JPH084693Y2 - 電線接続部収容用の絶縁ケース - Google Patents

電線接続部収容用の絶縁ケース

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JPH084693Y2
JPH084693Y2 JP1990405005U JP40500590U JPH084693Y2 JP H084693 Y2 JPH084693 Y2 JP H084693Y2 JP 1990405005 U JP1990405005 U JP 1990405005U JP 40500590 U JP40500590 U JP 40500590U JP H084693 Y2 JPH084693 Y2 JP H084693Y2
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JP
Japan
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case
insulating
cable
base
case body
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Application number
JP1990405005U
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English (en)
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JPH0492372U (ja
Inventor
勝久 森
久蔵 山方
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Nichifu Terminal Industries Co Ltd
Original Assignee
Nichifu Terminal Industries Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nichifu Terminal Industries Co Ltd filed Critical Nichifu Terminal Industries Co Ltd
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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、家屋やビル等の各種建
物内部において、例えば分電盤から端末コンセント等へ
至る屋内配線のために、単線からなる数本の導体が夫々
内部絶縁体で被覆されたうえ全体が外部保護層で覆われ
たケーブルが使用される場合において、該ケーブルどう
しの接続若しくは分岐が行われる際の金属スリーブ圧着
式の多数のコネクタを絶縁状態で収容するに適したケー
スに関するものである。
【0002】
【従来の技術】直径が 1/10〜1/100mm内外の細い軟銅素
線を甘撚りした撚線を導体とした電線若しくはケーブル
の接続の場合には、露出させた端部の導体どうし撚り合
わせ、絶縁性筒体で覆われた導電性スリーブの中へ挿入
して該筒体の上から該スリーブを導体端部へ圧着する方
式がとられている。その場合には、圧着操作を行うのみ
で圧着部の絶縁被覆が同時に実現するため、配線作業に
とり好都合である。
【0003】しかしながら、この方式は、例えば壁際の
コネクタ以降の電気機器に近い部分、つまり負荷の小な
る配線部分における撚線ケーブルのみに適用できる方式
である。 何故ならば、 天井裏などにおける高負荷部分
では直径数mmの比較的太い単線を導体としたケーブルが
使用されるため、 プラスチック等の絶縁性筒体の上か
らでは、 該筒体の破壊を伴わずに引揃え単線どうしを
十分に圧接させ得るほど強力に圧着することは不可能で
ある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従って、 引揃えた2
ないし数本の単線式ケーブル端部導線に被嵌し圧着した
金属スリーブの上から、ビニルテープを幾重にも巻回し
なければならず、 この作業を天井裏など狭隘で照明不
十分な個所において相接近した多数の接続部について行
うのは必ずしも容易でない。しかも、乱雑にテープ巻き
スリーブが放置されるため鼠に噛まれる等、何らかの原
因で金属スリーブどうしが短絡、 若しくは梁材等へ漏
電するという恐れもあった。
【0005】このような実情に鑑み、本考案は、ケーブ
ル端部へ圧着した金属スリーブの多数をそのまま相互に
絶縁状態に且つコンパクトに収容できるケースの提供を
課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決すべく、
本考案による電線接続部収容用の絶縁ケースは、複数ケ
ーブルの単線どうしを圧着した金属スリーブよりも直径
が小の開口を有し、該開口から放射状にスリットが形成
されてなる抜止め部が、絶縁性かつ弾性の材料からなる
基盤に複数個所配置され、該基盤には前記抜止め部の配
