またはCH2CH3であってよい。
XがN3で且つR2がdesR2(すなわち、欠失)である分
子は、基−N3の活性ゆえに光標識に有用であり、しかも
残基(II)とアジ化ナトリウム(NaN3)との反応によっ
て生成される。
YがO(本明細書中において尿素と称する)またはS
(本明細書中においてチオ尿素と称する)であるペプチ
ドは周知の方法によって製造され、ここにおいて、所望
の側鎖アミノ基を適当なイソシアネートまたはチオイソ
シアネートで処理してこのような尿素またはチオ尿素を
得る。
YがCH−NO2であるペプチドまたはアミノ酸(本明細
書においてジアミノニトロエチレンと称する)は、概し
て、F.メイマス(Meimas)ら、Synthesis,509〜510(19
85)に開示されたように、対応する尿素をカルボジイミ
ドに変換し、 次に、ニトロメタン陰イオン(乾燥DMF中のニトロメ
タン上で水素化ナトリウムの作用によって製造される)
で処理することによって製造される。
用いることができる別の合成は下記の通りである。
概して、本発明により、GnRHのアンタゴニストであ
る、すなわち、ヒトを含む哺乳動物の下垂体によるゴナ
ドトロピンの分泌を強く阻害し、および/または性腺に
よるステロイドの放出を阻害するペプチドを合成する。
これらのペプチドは、式Uを有する1個またはそれ以
上の人工的アミノ酸を3位、5位および/または6位に
含むGnRHの類似体である。好ましくは、それらは5位お
よび6位にのみ存在する。該ペプチドはいずれも、人工
的アミノ酸でありうる少なくとも1個のD異性体を含
む。Uが3位および/または6位にある場合、それは
常にD異性体の形であるが;Uが5位にある場合、それ
は常にL異性体の形である。アンタゴニストは1位置
換、好ましくは、β−(1−または2−ナフチル)−D
−アラニン(以下、β−D−1NALまたはβ−D−2NAL)
またはデヒドロPro;修飾されたD−Pheの形の2位置
換、好ましくは、4Clまたは4F;および3位置換、好まし
くは、置換または非置換D−Trpの形のD−3PAL、β−
D−NALまたはD異性体アミノ酸Uの残基、最も好ま
しくは、D−3PALを有するべきである。5位は、(a)
Tyr、(b)ハロゲン化またはメチル化PheまたはTyr、
(c)Arg、(d)側鎖アミノ基が3−カルボキシピリ
ジン(ニコチン酸)または2若しくは4−カルボキシピ
リジンによってアシル化されているLys、すなわち、Lys
(cpd)、好ましくは、Lys(Nic)と称するLys(3cp
d)、(e)His或いは(f)L異性体アミノ酸Uの残
基、好ましくは、後者によって占有されていてよい。好
ましくは、アンタゴニストはD異性体Uを有するが、
置換またはアシル化D−Lysを6位に有していてよい。L
euが7位でない場合、それはNMLであるのが好ましい
が;しかしながら、それはNle、Phe、Nva、Met、Tyr、T
rpまたはPAL(そのPheまたはTrp残基は置換されていて
よい)であってよい。更に、アンタゴニストは8位に任
意の置換を有していてよく、好ましくは、イソプロピル
Lys、すなわち、側鎖アミノ基がイソプロピルによって
置換されているILysまたはLys(Ipr)である。置換が10
位で行なわれる場合、それはD−Alaであるのが好まし
い。式Uを有するD異性体アミノ酸の少なくとも1個
の残基が、本発明のぞれぞれのペプチド中に存在するが
最も好ましい。
2位の修飾されたD−Pheは、ベンゼン環に存在する
特異的修飾の結果として増大された拮抗活性を提供す
る。環中の水素に対する単一置換は、パラ位すなわち4
位に行なわれるのが好ましいが、2位かまたは3位にも
可能であり;置換はクロロ、フルオロ、ブロモ、メチ
ル、メトキシおよびニトロから選択され、4−クロロが
最も好ましい。ジクロロ置換は環の2,4位または3,4位で
ある。α−炭素原子はメチル化されていてもよく、例え
ば、(CαMe/4Cl)Pheである。好ましくは、1位置換
は、そのα−アミノ基がアシル基、例えば、ホルミル
(For)、アセチル(Ac)、アクリリル(Acr)、ビニル
アセチル(Vac)またはベンゾイル(Bz)を含むように
修飾され、アセチルおよびアクリリルが好ましく、アセ
チルが最も好ましい。PALおよびD−PALはピリジルアラ
ニンのLおよびD異性体を示し、そこにおいて、Alaの
β−炭素はピリジン環の2位、3位または4位に、好ま
しくは、3位に結合している。β−D−NALが1位に存
在し且つR5がArgでない場合、親水性D−アミノ酸残
基、例えば、4NH2−D−Phe、4−グアニジノ−D−Ph
e、D−His、D−Lys、D−Orn、D−Arg、D−Har(ホ
モアルギニン)またはD−PALは、Uが存在しないな
らば6位に存在するのが好ましい。デヒドロProが1位
に存在する場合、D−PALまたは親油性アミノ酸のD異
性体、例えば、D−Trp、D−Phe、For−D−Trp、NO2
−D−Trp、D−Leu、D−Ile、D−Nle、D−Tyr、D
−Val、D−Ala、ジアルキルArg、ジアルキルHar、D−
Ser(OtBu)、β−D−NALまたは(imBzl)D−Hisは、
が存在しないならば6位にあるのが好ましい。
これらのGnRH類似体は生理的pH直下のpHで、すなわ
ち、約4.5〜約6で極めて可溶性であり、したがって、
濃厚状態で配合し且つ投与することができ、現在のとこ
ろ好ましい約5〜7.4のpHの投与を極めて容易にする。
これらのアンタゴニストは、発情前期に低濃度で投与さ
れた場合、雌の哺乳動物の排卵を阻害し、更に、受胎直
後に投与された場合、受精卵の吸収を引き起こすのに有
効である。これらのアンタゴニストは、更に、雄の哺乳
動物の避妊処置およびステロイド依存腫瘍の治療に有効
である。これらのアンタゴニストのいくつかは、意外に
も、投与後のそれらのLH濃度の抑制が長時間作用形であ
り、そしていくつかはヒスタミン放出に関する特に低い
副作用を有する。
好ましい実施態様の詳細な説明 前述したように、人工的アミノ酸(LまたはD異性体
でありうる)を式U (式中、W、X、Y、R1およびR2は前期に定義した通り
である) によって表わし、そして本発明のペプチドそれぞれに少
なくとも1個のこのような残基(好ましくは、D異性
体)が存在する。
更に詳しくは、本発明のGnRHアンタゴニストを下記の
式(F1)G−AA1−(A)D−Phe−AA3−Ser−AA5−AA6
−AA7−AA8−Pro−AA10 (式中、Gは、水素または、7個若しくはそれ未満の炭
素原子を有するアシル基であり;AA1は、デヒドロPro、
D−pGlu、(A)D−Phe、(B)D−Trp、Proまたは
β−D−NALであり;Aは、Cl、F、NO2、CH3、OCH3、C
αMe/4Cl、Cl2またはBrであり;BはH、NO2、NH2、OC
H3、F、Cl、Br、CH3、NinForまたはNinAcであり;AA
3は、U、D−PAL、β−D−NALまたは(B)D−Trp
であり;AA5は、U、Tyr、(C)Arg、Lys(cpd)、Or
n(cpd)、Dbu(cpd)、Dpr(cpd)、(A)Phe、(3
I)TyrまたはHisであり;AA6はU、β−D−NAL、
(B)D−Trp、(A′)D−Phe、(D)−Orn、
