JPH08501925A - 糖蛋白pに対するモノクローナル抗体 - Google Patents

糖蛋白pに対するモノクローナル抗体

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JPH08501925A JP6501138A JP50113894A JPH08501925A JP H08501925 A JPH08501925 A JP H08501925A JP 6501138 A JP6501138 A JP 6501138A JP 50113894 A JP50113894 A JP 50113894A JP H08501925 A JPH08501925 A JP H08501925A
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チァンフリグリア、マウリツィオ
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イスティテュート・スペリオーレ・ディ・サニタ
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Abstract

(57)【要約】 本発明はヒト糖蛋白質P(Pgp)の構造上連続し、且つ細胞外に位置するエピトープを認識するモノクローナル抗体を規定するものであり、そのエピトープは、好ましくはヒトPgpの第4の細胞外ループに位置して、且つ特に配列番号1のペプチド中に含まれる、特異的に連続したエピトープを形成するアミノ酸配列から成り立つている。本発明に従って提起された抗体は、ヒトPgpと特異的に且つ強い結合力で結合し、それ故細胞集団が極めて低い割合でしか存在しない時、或いはヒトPgpが非常に低濃度でしか発現していない時に、ヒトMDR細胞の同定に用いる事ができる。このモノクローナル抗体は、抗体全体或いは、それの抗原結合フラグメントであり、また組換えDNA技術により調製される事ができる。このモノクローナル抗体は、ヒトPgpを発現している細胞を、例えば不均一な細胞集団に含まれている時に同定したり或いは精製するのに有効であり、また細胞、例えば腫瘍細胞の複合薬剤耐性の状態を監視するのに有効である。

Description

【発明の詳細な説明】 糖蛋白Pに対するモノクローナル抗体 本発明はP−糖蛋白質(Pgp)に特異性を持つモノクローナル抗体に関する ものである。特にヒトPgpの細胞外エピトープに対するモノクローナル抗体と その作成及び診断と治療上の使用に関するものである。 本願は、本明細書の末尾に記載されているかっこ内の文献番号により示された 種々の文献を参照にしている。 コーラーとミルシュタインによって開発された(1)モノクローナル抗体を産 生するハイブリッド細胞系の製造に用いる体細胞融合の技法は、単一の抗原決定 基に対し明確な特異性を持つている無制限の数の均一抗体産物を作る事を可能に した。抗体により認識されて反応する蛋白抗原決定基部分は、エピトープとして 知られており明細書中でもそう呼ぶが、1ケ或いはそれ以上の特異的エピトープ を形成するアミノ酸配列から成り立つている。 糖蛋白質Pは細胞系或いはヒト癌細胞の表面で過発現される細胞膜蛋白質であ り、これ等の細胞は先天的或いは後天的な複合薬物耐性(MDR)の表現型を提 示している。この蛋白質の発現によって、非MDRの親細胞にとって毒性となる 細胞静止(cytostatic)薬物濃度下で、細胞は活発に増殖する能力を与えられる 。クローン化されたPgpのcDNAを用いての移入(transfection)の研究は 、MDR表現型を伝達する際のこの蛋白質の直接的な役割を実証した(2)。P gpはエネルギー依存性の薬物流出ポンプとして働くと孝えられている。 Pgpのアミノ酸配列は、受容体細胞におけるMDR表現型を与えている遺伝 子の塩基配列から推論された(2、3、4)。Pgpの二次構造は、その一次構 造の解析から予想された。即ち6ケの親水性細胞外ループと二つのATP結合配 列をコードする2ケの大きな細胞外ドメインを介して12ケの疏水性膜貫通型ヘ リックスから構成されている膜貫通型蛋白である。 