JPH0848433A - 印刷物送りローラの清掃シート - Google Patents

印刷物送りローラの清掃シート

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JPH0848433A
JPH0848433A JP20142094A JP20142094A JPH0848433A JP H0848433 A JPH0848433 A JP H0848433A JP 20142094 A JP20142094 A JP 20142094A JP 20142094 A JP20142094 A JP 20142094A JP H0848433 A JPH0848433 A JP H0848433A
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cleaning sheet
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feed roller
length
cleaning
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JP20142094A
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Mitsuo Nemoto
三男 根本
Kimiyasu Honma
公康 本間
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Audio Technica KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用機器を故障させる虞れがないとともに清
掃作業を容易に行え、かつ、清掃コストを低くできる印
刷物送りローラの清掃シートの提供。 【構成】 清掃シート11は、送りローラ64のゴム部
63に対する粘着部12に搬送方向前後側の同一面上に
非粘着部13,14を連設する。粘着部12は搬送方向
長さL1をゴム部63の周長よりも長く形成し、搬送幅
方向長さWをゴム部63の軸線長さよりも長く形成す
る。非粘着部13は搬送方向長さL2が送りローラ64
間の間隔Laよりも長く形成する。粘着部12は清掃シ
ート11の両面に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷物送りローラの清掃
シートに係り、さらに詳しく言えば、印刷機,ワードプ
ロセッサ等における印刷機構やファクシミリ,電子複写
機等における印刷物搬送機構に用いられる送りローラに
付着した微粉塵等の付着物を除去する印刷物送りローラ
の清掃シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、印刷機,ワードプロセッサ等
における印刷機構や、ファクシミリ,複写機等における
印刷物搬送機構には、印刷物を搬送させるために図6
(A)に示すような送りローラ60が用いられている。
この送りローラ60は略円柱形状のゴム部61が支軸6
2に軸支されていて、このゴム部61の周面が印刷物の
表面に圧接した状態で回転することにより印刷物を搬送
するものである。ゴム部61は、例えば硬度50度以上
のウレタンゴム,ネオプレーンゴム,天然ゴム等で形成
されていて、軸線方向長さが搬送するべき各種印刷物の
うち、最も大きな用紙寸法に合わせて形成されている。
【0003】また、近年ではコスト低減のために、図6
(B)に示すように、軸線方向長さの短いゴム部63を
各種印刷物の用紙寸法に合わせた所定位置に独立して設
けた送りローラ64が多用されている。そして、印刷物
は、ゴム部61,63の周面と搬送案内板65や図示し
ない転動関係にある他の送りローラのゴム部との間に挟
み込まれ、送りローラ60,64が回転することにより
搬送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、送りローラ
60,64は、ゴム部61,63の周面に紙微粉,空気
中の鉱物性,植物性の粉塵等が印刷物を介して付着する
ことが多い。これらの紙微粉,粉塵等は、印刷物を搬送
する際に搬送スリップの原因となり、特に送りローラ6
4において問題となっていた。例えば、送りローラ64
によりA3用紙の印刷物を搬送する場合には、最も使用
頻度の高いゴム部63Aから最も使用頻度の低いゴム部
63Dまですべてのゴム部63の周面が印刷物に圧接す
ることになる。ところが、各ゴム部63(63A〜63
D)はそれぞれ周面への付着物の付着度が異なるため、
