JPH11123385A - 水の殺菌、浄化方法および殺菌、浄化剤 - Google Patents

水の殺菌、浄化方法および殺菌、浄化剤

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JPH11123385A
JPH11123385A JP30654097A JP30654097A JPH11123385A JP H11123385 A JPH11123385 A JP H11123385A JP 30654097 A JP30654097 A JP 30654097A JP 30654097 A JP30654097 A JP 30654097A JP H11123385 A JPH11123385 A JP H11123385A
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water
purifying
sterilizing
formula
compound
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JP30654097A
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Inventor
Shigeo Miyata
茂男 宮田
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KAISUI KAGAKU KENKYUSHO KK
Sea Water Chemical Institute Inc
Original Assignee
KAISUI KAGAKU KENKYUSHO KK
Sea Water Chemical Institute Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 持続性、経済性かつ安全性に優れた水の殺
菌、浄化方法、および殺菌、浄化剤を提供する。 【解決手段】 下記式(1)〜(3) (Mg)1-x(M2+x(OH)2 (1) (Mg)1-x(M2+xO (2) [(Mg)1-x(M2+x1-y3+ y-δO (3) (式中、M2+はCa2+および/またはZn2+を、M3+
Al3+および/またはFe3+を示し、xおよびyはそれ
ぞれ次の範囲、0≦x<0.2、0<y<0.5、を満
足する0または正の数を示し、δはカチオン格子欠陥量
を示す)で表されるマグネシウム化合物を、原水に添加
する水の殺菌、浄化方法、および水の殺菌、浄化剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上水、下水、プー
ル水、ビル等の冷却水、水耕栽培用水等の水中に含まれ
る大腸菌、レジオネラ菌等の細菌を、安全な化合物で、
しかも環境に悪影響を何ら与えることなく、無害なレベ
ルに抑制または殺菌することのできる水の殺菌、浄化方
法および殺菌、浄化剤に関する。さらに詳しくは、下水
や生活排水等に含まれる有害な富栄養化成分であるリン
酸イオンや、洗剤由来の有害成分であるアルキルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム等を細菌のスライム生成による
これら有害成分の除去活性阻害を受けることなくアニオ
ン成分をも除去できる水の殺菌、浄化方法および殺菌、
浄化剤に関する。
【0002】
【従来の技術】水の殺菌方法としては、塩素系薬品によ
る方法、オゾンによる方法、紫外線による方法等が知ら
れている。中でも、塩素系薬品による方法は経済的でも
あるため、最も広範な分野で採用され、かつ塩素系薬品
の使用量も多い。しかし、次亜塩素酸ナトリウム、カル
キ等に代表される塩素系薬品による方法には種々の問題
がある。その内最も大きな問題は、塩素系薬品が原水中
に含まれる有機物と反応して、トリハロメタン等の発癌
性の有機ハロゲン化物を生成することである。第2の問
題は、塩素ガスが発生し易く、大量に塩素が大気中に揮
散し、オゾン層の破壊、酸性雨、光化学スモッグ等の原
因となっていることである。第3の問題は極めて腐食性
が強いことである。金属配管を急速に腐食させ、経済的
な負担を強いるとともに、人体にも髪の変色、劣化、眼
の角膜への強い刺激、水着の着色、劣化等を生ぜしめ
る。第4の問題は刺激臭(塩素臭)があることである。
そしてさらには、殺菌効果が経時的に低下し、長時間暴
露させると細菌が増殖してくる問題、また塩素処理され
た水の排出された河川に住む動植物に悪影響を与えると
いう問題もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】それ自体安全な化合物