Pgpに対する数多くの異なったモノクローナル抗体が単離され性格づけされ た。これ等のいくつかはセンシアリー(Cenciarelli)他により再調査されてい る(5)。ごく最近では、Pgpの細胞質ドメインに対して特異性を持つモノク ロー ナル抗体についての記述もある(6、7、8)。然しながら、特異的なエピトー プを形成しているアミノ酸配列が特徴づけられたPgpに対するモノクローナル 抗体は、Pgpの細胞質ドメインと反応するか或いは蛋白質のアミノ酸配列の不 連続部分を含む細胞外のエピトープと反応するかどちらかである。例えばジョー ジ他(8)は、ハマダとツルオ(9)により報告されたモノクローナル抗体MR K−16のエピトープの位置は、アミノ酸配列から予想可能な6ケの細胞外ペプ チドループの中、ふたつのループ(1番目と4番目)に存在するペプチドから成 る事を決定をしている。 Pgpに対するモノクローナル抗体は、診断と治療への使用が提案されてきた 。例としては、ヒトの細胞上のPgp発現レベルを検査し、それによって細胞の 複合薬物耐性の状態を調べたりするのに使える。またこの抗体は、Pgpにより 伝達されるMDRを阻止する用途もある(7)。 既知のPgpに対するモノクローナル抗体のいずれも、連続するエピトープを 形成しているアミノ酸配列から成るヒト特異的な糖蛋白質Pの細胞外エピトープ を認識しない。しかも、例えば低濃度でMDR細胞に発現した時或いは、MDR 細胞の細胞群の割合がわずかしかない時に、Pgpの低濃度を認識し得る抗体の 必要性は続いている。この様なヒト特異的なエピトープやPgpの低濃度を認識 し得るモノクローナル抗体は、免疫的検査にとって有効である。 上述の体細胞融合の技法を用いて、未知のヒトPgpの連続的な細胞外エピト ープに対し撰択的に且つ高親和性で結合する事が出来るモノクローナル抗体(M M4.17)を分泌するハイブリドーマが得られている。 従って、本発明は連続的なエピトープを形成しているアミノ酸配列から成るヒ トPgpの構造的に連続し且つ細胞上に位置するエピトープを認識するモノクロ ーナル抗体を提供するものである。 本明細書において、ヒト“Pgp”はヒトMDR1遺伝子産物を指示する。ま た“モノクローナル抗体”と言う語は、抗体の全分子と、FAb、F(Ab’)2 、FVフラグメント及び単一ドメイン抗体を含むそれの抗原結合フラグメント を包含するものであり、そしてまた、ハイブリドーマ細胞系から誘導される産物 に限 定するものでなく、組換えDNA技術により作られた、即ちDNA配列をコード しているクローン化された抗体から発現された場合の抗体分子と抗原結合フラグ メントをも含んでいる。 抗体により認識されるエピトープを形成しているアミノ酸配列は、ヒトPgp の細胞外ループのどれかに位置している。エピトープを形成しているアミノ酸配 列はヒトPgpの第4番目のループ上に位置している事が好ましい。このエピト ープが、FTRIDDPETKRQNSNL(付属の配列リストの配列番号1) を持つヒトPgpペプチドに含まれる事がより好ましい。このエピトープが、配 列番号1に含まれる残基2から9までの8アミノ酸残基から成るペプチドの中の 5連続アミノ酸残基を包含している事がより一層好ましい。また、この5アミノ 酸が、配列番号1に含まれる残基3から7までのアミノ酸残基である事が更によ り好ましい。 本発明の個々の具体的記述においては、モノクローナル抗体は相補性決定領域 (CDRs)を含む可変ドメインのアミノ酸配列を有しており、各CDRは、後 述の配列番号2と3に同じかそれに相当するCDRの変異体(即ち、モノクロー ナル抗体MM4.17の重鎖上の可変ドメインのCDRs)である。 配列番号2と3の中に示されるアミノ酸配列において、CDR1はアミノ酸残 基32から36番まで、CDR2はアミノ酸残基51から67番まで、CDR3 はアミノ酸残基100から111番までに相当する。配列番号2と3の中に示さ れるアミノ酸配列の残りは、枠組み領域(N末端からC末端に向ってFR1、F R2、FR3、FR4と並んでいる)から成っており、可変ドメインの抗原結合 能に本質的に影響を与えずに他の枠組み領域に変える事ができる。 