JP3222050B2 - 人工的アミノ酸 - Google Patents

人工的アミノ酸

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概して、人工的ア
ミノ酸を有するペプチドおよび、アミノ置換芳香族側
鎖、例えば、p−アミノPheを有するアミノ酸から誘
導することができる新規の人工的アミノ酸の製法に関す
る。更に詳しくは、このような完全に組立てられたペプ
チドにおいてかまたは通常の鎖伸長合成法の一部分とし
てこのようなペプチド中に組込むために製造することが
できるこのような人工的アミノ酸を有するGnRH類似
体に関する。
【0002】一つの更に具体的な態様において、本発明
は、性腺の機能並びにステロイドホルモン、プロゲステ
ロンおよびテストステロンの放出を阻害するペプチド、
更には、排卵を防止する方法に関する。
【0003】
【従来の技術】ゴナドトロピンまたは性腺刺激ホルモン
と称することがある卵胞刺激ホルモン(FSH)および
黄体化ホルモン(LH)は下垂体によって放出される。
これらのホルモンは組合わせによって、精巣においてテ
ストステロン並びに卵巣においてプロゲステロンおよび
エストロゲンを生じる性腺の機能を調節し、そして更
に、それらは生殖体の生成および成熟を調節する。
【0004】下垂体の前葉によるホルモンの放出には、
通常、視床下部によって生じた別の種類のホルモンの先
行放出を必要とする。視床下部ホルモンGnRHは性腺
刺激ホルモン、特に、LHの放出を引き起こし;このホ
ルモンをLH−RHともLRFとも称する。哺乳動物G
nRHは、米国特許第4,072,668号明細書に記
載の周知のデカペプチドである。
【0005】ペプチドは、2個またはそれ以上のアミノ
酸を含む化合物であり、そこにおいて、一つの酸のカル
ボキシル基は他の酸のアミノ基に結合している。ペプチ
ドの慣用的な表記において、アミノ末端は左側に且つカ
ルボキシル末端は右側に示される。アミノ酸残基の位置
は、左から右へとアミノ酸残基に番号をつけることによ
って定義される。GnRHにおいて、C末端にあるグリ
シンのカルボキシル基のヒドロキシル部分はアミノ基
(NH2)で置換されており、すなわち、C末端はアミ
ド化されている。上記の個々のアミノ酸残基の略号は慣
用的であり且つアミノ酸の種名に基づいており、例え
ば、pGluはピログルタミン酸、Gluはグルタミン
酸、Hisはヒスチジン、Trpはトリプトファン、S
erはセリン、Tyrはチロシン、Glyはグリシン、
Leuはロイシン、Nleはノルロイシン、Ornはオ
ルニチン、Argはアルギニン、Harはホモアルギニ
ン、Proはプロリン、Sarはサルコシン、Pheは
フェニルアラニン、Alaはアラニン、Valはバリ
ン、Nvaはノルバリン、Ileはイソロイシン、Th
rはトレオニン、Lysはリシン、Aspはアスパラギ
ン酸、Asnはアスパラギン、Glnはグルタミン、そ
してMetはメチオニンである。グリシンを除いて、本
発明のペプチドのアミノ酸は特に断らない限りL配置を
有する。
【0006】雌の哺乳動物の排卵を防止する要求には理
由があり、GnRHの正常な機能に対して拮抗するGn
RH類似体の投与は、排卵を抑制しまたは遅らせるのに
用いられてきた。この理由のために、GnRHに対して
拮抗するGnRH類似体は、避妊薬としてのそれらの可
能な使用に関してまたは受胎期間の調節に関して研究さ
れている。GnRHアンタゴニストは、更に、性的早熟
および子宮内膜症の治療に用いることができる。このよ
うなアンタゴニストは、更に、雄の哺乳動物においてゴ
ナドトロピンの分泌を調節するのに有用であることが発
見されており、例えば、雄性犯罪者の治療用の雄用避妊
薬としておよび前立腺肥大の治療用に、精子形成を阻止
するのに用いることができる。更に詳しくは、GnRH
アンタゴニストは、ステロイド依存腫瘍、例えば、前立
腺および乳房の腫瘍を治療するのに、そして体外受精の
ための排卵のタイミングを調節するのに用いることがで
きる。雌では、更に、それらを用いて多毛症を治療する
ことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一つの態様において、
内因性GnRHに対して強く拮抗し且つLHおよびFS
Hの分泌並びに哺乳動物の性腺によるステロイドの放出
を防止し、そして生理的に許容しうるpH、例えば、約
5〜約6.5のpHで十分な溶解性を有する改良された
ペプチドを提供することが望まれる。特に興味深いの
は、経口によって投与した場合にインビボで一層有効で
ある化合物である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、式:
【化3】 [式中、jは1、2または3であり;YはN−CN、N
−CONHR9、O、SまたはCH−NO2であり、ここ
で、R9はH、Ac、アルキル、ナフチル、ピリジル、
ピリミジル、ピラジニル、インドリル、キノリニルまた
はイミダゾリルであり、アルキルおよび環状基は非置換
または置換されており;XはNH、O、N3、M1−(C
q)p−M2またはM1−(CH2)p'−M2(CH2)p"−M3
であり、但し、M1はNR10、N、OまたはCHR3であ
り、式中、R3はメチル、エチル、プロピル、フェニ
ル、ピリジニル、ピリミジニルまたはプリニルであり;
qは1または2であり;p、p'およびp"は0〜6の整
数であり;R10はH、メチル、エチル、プロピル、フェ
ニルまたは、Cl、F、NO2若しくはNH2によって置
換されたフェニルであり;そしてM2およびM3はM1
COOH、CONH2、COOR3またはCNであり;R
2はR1、OH、NH2、NHR1、複素環またはdesR
2であり、但しXがN3であるときR2はdesR2であ
り;R1は、アルキル(C1〜C6)、(CH2)n'X"、ア
ルケニル(C2〜C4)、アルキニル(C2〜C4)または
アリールであり;n'は1、2、3または4であり;X"
はCH2NH2、CH2OH、CH2Cl、CH2Br、C
2F、CF3またはCF2CF3であり;但しYおよびR
2は、場合により互いに結合しているという条件付きで
ある]を有する人工的LまたはD異性体アミノ酸を提供
する。
【0009】好ましくは、本発明の人工的アミノ酸は、
式:
【化4】 [式中、jは1または2であり、R11はHまたは炭素数
1〜6のアシルラジカルである]を有する。より好まし
くは、式中、jは1であり、R11はHである。
【0010】本発明は、新規に、または修飾されるアミ
ノ基を有する1個またはそれ以上のアミノ酸残基を含む
望ましい全体の配列を有する予め製造されたペプチド若
しくは保護されたペプチド樹脂を修飾することによって
製造することができる人工的アミノ酸を提供する。本発
明の好ましいアミノ酸は、被修飾グアニジノ基かまた
は、以下に示したように被修飾グアニジノ基を更に説明
することによって得られるグアニジノ同等物若しくは誘
導体を含む側鎖を有する。
【0011】もう一つの具体的な態様において、本発明
は、ヒトを含む哺乳動物においてゴナドトロピンの放出
を阻害するペプチドを提供し、そして更に、雄および雌
の哺乳動物の性腺によるステロイドの放出を阻害する方
法を提供する。前述したように、これらのGnRHアン
タゴニストは、性的早熟、ホルモン依存新形成、月経困
難症、子宮内膜症およびステロイド依存腫瘍を含む様々
な状況下においてゴナドトロピンおよび性ホルモンの生
産を阻害するのに用いることができる。
【0012】本発明は、下記の式U*
【化5】 (式中、jは1、2または3であり;YはN−CN、N
−CONHR9、O、SまたはCH−NO2であり、但
し、R9はH、Ac、アルキル(好ましくは、C1
4)、ナフチル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニ
ル、インドリル、キノリニルまたはイミダゾリルであ
り、アルキルおよび環状基は非置換かまたは置換されて
おり(好ましくは、クロロ、フルオロ、ブロモ、アミ
ノ、ニトロ、アルキル(C1〜C4)およびアルコキシ
(C1〜C4)で);XはNH、O、N3、M1−(C
qp−M2またはM1−(CH2p’−M2(CH2
p″−M3であり、但し、M1はNR10、N、OまたはC
HR3であり、式中、R3はメチル、エチル、プロピル、
フェニル、ピリジニル、ピリミジニルまたはプリニルで
あり;qは1または2であり;p、p’およびp″は0
〜6の整数であり;R10はH、メチル、エチル、プロピ
ル、フェニルまたは置換フェニル(好ましくは、Cl、
