JPH08502668A - 外科用埋め込み物、等 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 外科用埋め込み物（20）が、可撓性の生物学的適合性のある材料（ポリエステルのようなもの）の１本の紐（21）から作られ、各端部に少なくとも１つの湾曲部（22）を、また一方の端部から延在する尾部（25）を備えるかせ状体と、前記紐の重なり合っている端部（27）を取り巻くクリンプ可能なスリーブ状要素（26）とを具備する。脊椎の安定化のために使用されている埋め込み物（20）が示され、湾曲部（22）は１つの椎骨（24）の薄板部（47）及び隣接する椎骨の輔状突起（23）に夫々係合する鉤掛け部材（30、39）に掛けられており、紐材料（21）はスリーブ状要素（26）をクリンプする前に尾部（25）を引っ張ることによってピンと張られる。

Description

【発明の詳細な説明】 外科用埋め込み物、等 本発明は、特に−専用ではないが−脊椎の安定化のための、膝或いは肘の靭帯 の交換或いは強化のような他の適応症にも応用可能であり、更に骨折した骨の整 復にも応用可能であり得る外科用埋め込み物、等に関する。 ハーリントン（Harrington）氏、ハーツシル（Hartshill）氏（欧州特許出願 第EP-A-0 146 347号明細書及び第EP-A-0 269268号明細書参照）、ルーク（Luque ）氏、およびノット（Knodt）氏による、椎骨にフック掛けされるか或いはワイ ヤによってそれに保持される中実のロッドを具備するような固定具を含む、脊椎 を安定化させる色々なやり方が使用されている。 より最近では、ねじ茎（pedicle screw）間に伸張しない薄板を使用したもの （バートン（Burton）氏の米国特許出願第US-A-4 743 260号明細書およびグラフ （Graf）氏、他の欧州特許出願第EP-A-0 381 588号明細書参照）か、或いはねじ 茎の周囲を取り囲む決められた長さの伸張しないバンド（同EP-A-0 381 588号明 細書参照）のような、可撓性の安定化システムが紹介されている。 しかし、これらの茎の固定の失敗を防ぐために、棘状突起を直に取巻く伸張し ない可撓性の部材を輪で括ることが提案された；セネガ（Senega）氏は、伸張し ない部材を、棘状突起の周りか或いはそれらの間にスペーサを介して８の形で１ 回か或いは複数回巻き付け、一方クレマスコリ（Cremascoli）氏（欧州特許出願 第EP-A-0 322 334号明細書）は、或る程度 弾性の或る平型の締ひもを、棘状突起の周りに括り付け、その間に同じ材料の小 さい管状のクッションを通した。 伸張しない或いは或る程度弾性の或る可撓性材料を、棘状突起の周りに及びス ペーサ或いはクッションを介して巻き付けるか或いは輪で括るのは時間の掛かる 作業であり、また可撓性の部材のそれら自身との並びに骨及びスペーサ或いはク ッションとの摩擦のために、可撓性部材に張力を加えて、可撓性部材によって結 び付けられた椎骨間の荷重を調節することも困難である。 本発明の１つの目的は、特に脊椎の安定化のために、及び靭帯の強化或いは交 換のために、或いは骨折した骨の整復のために、素早く且つ確実に適用されるこ とができ、且つ容易に張力を加えて、結び付けられた椎骨間の荷重を調節するこ とができる、外科用埋め込み物を提供することである。 本発明の第２の目的は、脊椎での或いは身体内の他の骨での係合の代替方法に この外科用埋め込み物を適応させることである。 本発明の１つの態様によると、外科用埋め込み物は、可撓性で生物学的に適合 性のある材料の一本の紐から形成され、その各端部の所に少なくとも１つの湾曲 部と少なくとも一方の端部から延在している尾部とを有するかせ状体、及び紐の 少なくとも重なり合っている端部部分を取り巻く少なくとも１つのクリンプ可能 なスリーブ状の要素を具備する。 この最も単純な形状で、２つの湾曲部は、２つの棘状突起（或いは２本の椎骨 に固定されるねじ茎のような固定手段） の夫々に一方が素早く確実に掛けられることができ、どんな弛みも尾部を引っ張 ることによって取り除かれ、更にそれを引張って輪状の紐材料の滑車作用による 増力を利用して椎骨間の荷重を調節し、クリンプすることができるスリーブ状の 要素は、（何等かの適切な、例えば専用のクリンプ工具を使って）それを通り抜 けている紐の部分上で圧着されて、紐を張力をかけられた状態で固定する。 少なくとも１つのクリンプ可能なスリーブ状の要素は、その端部の中間のかせ 状体の全ての紐か、或いはかせ状体の一方の側でのみの全ての紐を取り囲むこと ができ、少なくとも１つ以上のクリンプ可能なスリーブ状の要素がかせ状体に取 付けられ得る。 靭帯の強化或いは交換のような他の適応症に対しては、適切な骨の適切な留め 具の頭部に、湾曲部をただ掛けるだけである。 都合の良いことに、かせ状体の一方の端部の少なくとも１つの湾曲部は、紐材 料の尾部から遠い端部の所に形成される目を具備し、一方でかせ状体の他方の端 部の少なくとも１つの湾曲部は、クリンプ可能なスリーブ状の要素の対応する端 部からループを作る紐材料によって形成される。その目は棘状突起か或いはねじ 茎の頭部か或いは他の留め具に嵌り合うのに適切な大きさであろうということは 明白であろう。 かせ状体は、可撓性で生物学的適合性のある材料の一本の紐の複数の輪から成 り、尾部を引張る時に滑車の作用を強化して椎骨或いは他の骨部分間の荷重を調 節することができる。 従ってこのかせ状体は、各端部で対応する複数の一致する湾曲部を有するであろ う。 