JP2003038507A - 骨接合具用インプラント - Google Patents

骨接合具用インプラント

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JP2003038507A
JP2003038507A JP2001233986A JP2001233986A JP2003038507A JP 2003038507 A JP2003038507 A JP 2003038507A JP 2001233986 A JP2001233986 A JP 2001233986A JP 2001233986 A JP2001233986 A JP 2001233986A JP 2003038507 A JP2003038507 A JP 2003038507A
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osteosynthesis
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修 白土
Kazuya Oribe
一弥 織部
Hiroshi Takamido
洋 高御堂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 椎骨に損傷を与えることなく椎骨に安定的に
固定することのできる骨接合具用インプラントを提供す
る。 【解決手段】 椎骨における椎弓部３Ａに係合自在の湾
曲した固定クランプ１５を下部に備えたインプラントボ
ディ１３，３５の上部に、連結部材５，７を連結するた
めの連結部材連結部を設け、かつ前記固定クランプ１５
と対向して前記椎弓部３Ａを把持自在の可動クランプ１
７，３３を前記インプラントボディ１３，３５に移動固
定自在に設けた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば胸椎、腰椎
等の骨を接合する際に使用する骨接合具用のインプラン
トに係り、さらに詳細には、例えば人工靱帯やロッドな
どの適宜の連結部材を連結するための連結部材連結部を
備えた骨接合具用インプラントに関する。 【０００２】 【従来の技術】従来、胸椎や腰椎等の骨の接合を行う場
合、例えば図７に示すように、例えば胸椎、腰椎などの
ごとき離れた椎体１にそれぞれインプラント３を螺入埋
設している。このインプラント３は、椎体１に螺入埋設
するスクリュー部と大径の頭部を備えた構成であって、
上記頭部に形成したロッド係合溝に連結用ロッド５の両
端側を係合し、止めねじによって上記連結用ロッド５を
インプラント３に一体的に固定している。 【０００３】そして、前記インプラント３を螺入埋設し
た椎体１から離隔した別の椎体１に、人工靱帯などの連
結部材７を掛けるためのフック部９Ｆを頂部に備えたス
クリューなどのごときインプラント９を螺入埋設し、こ
のインプラント９の前記フック部９Ｆと前記連結用ロッ
ド５の端部に備えたフック部５Ｆとに前記連結部材７が
掛けられている。 【０００４】また、フック部９Ｆを備えたインプラント
９を離隔した椎体１にそれぞれ螺入埋設し、各インプラ
ント９のフック部９Ｆに前記連結部材７を掛けることも
行われている。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】前述のごとく、連結部
材を掛けるためのフック部を備えたインプラントや頭部
にロッド係合溝を備えたインプラントを椎体に螺入埋設
する構成においては、他の部分に損傷を与えないように
インプラントを椎体に正確に螺入埋設しなければなら
ず、高度の技術を要すると共に、インプラントを螺入埋
設されることにより椎体の負担が大きくなる等の問題が
ある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は前述のごとき従
来の問題に鑑みてなされたもので、本発明に係る骨接合
具用インプラントは、椎骨における椎弓部に係合自在の
湾曲した固定クランプを下部に備えたインプラントボデ
ィの上部に、連結部材を連結するための連結部材連結部
を設け、かつ前記固定クランプと対向して前記椎弓部を
把持自在の可動クランプを前記インプラントボディに移
動固定自在に設けた構成である。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明の実施の