置に対応して垂直に絶縁性の仕切壁が立設されていて、
該仕切壁の高さは、基盤が底面開放状の絶縁性のケース
本体の下端部近傍へ弾発的に係止され前記抜止め部ごと
に夫々密室状の個室(コンパートメント)が区画形成
た状態において該ケース本体の頂板にほぼ達する高さ
であり、該ケース本体下端部からは前記ケーブルの直径
よりも大なる長さの適宜数の支持脚が垂設されている
のにおいて、前記のスリットが基盤の全厚さを貫通して
刻設され、隣接スリット間に形成された舌状片が金属ス
リーブ後端のケーブル被覆部へ圧接することにより引抜
き不能に該スリーブを保持する構成であることを特徴と
する。
【0007】絶縁性かつ弾性の前記基盤材料としては、
適宜のプラスチックを選択使用できるが、該基盤を嵌着
すべきケース本体は絶縁性と適度の強度を備えればよ
く、各種のプラスチックをもって形成可能である。な
お、ケース本体が透明であれば、圧着ずみ金属スリーブ
の収容状態を外部から目視でき好都合であるが、必ずし
も透明でなくともよい。また、支持脚の下端部には梁材
などへの固定のためのビス穴を設けておくことが望まし
い。
【0008】
【作用】本考案のケースの使用にあたっては、複数ケー
ブルの単線どうしを圧着した金属スリーブを、これより
も小径の前記開口へ当てがい、前記の放射状スリットに
より該開口を拡開させつつ前記個室内へ押し込めばよ
く、該スリット間に形成された舌状片の弾性的復元力に
依存した前記抜止め部は、該舌状片先端が金属スリーブ
後端のケーブル被覆部へ接当し、該ケーブルよりも若干
大径の金属スリーブは以降の引抜きが殆ど不可能に前記
個室(コンパートメント)内部に保持されることにな
る。
【0009】この状態において、被覆未除去の前記ケー
ブル端部は前記ケース本体下端部から外方へ、前記支持
脚の間から延出させられることになる。即ち、金属スリ
ーブ圧着ずみのケーブル端部を前記個室へ挿入する際に
は、前記ケース本体を横向きとし、或は下端部を上に向
けた姿勢とするが、挿入後は下端部を下に、頂板を上に
した正常の姿勢に戻すことにより、下端部から延長した
支持脚により梁等へ当該ケースを固定することができ
る。
【0010】
【実施例】以下図面を参照しつつ本考案を実施例に基づ
き更に詳しく説明する。図1に示す如く、本考案の絶縁
ケースは絶縁性のケース本体(1)の下端部近傍の凹溝(1
a)へ、絶縁性の基盤(2)の側縁部の突条(2a)を弾発的に
嵌合させた構成である。
【0011】基盤(2)には、 絶縁性の仕切壁(3)が、 後
記の抜止め部(4)に対応した複数の密室状の個室(5)を形
成すべく該基盤と一体に立設されている。 基盤(2)の大
きさはケース本体(1)横断面のほぼ全体に亘るものであ
り、仕切壁(3)の高さはケース本体(1)の頂板(1a)にほぼ
達する高さである。
【0012】ケース本体(1)の下端部の四隅からは、 ケ
ーブル(C)の太さよりも大なる高さの支持脚(6)が一体的
に垂設されており、 該支持脚(6)の下端には梁材等への
止着のためのビス穴(7)が穿設されている。
【0013】基盤(2)は、 図2の如くケース本体(1)の
開放状下部から矢印(Y)のように挿入され、 この状態で
使用に供されるものである。 即ち使用者にとっては、ビ
スを別とすれば1つのケースが1つのパーツからなって
いるため、複数のパーツを揃える必要はなく、便利であ
る。メーカー或は製品流通過程においても同様に好都合
である。
【0014】前記の抜止め部(4)は、図3及び図4に明
らかな通り、金属スリーブ(S)よりも小径の開口(8)から
放射状に複数条のスリット(9)が基盤(2)の全厚さを貫通
して刻設されたものである。 該基盤が弾性材料からなる
ため、 隣接した2条のスリット(9),(9)間には夫々弾性
の舌状片(10)が形成された状態にある。
【0015】使用に際しては、例えば、図4のように該
ケースを上下逆にして底部を上向きとなし、前記抜止め
部(4)の開口(8)へ金属スリーブ(S)圧着ずみのケーブル
(C)端部を矢印(Y')の如くに押圧すればよく、 これによ
り前記舌状片(10)は自己の弾力に抗して拡開させられ、
密室状の個室(5)内部へ進入した金属スリーブの手前の
被覆つきケーブル(C)部分へ弾力により圧接する。 万
一、該ケーブルに引抜き力が加えられても、舌状片(1
0),(10)は一層強くケーブルへ食込む方向の外力を受け
ることになり、従って、一旦個室内へ挿入後は殆ど引抜
き不可能である。 しかし、開口(8)が大きい目(但し前記
スリーブ径未満)である場合に、一定限界以上の強大な
引抜き力をかければ、挿入時とは逆の方向に舌状片(10)
が撓曲し、スリーブ付きのケーブル端部を当該絶縁ケー
スから分離することは可能である。
【0016】そして図5の如く、従来のようなビニルテ
ープ等を一切巻付けてない裸の金属スリーブ(S)及びそ
の近傍の裸の単線(T)は、 相互間の接触つまり短絡の恐
れのない安全な状態で各個室(5),(5)内部に安定して保
持されることになる。 なお、このようにして圧着ずみケ
ーブル端部を収容したケースは、前記の支持脚(6)の下
端部ビス穴(7)へビス(B)を挿通して梁材(H)等へ止着で