脊椎の両方の側部上の薄板状部か或いは横方向の突起での代替の係合に対して 外科用埋め込み物を適用する、及び／或いはそれに直接に掛けられる時に紐材料 が当るよりも広い、棘突起（或いは薄板状部或いは横方向突起）の縁部領域に荷 重を配分するために、本発明の別の態様の外科用埋め込み物は、夫々がかせ状体 の一方の端部の単数或いは複数の湾曲部と係合可能な、向き合う方向で逆を向い ている弧状の鉤部分と一体構成になっており脊柱の一部分と係合するための幅の 広い平たい鉤部分を有する一対の鉤掛け部材も具備する。椎骨に対称的に荷重を 掛けるために、本発明のもので、夫々が、上記で全てが明示されたような、かせ 状体、クリンプ可能なスリーブ状の要素、及び２つの鉤掛け部材を具備する２つ の埋め込み物は、脊椎の両側部で薄板状部或いは横方向突起に適用され得る。そ の代りに、夫々幅の広い平らなヨーク（yoke）と一体構成になっており、そのヨ ークの各端部と互いに向い合う、弧状の鉤部分を備えたヨークの形をした２つの 鉤掛け部材は、上記で説明されたように２つのかせ状体及び２つのクリンプ可能 なスリーブ状の要素と組合わされ、このヨークは棘状突起に引っ掛けられ、かせ 状体は棘状突起の各側部上にその１つを配置する。繰り返すが、１つのヨークは １つの椎骨の棘状突起に掛けられ得て、２つの鉤掛け部材は、上記で説明された ように、他の椎骨の輔状突起の両側部で薄板状部に掛けられ、且つ上記で説明さ れたように２つの かせ状体及び２つのクリンプ可能なスリーブ状要素と結合され得て、かせ状体の 湾曲部はヨークの夫々の弧状の鉤部分と対応する鉤掛け部材とに掛けられる。 鉤掛け部材の少なくとも１つは、紐材料の尾部を引張るための引張り工具のた めの、平坦部と弧状の鉤部分との間（即ちヨークと弧状の鉤部材との間）に配置 される、穴（或いは差込み部）の形状を採り得る当接手段を有する。 各弧状の鉤部分は、シリンダ型本体及び平らで円形の頭部を有し、且つ紐材料 の一方の端部にある目の保持を助けるボラードによって形成されるのが好ましい 。このボラードは、他方の端部に叩き部を有する取付け工具の叉に分れた端部と 旨い具合に係合可能でもあり；またボラードの平たい円形頭部は、引張り工具の ソケットによる係合のための栓としても働き得る。 好ましくは選択によって幅の広い平たい鉤部分の及び／或いはヨーク部分の色 々な幅及び半径を持つ鉤掛け部材の利用が可能になり、その結果外科医は、脊柱 の部分の大きさ及び形状に適した鉤掛け部材を選択することができる。 鉤掛け部材が、脊椎上に使用される時、薄板状部の頭の方か或いは尾方の縁部 か、横方向突起の頭の方の基部か、或いは仙骨の小孔の尾方の縁に取付けられ得 る。 幅の広い平たい鉤部分の及び／或いは幅の広い平たいヨークの内側は、好まし くは鉤掛け部材を掛ける方向に延在する鋭い隆起体を有するリブを具備して、係 合した骨部分の噛み合いを強化し；各幅の広い平たい鉤部分の先導端部は、好ま しくはのみ状の刃（chlzel edge）を具備して、必要であれば、係合する骨部分 を幾らか削って良い整合をもたらす。 紐材料は、ポリエステルか、或いは何等かの他の適当に丈夫で可撓性の不活性 な即ち生物学的適合性のある物質から作られ得て、クリンプ可能なスリーブ状要 素は、何等かの適切に延性のある不活性物質から作られ得る。 クリンプ可能なスリーブ状要素の内側は、好ましくは周囲方向に延在するリブ を具備して、紐材料の把握を強化する；従って、この要素は最初にシリンダ型で 、好ましくは、内側にねじ山を付けられたスリーブとして旨い具合に製造されて 、それから僅かに平らにされて、最小の断面の大きさを有する要素内に紐材料の 一対の重なり合う端部を受容する。 鉤掛け部材は、何等かの適切な埋め込み体用材料（例えば、ステンレス鋼、チ タン、セラミック）から作られ得て、水酸化燐灰石で被覆されて、骨組織の内方 生長を促進し、縁部の荷重を軽減するのを助け、一方でかせ状体に複数回巻かれ た紐材料は身体組織の内方生長を促進するであろう。 上記とは無関係に、本発明の別の態様によると、可撓性の外科手術用の紐を引 張るためのキャプスタンは、一方の端部に外科用埋め込み物の穴か或いはその上 の差込み孔かと係合するための共軸の差込み栓か或いはソケットを備える軸部と 、軸部の他方の端部に脊椎の埋め込み物との係合後にキャップスタンを回転させ るための取っ手手段と、可撓性の外科手術用の紐を軸部に固定してキャップスタ ンの回転時にその上に巻き付けるための軸部上の手段（その上のクリート或いは そ の中の切欠き或いは孔のような）を具備する。 取っ手手段は、軸部に固定される横木を具備し得るか、或いは刻みを付けた握 りを具備し得るが、それはトルク設定器具を介して軸部に結合されて、上記で説 明されたように軸部に固定される可撓性の外科手術用の紐に加えられる荷重を示 す或いは限定することができる。 上記とは無関係に、本発明の更に別の態様によると、脊椎の安定化の方法は、 少なくとも紐が重なり合う端部の所に少なくとも１つのクリンプ可能なスリーブ 状要素によって取り囲まれる部分を有し、かせ状体の端部から延在している尾部 を有する可撓性の生物学的適合性のある材料の一本の前記紐から形成される前記 かせ状体の端部の所で、夫々の湾曲部を脊柱の２つの部分に固定することと、尾 部を引張って、かせ状体の弛みを取り除くことと、クリンプ可能なスリーブ状要 素をそれを通り抜ける紐の上に圧着して紐を張力を掛けられた状態で固定するこ とと、余分な紐材料を切除することとから構成される。 湾曲部は２本の椎骨に、夫々の棘状突起の各々に一方をそれらに掛けることに よって固定され得るか、或いはそれらは椎骨或いは脊柱の他の部分にねじ留めさ れるねじ茎の頭部に掛けられ得る。 