F、NO2またはNH2で)であり;そしてM2およびM3
はM1、COOH、CONH2、COOR3またはCNで
あり(好ましくは、XはNHまたはOである);R1
H、アルキル(好ましくは、C1〜C6、最も好ましく
は、C1〜C4)、修飾アルキル(好ましくは、C1
5、その末端の炭素はNH2、OH、Cl、Br若しく
はFで置換されているかまたはCF3若しくはCF2CF
3と置き換えられている)、アルケニル(好ましくは、
2〜C4)、例えば、CH2CH=CHR3、アルキニル
(好ましくは、C2〜C4)、例えば、CH2C≡CR3
アリール、例えば、ベンジル、トリル、p−アミノベン
ジル(アニリニル)およびpCl−ベンジルまたは、X
に対する直接結合であり;R2はR1、OH、NH2、N
HR1、複素環(好ましくは、以下に例示した通りであ
る)またはdesR2であり、XがN3である場合、R2
はdesR2である)を有する人工的アミノ酸を提供す
る。
【0013】場合により、R2およびXは相互に結合す
ることができ、またはR1およびR2は、−(CH2m
若しくは−(CH2m−M−(CH2m’−型の分岐状
若しくは非分岐状メチレン橋によって互いに結合するこ
とができる。このような残基R1−R2において、mおよ
びm’は1〜6、好ましくは、1〜3の整数であり;そ
してMはNH、O,SまたはCHR4(式中、R4は低級
アルキルまたはアリールであり、好ましくは、メチル、
エチル、プロピル、フェニルまたはpCl−フェニルで
ある)であり、好ましくは、MはOまたはSである。最
も好ましくは、R1およびR2が相互に結合している場
合、それらは式U*の「N−C−X」部分と一緒に5
員、6員または7員複素環式環を形成する。環状ペプチ
ドを生成することが望まれる場合、XR2は同一ペプチ
ド内のもう一つのジアミノ酸の一部分を含むことができ
る。
【0014】ある与えられたアミノ酸またはペプチドの
規定の第一アミノ機能の修飾は、適当に保護されたペプ
チドかまたはアミノ酸を適当な1種類または複数の試薬
で処理することによって実施される。YがN−CNであ
るペプチドまたはアミノ酸(本明細書中においてシアノ
グアニジンと称する)は、アミノ基とジフェニルシアノ
カルボンイミデート(I)との反応
【化6】 (式中、「Q」は、式U*の一部分として第一アミノ基
を有するペプチドかまたはアミノ酸の主要部分(例え
ば、前記に記載されたアミノ酸)を広範囲に示すのに用
いられる)によって製造される。
【0015】次に、N−置換−N’−シアノ−O−フェ
ニルイソ尿素残基(II)を有するペプチドまたはアミ
ノ酸を単離するかまたは更に第二の求核試薬HXR2
の反応によって機能付加して、式(III)を有するシ
アノグアニジン含有ペプチドまたはアミノ酸を生成する
ことができる。
【0016】
【化7】 例えば、
【化8】 (アミノメチルシアノグアニジノ残基)。
【0017】例えば、HXR2がH2N−CH2−ピリジ
ンである場合、その結果は
【化9】 (3−アミノメチルピリジルシアノグアニジノ残基)で
ある。この基は、N−g−シアノ−N−g’−3−メチ
ルピリジルグアニジノと称することもできる(IUPA
C命名法)。
【0018】このような化合物は、酸性条件下で加水分
解して、生体に有効でもある化合物を生成することがで
きる。例えば、
【化10】 N−g’−アミド基を含むと本明細書中で論及された加
水分解変種は、更に、ホスゲン誘導体と、グニジノ機能
を有する残基とを反応させることによって直接的に合成
することができる。
【0019】HRX2が他のペプチドまたはタンパク質
のアミノ基である場合、シアノグアニジン残基によって
結合したペプチド−ペプチドダイマーまたはペプチド−
タンパク質ダイマーが得られる。HRX2が同一ペプチ
ド中の他のアミノ酸のN末端第一アミノ基または側鎖ア
ミノ基である場合、シアノグアニジン残基によって結合
した環状ペプチド(IV)
【化11】 (式中、Q1およびQ2は同一ペプチド中の2個のアミノ
酸残基の残部を示す)が得られる。シアノグアニジン誘
導体による環化は、線状ペプチドを引続き環化するより
も、ペプチド樹脂の一部分である間に行なわれるのが好
ましい。
【0020】特別な場合は、−XR2が第二の求核部位
を含み且つXが一般的な形態、M1−(CHqp−M2
たはM1−(CH2p’−M2(CH2p″−M3(但
し、M1、M2およびM3は、別個にNH、N、Oまたは
CHR3であり、p、p’、p″は0、1、2または3
であり、そしてqは1または2である)を有する場合に
生じる。このような求核試薬の例としては、H2NN
2、CH3HNNH2、CH3HNNHCH3、H2NOH
およびH2N−CH2−CH2OHがある。この場合、形
成されるシアノグアニジン残基は、
【化12】 のように、ωアミノ基とシアノ基との反応によって最初
の中間体から生成する対応する複素環(V)に変換する
ことができる。例えば、−XR2が−HNNH2である場
合、
【化13】 (1,2,4−トリアゾール残基)。更に、−XR2
−CH3NNHCH3である場合、
【化14】 次に、前記に示したように加水分解を行なうことができ
る。
【0021】XR2がカルボン酸基またはその同等物、
特に、カルボキシルエステル若しくはカルボキシルアミ
ドを含む場合、複素環式残基、例えば、飽和ピリミジン
様残基(VI)が、カルボキシル基と第二アミノ基(R
1)との反応により、M1がNである場合に生成され、そ
してM1がOまたはSである場合は、同様の6員複素環
式残基が生成される。例えば、R2はM1−(CHqp
2であることができ、M2はCOOH、COOCH3
たはCONH2であり且つpは1〜4の整数である。例
えば、脂肪族カルボン酸基が存在し且つp=2であるよ
うな場合、
【化15】 (3−ペプチド−2−(シアノイミノ)−4−オキソヘ
キサヒドロピリミジノ)。R2がオルト置換芳香族カル
ボン酸、例えば、安息香酸(q=1およびp=6)を含
む場合、対応するキナゾリン様種(VII)が生成され
る。
【0022】
【化16】 このような安息香酸は更に置換することができ、このよ
うな置換は、示したように、他の4か所の環位のいずれ
においても、非置換と同等であると考えられる対応する
置換キナゾリン様残基を生じることができる。X’は
H、Cl、Br、F、NHCH3またはSCH3であって
よいし、そしてR7およびR8はH、CH3またはCH2
3であってよい。
【0023】XがN3で且つR2がdesR2(すなわ
ち、欠失)である分子は、基−N3の活性ゆえに光標識
に有用であり、残基(II)とアジ化ナトリウム(Na
3)との反応によって生成される。
【0024】YがO(本明細書中において尿素と称す
る)またはS(本明細書中においてチオ尿素と称する)
であるペプチドは周知の方法によって製造され、ここに
おいて、所望の側鎖アミノ基を適当なイソシアネートま
たはチオイソシアネートで処理してこのような尿素また
はチオ尿素を得る。
【0025】
【化17】 YがCH−NO2であるペプチドまたはアミノ酸(本明
細書中においてジアミノニトロエチレンと称する)は、
概して、F.メイマス(Meimas)ら、Synth
esis,509〜510(1985)に開示されたよ
うに、対応する尿素をカルボジイミドに変換し、
【化18】 次に、ニトロメタン陰イオン(乾燥DMF中のニトロメ
タン上で水素化ナトリウムの作用によって製造される)
で処理することによって製造される。
【0026】
【化19】 用いることができる別の合成は下記の通りである。
【0027】
【化20】 概して、本発明により、GnRHのアンタゴニストであ
る、すなわち、ヒトを含む哺乳動物の下垂体によるゴナ
ドトロピンの分泌を強く阻害し、および/または性腺に
よるステロイドの放出を阻害するペプチドを合成する。
これらのペプチドは、式U*を有する1個またはそれ以
上の人工的アミノ酸を3位、5位および/または6位に
含むGnRHの類似体である。好ましくは、それらは5
位および6位にのみ存在する。該ペプチドはいずれも、
人工的アミノ酸でありうる少なくとも1個のD異性体を
含む。U*が3位および/または6位にある場合、それ
は常にD異性体の形であるが;U*が5位にある場合、
それは常にL異性体の形である。アンタゴニストは1位
置換、好ましくは、β−(1−または2−ナフチル)−
D−アラニン(以下、β−D−1NALまたはβ−D−
2NAL)またはデヒドロPro;修飾されたD−Ph
eの形の2位置換、好ましくは、4Clまたは4F;お
よび3位置換、好ましくは、置換または非置換D−Tr