形態について説明するに、前述した従来の構成と同一機
能を奏する構成部分には同一符号を付することとして重
複した説明は省略する。 【０００８】さて、図１を参照するに、本発明の実施の
形態に係る骨接合具用インプラント１１は、断面形状が
円形状或いは四角形状のブロック状のインプラントボデ
ィ１３を備えており、このインプラントボディ１３の下
部には、椎骨における椎弓部３Ａに係合自在の湾曲した
ほぼＵ字形状の固定クランプ１５を一体に備えており、
この上記インプラントボディ１３の上部には、例えば連
結用ロッド５等のごとき連結部材を連結するための連結
部材連結部が設けてあると共に、上記インプラントボデ
ィ１３には、前記固定クランプ１５と対向して前記椎弓
部３Ａを把持自在の可動クランプ１７が移動固定自在に
設けられている。 【０００９】より詳細には、前記可動クランプ１７は、
前記インプラントボディ１３に形成した係合溝１９に移
動可能に係合したロッド状のクランプ本体１７Ｂを備え
ており、このクランプ本体１７Ｂの先端部には、前記固
定クランプ１５と対向して椎弓部３Ａを把持するための
湾曲したフック部１７Ｆが設けてある。 【００１０】前記可動クランプ１７を固定クランプ１５
に対して接近離反する方向へ位置調節して椎弓部３Ａを
把持した状態に固定するために、前記インプラントボデ
ィ１３の前記係合溝１９の対向面には雌ねじ部２３が形
成してあり、この雌ねじ部２３には止めねじ２５が螺合
してある。したがって、可動クランプ１７を所望の位置
に調節して固定することができるものである。また、ロ
ッド状のクランプ本体１７Ｂの軸心を中心として適宜に
回動調節することができる。 【００１１】前記係合溝１９の上部には、前記連結用ロ
ッド５を係合するために、上記係合溝１９の幅よりも僅
かに広い幅のロッド係合溝２７が形成してあり、このロ
ッド係合溝２７の対向面には雌ねじ部２９が形成してあ
り、この雌ねじ部２９には連結用ロッド５を固定するた
めの止めねじ３１が螺合してある。 【００１２】上記構成により、固定クランプ１５を椎体
の椎弓部３Ａに係合すると共に可動クランプ１７のフッ
ク部１７Ｆを固定クランプ１５に対向して前記椎弓部３
Ａに係合し、かつ止めねじ２５によって可動クランプ１
７を固定することにより、骨接合具用インプラント１１
を、椎体に損傷等を与えることなく安定的に固定するこ
とができる。この際、前記止めねじ２５の回転操作は、
当該止めねじ２５の上面に備えた非円形の工具係合孔に
垂直上方から工具を係合して操作すれば良いので、椎骨
やその他のインプラント等が邪魔になるようなことがな
く、骨接合具用インプラント１１の固定を容易に行い得
るものである。 【００１３】前述のごとく骨接合具用インプラント１１
を椎体の椎弓部３Ａに固定した後、ロッド係合溝２７に
連結用ロッド５を係合し、止めねじ３１により固定する
ことにより、上記連結用ロッド５を介しての椎骨の接合
が行われるものである。 【００１４】なお、上記例においては、可動クランプ１
７及び連結用ロッド５をインプラントボディ１３に取付
ける構成として、インプラントボディ１３に、上方に開
口した上下の係合溝１９，２７を形成した場合について
説明したが、上記インプラントボディ１３に、可動クラ
ンプ１７及び連結用ロッド５が貫通する貫通穴を水平に
設け、かつ前記止めねじ２５，３１を螺入する螺入孔を
上下方向に設ける構成としても良いものである。 【００１５】また、インプラントボディ１３の外周面に
雄ねじ部を形成し、この雄ねじ部に、可動クランプ１７
を固定するためのナット部材及び連結用ロッド５を固定
するためのナット部材をそれぞれ螺合する構成とするこ
とも可能である。この際、可動クランプ１７のクランプ
本体１７Ｂでもってインプラントボディ１３を間に挟む
構成となるように、クランプ本体１７Ｂにインプラント
ボディ１３が貫通可能の長孔を設けるか、又はクランプ
本体１７Ｂを二股とすることも可能である。 【００１６】図２は第２の実施の形態を示すもので、こ
の実施形態においては、前記連結用ロッド５に代えて人
工靱帯やワイヤ或いはケーブル等の連結部材７を連結す
るために、インプラントボディ１３の上部に環状の凹部
１３Ｃを形成することによって連結部材連結部を形成し
たものであって、その他の構成は前述した構成と同様の
構成であるから、同一機能を奏する構成部分には同一符
号を付することとして重複した説明は省略する。 【００１７】図３〜図５は本発明の第３の実施形態を示