(D)D−Lys、(D)D−Dbu、(D)D−Dpr、D−H
ar、D−Tyr、(E)D−His、D−PAL、(C)D−Arg
または適当な親油性D異性体であり;A′は、A、NH2、N
HCH3またはguaであり;CはHまたは低級アルキルであり;
DはG、cpdまたはアリール基であり;EはH、imBzlまた
はジニトロフェノールであり;AA7は、Nle、Leu、NML、
(A)Phe、Met、Nva、Tyr、(B)TrpまたはPALであ
り;AA8は、(C′)Arg、(C′)HarまたはILysであ
り;C′はHまたはジ−低級アルキルであり;AA10は、D
−Ala−NH2、Gly−NH2、アザGly−NH2またはNH(R)で
あり;Rは低級アルキル、好ましくは、CH2CH3であり;そ
してUは前記に定義の通りである) によって表わす。ここで、(3I)Tyrとはチロシン残基
のフェニル環の3位がIで置換されていることを意味
し、imBzlとはイミダゾールベンジルを意味する。AA1
β−D−NALであり且つAA5がArgでない場合、AA6は、好
ましくは、U、4−NH2−D−Phe、D−Lys、D−Or
n、D−Har、D−His、4−gua−D−Phe、D−PALまた
はD−Argである。
デヒドロProとは、3,4−デヒドロプロリン、C5H7O2N
を意味する。β−D−NALとは、β−炭素原子上でナフ
チルによって置換されているアラニンのD異性体、すな
わち、3−D−NALも意味する。好ましくは、ナフタレ
ンに対する結合が環構造上の2位であるβ−D−2NALを
用いるが;しかしながら、β−D−1NALを用いることも
できる。好ましい1位残基は、β−D−NAL、置換D−P
heおよび場合により置換したD−Trpである。PALは、β
−炭素原子上でピリジルによって置換されているアラニ
ンを表わし;好ましくは、その結果はピリジン環上の3
位に対しである。置換D−Trpを用いる場合、水素に対
する1個の置換は5位かまたは6位で行なわれるのが好
ましく、クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、アミノ、
メトキシおよびニトロから選択され、クロロ、フルオロ
およびニトロが好ましい。或いは、インドール窒素は、
例えば、ホルミル(NinFor若しくは1For)またはアセチ
ルでアシル化することができる。D−3PAL、NinFor−D
−Trpおよび6NO2−D−Trpは3位に好ましい残基である
が、D−Trpもしばしば用いられる。Uが5位でない
場合、好ましくは、それはTyr、ArgまたはLys(cpd)で
ある。NMLとは、NαCH3−L−Leuを意味する。Dbuと
は、α、γ−ジアミノ絡酸を意味し、そしてDprとは、
α,β−ジアミノプロピオン酸を意味する。Aphとは4NH
2Pheを意味する。Hapとは4−アミノ−ホモフェニルア
ラニン(jは2である)を意味し;Hhpとは4−アミノ−
ホモホモフェニルアラニン(jは3である)を意味す
る。デヒドロProが1位に存在する場合、TyrまたはU
は5位に存在するのが好ましく、親油性残基は6位にあ
る。4−gua−D−Pheとは、パラ位に置換されたグアニ
ジンを有するD−Pheの残基を意味する。アザGly−NH2
とはNHNHCONH2を意味する。5位または6位のArg残基の
グアニジノ基は、低級アルキル、すなわち、1〜4個の
炭素原子、例えば、プロル(pr)によって置換すること
ができる。D−Lys、D−Dbu、D−DprまたはD−Ornが
6位に存在する場合、その側鎖アミノ基は、脂肪族、複
素環式若しくは芳香族、例えば、ニコチン酸であってよ
いアシル基によってアシル化することができるし、また
は1個以下のフェニル環を有するアリーム基によって置
換することができる。Uが6位に存在しない場合、好
ましくは、それはD−PALまたはD−Lys(cpd)であ
り、最も好ましくは、D−3PALである。7位残基はLe
u、NML、NleまたはPheであるのが好ましく、最も好まし
くは、LenまたはNMLである。8位残基はArgかまたはILy
sであるのが好ましいが、最も好ましくは、ILysであ
る。
GnRHの一つの好ましい亜種は、下記の式 Ac−AA1−(A)D−Phe−AA3−Ser−AA5−AA6−AA7−A
A8−Pro−AA10 [式中、AA1は、β−D−NAL、(A)D−Phe、(B)
D−TrpまたはデヒドロProであり;AはH、4Cl、4F、4NO
2、4CH3、40CH3、CαMe/4Cl、2,4Cl2または4Brであり;
BはH、6NO2、6NH2、6OCH3、6F、6Cl、6Br、6CH3、NinF
orまたはNinAcであり;AA3は、U、D−PAL、β−D−
NALまたは(B)D−Trpであり;AA5は、U、Lys(cp
d)またはTyrであり;AA6は、U、β−D−NAL、4NH2D
−Phe、(B)D−Trp、D−Lys(cpd)、D−PALまた
はD−Argであり;AA7は、Nle、Leu、NMLまたはPheであ
り;AA8はILysまたはArgであり;AA10は、D−Ala−NH2
Gly−NH2、NHNHCONH2またはNH(R)であり;Rは低級ア
ルキルであり;そしてUは、 (式中、jは1、2または3であり;XはNHまたはOであ
り;YはN−CNまたはN−CONHR9であり、但し、R9はHま
たは低級アルキルであり;R2は低級アルキル、シクロヘ
キシル、フェニル、ピリジル、メチルピリジルまたはヒ
スタミニルである);かまたは (式中、jは1または2であり且つR11はHまたは1〜
6個の炭素原子を有するアシル基である)であり;しか
しながら、AA3、AA5およびAA6の少なくとも一つはU
であるという条件付きであり;好ましくは、AA5およびA
A6はUである] を有する。
GnRH類似体のもう一つの好ましい亜種は、下記の式 Ac−AA1−(A)D−Phe−U−Ser−AA5−AA6−AA7
AA8−Pro−AA10 [式中、AA1は、(A)D−Pheまたはβ−D−NALであ
り;Aは4Cl、4Fまたは4NO2であり;BはH、6NO2またはNin
Forであり;AA5は、Lys(cpd)またはTyrであり;AA6は、
β−D−NAL、4NH2D−Phe、(B)D−Trp、D−Lys(c
pd)、D−PALまたはD−Argであり;AA7は、Nle、Leu、
NMLまたはPheであり;AA8はILysまたはArgであり;AA
10は、D−Ala−NH2、Gly−NH2、NHNHCONH2またはNH
(R)であり:Rは低給アルキルであり;そしてUは、 (式中、jは1、2または3(好ましくは、1)であ
り;XはNHまたはOであり;YはN−CNまたはN−CONHR9
あり、但し、R9はHまたは低級アルキル(C1〜C3)、好
ましくは、Hであり;R2は低級アルキル(C1〜C6)、シ
クロヘキシル、フェニル、ピリジル、メチルピリジルま
たはヒスタミニルである);かまたは (式中、jは1または2であり且つR11はHまたは1〜
3個の炭素原子を有するアシル基、好ましくは、アセチ
ルである)である] を有する。
GnRH類似体の更にもう一つの好ましい亜種は、下記の
式 Ac−β−D−2NAL−(A)D−Phe−D−3PAL−Ser−AA
