JPH0848606A - 農業用殺菌剤 - Google Patents

農業用殺菌剤

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JPH0848606A
JPH0848606A JP20422894A JP20422894A JPH0848606A JP H0848606 A JPH0848606 A JP H0848606A JP 20422894 A JP20422894 A JP 20422894A JP 20422894 A JP20422894 A JP 20422894A JP H0848606 A JPH0848606 A JP H0848606A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 毒性が少ないか無毒性に近く、薬害がなく、
熱、紫外線に対して安定であり、土壌、河川等の環境を
実質的に汚染することのない、無機系の新規な農薬を提
供する。 【構成】 下記式(1)〜(3) (M1 2+1-x(M2 2+x(OH)2 (1) (M1 2+1-x(M2 2+xO (2) [(M1 2+1-y(M2 2+y1-z3+ zO (3) [式中、M1 2+はMg2+および/またはCa2+を、M2 2+
はCu2+および/またはZn2+を、M3+はAl3+、Fe
3+等の三価金属イオンを示し、x,yおよびzはそれぞ
れ0.001≦x<0.5、0.001≦y≦1、0<
z<0.5の範囲の数を示す。]からなる群から選ばれ
た少なくとも一種の固溶体を有効成分として含有するこ
とを特徴とする農業用殺菌剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な農業用殺菌剤に関
する。さらに詳しくは、それ自体無毒性または毒性が極
めて少なく、耐熱性、耐候性が高く、微粒子でかつ付着
性が強く、殺菌スペクトルが広範囲であり、薬害がな
く、例えば石灰ボルドー液に見られる土壌の酸性化等の
土壌汚染、環境汚染がない等の特徴を有する農業用殺菌
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】農業用殺菌剤としては、ベノミル、カル
ベンダジム、チオフォネートメチル等のベンゾイミダゾ
ール系、トリアジメホン、トリアジメノール等のトリア
ゾール系、シネブ、マンネブ、チラム等のジチオカルバ
メート系、キャプタン、プロシミドン、イソプロジオン
等のイミド系、IBP、エディフェンホス等の有機リン
系、ブラストサイジンS、カスガマイシン等の抗生物質
系、TPN、DPC等の有機化合物、および銅剤、無機
硫黄剤、有機スズ剤、有機ヒ素剤等の無機化合物等が現
在使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】既存の農薬の多くは毒
性が高く、農薬散布時の作業者の健康に悪影響を及ぼ
す。また散布された農薬のほとんどは河川、湖に流入し
て、生態系に悪影響を及ぼすこととなる。さらにこれら
農薬に汚染された河川水は水道水の水源として利用され
る場合が多い。農薬の使用量は大量であり、人間の健康
に与える影響は非常に大である。既存の農薬、特に有機
系農薬は、耐熱性、耐紫外線性に弱く、使用された農薬
の一部は太陽照射により分解される。このため十分に農
薬としての効果を発揮できない場合が多い。既存の農薬
の中で、銅剤は比較的毒性が少なく、耐熱性、耐紫外線
性も良く、広範囲の菌に対して薬効を示すが、薬害があ
る。また銅剤はそれ自体酸性であり、しかも水に難溶性
であるため、土壌の表層部に残存して土壌を酸性化し、
作物の発育を低下させるという問題がある。したがって
本発明は、毒性が少ないか無毒性に近く、薬害がなく、
熱、紫外線に対して安定であり、土壌、河川等の環境を
実質的に汚染することのない、無機系の新規な農薬の提