pの形のD−3PAL、β−D−NALまたはD異性体
アミノ酸U*の残基、最も好ましくは、D−3PALを
有するべきである。5位は、(a)Tyr、(b)ハロ
ゲン化またはメチル化PheまたはTyr、(c)Ar
g、(d)側鎖アミノ基が3−カルボキシピリジン(ニ
コチン酸)または2若しくは4−カルボキシピリジンに
よってアシル化されているLys、すなわち、Lys
(cpd)、好ましくは、Lys(Nic)とも称する
Lys(3cpd)、(e)His或いは(f)L異性
体アミノ酸U*の残基、好ましくは、後者によって占有
されていてよい。好ましくは、アンタゴニストはD異性
体U*を有するが、置換またはアシル化D−Lysを6
位に有していてよい。Leuが7位でない場合、それは
NMLであるのが好ましいが;しかしながら、それはN
le、Phe、Nva、Met、Tyr、Trpまたは
PAL(そのPheまたはTrp残基は置換されていて
よい)であってよい。更に、アンタゴニストは8位に任
意の置換を有していてよく、好ましくは、イソプロピル
Lys、すなわち、側鎖アミノ基がイソプロピルによっ
て置換されているILysまたはLys(Ipr)であ
る。置換が10位で行なわれる場合、それはD−Ala
であるのが好ましい。式U*を有するD異性体アミノ酸
の少なくとも1個の残基が、本発明のそれぞれのペプチ
ド中に存在するのが最も好ましい。
【0028】2位の修飾されたD−Pheは、ベンゼン
環に存在する特異的修飾の結果として増大された拮抗活
性を提供する。環中の水素に対する単一置換は、パラ位
すなわち4位に行なわれるのが好ましいが、2位かまた
は3位にも可能であり;置換はクロロ、フルオロ、ブロ
モ、メチル、メトキシおよびニトロから選択され、4−
クロロが最も好ましい。ジクロロ置換は環の2,4位ま
たは3,4位である。α−炭素原子はメチル化されてい
てもよく、例えば、(CαMe/4Cl)Pheであ
る。好ましくは、1位置換は、そのα−アミノ基がアシ
ル基、例えば、ホルミル(For)、アセチル(A
c)、アクリリル(Acr)、ビニルアセチル(Va
c)またはベンゾイル(Bz)を含むように修飾され、
アセチルおよびアクリリルが好ましく、アセチルが最も
好ましい。PALおよびD−PALはピリジルアラニン
のLおよびD異性体を示し、そこにおいて、Alaのβ
−炭素はピリジン環の2位、3位または4位に、好まし
くは、3位に結合している。β−D−NALが1位に存
在し且つR5がArgでない場合、親水性D−アミノ酸
残基、例えば、4NH2−D−Phe、4−グアニジノ
−D−Phe、D−His、D−Lys、D−Orn、
D−Arg、D−Har(ホモアルギニン)またはD−
PALは、U*が存在しないならば6位に存在するのが
好ましい。デヒドロProが1位に存在する場合、D−
PALまたは親油性アミノ酸のD異性体、例えば、D−
Trp、D−Phe、For−D−Trp、NO2−D
−Trp、D−Leu、D−Ile、D−Nle、D−
Tyr、D−Val、D−Ala、ジアルキルArg、
ジアルキルHar、D−Ser(OtBu)、β−D−
NALまたは(imBzl)D−Hisは、U*が存在
しないならば6位にあるのが好ましい。これらのGnR
H類似体は生理的pH直下のpHで、すなわち、約4.
5〜約6で極めて可溶性であり、したがって、濃厚状態
で配合し且つ投与することができ、現在のところ好まし
い約5〜7.4のpHでの投与を極めて容易にする。こ
れらのアンタゴニストは、発情前期に低濃度で投与され
た場合、雌の哺乳動物の排卵を阻害し、更に、受胎直後
に投与された場合、受精卵の吸収を引き起こすのに有効
である。これらのアンタゴニストは、更に、雄の哺乳動
物の避妊処置およびステロイド依存腫瘍の治療に有効で
ある。これらのアンタゴニストのいくつかは、意外に
も、投与後のそれらのLH濃度の抑制が長時間作用形で
あり、そしていくつかはヒスタミン放出に関する特に低
い副作用を有する。
【0029】
【発明の実施の形態】前述したように、人工的アミノ酸
(LまたはD異性体でありうる)を式U*
【化21】 (式中、W、X、Y、R1およびR2は前記に定義した通
りである)によって表わし、そして本発明のペプチドそ
れぞれに少なくとも1個のこのような残基(好ましく
は、D異性体)が存在する。
【0030】更に詳しくは、本発明のGnRHアンタゴ
ニストを下記の式(F1)G−AA1−(A)D−Phe
−AA3−Ser−AA5−AA6−AA7−AA8−Pr
o−AA10(式中、Gは、水素または、7個若しくはそ
れ未満の炭素原子を有するアシル基であり;AA1は、
デヒドロPro、D−pGlu、(A)D−Phe、
(B)D−Trp、Proまたはβ−D−NALであ
り;AはH、Cl、F、NO2、CH3、OCH3、Cα
Me/4Cl、Cl2またはBrであり;BはH、N
2、NH2、OCH3、F、Cl、Br、CH3、Nin
ForまたはNinAcであり;AA3は、U*、D−
PAL、β−D−NALまたは(B)D−Trpであ
り;AA5は、U*、Tyr、(C)Arg、Lys
(cpd)、Orn(cpd)、Dbu(cpd)、D
pr(cpd)、(A)Phe、(3I)Tyrまたは
Hisであり;AA6は、U*、β−D−NAL、
(B)D−Trp、(A’)D−Phe、(D)D−O
rn、(D)D−Lys、(D)D−Dbu、(D)D
−Dpr、D−Har、D−Tyr、(E)D−Hi
s、D−PAL、(C)D−Argまたは適当な親油性
D異性体であり;A’は、A、NH2、NHCH3または
guaであり;CはHまたは低級アルキルであり;Dは
G、cpdまたはアリール基であり;EはH、imBz
lまたはジニトロフェノールであり;AA7は、Nl
e、Leu、NML、(A)Phe、Met、Nva、
Tyr、(B)TrpまたはPALであり;AA8は、
(C’)Arg、(C’)HarまたはILysであ
り;C’はHまたはジ−低級アルキルであり;AA
10は、D−Ala−NH2、Gly−NH2、アザGly
−NH2またはNH(R)であり;Rは低級アルキル、
好ましくは、CH2CH3であり;そしてU*は前記に定
義の通りである)によって表わす。ここで、(3I)T
yrとはチロンシン残基のフェニル環の3位がIで置換
されていることを意味し、imBzlとはイミダゾール
ベンジルを意味する。AA1がβ−D−NALであり且
つAA5がArgでない場合、AA6は、好ましくは、U
*、4−NH2−D−Phe、D−Lys、D−Or
n、D−Har、D−His、4−gua−D−Ph
e、D−PALまたはD−Argである。
【0031】デヒドロProとは、3,4−デヒドロプ
ロリン、C572Nを意味する。β−D−NALと
は、β−炭素原子上でナフチルによって置換されている
アラニンのD異性体、すなわち、3−D−NALも意味
する。好ましくは、ナフタレンに対する結合が環構造上
の2位であるβ−D−2NALを用いるが;しかしなが
ら、β−D−1NALを用いることもできる。好ましい
1位残基は、β−D−NAL、置換D−Pheおよび場
合により置換したD−Trpである。PALは、β−炭
素原子上でピリジルによって置換されているアラニンを
表わし;好ましくは、その結合はピリジン環上の3位に
対してである。置換D−Trpを用いる場合、水素に対
する1個の置換は5位かまたは6位で行なわれるのが好
ましく、クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、アミノ、
メトキシおよびニトロから選択され、クロロ、フルオロ
およびニトロが好ましい。或いは、インドール窒素は、
例えば、ホルミル(NinFor若しくは1For)また
はアセチルでアシル化することができる。D−3PA
L、NinFor−D−Trpおよび6NO2−D−Tr
pは3位に好ましい残基であるが、D−Trpもしばし
ば用いられる。U*が5位でない場合、好ましくは、そ
れはTyr、ArgまたはLys(cpd)である。N
MLとは、NαCH3−L−Leuを意味する。Dbu
とは、α、γ−ジアミノ酪酸を意味し、そしてDprと
は、α,β−ジアミノプロピオン酸を意味する。Aph
とは4NH2Pheを意味する。Hapとは4−アミノ
−ホモフェニルアラニン(jは2である)を意味し;H
hpとは4−アミノ−ホモホモフェニルアラニン(jは
3である)を意味する。デヒドロProが1位に存在す
る場合、TyrまたはU*は5位に存在するのが好まし
く、親油性残基は6位にある。4−gua−D−Phe
とは、パラ位に置換されたグアニジンを有するD−Ph
