JPH08504159A - 紙製品が巻かれる改良されたコア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 トイレットティッシュ及び紙タオルのような紙製品を巻いて圧縮されるコアが示される。このコア（２０）は、全体として平たい形状になるとき半径方向内側に折られる折り曲げタブ部分（３０）を形成するために選択的に切断され、切れ目が入れられる。コアを全体的に再び円筒形状にする際に、折り曲げタブ部分（３０）は、コアの内外面（２８，２６）に適合する円形弧を形成するように折り戻される。折り曲けタブ部分（３０）は、コアを再び平たくなることに対抗する円筒形の形状に丸くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 紙製品が巻かれる改良されたコア 発明の分野 本発明は、紙製品が巻かれるコアに関し、特に使用前は平坦な形状で、使用中 にはほぼ円形の断面を有する丸い形状のコアに関する。 発明の背景 トイレットペーパー及びペーパータオルのロールは、典型的には中空のコアに 巻かれた紙製品である。ロールは、典型的には中空のコアを通って伸びるスピン ドルで回転可能なように支持されている。 紙製品を配分する好ましいコアの形状は、幾何学的な円形の断面を有する円筒 形である。円形の断面を有するコアは、スピンドルの軸の周りで自由に回転し、 ロールから紙製品を円滑に静かに放出することができる。しかしながら、中空の 円形の断面を有するコアは、比較的に大きな無効スペースを有する。輸送及び収 納効率を改良するためにこのような無効空間を小さくすることが望ましい。 紙製品が巻かれるコアに対する１つの改良は、ロールを直径方向に圧縮するこ とであり、このようなコアは、無効空間が小さくなった全体に平たい形状である 。平た いコアの形状は、コアに巻かれた製品をさらに経済的に高度に詰めて輸送し収納 することができる。 紙製品が巻かれたコアを圧縮する利点を実現するためにこの技術分野において 、いくつかの試みがなされた。紙製品が巻かれたコアを圧縮する例は、次の特許 に示されている。１８８９年４月９日にウイーラーに発行された米国特許第４０ １，２３３号，１９１０年１０月１１日にウイーラーに発行された米国特許第９ ７２，６６８号に発行された米国特許第９７２，６６８号，１９１１年１０月１ ０日にシブレーに発行された米国特許第１，００５，７８７号，１９８８年４月 ９日にワタナベ発行された米国特許第４，７６２，０６１号，１９８９年１２月 １２日にデアウエスタに発行された米国特許第４，８８６，１６７号，１９９０ 年３月２０日にワタナベに発行された米国特許第４，９０９，３８８号，１９９ １年７月２日にデアウエスタに発行された米国特許第５，０２７，５８２号，デ アウエスタ等によって１９９２年７月９日に発行された国際公開Ｎｏ．ＷＯ９２ ／１１１９６号及び１９５４年５月１９日にサムソンに発行された英国特許７０ ９，３６３号がある。 これらの例に示された圧縮ロールは中空コアの無効スペースを小さくするが、 これらは１つあるいはそれ以上の欠点を有する。この不安定性は、ロールを圧縮 する力が除去され、再び丸くする力が加えられたとき、平たい コアの曲がり、三日月形の形状になることを特徴としている。三日月形の形状に なる傾向はコアが反転するときにも知られており、開いた断面ではなく閉じた断 面でも生じる。閉鎖した断面を有する反転コアは、コアをスピンドルに挿入する ことができるようにコアの断面を開く際に消費者にかなりの努力を要求する。 第２に、予め圧縮されているコアは、再び丸くされるとき不安定な形状になる 場合がある。圧縮されたコアは折り目、頂点または他の弱化線を有し、これらは コアを再び丸い形にしようとするとき、このような不安定な状態が生じる。コア が再び丸くされると、ロールへの半径方向内側の力は、これらの弱化線に沿って コアを再び平たくする。コアが再び平たくなると、望ましくない非円形のコアの 断面が生じる。非円形のコアの断面は、紙製品を引き出すためにロールをスピン ドル上で回転するとき、グラグラして音を立てる。 第３に予め圧縮されたコアは、再び丸くされるときに非円形の断面になる。圧 縮するためにコアを平たくする際にコアは折り目または頂点で接続された平たい 断面になる。再び丸くされたコアは、各折り目または頂点に対応した比較的に平 たい側面を有する。非円形の断面を有するように再び丸くされたコアは、上述し た理由によって望ましいものではない。 