供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記式(1)
〜(3) (M1 2+1-x(M2 2+x(OH)2 (1) (M1 2+1-x(M2 2+xO (2) [(M1 2+1-y(M2 2+y1-z3+ zO (3) [式中、M1 2+はMg2+および/またはCa2+を、M2 2+
はCu2+および/またはZn2+を、M3+はAl3+、Fe
3+等の三価金属イオンを示し、x,yおよびzはそれぞ
れ0.001≦x<0.5、0.001≦y≦1、0<
z<0.5の範囲の数を示す。]からなる群から選ばれ
た少なくとも一種の固溶体を有効成分として含有するこ
とを特徴とする農業用殺菌剤を提供する。
【0005】本発明者は、既存の農薬は有機化合物がほ
とんどであり、それらは安全性、薬害、耐熱性、耐紫外
線性および環境汚染等の見地から問題を有することに鑑
み、比較的安全性の高い銅と亜鉛の無機化合物に着目し
た。農薬として銅および亜鉛化合物としては、ボルドー
液(塩基性硫酸塩が有効成分)、塩基性塩化銅、水酸化
第二銅、塩基性リン酸・硫酸銅等のいわゆる銅剤、それ
自体では薬効が弱く、そのため単独で使われることはな
く、銅剤やヒ素剤の薬害防止剤、石灰硫黄含有剤の協力
剤として使われる硫酸亜鉛が一般的である。銅剤は薬害
があり、薬効は比較的高いが十分とは言えず、しかも酸
性であるため、土壌汚染による作物収量低減の問題があ
る。既存の亜鉛化合物は薬効はほとんど無く、しかも銅
剤と同じく酸性であり、土壌酸性化という問題を有す
る。本発明者は種々研究の結果、銅剤や亜鉛化合物のよ
うな既存農薬の欠点を、銅および/または亜鉛を含有す
る式(1)〜(3)に示す固溶体により全て克服できる
ことを見いだした。
【0006】式(1)〜(3)の固溶体は、それ自体ア
ルカリ性であり、土壌を酸性化するという問題を生ずる
ことがない。また水に対する溶解度が既存の銅剤等に比
して比較的高いため、有効成分である銅イオンまたは亜
鉛イオンの濃度が適度に高く、しかも微粒子であること
から付着力が強く、農業用殺菌剤としての薬効が著しく
高い。また本発明の農業用殺菌剤は薬害がほとんど認め
られないという利点をも有している。本発明の農業用殺
菌剤の主成分であるCa(OH)2、MgO、Al23
等は、いずれも極めて安全性の高い化合物であり、それ
らに固溶するCu(OH)2やCuOも比較的毒性が低
く、Zn(OH)2やZnOは極めて安全性が高い化合
物に属する。このため、本発明の農業用殺菌剤の中で
も、特に亜鉛を含有する式(1)〜(3)の化合物は安
全性が高い上に薬効が高いという特徴を有する。式
(1)〜(3)の化合物の中では、式(1)の化合物が
安全性および酸性土壌をアルカリ性に改善する効果が高
いという点で最も好ましい。
【0007】本発明の式(1)〜(3)の化合物は、本
発明者が発見した新規な化合物であり、特開平6−41
441号公報、特開平6−72709号公報および特開
昭48−69797号公報にそれぞれ開示されている。
さらに式(1)〜(3)の化合物が抗微生物剤として有
効なことも、本発明者が発見し、特開平6−72816
号公報、特開平6−65011号公報および特願平6−
79714にそれぞれ開示もしくは出願されている。本
発明者は、式(1)〜(3)の化合物が農業用殺菌剤と
しても有用であることを発見したものであり、式(1)
の化合物は、Ca(OH)2および/またはMg(O
H)2に薬効成分としての銅イオンおよび/または亜鉛
イオンが固溶した、Ca(OH)2またはMg(OH)2
と同じ結晶構造を有する化合物である。このため式
(1)の化合物は、粉末X線回折法により測定するとC
a(OH)2、Mg(OH)2と実質的に同じ回折パター
ンを与える。式(3)の化合物は、CuOおよび/また
はZnOにAl等の三価金属が固溶した、またはさらに
Mgおよび/またはCaの二価金属が固溶したM2+−M
3+−O系固溶体である。粉末X線回折パターンは二価金
