JPH08503852A - ヒト誘導性一酸化窒素シンターゼのcDNAクローンおよびその作製方法 - Google Patents

ヒト誘導性一酸化窒素シンターゼのcDNAクローンおよびその作製方法

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JPH08503852A JP6513344A JP51334494A JPH08503852A JP H08503852 A JPH08503852 A JP H08503852A JP 6513344 A JP6513344 A JP 6513344A JP 51334494 A JP51334494 A JP 51334494A JP H08503852 A JPH08503852 A JP H08503852A
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アール. ビラー,ティモシー
ケイ. ニュッスラー,アンドレアス
エイ. ゲラー,デイヴィッド
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ユニバーシティ オブ ピッツバーグ オブ ザ コモンウェルス システム オブハイヤー エデュケーション
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Abstract

(57)【要約】 ヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼのcDNAクローンを開示する。ヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼをコードするcDNAクローンの作製方法およびヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼタンパク質の発現方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒト誘導性一酸化窒素シンターゼのcDNAクローン およびその作製方法発明の背景 ここに記載する発明は、米国立保健研究所、一般医学からの公衆衛生局許可番 号GM44100およびGM37753によって一部支援された研究の過程で行われたものであ る。 下記の微生物は、米国15260ペンシルバニア州ピッツバーグに在る高等教育連 盟のピッツバーグ大学(the University of Pittsburgh of the Commonwealth S ystem of Higher Education)を代表してDavid A. Gellerが1992年11月1 8日に米国202852-1776メリーランド州ロックビル、パークローンドライブ12301 に在るアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC)に寄託した ものであって、ATCCの永久コレクションから入手可能である。 ATCC 75358 pBluescript中のヒト肝細胞誘導性一酸化窒 素シンターゼcDNA(pHINOS) ATCC 69126 大腸菌SOLR株に形質転換された pBluescript中のヒト肝細胞誘導性一酸化窒 素シンターゼcDNA (プラスミドHINOS cDNA) アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションは上記の寄託微生物のそれぞ れに対して生存試験を実施し、1992年11月 20日に各微生物が生存可能で、増殖能を有するという結論を出した。 これらの寄託物はそれらを公開する譲受人、高等教育連盟のピッツバーグ大学 、に特許が授与された際に一般の人々に利用可能となる。しかしながら、これら の寄託物の利用可能性は、政府の決定によって許可された特許権の適用制約のも とで本発明を実施するためのライセンスを構成するものでないことを理解すべき である。発明の分野 本発明は、ヒト誘導性一酸化窒素シンターゼタンパク質を発現することができ るヒト組織の誘導性一酸化窒素シンターゼcDNAクローン、およびヒト誘導性 一酸化窒素シンターゼのアミノ酸配列をコードするcDNAをクローニングする のに適した方法に関するものである。より詳細には、本発明は、ヒト肝細胞の誘 導性一酸化窒素シンターゼcDNAクローン、およびヒト肝細胞の誘導性一酸化 窒素シンターゼ酵素の供給源を提供するためのヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シン ターゼcDNAのクローニングおよび発現方法に関するものである。 本発明は、ヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼをコードするアミノ酸配 列を有するcDNAをクローニングする方法を提供する。図1A−Gおよび配列 表の配列番号1は、ヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼcDNAのセンス 鎖の4145ヌクレオチド塩基を示すもので、ヌクレオチド配列のコード部分に ついての塩基コードを3塩基連鎖(コドン)として記載してある。 また、図1A−Gおよび配列番号1は、ヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンター ゼ酵素のアミノ酸1から1153をコードするヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シン ターゼのcDNAクローンのアミノ酸配列を示している。従来技術の簡単な説明 一酸化窒素(NO)がアミノ酸のL−アルギニンから誘導される生物学的媒介 物質であることは当技術分野で知られている。酵素の1ファミリーのうちの1つ である一酸化窒素シンターゼ(nitric oxide synthase:NOS)はL−アルギ ニンに作用して、グアニジノ窒素の1つをNOに酸化する。一方で、L−アルギ ニン分子の残部からはシトルリンが形成される。一酸化窒素は非常に短命の遊離 基であって、一酸化窒素形成の安定した不活性最終産物として測定される亜硝酸 (NO2-)および硝酸(NO3-)に速やかに酸化される。 一酸化窒素シンターゼ酵素のイソフォームが数多く存在すること、そしてそれ らは一般に2つのカテゴリー、すなわち1)構成酵素および2)誘導(性)酵素 、に大別されることが当技術分野でよく知られている。これらのクラスのNOS 酵素類はその大きさ、アミノ酸配列、活性および調節の点でかなり異なっている 。例えば、ニューロンや血管内皮細胞のような細胞は構成NOSイソタイプを含 むが、マクロファージや血管平滑筋細胞は誘導性NOSを発現する。 