JPH0848680A - 新規なスルホンアミドジオキセパン化合物、その製造法、その中間体及びそれを含有する糖尿病治療剤 - Google Patents

新規なスルホンアミドジオキセパン化合物、その製造法、その中間体及びそれを含有する糖尿病治療剤

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JPH0848680A
JPH0848680A JP7030740A JP3074095A JPH0848680A JP H0848680 A JPH0848680 A JP H0848680A JP 7030740 A JP7030740 A JP 7030740A JP 3074095 A JP3074095 A JP 3074095A JP H0848680 A JPH0848680 A JP H0848680A
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JP7030740A
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Miljenko Dumic
デユミツク・ミエンコ
Darko Filic
フイリツク・ダルコ
Mladen Vinkovic
ヴンコヴイツク・ムラデン
Blanka Jamnicky
ジエイムニツキー・ブランカ
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Pliva Farmaceutika dd
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Pliva Farmaceutska Kemijska Prehrambena I Kozmeticka Industrija dd
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07D321/02Seven-membered rings
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 新規なスルホンアミドジオキセパン化合物を
提供する。 【構成】 一般式(I)で示されるスルホンアミドジオ
キセパン化合物及びその薬学的に許容し得る塩、その製
造方法、その製造用中間体並びにそれを含有する糖尿病
治療剤。 〔式中、RはC1〜4アルキル基又はフェニル基を表
わすか、Rと一緒になってC4〜6アルキリデン基を
表わし;RはC1〜4アルキル基、C1〜4モノ(も
しくはペル)フルオロアルキル基、もしくはC1〜4
ルキル基、CF,OH,F,Cl,Br,NH等で
モノ置換されていてもよいフェニル基を表わし;Yは水
素原子、C1〜4アルキル基、ベンジル基、−SO
基、−COR(但し、RはC1〜4アルキル基も
しくはベンジル基)を表わす〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なスルホンアミド
ジオキセパン化合物及びその薬学的に許容し得る塩、そ
の製造方法、その製造用中間体並びに該化合物を含有す
る医薬に関する。
【0002】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題、課題を解
決するための手段】次の一般式(I): 〔式中、R1 及びR2 は水素原子、1〜4個の炭素原子
を有する直鎖もしくは分岐鎖アルキル基又はフェニル基
を表わすか、あるいはR1 とR2 は一緒になって4〜6
個の炭素原子を有するアルキリデン基を表わし、R3
1〜4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分岐鎖アルキ
ル基、1〜4個の炭素原子を有するモノ‐もしくはペル
フルオロアルキル基を表わすか又は次式で示されるo-、
m-もしくはp-置換フェニル基: (但し、Xは水素原子、1〜4個の炭素原子を有する直
鎖もしくは分岐鎖アルキル基、トリフルオロメチル基、
原子番号9〜53のハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコ
キシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミ
ノ基、アシルアミノ基又はヒドロキシアミノ基を表わ
す)を表わし、且つYは水素原子、1〜4個の炭素原子
を有する直鎖もしくは分岐鎖アルキル基、ベンジル基又