属酸化物、例えばCuOとかZnOに相当するものであ
り、三価金属酸化物例えばAl23の回折パターンはM
2+に固溶しているためほとんど現れない。
【0008】農業用殺菌剤として有効に作用する主成分
は、式(1)〜(3)の化合物から水に溶出してくる銅
イオンおよび/または亜鉛イオンである。このため式
(1)および式(2)のxの値、および式(3)のyの
値が固溶体を形成する範囲で大きくなる程、農業用殺菌
剤としての効果が高くなる傾向にある。したがって本発
明農業用殺菌剤のxの範囲は0.001≦x<0.5、
好ましくは0.001≦x<0.4、さらに好ましくは
0.01≦x≦0.2であり、yの範囲は0.001≦
y≦1、好ましくは0.01≦y≦0.9、さらに好ま
しくは0.6≦y≦0.8である。
【0009】本発明の農業用殺菌剤は、スラリー状、ケ
ーキ状、粉末状のいずれの形態で施用されてもよい。式
(1)〜(3)の固溶体は、平均二次粒子径が約0.1
〜5μm、好ましくは約0.1〜2μmの微粒子で得る
ことが容易であり、かつ粒子表面がプラスに荷電してい
るため、植物に対する付着性および固着性が優れてい
る。このことは、農薬としての効果をより持続的に発揮
させる点で効果的である。またスラリー状、ケーキ状、
粉末状のいずれの形態であっても、水に簡単によく分散
し、沈降しにくいため、作業性、長時間の保存安定性に
優れているという利点がある。
【0010】本発明の農業用殺菌剤は、懸濁剤、水和
剤、粉剤等を用いて製剤形態とすることもできる。その
際必要に応じて、界面活性剤、分散剤、増量剤等を併用
することもできる。界面活性剤および分散剤をより具体
的に例示すると次の通りである。リグニンスルホン酸
塩、ポリカルボン酸塩、(アルキル)ナフタレンスルホ
ン酸塩およびこれらの縮合物、フェノールスルホン酸塩
およびその縮合物、スチレンスルホン酸塩およびその縮
合物、マレイン酸とスチレンスルホン酸との縮合物の
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ジアルキルスルホ
コハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサル
フェートの塩、ポリオキシエチレンアルキルアリルエー
テルサルフェートの塩、ポリオキシエチレンアルキルア
リルエーテルリン酸エステル塩等のアニオン性界面活性
剤および分散剤。増量剤としては次のものが例示され
る。ベントナイト、タルク、クレー、珪藻土、無定形二
酸化ケイ素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等。
【0011】本発明の農業用殺菌剤は、低薬量で広範囲
の植物の病原に対して殺菌力を有すると共に土壌中の病
原に対しても殺菌力を有する。植物病原を次に例示す
る。べと病、えき病等の藻菌綱、うどんこ病等の子のう
菌綱、さび病、たんそ病等の担子菌綱、いもち病、こく
はん病等の不完全菌綱、バクテリア類、マイコプラズマ
様微生物、ウイロイド等。しかもほどんどの植物に対し
て薬害がほどんどなく、高い安全性を示す。本発明の農
業用殺菌剤の使用濃度は、植物の種類、病原の種類等に
より多少の変動はあるが、通常約50ppm〜5000
ppm程度、好ましくは約100〜2000ppm程度
である。散布方法としては、人力噴霧器、動力噴霧器、
ミスト機、スピードスプレーヤー、空中散布機等慣用の
方法が適宜採用される。以下本発明を実施例に基づいて
より詳細に説明する。
【0012】実施例1 硝酸カルシウムと硝酸亜鉛の混合水溶液2リットル(C
2+=0.95モル/リットル、Zn2+=0.05モル
/リットル)を、2モル/リットルの水酸化ナトリウム
の水溶液2.2リットルに撹拌下に加え、約25℃で反
応させた。得られた白色沈澱を減圧濾過後水洗し、乾燥
し、粉砕した。再び水に懸濁させた後、ホモジナイザー
で5分間分散処理した。反応物を1部採り乾燥した後、
