JPH08503100A - 水素電池 - Google Patents

水素電池

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JPH08503100A
JPH08503100A JP6506419A JP50641993A JPH08503100A JP H08503100 A JPH08503100 A JP H08503100A JP 6506419 A JP6506419 A JP 6506419A JP 50641993 A JP50641993 A JP 50641993A JP H08503100 A JPH08503100 A JP H08503100A
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カウフマン・アーサー
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エイチ・パワー・コーポレーション
カウフマン・アーサー
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Abstract

(57)【要約】 水素燃料電池は、カソード、水素が供給されるアノード、それらの間に配置された電解質およびアノードに酸素がそれを通って供給される多孔性電池質分配プレートを有する。電池質部材は充分に酸化され、機械的強度および電気的特性を保ったまま親水性になり、電池で発生した水をカソードに対する酸素分配を妨げることなく取り除くことを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】 水素電池 技術分野 この発明は水素燃料により電気を発生する水素電池に関する。 背景技術 米国が石油供給源を外国に大きく依存することによる政治的脆弱性は70年代 の初期に痛いほど明らかになって以来、代替エネルギー源の開発および現存する エネルギー源の保存に関して多大の努力がはらわれている。近年になって、エネ ルギー問題の緊急性は国民の環境問題にたいする認識が高まるにしたがって理解 されるようになってきた。 エネルギー保存および代替エネルギー源の生成にたいする努力は構造物の冷暖 房、自動車の効率等の分野で大きな成功をおさめている。とくに、ホッターラニ ングガソリンエンジンの設計、反射ガラス、不浸透性の建築用壁、太陽熱暖房な どの使用により、大きく前進した。しかしながら、期待にそえなかった技術とし て、水素を使用する発電がある。この技術は、発電のために、水素の電気化学的 燃焼を利用する。このようなプロセスを実行する装置は一般的に燃料電池と呼ば れる。電気は酸素と水素の燃焼により発生するので、燃焼生成物は環境にたいし てまったく無害な水蒸気のみである。これは炭化水素、一酸化炭素、合成化学種 を(主な放出物である二酸化炭素と水蒸気とともに)環境へ放出するガソリン燃 焼に比較される。 燃料電池には、特に(宇宙空間などの)遠隔地に動力源を供給する場合には、 他の動力源に比べて多くの長所があり、原理的に保守点検の要件が少ないことが 知られているが、現存する燃料電池技術には種々の問題がある。それにもかかわ らず、現在(少なくともある適用で)利用できる最も長所のある燃料電池システ ム、は、いわゆるイオン交換膜(IEM)電解液を利用するものであろう。一般 的に、このようなシステムにおいては、電解液は個体の性質を有し電解液として 作 用する合成重合材料の形で実現される。 このタイプのシステムは数多くの長所がある。例えば、電解液の相は固体であ るので、電解質材料の燃料電池の隣接する領域への移動に際して動作上の複雑さ は生じない。同時に、このシステムは機械的に安定しており、広範囲の動作条件 のもとで耐久性を有する。さらに、このような燃料電池は室温近傍で動作可能で あり、したがってほぼ瞬時の起動が可能である。現実にこのシステムを多種の設 計で実現する際には、困難な設計上の問題が起こり得るが、原理的には、このよ うなシステムは熱管理が受動的に達成される可能性を有している。 