JPH09506319A - 膨張可能軸及びそれを紙ストリップの如き細長材料の巻取りに使用すること - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 細長材料、特に、柔軟な紙及び他の不織材料を巻取るための膨張可能軸。軸（１０）は縦方向ブレード（２３）、棒（１１）又は同類物を作動手段（１４、１５、２５）により後退位置と突出位置との間で放射方向に可動であるような態様で収容する幾つかの放射方向開口（１３）又は溝（２２、２４）を有し、それにより軸の有効径を変化させることができる。放射方向開口（１３）又は溝（２２、２４）は軸（１０）の縦方向に螺旋形成傾斜角で配置され、それらに収容される後退可能及び突出可能ブレード（２３）又は棒（１１）は軸に沿って対応螺旋形態で配置される。

Description

【発明の詳細な説明】 膨張可能軸及びそれを紙ストリップの 如き細長材料の巻取りに使用すること 技術分野 本発明は細長材料、特に、柔軟な紙及び他の不織材料、を巻取るための膨張可 能軸に関し、前記膨張可能軸は細長ブレード、棒又は同類物を後退位置と突出位 置との間で放射方向に可動であるような態様で収容する幾つかの放射状開口又は 溝を有し、それにより軸の有効径を変化させることができ、後退位置と突出位置 との間でブレード又は棒を放射方向に運動させる作動手段も軸内に含む。 発明の背景 通常は、大量消費目的のトイレットペーパーロール、キッチンロール又はクリ ーニング材料ロールは薄い管形状芯に、通常は板紙スリーブに、紙を巻くことに より生産される。普通、この板紙スリーブはペーパーロールの生産に余分の費用 を追加することになり、更には板紙は紙が消費されたとき残り、廃棄されなけれ ばならない。 紙がロールの中心から引き抜かれるようにした芯無しペーパーロールは例えば SE-B-399 694から既に知られている。この刊行物によると中心で孔の崩壊を回避 するために、任意に結合剤を加えた水により最内方の紙巻部を互いに固着するこ とが提案されている。このようにして、補強芯は最内方巻部から作られるが、最 内方巻部は互いに完全には膠着されておらず、紙ストリップの残余部と一緒に解 巻されて残余部として使用できる。紙ストリップの巻取りは膨 張可能巻取り軸上で行われ、前記膨張可能軸は、巻取り後、このようにして形成 されたペーパーロールから容易に除去することができるように後退される。 前記種類の膨張可能巻取り軸の一例がEP-A-O 408 246に示されている。 SE-B-455 367から、紙をロールの周囲から解巻することができる芯無しトイレ ットペーパーロールが知られる。巻取り軸は直径が比較的小さく、約１０−１５ ｍｍであり、多角形又は歯車に類似した断面形状を有し、紙ストリップが軸上に 巻取られて軸が取り除かれたときに形成される中心孔は放射方向外方に指向され た圧縮溝と内方にアーチ状になった部分とを交互に有する。巻取り軸は充実体で あり、このことは軸が膨張可能でないことを意味し、軸の隅又は歯はおそらくは 、良い意味での悪循環を描くように、また所謂支持ローラ機械へ巻取られる間の 騒音を回避するように、軸に沿って渦巻形状に作ることができる。軸が小径であ ることに起因して、巻取り終了後に軸はペーパーロールから実質的に問題なく除 去することができる。 発明の目的及び主な特徴 本発明の目的は任意の中心孔寸法及び直径のペーパーロールに使用できる前文 に記載の種類の膨張可能巻取り軸を提供することである。更に巻取り軸はペーパ ーロールの中心孔に一定の補強をもたらすべきであり、給湿の如き更なる補強の 必要性を減らし又は除去さえできるようにする。 これは軸の縦方向に螺旋形状傾斜状態で放射方向開口又は溝を配置し、その内 部の後退可能及び突出可能なブレー ド又は棒を軸に沿って対応螺旋形状で配置することにより達成される。 