従って、本発明の目的は、コアを丸くするときにコア が反転することに抵抗する、全体的に平たい形状を有するコアを提供することで ある。さらに本発明の目的は、再び平たくなることに抵抗する、丸くされた形状 を有するコアを提供することである。本発明の他の目的は、丸くされた際に全体 的に円形の断面を有するコアを提供することである。 発明の簡単な要約 本発明は、紙製品が巻き付けられるコアを有する。コアは、ほぼ円筒形からほ ぼ平たい形状に変形することができる。コアは、コアを圧縮してほぼ平たい形状 にし、ほぼ円筒形の形状に再び丸くすることができる一連の切れ目、刻み目、穿 孔または折り目によって選択的に弱くされる。切れ目及び刻み目、穿孔または折 り目はコアが反転しないで再び丸くすることを促進し、コアが丸くなったときに 再び平たくなることを防止し、丸くなったときに多角形でなく円形のコアの断面 を提供するために選択的に配置することができる。 コアはコアの壁厚によって分けられた内面及び外面と、長手方向のコアの軸線 とコアの長さを規定する第１と第２の長手方向に間隔を置いたコアの端部とを有 する。さらに、コアは、所定の円周位置で１つまたはそれ以上の折り目タブ部分 を有する。所定の円周位置の折り目タブ部分は、コアの長さ未満の全体の長さを 有する。 折り目タブ部分は、コアが全体的に平たい形状である とき、コアの内外面の半径方向内側に伸びるように折り曲げることができる。各 折り曲げタブ部分は、コアが全体として丸い形状であるとき、全体がコア面に適 応した円形の弧状を形成するように折り戻すことができ、コアが再び丸くされる ときにコアの内面をほぼ円形にする。 各折り目タブ部分は、長手方向に間隔を置いた第１と第２の自由縁を有する。 自由縁は、コアの壁圧を通って伸びている円周方向を向いた切断部によって形成 され、コアの両端から長手方向から間隔を置いている。また各折り目タブ部分は 、コアに選択的に取り付けられる第１と第２の弱化取付部を有する。 第１と第２の選択的に弱くされる取付部は、コアの外面にスコアラインを有す る。選択的に弱くされる取付部は、コアの長さより短い長手方向の長さを有する 。第１と第２の取付部は、円周方向に間隔を置いており、第１と第２の自由園の 中間に伸びている。 折り目ヒンジは、第１と第２の自由縁部との中間に伸びている第１と第２の選 択的に弱くされる取付部の中間に配置されている。折り目ヒンジは、折り目タブ 部分の内面にスコアラインを有する。各折り目タブ部分は、折り目ヒンジによっ て旋回可能に接続される２つの円形の弧状パネルを有する。 １つの実施例において、コアは、ほぼ平たい形状にあるとき、半径方向内側に 曲げられたほぼ正反対位置にあ る一対の折り目タブ部分を有する。半径方向内側に折られたタブ部分は、コアが 反転しないでコアが丸くなることを推進するようにばねとして作用する。またコ アは、ヒンジを折り曲げる折り曲げタブ部分から円周方向のほぼ９０゜間隔を置 いたコアを選択的に弱化するためのほぼ正反対位置にある一対の装置を有する。 コアを選択的に弱化する装置は、コアの内面のほぼ正反対位置に一対のスコア ラインを有し、各スコアラインは、第１のコアの端部から第２のコア端部に長手 方向に伸びている。折り曲げタブ部分及びコアの内面の正反対位置のスコアライ ンの対はコアをほぼ円形の４つの部分を有する平たい形状に折り曲げることを容 易にする。折り曲げタブ及びスコアラインのこの向きは、コアをほぼ円形の断面 に再び丸くすることを推進する。コアの長さ方向に伸びる内側のスコアライン及 び内側のスコア折り曲げヒンジは、コアが平らになるためにコアの壁に可撓性を 与える。内側のスコアラインはコアが丸くされるときにコアの外面への曲げ応力 用の負荷通路を保存し、それによって正反対向きの圧縮力によってコアが再び平 たくなることを防止する。 図面の簡単な説明 本明細書は本発明を特に指摘し、明確に権利請求を行う請求の範囲で終結して いるが、本発明は、同じ部品には同じ参照符号を付している関連図面と共に行わ れる継 ぎの詳細な説明からさらによく理解できるであろう。 第１図は、ほぼ平たいコアを有する平たいロールの斜視図である。 第２図は、コアがほぼ丸い形状であり、コアの内外面に対応するほぼ円形の弧 を形成するように折り戻されたタブ部分を有する本発明によるコアの斜視図であ る。 第３図は、正反対向きの２つの折り曲げタブ部分と、折り曲げタブ部分から９ ０゜の間隔を置いたコアの内面の長手方向に伸びているスコアラインとを示す第 ２図のコアの平面図である。 