このようなIEM燃料電池システムの持つ一般的な長所にもかかわらず、生成 水がカソードに隣接して液物として蓄積し正常な電池動作を妨げるという問題が おこる。この問題には、この電極が一般的にかたく詰まることで比較的疎水性と なったグラファイト繊維から構成されることが含まれる。水の分子がカソードに 形成されると、これらの水の分子はこのカソードとIEMとの界面から離れるよ うに移動する傾向にある。このため、これらの水の分子はカソードを越えて移動 し、IEMと反対側のカソードの面に蓄積される。このカソードの他の面で遭遇 する第一のスペースカソードへ酸素を供給する空気の導管であるかぎりにおいて は、これらの燃料電池は室温近傍で動作するので、これらの導管は水で満たされ ることになり、このため燃料電池の動作が妨げられる。この結果、この通路はそ の機能を失い、カソードの触媒反応場所に供給される酸素の流れは大きく阻害さ れる。この結果により、燃料電池の性能は大きく低下する。 この問題を解決する一つの方法は、ポンプを使用して通路すなわち導管を頻繁 に洗い流すことである。ポンプ(あるいは送風機)を使用して比較的速い速度で 通路に空気を吹きつけるとすると、この装置は多くの電気を消費し、問題の限ら れた解決にしかならず、IEM内の水分が減少することにより、IEMの効率が 悪くなる。 この問題を多少とも解消するために、水分の蓄積が深刻になる前に水を逃がす ために、カソードに隣接する通路を形成するプレートを親水性にする材料で処理 することが提案された。このような処理は通路の表面をコロイド珪酸でコーティ ングすることにより行われる。原理的には、生成水が通路形成プレート面を越え てこのプレートの縁部に移動し、そこで集められるようにする。 この種の方法は受動IEM燃料電池内に生成水に蓄積する問題解決の助けには なるが、困難は依然として残存する。例えば、この塗布されたコロイド珪酸は親 水性層を形成する一方、これは時間の経過で侵食され、その結果親水性が除々に 喪失することにより燃料電池の欠陥となる。コロイド珪酸層の劣化は通路内に珪 酸の形成をもたらし、空気がカソードの触媒場所に近づくことを妨害することに よってシステムの動作を阻害するため、この欠陥は助長される。 発明の概略 クレームされた発明は解決を提供することを意図している。この発明は通路内 に生成水が蓄積する問題を解消し、同時に親水性層が通路部材の表面から剥離す る問題を除去することにより、効率よく動作し劣化のない固体イオン交換膜電解 質を利用した水素燃料電池を提供する際の問題を解決する。 より具体的には、この発明によれば、多孔性のガス分配要素が少なくともカソ ードに隣接する領域に設けられ、これは酸化剤によって処理されこの全表面域に わたって親水性にされる。同様のことは、金属あるいは金属酸化物を導入するこ となしに達成される。そのかわりに、水分は親水性構造のガス分配要素に吸収さ れ、空気通路を無障害にする。その結果、水分がガス分配要素の外表面だけでな く内表面へも吸収されるので、カソードとガス分配要素との相対する面には比較 的少量の水分を有し、システムの空気流は生成水を効率よく蒸発させるのに効果 的である。 図面の簡単な説明 この発明を実施する態様を、2つの実施例を示す図面を参照して以下に詳細に 説明する。 図1は、この発明にしたがって構成した燃料電池の一部断面概略図、 図2は、複数の燃料電池を使用した電源の概略図、 図3は、この発明にしたがって構成した燃料電池の他の実施例を示す図である 。 発明を実施するための最良の形態 図1において、この発明に係わる水素駆動電気発生電池10が詳細に図示され る。電池10はそれぞれ比較的小さな厚さで、約40平方センチメートルの能動 領域を有するプレート部材の複数の層を含む。1つの電池10は約0.7Vで約 2アンペアを発生する容量を有する。図2に示した実際の電源12は互いに面と 面とで接触して配置された複数の電池10を有し、電源12内の電池の数に個々 の電池の電圧を掛けた電圧を発生する。 