eの残基を意味する。アザGly−NH2とはNHNH
CONH2を意味する。5位または6位のArg残基の
グアニジノ基は、低級アルキル、すなわち、1〜4個の
炭素原子、例えば、プロピル(pr)によって置換する
ことができる。D−Lys、D−Dbu、D−Dprま
たはD−Ornが6位に存在する場合、その側鎖アミノ
基は、脂肪族、複素環式若しくは芳香族、例えば、ニコ
チン酸であってよいアシル基によってアシル化すること
ができるし、または1個以下のフェニル環を有するアリ
ール基によって置換することができる。U*が6位に存
在しない場合、好ましくは、それはD−PALまたはD
−Lys(cpd)であり、最も好ましくは、D−3P
ALである。7位残基はLeu、NML、Nleまたは
Pheであるのが好ましく、最も好ましくは、Leuま
たはNMLである。8位残基はArgかまたはILys
であるのが好ましいが、最も好ましくは、ILysであ
る。
【0032】GnRHの一つの好ましい亜種は、下記の
式Ac−AA1−(A)D−Phe−AA3−Ser−A
5−AA6−AA7−AA8−Pro−AA10[式中、A
1は、β−D−NAL、(A)D−Phe、(B)D
−TrpまたはデヒドロProであり;AはH、4C
l、4F、4NO2、4CH3、4OCH3、CαMe/
4Cl、2,4Cl2または4Brであり;BはH、6
NO2、6NH2、6OCH3、6F、6Cl、6Br、
6CH3、NinForまたはNinAcであり;AA3は、
U*、D−PAL、β−D−NALまたは(B)D−T
rpであり;AA5は、U*、Lys(cpd)または
Tyrであり;AA6は、U*、β−D−NAL、4N
2D−Phe、(B)D−Trp、D−Lys(cp
d)、D−PALまたはD−Argであり;AA7は、
Nle、Leu、NMLまたはPheであり;AA8
ILysまたはArgであり;AA10は、D−Ala−
NH2、Gly−NH2、NHNHCONH2またはNH
(R)であり;Rは低級アルキルであり;そしてU*
は、(a)
【化22】 (式中、jは1、2または3であり;XはNHまたはO
であり;YはN−CNまたはN−CONHR9であり、
但し、R9はHまたは低級アルキルであり;R2は低級ア
ルキル、シクロヘキシル、フェニル、ピリジル、メチル
ピリジルまたはヒスタミニルである);または(b)
【化23】 (式中、jは1または2であり且つR11はHまたは1〜
6個の炭素原子を有するアシル基である)であり;しか
しながら、AA3、AA5およびAA6の少なくとも一つ
はU*であるという条件付きであり;好ましくは、AA
5およびAA6はU*である]を有する。
【0033】GnRH類似体のもう一つの好ましい亜種
は、下記の式Ac−AA1−(A)D−Phe−U*−
Ser−AA5−AA6−AA7−AA8−Pro−AA10
[式中、AA1は、(A)D−Pheまたはβ−D−N
ALであり;Aは4Cl、4Fまたは4NO2であり;
BはH、6NO2またはNinForであり;AA5は、L
ys(cpd)またはTyrであり;AA6は、β−D
−NAL、4NH2D−Phe、(B)D−Trp、D
−Lys(cpd)、D−PALまたはD−Argであ
り;AA7は、Nle、Leu、NMLまたはPheで
あり;AA8はILysまたはArgであり;AA
10は、D−Ala−NH2、Gly−NH2、NHNHC
ONH2またはNH(R)であり;Rは低級アルキルで
あり;そしてU*は、(a)
【化24】 (式中、jは1、2または3(好ましくは、1)であ
り;XはNHまたはOであり;YはN−CNまたはN−
CONHR9であり、但し、R9はHまたは低級アルキル
(C1〜C3)、好ましくはHであり;R2は低級アルキ
ル(C1〜C6)、シクロヘキシル、フェニル、ピリジ
ル、メチルピリジルまたはヒスタミニルである);また
は(b)
【化25】 (式中、jは1または2であり且つR11はHまたは1〜
3個の炭素原子を有するアシル基、好ましくは、アセチ
ルである)である]を有する。
【0034】GnRH類似体の更にもう一つの好ましい
亜種は、下記の式Ac−β−D−2NAL−(A)D−
Phe−D−3PAL−Ser−AA5−AA6−AA7
−AA8−Pro−AA10[式中、Aは4Clまたは4
Fであり;AA5は、U*、Lys(cpd)またはT
yrであり;AA6は、U*、β−D−NAL、D−L
ys(cpd)、D−3PALまたはD−Argであ
り;AA7は、LeuまたはNMLであり;AA8はIL
ysまたはArgであり;AA10は、D−Ala−NH
2またはGly−NH2であり;そしてU*は、(a)
【化26】 (式中、jは1、2または3(好ましくは、1)であ
り;XはNHまたはOであり;YはN−CNまたはN−
CONHR9であり、但し、R9はHまたは低級アルキル
(C1〜C3)、好ましくはHであり;R2は低級アルキ
ル(C1〜C6)、シクロヘキシル、フェニル、ピリジル
またはメチルピリジルである);または(b)
【化27】 (式中、jは1または2であり且つR11はHまたは1〜
3個の炭素原子を有するアシル基、好ましくは、アセチ
ルである)であり;AA5およびAA6の少なくとも一
方、好ましくは、双方がU*であるという条件付きであ
る]を有する。
【0035】本発明のペプチドは、古典的溶液合成法に
よって合成することができるが、固相技法によって合成
するのが好ましい。クロロメチル化樹脂またはヒドロキ
シメチル化樹脂を用いることができるが;しかしなが
ら、C末端アミドまたは置換アミドを開裂によって直接
的に提供するメチルベンズヒドリルアミン(MBHA)
樹脂、ベンズヒドリルアミン(BHA)樹脂または当該
技術分野において知られているある種の他の適当な樹脂
を、このようなC末端が望まれる場合に用いるのが好ま
しい。例えば、C末端に置換アミドを有するペプチド
は、1986年2月11日発行の米国特許第4,56
9,967号明細書に示されたように、N−アルキルア
ミノメチル樹脂を用いて合成するのが好ましい。固相合
成は、米国特許第4,211,693号明細書で詳細に
記載された方法において、鎖中のアミノ酸を段階的に加
える方法で行なわれる。好ましくは、当該技術分野にお
いて周知の側鎖保護基が、樹脂によって構築される鎖中
に結合されるべきアミノ酸の、特に反応性の側鎖を有す
るいずれかのアミノ酸の一部分として、およびTrp等
の他のものについては場合によって含まれる。このよう
な合成は、完全に保護された中間体ペプチド樹脂を提供
する。
【0036】概して、本発明によって製造された化学的
中間体は、式、X1−AA1−AA2(X5)−U3−Se
r(X3)−U5−U6−AA7(X2またはX7)−AA8
(X5またはX6)−Pro−X8[式中、U3はU’また
はAA3(X2)であり;U5はU’またはAA5(X4
たはX5)であり;U6はU’またはAA6(X4またはX
5またはX6)であり;U’はAph(Xa)、Hap
(Xa)またはHhp(Xa)であり;X1は、当該技術
分野でポリペプチドの段階的合成において有用であるこ
とが知られている種類のα−アミノ保護基であり、所望
のペプチド組成物中のGが特定のアシル基である場合に
はその基を保護基として用いることができる]によって
表わすことができる。X1に含まれるα−アミノ保護基
の種類には、(1)アシル型保護基、例えば、ホルミル
(For)、トリフルオロアセチル、フタリル、p−ト
ルエンスルホニル(Tos)、ベンゾイル(Bz)、ベ
ンゼンスルホニル、ジチアスクシノイル(Dts)、o
−ニトロフェニルスルフェニル(Nps)、トリチルス
ルフェニル、o−ニトロフェノキシアセチル、アクリリ
ル(Acr)、クロロアセチル、アセチル(Ac)およ
びγ−クロロブチリル;(2)芳香族ウレタン型保護
基、例えば、ベンジルオキシカルボニル(Z)、フルオ
レニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)および置換
ベンジルオキシカルボニル、例えば、p−クロロベンジ
ルオキシカルボニル(Clz)、p−ニトロベンジルオ
キシカルボニル、p−ブロモベンジルオキシカルボニル
およびp−メトキシベンジルオキシカルボニル;(3)
脂肪族ウレタン保護基、例えば、タートブチルオキシカ
ルボニル(Boc)、ジイソプロピルメトキシカルボニ
ル、イソプロピルオキシカルボニル、エトキシカルボニ
ルおよびアリルオキシカルボニル;(4)シクロアルキ
ルウレタン型保護基、例えば、シクロペンチルオキシカ
ルボニル、アダマンチルオキシカルボニルおよびシクロ
ヘキシルオキシカルボニル;(5)チオウレタン型保護
