JP5138455B2 - ボンダー保持構造 - Google Patents

ボンダー保持構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5138455B2
JP5138455B2 JP2008126296A JP2008126296A JP5138455B2 JP 5138455 B2 JP5138455 B2 JP 5138455B2 JP 2008126296 A JP2008126296 A JP 2008126296A JP 2008126296 A JP2008126296 A JP 2008126296A JP 5138455 B2 JP5138455 B2 JP 5138455B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bonder
case
holding
connector
holding structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008126296A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009278739A (ja
Inventor
辰男 森本
友康 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2008126296A priority Critical patent/JP5138455B2/ja
Publication of JP2009278739A publication Critical patent/JP2009278739A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5138455B2 publication Critical patent/JP5138455B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Description

本発明は、車両等に配索されるワイヤハーネスに設けられたボンダーを収容保持するボンダー保持構造に関し、特に、前記ボンダーを収容保持する作業の手間を軽減すると同時に、処理コストを低減するための改良に関する。
車両等に配索されるワイヤハーネスは、図6(a)に示すように、その幹線1上の適宜箇所で、支線2A,2Bが分岐形成される。それぞれの支線2A,2Bは、複数本の電線3,3……群により構成されており、支線毎に、テープ巻き等によって構成している電線3,3……群を束ねている。また、接続先が未定の支線2A,2Bの場合は、構成している各電線3,3……の端末の被覆を剥いで露出させた導体端部4,4,……同士を、半田付けや、抵抗溶接や、圧着端子で接続して一体化させた集中接続端5A,5Bを形成している。
なお、集中接続端5A,5Bは、単に電線3,3……同士を接続するための目的で、各電線3,3……の端末の被覆を剥いで露出させた導体端部4,4,……同士を接続して形成されることもある。導体端部4,4……は、絶縁保護部材7により被覆されて外部と絶縁性が保たれている。
自動車関連業界では、前述のように複数本の電線3,3……の導体端部4,4,……同士を接続して一体化させた集中接続端5A,5Bを、必用に応じて絶縁保護部材7で被覆したものを『ボンダー』又は『スプライス部』と呼んでいる。
このようなボンダー6A,6Bを有するワイヤハーネスでは、各ボンダー6A,6Bが周囲の金属などと不用意に接触しないように固定するボンダー保持構造が必要になる。そして、このようなボンダー保持構造には、ボンダー6A,6Bの被水による汚損を防止するための防水対策も望まれる。
図7は、乗用車101のエンジン102が配置されているエンジンルーム103内におけるワイヤハーネス105の幹線105a,105b,105cの配索例を示したものである。
この図7において、符合111は車体前面側に配置されるヘッドライト、符合113は運転席等を有した車室、符合115は車室113とエンジンルーム103との間を仕切るダッシュパネルである。
エンジンルーム103内に配索されるワイヤハーネスの幹線105aは、車載のバッテリー121からヒューズボックス123との間を接続している。幹線105bは、ヒューズボックス123を経て車体の前面側に引き回され、車体前部に配置される灯具や監視カメラ等の機器への給電を担う。また、幹線105cは、ヒューズボックス123からエンジンルーム103内を車体後方に向かって配索され、図示はしていないが、ダッシュパネル115に形成されるハーネス挿通穴を介して、車室113側に引き回される。