5−AA6−AA7−AA8−Pro−AA10 [式中、Aは4Clまたは4Fであり;AA5は、U、Lys(cp
d)またはTyrであり;AA6は、U、β−D−NAL、D−L
ys(cpd)、D−3PALまたはD−Argであり;AA7は、Leu
またはNMLであり;AA8はILysまたはArgであり;AA10は、
D−Ala−NH2またはGly−NH2であり;そしてUは、 (式中、jは1、2または3(好ましくは、1)であ
り;XはNHまたはOであり;YはN−CNまたはN−CONHR9
あり、但し、R9はHまたは低級アルキル(C1〜C3)、好
ましくは、Hであり;R2は低級アルキル(C1〜C6)、シ
クロヘキシル、フェニル、ピリジルまたはメチルピリジ
ルである);かまたは (式中、jは1または2であり且つR11はHまたは1〜
3個の炭素原子を有するアシル基、好ましくは、アセチ
ルである)であり;AA5およびAA6の少なくとも一方、好
ましくは、双方がUであるという条件付きである] を有する。
本発明のペプチドは、古典的溶液合成法によって合成
することができるが、固相技法によって合成するのが好
ましい。クロロメチル化樹脂またはヒドロキシメチル化
樹脂を用いることができるが;しかしながら、C末端ア
ミドまたは置換アミドを開裂によって直接的に提供する
メチルベンズヒドリルアミン(MBHA)樹脂、ベンズヒド
リルアミン(BHA)樹脂または当該技術分野において知
られているある種の他の適当な樹脂を、このようなC末
端が望まれる場合に用いるのが好ましい。例えば、C末
端に置換アミドを有するペプチドは、1986年2月11日発
行の米国特許第4,569,967号明細書に示されたように、
N−アルキルアミノメチル樹脂を用いて合成するのが好
ましい。固相合成は、米国特許第4,211,693号明細書で
詳細に記載された方法において、鎖中のアミノ酸を段階
的に加える方法で行なわれる。好ましくは、当該技術分
野において周知の側鎖保護基が、樹脂によって構築され
る鎖中に結合されるべきアミノ酸の、特に反応性の側鎖
を有するいずれかのアミノ酸の一部分として、およびTr
p等の他のものについては場合によって含まれる。この
ような合成は、完全に保護された中間体ペプチド樹脂を
提供する。
概して、本発明によって製造された化学的中間体は、
式、 X1−AA1−AA2(X5)−U3−Ser(X3)−U5−U6−AA7(X2
またはX7)−AA8(X5またはX6)−Pro−X8 (式中、U3はU′かまたはAA3(X2)であり;U5はU′か
またはAA5(X4またはX5)であり;U6はU′かまたはAA6
(X4またはX5またはX6)であり;U′はAph(Xa)、Hap
(Xa)かまたはHhp(Xa)であり;X1は、当該技術分野で
ポリペプチドの段階的合成において有用であることが知
られている種類のα−アミノ保護基であり、所望のペプ
チド組成物中のGが特定のアシル基である場合にはその
基を保護基として用いることができる)によって表わす
ことができる。X1に含まれるα−アミノ保護基の種類に
は、(1)アシル型保護基、例えば、ホルミル(Fo
r)、トリフルオロアセチル、フタリル、p−トルエン
スルホニル(Tos)、ベンゾイル(Bz)、ベンゼンスル
ホニル、ジチアスクシノイル(Dts)、o−ニトロフェ
ニルスルフェニル(Nps)、トリチルスルフェニル、o
−ニトロフェノキシアセチル、アクリリル(Acr)、ク
ロロアセチル、アセチル(Ac)およびγ−クロロブチ
ル;(2)芳香族ウレタン型保護基、例えば、ベンジル
オキシカルボニル(Z)、フルオレニルメチルオキシカ
ルボニル(Fmoc)および置換ベンジルオキシカルボニ
ル、例えば、p−クロロベンジルオキシカルボニル(Cl
z)、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、p−ブロ
モベンジルオキシカルボニルおよびp−メトキシベンジ
ルオキシカルボニル;(3)脂肪族ウレタン保護基、例
えば、タートブチルオキシカルボニル(Boc)、ジイソ
プロピルメトキシカルボニル、イソプロピルオキシカル
ボニル、エトキシカルボニルおよびアリルオキシカルボ
ニル;(4)シクロアルキルウレタン型保護基、例え
ば、シクロペンチルオキシカルボニル、アダマンチルオ
キシカルボニルおよびシクロヘキシルオキシカルボニ
ル;(5)チオウレタン型保護基、例えば、フェニルチ
オカルボニル;(6)アルキル型保護基、例えば、アリ
ル(Aly)、トリフェニルメチル(トリチル)およびベ
ンジル(Bzl);(7)トリアルキルシラン基、例え
ば、トリメチルシランがある。好ましいα−アミノ保護
基は、Xが水素である場合、Bocである。
X2は水素、またはTrpのインドール窒素に対する保護
基、例えば、Bz、AcまたはForである。多数の合成法に
おいてTrpを保護する必要はなく、アシル化D−Trpがペ
プチド中のどこかに存在する場合、このような保護は用
いない。
X3は、SerまたはThrのヒドロキシル側鎖に対する保護
基であり、例えば、Ac、Bz、トリチル、DCBまたはベン
ジルエーテル(Bzl)であり、Bzlが好ましい。
X4は、水素、またはテトラヒドロピラニル、t−ブチ
ル、トリチル、ベンジル、Z、2−ブロモベンジルオキ
シカルボニル(2BrZ)および2,6−ジクロロベンジル(D
CB)から成る群より選択される、Tyrのフェノール性ヒ
ドロキシル基に対する保護基である。2BrZが好ましい。
X5は、ArgまたはHarなどの場合の側鎖グアニジノ基に
対する、またはHisのイミダゾール基に対する保護基で
あり、例えば、ニトロ、Tos、トリチル、アダマンチル
オキシカルボニル、Zおよび2,4−ジニトロフェノール
(Dnp)であり、或いは、X5は水素であってよく、これ
は側鎖基原子が保護されていないことを意味する。一般
的には、Tosが好ましい。
X6は、アミノ側鎖基、第一または第二アミノに対する
保護基であり、例えば、Zまたは2ClZであり;Xaは、他
の側鎖保護基を除去することなく、ω−アミノ基が引続
き反応に加わって人工的アミノ酸残基を構築することを
可能にするように除去することができるような保護基を
含むX6の亜種である。好ましくは、塩基に対して不安定
な基、例えば、Fmoc、メチルスルホニルエチルオキシカ
ルボニル(Msc)またはトリフルオロアセチル(Tfa)を
用いるが;しかしながら、ヒドラジンに対して不安定な
基、例えば、フタロイル またはチオに対して不安定な基、例えば、NpsまたはD
tsを用いることも可能でありうる。
X7は水素、またはMetに対する保護基,例えば、酸素
であり;Metは保護されていないままであるのが一般的で
ある。
X8は、Gly−NH−[樹脂支持体]、D−Ala−NH−[樹
脂支持体]またはN(A)−[樹脂支持体]であってよ
いし;X8は、Glyが若しくはD−Alaのアミドまたは、Pro
若しくはNHNHCONH2に対して直接結合した置換アミドで
あってもよい。
X2〜X7の側鎖保護基を選択するための基準は、その保
護基が、合成の各工程でα−アミノ保護基(好ましく
は、Boc)を除去するのに選択された反応条件下におい
て試薬に対して安定でなければならないということであ