一般的によく知られていることだが、構成NOSによって生成された少量のN Oはメッセンジャー分子として作用して可溶性の グアニル酸シクラーゼを活性化し、その結果細胞内のサイクリックグアノシン3 ’,5’-一リン酸(cGMP)を増加させ、そして第2メッセンジャーとして のcGMPに依存している生物学的反応を誘導するらしい。例えば、この作用機 構を介して、内皮由来のNOは血管平滑筋の弛緩を引き起こし、内皮由来の弛緩 因子(EDRF)として同定されている。Nature, Vol.327, pp.524-526(1987 )およびProc.Natl.Acad.Sci.USA,Vol.84,pp.9265-9269(1987)を参照 のこと。もう1つの例として、ニューロンの一酸化窒素を挙げることができ、こ れは中枢神経系および自律神経系において重要な機能を有するグアニル酸シクラ ーゼを活性化することにより神経伝達物質として働く。Proc.Natl.Acad.Sci .USA,Vol.86,pp.9030-9033(1989)およびScience,Vol.257,p.401(19 92)を参照のこと。 誘導性一酸化窒素シンターゼによって生産された比較的多量の一酸化窒素が抗 微生物作用および抗腫瘍作用を有することは当技術分野で公知である。J.Clin .Invest.,Vol.81,pp.1129-1136(1989)およびScience,Vol.235,pp.47 3-476(1987)を参照のこと。また、血管平滑筋細胞を炎症性サイトカインでN OS酵素を発現するように剌激するとき、生産された過剰量の一酸化窒素が敗血 症に見られる血管虚脱に寄与することも当技術分野で知られている。FEBS Lett. ,Vol.265,pp.133-136(1990)を参照のこと。 従って、一酸化窒素は細胞内および細胞外の両方の生理学的調節機能をもって いることが理解されるであろう。しかし、一酸化窒素の過剰生産は有害である。 例えば、血管内の誘導性一酸化窒 素の合成をバクテリアのリポ多糖(LPS)のような菌体内毒素および敗血症に おいて上昇するサイトカインで剌激すると、敗血症性ショックの際に通常見られ る血管の大拡張および持続性の低血圧が生じる。Proc.Natl.Acad.Sci.USA, Vol.87,pp.3629-32(1990)を参照のこと。免疫複合体によって剌激された肺 での一酸化窒素の過剰生産は肺に直接損傷を与える。J.Immunol.,Vol.148,p .3086(1992)を参照のこと。膵島における一酸化窒素シンターゼの誘導はイン スリンの分泌を減少させ、若年型糖尿病の発症に関与する。J.Biol.Chem.,Vo l.266,p.21351(1991)を参照のこと。 ヒトにおいて構成型のNOSではなく誘導型のNOSを集合的に阻害するため の医学的共同体(メディカルコミュニティー)の大きな必要性が存在することが 理解されるであろう。なんとなれば、これは血管運動の調子の生理学的調節また は中枢神経系における神経伝達を妨げることなく、例えば敗血症に見られる低血 圧性ショックを防止する手段を可能にすると思われるからである。 我々は、最近、インターロイキン−1、腫瘍壊死因子−α、インターフェロン −γおよびバクテリアのリポ多糖(菌体内毒素)で刺激した後の単離ヒト肝細胞 において一酸化窒素の生合成が誘導されることを実証した。FASEB JOURNAL,Vol .6,No.5,p.A1834(1992年4月)およびJ.Exp.Med.,Vol.176,p.261( 1992)を参照のこと。これまで、ヒト細胞型はどれも、サイトカインで処理した ときに窒素酸化物の生産増加を示すことは知られていなかった。Res.Immunol. ,Vol.142,p.557(1991)を参照 のこと。当技術分野では一般的に知られていることだが、齧歯類マクロファージ 中に存在するものに代表される一酸化窒素シンターゼをヒトマクロファージおよ び関連細胞において誘導する試みはことごとく失敗している。Res.Immunol.,V ol.142,p.562,589-90(1991)を参照のこと。 この背景技術の資料にもかかわらず、ヒト組織の誘導性一酸化窒素シンターゼ のcDNAクローンおよびその分子クローニング法の極めて現実的かつ実質的な 必要性が依然として存在している。図面の簡単な説明 図1A−Gは、ヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼのcDNAクローン のcDNAセンス配列(各水平列の上のライン)およびアミノ酸1−1153の アミノ酸配列(各水平列の下のライン)、配列番号1を示す。 図2は、ヒト肝細胞(HC)一酸化窒素シンターゼmRNAと交差ハイブリダ イズするマウスマクロファージNOScDNAのノーザンブロットを示す。 図3は、マウスマクロファージcDNAを用いて3つの別個のヒト肝サンプル から単離された誘導一酸化窒素シンターゼmRNAのノーザンブロットを示す。 図4は、ヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼのcDNAクローンを単離 するためのcDNAライブラリーを構築するために2つの別個のヒト肝サンプル から精製されたポリAmRNAのノーザンブロットを示す。 図5は、サイトカインおよびLPS剌激後のヒト一酸化窒素シ ンターゼmRNAの誘導の時間経過を表す、ヒト肝細胞から単離されたcDNA によるノーザンブロットを示す。発明の概要 本発明は上述した必要性を満たしている。本発明は、ヒト組織の誘導性一酸化 窒素シンターゼのcDNAクローンおよびその作製方法を提供する。 より詳細には、本発明は、ヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼのcDN Aクローンおよびその作製方法を提供する。この方法は、ヒト肝細胞において一 酸化窒素シンターゼを誘導し、ヒト肝細胞一酸化窒素シンターゼのメッセンジャ ーRNAを同定し、ヒト肝細胞一酸化窒素シンターゼのメッセンジャーRNAを 単離し、ヒト肝細胞一酸化窒素シンターゼのメッセンジャーRNAを集め、ヒト 肝細胞一酸化窒素シンターゼのメッセンジャーRNAからヒト肝細胞ポリAメッ センジャーRNAを分離し、ヒト肝細胞一酸化窒素シンターゼのcDNAライブ ラリーを構築し、このcDNAライブラリーをヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シン ターゼcDNAクローンについてスクリーニングし、そしてヒト肝細胞誘導性一 酸化窒素シンターゼcDNAクローンを、ヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シンター ゼをコードする実質的に全長のcDNAクローンを得るためのプラスミドベクタ ーに変換することを含むものである。