従来では、上記エンジンルーム103内に布設されるワイヤハーネス105では、各幹線105b,105c上に黒丸●で示した箇所131〜136が、それぞれ支線の分岐箇所となり、これらの分岐箇所から延出する各支線のボンダーに、前述したボンダー保持構造や防水対策が必要になる。
従来のボンダー保持構造では、防水対策としては、図6(a)に示すように、ボンダー6A,6B毎に個別に絶縁被覆部材7としての塩化ビニル製のキャップ7を被冠装着する構造が提案されている。また、キャップ7内に防水材を充填してボンダー6A,6Bの防水処理をすることもある(例えば、下記特許文献1、特許文献2参照)。
また、各ボンダー6A,6Bを固定する構造としては、図6(a)に示すように、ボンダー6A,6Bの周囲に位置する電気接続箱等の底壁11に前記キャップ7を押し込み可能な貫通穴13A,13Bを形成しておいて、図6(b)に示すように、キャップ7の端部7aが貫通穴13A,13Bの縁に係合することで、抜け止めする構成等が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
更に、テープ巻き等で幹線の周囲に密着固定する構成も普及している(下記特許文献3の図4参照)。
特開2000−251962号公報 特開2005−102367号公報 特開2004−356066号公報(図4)
ところが、前述のように、個別にキャップ7を取り付けたボンダー6A,6B毎に個別に防水処理したり、あるいは個別にボンダー毎に防水処理して幹線上にテープ巻きして固定したりする従来のボンダー保持構造では、ボンダーの数が多い場合には、多大な手間がかかり、ボンダーの処理作業が遅延するという問題が生じた。
また、処理作業の所要時間の増大がコストアップを招くという問題も生じた。
更に、ボンダーを固定するために、周辺の電気接続箱等の底壁11に貫通穴13A,13Bを空けておくボンダー保持構造では、これらの貫通穴13A,13Bが電気接続箱等の内部の防水性を低下させるおそれがあった。
一方、車両の各電気機器の動作確認試験を行うための動作確認用コネクタも、同様に防水処理を施してエンジンルーム内に備える必要があり、ボンダーの防水処理と合わせて手間及びコストがかかっていた。
本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、ボンダーの数が多い場合でも、防水処理に手間がかからず、短時間で簡単に処理することができ、しかも、周辺の電気接続箱等の防水性に影響を及ぼすこともなく、多数のボンダーを安価に、且つ迅速に処理することのできるボンダー保持構造を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
(1) ワイヤハーネスに設けられ、複数の被覆電線の一端部の被覆を剥いで露出させた導体端部同士が前記複数の被覆電線を同じ向きに束ねた状態で接続されて構成されたボンダーを、複数、収容保持可能なボンダー保持構造であって、
前記ワイヤハーネスの配索経路周辺の構造物に取り付けられ防水機能を有する部品取付ケース内に、前記ワイヤハーネスの接続先となる電気機器の動作を確認するための動作確認用コネクタと、前記ボンダーとを一緒に収容し、前記ボンダー及び前記動作確認用コネクタとを非防水構造にしたことを特徴とするボンダー保持構造。
(2) 前記部品取付ケースに着脱可能に取り付けられるボンダー収容ケースを更に備え、
前記ボンダー収容ケースには、下方から挿入される複数個のボンダーをそれらの周囲に配置された複数の対向部材により挾持して保持するボンダー挾持溝が備えられ、
且つ、前記ボンダー収容ケース又は部品取付ケースの少なくとも一方には、前記ボンダー挾持溝の上を覆って前記ボンダー挾持溝内への上方からの液体の浸入を防止して、収容したボンダーを防水する屋根部が備えられていることを特徴とする前記(1)記載のボンダー保持構造。
(3) 前記ボンダー収容ケースには、前記ボンダー挾持溝の上を覆って前記ボンダー挾持溝内への上方からの液体の浸入を防止する屋根部が備えられていることを特徴とする前記(2)記載のボンダー保持構造。
(4) 前記部品取付ケースには、前記ケース収容部と前記コネクタ収容部とを有したケース本体と、前記ボンダーを挿通させる開口を有して前記ケース本体の下部に着脱可能に取り付けられる下部カバーとが備えられていることを特徴とする前記(2)又は(3)記載のボンダー保持構造。