はスルホニル基-SO2R3(但し、R3 は前記の意義を有す
る)を表わすか、あるいはアシル基-CO-R4(但し、R4
は1〜4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分岐鎖アル
キル基又はベンジル基を表わす)を表わす〕で示される
スルホンアミドジオキセパン化合物及びその生理学的又
は薬学的に許容し得る塩は、これまでに知られていな
い。
【0003】今般、これらの化合物が、その投与経路
(これは静脈内投与、筋肉内投与又は経口投与であり得
る)にかかわらず、有用な薬理学的性質、特に血糖低下
活性(hypoglycemic activity) をもつことが知見され
た。血糖低下活性は、温血動物例えばマウスでの標準的
試験法により測定されている。
【0004】前記一般式(I) で示される化合物におい
て、アルキル基及びアルコキシ基は、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、sec-ブチル基及びtert-ブチル基、並びにメトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、
ブトキシ基、sec-ブトキシ基、tert-ブトキシ基及びイ
ソブトキシ基を表わす。アシル基は、脂肪族カルボン
酸、置換基として芳香環をもつ脂肪族(arylaliphatic)
カルボン酸、又は芳香族カルボン酸、例えばギ酸、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、フェニル酢酸又は安息香酸か
ら誘導されるものである。
【0005】前記の一般式(I) で示される新規スルホン
アミドジオキセパン化合物は塩基と塩を形成し、該塩も
また本発明の範囲に入る。かかる塩の例は、アルカリ金
属塩又はアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム塩、カ
リウム塩、マグネシウム塩又はカルシウム塩である。
【0006】前記の一般式(I) で示される新規なスルホ
ンアミドジオキセパン化合物は、本発明の第1の方法に
従って、次の一般式(II): (式中、R1 、R2 及びYは前記の意義を有する)で示
される化合物と、次の一般式(III): R3SO2-Z (III) 〔式中、R3 は前記の意義を有し、Zは原子番号9〜17
のハロゲン原子又は基-OSO2R3(但し、R3 は前記の意
義を有する)を表わす〕で示されるスルホン酸の反応性
誘導体とを、水と混和性又は不混和性の不活性有機溶媒
中で、水の存在下又は不存在下で、無機又は有機性の酸
結合剤の存在下又は不存在下に、−50℃〜+50℃、好ま
しくは−10℃〜+10℃の温度で縮合反応させ、且つ必要
ならば、得られたスルホンアミドジオキセパン化合物を
無機塩基又は金属アルコラートを用いて薬学的に許容し
得る塩に転化させることにより製造し得る。
【0007】適当な前記不活性溶媒は、例えば炭化水素
類例えばトルエン又はキシレン;6個までの炭素原子を
有する低級アルコール例えばメタノール又はエタノー
ル;エーテル類例えばジエチルエーテル、ジオキサン又
はテトラヒドロフラン;塩素化炭化水素例えば塩化メチ
レン又はクロロホルム;6個までの炭素原子を有する低
級ケトン類例えばアセトン、メチルエチルケトン又はメ
チルイソブチルケトン;カルボン酸エステル類例えば酢
酸エチル;カルボン酸ニトリル類例えばアセトニトリ
ル;アミド類例えばジメチルホルムアミド又はHMPT;ス
ルホキシド類例えばジメチルスルホキシド;あるいはス
ルホン類例えばスルホランである。
【0008】適当な無機塩基としては、アルカリ金属及
びアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸水素塩、炭酸塩又
はホスホン酸塩、すなわちナトリウム化合物又はカリウ
ム化合物及びマグネシウム化合物又はカルシウム化合物
が使用し得る。適当な有機塩基は、第三級アミン類例え
ばトリエチルアミン、ジメチルアニリン、ピリジン、DB
N又はDBUである。
【0009】一般式(II)で示される適当な出発原料は、
一般式(I) において示されるような置換基R1 、R2
びYの定義に従って適切に置換されている化合物であ
る。かかる出発原料の一つの群は、6-アミノ-1,3-ジオ
キセパン-5オール類であり、これらは例えば、6-アセチ
ルアミノ-5-クロロ-1,3-ジオキセパン類の加水分解(M.
