JPH0849243A - 滑動防止用マット取付け方法 - Google Patents

滑動防止用マット取付け方法

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JPH0849243A
JPH0849243A JP20430294A JP20430294A JPH0849243A JP H0849243 A JPH0849243 A JP H0849243A JP 20430294 A JP20430294 A JP 20430294A JP 20430294 A JP20430294 A JP 20430294A JP H0849243 A JPH0849243 A JP H0849243A
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rubber mat
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美津雄 金谷
Yukinari Machida
幸成 町田
Takayuki Fukuda
孝之 福田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーソン等の海中構造物の下面に滑動防止用
のマットを取付ける際に、マットを天然ゴムや合成ゴム
等のシート状のものを重ねて構成し、そのゴム層の内部
にケーソン本体と接続する接続金具等を挿入することに
より、構造物との取付けを容易に行い得るとともに、接
続金具を構成する金属部材が海水等により腐蝕すること
を防止し、耐久性を向上させ得るようにする。 【構成】 ケーソン等の下面に配置するゴムマット10
は、ゴムシートを重ねる際に、そのマットの内部に埋め
込み金具20を一体に設け、前記埋め込み金具20に対
して鉄棒等の接続金具30を固定する。前記ゴムマット
10に対して埋め込み金具20を取付ける際には、埋め
込み金具のゴムに接する表面に接着剤を塗布してから、
ゴムの加硫接着手段によりゴムシートと埋め込み金具と
を一体に固着し、埋め込み金具20に対して接続金具3
0を取付けてから、ケーソンの鉄筋3等に接続金具を接
続し、コンクリート2を打設することによりケーソンを
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防波堤や埋め立て護岸
等に用いるコンクリートケーソンの底面に、摩擦部材と
してのマット部材を一体に取付ける方法に関し、特に、
ゴムマットを天然ゴム、合成ゴム等で薄いシート状に構
成したものを重ねて用い、前記ゴムマットに対して埋め
込み金具を一体に配置してから加硫接着し、前記埋め込
み金具に対して接続金具を接続したものをケーソンの鉄
筋等に接続し、ケーソンのコンクリートを打設すること
により、構造物の下面にゴムマットを一体に固定保持さ
せ得るようにする滑動防止用マット取付け方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】防波堤や護岸等に使用するケーソンは、
一般に、鉄筋コンクリートにより箱状に構成したものを
用いており、施工海域の海底地盤を平らに均してから、
捨石基礎を構築し、その上にケーソンを設置するような
手段を用いて施工することが行われている。前記ケーソ
ンは、鉄筋コンクリートで本体を構成しているものであ
り、中詰材として砂や石等を充填しているので、非常に
重いものとされるが、荒天時の波浪の影響を受けて支持
基盤の上で滑りを生じる場合がある。そこで、従来のケ
ーソンでは、例えば、特開平4−176913号公報等
に示されるように、ケーソンの下面にアスファルトマッ
トを一体に取付けることが行われており、前記アスファ
ルトマットの内部に配置した鉄筋等の補強体を、ケーソ
ン本体の鉄筋等に接続して設けることにより、ケーソン
を取扱う際に、アスファルトマットが離れたりすること
がないように強固に取付けている。また、現状では、ケ
ーソンの支持性能と耐久性等の点で、アスファルトマッ
トに勝るものはなく、特に、波浪の影響を大きく受ける
防波堤等では、アスファルトマットによりケーソンを支
持する方式が最も効果的であるともいえる。
【0003】ところが、前記ケーソンの下面にアスファ
ルトマットを一体に取付けた場合には、アスファルトマ
ットの強度と摩擦係数が大きいことにより、ケーソンが
波浪の影響を受けても、支持基盤の上で滑りを生じるこ
とを防止できるが、アスファルトマット自体が非常に重
いものであるために、アスファルトマットの取扱いが面
倒であるという問題が生じる。また、アスファルトマッ
トをケーソンに取付ける際には、例えば、ケーソン建設
ヤードで最初にアスファルトマットを施工し、その上に
型枠を組んで鉄筋等を配置し、型枠内にコンクリートを
打設する工程を経るために、ケーソンの工事期間が長く
なるという問題もある。さらに、アスファルトマットを
厚さが10cm程度のものとして構成すると、その施工コ
ストが比較的大きな問題となり、波浪の影響を大きく受
けないような構造物では、よりコストの低いケーソン支
持方法を用いることが要求されている。