(5) 前記部品取付ケースには、前記ケース本体の上方を覆う屋根部を有して前記ケース本体に着脱可能に取り付けられる上部カバーが備えられ、
前記上部カバーには、前記ケース本体のコネクタ収容部に収容した動作確認用コネクタを露出させる外部コネクタ挿入口と、該外部コネクタ挿入口を開閉する挿入口キャップとが備えられたことを特徴とする前記(4)記載のボンダー保持構造。
(6) 前記部品取付ケースには、前記ボンダーを収容するボンダー収容部が備えられ、前記ボンダー収容部には、前記ボンダー収容部の上を覆って前記ボンダー収容部内への上方からの液体の浸入を防止する屋根部が備えられていることを特徴とする前記(1)記載のボンダー保持構造。
前記(1)の本発明によるボンダー保持構造によれば、ワイヤハーネスに設けられた複数個のボンダーと、ボンダーと同じく防水処理を必要とする動作確認用コネクタとが、防水機能を有する部品取付ケース内に、一緒に収容されるので、ボンダー及び動作確認用コネクタ自身に防水処理を施す必要がない。したがって、複数個のボンダー及び動作確認用コネクタに個別に防水処理を施さなくてもよく、ボンダーの数が多い場合でも、防水処理に手間がかからず、短時間で簡単に処理することができる。しかも、多数のボンダーを安価に、且つ迅速に、防水性を備えた収容状態に固定処理することができる。
前記(2)の本発明によるボンダー保持構造によれば、ワイヤハーネスに設けられた複数個のボンダーは、ボンダー収容ケースに装備したボンダー挾持溝に挿入することにより、一括して挾持され、保持される。
そして、ボンダー収容ケースは、部品取付ケースに取り付けられ、該部品取付ケースを介して車体等の構造部材に取り付けられるが、当該ボンダー収容ケース又は部品取付ケースの少なくとも一方には、前記ボンダー挾持溝の上を覆って前記ボンダー挾持溝内への水滴等の液体の浸入を防止して、収容したボンダーを防水する屋根部が備えられており、ボンダー挾持溝内へ挿入された複数個のボンダーは、水滴等に対して、前記屋根部により一括して防水される。
即ち、複数個のボンダーは、個別に防水処理をしなくても、ボンダー収容ケース又は部品取付ケースの少なくとも一方に装備された屋根部により一括して防水性が確保されるため、ボンダーの数が多い場合でも、防水処理に手間がかからず、短時間で簡単に処理することができる。
しかも、各ボンダーを保持するボンダー挾持溝は、専用のボンダー収容ケースに装備されたもので、周辺の電気接続箱等に保持用の貫通穴を空ける必要が無くなるため、周辺の電気接続箱等の防水性に影響を及ぼすこともない。
以上により、上記のボンダー保持構造によれば、多数のボンダーを安価に、且つ迅速に、防水性を備えた収容状態に固定処理することができる。
また、前記(3)の本発明によるボンダー保持構造によれば、ボンダー収容ケースだけでボンダーの防水が可能なので、簡単な構成でボンダーを防水することができる。
また、前記(4)の本発明によるボンダー保持構造によれば、ボンダー収容ケースや動作確認用コネクタの取付作業を容易にすることができる。
また、前記(5)の本発明によるボンダー保持構造によれば、挿入口キャップを外して外部コネクタ挿入口を開くと、測定機器等を動作確認用コネクタにコネクタ接続することが可能になり、ワイヤハーネスの動作確認試験を簡単に実施することが可能になる。
また、前記(6)の本発明によるボンダー保持構造によれば、ボンダー収容部だけでボンダーの防水が可能なので、簡単な構成でボンダーを防水することができる。
以下、本発明に係るボンダー保持構造の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明に係るボンダー保持構造の一実施形態を使った車両のワイヤハーネスの配索例の説明図、図2は図1に示したボンダー保持構造で使用している部品取付ケースの斜視図、図3は図2に示した部品取付ケースの構成を模式的に表した平面図、図4(a)は図2に示した部品取付ケースの縦断面図、図4(b)は部品取付ケースに取り付けられるボンダー収容ケースにボンダーを保持させた状態の説明図、図5はボンダーを保持したボンダー収容ケースが取り付けられた部品取付ケースの縦断面図である。
図1には、乗用車のエンジンルーム内でのワイヤハーネスの配索例を示している。
図1に示した乗用車101のエンジンルーム103内におけるエンジン102や、バッテリー121、ヒューズボックス123などの配置は、図7に示した従来の場合と共通であり、従来と共通する構成については従来と同じ符合を付して説明を省略する。