本明細書において、CDR配列の変異体は、参照CDR配列、例えば配列番号 2と3の中に示されるアミノ酸配列を持つCDR1、 CDR2、或いはCDR 3との相同性が少なくとも70%、好ましくは80%、より好ましくは90%、 より一層好ましくは95%の配列を持つものである。 驚くべきことに既知のモノクローナル抗体と比較して、モノクローナル抗体M M4.17は、MDR細胞に対して非常に高い親和性を持っており、CEM−V BL10細胞が獲得した複合薬剤耐性の最小濃度さえ検出できる(10、11) 。MM4.17はまたCEM−VBL16細胞が獲得した複合薬剤耐性を検出で きる(11)。この細胞のビンブラスチンに対する相対的抵耐性(RR)は6. 25である。CEM−VBL10とCEM−VBL16細胞は、ビンブラスチン を夫々10ng/ml及び16ng/ml含む培地で撰択して得られた薬剤感受性CEM 細胞系(文献11参照、ATCC CCL 119として寄託済)のMDR誘導 体である。 従って特に優先する具体化においては、本発明はPgpに対してMM4.17 と同じ結合親和性を持つ本発明のモノクローナル抗体、例えばCEM−VBL1 0或いはCEM−VBL16細胞、或いは同様なMDR細胞が獲得した複合薬剤 耐性を検出できるモノクローナル抗体を含んでいる。 薬剤感受性親CEMとMDR誘導体細胞系CEM−VBL10、CEM−VB L100のPgpに対するMM4.17抗体と既報の抗−Pgp抗体C219( 15)、C494(15)、JSB1(16)、MRK−16(9)及びMC5 7(5)の結合親和性の比較は、後述の実施例6に示される。MDR細胞系CE M−VBL10)、CEM−VBL16及びCEM−VBL100は、ベック他 (11)により記載されたものでありまた彼等から入手できる。ベック他の記載 のようにして、同様のMDR細胞系は事実上得ることができる。 本発明によるモノクローナル抗体は標準的な技法で調製され得る。ハイブリド ーマ細胞系は、ヒトMDR細胞で免疫した動物から得た脾臓細胞を用いて体細胞 融合の技法により調製され得る。適当なヒトMDR細胞系は、ベック等(11) により記載されたMDR細胞系CEM−VBL100、或いは類似のMDR細胞 系の様な薬剤感受性親細胞系から誘導されたMDR細胞系を含めて用いる事がで きる。CEM−VBL100はATCC CCl 119としてアメリカン・タ イプ・カルチャー・コレクションに寄託された薬剤感受性CEM細胞系のMDR 誘導体である。 より簡便には、ヒトPgpの細胞外ドメインに相当するペプチド或いはそれの フラグメントを免疫化に用いる事ができる。適当なヒトPgpの細胞外ドメイン ペプチドは用いる事ができる。例として、配列番号1のペプチド或いは上述した その断片の様な、Pgpの第4ループに対応するペプチド或いはその断片は抗原 として用いる事ができる。 好ましくは高い親和性のモノクローナルの世代を促進する免疫化の操作、例え ばシャンフリグリア他の方法(12)及び類似の操作が用いられる。 目的のモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマを、薬剤感受性細胞と比 較してヒトMDR細胞に撰択的に結合する能力と、構造的に連続して細胞表面に 位置するエピトープに特異的である細胞に対する撰択により同定する事が出来る 。 ヒトPgpの構造的に連続的な細胞外ドメイン或いは、その部分に対し対応する ペプチド、例えば上述の好ましいペプチドを、目的のモノクローナル抗体を選抜 するのに用いる事が好ましい。 モノクローナル抗体は細胞培養と腹水技法を用いてハイブリドーマ細胞系から 調製される。抗体フラグメントは酵素的切断の様な適当な技法を用いて調製され る。組換え型産物は、分子全体かフラグメントのモノクローナル産物をコードす るDNA配列を用いて、適当な宿主細胞の形質転換か細胞内への移入、及び目的 産物を作る為の形質転換された宿主細胞の培養を含む操作により作られる。 