第４図は第２図と同様であるが、凹形状の自由縁を有する折り曲げタブ部分を 備えたコアの側面図である。 第５図は、所定のコアの円周方向の位置に長手方向に間隔を置いた２つの折り 曲げタブ部分を有するコアの斜視図である。 第６図は、コアがほぼ平たい形状であり、折り曲げタブ部分が半径方向内側に 折られている本発明のコアの端面図である。 第７図は、安定した折り曲げタブ部分の形状を示す第１図の線７−７に沿って 切った断面図である。 発明の詳細な説明 第１図は、ほぼ平たいコア２０を有するほぼ平たいロール１２を示している。 ここに使用する用語の「コア」は、後に巻き戻すことができるように螺旋状に紙 製品を 巻くことができる中空の管状部材を言う。ここで使用する「紙製品」は、コアに 巻き付けられる繊維質ベースの製品を言い、顔面またはトイレットティッシュま たはペーパータオルを含むが、それには制限されない。ここに使用するような「 ロール」は、コア２０とコア２０に巻き付けられた紙製品１４の組み合わせを言 う。ロール１２は、ロール１２が使用されるまで、第１図に示すように、ロール をほぼ平たい形状に維持するためのラッピングを有する。 使用中、ロール１２は、典型的には紙製品１４を繰り出すことができるように スピンドル（図示せず）上に指示されている。スピンドルは中空のコア２０を介 して伸びており、ロール１２を回転可能に支持している。中空のコア２０は、円 滑で静かな繰り出しを行うためにスピンドル上に支持されるときほぼ円筒形の形 状と円形の断面を有することが望ましい。 本発明によるコア２０は、第２図乃至第５図にほぼ円筒形の形状で、第６図に ほぼ平たい形状で示されている。第２図に示すように、コア２０は、長手方向の 長さＨと、正反対に配置され、長手方向に間隔を置いて配置されたコアの端部２ ２及び２４の中心によって規定されたコアの軸線１８とを有する。コア２０は外 周を有する外面２６と、内周を有する内面２８とを有し、表面２６及び２８は、 コア壁厚ｔによって分かれている。 トイレットティシュがコア２０が巻かれるときトイレットティシュのロール１ ２は、約１０．２ｃｍ乃至１２．７ｃｍ（４．０乃至５．０インチ）の直径と約 １１．４ｃｍ（４．５インチ）の長さＨを有する。コア２０は紙、プラスティッ ク、ゴムまたは複合層を有するが、それに制限されない種々の材料から製造され る。 ＡＳＴＭテスト方法Ｄ２５２９によって測定されるとき、コア２０は少なくと も６０のミュレン強さを有し、少なくとも７０を有することが好ましい。コア２ ０は、少なくとも約０．５ｍｍ（０．０２０インチ）の厚さｔを有することが好 ましい。 コア２０を製造するために使用される材料とは無関係に、コア２０は、少なく とも４０のテイバー堅さユニット（グラムセンチメートル）の長さ方向のテーバ ー堅さを有する紙から製造され、次の装置及びテスト手順において、ＴＡＰＰＩ の標準Ｔ４８９０Ｍ−８６によって堅さテスタによって測定したときに少なくと も７５テーバー堅さユニット（グラムセンチメートル）が好ましい。ニューヨー クアンチビルのテストマシン社から市販されているテレダインテーバーＶ−５堅 さテストモデル１５０−Ｂを使用することができる。テストサンプルは、コア２ ０の長手方向の軸線に沿って測定されたときに６．９８センチメートル（２．７ ５インチ）のサンプル長と、コア２０の円周を測定したときに３．８１センチ メートル（１．５インチ）のサンプル長とを有するようにコア２０から切断され る。コア２０は、しわ、破れまたは折り目なないものを選ぶ。コア２０から切断 されたサンプルの湾曲は、テストの前にサンプルを平面上に配置したときに平面 上で約０．１５９センチメートル（０．０６２５インチ）以下で伸びている弧を 形成するように小さいものでなければならない。サンプルの湾曲は、サンプルの 長さに沿った直線的な縁部を折り曲げ、サンプルの長さに沿って力を適用してサ ンプルの湾曲を反転させることによって小さくすることができる。この手順は、 サンプルの幅にわたって約０．３２センチメートルと０．６４センチメートルと の間の間隔で繰り返すことができる。次に湾曲が小さいサンプルをサンプルの長 さ方向に沿った堅さを測定するように堅さテスタで幅方向に固定する。モデル１ ５０−Ｂの堅さテスタは、５センチメートルのテスト長、ローラを下に取付け、 ５００ユニットの範囲重量に設定される。ＴＡＰＰＩ標準Ｔ４８９ＯＭ−８６は 、サンプル堅さを機械方向及び機械を横断する方向の双方で測定すべきであると 述べている。