であり、しかも殺菌処理によりトリハロメタン等の有害
成分を生成することなく、また水、大気等の環境に対し
て何らの悪影響を及ぼす事なく、殺菌効果の持続性に優
れ、経済的でもある水の新しい殺菌方法および殺菌剤の
開発が待望されている。さらには富栄養化成分であるリ
ン酸イオン等を生活排水、下水から除去することが課題
となっているが、鉄やアルミニウムに代表されるリン酸
イオン除去剤は、下水中に存在している細菌により該除
去剤の表面がスライムに覆われ、リン酸イオン除去活性
が経時的に劣化する。またこれらの除去剤は低濃度のリ
ン酸イオンの除去性が悪いという問題をも有している。
本発明は、持続性、経済性かつ安全性に優れた水の殺
菌、浄化方法、および殺菌、浄化剤の提供を目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記式(1)
〜(3) (Mg)1-x(M2+x(OH)2 (1) (Mg)1-x(M2+xO (2) [(Mg)1-x(M2+x1-y3+ y-δO (3) (式中、M2 2+はCa2+および/またはZn2+を、M3+
はAl3+および/またはFe3+を示し、xおよびyはそ
れぞれ次の範囲、0≦x<0.2、0<y<0.5、好
ましくはyが0.1<y<0.5、を満足する0または
正の数を示し、δはカチオン格子欠陥量を示す)で表さ
れるマグネシウム化合物から選ばれた少なくとも一種
を、原水に対し0.01重量%以上添加して約1時間以
上接触させ、その後必要に応じ、固液分離、酸によるp
H調整を適宜選択実施することを特徴とする水の殺菌、
浄化方法を提供する。さらに本発明は、上記式(1)〜
(3)の化合物が、最大径約0.1〜10mmに造粒さ
れていることを特徴とする水の殺菌、浄化方法を提供す
る。さらに本発明は、細菌増殖が原因で生ずるスライム
形成を阻止しながら、富栄養化成分であるリン酸イオン
等の有害成分を高度に除去できる上記式(1)〜(3)
の化合物を有効量含有する水の殺菌、浄化剤を提供す
る。本発明はさらに、水の浄化方法および浄化剤が、リ
ン酸イオンの除去方法、除去剤である水の殺菌、浄化方
法または殺菌、浄化剤を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において浄化とは、水に溶
存する人体に有害な不純物を除去することを意味する。
人体に有害な不純物としては、洗剤の主成分であるアル
キルベンゼンスルホン酸ナトリウム、富栄養化成分であ
るリン酸イオン、農薬由来のアニオン性成分等が例示さ
れる。本発明の水の殺菌、浄化方法は、前記式(1)〜
(3)の化合物を有効量含有する水の殺菌、浄化剤を原
水と接触させたときに、必要以上に原水pHの上昇があ
った際には、目的とする殺菌を達成した後に、塩酸、硫
酸等の酸を加えて、目的のpHに調整する工程、および
必要に応じ固液分離して浄化する工程を適宜選択して含
めることができる。本発明の水の殺菌、浄化方法の第1
の成果は、塩素殺菌に替わる安全で経済的な上水道水の
殺菌、浄化方法を提供できることにある。第2の成果
は、生活排水、下水等に含まれている富栄養化成分であ
るリン酸イオンを共存する細菌と共に、従来のリン酸イ
オン除去剤が到達し得なかった低濃度レベルまで除去で
きることにある。第3の成果は、農業用水、水耕栽培用
水、魚の養殖用水(海水を含む)、鑑賞魚飼育用水等の
殺菌を安全かつ簡便な方法で実施できることにある。さ
らに第4の成果は、魚に対して安全な方法で水の殺菌が
できると共に、水の透明度を永く維持し、水替えの手間
を省くと共に、結果として魚の成育を促進できることに
ある。
【0006】以下本発明を詳細に説明する。式(1)の
化合物は、Mg(OH)2の他に、Mg(OH)2にZn
および/またはCaが固溶したMg(OH)2と同じ結
晶構造を有する(Mg、Ca)(OH)2:Mg(O
H)2とCa(OH)2の固溶体、(Mg、Zn)(O
H)2:Mg(OH)2とZn(OH)2の固溶体、およ
び(Mg、Ca、Zn)(OH)2:Mg(OH)2とC
a(OH)2、Zn(OH)2の固溶体である。式(1)
の化合物の製造方法は特開平6−72816号公報に記
載されている。これらの化合物の中で、安全性の面で特
に好ましいのは、Mg(OH)2およびMg0.9-1.0Ca
0.1-0(OH)2である。式(2)の化合物は、式(1)
の化合物を約400℃以上で焼成して得られる酸化物で
あり、MgOと同じ結晶構造を有する。式(2)の化合
物中、特に好ましいのは、MgOおよびMg0.9-1.0
0.1-0Oである。式(3)の化合物は、ハイドロタル