【0004】そこで、前記アスファルトマットに代わる
ケーソンの支持部材として、ゴムマットを用いることが
提案されており、前記ゴムマットを用いてケーソンを支
持するために、例えば、特開昭56−108417号公
報等に示されるように、ケーソンの下面にゴムブロック
を取付ける手段を用いることが考えられている。前記従
来例では、ゴムブロックの内部に取付け金具を埋設して
おき、前記金具の上に設けた突出部材を、ケーソンのコ
ンクリートの内部に配置する鉄筋に接続し、コンクリー
トを打設することにより、ゴムブロックとコンクリート
とを一体化して、取扱い性を向上させている。しかしな
がら、前記従来例に示されるように、ゴムブロックを用
いることは、ケーソンの製造に際してアスファルトマッ
トと同様な手間とコストを必要とするという問題があ
る。
【0005】前記ゴムブロックとは別に、特公平5−1
9617号公報等に示される例では、再生ゴムで構成し
たゴムマットを、ケーソンの下面に一体に取付けること
が提案されている。前記ゴムマットでは、厚さが2〜5
cm程度のゴムマットに対して貫通孔を所定の間隔で設け
ておき、前記貫通孔に対してボルト状のアンカー部材を
取付け、前記アンカー部材の上端部をケーソンのコンク
リートの鉄筋等に接続して、コンクリートを打設するこ
とにより、ゴムマットを一体に設けたケーソンを製造で
きる。また、前記ゴムマットにアンカー部材を多数設け
ることにより、ケーソンに対するゴムマットの支持性能
を向上させ、ケーソンを取扱う際に、ゴムマットが脱落
したりしないようにされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記ケーソ
ンの下面にゴムマットを一体に取付ける際に、ボルト状
の部材を用いることは、前記ボルト状の部材のゴムマッ
トに対する固着保持性能の信頼性が低いという問題があ
る。そこで、従来のゴムマットでは、非常に多数のボル
ト状のアンカー部材を取付けて、ゴムマットがケーソン
から脱落しないようにすることも考えられている。しか
しながら、前述したように、ゴムマットにボルト状のア
ンカー部材を取付けるためには、ゴムマットを貫通する
孔を多数設ける必要があり、その作業に多くの手間とコ
ストを必要とするという大きな問題がある。さらに、ゴ
ムマットに設けた貫通孔に対して、ボルト状の部材を通
したとしても、ゴムマットに対するボルト状の部材の固
着保持性能は、非常に信頼性が低いものであり、ケーソ
ンを建設ヤードで移動させたりする際に、ゴムマットの
ナット取付け部の厚さが、他の部分の半分以下になって
いるために、ゴムマットのナット取付け部が引きちぎら
れたり、ゴムマットからボルト状の部材が抜け出したり
するという問題が生じやすい。
【0007】前記問題を解消するためには、ゴムマット
を貫通するボルト状の部材に対して、ゴムマットの下面
に対応させて広い受圧面積を有する板部材を取付ける
と、ケーソンの移動等に際しての脱落を防止できるとも
考えられる。ところが、前記従来のゴムマット固着保持
手段では、ボルト状の部材が直接海水等に接触するもの
であり、金属が海水により腐食したりすると、ゴムマッ
トの保持性能に問題が生じるために、例えば、防波堤の
ケーソンにゴムマットを適用した場合に、ケーソンの固
定保持性能に問題が生じることが懸念される。つまり、
従来のゴムマットを用いたケーソンでは、ゴムマットを
確実にケーソンに保持させるためには、非常に多数のボ
ルト状の部材を使用する必要があり、そのためには、ゴ
ムマットに対する加工の手間を多く必要とするという問
題がある。
【0008】さらに、従来例においては、ゴムマットを
古いゴム製品を砕いたものに接着剤を混入し、再び加硫
して所定の大きさのものとして成型したものを使用して
いるために、そのゴムマットの強度が低いという問題が
あり、ケーソンを横移動させるような水平荷重が加えら
れると、ゴムマットの薄い部分が破断したりするという
問題もある。しかしながら、再生ゴムを使用すること
は、資源を有効に利用するためには重要なことではある
が、実際には、ゴムマットとして使用する際のコスト等
は、新しいゴムを使用する場合と大きな差がないのであ
る。そして、ゴムマットを薄く形成し、ケーソン等の構
造物の下面に取付ける作業性を良好に発揮させるために
は、再生ゴムを固めたものを使用することは特に顕著な
効果を奏するものとはならないという問題が残ってい
る。
【0009】前述したように、マット部材をゴムで構成
する他に、他の摩擦係数の大きなマット部材をケーソン
の下面に一体に取付けることも考えられる。例えば、従
来のアスファルトマットと同様に、ケーソンの下面にア
スファルトマットを一体に取付ける際に、そのアスファ
ルトマットとケーソン本体との接続を行うために、アス
ファルトマットの表面に多数本の針金を突出させて設け
ることも、従来のゴムマットの場合と同様に、比較的容
易にケーソン本体との接続を行い得るようにする1つの
方法である。また、前記従来例のように、ゴムやアスフ
ァルトを使用せずに、他の摩擦係数の大きなプラスチッ
ク製のマット部材等を使用することも考えられる。とこ
ろが、従来のケーソンに対するマット部材の取付け方法