免疫蛍光法か免疫化学法により正常並びに腫瘍組織中のPgpの存在を検出し たり、また試験管内テストでMDR表現型により細胞を同定したり、更にPgp が存在する特異的細胞集団(幹細胞、HIVで感染された細胞、Tリンパ球)を 濃厚にする方法に対して、本抗体を有効的に使用する事が出来る。 従って本発明はまた、適当に標識された、例えば蛍光標識された本発明に従う モノクローナル抗体および免疫精製或いは免疫濃縮にとって適した形状、例えば モノクローナル抗体がポリマー粒子の様な適当な固相に固定化された形状の製品 を含んでいる。 本発明のモノクローナル抗体を産生する、形質転換した宿主細胞系を含むハイ ブリドーマや他の細胞系は、また本発明にまれる。 MDR細胞或いはヒトPgpを検出する為の本発明のモノクローナル抗体を特 異的な試薬として含んでいる免疫的診断薬キットは、また本発明に含まれる。こ の様なキットは、代表的には本発明の適当に標識されたモノクローナル抗体、例 えば蛍光標識の抗体を含んでいる。 本発明はまた、不均一な細胞集団に存在するヒトPgpを発現している細胞の 同定或いは精製に対する本発明のモノクローナル抗体の使用を含んでいる。 更に本発明はまた治療薬剤、例えばMDRを逆転させるための、本発明のモノ クローナル抗体の使用および本モノクローナル抗体を含む治療用組成物を含む。 本モノクローナル抗体は、MDRにより提示された癌処置を含む臨床の問題のい ずれの状況においても用いる事ができる。治療の成分は、代表的には調剤的に受 入れ可能な担体或いはエキシピエント(excipient)と組合せた本発明に従う抗 体を含んでいる。 本発明は、生きたままのCEM細胞と、そのMDR変異株上のヒトPgp発現 をFACSで解析した結果を示めすグラフである添付した図で指示している以下 の実施例において図解のみにより記述される。FACSの解析はモノクローナル 抗体MM4.17(1は薬物感受性CEM、2はCEM−VRL20、3はCE M−VRL40、4はCEM−VRL80、5はCEM−VRL100。横座標 は蛍光強度、縦座標は細胞数)を用いて決定された。 実施例 実施例1 マウスの免疫化及び脾臓細胞とミエローマ細胞系Sp2−01/Ag.14(A TCC CRL 1581)のハイブリッド形成 性質が既知でCEM−VBL100として知られているヒトTリンパ芽球細胞 系のMDR変異体でBALB/cマウスを免疫する(11)。CEMの親細胞系 (ATCC CCL 119)からのCEM−VBL100細胞の誘導はベック 他(11)により述べられており、この細胞系及びCEMの他のMDR誘導系は ベックから入手できる。CEM−VBL100系の細胞はビンブラスチン100 ng/ml又は比較的高濃度の多くの細胞静止剤存在下、活発に増殖する。親和性の 高いモノクローンを得るための免疫操作は、大体はシャンフリグリア他(12) による方法を用い、適当に改良した。免疫化操作は次のとおりである、すなわち PBSに再懸濁した1×107個のCEM−VBL100細胞を、生きたまま前 処理なしで、 15日毎に10ヶ月間腹膜内に投与する。最終回の免疫では、処置したマウスか らとる脾臓細胞の細胞融合の3日前に、2×107個の細胞(PBSに再懸濁す る)をそれぞれ尾静脈及び腹膜内に同数ずつ投与する。 25×106個の脾臓細胞は,無血清培地で十分に洗浄した後、リンパ球と同 様の方法で前処理した10×106個のSp2−01/Ag.14ミエローマ細胞 (ATCC CRL 1581)と、試験管内で混合する。 その後、脾臓細胞とミエローマ細胞の混合物は、シャンフリグリア他(12) の方法で処理する。要約すると、得られた異核共存体をマイクロタイター・プレ ート(コスター)上に配置し、HAT培養培地(H=ヒポキサンチン、A=アミ ノプテリン、T=チミジン、ギブコ)中で選別した後、クローン化されたハイブ リドーマを得る。細胞増殖を認めた細胞培養液の上澄液は、CEMの薬剤感受性 の親細胞系(ATCC CCL 119)と、また同時にCEM−VBL100 変異体と間接免疫蛍光法により試験を行い、MDR免疫細胞と選択的に反応し、 薬剤感受性の親細胞系とは交叉反応しない免疫グロブリンを分泌するハイブリド ーマを同定する。