基、例えば、フェニルチオカルボニル;(6)アルキル
型保護基、例えば、アリル(Aly)、トリフェニルメ
チル(トリチル)およびベンジル(Bzl);(7)ト
リアルキルシラン基、例えば、トリメチルシランがあ
る。好ましいα−アミノ保護基は、Xが水素である場
合、Bocである。
【0037】X2は水素、またはTrpのインドール窒
素に対する保護基、例えば、Bz、AcまたはForで
ある。多数の合成法においてTrpを保護する必要はな
く、アシル化D−Trpがペプチド中のどこかに存在す
る場合、このような保護は用いない。
【0038】X3は、SerまたはThrのヒドロキシ
ル側鎖に対する保護基であり、例えば、Ac、Bz、ト
リチル、DCBまたはベンジルエーテル(Bzl)であ
り、Bzlが好ましい。
【0039】X4は、水素、またはテトラヒドロピラニ
ル、t−ブチル、トリチル、ベンジル、Z、2−ブロモ
ベンジルオキシカルボニル(2BrZ)および2,6−
ジクロロベンジル(DCB)から成る群より選択され
る、Tyrのフェノール性ヒドロキシル基に対する保護
基である。2BrZが好ましい。
【0040】X5は、ArgまたはHarなどの場合の
側鎖グアニジノ基に対する、またはHisのイミダゾー
ル基に対する保護基であり、例えば、ニトロ、Tos、
トリチル、アダマンチルオキシカルボニル、Zおよび
2,4−ジニトロフェノール(Dnp)であり、或い
は、X5は水素であってよく、これは側鎖基原子が保護
されていないことを意味する。一般的には、Tosが好
ましい。
【0041】X6は、アミノ側鎖基、第一または第二ア
ミノに対する保護基であり、例えば、Zまたは2ClZ
であり;Xaは、他の側鎖保護基を除去することなく、
ω−アミノ基が引続き反応に加わって人工的アミノ酸残
基を構築することを可能にするように除去することがで
きるような保護基を含むX6の亜種である。好ましく
は、塩基に対して不安定な基、例えば、Fmoc、メチ
ルスルホニルエチルオキシカルボニル(Msc)または
トリフルオロアセチル(Tfa)を用いるが;しかしな
がら、ヒドラジンに対して不安定な基、例えば、フタロ
イル
【化28】 またはチオに対して不安定な基、例えば、Npsまたは
Dtsを用いることも可能でありうる。
【0042】X7は水素、またはMetに対する保護
基,例えば、酸素であり;Metは保護されていないま
まであるのが一般的である。
【0043】X8は、Gly−NH−[樹脂支持体]、
D−Ala−NH−[樹脂支持体]またはN(A)−
[樹脂支持体]であってよいし;X8は、Gly若しく
はD−Alaのアミドまたは、Pro若しくはNHNH
CONH2に対して直接結合した置換アミドであっても
よい。
【0044】X2〜X7の側鎖保護基を選択するための基
準は、その保護基が、合成の各工程でα−アミノ保護基
(好ましくは、Boc)を除去するのに選択された反応
条件下において試薬に対して安定でなければならないと
いうことである。概して、保護基は、結合条件下で分離
除去されてはならないが、所望のアミノ酸配列の合成が
完了したとき、ペプチド鎖を変化させない反応条件下に
おいて除去しうる必要がある。
【0045】基X8がGly−NH−[樹脂支持体]ま
たはD−Ala−NH−[樹脂支持体]である場合、ア
ミド結合が、GlyまたはD−AlaをBHA樹脂また
はMBHA樹脂に対して結合する。基X8がN(A)−
[樹脂支持体]である場合、置換されたアミド結合がP
roをN−アルキルアミノメチル(NAAM)樹脂に対
して結合する。X8がアザGly−NH2である場合、ペ
プチドは、米国特許第4,234,571号明細書で開
示の古典的溶液合成によって製造されるのが好ましい。
【0046】Gが、例えば、最終の式においてアセチル
である場合、β−D−NALまたは1位で用いられるア
ミノ酸ならば何でも、この最後のアミノ酸をペプチド鎖
に対して結合する前にそれを加えることによって、その
α−アミノ基に対する保護基X1として用いることも可
能でありうる。しかしながら、反応は、例えば、ジイソ
プロピル若しくはジシクロヘキシルカルボジイミド(D
IC若しくはDCC)の存在下で酢酸と、または好まし
くは、無水酢酸との反応によって、或いは当該技術分野
で知られている別の適当な反応によって樹脂上のペプチ
ドを用いて(α−アミノ基を脱保護した後、側鎖基が保
護されたままである間に)行なうのが好ましい。
【0047】したがって、本発明は、更に、ペプチドを
製造する方法を提供し、該ペプチドは式G−AA1−A
2−AA3−Ser−AA5−AA6−AA7−AA8−P
ro−AA10(式中、AA3、AA5およびAA6の少な
くとも一つはU*であり、その記号は上に記載した通り
である)を有し、その方法は、(a)式X1−AA1−A
2(X5)−U3−Ser(X3)−U5−U6−AA
7(X2またはX7)−AA8(X5またはX6)−Pro−
8(式中、U3はU’またはAA3(X2)であり;U5
はU’またはAA5(X4またはX5)であり;U6はU’
またはAA6(X4またはX5またはX6)であり;U’は
Aph(Xa)、Hap(Xa)またはHhp(Xa)で
あり;X1は水素、またはα−アミノ保護基であり;X2
は水素、またはインドール窒素に対する保護基であり;
3はSerまたはThrのヒドロキシル基に対する保
護基であり;X4は水素、またはTyrのフェノール性
ヒドロキシル基に対する保護基であり;X5は水素、ま
たはグアニジノ若しくはイミダゾール側鎖に対する保護
基であり;X6は第一アミノ側鎖に対する保護基であ
り、Xaは他の保護基を除去することなく除去しうるそ
の亜種であり;X7は水素、またはMetに対する保護
基であり;X8は、Gly−NH−[樹脂支持体]、D
−Ala−NH−[樹脂支持体]、N(A)−[樹脂支
持体]、Gly若しくはD−Alaのアミドまたは、P
ro若しくはNHNHCONH2に対して直接結合した
置換アミドであり;しかしながら、U3、U5およびU6
の少なくとも一つはAph(Xa)、Hap(Xa)また
はHhp(Xa)であるという条件付きである)を有す
る中間体ペプチドを生成し;(b)少なくとも1個のX
aを除去して、該中間体ペプチドの少なくとも1個のア
ミノ酸残基の側鎖第一アミノ基を脱保護し;(c)該脱
保護側鎖第一アミノ基を反応させて該残基を構築して式
U*を有するものにし;そして(d)残りの基X1〜X7
をいずれも分離除去しおよび/またはX8に含まれる任
意の樹脂支持体から開裂させることを含む。
【0048】ペプチドの精製は、当該技術分野において
知られ且つJ.リヴィア(Rivier)ら、J.Ch
romatography,288(1984)303
〜328で詳細に記載されたように、CMCカラム上の
イオン交換クロマトグラフィーに続いて、セファデック
ス(Sephadex)G−25を充填したカラム上で
n−ブタノール:0.1N酢酸(容量比1:1)の溶離
システムを用いる分配クロトグラフィーによって、また
は高速液体クロマトグラフィーによって行う。
【0049】本発明のアンタゴニストは、発情前期当日
の正午頃に皮下投与した場合、100マイクログラム未
満/キログラム(体重)の量で雌のラットの排卵を防止
するために有効である。排卵の長期抑制には、約0.1
〜約2.5ミリグラム/キログラム(体重)の範囲の投
与量を用いる必要がありうる。これらの類似体は生理的
に許容しうるpHで特に可溶性であり、したがって、比
較的濃厚な溶液として投与用に製造することができる。
アンタゴニストは、更に、雄の哺乳動物に対して標準主
薬で投与した場合、精子形成を阻止するのに有効であ
り、したがって、避妊薬として用いることができる。こ
れらの化合物はテストステロン濃度を低下させるので
(正常な性的に活発な雄には望ましくない結果)、補充
用量のテストステロンをGnRHアンタゴニストと一緒
に投与することは適当でありうる。更に、これらのアン
タゴニストは、本明細書中前記に示した他の目的に関し
てゴナドトロピンおよび性ステロイドの産生を調節する
のに用いることができる。
【0050】下記の式において、残基U*を、以下の括
弧内に示されている事柄の変更を加えた側鎖アミノ基を
有する元のアミノ酸残基に関して定義する。好ましく
は、元の残基AphまたはHapまたはHhp、或いは
そのD異性体は、主ペプチド鎖に組込まれ、ペプチド鎖
の一部分が樹脂に対してなお結合している間に修飾され
てアミノ酸U*の所望の残基を生成する。しかしなが
ら、本明細書中前記に示したように、適当に保護された
人工的アミノ酸U*は、通常の鎖伸長工程の一部分とし