印刷物に対する搬送スリップの発生度も異なることにな
る。したがって、このような各ゴム部63(63A〜6
3D)を用いた送りローラ64では、印刷物に印刷ずれ
やよじれ等が生じ易くなるという問題があった。
【0005】これを防止するためには、各ゴム部63
(63A〜63D)の周面を適宜清掃する必要がある。
具体的には、粘着性を有する清掃シートを送りローラに
搬送させることにより各ゴム部の周面を清掃する方法
(特開昭48−26225号公報:従来例1)や、いわ
ゆる化学雑巾を用いて各ゴム部の周面を清掃する方法
(特開平4−312430号公報:従来例2)や、ゼラ
チン層を有する清掃シートを送りローラに搬送させるこ
とにより各ゴム部の周面を清掃する方法(特開平5−1
9436号公報:従来例3)等がすでに提案されてい
る。
【0006】しかしながら、前述した各従来例によれ
ば、以下のような問題点がある。すなわち、従来例1の
清掃シートでは、その全面に粘着性を有するため送りロ
ーラに巻き込まれ易く、使用機器を故障させ易いという
問題がある。さらに、従来例2の化学雑巾では、ゴム部
の清掃にあたって使用機器を分解する必要があり、清掃
作業が煩雑になるという問題がある。そして、従来例3
の清掃シートでは、洗浄等による再使用が行えず、清掃
コストが高いという問題があった。本発明は、このよう
な従来の問題を解決するためになされたもので、その目
的は、使用機器を故障させる虞れがないとともに清掃作
業を容易に行え、かつ清掃コストを低くできる印刷物送
りローラの清掃シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載した発明は、回転しながら
印刷物を搬送する送りローラに付着した付着物を除去す
るための印刷物送りローラの清掃シートであって、前記
送りローラに対して粘着性を有する面と粘着性を有しな
い面とが搬送方向に沿った方向の同一面上に連設されて
いることを特徴としている。ここで、粘着性を有する面
としては、粘着させた付着物を水洗した後、乾燥すると
粘着力が再現する、例えばブチルゴム,ネオプレーンゴ
ム等で形成しておけばよく、付着物の種類や送りローラ
を構成するゴム部の材質等を考慮して適宜選択すればよ
い。そして、粘着性を有する面と粘着性を有しない面と
を連設するにあたっては、シート成型時における加硫時
に一体的に形成すればよく、あるいは所定の基材上に粘
着性を有する面の形成材料と粘着性を有しない面の形成
材料とを塗布しておいてもよい。
【0008】また、本発明の請求項2に記載した発明
は、前記粘着性を有する面は搬送方向長さが前記送りロ
ーラの周長よりも長く形成され、かつ、搬送幅方向長さ
が前記送りローラの軸線長さよりも長く形成されている
ことを特徴としている。ここで、前記清掃シートで複数
の送りローラを清掃する場合には、粘着性を有する面の
搬送方向長さを最も太い送りローラを構成するゴム部の
周長よりも長く形成しておけばよい。
【0009】さらに、本発明の請求項3に記載した発明
は、前記粘着性を有する面の搬送方向前後側に前記粘着
性を有しない面が連設されていることを特徴としてい
る。ここで、粘着性を有する面と粘着性を有しない面と
が搬送方向に沿って交互連設されていればよく、これら
の粘着性を有する面と粘着性を有しない面とは各々複数
であってもよい。
【0010】また、本発明の請求項4に記載した発明
は、前記粘着性を有しない面は搬送方向長さが前記送り
ローラからこの送りローラに隣り合う他の送りローラに
届く長さに形成されていることを特徴としている。ここ
で、粘着性を有しない面は、搬送方向の前後側が送りロ
ーラとこの送りローラに隣り合う他の送りローラとに同
時に接触する長さを有していればよい。
【0011】そして、本発明の請求項5に記載した発明
は、前記粘着性を有する面は前記清掃シートの両面に配
置されていることを特徴としている。ここで、粘着性を
有する面は、清掃シートの同じ部位の表裏に配置してお
いてもよく、あるいは清掃シートの表裏において互い違
いになるように配置しておくことが好ましい。
【0012】
【作用】このような本発明の請求項1に記載した発明に
おいては、回転する送りローラに清掃シートを搬送させ
ると、粘着性を有する面が送りローラを構成するゴム部
の周面に付着した付着物をその粘着力により粘着して除
去する。したがって、使用機器を分解する等の煩雑作業
が必要なく、清掃作業を容易に行えることになる。この
際、粘着性を有しない面を前記送りローラに対して先に
搬送させれば、粘着性を有する面が送りローラに巻き込
まれないことになる。そして、この清掃シートは、粘着