図1において、エンジンルーム103に配索されるワイヤハーネス151は、バッテリー121とヒューズボックス123との間を接続する第1の幹線151aと、ヒューズボックス123から車体の前面側に引き回される第2の幹線151bと、ヒューズボックス123から車体後方に向かって引き回される第3の幹線151cとから構成されている。
ワイヤハーネス151の第2の幹線151b上には、図4及び図5に示すように、複数個の支線161a,161b,161c,162a,162b,162c(図5参照)が分岐形成されており、これらの支線161a,161b,161c,162a,162b,162cでは、構成している電線の端末の被覆を剥いで露出させた導体端部同士を溶接等により一体化させたボンダー171A,171Bが形成されている。
本実施形態のボンダー保持構造は、複数個のボンダーを有した第2の幹線151bの配索経路周辺の構造物に取り付けられる部品取付ケース41と、該部品取付ケース41に着脱可能に取り付けられるボンダー収容ケース21とを備えていて、図5に示すように、第2の幹線151b上の複数個のボンダー171A,171Bを部品取付ケース41内のボンダー収容ケース21に一括して収容・保持させる。
本実施形態のボンダー収容ケース21は、図4(b)にも示すように、下方から挿入される複数個のボンダー171A,171Bをその周囲に配置された複数の対向部材22a,22bにより挾持して一括して保持するボンダー挾持溝23と、ボンダー挾持溝23の上を覆って前記ボンダー挾持溝23内への水滴等の落下を防止して、収容したボンダーを防水する屋根部25とを備えたもので、下方を開放した箱形を成している。
複数の対向部材22a,22bは、ボンダー171A,171Bの挿入方向(図4(b)で上下方向)に直交する水平方向に互いに対向している部材である。本実施形態の場合、対向部材22aは、ボンダー収容ケース21の外側壁である。また、対向部材22bはボンダー収容ケース21の外側壁によって周囲を囲われた空間内を複数に分割する仕切り壁である。
ボンダー挾持溝23は、対向部材22a,22bにより挟まれる溝空間である。図4では、2つのボンダー171A,171Bを、対向する一対の対向部材22b,22bによって一括して収容保持した状態を示している。
本実施形態の場合、屋根部25は、外側壁としてボンダー挾持溝23の周囲を周回する対向部材22aの上端に一体形成された天井壁である。本実施形態の場合、ボンダー収容ケース21の一方の外側壁には、下方に延出する結束用延長部27が一体形成されている。
ボンダー171A,171Bがボンダー挾持溝23に収容された支線161a,161b,161cは、図4(b)に示すように結束バンドやテープ巻き等の結束手段29により結束用延長部27に結束固定することで、ボンダー挾持溝23からボンダー171A,171Bが脱落することを防止することができる。
本実施形態の場合、部品取付ケース41は、図3に示すように、ボンダー収容ケース21を着脱可能に収容する3個のケース収容部43と、ワイヤハーネスの接続先等の動作を確認するための動作確認用コネクタ45を収容するコネクタ収容部46とを備えている。
また、本実施形態の場合、部品取付ケース41は、図4及び図5に示すように、3個のケース収容部43と1個のコネクタ収容部46とを有したケース本体51と、該ケース本体51の上方を覆う屋根部52aを有してケース本体51に着脱可能に取り付けられる上部カバー52と、ボンダー171A,171B及び支線161a,161b,161c,162a,162b,162cを挿通させる開口53aを有してケース本体51の下部に着脱可能に取り付けられる下部カバー53とを備えている。
上部カバー52の屋根部52aは、ケース本体51の上方を覆うことにより、上方から落下してくる水滴等に対するケース本体51の防水性を向上させている。
図2に示すように、上部カバー52には、ケース本体51のコネクタ収容部46に連通する円筒状の外部コネクタ挿入口61と、この外部コネクタ挿入口61に嵌合して当該外部コネクタ挿入口61を液密に塞ぐ挿入口キャップ62と、この挿入口キャップ62を外部コネクタ挿入口61の周縁に結合一体化する薄肉ヒンジ63とが備えられている。
図2は、外部コネクタ挿入口61から挿入口キャップ62を外して、コネクタ収容部46に装着されている動作確認用コネクタ45を外部に露出させた状態を示している。このように動作確認用コネクタ45を外部に露出させた状態にすると、測定機器等を動作確認用コネクタ45にコネクタ接続することが可能になり、ワイヤハーネスの動作確認試験を簡単に実施可能になる。
