JPH0848086A - ガラス系脆性基体印刷凹版およびその作製方法 - Google Patents

ガラス系脆性基体印刷凹版およびその作製方法

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JPH0848086A
JPH0848086A JP18442094A JP18442094A JPH0848086A JP H0848086 A JPH0848086 A JP H0848086A JP 18442094 A JP18442094 A JP 18442094A JP 18442094 A JP18442094 A JP 18442094A JP H0848086 A JPH0848086 A JP H0848086A
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JP
Japan
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glass
face
etched
brittle substrate
substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP18442094A
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English (en)
Inventor
Kazuo Ogata
一雄 緒方
Koji Inoue
浩治 井上
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷を行うときに転写ローラーでの擦り傷の
発生の頻度が低く転写ローラーの長期の耐刷性が維持で
き、またスキージーの摩耗を抑え、スキージーの作動時
のスムーズな動作を可能とし、エッチング部端面の割れ
・欠け・チッピングなどの発生を防止でき、当初のエッ
チングパターン形状品質を維持し、清掃時の清拭布の破
損を防止できるガラス系脆性基体印刷凹版およびその作
製方法を提供する。 【構成】 ガラスからなる基体1の表面とエッチング部
端面6との角の部分を面取りした(面取り部分7)こと
を特徴とする。面取りは、パターンを形成した基体1を
弗化水素酸系のエッチャント中に浸漬する全面エッチン
グにより行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オフセット印刷等に
用いられるガラス系脆性基体印刷凹版およびその作製方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、オフセット印刷等に用いられる凹
版の基体材料には金属板が多く用いられてきたが、近
年、使用目的によっては作製のしやすさ、安価な点か
ら、ガラスや石英のようなガラス系脆性基体材料を使用
する場合も生じてきた。これらガラス系脆性基体材料を
パターニングして作製した従来のガラス系脆性基体印刷
凹版の断面図を図3に示す。図3において、11はガラ
スからなる基体、12はエッチング部分、13はエッチ
ング部端面である。
【0003】この従来のガラス系脆性基体印刷凹版は、
ガラスからなる基体11を湿式エッチング液浸漬法を用
いて所望のパターンにエッチングしたものであり、これ
を使用して印刷を行ったときの印刷形状は良好である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成によれば、基体11の上の面(図面上)とエッチ
ング部端面13との角が鋭利な形状をしているため、印
刷を行うときに転写ローラーに擦り傷を発生させて転写
ローラーの耐刷性を低下させたり、スキージーを摩耗さ
せたり、スキージー作動時の抵抗障害となってスムーズ
な動作を妨げたり、さらにはエッチング部端面13の割
れ・欠け・チッピングなどが発生してエッチングパター
ン形状品質を低下させたり、清掃時の清拭布の破損をお
こしたりするという問題があった。
【0005】この発明の目的は、上記問題を解決するも
ので、印刷を行うときに転写ローラーでの擦り傷の発生
の頻度が低く転写ローラーの長期の耐刷性が維持でき、
またスキージーの摩耗を抑え、スキージーの作動時のス
ムーズな動作を可能とし、エッチング部端面の割れ・欠
け・チッピングなどの発生を防止して当初のエッチング
パターン形状品質を維持し、清掃時の清拭布の破損を防
止できるガラス系脆性基体印刷凹版およびその作製方法