化学分析、粉末X線回折およびレーザー回折法により粒
度分布を測定した。化学組成はCa0.95Zn0.05(O
H)2であった。粉末X線回折パターンはわずかに高角
度側にシフトしているが、Ca(OH)2と同じであ
り、Zn(OH)2がCa(OH)2に固溶していること
がわかる。粉末を超音波で分散させた後測定した平均2
次粒子径は0.62μmであった。Ca0.95Zn
0.05(OH)2の粉末を再び水に懸濁させて2000p
pmおよび500ppm含有するスラリーを調整した。
これをホモジナイザーで5分間分散処理して、供試薬液
を調整した。これを旧葉にべと病が発生した状態のトマ
トの新葉梢(5以上の葉の表裏)にトリガー噴霧器を用
いて散布(40ミリリットル/3本)した。散布7日後
に各葉梢の上位5葉についてべと病のコロニーを調査
し、一葉当たりの平均コロニー数を求め防除価を測定し
た。 防除価=[(無処理1葉当平均コロニー数)−(処理区
1葉当平均コロニー数)]/(無処理1葉当平均コロニ
ー数) 結果を表1に示す。
【0013】実施例2 硝酸カルシウムと硝酸第2銅の混合水溶液2リットル
(Ca2+=0.95モル/リットル、Cu2+=0.05
モル/リットル)を、2モル/リットルの水酸化ナトリ
ウムの水溶液2.2リットルに撹拌下に加え、約30℃
で反応させた。得られた青色沈澱を減圧濾過後水洗し、
乾燥し、粉砕した。このものの化学組成はCa0.95Cu
0.05(OH)2であった。粉末X線回折パターンはわず
かに高角度側にシフトしているが、Ca(OH)2と同
じであり、Cu(OH)2がCa(OH)2に固溶してい
ることがわかる。平均2次粒子径は0.76μmであっ
た。Ca0.95Cu0.05(OH)2の乾燥粉末に水を加え
て、2000ppmおよび500ppm含有するスラリ
ーを調整後、それぞれについてホモジナイザーで10分
間分散処理して供試薬液を調整した。これを実施例1と
同様の方法できゅうりのうどんこ病に対する防除効果を
評価した。結果を表1に示す。
【0014】実施例3 硝酸マグネシウムと硝酸亜鉛の混合水溶液2リットル
(Mg2+=0.9モル/リットル、Zn2+=0.1モル
/リットル)に、当量の水酸化ナトリウム(2モル/リ
ットル)の水溶液を加えて得られた沈澱を、120℃で
2時間オートクレーブを用いて水熱処理した。ついで得
られた沈澱を減圧濾過後水洗し、乾燥し、粉砕した後、
電気炉で約500℃で1時間焼成した。焼成粉末の化学
組成はMg0.9Zn0.1Oであった。粉末X線回折パター
ンはMgOよりわずかに低角度側にシフトしているが、
MgOと同じであり、ZnがMgOに固溶していること
がわかる。粉末を超音波で分散させた後測定した平均2
次粒子径は0.46μmであった。この粉末100gに
対してポリカルボン酸を1gの割合で加え、再び水に懸
濁させて粉末を1000ppm含有するスラリーを調整
した。これをホモジナイザーで10分間分散処理して、
供試薬液を調整した。これをうどんこ病が旧葉に100
%が発生した状態のトマト3本の新葉梢(5以上の葉の
表裏)にトリガー噴霧器を用いて散布(50ミリリット
ル/3本)した。散布10日後に、散布トマトと無散布
トマトについてうどんこ病の発生に対する防除価を測定
した。結果を表2に示す。
【0015】実施例4 実施例3において、硝酸亜鉛の代わりに硝酸第2銅を用
いた以外は実施例3と同様に操作して、焼成粉末を作成
した。焼成粉末の化学組成はMg0.9Cu0.1Oであっ
た。粉末X線回折パターンはMgOよりわずかに低角度
側にシフトしているが、MgOと同じであり、CuがM
gOに固溶していることがわかる。粉末を超音波で分散
させた後測定した平均2次粒子径は1.2μmであっ
た。この粉末を実施例3と同様に操作して、濃度100
ppmの供試薬液を調整し、トマトに散布した。10日
後に得られたうどんこ病に対する防除価を表2に示す。
