JPH084682B2 - 低沸点溶剤の回収方法 - Google Patents

低沸点溶剤の回収方法

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JPH084682B2
JPH084682B2 JP1103072A JP10307289A JPH084682B2 JP H084682 B2 JPH084682 B2 JP H084682B2 JP 1103072 A JP1103072 A JP 1103072A JP 10307289 A JP10307289 A JP 10307289A JP H084682 B2 JPH084682 B2 JP H084682B2
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solvent
boiling point
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幹雄 赤松
正志 大川
正 檜沢
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Toho Chemical Engineering and Construction Co Ltd
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Toho Chemical Engineering and Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子部品、電機部品、精密機械部品等の洗
浄液、プリント基板の剥離液、現像液、樹脂加工部品の
充填液等として使用された結果、工程油、樹脂等を含む
状態で排出された低沸点溶剤、特にフロン112、フロン1
13、1.1.1.−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、
塩化メチレン、アセトン、アルコール類、メチルエチル
ケトン等の溶剤の回収方法に関するものである。
本発明は、これらの洗浄等に使用された低沸点溶剤
を、高品位で回収するとともに、大気中に放出される、
又は、産業廃棄物として処理されるこれら溶剤の濃度を
低下させることができる。
〔従来技術とその問題点〕
低沸点溶剤、特にフロン類は幅広い用途で利用され、
その関連製品は日常生活のすみずみまで浸透している。
しかしながら、水素を含まないフロン類、すなわちフ
ロン113、フロン11、フロン12等の大気中への放出は、
オゾン層を破壊から保護するために、その規制が強く求
められている。
これらのフロン類は電子部品、電機部品等の洗浄・乾
燥・樹脂充填等に広く使用されながら、その特性から回
収されず、多くが大気中に放出されているのが現状であ
る。しかも、現在のところ有効な代替品は長期毒性検査
の段階にあり実用化されていない。
従来、前記したような低沸点溶剤(以下溶剤という)
を用いた洗浄機等から排出される溶剤の第1のものは、
機能時にガス化し、洗浄機等からガス状態で排出される
もので、これは活性炭等の吸着剤を用いて回収すること
ができる。しかしながら、洗浄機等の構造により、気化
した溶剤を局所吸引ダクトにより回収する形式のもので
は、多くは回収されず、大気中に放出されてしまう。
第2のものは、工程油、樹脂等を含む用済み溶剤とし
て液状で洗浄機等から排出される。通常の洗浄機等に
は、蒸溜機が併設され用済みの溶剤を蒸溜して再使用す
るが、回収効率が低く、回収効率を高めようとすると回
収溶剤の純度が低くなるという問題がある。
このため、残留残渣には相当量の溶剤を含んだまま産
業廃棄物として処理されるのが実状である。例えば、フ
ロン113と切削油との混合系の廃液を85℃で蒸溜したあ
との残渣には約40%のフロン113が残存しており、この
まま産業廃棄物として処理され、結果的に環境汚染の原
因となっている。
〔発明の目的〕
本発明は、このように一旦使用された低沸点溶剤、特
にフロン類を有効に回収するとともに、環境汚染を防止
することを目的とするものである。
〔発明の構成〕
(1)電子部品、電機部品、精密機械部品等の洗浄等に
使用され、洗浄機等から排出された工程油、樹脂等を含
む低沸点溶剤含有排出液を曝気処理して生じた低沸点溶
剤含有ガス(A)と、該洗浄機等から排出されたままの
低沸点溶剤含有ガス(B)とを、ガス状態のまま活性炭
を吸着材とした回収装置に供給し、低沸点溶剤を活性炭