本実施形態の場合、図2に示すように、上部カバー52の外側面には、車体パネル等の取付穴に嵌合固定するパネルクリップ65が一体形成されている。更に、本実施形態の上部カバー52の場合、円筒状の外部コネクタ挿入口61の基端部には、車体パネル等に形成された取り付け用フランジ部を係合させるフランジ係合溝67が形成されている。
従って、本実施形態の部品取付ケース41は、パネルクリップ65あるいはフランジ係合溝67を車体パネルの対応する構造部に係合させることで、車体に強固に固定した状態にすることができる。
ケース本体51の上部には、ケース収容部43の上方を覆う屋根部51aが一体形成されている。この屋根部51aは、ケース本体51の上方側からケース収容部43に水滴が落下することを防止して、ケース収容部43の防水性を高めている。
ケース本体51に装備された3つのケース収容部43は、ボンダー収容ケース21が下方から挿入されると、ケース収容部43の周壁に設けた弾性係止突起43aが挿入されたボンダー収容ケース21の下端縁に係合することで、挿入されたボンダー収容ケース21を固定する。
ケース収容部43に固定されているボンダー収容ケース21をケース収容部43から抜き出す場合には、ドライバ等の工具により弾性係止突起43aを係合解除方向に弾性変形させた状態にして、ボンダー収容ケース21を下方に引っ張ると良い。
以上に説明した一実施形態のボンダー保持構造では、ワイヤハーネス151上の複数個のボンダー171A,171Bは、図4(b)に示すようにボンダー収容ケース21に装備したボンダー挾持溝23に挿入することにより、一括して挾持され、保持される。
そして、ボンダー収容ケース21は、図5に示すように部品取付ケース41に取り付けられ、該部品取付ケース41を介して車体等の構造部材に取り付けられるが、本実施形態の場合、ボンダー収容ケース21や部品取付ケース41には、前記ボンダー挾持溝23の上を覆って前記ボンダー挾持溝23内への水滴等の落下を防止して収容したボンダー171A,171Bを防水する屋根部25,51a,52aがそれぞれ備えられており、ボンダー挾持溝23内へ挿入された複数個のボンダー171A,171Bは、水滴等に対して、前記屋根部屋根部25,51a,52aにより一括して防水される。
即ち、複数個のボンダー171A,171Bは、個別に防水処理をしなくても、ボンダー収容ケース21や部品取付ケース41に装備された屋根部により一括して防水性が確保されるため、ボンダー171A,171Bの数が多い場合でも、防水処理に手間がかからず、短時間で簡単に処理することできる。
しかも、各ボンダー171A,171Bを保持するボンダー挾持溝23は、専用のボンダー収容ケース21に装備されたもので、周辺の電気接続箱等に保持用の貫通穴を空ける必要が無くなるため、周辺の電気接続箱等の防水性に影響を及ぼすこともない。
以上により、上記のボンダー171A,171B保持構造によれば、多数のボンダー171A,171Bを安価に、且つ迅速に、防水性を備えた収容状態に固定処理することができる。
また、本実施形態のボンダー保持構造では、ボンダー171A,171Bを収容保持したボンダー収容ケース21は、ワイヤハーネス151の配索経路の周辺に取り付けられる部品取付ケース41内に取り付けられるため、ワイヤハーネスの配索経路の途中にボンダー収容ケース21が宙づり状態に垂れ下がっているような不都合の発生を防止することができる。
更に、本実施形態のボンダー収容ケース21には、結束用延長部27が一体形成されていて、図4及び図5に示したように、ボンダー収容ケース21に収容するボンダーの支線を結束バンドやテープ巻き等の結束手段29により結束用延長部27に結束して固定することで、ボンダー収容ケース21上でのボンダー171A,171Bの保持強度が向上し、例えば、車両走行時の振動その他の要因によって、外部からワイヤハーネスの幹線や支線に張力や衝撃力が作用する場合でも、その張力や衝撃力によってボンダー171A,171Bがボンダー挾持溝23から抜け落ちることを防止でき、各ボンダー171A,171Bを収容保持する性能の信頼性を向上させることができる。
なお、本実施形態のボンダー保持構造では、部品取付ケース41を構成しているケース本体51及び上部カバー52と、ボンダー収容ケース21のそれぞれに、屋根部25,51a,52aを装備した。