では、マット類に対してケーソンとの間の接続部材の固
定が面倒であり、ケーソンの施工現場でのマット類の取
扱いに難点が多くあった。
【0010】
【発明の目的】本発明は、前述したように、ケーソン等
の構造物の下面にマット部材を一体に取付ける際の問題
を解消するもので、例えば、マット部材をゴムで構成す
る場合に、ゴムマットの表面から突出させない状態で埋
め込み金具等の接続金具支持手段を配置して、ゴムに対
する加硫接着により埋め込み金具とゴムとを一体に接着
し、前記埋め込み金具に対して取付けた接続金具を介し
て構造物に対して接続する手段を提供することを目的と
し、また、ゴムマットに対して接続金具を取付ける作業
を容易に行い得るとともに、ゴムマットに配置した金属
部材が直接海水等に接しないようなして、ゴムマット支
持部材の信頼性を向上させ得る滑動防止用マット取付け
方法を提供することを第2の目的とし、さらに、ゴム以
外のマット類を使用する際にも、ケーソン本体との接続
固定作業を容易に行い得て、信頼性の高い構造物に対す
る滑動防止部材を提供することを第3の目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、防波堤や護岸
等に使用する重力式構造物の下面に、滑動防止手段、お
よび、支持基盤との摩擦力を増大させるためのゴムマッ
トを一体に固定保持させる方法に関する。本発明におい
ては、前記ゴムマットを天然ゴム、または合成ゴム等の
シート状のものを複数枚重ねた状態で加硫接着して一体
に構成し、前記ゴムマットに埋め込み金具を配置して、
ゴムに対して埋め込み金具を接着剤を用いて固定接着
し、前記埋め込み金具に対して構造物に接続する接続金
具を取付け、前記接続金具を介して構造物の接続部材に
接続する手段を用いることができる。また、本発明にお
いては、前記埋め込み金具を溝型鋼で構成し、その周囲
に接着剤を塗布してゴムに対する加硫作用により一体に
接着固定し、前記埋め込み金具に対して接続金具を接続
または係止手段を用いて取付け、構造物のコンクリート
等を前記溝の中に入り込ませることにより、接続金具の
位置決めとゴムマットと構造物を一体化する手段を用い
ることができる。
【0012】さらに、本発明においては、前記ゴムマッ
トにネジ孔を設けた鉄板を埋設して、ゴムに対して鉄板
を一体に接続するとともにゴムマットの表面と鉄板の表
面とを平行に形成し、前記鉄板のネジ孔を介して接続金
具を取付ける手段を用いることも可能である。また、本
発明においては、前記ゴムマットに対して内部に幅方向
にパイプ部材を所定の間隔で埋設して配置し、ゴムに対
してパイプ部材を一体に接続するとともに、前記パイプ
部材に貫通させる鉄筋部材の両端部に立上がり部分を形
成し、前記立上がり部分を構造物の接続部材に接続する
手段を構成することもできる。前記方法に加えて、本発
明においては、防波堤や護岸等に使用するコンクリート
ケーソン等の重力式構造物の下面に、滑動防止手段、お
よび、支持基盤との摩擦力を増大させるためのゴムマッ
トを一体に固定保持させるものにおいて、前記ゴムマッ
トを天然ゴム、または合成ゴム等のシート状のものを複
数枚重ねる状態で構成し、前記ゴムシートの間に補強用
の金網または針金等を埋設し、前記補強部材に対して接
続金具を固着して、前記接続金具の先端部をゴムマット
の表面に露出させて設けて、加硫接着することにより接
続金具を一体に設けたゴムマットを構成し、前記ゴムマ
ットの表面に露出している接続金具を用いて構造物の鉄
筋に接続し、その後で構造物のコンクリートをゴムマッ
トの上に打設することにより、構造物の下面にゴムマッ
トを一体に取付ける手段を用いることができる。
【0013】
【作用】前述したように、接続金具を表面に突出させた
状態でゴムマットを作成する際には、まず、一般のゴム
シートを作成する手順にしたがって、厚さが10〜20
mmのゴムシートを所定の幅で作成する。そして、下層に
配置するゴムシートの上に所定の間隔で埋め込み金具を
配置し、前記埋め込み金具のゴムに接する表面部分には
接着剤を塗布し、さらに、下層のゴムシートの表面にゴ
ム接着剤を塗布して、埋め込み金具の周囲に別の上層を
構成するゴムシートを敷き並べる。前記積層ゴムシート
を加熱・加圧装置を用いて、加熱することにより加硫
し、ゴムマットを構成することができる。また、ゴムマ
ットの表面に鉄板等を配置する場合には、前記鉄板のゴ
ムに接する面に接着剤を塗布しておき、その鉄板に対応
する厚さのゴムシートを下層のゴムシートの上に接着剤
を介して敷き並べて、加硫接着することによって、鉄板
を一体に設けたゴムマットを作成することができる。
【0014】前述したようなゴムマットの製造法に加え
て、本発明のゴムマットでは、上下のゴムシート層の間
にパイプ部材を所定の間隔を介して埋め込み、前記パイ
プ部材に通した針金等の端部を上に曲げて立上がり部を
形成し、前記針金の立上がり部をケーソンの鉄筋に接続
する手段を用いることができる。また、本発明において
は、ゴムマットの中に金網や補強用ワイヤを挿入し、ゴ
ムの加硫接着作用を行う際に、前記金網等をゴム層の中