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のガラス系
脆性基体印刷凹版は、所望のパターンにエッチングした
ガラス系脆性基体の表面とエッチング部端面との角を面
取りしたことを特徴とする。請求項2記載のガラス系脆
性基体印刷凹版は、請求項1記載のガラス系脆性基体印
刷凹版において、面取り部分の大きさをエッチング部端
面から2μm以上5μm以下としている。
【0007】請求項3記載のガラス系脆性基体印刷凹版
の作製方法は、ガラス系脆性基体上にエッチングマスク
を形成してガラス系脆性基体を所望のパターンにエッチ
ングする工程と、エッチングマスクを除去した後、エッ
チング液浸漬法によりガラス系脆性基体の全面をエッチ
ングしてガラス系脆性基体の表面とエッチング部端面と
の角を面取りする工程とを含んでいる。
【0008】
【作用】この発明によれば、所望のパターンにエッチン
グしたガラス系脆性基体の表面とエッチング部端面との
角を面取りしている。このため、凹版印刷を行う時に、
転写ローラーに擦り傷が発生することはなく、長期の耐
刷性が維持できる。また、スキージーの摩耗を抑え、ス
キージーの作動時のスムーズな動作が可能である。ま
た、エッチング部端面の割れ・欠け・チッピングなどの
発生がなく、当初のエッチングパターン形状品質が保た
れるので、印刷パターンの形状精度は高い。また、清掃
時の清拭布の破損も防ぐことができる。なお、エッチン
グ部端面の面取り量が大きすぎると、印刷パターンの形
状精度は低下するが、面取り量が5μm以下であるなら
印刷パターンの形状精度の水準は高いまま維持できる。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図1はこの発明の一実施例のガラス系脆性基体印刷
凹版の断面図である。図1において、1はガラスからな
る基体、5はエッチング部分、6はエッチング部端面、
7は面取り部分である。
【0010】この実施例のガラス系脆性基体印刷凹版
は、基体1の表面とエッチング部端面6との角の部分を
面取りした(面取り部分7)ことを特徴とする。このガ
ラス系脆性基体印刷凹版の作製方法について、図2を参
照しながら説明する。図2は図1に示すガラス系脆性基
体印刷凹版の作製方法を示す工程断面図である。
【0011】この実施例の作製方法は、図2(a)に示
すように、厚さ1.1mmで、縦100mm×横100
mmの硼珪酸ガラスを基体1とし、この基体1上に10
00Åのクロムからなる金属薄膜を形成し、さらにこの
金属薄膜の上に厚さ2μmの感光性の樹脂層を塗布し、
露光、現像を行って所望の樹脂パターン3を形成する。
さらに、酸化セリウム系のエッチャントを用いて、湿式
エッチングにより金属薄膜からなる金属パターン2を形
成する。
【0012】つぎに、レジスト剥離剤等を用いて樹脂パ
ターン3を除去し、図2(b)に示すように、金属パタ
ーン2をエッチングマスクとして弗化水素酸系のエッチ
ャントを用いた湿式エッチングにより、基体1にパター
ンを形成する。5はエッチング部分を示す。つぎに、図
2(c)に示すように、酸化セリウム系のエッチャント
等を用いて金属パターン2を全面除去し、基体1表面を
露出させる。
【0013】その後、パターンを形成した基体1を、再
び弗化水素酸系のエッチャント中に浸漬する湿式エッチ
ングで全面エッチングを行うことにより、図1に示す面
取りしたガラス系脆性基体印刷凹版を得る。このガラス
系脆性基体印刷凹版について、面取り部分7の大きさ
を、エッチング部端面6からの距離d(図1参照)とし
て考え、その距離dが0、1、2、3、4、5、7、1
0μmであるガラス系脆性基体印刷凹版をそれぞれ作製
し、それぞれについて凹版印刷時の転写ローラー耐刷
性、スキージーの傷害発生状況、スキージーのひっかか
り回数、エッチング部端面6の割れ・欠け・チッピング
などの発生状況、清掃時の清拭布の破損状況および印刷
形状(直線性)に関する印刷性について、調べた結果を
表1に示す。なお、距離d=0の場合は、従来例と同
様、面取りしていない場合である。
【0014】
【表1】
【0015】表1に示すように、転写ローラーの耐刷性
やスキージーの傷害発生、スキージーのひっかかり、エ
ッチング部端面6の割れ・欠け・チッピングなどの発生
状況、清掃時の清拭布の破損状況からは、面取り部分7
の大きさ、すなわちエッチング部端面6からの距離d
は、2μm以上が望ましく、印刷形状すなわち印刷パタ
ーンの直線性は5μm以下で実用性のレベルであり、特