る。概して、保護基は、結合条件下で分離除去されては
ならないが、所望のアミノ酸配列の合成が完了したと
き、ペプチド鎖を変化させない反応条件下において除去
しうる必要がある。
基X8がGly−NH−[樹脂支持体]またはD−Ala−NH−
[樹脂支持体]である場合、アミド結合は、Glyまたは
D−AlaをBHA樹脂またはMBHA樹脂に対して結合する。基
X8がN(A)−[樹脂支持体]である場合、置換された
アミド結合はProをN−アルキルアミノメチル(NAAM)
樹脂に対して結合する。X8がアザGly−NH2である場合、
ペプチドは、米国特許第4,234,571明細書で開示の古典
的溶液合成によって製造されるのが好ましい。
Gが、例えば、最終の式においてアセチルである場
合、β−D−NALまたは1位で用いられるアミノ酸なら
ば何でも、この最後のアミノ酸をペプチド鎖に対して結
合する前にそれを加えることによって、そのα−アミノ
基に対する保護基X1として用いることも可能でありう
る。しかしながら、反応は、例えば、ジイソプロピル若
しくはジシクロヘキシルカルボジイミド(DIC若しくはD
CC)の存在下で酢酸と、または好ましくは、無水酢酸と
の反応によって、或いは当該技術分野で知られている別
の適当な反応によって樹脂上のペプチドを用いて(α−
アミノ基を脱保護した後、側鎖基が保護されたままであ
る間に)に行なうのが好ましい。
したがって、本発明は、更に、ペプチドを製造する方
法を提供し、該ペプチドは式 G−AA1−AA2−AA3−Ser−AA5−AA6−AA7−AA8−Pro−A
A10 (式中、AA3、AA5およびAA6の少なくとも一つはU
あり、その記号は以下に記載した通りである)を有し、
その方法は、(a)式 X1−AA1−AA2(X5)−U3−Ser(X3)−U5−U6−AA7(X2
またはX7)−AA8(X5またはX6)−Pro−X8 (式中、I3はU′かまたはAA3(X2)であり;U5はU′か
またはAA5(X4またはX5)であり;U6はU′かまたはAA6
(X4またはX5またはX6)であり;U′はAph(Xa)、Hap
(Xa)かまたはHhp(Xa)であり;X1は水素またはα−ア
ミノ保護基であり;X2は水素またはインドール窒素に対
する保護基であり;X3はSerまたはThrのヒドロキシル基
に対する保護基であり;X4は水素またはTyrのフェノール
性ヒドロキシル基に対する保護基であり;X5は水素かま
たはグアニジノ若しくはイミダゾール側鎖に対する保護
基であり;X6は第一アミノ側鎖に対する保護基であり、X
aは他の保護基を除去することなく除去しうるその亜種
であり;X7は水素またはMetに対する保護基であり;X
8は、Gly−NH−[樹脂支持体]、D−Ala−NH−[樹脂
支持体]、N(A)−[樹脂支持体]、Glyか若しくは
D−Alaのアミドまたは、Pro若しくはNHNHCONH2に対し
て直接結合した置換アミドであり;しかしながら、U3
U5およびU6の少なくとも一つはAph(Xa)、Hap(Xa)か
またはHhp(Xa)であるという条件付きである)を有す
る中間体ペプチドを生成し;(b)少なくとも1個のXa
を除去して、該中間体ペプチドの少なくとも1個のアミ
ノ酸残基の側鎖第一アミノ基を脱保護し;(c)該脱保
護側鎖第一アミノ基を反応させて該残基を構築して式U
を有するものにし;そして(d)残りの基X1〜X7をい
ずれも分離除去しおよび/またはX8に含まれる任意の樹
脂支持体から開裂させることを含む。
ペプチドの精製は、当該技術分野において知られ且つ
J.リヴィア(Rivier)ら、J.Chromatography,288(198
4)303〜328で詳細に記載されたように、CMCカラム上の
イオン交換クロマトグラフィーに続いて、セファデック
ス(Sephadex)G−25を充填したカラム上でn−ブタノ
ール:0.1N酢酸(容量比1:1)の溶離システムを用いる分
配クロトグラフィーによって、または高速液体クロマト
グラフィーによって行う。
本発明のアンタゴニストは、発情前期当日の正午頃に
皮下投与した場合、100マイクログラム未端/キログラ
ム(体重)の量で雌のラットの排卵を防止するために有
効である。排卵の長期抑制には、約0.1〜約2.5ミリグラ
ム/キログラム(体重)の範囲の投与量を用いる必要が
ありうる。これらの類似体は生理的に許容しうるpHで特
に可溶性であり、したがって、比較的濃厚な溶液として
投与用に製造することができる。アンタゴニストは、更
に、雄の哺乳動物に対して標準主薬で投与した場合、精
子形成を阻止するのに有効であり、したがって、避妊薬
として用いることができる。これらの化合物はテストス
テロン濃度を低下させるので(正常な性的に活発な雄に
は望ましくない結果)、補充用量のテストステロンをGn
RHアンタゴニストと一緒に投与することは適当でありう
る。更に、これらのアンタゴニストは、本明細書中前記
に示した他の目的に関してゴナドトロピンおよび性ステ
ロイドの産生を調節するのに用いることができる。
下記の式において、残基Uを、以下の括弧内に示さ
れている事柄の変更を加えた側鎖アミノ基を有する元の
アミノ酸残基に関して定義する。好ましくは、元の残基
AphまたはHapまたはHhp、或いはそのD異性体は、主ペ
プチド鎖に組込まれ且つ修飾され、同時に、ペプチド鎖
の一部分は樹脂に対してなお結合してアミノ酸Uの所
望の残基を生成する。しかしながら、本明細書中前記に
示したように、適当に保護された人工的アミノ酸U
は、通常の鎖伸長工程の一部分として加えることがで
きる。
最終的に修飾された側鎖ω−アミノ基に関して、下記
の略語を用いる。
act=アセチルアミノトリアゾール bcg=アミノブチルシアノグアニジノ bzcg=アミノベンジルシアノグアニジノ bur=N−g−アミド,N−g′−ブチルグアニジノ chcg=アミノシクロヘキシルシアノグアニジノ ecg=アミノエチルシアノグアニジノ icg=アミノイソプロピルシアノグアニジノ hcg=アミノヘキシルシアノグアニジノ hicg=ヒスタミニルシアノグアニジノ(エチルイミダゾ
ール) mcg=アミノメチルシアノグアニジノ ncg=アミノエチル(1または2)ナフチルシアノグア
ニジノ mncg=アミノメチル(1または2)ナフチルシアノグア
ニジノ Ocg=O−フェニルシアノグアニジノ pcg=アミノプロピルシアノグアニジノ Sbcg=チオブチルシアノグアニジノ tcg=3−アミノ−1,2,4−トリアゾール trcg=インドールエチルアミノシアノグアニジノ(トリ
プトアミノシアノグアニジノ) mpcg=アミノメチルピリジルシアノグアニジノ(数は、
ピリジル環のアミノメチル基の位置を示す) 実施例1 式、 Ac−β−D−2NAL−(4Cl)D−phe−D−3PAL−Ser−A
A5−AA6−Leu−AA8−Pro−D−Ala−NH2 を有する表1に表示のペプチドを、概して、本明細書中
前記に記載した固相法によって製造する。
使用例として、固相合成を、[Ac−β−D−2NAL1,
(4Cl)D−Phe2,D−3PAL3,Aph(tcg)5,D−Aph(tcg)
6,ILys8,D−Ala10]−GnRHと称する前記のペプチド番号