に埋没させる状態で一体に設けることができる。そし
て、前記金網等に対して接続金具としての針金等を固定
して取付けておき、ゴムシートの間から針金を露出させ
る状態で、加硫接着を行ってゴムマットを一体に構成す
ることにより、接続手段を一体に設けた構造物に対する
摩擦増大・滑り止め部材を構成することができる。
【0015】また、前述したような構成のゴムマットを
構造物としてのケーソンに取付ける際には、ゴムマット
をコンクリートケーソンを製造する場所に敷き込み、ゴ
ムマットの表面に突出させた接続金具をケーソンの鉄筋
に接続し、その周囲に型枠を組んでコンクリートを打設
するようにする。したがって、本発明のゴムマットを一
体に設けた構造物では、ゴムマットに取付けた埋め込み
金具や接続金具等が表面に露出することがなく、海中に
施工した場合でも、金属部材が海水の影響を受けること
がなく、ゴムマットのケーソンに対する保持作用を良好
な状態で発揮させることができる。
【0016】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明の滑動防
止用マットの取付け方法を説明する。図1、2に示され
るゴムマット10の例においては、天然ゴム、合成ゴム
等の強度の大きなゴム材料を用いてシート状に構成して
いるもので、特に、再生ゴムを使用せずに、加工性と取
扱い性に優れたゴムシートを用いて、ケーソン等の構造
物に対する滑動防止用のマット部材を構成する場合で説
明する。前記ゴムマット10の表面には、所定の間隔で
埋め込み金具20を配置しており、前記埋め込み金具2
0に対して接続金具30を所定の間隔で保持させる状態
に設けている。そして、前記ゴムマット10をコンクリ
ートケーソンのような構造物の構築場所で、建設ヤード
に敷き込んで、コンクリート打設の際の下側の型枠の代
わりに使用し、埋め込み金具20から突出させた接続金
具30を構造物の鉄筋等に接続することにより、構造物
と一体にゴムマットを取付けることができる。
【0017】前記ゴムマット10に取付ける埋め込み金
具20は、例えば、図3に示されるように構成すること
ができるもので、所定の厚さのゴムシートを2枚重ねて
ゴムマット10を構成するが、下層11の上に埋め込み
金具20を置き、埋め込み金具の高さに対応する厚さの
上層12を重ねる。前記下層11と上層12の間には接
着剤等を塗布しておき、埋め込み金具20の周囲のゴム
に当接する部分にも接着剤23を塗布し、後でゴムマッ
トを加硫接着して一体のものとして構成する際に、ゴム
同士、および、ゴムと金属の接着を接着剤を用いて同時
に行うようにする。また、前記埋め込み金具20は、例
えば、溝型の型鋼等を用いることができるもので、型鋼
の開口部を上面に向けた状態で固定することにより、後
で接続金具30を取付ける作業を行うことができ、図示
されるように、接続金具30の基部を埋め込み金具20
の底板に溶接して固定することが可能になる。前記図3
に示す例では、溝型鋼で構成した埋め込み金具20に対
して、その開口部を閉じるように上板21を取付け、前
記上板21に対してネジ孔を設けることによっても、接
続金具30を取付けることが可能である。
【0018】図4に示す例では、埋め込み金具20を溝
型鋼で構成するが、前記埋め込み金具20の立上がり部
から溝の上に向けて折り曲げ部22を配置して、引っ掛
かり部材を構成している。そして、前記埋め込み金具2
0の溝の中に、接続金具30aを装着するが、前記接続
金具30aとしては、図5に示すような構成のものを取
付けることができる。前記図5に示す接続金具30aで
は、ケーソンのコンクリートに入り込んだ状態で、鉄筋
に接続される棒状の部材31aに対して、その基部に場
の広い基部材31を取付けておき、前記基部材31の幅
を埋め込み金具の溝の入り口部よりも若干狭く構成し、
長さを埋め込み金具の底部分に対応させたサイズに構成
する。
【0019】そして、埋め込み金具20の基部材を埋め
込み金具の内部に挿入して、90°回転させる状態で埋
め込み金具の中に接続金具を固定する状態で取付ける。
したがって、前記図4に示すように、埋め込み金具の内
部に接続金具30aの基部材31を装着した状態で、棒
状の部材31aに対してケーソンの鉄筋を接続し、後で
コンクリートを打設することにより、埋め込み金具と接
続金具とを一体化することができるものとされる。な
お、前記埋め込み金具に対して装着する接続金具の基部
材の形状等は、任意に構成することができるものであ
り、特に、接続金具の形状を限定する必要はない。ま
た、前記図5に示すような接続金具30aを用いる場合
には、埋め込み金具をゴムマットに対して一体に固定し
たものに対して、ケーソンの施工現場で接続金具を取付
ける作業を行うことができるものであり、ゴムマットの
搬送や、ケーソンの製造現場でのゴムマットの敷き込み
の作業等を行う場合には、ゴムマットの表面に突出する
ものがないので、作業性を良好に発揮させることが可能
になる。
【0020】前記図3、4に示されるように、ゴムマッ
トに対して埋め込み金具を埋め込む状態で一体に取付け
る際には、埋め込み金具の外周部とゴムとが接する部分