その代りに、夫々が向い合う方向を指向し且つ逆方向に向いている弧状の鉤部 分と一体構成にされる幅の広い平たい鉤部分を有する鉤掛け部材が、棘状突起と 係合する夫々の平たい鉤部分で、２本の椎骨の夫々にか、或いは脊椎の一方の側 部の薄板状部か或いは横方向突起に、一方を掛けられ、それから鉤掛け部材の夫 々の弧状の鉤部分とかせ状体の湾曲部を係合し、その後、上記で説明されたよう に紐の尾部は引張られ、クリンプ可能なスリーブ状要素は圧着され、余分な紐材 料は切除されることができる。 鉤掛け部材、かせ状体、及びクリンプ可能なスリーブ状要素の類似の組み合わ せは、脊椎の他方の側部の所に同じように適用されて、椎骨の相対称の荷重を具 現し得る。 ここでも、夫々がヨークの各端部と一体になり、またそれに向い合う方向を指 向する弧状の鉤部分を備えた幅の広い平たいヨークを有する鉤掛け部材は棘状突 起と係合する夫々のヨークの部分で２つの棘状突起の夫々に一方を掛けられ、そ れで弧状の鉤部分は、上述のように、尾部及び取囲んでいるクリンプ可能なスリ ーブ状要素を有し、夫々一本の紐材料から形成される一対のかせ状体の夫々の湾 曲部によって係合され、上記で説明されたように、尾部が引っ張られ、クリンプ 可能なスリーブ状要素が圧着され、余分な紐材料は切除されて、相対称な荷重を 具現する。 更に同様に、ヨークの各端部と一体にされ、またそれに向い合う方向を指向す る弧状の鉤部分を備えた幅の広い平たいヨークを有する鉤掛け部材は、１つの椎 骨の棘状突起に掛けられ、且つ向い合う方向を指向し、逆方向に面する弧状の鉤 部分と一体にされる、夫々幅の広い平たい鉤部分を有する２つの鉤掛け部材は、 他の椎骨の棘状突起の両側部で薄板状部に掛けられ、それからヨークの夫々の弧 状の鉤部分及び薄板 状部と係合された対応する鉤掛け部材は、上述のように、夫々が尾部及び取囲ん でいるクリンプ可能なスリーブ状要素を具備する、一本の紐材料から形成される 一対のかせ状体の夫々の湾曲部によって係合され、上記で説明されたように、尾 部は引張られ、クリンプ可能なスリーブ状要素は圧着され、余分な紐材料は切除 されて、相対称の荷重を具現する。 上記で説明されるキャップスタンのような、引張り工具は、鉤掛け部材の一方 に取付けられ、前記尾部（或いは前記尾部の夫々）と係合され、前記（或いは各 ）クリンプ可能なスリーブ状要素の圧着の前に前記紐（或いは各紐）を引張るよ うに作動（例えば、回転）させられ得る。 本発明の実施例及びその応用の方法が、ここで添付の図面を引用して、例示の 方法のみによって説明される： 図１は、図示された本発明に基く、隣接する椎骨の棘状突起に掛けられる外科 用埋め込み物の最も単純な形状の１つの平面図である。 図２は、図１の下方側部から見た、図１の部分側立面図である。 図３は、図１に対応するものであるが、一対の隣接する椎骨の両側部に固定さ れるねじ茎の対に掛けられる２つの埋め込み物の最も単純な形状を示す。 図４は、隣接する椎骨の対を（点鎖線で）示し、且つ別の類似の埋め込み物が どの様にそれらのねじ茎から延在し得るかを示す、図３の埋め込み物の１つ及び それに結合するねじ茎の側立面図である。 図５は、その１つが引っ張り工具によって係合されている鉤掛け部材を具備す る、本発明の外科用埋め込み物の基本概念を示す斜視図である。 図６は、それを通り抜けている紐をクリンプした後の、図５のクリンプ可能な スリーブ状要素を示す部分斜視図である。 図７は、図５に示される鉤掛け部材に対する別の形状のものの斜視図である。 図８は、本発明の外科用埋め込み物の好ましい形状の構成要素の平面図である 。 図９は、図８のクリンプ可能なスリーブ状要素の端面図である。 図１０は、図９の線Ｘ−Ｘから採られた拡大断面図である。 図１１は、図８乃至１０の構成要素の２つの組を、好ましい形状のヨーク、及 び隣接する椎骨に取付けられた好ましい形状の一対の他の鉤掛け部材と共に示す 平面図である。 図１２は、類似の外科用埋め込み物、ヨーク、及び椎骨の１つから隣のものへ 亘っている他の鉤掛け部材を示す、図１１の部分側面図である。 図１３は、図１１及び１２に示される鉤掛け部材の、夫々平面図（ａ）と、底 面図（ｃ）と、端面図（ｂ）及び（ｄ）である。 図１４は、図１３（ａ）、（ｂ）、（ｃ）、及び（ｄ）のような鉤掛け部材を 適所に駆動する際に使用するためもので且つ鉤掛け部材と係合して示されている 工具の側面図である。 図１５は、鉤掛け部材を取り外した、図１４の工具の下方端部の底面の部分図 である。 図１６は、図１１及び１２に示される別の鉤掛け部材の、夫々平面図（ａ）と 、側面図（ｂ）と、底面図（ｃ）と、端面図（ｄ）である。 図１７は、図１１及び１２に示される鉤掛け部材の一方と係合する引っ張り工 具の側面図である。 図１８は、図１７に示される引っ張り工具の底面図である。 図１及び２に於て、外科用埋め込み物20は、両端部に湾曲部22のある可撓性の 生物学的適合性のある材料の一本の紐21から形成され、隣接している椎骨24の２ つの棘状突起23の夫々に掛けられ、重なり合っている紐の端部27を取り囲むクリ ンプ可能なスリーブ状要素26から突き出ている尾部25を備えたかせ状体を具備す る。要素26は、尾部25を反対方向に引っ張ることによってピンと張らせた後で、 クリンプされて紐21を固定しているところが示されている。 図３に於て、２つの類似の埋め込み物20は、一対の隣接する椎骨24の両側部に 固定された対のねじ茎28に掛けられ、クリンプ可能なスリーブ状要素26は、紐21 をピンと張らせた後でクリンプされて、椎骨に相対称の荷重を与えているところ を示されている。図４に於て、別の埋め込み物20Ｘ及び20Ｙの紐21Ｘ及び21Ｙは 、図示即ち指示されていない別の隣接する椎骨に延在しているところが示されて いる。 