JPH08503428A - 模造皮革または同等品のようなスラッシュ成形品用の型のためのガスケット及びこれを使用した成形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 粉状の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂及びエラストマー樹脂より選定された原料からの模造皮革製品又は同等品のような２色以上の色彩の物品をスラッシュ成形するための型の輪郭を有するガスケットにおいて、輪郭は異なった２色間の分離線を成形品上に定める型の対応している線に沿ったものであり、ガスケットは型内に２個の分離された半空間を定める分離壁に固定されたガスケットであって、多数の強固な材料の挿入体が予定された分布でガスケット内に配列され、各がアクチュエーター装置により独立的に制御されて挿入体を作動させることによりガスケットが伸長又は後退の運動を受け得ることを特徴とするガスケット。

Description

【発明の詳細な説明】 模造皮革または同等品のようなスラッシュ成形品用の型のためのガスケット及び これを使用した成形装置 本願出願人の欧州特許出願４７６７４２は、粉状の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹 脂及びエラストマー樹脂のような原料から模造皮革製品又は同等品のような２色 以上の色彩の物品をスラッシュ成形する方法であって、異なった２色間の分離線 を成形品上に定めるその対応している線に沿った前記型の輪郭を有するガスケッ トを成形し；型の内部に２個の分離された半空間を定めるように分離線に沿って 少なくも１個の分離壁を型の内部に形成し；前記２個の半空間の間に型の内部の シールを形成するように型に最寄りの分離壁上にガスケットを固定し；前記色彩 の第１を構成している第１の物質の層をスラッシュ成形し、前記層は型内に定め られた第１の半空間の壁上においてのみ型に付着し；型に付着している前記第１ の物質の層を強化し、型から分離壁と関連のガスケットとを取り外し、そして最 後に前記色彩の第２のものを構成する第２の物質の連続層を型内でスラッシュ成 形の手段により形成し、所要の色彩数に応じて同様に繰り返す諸段階を包含した 方法に関する。 この方法の最近のある種の応用においては、最終品の形状は、特に自動車への 応用におけるダッシュパネル及びライニングのような内部部品の製造に対して徐 々に複雑な形状にされてきた。 このため、仕上がり品、従って対応した型の輪郭及びガスケットの２色間の前 記分離線は、しばしば溝、突起及びアンダーカットを含んだどちらかと言えば複 雑なパターンに追随しなければならない。 特に、ガスケットを支持している分離壁に型が接触させられる成形工程中は、 ガスケットを１個又は複数個のアンダーカットを有する型の輪郭に適合させるこ とは非常に困難であることが見いだされた。 ある場合には、成形中、封鎖を確保する方法で型の幾つかのアンダーカット領 域にガスケットを適合させることは、この領域における型の輪郭が複雑であれば 不可能であることが見いだされた。 このため、本発明の目的は、複雑な型の形状、特にアンダーカット輪郭を有す る場合でも最適のガスケット封鎖を与えるという技術的問題点を効果的に解決す るように前述の欧州特許出願に説明された方法を改良することである。 この目的及び以下明らかになるであろう更なる利点は、本発明に従って、粉状 の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂及びエラストマー樹脂より選定された原料から模 造皮革製品又は同等品のような２色以上の色彩の物品をスラッシュ成形するため の型の輪郭を有するガスケットにおいて、前記輪郭は異なった２色間の分離線を 成形品上に定める型の対応している線に沿ったものであり、前記ガスケットは型 内に２個の分離された半空間を定める分離壁に固定されたガスケットであって、 多数の強固な材料の挿入体が予定された分布で前記ガスケット内に配列され、各 がアクチュエーター装置により独立的に制御されて前記挿入体を作動させること によりガスケットが伸長又は後退の運動を受け得ることを特徴とするガスケット により達成される。 