性を有する面が水洗後に粘着力を再現できる材質で形成
されていれば再び使用できることになる。
【0013】また、本発明の請求項2に記載した発明に
おいては、粘着性を有する面における搬送方向長さが前
記送りローラの周長よりも長く形成され、かつ搬送幅方
向長さが前記送りローラの軸線長さよりも長く形成され
ているため、送りローラを構成するゴム部の周面全域に
付着した付着物を確実に除去できることになる。さら
に、本発明の請求項3に記載した発明においては、粘着
性を有する面における搬送方向の前後側に粘着性を有し
ない面が連設されているため搬送方向が前後いずれかに
限定されず、清掃作業を容易に行えることになる。
【0014】また、本発明の請求項4に記載した発明に
おいては、粘着性を有しない面における搬送方向長さが
送りローラからこの送りローラに隣り合う他の送りロー
ラに届く長さに形成されているため、この粘着性を有し
ない面が清掃シート全体を搬送方向に確実に案内し、粘
着性を有する面が送りローラに巻き込まれる虞れを一層
少なくできることになる。そして、本発明の請求項5に
記載した発明においては、粘着性を有する面が清掃シー
トの両面に配置されているため、互いに転動関係にある
一対の送りローラを同時に清掃できることになり、これ
らにより前記目的が達成される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、以下に説明する実施例において、既に図6
(B)において説明した部材については、図中に同一符
号を付すことにより説明を簡略あるいは省略する。図1
には、本発明に係る一実施例が示されている。本実施例
における送りローラ64は他の送りローラ64と互いに
転動可能に設けられることにより搬送部10を構成して
いる。この実施例において、搬送部10は間隔La,L
b,…を空けて多数配置されている。
【0016】そして、本実施例において、前記送りロー
ラ64を構成するゴム部63の周面に付着した付着物
は、本発明に基づいて構成された清掃シート11により
除去される。図2および図3にも示すように、清掃シー
ト11は、ゴム部63の周面に対して粘着性を有する面
である平面略矩形状の粘着部12と、粘着性を有しない
面である平面略矩形状の非粘着部13,14とを含んで
平面略長方形状に形成されている。この清掃シート11
は、当該清掃シート11の搬送方向に沿った方向の同一
面上に前記粘着部12と非粘着部13,14とが連設さ
れ、搬送部10を構成する一対の送りローラ64間に挿
入されるとともに各送りローラ64が回転することによ
り搬送され、これにより各搬送部10の送りローラ64
を順次清掃する。
【0017】粘着部12は、ゴム部63の周面に圧接さ
せると付着物をその粘着力により除去し、当該部分を清
掃完了後に水洗すると粘着力が失われて付着物が脱落
し、その後に乾燥させると粘着力が再現する材質で形成
されている。このような機能を有する材質としては付着
物の種類やゴム部63の材質等を考慮して、例えばブチ
ルゴム,ネオプレーンゴム等が採用でき、特にブチルゴ
ムが望ましい。粘着部12の材質としてブチルゴムを採
用すれば粘着力に優れるという効果がある。この粘着部
12において、搬送方向長さL1は清掃シート11が清
掃するべき最も太い送りローラ64におけるゴム部63
の周長よりも長く形成されていて、搬送幅方向長さWは
清掃シート11が清掃するべきゴム部63の軸線長さよ
りも長く形成されている。
【0018】したがって、粘着部12は、清掃シート1
1が搬送部10に搬送されると、すべてのゴム部63の
周面全域に圧接し、送りローラ64に付着した付着物を
確実に除去できるようになっている。ここで、ゴム部6
3の軸線長さとは、独立して設けられた単体としてのゴ
ム部63の軸線長さのことではなく、同軸線上に配置さ
れた各ゴム部63のうち、支軸62の最も軸端両側に配
置された一対のゴム部63において互いに離れる方向を
向く側面間の長さのことである。以上のような粘着部1
2は、清掃シート11における同じ部位の表裏両面に設
けられ、搬送方向(図1中矢印方向)の前後側にそれぞ
れ非粘着部13,14が連設されている。
【0019】非粘着部13,14は、ゴム部63に対し
て粘着性を有しない、例えばゴム部63と同じ材質で形
成されている。そして、非粘着部13の搬送方向長さL
2は、多数配置された搬送部10同士の間隔のうち、最
も間隔の長い間隔Laよりも長く形成されている。した
がって、図2に詳しく示すように、清掃シート11は、
前述した粘着部12が搬送部10の送りローラ64間に
挿入される前に、非粘着部13の搬送方向前側が次の搬