に吸着させて回収することを特徴とする低沸点溶剤の回
収方法。
(2)工程油、樹脂等を含む低沸点溶剤含有排出液を、
予め蒸溜に付して低沸点溶剤を回収した後、曝気処理に
付することを特徴とする請求項(1)記載の回収方法。
本発明は、電子部品、電機部品、精密機械部品等の洗
浄液、プリント基板の剥離液、現像液、樹脂加工部品の
充填液等として使用された結果、工程油、樹脂等を含む
状態で排出された低沸点溶剤溶液に適用され、本発明に
よると、低沸点溶剤、特にフロン類について有効な回収
が可能であり、その結果、大気中に放出される、及び、
地中に浸透される溶剤の量を極めて低くすることができ
る。
従来、洗浄機等から排出された使用済み廃液には工程
油、樹脂等を含むが、この廃液を併設された蒸溜機にて
加熱し溶剤を蒸発させ、これを冷却して溶剤を回収する
と、溶剤の濃度が低くなるにつれて、廃液の温度が上昇
し、回収溶剤に工程油、樹脂等を多く含み、品位が低下
するばかりでなく、回収効率が低く、しかも廃液中に含
まれる溶剤の量も多く大気中に放出される溶剤の量も多
くなる。本発明方法によると、従来技術の欠点が改良さ
れ、高品位の溶剤が回収できるとともに、環境汚染を防
止することができる。
本発明において、低沸点溶剤とは、洗浄用に使用され
る低沸点溶剤、特にフロン112、フロン113、1.1.1.−ト
リクロロエタン、トリクロロエチレン、塩化メチレン、
アセトン、アルコール類、メチルエチルケトン等又はこ
れらの混合物である。
本発明を図面によって説明する。
第1図、第2図は、洗浄機に本発明を適用した場合の
フローシートを示したものであり、第1図は、蒸溜機の
併設された洗浄機、第2図は蒸溜機の併設されていない
洗浄機について示したものである。
第1図及び第2図において、1は洗浄機、2−1〜2
−Xは洗浄機内に配設された洗浄液槽、3は洗浄液移送
管、4は被洗浄物搬送ルート、5は単蒸溜器、6は曝気
槽、7は活性炭吸脱着装置、7−1〜7−2は吸脱着塔
をそれぞれ示す。
第1図において、洗浄機1内に搬送された被洗浄物は
洗浄ルート4に従って、複数の洗浄槽2−1〜2−Xに
順次送られ、洗浄された後、洗浄機外に搬出される。
洗浄液は被洗浄物とは、逆の方向から供給され洗浄槽
2−X〜2−1を順次送液される。
洗浄槽2−1から排出された溶剤は移送管3によって
単蒸溜器5に入り、ここで単蒸溜され、溶剤は洗浄槽2
−Xに戻され再使用される。洗浄槽2−Xには不足分の
溶剤が新たに加えられる。
単蒸溜器から排出された低濃度の溶剤を含む廃液は、
曝気槽6に移送され曝気処理がされる。曝気処理された
後の液は廃棄される。
一方、洗浄槽から蒸発したガス状の溶剤は槽上の蒸気
ラインより下にあるが、被洗浄物の出し入れにより蒸気
ラインが上昇し、又は、蒸気槽が撹拌され溶剤のガスの
一部は洗浄器から排気管を通し系外に排気される。この
ようにして洗浄機から排出された溶剤を含むガスは、ガ
ス濃度が低く、冷却等によって溶剤を捕捉することが困
難である。たとえ一部を捕捉し得たとしても、蒸気圧分
の溶剤は含まれる。
他方、曝気により気化した溶剤は、空気等の曝気ガス
との混合物として曝気槽6から排出される。曝気槽6か
ら排出された混合ガスは工程油などのオイルミストを含
む可能性があるので、ミストキャッチャーを通すことが
好ましい。
曝気槽6は溶剤を含む廃液を空気等のガスに暴露し溶
剤の気化を促すものであって、同様の効果を有するもの
として、壁面を流下させながら脱気する、いわゆる濡れ
壁塔形式のものも使用できるが、気・液の接触効率、装
置の単純化の観点から曝気方式が好ましい。
これら、洗浄機1及び曝気槽6から排出されたガス状
洗浄液を含む混合ガスは、溶剤含有率が低いため、冷却
等によって溶剤を混合ガス中から分離することはできな
い。しかし、この両者を活性炭を吸着材とする吸脱着装
置7に供給することにより吸着される。
活性炭としては、通常の粒状活性炭、粉状活性炭、繊
維状活性炭等特に制限されることなく利用される。
吸脱着装置としては、既に知られているものが使用で
きる。
第2図は、蒸溜機が併設されていない洗浄機を例示し
たフローシートを示したものである。第2図に示した方
法においては、洗浄機から排出された使用済み溶剤を、
直接曝気槽に移され、曝気処理される以外は、第1図と
同じである。
〔実施例〕
実施例1 フロン113〔沸点:47.57℃、密度1.565g/cc(25℃))