て加えることができる。
【0051】最終的に修飾された側鎖ω−アミノ基に関
して、下記の略語を用いる。
【0052】act=アセチルアミノトリアゾール bcg=アミノブチルシアノグアニジノ bzcg=アミノベンジルシアノグアニジノ bur=N−g−アミド,N−g’−ブチルグアニジノ chcg=アミノシクロヘキシルシアノグアニジノ ecg=アミノエチルシアノグアニジノ icg=アミノイソプロピルシアノグアニジノ hcg=アミノヘキシルシアノグアニジノ hicg=ヒスタミニルシアノグアニジノ(エチルイミ
ダゾール) mcg=アミノメチルシアノグアニジノ ncg=アミノエチル(1または2)ナフチルシアノグ
アニジノ mncg=アミノメチル(1または2)ナフチルシアノ
グアニジノ Ocg=O−フェニルシアノグアニジノ pcg=アミノプロピルシアノグアニジノ Sbcg=チオブチルシアノグアニジノ tcg=3−アミノ−1,2,4−トリアゾール trcg=インドールエチルアミノシアノグアニジノ
(トリプトアミノシアノグアニジノ) mpcg=アミノメチルピリジルシアノグアニジノ(数
は、ピリジル環のアミノメチル基の位置を示す)
【0053】
【実施例】
(実施例1)式:Ac−β−D−2NAL−(4Cl)
D−Phe−D−3PAL−Ser−AA5−AA6−L
eu−AA8−Pro−D−Ala−NH2を有する表I
に表示のペプチドを、概して、本明細書中前記に記載し
た固相法によって製造する。
【0054】
【表1】 使用例として、固相合成を、[Ac−β−D−2NAL
1,(4Cl)D−Phe2,D−3PAL3,Aph
(tcg)5,D−Aph(tcg)6,ILys8,D
−Ala10]−GnRHと称する前記のペプチド番号1
03Aについて以下に示す。このペプチドは,下記の式
を有する:[Ac−β−D−2NAL−(4Cl)D−
Phe−D−3PAL−Ser−Aph(3−アミノ−
1,2,4−トリアゾール)−D−Aph(3−アミノ
−1,2,4−トリアゾール)−Leu−Lys(イソ
プロピル)−Pro−D−Ala−NH2
【0055】MBHA樹脂を用い、そしてBocで保護
されたD−Alaを、3倍過剰のBoc誘導体および活
性化試薬としてのDCCを用いてCH2Cl2中において
2時間にわたって樹脂に結合させる。D−Ala残基は
MBHA樹脂に対してアミド結合によって結合する。
【0056】各アミノ酸残基の結合に続いて、洗浄、脱
保護および次のアミノ酸残基の結合を、自動機械を用い
且つ樹脂約5グラムを用いて開始する下記のスケジュー
ルによって実施する。
【0057】
【表2】工程 試薬および操作 混合時間(分) 1 CH2Cl2洗浄−80ml(2回) 3 2 メタノール(MeOH)洗浄−30ml(2回) 3 3 CH2Cl2洗浄−80ml(3回) 3 4 CH2Cl2中50%TFA+5%1,2−エタンジ チオール−70ml(2回) 10 5 イソプロピルアルコール+1%エタンジチオール洗浄 −80ml(2回) 3 6 CH2Cl2中12.5%TEA−70ml(2回) 5 7 MeOH洗浄−40ml(2回) 2 8 CH2Cl2洗浄−80ml(3回) 3 9 特定の保護されたアミノ酸の溶解度に応じて、ジメチ ルホルムアミド(DMF)またはCH2Cl2 30ml中Boc−アミノ酸(10ミリモル)(1回) +CH2Cl2中DICまたはDCC(10ミリモル) 30〜300 10 MeOH洗浄−40ml(2回) 3 11 CH2Cl2中12.5%トリエチルアミン(TEA) −70ml(1回) 3 工程3の後に、アリコートを当該技術分野において周知
のニンヒドリン試験用に取ることができ:その試験が陰
性ならば、次のアミノ酸の結合の前にBOC基を除去す
るための工程4へと続け;試験が陽性または僅かに陽性
ならば、工程9〜11までを繰返す。
【0058】前記のスケジュールは、最初のアミノ酸を
結合した後に本発明のペプチドのアミノ酸それぞれを結
合するのに用いられる。NαBoc保護は、合成全体に
わたり、残りのアミノ酸それぞれに用いられる。Nα
oc−β−D−2NALは、例えば、1980年11月
18日発行の米国特許第4,234,571号明細書で
詳細に記載の、当該技術分野で既知の方法によって製造
され、またはシンセテク(SyntheTec)、オレ
ゴン州、米国から商業的に入手可能である。5位のAp
hおよび6位のD−Aphの側鎖第一アミノ基は、Fm
ocにより保護される。Bzl(ベンジルエーテル)
は、Serのヒドロキシル基の側鎖保護基として用いら
れる。Boc−Lys(Ipr,Z)は8位に用いられ
る。トリフルオロ酢酸(TFA)を用いるN末端でのα
−アミノ基の脱保護後に、アセチル化を、ジクロロメタ
ン中大過剰の無水酢酸を用いて実施する。
【0059】ペプチドの組立ての完了およびN末端のア
セチル化後に、下記の中間体[Ac−β−D−2NAL
−(4Cl)D−Phe−D−3PAL−Ser(Bz
l)−Aph(Fmoc)−D−Aph(Fmoc)−
Leu−Lys(Ipr,Z)−Pro−D−Ala−
NH−[MBHA樹脂支持体]が存在する。5位および
6位の人工的アミノ酸は、Aph残基の脱保護側鎖との
以下の反応を同時に実施することによって形成される。
Fmoc保護基はDMF中20%ピペリジンでペプチド
樹脂を5分間処理した後、DMFで洗浄し、次に、更に
ピペリジン/DMFで20分間処理することによって双
方から除去される。樹脂をDMF、CH3OH、CH2
2および最後にDMFで洗浄後、新たに遊離したアミ
ノ基をDMF中大過剰(>10倍)のジフェニルシアノ
カルボンイミデート(PCI)で処理する。次に、ペプ
チドに標準的な洗浄を行なった後、DMF中に溶解した
ヒドラジンを用いて約22℃で24時間処理して、シア
ノグアニジノ残基の生成を完了し;好ましくは、この工
程を繰返す。生成されるシアノグアニジノ残基は自発的
に対応する複素環、すなわち、3−アミノ,1,2,4
−トリアゾールに変換する。
【0060】樹脂からのペプチドの開裂並びにSerお
よびLys側鎖の脱保護は、HFによって0℃で極めて
容易に起こる。アニソールをHF処理の前に掃去剤とし
て加える。真空下でHFを除去後、樹脂を50%酢酸で
抽出し、そして洗液を凍結乾燥して粗製ペプチド粉末を
提供する。
【0061】次に、ペプチドの精製を、当該技術分野に
おいて知られ且つJ.リヴィアらJ.Chromato
graphy,288(1984)303〜328で具
体的に記載の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
によって行なう。
【0062】ペプチドは、キャピラリーゾーン電気泳動
法(CZE)を用い、更には逆相高速液体クロマトグラ
フィーおよびアセトニトリルを加えたリン酸トリエチル
アンモニウム水溶液を用いることによって均一であると
判定される。結果として得られた精製ペプチドのアミノ
酸分析は、鎖中の各アミノ酸に関して実質的に整数値を
示す既製の構造に対する式と一致し;質量スペクトル分
析も一致する。旋光は光電旋光計で[α]20 D=−33
±1.0(c=1、50%酢酸)と測定される。
【0063】表Iの他のペプチドを同様に合成し且つ精
製する。ペプチドをインビボで検定し、雌のラットにお
いて排卵を防止するそれらの有効性を決定する。この試
験において、規定数の成熟雌スプラーク・ドーリー(S
praque−Dawley)ラット、例えば、それぞ
れ体重が225〜250グラムの5〜10匹に、規定の
マイクログラム用量のペプチドを食塩水、静菌水、ポリ
エチレングリコール、トウモロコシ油または上記とエタ
ノールとの混合物中で用いて、発情前期当日の正午頃に
注射する。発情前期は排卵日の午後である。別個の雌ラ
ット群を、ペプチドを投与されない対照として用いる。
対照の雌ラットはそれぞれ、発情前期の晩に排卵し;処
置されたラットの内の排卵するラット数を記録する。ペ
プチド103Aのインビボ試験は、用量2.5マイクロ
グラムで処置された8匹のラット内0匹が排卵し、用量
1マイクログラムでは7匹中0匹が排卵することを示
す。ペプチドは1/2マイクログラムでも若干の活性を
示し、18匹のラットの内8匹のみが排卵する。ペプチ
ド104Aは5マイクログラムで試験され、11匹のラ
ットの内6匹が排卵することを示す。
【0064】前記に記載した使用合成法に加えて、ペプ
チド103Aを、D−Ala−NH2の代わりにC末端
にグリシンアミドを用いて更に合成し;インビボでの生
物学的試験は、それがペプチド103Aよりも僅かに生
物学的に効力が劣るだけであることを示す。