図1に戻り、各電池10はいわゆる“カーボン紙”基板と合体したアノード1 4を有する。このようなカーボン紙は日本の東京の会社TORAYを含む複数の 供給源から得ることができる圧縮グラファイト繊維で作られる紙状の製品である 。 アノード14は0.01〜0.05cmの厚さを有する。電解質部材16は、ア ノード14に接触して配置される。電解質部材16は電解質として用いるために 特別に作られたデラウエア州のウインストンの会社デュポンの商標NAFION 重合体であるこの種の固体である固体重合材料で作られる。アノードとしての効 果的機能のために、電解質部材16は高含水量を有する。 電池10の次の層はカソード、すなわちいわゆるカーボン紙基板と合体した他 の層である。カソード18はまた0.01〜0.05cmの厚さを有する。電池 10の次の層はカソード18に対向する面に複数の溝18を有する酸素分配プレ ート22である。酸素分配プレート22は0.075〜0.30cmの厚さを有 する。溝18は約0.025〜0.200cmの深さに切られている。電池10 の次の層は電池を互いに電気的に接続し、水素分配プレートである反対側の隣接 プレート24内の水素から酸素分配プレート22内の酸素を分離する2極分離プ レート26である。 2極分離プレート26は0.005〜0.05cmの厚さを有し、両端の層3 4および36が白金でメッキされたチタン32の薄い層で作られる。層34およ び36は5〜50×10-6cmの厚さを有する。 水素分配プレート24は0.075〜0.300cmの厚さを有し、深さ0. 025〜0.200cmの深さの溝30が切られている。 上述したように、図1に示された電池は図2に示された電源12を形成する積 層電池の構成部分を示す。結果として、各アノード14は図1に想像線で示した ようにそれに接触して配置された隣接水素分配プレート24を有する。図2に示 すように複数の電池が積層されると、一端に水素分配プレート24aと導電性プ レート26aを有し、アノード14b、電解質部材16b、カソード18b、酸 素多岐官22bおよび導電性ブレート26bからなる終端電池10aを有する構 造が完成される(図2参照)。 この発明の電池の動作の間、水素は水素分配プレート24を介してアノード1 4に供給される。アノード14は圧縮グラファイト繊維で作られているため、多 くのガスを透過でき、水素はアノード14の入力面38からその出力面40に移 動する。出力面40に隣接した領域内のアノード14の繊維はその上に堆積され た相当の量の白金または適当な他の触媒を有する。このような堆積はプラチナ( プラチナブラック粒子または導電性カーボン粒子で支持された)と“TEFLO N”(商標)重合体のような重合材料との共堆積によって達成でき、この重合材 料はプラチナ(またはプラチナ混合体)粒子の結合剤としておよび触媒層内の水 分の含有をふせぐ疎水製薬剤として用いられる。 触媒プラチナの存在により、面14に隣接し、電解質層16に実質的に接触す るアノード14に達した水素分子は水素原子に分離され、それらから離脱した電 子を有し、その結果H+イオンを形成する。これらのイオンは電解質部材16の NAFION重合体電解質層を通過することができる。これにより、水素分配プ レート24の溝30を通って電解質部材16への連続的水素流が達成される。 同様に、酸素は酸素分配プレートの溝28を通って流れ、カソード18に接触 する。カソード18は、圧縮カーボンまたはグラファイト繊維で作られているた め、酸素を透過し、その結果カソードに隣接する電解質部材16の反対側に進む 。 また、アノード18の出力面42は、プラチナまたは他の適当な触媒の堆積を 含む面を有する。その結果、酸素分子はその触媒の存在下で酸素原子に分解され 、電解質部材16からその位置にH+イオンが達したとき外部回路から電子を受 けとり、これにより水を生成する。 電池の動作の間、アノードの出力面の触媒の作用による水素分子と原子の分離 により生成された電子は利用でき、図2に想像線で示した外部回路を介して負荷 44に送られる。