を溶剤とし使用して、アルミニウム製エアコン部品を洗
浄した。
洗浄機から排出された使用済み溶剤液を85℃に設定さ
れた蒸溜器で単蒸溜し残渣を取り出した。
この洗浄機では、このときの蒸溜残渣は3日間に1
度、200リッターが排出され、この蒸溜残渣には、フロ
ン113が40.1容量%含まれていた。
この蒸溜残渣10リッターを曝気槽に移し、常温下で曝
気した。
空気は1.1m3/時間とし、8時間曝気した。その結果、
曝気処理後の残渣のフロン113含有量は、1.7容量%であ
り、蒸溜残渣に含まれていた約96%のフロン113が蒸溜
残渣から除去されたことになる。
溶剤を含む曝気ガスと、洗浄機から排気されたガスと
を、粒状活性炭と繊維状活性炭とを組合せた吸脱着装置
に供給し溶剤を活性炭で捕捉した。
活性炭槽を通過したガスに含まれるフロン113は、570
ppmであった。
この活性炭層から水蒸気にてフロン113を脱着し、フ
ロン113を回収した。この回収フロン113のガスクロマト
グラフィー〔(株)日立製作所製〕のチャートは第3図
に示した通りであり、第4図に示したフロン113のスタ
ンダードのガスクロマトグラフィーのチャートと対比し
ても差はなく、純度は高く洗浄機にて再使用された。
一方、曝気槽から排出された曝気後の廃液のガスクロ
マトグラフィーのチャートは第5図の通りであり、曝気
処理前の廃液のガスクロマトグラフィーのチャートであ
る第6図に比較しフロン113の含有量は極めて少なかっ
た。
以上の通り、蒸溜残渣は、そのまま産業廃棄物として
廃棄する場合に比較し環境汚染に与える影響が極めて軽
微なものとなる。
〔発明の効果〕
本発明によると下記の効果が得られる。
洗浄機等の排出ガス、排出液中の低沸点溶剤を総合
的に回収し、しかも大気中に放出される、又は、産業廃
棄物として廃棄される残渣中に含まれるところのこれら
の低沸点溶剤の濃度を低下することができる。特に廃棄
される残渣に含まれる低沸点溶剤を回収するのに効果的
である。
廃液中の残存溶剤を簡便な方法で効率よく、且つ高
純度で回収できる。
一般には常温で処理できるため、加熱するためのエ
ネルギーコストがかからず、加熱による溶剤の変質もな
く、高品位の溶剤を回収することができる。
局所吸引ダクトによらず、溶剤槽全体を密閉室内に
配置し、該室内のガスを総合的に補集することにより、
排出される使用済み溶剤の回収と相俟って、投入溶剤の
90%以上を回収することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、洗浄機に本発明を適用した場合の
フローシートを例示したものである。 第3図は、本発明によって回収されたフロン113のガス
クロマトグラフィーのチャートを示したものである。 第4図は、フロン113の標準ガスクロマトグラフィーの
チャートを示したものである。 第5図、本発明による曝気処理後の廃液のガスクロマト
グラフィーのチャートを示したものである。 第6図は、曝気処理前の廃液のガスクロマトグラフィー
のチャートを示したものである。 第1図及び第2図における符号の説明 1:洗浄機、2−1〜2−X:洗浄機内に配設された洗浄液
槽、3:洗浄液移送管、4:被洗浄物搬送ルート、5:単蒸溜
器、6:曝気槽、7:活性炭吸脱着装置、7−1〜7−2:吸
脱着塔
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B08B 3/08 Z 2119−3B (56)参考文献 実願昭60−176176号(実開昭62−83595 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子部品、電機部品、精密機械部品等の洗
    浄等に使用され、洗浄機等から排出された工程油、樹脂
    等を含む低沸点溶剤含有排出液を曝気処理して生じた低
    沸点溶剤含有ガス(A)と、該洗浄機等から排出された
    ままの低沸点溶剤含有ガス(B)とを、ガス状態のまま
    活性炭を吸着材とした回収装置に供給し、低沸点溶剤を
    活性炭に吸着させて回収することを特徴とする低沸点溶
    剤の回収方法。
  2. 【請求項2】工程油、樹脂等を含む低沸点溶剤含有排出
    液を、予め蒸溜に付して低沸点溶剤を回収した後、曝気
    処理に付することを特徴とする請求項(1)記載の回収
    方法。
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