この方法は、さらに、このcDNAの塩基 配列を解析し、ヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シンターゼcDNAタンパク質を発 現系において発現させ、そしてヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シンターゼcDNA タンパク質を精製することを含むものであ る。 本発明の目的は、ヒト組織中の誘導性一酸化窒素シンターゼの分子クローニン グおよび特性付けを提供することである。 本発明の目的は、ヒト肝細胞中の誘導性一酸化窒素シンターゼの分子クローニ ングおよび特性付けを提供することである。 本発明の目的は、ヒト組織の誘導性一酸化窒素シンターゼのcDNAクローン を単離することである。 本発明の目的は、ヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼのcDNAクロー ンを単離することである。 本発明の目的は、ヒト組織の誘導性一酸化窒素シンターゼ酵素の発現および精 製方法を提供することである。 本発明の目的は、ヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼ酵素の発現および 精製方法を提供することである。 本発明の目的は、ヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼ酵素の遺伝子発現 の調節を提供することである。 本発明の目的は、他のヒトタンパク質を実質的に含まないヒト誘導性一酸化窒 素シンターゼを含むタンパク質を提供することである。 本発明のこれらおよび他の目的は、以下の詳細な説明、図面、配列表および添 付の特許請求の範囲から、より十分に理解されるだろう。発明の詳細な説明 本明細書中で用いる「患者」という用語は、ヒトを含むがヒトに限らない動物 界のメンバーを含むものとする。 一酸化窒素はアミノ酸のL−アルギニンから誘導される生物学的媒介物質であ る。一酸化窒素シンターゼ(NOS)はL−アルギニンに作用してグアニジノ窒 素の1つを一酸化窒素に酸化する。一方で、L−アルギニン分子の残部からはシ トルリンが形成される。一酸化窒素は細胞内および細胞外の両方の正常な生理学 的調節機能を有することが当技術分野で認められているが、一酸化窒素の過度の 生産は有害となる。ヒト組織の誘導性一酸化窒素シンターゼの容易に利用できる 供給源が他にないことも当業者には理解されよう。本発明はヒト組織の誘導性一 酸化窒素シンターゼのcDNAクローンおよびその作製方法を提供するものであ る。従って、本発明のヒト組織一酸化窒素シンターゼcDNAのクローニングお よび発現は、一酸化窒素シンターゼの選択的阻害剤を開発するための該酵素の供 給源を提供する。 本発明のヒト組織一酸化窒素シンターゼcDNAのクローニングおよび発現は 、治療目的に適う十分に高濃度の該酵素の供給源を提供する。 本発明の一態様において、ヒト組織の誘導性一酸化窒素シンターゼをコードす るcDNAクローンの作製方法を提供する。この方法は、ヒト組織の一酸化窒素 シンターゼをin vitroで誘導し、ヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼのmRN AとハイブリダイズすることができるcDNAプローブを用いてヒト組織一酸化 窒素シンターゼmRNAを同定し、ヒト組織一酸化窒素シンターゼmRNAを単 離し、ヒト組織一酸化窒素シンターゼmRNAを集め、ヒト組織一酸化窒素シン ターゼmRNAからヒト組織ポリAmRNAを分離し、ヒト組織ポリAmRNA から逆転写酵素を用 いてcDNA鎖を合成しかつcDNA鎖をファージベクターに挿入することによ りヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼのcDNAライブラリーを構築し、ヒト 組織誘導性一酸化窒素シンターゼのクローンについて該cDNAライブラリーを スクリーニングするにあたって、該cDNAを含むファージベクターをバクテリ アとインキュベートしてヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼのcDNAクロー ンを含む少なくとも1つの陽性プラークを形成させ、ヘルパーファージを用いて 該ファージベクターからcDNAクローンを救済し、そして救済したcDNAク ローンをヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼをコードする実質的に全長のcD NAクローンを得るためのプラスミドベクターに変換することを含むものである 。 本発明のもう1つの態様において、上記の方法は、さらに、プラスミドベクタ ーからヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼのcDNA挿入物を切りだすことを 包含する。この方法は、また、ジデオキシヌクレオチドDNA塩基配列決定法を 用いてcDNA挿入物を確認することも包含する。さらに、この方法はサザンブ ロットハイブリダイゼーションを用いてcDNA挿入物を確認することも包含す る。 本発明の他の態様において、上記の方法は、例えばバクテリア発現系または哺 乳動物発現系のような発現系でヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼcDNAタ ンパク質を発現させることを包含する。 ここに記載した方法によって得られたクローン化ヒト誘導性一酸化窒素シンタ ーゼcDNAを組換え法により発現させるにあた って、当業者であれば、適当なプロモーターおよび他の適当な転写調節要素を含 む発現ベクターへの分子クローニングを行い、原核または真核宿主細胞に移入し て組換え型誘導性一酸化窒素シンターゼを産生させることができることを理解す るであろう。こうした操作技法はManiatisらの下記文献に詳しく記載されており 、当技術分野で公知である。 発現ベクターは、本明細書においては、クローン化されたコピー数の遺伝子の 転写ならびに適当な宿主内でのそれらmRNAの翻訳のために必要なDNA配列 として定義される。かかるベクターはバクテリア、青緑色の藻、植物細胞、昆虫 細胞、動物細胞のようなさまざまな宿主において真核生物の遺伝子を発現させる ために使用することができる。 特別に設計されたベクターは、バクテリア−酵母またはバクテリア−動物細胞 といった宿主間のDNAの往復移動を可能にする。適切に構築された発現ベクタ ーは、宿主細胞内で自律複製するための複製起点、選択マーカー、限られた数の 有用な制限酵素部位、高コピー数の潜在能力、そして活性プロモーターを含むべ きである。プロモーターは、RNAポリメラーゼにDNAとの結合およびRNA 合成の開始を命じるDNA配列として定義される。