電子は矢印46で示した方向に回路を流れる。これらの電子は 、負荷44を通った後、アノード18の出力面42でプラチナにより生成された 酸素原子に結合する。これは、電解質部材16からのH+イオンの反応にしたが って、水分子を形成する。この反応は継続し、アノード14の出力面40で生成 された水素イオンは電解質部材16を通ってカソード出力面42に流れる。 上述した生成水の蓄積はこの発明の電池にとって1つの問題である。水素イオ ンの対が酸素および一対の電子と結合して各水分子が生成される理想的な環境下 で、それはカソードを作る繊維の面によって受け入れられ、ここで空気流に晒さ れ、蒸発し、このシステムの流出空気とともに排出される。 しかしながら、従来にシステムにおいて、カソードは疎水性面特性を有してい る。確かに、図1の実施例出採用したグラファイト繊維カソードは疎水性である 。同様に、隣接酸素分配プレート22は疎水性のグラファイト繊維で構成される 。 しかしながら、この発明において、酸素分配ブレート22を有する透過性グラフ ァイト層の分子特性はそれを親水性にするために変えられる。更にこの発明によ れば、その繊維の表面に露出したカーボン原子は酸化される。この発明において 、カーボン原子の表面でラジカルグループが形成され、このラジカルグループは 親水特性を与える。これはその溝28の空気伝達機能と干渉することなく、水分 子を運び出す排出として作用させる排出特性を有するグラファイト酸素分配プレ ートの結果である。 この発明によれば、酸素分配プレート22はその表面上で特定の酸素処理され た種(カルボン酸グループのような)を形成するための酸化手順を制御する。上 述したように、このような種はその表面を更に容易に水で濡らす。更に、この酸 化は注意深く制御され、同様の結果が電気的伝導性に影響および酸素分配プレー ト22の強度を損なうことなく達成できる。 酸化は摂氏400〜600度の範囲の高温度で15分から15秒の範囲の所定 の時間グラファイトを晒すことにより達成することができる。この晒す間は所望 の酸化の程度の得るのに要求される時間によってのみ制限され、この関係は親水 性において増加する。もし、長い露出時間または高い温度を用いたとすると、酸 化はこの点を越えて進み、グラファイト要素の機械的強度および電気的特性を悪 化させる。 グラファイト部材の表面を酸化させるために採用できる他の手順はそれを摂氏 500〜750度の範囲の高温度の蒸気に晒すことである。この加熱された空気 に晒す場合において、晒す時間は所望の表面特性を材料を極度に悪化させないで 達成できる範囲に限定すべきである。もちろん、この2つの手順の場合において 、晒す時間は晒す温度、酸化するグラファイト部材の大きさ、酸化するグラファ イト部材の多孔度および繊維の方向等の他の個々の材料要素に特に依存する。 得られる酸化手順および含まれる特定の材料のための晒す時間の最適条件を決 定する必要がある。この最適条件は材料の物理的保全およびその親水性の測定に よって異なる晒し時間における所望の材料の複数の試行によって達成することが できる。材料の物理的保全は通常の使用(圧縮および曲げ)における種々の強度 測定によって測ることができ、電気的保全はその電気的伝導性(平面を通してま たは平面内における)を測定することによって測ることができる。 親水性は材料の表面に導かれる水滴の分散速度を観測することによって決定す ることができる。 一般に、酸化を得るには表面を親水性にするのに充分な時間蒸気または熱い空 気に材料を晒すことであり、そして材料がもはや十分な親水性が得られなくなる 点まで晒す時間を連続的に減少させることであり、ここでは不十分な速度で時間 材料の表面で水滴が分散することが見られる。 酸素分配プレートの表面の所望の親水性を得る他の方法はカーボン質材料を堆 積する表面の改質手順によるものである。ある流動性炭化水素(例えばシクロヘ キサン)またはアルコール性材料(例えばフルルラール アルコール)は基板材 料上にカーボン質材料を形成するために用いることができる。 