図５に示される紐21は、紐材料の尾部25から遠い一方の端部のところに形成さ れる目29を有するかせ状体の前記端部の ところに１つの湾曲部を有し、かせ状体は複数のループからできており、湾曲部 22間の全ての紐はクリンプ可能なスリーブ状要素26によって取り巻かれている。 各鉤掛け部材30は、脊柱の一部、例えば脊椎の一方の側部の薄板状部或いは横方 向突起（図示されていない）、を係合し、そのより広い縁部領域に荷重を分布さ せる幅の広い平たい鉤部分31と、可撓性の生物学的適合性のある材料のかせ状体 21の一方の端部にある湾曲部22によって係合される、向い合う方向を指向し背中 合せの方向を向い合っている弧状の鉤部分32とを具備する。引っ張り工具33のた めの、即ち紐材料の尾部25を引っ張るのための当接手段は、平たい鉤部分31と弧 状の鉤部分32との間に位置する穴34であり、その穴は引っ張り工具の軸部36の一 方の端部の差込み部35によって係合される。この工具33はキャップスタンであり 、軸部の他方の端部に前記キャップスタンを回すための取っ手手段37を具備し、 軸部の一方の端部上にある、クリート38はキャップスタンを回す時に紐材料21の 尾部25を軸部の上に巻き付けるためにその上に固定する。図６は、かせ状体上で クリンプされたクリンプ可能なスリーブ状要素26を示す。 図７は、幅の広い平たいヨーク40を有し、前記ヨークの各端部と一体構成であ り且つ向い合う方向を指向する弧状の鉤部分32を各端部に具備する鉤掛け部材39 を示す。２つのそのような鉤掛け部材は、隣接する椎骨の棘状突起（図示されて いない）に鉤掛けされるそれらのヨークと、弧状の鉤部分32にかせ状体の湾曲部 22を、棘状突起の各側部上に１つのかせ 状体で、鉤掛けすることによって一緒に結合される２つのかせ状体と２つのクリ ンプ可能なスリーブ状要素とを有し得て、それらがピンと張られた後で要素26が かせ状体にクリンプされる。その代りに、１つのそのような鉤掛け部材39が、１ つの椎骨の棘状突起に掛けられたそのヨークと、他方でそれらの幅の広い平たい 鉤部分を隣接する椎骨の薄板状部に掛けられた２つの鉤掛け部材30とを持ち得て 、鉤掛け部材30、39の夫々の弧状の鉤部分にかせ状体の湾曲部を掛けることによ って２つのかせ状体と２つのクリンプ可能なスリーブ状要素とを結合する。 図５及び６のクリンプ可能なスリーブ状要素26が、４本の紐材料21を取り巻く ので、その穴はそこを繰返し通り抜ける尾部25の容易な供給に適した直径でなけ ればならず、更に−その結果−その外側直径はそれに応じてより大きくなるであ ろう。従って、好ましくは、図１と２、図３と４、及び図１１と１２に示される ように、クリンプ可能なスリーブ状要素26は紐21の重なり合っている端部27のみ を取り巻き、要素26の断面寸法を最小にする。従って要素26は、最初にシリンダ 形で、且つ好ましくは、最初にねじ山を付けられたスリーブとして製造され、そ れから僅かに平たくされて、周囲方向に延在するリブを形成する雌ねじ41の変形 を有する、図８乃至１０に示される好ましい形状になり、その上での要素26のク リンプの際に紐材料21の把握を強化する。 鉤掛け部材の好ましい形状と協同して使用される、クリンプ可能なスリーブ状 要素26及び目29を有する紐材料29の好ま しい形状は、図１１及び１２に示され、鉤掛け部材の細部は図１３（ａ）乃至（ ｄ）及び１６（ａ）乃至（ｄ）に関連して説明されるであろう。これらの鉤掛け 部材の好ましい形状に於て、弧状の鉤掛け部分32は、シリンダ型の本体42及び平 たい円形頭部43を有するボラードによって形成され、ボラードに掛けられる紐材 料のかせ状体の目29の保持を補助する鉤掛け部材30の頭部は、図１１及び１２に 示される。 図１４には、他方の端部の所に叩き部46を有し、鉤掛け部材30が１つの椎骨24 の輔状突起23の一方の側部の薄板状部47上の適所にハンマで打ち込まれるのを可 能にする、取り付け工具45の叉に分かれた端部44によって係合される鉤掛け部材 30の１つのボラード32が示され、ー図１１に示されるようにー他方の鉤掛け部材 30は、棘状突起23の他方の側部の薄板状部47上の適所にハンマで打ち込まれる。 図１３（ａ）乃至（ｄ）に示されるように、各幅の広い平たい鉤部分31の内側は 、鉤掛け部材30の取り付け方向に延在している鋭い刃の付いたリブ48を具備して 、係合される骨部分の把握を強化する。各幅の広い平たい鉤部分31の先端部49は 、のみ状の刃を具備して、必要であれば、係合される骨部分を幾らか削って、良 い整合を具現する。 図１６（ａ）乃至（ｄ）に於て、鉤掛け部材39は、ヨーク部分40の腕部の内側 に沿って図１１及び１２の隣接する椎骨24の棘状突起23への取り付け方向に延在 している鋭い刃を有するリブ50を具備して、この係合される骨部分の把握を強化 するのが分かる。 図１１及び１２を再び参照すると、かせ状体の湾曲部22は、紐の重なり合って いる端部27を取り巻くクリンプ可能なスリーブ状要素26と共に、ヨーク39、40の 夫々のボラード型の弧状の鉤部分に掛けられ、（図１７及び１８に示され、更に ここで説明される工具によって）紐をピンと張った後で、要素26は、そこを通り 抜ける紐の上からクリンプされて、紐をピンと張った状態で固定する。 鉤掛け部材30、39のボラード型の弧状の鉤部分の頭部43の何等かの適切なもの は、図１７及び１８に示される引っ張り工具52の一方の端部でソケット51によっ て係合可能な差込み部として働き、その他方の端部は、工具がソケット51で回転 させられて、頭部43と係合されるのを可能にする取っ手53を有する。工具52は、 かせ状体の尾部25が押し込められ得る切欠き54、及び工具が回されて紐材料を引 っ張る時に紐材料21がその周りに巻き取られ得る頸部55を有する。 