送部10のローラ64間に挿入されるようになってい
る。
【0020】この実施例において、一方の非粘着部14
は、その表面に清掃シート11の挿入方向矢印,再使用
方法等の説明書が印刷されているとともに、前述した非
粘着部13と同形状,同寸法に形成されている。したが
って、清掃シート11は、非粘着部14を搬送方向前側
にして搬送部10に搬送させても、非粘着部13を搬送
方向前側にして搬送部10に搬送させた時と同様に作用
するようになっている。
【0021】以上のような清掃シート11は一対の送り
ローラ64間に挿入可能な厚み、具体的には0.5mm
以下の厚みを有し、所定の金型に前述した粘着部12の
ゴム材と非粘着部13,14のゴム材とを充填し、加硫
成形することにより一体的なシートとして形成されてい
る。なお、このような清掃シート11を保管する際に
は、当該清掃シート11が図3において鎖線で示すよう
な保管袋15に収納される。保管袋15は、少なくとも
内側に粘着部12の粘着力が作用しない材質が用いられ
ていて、外側に清掃シート11の使用方法,効果等の説
明書が印刷されている。
【0022】以上のような本実施例においては、搬送部
10を構成する一対の送りローラ64間に清掃シート1
1を非粘着部13が前側になるように挿入し、前記各送
りローラ64を互いに回転させることにより清掃シート
11を搬送させる。非粘着部13は、その搬送方向長さ
L2により粘着部12が送りローラ64間に挿入される
よりも前に次の搬送部10に到達し、その先端が次の搬
送部10の送りローラ64間に挿入される(図2参
照)。したがって、清掃シート11は、粘着部12が送
りローラ64を構成するゴム部63の周面に圧接され始
めても確実に搬送され、粘着部12の粘着力により送り
ローラ64に巻き込まれる虞れはない。
【0023】粘着部12は、搬送方向長さL1,搬送幅
方向長さWにより、最も太く軸線方向長さの長いゴム部
63の周面全域にわたって圧接し、その粘着力により当
該粘着部12に付着物を粘着させて送りローラ64に付
着した付着物を除去する。この際、清掃シート11は、
当該清掃シート11における同じ部位の表裏に設けられ
た粘着部12により、一対の送りローラ64を同時に清
掃する。なお、清掃シート11は、ともに同型状,同寸
法に形成された非粘着部13,14により搬送部10へ
の搬送方向が限定されない。
【0024】以上のようにして清掃シート11を各搬送
部10に順次搬送させ、清掃作業を終了する。なお、清
掃シート11の再使用にあたっては、粘着部12を水洗
して粘着力を一時的に失わせることによりこの粘着部1
2が粘着した付着物を脱落させ、次いで粘着部12を乾
燥させることにより粘着力を再現させる。このような清
掃シート11は、保管時に保管袋15内に収納して保管
する。この収納袋15は、少なくとも内側が粘着部12
の粘着力が作用しない材質で形成されている。
【0025】以上のような本実施例の清掃シート11に
よれば、送りローラ64は各々の間に挿入された清掃シ
ート11を搬送するという簡単な作業を行うだけで清掃
される。したがって、送りローラ64の清掃にあたっ
て、使用機器を分解するという煩雑な作業を行う必要が
なく、清掃作業を容易に行うことができる。また、清掃
シート11は、粘着部12と非粘着部13,14とが搬
送部10の搬送方向に沿った方向の同一面上に連設され
ているため、粘着部12を単独で用いた場合に比較して
送りローラ64が巻き込みにくく、使用機器が故障する
虞れが少ない。さらに、粘着部12は、水洗して失われ
た粘着力が当該粘着部12を乾燥させると再現する材質
で形成されている。このため、清掃シート11は前記粘
着部12に粘着させた付着物を水洗により脱落させた
後、乾燥させることにより再使用が可能であり、清掃コ
ストを低くできる。
【0026】また、粘着部12は、その搬送方向長さL
1が最も太い送りローラ64におけるゴム部63の周長
よりも長く形成されているとともに、搬送幅方向長さW
がゴム部63の軸線長さよりも長く形成されている。し
たがって、粘着部12は、すべてのゴム部63の周面全
域に圧接可能であり、送りローラ64に付着した付着物
を確実に除去できる。さらに、清掃シート11は、非粘
着部13,14が粘着部12における搬送方向の前後側
に連設されているため、搬送方向前側が前記非粘着部1
3,14のうちのどちらでもよい。つまり、搬送部10
に対する清掃シート11の挿入方向が限定されず、これ
により清掃作業を一層容易に行えることになる。
【0027】また、清掃シート11は、非粘着部13に
おける搬送方向長さL2が各搬送部10同士の間隔のう