また、メタンやアセチレンのような気体炭化水素は高温炉内でそれらを熱分解 することによってまたは完全な燃焼のための化学量論的に要求される量より少な い酸素を用いてそれらを部分的に燃焼させることによってカーボン質材料を形成 するために用いることができる。このような堆積は通常カーボンブラックと呼ば れている。このブラックの表面の重要な特製はグラファイトよりも親水性があり 、水の容易に濡れることである。したがって、グラファイトのアノード側ガス分 配 要素は上述したようにカーボン ブラックの堆積により親水性にすることができ る。 これらの結果は好ましくは摂氏1,000度またはそれ以上の高温炉内でまた はバーナーの動作によって達成することができる。同様の結果は摂氏800度の 低温で得ることができる。このようなカーボン ブラックの堆積技術において、 同様のことが達成される高温炉雰囲気はガス自体の堆積またはアルゴンまたはネ オンのような不活性雰囲気内で希釈された堆積ガスであり、この雰囲気は加圧ガ スボトルまたは同様のものを用いて導出され、同様のことが達成されるバーナー 雰囲気は補助化学量論的酸素または空気の存在化における堆積ガスである。 時間は物体の構造に実質的に影響を与えないである表面特性を材料にあたえる 動作のために重要な要素である。 図1において、電池10の全ての層は電子的およびイオン的の両者において電 気的に伝導性である。これはアノード、電解質、2つのグラファイトのガス分配 プレート22および24と同様のガス分離金属層26を有する。 電池から高電圧を得るには図2に示したように電池を互いに積層(直列接続) し、バッテリ端子と同様に端子金属層26bおよび26aを用いる。原理的には このシステムにおいて互いに酸素と水素が分離されているときにガス分配プレー ト22および24の間の電気的伝導を可能にする障壁は層26により行われる。 このような部材を含む他の実施例は図3に示される。一般に、図3の実施例に 対応してまたは同一の機能において同様の部分または同様の動作を行う部分は以 下前に述べた実施例と100だけ異なる番号を付する。 特に図3はアノード114、電解質層116、カソード118、酸素分配プレ ート122及び薄いプラスチック部材126で分離された水素分配プレート12 4を有する電池110が示されている。一般に、図3に示した燃料電池の動作は 部材126を除いて図1のものと同一である。部材126はポリスルホンまたは 適当な伝導材料で作られる。この実施例において、ポリスルホン部材126は約 0.010〜0.050cmの厚さを有する。ガス分配プレート122および1 24の熱さは図1に示した実施例と同一である。 ガス分配プレート122および124はプラスチックフィルム126で互いに その部材の一方側の水素ガスが他方側の酸素ガスから分離されているがその部材 の面に垂直な方向で電子的に伝導な単一の部材を形成する。これは図3に示すよ うな構成でガス分配プレートとプラスチックフィルム126を積層し、一対のプ レートを圧接することにより達成される。この結果ガス分配プレート内のカーボ ン繊維はプラスチック層と合体し、伝導性になる。同時に、フィルム126はガ ス分配プレート122および124の間のガス密閉を確実にする。 この結合において、図の種々の要素の厚さは図示の容易のために選択されたも ので、ある場合は図の結合において与えられた寸法から明らかなように誇張され て記載されている。 産業上の利用可能性 この発明は、商業的および軍事的電力の発生に適用できる。特に、この発明は 遠隔地や野原で使用される装置およびこの種の電子機器に電力を供給する燃料電 池に有利に適用することができる。このような燃料電池発電機は、比較的低電力 出力(例えば1kW未満)かつ周囲温度および圧力で簡単な静的モードの動作を するという特性がある。また、KREHA(商標)のKES400およびTOR AY(商標)のTGPのようなグラファイト繊維材料を含むカーボン面の電気酸 化により親水性を達成することがができる。