更に、鉤掛け材料39を保持する椎骨と次の隣接する椎骨との間の更なる安定化 をもたらす、鉤掛け部材30Ｘ、39Ｘ、紐材料のかせ状体21Ｘ、及びクリンプされ た要素26Ｘが図１２に点鎖線で示される。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９４年１０月３日 【補正内容】 明細書 外科用埋め込み物、等 本発明は、特に−専用ではないが−脊椎の安定化のための、膝或いは肘の靭帯 の交換或いは強化のような他の適応症にも応用可能であり、更に骨折した骨の整 復にも応用可能であり得る、外科用埋め込み物、等に関する。 ハーリントン（Harrington）氏、ハーツシル（Hartshill）氏（両方とも、サ ージクラフト．リミテッド社（SurgicraftLlmiled）の、欧州特許出願第EP-A-0 146 347号明細書及び第EP-A-0 269 268号明細書参照）、ルーク（Luque）氏、及 びノット（Knodt）氏による、椎骨にフック掛けされるか或いはワイヤによって それに保持される中実のロッドを具備するような固定具を含む、脊椎を安定化さ せる色々なやり方が使用されている。 より最近では、ねじ茎（pedicle screw）間に伸張しない薄板を使用したもの （バートン（Burton）氏の米国特許出願第US-A-4 743 260号明細書およびエフ・ エッチ・ブラード（F.H.Breard）氏及びエッチ・グラフ（H.Graf）氏、他の欧州 特許出願第EP-A-0 381 588号明細書参照）か、或いはねじ茎の周囲を取り囲む決 められた長さの伸張しないバンド（同EP-A-0 381 588号明細書参照）のような、 可撓性の安定化システムが紹介されている。 しかし、これらの茎の固定の失敗を防ぐために、棘状突起を直に取巻く伸張し ない可撓性の部材を輪で括ることが提案された（同EP-A-0 381 588号明細書参照 ）；セネガ（Senega）氏は、伸張しない部材を、棘状突起の周りか或いはそれら の 間にスペーサを介して８の形で１回か或いは複数回巻き付け、一方コテ・エス・ エイ・アール・エル（COTE S.A.R.L.）社の欧州特許出願第EP-A-0 322 334号明 細書（クレマスコリ・フランス社（CREMASCOLI FRANCE）に譲渡された）は、或 る程度弾性の或る平型の締ひもを、棘状突起の周りに括り付け、その間に同じ材 料の小さい管状のクッションを通した。 伸張しない或いは或る程度弾性の或る可撓性材料を、棘状突起の周りに及びス ペーサ或いはクッションを介して巻き付けるか或いは輪で括るのは時間の掛かる 作業であり、また可撓性の部材のそれら自身との並びに骨及びスペーサ或いはク ッションとの摩擦のために、可撓性部材に張力を加えて、可撓性部材によって結 び付けられた椎骨間の荷重を調節することも困難である。 本発明の１つの目的は、特に脊椎の安定化のために、及び靭帯の強化或いは交 換のために、或いは骨折した骨の整復のために、素早く且つ確実に適用されるこ とができ、且つ容易に張力を加えて、結び付けられた椎骨間の荷重を調節するこ とができる、外科用埋め込み物を提供することである。 本発明の第２の目的は、脊椎での或いは身体内の他の骨での係合の代替方法に この外科用埋め込み物を適応させることである。 本発明の１つの態様によると、外科用埋め込み物は、可撓性で生物学的に適合 性のある材料の一本の紐から形成され、その各端部の所に少なくとも１つの湾曲 部と少なくとも一方の端部から延在している尾部とを有するかせ状体、及び紐の 少なくとも重なり合っている端部部分を取り巻く少なくとも１つのクリンプ可能 なスリーブ状の要素を具備する。 この最も単純な形状で、２つの湾曲部は、２つの棘状突起（或いは２本の椎骨 に固定されるねじ茎のような固定手段） 請求の範囲 １．かせ状体の各端部の少なくとも１つの湾曲部（22）と少なくとも一方の端部 から延在する尾部（25）とを有する可撓性で生物学的適合性のある材料の１本の 紐（21）から作られる前記かせ状体と、かせ状体の湾曲部（22）の中間の部分を 取り巻く少なくとも１つのクリンプ可能なスリーブ状要素（26）とを具備する外 科用埋め込み物（20）であり、スリーブ状要素（26）が延性材料から形成され、 少なくとも重なり合う紐の端部（27）を取り巻いていることを特徴とする、外科 用埋め込み物。 ２．少なくとも１本の延性のクリンプ可能なスリーブ状要素（26）が、かせ状体 の両端部の中間の全ての紐（21）を取り巻いていることを特徴とする、請求項１ 記載の外科用埋め込み物。 ３．少なくとも１つの延性のクリンプ可能なスリーブ状要素が、かせ状体の一方 の側部で全ての紐（21）を取り巻くことを特徴とする、請求項１記載の外科用埋 め込み物。 ４．１つ以上の延性のクリンプ可能なスリーブ状要素（26）が、かせ状体に適用 されることを特徴とする、請求項１乃至３の何れか１項記載の外科用埋め込み物 。 ５．かせ状体の一方の端部の少なくとも１つの湾曲部（22）が、紐材料（21）の 尾部（25）から遠い端部に形成される目（29）を具備し、一方かせ状体の他方の 端部の少なくとも１つの湾曲部（22）が、延性のクリンプ可能なスリーブ状要素 （26）の対応する端部からループを作る紐材料（21）によっ て形成されることを特徴とする、請求項１乃至４の何れか１項記載の外科用埋め 込み物。 ６．かせ状体が可撓性で生物学的適合性のある材料の１本の紐（21）の複数のル ープを具備することを特徴とする、請求項１乃至５の何れか１項記載の外科用埋 め込み物。 ７．