更に本発明は細長材料、特に、柔軟な紙又は他の不織材料を巻取るための巻取 り軸を使用することを含む。 図面の説明 本発明は添付図面に示される幾つかの実施例に関して以下で詳述される。 第１図は螺旋形成捻れ棒を有する巻取り軸を斜面図で示す。 第２ａ図及び第２ｂ図はそれぞれ突出及び後退位置にある膨張可能軸の第１実 施例の断面図である。 第３ａ図及び第３ｂ図は本発明の他の実施例の断面図である。 第４ａ図及び第４ｂ図は本発明の第３実施例の断面図である。 第５ａ図及び第５ｂ図は本発明の第４実施例の断面図である。 第６ａ図及び第６ｂ図は本発明の第５実施例の断面図である。 好適実施例の説明 第１図による巻取り軸１０は数本の、好ましくは少なくとも４本の螺旋形成捻 れ縦方向棒１１を有し、これらの螺螺旋形成捻れ縦方向棒は以下の図に見られる 幾つかの方法で後退及び突出可能である。 第２ａ、ｂ図に関して、軸１０は中空であり、周囲に沿って数個の中ぐり孔を 備えた外方管１２を有する。孔１３ は列をなして互いに一定距離で且つ螺旋形成傾斜角で配置される。外方管１２内 に膨張可能バルブ（bulb）１４が配置されており、その外側に硬質材料の縦方向 セグメント１５が配置されている。セグメント１５は孔１３と同じ螺旋形成傾斜 角を有し、外方管１２内で列をなして配置され且つこれらの前に配置される。外 方管１２及びセグメント１５は回転しないように互いに接続される。バルブ１４ 内に内方管１６が配置され、内方管１６に対してバルブ１４は第２ｂ図による後 退位置で後退する。 外方管１２の孔１３内にピン１７が摺動可能に挿入され、ピンはセグメント１ ５に対接する支持面１８を有する。ピン１７に対して、棒１１は螺着１９され、 孔列１３と同じ螺旋形成傾斜角で外方管１２に沿って延びる。棒１１はおそらく は、装着に関連して接合される短かい長さの部分から成ることができる。 バルブ１４は支持パイプ２１を介してバルブ１４と内方管１６との間のスペー ス２０へ送出される圧縮空気により膨張するように作られる。バルブ１４の膨張 時に、棒１１はセグメント１５及びこれらと協働する頂部１７を介して放射方向 外方に押されて、細長材料の巻取り中に維持される第２ａ図に示す突出位置を占 める。巻取り終了後、バルブ１４は圧縮空気が抜かれて第２ｂ図に示す初期位置 へ後退し、第２図では棒１１が後退位置にあり、軸１０の有効直径が減少して細 長材料ロールを軸１０から容易に取りはずすことができる。前記取りはずしは軸 １０の捻り運動を介して行われる。 第３ａ、ｂ図による実施例は上述の実施例と異なり、外方管１２には縦方向螺 旋形成捻れスロット２２がセグメント１５に対向して配置され、傾斜角はそれら と同じである。棒１１はこの場合セグメント１５に対して直接螺着１９される。 後退位置（第３ｂ図）に於て、棒１１はスロット２２内に完全に引き込まれ、軸 から材料ロールを容易に取りはずせるように軸１０の表面は平滑になる。 第４ａ、ｂ図に示す実施例に於て、棒１１はセグメント１５と一体形成されて いる。他の面に於ては、この実施例は上述の実施例と対応する方法で機能する。 第５ａ、ｂ図による実施例は第４ａ、ｂ図に示す実施例と以下の点、即ち棒１ １が外方管１２の湾曲部と対応する湾曲部を有するブレード状部品２３を備えて いるという点で異なる。 第６ａ、ｂ図による実施例に於て、軸１０は数本の溝２４を有するロッドから 成り、溝はロッドに沿って螺旋形に延びる。図示の例では、溝は実質的にＴ字形 状の断面を有する。各溝２４の底部に、膨張可能バルブ２５が配置されて圧縮空 気アグリゲート（aggregate）（図示せず）へ接続される。溝２４に対応する傾 斜角を有する棒１１が溝２４内に更に配置され且つそれぞれのバルブ２５へ取り 付けられる。