本発明の特徴及び利点は付属図面の諸図を参照し以下与えられる一実施例の説 明から更に明らかになるであろう。 この実施例は特許の範囲を限定するものとして考えるべきではない。 図１は本発明の方法の実行に適した成形装置の部分断面図であり、型にガスケ ットが組み合わせられていない運転状態における図である。 図２は図１の詳細を示す。 図３は型にガスケットが組み合わせられた別の運転状態における図１の装置の 詳細を示す。 図４は図３のIV−IVにおける断面図である。 図１において、番号１は、併進運動中の状態において示された型２と向かい合 わせにされたスラッシュ成形用タンクを示す。 このタンクは、タンク内に伸びる垂直壁３により長手方向で２部分に分割され 、この垂直壁は、図３に示された閉鎖位置にあるとき、上にある型の中に図４に ６及び７で示された２個の半空間を定めるようにこの中にも伸びる。 型２に面した分離壁３の縁の全体に沿ってガスケット４が固定され、前記２個 の半空間６と７との間を封鎖する。 このガスケットは型上の線に沿って型２と同じ輪郭を有し、この線は、最終成 形品を定める型上に、前記タンク１内に収容された適切なプラスチック粉末から 誘導される異なった２色間の対応する分離線を定める。ガスケット４には、この ガスケット内への挿入点に依存して異なった形状及び寸法の金属のような強固な 材料の挿入体５が多数設けられる。ガスケット内のこれら挿入体の分布はその形 状により決定される。 各挿入体は機械式、水力式又は空気圧式のいずれかとなし得るアクチュエータ ー装置８により独立的に支持され制御される。 図４の断面図より更に明らかなように、前記アクチュエーター８の各は壁３に 固定されかつピストン１１を収容しているケーシング１０を備 え、このピストンは案内ロッド１２を有し挿入体５に固定された板材１３を作動 させる。この挿入体はガスケット４内に埋められかつこれから下方に突き出す。 ガスケットの端部領域の挿入体の運動を制御するために、タンク３の周囲領域 にもアクチュエーター１４が設けられる。 このアクチュエーターが作動する区域の分離壁３とガスケット４との間の封鎖 はベローズ壁１５のような弾性シールにより達成される。 前述の図面における取り付けられた構造体の作動は実質的に次の通りである。 即ち、２色間の分離線は、仕上がり品においては生産上の要求により定められ、 この分離線は、その形状及びパターンがガスケット４の取付け領域における型２ の輪郭に正確に対応しなければならない。 このガスケットは分離型内で成形することができ、或いは型２内で異なる２色 間の分離線が定められる領域に直接成形することができる。 ガスケット４は、成形前に挿入体５を埋め込みその後で液状のシリコンゴムを 鋳込むことにより形成され、これら挿入体は、ガスケット４と組み合う型の輪郭 のパターンにより決定される形状、寸法及び分布を持つ。次に、ガスケットは、 実質的に図４に示された方法で、アクチュエーター手段８を支持しているタンク １の分離壁３と組み合わせられる。 図１は、型２がタンク１上に下降中の最初の運転段階における、ガスケット４ を支持している型２とタンク１との相対位置を示す。 この運転段階においては、図１においてガスケット４は、これがその正規位置 から後退した位置において実線で示される。正規位置は鎖線で示される（実質的 に閉鎖後の型位置に相当する）。この後退位置は、アクチュエーター装置８を図 ２に示されたそれらの後退位置に動かすよう にこれらを作動させることにより達成される。 図に示された実施例においては、ガスケット４と組み合う型２の輪郭は、９で 示された種々のアンダーカット部分を備える。 ガスケット４の最初の後退なしに型２がタンク１の分離壁３上に取り付けられ たとすれば、これらアンダーカットとガスケットとが干渉し、従ってこれらの間 の封鎖を得るのは不可能であることが明らかであろう。関連して、これらアンダ ーカットは明らかな干渉領域、従って潜在的な封鎖の不連続の領域を決定する。 