このように選別したハイブリドーマ細胞系から、イソタイプI gG2a、kの免疫グロブリンを分泌し、MM4.17として知られる細胞系を 同定した。この系はCEM−VBL100細胞に反応性が高いが、これは、図1 に示すように、強い免疫蛍光シグナルにより証明され、流動細胞蛍光定量法によ り決定された。流動細胞計測法は、FITCを結合したF(Ab’)2抗マウス IgG(カペル、ウエスト・チェスタ、PA、USA)による標準的な方法を用 いて行った。染色後、細胞を1%ホルムアルデヒドを含むpH7.2のPBSで 固定し、488nmの一定波長の光を放射する15nWのアルゴン・イオン・レーザ ーを備えたベンチ・トップ・フロー・サイトメーター(FACScan、ベクトン デ ィキンソン)により分析した。 BALB/cマウスの腹膜洗浄により得られた栄養分供給のための単層細胞( 支持細胞層)の細胞1個につき0.5個の濃度で、MM4.17ハイブリドーマを 96穴マイクロタイター・プレートに植えつける。HTを含む培地(100μL )を各穴に加え、10〜14日間培養した後、クローンを上記の方法により更に 2回 サブクローニングする。サブクローンはクローン化されていない系により産生さ れたものと同じ性質の抗体を分泌する。 MM4.17ハイブリドーマは、上澄液から大量のモノクローナル抗体を得る ため試験管内で培養し、腹水形成を促進するため、フロイント不完全アジュバン トで前処理した同系のBALB/cマウスに注射する。 マウスの免疫化及びハイブリドーマ細胞系の選別には、CEM−VBL100 の代わりに、同様のMDRヒト細胞なら何を用いてもよい。 実施例2 モノクローナル抗体MM4.17のヒトMDR1−P−糖蛋白質の特性 ハイブリドーマ細胞系MM166.4.17(MM4.17として既知)の上澄 液は、CEM細胞のヒトMDR変異体とのみ結合し(文献10及び11に記載) 、CEMの薬剤感受性の親細胞系とは全く反応しない。2サイクルのクローニン グの後、IgG2a)kモノクローナル免疫グロブリンを分泌するクローン化し たハイブリドーマ細胞系を単離し、性質を調べ、ハイブリドーマ・セル・バンク を無マイコプラズマの大量培養により確立する。このセル・バンクからバイアル 試料を解凍し、ハイブリドーマ細胞の安定性、無菌性及び特異性について試験し た。更にワーキング・セル・バンクも作製し、そこから性質の一貫したかつ均一 のバッチのモノクローナル抗体が、精製した又は粗製の形で得られる。図1は、 CEM細胞及び様々なレベルの相対耐性(RR)を有するCEM細胞のMDR変 異体に対する、モノクローナルMM4.17の蛍光特性を示す。これらのデータ からMM4.17がごく低いレベルのRR及びMDR細胞でのP−糖蛋白質の発 現の変異を認識する能力をもつことが明らかである。MM4.17モノクローナ ルは、試験した種々のヒト細胞系のMDR変異体のみを強く染色し、齧歯類由来 の細胞は薬剤感受性のものでも薬剤耐性のものでも有意に染色しない。MM4. 17抗体の特異性は体細胞遺伝学の研究によっても確かめられる。齧歯類の薬剤 感受性細胞系とCEM−VBL100細胞の体細胞融合により得られる相互に特 異的なハイブリッドは、MDRの表現型に従い、MDR1遺伝子及びMM4.1 7抗体により認識される抗原決定基を分離する。 実施例3 MM4.17抗体により認識される糖蛋白質Pのエピトープの同定 ヒト又はマウスの糖蛋白質P(2、3、4)の細胞外に位置するドメインをコ ードするcDNA都分から推定されるアミノ酸配列をもつペプチドを合成する。 これらのペプチドを、MM4.17抗体を分泌するハイブリドーマの培養上澄液 と処理する。Pgp(配列番号1)の4番目の細胞外ループの739から754 番目の残基に対応するペプチドが、MM4.17抗体と反応する能力があるとい うことを示すのにELISA試験が用いられる。予想したP−糖蛋白質の細胞外 のドメインによるその他のペプチドは,抗体とは反応しない。また、予想される マウスのmrdl細胞外ドメインの同等の部分に対応するマウスのペプチドとは 結合を検出できなかった。