【0065】ペプチド103Aを、更に、D−Ala−
NH2の代わりにC末端にN−エチルアミドを用いて更
に合成したが;インビボでの生物学的試験は、それがペ
プチド103Aよりもほんの僅かに劣る生物学的効力を
示した。更に、ペプチド104Aを、D−Ala−NH
2の代わりにC末端にグリシンアミドを用いて更に合成
し;インビボでの生物学的試験は、ペプチド104Aよ
りも若干劣る生物学的効力を示す。
【0066】表Iに挙げたペプチドはいずれも、インビ
トロにおいてある適当な濃度で、GnRHに誘導される
LH分泌を阻止するのに有効であると考えられる。該ペ
プチドはいずれも、雌の哺乳動物の排卵を低用量で防止
するのに有効であると考えられる。
【0067】雌のラットで排卵を防止する有効性を決定
する前述のインビボ試験に加えて、それぞれ体重が22
5〜250グラムの約6匹の成体去勢雄スプラーク・ド
ーリーラットの群それぞれに、ペプチド番号103Aま
たはNal−Gluアンタゴニストと称する標準アンタ
ゴニスト(J.Clin.Edno.Metab.,7
1,4,881〜888(1990)を参照されたい)
の50マイクログラム用量をBSA(ウシ血清アルブミ
ン)存在下のトウモロコシ油かまたはリン酸緩衝液中で
用いて静脈内注射する。別個のラット群を、担体のみを
投与される対照として用いる。対照ラットおよび処置さ
れているラットそれぞれの血流中のLH濃度を、この1
回のボーラス注射をして約3時間、24時間、36時間
および48時間後に監視する。意外にも、ペプチド番号
103Aは、雄ラットの血流中の循環LHの濃度を抑制
するのに、対照の場合よりも極めて実質的に低い濃度
で、そして12時間後のNal−Gluアンタゴニスト
で処置されたラットの場合よりも低い濃度で有効であ
る。生物学的効果のこの極めて長い作用期間は全く意外
であった。
【0068】(実施例2)式:Ac−β−D−2NAL
−(4Cl)D−Phe−D−3PAL−Ser−AA
5−AA6−AA7−ILys−Pro−AA10を有する
表IIに表示のペプチドを、前記で論及した固相法によっ
て製造する。
【0069】
【表3】 表IIに挙げたペプチドはいずれも、インビトロにおいて
ある適当な濃度で、GnRHに誘導されるLH分泌を阻
止するのに有効であると考えられる。該ペプチドはいず
れも、雌の哺乳動物の排卵を低用量で防止するのに有効
であると考えられる。
【0070】(実施例3)式:Ac−β−D−2NAL
−(4Cl)D−Phe−AA3−Ser−AA5−AA
6−Leu−AA8−Pro−D−Ala−NH2を有す
る表IIIに表示のペプチドを、前記で論及した固相法に
よって製造する。
【0071】
【表4】 表IIIに挙げたペプチドはいずれも、インビトロにおい
てある適当な濃度で、GnRHに誘導されるLH分泌を
阻止するのに有効であると考えられる。該ペプチドはい
ずれも、雌の哺乳動物の排卵を低用量で防止するのに有
効であると考えられる。
【0072】(実施例4)式:Ac−デヒドロPro−
(A)D−Phe−AA3−Ser−AA5−D−Aph
(tcg)−Leu−ILys−Pro−D−Ala−
NH2を有する表IVに表示のペプチドを、前記で論及し
た固相法によって製造する。
【0073】
【表5】 表IVに挙げたペプチドはいずれも、インビトロにおいて
ある適当な濃度で、GnRHに誘導されるLH分泌を阻
止するのに有効であると考えられる。該ペプチドはいず
れも、雌の哺乳動物の排卵を低用量で防止するのに有効
であると考えられる。
【0074】(実施例5)式:G−β−D−2NAL−
(4Cl)D−Phe−D−3PAL−Ser−Aph
(tcg)−AA6−Leu−ILys−Pro−AA
10を有する表Vに表示のペプチドを、前記で論及した固
相法によって製造する。
【0075】
【表6】 表Vに挙げたペプチドはいずれも、インビトロにおいて
ある適当な濃度で、GnRHに誘導されるLH分泌を阻
止するのに有効であると考えられる。該ペプチドはいず
れも、雌の哺乳動物の排卵を低用量で防止するのに有効
であると考えられる。
【0076】(実施例6)式:Ac−AA1−(4C
l)D−Phe−AA3−Ser−AA5−AA6−Le
u−ILys−Pro−D−Ala−NH2を有する表V
Iに表示のペプチドを、前記で論及した固相法によって
製造する。
【0077】
【表7】 表VIに挙げたペプチドはいずれも、インビトロにおいて
ある適当な濃度で、GnRHに誘導されるLH分泌を阻
止するのに有効であると考えられる。該ペプチドはいず
れも、雌の哺乳動物の排卵を低用量で防止するのに有効
であると考えられる。
【0078】(実施例7)式:Ac−β−D−2NAL
−(4Cl)D−Phe−D−3PAL−Ser−AA
5−AA6−Leu−AA8−Pro−D−Ala−NH2
を有する表VIIに表示のペプチドを、前記で論及した固
相法によって製造する。
【0079】
【表8】 表VIIに挙げたペプチドはいずれも、インビトロにおい
てある適当な濃度で、GnRHに誘導されるLH分泌を
阻止するのに有効であると考えられる。該ペプチドはい
ずれも、雌の哺乳動物の排卵を低用量で防止するのに有
効であると考えられる。
【0080】これらのアンタゴニストから選択されたイ
ンビボ試験の結果を下記の表Aに示すが、用量はマイク
ログラム/ラットで与えられている。
【0081】
【表9】 上記の表Aは、更に、インビトロでのヒスタミン放出検
定における種々のこれらのGnRHアンタゴニストの試
験を報告する。これらの類似体はいずれも、これらのア
ンタゴニストの極めて実質的な利点であるヒスタミンの
放出の効力が、ED50が0.17±0.01μg/ml
であった[Ac−D−2NAL1,(4F)D−Ph
2,D−Trp3,D−Arg6]−GnRHよりも実
質的に劣ると考えられる。
【0082】(実施例207)式:Ac−β−D−2N
AL−(4Cl)D−Phe−D−3PAL−Ser
(Bzl)−Tyr(2BrZ)−D−Aph(Fmo
c)−Leu−Lys(Ipr)−Pro−D−Ala
−NH−[樹脂支持体]を有するペプチド中間体を、前
記で論及した固相法によって製造する。Fmoc保護の
除去後、ペプチド中間体を、概して実施例1で記載した
ように、PCIの代わりにイソシアン酸ナフチルを用い
て反応させて、6位にD−Aph残基の側鎖アミノ基を
有するナフチル尿素残基を生成する。前記のように開裂
およびHPLC精製を行なった後、GnRHアンタゴニ
ストを試験する。ペプチドは雌の哺乳動物の排卵を低用
量で防止するのに有効であると考えられる。
【0083】(実施例208)式:Ac−β−D−2N
AL−(4Cl)D−Phe−D−3PAL−Ser
(Bzl)−Tyr(2BrZ)−D−Aph(Fmo
c)−Leu−Lys(Ipr)−Pro−D−Ala
−NH−[樹脂支持体]を有するペプチド中間体を、前
記で論及した固相法によって製造する。Fmoc保護の
除去後、ペプチド中間体を、概して実施例1で記載した
ように、PCIの代わりにイソシアン酸ナフチルを用い
て反応させて、6位に残基の側鎖アミノ基を有するナフ
チルチオ尿素残基を生成する。前記のように開裂および
HPLC精製を行なった後、GnRHアンタゴニストを
試験する。ペプチドは雌の哺乳動物の排卵を低用量で防
止するのに有効であると考えられる。
【0084】(実施例209)式:Ac−β−D−2N
AL−(4Cl)D−Phe−D−3PAL−Ser
(Bzl)−Tyr(2BrZ)−D−Aph(Fmo
c)−Leu−Lys(Ipr)−Pro−D−Ala
−NH−[樹脂支持体]を有するペプチド中間体を、前
記で論及した固相法によって製造する。Fmoc保護の
除去後、ペプチド中間体を、最初に、DMF中に溶解し
た2−ブロモメチル,2’(Boc−アミノ)エチルエ
ーテルを用いて1時間または、ニンヒドリン試験が陰性
になるまで反応させ、ハロゲンの除去によって炭素原子
を側鎖アミノ基に対して結合させて、Q−NH−(CH
22−O−(CH22−NH(Boc)を生成する。次
に、この化合物を、概して実施例1で記載したように、
PCIを用いて反応させて、6位に残基の側鎖アミノ基
を有するシアノグアニジノ残基を生成する。次に、Bo
c保護基が除去され、そして第一アミノ基は−OPhと
反応して化合物:
【化29】 を生じる。前記のように開裂およびHPLC精製を行な
った後、GnRHアンタゴニストを試験する。ペプチド
は雌の哺乳動物の排卵を低用量で防止するのに有効であ
ると考えられる。
【0085】ペプチドの精製後、様々なそれらを、0.