夫々が脊柱の一部分と係合するための幅の広い平たい鉤部分（31）を有して おり、かせ状体の一方の端部の単数或いは複数の湾曲部（22、29）と係合可能な 向い合う方向を指向し逆方向に向いている弧状の鉤部分（32）と一体にされる一 対の鉤掛け部材（30）によって更に特徴付けられる、請求項１乃至６の何れか１ 項記載の外科用埋め込み物。 ８．夫々がヨーク（40）の各端部と一体にされ且つそれと向い合う方向を指向す る弧状の鉤部分（32）を備えた幅の広い平たい前記ヨーク（40）の形をしており 、上記で説明された２つのかせ状体及び２つの延性のクリンプ可能なスリーブ状 要素（26）と結合される２つの鉤掛け部材（39）によって更に特徴付けられる、 請求項１乃至６の何れか１項記載の外科用埋め込み物。 ９．ヨーク（40）の各端部と一体にされ且つそれと向い合う方向を指向する弧状 の鉤部分（32）を備えた幅の広い平たい前記ヨーク（40）の形の１つの鉤掛け部 材（39）と、夫々が脊柱の一部分と係合し、かせ状体の一方の端部の単数或いは 複数の湾曲部（22、29）と係合可能な向い合う方向を指向し逆方向に向いている 弧状の鉤部分（32）と一体にされる幅の広い平たい鉤部分（31）を有している一 対の鉤掛け部材（30） とによって更に特徴付けられる、請求項１乃至６の何れか１項記載の外科用埋め 込み物。 10．鉤掛け部材（30）の少なくとも１つが引っ張り工具（33）のための当接手段 （34）を有して、紐材料（21）の尾部（25）を引っ張ることを特徴とする、請求 項７乃至９の何れか１項記載の外科用埋め込み物。 11．当接手段（34）が、平たい部分と弧状の鉤部分（31、32）との間に配置され る穴の形をしていることを特徴とする、請求項10記載の外科用埋め込み物。 12．各弧状の鉤部分（32）が、シリンダ型の本体（42）と平たい円形の頭部（43 ）とを有するボラードによって形成されることを特徴とする、請求項７乃至10の 何れか１項記載の外科用埋め込み物。 13．鉤掛け部材（30、39）が、幅の広い平たい鉤部分（31）の及び／或いはヨー ク部分（40）の色々な幅及び半径から選択可能であることを特徴とする、請求項 ７乃至12の何れか１項記載の外科用埋め込み物。 14．幅の広い平たい鉤部分（31）の及び／或いは幅の広い平たいヨーク（40）の 内側が、鉤掛け部材を掛ける方向に延在している鋭い刃を有するリブ（50）を具 備して、係合される骨部分の把握を強化することを特徴とする、請求項７乃至13 の何れか１項記載の外科用埋め込み物。 15．各幅の広い平たい鉤部分（31）の先端部（49）が、のみ状の刃を具備して、 係合される骨部分の幾らかを削ることを特徴とする、請求項７乃至９の何れか１ 項記載の外科用埋 め込み物。 16．紐材料（21）がポリエステルから作られることを特徴とする、請求項１乃至 15の何れか１項記載の外科用埋め込み物。 17．延性のクリンプ可能なスリーブ状要素（26）の内側が、周囲方向に延在する リブ（41）を具備して、紐材料（21）の把握を強化することを特徴とする、請求 項１乃至１６の何れか１項記載の外科用埋め込み物。 18．延性のクリンプ可能なスリーブ状要素（26）が、最初にシリンダ型で、最初 に内側にねじ山を付けられたスリーブとして製造されて、前記要素内に紐材料（ 21）の一対の重なり合う端部（27）を収容するための最小の断面寸法を有するこ とを特徴とする、請求項１７記載の外科用埋め込み物。 19．鉤掛け部材（30、39）が水酸化燐灰石で被覆されて、骨組織の内方生長を助 長することを特徴とする、請求項７乃至９の何れか１項記載の外科用埋め込み物 。 20．少なくとも１つのクリンプ可能なスリーブ状要素（26）によって取り巻かれ る湾曲部の中間のかせ状体の部分を有する可撓性の生物学的適合性のある材料の １本の紐（21）であり、かせ状体の端部から延在している尾部（25）を有する紐 （21）から形成される前記かせ状体の端部の夫々の湾曲部（22）を脊柱の２つの 部分（23）に固定することと、尾部（25）を引っ張って、かせ状体の弛みを取り 除き、紐（21）をピンと張ることとを具備する、脊椎の安定化の方法であり、ク リンプ可能なスリーブ状要素が延性材料から作られ、そこ を通り抜ける紐を圧着して、ピンと張った状態で紐を固定することと、それから 余分な紐材料（21）を切除することとを特徴とする方法。 21．湾曲部（22）が、夫々の棘状突起（23）の各々の上にそれらの１つを掛ける ことによって２つの椎骨（24）に固定されることを特徴とする、請求項20記載の 方法。 22．湾曲部（22）が、椎骨（24）或いは脊柱の他の部分にねじ留めされるねじ茎 （28）の頭部に掛けられることを特徴とする、請求項20記載の方法。 23．夫々が向い合う方向を指向し逆方向に向いている弧状の鉤部分（32）と一体 にされた幅の広い平たい鉤部分（31）を有する鉤掛け部材（30）は、棘状突起（ 23）にか或いは脊椎の一方の側部の薄板部（47）か或いは横方向の突起かに係合 する夫々の平たい鉤部分（31）を使って２本の椎骨（24）に１つが掛けられ、そ れから鉤掛け部材（30）の夫々の弧状の鉤部分（32）とかせ状体の湾曲部（22） を係合し、その後紐（21）の尾部（25）が引っ張られ、延性のクリンプ可能なス リーブ状要素（26）が圧着され、余分な紐材料（21）が切除され得ることを特徴 とする、請求項20記載の方法。 24．鉤掛け部材（30）、かせ状体（20）、及び延性のクリンプ可能なスリーブ状 要素（26）の類似の組み合わせが、脊椎の他方の側部に同じように適用されて、 椎骨（24）の荷重を相対称にすることを特徴とする、請求項23記載の方法。 25．