例えば、ヒトとマウスのペプチド配列には比較的高度 の相同性があるにもかかわらず、MM4.17は、マウスのmdrl−P−糖蛋 白質の4番目の細胞外ループの分枝を表現するペプチドとは交叉反応しない。 MM4.17抗体と反応する能力を有する最小の配列を明らかにするために、 配列番号1に含まれ、部分的に重複する一連の70個のテトラペプチドからデカ ペプチドまでのペプチドを合成し、MM4.17抗体とのELISA試験に供し た。一連のペプチドは、テトラペプチドからデカペプチドまでを含む10個の組 からなり、最初の組は配列番号1の1番目から4番目のアミノ酸残基に対応する テトラペプチドと、1番目から10番目のアミノ酸残基に対応するデカペプチド からなり、2番目の組は配列番号1の2番目から5番目のアミノ酸残基に対応す るテトラペプチドと、2番目から11番目のアミノ酸残基に対応するデカペプチ ドからなり、以下それぞれ連続したテトラペプチドからデカペプチドまでの組か らなる。ELISA試験の結果、配列番号1の2番目から9番目の残基を構成す るオクタペプチドが最適かつ最小のエピトープであることがわかった。最初のス レオニンそして更には最後のスレオニンの欠損が、MM4.17抗体との結合能 が顕著に欠如していることの原因である。種々のペプチドの抗体結合の分析によ り次のことが明らかとなった:(1)最適かつ最小の配列がどちらの方向に伸張 しても結合は有意に減少する:(2)配列番号1の4番目から9番目の残基を構 成す るヘキサペプチドは、結合能のある全ペプチドで見出されるので、抗体認識部位 の中核部分を表現している;(3)MM4.17抗体の特異性は、配列番号1の 3番目から8番目、4番目から9番目、4番目から8番目からなるペプチドのよ うな短いものから得られた結合能の値が大変有意である点で際立っている。 実施例4 MM4.17のヒトMDR1遺伝子産物に対する特異性 MM4.17モノクローナル抗体のmdr特異性は、最適最小ペプチド内の特 異的なエピトープ形成アミノ酸配列に対する相同性により選別された他の哺乳類 の、p−糖蛋白質遺伝子の予測されるアミノ酸配列のオクタペプチドとの結合を 試験することにより決定できる。MM4.17モノクローナル抗体は、ヒトmd r遺伝子族MDR3(マウスのmdr2やハムスターのpgp3糖蛋白質中に同 一の配列がある)とも、MDRI最適最小エピトープ形成ペプチドに最も類似し たマウスのmdrl、mdr3及びハムスターのpgpl、pgp2P−糖蛋白 質ペプチドとも結合しない。 実施例5 MM4.17抗体の重鎖の可変領域のヌクレオチド及びアミノ酸配列の同定 オーランディ他(14)の報告にあるように、MM4.17の重鎖の可変ドメ イン及びその超可変部分のcDNA配列がコーディングされた。そのcDNA及 び対応するアミノ酸の予想配列は、配列番号2の中に下記のように示され、その アミノ酸配列単独で配列香号3とする。相補性決定領域(CDR)は、配列番号 2及び3に示す重鎖可変ドメインのアミノ酸配列の51残基目から67残基目( CDR2)及び100残基目から111残基目(CDR3)である。 実施例6 MM4.17のMDR及び薬剤感受性細胞上のPgpに対する結合親和性の、既 出のモノクローナルとの比較 MM4.17及び既出のモノクローナルC21、C494、JSBl、MRK −16及びMC57について、抗体の蛍光ラベル体の染色の度合を測定する流動 細胞計測法により、CEM、CEM−VBL10及びCEM−VBL100への 結合を比較した。得られた結果を下表に示す。モノクローナルは精製した形で同 じ蛋白質濃度(10μg)で用いた。その結果から、MM4.17はMDR細胞 系に対して実質上高い結合親和性を有し、CEM−VBL10細胞系に確実に結合するモ ノクローナルであることが明らかである。 上記表中の参照番号は以下の意味を持っている。 1−細胞質エピトープ認識(細胞はモノクローナル抗体染色に対し固定されるか 或いは透過性が高められる必要がある。 2−反応性のレベル:より高い蛍光強度を除いて染色された細胞の中、−,無; +−,5〜30%;+,30以上〜60%;++,60以上〜90%;+++, 90以上〜100%:++++,100%。 