強力なプロモーターはmRN Aが高頻度で合成開始されるようにするものである。発現ベクターはクローニン グベクター、修飾したクローニングベクター、特別に設計したプラスミドまたは ウイルスを含むが、これらに限らない。哺乳動物細胞において組換え型の誘導性 一酸化窒素シンターゼを発現させるために種々の哺乳動物発現ベクターを使用す ることができる。 組換え型の誘導性一酸化窒素シンターゼの発現に適している市販のバクテリア 発現ベクターとして、pKC30(ATCC 37286)、pPLa2311(ATCC 316 94)、pBR322(ATCC 31344および37017)、ptac12(ATCC 37138) 、λgt11(ATCC 37194)、pAS1(ATCC 39262)、pLC24、pSB2 26、SV40およびpKK223−3を挙げることができるが、これらに限ら ない。 組換え型の誘導性一酸化窒素シンターゼの発現に適している市販の哺乳動物発 現ベクターとして、pBC12B1(ATCC 67617)、pMC1neo(Stratage ne)、pXTI(Stratagene)、pSG5(Stratagene)、EBO−pSV2− neo(ATCC 37593)、pBPV−1(8−2)(ATCC 37110)、pdBPV− MMTneo(342−12)(ATCC 37224)、pRSVgpt(ATCC 37199) 、pRSVneo(ATCC 37198)、pSV2−dhfr(ATCC 37146)、pUC Tag(ATCC 37460)、およびλZD35(ATCC 37565)を挙げることができる が、これらに限らない。 また、誘導性一酸化窒素シンターゼをコードするDNAは組換え宿主細胞にお いて発現させるための発現ベクターにクローニングすることもできる。組換え宿 主細胞は原核細胞でも真核細胞でもよく、バクテリア、酵母、哺乳動物細胞(ヒ ト、ウシ、ブタ、サル、齧歯類由来のセルラインを含むが、これらに限らない) 、および昆虫細胞(ショウジョウバエ由来のセルラインを含むが、これらに限ら ない)が含まれるが、これらに限らない。市販されている適当な哺乳動物種由来 のセルラインとしては、CV−1 (ATCC CCL70)、COS−1(ATCC CRL1650)、COS−7(ATCC CRL1651)、 CHO−K1(ATCC CCL61)、3T3(ATCC CCL92)、NIH/3T3(ATCC C RL1658)、HeLa(ATCC CCL2)、C1271(ATCC CRL1616)、BS−C− 1(ATCC CCL26)、およびMRC−5(ATCC CCL171)を挙げることができるが 、これらに限らない。組換えタンパク質の発現に最も多く用いられているバクテ リア細胞は大腸菌である。利用可能な各種の大腸菌株があり、当技術分野で公知 である。 発現ベクターは、形質転換、トランスフェクション、プロトプラスト融合、エ レクトロポレーションを含むがこれらに限らない多数の技法のいずれか1つによ り宿主細胞内に導入することができる。 本発明の好ましい態様において、上記の方法はバキュロウイルス発現系におい てヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼタンパク質を発現させることを包含する 。 本発明の別の態様は、ヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼタンパク質の精製 を包含する上記の方法を提供する。 本発明の好ましい態様において、上記の方法は、ヒト組織の誘導性一酸化窒素 シンターゼとしてヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼを用いることを包含 する。この方法は、さらに、ヒ卜組織の誘導性一酸化窒素シンターゼタンパク質 としてヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼタンパク質を用いることを包含 する。 本発明の他の態様では、(1)少なくとも1種のサイトカイン、例えば腫瘍壊 死因子(TNF)、インターロイキン−1(IL− 1)およびインターフェロン−γ(IFN−γ)よりなる群から選ばれるサイト カイン、(2)少なくとも1種の菌体内毒素、例えばバクテリアのリポ多糖(L PS)、および(3)これらの組合せ、のうちの少なくとも1つを用いてin vitr oでヒト組織を剌激することによりヒト組織一酸化窒素シンターゼをin vitroで 誘導することを含む上記の方法を提供する。 本発明のさらに好ましい態様は、ヒト組織のポリAmRNAから逆転写酵素を 用いてcDNA鎖を合成し、少なくとも約1000塩基対の長さを有するcDN A鎖をファージベクターに挿入することにより、ヒト組織誘導性一酸化窒素シン ターゼのcDNAライブラリーを構築することを含む上記の方法を提供する。さ らに別の好ましい態様では、ファージベクターとしてλZap IIを用いること を含む上記の方法を提供する。 本発明の別の態様において、上記の方法は、ファージ溶菌を行うためにファー ジベクターをバクテリアとともに約34〜40℃の温度で約6〜24時間インキ ュベートすることを含むcDNAライブラリーのスクリーニングを包含する。こ の方法は、さらに、例えばExAssistヘルパーフアージ(Stratagene,La Jolla, CA)のようなヘルパーファージを用いることによりファージベクターからcDN Aクローンを救済することを包含する。 本発明の好ましい態様では、救済したcDNAクローンを、ヒト組織誘導性一 酸化窒素シンターゼをコードする実質的に全長のcDNAクローンを得るための プラスミドベクターに変換することを含む上記の方法を提供し、その際プラスミ ドベクターにはpBluescript(Stratagene,La Jolla,CA)が含まれる。 本発明の別の好ましい態様において、上記の方法は、ヒト組織の誘導性一酸化 窒素シンターゼとしてヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼを用いることを 包含する。 本発明の他の態様は、適当な宿主においてヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シン ターゼをコードするDNA配列を発現することができる複製可能なDNA発現ベ クターを用意し、該宿主を形質転換して組換え宿主を得、そしてDNA配列の発 現を可能にする条件下に組換え宿主を維持してヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シ ンターゼを得ることを含む、ヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シンターゼタンパク質 の生産方法を提供する。 