SovakとR. Ranganathanの米国特許第4,389,526号明細
書)及びエポキシ-1,3-ジオキセパン類のアンモノリシ
ス〔M. SovakとR. Ranganathanの欧州特許第33,426号明
細書;A.V. Rama Raoらの論文、Indian J. Chem.,22B,4
19(1983)〕によって容易に製造し得る。
【0010】本発明の第2の方法に従って、前記の一般
式(I) で示される新規スルホンアミドジオキセパン化合
物は、次の一般式(IV): (式中、R1 、R2 及びR4 は前記の意義を有する)で
示されるオキサゾールと、次の一般式(III): R3SO2-Z (III) (式中、R3 及びZは前記の意義を有する)で示される
スルホン酸の反応性誘導体とを、非水性不活性有機溶媒
中で無機又は有機性の酸結合剤の存在下に反応させ、且
つ必要ならば、得られた一般式(I)(式中、Y=-COR4
で示される誘導体を加水分解するか又はアルコール分解
して一般式(I)(式中、Y=H)で示さる誘導体を得、且
つ所望ならば、得られたスルホンアミドジオキセパン化
合物を無機塩基又は金属アルコラートを用いて薬学的に
許容し得る塩に転化させることにより製造し得る。この
製造方法を実施する方法は、非水性溶媒中で実施すべき
であること以外は第1の方法と同じである。
【0011】前記一般式(IV)で示される適当な出発原料
は、一般式(I) において示されるような置換基R1 、R
2 及びR4 の定義に従って適切に置換されている化合物
である。これらの化合物は、対応する6-アシルアミノ-5
-クロロ-1,3-ジオキセパン類の脱ハロゲン化水素−環化
反応により容易に製造し得る〔M. Dumicらの論文、Org.
Prep. Proced. Int.,24,536(1992)及び同、25,373(199
2)〕。
【0012】本発明の第3の方法によれば、前記の一般
式(I) で示される新規スルホンアミドジオキセパン化合
物は、次の一般式(V): (式中、R1 及びR2 は前記の意義を有する)で示され
るエポキシドと、次の一般式(VI): R3SO2NH2 (VI) (式中、R3 は前記の意義を有する)で示されるスルホ
ンアミドとを、不活性有機溶媒例えば、芳香族溶媒例え
ばトルエン又はキシレン;塩素化炭化水素類例えば塩化
メチレン、クロロホルム又はジクロロメタン;カルボン
酸エステル類例えば酢酸エチル;エーテル類例えばジイ
ソプロピルエーテル又はジオキサン;アミド類例えばジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド又はHMPT;
スルホキシド類例えばジメチルスルホキシド;あるいは
スルホン類例えばスルホランの存在下又は不存在下で、
25℃〜300 ℃、好ましくは100 ℃〜200 ℃の温度で加熱
することによって反応させ、且つ必要ならば、得られた
スルホンアミドジオキセパン化合物を無機塩基又は金属
アルコラートを用いて薬学的に許容し得る塩に転化させ
ることにより製造し得る。
【0013】前記一般式(V) で示される適当な出発原料
は、一般式(I) で示されるような置換基R1及びR2の定
義に従って適切に置換されている化合物である。これら
は、適当なジヒドロジオキセピン類のエポキシ化反応に
よって容易に製造し得る〔J.Soulierらの論文、C.R. Ac
ad. Sci. Ser. C.,280,681(1975);W.J.Elliotらの論
文、J. Org. Chem.,41,2469(1976); A.J. Biloskiの論
文、Synthesis,1980,810〕。
【0014】本発明の第4の方法によれば、前記の一般
式(I) で示される新規スルホンアミドジオキセパン化合
物は、次の一般式(VII): (式中、R1 、R2 及びR3 は前記の意義を有する)で