103Aについて以下に示す。このペプチドは,下記の式 [Ac−β−D−2NAL−(4Cl)D−Phe−D−3PAL−Ser
−Aph(3−アミノ−1,2,4−トリアゾール)−D−Aph
(3−アミノ−1,2,4−トリアゾール)−Leu−Lys(イ
ソプロピル)−pro−D−Ala−NH2 を有する。
MBHA樹脂を用い、そしてBocで保護されたD−Alaを、
3倍過剰のBoc誘導体および活性化試薬としてのDCCを用
いてCH2Cl2中において2時間にわたって樹脂に結合させ
る。D−Ala残基はMBHA樹脂に対してアミド結合によっ
て結合する。
各アミノ酸残基の結合に続いて、洗浄、脱保護および
次のアミノ酸残基の結合を、自動機械を用い且つ樹脂約
5グラムを用いて開始する下記のスケジュールによって
実施する。
工程3の後に、アリコートを当該技術分野において周
知のニンヒドリン試験用に取ることができ:その試験が
陰性ならば、次のアミノ酸の結合の前にBOC基を除去す
るための工程4へと続け;試験が陽性または僅かに陽性
ならば、工程9〜11までを繰返す。
前記のスケジュールは、最初のアミノ酸を結合した後
に本発明のペプチドのアミノ酸それぞれを結合するのに
用いられる。NαBoc保護は、合成中の残りのアミノ酸
それぞれに用いられる。NαBoc−β−D−2NALは、例
えば、1980年11月18日発行の米国特許第4,234,571号明
細書で詳細に記載の、当該技術分野で既知の方法によっ
て製造され、またはシンセテク(SyntheTec)、オレゴ
ン州、米国から商業的に入手可能である。5位のAphお
よび6位のD−Aphの側鎖第一アミノ基は、Fmocにより
保護される。Bzl(ベンジルエーテル)は、Serのヒドロ
キシル基の側鎖保護基として用いられる。Boc−Lys(Ip
r(Ipr,Z)は8位に用いられる。トリフルオロ酢酸(TF
A)を用いるN末端でのα−アミノ基の脱保護後に、ア
セチル化を、ジクロロメタン中大過剰の無水酢酸を用い
て達成する。
ペプチドの組立ての完了およびN末端のアセチル化後
に、下記の中間体 [Ac−β−D−2NAL−(4Cl)D−Phe−D−3PAL−Ser
(Bzl)−Aph(Fmoc)−D−Aph(Fmoc)−Leu−Lys(I
pr,Z)−Pro−D−Ala−NH−[MBHA樹脂支持体] が存在する。5位および6位の人工的アミノ酸は、Aph
残基の脱保護側鎖との以下の反応を同時に実施すること
によって生成される。Fmoc保護基はDMF中20%ピペリジ
ンでペプチド樹脂を5分間処理した後、DMFで洗浄し、
次に、更にピペリジン/DMFで20分間処理することによっ
て双方から除去される。樹脂をDMF、CH3OH、CH2Cl2およ
び最後にDMFで洗浄後、新たに遊離したアミノ基をDMF中
大過剰(>10倍)のジフェニルシアノカルボンイミデー
ト(PCI)で処理する。次に、ペプチドに標準的な洗浄
を行なった後、DMF中に溶解したヒドラジンを用いて約2
2℃で24時間処理して、シアノグアニジノ残基の生成を
完了し;好ましくは、この工程を繰返す。自発的に生成
されるシアノグアニジン残基は対応する複素環、すなわ
ち、3−アミノ,1,2,4−トリアゾールに変換する。
樹脂からのペプチドの開裂並びにSerおよびLys側鎖の
脱保護は、HFによって0℃で極めて容易に起こる。アニ
ソールをHF処理の前に掃去剤として加える。真空下でHF
を除去後、樹脂を50%酢酸で抽出し、そして洗液を凍結
乾燥して精製ペプチド粉末を提供する。
次に、ペプチドの精製を、当該技術分野において知ら
れ且つJ.リヴィアらJ.Chromatography,288(1984)303
〜328で具体的に記載の高速液体クロマトグラフィー(H
PLC)によって行なう。
ペプチドは、キャピラリーゾーン電気泳動法(CZE)
を用い、更には逆相高速液体クロマトグラフィーおよび
アセトニトリルを加えたリン酸トリエチルアンモニウム
水溶液を用いることによって均一であると判定される。
結果として得られた精製ペプチドのアミノ酸分析は、鎖
中の各アミノ酸に関して実質的に整数値を示す既製の構
造に対する式と一致し;質量スペクトル分析も一致す
る。旋光は光電旋光計で[α]20 D=−33±1.0(c=
1、50%酢酸)と測定される。
表1の他のペプチドを同様に合成し且つ精製する。ペ
プチドをインビボで検定し、雌のラットにおいて排卵を
防止するそれらの有効性を決定する。この試験におい
て、規定数の成熟雌スプラーク・ドーリー(Spraque−D
awley)ラット、例えば、それぞれ体重が225〜250グラ
ムの5〜10匹に、規定のマイクログラム用量のペプチド
を食塩水、静菌水、ポリエチレングリコール、トウモロ
コシ油かまたは上記とエタノールとの混合物中で用い
て、発情前期当日の正午頃に注射する。発情前期は排卵
日の午後である。別個の雌ラット群を、ペプチドを投与
されない対照として用いる。対照の雌ラットはそれぞ
れ、発情前期の晩に排卵し;処置されたラットの内の排
卵するラット数を記録する。ペプチド103Aのインビボ試
験は、用量2.5マイクログラムで処置された8匹のラッ
ト内0匹が排卵することを示す。ペプチドは1/2マイク
ログラムでも若干の活性を示し、18匹のラットの内8匹
のみが排卵する。ペプチド104Aは5マイクログラムで試
験され、11匹のラットの内6匹が排卵することを示す。
前記に記載した使用合成法に加えて、ペプチド103A
を、D−Ala−NH2の代わりにC末端にグリシンアミドを
用いて更に合成し;インビボでの生物学的試験は、それ
がペプチド103Aよりも僅かに生物学的に効力が劣るだけ
であることを示す。
ペプチド103Aを、更に、D−Ala−NH2の代わりにC末
端にN−エチルアミドを用いて更に合成したが;インビ
ボでの生物学的試験は、それがペプチド103Aよりもほん
の僅かに劣る生物学的効力を示した。更に、ペプチド10
4Aを、D−Ala−NH2の代わりにC末端にグリシンアミド
を用いて更に合成し;インビボでの生物学的試験は、ペ
プチド104Aよりも若干劣る生物学的効力を示す。
表1に挙げたペプチドはいずれも、インビトロにおい
てある適当な濃度で、GnRHに誘導されるLH分泌を阻止す
るのに有効であると考えられる。該ペプチドはいずれ
も、雌の哺乳動物の排卵を低用量で防止するのに有効で
あると考えられる。
雌のラットで排卵を防止する有効性を決定する前述の
インビボ試験に加えて、それぞれ体重が225〜250グラム
の約6匹の成体去勢雄スプラーク・ドーリーラットの群
それぞれに、ペプチド番号103AかまたはNal−Gluアンタ
ゴニストと称する標準アンタゴニスト(J.Clin.Edno.Me
tab.,71,4,881〜888(1990)を参照されたい)の50マイ
クログラム用量をBSA(ウシ血清アルブミン)存在下の
トウモロコシ油かまたはリン酸緩衝液中で用いて静脈内
注射する。別個のラット群を、担体のみを投与される対
照として用いる。対照ラットおよび処置されているラッ
トそれぞれの血流中のLH濃度を、この1回のボーラス注
射をして約3時間、24時間、36時間および48時間後に監
視する。意外にも、ペプチド番号103Aは、雄ラットの血
流中の循環LHの濃度を抑制するのに、対照の場合よりも
極めて実質的に低い濃度で、そして12時間後のNal−Glu