上述した堅さの範囲は、サンプルの長さ方向に沿って測定された堅 さをのみ言う。 紙で製造されたコア２０は、漂白したクラフト紙、サルフィット、ハードウッ ド、ソフトウッド及びリサイクル繊維の適当な組み合わせで螺旋状に巻いた２層 の紙か ら製造される。好ましくは、比較的堅く上に堆積されたノリを保持するようにつ や出しされていないことが好ましい。 コア２０は、約０．１６ｋｇ／平方メートル（０．０３２１ｂ／平方フィート ）及び少なくとも６．７９ｋｇ／ｃｍ（３８１ｂ／インチ）のリングクラッシュ 長さ、好ましくは、ＴＡＰＰＩ標準Ｔ８１８ＯＭ−８７によって測定した場合、 少なくとも１つの８．９３ｋｇ／平方メートル（５０１ｂ／インチ）のリングク ラッシュ長さを有する。 本発明のコア２０は、コア２０をほぼ平たい形状にまたほぼ円筒形の形状に丸 くすることができる一連の切れ目、切断ライン、穿孔または折り目によって選択 的に弱化される。切断、刻み目、穿孔または折り目は、コア２０が反転しないで 丸くなり、また丸くしたときに多角形でなく円形のコアの断面を提供するように 配置することができる。 ここに使用する用語「切断」は、コア２０の厚さｔを通ってコア２０の材料が 除去または分離されることを言う。ここに使用されるように、「スコアライン」 は、除去され、部分的に切断され、コア２０の表面２６，２８の一方からなくな った材料で規定される連続線を言う。スコアラインは、好ましくは、コアの壁厚 ｔの２５％から約５０％の間を貫通する。例えば、スコアラインは２ 層のコア２０の１つの層を通って延びることができる。スコアラインは、ナイフ 、スコアリング定規、または回転ダイによって製造される。ここに使用する「穿 孔」は、隣接する「切断部［穴」または短いスコアラインがコア全体の壁厚ｔの 少なくとも一部を有するランドによって隔てられている、連続して分かれた切断 部、穴または短いスコアラインを言う。ここで使用する「折り目」は、コア材料 が圧縮され、または密度を大きくされた連続線、すなわち、コア２０の壁の折れ 線を言う。 本発明によるコア２０は、少なくとも１つの折れたタブ部分３０を備えている 。第２図乃至第４図は、所定の円周部分で１つの折り曲げタブ部分３０を有する コア２０を示しており、折り曲げタブ部分３０は、コアのサイドパネル２５に円 周方向に整合している。折り曲げタブ部分３０は、コアのサイドパネル２５によ ってコアの端部２２及び２４から長手方向に間隔を置いている。第５図は、コア ２０の周縁部で所定の円周位置で長手方向に間隔を置いた２つの長手方向の折り 曲げタブ部分３０を有するコア２０を図示している。第５図の折り曲げタブ部分 ３０の各々は、長手方向に間隔を置いたコアのサイドパネル２５の間に配置され ている。 折り曲げタブ３０は、第６図に示すようにコア２０を全体を平たくすることを 容易にするために半径方向内側に折り曲げることができる。折り曲げタブ部分３ ０は、 コアを再び丸するときにコアの表面２６及び２８に適応する円形の弧を形成する ように折り戻される。折り曲げタブ部分３０は、この折り戻された状態で、ほぼ 円形の内側コア面２８と、第２図乃至第５図に示すほぼ円筒形の丸いコア形状を 形成する。 各折り曲げタブ部分３０は、長手方向に間隔を置いた第１と第２の自由縁４２ 及び４４を有する。また各折り曲げタブ部分３０は、第２図で参照符号５２及び ５４で示すようにコア２０を選択的に弱化する第１と第２の連結部を有する。第 １と第２の選択的に弱化される連結部５２及び５４は、円周方向に間隔を置いて おり、第１と第２の自由縁４２及び４４の中間部に伸びており、端部５１で終結 している。折り曲げヒンジ６２は、第１と第２の選択的に弱化される連結部５２ 及び５４の中間に配置され、第１と第２の自由縁４２，４４の中間まで伸びてい る。折り曲げヒンジライン６２は、選択的に弱化される連結部５２及び５４から 円周方向に等間隔に配置されることが好ましい。各折り曲げタブ部分３０は、折 り曲げヒンジ６２によって旋回可能に接続された２つの円形の弧状パネル３２を 有する。 第７図は、折り曲げタブ部分３０の２つの安定した性質を示す。各折り曲げタ ブ部分３０は、参照符号５７によって指示された第１の安定位置に変形され、折 り曲げタブ部分３０は、コア面２６及び２８に適応するよう折 り戻される。第１の安定位置において、折り曲げタブ部分３０は、２つの長さ方 向に整合した端部５１の間に伸びている仮想軸線ｆ−ｆの半径方向外側に伸びて いる。 