示されるN-スルホニル‐ジオキセピノアジリンを、水又
は水混和性の有機溶媒中で無機塩基の存在下に0℃〜15
0℃、好ましくは50℃〜100 ℃の温度で加水分解し、且
つ必要ならば、得られたスルホンアミドジオキセパン化
合物を無機塩基又は金属アルコラートを用いて薬学的に
許容し得る塩に転化させることによって製造し得る。
【0015】前記の有機溶媒としては、6個までの炭素
原子を有するアルコール類例えばメタノール、エタノー
ル又はtert-ブタノール;エーテル類例えばジオキサン
又はテトラヒドロフラン;塩素化炭化水素類例えば塩化
メチレン又はクロロホルム;ケトン類例えばアセトン;
アミド類例えばジメチルホルムアミド又はHMPT;アミン
類例えばピリジン;スルホキシド類例えばジメチルスル
ホキシド;あるいはスルホン類例えばスルホランであ
る。塩基としては、アルカリ金属の水酸化物又は炭酸
塩、すなわちリチウム、ナトリウム又はカリウム化合物
が使用できる。
【0016】前記一般式(VII) で示される適当な出発原
料は、一般式(I) で示されるような置換基R1 、R2
びR3 の定義に従って適切に置換されている化合物であ
る。これらは、適当なジオキセピノアジリジン類のスル
ホン化によって容易に製造し得る〔M. Dumicらの国際出
願WO93 04,067号明細書;Tetrahedron Lett.,34,3639(1
993)〕。
【0017】必要ならば、前記の本発明の方法(第1〜
第4の方法)によって得られる前記の一般式(I)で示さ
れる新規スルホンアミドジオキセパン化合物は、該一般
式(I)の化合物と、当モル量の無機塩基、水酸化アルカ
リ例えば水酸化ナトリウム、又はアルカリアルコラート
例えばナトリウムメチラートとを、不活性有機溶媒例え
ばメタノール、エタノール、アセトン、トルエン、ジイ
ソプロピルエーテル中で反応させることにより薬学的に
許容し得る塩に転化される。
【0018】
【作用】本発明の方法によって製造される前記の一般式
(I) で示される新規スルホンアミドジオキセパン化合物
又はその薬学的に許容し得る塩は、投与経路(これは静
脈内投与、筋肉内投与又は経口投与であり得る)にかか
わらず、ストレプトゾトシン(streptozotocine)によっ
て誘発されたマウスの糖尿病のモデルにおいて著しく強
い血糖低下活性を示す。例えば、マウスに対してシス-6
-スルファニルアミド-1,3-ジオキセパン-5-オールを20m
g/kgの投与量で筋肉内投与した4時間後には、血中のグ
ルコース濃度が16.6%低下した。すなわちグルコースの
濃度は未処理の過血糖(hyperglycemic)動物中の濃度の8
3.4%であった。
【0019】前記のことから、前記一般式(I) で示され
る新規スルホンアミドジオキセパン及びその薬学的に許
容し得る塩は効果的な血糖低下剤(hypoglysemic agent)
であり、これらは製薬技術において慣用の方法により、
糖尿病(diabetes mellitus)の治療に関して短期活性又
は持続した活性をもつ適当な医薬製剤例えば錠剤、ピ
ル、粉剤、カプセル剤、顆粒、溶液などに製剤し得る。
【0020】
【実施例】本発明を以下の実施例により例証するが、実
施例に限定されるものではない。実施例1 トランス-6-アミノ-1,3-ジオキセパン-5-オール(0.30
g)、4-アセチルアミノベンゼンスルホクロリド(0.58
g)、ピリジン(0.40 ml)及び塩化メチレン(10.0ml)の混
合物を0℃の温度で60分間攪拌した。減圧下で溶媒を蒸
発させた後に、得られた蒸発残留物をシリカゲルカラム
を用いて酢酸エチルで溶出することによりクロマトグラ
フィー分離した。トランス-6-(4-アセチルアミノベンゼ
ンスルホンアミド)-1,3-ジオキセパン-5-オールを得
た。融点210〜211℃〔酢酸エチル−メタノール(9.5:0.