1%TFA中に溶解させ(10μg/10μL)且つ水
中0.1%TFAに指示された容量%(v/v)のアセ
トニトリルを加えた溶液を用いる無勾配条件下において
流速2.0ml/分を用いてC18シリカ(ヴィダク(V
ydac)0.45×25cm)上で高速液体クロマト
グラフィーを行なうことによって更に特性決定する。下
記の表Bは、本明細書中前記に記載した無勾配流動を行
なった場合に、特定のペプチドが、粒度約5μおよび細
孔度300ÅのC18シリカから溶離する時間を示し、時
間は分で与えられている。旋光測定値はc=1、50%
酢酸において室温で得られる。
【0086】
【表10】 本発明のペプチドは、しばしば、薬学的に許容しうる無
毒性塩、例えば、酸付加塩または、例えば、亜鉛、バリ
ウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム等との
金属錯体(この用途のための付加塩と考えられる)、或
いはその2種類の組合わせの形で投与される。このよう
な酸付加塩を代表するものは、塩酸塩、臭化水素酸塩、
硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、
グルコン酸塩、タンニン酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、
クエン酸塩、安息香酸塩、コハク酸塩、アルギン酸塩、
リンゴ酸塩、アスコルビン酸塩、酒石酸塩等である。酢
酸塩が好ましい。例えば、ペプチドの水溶液は、1N酢
酸で繰返し処理した後、凍結乾燥してその酢酸塩を生成
することができる。活性成分が錠剤の形で投与される場
合、その錠剤は、結合剤、例えば、トラガカント、トウ
モロコシデンプンまたはゼラチン;崩壊剤、例えば、ア
ルギン酸;および滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネ
シウムを含む薬学的に許容しうる希釈剤を含むことがで
きる。液剤の形での投与が望まれる場合、甘味剤および
/または着香剤を薬学的に許容しうる希釈剤の一部分と
して用いることができるし、等張食塩水、リン酸緩衝液
等中での静脈内投与を行なってもよい。
【0087】薬剤組成物は、通常、ペプチドを慣用的な
薬学的に許容しうる担体と一緒に含む。通常、投薬量
は、静脈内に与えられる場合、ペプチド約10マイクロ
グラム〜約2.5ミリグラム/キログラム(体重)であ
るが;経口投薬量は更に高く、これらの化合物の性質は
有効な経口投与を可能にするものであることが予想され
る。総体的に、これらのペプチドによる患者の治療は、
概して、ペプチドが可溶性である適当な担体を用いてG
nRHの他のアンタゴニストを用いる臨床的処置と同一
の方法で行なわれる。好都合な溶解性ゆえに、食塩水中
での投与は適当である。
【0088】更に、GnRH類似体を長期間にわたっ
て、例えば、1回の投与から1週間〜1年間送達するこ
とは望ましいことがあり、遅放出、デポまたは植込剤形
を用いることができる。
【0089】これらのペプチドは、哺乳動物に対して静
脈内、皮下、筋肉内、経口、経皮、例えば、鼻腔内また
は腟内によって、受胎能阻害を達成しおよび/または調
節するために、そして更に、性腺活性の可逆的抑制、例
えば、性的早熟の処置を必要とする用途においてまたは
放射線療法若しくは化学療法中に投与することができ
る。更に、それらはステロイド依存腫瘍の治療に有用で
ある。有効な投薬量は、投与形態および治療される哺乳
動物の具体的な種によって変化する。一つの典型的な剤
形の例は、ペプチドを含む静菌水溶液であり、溶液は非
経口によって投与されて約0.1〜2.5mg/kg
(体重)/日の範囲の用量を与える。ペプチドの経口投
与は、固形かまたは液剤の形で与えることができる。
【0090】本発明をその好ましい実施態様に関して記
載してきたが、当業者に明らかであると考えられるよう
な変更および修正を、本明細書に添付されている請求の
範囲に記載されている本発明の範囲から逸脱することな
く行なうことができるということは理解すべきである。
例えば、ペプチドの有効性を著しく減じることがない当
該技術分野において知られている他の置換は、本発明の
ペプチドで用いることができる。D−2PALおよびD
−4PALは、D−3PALと同等であると考えられ
る。他の同等のアシル化基は、N末端でアセチルの代わ
りに用いることができる。置換Phe、例えば、(4
F)Pheは、7位のPheの代わりに用いることがで
きる。ブチルLysおよびジエチルLys双方は、IL
ysと同等であると考えられるが;しかしながら、IL
ysが好ましい。Harは8位のArgと同等であると
考えられる。他の疎水性アミノ酸残基は、更に、1位
で、好ましくは、D異性体で用いることができ、そして
明記されたものと同等であると考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リヴィーア,ジーン・エドワード・フレ デリック アメリカ合衆国カリフォルニア州92037, ラ・ホーラ,ブラックゴールド・ロード 9674 (72)発明者 セオバルド,ポーラ・ゲス アメリカ合衆国カリフォルニア州92056, オーシャンサイド,ヴィア・マテイルズ 350 (72)発明者 ポーター,ジョン・エス アメリカ合衆国カリフォルニア州92024, ルーカディア,サキソニー・ストリート 1002 (72)発明者 リヴィーア,キャサリン・ローレ アメリカ合衆国カリフォルニア州92037, ラ・ホーラ,ブラックゴールド・ロード 9674 (72)発明者 ヴェイル,ワイリー・ウォーカー,ジュ ニア アメリカ合衆国カリフォルニア州92037, ラ・ホーラ,ヴァルデズ 1643 (56)参考文献 特開 昭63−233963(JP,A) Tetrahedron Lette rs,Vol.30,No.11(1989) p.1401−1404 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の式: 【化1】 [式(a)において、 jは、1又は2であり;そしてR11は、H若しくは1な
    いし6個の炭素原子を有するアシル基である] 又は 【化2】 [式(b)において、 jは、1、2又は3であり: Xは、NH又はOであり; Yは、N−CN又はN−CONHR9であり、但し、R9
    はH又は低級アルキルであり;そしてR2は、低級アル
    キル、シクロヘキシル、フェニル、ピリジン、メチルピ
    リジンまたはヒスタミニルである] を有する人工的L−又はD−異性体アミノ酸。
  2. 【請求項2】式(a)において、jが1であり、R11
    Hである、請求項1記載の人工的アミノ酸。
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