本発明の別の態様は、ヒト組織の誘導性一酸化窒素シンターゼのcDNAクロ ーンを提供する。本発明の好ましい態様は、ヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シン ターゼのcDNAクローンを提供する。本発明のヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シ ンターゼのcDNAクローンは、図1A−Gに示されるアミノ酸配列(配列番号 1および2)をコードするcDNA(配列番号1)を有する。図1A−Gは、本 発明のヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シンターゼのcDNAクローンのcDNAセ ンス配列(各水平列の上のライン)およびアミノ酸1−1153の推定アミノ酸 配列(各水平列の下のライン)を示す。図1A−Gは、本発明のヒト肝細胞誘導 性一酸化窒素シンターゼのcDNA配列が4145ヌクレオチド塩基の長さで、 塩基番号207で始まる開始コドンおよび塩基番号3668で終わる停止コドン を含むことを示している。このcDNAの二本鎖配列は、当技術分野でよく知ら れているサンガー(Sanger)のジデオキシヌクレオチド塩基配列決定法を用いて Genesis 2000シークエンシングシステム(USB,Cleveland,Ohio)で決定した。 Proc.Natl.Acad.Sci.USA,Vol.74,p.5463(1977)を参照のこと。 本発明の別の態様は、ヒト組織の誘導性一酸化窒素シンターゼのcDNAクロ ーンから発現させたヒト組織の誘導性一酸化窒素シンターゼ組換えタンパク質を 提供する。好ましい態様では、ヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼのcD NAクローンから発現させたヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼ組換えタ ンパク質を提供する。 本発明の別の態様は、他のヒトタンパク質を実質的に含まないヒト誘導性一酸 化窒素シンターゼを含むタンパク質を提供する。 本発明の別の態様は、本質的にヒト誘導性一酸化窒素シンターゼをコードする DNA配列からなるオープン・リーディング・フレームの上流にあってそれに隣 接している開始コドンを本質的に含むヒト誘導性一酸化窒素シンターゼをコード する単離されたDNA配列を提供する。 本発明の更なる態様は、本質的にヒト誘導性一酸化窒素シンターゼタンパク質 をコードするDNA配列からなるオープン・リーディング・フレームの上流にあ ってそれに隣接している開始コドンを本質的に含むヒト誘導性一酸化窒素シンタ ーゼをコードする単離されたDNA配列を提供する。ヒト誘導性一酸化窒素シン ターゼタンパク質は開始コドンで始まり、停止コドンで終わる。 本発明のさらに別の態様では、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクショ ンに寄託されて受託番号ATCC 75358を有する組換えプラスミドpHINOSを含 む組換えプラスミドを提供する。 本発明の更なる態様は組換えプラスミドpHINOSにより形質転換されたバク テリアを提供する。 本発明の別の態様では、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションに寄 託されて受託番号ATCC 69126を有する、大腸菌SOLRに形質転換されたHIN OScDNAプラスミドを含む微生物を提供する。実施例1 ヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼの誘導 mRNAは、例えば腫瘍壊死因子(TNF)、インターロイキン−1(IL− 1)またはインターフェロン−γ(IFN−γ)のようなサイトカインシグナル で剌激した後に弱く誘導される。サイトカインシグナルはmRNAレベルおよび 一酸化窒素シンターゼ活性をさらにアップレギュレートするように共働的に作用 する。最大誘導がTNF、IL−1、IFN−γおよびバクテリアのリポ多糖( LPS)の組合せにより達成された。FASEB Journal,Vol.6(前掲)およびJ. Exp.Med.,Vol.176(前掲)を参照のこと。実施例2 ヒト肝細胞一酸化窒素シンターゼのmRNAの同定および単離 ヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼのmRNAを同定および単離するに あたって、ヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼmRNAとハイブリダイズ 可能なcDNAプローブを使用した。その後、サイトカインおよびLPS〔以後 、サイトカイン混 合物(CM)という〕で剌激した後の最大mRNAレベルの時点を決定した。 培養したヒト肝細胞のCM剌激の約2〜48時間後に、ChomczynskiおよびSac chi,Anal.Biochem.,Vol.162,pp.156-159(1987)に記載されるRNAzol B変 法を用いて全RNAを抽出した。NotI制限酵素により得られた切除断片に相 当するマウスマクロファージcDNAプローブ〔Proc.Natl.Acad.Sci.USA, Vol.89,pp.6711-6715(1992),GenBank受託番号M92649〕および交差種ハイ ブリダイゼーションを用いて、全RNAの20マイクログラム(μg)アリコー トに対してノーザンブロット分析を行った。ヒト肝細胞の一酸化窒素シンターゼ mRNAは約4.5kb(キロベース)に単一のバンドとして同定され、最大m RNAレベルは刺激の約8時間後に見られた。 図2はヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼの4.5kbメッセージの存 在を示す。単離したばかりのヒト肝細胞(HC)を細胞培養下に置き、そしてヒ ト組換え腫瘍壊死因子(500単位/ml)、ヒト組換えインターロイキン−1 (5単位/ml)、ヒト組換えインターフェロン−γ(100単位/ml)およ びリポ多糖(10μg/ml)の組合せに暴露した。図2は、示した時点(2時 間、4時間、6時間および8時間)で全RNAを単離し、サンプルにつき20μ gをノーザンブロット分析にかけたことを示す。マウスマクロファージの誘導性 一酸化窒素シンターゼに対するcDNAの2.7kb断片を用いて、ヒト肝細胞 の誘導性一酸化窒素シンターゼのmRNAとハイブリダイズさせた。図2は、4 .5kbメッセージが剌激の約8時間後に最大に達した ことを示す。また、図2は、対照(非剌激)肝細胞においてmRNAのシグナル が全く検出されなかったことを示す。