5)から再結晶したもの〕。
【0021】実施例2 シス-2-メチル-3a,4,8,8a-テトラヒドロ-6H-[1,3]-ジオ
キセピノ[5,6-d]オキサゾール(1.00 g)、4-アセチルア
ミノベンゼンスルホクロリド(1.50 g)、ピリジン(1.05m
l)及び塩化メチレン(60.0ml)の混合物を、室温で90分間
攪拌した。水(10.0ml)を加えた後に、混合物を上記と同
じ温度でさらに15分間撹拌した。得られた生成物を塩化
メチレンで抽出し、抽出液を無水硫酸ナトリウム上で乾
燥し、減圧下で塩化メチレンを蒸発させ、得られた蒸発
残留物をシリカゲルカラムを用いて酢酸エチル/メタノ
ール(9.8:0.2)の混合物で溶出することによりクロマト
グラフィー分離した。シス-6-(4-アセチルアミノベンゼ
ンスルホンアミド)-5-アセトキシ-1,3-ジオキセパンを
得た。融点184〜186℃〔酢酸エチル−メタノール(6:1)
から再結晶したもの〕。シス-6-(4-アセチルアミノベン
ゼンスルホンアミド)-1,3-ジオキセパン(0.150g)と、25
%アンモニア(3.0ml)と、96%エタノール(6.0ml)との混
合物を室温で3時間撹拌した。次いで、得られた混合物
を減圧下で蒸発乾固し、得られた蒸発残留物を酢酸エチ
ル/メタノール(1:1)の混合物から再結晶することによ
り、シス-6-(4-アセチルアミノベンゼンスルホンアミ
ド)-5-アセトキシ-1,3-ジオキセパン-5-オールを得た。
融点161〜163℃。
【0022】実施例3 5,6-エポキシ-1,3-ジオキセパン(0.5g)と、4-アセチル
アミノベンゼンスルホンアミド(0.92g)の混合物を密封
アンプル中で150℃の温度で15分間加熱した。得られた
混合物を室温まで冷却し、シリカゲルカラムを用いて、
酢酸エチルとメタノール(9.8:0.2)の混合物で溶出する
ことによりクロマトグラフィー分離し、トランス-6-(4-
アセチルアミノベンゼンスルホンアミド)-1,3-ジオキセ
パン-5-オールを得た。融点208〜210℃〔酢酸エチル−
メタノール(6:1)から再結晶したもの〕。
【0023】実施例4 1-(4-アセチルアミノベンゼンスルホニル)-4,4-ジメチ
ル-1a,2,6,6a-テトラヒドロ-1H,4H-[1,3]-ジオキセピノ
[5,6-b]アジリン(0.33g)と、水酸化カリウム(0.14 g)
と、水(2.6ml)との混合物を、還流させながら60分間加
熱した。得られた混合物を室温まで冷却し、希塩酸でpH
6.5に酸性化し、次いで減圧下で蒸発乾固した。得られ
た蒸発残留物を、シリカゲルカラムを用いて酢酸エチル
/メタノール(9.8:0.2)の混合物で溶出することにより
クロマトグラフィー分離して、融点203〜205℃〔塩化メ
チレン‐メタノール(9:1)の混合物から再結晶したも
の〕のトランス-6-(4-アセチルアミノベンゼンスルホン
アミド)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキセパン-5-オールと、
トランス-6-スルファニルアミド-2,2-ジメチル-1,3-ジ
オキセパン-5-オールを得た。
【0024】実施例5 1-(4-アセチルアミノベンゼンスルホニル)-1a,2,6,6a-
テトラヒドロ-1H,4H-[1,3]-ジオキセピノ[5,6-b]アジリ
ン(0.30 g)と、水酸化カリウム(0.10 g)と、水(2.5ml)
との混合物を還流させながら60分間加熱した。得られた
混合物を室温まで冷却し、希塩酸でpH6.5に酸性化し、
減圧下で蒸発乾固した。得られた蒸発残留物を、シリカ
ゲルカラムを用いて酢酸エチル/メタノール(10:1)
の混合物で溶出することによりクロマトグラフィー分離
した。融点209〜211℃〔酢酸エチル‐メタノール(1:1)
の混合物から再結したもの〕のトランス-6-(4-アセチル
アミノベンゼンスルホンアミド)-1,3-ジオキセパン-5-
オールと、融点162〜164℃〔酢酸エチル‐メタノール
(1:1)の混合物から再結晶したもの〕のトランス-6-ス
ルファニルアミド-1,3-ジオキセパン-5-オールを得た。
【0025】実施例6 シス-6-アミノ-1,3-ジオキセパン-5-オール(5.0g)とピ
リジン(0.40ml)との混合物に、塩化メチレン(10.0 ml)