しかし、ボンダー収容ケース21に収容するボンダー171A,171Bを防水する目的は、前記ボンダー収容ケース21、ケース本体51、上部カバー52の内の少なくとも何れか一つに屋根部があれば達成することができ、他の2つは屋根部の無い構造に改善して、構造の単純化や、材料の節減を図るようにしても良い。
また、本実施形態のボンダー保持構造では、ボンダー収容ケース21を取り付ける部品取付ケース41には、動作確認用コネクタ45を収容するコネクタ収容部46を備えているため、ボンダー収容ケース21に収容したボンダーを新たに機器等に接続する場合などに、部品取付ケース41に収容している動作確認用コネクタ45を使って、使用する電線や電気機器の接続試験や動作試験を、簡単に実施することができる。
そして、部品取付ケース41には、コネクタ収容部46の上を液密に覆う挿入口キャップ62を設けることによって、動作確認用コネクタ45に面倒な防水処理を行う必要がなくなり、動作確認用コネクタ45の防水処理の手間を軽減することができる。
また、本実施形態のボンダー保持構造では、ボンダー収容ケース21を取り付ける部品取付ケース41は、ケース収容部43やコネクタ収容部46を有したケース本体51の下部に、下部カバー53が着脱可能に取り付けられる構成になっていて、ボンダー収容ケース21や動作確認用コネクタ45をケース本体51に取り付ける際には、ケース本体51から下部カバー53を取り外して、ケース本体51の下部を大きく開放しておくことで、ボンダー収容ケース21や動作確認用コネクタ45の取付作業を容易にすることができる。
更に、本実施形態のボンダー保持構造では、部品取付ケース41が、ケース本体51の上方を覆う屋根部52aを有してケース本体51に着脱可能に取り付けられる上部カバー52を備えており、この上部カバー52には、ケース本体51のコネクタ収容部46に収容した動作確認用コネクタ45を露出させる外部コネクタ挿入口61と、該外部コネクタ挿入口61を開閉する挿入口キャップ62が備えられている。
従って、挿入口キャップ62を外して外部コネクタ挿入口61を開くと、測定機器等を動作確認用コネクタ45にコネクタ接続することが可能になり、ワイヤハーネスの動作確認試験を簡単に実施することが可能になる。
なお、本発明のボンダー保持構造において、ボンダー収容ケース21の対向部材22bの形状は、上記実施形態で示した仕切り壁に限らず、円柱形状にしても良い。
また、各対向部材22bの具体的な装備数や、ボンダー挾持溝23の具体的な装備数も、上記実施形態に限定するものではない。
また、上記実施形態はボンダー収容ケース21内に複数のボンダーを一括して収容保持する構成であるが、ボンダー収容ケース21内にボンダーを一つだけ収容保持してもよいことは言うまでもない。
また、部品取付ケース41は、動作確認用コネクタ45に代えて、防水処理を必要とする他の電気部品を収容する構成であってもよい。
また、部品取付ケース41は、ボンダー収容ケースを備えずに、単にボンダー収容部を備えるだけでもよい。この場合、ボンダー収容部に屋根部を設けることにより、ボンダー収容部だけでボンダーの防水が可能なので、簡単な構成でボンダーを防水することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明に係るボンダー保持構造の一実施形態を使った車両のワイヤハーネスの配索例の説明図である。 図1に示したボンダー保持構造で使用している部品取付ケースの斜視図である。 図2に示した部品取付ケースの構成を模式的に表した平面図である。 (a)は図2に示した部品取付ケースの縦断面図、(b)は部品取付ケースに取り付けられるボンダー収容ケースにボンダーを保持させた状態の説明図である。 ボンダーを保持したボンダー収容ケースが取り付けられた部品取付ケースの縦断面図である。 (a)はワイヤハーネスの幹線から分岐した支線のボンダーに施された従来の防水構造と貫通穴による従来のボンダー保持構造の説明図、(b)は(a)に示した貫通穴にボンダーを保持させた状態の縦断面図である。 ボンダーを有した従来のワイヤハーネスの配索例の説明図である。
符号の説明
21 ボンダー収容ケース
22a,22b 対向部材
23 ボンダー挾持溝
25 屋根部
27 結束用延長部
29 結束手段
41 部品取付ケース
43 ケース収容部
45 動作確認用コネクタ
46 コネクタ収容部
51 ケース本体
51a 屋根部
52 上部カバー
52a 屋根部
53 下部カバー
53a 開口
61 外部コネクタ挿入口
62 挿入口キャップ
63 薄肉ヒンジ