すもので、この実施の形態に係る骨接合具用インプラン
ト１１は、前記固定クランプ１５と対向して椎体の椎弓
部３Ａを把持自在の可動クランプ３３を前記インプラン
トボディ３５に移動固定自在かつ回動固定自在に備えた
構成である。 【００１８】より詳細には、図５に示すように、前記固
定クランプ１５を備えた前記インプラントボディ３５の
上面には螺子孔３５Ｈが形成してあり、前記連結部材７
を掛けるためのフック部材３７の下部には前記螺子孔３
５Ｈに螺合する螺子部３７Ｓが設けてある。そして、前
記可動クランプ３３は、スリット又は長孔３３Ｈを備え
たクランプ本体３３Ｂの先端部に、前記固定クランプ１
５と対向して椎体の椎弓部３Ａを把持するために湾曲し
たフック部３３Ｆを備えた構成である。 【００１９】上記構成において、図５に示すように、イ
ンプラントボディ３５とフック部材３７との間に可動ク
ランプ３３のクランプ本体３３Ｂを位置せしめた後、上
記クランプ本体３３Ｂに形成した長孔３３Ｈを貫通して
前記フック部材３７の螺子部３７Ｓをインプラントボデ
ィ３５の螺子孔３５Ｈに螺合すると、可動クランプ３３
は、インプラントボディ３５とフック部材３７との間に
挟持されることとなる。 【００２０】したがって、インプラントボディ３５とフ
ック部材３７との間に可動クランプ３３を軽く挟持した
状態においては、固定クランプ１５に対して接近離反す
る方向に可動クランプ３３を移動調節することができる
共に、フック部材３７の螺子部３７Ｓを中心として回動
調節でき、椎弓部３Ａの大きさに対応することができ
る。またフック部材３７の螺子部３７Ｓを螺子孔３５Ｈ
に強く締め付けることにより、可動クランプ３３のクラ
ンプ本体３３Ｂは、インプラントボディ３５とフック部
材３７の下部に備えた下部フランジ３７Ｆとの間に強固
に挟持固定されることになる。すなわち、本例において
は、フック部材３７は、連結部材７を掛けるためのフッ
クと可動クランプ３３を固定するための固定具とを兼ね
ているものである。 【００２１】この骨接合具用インプラントにおいては、
固定クランプ１５と可動クランプ３５とによって椎体に
おける椎弓部３Ａを両側から把持してフック部材を椎体
に固定するものであるから、前述した実施形態に係る骨
接合具用インプラントと同様の効果を奏し得ると共に、
椎体に対する骨接合具用インプラントの固定がより安定
的となるものである。 【００２２】図６には、前記骨接合用インプラント１１
と前記インプラント９とに連結部材７を掛けた状態が例
示してあるが、条件によっては上記インプラント９に代
えて骨接合用インプラント１１を採用することができ
る。 【００２３】 【発明の効果】以上のごとき説明より理解されるよう
に、本発明によれば、連結部材を連結するための連結部
材連結部を備えた骨接合具用インプラントを、椎体に損
傷等を与えることなく安定的に固定することができるも
のである。
【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の第１の実施の形態に係る骨接合具用イ
ンプラントの説明図である。 【図２】本発明の第２の実施の形態に係る骨接合具用イ
ンプラントの説明図である。 【図３】本発明の第３の実施の形態に係る骨接合具用イ
ンプラントの説明図である。 【図４】同上の斜視説明図である。 【図５】同上の分解斜視説明図である。 【図６】骨接合用インプラントの１使用例を示す説明図
である。 【図７】従来技術の概略的な説明図である。 【符号の説明】 １１…骨接合用インプラント １３，３５…インプラントボディ １５…固定クランプ １７，３３…可動クランプ
フロントページの続き (72)発明者 高御堂 洋 愛知県名古屋市名東区本郷１−１ 昭和医 科工業株式会社内 Ｆターム(参考） 4C060 LL15 MM24

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 椎骨における椎弓部に係合自在の湾曲し
    た固定クランプを下部に備えたインプラントボディの上
    部に、連結部材を連結するための連結部材連結部を設
    け、かつ前記固定クランプと対向して前記椎弓部を把持
    自在の可動クランプを前記インプラントボディに移動固
    定自在に設けたことを特徴とする骨接合具用インプラン
    ト。
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