に4-アセチルアミノベンゼンスルホクロリド(0.58 g)を
溶解した溶液を、0℃の温度で90分間にわたって滴下し
た。その後、混合物を上記と同じ温度でさらに15分間撹
拌し、次いで減圧下で蒸発乾固した。得られた蒸発残留
物を、シリカゲルカラムを用いて塩化メチレン/メタノ
ール(8:2)の混合物で溶出することによりクロマトグラ
フィー分離し、シス-6-(4-アセチルアミノベンゼンスル
ホンアミド)-1,3-ジオキセパン-5-オールを得た。融点1
59〜161℃〔酢酸エチル‐メタノール(2:1)の混合物か
ら再結晶したもの〕。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 498/04 101 (72)発明者 フイリツク・ダルコ クロアチア共和国.41000・ザグレブ.エ ム.バリカ.17 (72)発明者 ヴンコヴイツク・ムラデン クロアチア共和国.42300・カコヴエツク. センコヴエツク.アイ.エル.デイオヴア ニー.3 (72)発明者 ジエイムニツキー・ブランカ クロアチア共和国.41000・ザグレブ.デ イオルデイセヴア.9

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(I): 〔式中、R1 及びR2 は水素原子、1〜4個の炭素原子
    を有する直鎖もしくは分岐鎖アルキル基又はフェニル基
    を表わすか、あるいはR1 とR2 は一緒になって4〜6
    個の炭素原子を有するアルキリデン基を表わし、R3
    1〜4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分岐鎖アルキ
    ル基、1〜4個の炭素原子を有するモノ‐もしくはペル
    フルオロアルキル基を表わすか又は次式で示されるo-、
    m-もしくはp-置換フェニル基: (但し、Xは水素原子、1〜4個の炭素原子を有する直
    鎖もしくは分岐鎖アルキル基、トリフルオロメチル基、
    原子番号9〜53のハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコ
    キシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミ
    ノ基、アシルアミノ基又はヒドロキシアミノ基を表わ
    す)を表わし、且つYは水素原子、1〜4個の炭素原子
    を有する直鎖もしくは分岐鎖アルキル基、ベンジル基又
    はスルホニル基-SO2R3(但し、R3 は前記の意義を有す
    る)を表わすか、あるいはアシル基-CO-R4(但し、R4
    は1〜4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分岐鎖アル
    キル基又はベンジル基を表わす)を表わす〕で示される
    スルホンアミドジオキセパン化合物及びその薬学的に許
    容し得る塩。
  2. 【請求項2】 R1 =R2 =H、シス、Y=H、R3
    4-CH3CONH-C6H4-である請求項1記載の化合物及びその
    薬学的に許容し得る塩。
  3. 【請求項3】 R1 =R2 =H、トランス、Y=H、R
    3 =4-CH3CONH-C6H4-である請求項1記載の化合物及び
    その薬学的に許容し得る塩。
  4. 【請求項4】 R1 =R2 =H、シス、Y=H、R3
    4-H2N-C6H4-である請求項1記載の化合物及びその薬学
    的に許容し得る塩。
  5. 【請求項5】 R1 =R2 =H、トランス、Y=H、R
    3 =4-H2N-C6H4-である請求項1記載の化合物及びその
    薬学的に許容し得る塩。
  6. 【請求項6】 R1 =R2 =H、シス、Y=H、R3
    65-である請求項1記載の化合物及びその薬学的に
    許容し得る塩。
  7. 【請求項7】 R1 =R2 =H、トランス、Y=H、R
    3 =C65-である請求項1記載の化合物及びその薬学
    的に許容し得る塩。
  8. 【請求項8】 R1 =R2 =H、シス、Y=H、R3
    CH3-である請求項1記載の化合物及びその薬学的に許
    容し得る塩。
  9. 【請求項9】 R1 =R2 =H、トランス、Y=H、R