3−細胞の蛍光特性は反応性の重復範囲を現わす。 4−生きたままのヒトMDR細胞中の細胞外エピトープ認識。 参考文献 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(III)配列の数:4 (IV)コンピューター解読形式: (A)媒介様式:フロッピーディスク (B)コンピュータ:IBM PC適合 (C)操作システム:PC−DOS/MS−DOS (D)ソフトウエアー:パテントイン リリース #1.0、バージョン #1.25(EPO) (V)現出願データー:出願番号:WO PCT/EP93/ (2)配列番号1の情報: (I)配列の特性: (A)長さ:16アミノ酸 (B)タイプ:アミノ酸 (D)位相:線状 (II)分子様式:ペプチド (III)仮説:否 (V)断片様式:内部 (VI)原材料: (A)有機体:ホモサピエンス (XI)配列記述:配列番号1: (2)配列番号2の情報 (I)配列の特性: (A)長さ:369塩基対 (B)タイプ:核酸 (C)鎮:一本 (D)位相:線状 (II)分子様式:DNA(ゲノム) (III)仮説:否 (IV)アンチ・センス:否 (V)断片様式:内部 (VI)原材料: (A)有機体:ムス(Mus)筋 (B)系統:BALB/c (IX)特徴: (A)名前/鍵:CDS (B)位置:1..369 (IX)配列記述:配列番号2: (2)配列番号3の情報 (I)配列の特性: (A)長さ:123アミノ酸 (B)タイプ:アミノ酸 (D)位相:線状 (II)分子様式:蛋白質 (XI)配列記述:配列番号3: (2)配列番号4の情報: (I)配列の特性: (A)長さ:8アミノ酸 (B)タイプ:アミノ酸 (D)位相:線状 (II)分子様式:ペプチド (III)仮説:否 (V)断片様式:内部 (VI)原材料: (A)有機体:ホモサピエンス (XI)配列記述:配列番号4:
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年6月10日 【補正内容】 請求の範囲 1.エピトープを形成する連続的アミノ酸配列から成るヒトPgpの構造上連 続して細胞外に位置するエピトープを認識し、また実施例6において前述した如 く、流動細胞計測法の実験において実質的にテストされた時に、Pgpに対して 生きているCEM−VBL10細胞の90%以上染める事ができる結合親和性を 持つモノクローナル抗体。 2.エピトープを形成するアミノ酸配列が、ヒトPgpの第4の細胞外ループ に位置している、請求項1記載のモノクローナル抗体。 3.エピトープを形成するアミノ酸配列が、配列番号1のペプチドに含まれる 、請求項2記載のモノクローナル抗体。 4.エピトープを形成するアミノ酸配列が、配列番号1の残基2から9までか ら成る8アミノ酸配列の中で少なくとも5残基連続したアミノ酸を含む、請求項 3記載のモノクローナル抗体。 5.5残基連続したアミノ酸が配列番号1の残基3から7までである、請求項 4記載のモノクローナル抗体。 6.重鎖可変ドメインのアミノ酸配列が配列番号2或いは3であるCDR自身 かCDR変異体を有する可変ドメインを含むヒトPgpのモノクローナル抗体。 7.各CDRが配列番号2或いは3に対応するCDRと少なくとも70%相同 である、請求項6記載のモノクローナル抗体。 8.蛍光標識されたか、或いは固相上に固定化された、請求項1〜7のいずれ かに記載のモノクローナル抗体。 9.ヒトMDR細胞、或いはヒトPgpの細胞外ドメインもしくはそれのフラ グメントに対応するペプチドで免疫された動物から得た脾臓細胞の体細胞融合を 含む、請求項1〜8のいずれかに記載のモノクローナル抗体の調製方法。 10.構造的に連続するヒトPgpの細胞外ドメイン、もしくはそれの一部に 対応するペプチドが、目的のモノクローナル抗体の選出に用いられる、請求項9 記載の方法。 11.請求項1〜7のいずれかに記載のモノクローナル抗体を産生するハイブ リドーマおよび形質転換された宿主細胞系。 12.ヒトMDR細胞、或いはヒトPgpを検出する為に請求項1〜8のいず れかに記載のモノクローナル抗体を特異的試薬として含む、免疫的診断キット。 