アンタゴニストで処置されたラットの場合よりも低い濃
度で有効である。生物学的効果のこの極めて長い作用期
間は全く意外であった。
実施例2 式、 Ac−β−D−2NAL−(4Cl)D−Phe−D−3PAL−Ser−A
A5−AA6−AA7−ILys−Pro−AA10 を有する表2に表示のペプチドを、前記で論及した固相
法によって製造する。
表2に挙げたペプチドはいずれも、インビトロにおい
てある適当な濃度で、GnRHに誘導されるLH分泌を阻止す
るのに有効であると考えられる。該ペプチドはいずれ
も、雌の哺乳動物の排卵を低用量で防止するのに有効で
あると考えられる。
実施例3 式、 Ac−β−D−2NAL−(4Cl)D−Phe−AA3−Ser−AA5−A
A6−Leu−AA8−Pro−D−Ala−NH2 を有する表3に表示のペプチドを、前記で論及した固相
法によって製造する。
表3に挙げたペプチドはいずれも、インビトロにおい
てある適当な濃度で、GnRHに誘導されるLH分泌を阻止す
るのに有効であると考えられる。該ペプチドはいずれ
も、雌の哺乳動物の排卵を低用量で防止するのに有効で
あると考えられる。
実施例4 式、 Ac−デヒドロPro−(A)D−Phe−AA3−Ser−AA5−D
−Aph(tcg)−Leu−ILys−Pro−D−Ala−NH2 を有する表4に表示のペプチドを、前記で論及した固相
法によって製造する。
表4に挙げたペプチドはいずれも、インビトロにおい
てある適当な濃度で、GnRHに誘導されるLH分泌を阻止す
るのに有効であると考えられる。該ペプチドはいずれ
も、雌の哺乳動物の排卵を低用量で防止するのに有効で
あると考えられる。
実施例5 式、 G−β−D−2NAL−(4Cl)D−Phe−D−3PAL−Ser−A
ph(tcg)−AA6−Leu−ILys−Pro−AA10 を有する表5に表示のペプチドを、前記で論及した固相
法によって製造する。
表5に挙げたペプチドはいずれも、インビトロにおい
てある適当な濃度で、GnRHに誘導されるLH分泌を阻止す
るのに有効であると考えられる。該ペプチドはいずれ
も、雌の哺乳動物の排卵を低用量で防止するのに有効で
あると考えられる。
実施例6 式、 Ac−AA1−(4Cl)D−Phe−AA3−Ser−AA5−AA6−Len−
ILys−Pro−D−Ala−NH2 を有する表6に表示のペプチドを、前記で論及した固相
法によって製造する。
表6に挙げたペプチドはいずれも、インビトロにおい
てある適当な濃度で、GnRHに誘導されるLH分泌を阻止す
るのに有効であると考えられる。該ペプチドはいずれ
も、雌の哺乳動物の排卵を低用量で防止するのに有効で
あると考えられる。
実施例7 式、 Ac−β−D−2NAL−(4Cl)D−Phe−D−3PAL−Ser−A
A5−AA6−Leu−AA8−Pro−D−Ala−NH2 を有する表7に表示のペプチドを、前記で論及した固相
法によって製造する。
表7に挙げたペプチドはいずれも、インビトロにおい
てある適当な濃度で、GnRHに誘導されるLH分泌を阻止す
るのに有効であると考えられる。該ペプチドはいずれ
も、雌の哺乳動物の排卵を低用量で防止するのに有効で
あると考えられる。
これらのアンタゴニストから選択されたインビボ試験
の結果を下記の表Aに示すが、用量はマイクログラム/
ラットで与えられている。
上記の表Aは、更に、インビトロでのヒスタミン放出
検定における種々のこれらのGnRHアンタゴニストの試験
を報告する。これらの類似体はいずれも、これらのアン
タゴニストの極めて実質的な利点であるヒスタミンの放
出の効力が、ED50が0.17±0.01μg/mlであった[Ac−D
−2NAL1,(4F)D−Phe2,D−Trp3,D−Arg6]−GnRHより
も実質的に劣ると考えられる。
実施例207 式、 Ac−β−D−2NAL−(4Cl)D−Phe−D−3PAL−Ser(B
zl)−Tyr(2BrZ)−D−Aph(Fmoc)−Leu−Lys(Ip
r)−Pro−D−Ala−NH−[樹脂支持体] を有するペプチド中間体を、前記で論及した固相法によ
って製造する。Fmoc保護の除去後、ペプチド中間体を、
概して実施例1で記載したように、PCIの代わりにイソ
シアン酸ナフチルを用いて反応させて、6位にD−Aph
残基の側鎖アミノ基を有するナフチル尿素残基を生成す
る。前記のように開裂およびHPLC精製を行なった後、Gn
RHアンタゴニストを試験する。ペプチドは雌の哺乳動物
の排卵を低用量で防止するのに有効であると考えられ
る。
実施例208 式、 Ac−β−D−2NAL−(4Cl)D−Phe−D−3PAL−Ser(B
zl)−Tyr(2BrZ)−D−Aph(Fmoc)−Leu−Lys(Ip
r)−Pro−D−Ala−NH−[樹脂支持体] を有するペプチド中間体を、前記で論及した固相法によ
って製造する。Fmoc保護の除去後、ペプチド中間体を、
概して実施例1で記載したように、PCIの代わりにイソ
シアン酸ナフチルを用いて反応させて、6位に残基の側
鎖アミノ基を有するナフチルチオ尿素残基を生成する。
前記のように開裂およびHPLC精製を行なった後、GnRHア
ンタゴニストを試験する。ペプチドは雌の哺乳動物の排
卵を低用量で防止するのに有効であると考えられる。
実施例209 式、 Ac−β−D−2NAL−(4Cl)D−Phe−D−3PAL−Ser(B
zl)−Tyr(2BrZ)−D−Aph(Fmoc)−Leu−Lys(Ip
r)−Pro−D−Ala−NH−[樹脂支持体] を有するペプチド中間体を、前記で論及した固相法によ
って製造する。Fmoc保護の除去後、ペプチド中間体を、
最初に、DMF中に溶解した2−ブロモメチル,2′(Boc−
アミノ)エチルエーテルを用いて1時間または、ニンヒ
ドリン試験が陰性になるまで反応させ、ハロゲンの除去
によって炭素原子を側鎖アミノ基に対して結合させて、 Q−NH−(CH2−O−(CH2−NH(Boc)を生成
する。次に、この化合物を、概して実施例1で記載した
ように、PCIを用いて反応させて、6位に残基の側鎖ア
ミノ基を有するシアノグアニジノ残基を生成する。次
に、Boc保護基が除去され、そして第一アミノ基は−OPh
と反応して化合物 を生じる。前記のように開裂およびHPLC精製を行なった
後、GnRHアンタゴニストを試験する。ペプチドは雌の哺
乳動物の排卵を低用量で防止するのに有効であると考え
られる。
ペプチドの精製後、様々なそれらを、0.1%TFA中に溶
解させ(10μg/10μL)且つ水中0.1%TFAに指示された
容量%(v/v)のアセトニトリルを加えた溶液を用いる
無勾配条件下において流速2.0ml/分を用いてC18シリカ
(ヴィダク(Vydac)0.45×25cm)上で高速液体クロマ
トグラフィーを行なうことによって更に特性決定する。
下記の表Bは、本明細書中前記に記載した無勾配流動を
行なった場合に、特定のペプチドが、粒度約5μおよび
細孔度300ÅのC18シリカから溶離する時間を示し、時間
は分で与えられている。旋光測定値はc=1、50%酢酸
において室温で得られる。
本発明のペプチドは、しばしば、薬学的に許容しうる
無毒性塩、例えば、酸付加塩または、例えば、亜鉛、バ
リウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム等と
の金属錯体(この用途のための付加塩と考えられる)、
或いはその2種類の組合わせの形で投与される。このよ
うな酸付加塩を代表するものは、塩酸塩、臭化水素酸
塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、フマル酸
塩、グルコン酸塩、タンニン酸塩、マレイン酸塩、酢酸
塩、クエン酸塩、安息香酸塩、コハク酸塩、アルギン酸
塩、リンゴ酸塩、アスコルビン酸塩、酒石酸塩等であ
る。酢酸塩が好ましい。例えば、ペプチドの水溶液は、
1N酢酸で繰返し処理した後、凍結乾燥してその酢酸塩を
生成することができる。活性成分が錠剤の形で投与され
る場合、その錠剤は、結合剤、例えば、トラガカント、
トウモロコシデンプンまたはゼラチン;崩壊剤、例え
ば、アルギン酸;および滑沢剤、例えば、ステアリン酸
マグネシウムを含む薬学的に許容しうる希釈剤を含むこ
とができる。液剤の形での投与が望まれる場合、甘味剤
および/または着香剤を薬学的に許容しうる希釈剤の一
部分として用いることができるし、等張食塩水、リン酸
緩衝液等中での静脈内投与を行なってもよい。
薬剤組成物は、通常、ペプチドを慣用的な薬学的に許
容しうる担体と一緒に含む。通常、投薬量は、静脈内に
与えられる場合、ペプチド約10マイクログラム〜約2.5
ミリグラム/キログラム(体重)であるが;経口投薬量
は更に高く、これらの化合物の性質は有効な経口投与を
可能にするものであることが予想される。総体的に、こ
れらのペプチドによる患者の治療は、概して、ペプチド
が可溶性である適当な担体を用いてGnRHの他のアンタゴ
ニストを用いる臨床的処置と同一の方法で行なわれる。
好都合な溶解性ゆえに、食塩水中での投与は適当であ
る。
更に、GnRH類似体を長期間にわたって、例えば、1回
の投与から1週間〜1年間送達することは望ましいこと
があり、遅放出、デポまたは植込剤形を用いることがで
きる。
これらのペプチドは、哺乳動物に対して静脈内、皮
下、筋肉内、経口、経皮、例えば、鼻腔内または膣内に
よって、受胎能阻害を達成しおよび/または調節するた
めに、そして更に、性腺活性の可逆的抑制、例えば、性
的早熟の処置を必要とする用途においてまたは放射線治
療法若しくは化学療法中に投与することができる。更
に、それらはステロイド依存腫瘍の治療に有用である。
有効な投薬量は、投与形態および治療される哺乳動物の
具体的な種によって変化する。一つの典型的な剤形の例
は、ペプチドを含む静菌水溶液であり、溶液は非経口に
よって投与されて約0.1〜2.5mg/kg(体重)/日の範囲
の用量を与える。ペプチドの経口投与は、固形かまたは
液剤の形で与えることができる。
本発明をその好ましい実施態様に関して記載してきた
が、当業者に明らかであると考えられるような変更およ
び修正を、本明細書に添付されている請求の範囲に記載
されている本発明の範囲から逸脱することなく行なうこ
とができるということは理解すべきである。例えば、ペ
プチドの有効性を著しく減じることがない当該技術分野
において知られている他の置換は、本発明のペプチドで
用いることができる。D−2PALおよびD−4PALは、D−
3PALと同等であると考えられる。他の同等のアシル化基
は、N末端でアセチルの代わりに用いることができる。
置換Phe、例えば、(4F)Pheは、7位のPheの代わりに
用いることができる。ブチルLysおよびジエチルLys双方
は、ILysと同等であると考えられるが;しかしながら、
ILysが好ましい。Harは8位のArgと同等であると考えら
れる。他の疎水性アミノ酸残基は、更に、1位で、好ま
しくは、D異性体で用いることができ、そして明記され
たものと同等であると考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リヴィーア,ジーン・エドワード・フレ デリック アメリカ合衆国カリフォルニア州92037, ラ・ホーラ,ブラックゴールド・ロード 9674 (72)発明者 セオバルド,ポーラ・ゲス アメリカ合衆国カリフォルニア州92056, オーシャンサイド,ヴィア・マテイルズ 350 (72)発明者 ポーター,ジョン・エス アメリカ合衆国カリフォルニア州92024, ルーカディア,サキソニー・ストリート 1002 (72)発明者 リヴィーア,キャサリン・ローレ アメリカ合衆国カリフォルニア州92037, ラ・ホーラ,ブラックゴールド・ロード 9674 (72)発明者 ヴェイル,ワイリー・ウォーカー,ジュ ニア アメリカ合衆国カリフォルニア州92037, ラ・ホーラ,ヴァルデズ 1643 (56)参考文献 特開 昭63−233963(JP,A) 特開 昭50−35158(JP,A) 特開 昭63−201199(JP,A) 特開 昭63−264498(JP,A) 特開 昭64−25794(JP,A) Tetrahedron Lette rs,Vol.30,No.11,PP. 1401〜1404,1989 J.Med.Che m.1991.34,2395−2402

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】GnRHアンタゴニストペプチドであって、該
    ペプチドが式 Ac−AA1−(A)D−Phe−AA3−Ser−AA5−AA6−AA7−A
    A8−Pro−AA10 [式中、AA1は、β−D−NAL、(A)D−Pheまたは
    (B)D−Trpであり;Aは、4Cl、4F、4NO2、4CH3、4OCH
    3、CαMe/4Cl、2,4Cl2、4BrまたはHであり;Bは、H、
    6NO2、6NH2、6OCH3、6F、6Cl、6Br、6CH3、NinForまた
    はNinAcであり;AA3は、D−PAL、U、β−D−NALま
    たは(B)D−Trpであり;AA5は、U、Lys(cpd)ま
    たはTyrであり;AA6は、U、β−D−NAL、4NH2D−Ph
    e、(B)D−Trp、D−Lys(cpd)、D−PALまたはD
    −Argであり;AA7は、Leu、NML、Nle、またはPheであり;
    AA8はILysまたはArgであり;AA10は、D−Ala−NH2、Gly
    −NH2、NHNHCONH2まはNH(R)であり;Rは低級アルキル
    であり;そしてUは、 (式中、jは1または2であり且つR11はHまたは1〜
    6個の炭素原子を有するアシル基である);または (式中、jは1、2または3であり;XはNHまたはOであ
    り;YはN−CNまたはN−CONHR9であり、但し、R9はHま
    たは低級アルキルであり;R2は低級アルキル、シクロヘ
    キシル、フェニル、ピリジル、メチルピリジルまたはヒ
    スタミニルである)であり; しかしながら、AA3、AA5およびAA6の少なくとも一つは
    であり、AA3およびAA6は常にD異性体であるという
    条件付きである] を有する上記のGnRHアンダゴニストペプチドまたはその
    無毒性塩。
  2. 【請求項2】jが1であり、XがNHであり、YがN−CN
    またはN−CONH2であり、そしてR11がHまたはアセチル