各折り曲げタブ部分３０は、折り曲げタブ部分３０がコア面２６及び２８の半 径方向内側に伸び、折り曲げタブ部分３０の少なくとも一部が仮想軸線ｆ−ｆの 半径方向内側に伸びる第２の安定位置に変形することができる。この第２の安定 位置は、第７図に破線で示され、参照符号５９によって指示される。 コアのサイドパネル２５は、理論に制限されることなく、第７図に示した折り 曲げタブ部分３０の２つの明確な安定位置５７及び５９を推進する。コアのサイ ドパネル２５は、破線で示す安定位置５９から安定位置５７へ折り曲げタブ部分 ３０を戻し、その位置で折り曲げタブ部分３０はコア２０の面２６及び２８に適 応するように折り戻される。言葉を変えれば、コアのサイドパネル２５は、２つ の明確な安定位置位置の中間の位置ではなく、２つの明確な位置の一方になるこ とを推進するように幾何学的な強制を行う。従って、コア２０が丸くされ、折り 曲げタブ部分３０が変形されてコア面２６及び２８まで折り曲げられ、それに対 応すると、折り曲げタブ部分３０は、安定位置５７に残る傾向がある。 コア２０が第６図の平たい形状になるとき、パネル３２及び３４が対称的に再 び丸くなる力を提供するように、 複数の折り曲げタブ部分３０がコア２０の円周の周りに対称的に配置されること が好ましい。第２図乃至第６図に示す好ましい実施例において、コア２０は、ほ ぼ正反対位置の一対の折り曲げタブ部分３０と、コア２０を選択的に弱化するた めのほぼ正反対位置の一対の装置７２及び７４を有する。コア２０を選択的に弱 化する装置７２及び７４は、折り曲げタブ部分３０の折り曲げヒンジ６２からほ ぼ９０゜離れており。スコア内面２８にスコアラインを有することが好ましい。 スコアライン７２は、それがコア３０の内面２８に配置されていることを示すた めに第３図に点線として示されている。 正反対位置にあるということは、２つの特徴部が、互いに１７０゜乃至１９０ ゜傾斜して配置され、好ましくは互いに１７５゜乃至１８５゜、さらに好ましく は互いに１７９゜から１８１゜傾斜してことを意味する。ほぼ９０゜であること は、２つの特徴部が、互いに８０゜乃至１００゜傾斜して配置され、好ましくは 互いに８５゜乃至９５゜、さらに好ましくは互いに８９゜から９１゜傾斜してい ることを意味する。 各スコアライン７２，７４は、第１のコア端部２２から第２のコア端部２４に 長手方向に伸びている。折り曲げタブ部分３０及び正反対の内側スコアライン７ ２及び７４の対は、４つのほぼ円形の部分を有する平たい形状にコア３０を折り 曲げることを容易にする。４つのほぼ 円形の部分は第６図において参照符号９１，９２，９３及び９４で指示される。 これらの４つの円形の部分は、コアの円形の断面を保存し、多角形の断面ではな く、ほぼ円形の断面に平たいコア２０を再び丸くすることを推進する。円形の断 面は、紙製品の繰り出しの円滑さ及び静かさに関して好ましい製品の繰り出しを 行う。 再び第１図を参照すると、コア２０は、紙製品１４をコア２０に巻く前に本発 明によって選択的に切断、切れ目を入れる、穿孔が形成され折り目がつけられる ことが望ましい。しかしながら、コア２０の折り目は、ロールを小さくする時間 までいかなる時間にも生じ得る。 ロール１２は、平たくする前に一対の正反対位置のタブ部分３０が軸線ａ−ａ に整合するように向いている。コア２０を平らにする前に、第７図に破線で示す 安定位置５９まで折り曲げタブ部分３０を半径方向内側に変形するために軸線ａ −ａに平行で折り曲げタブ部分３０に長手方向に整合した圧縮力が正反対方向に 加えられる。またコア２０を平たくする前に吸引または他の力をコア２０に加え て、折り曲げタブ部分３０を半径方向内側に変形させることができる。 軸線ｉ−ｉに平行に正反対の圧縮力をロール１２に加えて第１図に示すほぼ平 坦な形状までロール１２を圧縮することができる。包装体１６は、ロール１２が 使用されるまでロール１２を圧縮形状に保持することができる。 包装体１６を取り除き、ロール１２を軸線ａ−ａに沿った圧縮力でロールを再 び丸くするとき、消費者は、指または他のものをコア２０に挿入して折り曲げタ ブ部分３０に半径方向外側の力を加える。折り曲げタブ部分３０の各々は、第７ 図の安定した折り戻し位置５７に半径方向外側に変形して、コアの周囲に円形の 弧を形成する。丸くされ折り戻された折り曲げタブ部分３０は、円滑で静かな紙 製品の繰り出しを行うためにコア２０に適合してほぼ円筒形のコアの内面２８を 形成する。また、折り戻された折り曲けタブ部分３０は、コア２０の外面２６に 曲げ応力用の負荷通路を提供することによってコア２０が再び平たくなることに 抵抗する。 