これは、カーボン繊維ガス分配プレ ートすなわち流れ場を水で満たされた容器内に沈めこの容器を鐘状のつぼ内に置 くことにより行われる。適度な真空がこの鐘状のつぼに与えられ、プレートは気 泡の放出が行われるまでそのままにされる。 1Nの硫酸(0.75ph以上でない)の酸性溶液が準備される。5つの流れ 場プレート(約2.5インチ×約3インチの大きさからなり約0.130インチ の厚さ)を一度に処理するために3.5リッターの溶液が使用される。流れ場は ワイヤーに電子的に接続され、硫酸溶液に沈められる。流れ場は溶液内に吊され る。他方の電極は、流れ場と概ね同じ長さと幅からなり厚さが約0.016イン チのチタン片からなり、流れ場と離間して対向する位置に置かれる。 流れ場ワイヤーおよび他方の電極は、約5ボルトの電源に接続される。この他 方の電極は負の端子に接続され、流れ場ワイヤーは正の電極に接続される。 このようにして、2〜3アンペアの電流が約10分間生じ、気泡の発生が酸化 率を示すことになる。流れ場は数度にわたり洗浄され、1時間に摂氏110度で 乾燥される。 溶液は、約20の電極(4組)を取り扱うために用いられ、またこの溶液が長 く使われ過ぎると、該溶液は褐色に変色し、カーボンの粒子が底に溜まることに なる。 この発明の図示した実施例は上述の通りであるが、この発明は、その精神及び 展望の範囲内で様々な従来技術に修正して適用することができ、規定された請求 の範囲によってのみ制限を受ける。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年8月8日 【補正内容】 請求の範囲 1。 a) アノードと、 b)気体水素燃料をアノードに供給する手段と、 c)酸素ガス透過性のカソードと、 d)アノードとカソードの間に配設された電解質とを具える、 水分を形成する気体酸素を用いる気体水素燃料の触媒燃焼により電気を発生する イオン交換、電解質、水分生成燃料セルにおいて、 前記燃料セルは更に、 e)カソードに隣接して位置し、酸素をカソードに供給し、水分をカソー ドから除去し、酸素をカソードに供給するためにカソードに連通する酸素分配通 路を有する水分透過性、導電性のグラファイト酸素分配部材を具え、 前記グラファイト酸素分配部材は、化学的に活性化して親水性にされ、機械的 に強固で、導電性であるグラファイト材料で構成され、これにより、カソードに 形成された水分は酸素分配通路をカソードへの酸素の分配のために導通状態に維 持しつつ、グラファイト酸素分配部材を通じて運ばれることを特徴とするイオン 交換膜電解質、水分生成燃料セル。 2。前記酸素分配部材は、未処理のグラファイト材料に比べて高い親水性を有し 、この親水性は化学的活性化の前後にグラファイト材料の表面に導入される水滴 の観測された分散速度により決定されることを特徴とする請求の範囲第1項記載 の燃料セル。 3。前記酸素分配部材は、グラファイト繊維材料から構成され、このグラファイ ト繊維材料は表面処理され酸素化された種をこのグラファイト繊維材料に化学的 に結合させており、前記親水性の部分はグラファイト繊維材料の酸化生成物であ るイオン化した部分を含むことを特徴とする請求の範囲第1項記載の燃料セル。 4。前記酸素分配部材は、グラファイト繊維材料から構成され、このグラファイ ト繊維材料は表面処理されカーボンブラック材料をこのグラファイト繊維材料に 結合させることを特徴とする請求の範囲第1項記載の燃料セル。 5。前記アノードはグラファイト材料から構成され、前記電解質はプロトン交換 膜から構成されることを特徴とする請求の範囲第1項記載の燃料セル。 6。前記酸素分配プレートは前記カソードに押圧して堅固に係合するカソード係 合面を有し、前記酸素分配通路酸素分配プレートのカソード係合面上の溝から構 成され、この溝は前記酸素分配部材のうねを定義し、生成水が前記溝を通りカソ ードから離れるように運ばれることを特徴とする請求の範囲第1、2、3、4、 5項のいずれかに記載の燃料セル。 7。