サイト類化合物を約500℃以上で焼成して得られる、
MgOにAl23および/またはFe23、さらにはC
aOおよび/またはZnOを固溶した酸化物である。こ
の化合物は、殺菌効果だけでなく、リン酸イオン除去に
特に優れており、またMgOにAl23を固溶した化合
物は安全性でも優れている。Al23を固溶した化合物
中特に好ましい化合物を次に示す。 (Mg)1-yAl3+ y-δO (式中yは0.1<y<
0.5の範囲にある数) さらにこの式(3)の化合物は、造粒成形性にも、また
造粒物の破壊強度にも優れている。
【0007】本発明で用いる式(1)〜式(3)の化合
物は、単独でも、あるいは2種以上を混合して使用する
こともできる。本発明の目的である水の殺菌および浄化
(特に富栄養化成分であるリン酸イオンの高度除去)に
対する効果の序列は、式(3)>式(2)>式(1)の
順であり、水酸化物よりも酸化物の方が優れている。造
粒加工性および造粒物の破壊強度は、式(3)≫式
(1)≧式(2)の順である。安全性の面では、Mg≧
Ca≧Al>Znの順である。本発明で用いる式(1)
〜式(3)の化合物を総合的に見ると、好ましいのは、
MgO、Mg1-yAly-δO,Mg1-xZnxO、[Mg
1-xZnx1-yAly-δOである。上水道水の殺菌等に
特に好ましいのはMg1-yAly-δOである。また式
(1)〜式(3)の化合物は、結晶また2次粒子の外形
が粒子状または繊維状であるが、水との接触効率および
通水性の点からは繊維状が好ましい。本発明で用いる式
(1)〜式(3)の化合物は、粉末状、造粒成形物およ
び紙等の繊維に抄き込んだいわゆる濾過材等のいずれの
形でも用いることができる。中でも好ましいのは造粒成
形物または繊維状物である。
【0008】造粒は式(1)〜(3)の化合物の粉末に
種々のバインダーと水を加えて、好ましくは安全性を考
慮して水だけを加えて、押出造粒、転動造粒等の公知の
方法により造粒することができる。本発明方法で対象と
なる水は、上水道水(飲料水)、下水、生活排水、ビル
の冷却水、水泳プールの水、水耕栽培用水、農業用水、
パルプ工場等の工業用水、栽培漁業用水、鑑賞魚用水等
である。中でも特に、上水道水の安全な殺菌、下水およ
び生活排水中の富栄養化成分であるリン酸イオンの高度
除去、および洗剤等に由来するアルキルベンゼンスルホ
ン酸イオンの除去、ビルの冷却水用配管の腐食を伴わな
い冷却水中のレジオネラ菌の殺菌等に好適に使用され
る。
【0009】本発明で用いる式(1)〜式(3)の化合
物の原水に対する添加量は、約0.01重量%以上、好
ましくは0.05重量%以上であり、原水のpHを弱ア
ルカリ性、好ましくは8.5以上、より好ましくは9.
0以上、特に好ましくは9.5以上とし、水との接触時
間を約1時間以上、好ましくは約3時間以上とする。上
水道水、水泳プール用水のように、pHの上限に規制が
ある場合には、塩酸、硫酸等の酸、ケイ酸アルミニウム
のような固体酸を用いて、殺菌、浄化処理後にpHを調
整すればよい。原水に式(1)〜式(3)の化合物を粉
末状で添加した場合、シックナー、フィルタープレス等
の固液分離手段により、殺菌浄化した水から式(1)〜
式(3)の化合物のみならず、原水に元から存在してい
た懸濁粒子、式(1)〜式(3)の化合物の添加により
生じたMn等の微量重金属イオンの沈澱を一緒に分離す
ることができる。
【0010】例えば、上水道水の殺菌、浄化方法として
は、原水に急速混和池において、本発明で用いる式
(1)〜式(3)の化合物粉末を、単独またはポリ塩化
アルミニウム、硫酸アルミニウム等の凝集剤と共に添加
し、溶存している重金属およびゴミをフロック形成池お
よびそれに続く沈澱池において沈降分離した後、好まし
くはさらに沈澱池からの排出前に式(1)〜式(3)の
化合物をさらに添加した後、濾過池に導き、濾過する。
濾過された水に塩酸、硫酸等を加えてpHを8.6以下
とすることにより、目的とする殺菌、浄化された上水道
水が得られる。式(1)〜式(3)の化合物の造粒物を
用いる場合には、濾過池の砂等に替わる濾過材として造
粒物を用いて、殺菌、浄化してもよい。また急速濾過池
において、アンモニア除去のために現在広く使用されて
いる次亜塩素酸ナトリウムの替わりにケイ酸アルミニウ
ムを原水に対し約0.01重量%以上添加して、アルミ
ニウム除去と共にpHの調整を行ってもよい。
【0011】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0012】実施例1 河川水を採取し、含有される固形物を濾過して除去した