161a,161b,161c 支線
171A,171B ボンダー

Claims (6)

  1. ワイヤハーネスに設けられ、複数の被覆電線の一端部の被覆を剥いで露出させた導体端部同士が前記複数の被覆電線を同じ向きに束ねた状態で接続されて構成されたボンダーを、複数、収容保持可能なボンダー保持構造であって、
    前記ワイヤハーネスの配索経路周辺の構造物に取り付けられ防水機能を有する部品取付ケース内に、前記ワイヤハーネスの接続先となる電気機器の動作を確認するための動作確認用コネクタと、前記ボンダーとを一緒に収容し、前記ボンダー及び前記動作確認用コネクタとを非防水構造にしたことを特徴とするボンダー保持構造。
  2. 前記部品取付ケースに着脱可能に取り付けられるボンダー収容ケースを更に備え、
    前記ボンダー収容ケースには、下方から挿入される複数個のボンダーをそれらの周囲に配置された複数の対向部材により挾持して保持するボンダー挾持溝が備えられ、
    且つ、前記ボンダー収容ケース又は部品取付ケースの少なくとも一方には、前記ボンダー挾持溝の上を覆って前記ボンダー挾持溝内への上方からの液体の浸入を防止して、収容したボンダーを防水する屋根部が備えられていることを特徴とする請求項1記載のボンダー保持構造。
  3. 前記ボンダー収容ケースには、前記ボンダー挾持溝の上を覆って前記ボンダー挾持溝内への上方からの液体の浸入を防止する屋根部が備えられていることを特徴とする請求項2記載のボンダー保持構造。
  4. 前記部品取付ケースには、前記ケース収容部と前記コネクタ収容部とを有したケース本体と、前記ボンダーを挿通させる開口を有して前記ケース本体の下部に着脱可能に取り付けられる下部カバーとが備えられていることを特徴とする請求項2又は3記載のボンダー保持構造。
  5. 前記部品取付ケースには、前記ケース本体の上方を覆う屋根部を有して前記ケース本体に着脱可能に取り付けられる上部カバーが備えられ、
    前記上部カバーには、前記ケース本体のコネクタ収容部に収容した動作確認用コネクタを露出させる外部コネクタ挿入口と、該外部コネクタ挿入口を開閉する挿入口キャップとが備えられたことを特徴とする請求項4記載のボンダー保持構造。
  6. 前記部品取付ケースには、前記ボンダーを収容するボンダー収容部が備えられ、前記ボンダー収容部には、前記ボンダー収容部の上を覆って前記ボンダー収容部内への上方からの液体の浸入を防止する屋根部が備えられていることを特徴とする請求項1記載のボンダー保持構造。
JP2008126296A 2008-05-13 2008-05-13 ボンダー保持構造 Active JP5138455B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008126296A JP5138455B2 (ja) 2008-05-13 2008-05-13 ボンダー保持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008126296A JP5138455B2 (ja) 2008-05-13 2008-05-13 ボンダー保持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009278739A JP2009278739A (ja) 2009-11-26
JP5138455B2 true JP5138455B2 (ja) 2013-02-06

Family

ID=41443641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008126296A Active JP5138455B2 (ja) 2008-05-13 2008-05-13 ボンダー保持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5138455B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5021718B2 (ja) 2009-12-08 2012-09-12 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 無線基地局及び無線リソース割り当て方法
JP5929844B2 (ja) * 2013-06-14 2016-06-08 住友電装株式会社 プロテクタ及びプロテクタ付ワイヤーハーネス