に4μm以下で顕著な性能が確認できた。
【0016】以上のように、面取り部分7の大きさ、す
なわちエッチング部端面6からの距離dは、2μm以上
5μm以下がよく、特に印刷形状に重点を置いた場合
は、2μm以上4μm以下が最も効果的であるというこ
とがわかった。なお、この実施例では、基体1にガラス
を用いたが、石英などガラス系脆性材料の構造体が使用
可能である。
【0017】また、金属薄膜2のエッチャントは実施例
に示した以外、金属薄膜2の材料に対応した他の種類の
エッチャントの選択ができる。また、基体1のエッチャ
ントは実施例に示した以外、基体1の材料に対応した他
の種類のエッチャントの選択ができる。なお、基体1と
して、材料に作製がしやすく、安価なガラス系脆性基体
を使用し、また主要作成工程であるパターンエッチング
および面取り用エッチングともに、生産性に優れた湿式
エッチング液浸漬法を用いるので、材料費、設備費や工
程が少なく、かつ処理時間が短いなど工業生産性が高く
てコスト的にも有利である。また、湿式エッチング液浸
漬法を用いることにより、その特徴である高い微細加工
品質が得られる。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、所望のパターンにエ
ッチングしたガラス系脆性基体の表面とエッチング部端
面との角を面取りしている。このため、凹版印刷を行う
時に、転写ローラーに擦り傷が発生することはなく、長
期の耐刷性が維持できる。また、スキージーの摩耗を抑
え、スキージーの作動時のスムーズな動作が可能であ
る。また、エッチング部端面の割れ・欠け・チッピング
などの発生がなく、当初のエッチングパターン形状品質
が保たれるので、印刷パターンの形状精度は高い。ま
た、清掃時の清拭布の破損も防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のガラス系脆性基体印刷凹
版の断面図である。
【図2】この発明の一実施例のガラス系脆性基体印刷凹
版の作製方法を示す工程断面図である。
【図3】従来のガラス系脆性基体印刷凹版の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 基体 2 金属パターン(エッチングマスク) 3 樹脂パターン 5 エッチング部分 6 エッチング部端面 7 面取り部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス系脆性基体を所望のパターンにエ
    ッチングしたガラス系脆性基体印刷凹版であって、前記
    ガラス系脆性基体の表面とエッチング部端面との角を面
    取りしたことを特徴とするガラス系脆性基体印刷凹版。
  2. 【請求項2】 面取り部分の大きさをエッチング部端面
    から2μm以上5μm以下とした請求項1記載のガラス
    系脆性基体印刷凹版。
  3. 【請求項3】 ガラス系脆性基体上にエッチングマスク
    を形成して前記ガラス系脆性基体を所望のパターンにエ
    ッチングする工程と、前記エッチングマスクを除去した
    後、エッチング液浸漬法により前記ガラス系脆性基体の
    全面をエッチングして前記ガラス系脆性基体の表面とエ
    ッチング部端面との角を面取りする工程とを含むガラス
    系脆性基体印刷凹版の作製方法。
JP18442094A 1994-08-05 1994-08-05 ガラス系脆性基体印刷凹版およびその作製方法 Pending JPH0848086A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014069012A1 (ja) * 2012-10-30 2014-05-08 三菱電機株式会社 印刷方法および印刷装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014069012A1 (ja) * 2012-10-30 2014-05-08 三菱電機株式会社 印刷方法および印刷装置
JP5836500B2 (ja) * 2012-10-30 2015-12-24 三菱電機株式会社 印刷装置
TWI586553B (zh) * 2012-10-30 2017-06-11 Mitsubishi Electric Corp Printing method and printing device

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