夫々が幅の広い平たいヨーク（40）の各端部と一体にされ且つそれに向い合 う方向を指向する弧状の鉤部分（32） を備えたヨークを有する鉤掛け部材（39）が、棘状突起（23）と係合される夫々 のヨーク部分（40）で、２つの棘状突起（23）の夫々に１つが掛けられ、それか ら弧状の鉤部分（32）が、尾部及び取巻いている延性のクリンプ可能なスリーブ 状要素（26）と共に、夫々１本の紐（21）の材料から形成される一対のかせ状体 （20）の夫々の湾曲部（22）によって係合され、上記で説明されるように、尾部 （25）が引っ張られ、延性のクリンプ可能なスリーブ状要素が圧着され、余分な 紐材料（21）が切除されて、荷重を相対称にすることを特徴とする、請求項20記 載の方法。 26．幅の広い平たいヨーク（40）の各端部と一体にされ且つそれに向い合う方向 を指向する弧状の鉤部分（32）を備えた前記ヨークを有する鉤掛け部材（39）は 、１つの椎骨（24）の棘状突起（23）に掛けられ、夫々が向い合う方向を指向し 逆方向を向いている弧状の鉤部分（32）と一体にされる幅の広い平たい鉤部分（ 31）を有する２つの鉤掛け部材（30）は、他方の椎骨（24）の棘状突起（23）の 両側部の薄板部に掛けられ、それからヨーク（40）の夫々の弧状の鉤部分（32） 及び薄板部（47）と係合する対応する鉤掛け部材（30）は、夫々が尾部（25）及 び取巻いている延性のクリンプ可能なスリーブ状要素（26）を具備する、１本の 紐（21）の材料から形成される一対のかせ状体の夫々の湾曲部（22）によって係 合され、尾部（25）が引っ張られ、延性のクリンプ可能なスリーブ状要素（26） が圧着され、且つ余分な紐材料（21）が切除されて、荷重を相対称にすることを 特徴とする、請求項20 の方法。 27．引っ張り工具（33）が、鉤掛け部材（30）の一方に掛けられ、夫々のかせ状 体（20）の尾部（25）と係合されて、延性のクリンプ可能なスリーブ状要素（26 ）を締付ける前に紐（21）をピンと張るように働かされる、請求項23乃至26の何 れか、１項記載の方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シェパード、ジョン・アンソニー・ノーマ ン イギリス国、ティーエヌ33・０エスエイチ イースト・サセックス、エヌアール・バ トル、テルハム、”ヘミングフォールド" （番地なし) (72)発明者 フィリップス、ピーター・ウイリアム イギリス国、ダブリュアール11・５ジェイ エヌ ワーススターシャー、イブスハム、 バッドセイ、フィールド・クロース 16

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．かせ状体の各端部の少なくとも１つの湾曲部と少なくとも一方の端部から延 在する尾部とを有する、可撓性で生物学的適合性のある材料の１本の紐から作ら れる前記かせ状体と、紐の少なくとも重なり合う端部を取り巻く少なくとも１つ のクリンプ可能なスリーブ状要素とを具備する外科用埋め込み物。 ２．少なくとも１本のクリンプ可能なスリーブ状要素が、かせ状体の両端部の中 間の紐の全てを取り巻く、請求項１記載の外科用埋め込み物。 ３．少なくとも１つのクリンプ可能なスリーブ状要素が、かせ状体の一方の側部 で紐の全てを取り巻く、請求項１記載の外科用埋め込み物。 ４．１つ以上のクリンプ可能なスリーブ状要素が、かせ状体に適用される、請求 項１乃至３の何れか１項記載の外科用埋め込み物。 ５．かせ状体の一方の端部の少なくとも１つの湾曲部が、紐材料の尾部から遠い 端部に形成される目を具備し、一方、かせ状体の他方の端部の少なくとも１つの 湾曲部が、クリンプ可能なスリーブ状要素の対応する端部からループを作る紐材 料によって形成される、請求項１乃至４の何れか１項記載の外科用埋め込み物。 ６．かせ状体が可撓性で生物学的適合性のある材料の１本の紐の複数のループを 具備する、請求項１乃至５の何れか１項記載の外科用埋め込み物。 ７．夫々が脊柱の一部分と係合するための幅の広い平たい鉤部分を有しており、 かせ状体の一方の端部の単数或いは複数の湾曲部と係合可能な向い合う方向を指 向し逆方向に向いている弧状の鉤部分と一体にされる一対の鉤掛け部材も具備す る、請求項１乃至６の何れか１項記載の外科用埋め込み物。 ８．夫々がヨークの各端部と一体にされ且つそれと向い合う方向を指向する弧状 の鉤部分を備えた幅の広い平たい前記ヨークの形をしており、上記で説明された ２つのかせ状体及び２つのクリンプ可能なスリーブ状要素と結合される２つの鉤 掛け部材も具備する、請求項１乃至６の何れか１項記載の外科用埋め込み物。 ９．ヨークの各端部と一体にされ且つそれと向い合う方向を指向する弧状の鉤部 分を備えた幅の広い平たい前記ヨークの形の１つの鉤掛け部材と、夫々が脊柱の 一部分と係合し、かせ状体の一方の端部の単数或いは複数の湾曲部と係合可能な 向い合う方向を指向し逆方向に向いている弧状の鉤部分と一体にされる幅の広い 平たい鉤部分を有している一対の鉤掛け部材とを更に具備する、請求項１乃至６ の何れか１項記載の外科用埋め込み物。 10．鉤掛け部材の少なくとも１つが引っ張り工具のための当接手段を有して、紐 材料の尾部を引っ張る、請求項７乃至９の何れか１項記載の外科用埋め込み物。 11．当接手段が、平たい部分と弧状の鉤部分との間に配置される穴の形をしてい る、請求項１０記載の外科用埋め込み物。 12．各弧状の鉤部分が、シリンダ型の本体と平たい円形の頭部とを有するボラー ドによって形成される、請求項７乃至10の何れか１項記載の外科用埋め込み物。 13．鉤掛け部材が、幅の広い平たい鉤部分の及び／或いはヨーク部分の色々な幅 及び半径から選択可能である、請求項７乃至12の何れか１項記載の外科用埋め込 み物。 14．