には、接着剤23を塗布しておくことによって、後でゴ
ムに対して加硫処理を行うことにより、埋め込み金具を
一体に固着させることができる。しかしながら、埋め込
み金具のゴムに対する接着性能に疑問が生じることが考
えられる。そこで、埋め込み金具とゴムマットとの接着
性をより確実にするためには、例えば、図6に示すよう
に、埋め込み金具20の下部から横に向けてアンカー部
材24を突出させて設けておき、前記埋め込み金具の表
面に塗布した接着剤と同様な処理をアンカー部材24の
表面に対しても施し、その埋め込み金具をゴムのシート
の間に入り込ませる状態で、一体に加硫接着処理を施す
ことが可能である。なお、前記図6に示すアンカー部材
の例では、前記アンカー部材を板部材で構成すること
や、針金等を溶接して取付けること、その他の任意の手
段を適用することが可能である。
【0021】図7に示す例では、ゴムマット10と一体
に埋め込み金具20を取付けるが、前記埋め込み金具2
0、20aに対して、所定の間隔で針金32を溶接部3
3を介して一体に固定している。前記埋め込み金具20
に対して取付ける針金32……は、基部を埋め込み金具
の溝の下部に溶接等により固定した状態で、埋め込み金
具の溝の中に倒しておくことにより、埋め込み金具20
をゴムマット10に対して一体に固定する作業には支障
が生じないものとなる。さらに、前記針金32をなまし
鉄線等で構成すると、曲げたものを伸ばしてケーソンの
鉄筋に接続したりする作業を非常に容易に行うことがで
きる。そして、前記図7に示すようなゴムマットを構成
する場合には、針金がゴムマットの取扱いの邪魔になる
ことはなく、ケーソンとの組み合わせの作業も容易に行
うことが可能である。
【0022】また、前記図1〜7のそれぞれに示すゴム
マットの実施例では、溝型鋼を埋め込み金具として用
い、下層のゴムシートを敷いた上に埋め込み金具を所定
の間隔で配置し、埋め込み金具の周囲に上層のゴムシー
トを接着剤を介して配置した状態で、加硫処理を行うこ
とにより埋め込み金具を一体に設けたゴムマットを作成
することができるようにしている。さらに、前記各実施
例では、例えば、ゴムマットの厚さが3〜5cmの場合に
は、下層のゴムシートを半分の厚さのもので構成し、埋
め込み金具の高さを上層のゴムシートとほぼ同一にする
と、加硫処理を行った際に、埋め込み金具がマットの表
面に突出したりすることがない。したがって、前述した
ようにして構成したゴムマットは、工場で作成した状態
で任意の枚数積み重ねた状態で、搬送や保管の作業に対
処させることができる。
【0023】前記本発明の各実施例では、溝型の埋め込
み金具をゴムの中に埋め込む状態で、ゴムマットを一体
に形成したものを示しているが、本発明のゴムマットと
しては、図8、9に示すように、ゴムマットの表面部に
鉄板25を一体に設けて、前記鉄板25に設けたネジ孔
26を介して接続用ボルト27を取付けることもでき
る。前記図8に示す例では、ゴムマット10aの表面部
に鉄板25を配置するが、鉄板25のゴムに接する表面
部には、前記埋め込み金具を取付ける場合と同様に、接
着剤を塗布しておき、ゴムの加硫接着を行う際に、鉄板
をゴムに対して一体に接着できるようにする。なお、前
記鉄板25をゴムマットに一体に取付ける際に、鉄板と
ゴムの接着性が安定しない場合には、鉄板の側部にアン
カー部材等を取付けておき、ゴムシートの間にアンカー
部材を入り込ませるような手段を用いると、鉄板がゴム
から剥離したりすることを防止して、ケーソンの底面に
強固に保持させることが可能になる。
【0024】また、前記鉄板25を取付ける際には、下
層11を1枚のゴムシートにより構成するか、あるいは
複数枚の薄いゴムシートを積層してゴムの下層11を構
成し、その上に所定の間隔でネジ孔を設けた鉄板25を
配置する。そして、前記鉄板25の表面と同一の高さま
で上層12のゴムシートを配置し、各ゴムシートの間、
および、鉄板とゴムが接する部分に接着剤を塗布して加
硫接着することにより、各部材を一体のものとして構成
し、所定の厚さで鉄板を一体に設けたゴムマット10a
を構成することができる。
【0025】前記図8に示すようにして、鉄板25をゴ
ムと一体に取付けたゴムマット10aを構成した後で、
鉄板25に設けたネジ孔26に接続用ボルト27を挿入
することにより、ケーソンの鉄筋等と接続することがで
きる。前述したようにして、鉄板を取付けたゴムマット
10aを、ケーソンに一体に組み合わせる際には、図9
に示すように、鉄板25に設けたネジ孔に対して接続用
ボルト27……を多数取付け、ケーソンの鉄筋との接続
手段を構成する。したがって、前記接続用ボルトを取付
ける作業は、鉄板に設けたネジ孔に若干ゴムが侵入した
状態でも、接続用ボルトを強くねじ込むことにより、容
易に取付けることが可能である。
【0026】図10に示す実施例は、ゴムマット10a
の上下のゴム層11、12の間に、ナット付きの鉄板2
9を埋め込む状態で一体に設けた場合を示している。前
記図10に示すゴムマット10aでは、比較的薄いゴム
シートを下層11として配置し、その上に鉄板29を所
定の間隔で配置し、鉄板29の上に多数のナット部材2