各燃料セルが請求の範囲第1、2、3、4、5項のいずれかに記載の燃料セ ルである複数の燃料セルから構成され、各燃料セルにおいて、前記アノード、カ ソード、酸素分配部材はプレートを構成し、前記燃料セルは相互対面して積層配 列されセル間を直列接続し、積層は導電セパレータをある燃料セルの酸素分配手 段と隣接する燃料セルの導電水素燃料分配部材に固着することによって形成され ることを特徴とする燃料セルアセンブリ。 8。導電性、透水性であり、カソードに酸素を供給するための酸素分配通路を有 するイオン交換膜電解質、水分生成燃料セルのための酸素分配部材の製造方法に おいて、グラファイト部材を科学的に表面処理して親水性で、機械的に強固で導 電性にすることにより前記酸素分配部材を形成し、前記親水性処理は前記酸素分 配部材が燃料セルにおいて隣接するカソードから離れるようにグラファイト酸素 分配部材を通り水分を運ぶのに効果的であることを特徴とする酸素分配部材の製 造方法。 9。前記化学的表面処理は,グラファイト繊維シート部材に化学的に結合する酸 素化種を生成するためグラファイト繊維シート部材を酸化するものであり、前記 酸 化はグラファイト部材を400 C及至600 Cの高温の空気を15秒及至1 5分露呈するものであることを特徴とする請求の範囲第8項記載の方法。 10。前記化学的表面処理は,グラファイト繊維シート部材に化学的に結合する 酸素化種を生成するためグラファイト繊維シート部材を酸化するものであり、前 記酸化はグラファイト部材を500 C及至750 Cの高温の蒸気を15秒及 至15分露呈するものであることを特徴とする請求の範囲第8項記載の方法。 11。前記酸素分配部材を未処理のグラファイト材料に比べて高い親水性を有す るように処理し、この親水性は化学的活性化の前後にグラファイト材料の表面に 導入される水滴の観測された分散速度により決定されることを特徴とする請求の 範囲第8項記載の方法。 12。前記グラファイト繊維シートは処理可能な表面構造を有し、前記方法は、 化学的表面処理はグラファイト繊維部材の表面構造上に炭素層の高温堆積からな ることを特徴とする請求の範囲第8項記載の方法。 13。前記炭素層の高温堆積は液体炭化水素、アルコール、気体炭化水素からな るグループから選ばれた材料からカーボンブラックの堆積を約800 C以上の 温度で不活性雰囲気あるいはサブストイキオメトリックに酸素を含む雰囲気中で 行うことを特徴とする請求の範囲第13項記載の方法。 14。請求の範囲第8項記載の方法で製造された製造物であることを特徴とする イオン交換膜電解質、水分生成燃料セルのための酸素分配部材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. a)アノードと、 b)気体水素燃料をアノードに供給する手段と、 c)酸素ガス透過性のカソードと、 d)アノードとカソードの間に配設された電解質とを具える、 水分を形成する気体酸素を用いる気体水素燃料の触媒燃焼により電気を発生する イオン交換、電解質、水分生成燃料電池において、 前記燃料電池は更に、 e)カソードに隣接して位置し、酸素をカソードに供給し、水分をカソー ドから除去し、酸素をカソードに供給するためにカソードに連通する酸素分配通 路を有する水分透過性、導電性のグラファイト酸素分配部材を具え、前記グラフ ァイト酸素分配部材は、化学的に活性化して親水性にされ、機械的に強固で、導 電性であるグラファイト材料で構成され、これにより、カソードに形成された水 分は酸素分配通路をカソードへの酸素の分配のために導通状態に維持しつつ、グ ラファイト酸素分配部材を通じて運ばれることを特徴とするイオン交換膜電解質 、水分生成燃料電池。 2.前記酸素分配部材は、未処理のグラファイト材料に比べて高い親水性を有し 、この親水性は化学的活性化の前後にグラファイト材料の表面に導入される水滴 の観測された分散速度により決定されることを特徴とする請求の範囲第1項記載 の燃料電池。 3.