きるが、他の適宜手段で固定することも可能である。
【0017】以上に記した通りの本考案一実施例に対し
ては、 個室(5)の数が少なくとも2つ以上(単相2線式
の場合)或は3つ以上(単相3線式及び三相交流の場
合)である限り種々の改変を加えることができる。例え
ば、仕切壁(3)を一旦基盤(2)とは別体に製作ののち該基
盤へ接着等の手段で固着すること、同様に、別体として
製作した支持脚(6)をケース本体(1)へ適宜手段により固
着すること等々の改変が可能である。
【0018】
【考案の効果】本考案の絶縁ケースは、抜止め部を形成
した基盤をケース本体へ嵌着したのみの、結果的には1
パーツからなる構造を有するので、その製作、特に前述
の密室状且つ抜止め部つきの個室を形成することが極め
て容易である。特に、抜止め部の前記スリットが基盤の
全厚さを貫通して刻設され、隣接スリット間に形成され
た舌状片が弾性により湾曲して金属スリーブ後端のケー
ブル被覆部へ圧接することにより引抜き不能に該スリー
ブを保持する構成であるから、抜止め部は使用前には鉤
状部のない平坦な形状であり、プラスチックの射出成形
による製造にとり極めて有利である。そのほか、ケーブ
ルを介してスリーブへ引抜力が加われば、該スリーブは
前記スリットを閉じる方向に舌状片に対して力を及ぼす
ため、不測の離脱を来す虞れは皆無である。さらに、
ース本体が空洞で仕切壁が薄肉なため材料費を節減でき
ることと相俟って、製作コストが低廉なばかりでなく、
使用に際してはケーブル端部を前記開口へ押し込むのみ
の単純な操作でよいから使用も容易である。このような
金属スリーブ圧着ずみケーブル端部収容用の安価かつ使
用容易な絶縁ケースは、従来のビニルテープ巻付け等の
繁瑣な作業を不要とするため実用上の効果が多大であ
る。しかも家屋やビルの天井裏に金属スリーブ圧着ずみ
ケーブル端部が乱雑に放置されることがなくなり、安全
上の見地からもその効果は顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示した一部切欠斜視図であ
る。
【図2】同じく組立て過程を示した分解縦断面図であ
る。
【図3】図2のIII−III線に沿った断面図である。
【図4】使用中の操作過程を示した裏面側の斜視図であ
る。
【図5】同じく使用状態を示した縦断面図である。
【符号の説明】
(1) ケース本体 (2) 基盤 (3) 仕切壁 (4) 抜止め部 (5) 個室 (6) 支持脚 (8) 開口 (9) スリット (10) 舌状片 (C) ケーブル (S) 金属スリーブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体(1)の下端部からはケーブ
    ル(C)の直径よりも大なる長さの適宜数の支持脚
    (6)が垂設され、複数のケーブル(C)の単線どうし
    を圧着した金属スリーブ(S)よりも直径が小の開口
    (8)を有し、該開口(8)から放射状にスリット
    (9)が形成されてなる抜止め部(4)が、絶縁性かつ
    弾性の材料からなる基盤(2)に複数個所配置され、該
    基盤(2)には前記抜止め部(4)の配置に対応して垂
    直に絶縁性の仕切壁(3)が立設されていて、該仕切壁
    (3)の高さは、基盤(2)が底面開放状の絶縁性の
    ケース本体(1)の下端部近傍へ弾発的に係止され前
    記抜止め部(4)ごとに夫々個室(5)が区画形成され
    た状態において該ケース本体(1)の頂板(1b)にほ
    ぼ達する高さである構成のケースにおいて、前記のスリ
    ット(9)が基盤(2)の全厚さを貫通して刻設され、
    隣接スリット(9),(9)間に形成された舌片(1
    0)が金属スリーブ(S)後端のケーブル被覆部へ圧接
    することにより引抜き不能に該スリーブを保持する構成
    であることを特徴とする電線接続部収容用の絶縁ケー
    ス。
JP1990405005U 1990-12-26 1990-12-26 電線接続部収容用の絶縁ケース Expired - Lifetime JPH084693Y2 (ja)

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JPH0492372U JPH0492372U (ja) 1992-08-11
JPH084693Y2 true JPH084693Y2 (ja) 1996-02-07

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5138456B2 (ja) * 2008-05-13 2013-02-06 矢崎総業株式会社 ボンダー保持構造
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JPS60227367A (ja) * 1984-04-25 1985-11-12 松下電工株式会社 ジヨイントボツクス
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