8を溶接等の手段を用いて取付けておく。そして、前記
ナット部材28の高さと同一になるように、下層11の
上面にゴムシートを配置して上層12を構成し、各ゴム
シートと鉄板およびナット部材の接続部に接着剤を塗布
してから、全体を加硫接着処理することにより、ゴムマ
ット10aを構成することができる。
【0027】前記図10のようにして構成したゴムマッ
トは、ケーソンの製造現場でナット部材に対して接続用
ボルト27を取付けることができ、図11に示すよう
に、ゴムマット10aの表面に多数の接続用ボルト27
……を突出させた状態の滑動防止用マットを構成するこ
とができる。そして、ゴムマットの表面に突出させた接
続用ボルトを介してケーソンの鉄筋等に接続し、コンク
リートを打設することにより、ゴムマットを一体に設け
たケーソンを構成することができる。また、前記図8〜
11に示すゴムマットでは、接続用ボルトに代えて他の
接続金具を取付けることも可能であり、それ等の接続金
具を取付ける場合には、ケーソンの鉄筋等に接続が容易
な部材として構成することにより、ケーソンに対してゴ
ムマットを取付ける作業を容易に行わせることが可能に
なる。
【0028】前述したようなゴムマットを構成すること
のほかに、本発明においては、図12に示すように、ゴ
ムシートの間に金網36等を挿入し、表面に配置する針
金35との間に接続針金37を配置して、構成すること
もできる。前記図12に示すゴムマット10bにおいて
は、下層11のゴムシートの上にメッシュの粗い金網2
6を配置し、その金網36の所定の位置から接続針金3
7を突出させる。そして、前記接続針金37を挟むよう
にして上層12のゴムシートを配置し、ゴムシートの間
に接着剤を塗布するとともに、上層12の上面に比較的
太い針金35を配置して、接続針金37により金網と接
続する。その後で、全体を加硫接着して一体化するが、
ゴムマットとして完成したマットでは、表面部分に針金
35が露出した状態となる。
【0029】前述したように構成したゴムマット10b
は、ケーソンに組み合わせる際に、表面部の針金35を
カッター等により切断点Cで切断し、図の鎖線で示すよ
うにゴムマットの上方に折り曲げて突出させることによ
り、次の組み立て作業に対応させることができる。した
がって、ゴムマット10bから針金を突出させてケーソ
ンと組み合わせる際には、図13に示すように、多数本
の針金35……がマットの表面に露出する状態となる。
そして、前記針金35はケーソンのコンクリートの中に
埋没され、補強および接続部材としての金網はゴム層ゴ
ムマットに配置する金属部材が露出することはなく、ケ
ーソンとともに海中に設置した場合にも、金属部材が海
水の影響を受けることがないものとなる。
【0030】前記各実施例とは別に、本発明のゴムマッ
トにおいては、図14〜16に示すように、マット本体
の上下の層11、12の内部に所定の間隔でパイプ部材
40……を配置している。そして、上下の層のゴムシー
トを加硫接着する際に、金属製のパイプ部材を接着剤の
層43を介してゴムと一体に接着して、ゴムマット10
cを構成している。前記図14、15に示すゴムマット
10cでは、例えば、幅Wを1m、長さLを2mとし、
厚さTを3〜5cm程度に設定し、パイプ部材40を外形
10mmの金属パイプで構成し、前記パイプ部材40の配
置間隔を40〜45cmに設定する。そして、図16に示
すように、前記パイプ部材の中に太さが4〜6mmの鉄筋
41を挿入し、鉄筋の端部を折り曲げて立上がり部42
を設けている。前記鉄筋の立上がり部42……は、後述
するように、ケーソンの構造鉄筋に接続することができ
るもので、ケーソンのコンクリートを打設することによ
り、鉄筋が露出しないように取り付けることができる。
【0031】前記ゴムマット10cにおいては、図15
に示すように、ケーソンのコンクリートに接する上面に
対して、布目等の凹凸部を設けた表面加工部44を施し
て、コンクリートとゴムの接着性を考慮することができ
る。また、小さな凹凸を表面に形成せずに、ゴムシート
を作成する際のロールによるスムーズな表面部45を、
そのままゴムマットの表面部として構成することもでき
るが、それ等のマットの表面形状は、内部に挿入する金
属部材とともに、ゴムマットの成型と加硫とを行う際
に、プレス型の表面形状に応じて任意に形成することが
可能である。前述したようなゴムマットを構成する場合
に、マットの内部に配置するパイプ部材に鉄筋を挿入
し、全部の鉄筋の端部を立ち上がらせるようにして曲げ
る。
【0032】そして、多数枚のマットをケーソンの構築
現場に敷き並べて、ケーソンの鉄筋にマットの鉄筋の立
ち上がり部を接続し、ゴムマットの上にコンクリートを
打設することにより、ケーソンを構築することができ
る。したがって、図14に示すようなゴムマット10c
をケーソンの下面に配置する場合には、ゴムマットの内
部に一体に設けたパイプ部材により、マットの強度を向
上させることができ、ケーソン本体との接続状態を強固
に維持させることができる。さらに、ゴムマットに一体
に設ける鉄筋は、海水に接する部分が少ないのであり、
例えば、鉄筋に対して塗装等の表面加工を施すこと等に