これらの理由で、型２の初期の下降中に、ガスケット４は、実線で示された位 置に、図１に示されたように後退される。 ガスケット４がこの後退位置にある状態で、型２は図２に示された最終位置へ 完全にタンク１上に下げられる。 この図において、ガスケット４はその正規位置から後退させられた位置にあり 、型２はアンダーカット部分においても干渉の生ずることなくタンク１上のその 閉鎖位置に完全に下げ得ることが分かる。 型２がタンク１上で閉鎖されるこの位置に達すると、ガスケットが図３に示さ れた最終位置に達するまでこれを伸長させるようにアクチュエータ−８が運転さ れ、ガスケット４は型２の対応輪郭部分に押し付けられ圧縮される。 図３に示されたガスケット４の型２に対するこの圧縮は、ガスケットと型との 間の各接触領域における完全封鎖を可能とし、型内で壁３により定められた半空 間６と７とを相互に完全に隔離する。図３に示された位置は、欧州特許出願４７ ６７４２に説明されたような成形運転のために用意された型の位置である。 成形工程の次の段階については、本出願人のこの先行特許出願を参照すべきで ある。 従って、分かるように、本発明は、封鎖すべき型の内壁上のアンダーカット、 溝又は突起の存在のため正規位置における封鎖が特に困難とされた場合でも関係 の各領域において型の輪郭が完全な封鎖を形成し、問題の工程に対する理想的な ガスケットを構成することができる。 この封鎖効果は、アクチュエーターの推力を均一かつ理想的な方法でガスケッ トに沿って分布させる効果を有する埋められた金属挿入体を介したガスケット上 へのアクチュエーターの作動により可能とされた。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．粉状の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂及びエラストマー樹脂より選定された原 料から模造皮革製品又は同等品のような２色以上の色彩の物品をスラッシュ成形 するための型の輪郭を有するガスケットであって、前記輪郭は異なった２色間の 分離線を成形品上に定める型の対応している線に沿ったものであり、前記ガスケ ットは型内に２個の分離された半空間を定める分離壁に固定されているガスケッ トにおいて、複数の強固な材料の挿入体が所定の分布で前記ガスケット内に配列 されており、各々がアクチュエーター装置により独立的に制御されて、前記挿入 体を作動させることによりガスケットが伸長又は後退の運動を受け得ることを特 徴とするガスケット。 ２．前記強固な挿入体は、これらが前記アクチュエーターと組み合わされる部分 においてガスケットから突き出すようにこの中に埋められることを特徴とする請 求項１に請求されたガスケット。 ３．前記強固な挿入体が前記分離壁に固定されたアクチュエーター装置により制 御され、前記ガスケットと前記分離壁との間に前記伸長又は後退の運動の生起を 許す弾性シールが挟まれて置かれることを特徴とする請求項１に請求されたガス ケット。 ４．前記強固な挿入体が前記アクチュエーターにより制御される板材に固定され 、その各が前記ガスケットの伸長又は後退を達成するように前記板材をそれぞれ 上昇又は下降させるピストンを備えることを特徴とする請求項１に請求されたガ スケット。 ５．２色以上の色彩の物品をスラッシュ成形するための型、及び前記色 彩を形成するに適した物質を収容するためのタンクを備え、これら物質は分離壁 により分離され、この壁の自由エッジには、前記タンクとの組合より以前に、予 定の分布で配列された多数の強固な材料の挿入体の設けられたガスケットが取り 付けられ、挿入体の各は、前記挿入体を作動させることによりガスケットが伸長 又は後退の運動を受け得るようにアクチュエーター装置により独立的に制御され ることを特徴とする請求項１によるガスケットを使用する装置。 ６．前記ガスケットは、成形品上に異なった２色間の分離線を定めるその対応し ている線に沿った前記型の輪郭を有し、前記輪郭がアンダーカットを含むことを 特徴とする請求項５に請求された装置。