幅の広い平たい鉤部分の及び／或いは幅の広い平たいヨークの内側が、鉤掛 け部材を掛ける方向に延在している鋭い刃を有するリブを具備して、係合される 骨部分の把握を強化する、請求項７乃至13の何れか１項記載の外科用埋め込み物 。 15．各幅の広い平たい鉤部分の先端部が、のみ状の刃を具備して、係合される骨 部分の幾らかを削る、請求項７乃至９の何れか１項記載の外科用埋め込み物。 16．紐材料がポリエステルから作られる、請求項１乃至15の何れか１項記載の外 科用埋め込み物。 17．クリンプ可能なスリーブ状要素の内側が、周囲方向に延在するリブを具備し て、紐材料の把握を強化する、請求項１乃至16の何れか１項記載の外科用埋め込 み物。 18．クリンプ可能なスリーブ状要素が、最初にシリンダ型で、最初に内側にねじ 山を付けられたスリーブとして製造されて、前記要素内に紐材料の一対の重なり 合う端部を収容するための最小の断面寸法を有する、請求項17記載の外科用埋め 込み物。 19．鉤掛け部材が水酸化燐灰石で被覆されて、骨組織の内方生長を助長する、請 求項７乃至９の何れか１項記載の外科用埋め込み物。 20．可撓性の外科手術用の紐をピンと張らせるためのキャップスタンであり、一 方の端部に外科用埋め込み物上の穴或いは差込み部との係合のための共軸の差込 み部或いはソケットを備えた軸部と、前記軸部の他方の端部に脊椎の埋め込み物 との係合後に前記キャップスタンを回転させるための軸部の取っ手手段と、前記 キャップスタンの回転の際に可撓性の外科手術用の紐をそれに巻き付けるための 軸部に固定するための軸部上の手段とを具備する前記キャップスタン。 21．可撓性の紐を軸部に固定するための手段が、軸部上のクリートである、請求 項20のキャップスタン。 22．可撓性の紐を軸部に固定するための手段が、軸部上の切欠きである、請求項 20記載のキャップスタン。 23．取っ手手段が、軸部に固定される横木を具備する、請求項20乃至22の何れか １項記載のキャップスタン。 24．取っ手手段が、刻みを付けた握りを具備する、請求項20乃至22の何れか１項 記載のキャップスタン。 25．横木或いは刻みを付けた握りが、トルク設定装置を介して軸部に結合されて 、上記されたように、軸部に固定される可撓性の外科手術用の紐に加えられる荷 重を示す或いは制限する、請求項23或いは24の何れか１項記載のキャップスタン 。 26．工具が鉤掛け部材のボラードと係合可能な叉に分かれ た端部と、他方の端部の叩き部とを具備する、請求項12と共に請求項７で規定さ れる鉤掛け部材を掛けるための工具。 27．少なくとも紐の重なり合う端部の所に少なくとも１つのクリンプ可能なスリ ーブ状要素によって取り囲まれる部分を有する可撓性の生物学的適合性のある材 料の１本の紐であり、かせ状体の端部から延在している尾部を有する紐から形成 される前記かせ状体の端部の夫々の湾曲部を脊柱の２つの部分に固定することと 、尾部を引っ張ってかせ状体の弛みを取り除き紐をピンと張ることと、クリンプ 可能なスリーブ状要素を通り抜ける紐上の前記要素を圧着しピンと張った状態で 紐を固定することと、余分な紐材料を切除することを具備する、脊椎の安定化の 方法。 28．湾曲部が、夫々の輔状突起の各々の上にそれらの１つを掛けることによって ２つの椎骨に固定される、請求項27記載の方法。 29．湾曲部が、椎骨或いは脊柱の他の部分にねじ留めされたねじ茎の頭部に掛け られる、請求項27記載の方法。 30．夫々が向い合う方向を指向し逆方向に向いている弧状の鉤部分と一体にされ た幅の広い平たい鉤部分を有する鉤掛け部材は、輔状突起にか或いは脊椎の一方 の側部で薄板部か或いは横方向の突起かに係合する夫々の平たい鉤部分を使って ２本の椎骨に１つが掛けられ、それから鉤掛け部材の夫々の弧状の鉤部分とかせ 状体の湾曲部を係合し、その後紐の尾部が引っ張られ、クリンプ可能なスリーブ 状要素が圧着され、余分な紐材料が切除され得る、請求項27記載の方法。 31．鉤掛け部材、かせ状体、及びクリンプ可能なスリーブ状要素の類似の組み合 わせが、脊椎の他方の側部に同じように適用されて、椎骨の相対称の荷重を具現 し得る、請求項30記載の方法。 32．夫々がヨークの各端部と一体にされ且つそれに向い合う方向を指向する弧状 の鉤部分を備えた幅の広い平たいヨークを有する鉤掛け部材が、輔状突起と係合 される夫々のヨーク部分で２つの輔状突起の夫々に１つが掛けられ、そして弧状 の鉤部分が、尾部及び取巻いているクリンプ可能なスリーブ状要素と共に、夫々 １本の紐材料から形成される一対のかせ状体の夫々の湾曲部によって係合され、 上記で説明されるように、尾部が引っ張られ、クリンプ可能なスリーブ状要素が 圧着され、余分な紐材料が切除されて、荷重を相対称にする、請求項27記載の方 法。 33．幅の広い平たいヨークの各端部と一体にされ且つそれに向い合う方向を指向 する弧状の鉤部分を備えた前記ヨークを有する鉤掛け部材は、１つの椎骨の輔状 突起に掛けられ、向い合う方向を指向し、逆方向に向いている弧状の鉤部分と一 体にされる、夫々幅の広い平たい鉤部分を有する２つの鉤掛け部材は、他方の椎 骨の棘状突起の両側部の薄板部に掛けられ、それからヨークの夫々の弧状の鉤部 分及び薄板部と係合される対応する鉤掛け部材は、夫々が尾部及び取巻いている クリンプ可能なスリーブ状要素を具備する、１本の紐材料から形成される一対の かせ状体の夫々の湾曲部によって係合されて、尾部が引っ張られ、クリンプ可能 なスリーブ状要素 が圧着され、余分な紐材料が切除されて、荷重を相対称にする、請求項27の方法 。 34．引っ張り工具が、鉤掛け部材の一方に掛けられ、夫々のかせ状体の尾部と係 合されて、クリンプ可能なスリーブ状要素を圧着する前に紐をピンと張るように 働かされる、請求項30乃至33の何れか１項記載の方法。