図3は、異なる3人の患者〔患者1、2お よび3〕から単離した肝細胞についての、CM剌激の約8時間後のヒト肝細胞誘 導性一酸化窒素シンターゼの4.5kbmRNAの発現を示す。図3は、対照( 非剌激)肝細胞においてmRNAのシグナルが全く検出されなかったことを示す 。 刺激後8時間の時点が最大mRNAレベルをもたらしたので、in vitroでCM 剌激の約8時間後に2つのヒト肝臓からRNAのサンプルを単離し、cDNAラ イブラリーを構築するのに十分な量を確保するためにプールした。cDNAの合 成には、全RNAではなく、ポリAmRNAが約10〜20マイクログラム必要 となる。精製されたポリAmRNAを得るために、オリゴ−dTセルロースカラ ムにかけて全RNAからポリAmRNAを分離した。mRNAの純度は反復ノー ザンブロット分析により評価したが、この分析は、2つのヒト肝臓のそれぞれか ら得られた0.5マイクログラムのポリAmRNAを、マウスマクロファージの 誘導性一酸化窒素シンターゼからの2.7kbのcDNAを用いるノーザンブロ ット分析にかけることを包含する。図4は異なる2人の患者からの一酸化窒素シ ンターゼmRNAの強いバンドを示しており、ポリAmRNAが分解した形跡は ない。 図4は、マウスマクロファージの誘導性一酸化窒素シンターゼのcDNAがヒ ト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼのポリAmRNAと交差ハイブリダイズ し、ヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シンターゼのmRNAを効果的に同定できる ことを示している。 これらのポリAmRNAサンプルを用いて、ヒト肝細胞の誘導性一酸化窒素シン ターゼのcDNAクローンを単離するためにcDNAライブラリーを構築した。実施例3 ヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シンターゼのcDNAライブラリーの構築 CM剌激によって肝細胞の一酸化窒素シンターゼmRNAを富化させた約20 マイクログラムのポリAmRNAを用いて、Stratagene(La Jolla,CA)により cDNAライブラリーを構築した。ランダムおよびオリゴ−dTプライマーとと もに逆転写酵素を用いて、ヒト肝細胞のポリAmRNAから第一鎖cDNAを合 成した。最小約1000ヌクレオチドの塩基対長のサイズ排除後、cDNAをλ ZapIIファージベクター(Stratagene,La Jolla,CA)に挿入した。実施例4 ヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シンターゼcDNAクローンについてのcDNAラ イブラリーのスクリーニング cDNAライブラリーをスクリーニングするにあたって、1×106ファージ をバクテリア(大腸菌Sure株)とともに約34〜40℃で約15〜30分間イン キュベートした。この混合物を溶融アガロースに加え、20×20cm寒天プレ ートに約2×105プラーク/プレートの密度で注入した(Maniatisら,Molecul ar Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,NY,1982)。プレ一卜を約34〜40℃で一 夜インキュベートし、ファージによる溶菌を行わせた。次いでプラークをナイロ ンフィルターに移し、32Pで標識したマウスマクロファージ一酸化窒素シンター ゼcDNAプローブとのフィルターハイブリダイゼーションにより陽性クローン を同定した。オートラジオグラフ整合化による位置確認後に寒天プレートから陽 性クローンを取り出した。個々のクローンが単離されるまで、この手順を約3回 繰り返した。陽性クローンはヘルパーファージExAssist(Stratagene,La Jolla ,CA)を用いてλZap IIファージベクターから救済し、その後プラスミドベ クターpBluescript(Stratagene,La Jolla,CA)に変換した。ヒト肝細胞の誘 導性一酸化窒素シンターゼのcDNA挿人物をBluescriptプラスミドのクローニ ング部位からEcoRI酵素を用いる制限分析により切り出し、ゲル電気泳動で サイズ分画化した。cDNA挿入物の同一性はDNAシークエンシングおよびマ ウスマクロファージcDNAクローンを用いるサザンブロットハイブリダイゼー ションにより確認した。さらに、プローブとして本発明のヒト一酸化窒素シンタ ーゼcDNAクローンを用いて、培養下のサイトカイン剌激ヒト肝細胞に対して 反復ノーザンブロット分析を実施した。図5はヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シン ターゼのmRNA発現の時間経過を示す。このRNAは図2および3に示した患 者とは異なる患者に由来するものである。図5に示した患者の細胞も図2に関し て記載したものと同じ作用物質に暴露した。図5はヒト一酸化窒素シンターゼc DNAがマクロファージプローブと同じmRNAシグナルを同定することを示し てお り、かくして、その同一性をさらに確認できた。本発明のヒト誘導性一酸化窒素 シンターゼをコードする単離cDNAクローンがmRNAとハイブリダイズさせ るために使われ、その結果、ヒ卜肝細胞誘導性一酸化窒素シンターゼのmRNA を同定する本発明のcDNAクローンの能力を確認できた点に注目することが重 要である。実施例5 cDNAの塩基配列決定 プラスミドベクターpBluescriptは万能プライマー領域を含んでおり、これら の領域が二本鎖DNAの塩基配列決定を容易にするために使用された。Sanger( 前掲)のジデオキシヌクレオチド技法を用いてGenesis 2000 シークエンシング システム(USB,Cleveland,Ohio)で陽性クローンの塩基配列を決定した。塩基 配列の分析は、ピッツバーグ・スーパーコンピューティング・センター(Billia r TR.,Pittsburgh Supercomputing Center,Pittsburgh,PA)から入手できるG enbank DNAシークエンシングソフトウェアプログラムを使って行った。実施例6 ヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シンターゼの発現 全長cDNAの同一性の証明は、組換えヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シンター ゼタンパク質を発現させることにより行った。ヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シン ターゼのクローンを、CMVプロモーターを利用するpCIS発現ベクター(Ge nentech,CA)に 連結した。