バルブ２５の膨張位置（第２ａ図）に於て、棒１１は軸１０の周囲 の外側へ突出し、一方収縮位置（第２ｂ図）に於て、それらは完全に溝２４内に 収容される。各棒１１はおそらくは装着前又は装着中に接合される数個の部品か ら成ることができる。 全実施例に於て、軸１０に含まれた構成要素の捻れ形状は例えば所望の螺旋形 成捻れ形状を有する連続鋳造成形型で押出することにより得られる。外方管１２ 、セグメント１５及び棒１１にとって適当な材料は、金属よりも高精度で且つ簡 単に生産できる所謂複合材料である。 螺旋形成捻れ膨張可能軸１０は、回転する一対の支持ローラ間に巻取り軸が配 置された所謂支持ローラ機械及び巻取り軸自身が回転する中央被駆動ロール形成 機械で細長材料、特に、柔軟な紙及び他の不織材料、を巻取るのに使用できる。 両タイプのロール形成機械に於て、回転時に前記紙は軸上へ巻取られ、巻取り終 了後、このように形成されたペーパーロールから軸が除去される。巻取り中、軸 がその膨張位置にあることにより、螺旋形成捻れ棒１１又はブレード２３はペー パーロールに放射状のくぼみを有する中央孔を提供し、前記くぼみは中央孔に沿 って螺旋を形成した状態で延びる。これらのくぼみは中央孔を補強し且つ孔が崩 壊するのを防ぐ。くぼみの螺旋形態は硬直効果を更に増加させる。 中央孔を更に硬直化するために、周知の方法、例えばノズルにより紙ストリッ プの最内方巻部を湿潤させることができる。しかしながら湿潤させる必要性は、 螺旋形成捻れ棒又はブレードを介して得られる中央孔の硬直化に起因して、減少 しおそらくは完全に除去することができる。 本発明は、当然、示した実施例に制限されることはなく、特許の請求の範囲内 で変えることができる。しかして、例えば、軸の膨張を機械的な方法で、例えば カム装置を介 して実行できる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年１２月２１日 【補正内容】 請求の範囲 １．細長材料、特に、柔軟な紙又は他の不織材料の芯無し巻取り用の膨張可能 軸であって、前記軸は縦方向ブレード（２３）、棒（１１）又は同類物を後退位 置と突出位置との間で放射方向に可動であるような態様で収容する幾つかの放射 方向開口（１３）又は溝（２２、２４）を有し、それにより軸の有効径を変化さ せることができ、前記軸は後退位置と突出位置との間でブレード（２３）又は棒 （１１）を放射方向に運動させる軸内に配置された作動手段（１４、１５、２５ ）も含む膨張可能軸に於て、放射方向開口（１３）又は溝（２２、２４）は軸（ １０）の縦方向に螺旋形成傾斜角で配置され、それらに収容される後退可能及び 突出可能ブレード（２３）又は棒（１１）は軸に沿って対応螺旋形態で配置され 、前記ブレード又は棒は、突出位置にあるとき、軸の回りに形成された材料ロー ルの中心孔に沿って螺旋形態で延びる放射方向くぼみを付与するように設計され ることを特徴とする膨張可能軸。 ２．軸（１０）は前記放射方向開口（１３）又は溝（２２）を有する外方管（ １２）と、前記開口（１３）又は溝（２２）に対向し且つそれらに対応する螺旋 形成傾斜角で配置されるセグメント（１５）を有する内蔵された作動手段とを含 み、前記セグメントは開口又は溝に収容されたブレード（２３）又は棒（１１） と協働することを特徴とする請求の範囲第１項記載の膨張可能軸。 ３．ブレード（２３）又は棒（１１）はピン（１７）に接続され、前記ピン（ １７）は前記放射方向開口（１３） に収容され且つセグメント（１５）と協働することを特徴とする請求の範囲第２ 項記載の膨張可能軸。 ４．外方管（１２）は放射方向溝（２２）を有し、棒（１１）又はブレード（ ２３）は溝に収容され且つ前記セグメント（１５）に接続されることを特徴とす る請求の範囲第２項記載の膨張可能軸。 ５．棒（１１）又はブレード（２３）はセグメント（１５）と一体形成される ことを特徴とする請求の範囲第２項記載の膨張可能軸。 ６．軸（１０）は軸の縦方向に螺旋状に捻られた数本の縦方向溝（２４）を有 し、前記溝（２４）の底部に作動手段（２５）が配置されて溝に収容された棒（ １１）又はブレードと協働することを特徴とする請求の範囲第１項記載の膨張可 能軸。 ７．軸（１０）上への材料ストリップの巻取り中、軸は膨張位置にあり、この とき螺旋形成ブレード（２３）又は棒（１１）は突出位置にあり、ブレード又は 棒が後退し、軸をこのようにして形成された材料ロールから引き抜いた後に残る 螺旋形成くぼみが材料ロールの中心孔に作られるようにした、細長材料、特に、 柔軟な紙又は他の不織材料を巻取るために、請求の範囲第１項ないし第６項の何 れか一項又は数項に記載の膨張可能軸を使用すること。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＴ， ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，Ｎ Ｚ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．細長材料、特に、柔軟な紙又は他の不織材料を巻取るための膨張可能軸で あって、前記軸は縦方向ブレード（２３）、棒（１１）又は同類物を後退位置と 突出位置との間で放射方向に可動であるような態様で収容する幾つかの放射方向 開口（１３）又は溝（２２、２４）を有し、それにより軸の有効径を変化させる ことができ、前記軸は後退位置と突出位置との間でブレード（２３）又は棒（１ １）を放射方向に運動させる軸内に配置された作動手段（１４、１５、２５）も 含む膨張可能軸に於て、放射方向開口（１３）又は溝（２２、２４）は軸（１０ ）の縦方向に螺旋形成傾斜角で配置され、それらに収容される後退可能及び突出 可能ブレード（２３）又は棒（１１）は軸に沿って対応螺旋形態で配置されるこ とを特徴とする膨張可能軸。 ２．軸（１０）は前記放射方向開口（１３）又は溝（２２）を有する外方管（ １２）と、前記開口（１３）又は溝（２２）に対向し且つそれらに対応する螺旋 形成傾斜角で配置されるセグメント（１５）を有する内蔵された作動手段とを含 み、前記セグメントは開口又は溝に収容されたブレード（２３）又は棒（１１） と協働することを特徴とする請求の範囲第１項記載の膨張可能軸。 ３．ブレード（２３）又は棒（１１）はピン（１７）に接続され、前記ピン（ １７）は前記放射方向開口（１３）に収容され且つセグメント（１５）と協働す ることを特徴とする請求の範囲第２項記載の膨張可能軸。 ４．外方管（１２）は放射方向溝（２２）を有し、棒（ １１）又はブレード（２３）は溝に収容され且つ前記セグメント（１５）に接続 されることを特徴とする請求の範囲第２項記載の膨張可能軸。 ５．棒（１１）又はブレード（２３）はセグメント（１５）と一体形成される ことを特徴とする請求の範囲第２項記載の膨張可能軸。 ６．軸（１０）は軸の縦方向に螺旋状に捻られた数本の縦方向溝（２４）を有 し、前記溝（２４）の底部に作動手段（２５）が配置されて溝に収容された棒（ １１）又はブレードと協働することを特徴とする請求の範囲第１項記載の膨張可 能軸。 ７．軸（１０）上への材料ストリップの巻取り中、軸は膨張位置にあり、この とき螺旋形成ブレード（２３）又は棒（１１）は突出位置にあり、ブレード又は 棒が後退し、軸をこのようにして形成された材料ロールから引き抜いた後に残る 螺旋形成くぼみが材料ストリップの中心孔に作られるようにした、細長材料、特 に、柔軟な紙又は他の不織材料を巻取るために、請求の範囲第１項ないし第６項 の何れか−項又は数項に記載の膨張可能軸を使用すること。