    3 =CH3-である請求項1記載の化合物及びその薬学的
    に許容し得る塩。
  10. 【請求項10】 R1 =R2 =CH3-、シス、Y=H、R
    3 =4-H2N-C6H4-である請求項1記載の化合物及びその
    薬学的に許容し得る塩。
  11. 【請求項11】 R1 =R2 =CH3-、トランス、Y=
    H、R3=4-H2N-C6H4-である請求項1記載の化合物及び
    その薬学的に許容し得る塩。
  12. 【請求項12】 R1 =R2 =CH3-、シス、Y=H、R
    3 =4-CH3CONH-C6H4-である請求項1記載の化合物及び
    その薬学的に許容し得る塩。
  13. 【請求項13】 R1=R2=CH3-、トランス、Y=H、
    3=4-CH3CONH-C6H4-である請求項1記載の化合物及び
    その薬学的に許容し得る塩。
  14. 【請求項14】 次の一般式(II): (式中、R1 、R2 及びYは請求項1に記載の意義を有
    する)と、次の一般式(III): R3SO2-Z (III) 〔式中、R3 は請求項1に記載の意義を有し、Zは原子
    番号9〜17のハロゲン原子又は基-OSO2R3(但し、R3
    は請求項1に記載の意義を有する)を表わす〕で示され
    るスルホン酸の反応性誘導体とを、水と混和性又は不混
    和性の不活性有機溶媒中で−50℃〜+50℃の温度で反応
    させ、且つ必要ならば、得られたスルホンアミドジオキ
    セパン化合物を無機塩基又は金属アルコラートを用いて
    薬学的に許容し得る塩に転化させることを特徴とする、
    請求項1記載のスルホンアミドジオキセパン化合物及び
    その薬学的に許容し得る塩の製造方法。
  15. 【請求項15】 次の一般式(IV): (式中、R1 、R2 及びR4 は請求項1記載の意義を有
    する)で示される化合物と、次の一般式(III): R3SO2-Z (III) (式中、R3 及びZは請求項14に記載の意義を有する)
    で示されるスルホン酸の反応性誘導体とを、非水性不活
    性有機溶媒中で無機又は有機性の酸結合剤の存在下に反
    応させ、且つ必要ならば、得られた一般式(I)(式中、Y
    =-COR4)で示される誘導体を加水分解するか又はアル
    コール分解して一般式(I)(式中、Y=H)で示さる誘導
    体を得、且つ所望ならば、得られた化合物を無機塩基又
    は金属アルコラートを用いて薬学的に許容し得る塩に転
    化させることを特徴とする、請求項1記載のスルホンア
    ミドジオキセパン化合物及びその薬学的に許容し得る塩
    の製造方法。
  16. 【請求項16】 次の一般式(V): (式中、R1 及びR2 は請求項1記載の意義を有する)
    で示される化合物と、次の一般式(VI): R3SO2NH2 (VI) (式中、R3 は請求項1に記載の意義を有する)で示さ
    れるスルホンアミドとを25℃〜300 ℃の温度で反応さ
    せ、且つ必要ならば、得られたスルホンアミドジオキセ
    パン化合物を無機塩基又は金属アルコラートを用いて薬
    学的に許容し得る塩に転化させることを特徴とする、請
    求項1記載のスルホンアミドジオキセパン化合物及びそ
    の薬学的に許容し得る塩の製造方法。
  17. 【請求項17】 次の一般式(VII): (式中、R1 、R2 及びR3 は請求項1記載の意義を有
    する)で示される化合物を水又は水混和性の有機溶媒中
    で、無機塩基の存在下に0℃〜150 ℃の温度で加水分解
    し、且つ必要ならば、得られたスルホンアミドジオキセ
    パン化合物を無機塩基又は金属アルコラートを用いて薬
    学的に許容し得る塩に転化させることを特徴とする。請
    求項1記載のスルホンアミドジオキセパン化合物及びそ
    の薬学的に許容し得る塩の製造方法。
  18. 【請求項18】 活性成分として請求項1記載の一般式
    (I) で示されるスルホンアミドジオキセパン化合物を含
    有してなることを特徴とする糖尿病治療剤。
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