水の分析値は以下の通りであった。 硬度 27.0mg/リットル Zn量 0.015mg/リットル pH 7.68 一般細菌 80個/ミリリットル 腸内細菌群数 12−15個/ミリリットル この水100mlを三角フラスコに分注し、シリコン栓
をして湿熱滅菌した。これにBET比表面積28m2
gのMg0.95Zn0.05Oの粉末を表1に示す量それぞれ
添加した後、培養した大腸菌を約105個/ミリリット
ルとなるように接種し、35℃で振盪した。菌接種後
1、3、5、7および24時間後にサンプリングし、含
まれる菌数を混釈平板培養法により測定した。
【0013】
【表1】 Mg0.95Zn0.05Oの添加量と菌数の経時変
添加量 生菌数(個/ml)の経時変化 (重量%) 0 1 3 5 7 24 0 1.4×105 1.4×105 1.3×105 1.4×105 1.4×105 1.3×10 5 0.01 1.4×105 1.2×105 4.8×104 1.3×104 2.9×103 N.D 0.05 1.4×105 1.1×105 N.D N.D N.D N.D 0.10 1.4×105 5.4×103 N.D N.D N.D N.D 注:N.D; 検出されない Mg0.95Zn0.05O添加後24時間経過した水を濾過し
た後、Mg0.95Zn0.05Oの添加により影響が出ると考
えられる硬度、Zn溶出量、pHを測定した。結果を表
2に示す。
【0014】
【表2】 Mg0.95Zn0.05O添加水の分析結果 添加量 硬度 Zn pH (重量%) (mg/l) (mg/l) 0 27 0.015 7.68 0.01 50 0.347 8.08 0.05 78 0.042 10.16 0.10 110 0.021 10.23 水道水の水質基準 300以下 1.0以下 5.8-8.6 注:硬度はCaCO3に換算した値で示した。上記の結果
は、原水に0.01重量%の添加では水道水の水質基準
を達成しており、0.05重量%以上の添加ではpHが
水質基準を達成していない。この場合には、塩酸等を加
えることによりpHを8.6以下とすることができる。
pH調整後であっても菌が検出されることはなかった。
【0015】実施例2 実施例1においてMg0.95Zn0.05Oの替わりにBET
比表面積30m2/gのMgOを用いた他は実施例1と
同様に操作して水を処理した。菌数の経時変化および添
加水の硬度等を分析した。結果を表3および表4に示
す。
【0016】
【表3】 添加量 生菌数(個/ml)の経時変化 (重量%) 0 1 3 5 24 0 1.2×105 1.2×105 1.1×105 6.4×104 8.2×104 0.01 1.2×105 1.1×105 4.6×104 1.1×104 N.D 0.05 1.2×105 1.0×105 2.1×103 25 N.D 0.10 1.2×105 5.2×103 1.0×102 N.D N.D
【0017】
【表4】 添加量 硬度 Zn pH (重量%) (mg/l) (mg/l) 0 27 0.015 7.68 0.01 62 0.015 8.12 0.05 85 0.015 10.20 0.10 114 0.015 10.29
【0018】実施例3 実施例1において、Mg0.95Zn0.05Oに代えてMg
(OH)2を使用した他は実施例1と同様に操作した。
試験結果を表5および表6に示す。
【0019】
【表5】 添加量 生菌数(個/ml)の経時変化 (重量%) 0 1 3 5 24 0 9.0×104 8.3×104 5.1×104 4.5×104 4.2×104 0.01 9.0×104 9.0×104 9.0×104 7.5×104 2 0.05 9.0×104 8.4×104 6.0×104 5.9×103 N.D 0.10 9.0×104 8.2×104 2.9×104 3.1×103 N.D 0.50 9.0×104 1.2×104 N.D N.D N.D
【0020】
【表6】 添加量 硬度 Zn pH (重量%) (mg/l) (mg/l) 0 27 0.015 7.68 0.01 48 0.015 8.08 0.05 72 0.015 8.59 0.10 89 0.015 9.22 0.50 96 0.015 10.26
【0021】実施例4 実施例1において、Mg0.95Zn0.05Oに替えてBET
比表面積110m2/gのMg0.75Al0.25-δO(BE
T比表面積99m2/gのMg0.75Al0.25(OH)2
mH2Oを800℃で1時間焼成した物)を使用した他
は実施例1と同様に操作した。試験結果を表7、表8に
示す。
【0022】