【0016】実施例5 化学組成がZn0.7Al0.3(OH)2(CO30.15
0.55H2Oであり、平均2次粒子径が0.57μm
であるハイドロタルサイト類化合物の粉末を、電気炉を
用い、400℃で1時間焼成した。焼成物はZnOに相
当するX線回折パターンを示し、化学組成はZn0.7
0.3Oで平均2次粒子径は0.92μmであった。こ
の物を、20%のポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテルと12%のリグニンスルホン酸カルシウムを含有
する水に500ppmの濃度となるように加え、撹拌機
により分散して供試薬液を調整した。この供試薬液を、
せん孔細菌病が旧葉に100%発生した状態の桃の新葉
梢(5以上の葉の表裏)に対し、噴霧器を用いて散布
(40ミリリットル/3区)した。散布後14日目に散
布区と無散布区についてせん孔細菌病の防除価を測定し
た。結果を表3に示す。
【0017】実施例6 化学組成がMg0.5Cu0.2Al0.3(OH)2(CO3
0.15・0.55H2Oであり、平均2次粒子径が0.7
0μmであるハイドロタルサイト類化合物の粉末を、電
気炉を用い、400℃で1時間焼成した。焼成物はMg
Oに相当するX線回折パターンを示し、化学組成はMg
0.5Cu0.2Al0.3Oで平均2次粒子径は1.1μmで
あった。この物を、実施例5と同様に操作して濃度50
0ppmの供試薬液を調整した。この供試薬液につい
て、せん孔細菌病に対する防除価を実施例5と同様に操
作して測定した。結果を表3に示す。
【0018】 表1(散布後7日目) 供試薬剤 濃度 1葉当平均コロニー数 薬害 (ppm) 3区平均 防除価 実施例1 2000 0.26 92.5 なし 500 0.16 94.2 なし 実施例2 2000 0.22 93.6 なし 500 0.18 94.8 なし TPN 500 0.60 82.6 なし 無処理 3.45 注:TPN75%を含むダニコール水和剤(TPN;tetrachloroisophthalonit rile) 防除価:3区平均防除価 薬害:葉にハン点とか枯れが生じたか否かを目視で評価した。
【0019】 表2(散布後10日目) 供試薬剤 濃度 1葉当平均コロニー数 薬害 (ppm) 3区平均 防除価 実施例3 1000 0.32 90.9 なし 実施例4 1000 0.30 91.4 なし TPN 1000 0.55 84.3 なし 無処理 3.50
【0020】 表3(散布後14日目) 供試薬剤 濃度 1葉当平均コロニー数 薬害 (ppm) 3区平均 防除価 実施例5 500 0.18 94.7 なし 実施例6 500 0.20 94.1 なし 無処理 3.40
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、毒性が少ないかまたは
無毒性に近く、薬効が高く、薬害がなく、熱、紫外線に
対して安定であり、土壌、河川等の環境汚染を実質的に
生じることのない新規な農業用殺菌剤が提供される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)〜(3) (M1 2+1-x(M2 2+x(OH)2 (1) (M1 2+1-x(M2 2+xO (2) [(M1 2+1-y(M2 2+y1-z3+ zO (3) [式中、M1 2+はMg2+および/またはCa2+を、M2 2+
    はCu2+および/またはZn2+を、M3+はAl3+、Fe
    3+等の三価金属イオンを示し、x,yおよびzはそれぞ
    れ0.001≦x<0.5、0.001≦y≦1、0<
    z<0.5の範囲の数を示す。]からなる群から選ばれ
    た少なくとも一種の固溶体を有効成分として含有するこ
    とを特徴とする農業用殺菌剤。
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