正規の使用において、折り曲げタブ部分３０及びスコアライン７２，７４は、 コア２０が平坦になることまた再び丸くなることの１つのサイクルを通して作用 することが必要なだけである。コア２０を繰り返して平らにし、また丸くするこ とは、折り曲げヒンジ６２及びスコアライン７２，７４を次第に弱くし、その結 果、正反対の圧縮力によって再び平らにされることに対する抵抗が小さくなる。 ここに説明した実施例によって作られた紙のコア２０に関しては、折り曲げタブ 部分３０及びスコアライン７２，７４は、コア２０を平坦にすること及び再び丸 くするサイクルを少なくとも３乃至４回行うことができる。 第６図に示すようにコアを平たくすることができるように、各折り曲げヒンジ ６２の近傍に円周方向に整合したコア弱化装置８２を設けることができる。内側 に折り曲げられるパネル３２及び３４は、コア２０が第６図に示す平坦な形状に あるとき、連続したばね部材として作用することができる。パネル３２及び３４ は平たいコアに（矢印３１によって示す）外側の付勢力を与えてコア２０が再び 丸くなることを推進し、コア２０が反転して三日月形になることに対して抵抗す る。 折り曲げタブ部分３０の自由縁４２及び４４は、コアの壁厚ｔを通って伸びる 円周方向を向いた切断部によって形成することができ、コアの端部２２及び２４ から長手方向に間隔を置いている。自由縁部４２，４４は第２図及び第３図のコ アの軸線にほぼ直角に伸びているように示されている。別の案として自由縁４２ 及び４４は、コアの軸線１８に関して傾斜している。例えば、第４図に示す好ま しい実施例において、自由縁４２及び４４は、コア２０の端部２２及び２４に向 かってくぼんでいる。くぼんだ自由縁４２及び４４は、スピンドルを丸いコア２ ０に挿入するときスビンドルが自由縁４２及び４４にひっかかったり、からまる ことが少なくなる。第４図に示すくぼんだ自由縁４２及び４４は、２０゜と７０ ゜との間、好ましくは、約４５゜で長手方向の軸線１８に関して角度４１を形成 している。 コア２０が所定の円周方向の場所で１つの折り曲げタブ部分３０を有するなら ば、自由縁４２及び４４は、折り曲げタブ部分３０がコアの長手方向の長さＨに 沿って中央になるように、コアの端部２２及び２４から等間隔離れていることが 好ましい。もし、コア２０が所定の円周方向の場所で１つ以上の折り曲げタブ部 分３０を有するならば、コアの端部２２及び２４に最も近い２つの折り曲げタブ 部分３０は、コアの端部２２または２４と一致する自由縁４２または４４を有す る。別の案としては、コア２０が所定の円周方向の場所に１つ以上の折り曲げタ ブ部分３０を有する場合、コアの端部２２及び２４に最も近い２つの折り曲げタ ブ部分３０は第５図に示すようにコアの端部２２及び２４から長手方向に離れた 自由縁４２及び４４を有する。 選択的に弱くされた連結部５２及び５４は、長手方向に伸びる折り目ラインま たは穿孔ラインのようなコア２０上に長手方向に伸びる弱化線を有する。特に、 連結部は、コアの外面２６にスコアラインを有する。好ましくは、スコアライン ５２，５４は、コア２０の厚さｔの約２５パーセント乃至約５０パーセントの間 で伸びていることが好ましい。 各折り曲げヒンジ６２は、自由縁４２及び４４の中間で折り曲げタブ部分３０ を選択的に弱化することによって形成することができる。各折り曲げヒンジ６２ は、折 り目ラインまたは穿孔ラインを有する。好ましくは、各折り曲げヒンジ６２は、 自由縁４２及び４４の中間に伸びる折り曲げタブ部分３０の内面上にスコアライ ンを有することが好ましい。折り曲げヒンジを形成するスコアラインは、コア２ ０の壁厚ｔの約２５％乃至約５０％伸びていることが好ましい。折り曲げヒンジ ６２の内側スコアラインは、第２図乃至第５図に破線で示される。各折り曲げヒ ンジ６２と円周方向に整合するコア弱化装置８２は、コアの外面２６にスコアラ インを有する。 折り曲げヒンジ６２の内側のスコアリングは、折り曲げタブ部分３０の外面に 連続的な負荷通路を保存する。コア２０が第６図の平たい形状から再び丸くされ ると、折り曲げタブ部分３０の外面によって設けられた負荷通路には、コア２０ が再び平坦になることに抵抗するように曲げ応力が生じる。例えば、第４図に示 す反対の圧縮力は、折り曲げタブ部分３０の外面に円周方向を向いた引っ張り曲 げ応力を生じる。折り曲げヒンジ６２の内側スコアリングは、折り曲げタブ部分 ３０が第２図乃至第５図のように折り戻されるときに第６図のようなパネル３２ 及び３４を内側に折り曲げることができるようにしながら、これらの曲げ応力に 対する負荷通路を保存する。 