【表7】 添加量 生菌数(個/ml)の経時変化 (重量%) 0 1 3 5 24 0 6.8×104 6.8×104 4.7×104 4.7×104 3.8×104 0.01 6.8×104 3.7×104 2.5×104 1.2×104 N.D 0.02 6.8×104 1.0×104 N.D N.D N.D
【0023】
【表8】 添加量 硬度 Al pH (重量%) (mg/l) (mg/l) 0 27 0.001 7.68 0.01 39 0.002 8.46 0.02 45 0.002 9.60
【0024】実施例5 BET比表面積30m2/gの水酸化マグネシウム5k
gと水4.5kgとを混練機で10分間混練後、押出機
により直径3mmのストランドを作成した。これをマル
メライザーにより4分間処理して球形化した。これを9
00℃で1時間焼成した。造粒物の圧縮強度は指で容易
につぶれない程度であった。このもののBET比表面積
は11m2/gであった。Na2HPO4をPO4 3-として
10ppm含有する水溶液100mlを三角フラスコに
入れ、これに上記方法で得られた酸化マグネシウムの
0.5gを加え、湿熱滅菌した。これに大腸菌を約10
5個/mlとなるように接種し、35℃で24時間保持
した。上澄液を採取し、JIS K−0102の方法に
基づき残存するリン酸イオン濃度を測定した。また生菌
数を混釈平板培養法を用いて測定した。別に、酸化マグ
ネシウムの粉末(100メッシュ篩過品)の0.2gを
Na2HPO4をPO4 3-として10ppm含有する水溶
液100mlに加え、35℃で3時間接触させた。リン
酸イオン濃度および生菌数を上記と同様にして測定し
た。結果を表9に示す。
【0025】実施例6 BET比表面積46m2/gのMg0.95Zn0.05(O
H)2で表される水酸化マグネシウム系固溶体1kg
と、BET比表面積86m2/gのMg0.67Al0
33(OH)2(CO30.165・0.5H2Oで表されるハ
イドロタルサイト類化合物4kgと水4kgとを実施例
5と同様に操作して直径3mmのほぼ球形の造粒物を得
た。これを800℃で1時間焼成して、Mg0.95Zn
0.05OとMg0.67Al033-δOの混合物を得た。混合
物のBET比表面積は120m2/gであった。この造
粒物の圧縮強度は指でやっとつぶれる程度でMgOに比
し格段に強かった。これを、実施例5と同様に操作して
リン酸吸着活性と殺菌性を測定した結果を表9に示す。
なお、造粒物の一部を粉砕した100メッシュ篩過した
物の0.2gを用い、実施例5と同様に操作してリン酸
イオン濃度および生菌数を測定した。結果を表9に示
す。
【0026】実施例7 BET比表面積97m2/gのMg0.75Al0.25(O
H)2(CO30.125・0.5H2Oで表されるハイドロ
タルサイト類化合物5kgを、水5kgを用いて実施例
5と同様に操作して直径3mmの造粒物を得た。これを
800℃で1時間焼成してBET比表面積108m2
gのMg0.75Al0.25-δOを得た。造粒物の一部を実
施例5と同様に操作して粉末を得た。造粒物と粉末をそ
れぞれ実施例5と同様に操作してリン酸吸着活性と殺菌
性を測定した結果を表9に示す。
【0027】
【表9】 造粒物(24時間後) 粉末(3時間後) PO4 3-濃度 生菌数 PO4 3-濃度 生菌数 (ppm) (個/ml) (ppm) (個/ml) 実施例5 5.85 0 1.05 0 6 3.20 0 0.23 0 7 2.85 0 0.08 0
【0028】実施例8 実施例6で得られた造粒、焼成物50gをポリエチレン
の不織布に充填し、湿熱滅菌した10リットルの水に浸
した後、レジオネラ菌を約105個/mlとなるように
接種し、35℃で24時間維持した。この水を採取し、
生菌数を混釈平板培養法を用いて測定した。その結果レ
ジオネラ菌は検出されなかった。
【0029】実施例9 実施例7で得られた造粒、焼成物50gを、実施例8と
同様の方法で操作し、レジオネラ菌に対する殺菌性を測
定した。その結果レジオネラ菌は検出されなかった。
【0030】実施例10、比較例1 容量26リットルのガラス製水槽に、2日間バケツに保
存して脱塩素処理した水道水26リットルを入れ、その
後これに対し0.05重量%に相当する下記殺菌剤を1
3g添加し、循環ポンプで水を循環し、フィルターで濾
過した。これにグッピーを10匹入れ,餌を適量毎日1
回与えた(実施例10)。殺菌剤:Mg0.7Zn0.1Al
0.2-δO(直径1.5mm、BET比表面積123m2
/g、Mg0.7Zn0.1Al0.2(OH)2(CO30.1
mH2Oの800℃焼成物) 比較のため殺菌剤を添加しない以外は、実施例10と同
様にして水槽にグッピー10匹を入れ、餌を毎日1回適