次に、この発現ベクターをヒト胚腎293細胞(ATCC,Maryland)に トランスフェクトした。一酸化窒素シンターゼ活性は[3H]アルギニンの[3H] シトルリンへの変換を測定することにより評価した。当業者には十分認識されて いることだが、この発現系はクローン化されたラット脳の構成型一酸化窒素シン ターゼの発現に使用して成功し、また、非剌激293腎細胞ではごくわずかな一 酸化窒素シンターゼ活性しか存在しなかった〔Bredtら,Nature,Vol.351,p. 714(1991)〕。本発明のヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シンターゼクローンの同 一性を上記のように証明した後で、大規模酵素生産を可能にするバキュロウイル ス発現系(Invitrogen,San Diego,CA)でcDNAを発現させた。Texas Agric ulture Experiment Station Bulletin,No.1555(1988)を参照のこと。より詳 細には、ヒト肝細胞一酸化窒素シンターゼcDNAをバキュロウイルス運搬ベク ターに挿入し、Sf9昆虫細胞(ATCC,Maryland)に野生型ウイルスDNAとと もに同時トランスフェクトした。タンパク質の過剰発現を可能にする組換えウイ ルスプラークを単離した。実施例7 ヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シンターゼタンパク質の精製 得られたヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シンターゼタンパク質は2段階法を用い て精製した。最初に、タンパク質をDEAEセルロースのアニオン交換カラムに かけた。これに続いて、2',5'-ADPセファロースによるアフィニティークロマト グラフィーにかけた。Evansら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,Vol.89,pp. 5361-5365(1992)を参照のこと。純度はSDS−ポリアクリルアミドゲル電気 泳動で調べた。各段階の後に、L−アルギニンからNO2-およびNO3-を生成す る酵素の能力を測定することにより活性を定量化した。NO2-およびNO3-はGr eiss反応に基づく自動比色定量反応を用いて測定した〔Greenら,Anal.Biochem .,Vol.126,p.131(1982)〕。 以上、本発明の特定の実施態様を例示として記載してきたが、当業者であれば 、本発明の細部の多くの変更が特許請求の範囲に規定した本発明から逸脱するこ となく行われ得ることが明らかだろう。 配列表 配列番号:1 配列の長さ:4145 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA ヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シンターゼcDNAクローン ハイポセティカル:No アンチセンス:No 起源 組織の種類:誘導されたヒト肝細胞RNA 直接の起源 ライブラリー名:λ Zap II cDNA クローン名:pHINOS ゲノム内での位置 染色体/セグメント名:不明 染色体上の位置:不明 単位:不明 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:207..3668 特徴を決定した方法:実験による 配列 配列番号:2 配列の長さ:1153 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C12N 9/06 B 9359−4B C12Q 1/68 A 9453−4B (72)発明者 ニュッスラー,アンドレアス ケイ. ドイツ連邦共和国 89231 ノイ―ウルム ハートヴェーク 4番地 (72)発明者 ゲラー,デイヴィッド エイ. アメリカ合衆国 15235 ペンシルバニア 州 ピッツバーグ,ハリウッド ドライブ 2329番地 (72)発明者 シモンズ,リチャード エル. アメリカ合衆国 15208 ペンシルバニア 州 ピッツバーグ,サウス マートランド アヴェニュー 123番地

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ヒト組織の誘導性一酸化窒素シンターゼをコードするcDNAクローンの作 製方法であって、 ヒト組織一酸化窒素シンターゼをin vitroで誘導し、 ヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼmRNAとハイブリダイズ可能なcDN Aプローブを用いてヒト組織一酸化窒素シンターゼmRNAを同定し、 ヒト組織一酸化窒素シンターゼmRNAを単離し、 ヒト組織一酸化窒素シンターゼmRNAを集め、 ヒト組織一酸化窒素シンターゼmRNAからヒト組織ポリAmRNAを分離し 、 逆転写酵素を用いてヒト組織ポリAmRNAからcDNAを合成しかつ該cD NA鎖をファージベクターに挿入することによりヒト組織誘導性一酸化窒素シン ターゼcDNAライブラリーを構築し、 ヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼクローンについて該cDNAライブラリ ーをスクリーニングするために、該cDNAを含むファージベクターをバクテリ アとともにインキュベートしてヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼのcDNA クローンを含む少なくとも1つの陽性プラークを形成させ、 ヘルパーファージを用いて該ファージベクターからcDNAクローンを救済し 、そして cDNAクローンをプラスミドベクターに変換してヒト組織誘導性一酸化窒素 シンターゼをコードする実質的に全長のcDNA クローンを得る、 ことを含む方法。 2.前記のプラスミドベクターからヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼのcD NA挿入物を切り出すことを含む、請求項1に記載の方法。 3.ジデオキシヌクレオチドDNA塩基配列決定法を用いて前記のcDNA挿入 物を確認することを含む、請求項2に記載の方法。 4.サザンブロットハイブリダイゼーションを用いて前記のcDNA挿入物を確 認することを含む、請求項2に記載の方法。 5.発現系においてヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼの前記cDNA挿入物 を使用することによりヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼタンパク質を発現さ せることを含む、請求項2に記載の方法。 