折り曲げタブ部分３０の各々は、コア２０の長手方向の長さＨ未満の長手方向 の長さＬを有し、それによって各折り曲げタブ部分３０に長手方向に隣接した少 なくと も１つのコアのサイドパネル２５を残す。２つまたはそれ以上の折り曲げタブ部 分３０が所定の円周方向の位置に配置されている場合、折り曲げタブ部分３０の 長手方向の長さ全体はコア２０の長さＨ未満である。例えば、第５図において、 所定の円周方向の位置で折り曲げタブ部分３０の長手方向の長さ全体は、Ｌ１＋ Ｌ２であり、これはコア２０の長さＨ未満である。第５図において、コアのサイ ドパネル２５は、コアの端部２２及び２４からまた互いに所定の円周方向の部分 で折り曲げタブ部分３０に長手方向に間隔を与える。第２図乃至第４図は、所定 の円周方向の部分に１つのみの折り曲げタブ部分３０を備えたコアを示す。第２ 図乃至第４図の折り曲げタブ部分３０は、Ｌに等しい全体の長手方向の長さを有 し、コアのサイドパネル２５によってコアの端部から間隔を置いている。 所定の円周方向の場所で折り曲げタブ部分３０の全体の長さは、コア２０の長 さＨ未満であるべきである。長さ全体Ｈに伸びる折り曲げタブ部分３０は、選択 的に弱化された連結部に沿って丸くされたコア２０を再び平たくする。このよう に再び平たくすることは、第４図に示す矢印６１に示すような反対向きの圧縮負 荷を加えるによって行われる。 さらに、コアのサイドパネル２５の堅さは、所定の円周方向の場所の折り曲げ タブ部分３０の長手方向の長さ 全体が大きくなるにつれて減少する。その結果、コアのサイドパネル２５は、折 り曲げタブ部分３０の長手方向の全体の長さがコア２０の長さＨにほぼ等しい場 合、折り曲げタブ部分３０が第７図に示す２つの安定位置５７及び５９になるよ うに推進するために半径方向内側に変形するか、または失敗するとき、曲がる場 合がある。逆に、所定の円周方向の場所で折り曲げヒンジ６２の長さ全体は、上 述したようにコアが再び平たくなることに対して抵抗するように十分な曲げ応力 を生じなければならない。ここに説明した紙のコア２０において、所定の円周方 向の場所で折り曲げタブ部分３０の長手方向の長さ全体は、コア２０の長さＨの １／４と３／４の間である。例えば、長手方向の長さ全体は、長さＨの約１／２ に等しい。 再び第２図を参照すると、折り曲げタブ部分３０は、円周方向の幅Ｗを有する 。幅Ｗは、コア２０が第６図の全体として平い形状にあるとき、パネル３２及び ３４よって発生した外側に丸くする力３１の作用線の場所に影響を及ぼす。力３ １の作用線は、コアが反転することに抵抗する際に最大限の機械的利益が得られ るようにコア２０の中央の近くに配置されることが望ましい。幅Ｗが丸いコア２ ０の外周の１／２まで大きくなると、力の作用線３１は、コア２０の中央に向か って移動する。 コアの周縁の折り曲げタブ部分３０の数が増加するに つれて各折り曲げタブ部分３０の利用できる幅Ｗが増加する。また、幅Ｗはコア ２０が第６図のほぼ平坦な形状である場合に正反対位置の折り曲げタブ部分３０ が互いに干渉する程大きくてはならない。正反対位置に２つの折り曲げタブ部分 ３０を有するコア２０において、各折り曲げタブ部分３０の幅Ｗは、このような 干渉を起こすことなく、丸いコア２０の外周のほぼ１／４に等しい。別の案とし て、反対側の折り曲げタブ部分３０を長手方向に互い違いに配置することによっ て、折り曲げタブ部分３０とコア２０の他の部分との間に干渉を生じることなく 丸いコア２０の１／２程まで大きくすることができる。 本発明によるコア２０は、漂白されたクラフト紙、硫化物、ハードウッド、ソ フトウッド及びリサイクル繊維の組み合わせから形成され、螺旋に巻かれ、接着 剤で結合された２層の紙から製造される。２つの螺旋に巻かれた層を形成する紙 は１平方メートル当たり０．１６キログラム（平方フット当たり０．０３２ポン ド）の基礎重量を有する。コア２０は０．５ミリメートル（０．０２０インチ） の壁厚、４１．２ミリメートル（１．６２５インチ）の内径及び１１．４センチ メートル（４．５インチ）の長さＨを有する。 コア２０は、ほぼ正反対位置に２つの折り曲げタブ部分３０を有し、各折り曲 げタブ部分３０は、５．７セン チメートル（２．２５インチ）に等しい長さＬと、３３．１ミリメートル（１． ３インチ）に等しい幅Ｗとを有する。