13.不均一な細胞集団の中に存在してヒトPgpを発現する細胞を生体内で 同定、或いは精製する為の、請求項1〜8のいずれかに記載のモノクローナル抗 体の利用。 14.治療剤としての、請求項1〜7のいずれかに記載のモノクローナル抗体 の利用。 15.MDRを逆転させるための、請求項1〜7のいずれかに記載のモノクロ ーナル抗体の利用。 16.治療剤として利用する為の、請求項1〜7のいずれかに記載のモノクロ ーナル抗体。 17.薬理学的に許容可能な担体或いはエキシピエント(excipient)と組合 せた請求項1〜7のいずれかに記載のモノクローナル抗体を含む、治療用組成物 。 18.MDRを逆転するための薬剤を調製する為の、請求項1〜7のいずれか に記載のモノクローナル抗体の利用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI G01N 33/574 A 8310−2J 33/577 B 8310−2J (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,CA,CZ, FI,HU,JP,KP,KR,LK,MG,MN,M W,NO,NZ,PL,RO,RU,SD,SK,UA ,US

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.エピトープを形成する連続的アミノ酸配列から成るヒトPgpの構造上連 続して細胞外に位置するエピトープを認識する、モノクローナル抗体。 2.エピトープを形成するアミノ酸配列が、ヒトPgpの第4の細胞外ループ に位置している、請求項1記載のモノクローナル抗体。 3.エピトープを形成するアミノ酸配列が、配列番号1のペプチドから成る、 請求項2記載のモノクローナル抗体。 4.エピトープを形成するアミノ酸配列が、配列番号1の残基2から9までか ら成る8アミノ酸配列の中で少なくとも5残基連続したアミノ酸を含む、請求項 3記載のモノクローナル抗体。 5.5残基連続したアミノ酸が配列番号1の残基3から7までである、請求項 4記載のモノクローナル抗体。 6.重鎖可変ドメインのアミノ酸配列が配列番号2或いは3であるCDR自身 かCDR変異体を有する可変ドメインを含むヒトPgpのモノクローナル抗体。 7.各CDRが配列番号2或いは3に対応するCDRと少なくとも70%相同 である、請求項6記載のモノクローナル抗体。 8.MM4.17モノクローナル抗体と同様のPgpに対する親和性を有する 、請求項1〜7のいずれかに記載のモノクローナル抗体。 9.蛍光標識されたか、或いは固相上に固定化された、請求項1〜8のいずれ かに記載のモノクローナル抗体。 10.ヒトMDR細胞、或いはヒトPgpの細胞外ドメインもしくはそれのフ ラグメントに対応するペプチドで免疫された動物から得た脾臓細胞の体細胞融合 を含む、請求項1〜9のいずれかに記載のモノクローナル抗体の調製方法。 11.構造的に連続するヒトPgpの細胞外ドメイン、もしくはそれの一部に 対応するペプチドが、目的のモノクローナル抗体の選出に用いられる、請求項1 0記載の方法。 12.請求項1〜8のいずれかに記載のモノクローナル抗体を産生する、ハイ ブリドーマおよび形質転換された宿主細胞系。 13.ヒトMDR細胞、或いはヒトPgpを検出する為に請求項1〜9のいず れかに記載のモノクローナル抗体を特異的試薬として含む、免疫的診断キット。 14.不均一な細胞集団の中に存在してヒトPgpを発現する細胞を生体内で 同定、或いは精製する為の、請求項1〜9のいずれかに記載のモノクローナル抗 体の利用。 15.MDRを逆転させるための治療剤としての、請求項1〜8のいずれかに 記載のモノクローナル抗体の利用。 16.MDRを逆転させるための、請求項1〜8のいずれかに記載のモノクロ ーナル抗体の利用。 17.薬理学的に許容可能な担体或いはエキシピエント(excipient)と組合 せた請求項1〜8のいずれかに記載のモノクローナル抗体を含む、治療用組成物 。
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