ち、最も間隔の長い間隔Laよりも長く形成されている
ため、粘着部12が搬送部10の送りローラ64間に挿
入される前に、非粘着部13の搬送方向前側が次の搬送
部10のローラ64間に挿入可能とされている。したが
って、清掃シート11は、粘着部12がローラ部63の
周面に圧接して付着物を除去している状態、つまり粘着
部12が送りローラ64に巻き込まれ易い状態でも搬送
方向に確実に案内され、これにより使用機器が故障する
虞れをさらに少なくできる。特に、清掃シート11は、
非粘着部13,14が互いに同型状,同寸法に形成され
ているため、前記非粘着部13,14のうちいずれを挿
入方向前側にしても同様な効果が得られる。
【0028】そして、清掃シート11は、当該清掃シー
ト11の両面に粘着部12が配置されているため、一対
の送りローラ64間に搬送されるとこれらの送りローラ
64を同時に清掃できる。特に、これらの粘着部12
は、清掃シート11における同じ部位の表裏に設けられ
ているため、一対の送りローラ64の各ローラ部63に
粘着しようとする力が相殺し、結果として清掃シート1
1を送りローラ64に巻き込まれにくくできる。また、
清掃シート11は保管袋15に収納可能とされているた
め、清掃作業時以外には粘着部12に付着物が付着する
ことがない。その上、この保管袋15は、少なくとも内
側が粘着部12の粘着力が作用しない材質で形成されて
いるため、当該保管袋15と清掃シート11とが張り付
く虞れはない。
【0029】なお、本発明は前述した実施例に限定され
るものではなく、本発明を達成できる範囲での改良,変
形等は本発明に含まれるものである。例えば、前述した
実施例における清掃シートは、平面略矩形状に形成され
た粘着部及び非粘着部が平面略長方形状に連設されてい
たが、図4に示す清掃シート21のように、平面略平行
四辺形状に形成された粘着部22と平面略台形状に形成
された非粘着部23,24とを平面略長方形状に連設し
てもよい。この粘着部22においては、搬送幅方向両側
の二辺が搬送方向長さL1とされ、これらの二辺間の長
さが搬送幅方向長さWとされている。一方、非粘着部2
3においては、搬送幅方向両側の二辺のうち、短い辺側
が搬送方向長さL2とされている。
【0030】このような清掃シート21によれば、粘着
部22と非粘着部23,24との境界線が搬送方向に対
して斜めに設けられているため、前記粘着部22が送り
ローラを構成するゴム部の周面にゴム部の軸方向端部か
ら斜めに順次圧接することになる。したがって、ゴム部
に粘着しようとする粘着部22の粘着力が実施例に比較
して低くでき、清掃シート21が送りローラに巻き込ま
れる虞れを一層少なくできる。
【0031】また、清掃シートにおける粘着部と非粘着
部途の連設形態としては前記実施例に限定されず、図5
に示すような連設形態であってもよい。すなわち、図5
(A)に示す清掃シート31は、当該清掃シート31の
中央を境界として粘着部32と非粘着部33とが連設さ
れている。また、図5(B)に示す清掃シート41は、
その両面に配置された粘着部42が当該清掃シート41
の異なる部位の表裏に設けられていて、各粘着部42の
反対側には非粘着部43が配置されている。さらに、図
5(C)に示す清掃シート51は、断面略凹形状に形成
された非粘着部53に粘着部52がはめ込まれている。
【0032】以上のような清掃シート31,41,51
によれば次のような効果が得られる。清掃シート31に
よれば、粘着部32,非粘着部33の搬送方向長さを確
保するとともに、全体的な搬送方向長さを短く設定でき
るという効果が得られる。また、清掃シート41によれ
ば、粘着部42の反対側には非粘着部43が配置されて
いるため、一対の送りローラのうちの一方を粘着部42
が清掃している間、反対側の非粘着部43が他方の送り
ローラに搬送されることにより搬送方向に確実に案内さ
れるという効果が得られる。そして、清掃シート51に
よれば、粘着部52と非粘着部53とが分断されにくく
なるため確実に連設状態を維持できる。なお、この清掃
シート51では、その片方の面にのみ粘着部52が設け
られているため、前記実施例で例示した互いに転動関係
にある一対の送りローラを有する機種には適していない
が、送りローラと搬送案内板との間に印刷物を挿入させ
て搬送する機種における送りローラの清掃には適してい
る。
【0033】さらに、前記実施例では、1つの粘着部を
挟むように2つの非粘着部が連設されていたが、これら
はそれぞれ複数設定してもよく、交互連設されていれば
その数は任意である。また、清掃シートは、所定の金型
に粘着部のゴム材と非粘着部のゴム材とを充填し、加硫