各折り曲げタブ部分３０はコアの長さＨに 沿って長さ方向に中心が配置され、コアの端部２２及び２４から長手方向に離れ た円周方向に伸びる２つの自由縁４２，４４を有する。折り曲けタブ部分３０の コア２０への選択的に弱められた連結部５２，５４は、２つの自由縁４２，４４ の間に伸びるコアの外面２６の直線的な２つの長手方向の線を有する。折り曲げ タブヒンジ６２は、２つの自由縁４２，４４の間に伸びる折り曲げタブ内面に直 線的な長手方向のスコアラインを有する。折り曲げヒンジ６２は、２つの円弧折 り曲げタブパネル３２，３４を旋回可能に接続するために２つの選択された弱化 連結部５２，５４から円周方向に等間隔に配置されている。 さらに、コア２０は、コア２０の内面に正反対の長手方向の２つのスコアライ ン７２，７４を有する。スコアライン７２，７４は、コア２２，２４の間に伸び ており、正反対の折り曲げタブ部分３０の折り曲げヒンジ６２からほぼ９０゜の 位置に配置される。 本発明の特定の実施例を図示し説明したが、本発明の範囲を逸脱せずに種々の 変更及び変形を行うことができる。請求の範囲は、本発明の範囲内にあるこのよ うなすべての変形及び変更をカバーする。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＺ，ＦＩ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，Ｌ Ｖ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 紙製品が巻き付けられ全体が円筒形の形状から平たい形状に変形可能な コアであって、 内面及び所定の厚さを有する前記コアの壁によって分離された外面と、 長手方向のコアの軸線及びコアの長さを規定する長手方向に間隔を置いた第１ と第２のコアの端部と、 所定の円周方向の位置に配置され、かつコアの長手方向の長さ未満の長さを有 する、コアを選択的に弱化させる少なくとも１つの折り曲げタブ部分であって、 前記コアを平たい形状にするときコアの表面の半径方向内側に伸びるように折り 曲げ可能であり、前記コアをほぼ円筒形形状にするとき、前記コアの内外面に適 合し、長手方向に間隔を置いた第１と第２の自由縁と、前記第１及び第２の自由 縁の中間に伸びる選択的に弱化されたコアとの第１の連結部と、第１の選択的に 弱化された連結部から円周方向に間隔を置き、第１と第２の自由縁の間に伸びて いる、選択的に弱化されたコアとの第２の連結部とを有する少なくとも１つの折 り曲げタブ部分とを有するコア。 ２． 前記第１と第２の自由縁は、コアの壁厚を通って伸びる円周方向を向い た切断部によって形成されることを特徴とする請求項１に記載のコア。 ３． 各折り曲げタブ部分は、第１と第２の選択的に弱化されたコアとの連結 部の中間に折り曲げヒンジを有し、前記折り曲げヒンジは、第１と第２の自由縁 の中間に伸びていることを特徴とする請求項１及び２に記載のコア。 ４． ほぼ正反対位置に２つの折り曲げタブを有する請求項１，２及び３に記 載のコア。 ５． ほぼ正反対位置に一対の折り曲げタブ部分と、前記コアを選択的に弱化 するためにほぼ正反対位置に配置された一対の装置とを有し、前記コアを選択的 に弱化する装置は、折り曲げタブ部分の折り曲げヒンジから８０と１００゜との 間で間隔を置いている請求項３に記載のコア。 ６． ほぼ正反対位置の折り曲げタブ部分と、コアを選択的に弱化するほぼ正 反対位置に配置され、折り曲げタブ部分の折り曲げヒンジから８０゜と１００゜ の間で間隔を置いた選択的にコアを弱化する一対の装置と、 各折り曲げタブ部分の折り曲げヒンジと円周方向に整合するコア弱化装置とを 有する請求項３に記載のコア。 ７． 前記折り曲げタブ部分の選択的に弱化された第１と第２のコアとの連結 部は、コアの外面で長手方向に伸びるスコアラインを有し、折り曲げヒンジは、 折り曲げタブ部分の内面に長手方向に伸びるスコアラインを有することを特徴と する請求項３，４，５，及び６に記載 のコア。 ８． 前記所定の円周位置に配置された折り曲げタブ部分は、全体でコアの長 さの１／４と３／４との間の長さ方向の長さを有することを特徴とする請求項１ ，２，３，４，５，６及び７に記載のコア。 ９． 前記各折り曲げタブ部分の折り曲げヒンジラインと円周方向に整合する コア弱化装置は、コアの外面にスコアラインを有することを特徴とする請求項６ ，７及び８に記載のコア。 １０． 前記少なくとも１つの折り曲げタブ部分は凹部形状の自由縁を有する 請求項１，２，３，４，５，６，７，８，及び９に記載のコア。