    である、請求項1に記載のGnRHアンタゴニストペプチ
    ド。
  3. 【請求項3】式 Ac−β−D−2NAL−(4Cl)D−Phe−D−3PAL−Ser−A
    ph(3−アミノ−1,2,4−トリアゾール)−D−Aph(3
    −アミノ−1,2,4−トリアゾール)−Leu−Lys(イソプ
    ロピル)−Pro−D−Ala−NH2 を有する請求項1に記載のGnRHアンタゴニストペプチ
    ド。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のペプチドを製造するため
    のペプチド中間体であって、 式 Ac−AA1(4Cl)D−Phe−AA3−Ser(X3)−Aph(Xa)−
    D−Aph(Xa)−Leu−Lys(Ipr,X6)−Pro−D−Ala−N
    H−[樹脂支持体] [式中、AA1はβ−D−NAL、(A)D−Pheまたは
    (B)D−Trpであり;BはH、6NO2またはNinForであり;
    AA3は、D−PAL、β−D−NALまたは(B)D−Trpであ
    り;X3は、SerまたはThrのヒドロキシル基の保護基であ
    り;Xaは、塩基、ヒドラジンまたはチオに対して不安定
    な第一アミノ基の保護基であり;そしてX6はZまたは2C
    lZである] を有する上記のペプチド中間体。
  5. 【請求項5】式 Ac−β−D−2NAL−(4Cl)D−Phe−D−3PAL−Ser(X
    3)−ApH(Xa)−D−Aph(Xa)−Leu−Lys(Ipr,Z)−
    Pro−D−Ala−NH−[樹脂支持体] を有する請求項4に記載のペプチド中間体。
  6. 【請求項6】式: Ac−β−D−2NAL−(4Cl)D−Phe−AA3−Ser−AA5−A
    A6−AA7−ILys−Pro−AA10 [式中、AA3は、UまたはD−3PALであり;AA5は、U
    またはTyrであり;AA6は、U、またはD−3PALであ
    り;AA7は、LeuまたはNMLであり;AA10は、D−Ala−N
    H2、Gly−NH2またはNH(R)であり;Rはエチルであり;
    そしてU (式中、XはNHであり、YはN−CNであり、R2はイソプ
    ロピル、ブチルまたはメチルピリジル)であり; しかしながら、AA3、AA5およびAA6の少なくとも一つは
    であるという条件付きである] を有するペプチドまたはその無毒性塩。
  7. 【請求項7】式 Ac−β−D−2NAL−(4Cl)D−Phe−AA3−Ser−AA5−A
    A6−AA7−ILys−Pro−AA10 [式中、AA3は、UまたはD−3PALであり;AA5は、U
    またはTyrであり;AA6は、UまたはD−3PALであり;
    AA7は、LeuまたはNMLであり;AA10は、D−Ala−NH2、Gl
    y−NH2またはNH(R)であり;Rはエチルであり;そして
    (式中、XはNHであり、YはN−CNであり、R2はイソプ
    ロピル、ブチルまたはメチルピリジルである)であり; しかしながら、AA3、AA5およびAA6の少なくとも一つは
    であるという条件付きである] を有するペプチドを製造する方法であって、 (a)式 X1−β−D−2NAL−(4Cl)D−Phe−U3−Ser(X3)−U
    5−U6−AA7−ILys(X6)−Pro−X8 [式中、U3はU′またはD−3PALであり;U5はU′また
    はTyr(X4)であり;U6はU′またはD−3PALであり;U′
    はAph(Xa)であり;X1は水素またはα−アミノ保護基で
    あり;X3は、SerまたはThrのヒドロキシル基の保護基で
    あり;X4は、水素またはTyrのフェノール性ヒドロキシル
    基の保護基であり;X6は第一または第二アミノ基の保護
    基であり;Xaは、塩基、ヒドラジンまたはチオに対して
    不安定な第一アミノ基の保護基であり;X8は、Gly−NH−
    [樹脂支持体]、D−Ala−NH−[樹脂支持体]、N
    (A)−[樹脂支持体]、GlyもしくはD−Alaのアミド
    または、Proに対して直接結合したエチルアミドであ
    り; しかしながら、U3、U5およびU6の少なくとも一つはAph
    (Xa)であり、U3およびU6は常にD異性体であるという
    条件付きである] を有する中間体ペプチドを生成し; (b)少なくとも1個のXaを除去して、該中間体ペプチ
    ドの少なくとも1個のアミノ酸残基の側鎖第一アミノ基
    を脱保護し; (c)該脱保護側鎖第一アミノ基を反応させて該残基を
    構築して式Uを有するものにし;そして (d)残りの基X1〜X6をいずれも分離除去しおよび/ま
    たはX8に含まれる任意の樹脂支持体から開裂させる; ことを含む方法。
  8. 【請求項8】U5がU′であるかまたはU6がU′であり、
    あるいは双方がU′である、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】式 Ac−AA1−(A)D−Phe−AA3−Ser−AA5−AA6−AA7−A
    A8−Pro−AA10 [式中、AA1は、β−D−NAL、(A)D−Pheまたは
    (B)D−Trpであり;Aは、4Cl、4F、4NO2、4CH3、4OCH
    3、CαMe/4Cl、2,4Cl2、4BrまたはHであり;Bは、H、
    6NO2、6NH2、60CH3、6F、6Cl、6Br、6CH3、NinForまた
    はNinAcであり;AA3は、D−PAL、U、β−D−NALま
    たは(B)D−Trpであり;AA5は、U、Lys(cpd)ま
    たはTyrであり;AA6は、U、β−D−NAL、4NH2D−Ph
    e、(B)D−Trp、D−Lys(cpd)、D−PALまたはD
    −Argであり;AA7は、Leu、NML、Nle、またはPheであり;
    AA8はILysまたはArgであり;AA10は、D−Ala−NH2、Gly
    −NH2、NHNHCONH2またはNH(R)であり;Rは低級アルキ
    ルであり;そしてUは、 (式中、jは1または2であり且つR11はHまたは1〜
    6個の炭素原子を有するアシル基である);または (式中、jは1、2または3であり;XはNHまたはOであ
    り;YはN−CNまたはN−CONHR9であり、但し、R9はHま
    たは低級アルキルであり;R2は低級アルキル、シクロヘ
    キシル、フェニル、ピリジル、メチルピリジルまたはヒ
    スタミニルである)であり; しかしながら、AA3、AA5およびAA6の少なくとも一つは
    であり、AA3およびAA6は常にD異性体であるという
    条件付きである] を有するGnRHアンタゴニストペプチドまたはその無毒性
    塩、および薬学的に許容しうる液体または固体の担体を
    含む、ゴナドトロピン放出抑制用組成物。
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