6.発現系としてバキュロウイルス発現系を用いることを含む、請求項5に記載 の方法。 7.ヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼタンパク質を精製することを含む、請 求項5に記載の方法。 8.ヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼとしてヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シ ンターゼを用いることを含む、請求項1に記載の方法。 9.ヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼとしてヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シ ンターゼを用いることを含む、請求項2に記載の方法。 10.ヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼタンパク質としてヒト肝細胞誘導性一 酸化窒素シンターゼタンパク質を用いることを含む、 請求項5に記載の方法。 11.ヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼタンパク質としてヒト肝細胞誘導性一 酸化窒素シンターゼタンパク質を用いることを含む、請求項7に記載の方法。 12.次の物質:(1)少なくとも1種のサイトカイン、(2)少なくとも1種の菌 体内毒素、および(3)これらの組合せ、のうちの少なくとも1つを用いてin vi troでヒト組織を剌激することにより、ヒト組織一酸化窒素シンターゼをin vitr oで誘導することを含む、請求項1に記載の方法。 13.次の物質:(1)腫瘍壊死因子、インターロイキン−1およびインターフェ ロン−γより成る群から選ばれる少なくとも1種のサイトカイン、(2)バクテ リアのリポ多糖を含む少なくとも1種の菌体内毒素、および(3)これらの組合 せ、のうちの少なくとも1つを用いてin vitroでヒト組織を剌激することにより 、ヒト組織一酸化窒素シンターゼをin vitroで誘導することを含む、請求項12に 記載の方法。 14.ヒト組織一酸化窒素シンターゼmRNAとハイブリダイズ可能なcDNAプ ローブを用いてヒト組織一酸化窒素シンターゼmRNAを同定することを含む、 請求項12に記載の方法。 15.少なくとも約1000塩基対の長さを有するcDNA鎖をファージベクター に挿入することを含む、請求項14に記載の方法。 16.ファージベクターとしてλZap IIを用いることを含む、請求項15に記載 の方法。 17.前記のcDNAライブラリーをスクリーニングするにあたって、ファージベ クターをバクテリアとともに約34〜40℃の温度で 約6〜24時間インキュベートすることによりファージ溶菌を達成させることを 含む、請求項15に記載の方法。 18.ヘルパーファージを用いて前記のファージベクターからcDNAクローンを 救済することを含む、請求項17に記載の方法。 19.前記のヘルパーファージとしてExAssistヘルパーファージを用いることを含 む、請求項18に記載の方法。 20.ヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼをコードする実質的に全長のcDNA クローンを得るために、救済されたcDNAクローンをプラスミドベクターに変 換し、そして前記のプラスミドベクターとしてpBluescriptを用いることを含む 、請求項18に記載の方法。 21.ヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼとしてヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シ ンターゼを用いることを含む、請求項20に記載の方法。 22.次のアミノ酸配列(配列番号2)をコードするcDNAを含むヒト肝細胞誘 導性一酸化窒素シンターゼcDNAクローン。 23.次のcDNA配列(配列番号1)を含むヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シンタ ーゼクローン。 24.ヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シンターゼタンパク質の産生方法であって、 適当な宿主内でヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シンターゼをコードするDNA配 列を発現することができる複製可能なDNA発現ベクターを用意し、 該宿主を形質転換して組換え宿主を作り、そして 該組換え宿主を該DNA配列の発現を可能にする条件下に維持してヒト肝細胞 誘導性一酸化窒素シンターゼを産生させる、 ことを含む方法。 25.ヒト組織誘導性一酸化窒素シンターゼcDNAクローンから発現されるヒト 組織誘導性一酸化窒素シンターゼ組換えタンパク質を含む組換えタンパク質。 26.ヒト肝細胞誘導性一酸化窒素シンターゼcDNAクローンから発現されるヒ ト肝細胞誘導性一酸化窒素シンターゼ組換えタンパク質を含む組換えタンパク質 。 27.他のヒトタンパク質を実質的に含まないヒト誘導性一酸化窒素シンターゼか らなるタンパク質。 28.ヒト誘導性一酸化窒素シンターゼをコードするDNA配列から実質的に成る オープン・リーディング・フレームの上流に隣接して位置する開始コドンを実質 的に含む、ヒト誘導性一酸化窒素シンターゼをコードしている単離されたDNA 配列。 29.ヒト誘導性一酸化窒素シンターゼタンパク質をコードするDNA配列から実 質的に成るオープン・リーディング・フレームの上流に隣接して位置する開始コ ドンを実質的に含み、該ヒト誘導性一酸化窒素シンターゼタンパク質が該開始コ ドンで始まって停止 コドンで終わる、ヒト誘導性一酸化窒素シンターゼをコードしている単離された DNA配列。 30.アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションに寄託されて受託番号ATCC 75358を有する組換えプラスミドpHINOSからなる組換えプラスミド。 31.請求項30の組換えプラスミドpHINOSにより形質転換されたバクテリア 。 32.アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションに寄託されて受託番号ATCC 69126を有する大腸菌(E.coli)SOLR株中に形質転換されたHINOS cDN Aプラスミド。
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