より、腐蝕等の影響を大きく受けることがないものとす
ることができる。
【0033】前述したように構成した本発明のゴムマッ
トを、ケーソンに組み合わせる際には、図17、18に
示されるように、ゴムマット10に設けた接続金具30
を、ケーソン1の鉄筋3、3aに接続して固定し、後で
コンクリート2を打設することができる。図17、18
に示される例では、ケーソン1のコンクリート2の中に
配置する鉄筋3、3aに対して、ゴムマット10から突
出する接続金具30……をそれぞれ接続して、下部の鉄
筋を組み立てる。その後で、縦筋4等を組み込み、ケー
ソンの周囲に型枠を構築して、コンクリート2を打設す
ることにより、コンクリート製のケーソン1を作成する
ことができる。なお、前記ケーソンの下面にゴムマット
10を配置する場合には、ケーソン1の底面積に対し
て、1つのゴムマットの面積が非常に小さいものである
から、多数のゴムマットを縦横に密接させて敷き込んだ
状態で、ケーソンの下部の型枠の代わりの部材をゴムマ
ットにより構成する。そして、ゴムマットの上にケーソ
ンの下部構造を構成する鉄筋を配置し、ゴムマットの接
続金具を接続することができる。したがって、ゴムマッ
トの接続金具と、ケーソンの鉄筋を接続する際に、両部
材の固定を容易に行い得るものであれば、接続金具の構
成は特に限定することはなく、針金を用いることや、ボ
ルトを用いること、または鉄筋のような棒状の部材を用
いること等が可能である。
【0034】なお、前記本発明の実施例では、摩擦力を
増大させるための部材として、ゴムマットを設ける場合
で説明したが、本発明の滑動防止用マットは、ゴムで構
成することの他に、摩擦係数の大きなプラスチック材料
でマットを構成することができる。さらに、前記接続金
具を一体に設けたマットとして、アスファルトマットを
対象とすることができるものであり、前記アスファルト
マットを構成する場合にも、図12のように、上下の層
の間に金網等を挿入して、接続金具の固定保持手段を構
成することができる。また、アスファルトマットに対し
て接続金具を取付ける場合には、図10に示すような鉄
板を内部に挿入したものを構成することが可能であり、
比較的薄いマットをアスファルトにより構成することが
できるものとなる。そして、前記マットに一体に設けた
接続金具等を、ケーソンに取付けた状態で海中に施工し
た場合に、接続金具等の金属部材が直接海水に触れたり
することがなく、滑動防止用マットの耐久性を向上させ
ることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の滑動防止用マットは、前述した
ように構成したものであり、ゴムマットを構成する場合
には、ゴムマットの表面に突出させた状態でゴムマット
を作成する際には、まず、一般のゴムシートを作成する
手順にしたがって、厚さが10〜20mmのゴムシートを
所定の幅で作成する。そして、下層に配置する1枚のゴ
ムシートの上に所定の間隔で埋め込み金具を配置し、前
記埋め込み金具のゴムに接する表面部分には接着剤を塗
布し、さらに、下層のゴムシートの表面にゴム接着剤を
塗布して、埋め込み金具の周囲に別の上層を構成するゴ
ムシートを敷き並べる。前記積層ゴムシートを加熱・加
圧装置を用いて、加熱することにより加硫し、ゴムマッ
トを構成することができる。また、ゴムマットの表面に
鉄板等を配置する場合には、前記鉄板のゴムに接する面
に接着剤を塗布しておき、その鉄板に対応する厚さのゴ
ムシートを下層のゴムシートの上に接着剤を介して敷き
並べて、加硫接着することにより、鉄板を一体に設けた
ゴムマットを作成することができる。
【0036】前述したようなゴムマットの製造法に加え
て、本発明のゴムマットでは、上下のゴムシート層の間
に金網や補強用ワイヤを挿入し、ゴムの加硫接着作用を
行う際に、前記金網等をゴム層の中に埋没させる状態で
一体に設けることができる。そして、前記金網等に対し
て接続金具としての針金等を固定して取付けておき、上
層のシートの間から針金を露出させる状態で、加硫接着
を行ってゴムマットを一体に構成することにより、接続
手段を一体に設けた構造物に対する摩擦増大・滑り止め
部材を構成することができる。また、前述したような構
成のゴムマットを構造物としてのケーソンに取付ける際
には、ゴムマットをコンクリートケーソンを製造する場
所に敷き込み、ゴムマットの表面に突出させた接続金具
をケーソンの鉄筋に接続し、その周囲に型枠を組んでコ
ンクリートを打設するようにする。したがって、本発明
のゴムマットを一体に設けた構造物では、ゴムマットに
取付けた埋め込み金具や接続金具等が表面に露出するこ
とがなく、海中に施工した場合でも、金属部材が海水の
影響を受けることがなく、ゴムマットのケーソンに対す
る保持作用を良好な状態で発揮させることができる。
【0037】さらに、本発明の滑動防止用マットは、ゴ
ムで構成することの他に、アスファルトやプラスチック
材料を用いて構成することができ、そのマットの中に埋
め込んだ接続金具が、直接海水等に接触しないので、ケ
ーソンに組み合わせて施工しても、耐久性を良好に発揮