成形することにより一体的なシートとして形成されてい
たが、所定の基材上に粘着部のゴム材と非粘着部のゴム
材とを塗布することにより形成してもよい。
【0034】さらに、前記実施例における送りローラと
して他の送りローラと互いに転動するように回転して印
刷物を搬送するものが例示されていたが、本発明の清掃
シートは所定の搬送案内板との間に印刷物を挿入させて
搬送する送りローラを清掃する際にも適用できるもので
ある。また、本発明の清掃シートは、印刷機,ワードプ
ロセッサ等における印刷機構や、ファクシミリ,複写機
等における印刷物搬送機構に用いられる印刷物の送りロ
ーラ全般に適用可能であり、このような送りローラが用
いられているものであれば特に使用機器を限定しない。
その他、前記実施例で示した送りローラに対して粘着性
を有する面である粘着部,送りローラに対して粘着性を
有しない面である非粘着部の材質,形状,寸法,形態,
数,配置個所等は本発明を達成できるものであれば任意
であり、限定されない。
【0035】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載した発明によれ
ば、清掃シートを搬送させる簡単な作業を行えば機器故
障の虞れや使用機器の分解作業を伴うことなく送りロー
ラの清掃が行え、かつ、水洗して再使用することにより
清掃コストを低くできる。また、本発明の請求項2に記
載した発明によれば、送りローラに対して粘着性を有す
る面がすべての送りローラの周面に付着した付着物を確
実に除去できる。さらに、本発明の請求項3に記載した
発明によれば、清掃シートの搬送方向が限定されず、こ
れにより清掃作業を容易に行える。また、本発明の請求
項4に記載した発明によれば、送りローラに対して粘着
性を有しない面が清掃シート全体を案内し、送りローラ
に対して粘着性を有する面が送りローラに巻き込まれる
のを防止できる。さらに、本発明の請求項5に記載した
発明によれば、一対の送りローラを同時に清掃できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す全体模式斜視図である。
【図2】前記実施例の作用を示す動作図である。
【図3】本発明の清掃シートの保管状態を示す断面図で
ある。
【図4】本発明の変形例を示す平面図である。
【図5】本発明の変形例を示す断面図である。
【図6】送りローラを示す正面図である。
【符号の説明】
11,21,31,41,51清掃シート 12,22,32,42,52送りローラに対して粘着
性を有する面である粘着部 13,14,23,24,33,34,43,44,5
3,54送りローラに対して粘着性を有しない面である
非粘着部 64 送りローラ L1 粘着部における搬送方向長さ L2 非粘着部における搬送方向長さ W 粘着部における搬送幅方向長さ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転しながら印刷物を搬送する送りロー
    ラに付着した付着物を除去するための印刷物送りローラ
    の清掃シートであって、前記送りローラに対して粘着性
    を有する面と粘着性を有しない面とが搬送方向に沿った
    方向の同一面上に連設されていることを特徴とする印刷
    物送りローラの清掃シート。
  2. 【請求項2】 前記粘着性を有しない面は搬送方向長さ
    が前記送りローラからこの送りローラに隣り合う他の送
    りローラに届く長さに形成され、かつ、搬送幅方向長さ
    が前記送りローラの軸線長さよりも長く形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載した印刷物送りローラ
    の清掃シート。
  3. 【請求項3】 前記粘着性を有する面の搬送方向前後側
    に、前記粘着性を有しない面が連設されていることを特
    徴とする前記請求項1あるいは請求項2に記載した印刷
    物送りローラの清掃シート。
  4. 【請求項4】 前記粘着性を有しない面は搬送方向長さ
    が前記送りローラからこの送りローラに隣り合う他の送
    りローラに届く長さに形成されていることを特徴とする
    請求項1ないし請求項3に記載した印刷物送りローラの
    清掃シート。
  5. 【請求項5】 前記粘着性を有する面は前記清掃シート
    の両面に配置されていることを特徴とする請求項1ない
    し請求項4に記載した印刷物送りローラの清掃シート。
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