JP2021087272A (ja) * 2019-11-27 2021-06-03 矢崎総業株式会社 電気接続箱、及び、ワイヤハーネス

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5752078U (ja) * 1980-09-10 1982-03-25
JPS6026407A (ja) * 1983-07-25 1985-02-09 住友電気工業株式会社 試験端子付ジヤンクシヨンボツクス
JPH084693Y2 (ja) * 1990-12-26 1996-02-07 株式会社ニチフ端子工業 電線接続部収容用の絶縁ケース
JPH08171944A (ja) * 1994-12-20 1996-07-02 Sumitomo Wiring Syst Ltd ワイヤハーネスのスプライス部保護具
JPH09163557A (ja) * 1995-12-06 1997-06-20 Sumitomo Wiring Syst Ltd 自動車用の電気接続箱
JP2000069647A (ja) * 1998-08-19 2000-03-03 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電気接続箱におけるワイヤハーネスの接続部の保持構造
JP2001197643A (ja) * 2000-01-14 2001-07-19 Yazaki Corp 電気接続箱
JP4107168B2 (ja) * 2003-05-30 2008-06-25 住友電装株式会社 スプライス部の収納具
JP2007066662A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Yazaki Corp カセット式の電線接続部収容カバー、および該電線接続部収容カバーを備えた電気接続箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009278739A (ja) 2009-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7934934B2 (en) Electric junction box for motor vehicle
CN107117116B (zh) 线束
JP5978106B2 (ja) コネクタ間の接続構造
JP5050927B2 (ja) 車両用ワイヤハーネスのスプライス収容構造
JP6914905B2 (ja) ボンダーキャップの収容構造、電気接続箱、及びワイヤハーネス
JP5138455B2 (ja) ボンダー保持構造
EP3828038B1 (en) Electrical connection box and wire harness
JP2008092668A (ja) 電気接続箱の取付構造
US11377051B2 (en) Electric junction box
JP4933162B2 (ja) 電気接続箱
JP5423358B2 (ja) ワイヤハーネス用のプロテクタ
JP2007060758A (ja) 電気接続箱
JP2021114401A (ja) ワイヤハーネス
JP2007066662A (ja) カセット式の電線接続部収容カバー、および該電線接続部収容カバーを備えた電気接続箱
JP5138456B2 (ja) ボンダー保持構造
JP3454470B2 (ja) 電気接続箱
JP6494191B2 (ja) 電気接続箱
WO2022249711A1 (ja) 機能追加用電気配線、及びワイヤハーネス
JP7147695B2 (ja) ワイヤハーネス
JP2002044825A (ja) ワイヤハーネス用プロテクタ及び該プロテクタを用いたワイヤハーネスの配索方法
US11721930B2 (en) Wire harness
US20240116467A1 (en) Electrical connection box
JP5218882B2 (ja) ケーブル分岐ケース
JP2006060877A (ja) 電気接続箱
JP3424800B2 (ja) ワイヤーハーネスの支持部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121016

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5138455

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250