させることができる。そして、ゴム製のマットの場合と
同様に、ケーソン等の構造物に対して取付け性を向上さ
せ得るとともに、構造物の製造に際して、マットの組み
合わせに問題が生じることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のゴムマットの平面図である。
【図2】 図1のゴムマットのA−A線での断面図であ
【図3】 ゴムマットに配置する埋め込み金具の説明図
である。
【図4】 ゴムマットに配置する埋め込み金具の第2の
例の説明図である。
【図5】 図4の埋め込み金具に組み込む接続金具の構
成を示す斜視図である。
【図6】 ゴムマットに配置する埋め込み金具の第2の
例の説明図である。
【図7】 ゴムマットに配置する埋め込み金具の第3の
例の説明図である。
【図8】 ゴムマットの表面に鉄板を取付ける例の説明
図である。
【図9】 図8のゴムマットの斜視図である。
【図10】 ゴムマットにナット部材を埋め込んで構成
する例の説明図である。
【図11】 図10のゴムマットの斜視図である。
【図12】 ゴム層の中に金網を埋め込んで構成するゴ
ムマットの断面図である。
【図13】 図12のゴムマットの斜視図である。
【図14】 ゴム層の中にパイプを埋め込んで構成する
ゴムマットの平面図である。
【図15】 図14のゴムマットの側面図である。
【図16】 図14のゴムマットに鉄筋等を組み合わせ
た状態の斜視図である。
【図17】 本発明のゴムマットを組み合わせるケーソ
ンの断面図である。
【図18】 ゴムマットとコンクリートの接続状態の説
明図である。
【符号の説明】
1 ケーソン、2 コンクリート、 3 鉄筋、
10 ゴムマット、 20 埋め込み金具、 23
接着剤、24 アンカー部材 25・29 鉄
板、 27 接続用ボルト、28 ナット部材、
30 接続金具、 32・35 針金、36 金
網、 40 パイプ部材、 41 鉄筋。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防波堤や護岸等に使用する重力式構造物
    の下面に、滑動防止手段、および、支持基盤との摩擦力
    を増大させるためのゴムマットを一体に固定保持させる
    ものにおいて、 前記ゴムマットを天然ゴム、または合成ゴム等のシート
    状のものを複数枚重ねた状態で加硫接着して一体に構成
    し、 前記ゴムマットに埋め込み金具を配置して、ゴムに対し
    て埋め込み金具を接着剤を用いて固定接着し、 前記埋め込み金具に対して構造物に接続する接続金具を
    取付け、前記接続金具を介して構造物の接続部材に接続
    することを特徴とする滑動防止用マット取付け方法。
  2. 【請求項2】 前記埋め込み金具を溝型鋼で構成し、そ
    の周囲に接着剤を塗布してゴムに対する加硫作用により
    一体に接着固定し、前記埋め込み金具に対して接続金具
    を接続または係止手段を用いて取付け、 構造物のコンクリート等を前記溝の中に入り込ませるこ
    とにより、接続金具の位置決めとゴムマットと構造物を
    一体化することを特徴とする請求項1に記載の滑動防止
    用マット取付け方法。
  3. 【請求項3】 前記ゴムマットにネジ孔を設けた鉄板を
    埋設して、ゴムに対して鉄板を一体に接続するとともに
    ゴムマットの表面と鉄板の表面とを平行に形成し、 前記鉄板のネジ孔を介して接続金具を取付けることを特
    徴とする請求項1に記載の滑動防止用マット取付け方
    法。
  4. 【請求項4】 前記ゴムマットの内部に対して幅方向に
    パイプ部材を所定の間隔で埋設して配置し、ゴムに対し
    てパイプ部材を一体に接続するとともに、 前記パイプ部材に貫通させる鉄筋部材の両端部に立上が
    り部分を形成し、前記立上がり部分を構造物の接続部材
    に接続することを特徴とする滑動防止用マット取付け方
    法。
  5. 【請求項5】 防波堤や護岸等に使用するコンクリート
    ケーソン等の重力式構造物の下面に、滑動防止手段、お
    よび、支持基盤との摩擦力を増大させるためのゴムマッ
    トを一体に固定保持させるものにおいて、 前記ゴムマットを天然ゴム、または合成ゴム等のシート
    状のものを複数枚重ねる状態で構成し、前記ゴムシート
    の間に補強用の金網または針金等を埋設し、前記補強部
    材に対して接続金具を固着して、前記接続金具の先端部
    をゴムマットの表面に露出させて設けて、加硫接着する
    ことにより接続金具を一体に設けたゴムマットを構成
    し、 前記ゴムマットの表面に露出している接続金具を用いて
    構造物の鉄筋に接続し、その後で構造物のコンクリート
    をゴムマットの上に打設することにより、構造物の下面
    にゴムマットを一体に取付けることを特徴とする滑動防
    止用マット取付け方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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