量与えた。水槽中におけるグッピーの成育状況、藻の発
生、水の臭いを水槽に水とグッピーを入れた6月28日
から7月8日まで観察した。水槽のpHは実施例の場合
6月21日に8.07、比較例の場合同日に7.80で
あった。比較例では6月25日に悪臭が発生し、グッピ
ーが3匹死亡した。6月26日にさらに2匹が死亡し
た。7月8日には藻が水槽のガラスに付着生成した。実
施例の場合には、7月8日の時点で悪臭の発生は無く、
藻の生成も無く、グッピーの死亡もなかった。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、塩素殺菌に替わる安全
で経済的な水の殺菌、浄化方法が提供される。さらに本
発明によれば、生活排水、下水等に含まれている富栄養
化成分であるリン酸イオンを共存する細菌と共に、従来
のリン酸イオン除去剤が到達し得なかった低濃度レベル
まで除去できる殺菌、浄化方法が提供される。本発明に
よればさらに、農業用水、水耕栽培用水等の殺菌を安全
かつ簡便な方法で実施できる殺菌、浄化方法が提供され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/50 550 C02F 1/50 550H 1/58 1/58 R

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)〜(3) (Mg)1-x(M2+x(OH)2 (1) (Mg)1-x(M2+xO (2) [(Mg)1-x(M2+x1-y3+ y-δO (3) (式中、M2+はCa2+および/またはZn2+を、M3+
    Al3+および/またはFe3+を示し、xおよびyはそれ
    ぞれ次の範囲、0≦x<0.2、0<y<0.5、を満
    足する0または正の数を示し、δはカチオン格子欠陥量
    を示す)で表されるマグネシウム化合物から選ばれた少
    なくとも一種を、原水に対し0.01重量%以上添加し
    て約1時間以上接触させ、その後必要に応じ、固液分
    離、酸によるpH調整を適宜選択実施することを特徴と
    する水の殺菌、浄化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、式(1)
    〜(3)の化合物が、それぞれ水酸化マグネシウム、酸
    化マグネシウム、下記式 Mg1-yAly-δO (式中、yは0.1<y<0.5の範囲の数を示す)の
    アルミナ固溶酸化マグネシウムである水の殺菌、浄化方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法において、式(1)
    〜(3)の化合物が、最大径約0.1〜10mmに造粒
    されており、固液分離が省略できることを特徴とする水
    の殺菌、浄化方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の方法において、式(1)
    〜(3)の化合物の造粒物のバインダーが、ハイドロタ
    ルサイト類またはその焼成物であることを特徴とする水
    の殺菌、浄化方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の浄化方法が、リン酸イオ
    ンの除去方法であることを特徴とする水の殺菌、浄化方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の式(1)〜(3)の化合
    物を有効成分として含有することを特徴とする水の殺
    菌、浄化剤。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の水の殺菌、浄化剤が、水
    酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、下記式 Mg1-yAly-δO (式中、yは0.1<y<0.5の範囲の数を示す)ア
    ルミナ固溶酸化マグネシウムであることを特徴とする水
    の殺菌、浄化剤。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の浄化剤が、リン酸イオン
    の除去剤であることを特徴とする水の殺菌、浄化剤。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の水の殺菌、浄化剤が、式
    (3)の化合物を有効成分として含有することを特徴と
    する水の殺菌、浄化剤。
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