前記酸素分配部材は、グラファイト繊維材料から構成され、このグラファイ ト繊維材料は表面処理され酸素化された種をこのグラファイト繊維材料に化学的 に結合させており、前記親水性の部分はグラファイト繊維材料の酸化生成物であ るイオン化した部分を含むことを特徴とする請求の範囲第1項記載の燃料電池。 4.前記酸素分配部材は、グラファイト繊維材料から構成され、このグラファイ ト繊維材料は表面処理されカーボンブラック材料をこのグラファイト繊維材料に 結合させることを特徴とする請求の範囲第1項記載の燃料電池。 5.前記アノードはグラファイト材料から構成され、前記電解質はプロトン交換 膜から構成されることを特徴とする請求の範囲第1項記載の燃料電池。 6.前記酸素分配プレートは前記カソードに押圧して堅固に係合するカソード係 合面を有し、前記酸素分配通路酸素分配プレートのカソード係合面上の溝から構 成され、この溝は前記酸素分配部材のうねを定義し、生成水が前記溝を通りカソ ードから離れるように運ばれることを特徴とする請求の範囲第1、2、3、4、 5項のいずれかに記載の燃料電池。 7.各燃料電池が請求の範囲第1、2、3、4、5項のいずれかに記載の燃料電 池である複数の燃料電池から構成され、各燃料電池において、前記アノード、カ ソード、酸素分配部材はプレートを構成し、前記燃料電池は相互対面して積層配 列され電池間を直列接続し、積層は導電セパレータをある燃料電池の酸素分配手 段と隣接する燃料電池の導電水素燃料分配部材に固着することによって形成され ることを特徴とする燃料電池アセンブリ。 8.導電性、透水性であり、カソードに酸素を供給するための酸素分配通路を有 するイオン交換膜電解質、水分生成燃料電池のための酸素分配部材の製造方法に おいて、グラファイト部材を科学的に表面処理して親水性で、機械的に強固で導 電性にすることにより前記酸素分配部材を形成し、前記親水性処理は前記酸素分 配部材が燃料電池において隣接するカソードから離れるようにグラファイト酸素 分配部材を通り水分を運ぶのに効果的であることを特徴とする酸素分配部材の製 造方法。 9.前記化学的表面処理は,グラファイト繊維シート部材に化学的に結合する酸 素化種を生成するためグラファイト繊維シート部材を酸化するものであり、前記 酸化はグラファイト部材を400 C及至600 Cの高温の空気を15秒及至 15分露呈するものであることを特徴とする請求の範囲第8項記載の方法。 10.前記化学的表面処理は,グラファイト繊維シート部材に化学的に結合する 酸素化種を生成するためグラファイト繊維シート部材を酸化するものであり、前 記酸化はグラファイト部材を500 C及至750 Cの高温の蒸気を15秒及 至15分露呈するものであることを特徴とする請求の範囲第8項記載の方法。 11.前記化学的表面処理は,グラファイト繊維シート部材に化学的に結合する 酸素化種を生成するためグラファイト繊維シート部材を酸化するものであり、酸 化は前記グラファイト部材から空気を排出し、前記グラファイト部材に水酸を用 いて電気化学的酸化を行うことを特徴とする請求の範囲第8項記載の方法。 12.前記酸素分配部材を未処理のグラファイト材料に比べて高い親水性を有す るように処理し、この親水性は化学的活性化の前後にグラファイト材料の表面に 導入される水滴の観測された分散速度により決定されることを特徴とする請求の 範囲第8項記載の方法。 13.前記化学的表面処理はグラファイト繊維部材の表面構造上に炭素層の高温 堆積からなることを特徴とする請求の範囲第8項記載の方法。 14.前記炭素層の高温堆積は液体炭化水素、アルコール、気体炭化水素からな るグループから選ばれた材料からカーボンブラックの堆積を約800 C以上の 温度で不活性雰囲気あるいはサブストイキオメトリックに酸素を含む雰囲気中で 行うことを特徴とする請求の範囲第13項記載の方法。 15.請求の範囲第8項記載の方法で製造された製造物であることを特徴とする イオン交換膜電解質、水分生成燃料セルのための酸素分配部材。
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